JP2021071069A - 液体ポンプ及びランキンサイクル装置 - Google Patents

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飯田  登
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巧 引地
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Abstract

【課題】本開示は、軸受とシャフトとの間の隙間である軸受空間における液体作動流体の減圧によるガス化を抑制し、軸受とシャフトとの固体接触を防止し、これにより信頼性を向上する液体ポンプとそれを用いたランキンサイクル装置を提供する。【解決手段】本開示は、軸受空間内に高圧空間137と連通した貯留空間112、128を配置することで、高圧空間137と同等圧力の液体作動流体を貯留空間112、128に溜めることを可能とし、これにより軸受空間内の微小空間における液体作動流体の減圧によるガス化を抑制した液体ポンプ100とそれを用いたランキンサイクル装置である。【選択図】図1

Description

本開示は、液体ポンプ及びランキンサイクル装置に関する。
特許文献1は、摺動部を十分に潤滑することができる液冷媒ポンプを開示する。この液冷媒ポンプは、シリンダブロックと、密閉容器内に軸支されたクランクシャフトと、クランクシャフトの端部に設けられ、シリンダブロック内のシリンダ室内に収容されたローリングピストンと、シリンダブロックの側部を貫通してローリングピストンの外周面に当接し、シリンダ室を吸入室と圧縮室とに仕切るブレードと、シリンダブロックを貫通して吸入室と密閉容器外部とを連通する吸入路と、シリンダブロックを貫通して、一端側開口部が圧縮室に開口し、他端側開口部がシリンダブロックのシリンダ室外にあり、密閉容器内に開口する吐出路と、を備える。
特開2001−342974号公報
本開示は、軸受とシャフトとの間の隙間の液体作動流体が減圧することによるガス化を抑制し、軸受とシャフトとの信頼性を向上する液体ポンプを提供する。
本開示は、
液体作動流体を貯留する第1空間と前記第1空間よりも高圧の液体作動流体を貯留する第2空間とを有する圧力容器と、
前記圧力容器内に配置されたシャフトと、
前記シャフトを前記シャフトの半径方向に支持する軸受と、
前記シャフトの回転により前記第1空間の液体作動流体を吸入して昇圧し、前記第2空間へ前記高圧の液体作動流体を吐出する昇圧機構と、
前記シャフトと前記軸受との間に前記第2空間と連通して配置され、前記シャフトの半径方向において、前記シャフトの外周面と前記軸受の内周面との最短距離よりも幅が広く、前記昇圧機構で昇圧された前記高圧の液体作動流体で満たされる貯留空間と、
を備える液体ポンプ、およびこれを用いたランキンサイクル装置である。
本開示は、液体ポンプにおいて、軸受空間に高圧空間と連通した貯留空間を構成することで、高圧空間と同等圧力の液体作動流体を貯留空間に溜めることができ、軸受における微小空間の液体作動流体の減圧によるガス化を抑制し、軸受とシャフトとの間の液膜を保持できるので、軸受とシャフトとの固体接触を抑制し、信頼性を向上することができる。
実施の形態1における液体ポンプの縦断面図 実施の形態1における液体ポンプの拡大図 実施の形態1における図1のI−I線に沿った液体ポンプの横断面図 実施の形態1におけるシャフトに加わる荷重方向、及び軸受とシャフトとの間の液膜圧力分布を示す模式図 実施の形態2における液体ポンプの縦断面図 実施の形態2における液体ポンプの拡大図 実施の形態3におけるランキンサイクル装置の構成図
(本開示の基礎となった知見等)
発明者らが本開示に想到するに至った当時、太陽光などの自然エネルギー又は各種排熱を利用するエネルギーシステムの一つとして、ランキンサイクルを有するシステムの技術があった。
ランキンサイクルを有するシステムは、一般に、高温高圧のガス作動流体で膨張機を動作させ、膨張機によって作動流体から取り出した動力によって発電を行う。高温高圧のガス作動流体は、昇圧するためのポンプ及び加熱するための熱源(太陽熱、地熱、自動車の排熱などの熱源)によって生成される。
ランキンサイクルを有するシステムにおいて液体ポンプが使用される。液体ポンプとしては、圧力容器内に配置された、シャフトと、シャフトを支持する軸受と、液体作動流体を昇圧する昇圧機構を備え、シャフトを駆動して、昇圧機構のギヤを回転させることにより、圧力容器の外より液体作動流体を吸入し、液体作動流体を昇圧して、圧力容器の外へ吐出させるように構成された液体作動流体ポンプが挙げられる。この液体ポンプは、昇圧機構で昇圧された液体作動流体を圧力容器の内部空間に吐出する吐出路が形成されている。また、圧力容器外へ排出する排出管が、軸受より上方に配置されている。これにより、液体作動流体が圧力容器内に貯留されるので、液体作動流体の液面高さを軸受より高い位置に保ち、軸受とシャフトとの間に液体作動流体を安定して供給することができる。この供給される液体作動流体により、軸受の冷却及び潤滑動作を確実に行なっている。しかしながら、軸受空間に供給された液体作動流体は、差圧で軸受空間を搬送されるため、高圧側から低圧側へ、軸方向に通過する際に徐々に圧力が低下してしまう。その結果、液体作動流体がガス化し、軸受とシャフトとの間の液膜が保持できなくなり、軸受とシャフトとの固体接触が発生し、信頼性が低下する。
