JPH0725260A - 自動変速機を備えた車両のシフトロック装置 - Google Patents

自動変速機を備えた車両のシフトロック装置

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Publication number
JPH0725260A
JPH0725260A JP17300493A JP17300493A JPH0725260A JP H0725260 A JPH0725260 A JP H0725260A JP 17300493 A JP17300493 A JP 17300493A JP 17300493 A JP17300493 A JP 17300493A JP H0725260 A JPH0725260 A JP H0725260A
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JP
Japan
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control pin
shift
lock
movement
lock member
Prior art date
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Application number
JP17300493A
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English (en)
Inventor
Yosuke Iwasaki
陽介 岩崎
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロック部材とブレーキペダルとを連結するケ
ーブルの耐久性を十分に高めることができる簡素な構造
のシフトロック装置を提供する。 【構成】 シフトロック装置Sにおいて、ブレーキペダ
ル29が踏み込まれたときには、第1コイルスプリング
33によって第2ケーブル23がC1方向に付勢され、
踏み込み力が直接的には第2ケーブル23に作用しな
い。このため、第2ケーブル23の耐久性が高められ、
シフトロック装置Sの信頼性が高められる。そして、キ
ーロック解除時において、ブレーキペダル29が踏み込
まれたときには、第1コイルスプリング33の付勢力に
よってロック部材7が制御ピン移動許容位置に配置さ
れ、ブレーキペダル29の踏み込みが解除されたときに
は、第2コイルスプリング26の付勢力によってロック
部材7が制御ピン移動禁止位置に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動変速機を備えた車両
のシフトロック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動変速機を備えた車両におい
ては、シフトレバー(セレクトレバー)をシフトするこ
とによってレンジ(P、R、N、D、2、1レンジ)を
切り替えるようにしているが、特定のレンジへのシフ
ト、例えばPレンジ(パーキングレンジ)からRレンジ
(リバースレンジ)へのシフトについては、運転者に注意
を促すために、プッシュボタンを押した状態でなければ
シフトすることができない構造とされている。
【0003】具体的には、プッシュボタンが押されたと
きにはシフト許容位置まで押し下げられ、該押釦が停止
されたときには元の位置すなわちシフト禁止位置に戻さ
れる制御ピン(ディテントピン)と、該制御ピンがシフト
禁止位置にあるときにはPレンジからRレンジへのシフ
トを妨げるゲート部を備えたガイド部材とが設けられた
ものが多用されている。そして、制御ピンがシフト許容
位置まで押し下げられたときには制御ピンとゲート部と
が係合せず、自在にレンジをシフトできるようになって
いる。
【0004】そして、かかる自動変速機には、Pレンジ
からRレンジ(走行レンジ)へのシフト時に車両の不本意
な発進が起こらないようにするために、ブレーキペダル
が踏み込まれていないときには、たとえプッシュボタン
が押されていてもPレンジからRレンジへのシフトが起
こらないようにするブレーキロック機構が設けられてい
る。
【0005】なお、自動変速機には、始動キーが抜き出
し可能位置(イグニッションスイッチ・オフ)にあるとき
には、PレンジからRレンジへのシフトを妨げるキーロ
ック機構が設けられる。けだし、始動キーが抜き出し可
能位置にあるときは自動変速機の油圧機構が作動しない
からである。つまり、ブレーキロック機構とキーロック
機構とからなるシフトロック装置を備えた自動変速機に
おいては、ブレーキペダルが踏み込まれ、かつイグニッ
ショスイッチがオン状態にあるときにのみ、プッシュボ
タンを押すことによってPレンジからRレンジへシフト
できることになる。
【0006】ところで、自動変速機のブレーキロック機
構としては、従来より、ブレーキペダルの踏み込み動作
と連動し、ブレーキペダルが踏み込まれているときには
制御ピンのシフト許容位置への移動を禁止する一方、上
記踏み込みが解除されたときには制御ピンの上記移動を
許容するロック部材(シフトロックカム)を用いたものが
多用されている。そして、かかるブレーキロック機構に
おいては、普通、ロック部材とブレーキペダルとはケー
ブル(ワイヤ)によって連結されている(例えば、実開昭
64−35131号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ロック
部材とブレーキペダルとがケーブルで連結された従来の
シフトロック機構では、ブレーキペダルが強く踏み込ま
れたとき、とくにイグニッションスイッチがオフされて
キーロックがかけられているときはケーブルに強い張力
がかかり、該ケーブルの耐久性が低下するといった問題
がある。
【0008】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたものであって、ロック部材とブレーキペダ
ルとを連結するケーブルの耐久性を十分に高めることが
できる簡素な構造の、自動変速機を備えた車両のシフト
ロック装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するた
め、第1の発明は、シフトレバーの駐車レンジと非駐車
レンジとの間でのシフトを禁止するシフト禁止位置と、
上記シフトを許容するシフト許容位置とを占めることが
できる制御ピンと、制御ピンと係合し、該制御ピンのシ
フト禁止位置からシフト許容位置への移動を禁止する移
動禁止位置と、上記移動を許容する移動許容位置とを占
めることができるロック部材と、ロック部材を移動禁止
位置にセットするかそれとも移動許容位置にセットする
かを切り替えることができるロック部材切替手段とが設
けられ、該ロック部材切替手段が、ケーブルを介してロ
ック部材とブレーキペダルとを係合させ、ブレーキペダ
ルが踏み込まれているときにはロック部材を移動許容位
置側に付勢する一方、ブレーキペダルが踏み込まれてい
ないときには上記付勢を解除する第1のロック部材制御
手段と、始動キーが抜き出し可能位置にあるときにはロ
ック部材の移動禁止位置から移動許容位置への移動を禁
止する一方、始動キーが抜き出し可能位置にないときに
はロック部材の上記移動を許容する第2のロック部材制
御手段とで構成され、第1のロック部材制御手段に、ブ
レーキペダルの踏み込みに伴うロック部材の移動許容位
置側への付勢を緩衝する第1の弾性部材と、ロック部材
を移動禁止位置側に付勢する第2の弾性部材とが設けら
れ、第1の弾性部材の弾性定数が、第2の弾性部材の弾
性定数よりも大きい値に設定されていることを特徴とす
る自動変速機を備えた車両のシフトロック装置を提供す
る。
【0010】第2の発明は、第1の発明にかかる自動変
速機を備えた車両のシフトロック装置において、制御ピ
ンをシフト禁止位置からシフト許容位置へ移動させる際
にシフトレバー側から制御ピン側に加えられる力を緩衝
