JPH06241312A - 車両用自動変速機のシフトロック装置 - Google Patents

車両用自動変速機のシフトロック装置

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JPH06241312A
JPH06241312A JP5027894A JP2789493A JPH06241312A JP H06241312 A JPH06241312 A JP H06241312A JP 5027894 A JP5027894 A JP 5027894A JP 2789493 A JP2789493 A JP 2789493A JP H06241312 A JPH06241312 A JP H06241312A
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JP
Japan
Prior art keywords
brake pedal
range
bracket
shift
cable
Prior art date
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Application number
JP5027894A
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English (en)
Inventor
Kazuya Toyohara
和也 豊原
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブレーキペダルの踏み込み量が過大となった
ときでも、PレンジからRレンジへのシフト時にケーブ
ルに過大な張力が作用するのが防止され、かつPレンジ
へのシフト時にケーブル等に圧縮方向の力が作用するの
を防止することができる簡素な構造のシフトロック装置
を提供する。 【構成】 ロック部材13とブレーキペダル2とが、ケ
ーブル15とリンク機構16とを介して連結され、リン
ク機構16は、2つのブラケット21,23とコイルス
プリング25とからなる簡素な構造とされ、コイルスプ
リング25の付勢力でブレーキペダル側の変位をロック
部材側に伝達するようになっている。このため、P→R
シフト時にブレーキペダル2の踏み込み量が過大な場合
でもケーブル15等に強い力が作用しない。また、R→
Pシフト時には、ケーブル15に作用する圧縮方向の力
が第2ブラケット23の回動によって吸収される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用自動変速機のシ
フトロック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動変速機を備えた自動車いわ
ゆるAT車においては、シフトレバー(セレクトレバー)
をシフトすることによってレンジ(P、R、N、D、
2、1レンジ)を切り替えるようにしているが、特定の
レンジへのシフト、例えばPレンジ(パーキングレンジ)
からRレンジ(リバースレンジ)へのシフトについては、
運転者に注意を促すために、プッシュボタンを押してい
る状態でなければシフトすることができない構造とされ
ている。すなわち、プッシュボタンが押されていないと
きにはシフトレバーをロックするシフトロック装置が設
けられている。なお、かかるシフトロック装置において
は、通常、PレンジからRレンジへのシフトは、イグニ
ッションキー(イグニッションスイッチ)がオンでなけれ
ば行えないようになっている。けだし、イグニッション
キーがオフの場合は自動変速機の油圧機構が正常に作動
しないからである。
【0003】さらに、シフトロック装置には、普通、P
レンジから走行レンジの1つであるRレンジへのシフト
時に車両の不用意な発進が起こらないようにするため
に、ブレーキペダルが踏み込まれていないときには、た
とえプッシュボタンが押されていてもPレンジからRレ
ンジへのシフトが起こらないようにする機構(ロック解
除禁止機構)が設けられる。そして、かかるロック解除
禁止機構としては、従来より、ブレーキペダルの踏み込
みの有無を検出するブレーキスイッチと、該ブレーキス
イッチの出力信号を受けて、ブレーキペダルが踏み込ま
