JP4620533B2 - 連続炊飯装置 - Google Patents

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Description

本発明は、安定した連続炊飯作業ができ、炊飯釜を効率良く加熱できる連続炊飯装置に関するものである。
従来、例えば細長いトンネル状の加熱室と、搬送方向両側に側方に突出した把手を有する炊飯釜を加熱室内を通して搬送方向に移動させるチェーンコンベヤ式の搬送手段と、ガスを燃焼させるために必要となる外気を加熱室内に取り入れながら加熱室内の炊飯釜を加熱するガスバーナ群とを備えた連続式炊飯機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−140577号公報
しかしながら、上記従来の連続式炊飯機では、加熱室内で炎を発生させるために2次空気が必要であることから、加熱室は外気取入口を介して外部に連通されており、例えばその外気取入口から加熱室内に入り込む外気が炎の発生に使用する以上に入り込み、炎を揺らめかしたり、加熱室内の熱気を冷やすことによって加熱室内の温度が変化するため、安定した連続炊飯作業ができない問題がある。また、ガスの燃焼による熱は、炊飯釜の表面を通過した後、ガスの燃焼の妨げにならにように隣合う炊飯釜同士の間から直ちに上昇させていることから、連続炊飯を行うには熱効率が悪いという問題もある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、安定した連続炊飯作業ができるとともに、加熱室内の炊飯釜を効率良く加熱することができる連続炊飯装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の連続炊飯装置は、炊飯釜内の米に対して煮る処理が行われるトンネル状の加熱室と、この加熱室に連通し、前記炊飯釜内の米に対して焼上げ処理が行われる焼上げ室と、前記炊飯釜を前記加熱室内および前記焼上げ室内を通して搬送方向に移動させる搬送手段と、前記加熱室内に外気を取り入れることなく前記加熱室内の炊飯釜を加熱する加熱部である赤外線バーナとを備え、前記炊飯釜は、側面部の上端側から外方に向って水平状に突出し前記側面部の略全周にわたって位置する鍔部を有し、前記加熱室は、前記炊飯釜の下部側を覆う下覆い部と前記炊飯釜の上部側を覆う上覆い部とにて区画形成され、長手方向一端側には炊飯釜入口を有し、長手方向他端側には前記焼上げ室内への連絡口を有し、前記下覆い部は、前記赤外線バーナが取り付けられた断面略U字状のバーナ被取付板部にて構成され、前記上覆い部は、幅方向中央部に上下に貫通した熱気排出口が形成されかつ下面部がその熱気排出口側に向って熱気が流れるように傾斜面状に形成された断熱誘導カバー部にて構成され、前記加熱室内では、複数の炊飯釜は、前記搬送方向に隣合う炊飯釜の鍔部同士が互いに当接した状態で、前記搬送方向に移動し、これら複数の炊飯釜の鍔部の下方に前記赤外線バーナによる熱気が停滞し、連続炊飯作業時には、前記炊飯釜入口の略全体が加熱前の非加熱状態の前記炊飯釜で閉塞されるものである。
請求項2記載の連続炊飯装置は、請求項1記載の連続炊飯装置において、加熱室の上方に形成され、焼上げ処理後の炊飯釜内の米に対して熱気排出口からの熱気にて蒸らし処理が行われる蒸らし室を備えるものである。
請求項3記載の連続炊飯装置は、請求項2記載の連続炊飯装置において、赤外線バーナは、炊飯釜の底面部を加熱する第1赤外線バーナ部と、炊飯釜の底面側角部を加熱する第2赤外線バーナ部とを有するものである。
請求項4記載の連続炊飯装置は、請求項1ないし3のいずれか一記載の連続炊飯装置において、炊飯釜の鍔部は、搬送方向左右位置の側面部の上端側から外方に向って水平状に突出し取手部として使用される第1鍔部分と、搬送方向前後位置の側面部の上端側から外方に向って突出した第2鍔部分とを有し、前記第1鍔部分の下面部には、搬送方向側方に向って開口した排熱用凹部が形成され、前記第2鍔部分の長手方向中央部には、上下に貫通した切欠状の排熱用開口部が形成され、加熱室内においては、赤外線バーナによる熱気は、前記鍔部の下方にある程度停滞した後、前記第1鍔部分の排熱用凹部と前記第2鍔部分の排熱用開口部とを通って蓋の上方に回り込み、その後、その熱気は、断熱誘導カバー部の下面部に沿ってこの下面部と蓋との間を通って熱気排出口側に向って流動するものである。
本発明によれば、加熱室内に外気を取り入れることなく加熱室内の炊飯釜を加熱する加熱部を備えるため、加熱室内の温度の安定化を図ることができ、よって安定した連続炊飯作業ができ、しかも、加熱室内では、複数の炊飯釜がその鍔部同士が互いに当接した状態で搬送方向に移動するため、鍔部の下方に熱気をこもらせることができ、よって炊飯釜を効率良く加熱することができ、また、加熱部である赤外線バーナによって、加熱室内の炊飯釜を適切に加熱することができる。
本発明の連続炊飯装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
図1において、1は連続炊飯装置で、この連続炊飯装置1は、炊飯釜2をチェーンコンベヤ式の搬送手段3で連続的に移動させながら加熱手段4で加熱して連続炊飯を行うものである。
炊飯釜2は、図5および図6に示されるように、上面に開口部6を有する外形略直方体状のもので、略矩形板状の底面部7を有し、底面部7の周端部には曲面状で断面略円弧状の底面側角部8が設けられ、底面側角部8の上端部からは急斜面状の側面部9が外斜め上方に向って突出している。
また、炊飯釜2は、側面部9の上端側、例えば上端部近傍から外方に向って水平状に突出し側面部9の略全周にわたって位置する鍔部16を有している。鍔部16は、搬送方向左右位置の側面部9の上端側から外方に向って突出し運搬時等に取手部として使用される第1鍔部分16aと、搬送方向前後位置の側面部9の上端側から外方に向って突出した第2鍔部分16bとにて構成されている。第1鍔部分16aの下面部には、搬送方向側方に向って開口した複数(例えば2つ)の排熱用凹部17が形成されている。第2鍔部分16bの中央部には上下に貫通した切欠状の排熱用開口部18が形成されている。なお、鍔部16は、側面部9の上端部近傍に突設され、炊飯釜2内に入れられた被加熱物(米、水等)より上方に位置する。また、炊飯釜2は、釜内に適正な被加熱物を入れたとき釜内の上部側に釜内全体に対して少なくとも3分の1の空間ができる大きさのものである。
そして、加熱室13内、焼上げ室14内および蒸らし室15内では、複数の炊飯釜2は、蓋12で開口部6が閉じられ搬送方向に隣合う炊飯釜2の鍔部16同士つまり第2鍔部分16bの対向した縁部同士が互いに当接し左右両側の第1鍔部分16aが搬送手段3の左右両側のチェーン部3aに載置された状態で、図示しないモータ等の駆動部にて回転駆動されるチェーン部3aによって搬送方向に移動する。なお、加熱室13内の左右両側に回転可能に配設されたチェーン部3aは、例えば内リンクおよび外リンク等からなるローラチェーンである。
一方、加熱手段4は、水平方向に延びたトンネル状の加熱室13内に外気を取り入れることなく加熱室13内で移動中の炊飯釜2を加熱するものであって、ガスの消費量が少なく簡単な構造でありながら広い範囲を均一に加熱できる加熱部である赤外線バーナ21を備えている。
赤外線バーナ21は、図2に示すように、二次空気を必要としない構造のもので、加熱室13の底面に臨んで配設されている。すなわち例えば、赤外線バーナ21は、炊飯釜2の底面部7と対向するように位置してこの底面部7を加熱する第1赤外線バーナ部22と、炊飯釜2の左右両側の曲面状の底面側角部8と対向するように位置してこの底面側角部8を加熱する左右の第2赤外線バーナ部23とを有している。
各赤外線バーナ部22,23は、例えば水平な搬送方向に沿って複数並設されたもので、主に混合管25およびセラミック板27等からなり、ガス供給パイプ26から供給されたガスと空気とを混合管25によって混合し、この混合されたガスをセラミック板27へと送り、その混合ガスがセラミック板27の表面で燃焼するようになっている。なお、搬送方向に沿って複数並設された赤外線バーナ部22,23中の一部分の燃焼の停止により加熱室13内の温度調節が可能となっている。
ここで、図2から明らかなように、トンネル状の加熱室13は、この加熱室13内を移動中の炊飯釜2の下部側を覆う下覆い部31と、加熱室13内を移動中の炊飯釜2の上部側を覆う上覆い部32とにて区画形成されている。
下覆い部31は、搬送方向に長手方向を有する長手状で断面略U字状のバーナ被取付板部33にて構成され、このバーナ被取付板部33に第1赤外線バーナ部22および第2赤外線バーナ部23がそれぞれ取り付けられている。なお、バーナ被取付板部33は、略水平状の底板34と、底板34の左右両側から斜め上方に突出した傾斜板35と、傾斜板35から上方に突出した鉛直状の側板36とを有している。
上覆い部32は、搬送方向に長手方向を有する長手状で幅方向中央部に上下に貫通した熱気排出口38が形成され内部に断熱材(図示せず)が充填された断熱誘導カバー部39にて構成されている。なお、断熱誘導カバー部39の下面部は中央の熱気排出口38側に向って熱気が流れるように傾斜面状に形成されている。
そして、断熱誘導カバー部39にて蒸らし室15と加熱室13とが上下に仕切られ、下の加熱室13と上の蒸らし室15とが熱気排出口38で連通されている。すなわち、トンネル状の加熱室13は、赤外線バーナ21による加熱室13内の熱気を加熱室13外つまり上方の蒸らし室15内に排出する上部幅方向中央の熱気排出口38、長手方向一端側の開口部である炊飯釜入口40、および長手方向他端側の開口部である連絡口(つまり焼上げ室内への釜搬出口)41のみで開口した形状となっている。
なお、炊飯釜入口40付近に位置する待機スペース(非加熱待機位置)では、下覆い部31として赤外線バーナ21が取り付けられていないバーナ被取付板部33が炊飯釜入口40付近まで配設され、また上覆い部32として断熱誘導カバー部39が配設されている。そして、炊飯釜入口40が開口した外壁面部43では、少なくとも炊飯釜2の上部側を覆う上覆い部32にあたる炊飯釜入口40周辺をこの炊飯釜2が通過できる程度に覆うようになっている。このため、連続炊飯作業時には炊飯釜2を加熱室13内に入れるための炊飯釜入口40の略全体が待機スペースに位置する非加熱状態の炊飯釜2で閉塞され、加熱室13内の熱気がその炊飯釜入口40から加熱室13外に容易に逃げないようになっている。
また、図4に示すように、トンネル状の加熱室13に連通した焼上げ室14は、この焼上げ室14内を移動中の炊飯釜2の下部側を覆う下覆い部51と、焼上げ室14内を移動中の炊飯釜2の上部側を覆う上覆い部52とにて区画形成されている。
下覆い部51は、搬送方向に長手方向を有する長手状で断面略U字状の例えば鉄製の覆い板部53にて構成され、この覆い板部53には熱気(外気)を焼上げ室14内に取り入れるための取入口54が複数形成されている。この覆い板部53は、水平状の底板55と、底板55の左右両側から上方に突出した鉛直状の側板56とを有している。
そして、覆い板部53の底板55の下方には、この覆い板部53を加熱する焼上げ用赤外線バーナ57が配設されており、この焼上げ用赤外線バーナ57は主に混合管58およびセラミック板60等からなり、ガス供給パイプ59から供給されたガスと空気とを混合管58によって混合し、この混合されたガスをセラミック板60へと送り、その混合ガスがセラミック板60の表面で燃焼するようになっている。
一方、上覆い部52は、加熱室13を区画形成する上覆い部32と同様、搬送方向に長手方向を有する長手状で幅方向中央部に上下に貫通した熱気排出口61が形成され内部に断熱材(図示せず)が充填された断熱誘導カバー部62にて構成され、この断熱誘導カバー部62の下面部は中央の熱気排出口61側に向って熱気が流れるように傾斜面状に形成されている。そして、この断熱誘導カバー部62にて蒸らし室15と焼上げ室14とが上下に仕切られ、下の焼上げ室14と上の蒸らし室15とが熱気排出口61で連通されている。
なお、蒸らし室15は、排気ファン64の駆動により蒸らし室15内の熱気を連続炊飯装置1上方へ排出する排出口65を上部に有している。
次に、上記一実施の形態の作用等を説明する。
所定量の米と水が投入された複数の炊飯釜2は、蓋12で開口部6が閉じられ搬送方向に隣合う炊飯釜2の第2鍔部分16bの対向した縁部同士が互いに当接し左右両側の第1鍔部分16aが搬送手段3の左右両側のチェーン部3aに載置された状態で、そのチェーン部3aの回転により搬送方向に向って所望の速度で移動する。
加熱室13内では、炊飯釜2が第1赤外線バーナ部22および第2赤外線バーナ部23からなる赤外線バーナ21にて加熱され、炊飯釜2内の米に対して「煮る」処理が行われる。
この際、外気が加熱室13内に流入しないため、赤外線バーナ21の燃焼状態に影響を与えたり、加熱室13内の熱気を冷やしてしまうことがなく、加熱室13内の温度は安定している。また、加熱室13内では、複数の炊飯釜2が第2鍔部分16b同士が互いに当接した状態で搬送方向に移動するため、その第2鍔部分16bの下方に熱気が停滞し、その結果、炊飯釜2の底面全体および側面全体にわたって熱が効率良く伝わる。また、図2および図5に示すように、加熱室13内においては、赤外線バーナ21による熱気は、鍔部16の下方にある程度停滞した後、搬送方向左右の第1鍔部分16aに形成された排熱用凹部17と搬送方向前後の第2鍔部分16bに形成された排熱用開口部18とを通って、蓋12の上方に回り込む。その後、その熱気は、断熱誘導カバー部39の下面部に沿ってこの下面部と蓋12の上面部との間を通って熱気排出口38側に向って流動し、その熱気排出口38から蒸らし室15内に排出される。
このように加熱室13内では、炊飯釜2全体が上向流動する熱気で包まれるように加熱されるため、釜内全体において加熱ムラがなく、効率良く「煮る」処理が行われる。
なお、加熱室13内では、炊飯釜2の側面部9のうち鍔部16より下方に位置する部分の表面付近の温度が500度以上(例えば500度〜590度の温度)に維持されるようになっている。本発明の連続炊飯装置1を用いた場合における各部表面付近の温度データおよび従来の装置を用いた場合における各部表面付近の温度データを図7および図8に示す。
次いで、焼上げ室14内では、炊飯釜2が覆い板部53からの熱と取入口54から取り入れられた熱気とにて加熱され、炊飯釜2内の米に対して「焼上げ」処理が行われる。
なお、図4および図5に示すように、焼上げ室14内においては、取入口54から取り入れられた熱気は、鍔部16の下方にある程度停滞した後、搬送方向左右の第1鍔部分16aに形成された排熱用凹部17と搬送方向前後の第2鍔部分16bに形成された排熱用開口部18とを通って、蓋12の上方に回り込む。その後、その熱気は、断熱誘導カバー部62の下面部に沿ってこの下面部と蓋12の上面部との間を通って熱気排出口61側に向って流動し、その熱気排出口61から蒸らし室15内に排出される。このように焼上げ室14内でも、加熱室13内と同様、炊飯釜2全体が上向流動する熱気で包まれるように加熱されるため、釜内全体において加熱ムラがなく、効率良く「焼上げ」処理が行われる。
このような「焼上げ」処理後、蒸らし室15内において熱気排出口38,61からの熱気にて「蒸らし」処理が行われ、「蒸らし」処理後の炊飯釜2は炊飯釜出口71から連続炊飯装置1外へ搬出される。
そして、上記連続炊飯装置1によれば、炊飯釜2をトンネル状の加熱室13内を通して搬送方向に移動させる搬送手段3と、トンネル状の加熱室13内に外気を取り入れることなく加熱室13内の炊飯釜2を加熱する赤外線バーナ21を備える構成であるから、トンネル状の加熱室13内の温度の安定化を図ることができ、よって安定した連続炊飯作業ができ、しかも、加熱室13内では、複数の炊飯釜2がその鍔部16同士が互いに当接した状態で搬送方向に移動するため、鍔部16の下方に熱気をこもらせることつまり停滞させることができ、よって炊飯釜2を効率良く加熱することができる。
また、赤外線バーナ21による加熱室13内の熱気を加熱室13の上部の熱気排出口38から蒸らし室15内に適切に排出でき、よって効率良く連続炊飯作業ができる。
さらに、連続炊飯作業時には加熱室13の炊飯釜入口40の略全体が待機スペースに位置する炊飯釜2で閉塞されるため、加熱室13内の熱気がその炊飯釜入口40から加熱室13外に逃げるのを防止でき、より一層安定的かつ効率的に連続炊飯作業ができる。
なお、連続炊飯装置1は、加熱室13の上方に蒸らし室15が形成された構成には限定されず、例えば加熱室を延長してこの延長部分を蒸らし室とする構成や、蒸らし室自体を有さない構成等でもよい