する第3の弾性部材が設けられ、該第3の弾性部材の弾
性定数が第2の弾性部材の弾性定数よりも小さい値に設
定されていることを特徴とする自動変速機を備えた車両
のシフトロック装置を提供する。
【0011】第3の発明は、第1の発明にかかる自動変
速機を備えた車両のシフトロック装置において、制御ピ
ンと係合し、該制御ピンのシフト禁止位置とシフト許容
位置との間での移動方向に移動できる可動部材がロック
部材として設けられ、第1のロック部材制御手段に、可
動部材と、ケーブルの制御ピン側の端部とに係合し、上
記制御ピン移動方向とは直交する方向において、制御ピ
ン側の位置と反制御ピン側の位置との間を移動すること
ができる係合部材が設けられ、該係合部材が制御ピン側
に位置するときには可動部材のシフト許容位置側への移
動を禁止し、反制御ピン側に位置するときには可動部材
の上記移動を許容するようになっていることを特徴とす
る自動変速機を備えた車両のシフトロック装置を提供す
る。
【0012】第4の発明は、第1の発明にかかる自動変
速機を備えた車両のシフトロック装置において、シフト
レバーが駐車レンジにセットされているときにはロック
部材の移動を妨げず、他方非駐車レンジにセットされて
いるときにはロック部材を移動許容位置に固定するかぎ
部材が設けられていることを特徴とする自動変速機を備
えた車両のシフトロック装置を提供する。
【0013】第5の発明は、第1の発明にかかる自動変
速機を備えた車両のシフトロック装置において、第1の
ロック部材制御手段に、ケーブルの制御ピン側の端部と
係合し、制御ピンのシフト禁止位置とシフト許容位置と
の間での移動方向と直交する方向において、制御ピン側
の位置と反制御ピン側の位置との間を移動することがで
きる係合部材が設けられ、該係合部材が、制御ピン側に
位置するときには制御ピンのシフト許容位置への移動を
禁止し、他方反制御ピン側に位置するときには制御ピン
の上記移動を許容するようになっていて、該係合部材が
ロック部材を兼ねていることを特徴とする自動変速機を
備えた車両のシフトロック装置を提供する。
【0014】第6の発明は、第1の発明にかかる自動変
速機を備えた車両のシフトロック装置において、第1の
ロック部材制御手段のケーブルの制御ピン側の端部と係
合し、シフト禁止位置とシフト許容位置との間での制御
ピンの移動方向とは直交する方向において、制御ピン側
の位置と反制御ピン側の位置との間を移動することがで
きる第1の係合部材と、第2のロック部材制御手段のケ
ーブルの制御ピン側の端部と係合し、第1の係合部材と
同一方向に移動することができる第2の係合部材とが設
けられ、少なくとも一方の係合部材が、制御ピン側に位
置するときにはロック部材の移動許容位置への移動が禁
止され、両係合部材がともに反制御ピン側に位置すると
きにはロック部材の移動許容位置への移動が許容される
ようになっていて、第1の弾性部材が第1の係合部材を
移動禁止位置に対応する側に付勢するようになってお
り、第2の弾性部材に代えてロック部材を移動許容位置
方向に付勢する第3の弾性部材が設けられ、かつ、第2
の係合部材を移動禁止位置に対応する側に付勢する第4
の弾性部材が設けられ、第1の弾性部材の弾性定数が最
も大きい値に設定され、第3の弾性部材の弾性定数がこ
れに次いで大きい値に設定され、第4の弾性部材の弾性
定数が最も小さい値に設定されていることを特徴とする
自動変速機を備えた車両のシフトロック装置を提供す
る。
【0015】第7の発明は、第1の発明にかかる自動変
速機を備えた車両のシフトロック装置において、第1の
ロック部材制御手段に、ケーブルの制御ピン側の端部と
係合し、制御ピンのシフト禁止位置とシフト許容位置と
の間での移動方向と直交する方向において、制御ピン側
の位置と反制御ピン側の位置との間を移動することがで
きる係合部材が設けられ、該係合部材が、制御ピン側に
位置するときには制御ピンのシフト許容位置への移動を
禁止し、他方反制御ピン側に位置するときには制御ピン
の上記移動を許容するようになっていて、該係合部材が
ロック部材を兼ねおり、第2のロック部材制御手段のケ
ーブルを、移動禁止位置に対応する側に付勢する第3の
弾性部材が設けられ、第1の弾性部材の付勢力が、第2
の弾性部材の付勢力と第3の弾性部材の付勢力の和より
も大きい値に設定されていることを特徴とする自動変速
機を備えた車両のシフトロック装置を提供する。
【0016】第8の発明は、第1の発明にかかる自動変
速機を備えた車両のシフトロック装置において、夫々制
御ピンと係合する第1,第2の2つのロック部材が設け
られ、第1のロック部材制御手段に、該第1のロック部
材制御手段のケーブルの制御ピン側の端部と、第1のロ
ック部材とに係合し、制御ピン側の位置と反制御ピン側
の位置との間を移動することができる第1の係合部材が
設けられ、第2の弾性部材が第1の係合部材を制御ピン
側に付勢するようになっており、第2のロック部材制御
手段に、該第2のロック部材制御手段のケーブルの制御
ピン側の端部と、第2のロック部材とに係合し、制御ピ
ン側の位置と反制御ピン側の位置との間を移動すること
ができる第2の係合部材が設けられ、該第2の係合部材
を制御ピン側に付勢する第3の弾性部材が設けられ、か
つ、制御ピンをシフト禁止位置からシフト許容位置へ移
動させる際にシフトレバー側から制御ピン側に加えられ
る力を緩衝する第4の弾性部材が設けられ、第4の弾性
部材の弾性定数が、第3の弾性部材の弾性定数よりも大
きい値に設定され、第4の弾性部材の付勢力が、第2の
ロック部材制御手段のケーブルの座屈荷重よりも小さい
値に設定されていることを特徴とする自動変速機を備え
た車両のシフトロック装置を提供する。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。 <第1実施例>以下、第1,第2の発明にかかる第1実
施例を説明する。図1に示すように、車両用自動変速機
APにはシフトレバー1(セレクトレバー)が設けられて
いる。そして、詳しくは図示していないが、このシフト
レバー1の上端部には操作ノブが取り付けられている。
また、シフトレバー1の下端部は車体側に固定されたレ
バー枢支軸によって回動可能に支持され、シフトレバー
1はレバー枢支軸を軸として両矢印F,R方向すなわち
車体前後方向に回動できるようになっている。ここで、
シフトレバー1が最も前側(F側)に位置するときにはP
レンジ(駐車レンジ)となり、シフトレバー1がこの位置
より後側にゆくに従って順に、Pレンジ→Rレンジ→N
レンジ→Dレンジ→2レンジ→1レンジとシフトされる
ようになっている。
【0018】シフトレバー1に対しては、そのシフト操
作をガイドするためのガイド機構が設けられている。す
なわち、管状のシフトレバー1の中空部には昇降ロッド
3が配設され、この昇降ロッド3の下端部に制御ピン2
(ディテントピン)が取り付けられている。ここで、昇降
ロッド3は、基本的には、図示していないプッシュボタ
ンが押されたときには所定の位置まで押し下げられ、該
プッシュボタンの押釦が解除されたときには、図示して
いないリターンスプリングによって元の位置まで戻され
るようになっている。このような昇降ロッド3の昇降に
伴って制御ピン2が昇降するようになっている。また、
昇降ロッド3の中間部には、後で説明する昇降ロッド用
コイルスプリング4が介設されている。なお、昇降ロッ
ド用コイルスプリング4は、請求項2に記載された「第
3の弾性部材」に相当する。
【0019】そして、ガイド溝5が形成されたガイドプ
レート6が車体側に取り付けられ、前記の制御ピン2を
ガイド溝5内の各レンジ位置に位置させることによっ
て、シフトレバー1を所定のレンジ位置に配置すること
ができるようになっている。ここで、Pレンジ位置はガ
イド溝5の天井部5aに設定され、Rレンジ位置は天井
部5bに設定され、N,D,2レンジ位置は天井部5cに設
定され、1レンジ位置は天井部5dに設定されている。
なお、天井部5aと天井部5bとの間にはゲート部5eが
