JP2003059998A - トレイ式マルチチャンバー基板処理装置及びトレイ式基板処理装置 - Google Patents

トレイ式マルチチャンバー基板処理装置及びトレイ式基板処理装置

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JP2003059998A
JP2003059998A JP2001245654A JP2001245654A JP2003059998A JP 2003059998 A JP2003059998 A JP 2003059998A JP 2001245654 A JP2001245654 A JP 2001245654A JP 2001245654 A JP2001245654 A JP 2001245654A JP 2003059998 A JP2003059998 A JP 2003059998A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 基板の着脱を自動的に行うようにして生産性
や作業性を向上させるとともにトレイに起因した処理の
品質低下を防止する。併せて、処理中の基板の温度をよ
り均一にする。 【解決手段】 セパレーションチャンバーの周囲に処理
チャンバー、ロードロックチャンバー及び基板着脱チャ
ンバー4が気密に接続されている。基板着脱機構が基板
着脱チャンバー4内に設けられ、真空中で基板9の着脱
が行われる。基板着脱機構は、基板着脱チャンバー4内
のトレイ係留具42と、セパレーションチャンバー内の
搬送ロボットとにより構成される。基板9は基板着脱チ
ャンバー4内で搬送ロボットによりトレイ6に載せら
れ、処理チャンバーに搬送されて処理される。処理済み
の基板9は基板着脱チャンバー4に戻され、搬送ロボッ
トによりトレイ6から取り外される。トレイ6上の基板
9には、リングチャック7が載せられ、その自重によっ
て基板9とトレイ6との間の熱伝導が高められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、薄膜形成、表
面改質又はドライエッチングのような真空中で基板に対
する処理を行う基板処理装置に関するものであり、特
に、トレイに基板を載せた状態で処理を行うトレイ式基
板処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種半導体部品や電子部品等の製造プロ
セスでは、微細な電子回路を形成するため、薄膜形成、
表面改質、ドライエッチング等のような処理を基板に対
して真空中で行う基板処理装置が使用される。このよう
な基板処理装置では、基板をトレイに載せて処理するこ
とがある。特に、複数の同一の基板を同時に処理した
り、外形寸法の異なる複数の基板を同時に処理する場
合、基板をトレイに載せて処理する装置(以下、トレイ
式基板処理装置)が使用される。基板は、処理が行われ
る真空チャンバー(以下、処理チャンバー)に、トレイ
に載った状態で搬入されて処理される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
トレイ式基板処理装置では、未処理の基板を人の手によ
りトレイに装着し、処理済みの基板を人の手によりトレ
イから取り外していた。このため、基板の着脱に手間が
かかり、生産性や作業性の向上の点で障害となってい
た。
【0004】また、従来のトレイ式基板処理装置では、
基板の着脱は大気中で行われるため、トレイを介した基
板の汚損の問題が生じていた。即ち、真空中で処理を行
うのは、基板に対する不純物の付着を防止して品質を高
めるためであるが、基板の着脱が大気中で行われる場
合、トレイが処理チャンバーから一旦大気側に搬出さ
れ、基板の装着後に処理チャンバーに戻ってくるため、
大気中の塵埃、ゴミ等の不純物がトレイに付着して処理
チャンバーに持ち込まれることがある。このような不純
物が処理チャンバーに持ち込まれると、処理中に基板に
付着して処理の品質が損なわれる結果となり易い。
【0005】特に、成膜処理やエッチング処理では、ト
レイの表面に膜が堆積することが多く、基板の着脱が大
気中で行われると、トレイ表面の堆積膜が原因で処理の
品質が損なわれ易い。膜が堆積したトレイが大気に取り
出されると、堆積膜の表面が酸化等の変性を受け易い。
そして、処理チャンバー内での処理の際にこの変性した
堆積膜の上にさらに膜が堆積する。このようにしてトレ
イには、表面が変性した膜が積層される。このような性
質の違う層が積層された膜は、不安定であり、僅かな衝
撃で剥離し易い。堆積膜の剥離が処理チャンバー内で生
ずると、剥離した膜がパーティクルとなって処理チャン
バー内を浮遊する。処理チャンバー内に浮遊するパーテ
ィクルが基板に付着すると、処理の品質が損なわれるこ
とになる。パーティクルとは、本明細書では、処理の品
質を損なう微粒子の総称である。前述した大気中の塵
埃、ゴミ等もパーティクルである。
【0006】一方、処理中の基板の温度は、しばしば処
理の品質に影響を与える。面内均一性良く基板に対して
処理を行うためには、処理中の基板の温度が所定の値に
均一性良く維持されていることが必要である。しかしな
がら、従来のトレイ式基板処理装置では、トレイと基板
との間の熱接触性が均一でないため、処理の均一性が充
分に高く得られないことがある。
【0007】本願の発明は、このような課題を解決する
ためになされたものであり、トレイに基板を載せながら
処理するトレイ式基板処理装置において、基板の着脱を
自動的に行うようにして生産性や作業性を向上させると
ともに、トレイに起因した処理の品質低下を防止する技
術的意義がある。併せて、本願の発明は、処理中の基板
の温度をより均一にする実用的な構成を提供すること
で、処理の均一性を高くすることができるという技術的
意義がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の請求項1記載の発明は、真空中で基板を処理
する処理チャンバーを含む複数の真空チャンバーを備
え、基板がトレイに載せられた状態で処理チャンバー内
に配置されて処理されるトレイ式マルチチャンバー基板
処理装置であって、未処理の基板をトレイに装着すると
ともに処理済みの基板をトレイから取り外す基板着脱機
構を有しており、基板着脱機構は、処理チャンバーに対
