JP3676456B2 - 調理用加熱装置 - Google Patents
調理用加熱装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3676456B2 JP3676456B2 JP29936295A JP29936295A JP3676456B2 JP 3676456 B2 JP3676456 B2 JP 3676456B2 JP 29936295 A JP29936295 A JP 29936295A JP 29936295 A JP29936295 A JP 29936295A JP 3676456 B2 JP3676456 B2 JP 3676456B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- door
- cooking
- air
- heating chamber
- steam
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Electric Ovens (AREA)
- Electric Stoves And Ranges (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、オーブン等の調理用加熱装置に関する。特には、扉開放時に加熱庫外に放出される熱気を遮蔽する手段を有する調理用加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
オーブンを例にとって従来技術を説明する。オーブンは、食物を加熱調理するための加熱庫を有する。加熱庫内をガスバーナー等の加熱手段で加熱し、調理物を放射熱及び対流熱によって加熱調理する。最近では、加熱庫内にスチームを供給して調理物を蒸すスチーム調理機能を付加したスチームコンベクションオーブンも使われている。
【0003】
オーブンは、加熱庫内の温度を均一化するためのファンを有する。調理者が調理温度及び調理時間を設定して運転開始ボタンを押すと、加熱(予熱)を開始し、庫内温度が調理温度に達するとブザーが鳴って調理者に知らせる。ブザーによって予熱完了を知った調理者は、加熱庫の扉を開けて、調理物を加熱庫内に入れる。その後、設定された調理時間の間、加熱庫内の温度は設定された調理温度に維持される。調理時間の経過後、バーナー・ファンを停止し、ブザーを鳴らせて調理終了を知らせる。
【0004】
図3は、従来の代表的なスチームコンベクションオーブンの構成を示す正面断面図である。
同図のスチームコンベクションオーブン101は、直方体状の加熱庫103を中心に構成されている。加熱庫103の側方(図の左側)には、金網フィルター121を隔てて、庫内循環ファン123やバーナー115等を有する加熱装置104が設けられている。一般的な庫内雰囲気の加熱は、加熱器113によって行われる。加熱器113は、バーナー115と、このバーナー115の燃焼排気を通す多数の加熱管105よりなる。バーナー115では、都市ガス及び燃焼用空気が導入されて燃焼する。この燃焼排ガスは、加熱装置113から上方に分岐する多数の加熱管105へと送られる。なお、電気式のスチームコンベクションオーブンでは、加熱管105の代わりに電熱ヒーターが設置されている。
【0005】
加熱管105は、遠心ファン123の周りを取り囲むように配置されている。ファン123は、庫外に配置されたモーター109によって駆動される。ファン123からその外周方向に吹き出される庫内循環空気は、加熱管105に当る時に加熱される。その後に、循環空気は、フィルター121の周囲の吹込み通路(上部吹込み通路119、下部吹込み通路125、及び、図示されている側部吹込み通路)から加熱庫103内に戻される。加熱庫103内の空気は、ファン123の中心部に向けて、フィルター121を通って吸い込まれ、ファン123の外周から吹き出され、庫内を循環する。なお、加熱管105を通った燃焼排ガスは、排気フードを通って屋外に排出される。
【0006】
一方、庫内には、蒸気が、蒸気発生器107(ファン123の左に描かれている)から供給される。蒸気発生器107は、水の貯留されるタンクとこれを加熱するバーナー111よりなる。タンク内の水は加熱されて蒸気となり、蒸気吹込み管108から庫内に吹き込まれる。吹き込まれた蒸気は、ファン123から出る空気とともに加熱庫103内に供給される。
【0007】
加熱庫103内には、角形ホテルパン147上に載せられた調理物127が置かれている。ホテルパン147は、加熱庫103側壁に沿って配置されたホテルパンラックのレール143に差し込まれている。なお、ホテルパンラック141は取り外し可能である。加熱庫103内の調理物127は、循環する空気及び蒸気の対流熱、並びに庫壁からの放射熱で加熱される。庫内温度及び調理時間は、調理者が設定することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記のスチームコンベクションオーブンにおいては、スチーム使用中に扉を開けると、図2に示すように、加熱庫103内部から高温のスチーム104が、開いた扉102の上方に一気に吹き出す。したがって、調理者は火傷を避けるために一時、スチームコンベクションオーブンの前面から身を避けねばならず、この結果、調理者の作業効率が悪くなるという欠点があった。