また、所定の圧力条件で動作するランキンサイクルは発電効率を上げるために、膨張機に吸入されるガス作動流体の温度をなるべく高くする必要があり、温度を高くするためには、昇圧前の液体作動流体の過冷却度を小さくすることが求められる。しかし、過冷却度を小さくすると、液体ポンプ内での減圧あるいは、温度上昇等で液体作動流体がガス化しやすくなる。このような課題を発明者らは発見し、その課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
そこで本開示は、軸受とシャフトとの間における液体作動流体の減圧によるガス化を抑制し、軸受とシャフトとの間の液膜を保持できるので、軸受とシャフトとの固体接触を抑制し、信頼性を向上することができる信頼性の高い液体ポンプを提供する。
(本開示に係る一態様の概要)
本開示の第1態様に係る液体ポンプは、
液体作動流体を貯留する第1空間と前記第1空間よりも高圧の液体作動流体を貯留する第2空間とを有する圧力容器と、
前記圧力容器内に配置されたシャフトと、
前記シャフトを前記シャフトの半径方向に支持する軸受と、
前記シャフトの回転により前記第1空間の液体作動流体を吸入して昇圧し、前記第2空間へ前記高圧の液体作動流体を吐出する昇圧機構と、
前記シャフトと前記軸受との間に前記第2空間と連通して配置され、前記シャフトの半
径方向において、前記シャフトの外周面と前記軸受の内周面との最短距離よりも幅が広く、前記昇圧機構で昇圧された前記高圧の液体作動流体で満たされる貯留空間と、
を有する。
第1態様に係る技術は、液体ポンプにおいて、シャフトと軸受との間に、作動流体の液膜で流体潤滑軸受を形成する微小空間(シャフトの半径方向において、シャフトの外周面と軸受の内周面との距離が最短となる部分の空間)よりもシャフトの半径方向に広い幅で、高圧空間である第2空間と連通した貯留空間を構成する。このため、第2空間と同等圧力である高圧の液体作動流体で貯留空間が満たされることとなる。これにより、流体潤滑軸受を構成する微小空間も、貯留空間から液体作動流体が供給されて第2空間と同等圧力である高圧の液体作動流体の液膜で満たされるため、微小空間において圧力の低下が抑えられる。このように、貯留空間を配置することで流体潤滑軸受を構成する微小空間における圧力低下が抑えられるため、微小空間における液体の減圧によるガス化が抑制される。このため、ガスを含まない液体作動流体すなわち液膜で微小空間を満たすことができるので、軸受とシャフトとの固体接触を防止し、信頼性および耐久性を向上することができる。
本開示の第2態様は、例えば、第1態様に係る液体ポンプにおいて、
前記貯留空間が、
前記シャフトに対向する前記軸受の前記内周面の一部が凹状に形成された空間である、ように構成してもよい。
第2態様によれば、軸受側に形成された貯留空間に流入する液体作動流体が順次入れ替わることにより、軸受の発熱による作動流体の温度上昇を抑制し、微小空間の液体作動流体のガス化がさらに抑制される。このため、シャフトと軸受との間の微小空間を液膜で保持することができるので、軸受とシャフトとの固体接触を防止し、信頼性および耐久性を向上することができる。
本開示の第3態様は、例えば、第1または第2態様に係る液体ポンプにおいて、
前記貯留空間が、
前記軸受に対向する前記シャフトの前記外周面の一部が凹状に形成された空間である、ように構成してもよい。
第3態様によれば、シャフト側に形成された貯留空間に流入する液体作動流体が順次入れ替わることにより、シャフトの発熱による作動流体の温度上昇を抑制し、微小空間の液体作動流体のガス化がさらに抑制される。このため、シャフトと軸受との間の微小空間を液膜で保持することができるので、軸受とシャフトとの固体接触を防止し、信頼性および耐久性を向上することができる。
本開示の第4態様は、例えば、第3態様に係る液体ポンプにおいて、
前記シャフトが、
内部において軸方向に伸び且つ両端が前記第2空間に連通し、前記高圧の液体作動流体が流れる第1の孔と、
前記内部において前記第1の孔と前記外周面とを接続し、前記高圧の液体作動流体が流れる第2の孔と、
を有し、
前記貯留空間が、
前記シャフトの前記外周面上に螺旋状に形成され、一端が前記第2の孔を介して前記第1孔に連通する、
ように構成してもよい。
第4態様によれば、シャフトが回転することで、シャフトの外周面上において、螺旋状の貯留空間内の液体作動流体は軸受との表面摩擦により周方向へ力を受ける。貯留空間は螺旋状であるため鉛直方向すなわち下向き又は上向きに傾斜を有するので、周方向に力を受けた液体作動流体は凹状の貯留空間を形成する傾斜面から下向き又は上向きにも力を受ける。このため液体作動流体は螺旋状の貯留空間に沿って圧送されることとなり、貯留空間内の液体作動流体は、順次入れ替わる。これにより、シャフトの発熱による作動流体の温度上昇をより抑制し、微小空間の液体作動流体のガス化がさらに抑制される。このため、シャフトと軸受との間の微小空間を液膜で保持することができるので、軸受とシャフトとの固体接触を防止し、信頼性および耐久性を向上することができる。
