JP4617534B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば1ラインごとに黒の記録色で、あるいは赤黒2色などの記録色からなる画像を記録できるファクシミリ装置などの画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ファクシミリ装置の代表的なものでは、サーマル記録ヘッドを介して1ラインごとに黒の記録色で画像を感熱紙上に記録するが、この種の記録装置の中には、サーマル記録ヘッドによる負荷を変動させて、1ラインごとに赤黒2色の記録色を感熱紙上に発色させることができるものがある。そのため感熱紙としては、赤黒の色別に異なる発色層を形成したものが用いられ、たとえば、感熱紙上において特定の部分を赤く発色させる場合、その部分に相当する記録色データに基づいてサーマル記録ヘッドを駆動させる。その際、赤の記録色データの出力時間、すなわち赤記録時におけるサーマル記録ヘッドの駆動時間は、黒記録時よりもある程度長くなるように制御される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した赤黒2色の記録が可能な装置では、黒い部分に比べて赤く発色すべき部分が多い場合、必然的に1ライン分の駆動時間が延びてサーマル記録ヘッドによる負荷が上昇し、記録に必要な電気的エネルギーがサーマル記録ヘッドに多く消費される。すると、装置全体においては、電圧ドロップが生じて他の動作に悪影響を及ぼすおそれがあった。たとえば、複写時に電圧ドロップが生じると、LEDなどの読み取り用光源の光量低下を招き、正確な色調の記録色データを得ることができず、ひいては赤黒2色からなる画像を正確に記録することができなかった。このことは、1ラインごとに黒の記録色で画像を記録する場合でも、黒の記録部分が多いと生じる可能性があると言える。
【0004】
本発明は、上記の点に鑑みて提案されたものであって、1ラインごとに単色で、あるいは複数の記録色からなる画像を記録する際、記録データによる記録量が変動することによっても装置全体を安定して動作させることができる画像記録装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載した発明の画像記録装置は、多数の発熱素子がライン状に配列され、与熱量の相違により複数の色を発色する感熱記録紙に前記発熱素子で与熱して画像を記録する記録ヘッドと、前記複数の色の記録色データに基づき各色に対応する前記発熱素子の与熱量を制御する記録ヘッド制御手段とを備えた画像記録装置であって、前記記録ヘッド制御手段は、ライン毎に前記複数の色の記録色データを取得する記録色データ取得手段と、各色について、前記記録色データ全体に対する前記感熱記録紙を発色させる記録色データの割合が所定の割合以上であるか否かを判別する判別手段と、前記判別手段により、与熱量が第1の色より大きい第2の色の前記割合が前記所定の割合よりも小さいと判別された場合、前記第1の色に対応する発熱素子は、当該第1の色に対して予め設定された駆動時間をパルス幅とするパルス状の第1の駆動信号で駆動し、前記第2の色に対応する発熱素子は、当該第2の色に対して予め設定された駆動時間をパルス幅とするパルス状の第2の駆動信号で駆動し、前記判別手段により、前記第2の色の前記割合が前記所定の割合以上であると判別された場合、前記第1の色に対応する発熱素子は、前記第1の駆動信号で駆動し、前記第2の色に対応する発熱素子は、当該第2の色に対して予め設定された駆動時間を当該駆動時間よりも短い駆動時間を断続させたパルス列状の第の駆動信号で駆動する駆動手段と、を含むことを特徴とする。
【0006】
【0007】
また、請求項2に記載した発明の画像記録装置は、請求項1に記載した発明の画像記録装置において、前記第の駆動信号によって前記第2の色に対応する発熱素子で消費される発熱エネルギーは、前記第2の色に対して予め設定された駆動時間をパルス幅とするパルス状の駆動信号によって前記第2の色に対応する発熱素子を駆動した場合に当該発熱素子で消費される発熱エネルギーと等価であることを特徴とする。さらに、請求項3に記載した発明の画像記録装置は、請求項1または請求項2に記載の画像記録装置において、前記第の駆動信号に含まれる複数のパルス列は、第1のパルス幅を有するパルスとこの第1のパルス幅よりも短い第2のパルス幅を有するパルスとを含み、先頭に前記第1のパルス幅のパルスが配置され、先頭パルスに続く脈動延長区間に前記第2のパスル幅のパルスが所定の数だけ配列されたものである。また、請求項4に記載した発明の画像記録装置は、請求項3に記載した発明の画像記録装置において、前記第の駆動信号の脈動延長区間の長さは、前記記録色データ全体に対する前記感熱記録紙を発色させる記録色データの割合に応じて加減されるものである。