一方、厨房内に吹き出されたスチームの排出は、スチームコンベクションオーブンの上方に設けられた排気フードによって行なわれるが、スチームを大量に使用して調理を行なう場合、排気フードによるスチームの排気が追いつかず、この結果、スチームや熱気が厨房内にこもり、厨房内の環境が悪化する問題も生じていた。なお、調理品のでき具合を見るために調理中に扉を開けることは、しばしばあることである。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、スチームコンベクションオーブン等の調理用加熱装置の扉を調理中に開けた場合に加熱庫から調理者に向けて放出される熱気やスチームの量を極力少なくすることのできる調理用加熱装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の調理用加熱装置は、食物を加熱調理する加熱庫と、この加熱庫の扉と、この扉の開放面にエアーカーテンを形成する手段と、を具備し、
さらに、加熱庫内温度を検知する手段と、扉の開放を検知する手段と、庫内温度が所定温度以上でかつ扉開の時に上記エアーカーテン形成手段を運転する制御手段とをさらに具備することを特徴とする。
エアーカーテンの具体的構成として、扉開放面の下縁又は上縁に設けられた空気吹出し口と、扉開放面の上縁又は下縁に設けられた空気吸込み口と、両口間に流速30m/sec 以上の気流を形成するための通風を手段採用できる。
【0011】
【発明の実施の形態及び実施例】
以下、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る調理用加熱装置(オーブン)のエアーカーテン機構を示す模式的斜視図である。
オーブン1の内部は加熱庫3となっており、加熱庫3の前面には扉5が設けられている。この図では扉5が開いており、扉開放面7が外部に露出している。
【0012】
扉開放面7の上縁には、空気吹出し口17が、横方向にほぼ上縁全体に延びるように設けられている。空気吹出し口17の上側には、吹出しヘッダー15が設けられており、同ヘッダー15の奥側には通風路13が接続されている。通風路13の奥側の入口には送風ファン11が備えられている。ファン11を回すと、オーブン1の置かれている室内の空気が、通風路13、ヘッダー15を経て、空気吹出し口17から下方に吹き出す。
【0013】
一方、扉開放面7の下縁には、空気吸込み口19が、横方向にほぼ下縁全体に延びるように設けられている。空気吸込み口19の下側には、吹込みヘッダー21が設けられており、同ヘッダー21の奥側には通風路23が接続されている。通風路23の奥側には吸引ファン25が備えられている。ファン25を回すと、空気吸込み口19から、扉開放面7の空気が吸い込まれ、通風路23、ダクト27を経て、排気フード(図示されず)に排出される。
【0014】
このエアーカーテンの2台のファン11、25は、調理中又は調理終了後に扉5を開放すると自動的に運転されるようになっている。すなわち、図1の調理用加熱装置は、加熱庫内温度を検知する手段と、扉の開放を検知する手段と、庫内温度が所定温度以上でかつ扉開の時に上記エアーカーテン形成手段を運転する制御手段とを具備する。扉の開放は、図示されていないマイクロスイッチ(押圧式、磁気式等)によって検知される。この際、オーブン1の制御手段は、庫内温度を検知して、例えば100℃以上であれば、調理中又は調理直後と判断する。エアーカーテンの運転終了は、エアーカーテン運転開始後からのタイマー(一例3秒)あるいは手動スイッチによって指示される。
【0015】
エアーカーテンにおける空気流速は30m/sec 以上であることが好ましい。スチームコンベクションオーブンのように高温の蒸気が加熱庫内に充満している場合でも、十分にその蒸気を遮蔽できる。高温の蒸気等は上に上るので、エアーカーテン空気流を図1とは逆、すなわち下から上にすることもできる。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の調理用加熱装置は以下の効果を発揮する。
▲1▼ 調理が終了、あるいは調理加減を確認するために扉を開けたとき、調理者が不注意で熱気や蒸気を受けて火傷をしてしまうのを防止できる。
▲2▼ スチーム機能を有する場合は、特に扉を開けたときの蒸気のあふれが危険であり、温度も高いため、本機構による火傷防止は効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る調理用加熱装置(オーブン)のエアーカーテン機構を示す模式的斜視図である。
【図2】従来のスチームコンベクションオーブンの扉を開放した歳に加熱庫内から蒸気や熱気が吹き出す様子を示す斜視図である。
【図3】従来のスチームコンベクションオーブンの内部構造を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
1 オーブン 3 加熱庫
5 扉 7 扉開放面
11 ファン 13 通風路
15 ヘッダー 17 空気吹出し口
19 空気吸込み口 21 ヘッダー
23 通風路 25 ファン
27 ダクト
Claims (2)
- 食物を加熱調理する加熱庫と、この加熱庫の扉と、この扉の開放面にエアーカーテンを形成する手段と、を具備し、
さらに、加熱庫内温度を検知する手段と、扉の開放を検知する手段と、庫内温度が所定温度以上でかつ扉開の時に上記エアーカーテン形成手段を運転する制御手段とをさらに具備することを特徴とする調理用加熱装置。 - 上記エアーカーテン形成手段が、扉開放面の下縁又は上縁に設けられた空気吹出し口と、扉開放面の上縁又は下縁に設けられた空気吸込み口と、両口間に流速30m/sec 以上の気流を形成するための通風手段よりなる請求項1記載の調理用加熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29936295A JP3676456B2 (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | 調理用加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29936295A JP3676456B2 (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | 調理用加熱装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09119643A JPH09119643A (ja) | 1997-05-06 |
