JP4623715B2 - 基板搬送機構及び該基板搬送機構を備える基板搬送装置 - Google Patents

基板搬送機構及び該基板搬送機構を備える基板搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4623715B2
JP4623715B2 JP2004316921A JP2004316921A JP4623715B2 JP 4623715 B2 JP4623715 B2 JP 4623715B2 JP 2004316921 A JP2004316921 A JP 2004316921A JP 2004316921 A JP2004316921 A JP 2004316921A JP 4623715 B2 JP4623715 B2 JP 4623715B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
unit
temperature
chamber
mounting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004316921A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005354025A (ja
JP2005354025A5 (ja
Inventor
剛 守屋
博之 中山
喜久夫 奥山
学 島田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP2004316921A priority Critical patent/JP4623715B2/ja
Priority to US11/128,256 priority patent/US7748138B2/en
Publication of JP2005354025A publication Critical patent/JP2005354025A/ja
Publication of JP2005354025A5 publication Critical patent/JP2005354025A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4623715B2 publication Critical patent/JP4623715B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、基板搬送機構及び該基板搬送機構を備える基板搬送装置に関し、特に、成膜プロセス、エッチングプロセス等の処理を実行するべく該基板を所定の位置に搬送する基板搬送機構及び該基板搬送機構を備える基板搬送装置に関する。
従来、イオンドープ、成膜、エッチング等の各種プラズマ処理を基板に施す基板処理システムとして、複数の基板処理装置が共通の基板搬送装置を介して放射状に配設されたクラスタ基板処理システムが知られている。
このようなクラスタ基板処理システムは、図15(a)に示すように、基板を処理する、例えば、2つの基板処理装置151と、基板カセット(図示せず)から基板を搬出入するローダーモジュール152と、該ローダーモジュール152への基板の搬出入を行う2つの基板搬出入室153と、基板処理装置151及び基板搬出入室153の間に介在する、基板搬送装置としての基板搬送室154とを備える(例えば、特許文献1参照。)。
基板搬送室154は、図15(b)に示すように、その内部にN2ガス等をパージするガス導入部155と、内部を真空引きするポンプ部156とを備える。また、その内部において基板を搬送する基板搬送機構としてのハンドリング装置157を備え、さらに、基板処理装置151や基板搬出入室153と接する側壁において、開閉自在なゲートバルブ158を備える。ハンドリング装置157は、複数の腕部材と回転台とを有するスカラアーム式ハンドリング装置であり、基板を基板処理装置151や基板搬出入室153へゲートバルブ158を介して搬送する。
特開平10−154739号公報(図1)
しかしながら、このようなクラスタ基板処理システムを用いて基板を連続処理すると、ハンドリング装置157が基板を搬送する際に、基板と共に基板搬送室154に持ち込まれたパーティクルやハンドリング装置157が作動する際に発塵した切削粉であるパーティクルが該基板に付着する場合があり、これにより、例えば、エッチングプロセスでは、付着したパーティクルがマスクとなってエッチング残りを発生させ、また、成膜プロセスでは、該付着したパーティクルが核となって成長することにより膜質を低下させるという問題がある。
本発明の目的は、基板に付着したパーティクルを剥離及び除去することができる基板搬送機構及び該基板搬送機構を備える基板搬送装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の基板搬送機構は、基板を搬送する基板搬送機構において、基板を収容する収容室内で前記基板を載置する載置部と、前記載置部に接続され且つ前記載置部を移動する腕部と、前記載置部の温度を制御する温度制御装置とを備え、前記温度制御装置は前記載置部と前記収容室の内壁との間に所定の温度勾配を形成し、前記載置部は所定の材料から成る表層を有し、該表層の材料の線膨張係数は前記載置部の近傍に発生するパーティクルの線膨張係数と異なることを特徴とする。
請求項2記載の基板搬送機構は、請求項1記載の基板搬送機構において、前記温度制御装置は、外部周囲の温度を検出する検出部と、前記載置部を加熱する加熱部と、前記検出部で検出した外部周囲の温度に基づいて前記加熱部の作動を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
請求項3記載の基板搬送機構は、請求項2記載の基板搬送機構において、前記制御部は、前記載置部の温度を外部周囲の温度より30K以上高い温度に制御することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項記載の基板搬送装置は、基板を収容する収容室と、該収容室内に配設され且つ基板を搬送する基板搬送機構と、前記収容室内を排気する排気部と、前記収容室に気体を導入する気体導入部とを備える基板搬送装置において、前記基板搬送機構は、基板を載置する載置部と、該載置部に接続され且つ前記載置部を移動する腕部と、前記載置部の温度を制御する温度制御装置を備え、前記温度制御装置は前記載置部と前記収容室の内壁との間に所定の温度勾配を形成し、前記載置部は所定の材料から成る表層を有し、該表層の材料の線膨張係数は前記載置部の近傍に発生するパーティクルの線膨張係数と異なることを特徴とする。
請求項記載の基板搬送装置は、請求項記載の基板搬送装置において、前記温度制御装置は、前記収容室内の温度を検出する検出部と、前記載置部を加熱する加熱部と、前記検出部で検出した前記収容室内の温度に基づいて前記加熱部の作動を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
請求項記載の基板搬送装置は、請求項記載の基板搬送装置において、前記制御部は、前記載置部の温度を前記収容室内の温度より30K以上高い温度に制御することを特徴とする。
請求項記載の基板搬送装置は、請求項乃至のいずれか1項に記載の基板搬送装置において、前記気体導入部は、前記検出部で検出した前記収容室内の温度に基づいて前記導入する所定のガスの温度を制御する気体温度制御装置を備えることを特徴とする。
請求項記載の基板搬送装置は、請求項乃至のいずれか1項に記載の基板搬送装置において、前記収容室内の圧力を制御する圧力制御装置を更に備えることを特徴とする。
請求項記載の基板搬送装置は、請求項記載の基板搬送装置において、前記圧力制御装置は、前記収容室内の圧力を1.3×10−2〜1.3kPa(0.1〜10Torr)に制御することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項10記載の基板搬送機構は、基板を搬送する基板搬送機構において、基板を収容する収容室内で前記基板を載置する載置部と、前記載置部に接続され且つ前記載置部を移動する腕部と、前記載置部の温度を制御する温度制御装置と、超音波領域の振動を発生する振動発生部と、前記振動発生部に接続されると共に前記載置部に固定されている発振部とを備え、前記温度制御装置は前記載置部と前記収容室の内壁との間に所定の温度勾配を形成し、前記載置部は所定の材料から成る表層を有し、該表層の材料の線膨張係数は前記載置部の近傍に発生するパーティクルの線膨張係数と異なることを特徴とする。
請求項11記載の基板搬送機構は、請求項10記載の基板搬送機構において、前記温度
制御装置は、外部周囲の温度を検出する検出部と、前記載置部を加熱する加熱部と、前記
検出部で検出した外部周囲の温度に基づいて前記加熱部の作動を制御する制御部とを備え
ることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項12記載の基板搬送装置は、基板を収容する収容室と、該収容室内に配設され且つ基板を搬送する基板搬送機構と、前記収容室内を排気する排気部と、前記収容室に気体を導入する気体導入部とを備える基板搬送装置において、前記基板搬送機構は、基板を載置する載置部と、該載置部に接続され且つ前記載置部を移動する腕部と、前記載置部の温度を制御する温度制御装置と、超音波領域の振動を発生する振動発生部と、前記振動発生部に接続されると共に前記載置部に固定されている発振部とを備え、前記温度制御装置は前記載置部と前記収容室の内壁との間に所定の温度勾配を形成し、前記載置部は所定の材料から成る表層を有し、該表層の材料の線膨張係数は前記載置部の近傍に発生するパーティクルの線膨張係数と異なることを特徴とする。
請求項13記載の基板搬送装置は、請求項12記載の基板搬送装置において、前記温度制御装置は、前記収容室内の温度を検出する検出部と、前記載置部を加熱する加熱部と、前記検出部で検出した前記収容室内の温度に基づいて前記加熱部の作動を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
請求項14記載の基板搬送装置は、請求項12又は13記載の基板搬送装置において、前記気体導入部は、前記検出部で検出した収容室内の温度に基づいて前記導入する所定のガスの温度を制御する気体温度制御装置を備えることを特徴とする。
請求項15記載の基板搬送装置は、請求項12乃至14のいずれか1項に記載の基板搬送装置において、前記収容室内の圧力を制御する圧力制御装置を更に備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項16記載の基板搬送装置は、基板を収容する収容室と、該収容室内に配設され前記基板を載置する載置部と、前記収容室内を排気する排気部と、前記収容室に気体を導入する気体導入部とを備える基板搬送装置において、前記載置部の温度を制御する温度制御装置を備え、前記温度制御装置は、前記載置部と前記収容室の内壁との間に所定の温度勾配を形成し、前記載置部は所定の材料から成る表層を有し、該表層の材料の線膨張係数は前記載置部の近傍に発生するパーティクルの線膨張係数と異なることを特徴とする。
請求項17記載の基板搬送装置は、請求項16記載の基板搬送装置において、前記温度制御装置は、前記収容室内の温度を検出する検出部と、前記載置部を加熱する加熱部と、前記検出部で検出した前記収容室内の温度に基づいて前記加熱部の作動を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
請求項18記載の基板搬送装置は、請求項16又は17記載の基板搬送装置において、前記気体導入部は、前記検出部で検出した収容室内の温度に基づいて前記導入する所定のガスの温度を制御する気体温度制御装置を備えることを特徴とする。
請求項19記載の基板搬送装置は、請求項16乃至18のいずれか1項に記載の基板搬送装置において、前記収容室内の圧力を制御する圧力制御装置を更に備えることを特徴とする。
請求項1記載の基板搬送機構、請求項載の基板搬送装置によれば、基板を載置する載置部と収容室の内壁との間に所定の温度勾配が形成されるので、基板とパーティクルとの界面に発生する熱応力によりパーティクルを基板から剥離し、基板から遠ざかる方向へ働く熱泳動力により該パーティクルを基板から除去することができ、もって基板に付着したパーティクルを剥離及び除去することができる。また、載置部における表層の材料の線膨張係数は載置部の近傍に発生するパーティクルの線膨張係数と異なるので、載置部とパーティクルとの界面に発生する熱応力を増大させることができ、もって載置部に付着したパーティクルの剥離及び除去を促進することができる。
請求項2記載の基板搬送機構によれば、検出された外部周囲の温度に基づいて載置部が加熱されるので、載置部の基板に付着したパーティクルを確実に剥離及び除去することができる。
請求項3記載の基板搬送機構によれば、載置部の温度が外部周囲の温度より30K以上高い温度に制御されるので、基板に付着したパーティクルを更に確実に剥離及び除去することができる。
請求項記載の基板搬送装置によれば、気体温度制御装置は、検出された収容室内の温度に基づいて該導入する所定のガスの温度を制御するので、載置部を所望の温度まで加熱することができない場合であっても、載置部の近傍に温度勾配を形成することができる。
請求項記載の基板搬送装置によれば、収容室内の圧力が制御されるので、収容室内の圧力に依存する熱泳動力により、基板に付着したパーティクルを更に確実に剥離させることができる。
請求項記載の基板搬送装置によれば、収容室内の圧力が1.3×10−2〜1.3kPa(0.1〜10Torr)に制御される。収容室内の圧力が1.3×10−2〜1.3kPaに設定されると熱泳動力が増加する。したがって、増大した熱泳動力により基板に付着したパーティクルをより確実に剥離させることができる。
請求項10記載の基板搬送機構、請求項12記載の基板搬送装置によれば、基板を載置する載置部と収容室の内壁との間に所定の温度勾配が形成されると共に、超音波領域の振動が基板を載置する載置部に印加されるので、基板とパーティクルとの界面に発生する熱応力によりパーティクルを基板から剥離し、基板から遠ざかる方向へ働く熱泳動力により該パーティクルを基板から除去することができ、さらに、基板に超音波領域の振動を印加して基板とパーティクルとの結合力を弱くさせることができ、もって基板に付着したパーティクルを確実に剥離及び除去することができる。また、載置部における表層の材料の線膨張係数は載置部の近傍に発生するパーティクルの線膨張係数と異なるので、載置部とパーティクルとの界面に発生する熱応力を増大させることができ、もって載置部に付着したパーティクルの剥離及び除去を促進することができる。
請求項16記載の基板搬送装置によれば、基板を載置する載置部と収容室の内壁との間に所定の温度勾配が形成されるので、基板とパーティクルとの界面に発生する熱応力によりパーティクルを基板から剥離し、基板から遠ざかる方向へ働く熱泳動力により該パーティクルを基板から除去することができ、もって基板に付着したパーティクルを確実に剥離及び除去することができる。また、載置部における表層の材料の線膨張係数は載置部の近傍に発生するパーティクルの線膨張係数と異なるので、載置部とパーティクルとの界面に発生する熱応力を増大させることができ、もって載置部に付着したパーティクルの剥離及び除去を促進することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る基板搬送装置の構成を概略的に示す図である。
図1において、基板搬送装置10は、金属製、例えば、アルミニウム又はステンレス鋼
製の保安接地された箱状のチャンバ11(収容室)と、該チャンバ11内に基板Wを搬送する搬送アーム12(基板搬送機構)とを備える。
チャンバ11の側壁には、搬送アーム12が基板Wをチャンバ11内へ搬出入するときに、基板Wを通過させる搬入出口13が配設され、該搬入出口13は、開閉自在なゲートバルブ14によって密封されている。また、チャンバ11の底部には排気ライン(排気部)15が接続されている。この排気ライン15は、直径が、例えば25mmである排気管16と、該排気管16の途中に配設されたバルブV1と、排気管16に接続された排気ポンプであるドライポンプ17とを有し、チャンバ11内を排気して減圧する。このバルブV1は、チャンバ11内とドライポンプ17を遮断することができる。さらに、チャンバ11の天井部にはガス導入ライン18(気体導入部)が接続されている。このガス導入ライン18は、例えば、N2ガスを供給するガス供給装置19と、該ガス供給装置19からのN2ガスをチャンバ11内へ導入するガス導入管20とを備え、ガス導入管20の途中にはバルブV2が配設されている。このバルブV2は、チャンバ11内とガス供給装置19を遮断することができる。
また、基板搬送装置10は、チャンバ11及びガス供給装置19にガス導入管20を介して連結され、チャンバ11内に導入するN2ガスを冷却する冷却装置6(気体温度制御装置)と、排気管16に設けられ、チャンバ11内の圧力を制御する圧力制御装置7とを備える。冷却装置6は、後述する温度センサ8で検出したチャンバ11の温度に基づいて、チャンバ11内に導入するN2ガスを冷却し、圧力制御装置7は、チャンバ11内の圧