して真空が連続するよう気密に接続された別の真空チャ
ンバー内に設けられているという構成を有する。また、
上記課題を解決するため、請求項2記載の発明は、中央
に設けられた真空チャンバーであるセパレーションチャ
ンバーと、セパレーションチャンバーの周囲にセパレー
ションチャンバーに対して気密に接続された処理チャン
バーを含む複数の真空チャンバーとから成り、基板がト
レイに載せられた状態で処理チャンバー内に配置されて
処理されるトレイ式マルチチャンバー基板処理装置であ
って、未処理の基板をトレイに装着するとともに処理済
みの基板をトレイから取り外す基板着脱機構を有してい
るとともに、前記セパレーションチャンバーの周囲の複
数の真空チャンバーの一つは、基板着脱機構を内部に備
えた基板着脱チャンバーであるという構成を有する。ま
た、上記課題を解決するため、請求項3記載の発明は、
前記請求項2の構成において、前記セパレーションチャ
ンバー内には、前記周囲の複数の真空チャンバーの各々
に対して基板の搬送を行う搬送ロボットが設けられてお
り、前記基板着脱機構は、この搬送ロボットと、基板着
脱チャンバー内でトレイを係留するトレイ係留具とによ
って構成されているという構成を有する。また、上記課
題を解決するため、請求項4記載の発明は、前記請求項
1、2又は3の構成において、基板の輪郭に合わせた形
状のリングチャックと、前記トレイに載せられた未処理
の基板の周辺部上にリングチャックを載せるとともに処
理済みの基板の周辺部からリングチャックを取り外すチ
ャック着脱機構とを備えており、チャック着脱機構は、
前記処理チャンバーと真空が連続するよう気密に接続さ
れた別の真空チャンバー内に設けられているという構成
を有する。また、上記課題を解決するため、請求項5記
載の発明は、真空中で基板を処理する処理チャンバーを
備え、基板がトレイに載せられた状態で処理チャンバー
内に配置されて処理されるトレイ式基板処理装置であっ
て、基板の輪郭に合わせた形状のリングチャックと、ト
レイに載せられた未処理の基板の周辺部上にリングチャ
ックを載せるとともに処理済みの基板の周辺部からリン
グチャックを取り外すチャック着脱機構とを備えてお
り、リングチャックは、その自重のみによって基板をト
レイに押さえつけて基板とトレイとの間の熱伝導を高め
るものであるという構成を有する。また、上記課題を解
決するため、請求項6記載の発明は、前記請求項5の構
成において、前記トレイと前記基板との間にガスを導入
して両者の間の熱伝達性を高める熱伝達用ガス導入系が
設けられており、前記リングチャックは、トレイと基板
との空間と基板を挟んでトレイとは反対側の空間との圧
力差により基板が浮き上がらないようにする値以上の自
重を有するものであるという構成を有する。また、上記
課題を解決するため、請求項7記載の発明は、前記請求
項5又は6の構成において、前記トレイは、前記基板よ
り熱伝導率が高い材料又は熱伝導率が100W/m・K
以上の材料から成るという構成を有する。また、上記課
題を解決するため、請求項8記載の発明は、前記請求項
5、6又は7の構成において、前記チャック着脱機構
は、前記処理チャンバーと真空が連続するよう気密に接
続された別の真空チャンバー内に設けられているという
構成を有する。また、上記課題を解決するため、請求項
9記載の発明は、前記請求項4の構成又は前記請求項5
乃至8いずれかの構成において、前記処理チャンバー
は、基板の表面に所定の薄膜を作成する成膜処理を行う
ものであり、前記リングチャックは、基板の周縁におけ
る薄膜の堆積を低減させるシャドウ形成にも兼用される
ものであるという構成を有する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態(実
施形態)について説明する。図1は、本願発明の実施形
態に係るトレイ式基板処理装置の平面概略図である。図
1に示す装置は、内部空間が気密に連通するようにして
接続された複数の真空チャンバー1,2,3,4からな
るマルチチャンバー型の装置であり、以下、トレイ式マ
ルチチャンバー基板処理装置と呼ぶ。
【0010】真空チャンバーのうちの一つは、中央に設
けられたセパレーションチャンバー1であり、他の真空
チャンバー2,3,4は、セパレーションチャンバー1
の周囲にセパレーションチャンバー1に対して気密に接
続されている。セパレーションチャンバー1と各真空チ
ャンバー2,3,4との境界部分には、それぞれゲート
バルブ5が設けられている。また、各チャンバー1,
2,3,4は、専用又は兼用の図1中不図示の排気系に
よって所定圧力まで排気されるようになっている。複数
の真空チャンバーのうちの幾つかは、内部で基板9に対
して処理が行われる処理チャンバー2である。また、別
の真空チャンバーの一つは、大気側と処理チャンバー2
との間で基板9が搬送される際に一時的に基板9が滞留
するチャンバーであるロードロックチャンバー3であ
る。
【0011】パレーションチャンバー1は、各処理チャ
ンバー2を相互に気密に分離して内部雰囲気の相互汚染
を防止するとともに、各処理チャンバー2やロードロッ
クチャンバー3への基板搬送の経由空間となるものであ
る。即ち、セパレーションチャンバー1内には、各チャ
ンバー2,3,4に対して基板9の搬送を行う搬送ロボ
ット11が設けられている。搬送ロボット11は、多関
節ロボットであり、基板9を載せて支持する先端プレー
ト111と、先端プレート111を先端に固定したアー
ム112と、アーム112を垂直な軸方向(z方向)、
垂直な軸の周りの円周方向(θ方向)、回転半径方向
(水平方向,r方向)に駆動する不図示の駆動機構11
3とから成っている。
【0012】本実施形態の装置の大きな特徴点は、未処
理の基板9をトレイに装着するとともに処理済みの基板
9をトレイから取り外す基板着脱機構を有しており、こ
の基板着脱機構は、処理チャンバー2に対して真空が連
続するよう気密に接続された別の真空チャンバー(以
下、基板着脱チャンバー)4内に設けられている点であ
る。未処理の基板9は、搬送ロボット11によりロード
ロックチャンバー3から取り出された後、基板着脱チャ
ンバー4で基板着脱機構によりトレイに載せられる。そ
して、基板9は、トレイに載せられた状態で搬送ロボッ
ト11により各処理チャンバー2に順次搬送されて処理
