JP4616580B2 - インダクタ - Google Patents

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本発明は、携帯端末の液晶画面のバックライト駆動用等に適用されるインダクタに関する。
従来より、ドラム型コアの巻軸に巻線を巻回し、ドラム型のコアの一方の鍔部に平面型の端子(平面端子)を取り付けた構成を有する、面実装タイプのインダクタが存在する。このようなタイプのインダクタとしては、特許文献1〜3に開示の構成が存在する。このうち、特許文献1および特許文献2には、端子のうちドラム型コアの下鍔部側の面積を広げることにより、外部衝撃に対する衝撃信頼性を高めたインダクタの構成が開示されている。さらに、特許文献3には、ドラム型コアの下鍔部側の面積を広げると共に、この端子の接着面に非メッキ部分が設け、かつベースを挟持するようにしたインダクタの構成が開示されている。
特開2001−338818号公報(段落番号0041、図2〜図6参照) 特開2003−109823号公報(段落番号0036、図2〜図6参照) 特開2002−231533号公報(段落番号0030、図1、図2参照)
ところで、携帯端末に内蔵されるインダクタにおいては、携帯端末の特性上、薄型化が図られること、および落下強度が大きいことが要求されている。その要求に応えるべく、携帯端末用としては、高さ方向の寸法を小とすることが可能なドラム型コアを採用すると共に、基板に対して直接的に面実装されるインダクタが、多く採用されている。
ここで、ドラム型コアを用いたインダクタにおいて、製造時もしくは落下等に起因する衝撃を受けた際等に、巻線端末を絡げる絡げ端子が折れたり、曲がったり等して破損するという問題が生じる。すなわち、面実装タイプのインダクタにおいては、高さ方向への寸法を抑えるため、一般に絡げ端子を径方向外側に突出させている。このような構成にした場合、組み立て作業時等に、絡げ端子に冶具や手がぶつかってしまい、絡げ端子を折ってしまうことがある。
そのため、絡げ端子は、極力突出させない方が好ましい。その場合、一般に端子部材は、該突出の防止と、接着強度の確保といった面を両立させるため、複雑な形状となりがちである。特に、特許文献1および2に開示されている構成では、端子部材がリングコアの内周面側に折り曲げられる複雑な形状をしている。かかる形状を形成するためには、リングコアの形状に合わせて折り曲げ加工を行う必要があり、その分だけ工数がかさみ、コストが掛かる、という問題がある。
さらに、特許文献3に開示されている構成では、端子部材の形状が複雑であると共に、ベースにドラム型コアを載置/接着している。このため、ベースの厚み分だけ、インダクタの薄型化が困難となる、という問題がある。
本発明は上記の事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、端子部材の接着強度を向上させると共に、薄型化を図ることが可能なインダクタを提供しよう、とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、巻線が巻回される巻枠部を有するドラム型コアと、ケース外周面から外側に向かって延伸する延出部を有すると共に、巻枠部を覆うケース体と、ドラム型コアに巻回される巻線の端末を絡げると共に延出部と重なる位置に設けられる絡げ端子、およびケース体の端面に位置する平面端子を有する端子部材と、を具備し、巻線の端末は延出部と絡げ端子の両方に絡げられ、端子部材には、ケース外周面における取り付けを補強するための補強取付部が設けられていて、絡げ端子および補強取付部は、平面端子から折れ曲がってケース体のケース外周面に沿う外周端子部に対して一体的に設けられていて、ケース体は、その平面形状が多角形状に形成されていて、延出部は、多角形状を為す一方のケース外周面から突出していて、外周端子部は、一方のケース外周面に位置すると共に、絡げ端子が突出している第1の外周端子部と、一方のケース外周面と隣り合う他方のケース外周面に位置すると共に、補強取付部が突出している第2の外周端子部と、を有していて、補強取付部は、第2の外周端子部から突出する長さ寸法が、第1の外周端子部から離間するにつれて大きくなるテーパ形状を有しているものである。