本開示の第5態様は、
第1から第4態様のいずれかに係る液体ポンプと、
前記液体ポンプから圧送された前記高圧の液体作動流体を加熱して気化した気体作動流体を生成する加熱器と、
前記気体作動流体を膨張させる膨張機と、
前記膨張機によって膨張した前記気体作動流体の熱を放熱して前記液体作動流体を生成する放熱器と、
を備え、
前記液体ポンプは、
前記放熱器から流出した前記液体作動流体を前記第1空間に吸入し、吸入した前記液体作動流体を前記昇圧機構により昇圧して前記高圧の液体作動流体を生成し、前記高圧の液体作動流体を前記加熱器へ圧送する、
ランキンサイクル装置である。
第5態様によれば、シャフトと軸受との間の微小空間の液体作動流体の減圧が抑えられることでガス化が抑制されてシャフトと軸受との固体接触が防止された信頼性および耐久性の高い液体ポンプを用いたランキンサイクル装置が構成されるので、サイクル効率が高く、且つ、ランキンサイクルの長期信頼性を確保することができる。
以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
(実施の形態1)
以下、図1〜図4を用いて、実施の形態1を説明する。
[1−1液体ポンプの構成]
図1、図2において、液体ポンプ100は、鋼板の成型および溶接によって形成された圧力容器102の内部に、電動要素104と、電動要素104によって駆動されるポンプ要素106とを備えている。
圧力容器102は耐圧性を有する密閉容器である。圧力容器102の内部空間は、液体作動流体を貯留する第1空間と、第1空間よりも高圧の液体作動流体を貯留する第2空間とを有する。第1空間は、吸入管158によって圧力容器102の外部と接続される低圧
空間136である。第2空間は、吐出管160によって圧力容器102の外部と接続される高圧空間137である。
ポンプ要素106は、低圧空間136及び吸入管158を介して圧力容器102の外部と接続されるとともに、高圧空間137及び吐出管160を介して圧力容器102の外部と接続されている。
ポンプ要素106は、シャフト108と、第一軸受110と、第二軸受126と、第一軸受部材114と、第二軸受部材130と、昇圧機構148と、を備えている。ポンプ要素106は、第一軸受部材114の外周と圧力容器102との間を溶接または焼嵌めすることで固定される。
シャフト108の軸線方向の両端は、圧力容器102の高圧空間137に配置されている。
第一軸受110及び第二軸受126は、シャフト108をシャフト108の半径方向に支持する。第一軸受110は第一軸受部材114により支持され、第二軸受126は第二軸受部材130により支持されている。
昇圧機構148は、シャフト108の軸線方向において第一軸受110と第二軸受126との間に配置されている。
第一軸受110、第二軸受126のそれぞれとシャフト108との間には、隙間すなわち軸受空間が形成される。軸受空間は、第一軸受110、第二軸受126のそれぞれの軸受面とシャフト108の被支持面との間に形成される微小隙間(図示せず)と、高圧空間137に連通する貯留空間112とを有する。微小空間は、液体作動流体の液膜で流体潤滑軸受を形成する空間であって、シャフトの半径方向において、シャフトの外周面と軸受の内周面との距離が最短となる部分の空間である。
電動要素104は、固定子104aと回転子104bで構成されており、固定子104aは焼嵌めまたは溶接などにより圧力容器102の内周面に固定されている。また、回転子104bは焼嵌めなどによりシャフト108に固定されている。端子156は電動要素104に電気的に接続されており、端子156が電源に接続されることによって電動要素104に電力が供給される。電動要素104に電力が供給されると、回転子104bとともにシャフト108が回転し、ポンプ要素106が動作する。
図2、図3に示すように、昇圧機構148は、例えば、内接式のギヤポンプである。昇圧機構148は、例えば、インナーギヤ148aと、アウターギヤ148bと、ポンプケース150とを用いて構成される。インナーギヤ148a及びアウターギヤ148bの外側には、ポンプケース150が配置されている。アウターギヤ148bは、インナーギヤ148aの外側でインナーギヤ148aを取り囲むように配置されている。インナーギヤ148aはシャフト108及びキー部材152により、回転方向に固定されている。そのため、シャフト108が回転すると、インナーギヤ148aがシャフト108と共に回転する。インナーギヤ148aの歯及びアウターギヤ148bの歯は、これらが互いに噛み合うことができるように形成されている。インナーギヤ148aの回転軸心はシャフト108の回転軸心と一致している。一方、アウターギヤ148bは、アウターギヤ148bの回転軸心がシャフト108の回転軸心からオフセットするように配置されている。シャフト108とともにインナーギヤ148aが回転すると、インナーギヤ148aの歯に押されてアウターギヤ148bがインナーギヤ148aとともに回転する。
