JP2001210699A - 基板又は基板台在籍・正規位置確認装置及び確認方法 - Google Patents

基板又は基板台在籍・正規位置確認装置及び確認方法

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JP2001210699A
JP2001210699A JP2000016035A JP2000016035A JP2001210699A JP 2001210699 A JP2001210699 A JP 2001210699A JP 2000016035 A JP2000016035 A JP 2000016035A JP 2000016035 A JP2000016035 A JP 2000016035A JP 2001210699 A JP2001210699 A JP 2001210699A
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sensor
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JP2000016035A
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English (en)
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Kuniaki Horie
邦明 堀江
Kiwamu Tsukamoto
究 塚本
Hirotake Yamagishi
博剛 山岸
Yasumi Yamaguchi
安美 山口
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Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納器の収納段に基板又は基板台が収納され
ているか否かを確認する在籍確認と、該基板又は基板台
が正規位置にあるか否かを確認する正規位置確認とがで
きる基板又は基板台在籍・正規位置確認装置及び確認方
法を提供する。 【解決手段】 収納された基板又は基板台の面に対して
垂直方向に移動する移動機構を具備する収納器内に収納
された基板又は基板台の在籍及び正規位置を確認する基
板又は基板台在籍・正規位置確認装置であって、収納器
1の開放部方向の基板又は基板台2の面に対して斜め或
いは同一面位置に光を使用して基板又は基板台2との距
離を計測する少なくとも1個のセンサを設置し、センサ
で該センサから収納器1内に収納された基板又は基板台
2の端部或いは周辺部までの距離を該収納器1を移動機
構で移動する時に計測し、該距離情報と収納器の移動距
離情報とから基板又は基板台の在籍及び正規位置を確認
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は収納器に設置された
基板又は基板台の在籍及び正規位置を確認する基板又は
基板台在籍・正規位置確認装置及び確認方法、更に該基
板又は基板台在籍・正規位置確認装置及び確認方法を利
用した装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体ウエハ等の基板をロボット等の搬
送手段を用いて各種処理工程に迅速正確に搬送し、基板
に処理を施すには、これら基板がそれを収容する収納器
に在籍しているか否か、在籍している場合は基板が正規
位置にあるか否かを確認しなければならない。そのため
に収納器に収納されている基板の在籍確認及び基板が正
規位置にあるかを確認するための基板又は基板台在籍・
正規位置確認装置が用いられている。
【0003】図1は従来のこの種の基板又は基板台在籍
・正規位置確認装置の構成例を示す図である。図1にお
いて、1は基板又は基板台2を収納する収納器であり、
該収納器には図示は省略するが基板又は基板台2を載置
する複数の収納段が設けられている。該収納段に1枚ず
つ収容された基板又は基板台2は、収納器1に基板又は
基板台2を出し入れするための開放部1aにその一部が
露出している。
【0004】上記収納器1を載置する収納器載置台3に
は、収納器1が在籍し正規位置に載置されているか否か
を確認する収納器在籍・正規位置確認用リミットスイッ
チ4−1、4−2が設けられている。また、収納器1を
挟んで対向する位置に収納器1の各段に基板又は基板台
2が在籍するか否かを確認する基板在籍確認用透過セン
サ5−1、5−2が設けられ、更に、基板又は基板台2
が正規位置にあるか否かを確認する基板正規位置確認用
