JP2006249942A - 過給機付き往復式内燃機関の排熱回収システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構成で、圧縮空気の冷却に伴って発生する熱を、蒸気として多くの用途に利用できるようにする。
【解決手段】 往復式内燃機関1への給気路4に過給機5を備えるとともに、加圧圧縮後の燃焼用空気を冷却水によって冷却する前段インタークーラ6と後段インタークーラ7とを設ける。往復式内燃機関1からの排ガスの排気路8に排ガスの熱を回収する排ガス熱交換器9を設ける。水蒸気を発生する水蒸気発生器11と前段インタークーラ6と排ガス熱交換器9とにわたり、水循環配管12を設ける。水循環配管12の水蒸気発生器11側の箇所に三方弁21を介してバイパス配管22を接続し、水蒸気発生器11から前段インタークーラ6に供給される冷却水の温度を測定し、その測定温度に基づいて三方弁21を操作し、水蒸気発生器11に供給される冷却水の温度が100℃以上になるように制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、往復式内燃機関への給気路に、往復式内燃機関に供給される燃焼用空気を加圧圧縮する過給機を備えた過給機付き往復式内燃機関の排熱回収システムに関する。
過給機付き往復式内燃機関では、過給機から出た燃焼用空気は加圧圧縮によって高温になるため、往復式内燃機関に供給する前に燃焼用空気を冷却する必要がある。この冷却によって得られる熱を有効に回収するために、従来、次のようなものがあった。
すなわち、過給機からガスエンジン(往復式内燃機関)に供給する圧縮空気を冷却する冷却用熱交換器を設け、吸収器から取り出した作動流体を蒸発器で冷却した後に冷却用熱交換器に供給して圧縮空気を冷却し、再生器の温度よりも高くなった作動流体を再生器に供給し、圧縮空気の冷却に伴って回収された熱を吸収冷凍機の熱源に利用するように構成している(特許文献1参照)。
特開2001−193563号公報
しかしながら、従来例の場合、吸収冷凍機の熱源に利用できるようにしているが、冷却用熱交換器によって回収される熱は、再生器内での作動流体の温度よりも高い程度の温度であり、温度が低いなど、冷却用熱交換器によって回収される熱をそのまま利用するには、用途的に制約を受けざるを得ず、実用性が低い欠点があった。
更に、利用先への配管サイズが大きく、また、往復2本の配管が必要であり、供給ポンプの動力が大きいという欠点があり、また、被加熱物との温度差が小さいために、利用先での放熱用の熱交換器が大きくなるという欠点があった。そのため、利用されずに冷却塔で放熱処理してしまう場合が多かった。
また、従来の場合、冷却用熱交換器に供給して圧縮空気を冷却した作動流体の温度は90℃レベルないしそれ以下であり、回収した熱を蒸発器で蒸発させ、蒸気で他用途への加熱熱源として利用しようとした場合、蒸発器内の圧力が大気圧以下となり、蒸発器やそれに連なる蒸気配管やそれらの接続箇所を通じて外気が侵入するため、シール構成が必要になり、高価になる欠点があった。また、そのまま温水として利用する場合、蒸気と異なり、利用先への配管サイズが大きく、また、往復2本の配管が必要であり、供給ポンプの動力が大きいという欠点があり、また、被加熱物との温度差が小さいために、利用先での放熱用の熱交換器が大きくなるという欠点があった。そのため、利用されずに冷却塔で放熱処理してしまう場合が多かった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、請求項1に係る発明は、簡単な構成で、圧縮空気の冷却に伴って発生する熱を、蒸気として多くの用途に利用できるようにすることを目的とし、請求項2に係る発明は、簡単な構成で熱回収効率を向上できるようにすることを目的とし、請求項3に係る発明は、用途範囲を一層拡大して実用性を一層向上できるようにすることを目的とし、また、請求項4に係る発明は、高温蒸気を容易に得ながら残余の熱も回収して熱回収効率を向上できるようにすることを目的とする。
請求項1に係る発明の過給機付き往復式内燃機関の排熱回収システムは、上述のような目的を達成するために、
