JP4615876B2 - シフトロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動変速機を搭載した自動車に用いて好適のシフトロック装置に関し、所定の条件が成立したときのみPポジションから他のポジションへの切り換えを許容したり、Pポジション以外でのキーの抜き取りを禁止するようにしたシフトロック装置に関するものである。
従来より、自動変速機を備えた自動車にはドライバによる誤操作を防止するためにシフトロック機構やキー関連ロック機構を有するシフトロック装置が設けられている。
このうち、シフトロック機構は、自動変速機のシフトレバーがPポジション(パーキングポジション又は駐車ポジション)にあるときには、少なくとも「ブレーキペダルを踏み込んでいること」を条件にシフトレバーのPポジションから他の位置への操作を許容するものであり、上記の条件が満たされない場合には、Pポジションから他の位置への切換操作が禁止されるものである。
これは、エンジン運転時に、ドライバが誤ってPポジションからDポジションやRポジション等の走行用ポジションに操作することを防止するものであり、Pポジションからの切換には、必ずブレーキ操作していることを条件として他のポジションへの切換を許容することにより誤操作を防止するとともにドライバの意図しない車両の動きを防止するものである。
また、キー関連ロック機構は、シフトレバーがPポジション以外にあるときにはキーのLOCK(OFF)位置への回動を禁止して、キーの抜き取りができないようにする機能(キーインタロック機能)と、キーが抜き取られている場合やLOCK位置にあるときにPポジションから他の位置への切り換えを禁止する機能(キーロック機能)とを有している。
なお、シフトロック装置の従来技術としては、例えばシフトレバー近傍にソレノイド弁を設け、キー位置やブレーキ操作状態に基づいて電気信号により上記ソレノイド弁を駆動して、シフトレバーの揺動を禁止したり許容したりするようにした技術が知られている。
また、このような技術以外にも、下記の特許文献1には、シフトレバー機構とキーシリンダとを1本のケーブルで接続するとともに、このケーブルの途中にブレーキ操作時にのみケーブルの移動を許容する機構を設けた技術が開示されている。
特開2003−127695号公報
しかしながら、電気信号によりソレノイド弁を駆動するようにした技術ではソレノイド弁を設ける分だけコストが上昇してしまうという課題がある。
また、上記特許文献1の技術では、ブレーキ操作をした場合にバネの付勢力によりシフトロック部材(特許文献1の図中符号40参照)をシフトレバーの移動に追従させて、このシフトロック部材の回動に伴いストッパ部材(同じく32参照)回動させて、シフトレバーがストッパ部材と干渉するのを回避して、シフトロック機能を解除している。
しかしながら、シフトロック部材40は、ハウジング等に軸支されているだけなので、経年変化等によりシフトロック部材40の摩擦抵抗が大きくなってしまうと、バネの付勢力だけではシフトレバーの移動に追従させることができなくなり、シフトロック機能を解除できなくなるおそれがある。このような課題に対しては、シフトロック部材40を回動させるバネの付勢力を大きくすることが考えられるが、この付勢力を大きくしすぎると、今度はシフトレバーをPポジションに戻す際に大きな抵抗となるばかりでなく、シフトレバーをPポジションから離脱させるように力が働いてしまい、適当な付勢力を設定するのが困難であるという課題がある。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、ソレノイド弁等を用いることなく、機械的な構成でシフトロックやキー関連ロックを確実に機能させるようにした、シフトロック装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る本発明のシフトロック装置は、所定方向(X)に沿って配列された複数のポジションを切換可能に構成され、駐車ポジションにある場合に、前記所定方向(X)と直交する規制方向(Y)に移動することによって他のポジションへの移動が可能になるシフトレバーと、前記規制方向(Y)に延びる第1と、前記駐車ポジションにある前記シフトレバーに前記規制方向(Y)から当接することで前記シフトレバーの前記規制方向(Y)への動きを禁止する第1ロック位置と、前記駐車ポジションにある前記シフトレバーの前記規制方向(Y)への動きを許容する第1解除位置との間を、前記第1軸によって揺動可能に軸支される第1ロック部材と、前記第1ロック部材を、前記第1ロック位置方向に付勢する第1付勢手段と、前記第1ロック部材に連結されるとともに前記第1ロック部材とブレーキ操作部との間を連絡して設けられ、前記第1ロック部材を前記第1解除位置方向に付勢する第2付勢手段を有する第1連絡手段と、前記所定方向(X)に延びる第2軸と、前記第1ロック部材に当接することで、前記第1ロック部材の前記第1ロック位置から前記第1解除位置への揺動を禁止する第2ロック位置と、前記第1ロック部材の前記第1ロック位置から前記第1解除位置への揺動を許容する第2解除位置との間を、前記第2軸によって揺動可能に軸支される第2ロック部材と、前記第2ロック部材を、前記第2解除位置方向に付勢する第3付勢手段と、前記第2ロック部材に連結され、前記第2ロック部材とキー操作部との間を連絡して設けられる第2連絡手段とをそなえ、前記第1ロック部材は、前記ブレーキ操作部のブレーキ操作がなされない場合には、前記第1付勢手段によって付勢されて前記第1ロック位置に揺動移動されるとともに、前記ブレーキ操作部のブレーキ操作がなされた場合には、前記第2付勢手段によって前記第1付勢手段の付勢力に抗して前記第1解除位置に揺動移動され、前記第2ロック部材は、前記キー操作部におけるキー位置が所定位置にある場合には、前記第2連絡手段によって前記第2ロック位置から前記第2解除位置に移動することを禁止されるとともに、前記キー操作部におけるキー位置が前記所定位置以外の位置にある場合には、前記第3付勢手段によって前記第2解除位置に移動され、前記第2連絡手段は、前記第2ロック部材が前記第2ロック位置にない場合には、前記キー操作部におけるキー位置が前記所定位置へ移動することを禁止するように構成されていることを特徴としている。
また、請求項2に係る本発明のシフトロック装置は、上記請求項1記載の構成に加えて、前記シフトレバーは、前記所定方向(X)に延びるリセットピンが連結されるとともに駐車ポジションに位置するべく前記規制方向(Y)へシフトレバー戻し力(Fs)が付勢され、前記第2ロック部材に、前記シフトレバーが駐車ポジションに移動する場合に前記リセットピンに当接して前記第2ロック部材を前記第2ロック位置移動させるリセットレバーが接続されていることを特徴としている。
また、請求項3に係る本発明のシフトロック装置は、上記請求項1又は2記載の構成に加えて、前記シフトレバーは、中立ポジションにある場合に前記規制方向(Y)に動かすことによって後退ポジションへの移動が可能となるものであり、前記第1ロック部材は、前記第1ロック位置において駐車ポジションにある前記シフトレバーに前記規制方向(Y)から対向する第1規制部と前記第1ロック位置において中立ポジションにある前記シフトレバーに前記規制方向(Y)から対向する第2規制部とをそなえ、前記第1ロック位置において駐車ポジションにある前記シフトレバーに前記規制方向(Y)から前記第1規制部が当接することで、前記駐車ポジションにある前記シフトレバーの前記規制方向(Y)への移動が禁止されるとともに、前記第1ロック位置において中立ポジションにある前記シフトレバーに前記規制方向(Y)から前記第2規制部が当接することで、前記中立ポジションにある前記シフトレバーの前記規制方向(Y)への動きが禁止されることを特徴としている。