れているときにはPレンジにおけるロックの解除を許容
する一方、ブレーキペダルが踏み込まれていないときに
はロックの解除を禁止する電磁式アクチュエータとが設
けられた電気式のものが多用されている。
【0004】しかしながら、かかるブレーキスイッチと
電磁式アクチュエータとを備えた電気式のロック解除禁
止機構は、その構造が複雑化するのでコストアップを招
くといった問題がある。そこで、シフトロック装置本体
とブレーキペダルとをケーブル等の簡素な連結部材で機
械的に連結して、ブレーキペダルが踏み込まれていない
ときにはロック解除を禁止するようにした機械式のロッ
ク解除禁止機構が提案されている。具体的には、例えば
シフトレバーに設けられたガイドピンをPレンジにロッ
クするロックプレートと、このロックプレートに一端が
接続され他端がブレーキペダルに接続されたケーブル等
からなる連結部材とを設け、ブレーキペダルが踏み込ま
れているときには連結部材を介してロックプレートをロ
ック解除位置に揺動変位させるようにしたものが提案さ
れている(実開昭63−59738号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
実開昭63−59738号公報に開示されたような従来
の機械式のロック解除禁止機構では、シフトロック装置
本体とブレーキペダルとが、少なくとも引っ張り方向に
はリジッドな連結部材を介して連結されているので、ブ
レーキの調整不良、あるいはブレーキオイルの過熱によ
るベーパロック等に起因してブレーキペダルの踏み込み
量が過大となったときには、これに伴ってシフトロック
装置本体(ロックプレート)が連結部材を介して非常に強
い力で引っ張られ、シフトロック装置に損傷が生じた
り、連結機構(ケーブル)に永久的な伸び変形が生じるこ
とがあるなどといった問題がある。
【0006】また、一般にAT車では、ブレーキペダル
が踏み込まれていない状態でRレンジからPレンジにシ
フトされるときには、シフトロック装置を強制的にロッ
ク解除させてシフトレバーをPレンジ位置にシフトさせ
ることになるが、この場合連結部材がブレーキペダル側
に強く押し戻されることになる。このため、連結部材、
あるいは連結部材とブレーキペダルとの接続部に圧縮方
向の強い力が作用し、連結部材等に損傷が生じることが
あるといった問題がある。
【0007】そこで、ブレーキペダルと連結部材とをカ
ムプレートを介して接続し、連結部材の引っ張り方向の
変位の最大値をカムプレートによって規制するようにし
た機械式のロック解除禁止機構が提案されている(実開
平1−67130号公報参照)。しかしながら、この実
開平1−67130号公報に開示された従来のロック解
除禁止機構では、カムプレートを含む接続部の構造がか
なり複雑化するといった問題があり、かつRレンジから
Pレンジへのシフト時の連結部材の変位に起因する上記
問題点が何ら解決されていない。
【0008】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたものであって、ブレーキペダルの踏み込み
量が過大となったときでも、PレンジからRレンジへの
シフト時に連結部材(ケーブル)等に過大な張力が作用す
るのが防止され、かつブレーキペダルが踏み込まれてい
ない状態においてRレンジからPレンジへのシフトが行
われる場合でも、連結部材等に強い圧縮力が作用するの
を防止することができる耐久性の高い簡素な構造の車両
用自動変速機のシフトロック装置を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達するため、シフトレバーがパーキングレンジ位置にあ
る場合において、ブレーキペダルが踏み込まれていない
ときにはシフトレバーをパーキングレンジにロックする
一方、ブレーキペダルが踏み込まれているときには上記
ロックを解除するシフトロック機構が設けられた車両用
自動変速機のシフトロック装置において、上記シフトロ
ック機構が、一端が該シフトロック機構に連結され他端
がブレーキペダル側に連結された連結部材から力を加え
られているか否かによって、上記ロック状態とロック解
除状態とを切り替える構造とされていて、上記シフトロ