【0008】
このような画像記録装置によれば、各色について、記録色データ全体に対する感熱記録紙を発色させる記録色データの発色割合が所定の割合以上であるか否かを判別し、与熱量が第1の色より大きい第2の色の発色割合が所定の割合よりも小さいと判別された場合、第1の色に対応する発熱素子は、当該第1の色に対して予め設定された駆動時間をパルス幅とするパルス状の第1の駆動信号で駆動され、第2の色に対応する発熱素子は、当該第2の色に対して予め設定された駆動時間をパルス幅とするパルス状の第2の駆動信号で駆動される。一方、第2の色の発色割合が所定の割合以上であると判別された場合、第1の色に対応する発熱素子は、第1の駆動信号で駆動され、第2の色に対応する発熱素子は、当該第2の色に対して予め設定された駆動時間を当該駆動時間よりも短い駆動時間を断続させたパルス列状の第の駆動信号で駆動される。たとえば、1ラインごとに赤黒2色の記録が可能であって、任意のラインにおける第2の色に相当する赤の記録色データの発色割合が所定の割合以上である場合、第1の色に相当する黒の記録色データに基づいて記録ヘッドを駆動させる際には、第1の駆動信号で記録ヘッドが駆動され、赤の記録色データに基づいて記録ヘッドを駆動させる際には、第の駆動信号で記録ヘッドが駆動される。つまり、記録ヘッドが高負荷とされる赤の記録部分の多少によらず、各色の記録色データに基づいて1ラインずつ記録する際には、1ラインごとに必要な赤黒の記録量が確保され、しかも、赤の記録色データの出力が赤の記録量に応じて断続的に記録されるので、1ラインずつ赤黒などの複数色により記録する場合の記録ヘッドの負荷が幾分抑えられ、急激な電圧ドロップを招くことなく装置全体を安定して動作させることができる。
【0009】
【0010】
【0011】
また、請求項5に記載した発明の画像記録装置は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像記録装置において、複数の色で形成された原稿をライン単位で各色の画素データに分離して読み取る画像読取手段と、前記画像読取手段で読み取られた各色の画素データを前記記録ヘッドの対応する発熱素子の記録色データとする記録色データ生成手段と、前記画像読取手段による原稿の読取動作と前記記録色データ生成手段、前記記録ヘッド及び前記記録ヘッド制御手段による画像の記録動作を同時に行なわせる動作制御手段と、更に備えることを特徴とする。
【0012】
このような画像記録装置によれば、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像記録装置による効果に加えて、画像の読取動作と記録動作とを同時に進行させる、たとえば複写動作時においても記録ヘッドの負荷を抑えることができ、ひいては画像の読み取りに際して電圧ドロップによる光量低下などを招くこともなく、正確な色調をもって画像を読み取ることができる。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照して具体的に説明する。
【0018】
図1は、本発明に係る画像記録装置の一実施形態として、ファクシミリ装置の回路構成を示したブロック図である。なお、このファクシミリ装置は、ファクシミリ送受信機能の他、スキャナ機能、プリンタ機能、さらには複写機能といった各種の機能を複合的に備えたものであるが、本実施形態では、特に複写機能に重点をおいて説明する。
【0019】
図1に示すようにファクシミリ装置は、CPU10、NCU11、RAM12、モデム13、ROM14、EEPROM15、ゲートアレイ16、コーデック17、DMAC18、読取部21、記録部22、操作部23、および表示部24などを具備して概略構成されている。CPU10、NCU11、RAM12、モデム13、ROM14、EEPROM15、ゲートアレイ16、コーデック17、およびDMAC18は、バス線26により相互に接続されている。バス線26には、アドレスバス、データバス、および制御信号線が含まれる。ゲートアレイ16には、読取部21、記録部22、操作部23、および表示部24が接続されている。NCU11には、公衆電話回線27が接続されている。