本発明の連続炊飯装置の一実施の形態を示す側面視断面図である。 同上連続炊飯装置の加熱室部分の正面視断面図である。 同上連続炊飯装置の釜入口部分の正面視断面図である。 同上連続炊飯装置の焼上げ室部分の正面視断面図である。 同上連続炊飯装置の搬送手段にて搬送中の炊飯釜を示す側面図である。 同上搬送中の炊飯釜を示す平面図である。 前記連続炊飯装置における炊飯釜の各部表面付近の温度データを示す図である。 従来の装置における炊飯釜の各部表面付近の温度データを示す図である。
1 連続炊飯装置
2 炊飯釜
3 搬送手段
7 底面部
8 底面側角部
9 側面部
13 加熱室
14 焼上げ室
15 蒸らし室
16 鍔部
16a 第1鍔部分
16b 第2鍔部分
17 排熱用凹部
18 排熱用開口部
21 加熱部である赤外線バーナ
22 第1赤外線バーナ部
23 第2赤外線バーナ部
31 下覆い部
32 上覆い部
33 バーナ被取付板部
38 熱気排出口
39 断熱誘導カバー部
40 炊飯釜入口
41 連絡口

Claims (4)

  1. 炊飯釜内の米に対して煮る処理が行われるトンネル状の加熱室と、
    この加熱室に連通し、前記炊飯釜内の米に対して焼上げ処理が行われる焼上げ室と、
    前記炊飯釜を前記加熱室内および前記焼上げ室内を通して搬送方向に移動させる搬送手段と、
    前記加熱室内に外気を取り入れることなく前記加熱室内の炊飯釜を加熱する加熱部である赤外線バーナとを備え、
    前記炊飯釜は、側面部の上端側から外方に向って水平状に突出し前記側面部の略全周にわたって位置する鍔部を有し、
    前記加熱室は、前記炊飯釜の下部側を覆う下覆い部と前記炊飯釜の上部側を覆う上覆い部とにて区画形成され、長手方向一端側には炊飯釜入口を有し、長手方向他端側には前記焼上げ室内への連絡口を有し、
    前記下覆い部は、前記赤外線バーナが取り付けられた断面略U字状のバーナ被取付板部にて構成され、
    前記上覆い部は、幅方向中央部に上下に貫通した熱気排出口が形成されかつ下面部がその熱気排出口側に向って熱気が流れるように傾斜面状に形成された断熱誘導カバー部にて構成され、
    前記加熱室内では、複数の炊飯釜は、前記搬送方向に隣合う炊飯釜の鍔部同士が互いに当接した状態で、前記搬送方向に移動し、これら複数の炊飯釜の鍔部の下方に前記赤外線バーナによる熱気が停滞し、
    連続炊飯作業時には、前記炊飯釜入口の略全体が加熱前の非加熱状態の前記炊飯釜で閉塞される
    ことを特徴とする連続炊飯装置。
  2. 加熱室の上方に形成され、焼上げ処理後の炊飯釜内の米に対して熱気排出口からの熱気にて蒸らし処理が行われる蒸らし室を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の連続炊飯装置。
  3. 赤外線バーナは、
    炊飯釜の底面部を加熱する第1赤外線バーナ部と、
    炊飯釜の底面側角部を加熱する第2赤外線バーナ部とを有する
    ことを特徴とする請求項2記載の連続炊飯装置。
  4. 炊飯釜の鍔部は、
    搬送方向左右位置の側面部の上端側から外方に向って水平状に突出し取手部として使用される第1鍔部分と、
    搬送方向前後位置の側面部の上端側から外方に向って突出した第2鍔部分とを有し、
    前記第1鍔部分の下面部には、搬送方向側方に向って開口した排熱用凹部が形成され、
    前記第2鍔部分の長手方向中央部には、上下に貫通した切欠状の排熱用開口部が形成され、
    加熱室内においては、赤外線バーナによる熱気は、前記鍔部の下方にある程度停滞した後、前記第1鍔部分の排熱用凹部と前記第2鍔部分の排熱用開口部とを通って蓋の上方に回り込み、その後、その熱気は、断熱誘導カバー部の下面部に沿ってこの下面部と蓋との間を通って熱気排出口側に向って流動する
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の連続炊飯装置。
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