また、請求項4に係る本発明のシフトロック装置は、上記請求項1〜3のいずれか1項記載の構成に加えて、前記第1連絡手段は、前記ブレーキ操作部に隣接して設けられて前記第1ロック部材の前記第1ロック位置に対応する第3ロック位置と前記第1ロック部材の前記第1解除位置に対応する第3解除位置との間で移動可能に構成されるとともに前記第3解除位置の方向に前記第2付勢手段による第1解除付勢力(FR1)が付勢されるプランジャと、前記プランジャ及び前記第1ロック部材に連結される第1ケーブルとをそなえ、前記ブレーキ操作部は、ブレーキ非操作方向にブレーキ戻し力(FB )が付勢されるとともに、ブレーキ非操作時に前記プランジャを前記第3ロック位置に規制するロック解除禁止手段を備えていることを特徴としている。
また、請求項5に係る本発明のシフトロック装置は、上記請求項4記載の構成に加えて、前記第1ケーブルは移動に伴う第1抵抗力(Fr1)を有し、前記第1付勢手段による第1ロック付勢力と前記第1抵抗力と前記第1解除付勢力と前記ブレーキ戻し力とが、
第1ロック付勢力(FL1)+第1抵抗力(Fr1)<第1解除付勢力(FR1)<ブレーキ戻し力(FB
であることを特徴としている。
また、請求項6に係る本発明のシフトロック装置は、上記請求項2〜5のいずれか1項記載の構成において、前記第2連絡手段は、前記キー操作部に隣接して設けられて前記第2ロック部材の前記第2ロック位置に対応する第4ロック位置と前記第2ロック部材の前記第2解除位置に対応する第4解除位置との間で移動可能に構成されるとともに前記キー操作部におけるキー位置が前記所定位置にある場合に前記第4ロック位置からの移動が禁止されて且つ前記第4ロック位置にない場合は前記キー操作部におけるキー位置が前記所定位置へ移動することを禁止するように構成されるケーブルエンドと、前記ケーブルエンド及び前記第2ロック部材に連結される第2ケーブルとを備えることを特徴としている。
また、請求項7に係る本発明のシフトロック装置は、上記請求項6記載の構成において、前記第2ケーブルは移動に伴う第2抵抗力(Fr2)を有し、前記第2抵抗力と前記第3付勢手段による第2解除付勢力と前記シフトレバー戻し力とが、
第2抵抗力(Fr2)<第2解除付勢力(FR2)<シフトレバー戻し力(Fs)
であることを特徴としている。
また、請求項8に係る本発明のシフトロック装置は、上記請求項6又は7記載の構成において、前記第1ケーブル及び前記第2ケーブルは、前記所定方向と前記規制方向(Y)との双方に略直交する方向から、前記第1ロック部材及び前記第2ロック部材にそれぞれ連結されていることを特徴としている。
また、請求項9に係る本発明のシフトロック装置は、上記請求項7記載の構成において、前記第2解除付勢力と前記第2抵抗力と前記第1解除付勢力と前記第1抵抗力と前記第1ロック付勢力と前記シフトレバー戻し力とが、
第2解除付勢力(FR2)+第2抵抗力(Fr2)+第1解除付勢力(FR1)+第1抵抗力(Fr1)−第1ロック付勢力(FL1)<シフトレバー戻し力(Fs)
であることを特徴としている。
請求項1に係る本発明のシフトロック装置によれば、第1ロック部材は規制方向に延びる軸により揺動可能に軸支され、且つ第1ロック位置において駐車ポジションにあるシフトレバーに規制方向から当接することで駐車ポジションにあるシフトレバーの前記規制方向への動きを禁止するので、シフトロックを簡素な構成で確実に機能させることができる利点がある。また、第1ロック部材が第1ロック位置にあるときにシフトレバーが操作されるとシフトレバーの操作力は第1ロック部材の規制方向に伝達されることとなり、所定方向には伝達されない。つまり、第1ロック部材には、第1ロック部材を揺動させるような力が伝達されず、第1連絡手段に操作力が作用しない。したがって、第1連絡手段の強度を高めることなく耐久性を向上させることができる。
また、上述のように、シフトレバーが操作されても第1ロック部材を揺動させるような力が伝達されないので、第2ロック位置において第1ロック部材の揺動を禁止する第2ロック部材にも当然ながらシフトレバーの操作力が伝達されず、このため第2連絡手段にもシフト操作力が伝達されない。したがって、第2連絡手段の強度を高めることなく耐久性を向上させることができる。
また、第1ロック部材に作用する第1ロック付勢力は、シフトレバーに直接作用しないので、このような付勢力がシフトレバーの操作力の抵抗となることもなく、また、シフトレバーをPポジションから離脱させるように作用することもない。
また、第1ロック部材はシフトレバーの位置を規制する第1ロック位置側に第1ロック付勢力により常時付勢されているため、シフトロック機能を確実に実現できる利点がある。また、ブレーキ操作がなされた場合には第1ロック付勢力に抗して第1解除付勢力により第1ロック部材が第1解除位置へ揺動するので確実にシフトロックを解除することができる。
また、キー操作部におけるキー位置が所定位置にある場合に第2ロック部材が第2ロック位置から前記第2解除位置へ移動することが禁止されるとともに、第2ロック部材が第2ロック位置にない場合には、キー操作部におけるキー位置が所定位置へ移動することが禁止され、第2ロック部材は第2解除位置方向へ第2解除付勢力により常時付勢されるので、キー関連ロックを確実に機能させることができる。
また、請求項2に係る本発明のシフトロック装置によれば、駐車ポジションに戻したときに、第2ロック部材を確実に第2ロック位置に戻すことができ、これによりキー操作部におけるキー位置の所定位置への移動が許容される。したがって、キーインタロック機能を確実に解除することができる。
また、請求項3に係る本発明のシフトロック装置によれば、駐車ポジションから後退ポジションへのシフトロックと、中立ポジションから後退ポジションへのシフトロックとを第1ロック部材1つで実現することができる。また、このとき規制方向から当接して中立ポジションから後退ポジションへの切り換えを規制するので、やはり第1連絡手段に操作力が伝わらないという利点がある。
また、請求項4に係る本発明のシフトロック装置によれば、ブレーキ非操作時にシフトレバーが駐車ポジション又は中立ポジションにある場合には、第1ロック部材を確実に第1ロック位置に戻すことができ、ブレーキ非操作時におけるシフトレバーの駐車ポジションから他のポジションへの切り換え、及び中立ポジションから後退ポジションへの切り換えがを確実に禁止することができる。つまり、シフトロック機能を確実に発揮させることができる。
また、請求項5に係る本発明のシフトロック装置によれば、第1ロック付勢力(FL1)+第1抵抗力(Fr1)<第1解除付勢力(FR1)と設定することにより、ブレーキ操作時には第1解除付勢力(FR1)が第1ロック付勢力(FL1)+第1抵抗力(Fr1)に打ち勝って、シフトレバーの駐車ポジションから他のポジションへの操作禁止を確実に解除することができる(シフトロック機能の解除)。また、第1解除付勢力(FR1)<ブレーキ戻し力(FB )と設定することにより、ブレーキ非操作時には、ブレーキ戻し力(FB )が第1解除付勢力(FR1)に打ち勝って、シフトレバーの操作禁止(シフトロック機能)を確実に維持することができる利点がある。