ック機構に、ブレーキペダルと連結部材とを係合させる
機械式のリンク機構が設けられ、該リンク機構に、枢軸
に回動可能に取り付けられ、一端がブレーキペダルと係
合してブレーキペダルの踏み込み動作に対応して枢軸ま
わりに回動する第1ブラケットと、上記枢軸に回動可能
に取り付けられ、一端が連結部材に連結された第2ブラ
ケットと、第1ブラケットと第2ブラケットとを、両ブ
ラケットが中立位置から互いに回動方向にずれていると
きには該ずれを縮小する方向に付勢する弾性部材とが設
けられていることを特徴とする車両用自動変速機のシフ
トロック装置を提供する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
図4に示すように、シフトロック装置Lを備えたAT車
においては、運転席(図示せず)の側方にレンジ(P、
R、N、D、2、1レンジ)を切り替えるためのシフト
レバー1(セレクトレバー)が配置される一方、運転席の
前方(図4では右側)にブレーキペダル2が配置されてい
る。そして、車体4の上面には、シフトレバー1をガイ
ドするためのガイドプレート3が取り付けられている。
ここで、シフトレバー1は、車体4の下面に突設された
取付ブラケット5に固定された支持軸6によって揺動可
能に支持されている。なお、以下では便宜上、図1及び
図4における右方向すなわち車体前方向を単に「前」とい
い、これと逆方向を「後」ということにする。
【0011】シフトレバー1には、支柱7とガイドピン
8とが設けられ、このガイドピン8がガイドプレート3
に形成された位置決め穴9の各レンジ位置に係合するこ
とによって、シフトレバー1が所定のレンジ位置にセッ
トされるようになっている。ここで、ガイドピン8は、
支柱7に設けられた付勢手段(図示せず)によって常時上
向きに付勢されている。そして、ガイドピン8は、シフ
トレバー1の操作ノブ10に取り付けられたプッシュボ
タン11が押されたときには、支柱7内に配設された昇
降ロッド12を介して押し下げられ、位置決め穴9に対
する係合状態が解除されるようになっている。
【0012】ガイドプレート3の位置決め穴9の上辺部
には、前側から後側に向かって順に、Pレンジ位置とR
レンジ位置とNレンジ位置とDレンジ位置と2レンジ位
置と1レンジ位置とが設定されている。そして、ガイド
ピン8は、基本的にはシフトレバー1のシフト操作に伴
って位置決め穴9の各レンジ位置に移動することができ
るようになっているが、プッシュボタン11が押されて
いないときには、P→R、R→P、N→R及び2→1の
移動は妨げられるようになっている。
【0013】ガイドプレート3の側方には、Pレンジに
おいてイグニッションスイッチがオンされていないとき
にはガイドピン8(昇降ロッド12)の下降を妨げるレバ
ー14が設けられている。このレバー14は回転軸30
まわりに揺動可能とされていて、その先端部にはガイド
ピン8と係合しうる係合用凹部31が形成されている。
そして、レバー14は、ワイヤ32を介してイグニッシ
ョンカム33と連結されている。ここで、イグニッショ
ンキー34(イグニッションスイッチ)がオンされている
ときにはイグニッションカム33によってワイヤ32が
引っ張られ、これに伴ってレバー14が前方に揺動変位
させられて、係合用凹部31とガイドピン8との係合が
解除され、ガイドピン8の下降が許容されるようになっ
ている。なお、この場合でも、ガイドピン8の下降が、
他の部材(ロック部材13)によって妨げられることがあ
るのはもちろんである。
【0014】他方、イグニッションキー34がオフされ
ているときにはイグニッションカム33からワイヤ32
にはとくには張力が付与されず、このときレバー14が
付勢手段(図示せず)によって後方に揺動変位させられ
て、係合用凹部31がガイドピン8と係合し、ガイドピ
ン8の下降が妨げられるようになっている。このよう
に、イグニッションキー34がオフされているときにP
レンジからRレンジへのシフトを禁止するのは、イグニ
ッションキー34がオフされている状態では自動変速機
の油圧機構が正常に作動しないからである。なお、レバ
ー14は、シフトレバー1がPレンジ以外のレンジにセ
ットされた状態にあるときに、イグニッションキー34