このように構成した場合には、巻線の端末が延出部と絡げ端子の両方に絡げられるため、巻線の端末が絡げ端子に対して鋭角に接触しない。そのため、巻線の端末に大きなストレスがかからず、断線等の不具合が生じるのを防ぐことができる。また、補強取付部の存在により、端子部材のケース体に対する取付強度を高めることが可能となる。そのため、インダクタの薄型化が図られつつも、取付強度等を高めることができ、インダクタに破損が生じるのを低減させることができる。
た、絡げ端子および補強取付部が別体的な場合と比較して、強度的に向上させることができる。また、インダクタを組み立てる際の工数を削減することができる。
また、補強取付部は、絡げ端子が存在する第1の外周端子部に対して所定角度を為す第2の外周端子部から突出する構成となる。このようにすれば、絡げ端子を挟んで両側に補強取付部が位置する構成となる。このため、端子部材に対して平面端子が浮き上がる方向にモーメントが付与された場合でも、該モーメントに抗して平面端子が浮き上がるのを抑えることが可能となる。特に、延出部と絡げ端子との間に隙間がある状態で両者に巻線の端末を絡げると、巻線の張力により隙間を無くする方向に端子部材が回動し、平面端子が浮き上がりがちとなるが、所定角度を為す第2の外周端子部に補強取付部を設けることにより、そのような浮き上がりを抑えることができる。
また、第1の外周端子部から離間する長さ寸法が大きくなるにつれて、補強取付部の長さ寸法が大きくなる。そのため、ケース体のケース外周面に対する端子部材の取付強度を、一層向上させることができる。また、取付強度を確保しながらも、絡げ端子と補強取付部とが干渉しない構成となる。
また、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、ケース体のケース外周面には、外周端子部および補強取付部を取り付けるための取付凹部が設けられているものである。このように構成した場合には、外周端子部がケース体のケース外周面に取り付けられた場合でも、該外周端子部がケース体の外方に飛び出す寸法を低減することができる。そのため、インダクタの幅方向の寸法が増大するのを抑えることができる。
また、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、補強取付部は、その外観が三角形状に形成されているものである。このように構成した場合には、該三角形状の補強取付部により、ケース体に対する取付面積が増大し、取付強度を向上させることができる。また、三角形状の頂部側がケース外周面に当接するため、平面端子が浮き上がる方向に端子部材が回転するのを抑制することができる。
さらに、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、補強取付部は、その外観が長方形状に形成されているものである。このように構成した場合には、長方形状の補強取付部により、ケース体に対する取付面積が増大し、取付強度を向上させることができる。また、長方形状の突出側がケース外周面に当接するため、平面端子が浮き上がる方向に端子部材が回転するのを抑制することができる。
また、他の発明は、巻線が巻回される巻枠部を有するドラム型コアと、巻枠部を覆うケース体と、ドラム型コアに巻回される巻線の端末を絡げる絡げ端子、およびケース体の端面に位置する平面端子を有する端子部材と、を具備し、端子部材には、ケース外周面における取り付けを補強するための補強取付部が設けられているものである。
このように構成した場合には、補強取付部の存在により、端子部材のケース体に対する取付強度を高めることが可能となる。そのため、インダクタの薄型化が図られつつも、取付強度等を高めることができ、インダクタに破損が生じるのを低減させることができる。
本発明によると、端子部材の接着強度を向上させることができる。また、インダクタの薄型化を図ることが可能となる。
以下、本発明の一実施の形態に係るインダクタについて、図1から図7に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係るインダクタ10の構成を示す斜視図であり、端子部材50が設けられない側を上方にした状態を示す図である。また、図2は、同じくインダクタ10の構成を示す斜視図であり、端子部材50が設けられる側を上方にした状態を示す斜視図である。さらに、図3は、インダクタ10の構成を示す平面図であり、端子部材50が設けられない側から見た状態を示す図である。
