JP4621310B2 - レピア織機のための引張りクランプおよび引張りクランプの使用法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レピア織機のための引張りクランプであって、前記レピア織機の搬送テープに一方の端部において固定されたクランプの細長い本体を有しており、他方の端部には糸掴みフックが設けられており、クランプの本体内で案内および作動されるプランジャが設けられており、この場合、このプランジャが、前記本体に対して長手方向で前後運動を交互に行うようになっており、プランジャとフックの掴み面との間に、プランジャに対して平行に配置された細長い形状の弾性的な舌片が設けられており、プランジャが舌片とフックとの間で糸をブロックする最も前方の位置を占めているときに、掴み領域を備えた弾性的な舌片が、プランジャによってフックの掴み面に対して押し付けられるようになっている形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】
織物工業では、ヒ口に横糸を挿入するために、(有ひ織機、噴射もしくはエアジェット織機等の)別の織機タイプと並んでレピア織機がしばしば用いられる。
【0003】
これらの織機タイプの主な問題の1つは、織物の中心で横糸を搬送クランプから引張りクランプに受け渡すことである。特に、裂断しやすい極めて繊細な繊維から成る合成繊維、特に、引張力には耐えるが極めて破損しやすいガラス繊維から成る糸を処理する場合には、前記のような搬送は常に、織り工程における敏感な段階である。糸が、高品質の技術的織物の生産において適用される撚りの小さなまたは撚りなしの糸であると、前記問題は一層大きくなる。このような高品質の技術的織物の生産においては、織物の表面から突出したあらゆる裂断繊維は、製品の品質を著しく低下させるおそれのある重大な欠陥であると見なされる。
【0004】
レピア織機の引張りクランプに糸をうまく掴み、これと同時に、糸材料を穏やかに扱いかつできるだけ繊維のあらゆる損傷を排除するために、既に過去において大きな努力が成されてきた。
【0005】
糸をブロックする弾性的な舌片を備えた引張りクランプの第1の構成は、スイス特許出願公開第625573号明細書に記載されており、この明細書に記載された引張りクランプは、フックと、クランプ面に対して垂直に動く掴み舌片とを有しており、さらに、舌片の掴み動作が、付加的な掴み部材によって助成されるようになっていることを特徴としている。したがって、このクランプには、クランプに対して横方向に掴み動作を行う掴み舌片が備えられており、つまり、糸はクランプによって側方から掴まれる。前記特許出願の出願人によって認められているように、このようなタイプの糸掴み装置は、クランプの高速での長手方向移動時に、舌片がクランプ自体に対して横方向に揺動するおそれがあるので、十分な安全性を補償できず、ひいては糸を解放してしまうおそれがある。このため、本発明により記載された引張りクランプには、掴み舌片の揺動を排除することができ、ひいてはクランプからの糸の離脱を排除することができる付加的な掴み部材が設けられている。糸を“横方向で”掴むこの装置は、極めて破損しやすい繊維から成る糸、特にガラス繊維を掴むために十分に敏感であることがまだ分かっていないので、特に繊細な糸、ガラス繊維等の高い引張力を示すタイプの糸から製造される技術的織物の処理に関する特定の要求を考慮したよりよい掴み動作のために、別の解決手段が研究された。
【0006】
重要な改良点がヨーロッパ特許出願公開第0137377号明細書に提案されており、この明細書は本発明に関連した技術水準を説明している。引用した特許出願では、提案されている引張りクランプには、交互に前後運動を行うようにクランプ本体内で案内されかつ作動させられるプランジャが設けられている。このプランジャには弾性的な舌片が固定されており、したがって、この舌片はプランジャと一緒に前後運動を行う。舌片とフックとの間に糸がブロックされるようにプランジャが最前位置に位置させられるとき、掴み領域を備えた、この配列における弾性的な舌片は、プランジャによってフックの掴み面に対して押し付けられる。
【0007】
プランジャに堅く固定された舌片の掴み領域と、フックの掴み面との間の接触を改良するための、ヨーロッパ特許出願第0504899号明細書に記載された、前記解決手段の別の改良によれば、プランジャの、舌片と接触する領域には、弾性的な材料、例えばゴム、から形成されたクッションまたはランナを設けることが提案されている。このクッションまたはランナの機能は、舌片とクランプのフックとの密着性を向上させて、糸の掴みを向上させることである。
【0008】