また、請求項6に係る本発明のシフトロック装置によれば、キー位置が所定位置にある場合には、ケーブルエンドが確実に第4ロック位置に保持され、第4解除位置への移動が禁止されるので、このときは第2ロック部材が第2ロック位置に保持されることとなり、キー位置を所定位置以外にしない限りはシフトレバーの駐車ポジションから他のポジションへの切り換えが確実に禁止される(キーロック機能)。
また、シフトレバーが駐車ポジション以外に位置している場合には、第2ロック部材が第2解除位置となり、したがって、ケーブルエンドが第4解除位置となる。これにより、キー操作部におけるキー位置が所定位置へ移動することが禁止されて、キーの抜き取りも確実に禁止されることとなる(キーインタロック機能)。
また、請求項7に係る本発明のシフトロック装置によれば、適正な付勢力により、キーを所定位置以外に操作すると、ケーブルエンドが第4解除位置に移動して、即ち第2ロック部材が第2解除位置となり、キー操作によるシフトレバーの規制が解除される(キーロック機能の解除)。
また、駐車ポジションへの操作時、適性な付勢力により、第2ロック部材は第2ロック位置に、ケーブルエンドは第4ロック位置に確実に戻り、キー位置の所定位置への操作が確実に許容される(キーインタロック機能の解除)。
また、請求項8に係る本発明のシフトロック装置によれば、同一方向から第1及び第2ケーブルを第1及び第2ロック部材に接続することで、装置全体をコンパクト化することができるとともに、組み付け時に配索作業性が向上する。
また、請求項9に係る本発明のシフトロック装置によれば、ブレーキを操作してシフトレバーを駐車ポジションに操作するときに、適正な付勢力により、シフトレバーを確実に駐車ポジションに操作できる(キーインタロック機構の解除)。
以下、図面により、本発明の一実施形態にかかるシフトロック装置について説明すると、図1は本発明が適用される車両のシフトレバーの作動パターンを示す模式図であって、本実施形態ではいわゆるサーペンタインゲート式シフトレバー機構(以下、単にゲート式シフトレバー機構という)が適用されている。
すなわち、このようなシフトレバー機構では、略所定方向(ここでは車長方向)Xに沿ってP(駐車又はパーキング),R(後退又はリバース),N(中立又はニュートラル),D(ドライブ)D2 (2速),D1 (1速)等の各ポジション(又は位置という)が設定されており、各ポジションは、上記車長方向Xと、この車長方向Xに直交する車幅方向(規制方向)Yとにより形成されたゲートに沿って配設されている。なお、上記の「略所定方向に沿って」とは、PポジションからD1 ポジションまでの車長方向(所定方向)Xの距離が車幅方向(規制方向)Yの距離よりも大きいことを意味するものであり、換言すれば、所定方向に略沿っていることを意味するものである。
また、図2や図12等に示すように、シフトレバー10は、その基部において車長方向X及び車幅方向Yに沿った揺動回転軸X0 ,Y0 を有しており、シフトレバー10はこれらの回転軸X0 ,Y0 周りに揺動可能に構成されている。また、シフトレバー10の基部11には、揺動回転軸X0 周りに図示しないリターンスプリングが配設されており、上記リターンスプリングの付勢力(シフトレバー戻し力FS )によりシフトレバー10はPポジション方向に付勢されている。
また、図2及び図3に示すように、シフトレバー10にはATケーブル9が接続されており、シフトレバー10を回転軸Y0 回りに揺動させることによりATケーブル9が作動して、図示しない変速機の変速状態が切り換えられるようになっている。
そして、このようなゲート式シフトレバー機構では、例えばPポジションからRポジションへは一旦シフトレバー10を車幅方向(規制方向)Yに移動させてから、車長方向Xに移動させることでRポジションへ切り換えることができるようになっている。また、その他のポジションへの切り換えについては特に説明しないが、車長方向Xへの移動と車幅方向Yへの移動を適宜組み合わせて上記ゲートに沿ってシフトレバー10を移動させることにより、他のポジションへ切り換えられるようになっている。
次に、本実施形態に係るシフトロック装置の構成の概略について説明すると、図2に示すように、このシフトロック装置にはシフトレバー10がPポジションに位置している場合にシフトレバー10の車幅方向Yへの動きを禁止するシフトロックカム(第1ロック部材)2と、上記シフトロックカム2の揺動を禁止するキーロックカム(第2ロック部材)4とが設けられている。
このうちシフトロックカム2は、車幅方向Yに沿った回転中心軸Y1 を中心に、図2に示す第1ロック位置と、この第1ロック位置よりも車体前方側に設けられた第1解除位置(図10参照)との間で揺動可能に構成されている。また、このシフトロックカム2は、図示しないバネ(リターンスプリング)の付勢力(第1ロック付勢力)FL1により第1ロック位置方向に常時付勢されている。
また、シフトロックカム2には、上記シフトレバー10(又はその基部11)と当接してシフトレバー10の作動を規制しうる2つの係合部〔第1規制部(又はPブロック部),第2規制部(又はRブロック部)〕21,22と、キーロックカム4の方向に突出した腕部23とが形成されている。
そして、シフトロックカム2が図2に示す第1ロック位置に位置している状態おいて、Pポジションにあるシフトレバー10を車幅方向Yに沿って移動させると、シフトレバー10が上記第1規制部21に車幅方向Yから当接してシフトレバー10のPポジションからの切り換えが禁止されるようになっている(Pブロック)。また、同様にシフトロックカム2が第1ロック位置に位置している状態おいて、Nポジションにあるシフトレバー10をRポジションに切り換えるべく車幅方向Yに沿って移動させると、上記第2規制部22にシフトレバー10(又はシフトレバー基部11)が車幅方向Yから当接して、シフトレバー10のNポジションからRポジションへの切り換えが禁止されるようになっている(Rブロック)。なお、腕部23についての機能については後述する。
一方、図3に示すように、上記シフトロックカム2は、シフトロックケーブル(第1連絡手段)6を介してブレーキペダル(ブレーキ操作部)8に接続されている。ここで、シフトロックケーブル6は主にシフトロックケーブル本体(第1ケーブル)61(図2参照)と、上記ケーブル本体61の先端においてケーブル本体61に接続されたプランジャ62(図4参照)とから構成されている。また、このプランジャ62は、図4に示すようなシフトロックカム2の第1ロック位置に対応する第3ロック位置と、シフトロックカム2の第1解除位置に対応する第3解除位置(図11参照)との間で進退可能に構成されている。また、上記プランジャ62はブレーキペダル8の基端部に隣接して設けられている。
また、図4に示すように、ブレーキペダル8の基端部には、プランジャ62に向かって突出したアーム(ロック解除禁止手段)81が形成されている。このアーム81は、ブレーキペダル8が踏み込まれない場合には、プランジャ62の先端に当接して、プランジャ62の第3解除位置への移動を禁止してプランジャ62を第3ロック位置に規制するようになっている。
また、このシフトロックケーブル6は、図示しないリターンスプリングの付勢力(第1解除付勢力FR1:図2参照)により第3解除位置方向に付勢されている。また、ブレーキペダル8の近傍には、図示しないリターンスプリングが設けられており、このリターンスプリングの付勢力(ブレーキ戻し力FB :図4参照)によりブレーキペダル8はブレーキ操作を解除する方向に付勢されている。
これにより、ブレーキ戻し力FB に抗してブレーキペダルが踏み込まれると、アーム81によるプランジャ62の位置規制が解除されるとともに、シフトロックカム2にシフトロックケーブル6を介して第1解除付勢力FR1(>FL1)が作用して、上記第1ロック付勢力FL1に抗してシフトロックカム2が第1解除方向に付勢されるようになっている。なお、付勢力の大きさの設定については後述する。
また、図2に示すように、シフトロックケーブル6は下方から高さ方向Zに沿ってシフトロックカム2に接続されている。また、シフトロックケーブル6とシフトロックカム2との接続部分は、シフトロックケーブル6からシフトロックカム2へは一方向にのみ力を伝達し、他方向には力を伝達しないように構成されている。具体的には、プランジャ62が第3解除位置方向に移動する場合には、シフトロックケーブル6からシフトロックカム2を第1解除位置に揺動させる力が伝達されるが、これとは逆に、プランジャ62が第3ロック位置方向に移動する場合には、シフトロックケーブル6からシフトロックカム2に対して力が伝達されないように構成されている。
次に、キーロックカム(第2ロック部材)4について説明すると、キーロックカム4は車長方向Xに沿った回転中心軸X1 を中心に、図2に示すような第2ロック位置と、第2ロック位置よりも車両前方から見て時計回り方向に設けられた第2解除位置(図8及び図10参照)との間で揺動可能に構成されている。また、キーロックカム4の揺動中心には図示しないリターンスプリングが設けられており、このリターンスプリングの付勢力(第2解除付勢力)FR2によりキーロックカム4は第2解除位置方向に付勢されている。
また、キーロックカム4には、図示するようにシフトロックカム2の方向に突出した係合部41が形成されており、この係合部41はシフトロックカム2に形成された腕部23に係合可能に形成されている。
そして、キーロックカム4が図2に示す第2ロック位置に固定されている場合には、シフトロックカム2の腕部23がキーロックカム4の係合部41に当接することで、シフトロックカム2の第1解除位置への揺動が禁止されてシフトロックカム2が第1ロック位置に固定されるようになっている。
また、キーロックカム4は、図3に示すように、キーシリンダ(キー操作部)12にキーロックケーブル(第2連絡手段)14を介して接続されている。そして、このキーロックケーブル14の作用により、キーシリンダ12におけるキー位置が所定位置(LOCK位置又はOFF位置)にある場合には、キーロックカム4の第2ロック位置から第2解除位置への移動が規制されるようになっている。
以下、具体的に説明すると、図5に示すように、キーロックケーブル14は、主にキーロックケーブル本体(第2ケーブル)141と、上記キーロックケーブル本体(以下、ケーブル本体という)141の先端に設けられてケーブル本体141に接続されたケーブルエンド142とから構成されている。また、キーロックケーブル14は、シフトロックケーブル6と同様に、下方から高さ方向Zに沿ってキーロックカム4に接続されている。
また、このケーブルエンド142は、キーシリンダ12に隣接して設けられ、キーロックカム4の第2ロック位置に対応する第4ロック位置(図5参照)と、キーロックカム4の第2解除位置に対応する第4解除位置〔図9(b)参照〕との間で移動可能に構成されている。
また、ケーブルエンド142は、図5に示すようなケース143内に進退可能に収納されている。また、キーシリンダ12には、キー操作に連動し、ケース143内をケーブルエンド142の作動方向とは異なる方向に移動する可動子(スライダ)121が設けられている。さらに、ケーブルエンド142にはスライダ121と係合可能な切り欠き144が形成されている。
また、スライダ121はキー操作によりキー位置がLOCK又はOFF位置(以下では単にLOCK位置という)にされると、ケーブルエンド142の切り欠き144に係合する位置まで達し、それ以外のキー位置(ACC,ON,START等)では、ケーブルエンド142と干渉しないような位置〔図9(a)参照〕となるように構成されている。
したがって、ケーブルエンド142が第4ロック位置にあるとき(図5参照)、キー操作によりキー位置がLOCK位置となると、切り欠き144とスライダ121とが係合して、ケーブルエンド142が第4ロック位置に固定されるようになっている。即ち、この場合はキーロックカム4が第2ロック位置に固定されることになり、この結果、シフトロックカム2が第1ロック位置に固定される。したがって、キー位置がLOCK位置にある場合はシフトレバー10のPポジションから他のポジションへの移動が禁止される(キーロック機能)。また、キー操作によりキー位置がLOCK位置から他のキー位置になると、スライダ121が切り欠き144から離脱して、キーロックカム4の第2解除位置方向への揺動を許容する状態となる。
一方、ケーブルエンド142が第4ロック位置以外にあるときには、キーをLOCK位置まで回動させようとしても、スライダ121がケーブルエンド142に当接してスライダ121の移動が規制され、キーをLOCK位置とすることができず、したがってキーの抜き取りが禁止されるようになっている(キーインタロック機能)。
ところで、図2に示すように、シフトレバー10の下方には、車長方向Xに沿って突出したコントロールピン(リセットピン)18が設けられている。このピン18はシフトレバー10と一体に揺動するべくシフトレバー10に対して一体に設けられている。
また、キーロックカム4にはキーロックカムコントロールレバー(リセットレバー)16が接続されている。このキーロックカムコントロールレバー(以下、単にコントロールレバーという)16は上端部が車長方向Xに沿って設けられた軸X2 に対して揺動可能に支持されており、下端部はキーロックカム4に対して揺動可能に接続されている。具体的には、キーロックカム4には上記コントロールレバー16の下端部と接続する接続部42が形成されており、この接続部42においてコントロールレバー16が接続されている。
そして、シフトレバー10がRポジションからPポジションに向けて車幅方向Y(車両前方から見て左方向)に移動する際に、コントロールレバー16とコントロールピン18とが当接するようになっている。これによりシフトレバー10のPポジションへの移動にともない、コントロールピン18によりキーロックカム4が第2ロック位置に戻されるとともに、シフトロックカム2が第1ロック位置に戻されるようになっている。
次に、上述した各リターンスプリングの付勢力、即ち、シフトレバー10を揺動回転軸X0 周りにPポジション方向に付勢するシフトレバー戻し力FS ,シフトロックカム2を第1ロック位置方向に付勢する第1ロック付勢力FL1,シフトロックケーブル6を第3解除位置方向に付勢する(つまり、シフトロックカム2を第1解除位置方向に付勢する)第1解除付勢力FR1,キーロックカム4を第2解除位置方向に付勢する第2解除付勢力FR2及びブレーキペダル8を戻す方向に付勢するブレーキ戻し力FB の設定について説明する。なお、シフトロックケーブル6及びキーロックケーブル14は、その作動時に移動に伴う抵抗力を有しており、これらの抵抗力を以下、第1抵抗力Fr1及び第2抵抗力Fr2とする。
本実施形態では、種々の条件や使用状況を考慮して、以下の式(1)〜式(3)が成立するように各付勢力の大きさが設定されている。
第1ロック付勢力FL1+第1抵抗力Fr1<第1解除付勢力FR1<ブレーキ戻し力FB
・・・(1)
第2抵抗力Fr2<第2解除付勢力FR2<シフトレバー戻し力Fs ・・・(2)