また、図4は、同じくインダクタ10の構成を示す平面図であり、端子部材50が設けられる側から見た状態を示す図である。さらに、図5は、図1において矢示A方向に沿って切断したインダクタ10の構成を示す側断面図である。また、図6は、図1において矢示A方向から見たインダクタ10の正面図であり、図7は、図1において矢示B方向から見たインダクタ10の側面図である。
なお、以下の説明においては、上方側(上端側)とは、後述する上フランジ部22が存在する側を指し、下方側(下端側)とは、後述する下フランジ部23が存在する側を指すものとする。また、図1〜図4、図7においては、後述する巻線30の図示は省略しているが、巻枠部24、延出部47および絡げ端子54には、巻線30(延出部47および絡げ端子54においては、巻線30の端末31)が存在している。
図1、図2および図5等に示すように、インダクタ10は、面実装タイプのインダクタであり、ドラム型コア20と、銅製の巻線30(図5参照)と、非導電性部材のケース体40と、端子部材50とを有している。
ドラム型コア20は、ニッケル系のフェライトコア等の磁性材から構成されている。しかしながら、ドラムコア20の材質はフェライトコアには限られず、パーマロイ等、他の磁性材であっても良い。このドラム型コア20は、ケース体40の内部に配置される。図5に示すように、ドラム型コア20は、巻軸21と、巻軸21の上下方向両端に形成された上フランジ部22及び下フランジ部23とを有している。本実施の形態では、上フランジ部22の外径は、下フランジ部23の外径より僅かに大きい構成となっている。しかしながら、上フランジ部22の外径を、下フランジ部23の外径と略同一としても良い。
図5に示すように、下フランジ部23の下面23aの外周縁には、段部23bが設けられている。段部23bは、下面23aよりも上フランジ部22側に向かって切り欠かれた部分であり、該下面23aの周方向全範囲に渡って設けられている。この段部23bには、後述する鍔部45が嵌合する。
また、巻軸21の外周には、巻線30が巻回される。巻線30は、その断面の直径が約0.035mmの極細線が用いられる。なお、以下の説明においては、巻軸21と上フランジ部22および下フランジ部23とで囲まれる部分を、巻枠部24とする。
また、図1〜図7に示すように、ドラム型コア20の外周側には、例えば樹脂といった、非導電性部材を材質とするケース体40が設けられている。ケース体40は、巻線30の外周側および下フランジ部23の外周を覆うように、ドラム型コア20の外側に配置されている。このケース体40は、上述のドラム型コア20と同様に、その外観が略リング状の部材である。そのため、ケース体40には、該リング状を構成する孔部41が、その中央部に設けられている。孔部41には、ドラム型コア20が、その下フランジ部23側から嵌め込まれる。
ここで、図3および図4に示すように、ケース体40は、円形リング状ではなく、正方形の4つの頂部のうち、3つの頂部を、該正方形の対角線に平行となるように切り欠いている(以下、この切欠部分をケース外周小面42という。)と共に、1つの頂部が円弧を描くように形成している(以下、この円弧部分を円弧面43という。)。また、3つのケース外周小面42のうち、円弧面43と対向するケース外周小面42aは、円弧面43と隣り合う他の2つのケース外周小面42b,42cよりも小面積となるように設けられている。
また、以下の説明においては、ケース体40のケース外周面のうち、ケース外周小面42a〜42cよりも大面積のケース外周面を、ケース外周大面44a〜44dとする。なお、ケース外周小面42およびケース外周大面44は、ケース外周面に相当する。
また、孔部41の下端側には、該孔部41の内径を狭める方向に向かい、全周に亘って突出する、鍔部45が設けられている。この鍔部45には、上述した段部23bが嵌合する(図5参照)。かかる嵌合により、ドラム型コア20は、図5における下方向において、ケース体40に対して位置決めされる。なお、本実施の形態では、ケース体40の下面40aの方が、ドラム型コア20の下面23aよりも下方に向かって突出している。