透過センサ6−1、6−2が収納器1の開放部1aを挟
んで上下に設けられている。
【0005】上記構成の基板又は基板台在籍・正規位置
確認装置において、例えば基板又は基板台2の在籍確認
には、基板又は基板台2と基板在籍確認用透過センサ5
−1、5−2を相対的に移動し、該基板在籍確認用透過
センサ5−1、5−2の遮光・透光により、各収納段に
基板又は基板台2が在籍か未在籍かを確認している。こ
のような基板在籍確認用透過センサ5−1、5−2は収
納器1の開放部にしか設けられないという制約がある
(収納器によっては側壁に光を透光する隙間が設けられ
ていないものもある)。また、収納器在籍・正規位置確
認用リミットスイッチ4−1、4−2、基板在籍確認用
透過センサ5−1、5−2、基板正規位置確認用透過セ
ンサ6−1、6−2というように、1用途に少なくとも
1個センサを要するという問題もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の点に鑑
みてなされたもので、収納器の収納段に基板又は基板台
が収納されているか否かを確認する在籍確認と、該基板
又は基板台が正規位置にあるか否かを確認する正規位置
確認とができる基板又は基板台在籍・正規位置確認装置
及び確認方法を提供することを目的とする。
【0007】また、本発明の他の目的は、収納器を移動
することなくセンサの回転角度を変えることで、上記基
板在籍確認と基板又は基板台が収納段内の所定位置に位
置しているか否かを確認する基板正規位置確認とを同時
に行うことができる基板又は基板台在籍・正規位置確認
装置及び確認方法を提供することにある。
【0008】また、本発明の他の目的は、少なくとも1
個の距離センサを用いて基板在籍の確認、基板正規の位
置、収納器在籍の確認及び収納器正規位置の確認の4つ
の確認が可能な基板又は基板台在籍・正規位置確認装置
及び確認方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、収納された基板又は基板
台の面に対して垂直方向に相対的に移動する移動機構を
具備する収納器内に設置された基板又は基板台の在籍及
び/又は正規位置を確認する基板又は基板台在籍・正規
位置確認装置であって、収納器の開放部方向の基板又は
基板台の面に対して斜め或いは同一面位置で基板又は基
板台との距離を計測する少なくとも1個のセンサを設置
し、センサで該センサから収納器内に設置された基板又
は基板台の端部或いは周辺部までの距離を該収納器と基
板、基板台の相対的な移動時に計測し、該距離情報と収
納器と基板、基板台の相対的移動距離情報とから基板又
は基板台の在籍及び/又は正規位置を確認することを特
徴とする。なお、距離を測定するセンサには、例えば
光、レーザ等を使用したものがある。
【0010】上記のように移動機構で例えば収納器を移
動させながら、センサで該センサから収納器内に収納さ
れた基板又は基板台の端部或いは周辺部までの距離を測
定するので、少なくとも1個のセンサがあれば、そのセ
ンサの距離測定方向を有する垂直面内での収納器内の基
板又は基板台の端部の高さを演算することで、収納器の
収納段に基板又は基板台があるか否か、また収納段への
基板又は基板台の載置状況を把握できるので、基板又は
基板台の異常載置状況をおおよそ推定できる。また、少
なくとも2個のセンサがあれば、2個のセンサの距離方
向を有する2つの垂直面内での収納器内の基板又は基板
台の端部の高さを演算することで、より正確に上記内容
を推定できる。
【0011】また、請求項2に記載の発明は、収納器内
に設置された基板又は基板台の在籍及び正規位置を確認
する基板又は基板台の在籍・正規位置確認装置であっ
て、収納器の開放部方向の基板又は基板台の面に対して
斜め或いは収納器の開放部正面位置に基板又は基板台と
の距離を測定する少なくとも1個のセンサを設置すると
共に、該センサを回動させることにより該センサからの
信号を収納器内に設置された基板又は基板台の配列方向
に沿って移動させる回動機構を設け、センサを回動機構
で回動させることにより該センサの回動角情報と該セン
サから基板又は基板台の端部或いは周辺部までの距離情
報から基板の在籍及び/又は基板の正規位置を確認する
ことを特徴とする。なお、距離を測定するセンサには、
例えば光、レーザ等を使用したものがある。
【0012】上記のように回動機構でセンサを回動させ
ながら、回動角情報と該センサから基板又は基板台の端
部或いは周辺部までの距離情報から基板の在籍、基板の
正規位置を確認するので、少なくとも1個のセンサがあ