され、その後、基板着脱チャンバー4に戻って基板着脱
機構によりトレイから取り外される。その後、搬送ロボ
ット11により基板着脱チャンバー4からロードロック
チャンバー3に戻されるようになっている。
【0013】本実施形態の装置の別の大きな特徴点は、
トレイに載せられた基板9の上にリングチャックがさら
に載せられ、この状態で基板9が処理されるようになっ
ているとともに、このリングチャックの着脱のための機
構(以下、チャック着脱機構)も真空チャンバー内に設
けられている点である。リングチャックは、基板9の周
縁に沿って延びる形状であり、自重のみによって基板9
をトレイに押さえつけて基板9とトレイとの間の熱伝導
を高めるようになっている。
【0014】以下、さらに具体的に説明する。図2は、
実施形態の装置に使用されるトレイ6及びリングチャッ
ク7の斜視概略図である。トレイ6は、全体としては扁
平な円形の皿状であり、中央にほぼ円形の凹部61を有
している。処理される基板9もほぼ円形であり、トレイ
6の凹部61に落とし込まれた状態でトレイ6に載るよ
うになっている。尚、基板9の輪郭には、オリエンテー
ションフラット(以下、オリフラ)と呼ばれる直線状の
部分がある。これに合わせて、トレイ6の凹部61の輪
郭も、直線状の部分(以下、トレイ直線部)を有してい
る。また、トレイ6を厚さ方向に貫通する小さな貫通孔
62が設けられている。貫通孔62は、凹部61に設け
られており、トレイ6の中心と同心の正方形の角の位置
に設けられている。この貫通孔62は、後述する基板支
持ピン41が挿通されるものである。
【0015】リングチャック7は、図2に示すようにほ
ぼ円環状である。リングチャック7の内径は、基板9の
直径よりも少し小さい。図2に示すように、リングチャ
ック7は、基板9のオリフラに合わせてやはり直線状の
部分(チャック直線部)を有している。リングチャック
7は、その内縁に沿って下側の突出した突起(以下、内
縁突起)71を有している。この内縁突起71は、基板
9の外径にほぼ等しい直径を成しており、この内縁突起
71が基板9の周辺部に接触した形でリングチャック7
は基板9上に載せられるようになっている。
【0016】図3は、図1に示すX−X方向における基
板着脱チャンバー4の断面概略図である。図4は、図3
に示す基板着脱チャンバー4内の部材の斜視概略図であ
る。基板着脱チャンバー4内には、図3及び図4に示す
ように、基板9の着脱の際に基板9が一時的に載せられ
る基板支持ピン41が設けられている。基板支持ピン4
1は、本実施形態では四つ設けられており、基板着脱チ
ャンバー4の底面から上方に垂直に延びている。四つの
基板支持ピン41は、皆同じ高さであり、図2に示すト
レイ6の貫通孔62と同じ位置関係、即ち正方形の角に
相当する位置に設けられている。四つの基板支持ピン4
1が成す正方形の中心を通る鉛直な軸Aは、基板着脱チ
ャンバー4における基板9の停止位置の基準となる軸で
あり、以下、着脱中心軸Aと呼ぶ。
【0017】基板着脱チャンバー4内には、トレイ6を
係留するトレイ係留具42と、リングチャック7を係留
するチャック係留具43とが設けられている。基板着脱
機構には、前述した搬送ロボット11が一部兼用されて
いる。即ち、基板着脱機構は、搬送ロボット11と、ト
レイ係留具42とから主に構成されている。また、チャ
ック着脱機構も、同様に、搬送ロボット11が一部兼用
されており、搬送ロボット11とチャック係留具43と
から主に構成されている。
【0018】トレイ係留具42は、トレイ6をその縁で
支持する小さな三つの部材である。三つのトレイ係留具
42は、着脱中心軸Aに対して互いに等距離の位置にあ
り、着脱中心軸Aと同軸の円周上に120度間隔で設け
られている。各トレイ係留具42は、トレイ6の外形に
適合した段差を有している。トレイ6は、各トレイ係留
具42の段差の内側に落とし込まれた状態で係留される
ようになっている。
【0019】一方、チャック係留具43は、トレイ係留
具42の上方に設けられている。チャック係留具43
も、トレイ係留具42と同様に、小さな三つの部材であ
る。三つのチャック係留具43は、同様に着脱中心軸A
にに対して互いに等距離の位置にあり、同軸円周上に1
20度間隔で設けられている。尚、図4に示すように、
チャック係留具43は、トレイ係留具42に対して少し
ずれた位置関係になっている。チャック係留具43は、
リングチャック7の外形に適合した段差を有している。
リングチャック7は、各チャック係留具43の段差の内
側に落とし込まれた状態で係留されるようになってい
る。尚、トレイ係留具42及びチャック係留具43は、
不図示の取付具によって基板着脱チャンバー4に取り付
けられている。
【0020】次に、基板着脱チャンバー4内での基板9
及びリングチャック7の着脱の動作について説明する。
まず、未処理の基板9をトレイ6に載置し、基板9の上
にリングチャック7を載せる動作について説明する。図
5〜図7は、基板着脱チャンバー4内での基板9及びリ
ングチャック7の装着の動作について示した図である。
図5〜図7には、基板9及びリングチャック7の着脱の
際に搬送ロボット11の先端プレート111が位置する
高さを、「1,2,3,4」として示してある(以下、
レベル1,レベル2,レベル3,レベル4と呼ぶ)。
【0021】まず、初期状態では、図5(1)に示すよ
うに、トレイ6はトレイ係留具42に係留されており、
リングチャック7はチャック係留具43に係留されてい
る。尚、トレイ6は、その貫通孔62に基板支持ピン4
1を挿通させた状態となっている。搬送ロボット11
は、未処理の基板9を先端プレート111に載せてロー
ドロックチャンバー3から取り出し、先端プレート11
1をセパレーションチャンバー1内のレベル3の高さに
位置させる。この状態が、スタンバイ状態である。セパ
レーションチャンバー1と基板着脱チャンバー4との間
のゲートバルブ5が開けられた後、搬送ロボット11
は、図5(2)に示すように、先端プレート111をレ
ベル3の高さに沿って基板着脱チャンバー4内に進入さ
せ、基板支持ピン41の上方の所定位置で停止させる。
所定位置とは、基板9の中心が着脱中心軸A上に位置す
る位置である。
【0022】次に、搬送ロボット11は、図5(3)に
示すように、先端プレート111を垂直に下降させ、先
端プレート111をレベル3より低いレベル2の高さと
する。レベル2は基板支持ピン41の上端の高さより低
く、この下降の過程で、基板9は基板支持ピン41の上
に載る。尚、図4に示すように、先端プレート111
は、基板支持ピン41の離間間隔よりも小さい幅を持っ
ており、先端プレート111は各基板支持ピン41に干
渉することなく下降できるようになっている。
【0023】次に、図6(1)に示すように、搬送ロボ
ット11は、レベル2の高さに沿って先端プレート11
1を後退させ、セパレーションチャンバー1内に位置さ
せる。次に、図6(2)に示すように、搬送ロボット1
1は、先端プレート111をさらに下降させ、最も低い
高さであるレベル1に位置させる。そして、搬送ロボッ
ト11は、このレベル1の高さに沿って先端プレート1
11を前進させ、図6(3)に示すように図5(3)と
同じ水平方向の位置で停止させる。レベル1は、トレイ
係留具42に係留されているトレイ6の下面より低い高
さであり、この前進により、先端プレート111はトレ
イ6の下方に位置することになる。
【0024】次に、搬送ロボット11は、先端プレート
111を上昇させ、レベル3の高さに再び位置させる。
この上昇の過程で、先端プレート111の上にトレイ6
が載り、そのトレイ6の上に基板9が載ることになる。
尚、トレイ6は、凹部61の中心が着脱中心軸A上に位
置し、トレイ直線部が周方向の所定の位置になるようト
レイ係留具42に係留されている。このため、トレイ6
が先端プレート111によって持ち上げられた際、基板
9がトレイ6の凹部61に落とし込まれ、基板9のオリ
フラもトレイ直線部に沿った状態となる。
【0025】次に、搬送ロボット11は、図7(1)に
示すように、先端プレート111をさらに上昇させ、レ
ベル3よりも高いレベル4に位置させる。レベル4は、
チャック係留具43及びチャック係留具43に係留され
ているリングチャック7の位置より高いので、この上昇
の過程で、リングチャック7が基板9の上に載ることに
なる。この際の載置位置は、前述したように、リングチ
ャック7の内縁突起71が基板9の周縁に接触する位置
である。尚、トレイ6は、図2及び図4に示すように、
その側面のうちチャック係留具43の位置に相当する箇
所に窪み63が形成されている。トレイ6がレベル4に
上昇する際、この窪み63の部分をチャック係留具43
が通過するようになっており、これによりトレイ6がチ
ャック係留具43に干渉することが無いようになってい
る。
【0026】次に、図7(2)に示すように、搬送ロボ
ット11は、レベル4の高さに沿って先端プレート11
1を後退させ、先端プレート111をセパレーションチ
ャンバー1内に位置させる。その後、セパレーションチ
ャンバー1と基板着脱チャンバー4との間のゲートバル
ブ5が閉じられ、搬送ロボット11は、先端プレート1
11をレベル3の高さまで下降させる。レベル3は、各
処理チャンバー2とセパレーションチャンバー1との間
の搬送ラインの高さに一致しており、この後、搬送ロボ
ット11は、トレイ6に載せられた基板9を各処理チャ
ンバー2に搬送することになる。
【0027】次に、処理済みの基板9をトレイ6から取
り外す動作について説明する。取り外しの動作は、上述
したのと全く逆の動作であり、図7(2),(1),図
6(3),(2),(1),図5(3),(2),
(1)の順に動作が進む。まず、搬送ロボット11は、
処理済みの基板9を載せたトレイ6を先端プレート11
1で支持し、基板着脱チャンバー4内に進入させる。こ
の際、先端プレート111は、レベル4の高さとする。
そして、搬送ロボット11は、先端プレート111を前
進させ、基板9の中心が着脱中心軸Aに一致する位置で
停止させる。この状態から、搬送ロボット113は、先
端プレート111をレベル3に高さに下降させる。この
下降により、まずリングチャック7がチャック係留具4
3の上に載り、係留が完了する。尚、この際、チャック
係留具43は、トレイ6の側面の窪み63の部分を通過
する。
【0028】次に、搬送ロボット11は、先端プレート
111をレベル2の高さまで下降させる。この下降によ
り、基板9が各基板支持ピン41の上に載り、基板9が
トレイ6から取り外される。この下降の際、各基板支持
ピン41は、トレイ6の貫通孔62にそれぞれ挿通され
る。搬送ロボット11は、先端プレート111をさらに
下降させ、レベル1の高さとする。この下降により、ト
レイ6がトレイ係留具42の上に載り、トレイ6の係留
が完了する。
【0029】次に、搬送ロボット11は、レベル1の高
さに沿って先端プレート111を後退させ、セパレーシ
ョンチャンバー1内に位置させる。この状態から、搬送
ロボット11は、先端プレート111を上昇させて再び
レベル2の高さとし、この高さで先端プレート111を
前進させ、基板9の下方に進入させる。この状態から、
搬送ロボット11は、先端プレート111を上昇させて
レベル3の高さとする。この上昇の過程で、基板9が先
端プレート111に載る。この後、搬送ロボット11
は、レベル3の高さにおいて先端プレート111を後退
させ、ロードロックチャンバー3まで基盤9を搬送す
る。
【0030】次に、図1に示す装置の他の部分の構成に
ついて説明する。ロードロックチャンバー3内には、所
定数の基板9を収納可能なロック内カセット31が設け
られている。また、大気側に設けられた外部カセット8
1とロック内カセット31との間で基板9の搬送を行う
オートローダ82が設けられている。オートローダ82
は、前述した搬送ロボット11とほぼ同様の構成であ
る。
【0031】図8は、図1に示す装置における処理チャ
ンバー2の正面断面概略図である。処理チャンバー2の
構成は、基板9に対して行う処理の内容に応じて最適化
される。本実施形態の装置は、レジストで形成された回
路パターンをマスクとしてエッチングを行う装置となっ
ている。処理チャンバー2内では、フッ素系ガスのプラ
ズマにより基板9の表面がエッチングされるようになっ
ている。具体的には、処理チャンバー2は、図8に示す
ように、内部を排気する排気系21と、四フッ化炭素
(CF)のようなフッ素系ガスをプロセスガスとして
導入するプロセスガス導入系22と、導入されたガスに
高周波放電を生じさせてプラズマを形成する高周波電極
23と、高周波電極に高周波電力を供給する高周波電源
24と、処理チャンバー2内の所定位置にトレイ6を保
持するトレイホルダー25等を備えている。高周波放電
により形成されたフッ素系ガスのプラズマ中では、フッ
素活性種やフッ素イオンが盛んに形成され、このフッ素
活性種やフッ素イオンが基板9の表面に到達することに
より表面がッチングされる。尚、電界を設定して基板9
にイオンを加速して入射させながらエッチングする反応
性イオンエッチングが行われることもある。
【0032】また、処理チャンバー2には、処理中の基
板9の温度を制御する温度制御機構が設けられている。
本実施形態では、温度制御機構は、トレイホルダー25
を介して基板9を加熱しながら温度制御するようになっ
ている。温度制御機構は、ジュール熱を発生させてトレ
ーホルダー25を加熱するようトレーホルダー25内に
設けられたヒータ261と、トレーホルダー25の温度
を計測する不図示の温度センサと、温度センサからの信
号によりヒータ261の電源を制御する不図示の制御部
等から構成されている。
【0033】処理中の基板9は、温度センサによってそ
の温度が検出され、制御部によって所定の温度に維持さ
れるよう負帰還制御される。尚、トレイ6は、ヒータ2
61の熱を効率良く基板9に伝えるよう熱伝導率の高い
材料であることが好ましい。具体的には、トレイ6は、
基板9より熱伝導率が高い材料又は熱伝導率が100W
/m・K以上であることが好ましく、例えば窒化アルミ
ニウム(AlN)等の材料が使用される。尚、トレイ6
をトレイホルダー25に静電吸着させて熱接触性を向上
させたり、後述するようにトレイ6とトレイホルダー2
5との隙間にガスを供給して圧力を上昇させて熱交換効
率を向上させたりする場合がある。
【0034】図1には、複数の処理チャンバー2が示さ
れている。複数の処理チャンバー2は、同様にエッチン
グを行う処理チャンバー2として構成される場合もある
し、エッチングを行う処理チャンバー2と、エッチング
以外の処理を行う処理チャンバー2として構成される場
合もある。例えば、処理チャンバー2は、エッチング後
にレジストをアッシングして除去するアッシングチャン
バーであったり、アッシング後に基板9を洗浄してレジ
ストの残渣を除去する洗浄チャンバーであったりする場
合がある。「処理」は最も広い意味で使われており、い
ずれかの処理チャンバー2が、エッチング後に基板9を
冷却するものとして構成される場合もある。
【0035】次に、本実施形態の装置の全体の動作につ
いて説明する。未処理の基板9は、外部カセット81に
予め所定数収容されている。基板9は、オートローダ8
2によって外部カセット81からロードロックチャンバ
ー3に搬入され、ロック内カセット31に収容される。
搬送ロボット11は、基板9をロードロックチャンバー
3から1枚ずつ取り出し、基板着脱チャンバー4に搬送
する。そして、前述したように、基板9のトレイ6への
装着、リングチャック7の基板9への載置が行われる。
搬送ロボット11は、基板9が載ったトレイ6を処理チ
ャンバー2に搬送し、トレイホルダー25に載置する。
そして、前述したように、処理チャンバー2内で基板9
に対して処理が行われる。
【0036】基板9に対する処理が終了すると、搬送ロ
ボット11は、基板9が載ったトレイ6を再び基板着脱
チャンバー4に搬送する。そして、前述したように、リ
ングチャック7の取り外しと係留、基板9のトレイ6か
らの取り外し、トレイ6の係留が行われる。基板9は、
搬送ロボット11によってロードロックチャンバー3に
戻され、ロック内カセット31に収容される。そして、
基板9は、オートローダ82によって外部カセット81
に戻される。
【0037】上記構成及び動作に係る本実施形態では、
トレイ6への基板9の着脱が基板着脱機構によって自動
的に行われるので、生産性や作業性の点で優れている。
また、基板9の着脱が真空中で行われ、トレイ6は大気
中に取り出されることなく真空側に係留されるので、ト
レイ6が大気側に取り出されることに起因したパーティ
クルの発生の問題もない。
【0038】上記構成及び動作に係る本実施形態では、
リングチャック7が自重のみで基板9をトレイ6に押さ
え付けるようになっている。この点は、処理中の基板9
の温度の均一化、機構の簡略化、基板9の傷付きやパー
ティクル発生の低減等の多くの技術的意義を有する。以
下、この点について説明する。
【0039】まず、処理中に基板9をトレイ6に押し付
ける点は、基板9の温度制御を効率よく行うためであ
る。前述したように、処理中の基板9の温度は、しばし
ば処理の品質に影響を与える。本実施形態においては、
エッチングは基板9を高温に加熱しながら行われるが、
エッチングは温度依存性の高いプロセスであり、基板9
は処理中に所定の高温に安定して均一よく保持されてい
る必要がある。一方、本実施形態のような真空中での処
理では、雰囲気のガス分子が少ないため、対流やガス分
子による熱の伝導伝達はあまり期待できない。また、ラ
ンプヒータ等の輻射加熱源を使用して輻射加熱する方法
もあるが、処理チャンバー2内の堆積物によって輻射線
が遮られる問題がある。
【0040】このようなことから、処理中の基板9の温
度制御のための構成としては、固体同士の接触を利用し
た伝導伝達を利用するのが非常に有効である。基板9が
ホルダーに直接保持される構成では、ホルダー内にヒー
タを設け、ホルダーと基板9との接触を介して基板9を
加熱して温度制御するが、本実施形態では、トレイ6を
使用しているので、トレイ6と基板9との間の接触を介
して加熱することになる。この際、基板9がトレイ6に
押し付けられないと、熱接触性が悪く、温度制御の効率
や精度が低下する問題がある。これを解決する方法とし
て、本実施形態のように自重のみで押し付けを行う場合
と、機械的な力によって押し付けを行う場合とがある。
【0041】図9は、実施形態の装置の技術的意義を説
明するための比較例を示した図であり、機械的な力によ
ってトレイ6への基板9の押し付けを行う構成について
示した図である。図9に示す比較例では、基板9の輪郭
に相当する形状のリング状のクランプリング72と、ク
ランプリング72を保持した保持棒73と、保持棒73
を上下動させてクランプリング72を基板9に押し付け
る直線駆動源74とが設けられている。この比較例で
は、直線駆動源74が適当な力で保持棒73を引き下げ
ることによりクランプリング72が基板9に押し付けら
れる。しかしながら、この比較例は、上記実施形態と比
較すると、処理中の基板9の温度が不均一になったり、
パーティクルが発生したりし易いという欠点がある。
【0042】この比較例では、保持棒73がクランプリ
ング72を下方に押すことによりクランプリング72が
基板9に押し付けられるので、クランプリング72は、
保持棒73が連結されている部分で強く圧力で基板9に
押し付けられ、それ以外の部分では押し付け圧力は低く
なる。ここで、基板9の熱は、クランプリング72に伝
わり、クランプリング72と保持棒73との連結箇所を
介して保持棒73に逃げていく。この際、保持棒73が
連結されている部分では、基板9からクランプリング7
2に伝わって保持棒73に逃げていく熱が多く、それ以
外では熱の放散は少ない。このため、保持棒73を臨む
部分で基板9の温度が低下し易く、基板9の温度が不均
一になり易い。
【0043】また、基板9の温度制御を効率よく行うた
めには、基板9をより大きな圧力でトレイ6に押し付け
ることが必要であるが、図9に示す比較例でこれを行う
と、基板9が傷ついたり、パーティクルが発生したりす
る問題がある。即ち、大きな圧力で基板9をトレイ6に
押し付けるには、保持棒73を大きな力で押し下げるこ
とになるが、これを行うと、クランプリング72の基板
9に対する押し付け力もその部分で大きくなる。クラン
プリング72が局所的に大きな力で基板9に押し付けら
れる結果、その部分で基板9が傷つけられたり、パーテ
ィクルが発生したりすることがある。パーティクルの発
生は、基板9の傷付きにより破片が放出されて生ずる場
合の他、基板9の表面に堆積した膜が過剰な押し付け力
により剥がれて生ずる場合がある。
【0044】一方、本実施形態の構成では、リングチャ
ック7はその自重のみによって基板9をトレイ6に押し
付けるので、上記のような基板9の温度不均一化やパー
ティクル発生といった問題は少ない。また、上記のよう
に機械的にクランプリング72を押し付ける構成である
と、機構的に複雑になり易い欠点があるが、本実施形態
ではこのような問題はなく、機構的に簡略になる。ま
た、図9に示すような機構があると、トレイ6のトレイ
ホルダー25への載置やトレイホルダー25からの取り
外しに支障が出たり、これを避けるために直線駆動源7
4のストロークを大きくする必要が生じて構造が大がか
りになったりする問題があるが、本実施形態ではこのよ
うな問題はない。尚、リングチャック7についても、ト
レイ6と同様、大気側に取り出されることなく真空側に
係留されるので、リングチャック7が大気側に取り出さ
れることによる汚染やパーティクルの発生等の問題はな
い。
【0045】リングチャック7の一例について示すと、
材質としては窒化アルミニウム等が使用される。重要な
自重については、基板9が直径3インチの半導体ウェー
ハの場合、1〜3kg程度である。尚、最終的に必要な
のは、基板9の押し付け圧力であり、これは、当然のこ
とながら処理チャンバー2内の雰囲気圧力に依存する。
【0046】次に、基板9に対する熱伝達効率をさらに
高めた別の実施形態について説明する。図10は、基板
9に対する熱伝達効率をさらに高めた別の実施形態に係
る基板処理装置の正面概略図である。図10に示す実施
形態の装置には、トレイと基板との間にガスを導入して
両者の間の熱伝達性を高める熱伝達用ガス導入系27が
設けられている。具体的に説明すると、トレイホルダー
25の上面には、図10に示すように浅い深さの凹部2
51が形成されている。凹部251は大きさは、トレイ
6より少し小さい。また、トレイホルダー25を上下に
貫通するようにしてガス導入孔252が形成されてい
る。熱伝達用ガス導入系は、ガス導入孔252を通し
て、まず凹部251内にガスを導入するようになってい
る。
【0047】また、トレイ6には、不図示の小さなガス
吹き出し孔が多数均一に設けられている。凹部251内
に導入されたガスは、このガス吹き出し孔や前述した貫
通孔62を通して基板9とトレイ6との間に導入され
る。このようにして導入されたガスは、トレイホルダー
25とトレイ6との間の空間の圧力及びトレイ6と基板
9との間の空間の圧力を高める。尚、トレイ6や基板9
の表面は完全な平坦面でなく微視的には小さな凹凸があ
る。従って、それらの凹凸によって小さな空間が形成さ
れる。
【0048】前述したように処理チャンバー2内は排気
系21によって排気されており、処理に必要な真空圧力
である。従って、熱伝達用ガス導入系27がガスを導入
しないと、トレイホルダー25とトレイ6との間やトレ
イ6と基板9との間も真空圧力であり、対流による熱の
伝達の効率や接触による熱の伝導伝達の効率は高くな
い。熱伝達用ガス導入系27によってガスが導入される
と、これらの空間の圧力が高まり、熱伝達効率が向上す
る。導入されるガスは、ヘリウム等である。
【0049】この際、ガスの導入量が多ければ多い程、
圧力は上昇するので、熱伝達効率はより上昇する。しか
しながら、あまり多くガスを導入すると、圧力差によっ
て基板9がトレイ6から浮き上がってしまう恐れがあ
る。基板9が浮き上がると、トレイ6と基板9との距離
が長くなってかえって熱伝達効率が低下する他、処理中
の基板9の姿勢や位置が変化する結果、処理の再現性が
大きく低下する恐れもある。さらに、処理後に基盤9を
搬送しようとした際、うまく搬送できずに搬送エラーと
なる恐れもある。
【0050】この実施形態のリングチャック7は、この
ような基板9の浮き上がりを防止する技術的意義も有す
る。基板9の浮き上がりを防止するためには、基板9の
両側の空間の圧力差により生ずる力と同等以上の力で基
板9を押さえ付けることが可能な自重をリングチャック
7が有することが必要である。より具体的に説明する
と、圧力差をP(Torr)、基板9の表面積をS(cm2)とす
ると、基板9が受ける全体の力F(kgf)は、1kgf=76
0Torrだから、F=(P/760)・Sとなる。この値
は、例えば直径75mm(3インチサイズ)の基板の場
合は1.7kgf、直径100mm(4インチサイズ)
の基板の場合は3.1kgf、直径125mm(5イン
チサイズ)の基板の場合は4.8kgf、直径150m
m(6インチサイズ)の基板の場合は7.0kgf、直
径200mm(8インチサイズ)の基板の場合は12.