直前に言及した、引用された2つの文書に記載された文書のうちの第1の文書は、本発明に関連していると考えられる。これらの2つの文書に記載された技術の欠点は、弾性的な舌片が設けられている場合にこの弾性的な舌片がプランジャに固定されており、これにより舌片がプランジャと一緒に前後運動を行うということである。つまり、糸が、プランジャの長手方向の前後移動と、舌片をフックの掴み面に対して横方向に押し付けるプランジャによって生ぜしめられる、掴み面に対して垂直な移動との連動による“引きずり”運動において、弾性的な舌片の掴み領域とフックの掴み面との間に掴まれる。しかしながら、この舌片の引きずり運動は極めて不都合である。なぜならば、この引きずり運動が、糸の軸線を中心にして糸のねじり動作を必然的に生ぜしめるからである。つまり、これによって、繊維が、弾性的な舌片の壁とフックの壁とに沿って引きずられて損傷を受け、また、糸構造における繊維の位置からずらされる。個々の繊維の損傷の増大は、このようなタイプの引きずり運動の結果生じ、糸に一種の撚り誤り領域が生ぜしめられる。したがって、両現象は不都合であり、撚りなしのフィラメントが処理される場合には特に第2の現象が不都合である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の課題は、搬送クランプから引張りクランプへの糸の個々の受渡しまたは解放時における繊維損傷の危険性および糸自体における撚り誤りのいかなる発生をも完全に排除することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明の構成では、弾性的な舌片が、糸掴み領域とは反対側の端部において、クランプの本体に堅く固定されており、また、弾性的な舌片が、フックの掴み面に対してほぼ垂直な、掴み領域の移動において、プランジャによって掴み面に押し付けられるようになっているようにした。
【0011】
また、レピア織機が、極めて繊細な合成糸またはガラス繊維糸を処理するための織機である場合に、前記クランプを使用するようにした。
【0012】
【発明の効果】
弾性的な舌片が、クランプの本体に堅く固定されており、かつフックの掴み面に対してほぼ垂直な運動によりプランジャによって舌片が掴み面に対して押し付けられることにより、舌片とフックの掴み面との間の相対運動の長手方向成分の排除が達せられ、これにより、糸に加えられる、舌片および/または本体の掴み面のあらゆる引きずり運動または摩擦が排除される。したがって、繊維は、対応する壁に対して引きずられることを強要されたり、互いに擦り合わされたりすることがなく、これにより繊維損傷のあらゆる危険性が排除される。
【0013】
さらに、長手方向のプランジャが実地の使用において適用されるような装置は、ここでは詳しく説明しない理由により、横方向の軸を中心にして旋回するレバーを用いて操作する装置に比べて、著しく優れていることが分かったということを強調すべきである。今日ではレピア織機は、糸を掴むために、長手方向のプランジャを備えた引張りクランプを使用しており、すでにこの理由のためにこの解決手段は実地の織り操作において最も有利であるように見える。これに対して、プランジャを用いない解決手段は、陳腐であると考えることができ、もはや実用されていない。実際には、市場に流通している多数のレピア織機に、これらの織機を過剰に変更することなしに、本発明による引張りクランプを適用できるようにすることも本発明の課題である。
【0014】
従属請求項2〜8は、本発明の思想への別の改良を示しており、この改良の重要性は、特定の利点も示された、本発明による複数の択一的な構成例の以下の説明においてさらに明らかとなる。これらの特別な実現形式は、本発明の手段を糸の特定の特性(線密度、単位横断面の繊維数、押し出された材料の質等)に適応させるのが容易であること、およびガラス繊維の場合におけるように最も強い摩耗特性を示すことができる糸としばしば締付け面とも呼ばれる掴み面との間にいかなる引きずり運動も存在しないことにより掴み領域の寿命が長期化するという利点を、特別に強調するのに適している。
【0015】
最後に、請求項9は、ガラス繊維織物を織る、特に撚りなしの糸を用いて織るのに特に適した本発明によるクランプの有利な使用法に関する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面につき詳しく説明する。
【0017】
図1には、本発明を理解するために必要な部材だけを備えた本発明のクランプが、できるだけ単純に上面図で示されている。符号1で示された本体には、中実の後端部2が設けられており、この後端部2には搬送テープ3が、概略的にしか示されていない適切な手段を用いて固定されており、また、中空の中央部4が設けられており、この中央部4には、以下で説明する掴み部材が配置されており、さらに、糸掴み領域を形成した前部もしくはフック5が設けられている。クランプの本体1は、搬送テープ3によって動かされる高速揺動質量であるため、できるだけ軽くなければならない。したがって、通常は軽い合金、例えばアルミニウム、から形成されており、またできるだけ薄く形成された壁が設けられている。