第2解除付勢力FR2+第2抵抗力Fr2+第1解除付勢力FR1
+第1抵抗力Fr1−第1ロック付勢力FL1<シフトレバー戻し力Fs ・・・(3)
ここで、式(1)はブレーキ操作時にシフトロックを確実に解除するとともに、ブレーキ非操作時にシフトロックを確実に維持するためである。
つまり、ドライバがブレーキペダル8を踏み込んでアーム81によるプランジャ62の位置規制が解除されると、シフトロックケーブル本体(第1ケーブル)61には第3解除位置方向に第1解除付勢力FR1が作用する。この第1解除付勢力FR1はシフトロックカム2にも作用することになるので、シフトロックカム2は第1解除付勢力FR1により第1解除位置方向に付勢される。
一方、シフトロックカム2には第1ロック位置方向に第1ロック付勢力FL1も作用することになり、結果的にシフトロックカム2には、互いに逆向きの付勢力FR1,FL1が作用する。そして、このような場合において、確実にシフトロックカム2を第1解除位置方向に揺動させてシフトロックを解除するべく、第1ロック付勢力FL1とシフトロックケーブルの抵抗力Fr1との和よりも、第1ロック付勢力FL1の方が大きくなる(FL1 +Fr1<FR1)ように設定しているのである。ただし、キーロックカム4が第2ロック位置に固定されているときには、当然ながらブレーキ操作状態に関わらずシフトロックカム2は第1ロック位置に固定される。
また、式(1)において、第1解除付勢力FR1<ブレーキ戻し力FB とすることにより、ドライバがブレーキペダル8の踏み込みを解除したときに、シフトロックケーブル6のプランジャ62が第3解除位置から確実に第3ロック位置に移動するとともに上記第3ロック位置に規制されてシフトロックカム2には第1ロック付勢力FL1のみが作用する。
次に、式(2)について説明すると、これはキーをLOCK位置から他の位置に操作したときに、キーロックケーブル14の抵抗力Fr2に抗して確実にキーロックカム4を第2位解除位置に揺動させるためである。つまり、第2抵抗力Fr2<第2解除付勢力FR2と設定することにより、キーをLOCK位置以外にしたときに、キーロックカム4が確実に第2位解除位置に揺動し、シフトロックカム2の揺動が許容される状態となる。
また、第2解除付勢力FR2<シフトレバー戻し力Fsと設定することにより、シフトレバー10をPポジションにしたときにコントロールピン16及びコントロールレバー18を介してキーロックカム4及びキーロックケーブル14のケーブルエンド142がそれぞれ第2ロック位置及び第4ロック位置に保持されて、キーをLOCK位置に回すことができる(キーインタロック機能の解除)。
また、式(3)はブレーキペダル8を踏んでPポジションにシフトレバー10を操作する際に、確実にキーインタロック機能を解除できるようにするものである。
つまり、式(3)の左辺は、ブレーキペダル8を踏んだ状態でシフトレバー10をPポジションに操作する際に反対方向に作用する力であって、Pポジションに戻す際に、ドライバが車幅方向に特に操作力を加えなくても、シフトレバー戻し力Fsのみで確実にPポジションに移動して、キーのLOCK位置への回動が許容されるようになっている。
なお、上述の式(1)〜式(3)の説明においては、本来は各部材(ブレーキペダル8,シフトレバー10,シフトロックカム2,キーロックカム4及びコントロールレバー18)の揺動中心から付勢力,抵抗力等が作用する位置(作用点)までの距離を考慮して、各式をモーメントを用いた不等式で表すべきあるが、本実施形態では、各部材の揺動中心から作用点までの距離を同一と見なしており、このため付勢力等の「力」を用いた不等式となっている。
したがって、作用点までの距離が異なる場合には、式(1)〜式(3)については、「力」の代わりに「モーメント(=作用点までの距離×力)」を用いることで対応可能である。
本発明の一実施形態に係るシフトロック装置は上述のように構成されているので以下のような作用を得ることができる。
1.キーがLOCK位置にあるとき、又はブレーキ非操作時には、シフトレバー10のPポジションから他のポジションへの切り換えが禁止される(Pブロック)。
2.キーがLOCK位置以外で、且つブレーキ操作時には、シフトレバー10のPポジションから他のポジションへの切り換えが許容される。
3.シフトレバー10がPポジション以外のときは、ブレーキの操作状態に関係なくキーをLOCK位置まで回動させることができない(キーの抜き取りができない)。
4.NポジションからRポジションへは、ブレーキを操作した時に切り換えが許容される(換言すると、フットブレーキの非操作時には切り換えが禁止される:Rブロック)。
このうち、1,2はシフトロックとキーロックとの両方の機能であり、3はキーインタロックの機能、4はシフトロックの機能である。
以下、図を用いて詳しくその作用について説明する。まず、図2,図4及び図5に示すような状態、即ちシフトレバー10がPポジションでキーがLOCK位置、且つブレーキ非操作時の場合について説明する。この場合、シフトロックカム2は第1ロック位置、キーロックカム2は第2ロック位置、シフトロックケーブル6のプランジャ62は第3ロック位置、キーロックケーブル14のケーブルエンド142は第4ロック位置にそれぞれ固定されている。
この状態から、図6に示すように、シフトレバー10をゲートの形状に沿って車幅方向Yに移動させると、途中でシフトレバー10がシフトロックカム2の第1規制部21に当接してこれ以上の移動が規制され、Rポジションへの操作が禁止される(Pブロック)。また、このときには、シフトレバー10の操作力はシフトロックカム2の第1規制部21に入力されるが、この操作力のシフトロックカム2への入力方向と、シフトロックカム2の揺動方向(即ち、ケーブルの操作方向)とが異なっているため、大きなレバー操作力が入力されてもシフトロックケーブル6及びキーロックケーブル14に操作力が伝達されることがない。
また、シフトレバー10の操作時に、コントロールレバー16からコントロールピン18が離隔してコントロールレバー16の拘束が解除されるため、キーロックカム4は付勢力FR2の作用により第2解除位置方向に揺動しようとするが、キーロックケーブル14のケーブルエンド142が第4ロック位置で拘束されているため、キーロックカム4は揺動することなく第2ロック位置に保持される。
次に、上述の状態からブレーキペダル8を踏み込んだとき、即ち、シフトレバー10がPポジション、キーがLOCK位置、且つブレーキ操作時の作用について説明すると、この場合、図7に示すように、ブレーキペダル8の踏み込みにともないアーム81とシフトロックケーブル6のプランジャ62との当接が解除される。このとき、図示しないリターンスプリングの第1解除付勢力FR1によりプランジャ62は図中上方の第3解除位置方向に付勢されるとともに、シフトロックカム2は第1解除位置方向に付勢される。
しかしながら、シフトロックカム2はキーロックカム4と係合した状態に保持されているので、シフトロックカム2の第1解除方向への揺動が禁止され、シフトロックカム2は第1ロック位置に保持される。
したがって、この場合シフトレバー10をPポジションから移動させようとしても、やはりシフトレバー10がシフトロックカム2の第1規制部21に当接してシフトレバー10のRポジションへの移動が禁止される(Pブロック)。
次に、シフトレバー10がPポジション、キーがACC位置(LOCK位置以外)、且つブレーキ非操作時の場合について説明する。この場合、図9(a)に示すように、キーをLOCK位置からACC位置まで回動させることにより、スライダ121がケーブルエンド142の切り欠き144から離脱する。
このとき、シフトレバー10をPポジションからゲートに沿って車幅方向に移動させると、コントロールピン18の移動分だけコントロールレバー16の揺動が許容される。また、上述のように、スライダ121がケーブルエンド142の切り欠き144から離脱しているので、このときはキーロックカム4のリターンスプリングの付勢力FR2により、コントロールレバー16の揺動が許容された分だけ、ケーブルエンド142は図9(b)に示すように第4解除位置方向に移動するとともに、キーロックカムが図8に示すように第2解除位置方向に揺動する。
しかしながら、ブレーキペダルが踏み込まれていないので、シフトロックケーブル6のプランジャ62の移動が規制されており(図4参照)、この結果、シフトロックカム2は第1ロック位置に固定された状態に保持される。したがって、シフトレバー10をPポジションから移動させても途中でシフトレバー10がシフトロックカム2の第1規制部21に当接してRポジションへの操作が禁止される(Pブロック)。
次に、シフトレバー10がPポジション、キーがACC位置(LOCK位置以外)、且つブレーキ踏み込み時の場合について説明する。この場合、シフトロックケーブル6及びキーロックケーブル14のいずれもが拘束を解除された状態となる。そして、この状態でシフトレバー10を車幅方向に沿って移動させると、コントロールピン18の移動に伴いコントロールレバー16の揺動が許容される。このとき、キーロックカム4の第2解除付勢力FR2がキーロックケーブル14の抵抗力Fr2に打ち勝って、キーロックカム4が第2解除位置方向に揺動する。また、同様にシフトロックケーブルの第1解除付勢力FR1がシフトロックカム2の第1ロック付勢力FL1及びシフトロックケーブル6の抵抗力Fr1に打ち勝ってシフトロックカム2が第1解除位置方向に揺動する。これにより、図10に示すように、シフトロックカム2の第1規制部21がシフトレバー10と干渉しない位置に移動して、シフトレバー10の他のポジションへの切り換えが許容される。
なお、このときプランジャ62は図11に示すような第3解除位置に突出した状態となる。また、キーシリンダ12側ではケーブルエンド142は、図9(b)に示す第4解除位置となる。
一方、シフトレバー10がPポジション以外にある場合には、キーロックカム4は第2解除付勢力FR2の作用により第2解除位置に保持されるので、キーロックケーブル14のケーブルエンド142も図9(b)に示すような第4解除位置に保持される。これにより、キーをLOCK位置に戻そうとしても、スライダ121がケーブルエンド142と係合せず、キーのLOCK位置への回動が禁止される。これにより、シフトレバー10がPポジション以外では、ブレーキ操作に関係なくキーの抜き取りが禁止されることになる。なお、シフトレバー10が再びPポジションに切り換えられると、このときコントロールピン18によりコントロールレバー16及びキーロックカム4が揺動して第2ロック位置に戻り、したがってケーブルエンド142も図9(a)に示すような第4ロック位置に戻り、このときにキーのLOCK位置への回動が許容される。
また、シフトレバー10をRポジションへ切り換えた後、ブレーキペダル8の踏み込みを解除すると、シフトロックケーブル6のプランジャ62がアーム81に押圧されて第3ロック位置に戻る(図4参照)。この場合、シフトロックカム2には第1ロック位置方向に付勢力FL1が作用するが、図12に示すように、Rポジションではシフトロックカム2の第2規制部22がシフトレバー10の基部11に当接して、シフトロックカム2の第1ロック位置方向への揺動が規制された状態となる。
さらに、シフトレバー10をRポジションからNポジションへ切り換えると、シフトレバー10の基部11が車幅方向に沿って移動することにより、図13に示すように、シフトロックカム2の第2規制部22とシフトレバー10の基部11との当接が一旦解除されて、シフトロックカム2が第1ロック位置まで揺動する。この場合には、シフトレバー10を再びRポジションに切り換えるべくシフトレバー10を車幅方向に沿って操作しても、シフトロックカム2の第2規制部22とシフトレバー10の基部11の側面とが車幅方向の面で当接した状態となり、反対方向、即ちRポジション方向への移動が禁止される(Rブロック)。なお、この場合には、シフトレバー10の操作力はシフトロックカム2に入力されるが、操作力の入力方向(車幅方向)はシフトロックカム2の揺動方向(車長方向)と異なるため、シフトロックカム2には、シフトロックカム2を揺動させようとする力が作用せず、シフトロックケーブル6及びキーロックケーブル14に操作力が伝達されることがない。
そして、上述のNポジションの状態において、ブレーキペダル8を踏み込むことにより、図14に示すようにシフトロックカム2が第1解除位置に揺動して、シフトレバー10の基部11とシフトロックカム2の第2規制部22との干渉が回避され、シフトレバー10のNポジションからRポジションへの切り換え操作が許容される。なお、図12〜図14においては、キーロックカム4及びコントロールレバー16は省略されている。
一方、シフトレバー10のRポジションからPポジションへ切り換えは、ブレーキ操作状態に関係なく許容される。この場合には、まず、シフトレバー10が車長方向Xに沿ってPポジション方向に移動することにより、図15に示すように、シフトレバー10とシフトロックカム2の第1規制部21とが当接して、シフトロックカム2が第1解除位置方向に駆動される。ここで、上述したように、シフトロックカム2は第1解除位置方向へはシフトロックケーブル6の状態に関係なく(即ち、ブレーキの踏み込み操作に関係なく)、回動可能であり、これによりシフトロックカム2が第1解除位置方向に揺動する。
その後、シフトレバー10をゲートに沿って車幅方向に移動させると、コントロールピン18がコントロールレバー16に当接して、コントロールレバー16を回動させる。そして、このコントロールレバー16の回動に伴いキーロックカム4が第2ロック位置方向に回動するとともに、キーロックカム4の係合部41とシフトロックカム2の腕部23とが当接して、シフトロックカム2を第1ロック位置方向に回動する。
なお、詳細は図示しないが、シフトレバー10がN⇔D⇔D2 ⇔D1 の各ポジション間で切り換え操作される際には、シフトロックカム2の揺動位置に関係なくシフトレバー10の基部11とシフトロックカム2とが干渉しないように各部材の形状が設定されている。したがって、N⇔D⇔D2 ⇔D1 の各ポジション間では、ブレーキの操作状態やキー位置に関係なくシフトレバー10の切り換え操作が許容される。
以上のように、本実施形態に係るシフトロック装置によれば、シフトロックカム2を車幅方向に延びる軸Y1 により揺動可能に軸支し、且つ第1ロック位置においてPポジションにあるシフトレバー10に車幅方向からシフトロックカム2が当接することでPポジションにあるシフトレバー10の車幅方向への動きを禁止するので、シフトロックを簡素な構成で確実に機能させることができる利点がある。また、シフトロックカム2が第1ロック位置にあるときにシフトレバー10が操作されてもシフトレバー10の操作力はシフトロックカム2の車幅方向に伝達されることとなり、シフトロックカム2を揺動させるような力は入力されない。したがって、シフトロックケーブル6に操作力が作用しないので、シフトロックケーブル6の強度を高めることなく耐久性を向上させることができる。また、上述のように、シフトレバー10が操作されてもシフトロックカム2を揺動させるような力が伝達されないので、第2ロック位置においてシフトロックカム2の揺動を禁止するキーロックカム4にも当然ながらシフトレバー10の操作力が伝達されず、このためキーロックケーブル14にもシフト操作力が伝達されない。したがって、キーロックケーブル14についても強度を高めることなく耐久性を向上させることができる。
また、シフトロックカム2に作用する第1ロック付勢力FL1は、シフトレバー10には直接作用しないので、このような付勢力がシフトレバーの操作力の抵抗となることもなく、また、シフトレバー10をPポジションから離脱させるような力として作用することもない。また、シフトロックカム2は、シフトレバー10の位置を規制する第1ロック位置側に第1ロック付勢力FL1により常時付勢されているため、シフトロック機能を確実に実現することができる。また、ブレーキ操作がなされた場合には、第1ロック付勢力FL1に抗して第1解除付勢力FR1によりシフトロックカム2が第1解除位置へ揺動するので確実にシフトロックを解除することができる。
また、ブレーキ非操作時にはシフトロックカム2が確実に第1ロック位置に戻るため、ブレーキ非操作時におけるシフトレバー10の駐車ポジションから他のポジションへの切り換えが確実に禁止され、これにより、シフトロック機能を確実に機能させることができる。
また、コントロールピン18の作用によりシフトレバー10をPポジションに戻したときに、キーロックカム4を確実に第2ロック位置に戻すことができ、これにより、キーのLOCK位置への移動が許容されて、キーインタロック機能を解除することができる。
また、本実施形態では、PポジションからRポジションへのシフトロック機能及びNポジションがらRポジションへのシフトロック機能を、シフトロックカム2に持たせることができる。すなわち、1つのシフトロックカム2でPブロック機能とRブロック機能とを実現することができる。また、このとき車幅方向から当接してNポジションからRポジションへの切り換えを規制するので、やはりシフトロックケーブル6に操作力が伝わらないという利点がある。
また、同一方向からシフトロックケーブル6及びキーロックケーブルをシフトロックカム2及びキーロックカム4に接続することで、シフトロック装置全体又はシフトレバー機構全体をコンパクト化することができる利点があるほか、組み付け時に配索作業性が向上する。
また、キーがLOCK位置にある場合にケーブルエンド142が第4ロック位置に保持され、したがってキーロックカム4が第2ロック位置に保持されることになり、キーをLOCK位置以外にしない限りはシフトレバー10のPポジションから他のポジションへの切り換えを確実に禁止することができる(キーロック機能)。
また、シフトレバー10がPポジション以外に位置している場合には、キーロックカム4が第2解除位置となり、したがって、ケーブルエンド142が第4解除位置となる。これにより、キーシリンダ12においてキーがLOCK位置へ移動することが禁止されて、キーの抜き取りを確実に禁止することができる(キーインタロック機能)。
また、各付勢力を式(1)を満たすように設定することによりブレーキ操作時にはシフトレバー10のPポジションから他のポジションへの操作禁止を確実に解除することができ(シフトロック機能の解除)、また、ブレーキ非操作時には、シフトレバー10の操作禁止(シフトロック機能)を確実に維持することができるという利点がある。
また、各付勢力を式(2)を満たすように設定することにより、キーをLOCK位置以外に操作すると、ケーブルエンド142が確実に第4解除位置に移動して、キー操作によるシフトレバー10の規制を確実に解除することができる(キーロック機能の解除)。
また、RポジションからPポジションへのシフトレバー10の操作時に、キーロックカム4は第2ロック位置に、また、ケーブルエンド142は第4ロック位置に確実に戻り、キーのLOCK位置への操作が確実に許容される(キーインタロック機能の解除)。
また、各付勢力を式(3)を満たすように設定することにより、ブレーキを操作してシフトレバー10をPポジションに操作するときに、シフトレバー10を確実に駐車ポジションに操作することができる利点がある。
なお、本発明は上述したような実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるのは言うまでもない。例えば、サーペンタインゲート式シフトレバー機構のシフトパターンは図1に示すものに限定されるものではなく、これ以外にも、図1のD〜D1 ポジションを左右に反転させたようなパターン等、種々のシフトパターンを適用可能である。
本発明の一実施形態に係るシフトロック装置が適用される車両のシフトレバーの作動パターンを示す模式図である。 本発明の一実施形態に係るシフトロック装置の要部構成を示す模式的な斜視図である。 本発明の一実施形態に係るシフトロック装置の全体構成を示す模式的な斜視図である。 本発明の一実施形態に係るシフトロック装置の部分的な構成を示す模式的な斜視図である。 本発明の一実施形態に係るシフトロック装置の部分的な構成を示す模式的な断面図である。 本発明の一実施形態に係るシフトロック装置の動作を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るシフトロック装置の動作を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るシフトロック装置の動作を説明するための図である。 (a),(b)ともに本発明の一実施形態に係るシフトロック装置の動作を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るシフトロック装置の動作を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るシフトロック装置の動作を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るシフトロック装置の動作を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るシフトロック装置の動作を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るシフトロック装置の動作を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るシフトロック装置の動作を説明するための図である。
符号の説明
2 シフトロックカム(第1ロック部材)
4 キーロックカム(第2ロック部材)
6 シフトロックケーブル(第1連絡手段)
8 ブレーキペダル(ブレーキ操作部)
9 ATケーブル
10 シフトレバー
11 シフトレバー基部
12 キーシリンダ(キー操作部)
14 キーロックケーブル(第2連絡手段)
16 キーロックカムコントロールレバー(リセットレバー)
18 コントロールピン(リセットピン)
21 係合部(第1規制部又はPブロック部)
22 係合部(第2規制部又はRブロック部)
23 腕部
41 係合部
42 接続部
61 シフトロックケーブル本体(第1ケーブル)
62 プランジャ
81 アーム(ロック解除禁止手段)
121 可動子(スライダ)
141 キーロックケーブル本体(第2ケーブル)
142 ケーブルエンド
143 ケース
144 切り欠き
X 車長方向(所定方向)
Y 車幅方向(規制方向)
0 ,Y0 シフトレバー揺動回転軸
1 キーロックカム回転中心軸
1 シフトロックカム回転中心軸
2 キーロックカムコントロールレバー揺動軸
S シフトレバー戻し力
B ブレーキ戻し力
L1 第1ロック付勢力
R1 第1解除付勢力
R2 第2解除付勢力
r1 シフトロックケーブル抵抗力(第1抵抗力)
r2 キーロックケーブル抵抗力(第2抵抗力)

Claims (9)

  1. 定方向に沿って配列された複数のポジションを切換可能に構成され、駐車ポジションにある場合に、前記所定方向と直交する規制方向に移動することによって他のポジションへの移動が可能になるシフトレバーと、
    前記規制方向に延びる第1と、
    前記駐車ポジションにある前記シフトレバーに前記規制方向から当接することで前記シフトレバーの前記規制方向への動きを禁止する第1ロック位置と、前記駐車ポジションにある前記シフトレバーの前記規制方向への動きを許容する第1解除位置との間を、前記第1軸によって揺動可能に軸支される第1ロック部材と、
    前記第1ロック部材を、前記第1ロック位置方向に付勢する第1付勢手段と、
    前記第1ロック部材に連結されるとともに前記第1ロック部材とブレーキ操作部との間を連絡して設けられ、前記第1ロック部材を前記第1解除位置方向に付勢する第2付勢手段を有する第1連絡手段と、
    前記所定方向に延びる第2軸と、
    前記第1ロック部材に当接することで、前記第1ロック部材の前記第1ロック位置から前記第1解除位置への揺動を禁止する第2ロック位置と、前記第1ロック部材の前記第1ロック位置から前記第1解除位置への揺動を許容する第2解除位置との間を、前記第2軸によって揺動可能に軸支される第2ロック部材と、
    前記第2ロック部材を、前記第2解除位置方向に付勢する第3付勢手段と、
    前記第2ロック部材に連結され、前記第2ロック部材とキー操作部との間を連絡して設けられる第2連絡手段とをそなえ
    前記第1ロック部材は、前記ブレーキ操作部のブレーキ操作がなされない場合には、前記第1付勢手段によって付勢されて前記第1ロック位置に揺動移動されるとともに、前記ブレーキ操作部のブレーキ操作がなされた場合には、前記第2付勢手段によって前記第1付勢手段の付勢力に抗して前記第1解除位置に揺動移動され、
    前記第2ロック部材は、前記キー操作部におけるキー位置が所定位置にある場合には、前記第2連絡手段によって前記第2ロック位置から前記第2解除位置に移動することを禁止されるとともに、前記キー操作部におけるキー位置が前記所定位置以外の位置にある場合には、前記第3付勢手段によって前記第2解除位置に移動され、
    前記第2連絡手段は、前記第2ロック部材が前記第2ロック位置にない場合には、前記キー操作部におけるキー位置が前記所定位置へ移動することを禁止するように構成されている
    ことを特徴とする、シフトロック装置。
  2. 前記シフトレバーは、前記所定方向に延びるリセットピンが連結されるとともに駐車ポジションに位置するべく前記規制方向へシフトレバー戻し力が付勢され
    記第2ロック部材に、前記シフトレバーが駐車ポジションに移動する場合に前記リセットピンに当接して前記第2ロック部材を前記第2ロック位置移動させるリセットレバーが接続されている
    ことを特徴とする、請求項1記載のシフトロック装置。
  3. 前記シフトレバーは、中立ポジションにある場合に前記規制方向に動かすことによって後退ポジションへの移動が可能となるように構成され、
    前記第1ロック部材は、前記第1ロック位置において駐車ポジションにある前記シフトレバーに前記規制方向から対向する第1規制部と前記第1ロック位置において中立ポジションにある前記シフトレバーに前記規制方向から対向する第2規制部とをそなえ、
    前記第1ロック位置において駐車ポジションにある前記シフトレバーに前記規制方向から前記第1規制部が当接することで、前記駐車ポジションにある前記シフトレバーの前記規制方向への移動が禁止されるとともに、
    前記第1ロック位置において中立ポジションにある前記シフトレバーに前記規制方向から前記第2規制部が当接することで、前記中立ポジションにある前記シフトレバーの前記規制方向への動きが禁止される
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のシフトロック装置。
  4. 前記第1連絡手段は、前記ブレーキ操作部に隣接して設けられて前記第1ロック部材の前記第1ロック位置に対応する第3ロック位置と前記第1ロック部材の前記第1解除位置に対応する第3解除位置との間で移動可能に構成されるとともに前記第3解除位置の方向
    に前記第2付勢手段による第1解除付勢力が付勢されるプランジャと、前記プランジャ及び前記第1ロック部材に連結される第1ケーブルとをそなえ、
    前記ブレーキ操作部は、ブレーキ非操作方向にブレーキ戻し力が付勢されるとともに、ブレーキ非操作時に前記プランジャを前記第3ロック位置に規制するロック解除禁止手段を備える
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項記載のシフトロック装置。
  5. 前記第1ケーブルは移動に伴う第1抵抗力を有し、前記第1付勢手段による第1ロック付勢力と前記第1抵抗力と前記第1解除付勢力と前記ブレーキ戻し力とが、
    第1ロック付勢力+第1抵抗力<第1解除付勢力<ブレーキ戻し力
    となるように設定されている
    ことを特徴とする、請求項4記載のシフトロック装置。
  6. 前記第2連絡手段は、前記キー操作部に隣接して設けられて前記第2ロック部材の前記第2ロック位置に対応する第4ロック位置と前記第2ロック部材の前記第2解除位置に対応する第4解除位置との間で移動可能に構成されるとともに前記キー操作部におけるキー位置が前記所定位置にある場合に前記第4ロック位置からの移動が禁止されて且つ前記第4ロック位置にない場合は前記キー操作部におけるキー位置が前記所定位置へ移動することを禁止するように構成されるケーブルエンドと、前記ケーブルエンド及び前記第2ロック部材に連結される第2ケーブルとを備える
    ことを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項記載のシフトロック装置。
  7. 前記第2ケーブルは移動に伴う第2抵抗力を有し、前記第2抵抗力と前記第3付勢手段による第2解除付勢力と前記シフトレバー戻し力とが、
    第2抵抗力<第2解除付勢力<シフトレバー戻し力
    となるように設定されている
    ことを特徴とする、請求項6記載のシフトロック装置。
  8. 前記第1ケーブル及び前記第2ケーブルは、前記所定方向と前記規制方向との双方に略直交する方向から、前記第1ロック部材及び前記第2ロック部材にそれぞれ連結されている
    ことを特徴とする、請求項6又は7記載のシフトロック装置。
  9. 前記第2解除付勢力と前記第2抵抗力と前記第1解除付勢力と前記第1抵抗力と前記第1ロック付勢力と前記シフトレバー戻し力とが、
    第2解除付勢力+第2抵抗力+第1解除付勢力+第1抵抗力−第1ロック付勢力<シフトレバー戻し力
    となるように設定されている
    ことを特徴とする、請求項7記載のシフトロック装置。
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