【0020】
CPU10は、ファクシミリ装置全体の動作を制御する。NCU11は、公衆電話回線27に接続されて網制御を行う。RAM12は、CPU10の作業領域や各種データの格納領域などとして用いられ、電源バックアップが施されている。モデム13は、ファクシミリデータの変調や復調などを行う。ROM14は、CPU10が実行すべきプログラムや設定値などのデータを記憶している。EEPROM15は、各種のフラグや設定データなどを記憶する。ゲートアレイ16は、CPU10と各部21〜24とのインターフェースとして機能する。コーデック17は、ファクシミリデータの符号化や復号化を行う。DMAC18は、主にRAM12へのデータの書き込みや読み出しを行う。
【0021】
読取部21は、原稿などから画像を読み取るイメージセンサや光源としてのLED(図示省略)などを備え、主にスキャナ機能を実現する。記録部22は、サーマル方式により感熱記録紙上に画像を記録するためのサーマル記録ヘッド(図示省略)などを備え、主にプリンタ機能を実現する。操作部23は、使用者のキー操作などに応じた操作信号をCPU10に伝えるためのものである。表示部24は、LCDなどを備えており、ファクシミリ装置のステータス情報などを表示する。
【0022】
本発明の要点について説明すると、ファクシミリ装置は、一般的なサーマル方式で複写を行うファクシミリ装置とは若干異なり、たとえば赤黒2色の色付き画像を原稿から読み取るとともに、その色付き画像をそのまま2色で感熱記録紙上に記録できる複写機能を有するものである。そのような複写機能を実現するために読取部21においては、発光色が異なるたとえば黄色と赤色のLEDが備えられており、イメージスキャナを介して原稿から1ラインずつ画像を読み取る際、その1ラインの読み取り中に黄色と赤色のLEDが排他的にオン/オフ制御される。黄色のLEDが発光する際には、イメージスキャナの受光素子によって赤と黒の画素が区別されることなく同等に認識される一方、赤色のLEDが発光する際には、黒の画素のみが認識され、これらの発光色別に得られた1ライン分の読取信号をCPU10が演算処理することで赤の画素データが生成される。なお、黒の画素データは、赤色のLEDのみを発光させた際に得られる反射光量に基づいて生成され、これらの赤黒各色の画素データを各記録ライン(記録単位)ごとにまとめて記録色データとされる。こうして得られた記録色データは、1ラインごとに順次RAM12に転送される。
【0023】
一方、記録部22においては、サーマル記録ヘッドの負荷、すなわちサーマル記録ヘッドによる発熱エネルギーを変動させ、感熱記録紙に与える熱を赤黒の記録色別に異なるものとして1ラインの記録ごとに制御している。つまり、サーマル記録ヘッドの発熱素子は、CPU10からの駆動信号に応じて色別に制御されるものとされ、感熱記録紙としては、赤黒の色別に発色層を形成したものが用いられる。発熱素子を駆動するための駆動信号としては、発熱素子の駆動時間をパルス幅に対応させるべくパルス状のストローブ信号が用いられる。したがって、各記録色データは、その出力時間がストローブ信号のパルス幅に応じて制御されることとなる。たとえば、感熱記録紙の1ラインにおける所定のドットを黒く発色させるには、黒の記録色データに基づいて黒のドットに対応する発熱素子が選択されるとともに、選択された発熱素子の駆動時間がCPU10により投入される黒用のストローブ信号のパルス幅に応じて制御される。一方、同じ1ラインにおける黒以外の別のドットを赤く発色させるには、赤の記録色データに基づいて赤のドットに対応する発熱素子が選択されるとともに、選択された発熱素子の駆動時間を黒の場合よりも長くして発熱エネルギーを高めるべく、上記黒用のストローブ信号よりも3倍程度パルス幅の長い赤用のストローブ信号が投入される。そうすると、感熱記録紙においては、熱反応特性の異なる発色層が赤黒の色別に形成されていることにより、赤黒の2色からなる1ライン分のドットがサーマル記録ヘッドを介して形成されるのである。
【0024】