また、ケース体40の下面側には、取付凹部46が設けられている。取付凹部46は、ケース体40のケース外周面の下方側と下面40aに跨って設けられている。また、取付凹部46は、ケース外周面の下方において、ケース外周小面42bの全体と、ケース外周大面44a,44dの半分よりも少ない領域、およびケース外周小面42cの全体と、ケース外周大面44b,44cの半分よりも少ない領域に亘って設けられている。この取付凹部46には、後述する端子部材50が位置し、接着により取り付けられる。かかる取り付けにより、端子部材50は、下面23aおよび下面40aよりも下方に向かって突出するものの、その突出寸法が低減されている。
なお、以下の説明においては、取付凹部46のうち、ケース外周小面42b,42cに存在する部分を取付凹部46aとする。また、取付凹部46のうち、ケース外周大面44a〜44dが存在する部分を取付凹部46bとする。さらに、取付凹部46のうち、下面40aに存在する部分を取付凹部46cとする。また、本実施の形態では、取付凹部46のうち下面40a側の部分(後述する取付凹部46c)は、ドラム型コア20の下面23aと略面一に設けられている(図5参照)。
また、ケース体40には、当該ケース体40の径方向外側に突出する延出部47が設けられている。延出部47は、本実施の形態では、ケース外周小面42b、42cから外方に向かって突出している。また、延出部47は、ドラム型コア20の高さ方向(図5における上下方向)において、端子部材50の絡げ端子54と重なる位置に配置される。図2、図4および図6に示すように、延出部47は、絡げ端子54より幅広となっている。すなわち、延出部47は、図4における上下方向の長さが絡げ端子54の同方向における長さに比べて長く形成されている。
また、図1等に示すように、延出部47の上面側には、突起部48が設けられている。突起部48は、本実施の形態では、その断面形状が略半円形状となるように設けられている。かかる突起部48の存在により、延出部47および絡げ端子54に絡げられる巻線30の端末31の位置決めが為される。
なお、本実施の形態では、延出部47の下面は、絡げ端子54の上面に対して、僅かに隙間を介して配置される(図5〜図7参照)。この隙間は、非導電性部材、具体的には樹脂で成形されるケース体40の寸法精度のばらつきを考慮して設けられたものである。この隙間をなくし、延出部47を絡げ端子54に密着させた構造としてもよい。
また、ケース体40の鍔部45が形成された側の端部(図5における下端)には、端子部材50が嵌合固定される。端子部材50は、板状の金属部材をプレスによって打ち抜かれて形成される部品である。
端子部材50は、平面端子51と、外周端子部52と、補強取付部53と、絡げ端子54とを有している。このうち、平面端子51は、ケース体40の鍔部45に接着固定される接着面を裏面とする部分である。この平面端子51は、図2、図4〜図7に示すように、インダクタ10の下面側に配置され、当該インダクタ10が基板(図示省略)に面実装される際の、基板のランドとの接触部となる。平面端子51は、リフロー半田によって、基板のランドに電気的に接続されると共に固定される。
本実施の形態では、平面端子51は、ドラム型コア20の下フランジ部23の外周縁に沿って内周側が円弧形状に形成されている。また、外周端子部52は、該平面端子51から略90度を為す状態で折れ曲がっている。この外周端子部52は、上述の取付凹部46に位置する部分である。かかる取付凹部46に対する嵌め込みを良好にするために、外周端子部52の高さ寸法および周方向寸法は、取付凹部46よりも小さく形成されている。なお、取付凹部46はケース外周小面42bとケース外周大面44a,44d(ケース外周小面42cとケース外周大面44b,44c)とに跨っているため、外周端子部52も、ケース外周小面42bとケース外周大面44a,44d(ケース外周小面42cとケース外周大面44b,44c)の3面に跨るように設けられている。
なお、平面端子51および外周端子部52に存在する折り曲げ部位には、直角ではなく、やや丸み(R形状)が形成されている。また、以下の説明においては、外周端子部52のうち、ケース外周小面42b,42cに取り付けられる部分を、第1の外周端子部52aとし、ケース外周大面44aおよびケース外周大面44d(ケース外周大面44cおよびケース外周大面44b)に取り付けられる部分を、第2の外周端子部52bとする。これら第1および第2の外周端子部52a,52bは、周方向において、互いに約45度ずつの角度で放射状の方向に形成されている。また、第1および第2の外周端子部52a,52bの間には、プレス加工上、必要な切れ目がそれぞれ形成されている。