力を、例えば1.3kPa(10Torr)に制御する。
この基板搬送装置10は、例えば、クラスタ型やパラレル型の基板処理システムに配設され、該基板処理システムが備えるプラズマ処理装置等にゲートバルブ14を介して接続される。
図2は、図1における搬送アーム12の構成を概略的に示す斜視図である。
図2において、スカラアーム式ハンドリング装置としての搬送アーム12は、チャンバ11の底面に配設されて該底面に対する垂直軸(以下、「チャンバ垂直軸」という)周りに回転自在な回転台21と、該回転台21に接続された棒状の第1の腕部材22と、該第1の腕部材22に接続された棒状の第2の腕部材23と、該第2の腕部材23の他端に接続された、基板Wを載置するピック24(載置部)とを備える。
この搬送アーム12では、第2の腕部材23の一端が、チャンバ垂直軸周りに回転自在に第1の腕部材22の他端と接続され、ピック24が、チャンバ垂直軸周りに回転自在に第2の腕部材23の他端と接続され、回転台21、第1の腕部材22、第2の腕部材23及びピック24が協働して回転運動を行い、これにより、ピック24及び該ピック24に載置された基板Wをチャンバ11の所望の位置や搬入出口13を介して隣接するプラズマ処理装置等に移動する。
ピック24は、音叉形状を呈し、二股部において基板Wを担持する一方で、二股部とは反対の端部において、上述したように第2の腕部材23の他端と接続される。
また、搬送アーム12はピック24の温度を制御する温度制御装置28を備え、温度制御装置28はピック24とチャンバ11の内壁に所定の温度勾配を形成する。具体的には、温度制御装置28は、チャンバ11の内壁温度を検出する温度センサ8(検出部)と、搬送アーム12のピック24の内部に埋設され且つピック24を加熱する、例えば、シースヒータ等の抵抗体25(加熱部)と、第2の腕部材23、第1の腕部材22及び回転台21の内部に配線された電線26を介して抵抗体25と接続されると共に抵抗体25の温度を制御する制御部9とを備える。
この制御部9は、温度センサ8で検出したチャンバ11の内壁温度に基づいて抵抗体25を加熱することによりピック24の温度を制御する。これにより、ピック24とチャンバ11の内壁に所望の温度勾配を形成することができ、もって基板Wに付着したパーティクルを確実に剥離及び除去することができる。また、このとき、搬送アーム12のピック24は、チャンバ11の内壁温度より30K以上高い温度に制御されるのが好ましい。これにより、基板Wに付着したパーティクルを更に確実に剥離及び除去することができる。
基板搬送装置10は、温度センサ8によりチャンバ11の内壁温度を検出し、該検出した温度に対応した電気信号が制御部9に出力され、制御部9によりこの電気信号に応じた抵抗体25の印加電圧を決定し、この決定された印加電圧を抵抗体25に印加することにより抵抗体25を加熱し、ピック24に載置された基板Wを、主としてピック24からの伝導伝熱により加熱する。これにより、搬送アーム12のピック24及びピック24に載置された基板Wとチャンバ11の内壁に温度勾配が形成され、基板Wから遠ざかる方向(ピック24からチャンバ11の内壁へ向かう方向)への熱泳動力がパーティクルに働く。また、このとき、基板W上では、材料固有の線膨張係数の違いによって基板Wとパーティクルとの界面に互いに離れる方向の熱応力が発生し、この発生した熱応力により、パーティクルが基板Wから剥離してリフトアップする。リフトアップしたパーティクルは、上述した熱泳動力によって、ピック24より温度が低いチャンバ11の内壁に引き寄せられる。
上述のように、基板W及び搬送アームのピック24からパーティクルが除去される際の除去メカニズムは、熱応力によってパーティクルが剥離されるパーティクル剥離行程と、熱泳動力によってパーティクルが移動するパーティクル移動行程とで説明することができる。ここで、基板W上から剥離したパーティクルの初速を10m/s、チャンバ11内の圧力を1.3kPa(1.0Torr)と仮定し、下記に示す公知の速度式を用いて基板W上から剥離したパーティクルの移動速度を計算する。
その結果、図3に示すように、パーティクルの速度(図中の実線)は、基板W上からパーティクルが剥離してから約0.004s経過後、すなわち数ms以内に熱泳動速度(図中の破線で示す終末速度)に到達することになる。また、パーティクルの速度が熱泳動速度に到達したときのパーティクルの移動距離(図中の一点鎖線)は、基板Wの上面から約0.9cmとなる。換言すれば、基板Wから剥離したパーティクルは、数mm程度離れた位置で熱泳動力に起因する速度が支配的な速度に達し、基板Wから剥離した後、基板W近傍に滞ることなく連続的に輸送される。
次に、パーティクルの除去メカニズムにおけるパーティクル移動行程と圧力との関係について、以下に説明する。
図1の基板搬送装置10において、排気ライン15によってチャンバ11内が減圧されると、チャンバ11内にはチャンバ11の内壁とチャンバ内の雰囲気との間において温度跳躍が発生するため、チャンバ11の内壁に接触しているNガスの温度がチャンバ11の内壁温度と異なってくる。ここで、基板Wの温度を500K、チャンバ11の内壁温度を350Kとし、且つ温度跳躍の影響を考慮した場合におけるチャンバ11内の各所定の圧力に対応する温度勾配を計算した結果を図4に示す。尚、図4中の横軸は、基板Wとチャンバ11の上部内壁との距離を示している。
図4に示すように、チャンバ11内の希薄度(真空度)が大きい程、すなわち、流れ場の希薄度を表わすクヌッセン数が大きい程温度跳躍、例えば、上記距離が0.00mにおける温度勾配の温度と基板Wの温度との差が大きくなり、搬送アーム12のピック24及びピック24に載置された基板Wとチャンバ11の内壁との温度差が同じであっても温度勾配は減少する。上述のように、温度勾配は温度跳躍の影響を受けることから、チャンバ11内の希薄度が大きくなり温度跳躍が大きい程パーティクルに働く熱泳動力は小さくなることが分かる。
図4の結果を考慮して、計算条件を、基板Wの温度を623.15K、チャンバ11の内壁温度を338.15K、基板Wとチャンバ11の上部内壁との間隔を35mmとし、直径約0.6μmのSiOパーティクルに働く熱泳動力の圧力依存性を計算する。その結果、図5に示すように、チャンバ11内の圧力が1.3×10−2〜1.3kPa(0.1〜10Torr)の範囲内においてパーティクルに働く熱泳動力が最大(F=1.0×10−13[N])となる。したがって、チャンバ11内の圧力を0.013〜1.3kPa(0.1〜10Torr)に制御することにより、基板Wに付着したパーティクルをより効果的に除去することができる。
本実施の形態によれば、基板Wを載置するピック24に所定の温度勾配が形成されるので、基板Wとパーティクルとの界面に発生する熱応力によりパーティクルを基板Wから剥離し、基板Wから遠ざかる方向へ働く熱泳動力により該パーティクルを基板Wから除去することができ、もって基板Wに付着したパーティクルを剥離及び除去することができる。また、基板Wを基板搬送装置10に隣接するプラズマ処理装置等に移動する際に、ピック24により基板Wに付着したパーティクルを剥離及び除去することができるので、基板Wの連続処理時においても、次の処理に悪影響を与えない基板Wを搬送することが可能となる。さらに、基板Wの搬送時間を利用することにより、基板搬送装置10が配設される基板処理システムの稼働率を低下させることなくパーティクルの剥離及び除去を実行することができる。
また、本実施の形態によれば、冷却装置6は、温度センサ8で検出したチャンバ11の内壁温度に基づいてチャンバ11内に導入するNガスを冷却するので、抵抗体25を制御することによりピック24を所望の温度まで加熱することができない場合であっても、ピック24の近傍に温度勾配を形成することができる。
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る基板搬送装置の構成を概略的に示す図である。
図6の基板搬送装置は、その構成が図1のものと基本的に同じであり、同じ構成要素については同一の参照番号を付して重複した説明を省略し、以下に異なる部分のみを説明する。
図6において、基板搬送装置30は、チャンバ11内に基板Wを搬送する搬送アーム32を備える。搬送アーム32は、チャンバ11の底面に配設されて該底面に対する垂直軸周りに回転自在な回転台21と、該回転台21に接続された棒状の第1の腕部材22と、該第1の腕部材22に接続された棒状の第2の腕部材23と、該第2の腕部材23の他端に接続された、基板Wを載置するピック24とを備える。