ところで、上記ストローブ信号は、そのパルス幅が黒の記録色データを出力する場合よりも赤の記録色データを出力する場合に長くされるが、赤の記録色データに応じて選択されるべき発熱素子が1ラインほとんど全てを占めるような場合、サーマル記録ヘッドの負荷が多大となって装置全体に電力を供給する電源に電圧ドロップが生じる。特に複写時に電圧ドロップが生じると、LEDなどの光量低下を招いて正確な色調の画像記録列情報を得ることができず、ひいては正確な赤黒の記録色からなる画像を記録できないこととなる。そのため、本実施形態では、一例として発熱素子の8ドット分を1組とし、1ライン分の赤の記録色データ中に8ドット全てを赤の記録色とする組が所定の割合以上に存在する場合、赤の記録色として駆動すべき発熱素子を以下に図を参照して説明するストローブ信号に基づいて駆動制御する方法が採用されている。
【0025】
図2は、発熱素子の駆動制御に用いられるストローブ信号を説明するために示した説明図である。この図の上に示すように、赤のドットパターン(8ドット全てが赤の記録色)が1ライン中に所定割合未満として少ない場合には、黒記録用のストローブ信号Sbに比べて3倍程度のパルス幅を有する赤記録用のストローブ信号Sr1がCPU10により生成される。赤黒記録用のストローブ信号Sb,Sr1は、サーマル記録ヘッドに投入される結果、各ストローブ信号Sb,Sr1のパルス幅に応じて駆動時間が決定されつつ、赤黒の記録色に対応すべき発熱素子が選択的に駆動される。つまり、1ラインの記録に際しては、黒記録用のストローブ信号Sbに基づいて黒色のドットと、赤記録用のストローブ信号Sr1に基づいて赤色のドットとが形成されるのである。
【0026】
一方、図2の下に示すように、赤のドットパターン(8ドット全てが赤の記録色)が1ライン中に所定割合以上として多い場合には、黒記録用のストローブ信号Sbは上記と同様であるが、赤記録用のストローブ信号Sr2は、赤のドットパターンの割合に応じて極めて短い時間間隔(パルス幅)の脈動的な信号とされ、しかも先のストローブ信号Sr1よりも全体的に延長したものとしてCPU10により生成される。つまり、CPU10は、図に示す脈動延長処理による区間分だけストローブ信号Sr2を変調させるのである。このような脈動延長区間を含むストローブ信号Sr2によっては、発熱素子が断続的に駆動されることとなるが、ストローブ信号Sr2全体としては、1ラインの赤の記録量に等価な発熱エネルギーがサーマル記録ヘッドにおいて消費されることとなる。また、ストローブ信号Sr2のうち、脈動延長区間に相当する部分によっては、発熱素子が極めて短い時間間隔をもって断続的に駆動されるので、電源に持続的な負荷がかかることなく急激な電圧ドロップを生じることはないのである。
【0027】
すなわち、CPU10は、記録ヘッドを高負荷とすべき所定記録量以上となる記録色データ(赤)を出力する場合、それに伴う駆動信号(赤記録用のストローブ信号)を脈動的としつつ延長させて記録ヘッドを駆動制御する記録ヘッド制御手段を実現している。また、ROM14は、記録単位(各ライン)の記録色ごとに記録ヘッドによる負荷を変動させるべく、各記録単位に含まれる各記録色に応じた記録色データと、その出力に伴う駆動信号とを生成する一方、各記録色データおよび駆動信号に基づいて上記記録ヘッドを駆動制御することにより、記録単位ごとに複数の記録色からなる画像を記録紙上に記録する画像記録装置を動作させるためのプログラムを記憶した記憶媒体であって、上記記録ヘッドを高負荷とすべき所定記録量以上となる記録色データを出力する場合、それに伴う駆動信号を脈動的としつつ延長させて上記記録ヘッドを駆動制御するための記録ヘッド制御プログラムを含むプログラムを記憶した記憶媒体を実現している。
【0028】
次に、上記構成を有するファクシミリ装置で複写を行う場合の動作について、図面を参照して説明する。
【0029】
図3は、ファクシミリ装置における色付きの複写処理手順を示したフローチャートである。この図に示すように、まずCPU10は、複写開始によって読取部21を動作させることにより、1ラインごとに赤黒の記録色データを取得する(S1)。なお、使用者が複写開始を指示するのは、通常、原稿などが読取部21の所定箇所にセットされた後であり、複写が指示されるとイメージスキャナは、1ラインごとに色付き画像の読み取りを開始し、そうして逐次得られた赤黒の記録色データがRAM12に格納される。この記録色データの一つは、赤黒の記録色別に1ライン分のデータとしてたとえば198バイトのデータ量からなり、1バイトごとに8ドット分の発熱素子の駆動状態を示したバイトデータにより構成されるとする。
【0030】
続いて、CPU10は、上記イメージスキャナに読み取りを行わせる間、1ライン分の赤の記録色データをRAM12から読み出す一方、1バイト分のデータ内容を全て「1」とした、つまり8ドット分の発熱素子全てを駆動させるとしたバイトデータが赤の記録色データ全体中に所定の割合N以上存在するか否かを判断する(S2)。たとえば、所定の割合Nが50%の場合、該当するバイトデータとしては、198バイトからなる赤の記録色データ中に99バイト以上存在することとなる。