ポンプケース150、インナーギヤ148a及びアウターギヤ148bのそれぞれは、第一軸受部材114及び第二軸受部材130に挟まれるように配置されている。インナーギヤ148aの外周面、アウターギヤ148bの内周面、第一軸受部材の端面114a、及び第二軸受部材130の端面130aによって、昇圧機構148の作動室146が形成されている。作動室146は、容積が拡大する工程時は吸入室146a、容積が縮小する工程時は吐出室146bとなる。
第一軸受部材114は、昇圧機構148の吸入室146aに連通する吸入ポート118と、昇圧機構148の吐出室146bに連通する吐出ポート116と、圧力容器102の高圧空間137に連通する連通路120とを備えている。また、第二軸受部材130は、昇圧機構148の吸入室146aに連通する吸入ポート132と、吸入ポート118、132とつながる低圧空間136と、昇圧機構148の吐出室146bに連通する吐出ポート134と、圧力容器102内に連通する連通路138とを備えている。低圧空間136には圧力容器102の外部に連通する吸入管158が接続されている。
本実施の形態において、シャフト108の外周面と、第一軸受110および第二軸受126との間には、図示していない円筒状の微小な隙間(微小空間)が形成されている。この隙間に液体作動流体が流入し、液膜を形成し、軸受を構成する。この微小な隙間のシャフト108の半径方向における幅は、ゾンマーフェルトの理論から、潤滑液体の粘度にもよるが、例えば、シャフト108の直径の1/2000から1/500の範囲の寸法に設定されている。シャフト108の半径方向において、通常、この微小空間の幅が、第一軸受110及び第二軸受126の内周面とシャフト108の外周面との最短距離となる。
第一軸受110及び第二軸受126の内周には、内周面の一部を鉛直方向に長い凹状にすることで形成された貯留空間112、128を備える。貯留空間112、128は一端が圧力容器102の高圧空間137に連通している。貯留空間112、128において、シャフト108の半径方向における幅は、上記微小空間の幅よりも十分に広く、例えば、上記微小空間の幅の400倍から1000倍である。
また、貯留空間112、128の昇圧機構側端112a、128aから、第一軸受110及び第二軸受126とシャフト108との間の隙間(微小空間)を経由して、経路122、140へ、液体作動流体が、流れる流路を持っている。この流路を流れる液体作動流体は、貯留空間の液体の入れ替わり、あるいは、ゴミの排出に寄与しているが、循環量が多くなると、昇圧した液体作動流体が低圧側に戻るため、ポンプの体積効率が低下する。そのため、循環量を適切にする必要がある。たとえば、貯留空間112、128の昇圧機構側端112a、128aと、第一軸受110及び第二軸受126の昇圧機構側の端との距離は、シャフト108の直径の1/3から2/3が望ましい。この距離は、同心円筒面の漏れ式Q=πbh(P−P)/(12ηl)から決定される。ここで、同心円筒面の漏れ式のQは漏れ量、bは隙間幅(ここでは、第一軸受110、第二軸受126の周長さ)、lは隙間長さ(ここでは、貯留空間112、128の昇圧機構側端112a、128aと、第一軸受110及び第二軸受126の昇圧機構側の端との距離)、hは隙間(ここでは、シャフト108と、第一軸受110及び第二軸受126との間の半径方向の隙間)、ηは液体作動流体の粘度である。Pは貯留空間112、128の昇圧機構側の圧力、Pは、第一軸受110及び第二軸受126の昇圧機構側の空間の圧力である。
図4に、シャフト108に加わる荷重方向と、第一軸受110及び第二軸受126の液膜圧力基準線と、第一軸受110及び第二軸受126の液膜圧力分布の模式図を示す。液膜圧力分布は、液膜圧力基準線の外側は圧力容器内の圧力に対して正の圧力、内側は負の圧力を示す。正の圧力は、シャフト108と、第一軸受110及び第二軸受126との間の液膜が、シャフト108をその圧力で保持していることを表す。回転するシャフト10
8にラジアル方向荷重がかかる場合、図4に示すように、第一軸受110及び第二軸受126とシャフト108との間に正の液膜圧力が発生し、シャフト108と、第一軸受110及び第二軸受126との固体接触を防ぐ。また、シャフト108にかかる液膜圧力が発生する領域の端部において、負の圧力領域の部位が存在する。この圧力分布に対して、貯留空間112、128は、軸受空間の液膜圧力が正となる領域以外に配置することが望ましい。具体的には、貯留空間112、128の円周方向の位置は、図4に示すように、シャフト108の荷重と逆方向を座標のX軸とした場合、X軸方向からシャフト108の回転方向と逆におおむね140°を基点に、X軸方向までの間と、X軸方向を基点にシャフト108の回転方向におおむね100°の間に構成するのが、望ましい。