【0018】
中空の中央部4には、プランジャ6もしくは押付け部材が設けられており、このプランジャ6は、クランプの本体1の側壁7と8との間で長手方向に案内された、細い金属製のロッドから形成されている。本体1は、ガイド部材を形成するようにフック5に近い領域において狭まっており、本体1内では、プランジャ6が、二重矢印gによって示されているように、本体1に対して前後運動を行うことができる。
【0019】
プランジャ6の前後運動、ひいては糸のためのクランプの開閉を誘発する機構は、実際に知られているので、この機構は、プランジャ6に連結されかつ本体1に旋回可能に取り付けられた揺動レバーと一緒に、図1だけに象徴的に示されている。
【0020】
クランプの本体1の側壁8、つまりフック5の開いた側とは反対側の壁には、弾性的な舌片10がクランプに取り付けられており、より正確に言えば前記舌片10は、以下のように、掴み領域とは反対側の端部を用いて固定されている。つまり、舌片10の自由端部は、矢印hによって示された小さな横方向運動を行いながら自由に揺動することができ、このことが、舌片10の掴み領域11をフック5の掴み面12に接触させるようになっている。図1には、クランプは閉じた位置で示されており、この閉じた位置では、プランジャ6は作動機構9によってフック5の位置に向かって前方へ押し付けられており、ひいては、有利には丸められた前部13を、舌片10の掴み領域11の内面に押し付けている:舌片は、矢印hに基づく(図1に示した半時計回りの)前方移動により、糸(図示せず)のための掴み領域を形成したフック5の掴み面12に対して押し付けられる。プランジャ6(図2に類似の形式で示されている)が引っ込められた位置を占めていると、舌片は、プレテンションによりフック5の掴み面12から分離し、これにより、掴まれたまたは挟まれた糸を解放する。本発明の特徴は、主に、長手方向に移動するプランジャが設けられたクランプでは、(たとえば図1に純粋に概略的に示したように、ろう接されたまたは以下で説明するような他の適切な手段を用いて)クランプの本体1に堅く固定された弾性的な舌片10が、二重矢印hによって示されているように、フック5の掴み面12に対してほぼ垂直にしか運動しないことである。この運動において掴まれた糸は、舌片10の掴み領域11の壁に沿ってまたはフック5の掴み面12に対して引きずられることがなく、したがって、冒頭で既に説明したこのような引きずり運動による損傷を全く受けるおそれがない。
【0021】
本発明による引張りクランプを、様々な状態で及び種々異なる図面で示した図2〜図4には、本発明の思想の複数の改良も示されている。これらの図面では、図2に示された部材に相当する部材は、同じ符号で示されている。
【0022】
引っ込められた位置を占めたプランジャを備えた、図2に示されたクランプの場合、弾性的な舌片10は、糸が横糸の端部で解放されるように、プレテンションによりフック5の掴み面から分離させられていることが分かる。さらに、図2では、この位置ではプランジャ6を作動させる湾曲したレバー14が回転軸15を中心に半時計回りに回転させられていて、また、このレバー14が、弾性的な舌片10に対するプランジャ6の衝撃を緩衝することを目的とするばね16を介してプランジャ6を作動させることが分かる。
【0023】
図2〜図4に示した解決手段では、弾性的な舌片10の弾性に対してよりよい影響を与えるために、舌片は、クランプの本体1、特に本体1の側壁8に、固定箇所(この固定は、図示した実施例では以下に説明するようにねじ18および19を用いて行われている)の近くの舌片10の一部をクランプの本体1に対して押し付ける支持部材17によって、堅く固定されていることも分かる。図面から分かるように、舌片10の自由かつフレキシブルな領域は、処理される糸の特性に掴み特性を適応させるために掴み領域における弾性特性に影響することができるように、支持部材17の寸法、特に舌片10の前端部から支持部材の端部までの距離(図4参照)および支持部材の厚さを対応して選択することにより、程度の差こそあれ堅固にすることができる。このことは、極度に繊細かつ精密な織物を織りたい場合には極めて重要である。
【0024】
本発明の別の択一的な実施例が、図2〜図4に示されており、この実施例の目的は、糸に加えられる弾性的な舌片10の掴みに影響を及ぼすことを可能にすることと、少なくとも2つのねじ18および19を用いて、クランプの本体1に弾性的な舌片10および/または支持部材17(類似の部材の適用の有利なケースの場合)を固定を可能にすることであり、この場合、舌片10および/または支持エレメント17には、舌片10および/または支持部材17の交換性を容易にするために固定スロット20,21が設けられている。この解決手段は、弾性的な舌片10および/または支持部材17の迅速な交換と、クランプの掴み特性の容易な適応とを可能にする。
【0025】
クランプの掴み領域を拡大して示した図5に図示した、本発明の有利な別の実施例によれば、糸の掴み領域11における弾性的な舌片10の弾性は、フック5の掴み面12と相俟って、両側によって形成された空間22を形成するように、長手方向で局所的な変形を許容するように選択されており、前記空間内には糸23の繊維の全てが閉じこめられる。糸23の繊維の全てを閉鎖された空間22に閉じこめることにより、糸の縁部に位置した繊維が破損したり突出したりすることが防止され、ひいては織物の中央から縁部への高速でのクランプの移動の間に掴み領域から脱出することが防止される。このようなことは、糸の横断面全体が、閉鎖された空間に閉じこめられていなかったり、個々の繊維が自由に糸の表面から分離し自由にフック5から脱出したりすると生じるおそれがある。
【0026】
もちろん、図5に示した効果を得るために、実地の実験にも基づき舌片10の掴み領域の弾性特性について精密な調査を行う必要がある。
【0027】
図5には、本発明の解決手段の別の実施例が示されており、この実施例では、クランプのフック5の掴み面12が、フック5の対応する領域に固定された、適切な材料から成る小さな板24として形成されている。適切な材料、特に、耐摩耗性の極めて大きな材料、から成る小さな板を適用することにより、クランプの寿命は有利な影響を受けることができ、フック5自体の材料の摩耗も回避することができる。フックの摩耗部材、特に小さな板24を交換することにより、クランプの寿命はほぼ無限となる。なぜならば、実際の糸掴み領域が最も摩耗を受ける領域であるからである。
【0028】
さらに、交換可能な小さな板24を用いた解決手段を適用することにより、本発明の別の有利な実施例を提供することができる。つまり、この実施例では舌片10の掴み領域11および/または掴み面12には、繊維を損傷することなしに糸の掴みを改良するための、適切な面粗さ特性が設けられている。このような粗さは、適切な単一のまたは交差した溝、すなわち多くの種々異なる物理的または化学的処理手段を用いて形成することができる交互に高くなったり低くなったりした領域を提供することによって、前記面または複数の面にそれぞれ形成することができる。
【0029】
図6には本発明の別の択一的な実施例が示されており、この実施例では、プランジャ6とクランプの本体1との間の、弾性的な舌片10が配置された側とは反対の側において、プランジャ6と、クランプの本体1、つまり図1〜図4に示したクランプの壁7との間の遊びを提供するために、所定の厚さの交換可能な部材25が挿入されている。この解決手段の利点は、かなり厳しいプランジャの機能的公差における摩耗効果をも補償することができることである。クランプ本体内の案内部材におけるプランジャ6の遊びが摩耗により過剰となった場合にはいつでも、クランプの適切な機能に必要な機能的公差は、適切な厚さの部材を挿入することによって再び小さくすることができる。つまり、弾性的な舌片10とフック5との間の理想的な糸掴み条件を再び確立することができる。
【0030】
実地の経験から、弾性的な舌片10は、ばね鋼から0.1〜0.5mmの厚さに形成されていると理想的な弾性条件を示すことが分かった。これらの寸法は、実地の織り操作において一般的に用いられるタイプのアルミニウムから形成された通常の引張りクランプのための寸法である。
【0031】
本発明の目的である、レピア織機のための引張りクランプは、極めて繊細な合成繊維またはガラス繊維の糸、特に、撚りの小さなまたは撚りなしの糸を処理するために使用される織機で使用するためには理想的であることが証明された。このタイプの使用法は、レピア織機における極めて過酷な使用法である。なぜならば、ガラス繊維の糸、特に、撚りの小さなまたは撚りなしの糸を処理することは、当業者が知っているように、織りにおける最も困難な問題の1つである。つまり、個々の繊維が、所定の限界を超えて曲がることができず、また、撚りの小さなまたは撚りなしの糸においては、これらの糸が互いに分離する傾向があり、これにより糸への密着が極めて小さくなるという意味において、極めて脆い。これに対し、本発明によるクランプは、このようなタイプの糸をも、繊維の破損なしに、しかし同時に信頼性よく掴むことができ、個々の繊維が掴み部から脱出したり、繊維の破損という問題を生ぜしめたりすることを防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による引張りクランプを示す上面図である。
【図2】本発明による引張りクランプの第1実施例を示す上面図である。
【図3】第2図の矢印fの方向で見た、本発明による引張りクランプの前部を示す図である。
【図4】閉じた位置における、図2の引張りクランプを同じ方向で示す図である。
【図5】本発明の別の実施例を示す、本発明によるクランプの拡大上面図である。
【図6】本発明のさらに別の実施例を示す、図5と類似の図である。
【符号の説明】
1 本体、 2 後端部、 3 搬送テープ、 4 中央部、 5 フック、6 プランジャ、 7,8 側壁、 9 作動機構、 10 舌片、 11 掴み領域、 12 掴み面、 13 前部、 14 レバー、 15 回転軸、16 ばね、 17 支持部材、 18,19 ねじ、 20,21 固定スロット、 22 空間、 23 糸、 24 小さな板

Claims (8)

  1. レピア織機のための引張りクランプであって、前記レピア織機の搬送テープ(3)に一方の端部において固定されたクランプの本体(1)を有しており、他方の端部には糸掴みフック(5)が設けられており、クランプの本体(1)内で案内および作動されるプランジャ(6)が設けられており、この場合、該プランジャが、前記本体(1)に対して長手方向で前後運動を交互に行うようになっており、プランジャ(6)とフック(5)の掴み面(12)との間に、プランジャ(6)に対して平行に配置された弾性的な舌片(10)が設けられており、プランジャが舌片(10)とフック(5)との間で糸をブロックする最も前方の位置を占めているときに、掴み領域(11)を備えた弾性的な舌片(10)が、プランジャ(6)によってフック(5)の掴み面(12)に対して押し付けられ、弾性的な舌片(10)が、糸掴み領域(11)とは反対側の端部において、クランプの本体(1)に固定されており、また、弾性的な舌片(10)が、フック(5)の掴み面(12)に対して垂直な、掴み領域(11)の移動において、プランジャ(6)によって掴み面(12)に押し付けられるようになっている形式のものにおいて、
    弾性的な舌片(10)には糸掴み領域(11)において、長手方向で局所的な変形を許容する弾性が備えられており、前記弾性的な舌片が、フック(5)の掴み面(12)と相俟って局所的に変形することによって両側で閉じられた空間(22)を形成しており、該空間内に、糸(23)の繊維全てが閉じこめられるようになっていることを特徴とする、レピア織機のための引張りクランプ
  2. 舌片(10)が、固定箇所に近い舌片(10)の部分をクランプの本体(1)に対して押し付けひいては掴み領域における舌片(10)の弾性を変化させる支持部材(17)を用いて、クランプの本体(1)に固定されている、請求項1記載の引張りクランプ。
  3. クランプの本体(1)への弾性的な舌片(10)および/または支持部材(17)の固定が、少なくとも2つのねじ(18,19)によって行われており、舌片(10)および/または支持部材(17)には、舌片(10)および/または支持部材(17)の交換を容易にする固定ねじのための固定スロット(20,21)が設けられている、請求項1または2記載の引張りクランプ。
  4. クランプのフック(5)の掴み面(12)が、耐摩耗性の材料から形成されかつクランプのフック(5)の対応する領域に固定された板(24)から形成されている、請求項1記載の引張りクランプ。
  5. 弾性的な舌片(10)の掴み領域(11)および/またはフック(5)の掴み面(12)には、繊維を損傷することなしに糸の掴みを向上させる表面粗さ特性が設けられている、請求項1または4記載の引張りクランプ。
  6. プランジャ(6)とクランプの本体(1)との間の、弾性的な舌片(10)が配置された側とは反対の側に、プランジャ(6)とクランプ(1)の本体(1)との間の遊びを調整するために、交換可能な部材(25)が挿入されており、この手段を用いることにより、プランジャ(6)の機能的公差に対する摩耗の効果をも補償することができるようになっている、請求項1記載の引張りクランプ。
  7. 弾性的な舌片(10)が、ばね鋼から0.1〜0.5mmの範囲の厚さに形成されている、請求項1記載の引張りクランプ。
  8. レピア織機が、合成糸またはガラス繊維糸を処理するための織機であることを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項記載の、レピア織機のための引張りクランプの使用法。
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