れば、収納器の収納段の基板又は基板台があるか否か、
該収納段の正規位置に基板又は基板台が収納されている
か否か、収納器内の基板又は基板台の高さを確認ができ
る。
【0013】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
又は2に記載の基板又は基板台在籍・正規位置確認装置
を用いて基板又は基板台を収納する収納器の在籍確認及
び/又は正規位置の設置確認を行うことを特徴とする装
置にある。
【0014】請求項1及び2に記載の基板又は基板台在
籍・正規位置確認装置は、基板又は基板台の有無及び該
基板又は基板台の正規位置への設置を確認できるのみで
はなく、該基板又は基板台を収納した収納器の有無及び
該収納器が正規位置に設置されているか否かを確認する
機能も有するので、この機能を用いて収納器の在籍及び
/又は正規位置設置を確認する装置を構成する。
【0015】また、請求項4に記載の発明は、収納器に
設置された基板又は基板台と少なくとも1個のセンサを
該基板又は基板台面に対して垂直方向に相対的に移動
し、該センサから基板又は基板台までの距離情報の変化
により、該基板又は基板台の収納器内での正規載置及び
斜め載置、未載置、はみ出し載置、複数枚同一段載置等
の異常載置状況を把握し確認することを特徴とする基板
又は基板台の在籍・正規位置確認方法にある。
【0016】また、請求項5に記載の発明は、収納器内
部に設置された基板又は基板台に対して少なくとも1個
のセンサを該センサから発する信号が該基板又は基板台
の配列方向に沿って移動するように回動させ、該センサ
の回動角情報と該センサから基板又は基板台の端部或い
は周辺部までの距離情報から、該基板又は基板台の収納
器内での正規載置及び斜め載置、未載置、はみ出し載
置、複数枚同一段載置等の異常載置状況を把握し確認す
ることを特徴とする。
【0017】基板又は基板台の在籍・正規位置確認方法
を上記のように構成することにより、少なくとも1個の
センサがあれば、収納器内での基板の正規載置、斜め載
置、未載置、はみ出し載置、複数枚同一段載置を把握し
確認することができる。
【0018】また、センサが2個あればセンサの誤差内
で上記情報をほぼ特定できるので、正確な測定が可能で
ある。しかし、センサ1個の場合でも収納器内で実際に
載置可能な範囲内でのエラー要素は判別可能である。例
えば、正規段位置内でどこに置かれているかは判別でき
ないが、斜め載置、未載置、はみ出し載置、複数枚載置
は判別できる。斜め載置とはみ出し載置を混同する場合
もあるが、エラーとしては判別できる。また、正規段位
置内での載置位置ずれも基板のずれが機械的に制限さ
れ、搬送可能な場合はセンサ1個で十分な判別となる。
【0019】また、請求項1乃至3に記載の装置或いは
請求項4及び5に記載の方法のいずれか1つ又は2以上
を利用したことを特徴とする基板又は基板台の搬送装置
にある。
【0020】請求項1乃至3に記載の装置或いは請求項
4及び5に記載の方法は、収納器の収納段に基板又は基
板台が在籍するか、正規位置に収納されているか確認で
きるから、基板又は基板台の存在する高さ(Z方向の位
置)、位置(X、Y方向の位置)を特定ができ、別途基
板搬送用治具(例えばロボットハンド)を特定した位置
に合わせて移動できるので、搬送ミスを低減できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を図
面に基づいて説明する。図2は本発明に係る基板又は基
板台在籍・正規位置確認装置の構成例を示す図である。
1は基板又は基板台2を収納する収納段(図示せず)を
有する収納器であり、該収納器1は例えばロードロック
室(L/L室)のような収納室10に収容されている。
該収納室10には収納器1を載置する収納器載置台11
が設けられており、該収納器載置台11は移動機構12
で基板又は基板台2の基板面に対して垂直方向(図では
上下方向)に移動できるようになっている。
【0022】収納室の上部又は下部には(いずれか一方
でよい)距離センサ13又は距離センサ15が設けられ
ており、該距離センサ13又は距離センサ15は光を透
光窓14又は透光窓16を通して収容器1内に収容され
た基板又は基板台2の面に対して斜め位置に投光するよ
うに設けられている。ここで、距離センサ13又は距離
センサ15の設置位置は既知であるから、移動機構12
により収容器1の上下方向の移動距離がわかれば、その
移動距離に相当する収容段に基板又は基板台2があるか
否かを確認できる。
【0023】即ち、ある収納段に収納された基板又は基
板台2の端部或いは周辺部に距離センサ13又は距離セ