【0031】
データ内容を全て「1」としたバイトデータが赤の記録色データ全体中に所定の割合N以上存在する場合(S2:YES)、CPU10は、所定の黒記録用のストローブ信号Sbを生成するとともに、該当するバイトデータの割合に応じて赤記録用のストローブ信号Sr2を脈動延長処理により生成する(S3)。これにより、図2の下に示すようなストローブ信号Sb,Sr2が生成されるが、ストローブ信号Sr2中の脈動延長区間は、該当するバイトデータの数に応じて全体の長さが加減される。
【0032】
以上のようにして赤黒色別にストローブ信号Sb,Sr2を生成した後、CPU10は、RAM12に格納された黒の記録色データをラッチする(S4)。
【0033】
続いてCPU10は、ラッチした黒の記録色データとともに、黒記録用のストローブ信号Sbを記録部22におけるサーマル記録ヘッドに対して出力する(S5)。これにより、記録部22においては、1ライン中の黒とすべきドットに対応して選択された発熱素子が黒記録用のストローブ信号Sbに基づいて発熱駆動され、そのドットが黒く発色することとなる。
【0034】
一方、CPU10は、黒の記録色データのラッチに続いてRAM12に格納された赤の記録色データをラッチする(S6)。
【0035】
そしてCPU10は、黒記録用のストローブ信号Sbに続いて、ラッチした赤の記録色データとともに、赤記録用のストローブ信号Sr2を記録部22におけるサーマル記録ヘッドに対して出力する(S7)。これにより、記録部22においては、上記S5で対象とされていた同一ライン中において、赤とすべきドットに対応して選択された発熱素子が赤記録用のストローブ信号Sr2に基づいて黒の場合よりも長く発熱駆動され、そのドットが赤く発色することとなる。この際、先に説明したように、赤のストローブ信号Sr2によっては、赤の記録量と等価な発熱エネルギーがサーマル記録ヘッドにおいて消費されるとともに、電源に持続的な負荷がかかることなく急激な電圧ドロップを生じることはない。
【0036】
以上のようにして1ライン分の記録処理が終わると、CPU10は、記録モータなどを駆使して感熱記録紙を1ライン分搬送させる(S8)。
【0037】
その後、CPU10は、RAM12における記録色データの残存状況などに応じて記録処理を終了させるか否かを判断し(S9)、記録処理を終了させる場合(S9:YES)、CPU10は、この複写処理全体の動作を終了させる。
【0038】
S9において、記録色データがRAM12に残存して記録処理を終了させない場合(S9:NO)、CPU10は、再びS2に戻って次の1ライン分に相当する各色の記録色データに基づいて一連の処理を行う。
【0039】
S2において、データ内容を全て「1」としたバイトデータが赤の記録色データ全体中に所定の割合N未満をもって存在する場合(S2:NO)、CPU10は、所定の黒記録用のストローブ信号Sbを生成するとともに、その黒記録用のストローブ信号Sbより3倍程度パルス幅の長い赤記録用のストローブ信号Sr1を生成する(S10)。これにより、図2の上に示すようなストローブ信号Sb,Sr1が生成され、これらの信号Sb,Sr1に基づいてS4以降の一連の処理が行われる。
【0040】
したがって、上記構成、動作を有するファクシミリ装置によれば、1ラインごとに赤黒2色の記録が可能であって、任意のラインに相当する赤の記録色データの記録量が所定レベル以上である場合、その赤の記録色データに基づいてサーマル記録ヘッドを駆動させる際には、脈動的に延長されたストローブ信号(駆動信号)Sr2に応じてサーマル記録ヘッドが制御される。つまり、サーマル記録ヘッドが高負荷とされる赤のドットの多少によらず、赤黒各色の記録色データに基づいて1ラインずつ記録する際には、1ラインごとに必要な赤黒の記録量が確保される。しかも、赤の記録色データ出力の際に赤の記録量が相当大きくなっても、それに応じてストローブ信号Sr2が脈動的とされ、赤のデータ出力全体としては安定化されるので、1ラインずつ赤黒の複数色で記録する場合のサーマル記録ヘッドの負荷が幾分抑えられ、急激な電圧ドロップを招くことなく装置全体を安定して動作させることができる。
【0041】