設けられている。
【0020】かかるガイド機構において、後で説明する
シフトロックがかけられていないときには、プッシュボ
タンが押されると昇降ロッド3を介して制御ピン2が所
定の位置まで押し下げられ、制御ピン2とガイド溝5と
の係合状態が解除され、このときシフトレバー1はどの
レンジ位置へでも支障なくシフトできるようになる。な
お、以下では、Pレンジでプッシュボタンが押されたと
きに制御ピン2が配置される位置を「シフト許容位置」と
いうことにする。
【0021】他方、プッシュボタンが押されていないと
きには昇降ロッド3を介して制御ピン2が天井部5a〜
5dに当接する位置まで押し上げられ、制御ピン2とガ
イド溝5の各天井部5a〜5d又はゲート部5eとの係合
により、シフトレバー1のシフトは次のように規制され
る。すなわち、シフトレバー1は、Pレンジ→Rレン
ジ、Rレンジ→Pレンジ、Nレンジ→Rレンジ、2レン
ジ→1レンジの各シフトを行うことができない。つま
り、これらのシフトを行うにはプッシュボタンを押さな
ければならない。このように、特定のシフトをプッシュ
ボタンを押したときに限り可能としているのは、これら
のシフトは運転状態ないしは変速状態を大幅に変更する
シフトであるので、かかるシフトが不本意に行われるの
を防止するためである。これら以外のシフトは、プッシ
ュボタンが押されていない状態でも任意に行うことがで
きる。なお、以下では、Pレンジでプッシュボタンが押
されていないときに制御ピン2が配置される位置を「シ
フト禁止位置」ということにする。
【0022】ところで、この自動変速機APには、Pレ
ンジからRレンジ(走行レンジ)への不用意な、ないしは
不本意なシフトが起こるのを確実に防止するために、ブ
レーキロック機構とキーロック機構とを備えたシフトロ
ック装置Sが設けられているが、以下このシフトロック
装置Sについて説明する。なお、ブレーキロック機構と
キーロック機構とは、夫々、特許請求の範囲に記載され
た「第1のロック部材制御手段」と「第2のロック部材制
御手段」とに相当する。
【0023】シフトロック装置Sには、制御ピン2と係
合し、該制御ピン2のシフト禁止位置からシフト許容位
置への移動を禁止する制御ピン移動禁止位置と、上記移
動を許容する制御ピン移動許容位置とを占めることがで
きるロック部材7が設けられている。そして、ロック部
材7は、回転軸8回りにA1,A2方向に回動することが
できるようになっている。ここで、ロック部材7は、最
大限A2方向に回動したときには制御ピン移動禁止位置
を占め、このとき制御ピン2の下降すなわちシフト許容
位置への移動が、ロック部材7の係止部7aによって係
止される。他方、ロック部材7が最大限A1方向に回動
したときには制御ピン移動許容位置を占め、このとき制
御ピン2の下降は係止部7aによっては何ら妨げられな
い。
【0024】ロック部材7の周縁部の所定の部位には、
連結部材11を用いて第1ケーブル12の一方の端部
(以下、これを制御ピン側端部という)が連結されてい
る。ここで、第1ケーブル12がB1方向に変位したと
きにはロック部材7がA1方向に回動させられ、第1ケ
ーブル12がB2方向に変位したときにはロック部材7
がA2方向に回動させられるようになっている。なお、
第1ケーブル12は、その両端部近傍を除けば、第1固
定ブラケット13を介して車体側に固定された第1保護
チューブ14によって覆われている。
【0025】そして、第1ケーブル12のもう一方の端
部(以下、これをリンク部材側端部という)は、リンク部
材Lに連結されている。このリンク部材Lにおいてはシ
リンダ16内にC1,C2方向(軸線方向)に移動すること
ができるピストン17が嵌入されている。ここで、ピス
トン17は第2コイルスプリング26によって常時C2
方向に付勢されている。ピストン17内には第1中空部
18が形成され、この第1中空部18内に第1球部材1
9が収容されている。この第1球部材19には第1ケー
ブル12のリンク部材側端部が連結されている。第1中
空部18は、第1球部材19をちょうど収容できるよう
な形状とされ、かつ第1ケーブル12を通すための穴部
を備えている。なお、第2コイルスプリング26は、特
許請求の範囲に記載された「第2の弾性部材」に相当す
る。
【0026】さらに、ピストン17内には、第2中空部
21が形成されている。そして、第2中空部21内に第
2球部材22が収容され、この第2球部材22に第2ケ
ーブル23の一方の端部(以下、これをリンク部材側端
部という)が連結されている。第2中空部21はC1,C2
方向(ピストン軸線方向)に長手となる略円柱形とされ、
第2球部材22は、第2中空部21内でC1,C2方向に
移動できるようになっている。また、第2中空部21
は、第2ケーブル23を通すための穴部を備えている。
なお、第2ケーブル23は、その両端部近傍を除けば第
2固定ブラケット25を介して車体側に固定された第2
保護チューブ24によって覆われている。
【0027】第2ケーブル23のもう一方の端部(以
下、これをブレーキ側端部という)は、支持軸28によ
ってD1,D2方向に回動可能に支持されたリンクレバー
31の先端部に連結具32を用いて連結されている。ま
た、ブレーキペダル29も支持軸28によってD1,D2
方向に回動可能に支持されている。そして、リンクレバ
ー31は、一端が固定ブラケット25に固定され他端が
リンクレバー31の先端部に固定された第1コイルスプ
リング33によって常時D1方向に付勢されている。こ
のため、リンクレバー31は、ブレーキペダル29に付
設された係止ピン34に常時当接するようになってい
る。つまり、ブレーキペダル29が踏み込まれてD1
向に回動したときには、リンクレバー31が第1コイル
スプリング33によってD1方向に回動させられ、これ
に伴って第2ケーブル23ひいてはピストン17がC1
方向に付勢される。なお、第1コイルスプリング33
は、特許請求の範囲に記載された「第1の弾性部材」に相
当する。
【0028】ここで、第1コイルスプリング33の弾性
定数は、第2コイルスプリング26の弾性定数よりも大
きい値に設定されている。このため、後で説明するキー
ロック部材Kによってピストン17のC1,C2方向の移
動が妨げられていない限り、ブレーキペダル29が踏み
込まれリンクレバー31がD1方向に回動したときに
は、第1コイルスプリング33の付勢力によってピスト
ン17がC1方向に移動させられ、これに伴って第1ケ
ーブル12のリンク部材側端部がC1方向に変位させら
れ、したがって第1ケーブル12の制御ピン側端部がB
1方向に変位させられ、ロック部材7がA1方向に回動さ
せられ、ロック部材7は制御ピン移動許容位置を占め
る。この場合、ブレーキペダル29に加えられた踏み込
み力が、第2ケーブル23には作用しないので(もちろ
ん、第1ケーブル12にも作用しない)、第2ケーブル
23の耐久性が大幅に高められる。このため、シフトロ
ック装置Sの信頼性が高められる。
【0029】他方、この状態からブレーキペダル29の
踏み込みが解除されたときには、ブレーキペダル29の
2方向への復元力及び第2コイルスプリング26の付
勢力によって、ピストン17がC2方向に移動させら
れ、これに伴って第1ケーブル12のリンク部材側端部
がC2方向に変位させられ、したがって第1ケーブル1
2の制御ピン側端部がB2方向に変位させられ、ロック
部材7がA2方向に回動させられ、ロック部材7は制御
ピン移動禁止位置を占める。
【0030】リンク部材Lにほぼ隣接してキーロック部
材Kが設けられ、このキーロック部材Kにおいては、ケ
ース37内にC1,C2方向に移動することができるスラ
イダ38が収容されている。そして、スライダ38に形
成された突起部38aが、ピストン17に形成された凹
部39に嵌入され、これによってピストン17とスライ
ダ38とがC1,C2方向に一体的に移動するようになっ
ている。また、スライダ38にはキーロックピン収容穴
41が形成されている。