上述の第1の外周端子部52aの先端部分(上方側の部分)は、さらに略90度に径方向外側に折り曲げられている。この折り曲げられた先端部位は、平面端子51と平行となり、ケース体40の径方向外側に突出されている。この突出部位には、巻線30の端末31が絡げられる。すなわち、この突出部位が、絡げ端子54となる。
このように、本実施の形態では、絡げ端子54をケース体40の径方向外側へ突出させているため、絡げ端子54に対する巻線30の絡げ作業が容易である。特に、ケース外周面のうち、ケース体40の対角線に対して平行となるように切り欠いたケース外周小面42b,42cに絡げ端子54を設けているため、正方形の頂部に対応する部位に絡げ端子が存在する状態となる。そのため、絡げ端子54の突出が、邪魔になるのを防ぐことができる。しかも、高さ方向への寸法の増大は生じない。
また、第2の外周端子部52bには、補強取付部53が一体的に設けられている。補強取付部53は、第2の外周端子部52bから上方に向かうように設けられている。本実施の形態では、補強取付部53は、第1の外周端子部52aから離れる(第2の外周端子部52b側の先端部分に向かう)につれて、突出高さが増大するテーパ形状を有している。また、補強取付部53は、かかるテーパ形状を備えると共に、その外観が略直角三角形状を為している。
この補強取付部53は、取付凹部46bに対する端子部材50の取付面積を増大させるためのものである。すなわち、端子部材50は、第2の外周端子部52bに加えて補強取付部53の分だけ、取付凹部46bに対する取付面積が増大する。
なお、本実施の形態では、補強取付部53は上方に向かい寸法L(図6参照)だけ突出していると共に、この寸法Lは、絡げ端子54の下面と同程度の高さとなっている。この寸法Lは、絡げ端子54の上面より高くしても良いが、若干低い状態であっても良い。
また、ケース体40の内周面と上フランジ部22のケース外周面とは、僅かな隙間を有して対向配置される。かかる隙間のうち、円弧面43およびケース外周小面42aが存在する部位の隙間は、特に狭められている(図1および図3参照)。この狭められている隙間を中心として、孔部41の内周面と上フランジ部22のケース外周面との間の隙間には、接着剤が塗布され、ドラム型コア20がケース体40に対して接着固定される。
ドラム型コア20の巻軸21に巻回された巻線30の端末31は、図5に示すように、上下方向に重ねて配置された延出部47および絡げ端子54の両方の外側から巻き付けられる。ここで、通常は、巻線30の端末31が、絡げ端子54のみに巻き付けられる構造を有している。そのため、極細線で構成された端末31が、絡げ端子54のエッジ部分に接触し、強いストレスのために断線するという問題が生じる。
しかし、本実施の形態では、図5および図6に示すように、端末31が、延出部47および絡げ端子54の両方の外側から巻きつけられる構成を有している。そのため、端末31は、絡げ端子54のエッジ部分Eに対して鈍角で接触する状態となる。この結果、端末31のエッジ部分Eとの接触部位に強い圧力が掛からず、テンションも低くなり、強いストレスがかからない。したがって、本実施の形態の面実装タイプのインダクタ10においては、エッジ部分Eへの巻線30の端末31の接触による断線等の不具合が生じにくい。
以上のような構成を有するインダクタ10によれば、補強取付部53が存在することにより、取付凹部46bに対する端子部材50の接触面積を増大させることができる。それにより、取付凹部46b(ケース体40)に対する端子部材50の取付強度を向上させることができる。特に、従来の端子部材50と比較して、形状が複雑化するのを防ぎながら取付面積を増大させているため、接着剤の塗布(回り込み)面積が増大し、接着剤のはみ出しを防止できる。また、接着剤の塗布面積の増大により、端子部材50の接着強度を向上させることができる。しかも、形状の複雑化を防いでいるため、コストが増加するのを防ぐこともできる。