すなわち、画像の読み取りと記録とを同時に進行させる複写動作時においても、サーマル記録ヘッドの負荷を抑えることができ、ひいては画像の読み取りに際して電圧ドロップによる光量低下などを招くこともなく、正確な色調をもって画像を読み取ることができる。
【0042】
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
【0043】
たとえば、記録色は、赤黒2色に限ることなく3色以上であっても良い。また、黒よりも赤の記録色とする場合にサーマル記録ヘッドの負荷が高くなるとして説明したが、逆であっても勿論良い。さらには、黒のみの単色で記録する場合でも、黒記録用のストローブ信号Sbを上記と同様に脈動延長処理によって変調させても良い。そうした場合、黒の記録量が相当大きくなる記録部分があっても、サーマル記録ヘッドの負荷を抑えることができる。
【0044】
また、本実施形態では、1ラインを記録単位として1ラインごとに記録処理を行うが、複数のラインからなる1バンドごとに記録処理を行っても良く、あるいは、1ラインを複数に分割して分割打ちするように記録処理を行って良い。
【0045】
さらに、本実施形態では、パルス幅の長さに応じて発熱素子の駆動時間が決定されるが、パルス幅以外の信号成分に応じて発熱素子の駆動時間が変化するものであっても良い。
【0046】
ファクシミリ装置においては、複写機能を実行する際の動作を説明したが、複写に限らず受信画像を記録する際や、パーソナルコンピュータからの出力要求に応じて画像を記録する際においても上記と同様の手順で処理が行われる。
【0047】
読取手段としては、密着型のイメージスキャナなどが好適に用いられるが、密着型に限らず縮小光学系を採用したリニアCCD(Charge Coupled Device :電荷結合素子)や、受光面が縦横に複数の画素により構成されるCCDであっても良い。
【0048】
読取方式としては、異なる発光色の光源を切り替える方式としたが、1つの光源を用いてカラーフィルタで発光色を切り替える方式や、分光プリズムによって異なる波長色の光を各色に対応する受光デバイスに導く方式でも良い。さらに、直接色分解できるカラーCCDなどを用いてカラー画像を読み取る方式としても良い。
【0049】
本発明の適用される装置としては、ファクシミリ装置に限らず、たとえば電子掲示板などにも適用できる。
【0050】
その他、上記した本発明の特徴部分以外に係る事項については、本発明の作用効果を損なわない限りにおいて適宜設計変更できるものである。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載した発明の画像記録装置によれば、各色について、記録色データ全体に対する感熱記録紙を発色させる記録色データの発色割合が所定の割合以上であるか否かを判別し、与熱量が第1の色より大きい第2の色の発色割合が所定の割合よりも小さいと判別された場合、第1の色に対応する発熱素子は、当該第1の色に対して予め設定された駆動時間をパルス幅とするパルス状の第1の駆動信号で駆動され、第2の色に対応する発熱素子は、当該第2の色に対して予め設定された駆動時間をパルス幅とするパルス状の第2の駆動信号で駆動される。一方、第2の色の発色割合が所定の割合以上であると判別された場合、第1の色に対応する発熱素子は、第1の駆動信号で駆動され、第2の色に対応する発熱素子は、当該第2の色に対して予め設定された駆動時間を当該駆動時間よりも短い駆動時間を断続させたパルス列状の第の駆動信号で駆動される。たとえば、1ラインごとに赤黒2色の記録が可能であって、任意のラインにおける第2の色に相当する赤の記録色データの発色割合が所定の割合以上である場合、第1の色に相当する黒の記録色データに基づいて記録ヘッドを駆動させる際には、第1の駆動信号で記録ヘッドが駆動され、赤の記録色データに基づいて記録ヘッドを駆動させる際には、第の駆動信号で記録ヘッドが駆動される。つまり、記録ヘッドが高負荷とされる赤の記録部分の多少によらず、各色の記録色データに基づいて1ラインずつ記録する際には、1ラインごとに必要な赤黒の記録量が確保され、しかも、赤の記録色データの出力が赤の記録量に応じて断続的に記録されるので、1ラインずつ赤黒などの複数色により記録する場合の記録ヘッドの負荷が幾分抑えられ、急激な電圧ドロップを招くことなく装置全体を安定して動作させることができる。
【0052】
【0053】
【0054】