4kgfとなる。このように、基板9のサイズに合わせ
て、基板9が浮き上がらないようにする値の自重を持つ
リングチャック7を選択する。これにより、さらに熱伝
達効率を高めながら処理が行える。
【0051】上記実施形態では、基板着脱機構及びチャ
ック着脱機構は、基板着脱チャンバー4という専用の真
空チャンバー内に設けられたが、これは必須の条件では
ない。ロードロックチャンバー3内や処理チャンバー2
内に設けられていても良い。但し、ロードロックチャン
バー3は基板9の搬入搬出の際に大気に開放されるの
で、それ以外の真空チャンバーの方が好ましい。また、
処理チャンバー2内に基板着脱機構やチャック着脱機構
を設ける構成としては、プリヒート(予備加熱)処理を
行う処理チャンバー2内にそれらを設ける構成が現実的
である。
【0052】また、上記実施形態は、中央のセパレーシ
ョンチャンバー1の周囲にロードロックチャンバー3や
処理チャンバー2を接続したマルチチャンバー基板処理
装置である。このような装置は、クラスターツールタイ
プとも呼ばれ、真空チャンバーの増設や処理チャンバー
の付け替えが容易であるという長所がある。従って、基
板着脱チャンバー4の追加も容易であり、上記効果が容
易に得られる実用的な装置となっている。上記実施形態
では、エッチングを基板処理の例として採り上げたが、
スパッタリングや化学蒸着(CVD)等の成膜処理、表
面酸化や表面窒化等の表面改質処理についても、同様に
実施可能である。
【0053】リングチャック7は、上述したように基板
9のトレイ6への押し付けの目的で使用されているが、
これ以外にも、基板9の周辺部(周縁からあるの幅の領
域)への膜堆積を防止するシャドウ形成の目的でも使用
されることがある。例えば、スパッタリングやCVDの
ような成膜処理を行う場合、基板9の周辺部にも膜が堆
積したり、基板9の周縁をまわり込んで基板9の裏面に
も膜が堆積したりすると、ロボットのアーム等が基板9
を保持した際に膜が剥がれてパーティクルを発生させる
ことがある。このようなことがないよう、リングチャッ
ク7によってシャドウ形成を行う。シャドウ形成は、基
板9の周縁に近づくに従って徐々に膜厚が薄くなってい
るようにすることが好ましい。
【0054】上記実施形態において、基板9の寸法や形
状が異なった場合、それに応じて異なる構成のトレイ6
やリングチャック7が使用される。また、二以上の基板
を載置することが可能なトレイ6が使用されることがあ
る。この場合、リングチャック7に代えて、各基板の形
状に合わせて開口を設けた一枚の大きな板状の部材をリ
ングチャック7と同様の目的で使用することがある。さ
らに、トレイ6は、形状寸法が同じ二以上の基板を載置
するものであっても良く、異なる形状寸法の基板を載置
するものであっても良い。また、異なる形状寸法の基板
9を載置するため、トレイ6の凹部61が複数の段差を
有するようにしたり、凹部61の側壁部分をテーパー面
にしたりしても良い。また、基板9としては半導体ウェ
ーハが想定されたが、液晶ディスプレイ用の基板やプラ
ズマディスプレイ用の基板、ハードディスク等の情報記
録媒体用の基板等を対象とすることが可能である。
【0055】
【発明の効果】以上説明した通り、本願の請求項1記載
の発明によれば、トレイに対する基板の着脱を行う基板
着脱機構が設けられているとともに、基板着脱機構は、
処理チャンバーに対して真空が連続するよう気密に接続
された別の真空チャンバー内に設けられているので、ト
レイが大気側に取り出されることによる問題がない。ま
た、請求項2記載の発明によれば、中央に設けられた真
空チャンバーであるセパレーションチャンバーと、セパ
レーションチャンバーの周囲にセパレーションチャンバ
ーに気密に接続された処理チャンバーを含む複数の真空
チャンバーとから成っているので、上記効果が容易に得
られる実用的な装置になる。また、請求項3記載の発明
によれば、上記効果に加え、リングチャックがその自重
のみによって基板をトレイに押さえつけて基板とトレイ
との間の熱伝導を高めるので、基板の温度が不均一にな
ったり基板の傷つき等によりパーティクルが発生したり
する問題が少ない。また、請求項5記載の発明によれ
ば、リングチャックがその自重のみによって基板をトレ
イに押さえつけて基板とトレイとの間の熱伝導を高める
ので、基板の温度が不均一になったり基板の傷つき等に
よりパーティクルが発生したりする問題が少ない。ま
た、請求項6記載の発明によれば、上記効果に加え、基
板に対する熱伝達効率がさらに高められるという効果が
得られる。また、請求項8記載の発明によれば、上記効
果に加え、リングチャックも大気側に取り出されること
がないので、パーティクル発生等の問題がさらに少なく
なる。また、請求項9記載の発明によれば、上記効果に
加え、リングチャックがシャドウ形成にも兼用されるの
で、不要な膜堆積が防止でき、さらにパーティクル発生
の少ない処理が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施形態に係るトレイ式基板処理装
置の平面概略図である。
【図2】実施形態の装置に使用されるトレイ6及びリン
グチャック7の斜視概略図である。
【図3】図1に示すX−X方向における基板着脱チャン
バー4の断面概略図である。
【図4】図3に示す基板着脱チャンバー4内の部材の斜
視概略図である。
【図5】基板着脱チャンバー4内での基板9及びリング
チャック7の装着の動作について示した図である。
【図6】基板着脱チャンバー4内での基板9及びリング
チャック7の装着の動作について示した図である。
【図7】基板着脱チャンバー4内での基板9及びリング
チャック7の装着の動作について示した図である。
【図8】図1に示す装置における処理チャンバー2の正
面断面概略図である。
【図9】実施形態の装置の技術的意義を説明するための
比較例を示した図であり、機械的な力によってトレイ6
への基板9の押し付けを行う構成について示した図であ
る。
【図10】基板9に対する熱伝達効率をさらに高めた別
の実施形態に係る基板処理装置の正面概略図である。
【符号の説明】
1 セパレーションチャンバー 11 搬送ロボット 111 先端プレート 2 処理チャンバー 21 排気系 22 プロセスガス導入系 23 高周波電極 24 高周波電源 25 トレイホルダー 27 熱伝達用ガス導入系 3 ロードロックチャンバー 31 ロック内カセット 4 基板着脱チャンバー 41 基板支持ピン 42 トレイ係留具 43 チャック係留具 5 ゲートバルブ 6 トレイ 7 リングチャック 81 外部カセット 82 オートローダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C23C 16/44 C23C 16/44 F (72)発明者 勝俣 好弘 東京都府中市四谷5丁目8番1号アネルバ 株式会社内 Fターム(参考) 4K029 BD01 DA01 DA02 JA01 KA01 KA09 4K030 CA04 GA01 GA12 KA01 LA15 5F031 CA02 FA01 FA11 FA12 FA15 GA43 HA25 HA33 HA37 HA39 MA04 MA28 MA29 MA32 NA05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空中で基板を処理する処理チャンバー
    を含む複数の真空チャンバーを備え、基板がトレイに載
    せられた状態で処理チャンバー内に配置されて処理され
    るトレイ式マルチチャンバー基板処理装置であって、 未処理の基板をトレイに装着するとともに処理済みの基
    板をトレイから取り外す基板着脱機構を有しており、基
    板着脱機構は、処理チャンバーに対して真空が連続する
    よう気密に接続された別の真空チャンバー内に設けられ
    ていることを特徴とするトレイ式マルチチャンバー基板
    処理装置。
  2. 【請求項2】 中央に設けられた真空チャンバーである
    セパレーションチャンバーと、セパレーションチャンバ
    ーの周囲にセパレーションチャンバーに対して気密に接
    続された処理チャンバーを含む複数の真空チャンバーと
    から成り、基板がトレイに載せられた状態で処理チャン
    バー内に配置されて処理されるトレイ式マルチチャンバ
    ー基板処理装置であって、 未処理の基板をトレイに装着するとともに処理済みの基
    板をトレイから取り外す基板着脱機構を有しているとと
    もに、前記セパレーションチャンバーの周囲の複数の真
    空チャンバーの一つは、基板着脱機構を内部に備えた基
    板着脱チャンバーであることを特徴とするトレイ式マル
    チチャンバー基板処理装置。
  3. 【請求項3】 前記セパレーションチャンバー内には、
    前記周囲の複数の真空チャンバーの各々に対して基板の
    搬送を行う搬送ロボットが設けられており、前記基板着
    脱機構は、この搬送ロボットと、基板着脱チャンバー内
    でトレイを係留するトレイ係留具とによって構成されて
    いることを特徴とする請求項2記載のトレイ式マルチチ
    ャンバー基板処理装置。
  4. 【請求項4】 基板の輪郭に合わせた形状のリングチャ
    ックと、前記トレイに載せられた未処理の基板の周辺部
    上にリングチャックを載せるとともに処理済みの基板の
    周辺部からリングチャックを取り外すチャック着脱機構
    とを備えており、チャック着脱機構は、前記処理チャン
    バーと真空が連続するよう気密に接続された別の真空チ
    ャンバー内に設けられていることを特徴とする請求項
    1、2又は3記載のトレイ式マルチチャンバー基板処理
    装置。
  5. 【請求項5】 真空中で基板を処理する処理チャンバー
    を備え、基板がトレイに載せられた状態で処理チャンバ
    ー内に配置されて処理されるトレイ式基板処理装置であ
    って、 基板の輪郭に合わせた形状のリングチャックと、トレイ
    に載せられた未処理の基板の周辺部上にリングチャック
    を載せるとともに処理済みの基板の周辺部からリングチ
    ャックを取り外すチャック着脱機構とを備えており、 リングチャックは、その自重のみによって基板をトレイ
    に押さえつけて基板とトレイとの間の熱伝導を高めるも
    のであることを特徴とするトレイ式基板処理装置。
  6. 【請求項6】 前記トレイと前記基板との間にガスを導
    入して両者の間の熱伝達性を高める熱伝達用ガス導入系
    が設けられており、前記リングチャックは、トレイと基
    板との空間と基板を挟んでトレイとは反対側の空間との
    圧力差により基板が浮き上がらないようにする値以上の
    自重を有するものであることを特徴とする請求項5記載
    のトレイ式基板処理装置。
  7. 【請求項7】 前記トレイは、前記基板より熱伝導率が
    高い材料又は熱伝導率が100W/m・K以上の材料か
    ら成ることを特徴とする請求項5又は6記載のトレイ式
    基板処理装置。
  8. 【請求項8】 前記チャック着脱機構は、前記処理チャ
    ンバーと真空が連続するよう気密に接続された別の真空
    チャンバー内に設けられていることを特徴とする請求項
    5、6又は7記載のトレイ式基板処理装置。
  9. 【請求項9】 前記処理チャンバーは、基板の表面に所
    定の薄膜を作成する成膜処理を行うものであり、前記リ
    ングチャックは、基板の周縁における薄膜の堆積を低減
    させるシャドウ形成にも兼用されるものであることを特
    徴とする請求項4記載のトレイ式マルチチャンバー基板
    処理装置又は請求項5乃至8いずれかに記載のトレイ式
    基板処理装置。
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