ンサ15からの光l1又はl2が照射される位置に収納器
1を上下方向に移動させることにより、例えば距離情報
の極値(極大値又は極小値)から、図2に示す各々基板
又は基板台2間の間隔Δhnがわかる。これにより、基
板又は基板台2の基準面L0からの高さを演算{H=H0
−(h+Δh2)}することができる。
【0024】距離センサ13又は15は1個でも基本的
には大方用は足す。即ち、図3(a)に示すように、距
離センサ13が1個の場合でも、収納器1内で実際に載
置可能な範囲内でのエラー要素は判別可能である。例え
ば、正規段位置内で基板又は基板台2がどこに置かれて
いるかは判別できないが、斜め載置、未載置、はみ出し
載置、複数枚載置は判別できる。斜め載置とはみ出し載
置を混同する場合もあるが、エラーとしては判別でき
る。また、正規段位置内での載置位置ずれも基板又は基
板台2のずれが機械的に制限され、搬送可能な場合はセ
ンサ1個で十分な判別となる。図3(b)に示すように
少なくとも2個の距離センサ13−1及び13−2を設
けた場合は、基板又は基板台2の直径公差の範囲内でよ
り正確に該基板又は基板台2が正規位置にあるか否かも
確認できる。
【0025】図4は本発明に係る基板又は基板台在籍・
正規位置確認装置の他の構成例を示す図である。同図に
おいて、図2と同一符号を付した部分は同一又は相当部
分を示す。基板又は基板台2を収納した収納器1は収納
室10の所定の位置に設置され固定されており、収納室
10の上部に設けた距離センサ17は支軸17aを介し
て矢印A方向に示すように回動できるようになってい
る。即ち、距離センサ17からの光が収納器1の収納段
に収納された基板又は基板台2の配列方向(図では上下
方向)に沿って移動できるように、距離センサ17を支
軸17aを介して図示しない回動機構により回動できる
ようになっている。
【0026】上記構成の基板の在籍及び正規位置確認装
置において、距離センサ17の設置位置(支軸17aの
位置)は既知であり、収納器1の固定位置、大きさ、収
納段の位置が既知であるから、各収納段の正規の位置に
基板又は基板台2が収納されていれば図4の距離a、b
は既知であるから、距離センサ17から基板又は基板台
2の端部又は周辺部までの正規の距離cはc=(a2
21/2となり算出できる。したがって、距離センサ1
7を支軸17aを中心に回動し、正規の距離cになる回
動角で反射光を検出できれば、基板又は基板台2が存在
し、しかも正規位置にあることを確認できる。
【0027】この場合も距離センサの個数は図3で説明
したのと同様、基本的にはセンサ1個でも大方用は足す
が、2個だと基板直径の公差の範囲内でより正確に把握
できる。また、上記例では距離センサ17を収納器1の
上方に位置するように設けたが、これに限定されるもの
ではなく収納器の下方に位置するように設けてもよい。
【0028】なお、図2及び図4に示す基板の在籍及び
正規位置確認装置において、距離センサ13、15、1
7は収納器1の上方又は下方から光を投光するように構
成しているが、収納器1の開放部正面から投光するよう
にしてもよい。一般的に距離センサを図2及び図4に示
す収納器1の上方又は下方に設けることにより、基板又
は基板台2を収納器1から出し入れするロボットハンド
等の搬送治具が距離センサと干渉しないが、距離センサ
を収納器1の開放部正面に設置した場合は、搬送治具と
干渉する恐れがあるので、センサを移動させる機構を設
ける必要がある。
【0029】また、上記図2及び図4に示す基板の在籍
及び正規位置確認装置を設置することにより、距離セン
サ13又は15或いは距離センサ17で収納器1までの
距離、位置も検知できるから、収納室10に収納器1が
設置されているか否か、また収納器1の形状を予め入力
しておくことで、収納器1が正規位置に配置されている
か否かを確認することもできる。即ち、収納器1の在籍
の確認及び正規位置設置の確認を行う装置も構成でき
る。従って、従来のように収納器の在籍確認、正規位置
設置確認のためのセンサを設ける必要がない。
【0030】図5は本発明に係る基板又は基板台在籍・
正規位置確認方法を実施する装置の概略構成を示す図で
ある。本確認方法は、図示するように距離を測定するセ
ンサ18を具備し、該センサ18を収納器に収納された
基板又は基板台2の基板面に対して垂直方向に移動させ
ることにより、該センサ18で距離測定する方向に最も
近い基板又は基板台2までの距離情報の変化から、基板
又は基板台2が収納器の収納段に収納されているか否
か、正規位置に載置されているか否か、斜め載置か否