JP3676456B2 true JP3676456B2 (ja) | 2005-07-27 |
Family
ID=17871582
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29936295A Expired - Fee Related JP3676456B2 (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | 調理用加熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3676456B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6369362B1 (en) * | 2000-03-02 | 2002-04-09 | Eric Walter Brenn | Single and double sided ventless humidity cabinet |
JP4550033B2 (ja) * | 2006-08-31 | 2010-09-22 | シャープ株式会社 | 蒸気調理器 |
KR200469550Y1 (ko) * | 2009-02-25 | 2013-10-17 | 주식회사 동양매직 | 스팀 오븐의 유로 변경 장치 |
CN108720571A (zh) * | 2018-08-31 | 2018-11-02 | 浙江健仕科技股份有限公司 | 智能多功能蒸烤箱 |
KR20240010350A (ko) * | 2022-07-15 | 2024-01-23 | 삼성전자주식회사 | 에어 커튼을 형성시키는 에어 커튼 유닛을 포함하는 조리 기기 및 그 제어 방법 |
-
1995
- 1995-10-25 JP JP29936295A patent/JP3676456B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09119643A (ja) | 1997-05-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4418615A (en) | Convection barbecue pit | |
WO2005066545A1 (ja) | 加熱調理器 | |
JP2005090952A (ja) | 対流式オーブンおよび関連するエア・フロー装置 | |
JP3676456B2 (ja) | 調理用加熱装置 | |
JP2856699B2 (ja) | 加熱調理器 | |
JP4660942B2 (ja) | 加熱調理器 | |
KR101987880B1 (ko) | 강제대류열전달을 이용한 무연숯불구이기 | |
JPS5944530A (ja) | 加熱調理器 | |
CN107874635A (zh) | 一种新型全自动多功能电烤炉 | |
KR200367548Y1 (ko) | 석쇠 회전식 구이기 | |
JP3676459B2 (ja) | コンベクションオーブン | |
JPH09126461A (ja) | 調理用加熱装置 | |
JPH09126465A (ja) | コンベクションオーブン | |
CN217243880U (zh) | 一种新型升降炭烤炉 | |
JP4566851B2 (ja) | 加熱調理器 | |
JP3855212B2 (ja) | 加熱調理装置 | |
JP2908289B2 (ja) | 調理器 | |
JPS6021693Y2 (ja) | 加熱調理器 | |
JP2000201829A (ja) | 排ガス循環式調理器 | |
JPH0710686Y2 (ja) | 焼肉装置 | |
JP4620533B2 (ja) | 連続炊飯装置 | |
JP2005061761A (ja) | 加熱調理器 | |
JPH10185200A (ja) | コンベクションオーブン | |
KR910003119Y1 (ko) | 하향배기식 숯불 구이기 | |
JPS587205Y2 (ja) | ヒ−タ付電子レンジの温度過昇防止装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041224 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050208 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050302 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050428 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050428 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090513 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090513 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100513 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110513 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |