JP5367591B2 - 過給機関の廃熱回収システム - Google Patents

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Description

本発明は、過給機関の廃熱回収システムに関する。
排気ガスに逃れた廃熱から動力を取り出す廃熱回収システムの一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1の動力回収装置は、ランキンサイクルを実施するための蒸気発生器(3)、膨張機(5、6)、及び凝縮器(7)を備えている。蒸気発生器(3)は、内燃機関(1)から排出される排気ガスの熱を利用することによって、水蒸気を発生させる。膨張機(5、6)には発電機(9)が接続されており、膨張機(5、6)の駆動により発電される。つまり、特許文献1の動力回収装置は、コンバインドサイクル発電を行っている。また、この動力回収装置は、2つの膨張機(5、6)を順に通過する潤滑油路(31、32、33、34)を備えている。このため、高圧段膨張機(5)の熱損失及び機関損失の一部が、膨張機潤滑油の熱交換により、低圧段膨張機(6)の出力として回収される。つまり、廃熱が、膨張機(5、6)の双方において、動力として回収される。
特開2008−175123号公報
無過給機関では、約1/3の燃料エネルギーが機関冷却水(ジャケット水)に逃れており、約1/3の燃料エネルギーが排気ガスに逃れている。機関冷却水に逃れた熱量を回収する動力回収装置、及び排気ガスに逃れた熱量を回収する動力回収装置(例えば特許文献1)は、公知である。
図6は、一般的な過給機関902の冷却系統901を示している。冷却系統901は、内燃機関903、タービン905、コンプレッサー906、機関冷却水ポンプ907、機関冷却水冷却器908、2次冷却水ポンプ909、空気冷却器910、及び負荷911を備えている。過給機関902では、内燃機関903の排気ガスによりタービン905が駆動され、タービン905によりコンプレッサー906が駆動される。コンプレッサー906によって、内燃機関903への給気ガスが圧縮される。空気冷却器910により圧縮熱によって加熱された給気ガスを冷却できるので、圧縮熱により給気ガスが膨張することを防止できる。圧縮空気が膨張することなく内燃機関903に供給されるので、内燃機関903の出力が向上する。また、圧縮空気を生成する動力が排気ガスによって得られるので、排気ガスに逃れた燃料エネルギーの一部が、圧縮熱の形で給気ガスに移動し、空気冷却器910で回収される。
過給機関902では、空気冷却器910に逃れる熱量が新たに発生する。500kWレベルの過給機関では、約1/6の燃料エネルギーが水ジャケット932から機関冷却水に逃れており、約1/6の燃料エネルギーが、空気冷却器910から機関冷却水に逃れている。空気冷却器910において、圧縮空気は冷却され、機関冷却水は加熱される。水ジャケット932から機関冷却水に逃れる熱量は半減しているが、空気冷却器910から機関冷却水に逃れる熱量が新たに発生している。
空気冷却器910に逃れる燃料エネルギーを回収するには、空気冷却器910の出口を通過する機関冷却水から熱量を回収する必要がある。ところが、空気冷却器910の出口における機関冷却水の温度は、給気ガスの温度を最適にするために低くされており、例えば55℃程度である。空気冷却器910から機関冷却水に逃れた廃熱をランキンサイクルによって回収するには、温度が低すぎる。
そこで、本発明は、過給機関からの廃熱を効率的に回収できる廃熱回収システムを提供する。
本発明は、給気ラインに沿って、外気から圧縮空気を生成する過給機、前記圧縮空気を冷却する空気冷却器、及び内燃機関の給気口が順に配置されている、過給機関の廃熱回収システムにおいて、機関冷却水ラインに沿って、沸騰冷却によって機関冷却水から水蒸気を発生させる内燃機関の沸騰冷却装置、前記水蒸気を膨張させることによって動力を出力する容積型膨張機、及び前記水蒸気を液化させる凝縮器が順に配置されており、前記空気冷却器を通過する前の前記圧縮空気と、前記容積型膨張機内の前記水蒸気との間で熱交換を行うことによって、前記容積型膨張機内の前記水蒸気を加熱する水蒸気加熱器を備えている、過給機関の廃熱回収システムを提供する。
このため、圧縮空気が冷却されると共に、膨張機を作動させている機関冷却水の水蒸気が加熱される。この結果、膨張機の出力が向上し且つ内燃機関内に吸入される空気量が増大する。したがって、廃熱回収システムは、排気ガス及び機関冷却水に逃れた廃熱を効率的に回収できる。