か、はみ出し載置か否か、複数枚の同一収納段への載置
であるか否かを把握し、確認する方法である。
【0031】なお、図5ではセンサ18を基板又は基板
台2の面に対して垂直方向に移動しているが、基板又は
基板台2を収納した収納器1を移動するようにしてもよ
いことは当然である。また、センサ18が1個の場合
は、図2及び図4の場合と同様、収納器1内で実際に載
置可能な範囲内でのエラー要素は判別可能であるが、図
3(b)に示すように少なくともセンサ18を2個とし
た場合は、基板又は基板台2の直径公差の範囲内でより
正確に該基板又は基板台2が正規位置にあるか否かも確
認できる。
【0032】図6はセンサ18で測定した該センサ18
から基板又は基板台2までの距離情報例を示す図であ
る。同図において、縦軸はセンサ18からの距離Lを示
し、横軸は収納室壁面位置、収納器上壁位1及び収納段
数Nの位置を示す。センサ18からの距離Lより、距離
LがL10、L1であったら、それぞれ収納室10の側
壁、収納器1壁面と判別し、収納段数Nの範囲で距離L
の変化により、基板の収納状態を判断する。
【0033】図6では、4段目の収納段には2枚の基板
又は基板台2が収納され、7段目の収納段は未収納、1
0段、11段目の収納段には基板又は基板台2が斜めに
収納、13段目の収納段には基板又は基板台2が少し前
にずれて収納されていることが推定される。
【0034】上記基板又は基板台在籍・正規位置確認装
置及び確認方法で、例えば基板が水平に収納する収納器
を上下に移動される例で考えると、下記の事項が可能と
なる。
【0035】収納器が正規位置に載置されているか否
かの確認。
【0036】収納器の収納段の正規位置に基板が収納
されているか否かの確認。
【0037】収納器内の基板の高さ確認。
【0038】また、上記及びの情報により、 基板の存在する高さ(Z方向の位置)、位置(X、Y
方向の位置)を特定ができ(基板の直径がわかっている
ので、基板位置を基板に与えられている公差の範囲内で
特定できる)、別途基板搬送用治具(例えばロボットハ
ンド)を特定した位置に合わせてロボット等で移動でき
るので、搬送ミスを低減できる。
【0039】また、収納器が樹脂製のカセット等の場
合、基板の収納されるZ方向、X、Y方向位置ともかな
りの幅が存在する。そのため、例えば真空装置で円型の
ハンド内に基板を収納するような搬送治具を使用する場
合、X、Y方向にかなりの裕度をもった搬送治具を使用
する必要があった。そのため、搬送治具を加減速して移
動した場合、搬送治具内で基板が滑り易くパーティクル
が発生してしまう。或いは加減速が更に急である場合、
基板が搬送治具から落下してしまうことが考えられる。
しかし、本発明に係る基板又は基板台在籍・正規位置確
認装置及び確認方法によれば、基板の収納されるZ方
向、X、Y方向位置を特定できるため基板の公差分の余
裕のみを考慮して上記搬送治具の収納部サイズを決定で
きるので、急加減速をしても、搬送治具内でのすべり、
搬送治具からの落下の問題が殆どなくなった。
【0040】図7は基板又は基板台在籍・正規位置確認
装置及び確認方法を利用する基板の真空処理装置の平面
構成を示す図である。本真空処理装置は、中央に搬送室
20が配置され、該搬送室20の回りに基板を収納する
収納器34を収容するロードロック(L/L)室21、
22、基板又は基板台を複数枚載置できる基板台載置室
23、基板に処理を施す真空処理室24、25、26が
配置されている。
【0041】ロードロック室21、22はいずれも収納
器34を昇降させる昇降機構が設けられ、基板台載置室
23にも基板台を昇降させる昇降機構が設けられてい
る。また、搬送室20とロードロック(L/L)室2
1、22の間、搬送室20と基板台載置室23の間、搬
送室20と処理室24、25、26の間にはそれぞれゲ
ート27、28、29、30、31、32が配置されて
いる。搬送室20の内部にはロボット33が配置されて
いる。
【0042】上記構成の真空処理装置において、搬送室
20のロボット33はそのハンドにより、基板台載置室
23から基板台を1枚ずつピックアップして処理室2
4、25、26の所定位置に搬入し、設置する。続いて
ロボット33はそのハンドにより、ロードロック(L/
L)室21、22から1枚ずつ基板をピックアップし、
処理室24、25、26内に搬入し、前記設置した基板
台に該基板を載置し、所定の真空処理をおこなう。ま
た、真空処理の終了した基板はロボット33のハンドに
よりピックアップされ、ロードロック(L/L)室2
1、22内の収納器34内に収納する。
【0043】また、基板台は所定枚数の基板が真空処理
されると、反応性生物等の付着量が所定量以上となるか
ら、洗浄等のためロボット33のハンドによりピックア
ップされ、基板台載置室23に搬送され、その収納段に
収納される。
【0044】ロードロック室21、22の上部外壁には
距離センサ33−1、33−2が設置され、収納器3
4、34に収納されている基板との距離等を昇降機構で
収納器34を昇降させながら計測しておく、搬送室20
のロボットは距離センサ33−1、33−2で測定した
基板と距離情報、即ち基板の位置情報に従い、基板の搬
出が可能となる。基板台載置室23の上部外壁にも距離
センサ33−1、33−2が設置されており、上記と同
様の操作により距離センサ33−1、33−2と基板台
との距離を測定できるようになっている。従って、上記
と同様、距離センサ33−1、33−2で測定した基板
との距離情報に従い、基板の搬出が可能となる。
【0045】図7に示す基板の真空処理装置ではロード
ロック室21、22及び基板台載置室23に図2に示す
基板又は基板台在籍・正規位置確認装置の距離センサを
設置し、収納器又は基板台を昇降させてセンサと基板又
は基板台間の距離を測定する例を示したが、これに限定
されるものではなく、収納器に収納された基板又は基板
台載置室23に載置された基板台に対して距離センサを
昇降させるようにしてもよい。また、図4に示すように
回動しながら基板又は基板台との距離を測定する距離セ
ンサでもよい。また、図5に示すように、該センサで測
定する基板までの距離情報の変化から基板の位置を把握
する方法でもよい。
【0046】また、本発明に係る基板又は基板台在籍・
正規位置確認装置及び確認方法は、真空処理装置に限ら
ず、基板搬送装置等の基板を取り扱う装置に広く利用で
きる。
【0047】なお、距離センサ13、15、18として
は、光を利用したもの又はレーザビームを利用したもの
等を用いる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように各請求項に記載の発
明によれば下記のような優れた効果が期待できる。
【0049】請求項1に記載の発明によれば、移動機構
で収納器を移動させながら、センサで該センサから収納
器内に収納された基板又は基板台の端部或いは周辺部ま
での距離を測定するので、少なくとも1個のセンサがあ
れば、収納器の収納段の基板又は基板台があるか否か、
又少なくとも2個のセンサがあれば該収納段の正規位置
に基板又は基板台が収納されているか否か、収納器内の
基板又は基板台の高さを演算することにより確認ができ
る。
【0050】請求項2に記載の発明によれば、回動機構
でセンサを回動させながら、回動角度情報と該センサか
ら基板又は基板台の端部或いは周辺部までの距離情報か
ら基板の在籍、基板の正規位置を確認するので、少なく
とも1個のセンサがあれば、収納器の収納段の基板又は
基板台があるか否か、該収納段の正規位置に基板又は基
板台が収納されているか否か、収納器内の基板又は基板
台の高さを確認ができる。
【0051】また、請求項3に記載の発明によれば、請
求項1及び2に記載の基板又は基板台在籍・正規位置確
認装置は、基板又は基板台の有無及び該基板又は基板台
の正規位置への設置を確認するのみではなく、該基板又
は基板台を収納した収納器の有無及び該収納器が正規位
置に設置されているか否かを確認する機能も有するの
で、この機能を用いて収納器の在籍及び/又は正規位置
設置を確認することができる。
【0052】また、請求項4及び5に記載の発明によれ
ば、少なくとも1個のセンサがあれば、収納器内での基
板の正規載置、斜め載置、未載置、はみ出し載置、複数
枚同一段載置を把握し確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の基板又は基板台在籍・正規位置確認装置
の構成例を示す図である。
【図2】本発明に係る基板又は基板台在籍・正規位置確
認装置の構成例を示す図である。
【図3】センサと基板又は基板台との関係を示す図で、
同図(a)はセンサが1個の場合、同図(b)はセンサ
が2個の場合を示す図である。
【図4】本発明に係る基板又は基板台在籍・正規位置確
認装置の構成例を示す図である。
【図5】本発明に係る基板台在籍・正規位置確認方法を
実施する装置の概略構成を示す図である。
【図6】本発明に係る基板台在籍・正規位置確認方法の
距離情報と基板収納段数の関係を示す図である。
【図7】本発明に係る基板又は基板台在籍・正規位置確
認装置及び確認方法を利用する真空処理装置の構成例を
示す図である。
【符号の説明】
1 収納器 2 基板又は基板台 10 収納室 11 収納器載置台 12 移動機構 13 距離センサ 14 透光窓 15 距離センサ 16 透光窓 17 距離センサ 18 センサ 20 搬送室 21 ロードロック室 22 ロードロック室 23 基板台載置室 24 処理室 25 処理室 26 処理室 27〜32 ゲート 33 ロボット 34 基板収納器 35 基板台収納器
フロントページの続き (72)発明者 山岸 博剛 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 山口 安美 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 Fターム(参考) 2F069 AA01 AA83 AA93 BB15 CC07 DD12 GG04 GG07 GG12 GG14 GG71 HH09 JJ10 MM23 MM34 5F031 CA02 DA01 DA13 FA01 FA03 FA07 FA11 FA12 GA24 GA25 GA45 JA06 JA13 JA14 JA17 JA22 JA25 JA32 MA04 MA21

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収納された基板又は基板台の面に対して
    垂直方向に相対的に移動する移動機構を具備する収納器
    内に設置された基板又は基板台の在籍及び/又は正規位
    置を確認する基板又は基板台在籍・正規位置確認装置で
    あって、 前記収納器の開放部方向の基板又は基板台の面に対して
    斜め或いは同一面位置で基板又は基板台との距離を計測
    する少なくとも1個のセンサを設置し、 前記センサで該センサから収納器内に設置された基板又
    は基板台の端部或いは周辺部までの距離を該収納器と基
    板、基板台の相対的な移動時に計測し、該距離情報と前
    記収納器と基板、基板台の相対的移動距離情報とから基
    板又は基板台の在籍及び/又は正規位置を確認すること
    を特徴とする基板又は基板台在籍・正規位置確認装置。
  2. 【請求項2】 収納器内に設置された基板又は基板台の
    在籍及び正規位置を確認する基板又は基板台の在籍・正
    規位置確認装置であって、 前記収納器の開放部方向の基板又は基板台の面に対して
    斜め或いは収納器の開放部正面位置に基板又は基板台と
    の距離を測定する少なくとも1個のセンサを設置すると
    共に、該センサを回動させることにより該センサからの
    信号を前記収納器内に設置された基板又は基板台の配列
    方向に沿って移動させる回動機構を設け、 前記センサを前記回動機構で回動させることにより該セ
    ンサの回動角情報と該センサから基板又は基板台の端部
    或いは周辺部までの距離情報から基板の在籍及び/又は
    基板の正規位置を確認することを特徴とする基板又は基
    板台の在籍・正規位置確認装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の基板又は基板台
    の在籍・正規位置確認装置を用いて基板又は基板台を収
    納する収納器の在籍確認及び/又は正規位置の設置確認
    を行うことを特徴とする装置。
  4. 【請求項4】 収納器に設置された基板又は基板台と少
    なくとも1個のセンサを該基板又は基板台面に対して垂
    直方向に相対的に移動し、該センサから基板又は基板台
    までの距離情報の変化により、該基板又は基板台の前記
    収納器内での正規載置及び斜め載置、未載置、はみ出し
    載置、複数枚同一段載置等の異常載置状況を把握し確認
    することを特徴とする基板又は基板台の在籍・正規位置
    確認方法。
  5. 【請求項5】 収納器内部に設置された基板又は基板台
    に対して少なくとも1個のセンサを該センサから発する
    信号が該基板又は基板台の配列方向に沿って移動するよ
    うに回動させ、該センサの回動角情報と該センサから基
    板又は基板台の端部或いは周辺部までの距離情報から、
    該基板又は基板台の収納器内での正規載置及び斜め載
    置、未載置、はみ出し載置、複数枚同一段載置等の異常
    載置状況を把握し確認することを特徴とする基板又は基
    板台の在籍・正規位置確認方法。
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