JP4537948B2 - スクロール形膨張機及びランキンサイクル発電システム - Google Patents
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Description
(1)スクロール形膨張機において、作動媒体自体を膨張室のシール及び潤滑に利用することにより、膨張室のシール性及び潤滑性を維持しながらも、潤滑油の使用量を減らすと共に、作動媒体及び潤滑油の管理を及び処理を容易にする。
図1〜図6は本発明の第1の実施の形態であり、本発明にかかるスクロール形膨張機及びこのスクロール形膨張機を備えたランキンサイクル発電システムを示しており、また、図7は、該実施の形態におけるT−S(温度−エントロピ)線図を示している。
)線図いる。
図4は、ランキンサイクル発明システムの概要を示しており、発電機1の駆動部としてスクロール形膨張機2を備えており、該スクロール形膨張機2に設けられた水平な駆動軸5は発電機1の発電機軸4に連結し、スクロール形膨張機2で駆動軸5及び発電機軸4を回転することにより、発電を行うようになっている。
図1はスクロール形膨張機2の縦断面拡大図であり、この図1において、スクロール形膨張機2は、軸方向に対向配置された固定スクロール51及び揺動スクロール52と、環状のスラスト軸受53と、揺動軸部(偏芯軸部)5aを一体に有するクランク状の前記駆動軸5と、該駆動軸5を回転自在に支持するころ軸受5と、該ころ軸受56及び前記スラスト軸受53を支持する軸受ハウジング57と、バランサ58と、前記潤滑油供給装置59と、から主構成されている。
図1において、前記作動媒体入口11は、固定スクロール51の台板61の中心部(略駆動軸芯O1上)に形成され、中心部近傍の膨張室40に略常時連通しており、作動媒体出口16は、固定スクロール51の外周壁64の下端部に形成されている。揺動スクロール52の外周端面の径方向の外方部分には、環状外周空間S1が形成されており、固定スクロール51の環状外周壁64には、揺動スクロール台板71の外周端面に径方向の外方から対向すると共に、前記揺動スクロール外周空間S1内へ径方向の内方に突出する環状突起82が形成され、該環状突起82の前面には環状のU字溝83が形成されている。
図6の(a)〜(f)は、膨張機の作動を段階的に示してものであり、説明を容易にするために、説明の対象としている膨張室40をクロスハッチングで示しているが、対称位置にある膨張室40も同様の作用を行う。図6の(a)の状態は、中心部の一対の膨張室40に作動媒体入口11から高温高圧の気相作動媒体(水蒸気)を導入した直後の状態である。図6の(b)の状態は、図6の(a)の状態から揺動スクロール52が矢印R方向へ少し公転し、作動媒体入口11が閉じられた状態である。図6の(c)〜図6の(e)は、作動媒体の膨張により、膨張室40が容積を広げながら径方向の外方に移動し、それより揺動スクロール52が公転する過程を示している。そして、図6の(f)の状態は、前記膨張室40が最も径方向の外方まで移動し、作動媒体出口16に連通し、膨張室40内の作動媒体が作動媒体出口16から排出される状態を示している。
図7は本実施の形態におけるT−S線図(温度−エントロピ線図)であり、太い実線の矢印(A1→A2→A3→A4)が作動媒体(水及び水蒸気)のランキンサイクルを示している。温度T1は凝縮器入口温度、温度T2は高圧水蒸気温度であり、点A1は蒸気発生器7の入口7a(凝縮器9の出口9b)、点A2は蒸気発生器7内での蒸発開始点、点A3は蒸気発生器7の出口7b(スクロール形膨張機2の作動媒体入口11)、点A4はスクロール形膨張機2の作動媒体出口16(凝縮器9の入口9a)の状態を示している。区間A3−A4はスクロール形膨張機2内での膨張行程となり、飽和曲線Bの内方に位置しているので、この膨張行程において作動媒体は一部液相になる。
(1)図4に示す前記作動媒体通路12,13,14,15のうち、液相の作動媒体が通過する通路13,14は太い実線で示し、気相の作動媒体が通過する通路12は白抜き線で示し、気相と液相が混じり合っている作動媒体が通過する通路15は太い破線で示している。この図4において、蒸気発生器7で蒸発した高温高圧の気相の作動媒体は、スクロール形膨張機2の中心部の作動媒体入口11から中心部付近の膨張室40内に圧入される。一方、潤滑油ポンプ21から吐出される潤滑油は、スクロール形膨張機2の上端潤滑油入口20から潤滑油供給装置59に送られ、噴油ノズル孔93からスラスト軸受53のランド部67に向けて噴射される。
図8は、ランキンサイクル発電システムの別の例を示しており、スクロール形膨張機2の下端部に形成された作動媒体排出口31を、スクロール膨張機2の作動媒体出口16と凝縮器9の入口9aと間の作動媒体通路15に合流させている。これにより、別途圧力連通路を形成しなくとも、揺動スクロール外周空間S1を作動媒体出口16の圧力と同じ圧力に保つことができる。その他の構造は、前記図1〜図6で説明した実施の形態と同じであり、同じ部品には同じ符号を付してある。
図9は、ランキンサイクル発電システムのさらに別の例を示しており、スクロール形膨張機2の下端部に形成された作動媒体排出口31を、一旦排出タンク97に溜めドレン弁98を介して外部に排出する構造となっている。その他の構造は、前記図1〜図7で説明した実施の形態と同じであり、同じ部品には同じ符号を付してある。
(1)スクロール形膨張機を作動させる作動媒体としては、前述の水(水蒸気)の他に、アンモニア混合媒体等を用いることも可能である。
2 スクロール形膨張機
5 駆動軸
5a 揺動軸部
7 蒸気発生器
8 作動媒体供給ポンプ
9 凝縮器
11 作動媒体入口
16 作動媒体出口
20 潤滑油入口
21 潤滑油ポンプ
22 潤滑油タンク
28 潤滑油出口
31 作動媒体排出口
32 潤滑油排出口
35 分離タンク部(分離貯留部)
40 膨張室
42 駆動室
51 固定スクロール
52 揺動スクロール
53 スラスト軸受
57 軸受ハウジング
59 潤滑油供給装置
61 固定スクロール台板
61a 固定スクロールの鏡面
62 固定スクロールラップ
68 テーパ面
71 揺動スクロール台板
71a 揺動スクロールの鏡面
72 揺動スクロールラップ
82 環状突起
83 環状U字溝
S1 揺動スクロール外周空間
Claims (11)
- スクロール台板の鏡面に渦巻き状のスクロールラップを形成してなる固定スクロールと揺動スクロールとを、互いのスクロールラップが噛み合うように軸方向に対向配置し、両スクロールの鏡面とスクロールラップにより膨張室を形成し、略水平な駆動軸を有する前記揺動スクロールを、前記固定スクロールに対して偏芯配置すると共に、揺動スクロール台板の外周端部を、前記固定スクロールの環状外周壁の揺動スクロール側の端面とスラスト軸受との間で摺動可能に挟持し、前記膨張室内に供給された気相の作動媒体の膨張により、前記揺動スクロールを駆動軸芯回りに公転し、前記駆動軸を回転させるスクロール形膨張機において、
前記揺動スクロール台板の鏡面側とは反対の背面側に、前記膨張室以外の摺動部分に潤滑油を供給する潤滑油供給機構を備え、
前記固定スクロールの中央部に形成された作動媒体入口は、作動媒体のみを供給する作動媒体供給部に連通し、膨張室内に供給される作動媒体の液相部分により、前記膨張室の摺動部のシール用及び潤滑用の液膜を形成するようにしていることを特徴とするスクロール形膨張機。 - 前記固定スクロールの前記環状外周壁に膨張後の作動媒体を排出する作動媒体出口を形成し、
前記揺動スクロール台板の外周端面の径方向外方側に、前記作動媒体出口の圧力と略等しい圧力の揺動スクロール外周空間を形成し、
前記揺動スクロール外周空間の下端部は、前記膨張室内から漏れる液相の作動媒体を排出するための作動媒体排出口と、前記揺動スクロール台板の背面側の潤滑油を排出する潤滑油排出口とに連通していることを特徴とする請求項1記載のスクロール形膨張機。 - 前記固定スクロールの環状外周壁には、前記揺動スクロールの外周端面に径方向の外方から対向すると共に前記揺動スクロール外周空間内に突出する環状突起と、前記揺動スクロール外周空間に開口すると共に前記環状突起の軸方向の固定スクロール側に位置する環状U字溝と、を形成し、
前記U字溝の下端部を前記作動媒体排出口に連通していることを特徴とする請求項2記載のスクロール形膨張機。 - 前記スラスト軸受には、前記揺動スクロール台板の背面との摺接部より径方向の外方側に、径方向の外方に向かって前記揺動スクロール台板から離れるように傾斜するテーパ面が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のスクロール形膨張機。
- 前記スラスト軸受の前記テーパ面の下端部よりも下方のスラスト軸受部分に、前記揺動スクロール外周空間から前記潤滑油排出口に潤滑油を導く潤滑油排出孔を形成していることを特徴とする請求項4記載のスクロール形膨張機。
- 前記固定スクロールの前記環状外周壁の前記揺動スクロール側の端面であって、前記揺動スクロール台板の外周端部が前記揺動スクロールの公転により間欠的に摺接する部分に、作動媒体を一時的に逃がす環状逃がし溝を形成していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のスクロール形膨張機。
- 前記潤滑油排出口は、潤滑油に混じっている液相の作動媒体を潤滑油から分離する分離貯留部に接続し、該分離貯留部の潤滑油出口部は、潤滑油供給ポンプを介して前記潤滑油供給機構に接続していることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載のスクロール形膨張機。
- 発電機駆動用の膨張機と、該膨張機の膨張室に高温の気相の作動媒体を供給する蒸気発生器と、前記膨張室から排出される膨張後の作動媒体を凝縮する凝縮器と、該凝縮器から前記蒸気発生器に液相の作動媒体を供給する作動媒体供給ポンプと、を備えたランキンサイクル発電システムにおいて、
前記膨張機として、前記請求項1乃至7のいずれかに記載のスクロール形膨張機を備えていることを特徴とするランキンサイクル発電システム。 - 前記膨張室から漏出する液相の作動媒体を排出する前記作動媒体排出口は、前記凝縮器より下流側の作動媒体供給ポンプの入口に連通していることを特徴とする請求項8記載のランキンサイクル発電システム。
- 前記膨張機から漏出する液相の作動媒体が排出される前記作動媒体排出口は、前記凝縮器の入口に連通していることを特徴とする請求項8記載のランキンサイクル発電システム。
- 前記膨張機から漏出する液相の作動媒体が排出される前記作動媒体排出口は、ドレンタンクに連通していることを特徴とする請求項8記載のランキンサイクル発電システム。
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