往復式内燃機関への給気路に、前記往復式内燃機関に供給される燃焼用空気を加圧圧縮する過給機を備えた過給機付き往復式内燃機関の排熱回収システムであって、
前記給気路の前記過給機と前記往復式内燃機関との間に介装されて、加圧圧縮後の燃焼用空気を冷却水によって冷却する前段インタークーラと、
前記給気路の前記前段インタークーラと前記往復式内燃機関との間に介装されて、加圧圧縮後の燃焼用空気を冷却する後段インタークーラと、
水蒸気を発生する水蒸気発生器と、
前記前段インタークーラで熱を回収した冷却水を前記水蒸気発生器に供給する水循環配管と、
前記水蒸気発生器から発生する水蒸気の飽和温度を100℃以上になるように調整する冷却水の流量調整手段とを備えて構成する。
(作用・効果)
請求項1に係る発明の過給機付き往復式内燃機関の排熱回収システムの構成によれば、過給機で加圧圧縮した後の燃焼用空気を前段インタークーラで冷却した後に更に後段インタークーラで冷却し、後段インタークーラで冷却した加圧圧縮空気を往復式内燃機関に供給する。前段インタークーラでの冷却によって熱を回収した冷却水を水蒸気発生器に供給し、流量制御手段によって水蒸気発生器内での飽和温度が100℃以上になるようにしながら水蒸気発生器で水蒸気を発生し、各種の用途に用いるための水蒸気を得ることができる。
したがって、過給機で圧縮した後の燃焼用空気に対し、前段インタークーラと後段インタークーラとに分割して冷却する構成と、前段インタークーラからの冷却水を水蒸気発生器に供給する構成と、水蒸気発生器内の温度を100℃以上にする構成とにより、前段インタークーラから100℃以上の温度の冷却水を取り出して水蒸気発生器に供給し、水蒸気発生器で100℃以上の飽和温度の水蒸気を発生させるから、水蒸気発生器やそれに接続した配管や接続箇所から外気を吸引することが無く、外気に対するシール構成を簡単にできながら、簡単な構成で、圧縮空気の冷却に伴って発生する熱を、蒸気として多くの用途に利用でき、実用性を向上できる。
請求項2に係る発明は、前述のような目的を達成するために、
請求項1に記載の過給機付き往復式内燃機関の排熱回収システムにおいて、
往復式内燃機関からの排ガスの排気路に排ガスの熱を回収する排ガス熱交換器を設け、
水循環配管を、水蒸気発生器と前段インタークーラと前記排ガス熱交換器とにわたって冷却水を直列に循環する閉ループの配管で構成する。
(作用・効果)
請求項2に係る発明の過給機付き往復式内燃機関の排熱回収システムの構成によれば、往復式内燃機関からの排ガスの熱をも水蒸気発生器での水蒸気発生の熱源に利用することができ、しかも、水蒸気発生器と前段インタークーラと排ガス熱交換器とにわたって冷却水を直列に循環する閉ループの配管で水循環配管を構成するから、前段インタークーラと排ガス熱交換器に冷却水を並列に供給するように構成する場合のように分配比を考慮したりせずに済み、全体として、簡単な構成で熱回収効率を向上できる。
請求項3に係る発明は、前述のような目的を達成するために、
請求項1または2に記載の過給機付き往復式内燃機関の排熱回収システムにおいて、
水蒸気発生器に接続した蒸気取り出し配管に、水蒸気発生器からの水蒸気の圧力を上昇させる昇圧手段を介装して構成する。
(作用・効果)
請求項3に係る発明の過給機付き往復式内燃機関の排熱回収システムの構成によれば、水蒸気発生器から取出される水蒸気の圧力を昇圧手段で上昇させ、所望の箇所に容易に水蒸気を移送供給できるようにする。
したがって、水蒸気の用途範囲を一層拡大でき、実用性を一層向上できる。
請求項4に係る発明は、前述のような目的を達成するために、
請求項1、2、3のいずれかに記載の過給機付き往復式内燃機関の排熱回収システムにおいて、
排ガスの排気路の往復式内燃機関と排ガス熱交換器との間に、前記往復式内燃機関からの排ガスの熱によって蒸気を発生する蒸気ボイラを介装して構成する。
(作用・効果)
請求項4に係る発明の過給機付き往復式内燃機関の排熱回収システムの構成によれば、往復式内燃機関から排出される高温排ガスの熱を蒸気ボイラで回収して蒸気を発生させ、残余の熱を排ガス熱交換器で回収し、水蒸気発生器で水蒸気を発生させる熱源として利用する。
したがって、高温蒸気を容易に得ながら残余の熱も回収して熱回収効率を向上できる。
以上の説明から明らかなように、請求項1に係る過給機付き往復式内燃機関の排熱回収システムによれば、過給機で加圧圧縮した後の燃焼用空気を前段インタークーラで冷却した後に更に後段インタークーラで冷却し、後段インタークーラで冷却した加圧圧縮空気を往復式内燃機関に供給する。前段インタークーラでの冷却によって熱を回収した冷却水を水蒸気発生器に供給し、流量制御手段によって水蒸気発生器内の温度が100℃以上になるようにしながら水蒸気発生器で水蒸気を発生し、各種の用途に用いるための水蒸気を得ることができる。
したがって、過給機で圧縮した後の燃焼用空気に対し、前段インタークーラと後段インタークーラとに分割して冷却する構成と、前段インタークーラからの冷却水を水蒸気発生器に供給する構成と、水蒸気発生器内の温度を100℃以上にする構成とにより、前段インタークーラから100℃以上の温度の冷却水を取り出して水蒸気発生器に供給し、水蒸気発生器で100℃以上の水蒸気を発生させるから、水蒸気発生器やそれに接続した配管や接続箇所から外気を吸引することが無く、外気に対するシール構成を簡単にできながら、簡単な構成で、圧縮空気の冷却に伴って発生する熱を、蒸気として多くの用途に利用でき、実用性を向上できる。
次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る過給機付き往復式内燃機関の排熱回収システムの実施例1の全体概略構成図である。
往復式内燃機関1にクラッチ2を介して発電機3が連動連結されている。往復式内燃機関1への給気路4に、往復式内燃機関1に供給される燃焼用空気を加圧圧縮する過給機5が備えられている。
給気路4において、過給機5と往復式内燃機関1との間に、加圧圧縮後の燃焼用空気を冷却水によって冷却する前段インタークーラ6と、前段インタークーラ6で冷却された燃焼用空気をクーリングタワー(図示せず)からの冷却水によって冷却する後段インタークーラ7とが介装されている。
往復式内燃機関1からの排ガスの排気路8に、排ガスの熱を回収する排ガス熱交換器9が設けられ、その排気路8の往復式内燃機関1と排ガス熱交換器9との間に、往復式内燃機関1からの排ガスの熱によって高い圧力の蒸気を発生する蒸気ボイラ10が介装されている。
水蒸気を発生する水蒸気発生器11と前段インタークーラ6と排ガス熱交換器9とにわたり、冷却水を直列に循環する閉ループの配管で構成した水循環配管12が設けられるとともに水循環配管12にポンプ13が介装され、前段インタークーラ6および排ガス熱交換器9で熱を回収した冷却水を水蒸気発生器11に供給するように構成されている。
水蒸気発生器11は、その底部側から上部の散水ノズル14に、第1のポンプ15を介装した配管16が接続されて構成され、高温水の水循環配管12に水を散布し、水蒸気を発生するように構成されている。
水蒸気発生器11に接続された給水管17に熱交換器18が設けられ、往復式内燃機関1の冷却ジャケットに接続された、第2のポンプ19を介装したジャケット冷却水の循環配管20が熱交換器18に通され、エンジン冷却によって回収される熱によって水蒸気発生器11に供給される水を加熱するように構成されている。
水循環配管12の水蒸気発生器11側の箇所に、分配量を調整可能な電磁操作型の三方弁21を介してバイパス配管22が接続され、前段インタークーラ6から水蒸気発生器11に供給される冷却水の供給量を調整するように流量調整機構23が構成されている。
水循環配管12の水蒸気発生器11からの出口側に、水蒸気発生器11から前段インタークーラ6に供給される冷却水の温度を測定する冷却水温度センサ24が設けられている。冷却水温度センサ24が、流量制御手段としてのコントローラ25に接続され、そのコントローラ25が三方弁21に接続されている。
コントローラ25では、冷却水温度センサ24で測定される冷却水の温度と、設定温度としての100℃とを比較手段で比較し、冷却水の温度が100℃以下になったときに、水蒸気発生器11側に流す冷却水を設定流量だけ増加させるように三方弁21を操作し、水蒸気発生器11に供給される冷却水の温度が100℃以上になり、水蒸気発生器11内の水蒸気の飽和温度が100℃以上になるように構成されている。
水蒸気発生器11内の水蒸気の飽和温度を100℃以上にするする手段としては、水循環配管に流量を調整可能なバルブを介装するだけでも良い。設計段階で前段インタークーラ6および排ガス熱交換器9の伝熱設計、水循環配管の流量の設計を適切に行えばバルブの微調整で目的を達成することができる。長期的にはこの微調整を適宜行えば良い。前述した流量調整機構23と冷却水温度センサ24とから流量制御手段によって流量を制御する構成、ならびに、バルブを設けて流量を調整する構成などをして流量調整手段と総称する。
水蒸気発生器11の上部に、発生した水蒸気を取出す蒸気取り出し配管26が接続され、その蒸気取り出し配管26に、昇圧手段としての電動水蒸気圧縮機27が設けられ、水蒸気発生器11から取出される水蒸気を加圧し、各種の用途に容易に供給して使用できるように構成されている。図中28は、燃料ガスの供給管を示し、29は、潤滑油冷却のための冷却水の配管を示している。
上記構成により、水蒸気発生器11から大気圧以上の水蒸気を発生させ、その水蒸気を更に加圧して高圧水蒸気とし、レトルト食品の殺菌加熱、繊維の加熱(ドラムドライヤー)、種々の温水用熱源(洗浄水加熱など)、工場暖房といった産業用や、加湿用(病院、半導体工場での恒温恒湿)、温水プール、暖房といった業務用などに利用できるようになっている。
上記実施例1において、流量調整機構23として、ポンプ13を流量可変タイプに構成し、100℃以下になったときに、水蒸気発生器11に供給する冷却水の流量を設定流量づつ増加させるように構成するものでも良い。また、昇圧手段として、高い圧力の水蒸気によるエジェクター効果を利用して水蒸気を加圧する構成のものを用いても良い。
図2は、本発明に係る過給機付き往復式内燃機関の排熱回収システムの実施例2を示す要部の構成図であり、実施例1と異なるところは次の通りである。
すなわち、水蒸気発生器11が、容器内で高温水の水循環配管12が噴出ノズル31を介して開放され、いわゆるフラッシュ蒸発方式によって水蒸気を発生させるように構成されている。図示していないが、他の構成は実施例1と同じである。
図3は、本発明に係る過給機付き往復式内燃機関の排熱回収システムの実施例3を示す要部の構成図であり、実施例1と異なるところは次の通りである。
すなわち、水蒸気発生器11が、高温水の水循環配管12が容器内の水中に浸漬され、いわゆる浸漬熱交換方式によって水蒸気を発生させるように構成されている。図示していないが、他の構成は実施例1と同じである。
次に、具体実施例および比較例について説明する。
実施例としては、上記実施例1の構成で次の条件のシステムを用いた。
往復式内燃機関:定格5000kW、60Hz、効率43%
燃料:低位熱量40.6MJ/m3Nの天然ガスを、流量1031m3N/h、インプット11630kW
過給機への吸気量:22450m3N/h
排ガス熱交換器への冷却水:入口温度102.8℃、出口(水蒸気発生器への入口)温度104.3℃、流量200m3/h、入熱352kW、空気温度は入口200℃、出口120℃
前段インタークーラへの冷却水:入口(水蒸気発生器からの出口)温度100℃、出口温度102.8℃、入熱648kW
排ガス熱交換器での温度:入口160℃、出口120℃
水蒸気発生器:給水温度60℃、加熱量1000kW(=352kW+648kW)
電動水蒸気圧縮機:スクリュー方式、昇圧後の蒸気を飽和蒸気にするために電動水蒸気圧縮機内に水を噴射して冷却する。水蒸気量はその分だけ増加する。
蒸気ボイラ:給水温度60℃、発生蒸気量3.0t/h、0.78MPa、出力2100kW(60℃の水との差)
後段インタークーラにより空気温度は45℃まで冷却され、往復式内燃機関に供給される。
比較例としては、図4の構成図に示すシステムを用いた。実施例1と異なるところは、次の通りである。
すなわち、給気路4に、ひとつのインタークーラ041を用い、200℃の加圧空気を45℃に冷却して往復式内燃機関1に供給するように構成されている。
往復式内燃機関1からのジャケット冷却水の循環配管20を水蒸気発生器11内に直接導入して構成されている。往復式内燃機関1の耐久性から、水蒸気発生器11からの出口でのジャケット冷却水の温度は86℃とする。このとき、ジャケット冷却水の熱負荷1000kWに対して、出口でのジャケット冷却水の温度は90.3℃となる。排ガス熱交換器9および水循環配管12は設けられていない。他の構成は実施例1と同じである。
上記実施例では、水蒸気発生器において0.10MPaの水蒸気が1.49t/h発生する。一方、比較例では、水蒸気発生器において0.058MPaの水蒸気が1.50t/h発生する。
また、表−1(実施例)および表−2(比較例)に示す各種性状が得られる。
Figure 2006249942
Figure 2006249942
上記結果から、実施例では、比較例に対して大幅に消費電力を削減でき、成績係数を大幅に向上でき、過給機5での加圧空気の冷却によって回収される熱を、実用性の高い状態で利用できることが判る。
また、実施例で得られる水蒸気の圧力は大きく、これを利用することにより、都市ガスのインプットに対する総合出力(電気+蒸気ボイラの出力+電動水蒸気圧縮機の吐出水蒸気の出力)を経済的かつ大幅に向上できる。
本発明に係る過給機付き往復式内燃機関の排熱回収システムの実施例1の全体概略構成図である。 本発明に係る過給機付き往復式内燃機関の排熱回収システムの実施例2の要部の構成図である。 本発明に係る過給機付き往復式内燃機関の排熱回収システムの実施例3の要部の構成図である。 比較例の過給機付き往復式内燃機関の排熱回収システムを示す全概略構成図である。
符号の説明
1…往復式内燃機関
4…給気路
5…過給機
6…前段インタークーラ
7…後段インタークーラ
8…排気路
9…排ガス熱交換器
10…蒸気ボイラ
11…水蒸気発生器
12…水循環配管
23…流量調整機構(流量調整手段)
24…冷却水温度センサ(流量調整手段)
25…コントローラ(流量制御手段)(流量調整手段)
26…蒸気取出し配管
27…電動水蒸気圧縮機

Claims (4)

  1. 往復式内燃機関への給気路に、前記往復式内燃機関に供給される燃焼用空気を加圧圧縮する過給機を備えた過給機付き往復式内燃機関の排熱回収システムであって、
    前記給気路の前記過給機と前記往復式内燃機関との間に介装されて、加圧圧縮後の燃焼用空気を冷却水によって冷却する前段インタークーラと、
    前記給気路の前記前段インタークーラと前記往復式内燃機関との間に介装されて、加圧圧縮後の燃焼用空気を冷却する後段インタークーラと、
    水蒸気を発生する水蒸気発生器と、
    前記前段インタークーラで熱を回収した冷却水を前記水蒸気発生器に供給する水循環配管と、
    前記水蒸気発生器から発生する水蒸気の飽和温度を100℃以上になるように調整する冷却水の流量調整手段と、
    を備えたことを特徴とする過給機付き往復式内燃機関の排熱回収システム。
  2. 請求項1に記載の過給機付き往復式内燃機関の排熱回収システムにおいて、
    往復式内燃機関からの排ガスの排気路に排ガスの熱を回収する排ガス熱交換器を設け、
    水循環配管を、水蒸気発生器と前段インタークーラと前記排ガス熱交換器とにわたって冷却水を直列に循環する閉ループの配管で構成してある過給機付き往復式内燃機関の排熱回収システム。
  3. 請求項1または2に記載の過給機付き往復式内燃機関の排熱回収システムにおいて、
    水蒸気発生器に接続した蒸気取り出し配管に、水蒸気発生器からの水蒸気の圧力を上昇させる昇圧手段を介装してある過給機付き往復式内燃機関の排熱回収システム。
  4. 請求項1、2、3のいずれかに記載の過給機付き往復式内燃機関の排熱回収システムにおいて、
    排ガスの排気路の往復式内燃機関と排ガス熱交換器との間に、前記往復式内燃機関からの排ガスの熱によって蒸気を発生する蒸気ボイラを介装してある過給機付き往復式内燃機関の排熱回収システム。
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