また、第2の外周端子部52bから上方に向かい突出する補強取付部53の存在により、平面端子51が浮き上がるのを防ぐことができる。特に、延出部47と絡げ端子54との間に隙間がある状態で両者に巻線30の端末31を絡げると、巻線30の巻回時の張力により、平面端子51と外周端子部52との間の部分を支点として、該隙間を無くする方向に端子部材50が回動し、平面端子51が浮き上がろうとする。しかしながら、本実施の形態では、第1の外周端子部52aに対して略45度を為す第2の外周端子部52bに、上方に突出している補強取付部53が設けられている。そのため、端子部材50が回動しようとしても、補強取付部53の頂部側が取付凹部46bにつっかえて、回動するのを妨げる。それにより、平面端子51が取付凹部46cから浮き上がるのを防ぐことができる。
また、端子部材50の形状が複雑になるのを防ぐことができるので、インダクタ10の一層の薄型化を図ることも可能となる。これと共に、平面端子51の浮き上がりを確実に防げるため、規定の寸法のインダクタ10を製造することができ、該浮き上がりによる寸法増加を抑えることができる。それによっても、インダクタ10の薄型化に寄与し得る。すなわち、補強取付部53の存在により、端子部材50にモーメントが付与された場合でも、該モーメントに抗することができ、端子部材50の取付状態を、一層安定化させることが可能となる。
また、本実施の形態では、巻線30の端末31が、延出部47と絡げ端子54の両方に絡げられ、端末31が絡げ端子54に対して鋭角に接触しない。そのため、端末31に大きなストレスがかからなく、該端末31に断線等の不具合が生じるのを防ぐことができる。
さらに、補強取付部53は、端子部材50に対して一体的に設けられている。このため、補強取付部53が別体的な場合よりも、強度的に向上させることができる。また、端子部材50には、第1の外周端子部52aと、該第1の外周端子部52aを挟んで両側に第2の外周端子部52bとが設けられていて、このうち第2の外周端子部52bから補強取付部53が突出している。このように、補強取付部53は、第2の外周端子部52aから突出する構成となるため、絡げ端子54を挟んで両側に補強取付部53が位置する構成となる。
ここで、第1の外周端子部52aと第2の外周端子部52bとは、所定角度(略45度)を為している。そのため、端子部材50は、各外周端子部52a,52bで取付凹部46に接着され、取付強度を一層向上させることができる。
また、ケース体40のケース外周面には、取付凹部46が設けられ、この取付凹部46に端子部材46が位置している。このため、端子部材50の外周端子部52をケース体40のケース外周面に位置させても、該外周端子部52が外方に向かい飛び出すのを抑えることができる。それにより、インダクタ10の寸法が増大するのを抑えることができる。
さらに、補強取付部53は、テーパ形状を備えると共に、その外観が略直角三角形状を為している。しかも、その略直角三角形状は、第1の外周端子部52aから離れるにつれて、突出長さが増大している。このため、ケース体40のケース外周面に対する端子部材50の取付強度を、一層向上させることができる。また、第1の外周端子部52aから離れる側の突出長さが増大しているため、絡げ端子54と補強取付部53とが干渉するのを防ぐことができる。
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっている。以下、それについて述べる。
上述の実施の形態では、第2の外周端子部52bに対して略直角三角形状に形成された補強取付部53を一体的に設けている。しかしながら、補強取付部53は、略直角三角形状には限られない。例えば、図8に示すように、略長方形状の補強取付部60を第2の外周端子部52bから突出させる構成を採用しても良い。なお、この図8に示す構成では、突出寸法の大きな補強取付部60に対応させて、取付凹部46bがケース外周大面44aを上下方向に貫いている。しかしながら、ケース体40の外周面側の強度が問題となる場合には、取付凹部46bが上下方向に貫く構成を採用せずに、取付凹部46bをケース体40の上端面から所定だけ下方の部位で留めるようにするのが好ましい。
また、図9に示すように、円形状の一部を為す補強取付部61を第2の外周端子部52bから突出させる構成を採用しても良い。その他、階段形状、台形状等、種々の形状を採用することが可能である。
また、上述の実施の形態では、ケース体40に延出部47が設けられると共に、この延出部47と重ねられる状態で、絡げ端子54が位置している。しかしながら、延出部47を省略する構成を採用しても良い。
さらに、上述の実施の形態では、補強取付部53をインダクタ10に設けた場合について説明している。しかしながら、補強取付部は、インダクタ以外の電子部品(トランス、フィルタ等)に設けるようにしても良い。また、ケース体40の代わりに、磁性材から構成されるリングコアを用いても良い。
また、上述の実施の形態では、補強取付部53は、端子部材50と同一の金属プレートから形成されていて、該端子部材50と一体的に設けられている。しかしながら、補強取付部は、端子部材50と別体的であっても良い。例えば、補強取付部を、別途のバネ状部材で構成すると共に、このバネ状部材によって、端子部材50を押さえ込むように構成しても良い。
本発明のインダクタは、電気機器の分野において利用することができる。
本発明の一実施の形態に係るインダクタの構成を示す斜視図であり、端子部材が設けられていない側から見た状態を示す図である。 図1のインダクタにおいて、端子部材が設けられている側から見た状態を示す斜視図である。 図1のインダクタにおいて、端子部材が設けられていない側から見た状態を示す平面図である。 図1のインダクタにおいて、端子部材が設けられている側から見た状態を示す平面図である。 図1のインダクタにおいて、矢示A方向に沿って切断した状態を示す側断面図である。 図1のインダクタにおいて、矢示A方向から見た正面図である。 図1のインダクタにおいて、矢示B方向から見た側面図である。 本発明のインダクタの変形例に係り、略長方形状の補強取付部を第2の外周端子部から突出させた構成を示す斜視図である。 本発明のインダクタの変形例に係り、円形状の一部を為す補強取付部を第2の外周端子部から突出させた構成を示す斜視図である。
符号の説明
10…インダクタ
20…ドラム型コア
21…巻軸
22…上フランジ部
23…下フランジ部
24…巻枠部
30…巻線
33…端末
40…ケース体
41…孔部
42…ケース外周小面
43…円弧面
44…ケース外周大面
45…鍔部
46…取付凹部
47…延出部
50…端子部材
51…平面端子
52a…第1の外周端子部
52b…第2の外周端子部
53…補強取付部
54…絡げ端子

Claims (4)

  1. 巻線が巻回される巻枠部を有するドラム型コアと、
    ケース外周面から外側に向かって延伸する延出部を有すると共に、上記巻枠部を覆うケース体と、
    上記ドラム型コアに巻回される巻線の端末を絡げると共に上記延出部と重なる位置に設けられる絡げ端子、および上記ケース体の端面に位置する平面端子を有する端子部材と、
    を具備し、
    上記巻線の端末は上記延出部と上記絡げ端子の両方に絡げられ、
    上記端子部材には、上記ケース外周面における取り付けを補強するための補強取付部が設けられていて、
    上記絡げ端子および上記補強取付部は、上記平面端子から折れ曲がって上記ケース体のケース外周面に沿う外周端子部に対して一体的に設けられていて、
    上記ケース体は、その平面形状が多角形状に形成されていて、
    上記延出部は、上記多角形状を為す一方のケース外周面から突出していて、
    上記外周端子部は、上記一方のケース外周面に位置すると共に、上記絡げ端子が突出している第1の外周端子部と、上記一方のケース外周面と隣り合う他方のケース外周面に位置すると共に、上記補強取付部が突出している第2の外周端子部と、を有していて、
    上記補強取付部は、上記第2の外周端子部から突出する長さ寸法が、上記第1の外周端子部から離間するにつれて大きくなるテーパ形状を有している、
    ことを特徴とするインダクタ。
  2. 前記ケース体の前記ケース外周面には、前記外周端子部および前記補強取付部を取り付けるための取付凹部が設けられていることを特徴とする請求項記載のインダクタ。
  3. 前記補強取付部は、その外観が三角形状に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のインダクタ。
  4. 前記補強取付部は、その外観が長方形状に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のインダクタ。
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