また、請求項5に記載した発明の画像記録装置によれば、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像記録装置による効果に加えて、画像の読取動作と記録動作とを同時に進行させる、たとえば複写動作時においても記録ヘッドの負荷を抑えることができ、ひいては画像の読み取りに際して電圧ドロップによる光量低下などを招くこともなく、正確な色調をもって画像を読み取ることができる。
【0055】
【0056】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像記録装置の一実施形態として、ファクシミリ装置の回路構成を示したブロック図である。
【図2】 発熱素子の駆動制御に用いられるストローブ信号を説明するために示した説明図である。
【図3】 ファクシミリ装置における色付きの複写処理手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
10 CPU
11 NCU
12 RAM
13 モデム
14 ROM
15 EEPROM
16 ゲートアレイ
17 コーデック
18 DMAC
21 読取部
22 記録部
23 操作部
24 表示部

Claims (5)

  1. 多数の発熱素子がライン状に配列され、与熱量の相違により複数の色を発色する感熱記録紙に前記発熱素子で与熱して画像を記録する記録ヘッドと、前記複数の色の記録色データに基づき各色に対応する前記発熱素子の与熱量を制御する記録ヘッド制御手段とを備えた画像記録装置であって、
    前記記録ヘッド制御手段は、
    ライン毎に前記複数の色の記録色データを取得する記録色データ取得手段と、
    各色について、前記記録色データ全体に対する前記感熱記録紙を発色させる記録色データの割合が所定の割合以上であるか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段により、与熱量が第1の色より大きい第2の色の前記割合が前記所定の割合よりも小さいと判別された場合、前記第1の色に対応する発熱素子は、当該第1の色に対して予め設定された駆動時間をパルス幅とするパルス状の第1の駆動信号で駆動し、前記第2の色に対応する発熱素子は、当該第2の色に対して予め設定された駆動時間をパルス幅とするパルス状の第2の駆動信号で駆動し、前記判別手段により、前記第2の色の前記割合が前記所定の割合以上であると判別された場合、前記第1の色に対応する発熱素子は、前記第1の駆動信号で駆動し、前記第2の色に対応する発熱素子は、当該第2の色に対して予め設定された駆動時間を当該駆動時間よりも短い駆動時間を断続させたパルス列状の第の駆動信号で駆動する駆動手段と、
    を含むことを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記第の駆動信号によって前記第2の色に対応する発熱素子で消費される発熱エネルギーは、前記第2の色に対して予め設定された駆動時間をパルス幅とするパルス状の駆動信号によって前記第2の色に対応する発熱素子を駆動した場合に当該発熱素子で消費される発熱エネルギーと等価である、請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記第の駆動信号に含まれる複数のパルス列は、第1のパルス幅を有するパルスとこの第1のパルス幅よりも短い第2のパルス幅を有するパルスとを含み、先頭に前記第1のパルス幅のパルスが配置され、先頭パルスに続く脈動延長区間に前記第2のパスル幅のパルスが所定の数だけ配列されたものである、請求項1または請求項2に記載の画像家禄装置。
  4. 前記第の駆動信号の脈動延長区間の長さは、前記記録色データ全体に対する前記感熱記録紙を発色させる記録色データの割合に応じて加減される、請求項3に記載の画像記録装置。
  5. 複数の色で形成された原稿をライン単位で各色の画素データに分離して読み取る画像読取手段と、
    前記画像読取手段で読み取られた各色の画素データを前記記録ヘッドの対応する発熱素子の記録色データとする記録色データ生成手段と、
    前記画像読取手段による原稿の読取動作と前記記録色データ生成手段、前記記録ヘッド及び前記記録ヘッド制御手段による画像の記録動作を同時に行なわせる動作制御手段と、を更に備える、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像記録装置。
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