本発明は、好ましくは、次の構成(a)〜(d)を採用できる。
(a)前記水蒸気加熱器が、前記容積型膨張機内に設けられ且つ前記圧縮空気を通過させる加熱室を備えている。
このため、廃熱回収システムは、簡素な構成により、圧縮空気と水蒸気との間の熱交換を行うことができる。
(b)液状媒体が、前記圧縮空気と前記水蒸気との間の熱交換を行うための媒体であり、前記水蒸気加熱器が、前記容積型膨張機内に設けられ且つ前記液状媒体を通過させる加熱室と、前記圧縮空気と前記液状媒体との間の熱交換を行うための液状媒体加熱器と、を備えている。
このため、膨張機内に加熱室を大きく形成できない場合であっても、廃熱回収システムは、膨張室内の水蒸気の加熱を良好に行うことができる。
(c)前記凝縮器及び前記空気冷却器において熱交換のために用いられる2次冷却水を循環させる2次冷却水ラインが設けられており、前記2次冷却水ラインにおいて、前記凝縮器が、前記空気冷却器の上流側に配置されている。
このため、比較的小さな空気冷却器により、圧縮空気を冷却できる。つまり、廃熱回収システムは、空気冷却器のコストを削減できる。
(d)廃熱回収システムが、前記加熱室を通過し且つ前記空気冷却器を通過する前の前記圧縮空気と、前記凝縮器を通過した前記機関冷却水との間で熱交換を行うことによって、前記圧縮空気を冷却し且つ前記機関冷却水を加熱する復水予熱器を備えている。
このため、内燃機関から圧縮空気に逃れた熱量の一部が、機関冷却水に移動する。したがって、内燃機関から機関冷却水に逃れる熱量が変化しなくても、機関冷却水からの蒸発量が増大し、膨張機の出力が増大する。
過給機関の廃熱回収システムを示す全体図である(第1実施形態)。 スクロール型膨張機の側面断面図である。 固定スクロール及びカバーの正面図である。 過給機関の廃熱回収システムを示す全体図である(第2実施形態)。 過給機関の廃熱回収システムを示す全体図である(第3実施形態)。 過給機関の冷却系統を示す全体図である(従来)。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態における過給機関2の廃熱回収システム1を示す全体図である。廃熱回収システム1は、過給機関2に適用されている。過給機関2は、内燃機関3及び過給機4からなっている。過給機4は、タービン5及びコンプレッサー6からなっている。廃熱回収システム1は、内燃機関3、タービン5、コンプレッサー6、機関冷却水ポンプ7、機関冷却水冷却器8、2次冷却水ポンプ9、空気冷却器10、機関冷却水ラインL1、2次冷却水ラインL2、排気ラインL3、及び給気ラインL4を備えている。機関冷却水ラインL1、2次冷却水ラインL2、排気ラインL3、及び給気ラインL4は、それぞれ、一点鎖線、二点鎖線、実線、及び破線によって図示されている。符号11は、内燃機関3に掛かる負荷である。膨張機20には、発電機12が接続されている。
機関冷却水ラインL1上に、内燃機関3の沸騰冷却装置31、膨張機20、凝縮器8、機関冷却水ポンプ7、及び内燃機関3の水ジャケット32が、順に配置されている。2次冷却水ラインL2上に、機関冷却水冷却器8、2次冷却水ポンプ9、及び空気冷却器10が配置されている。排気ラインL3上に、内燃機関3の排気口3b及びタービン5が配置されている。給気ラインL4上に、コンプレッサー6、膨張機20、復水予熱器13、及び空気冷却器10、及び内燃機関3の給気口3aが配置されている。
廃熱回収システム1は、次のように作動する。まず、内燃機関3、機関冷却水ポンプ7、及び2次冷却水ポンプ9が起動される。
機関冷却水は、機関冷却水ラインL1に沿って循環する。機関冷却水は沸騰冷却装置31を通過することによって蒸発し、水蒸気が生成される。内燃機関3の出口側において、水蒸気(機関冷却水)の温度は、約80〜120℃である。水蒸気は、膨張機20内に設けられた膨張室R1において、圧力及び熱量を失う。膨張室R1の出口側における水蒸気の温度は、約50℃である。その代わりに、膨張機20が駆動される。膨張機20の出力により、発電機12において電力が生成される。この結果、機関冷却水に逃れた熱量の一部が、廃熱回収システム1に回収される。膨張機20を通過した水蒸気は、凝縮器8において液化し、機関冷却水が生成される。凝縮器8内の機関冷却水は、機関冷却水ポンプ7により、内燃機関3内の水ジャケット32に送られる。
排気ガスは、内燃機関3の排気口3bから排気ラインL3に沿って排出される。排気ガスがタービン5を通過することによって、タービン5が駆動される。タービン5を通過した排気ガスは、外気に排出される。
給気ガスは、外気から給気ラインL4に沿って吸入される。コンプレッサー6は、タービン5によって駆動されており、コンプレッサー6において給気ガスが圧縮され、圧縮空気が生成される。圧縮空気は、膨張室20内に設けられた加熱室R2において、熱量を失う。圧縮空気の温度は、加熱室R2の入口側において約160℃であり、加熱室R2の出口側において約80℃である。その代わりに、膨張機20内において加熱室R2に隣り合う膨張室R1内の水蒸気が加熱される。膨張室R1内での膨張によって熱量を失う水蒸気に熱量が補充されるので、膨張機20の出力が向上する。膨張機20を通過した圧縮空気は、空気冷却器10において更に冷却される。空気冷却器10の出口側における圧縮空気の温度は、約60℃である。空気冷却器10を通過した圧縮空気は、内燃機関3の給気口3aに吸入される。
2次冷却水は、2次冷却水ポンプ9の作動により、2次冷却水ラインL2に沿って循環する。凝縮器8において、2次冷却水と機関冷却水の水蒸気との間で熱交換が行われ、2次冷却水は加熱される。空気冷却器10において、2次冷却水と圧縮空気との間で熱交換が行われ、2次冷却水は加熱される。空気冷却器10を通過した2次冷却水は、2次冷却水ポンプ9に送られる。
廃熱回収システム1において、膨張機20は、機関冷却水の水蒸気によって駆動される。このため、廃熱回収システム1は、機関冷却水ラインL1において、機関冷却水を作動媒体とするランキンサイクルを実施する。また、機関冷却水の水蒸気は、内燃機関3が発生させる熱量によって、発生する。つまり、内燃機関の廃熱によって、ランキンサイクルが実施されている。このため、廃熱回収システム1は、内燃力発電の排熱で汽力発電を行っており、コンバインドサイクルを実施できる。
図2、図3を参照して、膨張室R1及び加熱室R2を備える膨張機20の構成を説明する。図2は、スクロール型膨張機20の側面断面図である。スクロール型膨張機20は、容積型膨張機の1つである。スクロール型膨張機20は、固定スクロール21、揺動スクロール22、クランクシャフト23、軸受24、カバー25、及び軸受26を備えている。揺動スクロール22は、軸受24を介してクランクシャフト23の偏心部23aに支持されている。クランクシャフト23の本体部23bは、軸受26を介して固定スクロール21に支持されている。軸受24の軸心A24は、軸受の軸心A26とは異なっている。軸受24の軸心A24は偏心部23aの軸心に等しく、軸受の軸心A26はクランクシャフト23の本体部23bの軸心に等しい。このため、揺動スクロール22は、軸心A23周りに自転し、且つ、軸心A26周りに公転する。
固定スクロール21は、鏡板21a、スクロール壁21b、及び第2スクロール壁21cを備えている。揺動スクロール22は、鏡板22a及びスクロール壁22bを備えている。固定スクロール21の鏡板21a及び揺動スクロール22の鏡板22aは、円盤状の板状部材である。固定スクロール21において、スクロール壁21b及び第2スクロール壁21cは、鏡板21aに対して反対側に配置されている。スクロール壁21b及び第2スクロール壁21cは、鏡板21aに対して垂直の且つ渦巻き状の板状部材である。揺動スクロール22において、スクロール壁22bは、鏡板22aに対して垂直且つ渦巻き状の板状部材である。カバー25は、第2スクロール壁21cの内部を覆うように、固定スクロール21に固定されている。カバー25は、円環状の板状部材である。
膨張室R1は、鏡板21a、21b及びスクロール壁21b、22bによって囲まれた空間である。スクロール壁21b、22bは必ず接しているので、スクロール壁21b、22b間の空間は、複数箇所に分断されている。このため、複数の膨張室R1が、固定スクロール21と揺動スクロール22との間に、形成されている。膨張室R1の入口21dは、鏡板21aの中央部に形成されている。膨張室R1の出口21eは、スクロール壁21bの外周部に形成されている。機関冷却水の水蒸気は、入口21dから膨張室R1内に供給され、膨張室R1から出口21eを経由して排出される。
図3は、固定スクロール21及びカバー25の正面図である。加熱室R2は、鏡板21a、スクロール壁21b、カバー25によって囲まれた空間である。加熱室R2は、渦巻き状の1つの空間である。加熱室R2の入口21fは、第2スクロール壁21cの外周部に形成されている。加熱室R2の出口21gは、カバー25の中央部に形成されている。圧縮空気は、入口21fから加熱室R2内に供給され、加熱室R2から出口21gを経由して排出される。圧縮空気は、加熱室R2内において、第2スクロール壁21cによって形成された渦巻き状の経路に沿って移動する。
膨張室R1及び加熱室R2において、入口及び出口の位置が反対側に設定されている。膨張室R1の入口21dは中央側(軸A26側)に配置されているが、加熱室R2の入口21fは外周側に配置されている。膨張室R1の出口21eは外周側に配置されているが、加熱室R2の出口21gは中央側に配置されている。このため、最も温度低下した水蒸気が、最も温度の高い圧縮空気によって加熱される。
第1実施形態は、次の作用、効果を有している。
廃熱回収システム1は、圧縮空気と水蒸気との間で熱交換を行うことによって、膨張機20内の水蒸気を加熱する水蒸気加熱器30を備えている。水蒸気加熱器30は、加熱室R2を形成する膨張機20の一部(固定スクロール21及びカバー25)によって構成されている。このため、圧縮空気が冷却されると共に、膨張機を作動させている機関冷却水の水蒸気が加熱される。この結果、膨張機20の出力が向上し且つ内燃機関3内に吸入される空気量が増大する。したがって、廃熱回収システム1は、排気ガス及び機関冷却水に逃れた廃熱を効率的に回収できる。
例えば、空気冷却器10を有する廃熱回収システム1(本実施形態)は、空気冷却器10を有しない廃熱回収システムに比べて、80%程度、膨張機20の出力を増大できる。
更に、水蒸気加熱器30は、膨張機20内に設けられ且つ圧縮空気を通過させる加熱室R2を備えている。このため、廃熱回収システム1は、簡素な構成により、圧縮空気と水蒸気との間の熱交換を行うことができる。
更に、加熱室R2内に加熱用のフィン(第2スクロール壁21c)が配置されている。このため、圧縮空気と水蒸気との間の熱交換が促進される。
更に、2次冷却水ラインL2において、凝縮器8が空気冷却器10の上流側に配置されている。空気冷却器10を通過する圧縮空気は、膨張機20において冷却されているので、空気冷却器10において圧縮空気から奪うことが必要な熱量は、小さくなっている。このため、比較的小さな空気冷却器10により、圧縮空気を冷却できる。つまり、廃熱回収システム1は、空気冷却器10のコストを削減できる。
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態における過給機関2の廃熱回収システム1を示す全体図である。第2実施形態は、第1実施形態の構成に加えて、復水予熱器13を更に備えている。復水予熱器13以外の構成において、第1及び第2実施形態の構成は同一である。第1及び第2実施形態において共通する構成の説明は、適宜省略されている。
復水予熱器13(空気冷却器)は、機関冷却水ラインL1において、凝縮器8と内燃機関3の水ジャケット32との間に配置されている。復水予熱器13は、給気ラインL4において、膨張機20(加熱室R2)と空気冷却器10との間に配置されている。復水予熱器13は空気冷却器である。
復水予熱器13において、加熱室R2と空気冷却器10との間の圧縮空気と、凝縮器8と水ジャケット32との間の機関冷却水との間で、熱交換が行われる。この結果、圧縮空気が冷却され、且つ機関冷却水が加熱される。
第2実施形態は、次の作用、効果を有している。
第2実施形態は、第1実施形態の構成に加えて、復水予熱器13を更に備えている。このため、内燃機関3から圧縮空気に逃れた熱量の一部が、機関冷却水に移動する。したがって、内燃機関3から機関冷却水に逃れる熱量が変化しなくても、機関冷却水からの蒸発量が増大し、膨張機20の出力が増大する。
第2実施形態は、圧縮空気を冷却する手段として、空気冷却器10に加えて、復水予熱器13を備えている。このため、第2実施形態は、給気ラインL4に、空気冷却器10をバイパスするバイパス経路と、空気冷却器10を通過する主経路とバイパス経路とを切り換える切換弁と、を備えてもよい。バイパス経路及び切換弁を備える実施形態は、内燃機関3が定常運転状態に入っているときに、空気冷却器10をバイパスしてもよい。
(第3実施形態)
図5は、第3実施形態における過給機関2の廃熱回収システム1を示す全体図である。第3実施形態は、水蒸気加熱器の構成を除いて、第2実施形態と同一である。第1及び第2実施形態における水蒸気加熱器の符号は30であり、第3実施形態における水蒸気加熱器の符号は130である。第1〜第3実施形態において共通する構成の説明は、適宜省略されている。