特に、負の圧力となる領域では、シャフト108を保持する力が発生しないので、液膜圧力が負の圧力になるX軸方向からシャフト108の回転方向と逆におおむね140°を基点とし、その基点からシャフト108の回転方向におおむね20°の範囲に貯留空間112、128を設けることで、液膜圧力が負圧になることを抑制することができるので、なお望ましい。
また、第一軸受110及び第二軸受126の昇圧機構側端110a、126aは吸入ポート118、132に経路122、140で連通している。
[1−2 液体ポンプの動作]
以上のように構成された液体ポンプ100について、その動作を以下説明する。
吸入管158、低圧空間136、吸入ポート118、132は、昇圧機構148によって圧送される前の低圧の液体作動流体で満たされている。端子156に接続された電源(図示せず)から電力が供給されると、回転子104bとともにシャフト108が回転する。シャフト108の回転に伴い、インナーギヤ148a及びアウターギヤ148bが回転し、吸入工程と吐出工程とを繰り返しながら動作する。すなわち、インナーギヤ148a及びアウターギヤ148bの回転によって、作動室146は、吸入室146aの状態から吐出室146bの状態へ移行し、又は吐出室146bの状態から吸入室146aの状態へ移行する。吸入工程において、シャフト108の回転とともに吸入室146aの容積が拡大し、吸入室146aと吸入ポート118、132との連通が終わると吸入工程が終了する。シャフト108がさらに回転することによって、吸入工程終了後の作動室146が吐出ポート116、134に連通すると吐出室146bに移行する。シャフト108の回転とともに吐出室146bの容積が減少する。吐出室146bと吐出ポート116、134との連通が終わると吐出工程が終了する。このように、シャフト108の回転によって、低圧空間136内の液体作動流体は、吸入ポート118、132を通って昇圧機構148に吸い込まれる。また、吐出ポート116、134を通り、連通路120、128を経由して、昇圧機構148から液体作動流体が圧力容器102の高圧空間137に吐出され、圧力容器102の高圧空間137は高圧の液体作動流体で満たされる。圧力容器102の高圧空間137の液体作動流体は、空間に吐出された後、吐出管160を通って圧力容器102の外部に排出される。
第一軸受110、第二軸受126に構成された貯留空間112、128は、片側の端部が高圧の液体作動流体が貯留されている圧力容器102の高圧空間137に連通しているので、貯留空間112、128の内部は、圧力容器102の高圧空間137の圧力と同じ圧力の液体作動流体が貯留される。また、貯留空間112、128の液体作動流体は、貯留空間の昇圧機構側端112a、128aから、シャフト108と第一軸受110及び第二軸受126との間の微小隙間を経由して、低圧空間136に連通する経路122、140へ、差圧によって流れる。
[1−3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、液体ポンプ100は、圧力容器102と、シャフト108と、第一軸受110と、第二軸受126と、昇圧機構148と、貯留空間112、128とを有する。圧力容器102内に、シャフト108と、第一軸受110と、第二軸受126と、昇圧機構148と、貯留空間112、128とが配置される。第一軸受110及び第二軸受126はシャフト108を半径方向に支持する。圧力容器102内にシャフト108の回転により昇圧機構148から高圧の液体作動流体が吐出され、貯留される。第一軸受110及び第二軸受126には、それぞれ、高圧の液体作動流体が貯留された高圧空間に連通した貯留空間112、128が設けられている。
これにより、圧力容器102内の高圧空間と同等圧力の液体作動流体を、貯留空間112、128に溜めることができるので、第一軸受110及び第二軸受126内における液体作動流体は、吐出圧力に維持され、液体作動流体の減圧によるガス化を抑制する。そのため、第一軸受110及び第二軸受126とシャフト108との間の液膜を保持できるので、第一軸受110及び第二軸受126と、シャフト108との固体接触を防止し、信頼性が向上する。
本実施の形態において、液体作動流体は、貯留空間の昇圧機構側端112a、128aから、シャフト108と第一軸受110及び第二軸受126との隙間を経由して、低圧空間136に連通する経路122、140へ、差圧により流れる。
これにより、貯留空間112、128内の液体作動流体が順次、入れ替わり、第一軸受110、第二軸受126の発熱による液体作動流体の温度上昇を抑制するので、作動流体は飽和温度に達することを抑制し、液体作動流体のガス化をさらに抑制する。そのため、第一軸受110及び第二軸受126とシャフト108との間の液膜を保持し、第一軸受110及び第二軸受126と、シャフト108との固体接触を防止し、さらに信頼性が向上する。
(実施の形態2)
以下、図5〜図6を用いて、実施の形態2を説明する。
[2−1.全体構成]
実施の形態2にかかる液体ポンプ200は、少なくとも、第一軸受110及び第二軸受126に形成された貯留空間112、128と、経路122、140と、昇圧機構側端110a、126aとが無く、シャフト端部に開口した第1の孔である流入孔262と、シャフト208の半径方向に開口した第2の孔である流出孔264、265と、を備えている点で、実施の形態1にかかる液体ポンプ100と異なる。
第1の孔である流入孔262は、シャフト208の内部において、軸方向に伸びており、且つ、両端が高圧空間237に連通している。
第2の孔である流出孔264、265は、シャフト208の内部において、流入孔262とシャフト208の外周面とを接続している。
第一軸受210及び第二軸受226に相対するシャフト208の外周には、外周面の一部が、シャフト208の鉛直方向に長く且つシャフト208の外周面上で鉛直方向から傾斜し、凹状に細長く形成された貯留空間212、228を備える。言い換えれば、貯留空間212、228は、シャフト208の外周面の一部を凹状に細長く形成した空間であって、外周面上に螺旋状に形成されている。
貯留空間212、228の一端である昇圧機構側端は、流出孔264、265を介して、流入孔262に連通している。貯留空間212、228の他端は、高圧空間237に直接連通している。
以上のような構成とすることにより、流入孔262、流出孔264、265、貯留空間212、228には、高圧の液体作動流体が流れる。
[2−2. 液体ポンプの動作]
シャフト208の外周に構成された貯留空間212、228は、片側の端部が高圧の液体作動流体が貯留されている圧力容器202の高圧空間237に連通し、貯留空間212、228の昇圧機構側端が、流出孔264、265を介して流入孔262に連通している。高圧の液体作動流体で満たされた流入孔262から、シャフト208の回転による遠心力により、高圧の液体作動流体は、シャフト208の外周に開口した流出孔264、265を経て、貯留空間212、228の昇圧機構側端に流れ込む。ここで、貯留空間212、228は、シャフト208の鉛直方向に長く且つシャフト208の外周面上で鉛直方向から傾斜している。すなわち、貯留空間212、228は、シャフト208の外周面上で螺旋状となる。このため、流出孔264、265から貯留空間212、228に流れ込んだ液体作動流体は、シャフト208が回転することで、シャフト208の外周面上において、第一軸受210、第二軸受226との表面摩擦により周方向へ力を受ける。貯留空間212、228は螺旋状であるため鉛直方向すなわち下向き又は上向きに傾斜を有するので、周方向に力を受けた液体作動流体は凹状の貯留空間212、228を形成する傾斜面から下向き又は上向きにも力を受ける。このため液体作動流体は螺旋状の貯留空間212、228それぞれの長手方向に圧送される。このような、いわゆる粘性ポンプ効果により、液体作動流体は圧力容器202の高圧空間237に吐出される。
[2−3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、液体ポンプ200は、圧力容器202と、シャフト208と、第一軸受210と、第二軸受226と、昇圧機構248と、貯留空間212、228と、を有する。昇圧機構248は、例えば、内接式のギヤポンプであって、インナーギヤ248aと、アウターギヤ248bと、ポンプケース250とを用いて構成される。また、貯留空間212、228は、第一軸受210及び第二軸受226に相対するシャフト208の外周に、軸方向に長く且つシャフト208の外周面上で鉛直方向から傾斜しているとともに、片側の端部が高圧の液体作動流体が貯留されている圧力容器202の高圧空間237に連通している。また、貯留空間212、228の昇圧機構側端212a、228aは、流出孔264、265を介して流入孔262に連通した構成である。この構成と傾斜した貯留空間212、228とで、液体作動流体を搬送している。
これにより、貯留空間212、228の液体作動流体の圧力は、圧力容器202の高圧空間237と同等以上の圧力を維持できるとともに、貯留空間212、228内の液体作動流体が順次、入れ替わり、第一軸受210、第二軸受226の発熱による液体作動流体の温度上昇を抑制する。このため、作動流体は飽和温度に達することがなく、液体作動流体のガス化をさらに抑制する。そのため、第一軸受210及び第二軸受226とシャフト208との間の液膜を保持できるので、第一軸受210及び第二軸受226と、シャフト208との固体接触を防止し、さらに信頼性が向上する。
(実施の形態3)
[3−1.ランキンサイクル装置の構成]
図7に基づいて、液体ポンプ100又は200を備えたランキンサイクル装置370について説明する。ランキンサイクル装置370は、液体ポンプ100又は200と、加熱器374と、膨張機376と、発電機380と、放熱器378とを備える。
ランキンサイクル装置370は、流路382a、流路382b、流路382c、及び流路382dを備える。流路382a、流路382b、流路382c、及び流路382dによって、液体ポンプ100又は200と、加熱器374、膨張機376、及び放熱器378が、この順番で環状に接続されている。
流路382aは、液体ポンプ100もしくは200の出口と加熱器374の入口とを接続している。液体ポンプ100、200の吐出管160、260が、流路382aの少なくとも一部を形成している。流路382bは、加熱器374の出口と膨張機376の入口とを接続している。流路382cは、膨張機376の出口と放熱器378の入口とを接続している。流路382dは、放熱器378の出口と液体ポンプ100、200の入口とを接続している。液体ポンプ100、200の吸入管158、258は、流路382dの少なくとも一部を形成している。また、膨張機376には、発電機380が接続されている。
図7に示す通り、加熱器374には、熱媒体の流路374aが接続されている。実線の矢印は作動流体の流れ方向を示し、破線の矢印は熱媒体の流れ方向を示している。熱媒体が温水などの液体である場合、加熱器374として、プレート式熱交換器又は二重管式熱交換器が望ましく使用される。また、熱媒体が燃焼ガス又は排気ガスなどの気体の場合、加熱器374として、フィンチューブ熱交換器が望ましく使用される。
また、膨張機376は、例えば、容積型又は速度型の膨張機である。
また、放熱器378には、冷却媒体の流路378aが接続されている。一点鎖線の矢印は、冷却媒体の流れの方向を示している。放熱器378としては、プレート式熱交換器、二重管式熱交換器、及びフィンチューブ熱交換器などの公知の熱交換器を使用できる。放熱器378の種類は、冷却媒体の種類に応じて適切に選択される。冷却媒体が水などの液体である場合、プレート式熱交換器又は二重管式熱交換器が望ましく使用される。また、冷却媒体が空気などの気体である場合、フィンチューブ熱交換器が望ましく使用される。
[3−2. ランキンサイクル装置の動作]
液体ポンプ100又は200で、液体作動流体が加熱器374に圧送される。加熱器374は、ランキンサイクルの作動流体を加熱する。加熱器374は、例えば、地熱によって得られる温水、ボイラー若しくは燃焼炉の燃焼ガス又はその排気ガスなどの熱媒体から熱エネルギーを吸収し、その吸収した熱エネルギーによって液体作動流体を加熱して蒸発させる。ランキンサイクルの効率を高めるためには、ランキンサイクルにおいて、サイクルの高低圧力差を大きくすることが望ましい。
膨張機376は、加熱器374によって加熱された作動流体を膨張させて、回転動力を得る。この回転動力が発電機380によって電気に変換される。
放熱器378は、膨張機376によって膨張した作動流体の有する熱を放熱する。放熱器378において、作動流体が冷却媒体と熱交換することによって、作動流体が冷却され、作動流体が液体状態となる。
[3−3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、ランキンサイクル装置370に、実施の形態1に記載の液体ポンプ100、または、実施の形態2に記載の液体ポンプ200を用いた。
所定の圧力条件で動作する、ランキンサイクルの効率を上げるためには、加熱器374
を出た後のガス作動流体の温度を上げることが重要である。そのためには、液体ポンプに吸入する作動流体の過冷却度を小さくする必要がある。過冷却度が小さいと、従来技術では、液体ポンプの軸受空間で高圧から低圧に減圧された場合、液体作動流体の飽和温度に達しやすくなり、液体作動流体がガス化しやすくなる。
これに対して本開示の液体ポンプ100又は200を用いると、軸受空間における液体作動流体のガス化を抑制できるので、ランキンサイクル装置370の信頼性を向上することができる。さらに液体ポンプ100又は200の吸入口における作動流体の過冷却度を小さくすることができるので、ランキンサイクルの発電効率を上げることができる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1および2、3を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1および2、3で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
実施の形態1および2では、昇圧機構148は内接式のギヤポンプとしていたが、内接式のギヤポンプ以外のギヤポンプ、ローリングピストンポンプ、ベーンポンプ、スクロールポンプなどの容積型ポンプ、遠心ポンプ、斜流ポンプ、及び軸流ポンプなどの速度型ポンプ、又はスクリューポンプ、またはネジ式ポンプにしても良い。昇圧機構148を上記のポンプでも、内接式のギヤポンプと同等の効果を有する。
実施の形態1および2の貯留空間の、長手方向に垂直な断面形状は、凹状であればよく、具体的には、円弧形状、矩形形状、三角形状、楕円形状にしても良い。また、貯留空間は必ずしも長手方向にまっすぐ直線状でなくてもよい。上記形状でも、同等の効果を有する。
実施の形態2の貯留空間212、228は、シャフト208の外周面の一部を凹状にすることにより構成しているが、第一軸受210及び第二軸受226の内周面の一部を凹状にすることにより構成しても良い。螺旋状の貯留空間を第一軸受210及び第二軸受226の側に構成することでも、シャフト208の側に螺旋状の貯留空間を構成する場合と同等の効果を有する。
実施の形態3のランキンサイクル装置370の作動流体は、特に制限されないが、例えば、有機作動流体を望ましく使用できる。有機作動流体は、例えば、ハロゲン化炭化水素、炭化水素、又はアルコールなどの有機化合物である。ハロゲン化炭化水素は、例えば、R−123、R365mfc、又はR−245faである。炭化水素は、例えば、プロパン、ブタン、ペンタン、又はイソペンタンなどのアルカンである。アルコールは、例えばエタノールである。これらの有機作動流体は単独で使用されてもよいし、これらの有機作動流体の二種類以上が混合されて使用されてもよい。また、作動流体として、水、二酸化炭素、及びアンモニウムなどの無機作動流体を使用してもよい。これらの作動流体を適用しても同等の効果を有する。
また、容積型の膨張機の型式としては、ロータリ型、スクリュー型、往復型、及びスクロール型を挙げることができる。速度型の膨張機の型式としては、遠心型又は軸流型を挙げることができる。上記の膨張機を適用することでも同等の効果を有する。
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、液体作動流体を用いる液体ポンプおよびランキンサイクル装置に適用可能である。具体的には、電力のみを生成するシステムだけでなく、CHPシステムなどのコジェネレーションシステムなどに、本開示は適用可能である。
100、200 液体ポンプ
102、202 圧力容器
104 電動要素
104a 固定子
104b 回転子
106 ポンプ要素
108、208 シャフト
110、210 第一軸受
110a、126a 昇圧機構側端
112、212 貯留空間
112a、212a 昇圧機構側端
114 第一軸受部材
114a 端面
116 吐出ポート
118 吸入ポート
120、138 連通路
122、140 経路
126、226 第二軸受
128、228 貯留空間
128a、228a 昇圧機構側端
130 第二軸受部材
130a 端面
132 吸入ポート
134 吐出ポート
136 低圧空間
137、237 高圧空間
146 作動室
146a 吸入室
146b 吐出室
148、248 昇圧機構
148a、248a インナーギヤ
148b、248b アウターギヤ
150、250 ポンプケース
152 キー部材
156 端子
158、258 吸入管
160、260 吐出管
262 流入孔
264、265 流出孔
370 ランキンサイクル装置
374 加熱器
374a、378a、382a、382b、382c、382d 流路
376 膨張機
378 放熱器
380 発電機

Claims (5)

  1. 液体作動流体を貯留する第1空間と前記第1空間よりも高圧の液体作動流体を貯留する第2空間とを有する圧力容器と、
    前記圧力容器内に配置されたシャフトと、
    前記シャフトを前記シャフトの半径方向に支持する軸受と、
    前記シャフトの回転により前記第1空間の液体作動流体を吸入して昇圧し、前記第2空間へ前記高圧の液体作動流体を吐出する昇圧機構と、
    前記シャフトと前記軸受との間に前記第2空間と連通して配置され、前記シャフトの半径方向において、前記シャフトの外周面と前記軸受の内周面との最短距離よりも幅が広く、前記昇圧機構で昇圧された前記高圧の液体作動流体で満たされる貯留空間と、
    を有する液体ポンプ。
  2. 前記貯留空間は、
    前記シャフトに対向する前記軸受の前記内周面の一部が凹状に形成された空間である、請求項1に記載の液体ポンプ。
  3. 前記貯留空間は、
    前記軸受に対向する前記シャフトの前記外周面の一部が凹状に形成された空間である、請求項1に記載の液体ポンプ。
  4. 前記シャフトは、
    内部において軸方向に伸び且つ両端が前記第2空間に連通し、前記高圧の液体作動流体が流れる第1の孔と、
    前記内部において前記第1の孔と前記外周面とを接続し、前記高圧の液体作動流体が流れる第2の孔と、
    を有し、
    前記貯留空間は、
    前記シャフトの前記外周面上に螺旋状に形成され、一端が前記第2の孔を介して前記第1孔に連通する、
    請求項3に記載の液体ポンプ。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の液体ポンプと、
    前記液体ポンプから圧送された前記高圧の液体作動流体を加熱して気化した気体作動流体を生成する加熱器と、
    前記気体作動流体を膨張させる膨張機と、
    前記膨張機によって膨張した前記気体作動流体の熱を放熱して前記液体作動流体を生成する放熱器と、
    を備え、
    前記液体ポンプは、
    前記放熱器から流出した前記液体作動流体を前記第1空間に吸入し、吸入した前記液体作動流体を前記昇圧機構により昇圧して前記高圧の液体作動流体を生成し、前記高圧の液体作動流体を前記加熱器へ圧送する、
    ランキンサイクル装置。
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