また、搬送アーム32は、超音波領域の振動、例えば、その周波数が40kHzの振動を発生する振動発生部33と、振動発生部33に接続されると共にピック24に固定されている発振部34とを備える。振動発生部33が発生する超音波領域の振動の方向は、ピック24に載置された基板Wの主面に垂直な方向に沿っている。尚、振動発生部33は基板Wの主面に垂直な方向に沿って配置したが、任意の方向でよく、基板Wの主面に水平な方向に沿って配置してもよい。
振動発生部33は超音波領域の振動を発生し、この発生した振動を発振部34に伝達することにより搬送アーム32のピック24を振動させる。ピック24に載置された基板Wは、ピック24からの振動が伝達されることにより超音波領域の周波数で振動する。これにより、基板Wとパーティクルとの結合力を弱くすることができ、もってパーティクルを基板Wから剥離及び除去することができる。
本実施の形態によれば、搬送アーム32は、超音波領域の振動が基板Wを載置するピック24に印加されるので、基板Wに超音波領域の振動を印加して基板Wとパーティクルとの結合力を弱くすることができ、もって基板Wに付着したパーティクルをから剥離及び除去することができる。
図7は、本発明の第3の実施の形態に係る基板搬送装置の構成を概略的に示す図である。
図7の基板搬送装置は、その構成が図1のものと基本的に同じであり、同じ構成要素については同一の参照番号を付して重複した説明を省略し、以下に異なる部分のみを説明する。
図7おいて、基板搬送装置40は、チャンバ11内に基板Wを搬送する搬送アーム42を備える。搬送アーム42は、チャンバ11の底面に配設されてチャンバ垂直軸周りに回転自在な回転台21と、該回転台21に接続された棒状の第1の腕部材22と、該第1の腕部材22に接続された棒状の第2の腕部材23と、該第2の腕部材23の他端に接続された、基板Wを載置するピック24と、ピック24の温度を制御する温度制御装置28と、超音波領域、例えば、その周波数が40kHzの振動を発生する振動発生部33と、振動発生部33に接続されると共にピック24に固定されている発振部34とを備える。
温度制御装置28は、ピック24とチャンバ11の内壁に所定の温度勾配を形成する。具体的には、温度制御装置28は、チャンバ11の内壁温度を検出する温度センサ8と、搬送アーム42のピック24の内部に埋設され且つピック24を加熱する、例えば、シースヒータ等の抵抗体25と、第2の腕部材23、第1の腕部材22及び回転台21の内部に配線された電線26を介して抵抗体25と接続されると共に抵抗体25の温度を制御する制御部9とを備える。
本実施の形態によれば、基板Wを載置するピック24に所定の温度勾配が形成されると共に、超音波領域の振動が基板Wを載置するピック24に印加されるので、基板Wとパーティクルとの界面に発生する熱応力によりパーティクルを基板Wから剥離し、基板Wから遠ざかる方向へ働く熱泳動力により該パーティクルを基板Wから除去することができ、さらに、基板Wに超音波領域の振動を印加することにより基板Wとパーティクルとの結合力を弱くすることができ、もって基板Wに付着したパーティクルを確実に剥離及び除去することができる。
上記実施の形態では、チャンバ11内へ導入されるガスはNガスであるが、これに限るものではなく、ヘリウム(He)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)、クリプトン(Kr)、キセノン(Xe)、ラドン(Rn)等の不活性ガスでもよく、また、Oガスなどを用いてもよい。
上記実施の形態では、シースヒータ等の抵抗体25によってピック24を加熱するが、これに限るものではなく、赤外線等のランプを用いてピック24を加熱してもよい。
上記実施の形態では、振動発生部33はその周波数が40kHzの振動を発生するが、これに限るものではなく、周波数が16000〜10MHzの振動を発生するものであってもよい。また、好ましくは、その周波数が、16000〜40kHzである。
上記実施の形態では、搬送アーム12,32,42としてスカラアーム式ハンドリング装置が用いられたが、搬送アームの形式はこれに限られず、フロッグレッグ式ハンドリング装置であってもよい。
また、上記実施の形態では、搬送アーム12,32,42は基板Wに付着したパーティクルを剥離及び除去するが、これに限るものではなく、パーティクルによって汚染されていない基板の搬送中や基板搬送装置10,30,40のアイドリング時に上記処理が施されることにより、基板へのパーティクル汚染を防止することができる。
また、上記実施の形態において、上述したように、材料固有の線膨張係数の違いによって発生した熱応力によりパーティクルを基板Wから剥離させることができることから、チャンバ11内に発生し得るパーティクルの材質を予測することができる場合は、発生し得るパーティクルの線膨張係数と異なる線膨張係数を有する材質でチャンバ11の内壁及び搬送アーム12,32,42等のチャンバ内パーツを被覆することが好ましい。具体的には、搬送アーム12,32,42が、搬送アーム12,32,42の近傍に発生するパーティクルの線膨張係数と異なる所定の材料から成る表層を有することが好ましい。これにより、チャンバ11の内壁及び搬送アーム12,32,42等のチャンバ内パーツとパーティクルとの界面に大きな熱応力を発生させることができ、もってチャンバ内パーツに付着したパーティクルを確実に剥離及び除去することができる。
この効果を確認するべく、SiO、Si、SiN、W、Cu、PR、及びCF系ポリマーで基板を夫々被覆し、上記各種材質で被覆された夫々の基板上にSiO粒子を散布し、該基板を加熱したときの基板上におけるSiO粒子の除去率を測定したところ、図8に示すように、SiOで被覆された基板WにおけるSiO粒子の除去率と比較して、テフロン(登録商標)などのCF系ポリマーで被覆された基板W上におけるSiO粒子の除去率が高い。したがって、例えば、SiやSiOのパーティクルの発生が予測される場合は、テフロン(登録商標)などのCF系ポリマーでチャンバ内パーツを被覆するのが好ましく、また、CF系ポリマーがパーティクルとして発生することが予測されている場合は、チャンバ内パーツをSiOで被覆することが好ましい。これにより、チャンバ内パーツに付着したパーティクル除去率を高めることができる。尚、基板Wの表面を、発生し得るパーティクルの線膨張係数と異なる線膨張係数を有する材質で被覆した場合も同様の効果が得られる。
図9は、本発明の第4の実施の形態に係る基板搬送装置を備える基板処理装置の構成を概略的に示す図である。
図9において、基板処理装置としてのプラズマ処理システム50は、基板Wにエッチング処理を施す第1処理ユニット51及び第2処理ユニット52と、基板搬出入ステージ53と、プラズマ処理システム50の動作を制御する制御ユニット80とを備える。
第1処理ユニット51は、基板Wにエッチング処理を施す処理室2aを有するプラズマ処理装置1aと、気密に開閉可能なゲート弁55aを介してプラズマ処理装置1aの処理室2aに接続されて基板Wを処理室2aに搬出入する搬送室56aと、気密に開閉可能なゲート弁57aを介して搬送室56aに接続されて基板Wを搬送室56aに搬出入するロードロック室58aとを備える。尚、第2処理ユニット52は第1処理室51と同一構成であるので、第1処理室51の各構成要素に付された番号と対応する番号を第2処理ユニット52の各構成要素に付し、その説明を省略する。
搬送室56aは、パーティクル等のパージ及び真空排気可能に構成されており、搬送室56aの内部には、処理室2a、ロードロック室58a及び搬送室56aの間で基板Wの搬出入を行う、例えば、屈伸及び旋回可能な多関節構造のスカラアーム式ハンドリング装置としての搬送アーム59aが設けられている。また、搬送アーム59aの先端には、基板Wを載置可能な載置台60aが設けられている。
ロードロック室58aも、残留物のパージ及び真空排気可能に構成されており、内部には、基板Wを載置可能な受渡台62aが設けられている。受渡台62aには、必要に応じて冷却ジャケットを設けて処理済みのウエハを冷却し、或いは加熱ランプを設けて処理前の基板Wを予熱するようにしてもよい。また、受渡台62a自体を複数段構造として複数枚の基板Wを載置可能にしてもよい。
基板搬出入ステージ53は、略直方体の箱形状を呈し、その側面において第1処理ユニット51のロードロック室58a及び第2処理ユニット52のロードロック室58bと、気密に開閉可能に構成されたゲート弁64a及びゲート弁64bを介して接続されており、また、その一方の端部において、内部に回転載置台73と基板Wの周縁部を光学的に検出する光学センサ74とを備えた位置合室72を備える。そして、位置合室72は基板Wのオリエンテーションフラットやノッチ等を光学センサ74により検出して回転載置台73により基板Wを回転させて位置合わせを行う。