【0031】さらに、エンジンの始動キー(図示せず)の
操作に対応してキーロックピン収容穴41と係合・離脱
するキーロックピン42が設けられている。ここで、キ
ーロックピン42がキーロックピン収容穴41と係合し
ているときには、キーロックピン42によってスライダ
38のC1,C2方向の移動が係止され、したがってピス
トン17のC1,C2方向の移動が係止される。他方、キ
ーロックピン42がキーロックピン収容穴41と係合し
ていないときには、キーロックピン42はスライダ38
及びピストン17のC1,C2方向の移動を何ら妨げな
い。
【0032】ここで、始動キーが抜き出し可能位置にあ
るとき、すなわちイグニッション・オフ状態にあるとき
には、キーロックピン42がキーロックピン収容穴41
と係合し、このときスライダ38及びピストン17のC
1,C2方向の移動が係止される。すなわち、キーロック
部材Kはキーロック状態となる。この場合、ピストン1
7のC1,C2方向の移動が係止されるので、たとえブレ
ーキペダル29が踏み込まれても、ロック部材7は制御
ピン移動許容位置を占めることができない。
【0033】他方、始動キーが抜き出し可能位置にない
とき、すなわちイグニッション・オン状態又はACC状
態にあるときには、キーロックピン42はキーロックピ
ン収容穴41とは係合せず、このときスライダ38及び
ピストン17のC1,C2方向の移動は、キーロック部材
Kによっては何ら妨げられない。すなわち、キーロック
部材Kは非ロック状態となる。この場合、ブレーキペダ
ル29が踏み込まれたときにはロック部材7は制御ピン
移動許容位置を占め、該踏み込みが解除されたときには
ロック部材7は制御ピン移動禁止位置を占める。
【0034】つまり、かかるシフトロック装置Sによれ
ば、始動キーが抜き出し可能位置になく(イグニッショ
ン・オン状態又はACC状態)、かつブレーキペダル2
9が踏み込まれているときに限り、ロック部材7が制御
ピン移動許容位置を占め、制御ピン2のシフト許容位置
への移動が許容されるので、PレンジからRレンジ(走
行レンジ)へのシフト時に、車両が不本意ないしは不用
意に発進するのが確実に防止される。
【0035】ところで、前記したとおり、第2コイルス
プリング26の弾性定数(これをk2とする)が第1コイル
スプリング33の弾性定数(これをk1とする)よりも小さ
い値に設定されているが、さらに昇降ロッド用コイルス
プリング4の弾性定数(これをk3とする)が第2コイルス
プリング26の弾性定数(k2)よりも小さい値に設定され
ている。すなわち、k1>k2>k3となっている。
【0036】各コイルスプリング4,26,33の弾性定
数をこのように設定することによって、次のような作用
・効果が得られる。すなわち、k1>k2とされているの
で、キーロック解除状態(イグニッション・オン又はA
CC)においてブレーキペダル29が踏み込まれたとき
に、第1コイルスプリング33の付勢力によってピスト
ン17をC1方向に支障なく移動させることができる。
もし、k1<k2であれば、ブレーキペダル29を踏み込ん
でもピストン17はC1方向には移動しないことにな
る。
【0037】また、k2>k3とされているので、キーロッ
ク解除状態(イグニッション・オン又はACC)におい
て、ブレーキペダル29が踏み込まれていないのにもか
かわらずプッシュボタンが押されたときには、ピストン
17のC1方向への移動を確実に係止し、ロック部材7
に制御ピン移動禁止姿勢をとらせて、制御ピン2がシフ
ト許容位置に移動するのを係止することができる。も
し、k2<k3であれば、このような場合には、ピストン1
7がC1方向に移動し、制御ピン2がシフト許容位置に
移動してしまうことになる。
【0038】<第2実施例>以下、図2を参照しつつ、
第1,第3の発明にかかる第2実施例を説明するが、説
明の重複を避けるため、図1に示す第1実施例と共通の
部分については、図1と同一番号を付してその説明を省
略し、以下では第1実施例との相異点についてのみ説明
する。図2に示すように、第2実施例では、ガイド溝5
のPレンジ位置と対応する位置付近に、ロック部材とし
て、ハウジング51内に収容され制御ピン2の昇降方向
に移動することができる可動部材52が設けられてい
る。この可動部材52には制御ピン2と係合する切欠部
52aが形成されている。
【0039】そして、ハウジング51に近接して、リン
ク部材Lが配置されている。このリンク部材Lにおいて
は、シリンダ53内にE1,E2方向、すなわち制御ピン
2の昇降方向と直交する方向に移動することができるピ
ストン54が嵌入されている。ここで、ピストン54は
リターン用コイルスプリング58によって常時E2方向
に付勢されている。ピストン54内には第1空間部55
が形成され、この第1空間部55内に第1ボール部材5
6が収容されている。この第1ボール部材56には、一
端がリンクレバー31の先端部に連結されたブレーキ側
ケーブル57の他端が連結されている。そして、第1空
間部55はE1,E2方向に長手となる略円柱形とされ、
第1ボール部材56は、第1空間部55内でE1,E2
向に移動できるようになっている。また、第1空間部5
5は、ブレーキ側ケーブル57を通すための穴部を備え
ている。ここで、リターン用コイルスプリング58の弾
性定数は第1コイルスプリング33の弾性定数よりも小
さい値に設定されている。なお、リターン用コイルスプ
リング58は、請求項1に記載された「第2の弾性部材」
に相当する。また、ピストン54は、請求項3に記載さ
れた「係合部材」に相当する。
【0040】さらに、ピストン54内には、第2空間部
59が形成されている。そして、第2空間部59内に第
2ボール部材60が収容され、この第2ボール部材60
に、一端が連結金具62を介してスライダ38に連結さ
れたキーロック側ケーブル61の他端が連結されてい
る。第2空間部59は、第2ボール部材60をちょうど
収容できるような形状とされ、かつキーロック側ケーブ
ル61を通すための穴部を備えている。
【0041】また、キーロック部材Kにおいては、スラ
イダ38がF1,F2方向に移動できるようになってい
る。そして、キーロックピン42がキーロックピン収容
穴41と係合するときには、スライダ38のF1,F2
向の移動が係止され、これに伴ってピストン54のE1,
2方向の移動が係止され、キーロック部材Kがキーロ
ック状態となる。他方、キーロックピン42がキーロッ
クピン収容穴41と係合していないときには、スライダ
38のF1,F2方向の移動及びピストン54のE1,E2
向の移動が何ら妨げられず、キーロック部材Kはキーロ
ック解除状態となる。
【0042】第2実施例においては、キーロック部材K
によってピストン54のE1,E2方向の移動が妨げられ
ていない限り、ブレーキペダル29が踏み込まれリンク
レバー31がD1方向に回動したときには、第1コイル
スプリング33の付勢力によってピストン54がE1
向に移動させられ、これに伴って可動部材52が下降可
能な状態となる。ここで、プッシュボタンが押される
と、制御ピン2が可動部材52とともにシフト許容位置
へ移動する。この場合、ブレーキペダル29に加えられ
た踏み込み力が、ブレーキ側ケーブル57には作用しな
いので(もちろん、キーロック側ケーブル61にも作用
しない)、ブレーキ側ケーブル57の耐久性が大幅に高
められ、シフトロック装置Sの信頼性が高められる。
【0043】他方、ブレーキペダル29が踏み込まれて
いないときには、リターン用コイルスプリング58の付
勢力によって、ピストン54がE2側に配置され、ピス
トン54によって可動部材52の下降が係止される。こ
のため、プッシュボタンが押されても、制御ピン2はシ
フト許容位置へは移動しない。
【0044】第2実施例においても、第1実施例と同様
に、確実にシフトロックを行うことができ、かつケーブ
ルの耐久性を高めることができる。
【0045】<第3実施例>以下、図3〜図5を参照し
つつ、第1,第4の発明にかかる第3実施例を説明する
が、第3実施例の基本部分は図2に示す第2実施例と共
通であるので、説明の重複を避けるため、図2に示す第
2実施例と共通の部分(あるいは図1に示す第1実施例
と共通の部分)については、図2(あるいは図1)と同一
番号を付してその説明を省略し、以下では第2実施例
(あるいは第1実施例)との相異点についてのみ説明す
る。なお、図3はシフトレバー1がNレンジにセットさ
れている状態を示し、図4は図3の状態からプッシュボ
タンを押しながらシフトレバー1をPレンジにシフトし
た状態を示し、図5はさらにプッシュボタンの押釦を解
除した状態を示している。
【0046】図3〜図5に示すように、第3実施例で
は、ブレーキ側ケーブル57とブレーキペダル29とが
直結コイルスプリング65によって直接的に連結され、
リンクレバーは設けられていない。しかしながら、ブレ
ーキペダル29が踏み込まれたときには、ブレーキ側ケ
ーブル57が直結コイルスプリング65よってD1方向
ないしはE1方向に付勢されるだけであるので、ブレー
キペダル29の踏み込み力がブレーキ側ケーブル57に
は直接的には作用せず、該ブレーキ側ケーブル57の耐
久性が高められる。ここで、直結コイルスプリング65
の弾性定数が、リターン用コイルスプリング58の弾性
定数よりも大きい値に設定されているのはもちろんであ
る。なお、直結コイルスプリング65は、請求項1に記
載された「第1の弾性部材」に相当する。なお、キーロッ
ク状態でブレーキペダル29が踏み込まれたときには、
直結コイルスプリング65が伸びるだけであって、ピス
トン54はE1方向には移動しない。
【0047】さらに、第3実施例では、ピストン54が
ロック部材を兼ねており、別体のロック部材は設けられ
ていない。また、シリンダ53に設けられた回転軸66
まわりに回動することができるクランプ部材67が設け
られている。ここで、クランプ部材67は付勢ばね68
によって図3〜図5中の位置関係において反時計回り方
向に常時付勢されている。そして、このクランプ部材6
7は、解除レバー69と係合していないときには、図3
にその状態が示されているように、その曲がり部67a
をピストン54の切欠部54aと係合させ、このときピ
ストン54(ロック部材)が制御ピン移動許容位置に固定
(クランプ)される。なお、クランプ部材67は特許請求
の範囲に記載された「かぎ部材」に相当する。
【0048】解除レバー69はシフトレバー1と連動
し、シフトレバー1がPレンジにシフトされたときに
は、図4にその状態が示されているように、解除レンジ
69がクランプ部材67を時計回り方向に回動させ、ク
ランプ部材67によるピストン54の固定(クランプ)を
解除する。かかる、クランプ部材67の作用により、非
駐車レンジにおいて、ピストン54が確実に制御ピン移
動許容位置に保持され、非駐車レンジからPレンジへの
シフトが円滑化される。
【0049】第3実施例においても、第2実施例(ある
いは第1実施例)と同様に、確実にシフトロックを行う
ことができ、かつケーブルの耐久性を高めることができ
る。
【0050】<第4実施例>以下、図6〜図7を参照し
つつ、第1,第5の発明にかかる第4実施例を説明する
が、第4実施例の基本部分は図3〜図5に示す第3実施
例と共通であるので、説明の重複を避けるため、図3〜
図5に示す第3実施例と共通な部分ないしは既述のその
他の実施例と共通な部分については、図3〜図5と同一
番号を付してその説明を省略し、以下では第3実施例と
の相異点についてのみ説明する。なお、図6はシフトレ
バー1がDレンジにセットされている状態を示し、図7
はシフトレバー1がPレンジにセットされている状態を
示している。
【0051】図6〜図7に示すように、第4実施例では
制御ピン2付近に配置されたリンク部材L(以下、適宜
第1リンク部材Lという)に加えて第2リンク部材L'が
設けられている。そして、第2リンク部材L'において
は、シリンダ71内にH1,H2方向に移動することがで
きるピストン72が嵌入されている。ピストン72内に
は第1空隙部73が形成され、この第1空隙部73内に
第1球形部材74が収容されている。この第1球形部材
74にはブレーキ側ケーブル57の一端が連結されてい
る。
【0052】また、ピストン72内には、第2空隙部7
5が形成されている。そして、第2空隙部75内に第2
球形部材76が収容され、この第2球形部材76にキー
ロック側ケーブル61の一端が連結されている。さら
に、ピストン72内には、第3空隙部77が形成されて
いる。そして、第3空隙部77内に第3球形部材78が
収容され、この第3球形部材78は、直結コイルスプリ
ング79を介してブレーキペダル29に連結されてい
る。
【0053】キーロック部材Kにおいては、スライダ3
8がG1,G2方向に移動できるようになっている。そし
て、キーロックピン42がキーロックピン収容穴41と
係合するときには、スライダ38のG1,G2方向の移動
が係止され、これに伴ってピストン72のH1,H2方向
の移動、ひいてはピストン54のE1,E2方向の移動が
係止され、キーロック部材Kがキーロック状態となる。
他方、キーロックピン42がキーロックピン収容穴41
と係合していないときには、スライダ38のG1,G2
向の移動、ピストン72のH1,H2方向の移動及びピス
トン54のE1,E2方向の移動が妨げられず、キーロッ
ク部材Kはキーロック解除状態となる。
【0054】第4実施例においては、キーロック部材K
によってピストン72のH1,H2方向の移動が妨げられ
ていない限り、ブレーキペダル29が踏み込まれてD1
方向に回動したときには、直結コイルスプリング79の
付勢力によってピストン72がH1方向に移動させら
れ、これに伴ってピストン54がE1方向に移動させら
れ、ピストン54(ロック部材)が制御ピン移動許容位置
にセットされる。ここでプッシュボタンが押されると、
制御ピン2がにシフト許容位置へ移動する。この場合、
ブレーキペダル29に加えられた踏み込み力が、ブレー
キ側ケーブル57及びキーロック側ケーブル61には直
接作用しないので、ブレーキ側ケーブル57及びキーロ
ック側ケーブル61の耐久性が大幅に高められ、シフト
ロック装置Sの信頼性が高められる。
【0055】他方、ブレーキペダル29が踏み込まれて
いないときには、リターン用コイルスプリング58の付
勢力によって、ピストン54(ロック部材)がE2側に配
置されて制御ピン移動禁止位置を占める。このため、プ
ッシュボタンが押されても、制御ピン2はシフト許容位
置へは移動しない。
【0056】第4実施例においても、第1実施例と同様
に、確実にシフトロックを行うことができ、かつケーブ
ルの耐久性を高めることができる。
【0057】<第5実施例>以下、図8〜図11を参照
しつつ、第1,第6の発明にかかる第5実施例を説明す
るが、第5実施例の基本部分は図3〜図5に示す第3実
施例と共通であるので、説明の重複を避けるため、図3
〜図5に示す第3実施例と共通の部分については、図3
〜図5と同一番号を付してその説明を省略し、以下では
第3実施例との相異点についてのみ説明する。なお、図
8はシフトレバー1がDレンジにセットされている状態
を示し、図9はプッシュボタンを押しながらシフトレバ
ー1をPレンジにシフトした状態を示し、図10はこの
状態からプッシュボタンの押釦を解除した状態を示し、
図11はPレンジにおいてキーロック状態でブレーキペ
ダルを踏み込んだ状態を示している。
【0058】図8〜図11に示すように、第5実施例で
は、K1,K2方向に回動することができるロック部材8
1が設けられ、このロック部材81は付勢コイルスプリ
ング82によって常時E1方向に付勢されている。そし
て、リンク部材Lにおいては、ピストン54(以下、適
宜第1ピストン54という)と、リターン用コイルスプ
リング58(以下、適宜第1リターン用コイルスプリン
グ58という)を備えたシリンダ53(以下、適宜第1シ
リンダ53という)に加えて、第2シリンダ53'が設け
られ、この第2シリンダ53'内にE1,E2方向に移動す
ることができる第2ピストン80が嵌入されている。こ
こで、第2ピストン80は第2リターン用コイルスプリ
ング83によって常時E2方向に付勢されている。この
第2ピストン80内に、第3実施例と同様の(つまり共
通の)第2空間部59が形成され、この第2空間部59
内に第2ボール部材60が収容され、この第2ボール部
材60にキーロック側ケーブル61が連結されている。
なお、第1,第2ピストン54,80は夫々、請求項6に
記載された「第1,第2の係合部材」に相当する。また、
各コイルスプリング58,82,83は夫々、請求項6に
記載された「第1,第3,第4の弾性部材」に相当する。
【0059】3つのコイルスプリング58,82,83に
おいては、第1リターン用コイルスプリング58の弾性
定数が最も大きい値に設定され、付勢コイルスプリング
82の弾性定数がこれに次いで大きい値に設定され、第
2リターン用コイルスプリング83の弾性定数が最も小
さい値に設定されている
【0060】この第5実施例において、ブレーキペダル
が踏み込まれていないときには、ブレー側ケーブル57
がJ2第側に位置し、1ピストン54がE2側(制御ピン
側位置)に配置され、第1ピストン54によってロック
部材81がK2側(制御ピン移動禁止位置)に配置され、
制御ピン2のシフト許容位置への移動が係止される。ま
た、キーロック時には、第2ピストン80がE2側(制御
ピン側位置)に配置され、第2ピストン80によってロ
ック部材81がK2側(制御ピン移動禁止位置)に配置さ
れ、制御ピン2のシフト許容位置への移動が係止され
る。
【0061】そして、キーロック解除時において、ブレ
ーキペダルが踏み込まれたとき(ブレーキ側ケーブル5
7がJ1側に位置する)には、両ピストン54,80がE1
側(反制御ピン側位置)に配置され、付勢コイルスプリン
グ82によってロック部材81がK1側(制御ピン移動許
容位置)に配置され、制御ピン2のシフト許容位置への
移動が許容される。
【0062】第5実施例においても、第1実施例と同様
に、確実にシフトロックを行うことができ、かつケーブ
ルの耐久性を高めることができる。
【0063】<第6実施例>以下、図12〜図15を参
照しつつ、第1,第7の発明にかかる第6実施例を説明
するが、第6実施例の基本部分は図6〜図7に示す第4
実施例と共通であるので、説明の重複を避けるため、図
6〜図7に示す第4実施例と共通の部分については、図
6〜図7と同一番号を付してその説明を省略し、以下で
は第4実施例との相異点についてのみ説明する。なお、
図12はシフトレバー1がDレンジにセットされている
状態を示し、図13はプッシュボタンを押しながらシフ
トレバー1をPレンジにシフトした状態を示し、図14
はこの状態からプッシュボタンの押釦を解除した状態を
示し、図15はPレンジにおいてキーロック状態でブレ
ーキペダルを踏み込んだ状態を示している。
【0064】図12〜図15に示すように、第6実施例
では、ピストン54内において、ブレーキ側ケーブル5
7からオフセットした位置に凹部86が設けられ、リタ
ーン用スプリング58の一端がこの凹部86に固定され
ている。つまり、第6実施例は、第4実施例とはリター
ン用コイルスプリング58の配設位置が異なる。しかし
ながら、リターン用コイルスプリング58の作用は第4
実施例の場合と同様である。
【0065】さらに、第6実施例では、キーロック側ケ
ーブル61をG2方向、すなわちピストン54(ロック部
材)を制御ピン移動禁止位置側に付勢する第3コイルス
プリング87が設けられている。そして、直結コイルス
プリング79の付勢力が、リターン用コイルスプリング
58第2の付勢力と第3コイルスプリング87の付勢力
の和よりも大きい値に設定されている。このように、第
3コイルスプリング87が設けられているので、ブレー
キペダル29の踏み込み解除時における、キーロック側
ケーブル61ないしはスライダ38のG2方向への移動
が円滑化される。なお、第3コイルスプリング87は、
請求項7に記載された「第3の弾性部材」に相当する。
【0066】なお、図12に示すように、シフトロック
装置SはPレンジ以外では始動キーを抜くことができな
い構造とされている。また、図13に示すように、シフ
トロック装置Sはプッシュボタンを押したままPレンジ
にシフトしても始動キーを抜くことができない構造とさ
れている。そして、図14に示すように、Pレンジにお
いてプッシュボタンの押釦が解除されたときに始動キー
を抜くことができるようになる。
【0067】<第7実施例>以下、図16〜図17を参
照しつつ、第1,第8の発明にかかる第7実施例を説明
するが、第7実施例の基本部分は図8〜図11に示す第
5実施例と共通であるので、説明の重複を避けるため、
図8〜図11に示す第5実施例と共通の部分ないしはそ
の他の実施例と共通の部分については、図8〜図11な
いしは既述のその他の図と同一番号を付してその説明を
省略し、以下では主として第5実施例との相異点につい
てのみ説明する。
【0068】図16〜図17に示すように、第7実施例
では、夫々制御ピン2と係合することができる第1,第
2ロック部材93,95が設けられている。そして、第
1ロック部材93は回動軸99回りに回動できるように
なっており、かつ連結ピン92を介して第1ピストン5
4の先端部に連結されている。つまり、第1ロック部材
93は第1ピストン54と連動する構造とされている。
【0069】他方、第2ロック部材95は、回動軸94
回りに回動できるようになっており、かつ第2ピストン
80の先端部と当接・係合するようになっている。した
がって、第2ロック部材95は、第2ピストン80によ
って制御ピン移動禁止位置方向へは押し上げられるが、
制御ピン移動許容位置方向へは引き戻されない構造とさ
れている。しかしながら、第2ロック部材95は、ばね
97によって第2ピストン80側に常時付勢されるよう
になっている。なお、第7実施例では、第1実施例と同
様に、昇降ロッド用コイルスプリング4が設けられてい
る。
【0070】そして、第7実施例においては、昇降ロッ
ド用コイルスプリング4の弾性定数が、第2リターン用
スプリング83の弾性定数よりも大きい値に設定されて
いる。また、直結コイルスプリング79の弾性定数が第
1リターン用スプリング58の弾性定数よりも大きい値
に設定されている。さらに、昇降ロッド用コイルスプリ
ング4の付勢力が、キーロック側ケーブル61の座屈荷
重よりも小さい値に設定されている。かかる設定によっ
て、各ケーブル57,61にブレーキペダル29の踏み
込み力が直接的に作用するのを防止しつつ、確実にシフ
トロックを行うことができるようになっている。なお、
各コイルスプリング79,58,83,4は夫々、請求項
1,8に記載された「第1,第2,第3,第4の弾性部材」に
相当する。
【0071】この第7実施例において、ブレーキペダル
29が踏み込まれていないときには、ブレーキ側ケーブ
ル57が制御ピン側に移動して第1ピストン54が制御
ピン側位置に配置され、これに伴って第1ロック部材9
3が制御ピン移動禁止位置に配置され、これによって制
御ピン2のシフト許容位置への移動が係止される。ま
た、キーロック時には、第2ピストン80が制御ピン側
位置に配置され、第2ピストン80によって第2ロック
部材95が制御ピン移動禁止位置に押し上げられ、これ
によって制御ピン2のシフト許容位置への移動が係止さ
れる。
【0072】そして、キーロック解除時において、ブレ
ーキペダル29が踏み込まれたときには、両ピストン5
4,80が反制御ピン側位置に配置される。このとき第
1ロック部材93は第1ピストン54との連動により制
御ピン移動許容位置に配置される。他方、第2ロック部
材95はばね97の付勢力によって制御ピン移動許容位
置に配置される。このため、制御ピン2のシフト許容位
置への移動が何ら妨げられなくなり、ここでプッシュボ
タンが押されたときには制御ピン2がシフト許容位置に
移動する。
【0073】第7実施例においても、第1実施例と同様
に、確実にシフトロックを行うことができ、かつケーブ
ルの耐久性を高めることができる。
【0074】
【発明の作用・効果】第1の発明によれば、ブレーキペ
ダルの踏み込み力が直接的にはケーブルに作用しないの
で、ケーブルに過大な荷重がかけられず、ケーブルない
しはシフトロック装置の耐久性が高められる。また、第
1の弾性部材の弾性定数が第2の弾性部材の弾性定数よ
りも大きい値とされるので、キーロック解除状態におけ
るブレーキペダル踏み込み時に、ロック部材を確実に制
御ピン移動許容位置に配置することができる。このた
め、キーロックとブレーキロックとからなるシフトロッ
クのオン・オフを正確に行うことができる。
【0075】第2の発明によれば、基本的には第1の発
明と同様の作用・効果が得られる。さらに、第3の弾性
部材によって制御ピンに加えられる力が緩衝されるの
で、シフトレバー側からケーブル等に過大な荷重がかけ
られない。このため、シフトロック装置の耐久性が一層
高められる。また、第3の弾性部材の弾性定数が第2の
弾性部材の弾性定数よりも小さい値とされるので、キー
ロック状態においてブレーキペダルが踏み込まれていな
いときにプッシュボタンが押されても、制御ピンのシフ
ト許容位置への移動が確実に係止される。
【0076】第3の発明によれば、基本的には第1の発
明と同様の作用・効果が得られる。さらに、キーロック
時あるいはブレーキロック時には、係合部材によって可
動部材のシフト許容位置側への移動がリジッドな状態で
確実に防止されるので、シフトロック時にプッシュボタ
ンが強い力で押されたときでも、制御ピンのシフト許容
位置への移動を確実に係止することができる。
【0077】第4の発明によれば、基本的には第1の発
明と同様の作用・効果が得られる。さらに、非駐車レン
ジではかぎ部材によってロック部材が制御ピン移動許容
位置に固定されるので、非駐車レンジからPレンジへの
シフトが円滑化される。
【0078】第5の発明によれば、基本的には第1の発
明と同様の作用・効果が得られる。さらに、ロック部材
を別体で設ける必要がないので、シフトロック装置の部
品点数が削減される。
【0079】第6の発明によれば、基本的には第1の発
明と同様の作用・効果が得られる。さらに、ブレーキペ
ダルの踏み込み力が、制御ピン側の第1の弾性部材によ
って緩衝されるので、ケーブルとブレーキペダルとの間
に弾性部材を配置する必要がなくなり、ブレーキペダル
まわりの構造が簡素化される。
【0080】第7の発明によれば、基本的には第1の発
明と同様の作用・効果が得られる。さらに、第3の弾性
部材によって、キーロック側のケーブルが制御ピン移動
禁止方向に付勢されるので、キーロック動作が円滑化さ
れる。
【0081】第8の発明によれば、基本的には第1の発
明と同様の作用・効果が得られる。さらに、第4の弾性
部材の弾性定数が第3の弾性部材の弾性定数よりも大き
い値に設定され、かつ第4の弾性部材の付勢力が第2の
ロック部材制御手段のケーブルの座屈荷重よりも小さい
値に設定されているので、各ケーブルにブレーキペダル
の踏み込み力が直接的に作用するのを防止しつつ、確実
にシフトロックを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示す自動変速機のシフ
トロック装置の一部断面立面説明図である。
【図2】 本発明の第2実施例を示す自動変速機のシフ
トロック装置の一部断面立面説明図である。
【図3】 本発明の第3実施例を示す自動変速機のシフ
トロック装置の一部断面立面説明図である。
【図4】 本発明の第3実施例を示す自動変速機のシフ
トロック装置の一部断面立面説明図である。
【図5】 本発明の第3実施例を示す自動変速機のシフ
トロック装置の一部断面立面説明図である。
【図6】 本発明の第4実施例を示す自動変速機のシフ
トロック装置の一部断面立面説明図である。
【図7】 本発明の第4実施例を示す自動変速機のシフ
トロック装置の一部断面立面説明図である。
【図8】 本発明の第5実施例を示す自動変速機のシフ
トロック装置の一部断面立面説明図である。
【図9】 本発明の第5実施例を示す自動変速機のシフ
トロック装置の一部断面立面説明図である。
【図10】 本発明の第5実施例を示す自動変速機のシ
フトロック装置の一部断面立面説明図である。
【図11】 本発明の第5実施例を示す自動変速機のシ
フトロック装置の一部断面立面説明図である。
【図12】 本発明の第6実施例を示す自動変速機のシ
フトロック装置の一部断面立面説明図である。
【図13】 本発明の第6実施例を示す自動変速機のシ
フトロック装置の一部断面立面説明図である。
【図14】 本発明の第6実施例を示す自動変速機のシ
フトロック装置の一部断面立面説明図である。
【図15】 本発明の第6実施例を示す自動変速機のシ
フトロック装置の一部断面立面説明図である。
【図16】 本発明の第7実施例を示す自動変速機のシ
フトロック装置の制御ピンまわりの一部断面立面説明図
である。
【図17】 本発明の第7実施例を示す自動変速機のシ
フトロック装置のブレーキペダルまわりの斜視図であ
る。
【符号の説明】
AP…自動変速機 S…シフトロック装置 L,L'…リンク部材 K…キーロック部材 1…シフトレバー 2…制御ピン 4…昇降ロッド用コイルスプリング 7…ロック部材 12…第1ケーブル 23…第2ケーブル 26…第2コイルスプリング 29…ブレーキペダル 33…第1コイルスプリング 52…可動部材 54…第1ピストン 57…ブレーキ側ケーブル 58…第1リターン用コイルスプリング 61…キーロック側ケーブル 65,79…直結コイルスプリング 67…クランプ部材 80…第2ピストン 81…ロック部材 82…コイルスプリング 83…第2リターン用コイルスプリング 87…コイルスプリング 93…第1ロック部材 95…第2ロック部材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シフトレバーの駐車レンジと非駐車レン
    ジとの間でのシフトを禁止するシフト禁止位置と、上記
    シフトを許容するシフト許容位置とを占めることができ
    る制御ピンと、 制御ピンと係合し、該制御ピンのシフト禁止位置からシ
    フト許容位置への移動を禁止する移動禁止位置と、上記
    移動を許容する移動許容位置とを占めることができるロ
    ック部材と、 ロック部材を移動禁止位置にセットするかそれとも移動
    許容位置にセットするかを切り替えることができるロッ
    ク部材切替手段とが設けられ、 該ロック部材切替手段が、ケーブルを介してロック部材
    とブレーキペダルとを係合させ、ブレーキペダルが踏み
    込まれているときにはロック部材を移動許容位置側に付
    勢する一方、ブレーキペダルが踏み込まれていないとき
    には上記付勢を解除する第1のロック部材制御手段と、 始動キーが抜き出し可能位置にあるときにはロック部材
    の移動禁止位置から移動許容位置への移動を禁止する一
    方、始動キーが抜き出し可能位置にないときにはロック
    部材の上記移動を許容する第2のロック部材制御手段と
    で構成され、 第1のロック部材制御手段に、ブレーキペダルの踏み込
    みに伴うロック部材の移動許容位置側への付勢を緩衝す
    る第1の弾性部材と、ロック部材を移動禁止位置側に付
    勢する第2の弾性部材とが設けられ、 第1の弾性部材の弾性定数が、第2の弾性部材の弾性定
    数よりも大きい値に設定されていることを特徴とする自
    動変速機を備えた車両のシフトロック装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された自動変速機を備え
    た車両のシフトロック装置において、 制御ピンをシフト禁止位置からシフト許容位置へ移動さ
    せる際にシフトレバー側から制御ピン側に加えられる力
    を緩衝する第3の弾性部材が設けられ、 該第3の弾性部材の弾性定数が第2の弾性部材の弾性定
    数よりも小さい値に設定されていることを特徴とする自
    動変速機を備えた車両のシフトロック装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載された自動変速機を備え
    た車両のシフトロック装置において、 制御ピンと係合し、該制御ピンのシフト禁止位置とシフ
    ト許容位置との間での移動方向に移動できる可動部材が
    ロック部材として設けられ、 第1のロック部材制御手段に、可動部材と、ケーブルの
    制御ピン側の端部とに係合し、上記制御ピン移動方向と
    は直交する方向において、制御ピン側の位置と反制御ピ
    ン側の位置との間を移動することができる係合部材が設
    けられ、 該係合部材が制御ピン側に位置するときには可動部材の
    シフト許容位置側への移動を禁止し、反制御ピン側に位
    置するときには可動部材の上記移動を許容するようにな
    っていることを特徴とする自動変速機を備えた車両のシ
    フトロック装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載された自動変速機を備え
    た車両のシフトロック装置において、 シフトレバーが駐車レンジにセットされているときには
    ロック部材の移動を妨げず、他方非駐車レンジにセット
    されているときにはロック部材を移動許容位置に固定す
    るかぎ部材が設けられていることを特徴とする自動変速
    機を備えた車両のシフトロック装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載された自動変速機を備え
    た車両のシフトロック装置において、 第1のロック部材制御手段に、ケーブルの制御ピン側の
    端部と係合し、制御ピンのシフト禁止位置とシフト許容
    位置との間での移動方向と直交する方向において、制御
    ピン側の位置と反制御ピン側の位置との間を移動するこ
    とができる係合部材が設けられ、 該係合部材が、制御ピン側に位置するときには制御ピン
    のシフト許容位置への移動を禁止し、他方反制御ピン側
    に位置するときには制御ピンの上記移動を許容するよう
    になっていて、該係合部材がロック部材を兼ねているこ
    とを特徴とする自動変速機を備えた車両のシフトロック
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載された自動変速機を備え
    た車両のシフトロック装置において、 第1のロック部材制御手段のケーブルの制御ピン側の端
    部と係合し、シフト禁止位置とシフト許容位置との間で
    の制御ピンの移動方向とは直交する方向において、制御
    ピン側の位置と反制御ピン側の位置との間を移動するこ
    とができる第1の係合部材と、 第2のロック部材制御手段のケーブルの制御ピン側の端
    部と係合し、第1の係合部材と同一方向に移動すること
    ができる第2の係合部材とが設けられ、 少なくとも一方の係合部材が、制御ピン側に位置すると
    きにはロック部材の移動許容位置への移動が禁止され、
    両係合部材がともに反制御ピン側に位置するときにはロ
    ック部材の移動許容位置への移動が許容されるようにな
    っていて、 第1の弾性部材が第1の係合部材を移動禁止位置に対応
    する側に付勢するようになっており、 第2の弾性部材に代えてロック部材を移動許容位置方向
    に付勢する第3の弾性部材が設けられ、 かつ、第2の係合部材を移動禁止位置に対応する側に付
    勢する第4の弾性部材が設けられ、 第1の弾性部材の弾性定数が最も大きい値に設定され、
    第3の弾性部材の弾性定数がこれに次いで大きい値に設
    定され、第4の弾性部材の弾性定数が最も小さい値に設
    定されていることを特徴とする自動変速機を備えた車両
    のシフトロック装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載された自動変速機を備え
    た車両のシフトロック装置において、 第1のロック部材制御手段に、ケーブルの制御ピン側の
    端部と係合し、制御ピンのシフト禁止位置とシフト許容
    位置との間での移動方向と直交する方向において、制御
    ピン側の位置と反制御ピン側の位置との間を移動するこ
    とができる係合部材が設けられ、 該係合部材が、制御ピン側に位置するときには制御ピン
    のシフト許容位置への移動を禁止し、他方反制御ピン側
    に位置するときには制御ピンの上記移動を許容するよう
    になっていて、該係合部材がロック部材を兼ねおり、 第2のロック部材制御手段のケーブルを、移動禁止位置
    に対応する側に付勢する第3の弾性部材が設けられ、 第1の弾性部材の付勢力が、第2の弾性部材の付勢力と
    第3の弾性部材の付勢力の和よりも大きい値に設定され
    ていることを特徴とする自動変速機を備えた車両のシフ
    トロック装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載された自動変速機を備え
    た車両のシフトロック装置において、 夫々制御ピンと係合する第1,第2の2つのロック部材
    が設けられ、 第1のロック部材制御手段に、該第1のロック部材制御
    手段のケーブルの制御ピン側の端部と、第1のロック部
    材とに係合し、制御ピン側の位置と反制御ピン側の位置
    との間を移動することができる第1の係合部材が設けら
    れ、 第2の弾性部材が第1の係合部材を制御ピン側に付勢す
    るようになっており、 第2のロック部材制御手段に、該第2のロック部材制御
    手段のケーブルの制御ピン側の端部と、第2のロック部
    材とに係合し、制御ピン側の位置と反制御ピン側の位置
    との間を移動することができる第2の係合部材が設けら
    れ、 該第2の係合部材を制御ピン側に付勢する第3の弾性部
    材が設けられ、 かつ、制御ピンをシフト禁止位置からシフト許容位置へ
    移動させる際にシフトレバー側から制御ピン側に加えら
    れる力を緩衝する第4の弾性部材が設けられ、 第4の弾性部材の弾性定数が、第3の弾性部材の弾性定
    数よりも大きい値に設定され、 第4の弾性部材の付勢力が、第2のロック部材制御手段
    のケーブルの座屈荷重よりも小さい値に設定されている
    ことを特徴とする自動変速機を備えた車両のシフトロッ
    ク装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5846158A (en) * 1997-03-27 1998-12-08 Mannoh Kogyo Co., Ltd. Shift-locking apparatus for column at shift lever
US6460300B2 (en) 1999-12-03 2002-10-08 Hashimoto Forming Industry Co. Ltd. Window molding
JP2005067235A (ja) * 2003-08-25 2005-03-17 Sakae Riken Kogyo Co Ltd 車両用シフトロック装置
JP2005067234A (ja) * 2003-08-25 2005-03-17 Sakae Riken Kogyo Co Ltd 車両用シフトロック装置
JP2005231405A (ja) * 2004-02-17 2005-09-02 Mitsubishi Automob Eng Co Ltd シフトロック装置

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