が抜き取られるのを妨げる機能をも有している。
【0015】また、ガイドプレート3の側方には、Pレ
ンジにおいてブレーキペダル2が踏み込まれていないと
きにガイドピン8(昇降ロッド12)の下降を妨げるロッ
ク部材13が設けられている。ロック部材13は、前記
の支持軸6によって揺動可能に支持されたレバーであっ
て、ケーブル15(連結部材)を介して、ブレーキペダル
2に対して設けられたリンク機構16に連結されてい
る。ここで、ロック部材13は、Pレンジにおいてガイ
ドピン8(昇降ロッド12)の下降を妨げるロック位置
と、該下降を許容する非ロック位置とに揺動変位するこ
とができるようになっている。
【0016】すなわち、ブレーキペダル2が踏み込まれ
ていないときにはブレーキペダル側からロック部材13
へはとくには力が加えられず、このときロック部材13
はPレンジ位置に係止されたガイドピン8の下面に対向
するロック位置に配置される。他方、ブレーキペダル2
が踏み込まれたときには、ブレーキペダル2の踏み込み
力がリンク機構16とケーブル15とを介してロック部
材13に作用し、ロック部材13が前側に引っ張られて
位置決め穴9の前側に退避した位置まで揺動変位させら
れ、これによってガイドピン8の下降が許容されるよう
になっている。
【0017】以下、ブレーキペダル2とケーブル15と
を係合ないしは連結させ、ブレーキペダル2の踏み込み
力を、ケーブル15ないしロック部材13に伝達するリ
ンク機構16について説明する。図1〜図3に示すよう
に、リンク機構16には、ブレーキペダル2を支持する
ための支持ブラケット17に取り付けられた枢軸20が
設けられ、この枢軸20に略L字形の第1ブラケット2
1が回動可能に取り付けられている。なお、ブレーキペ
ダル2も枢軸20に回動可能に取り付けられている。そ
して、第1ブラケット21の一方の端部には凹部21a
が形成され、この凹部21aはブレーキペダル2に固定
された係合ピン22と係合している。ここで、ブレーキ
ペダル2が踏み込まれて前方に変位すると、該ブレーキ
ペダル2の変位に伴って、第1ブラケット21が、図1
に示されている位置関係において枢軸20まわりに反時
計回りに回動させられることになる。なお、ブレーキペ
ダル2の変位は、連結機構18を介してマスタシリンダ
(図示せず)に伝達されるようになっている。
【0018】また、細長い直状の第2ブラケット23
が、枢軸20に回動可能に取り付けられ、この第2ブラ
ケット23の前端部に、ケーブル15の一端が取り付け
部材24を介して取り付けられている。ここで、第2ブ
ラケット23が図1に示されている位置関係において枢
軸20まわりに反時計回りに回動したときには、ケーブ
ル15に引っ張り力が加えられるようになっている。こ
の場合、ロック部材13が前方の退避位置に揺動変位さ
せられ、ガイドピン8が、少なくともロック部材13に
よっては下降を妨げられない状態となる(図4参照)。
【0019】さらに、枢軸20まわりにはコイルスプリ
ング25(弾性部材)が配設されている。このコイルスプ
リング25の第1端部25aと第2端部25bとは、夫
々、第2ブラケット23の長手方向に取り付け部材24
側に向かって伸び、第2ブラケット23の長手方向のほ
ぼ中央位置で、第2ブラケット23の広がり面とほぼ直
交する方向に曲げられている。ここで、第1,第2端部
25a,25bは、夫々、第1,第2ブラケット21,23
とをはさみ込むような形状に曲げられている。すなわ
ち、第1,第2ブラケット21,23は、第1端部25a
と第2端部25bの間を通るように配置されている。
【0020】ここで、第1ブラケット21と第2ブラケ
ット23とが中立位置にあるとき、すなわち第1ブラケ
ット21の凹部21aが形成されていない方の端部側の
枝部21bと、第2ブラケット23とがほぼ重なり合う
ような位置関係にあるとき、さらに換言すれば第1ブラ
ケット21と第2ブラケット23とが回動方向にずれて
いない状態においては、第1,第2端部25a,25bが、
夫々、第1,第2ブラケット21,23の側面に係合(当
接)するようになっている。そして、第1ブラケット2
1又は第2ブラケット23が枢軸20まわりに回動し
て、第1ブラケット21と第2ブラケット23との間に
回動方向のずれが生じたときには、両端部25a,25b
が互いに押し広げられ、これによってコイルスプリング
25が該ずれを縮小する方向に、すなわち第1ブラケッ
ト21と第2ブラケット23とを中立位置に戻すような
方向に付勢するようになっている。
【0021】上記構成において、イグニッションキー3
4がオンされているときにPレンジからRレンジにシフ
トする際には、まずブレーキペダル2が踏み込まれる。
このとき、ブレーキペダル2の前方への変位が係合ピン
22を介して第1ブラケット21に伝達され、これに伴
って第1ブラケット21が図1に示された位置関係にお
いて反時計回りに回動させられる。このとき、第1ブラ
ケット21はその枝部25bにコイルスプリング25の
第1端部25aを当接させたまま回動する。他方、コイ
ルスプリング25の第2端部21bは第2ブラケット2
3の側面に当接している。したがって、コイルスプリン
グ25の両端部25a,25bが互いに引き離され、両端
部25a,25b間、すなわち第1,第2ブラケット21,
23間には両ブラケット21,23間の回動方向のずれ
の大きさに応じて該ずれを縮小するような付勢力が作用
する。このため、上記付勢力によって第2ブラケット2
3が第1ブラケット21と連れ回りし、第2ブラケット
23によってケーブル15が引っ張られ、ロック部材1
3がガイドピン8の下降を妨げない状態となる。ここ
で、プッシュボタン11が押されれば、PレンジからR
レンジへのシフトが可能な状態となる。
【0022】ここで、ブレーキの調整不良あるいはブレ
ーキオイルの過熱によるベーパロック等に起因してブレ
ーキペダル2の踏み込み量が過大となったときでも、前
記したとおり第1ブラケット21と第2ブラケット23
とがコイルスプリング25の付勢力によって連れ回りす
るようになっているので、ブレーキペダル2に加えられ
た強い力は直接的には第2ブラケット23、ケーブル2
5ないしロック部材13には作用しない。したがって、
ブレーキペダル2の踏み込み量が過大となった場合でも
リンク機構16、ケーブル15あるいはロック部材13
に損傷が生じない。
【0023】また、ブレーキペダル2が踏み込まれてい
ない状態で、シフトレバー1がRレンジからPレンジに
シフトされる際には、ガイドピン8によってロック部材
13が強制的に前方へ揺動変位させられてPレンジにシ
フトされることになるが、このときロック部材13によ
ってケーブル15が前方へ押し出されてしまう。このた
め、ケーブル15に圧縮方向の力が作用し、この力が第
2ブラケット23に伝達される。しかしながら、第2ブ
ラケット23は、図1に示された位置関係において、反
時計回りに回動することができるので、ケーブル15の
変位、あるいはロック部材13からケーブル15に加え
られる圧縮方向の力ないしはケーブル15から第2ブラ
ケット23に加えられる力は、第2ブラケット23の回
動によって吸収され、ロック部材13、ケーブル15あ
るいは第2ブラケット23には強い力は作用しない。し
たがって、これらの各部材13,15,23には損傷等が
発生しない。
【0024】なお、この場合、第2ブラケット23はコ
イルスプリング25の第1端部25aを当接させたまま
回動し、他方コイルスプリング25の第2端部25b
は、ブレーキペダル2によって係止された第1ブラケッ
ト21の枝部21bに当接しているので、第1,第2ブラ
ケット21,23間には両ブラケット21,23間の回動
方向のずれの大きさに応じた付勢力が作用し、この付勢
力が、第2ブラケット23、ケーブル15あるいはロッ
ク部材13に加えられることになるが、この付勢力はシ
フト時にシフトレバー1からロック部材13に加えられ
る力に比べれば非常に小さいので、何ら不具合は生じな
い。
【0025】以上、本実施例によれば、ロック部材13
とブレーキペダル2とを、ケーブル15と、2つのブラ
ケット21,23とコイルスプリング25とからなるリ
ンク機構16とを介して連結するだけの簡素な構造で、
ブレーキペダル2が踏み込まれていないときにPレンジ
からRレンジへのシフトを禁止することができ、かつブ
レーキペダル2の踏み込み量が過大なときでもケーブル
15等に強い力が作用するのを防止することができる。
さらに、RレンジからPレンジへのシフト時におけるケ
ーブル15の圧縮方向の変位を第2ブラケット23の回
動で吸収することができ、ケーブル15、リンク機構1
6等の耐久性を高めることができる。
【0026】
【発明の作用・効果】本発明によれば、シフトロック機
構とブレーキペダルとを、ケーブル等の連結部材と、2
つのブラケットと弾性部材とからなるリンク機構とを介
して連結するだけの簡素な構造で、ブレーキペダルが踏
み込まれていないときにパーキングレンジから他のレン
ジへのシフトを禁止することができる。さらに、リンク
機構が、弾性部材の付勢力によってブレーキペダル側の
変位をシフトロック機構側に伝達するので、ブレーキペ
ダルの踏み込み量が過大なときでも、ブレーキペダルに
加えられた強い力がそのまま連結部材あるいはシフトロ
ック機構に作用せず、シフトロック装置の耐久性が高め
られる。また、他のレンジからパーキングレンジへのシ
フト時にシフトレバーからシフトロック機構側に強い力
が加えられたときには、連結部材の変位が第2ブラケッ
トの回動によって吸収されるので、リンク機構、連結部
材あるいはシフトロック機構に強い力が作用せず、シフ
トロック装置の耐久性が一層高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるシフトロック装置のリンク機
構まわりの拡大立面説明図である。
【図2】 図1に示すリンク機構の斜視説明図である。
【図3】 図1のA−A線断面説明図である。
【図4】 本発明にかかるシフトロック装置の立面説明
図である。
【符号の説明】
L…シフトロック装置 1…シフトレバー 2…ブレーキペダル 3…ガイドプレート 8…ガイドピン 13…ロック部材 15…ケーブル 16…リンク機構 20…枢軸 21…第1ブラケット 23…第2ブラケット 25…コイルスプリング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シフトレバーがパーキングレンジ位置に
    ある場合において、ブレーキペダルが踏み込まれていな
    いときにはシフトレバーをパーキングレンジにロックす
    る一方、ブレーキペダルが踏み込まれているときには上
    記ロックを解除するシフトロック機構が設けられた車両
    用自動変速機のシフトロック装置において、 上記シフトロック機構が、一端が該シフトロック機構に
    連結され他端がブレーキペダル側に連結された連結部材
    から力を加えられているか否かによって、上記ロック状
    態とロック解除状態とを切り替える構造とされていて、 上記シフトロック機構に、ブレーキペダルと連結部材と
    を係合させる機械式のリンク機構が設けられ、 該リンク機構に、枢軸に回動可能に取り付けられ、一端
    がブレーキペダルと係合してブレーキペダルの踏み込み
    動作に対応して枢軸まわりに回動する第1ブラケット
    と、 上記枢軸に回動可能に取り付けられ、一端が連結部材に
    連結された第2ブラケットと、 第1ブラケットと第2ブラケットとを、両ブラケットが
    中立位置から互いに回動方向にずれているときには該ず
    れを縮小する方向に付勢する弾性部材とが設けられてい
    ることを特徴とする車両用自動変速機のシフトロック装
    置。
JP5027894A 1993-02-17 1993-02-17 車両用自動変速機のシフトロック装置 Pending JPH06241312A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2780474A1 (fr) * 1998-06-26 1999-12-31 Peugeot Dispositif mecanique de blocage du levier de commande d'une boite de vitesses automatique pour vehicule automobile
CN103982640A (zh) * 2014-04-28 2014-08-13 陈婷 一种档位弹簧手握式旋片

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