水蒸気加熱器130は、加熱室R2、液状媒体加熱器14、液状媒体ポンプ15、及び液状媒体ラインL5を備えている。液状媒体ラインL5上に、液状媒体加熱器14、加熱室R2、及び液状媒体ポンプ15が順に配置されている。液状媒体は、圧縮空気と水蒸気との間の熱交換を行うための媒体である。液状媒体には、使用される温度域において液体状態である媒体が選択されている。
加熱室R2は、上述したように、膨張機20の一部(固定スクロール21及びカバー25)によって囲まれた空間である。加熱室R2は、膨張機20の一部(固定スクロール21及びカバー25)によって形成されている。第1及び第2実施形態では、加熱室R2に圧縮空気が満たされているが、第3実施形態では加熱室R2に液状媒体が満たされている。液状媒体加熱器14は、給気ラインL4において、コンプレッサー6と復水予熱器13との間に配置されている。
液状媒体は、液状媒体ポンプ15の作動により、液状媒体ラインL5に沿って循環する。液状媒体加熱器14において、液状媒体と圧縮空気との間で熱交換が行われる。加熱室R2において、液状媒体と水蒸気との間で熱交換が行われる。この結果、圧縮空気と水蒸気との間で熱交換が行われる。
第3実施形態は、次の作用、効果を有している。
第3実施形態において、水蒸気加熱器130は、加熱室R2及び液状媒体加熱室14を備えている。液状の媒体は、気体の媒体よりも熱伝達効率が高い。このため、膨張機20内に加熱室R2を大きく形成できない場合であっても、廃熱回収システム1は、膨張室R1内の水蒸気の加熱を良好に行うことができる。
1 廃熱回収システム
2 過給機関
3 内燃機関
3a 給気口
4 過給機
8 凝縮器
10 空気冷却器
14 液状媒体加熱器
20 スクロール型膨張機(容積型膨張機)
30、130 水蒸気加熱器
31 沸騰冷却装置
L1 機関冷却水ライン
L2 2次冷却水ライン
L4 給気ライン
R1 膨張室
R2 加熱室

Claims (5)

  1. 給気ラインに沿って、外気から圧縮空気を生成する過給機、前記圧縮空気を冷却する空気冷却器、及び内燃機関の給気口が順に配置されている、過給機関の廃熱回収システムにおいて、
    機関冷却水ラインに沿って、沸騰冷却によって機関冷却水から水蒸気を発生させる内燃機関の沸騰冷却装置、前記水蒸気を膨張させることによって動力を出力する容積型膨張機、及び前記水蒸気を液化させる凝縮器が順に配置されており、
    前記空気冷却器を通過する前の前記圧縮空気と、前記容積型膨張機内の前記水蒸気との間で熱交換を行うことによって、前記容積型膨張機内の前記水蒸気を加熱する水蒸気加熱器を備えている、
    ことを特徴とする過給機関の廃熱回収システム。
  2. 前記水蒸気加熱器が、前記容積型膨張機内に設けられ且つ前記圧縮空気を通過させる加熱室を備えている、
    請求項1に記載の過給機関の廃熱回収システム。
  3. 液状媒体が、前記圧縮空気と前記水蒸気との間の熱交換を行うための媒体であり、
    前記水蒸気加熱器が、前記容積型膨張機内に設けられ且つ前記液状媒体を通過させる加熱室と、前記圧縮空気と前記液状媒体との間の熱交換を行うための液状媒体加熱器と、を備えている、
    請求項1に記載の過給機関の廃熱回収システム。
  4. 前記凝縮器及び前記空気冷却器において熱交換のために用いられる2次冷却水を循環させる2次冷却水ラインが設けられており、
    前記2次冷却水ラインにおいて、前記凝縮器が、前記空気冷却器の上流側に配置されている、
    請求項1〜3のいずれか1つに記載の過給機関の廃熱回収システム。
  5. 前記加熱室を通過し且つ前記空気冷却器を通過する前の前記圧縮空気と、前記凝縮器を通過した前記機関冷却水との間で熱交換を行うことによって、前記圧縮空気を冷却し且つ前記機関冷却水を加熱する復水予熱器を備えている、
    請求項1〜4のいずれか1つに記載の過給機関の廃熱回収システム。
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US20170058760A1 (en) * 2015-08-25 2017-03-02 Brian Shor System and method for recovering thermal energy for an internal combustion engine
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