また、基板搬出入ステージ53には、その内部において、その長手方向に沿って配置された図示しない案内レールに沿って移動可能に構成された搬送アーム65が配設されており、搬送アーム65は例えば、別々に駆動されるウエハ搬送用の多関節フォーク66,67を備え、多関節フォーク66,67は屈伸及び旋回可能に構成されている。また、搬送アーム65は、多関節フォーク66,67の先端に夫々基板Wを把持可能なアーム68,69を夫々備える。
搬送アーム65は、後述するフープ台54に載置された基板カセットとしてのフープ76に収容された基板Wを、位置合室72の回転載置台73、及びロードロック室58の受渡台62上に搬送可能であり、また、受渡台62上に載置された基板Wを回転載置台73上、及びフープ76a〜76c内に搬送可能である。尚、フープ76a〜76cは各内部においてスロットを25個備え、25枚の基板Wが収容可能である。さらに、搬送アーム65は、第1処理ユニット51におけるロードロック室58aの受渡台62a上に載置された基板Wを後述する基板載置室90に搬送すると共に、該基板載置室90に載置された基板Wを第2処理ユニット51におけるロードロック室58bの受渡台62b上に搬送可能である。
また、基板搬出入ステージ53は、ロードロック室58a及びロードロック室58bと接続された側面に対向する側面において、4つの開閉自在な開口部であるポート77a〜77dを有し、ポート77a〜77cの各ポートの位置に対応して、基板搬出入ステージ53の側面から突出した平台である3つのフープ台54と、ポート77dの位置に対応して、エッチング処理が施された基板Wを一時的に載置する基板搬送装置としての基板載置室90とを有する。各フープ台54は、1つのフープ76が載置される載置面78と、該載置面78に載置されたフープ76の蓋体を開閉するフープオープナー(図示せず)とを有する。
図10は、基板載置室90の構成を概略的に示す図である。基板載置室90は、その構成が図1のものと基本的に同じであり、同じ構成要素については同一の参照番号を付して重複した説明を省略し、以下に異なる部分を説明する。
図10において、基板載置室90は、パーティクル等のパージ及び真空排気可能に構成されており、アルミニウム又はステンレス鋼製の保安接地された箱状のチャンバ91(収容室)と、基板Wが載置される載置台(載置部)92と、基板載置室90の側壁において、ポート77dに接続され、搬送アーム65が基板Wを基板載置室90内へ搬出入するときに基板Wを通過させる搬入出ポート93と、載置台92の温度を制御する温度制御装置94と、超音波領域、例えば、その周波数が40kHzの振動を発生する振動発生部95と、振動発生部95に接続されると共にピック載置台92に固定されている発振部96とを備える。該搬入出ポート93は開閉自在なポート77dによって密封されている。
温度制御装置94は、チャンバ91の内壁温度を検出する温度センサ97と、チャンバ91の上部に配設され且つ載置台92に載置された基板Wに赤外線を放射することにより基板Wを加熱するランプ98と、ランプ98と電気的に接続されると共にランプ98の動作を制御する制御部99とを備える。尚、ランプ98から放射される光線は、赤外線に限るものではなく、基板Wを加熱可能な光線であればよく、また、基板W上に形成されたレジスト膜に影響を与えない波長を有する光線であることが好ましい。
この制御部99は、温度センサ97で検出したチャンバ91の内壁温度に基づいてランプ98から放射される赤外線の放射量を制御することにより基板Wの温度を制御する。また、載置台92に基板Wが載置されていない場合は、温度センサ97で検出したチャンバ91の内壁温度に基づいてランプ98から放射される赤外線の放射量を制御することにより載置台92の温度を制御する。これにより、基板Wとチャンバ91の内壁の間、及び載置台92とチャンバ91の内壁の間に夫々所定の温度勾配が形成される。また、載置台92は、チャンバ91の内壁温度より30K以上高い温度に制御されるのが好ましい。
上記のように構成されるプラズマ処理システム50において、フープ76内の未処理の基板Wを処理する際、フープオープナーがフープ76の蓋体を開き且つ該フープ76を載置するフープ台54に対応するポート77a〜77cいずれか1つ又は複数が開口することにより、フープ76に収容された基板Wが搬送アーム65により搬出され、次いで、位置合室72、第1処理ユニット51におけるロードロック室58a及び搬送室56aを介して、基板Wがプラズマ処理装置1aの処理室2aに搬入される。さらに、処理室2aで所定の処理が施された基板Wは、第1処理ユニット51の搬送室56a及びロードロック室58aを介して基板載置室90に搬送される。
基板載置室90内に搬入された基板Wは、搬送アーム65により載置台92に載置され、温度センサ97で検出したチャンバ91の内壁温度に基づいてランプ98から放射される赤外線により加熱される。これにより、基板W及びチャンバ91の内壁に所望の温度勾配が形成され、さらに、載置台92及びチャンバ91の内壁に所望の温度勾配が形成される。また、基板Wは、振動発生部95により超音波領域の振動が印加される。その後、チャンバ91内のパーティクルのパージ及び真空排気が行われる。
チャンバ91内のパージ及び真空排気が行なわれた後、基板載置室90内で加熱及び振動印加された基板Wは、第2処理ユニット52におけるロードロック室58b及び搬送室56bを介してプラズマ処理装置1bの処理室2bに搬入され、処理室2bにおいて所定のプラズマ処理が施される。
本実施の形態によれば、温度センサ97で検出したチャンバ91の内壁温度に基づいてランプ98から放射される赤外線の放射量が制御され、該光線により加熱された載置部92及び基板Wに所定の温度勾配が形成されるので、第1処理ユニット51及び第2処理ユニット52により基板Wに施す複数のプロセスの間において、基板Wをチャンバ91内に搬送した場合に、載置台92に載置された基板とパーティクルとの界面に発生する熱応力によりパーティクルを基板Wから剥離し、基板Wから遠ざかる方向へ働く熱泳動力により該パーティクルを基板Wから除去することができ、もって基板Wに付着したパーティクルを確実に剥離及び除去することができる。
本実施の形態では、独立した基板載置室90が設けられたが、ロードロック室58a及びロードロック室58bの少なくとも1つが基板載置室として機能してもよい。この場合、基板載置室として機能するロードロック室58は、基板載置室90と同様の構成を有する。
また、本実施の形態では、プラズマ処理システム50は、基板Wにエッチング処理を施す第1処理ユニット51及び第2処理ユニット52と、基板搬出入ステージ53とを備え、該基板搬出入ステージ53は、その側面に基板載置室90を有するが、これに限るものではなく、図11に示すように、気密に開閉可能なゲート弁(図示せず)を介して後述する複数のプロセスチャンバに接続され、基板Wを複数のプロセスチャンバに搬出入するトランスファモジュール100と、トランスファモジュール100内に配置された2つのスカラタイプの搬送アームからなるダブルアームタイプの移載アーム101と、トランスファモジュール100の周りに放射状に配置された5つのプロセスチャンバ102A〜102Eと、気密に開閉可能なゲート弁(図示せず)を介してトランスファモジュール100に接続され、プロセスチャンバ102A〜102Eによりエッチング処理が施された基板Wを一時的に載置する基板搬送室としての基板載置室90とを備えるものであってもよい。
図11に示すプラズマ処理システムでは、未処理の基板Wが移載アーム101によってトランスファモジュール100内に搬入され、次いで、プロセスチャンバ102A〜102Eのうち所定のプロセスチャンバ、例えばプロセスチャンバ102A内にゲート弁(図示せず)を介して搬入される。さらに、プロセスチャンバ102Aで所定の処理が施された基板Wは、移載アーム101によってトランスファモジュール100を介して基板載置室90に搬送される。
基板載置室90内に搬入された基板Wは、移載アーム101により載置台92に載置され、温度センサ97で検出したチャンバ91の内壁温度に基づいてランプ98から放射される赤外線により加熱される。これにより、基板W及びチャンバ91の内壁に所望の温度勾配が形成され、さらに、載置台92及びチャンバ91の内壁に所望の温度勾配が形成される。また、基板Wは、振動発生部95により超音波領域の振動が印加される。その後、チャンバ91内のパーティクルのパージ及び真空排気が行われる。
チャンバ91内のパージ及び真空排気が行なわれた後、基板載置室90内で加熱及び振動印加された基板Wは、移載アーム101によってトランスファモジュール100を介して、他のプロセスチャンバ、例えばプロセスチャンバ102B内に搬入され、プロセスチャンバ102Bにおいて所定のプラズマ処理が施される。
尚、基板Wが基板載置室90に搬入されるタイミングは、プロセスチャンバ102Aからプロセスチャンバ102Bへ搬送されるときに限られず、プロセスチャンバ102A〜102Eのうちいずれか2つのプロセスチャンバ間において、一方のプロセスチャンバから他方のプロセスチャンバへ搬送されるときであってもよく、また、プロセスチャンバ102A〜102Eのうち2つ以上のプロセスチャンバにおける複数の処理が終了した後であってもよい。
本実施の形態では、温度制御装置94は、チャンバ91の上部に配設され且つ載置台92に載置された基板Wに赤外線等を放射することにより基板Wを加熱するランプ98を有するが、これに限るものではなく、載置台92の内部に埋設され且つ載置台92及び基板Wを加熱する、例えば、シースヒータ等の抵抗体を有していてもよい。これにより、載置台92の温度が制御され、載置台92に所定の温度勾配が形成されるので、載置台92に載置された基板Wとパーティクルとの界面に発生する熱応力によりパーティクルを基板Wから剥離し、基板Wから遠ざかる方向へ働く熱泳動力により該パーティクルを基板Wから除去することができ、もって基板Wに付着したパーティクルを確実に剥離及び除去することができる。
本実施の形態において、チャンバ91内に発生し得るパーティクルの材質を予測することができる場合は、上記第1の実施の形態と同様に、発生し得るパーティクルの線膨張係数と大きく異なる線膨張係数を有する材質でチャンバ91の内壁及び載置台92等のチャンバ内パーツを被覆することが好ましい。これにより、チャンバ11の内壁及び載置台92等のチャンバ内パーツとパーティクルとの界面に大きな熱応力を発生させることができ、もってチャンバ内パーツに付着したパーティクルを確実に剥離及び除去することができる。
また、本発明の目的は、前述の各実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、上記システムあるいは装置に供給し、そのシステムのコンピュータ(またはCPU、MPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体およびプログラムは本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。或いは、上記プログラムは、インターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続される不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより供給される。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記の各実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
次に、本発明の実施例を具体的に説明する。尚、以下の実施例では、基板搬送装置10及び基板搬送装置30を想定したプロセス装置のプロセスチャンバにて擬似的に実験を行った。
先ず、基板搬送装置10を想定したプロセスチャンバにおいて、粒子径が0.6μmであるSiOパーティクルを予め表面に付着させたSiウエハを準備し、プロセスチャンバ内における搬送アームを想定した下部電極上にSiウエハを載置した。次に、プロセスチャンバ内の圧力を0.13kPa(1.0Torr)に制御しながら下部電極を昇温させ、この昇温中にSiウエハ上から剥離したSiOパーティクルの数(個/分)を測定した。また、基板搬送装置10の内壁温度とSiウエハとの温度差を想定した上部電極の温度とSiウエハとの温度差を求めた。
同様にして、プロセスチャンバ内の圧力を1.3kPa(10Torr)に制御しながら下部電極を昇温させ、この昇温中にSiウエハ上から剥離したSiOパーティクルの数(個/分)を測定した。この結果を図12に示す。
これにより、上部電極の温度とSiウエハとの温度差が150℃以上であるときに、Siウエハ上から剥離したSiOパーティクル数が急激に増大することが分かった。すなわち、図12より、プロセスチャンバ内の圧力に対する熱泳動力の効果によって、Siウエハ上のSiOパーティクル剥離量が圧力に依存することが分かった。
次に、プロセスチャンバにおいて、粒子径が0.6μmであるSiOパーティクルを予め表面に付着させたSiウエハを準備し、下部電極上にSiウエハを載置した。次に、下部電極を所定の温度まで加熱し、プロセスチャンバ内の圧力を0.0013kPa(0.01Torr)に制御しながら、下部電極上にSiウエハを所定時間載置させた。この所定時間中にSiウエハ上から剥離したSiOパーティクルの数を測定し、この測定結果から、Siウエハ上のSiOパーティクル減少率を求めた。さらに、プロセスチャンバ内の圧力を0.0013〜130kPa(0.01〜1000Torr)まで変化させ、同様の測定を行った。この結果を図13に示す。
これにより、プロセスチャンバ内の圧力を0.013〜13kPa(0.1〜100Torr)に制御したときに、多くのSiOパーティクルをSiウエハ上から剥離させることができ、好ましくは、プロセスチャンバ内の圧力を0.13〜1.3kPa(1.0〜10Torr)に制御したときに多くのSiOパーティクルをSiウエハ上から剥離させることができることが分かった。すなわち、Siウエハの近傍における熱泳動力がプロセスチャンバ内の圧力に依存することにより、Siウエハに付着したSiOパーティルを更に確実に剥離させることができることが分かった。
更に、基板搬送装置30を想定したプロセスチャンバにおいて、上記実施例と同様に、粒子径が0.6μmであるSiOパーティクルを予め表面に付着させたSiウエハを準備し、下部電極上に載置した。次に、プロセスチャンバ内の圧力を1.3kPa(10Torr)に制御し、Siウエハを下部電極上に40分間載置させた後、周波数が40kHzの振動をSiウエハに印加した。このとき、Siウエハ上から剥離したSiOパーティクルの数を測定した。この結果を図14に示す。
これにより、SiOパーティクルが付着したSiウエハに超音波振動を印加することによってより多くのSiOパーティクルをSiウエハ上から剥離させることができることが分かった。
本発明の第1の実施の形態に係る基板搬送装置の構成を概略的に示す図である。 図1における搬送アームの構成を概略的に示す斜視図である。 基板上から剥離したパーティクルの移動速度を計算した結果を示す図である。 チャンバ内の各所定の圧力に対応する温度勾配を計算した結果を示す図である。 パーティクルに働く熱泳動力の圧力依存性を計算した結果を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る基板搬送装置の構成を概略的に示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る基板搬送装置の構成を概略的に示す図である。 基板W上に散布したSiO2粒子の除去率を測定した結果を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る基板搬送装置を備える基板処理装置の構成を概略的に示す図である。 基板載置室の構成を概略的に示す図である。 基板載置室を備えるプラズマ処理システムの変形例を示す図である。 本発明の実施例として実行されたパーティクル除去処理において、プロセスチャンバ内の上部電極とSiウエハとの温度差と、Siウエハ上のSiO2パーティクルの減少率との関係を示す図である。 本発明の実施例として実行されたパーティクル除去処理において、プロセスチャンバ内の圧力とSiウエハ上のSiO2パーティクルの減少率との関係を示す図である。 本実施例の実施例として実行されたパーティクル除去処理において、チャンバ内でのSiウエハの搬送時間とSiウエハ上のSiO2パーティクルの減少率との関係を示す図である。 スカラアーム式ハンドリング装置が配設された従来のクラスタ基板処理システムの構成を概略的に示す図であり、図15(a)は、クラスタ基板処理システムの水平断面図であり、図15(b)は、図15(a)における線VI−VIに沿う断面図である。
10 基板搬送装置
11 チャンバ
12 搬送アーム
15 排気ライン
18 ガス導入ライン
21 回転台
22 第1の腕部材
23 第2の腕部材
24 ピック
28 温度制御装置
8 温度センサ
25 抵抗体
9 制御部

Claims (19)

  1. 基板を搬送する基板搬送機構において、
    基板を収容する収容室内で前記基板を載置する載置部と、前記載置部に接続され且つ前記載置部を移動する腕部と、前記載置部の温度を制御する温度制御装置とを備え、前記温度制御装置は前記載置部と前記収容室の内壁との間に所定の温度勾配を形成し、前記載置部は所定の材料から成る表層を有し、該表層の材料の線膨張係数は前記載置部の近傍に発生するパーティクルの線膨張係数と異なることを特徴とする基板搬送機構。
  2. 前記温度制御装置は、外部周囲の温度を検出する検出部と、前記載置部を加熱する加熱部と、前記検出部で検出した外部周囲の温度に基づいて前記加熱部の作動を制御する制御部とを備えることを特徴とする請求項1記載の基板搬送機構。
  3. 前記制御部は、前記載置部の温度を外部周囲の温度より30K以上高い温度に制御することを特徴とする請求項2記載の基板搬送機構。
  4. 基板を収容する収容室と、該収容室内に配設され且つ基板を搬送する基板搬送機構と、前記収容室内を排気する排気部と、前記収容室に気体を導入する気体導入部とを備える基板搬送装置において、
    前記基板搬送機構は、基板を載置する載置部と、該載置部に接続され且つ前記載置部を移動する腕部と、前記載置部の温度を制御する温度制御装置を備え、前記温度制御装置は前記載置部と前記収容室の内壁との間に所定の温度勾配を形成し、前記載置部は所定の材料から成る表層を有し、該表層の材料の線膨張係数は前記載置部の近傍に発生するパーティクルの線膨張係数と異なることを特徴とする基板搬送装置。
  5. 前記温度制御装置は、前記収容室内の温度を検出する検出部と、前記載置部を加熱する加熱部と、前記検出部で検出した前記収容室内の温度に基づいて前記加熱部の作動を制御する制御部とを備えることを特徴とする請求項記載の基板搬送装置。
  6. 前記制御部は、前記載置部の温度を前記収容室内の温度より30K以上高い温度に制御することを特徴とする請求項記載の基板搬送装置。
  7. 前記気体導入部は、前記検出部で検出した前記収容室内の温度に基づいて前記導入する所定のガスの温度を制御する気体温度制御装置を備えることを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の基板搬送装置。
  8. 前記収容室内の圧力を制御する圧力制御装置を更に備えることを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の基板搬送装置。
  9. 前記圧力制御装置は、前記収容室内の圧力を1.3×10−2〜1.3kPa(0.1〜10Torr)に制御することを特徴とする請求項記載の基板搬送装置。
  10. 基板を搬送する基板搬送機構において、
    基板を収容する収容室内で前記基板を載置する載置部と、前記載置部に接続され且つ前記載置部を移動する腕部と、前記載置部の温度を制御する温度制御装置と、超音波領域の振動を発生する振動発生部と、前記振動発生部に接続されると共に前記載置部に固定されている発振部とを備え、前記温度制御装置は前記載置部と前記収容室の内壁との間に所定の温度勾配を形成し、前記載置部は所定の材料から成る表層を有し、該表層の材料の線膨張係数は前記載置部の近傍に発生するパーティクルの線膨張係数と異なることを特徴とする基板搬送機構。
  11. 前記温度制御装置は、外部周囲の温度を検出する検出部と、前記載置部を加熱する加熱部と、前記検出部で検出した外部周囲の温度に基づいて前記加熱部の作動を制御する制御部とを備えることを特徴とする請求項10記載の基板搬送機構。
  12. 基板を収容する収容室と、該収容室内に配設され且つ基板を搬送する基板搬送機構と、前記収容室内を排気する排気部と、前記収容室に気体を導入する気体導入部とを備える基板搬送装置において、
    前記基板搬送機構は、基板を載置する載置部と、該載置部に接続され且つ前記載置部を移動する腕部と、前記載置部の温度を制御する温度制御装置と、超音波領域の振動を発生する振動発生部と、前記振動発生部に接続されると共に前記載置部に固定されている発振部とを備え、前記温度制御装置は前記載置部と前記収容室の内壁との間に所定の温度勾配を形成し、前記載置部は所定の材料から成る表層を有し、該表層の材料の線膨張係数は前記載置部の近傍に発生するパーティクルの線膨張係数と異なることを特徴とする基板搬送装置。
  13. 前記温度制御装置は、前記収容室内の温度を検出する検出部と、前記載置部を加熱する加熱部と、前記検出部で検出した前記収容室内の温度に基づいて前記加熱部の作動を制御する制御部とを備えることを特徴とする請求項12記載の基板搬送装置。
  14. 前記気体導入部は、前記検出部で検出した収容室内の温度に基づいて前記導入する所定のガスの温度を制御する気体温度制御装置を備えることを特徴とする請求項12又は13記載の基板搬送装置。
  15. 前記収容室内の圧力を制御する圧力制御装置を更に備えることを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載の基板搬送装置。
  16. 基板を収容する収容室と、該収容室内に配設され前記基板を載置する載置部と、前記収容室内を排気する排気部と、前記収容室に気体を導入する気体導入部とを備える基板搬送装置において、
    前記載置部の温度を制御する温度制御装置を備え、前記温度制御装置は、前記載置部と前記収容室の内壁との間に所定の温度勾配を形成し、前記載置部は所定の材料から成る表層を有し、該表層の材料の線膨張係数は前記載置部の近傍に発生するパーティクルの線膨張係数と異なることを特徴とする基板搬送装置。
  17. 前記温度制御装置は、前記収容室内の温度を検出する検出部と、前記載置部を加熱する加熱部と、前記検出部で検出した前記収容室内の温度に基づいて前記加熱部の作動を制御する制御部とを備えることを特徴とする請求項16記載の基板搬送装置。
  18. 前記気体導入部は、前記検出部で検出した収容室内の温度に基づいて前記導入する所定のガスの温度を制御する気体温度制御装置を備えることを特徴とする請求項16又は17記載の基板搬送装置。
  19. 前記収容室内の圧力を制御する圧力制御装置を更に備えることを特徴とする請求項16乃至18のいずれか1項に記載の基板搬送装置。
JP2004316921A 2004-05-13 2004-10-29 基板搬送機構及び該基板搬送機構を備える基板搬送装置 Expired - Fee Related JP4623715B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004316921A JP4623715B2 (ja) 2004-05-13 2004-10-29 基板搬送機構及び該基板搬送機構を備える基板搬送装置
US11/128,256 US7748138B2 (en) 2004-05-13 2005-05-13 Particle removal method for a substrate transfer mechanism and apparatus

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004144013 2004-05-13
JP2004316921A JP4623715B2 (ja) 2004-05-13 2004-10-29 基板搬送機構及び該基板搬送機構を備える基板搬送装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005354025A JP2005354025A (ja) 2005-12-22
JP2005354025A5 JP2005354025A5 (ja) 2007-11-08
JP4623715B2 true JP4623715B2 (ja) 2011-02-02

Family

ID=35588194

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004316921A Expired - Fee Related JP4623715B2 (ja) 2004-05-13 2004-10-29 基板搬送機構及び該基板搬送機構を備える基板搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4623715B2 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4754990B2 (ja) * 2006-02-23 2011-08-24 東京エレクトロン株式会社 基板処理システム、基板処理方法、及び記憶媒体
JP4745099B2 (ja) * 2006-03-28 2011-08-10 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置、搬送ピックのクリーニング方法、制御プログラムおよびコンピュータ読取り可能な記憶媒体
JP4801522B2 (ja) * 2006-07-21 2011-10-26 株式会社日立ハイテクノロジーズ 半導体製造装置及びプラズマ処理方法
JP4896899B2 (ja) * 2007-01-31 2012-03-14 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置およびパーティクル付着防止方法
JP4959457B2 (ja) * 2007-07-26 2012-06-20 東京エレクトロン株式会社 基板搬送モジュール及び基板処理システム
JP5521307B2 (ja) * 2008-10-24 2014-06-11 東京エレクトロン株式会社 パーティクル捕集装置及びパーティクル捕集方法
JP5395405B2 (ja) * 2008-10-27 2014-01-22 東京エレクトロン株式会社 基板洗浄方法及び装置
JP5123820B2 (ja) * 2008-10-27 2013-01-23 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置の真空排気方法及び基板処理装置
US20110064545A1 (en) * 2009-09-16 2011-03-17 Applied Materials, Inc. Substrate transfer mechanism with preheating features
JP5549185B2 (ja) * 2009-11-06 2014-07-16 株式会社ニコン 半導体デバイスの製造方法および基板貼り合せ装置
JP2014139980A (ja) 2013-01-21 2014-07-31 Hitachi High-Technologies Corp 試料処理装置およびその方法並びに荷電粒子線装置
JP6592261B2 (ja) * 2015-03-20 2019-10-16 リンテック株式会社 搬送装置および搬送方法
JP6339057B2 (ja) * 2015-09-29 2018-06-06 株式会社日立国際電気 基板処理装置、半導体装置の製造方法、プログラム
CN109643681B (zh) * 2016-08-09 2022-11-29 剑桥过滤器有限公司 半导体制造装置
WO2018154993A1 (ja) * 2017-02-24 2018-08-30 東京エレクトロン株式会社 基板処理システム
KR102322826B1 (ko) * 2019-08-22 2021-11-05 세메스 주식회사 기판 이송 장치 및 이를 포함하는 기판 처리 시스템

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0241375A (ja) * 1988-07-29 1990-02-09 Tokyo Cosmos Electric Co Ltd 透明電極用遮蔽インキ
JPH0394445A (ja) * 1989-09-06 1991-04-19 Mitsubishi Electric Corp 半導体ウエハ搬送システム
JPH04372385A (ja) * 1991-06-20 1992-12-25 Tooyoko Chikiyuu Kankyo Kenkyusho:Kk ウェハー搬送ロボット
JPH08330377A (ja) * 1995-05-29 1996-12-13 Hitachi Ltd 基板搬送装置及び半導体製造方法
JPH11102951A (ja) * 1997-09-25 1999-04-13 Tokyo Electron Ltd 処理装置
WO2002041375A1 (fr) * 2000-11-15 2002-05-23 Nikon Corporation Procedes et dispositfs de transfert et d'exposition et procede servant a fabriquer un composant
JP2002359180A (ja) * 2001-06-01 2002-12-13 Toshiba Corp ガス循環システム
JP2003017478A (ja) * 2001-07-05 2003-01-17 Tokyo Electron Ltd 真空処理装置および真空処理方法
JP2003224079A (ja) * 2002-01-31 2003-08-08 Shin Etsu Handotai Co Ltd 熱処理方法、熱処理装置およびシリコンエピタキシャルウェーハの製造方法
JP2005093968A (ja) * 2003-09-19 2005-04-07 Kazumasa Onishi 真空チャック

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0241375A (ja) * 1988-07-29 1990-02-09 Tokyo Cosmos Electric Co Ltd 透明電極用遮蔽インキ
JPH0394445A (ja) * 1989-09-06 1991-04-19 Mitsubishi Electric Corp 半導体ウエハ搬送システム
JPH04372385A (ja) * 1991-06-20 1992-12-25 Tooyoko Chikiyuu Kankyo Kenkyusho:Kk ウェハー搬送ロボット
JPH08330377A (ja) * 1995-05-29 1996-12-13 Hitachi Ltd 基板搬送装置及び半導体製造方法
JPH11102951A (ja) * 1997-09-25 1999-04-13 Tokyo Electron Ltd 処理装置
WO2002041375A1 (fr) * 2000-11-15 2002-05-23 Nikon Corporation Procedes et dispositfs de transfert et d'exposition et procede servant a fabriquer un composant
JP2002359180A (ja) * 2001-06-01 2002-12-13 Toshiba Corp ガス循環システム
JP2003017478A (ja) * 2001-07-05 2003-01-17 Tokyo Electron Ltd 真空処理装置および真空処理方法
JP2003224079A (ja) * 2002-01-31 2003-08-08 Shin Etsu Handotai Co Ltd 熱処理方法、熱処理装置およびシリコンエピタキシャルウェーハの製造方法
JP2005093968A (ja) * 2003-09-19 2005-04-07 Kazumasa Onishi 真空チャック

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005354025A (ja) 2005-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7748138B2 (en) Particle removal method for a substrate transfer mechanism and apparatus
JP4623715B2 (ja) 基板搬送機構及び該基板搬送機構を備える基板搬送装置
JP5511536B2 (ja) 基板処理装置及び半導体装置の製造方法
US7654010B2 (en) Substrate processing system, substrate processing method, and storage medium
JP2000124195A (ja) 表面処理方法及びその装置
JP4168642B2 (ja) 被処理体収納容器体及び処理システム
JP6213487B2 (ja) 縦型熱処理装置の運転方法、記憶媒体及び縦型熱処理装置
JP2011061037A (ja) 基板処理装置及び半導体装置の製造方法
KR100900594B1 (ko) 기판 처리 시스템, 기판 처리 방법 및 기억 매체
TW202024374A (zh) 成膜裝置
JP3500455B2 (ja) 処理装置
JP2010225847A (ja) 真空処理装置,減圧処理方法,基板処理方法
JP2003059998A (ja) トレイ式マルチチャンバー基板処理装置及びトレイ式基板処理装置
JPH02140948A (ja) 真空処理装置
JP2010010259A (ja) 真空処理装置
JP3160691B2 (ja) 処理装置
JP6714562B2 (ja) 基板処理装置、半導体装置の製造方法およびプログラム
JP4083306B2 (ja) プラズマ処理後におけるリンス方法
JPH09143674A (ja) 成膜装置及びその使用方法
JPS6360529A (ja) プラズマ処理方法
JP3121022B2 (ja) 減圧処理装置
JP4319287B2 (ja) 処理装置
JP2002270670A (ja) 真空処理装置
JPH0982493A (ja) プラズマ処理装置
JP3698648B2 (ja) 基板の処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20060427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070926

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100408

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100420

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100615

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101028

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4623715

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131112

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees