JP4612093B2 - 電気的補償/等化機能を備えるフィードバック制御式コヒーレント光学レシーバ - Google Patents

電気的補償/等化機能を備えるフィードバック制御式コヒーレント光学レシーバ Download PDF

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Description

本発明は、全体として光学的通信システムに関連し、より詳しくは、光学信号を検知する光学的コヒーレントレシーバに関する。
尚、本出願は、係属中の米国仮特許出願第60/781,233(出願日:2006年3月10日 発明の名称:「Optical Coherent Receiver System」)及び米国特許出願(代理人整理番号849.1.032 発明の名称:「Feedback-Controlled Coherent Optical Receiver With Electrical Compensation/Equalization」 出願日:2007年2月27日)に関連するものであり、本出願はこれらの出願に基づく優先権を主張するとともに、本出願の内容と矛盾しない範囲で、これら出願の内容を参照として組み込むものである。関連出願それぞれは本出願と同一の発明者並びに承継人を有する。
米国政府は、本発明に対して、対価を支払い、実施権を有し、限定的な範囲で、特許権者に対して第三者に対して合理的な期間実施権を設定することを要求する権利を有する。尚、正当な期間とは、NSA (National Security Agency:国家安全保障局)により許可された許可番号MDA904-03C-0462の期間である。
80年代及び90年代において、光ファイバに対して、コヒーレント光学検知は深く研究されていた。しかしながら、光学的増幅器の登場により、この変動性が高く非常に感度の高いレシーバ技術は、あまり取り上げられなくなってしまった。この間、光学的構成部品の面において、大きな改良が成し遂げられてきた。これら改良として、レーザ出力、線幅安定性、ノイズ並びに帯域幅、出力処理能力及び(平衡)光検出器のコモンモード阻止を挙げることができる。電子マイクロ波素子の進歩は、光学的コヒーレント検知の直接的な検知に対する有利な点として用いられるという改良をもたらした。本発明者は、このことが、コヒーレント光検知を将来的な通信リンクに対して魅力的なものとなることを見出している。
自由空間光通信リンクに対して、コヒーレント検知は常に興味深いものであった。なぜなら、コヒーレント検知は、高出力レーザ並びに感度の高いレシーバ技術に依存する必要があるからである。一の用途として、光衛星リンクを挙げることができる。光衛星リンクは、完全な一式のマイクロ波トランスポンダのデータスループットと同等或いはそれ以上のものとなる。更には、光学システムは、全てのRFシステムと比して、非常に狭いビームサイズを有し、光学システムは、本質的により安全なものである。完全な一式のRFトランスポンダを単一の光学通信システムに置き換えることの可能性を鑑みると、宇宙船(Spacecraft: SC)の複雑性の程度並びにこれに関連する重量及び電力消費など全てを低減可能である。
光学コヒーレント検知器は、従来の輝度変調/直接検知に対して多数の有利な点をもたらす。例えば、光学コヒーレントレシーバの使用により、従来の光学レシーバが検知する信号よりも、非常に低い強度の信号を検知することが可能となる。このことは、低ノイズ光学増幅器が利用できない光波長の信号を検知するのに特に重要である。更に、コヒーレント検知器は、光信号の位相情報を保存することを可能にする。このことは、電磁波の位相内に情報が含まれる場合に光信号を検知するのに役立つ。このことは、受信される光信号とコヒーレントレシーバ内で用いられる光学的ローカルオシレータとの間の安定した位相及び/又は周波数ロックを必要とする。
コヒーレントレシーバの構造において、受信した光信号は、光学的ローカルオシレータ(LO: Local Oscillator)からの光と合成される。この方法において、信号は、光学的搬送周波数(1.55μmの波長において、〜200THz)からマイクロ波搬送周波数(一般的には、数ギガヘルツ)にダウンコンバートされる。光検知後に結果として生ずるビート信号は、中心周波数を表し、この中心周波数は、中間周波数fIF(IF)に対応する。中間周波数は、信号周波数とLO周波数との間の差異である。
信号周波数とLO周波数が同一である場合を、検知技術の分野では、「ホモダイン」と称する。信号の中心周波数とLOの中心周波数が相違する場合(fIF=fc-fLO)を、検知システムは、「ヘテロダイン」と称する。尚、fcは受信した信号の中心周波数を意味し、fLOはLOの中心周波数を意味する。ヘテロダインシステムにおいて、IFは、光学信号の少なくとも2倍のデータレートである必要がある。これにより、ダブルサイドデータスペクトルの受信が可能となる。ホモダイン受信は、LO(一般的には、レーザにより作り出される)が進入してくる光信号に対して位相ロックされることを必要とする。一方でヘテロダイン検知は、受信された信号に対して周波数ロックすることを必要とする。
多くの伝送形態において、ホモダインシステムは、ヘテロダインシステムよりも高い感度をもたらす。ホモダイン検知は、伝送されるデータレートに略等しいRF帯域幅を必要とする一方で、ヘテロダイン検知器は、伝送されるデータレートの2倍から3倍に略等しいRF帯域幅を必要とする。純粋に帯域幅の観点から述べると、ホモダイン方式は、ヘテロダイン検知と比して、要求の程度が低いといえる。しかしながら、ホモダイン検知は、ヘテロダインと比して、実施の面において、多くの要求項目を有する。なぜなら、ホモダイン検知は、位相ロックに対して厳格な要求項目を有するからである。
コヒーレントレシーバの主要な構成要素には、光学的ローカルオシレータ、光学的カプラ、平衡光検知器、位相/周波数ロック要素、偏波コントロールループ及び電気信号処理機がある。これら要素には、高いレシーバ感度を達成するのに必要とされる要求項目がある。
1.低い相対強度雑音(RIN: Relative Intensity Noise)であり、低いレーザ線幅を有し、高い光分離特性を有する高出力の光学ローカルオシレータ
2.信号とLOレーザ間の偏波整合
3.出力ポート上において50/50のカップリング比を有する光ミキサ
4.平衡光検知器へ向かう光学的経路長の等化
5.高い応答性能、高い光学的出力ハンドリング能力、良好なコモンモード阻止比(CMRR: common-mode rejection ratio)を有する平衡光検知器
6.IFの位相ノイズ並びに周波数ノイズを低減させる位相/周波数ロック器
従来のコヒーレント光学レシーバを図1に示す。上記の要求項目は、設計の中で行なわれる改良の中に反映されている。しかしながら、下記の操作性に係る欠点がこれらシステムの中に存在する。
1.偏波制御が、本質的に手動で実行されるか、複雑な偏波ダイバシティ設定(多数の光電装置(O/E device: opto-electronic device)の複製並びにRF要素を含む)を介して実行される。
2.光経路長等化がなされたとしても、それは、レシーバの製造工程内でなされるものであり、フィードバック制御されるものではない。
3.光ミキサのカップリング比がフィードバック制御されない。
4.フォトダイオードの応答整合が可能となると、フリーランモードになる(即ち、フィードバック制御が存在しなくなる)。
5.位相/周波数ロックが実行不能となり、精密制御並びに最適化ができなくなる。
従来のコヒーレントレシーバが有するこれらの欠点は、レシーバの本質的性能並びに操作の容易性に対して悪影響を与えるものである。
本発明の目的は、高い信頼性を有するとともに低コストの多機能光学コヒーレントレシーバを提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、軽量型の光学コヒーレントレシーバを提供することであり、このレシーバは、1つのモジュール内に全ての必要とされる光学発生器/管理器並びにO/E回路及びRF回路を備える。
本発明の他の目的は、ファイバを主体とする光学発生サブシステム/管理サブシステム及び一体化された光学制御回路を主体とする設計を提供することである。これにより、重量及び体積を最小限化できるとともに関連する光学コヒーレントレシーバの信頼性を向上させることが可能となる。
本発明の他の目的は、一体化された回路を主体とする設計を提供することである。これにより、光電サブシステム及びRFサブシステムの重量並びに体積を最小限化でき、且つ、関連する光学コヒーレントレシーバの信頼性を向上させることができる。
これらの本発明の目的並びに他の目的は、本発明のいくつかの実施形態を通じて説明される。本発明の実施形態には、光学発生サブシステム/管理システムが含まれ、一体化された回路、特定の機能を発揮する光学、光電、RF制御ボードが提供される。異なる機能を有するコヒーレントレシーバは、このようにして、適切な光学サブシステム及び制御ボードにより作り出される。
本発明を通じて、上記した従来のコヒーレントレシーバの欠点の解消に対して、独特の取り組みがなされている。このため、本発明の実施形態は、以下の手段を備える。
1.フィードバック制御されるアバランシェフォトダイオード(APD)を用いて、操作の間の完全な整合が達成される。
2.位相/周波数ロックの精密制御がなされる。
3.光ファイバストレッチャ、偏波制御器及び光学カップリング比に対する内部に実装されたフィードバックループを備える。
4.オートスキャンを用いて、光学信号入力に対する分析、検知、トラッキング及びロックがなされる。
本発明の様々な実施形態において、本発明は、光学コヒーレントレシーバを提供する。このレシーバは、エルビウム添加ファイバ増幅(EDFA: erbium doped fiber amplification)に依存することなく高い感度を達成する手段を備える。結果として、本発明の光学コヒーレントレシーバは、自由空間リンク及びファイバ光学リンクの両方を達成することができる。
本発明のレシーバは更に、様々な変調フォーマット(例えば、ASK, (D)PSK及びFSKなど)を検知する手段を備える。更にレシーバは、多くの異なる波長(例えば、980nm, 1064nm, 1310nm及び光学Sバンドなど)で操作可能とする手段を備える。レシーバは更に、2.5Gb/s及び10Gb/sにて操作するための手段を備える。
図面を参照しつつ、本発明の様々な実施形態が説明される。図において、同様の構成に対して、同一の符号が付されている。
図1に示す従来のコヒーレントレシーバシステムが有する操作性の欠陥について、簡単に上述された。図1を更に参照しつつ、図1の概略構成図に示される既知のコヒーレントレシーバシステムについて説明する。
図示の如く、従来のコヒーレントレシーバ(100)は、光学ローカルオシレータ(LO)(1)を備える。ローカルオシレータ(1)は、光学信号を光学オシレータプロセッサシステム(2)に出力する。この結果、プロセッサシステム(2)は、光学カプラ(3)を駆動することとなる。光学カプラ(3)は、変調された光学的入力信号(10)を受け、この入力信号(10)をカプラ下流側光学処理回路或いはネットワーク(4)に供給或いは接続する。その後、回路或いはネットワーク(4)は、処理された信号を平衡フォトダイオード並びにRF(高周波)増幅器(5)に接続する。平衡フォトダイオード増幅器(5)からのRF出力信号は、RF処理回路(6)に供給される。その後、RF処理回路(5)は出力信号をベースバンドRF処理回路(7)に供給する。RF処理回路(7)の出力は、RF出力端末(即ち、コネクタ(12))と周波数ロック回路(8)の両方に接続される。ロック回路(8)の出力は、光学LO(1)に入力される。
光学LO(1)は、高出力の光学的連続波を発する。この連続波は、一定の割合で、受信した信号周波数に関連付けられる。光学LOプロセッサ(2)は、光学LO(1)からの出力信号を分離、増幅、フィルタ処理並びに偏波安定化する役割を担う。光学カプラ(3)は、光学LOプロセッサ(2)の出力と変調光学入力信号(10)を結合させる。カプラ下流側光学プロセッサ(4)は、光学カプラ(3)と平衡フォトダイオード変換器(5)のカップリング比を最適化する役割を担う。平衡フォトダイオード変換器(5)は、合成された光学信号をRF領域に変換する。RFプロセッサ(6)は、ベースバンドRFプロセッサ(9)と協働して、復調されたRF出力信号(12)を生じさせる役割を担う。更に、周波数ロック器(8)を駆動するフィードバック信号を潜在的に供給する。このフィードバック信号は、変調入力信号(10)の周波数に関連して、光学LO(1)の周波数を制御する役割を担う。
図2は、本発明の第1の実施形態に係るコヒーレントレシーバ(200)の構成要素の概略図である。
本発明の第1の実施形態は、図1に示す従来のコヒーレントレシーバに関連するものであるが、本発明の第1の実施形態は、ベースバンドRFプロセッサ(7)に代えて、ベースバンドRF/EDC(高周波/電子分散補償/等化(RF/electronic dispersion compensation/equilization)プロセッサ(9)を用いている。また、周波数ロック回路(8)に代えて、周波数位相ロック回路(11)を用いている。更に、オートスキャンを追加している。また、RFフィードバック制御信号は、RFプロセッサ(6)の出力からピーク検知器(17)、周波数及び位相ロック器(11)、オートスキャン(13)及び平衡O/E変換器(14)それぞれに接続される。
レシーバ(200)において、光学LOプロセッサ(2)は、光学LO信号(1)を分離、増幅、フィルタ処理及び偏波安定化する役割を担い、これは、レシーバ(100)と同様である。カプラ下流側光学プロセッサ(4)は、光学カプラ(3)のカップリング比を最適化するとともに光学カプラと平衡O/E変換器(14)の間の経路長を等化する役割を担う。平衡O/E変換器(14)は、平衡アバランシェフォトダイオード(APD: avalanche photodiode)対或いは平衡化された従来のフォトダイオード対(PD: photodiode)の何れかからなる。これらフォトダイオード対のうち一方は、4つの光学出力をRF信号に変換する役割を担う。ベースバンドRF/EDCプロセッサモジュール(9)は、伝送劣化の電子補償、ベースバンドフィルタリング、差分変調処理及びベースバンド信号の増幅を可能とする機能を発揮する。周波数及び位相に対するロックモジュール(11)は、光学LO(1)を、変調光学入力信号(10)に対して制御する機能を発揮する。この制御は、光学LO(1)の波長を変化させることによりなされる。オートスキャンモジュール(13)は、変調光学入力信号(10)の波長を突き止める役割を担い、これは、光学LO(1)の波長を変化させることによりなされる。ピーク検知器(17)は、制御信号を発し、この制御信号によりカプラ下流側光学プロセッサ(4)の作動を最適化する役割を担う。
光学カプラ(3)は、フィードバック駆動型変動比2×2光学カプラ或いは2×4ハイブリッド光学カプラとすることができる。光学的フィードバック信号は、光学プロセッサ(4)から光学カプラ(3)に接続される。これにより、光学カプラ(3)の最適な作動を補償する制御信号が作り出される。
平衡コヒーレントレシーバの出力電流は、下式により与えられる。
Figure 0004612093
尚、Rは、平衡O/E装置の応答度(アンペア/ワット)である。他のパラメータ並びに変数を以下に示す。
図2並びに数式1を更に参照し、光学レシーバの性能に対して、以下の条件が維持される必要がある。
1.LO(1)を作り出すレーザからの相対強度雑音(RIN)に対して直流キャンセレーションを完全に行なうこと
2.信号(出力は、Psigで示される)とLO1(出力はPLOで示される)との間の整合した偏波状態
3.光学カプラ(3)の完璧な50/50カップリング
4.光学カプラ(3)、平衡APDのRF増幅器(14)の間の経路長差をゼロとすること
5.平衡APD(14)のAC応答度とDC応答度を整合させること
6.LO(1)と位相ロックループ(PLL: phase locked loop)(位相ロックループは、モジュール(11)とオートスキャンモジュール(13)から構成される)を介した信号との間の位相差(△φ)と波長差(ωIF)を一定とすること
コヒーレントレシーバ(200)は、これら条件の下、最適な性能となる。コヒーレントレシーバ(200)の性能を発揮させる方法の1つは、高いビットレートのデジタルデータ流を検知した後、アイダイアグラムと呼ばれる評価を実行することである。アイダイアグラムが上下方向に広がる開口検知部を有するならば、信号は非常に低いビットエラーを有するか、ビットエラーが存在しない状態であることが分かる。
図3は、31dBm以下の信号入力パワーの10Gb/sでのコヒーレントレシーバ(200)を用いて検知されたアイダイアグラムを示す。対応するビットエラー比の測定値は1・10−9である(10億ビット分の1のエラーである)。
図1に示す従来のコヒーレントレシーバ(100)と図2に示す本発明のコヒーレントレシーバの間には、いくつかの差異がある。本発明のコヒーレントレシーバは、下記の事項をもたらす。
・本発明においては、高出力を取扱うことができるとともに高いCMRR(コモンモード阻止比)を有する平衡光検知器(14)或いは平衡アバランシェ光検知器を使用する。平衡光検知器(14)は、高い変調速度の光学的搬送信号を取扱うことができる必要がある。図4は、コヒーレントレシーバ(200)の試作品におけるDSC740平衡光検知器(14)(Discovery Semiconductors社製(ニュージャージ州エウィング))の周波数応答を示す。
・ヘテロダイン受信の同期復調が適合可能な変調フォーマットである。
・中長距離光学ネットワーク内での光学歪みを適切に見出すために補償電子素子を利用する。
・位相ロック/オートスキャン(11,13)インターフェースが、LO(1)の温度を調整し、所望のIFビート周波数を維持する。この特徴は、異なる光学伝送波長のデータ流が存するWDM(wave division multiplex(波長分割多重))システムの分析にとって重要である。周波数ロックモジュール(11)は、全ての変調に対するレシーバの性能を最適化するのに役立つ。位相ロックする部分は、全ての位相のシフト変調並びにホモダイン受信に不可欠である。RF或いは光学スペクトル分析器を必要とせずに位相ロック部分は作動する。重要な点として、周波数ロック器(11)は、システム内のいかなるドリフトも防止する。この結果、レシーバに対して長期的な安定性をもたらすことができる。システムの安定性を説明するために、図5は、IF線幅を示す。線幅は約2MHz(PLL(phase lock loop:位相ロックループ)が使用されない場合)から約100Hz(PLL(11,13)が閉じた場合)に低減する。レシーバ(200)は、自立式現場配置システムとして利用可能となる。
・下記のシステムサブモジュールを駆動し、システム性能を最大限化させる多数のフィードバックループを使用する。
1.LOレーザ(1)と変調された光学入力信号の偏波制御
2.可変レシオ光学カプラ(3)
3.光学経路長等化器(28)(図6乃至図9を参照しつつ、後述される)
4.平衡APD(14)のバイアス電圧
本発明の全ての実施形態では、軽量且つ低電力消費型のコヒーレントレシーバを想定している。このレシーバは、これらシステムサブモジュールを最適化された設定に維持し、最良のレシーバ性能を発揮する。本発明は、広い範囲の光学波長を網羅することを想定している。光学LOサブモジュール(1)は広範囲に調整可能であり、オートスキャンサブモジュール(13)は、連続的にLO波長を調整可能であり、確実に多数の光学信号(10)の波長を検知する。この検知には、外部の光学装置或いはRF装置を使用しない。レシーバは、このようにして、現場配備されるのに適したものとなる。
上述の如く、図2の構成要素の概略図は、コヒーレントレシーバ(200)の本発明の第1の実施形態の主要なモジュール並びにサブモジュールを示す。
図6は、コヒーレントレシーバ(200)の更に詳細な構成要素概略図であり、図2に全体的に示された様々なモジュールの設計のより詳細部分を示す。
図6において、レシーバ(200)の部品或いはモジュールは、本発明の実施形態に基づき構築され、限定するものではないが、ヘテロダイン検出型コヒーレントレシーバ(300)が示されている。レシーバ(300)において、RFプロセッサ(6)は、中間周波数(IF: intermediate frequency)域を提供する。図2のモジュールの代替的な設計の実施例であることを当業者であれば理解可能である。
図6において、変調された光学入力(10)は、入力光学信号を信号光学分離器(16)にもたらす。信号光学分離器(16)は、変調された光学入力に対して信号分離処理を行う。低ノイズ指数かつ高ゲインの信号光学増幅器(18)は必要に応じて、信号光学分離器(16)の出力を増幅する。帯域幅に対する適切な信号光学バンドパスフィルタが信号光学増幅器(18)の出力から帯域幅外の光学的ノイズを取り除く。光学信号偏波安定器(22)は、信号光学バンドパスフィルタ(20)の出力の偏波状態を安定させる。調整可能なローカルオシレータ(LO)レーザ(1)は、光学的入力をLO光学分離器(50)にもたらす。低ノイズ指数かつ高ゲインの信号光学増幅器(38)は必要に応じて、信号光学分離器(50)の出力を増幅する。LO光学分離器(50)は、LO入力(1)に対して光学分離を実行する。挟帯域のLO光学バンドパス増幅自然放出光(ASE: amplified spontaneous emission)フィルタ(40)がLO光学増幅器(38)の光学的ノイズを除去する。追加的なLO偏波安定器(42)は、LO光学バンドパスフィルタ(40)の出力の偏波状態を安定させる。可変レシオの光学カプラ(3/24)は、信号偏波安定器(22)と追加的なLO偏波安定器(42)の出力を受ける。カプラ(3/24)の2つの出力は、下記の数2で示される。
Figure 0004612093
光学タップ(26,44)は個別に、可変レシオ光学カプラ(3/24)からの出力を受け取る。各タップは、入力を99/1に分割したものを出力する。ここで、99%は、フィードフォワード信号であり、1%はフィードバック信号である。光学差分比較器(52)は、光学タップ(26,44)からフィードバック信号を受け取り、電気的なDC信号を出力する。可変レシオの光学カプラ(3/24)は、光学差分比較器(52)から出力信号を受け取る。光学差分比較器(52)は、カプラ(3/24)の2つの出力に対して、完璧な50/50カップリング比を可能とする。ファイバストレッチャ(28)は、光学タップ(26)のフィードフォワード出力を受け取り、光学タップ(26,44)のファイバ出力間の光学経路の等化を可能とする。
平衡アバランシェフォトダイオード(APD)対(31,33)は、RF筐体(14/30)内に収容されている。このフォトダイオード対(31,33)は、それぞれ、ファイバストレッチャ(28)と光学タップ(44)の光学出力を受け取り、多数のRF信号を出力する。広帯域バイアスティー(34)は、平衡APD(14/34)からのRF出力信号を受け取り、増幅器(36)にRF出力信号を送り、DCフィードバックDC信号をAPD(31)に送る。これにより、APD(31,33)の間でAC応答度の平衡を図ることができる。温度制御ループ(TCL: Temperature Control Loop)(32)は、RF装置筐体(14/30)内のAPD(31)(正方向にバイアスされたAPD)とAPD(33)(負方向にバイアスされたAPD)の温度安定性を高精度で維持する。光電流モニタループ(PML: photocurrent monitor loop)(46)は、負方向にバイアスされたAPD(33)の電圧を作り出し、最適化された作動に寄与する。インピーダンス整合がなされた広帯域RF増幅器(36)は、広帯域バイアスティー(34)のフィードフォワード出力を受け取り、後に行なわれるRF処理のために受信したRF信号を増幅する。ピーク検知回路(17)は、RF増幅器(36)のRF出力の一部を受け取る。ピーク検知回路装置の出力は、ファイバストレッチャ(28)を作動させる。これにより、光学タップ(26/44)のファイバ出力間の等経路長を維持することが可能となる。バンドパスフィルタ(58)は、RF増幅器(36)からの出力の一部を受け取り、IFビートノートを出力する。IF検知モジュール(68)は、バンドパスフィルタ(58)からの出力を受け取り、特定の基準周波数を有するRF信号を出力するという前述の機能を発揮する。
オートスキャンモジュール(13)は、IF検知モジュール(68)からのRF出力を受け取り、LOレーザ(1)の波長調整を行うことが可能となる。
本発明の様々な実施形態を記載するために「任意に」という用語が使用される。この用語が使用された場合は、光学部材と称されるものが使用されて好適な実施形態が形成されることを意味し、この光学部材は、特定の応用には使用される必要がないものである。
バンドパスフィルタ(58)の出力は分割されて、「I」データ同期処理ループを供給する。この同期処理ループは、二重平衡ミキサ(62)からなり、これにより、RF増幅器(36)のRF出力の一部を受信し、バンドパスフィルタ(58)の出力の一部を受信する。ローパスフィルタ(74)は、ミキサ(62)の出力のうち信号バンドノイズを除いたものをフィルタ処理する。ダブル平衡ミキサ(66)は、RF増幅器(36)のRF出力の一部を受信する。90°遅延モジュール(64)は、バンドパスフィルタ(58)の出力を受信して、二重平衡ミキサ(66)内へ遅延出力を供給する。ローパスフィルタ(76)は、ミキサ(66)の出力のうち信号バンドノイズを除いたものをフィルタ処理する。2つの判断ブロック(F90,F96)は夫々、ローパスフィルタ(74,76)のRF出力部分をデジタル信号に変換する。2つのサンプル・ホールドRFモジュール(G86,G98)は、1クロック持続時間の時間遅延を引き起こす。サンプル・ホールドRFモジュール(G86)は、ローパスフィルタ(74)のRF出力の第2部分を受信する。サンプル・ホールドRFモジュール(G98)は、ローパスフィルタ(76)のRF出力の第2部分を受信する。マルチプライア(100)は、(G98)及び(F90)の出力を受信する。マルチプライア(88)は、(G86)及び(F96)の出力を受信する。サブトラクションモジュール(94)は、マルチプライア(100,88)のRF出力を受信する。ループフィルタ(78)は、サブトラクションモジュール(94)からエラー信号出力を受信する。ループフィルタ(78)の出力は、調整可能なLOレーザ(1)を駆動して、一定周波数及び/又は変調された光学入力(10)調整可能なLOレーザ(1)との間の位相差を維持する。電気的補償モジュールは、任意の差分デコーディング回路(104)と組み合わせることにより、ローパスフィルタ(74)のRF出力の一部を受信する。任意の差分デコーディング回路(106)と組み合わせられた電気的補償モジュールは、ローパスフィルタ(76)のRF出力の一部を受信する。IチャネルRF出力ポート(82)は、差分デコーディング回路(104)の出力を受信する。QチャネルRF出力ポート(84)は、デコーディング回路(106)の出力を受信する。
図6を参照して、前述したとおり、一般的なヘテロダイン検出型コヒーレントレシーバ(300)に対する変調された入力光学信号(10)は、まず光学分離器(16)へ入力される。それから、任意で低ノイズの光学増幅器(18)を通って供給される。そして、光学増幅器(18)の出力は、光学バンドパスフィルタ(20)の入力と連結しており、この出力は、データに適した帯域幅を有する。フィルタ処理された光学信号は、それから偏波安定器(22)内へ供給される。この安定器(22)は、シングルモードファイバ入力を用いて操作し、低レベルの光学信号を受け入れることに適応する。偏波安定器(22)からの出力は、偏波維持(PM)ファイバであり、偏波状態が、適切な偏波状態(SOP)に維持されることを保証する。
LOレーザ(1)は、固定の偏波状態を有するPMファイバ・ピッグテール・デバイスであって、本実施形態において、このレーザ(1)はPM2段階光学分離器(50)内へ接続される。レーザは、フィードバック駆動回路に影響を受けやすい状態で、最も低いRIM(相対強度雑音)と線幅で選択される。この分離器(50)からの出力は、PMファイバで送られ、任意に低ノイズ光学増幅器(38)及び光学増幅自然放出光(ASE: amplified spontaneous emission)フィルタ(40)へ供給される。ASEフィルタ(40)の出力は、それから、選択された出力SOPとともに偏波安定器(42)へ供給される。ヘテロダインに応用するときは、光学信号とLOレーザ(1)の両方が、SOPを調整する。
任意のLO偏波安定器(22,42)からのファイバ出力或いは光学信号は、可変レシオ光学カプラ(VROC)(3/24)に入力される。カプラ(3/24)のカップリング比は、フィードバック制御される。この制御は、光学差分比較器(52)からのRF出力を介して行われる。これにより、最も高いシステム性能を維持することができる。前述のとおり、VROC(3/24)の2つの光学出力は両方とも、99:1で光学タップカプラ(OT)(26,44)にそれぞれ供給される。各タップ(26,44)への入力電力の99%は、本実施形態において、平衡アバランシェフォトダイオード(APD)(14/30)を介して供給される。この(APD)(14/30)は、正方向にバイアスされたAPD(31)と負方向にバイアスされたAPD(33)からなる。タップ・カプラ(26,44)への入力の1%は、光学差分比較器(52)へ供給される。この光学差分比較器(52)は、その内部が平衡フォトダイオードにより構成され、アナログ比較器がそれに接続されている。この比較器は、所定の交換周波数で作動する。光学差分比較器(52)のRF出力信号は、示されるように電圧制御されたVROC(3/24)を駆動する。VROC(3/24)が50/50で設定されている場合、VROC(3/24)はゼロ電圧により駆動する。このループは、<0.05dBという極わずかの挿入損失をもって、VROC(3/24)へ、実時間電圧制御されたカップリング安定性を付与する。
光学タップ(26,44)からの、2つの出力ファイバ或いは光学出力信号が存在する。光学タップ(26)からの前記光学出力信号は、(<0.5dB)という低い損失で、圧電制御ファイバストレッチャ(FS:Fiber Stretcher)(28)と連結する。ストレッチャ(28)は、ストレッチャ(28)と近接した位置にあるピーク検知器(17)からRF信号により駆動されるアナログ入力フィードバックポートを備える。このフィードバックループは、最も高いシステム性能を維持できるよう設計されており、活性型光学遅延制御ループを示す。ファイバ・ストレッチャ(28)と光学タップ(44)からの光学出力信号は、光学ファイバにより運ばれる。この光学ファイバは、B−APD(14/30)の平衡アバランシェフォトダイオード(APD)(31,33)内へ直接ピグテール化されている。光学カプラ(3/24)と平衡APD(14/30)の間で、均等な光学経路長が維持されることにより、最適なレシーバ性能が実現する。
アバランシェフォトダイオード(31,33)対は、実際、それぞれアバランシェフォトダイオードからなる対であり、互いに独立しており、別々にバイアスされている。前記アバランシェフォトダイオードのそれぞれは、十分な帯域幅を有し、これにより[IF−0.7*(ビットレート)]から[IF+0.7*(ビットレート)]までのRF周波数を処理することができる。APD(14/30)は、光学入力電力の広範囲にわたり動作するように設計され、APD(14/30)は、大きな平均光学入力のための線形の条件下で動作することが可能である。典型的には、B−APD(14/30)等のAPD装置の発達により、<2dBという低い過剰雑音指数を達成している。アバランシェフォトダイオード(31,33)対からなるB−APD(14/30)は、マイクロ波筐体内に確立される。これにより、RF信号の帯域幅の必要とされる範囲内に対応するRF応答度をつくりだすことができる。入力光学電力が高いと、B−APD(14/30)は、M=1.5の増倍率を達成する。Mの正確な値は、B−APD(14/30)のアバランシェフォトダイオード(31,33)対を超えて適応される逆バイアスと、これらの温度に依存する。前記装置の典型例において、B−APD(14/30)は、RF筐体の内部のサーミスタとともに熱電冷却器(TEC: Thermoelectric cooler)上に組み立てられる。追加の回路と並ぶこれら成分は、筐体内でB−APD(14/30)の精密温度安定性を高く保つように設計され、これにより、温度制御ループ(TCL)を提供する。
APD(33)は、逆電圧が予め設定されて、光電流モニタループ(PML)(46)を介した最適操作を可能とする。これは、活性型B−APD(14/30)ゲイン設定の制御ループである。このB−APD(14/30)の出力信号は、広帯域バイアスティー(BT: Bias tee)(34)のDCポートを介して接続される。BT34により駆動されるフィードバック回路は、APD(31)のバイアスが制御されるように設計され、これによりRFシグナルの周波数幅の間において整合されたAC応答を実現することができる。この電圧は、多くのビットパターン・サイクルにおいて積分されて、「スレーブ」APD(31)に印加されて、完璧に近い平衡となるよう絶えず調整される。このB−APD(14/30)のアバランシェフォトダイオード(31、33)対の夫々、及び関連したフィードバック回路(46)を備えることにより、平衡チャネル間の正確な平衡が実現する。これは、B−APD(14/30)平衡制御ループである。バイアスティーを介したフェードバック電圧駆動がゼロにされた場合、B−APD(14/30)内においてアバランシェフォトダイオード(31、33)のDC応答性は釣り合う。そしてレーザ1RIN(RIN; relative intensity noise)を最小限に抑えることにより最適なレシーバの性能を実現する。
B−APD(14/30)は、最適な入力信号をRF出力信号へ変換する。平衡B−APD(14/30)のRF出力信号はアバランシェフォトダイオード(31,33)からなるが、この信号は、BT(バイアスティー(BT: bias tee))(34)を介して、十分に分離した50−オームインピーダンスの低雑音増幅器チェーン(36)へ供給される。この増幅器チェーン(36)は、RF受信通過帯域上に小さな群遅延の均一なゲインを供給する。この増幅器チェーン(36)は、さらに十分な非圧縮RF電力を提供して、次に続くRFミキサ(62,66)を適切に駆動する。
増幅RF信号は、4つの経路に分割される。前述のとおり、第1の経路はピーク検出器(17)への入力を提供する。第2の経路は、バンドパスフィルタ(58)を駆動し、このバンドパスフィルタ(58)は、IF検出回路(68)に信号を供給する。前記IF検出回路(68)は、オートスキャン回路(13)に信号を供給して、このオートスキャン回路(13)は、調整可能なローカルオシレータ(1)を駆動する。第3及び第4の経路は二重平衡ミキサ(66)と(62)それぞれへ入力を供給する。これら二重平衡ミキサ(66)と(62)は、変調された入力の同相(I)及び直交成分(Q)の情報を処理するために使用される。任意の光学変調のために、光学信号の同相及び直交成分は独立データ流で変調されることができる。これは、一般的に直交振幅変調(QAM :quadrature amplitude modulation)と称される。I及びQ処理構造は、如何なるデータ変調も光学信号のI及びQ成分上で検索することを可能とする。Iチャネル処理成分は、ミキサ(62)、LPF(74)、判断ブロック(86)、ミキサ(88)、サブトラクタ(94)、及びF判断ブロック(90)を含む。Qチャネル処理成分は、ミキサ(66)、LPF(76)、F判断ブロック(96)、G判断ブロック(98)、ミキサ(100)、サブトラクタ(94)を含む。バンドパスフィルタ(58)の出力は2つの経路に分割される。このうち1つは、IF検出モジュール(68)に供給されて、もう1つは、さらに分割されて、Iチャネル二重平衡ミキサ(62)と90度遅延モジュール(64)に供給される。ミキサ(62)は、「I」データ流の同期ダウンコンバーションを実施する。ミキサ(62)からの出力は、ローパスフィルタ(LPF)(74)内へ供給される。LPF(74)の出力は3つの経路に分割される。LPF(74)の第1の出力は、任意の差分デコーダ(ECM/DD)(104)を用いて電気的補償モジュール内へ供給される。(ECM/DD)(104)の出力は、RF・Iチャネル出力端末(82)であり、この出力端末(82)は、如何なる光学変調フォーマットの同相部分においても変調されたデータを検出する。この動作は一般に、直交振幅変調(QAM:quadrature amplitude modulation)と言われている。ECM/DD(104)の差分デコーダ区分は操作されて、差分符号化された変調フォーマットを復調することができる。フィルタ処理されたIデータの他の2つの部分は、エラー信号処理に使用可能である。これらの信号は、デジタルのRF判断ブロックF(90)及び判断ブロックG(86)を通って送られる。ブロックF(90)の出力は、マルチプライア(100)へ入力される。ブロックG(86)の出力はマルチプライア(88)へ供給される。
90°遅延モジュール(64)の出力は、DBM(66)へ供給される。DBM(66)は「Q」データ流の同期ダウンコンバーションを実施する。(66)の出力は、ローパスフィルタ(LPF)(76)へ供給される。LPF(76)の出力は、「Q」データであって、3つの枝路に分割される。1つの枝路の出力は、任意の差分デコーダ(ECM/DD)(106)を用いて電気的補償モジュールへ供給される。ECM/DD(106)の出力は、RFのQチャネル出力端末(84)であり、この出力端末(84)は、如何なる光学変調フォーマットの直角位相部分においても変調されたデータを検出する。この動作は一般に、直交振幅変調(QAM:quadrature amplitude modulation)と言われている。ECM/DD(106)の差分デコーダ区分は操作されて、差分符号化された変調フォーマットを復調することができる。
フィルタ処理されたQデータの他の2つの部分はエラー信号処理に使用可能である。これらの信号は、デジタルのRF判断ブロックF(96)及び判断ブロックG(98)を通って送られる。ブロックF(96)の出力は、マルチプライア(88)へ入力される。ブロックG(98)の出力はマルチプライア(100)へ供給される。
マルチプライア(88)と(100)の出力は、RFサブトラクションモジュール(94)へ供給される。モジュール(94)の出力は、エラー信号であり、このエラー信号は、ループフィルタ(78)を駆動する。フィルタ(78)の出力は、調整可能なレーザLO(1)を駆動し、正確な周波数を確保して、LO(1)の位相ロックが維持される。
オートスキャン(13)は、温度制御を介して、レーザLO(1)を自動でスキャンする。これにより、LO(1)と入力信号(10)の間の周波数ロックがIFビート周波数で維持される。レーザLO(1)は、温度を変えることにより、その波長が粗同調される。低温から高温へ変化させることにより、レーザLO(1)の波長は増加する。デジタル/アナログ変換器(DAC :digital-analog converter)を使用することにより、この温度が低温でも高温でもレーザLO(1)がスキャンされる。これは、クロック設定を用いて、レーザLO(1)の制御スキャン或いは同調に適した速度でデジタル・カウンタ(図示せず)により行われる。図5を参照すると、未知信号の「ビート」は、低温の範囲でスキャンを開始して、高温度の範囲までスキャンを続けることにより検索することができる。バンドパスフィルタ(58)は、中間周波数(IF:Intermediate Frequency)領域に設定される。このバンドパスフィルタ(58)は、最終的に、LO(1)と未知信号の間のヘテロダイン(又はビート)と関連する搬送波を送る。この「搬送波」はオートスキャン回路で検知され、この搬送波により、LOレーザを入力光学信号に対しロックすることができる。
2つのレーザ間で「ビート」を「検出」することにより、コヒーレント/ヘテロダインシステムを用いてIFを生成するが、この実験的方法は、通常、多少の高価な装備を必要とする。一般的には、光学ベンチ上で、実験的セットアップにおいて使用されている2つのレーザは、光スペクトルアナライザ(OSA:optical spectrum analyzer)と接続される必要がある。この機器は、2つの異なるレーザ波長を同時に与えることができる。1つのレーザは、それから同調されてもう一方の波長と近づくように移動する。OSAの分解能は、大抵1組のレーザを信号出力「ブリップ」として確認することができるようにされている。しかしながら、RFスペクトラムアナライザにより波長/周波数の詳細な程度まで決定される必要がある。レーザ出力は、ファイバカプラと光学的に混合され、ついでO/E(Optical-to-electrical)変換が行われ、これは通常広帯域幅フォトダイオードによりなされる。もし、スペクトラムアナライザの波長領域内において、例えば40GHz未満で、レーザ波長が十分接近して同調されたなら、RF信号(IF)は確認される。微細に同調する方法、またレーザの波長の安定性を維持する方法は役立つし、また必要とされる。本発明のこの実施形態に使用される応用は、IF「ビート」を微細に調整及び安定するために温度や電流調整を要するレーザを使用するというものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
図6のオートスキャン(13)(図11により詳細に示す)は、差分増幅器(204)、オシレータ(214)、D/A(206)、クロック(208)、増幅器(210)、ショットキーダイオード(232)、BPファイバ(224)、ANDゲート(222)、SPSTスイッチ(234)、光FETスイッチ(230)、PLLループフィルタ(218)、サイクルスリップ検出器(220)及びマルチプライア(216)から構成される。図6のIF検出モジュール(68)は、電圧制御されたオシレータ(228)、マルチプライア(226)及びBPフィルタ(224)から構成されている(図11に示す)。オートスキャン(13)区分或いはモジュールは、LOレーザ(1)の波長をスキャンする。これは、一連の温度制御による調整、及び電流制御による位相ロックの調整を行いながらなされる。使用可能なレーザの種類の1つは、小型の密封デバイスで供給される。パッケージされているため、光学LO(1)のレーザは、サーミスタ「T」とともに備わる熱電冷却器(図示せず)上の内部に組み込まれ、これにより、温度を容易に監視することができる(図11に示す)。光学LO(1)のためのレーザ筐体のTE入力は、差分増幅器(204)によりなされる。TEループフィルタ(205)は、増幅器(204)のためのフィードバックループに含まれている。LO(1)から感知される温度は、サーミスタ「T」により提供される。このサーミスタ「T」は増幅器(204)に接続して、正確な温度調節のためにフィードバックを提供する。増幅器(204)のため温度の参照設定点は、D/A変換器「DAC」(206)により決定される。このD/A変換器「DAC」(206)は、当業者により知られる設計で、アップダウンカウンタと接続して、アップダウンカウンタによりデジタル処理して選択される。温度分解能は、LOレーザ(1)同調の周波数分解能に関与する。この温度分解能は、DAC(206)のビット数、DAC(206)の参照電圧、及びレジスタREF温度(TEMP)(207)、レジスタオフセット・バイアス(209)により設定される。オフセットバイアス回路を用いると、使用されているLOレーザ(1)の温度条件内に、DAC(206)同調範囲を集めることができる。例えば、+5ボルト基準に限定されないが、12ビットDAC(206)は、名目上60MHzのDAC(206)ビットに対する典型的な分解のために使用される。
オートスキャン(13)回路は、DAC(206)アップダウンカウンタをデジタル・クロッキングすることにより機能する。これは、LO(1)のレーザ温度を高める或いは低くすることができる。これはオシレータLO(1)の波長/周波数を同調し、これにより、ビートが検知されてデジタルカウントを停止することができる。
オートスキャン(13)は次のように起動する。DACとアップダウンカウンタ(206)が「ゼロに設定される」。これは、温度基準をレーザ・オシレータ(LO)(1)のための最も低い温度に設定することである。手動始動で、同調クロック(208)を「早く或いは遅く」で選択された速度でカウントアップさせることができる。レーザLO(1)と変調された光学入力(10)の間の「ビート」が、バンドパスフィルタ(224)からの信号出力により認識される。ショットキーダイオード(232)、及びレジスタ(211)とキャパシタ(213)を備えるフィルタネットワークは、「ビート」の振幅を検出する。ショットキーダイオード(232)、フィルタネットワーク(211,213)の出力は、搬送波検出比較増幅器(210)と接続する。搬送波検出比較器(210)の出力は、ANDゲート(222)と同調クロック(208)入力と接続する。停止クロック信号は、温度が同調することをとめる。これは、DAC(206)のアップ・ダウンカウンタクロックを停止することにより行われる。増幅器(210)は、非反転ターミナルを有し、このターミナルは、レジスタを用いてアースして停止されている。フィードバック・レジスタ(225)は、非反転ターミナルと出力ターミナル間で連結し、これによりヒステリシスを提供する。
温度同調は非常に遅い。これは、LO(1)のレーザ筐体特有の熱時定数によるものである。「同調」を早くするためには、例えば、これに限定されるものではないが、20Hzでの早いクロック設定が選択されてスキャン/同調され、所望の信号に、より早くアクセスする。しかしながら、ビート検出が行われ、DAC(206)カウンタが停止すると、温度は、バンドパスフィルタ(224)検出回路範囲外でオーバーシュートする。それから「ダウン」スロー・クロックは、これに限定されないが1Hzに設定されて、ビートをオーバーシュートすることなく検出回路領域内に正確にもたらす。結論として、レーザLO(1)の温度制御は、アンプ/ループ(amp/loop)フィルタと温度によりフィードバック制御される。これにより、温度制御するために、DAC(206)によりレーザLO(1)の波長/周波数が同調されるように設定される。
LO(1)のレーザ筐体のための電流入力は、位相ロックのための、略最大の光学出力と詳細な電流調整の制御を可能とするような電流を必要とする。レーザ筐体のレーザLO(1)の電流入力は、レーザ・バイアス電圧により供給される。この電圧はレジスタRと接続している。典型的には、これに限定されるものではないが、バイアス電圧は−3.5ボルト、そしてレジスタRは10オームである。PLL(PLL:Phase Lock Loop)は、最適ループゲインのために選択された増幅器(218)、PLLループフィルタ(219)、レジスタ(RPLL)を介してレーザ駆動する。増幅器(218)、PLLループフィルタ(219)は、光FETスイッチ(230)によりリセットされてゼロボルトにされる。
以下、位相ロックループ(11)に焦点をあてた実施形態に基づきオートスキャン(13)トポロジーの操作を示す。図6のヘテロダイン構成において、RF増幅器チェーン(36)の出力は、4つの経路に分割される。BPF(58)へ供給される部分は、搬送波チャネルと呼ばれる。ここでは搬送波チャネルを扱うものとする。
[二重変換搬送波チャネル]
搬送波チャネルは、これに限定されるものではないが、27GHzのIF(中間周波数)を有する。このIF周波数は、信号の見地からも理想的であるが、位相ロックに使用される搬送波区分のためには理想的ではないかもしれない。図11を参照する。ミキサ(226)と電圧制御可変発振器(オシレータ)(VOC:voltage-controlled oscillator)(228)を使用し、該オシレータは、例えば、これに限定されないが17GHzに設定されている。こうすることで、10GHzへのダウン変換が可能となる。これは、10GHzバンドパスフィルタ(224)に供給された後、PLL(11)回路に与えられる。この二重変換搬送波チャネルにより、システムが、例えば、10GHzの搬送波チャネルPLL(11)設計を使用しながらも、信号チャネルに適したIFを選択することが可能となる。様々な信号IF周波数に対応する多目的システムを備えると、夫々異なる理想的な信号IF周波数に応じて、異なるPLL(11)チャネルを再設計する必要のないので便利である。
例えば、これに限定されないが10GHz信号IFを必要とする応用のために、より簡便な実施形態がある。この実施形態によると、二重変換区分が排除されている。搬送波チャネルは直接的にバンドパスフィルタ(224)に挿入され、これによりVCO(228)とミキサ(226)の使用が省略される。
搬送波チャネルは、上述の如く製造されて、バンドパスフィルタ(224)と接続し、この実施形態のために整えられている。尚、この実施形態はこれに限定されないが10GHzに対応するものである。バンドパスフィルタ(224)の出力は、ショットキーダイオード(232)及びフィルタ回路(211,213)、及び200分割デジタル分割器(212)の両方向に供給される。
以下、まずは、デジタル分割器(212)区分回路経路をたどる。デジタル分割器(212)は、公知の設計のものである。本実施形態において、デジタル分割器(212,213)は、これに限定されないが、前述したとおり、200分割されるよう設定されている。結果として、この実施形態の10GHz搬送波チャネルは、例えば、排他的ORミキサ/位相比較器(216)を介した50MHz REF OSC(214)と比べて、50MHzの周波数に落とすように分割されてもよい。
ミキサ/位相比較器(216)の出力は、カップリングレジスタ(217)、増幅器(218)とPLLループフィルタ(219)を通って導かれる。それから、ミキサ/位相比較器(216)の出力は、レジスタRPLLを通り、レーザLO(2)のためのレーザ筐体の「電流入力」駆動する。この位相ロックループ(11)がロックされると、LO1は、「ローカル・オシレータ・レーザ出力」の波長/周波数値を生成して、変調された光学入力(10)の波長/周波数でビートする。さらに、LO(1)は、例えば、これに限定されないが、27GHzのIFを生成する。このIFは、周波数であり、位相ロックの50MHz REF OSC(参照オシレータ)(214)である。尚、この実施形態で、レジスタRLは、レーザ・バイアス電圧と、光学レーザ・オシレータLO(1)の電流入力を連結する。レジスタ(221)はループフィルタ(78)の出力と光学レーザ・オシレータLO(1)を連結する。
以下の記述は、好適な回路の実施形態のロックの判断と「ビート」を特定しようとするものである。ここ10年、多くの、上出来な便利なPLLシングル・チップデバイスが使用可能である。これらは、周波数基準に位相ロックする電圧制御オシレータ(VCO)駆動することにより機能する。前記駆動は、ループフィルタ処理した位相比較器からの適切な極性を用いてなされる。ミキサ/位相比較器の2つの特徴的な種類や型がある。1つの型は、エッジ感受性タイプであり、デジタルフリップ・フロップ回路を含む。このデジタルフリップ・フロップ回路は、周波数弁別と言われる周波数/位相比較器或いは検出器のためのものである。これは、周波数基準の調波の上にロックしない点で有利であるが、ノイズの影響を受けやすい点で不利である。ノイズの影響を受けやすいのは、比較器/検出器のための信号のエッジを使用するためである。2つめのタイプは、ミキサ/比較器の直交型である。これは、アナログ構造であってもよく、この構造は、典型的には、ギルバート・セルと呼ばれる。或いは、前記直交型は、アップ・サイド・ダウンクリスマスツリー構造であっても良い。又は、排他的ORゲートを用いたデジタル構造で設計されてもよい。これら代替構造は、調波上にロックされてもよい。また、この構造は、非常に高い雑音排除性を得るような構造を有する点で有利である。これらのミキサと比較器の構造のタイプのいずれかは、標準的なPLL構造をセットアップする時にロックされていないと、ループフィルタ(219)の出力がゼロボルトにならず、また、1の電力供給レール(図示せず)に対しクリップされる。
PLL(位相ロックループ)(11)のトポロジーとして、ロックを成功させる間に監視しておくべき3つの特定の項目が存在する。一般的な利用において、監視すべき3つの項目とは、第1は基準周波数に有利な信号の位相ロッキング、第2はループが位相ロックされた後ロックインジケータが含まれること、第3は振幅検出器も含まれることである。本発明の位相ロックループ(11)の実施形態では、調波のロッキングを識別する能力をを結合させて、高い雑音排除性を得る。ロック無しの場合、PLL(11)は、1の電力供給レールに対して「クリッピング」を行うよりむしろループフィルタ振幅器(218)をゼロ電圧にする。このことは、上述した監視順序における3つの項目順序を逆にすることでなしうる。第1ショットキーダイオード(232)及びフィルタネットワーク(211,213)は、「ビート」の振幅を検知する。ショットキーダイオード(232)及びフィルタネットワーク(211,213)の出力は、搬送波検出比較増幅器(210)に接続される。搬送波検出比較増幅器(210)の出力は、ANDゲート(222)及び調整クロック(208)の停止クロック入力に接続される。停止クロック入力は、上述した如く「調整」を停止する。搬送波振幅の代表であるDC電圧に変換される搬送波振幅が、搬送波検出比較増幅器(210)(及び関連回路)によって設定された閾値より高い場合は、その出力は「HI(高)」となる。出力が「HI」であることは、バンドパスフィルタ(224)が検知した範囲内の適切な振幅の搬送波であることを示す。この搬送波は、バンドパスフィルタ(224)を通過する。これにより、搬送波の周波数は周知になり、「ビート」が所望のIFに極めて近いことを意味する。次に、この段階で「ビート」が所望のIFに極めて近くなり、50MHzのREFのOSC(214)と200分割のデジタル分割器(212)がサイクルスリップ検知器(220)に接続される。
基本のサイクルスリップ検知器(220)の操作は、1の入力部が1のクロック信号を受信し、その他の入力部がその他のクロック信号を受信するようになされる。また、この操作は、1のクロック信号とその他のクロック信号の間の位相、又は1のクロック信号とその他のクロック信号のどちらが先着したかにかかわらない。そして、本実施形態においては、出力は「HI(高)」となることより使用可能となる。言い換えると、2つの信号は同じ周波数を有するが、2つの信号の位相関係は本回路とは関連しない。いずれかの入力が、その他の入力がクロック信号を受信する前に、1を超えるクロックパルス又はクロック信号を得ている場合は、出力は機能しない又は本実施形態では「LO」(低)となる。これは、同じ周波数の検出器ではあるが、位相検出器ではない。これは、一般的なPLLの使用時に用いられる回路と同型であり、ループがロックされていることを示している。サイクルスリップ検知器は、当業者にとって公知であるフリップフロップ及びロジックゲートを備えるように設計されてもよい。ANDゲート(222)が、サイクルスリップ検知器(220)からの入力と、増幅器(210)の出力部からの入力を個別に受信する場合には、その出力はスイッチ(234)を用いて「HI」となり、「自動PLL使用可能」を設定する。これにより、「光FETスイッチ」(230)を回路開放させる。したがって、増幅器(218)及びPLLループフィルタ(219)が、レジスタRPLLを通って光学的LO(1)の電流入力に接続することが可能となる。これにより、PLLがロックすることが可能となる。スイッチ(234)の「PLLオフ」/「PLL使用可能」は、手動でPLLの機能を無効にするために用いられることも可能である。尚、レジスタ(223)は、+5VDCと光FETスイッチ(230)に接続する。
従来技術では、LOレーザ波長及び未知信号の波長を突き止めるためには、光スペクトルアナライザ(OSA)を用いる必要がある。次に、LOレーザの温度は、2つの波長が略同様になるまで変更されなければならない。OSAは十分な波長分解能を有していないため、さらに温度を微調整するためには、RFスペクトルアナライザはO/E変換器の後の時点で使用しなければならない。これにより所望のIFに非常に近くなる。これらの機器はどちらも体積及び重量が大きく、また高価である。様々な波長分割多重(WDM)伝送チャネルは、この特性を用いて研究及び解析が可能となる。
尚、図6の実施形態に示すコヒーレントレシーバの特徴であるRFコンポーネントは、光ヘテロダイン信号を最適な方法で処理するために適切に選択される。
図7を参照して、レシーバ(200)のモジュールを設定するための本発明の追加機能を示す。この追加機能は、平衡フォトダイオード(B−PD)(14/112)を備えるヘテロダイン監視レシーバ(400)を提供する。平衡PINフォトダイオード(113,115)は、B−PD(14/112)用のRF筐体内に存在し、[IF−0.7*(ビットレート)]から[IF+0.7*(ビットレート)]へのRF周波数を処理するために十分なRF帯域幅を有している。図6に示すB−APD(14/30)が十分なRF帯域幅を有さない場合には、フォトダイオード対(113,115)は、高いIF値又は高いビットレートデジタル伝送を得るために必要とされてもよい。ディスカバリーセミコンダクターズ社製のDSC740は、平衡フォトダイオードを用いるとともに35GHzの帯域幅を有しており、本発明の10Gb/sのヘテロダインレシーバに用いることが可能である。平衡フォトダイオード(113,115)のDC応答度は約0.7A/Wである。その一方、B−APD(14/30)のDC応答度は約1.5A/Wが可能である。平衡PINダイオード(113,115)のDC応答度が低くなると、図7に示す本発明の第2の実施形態において性能感度の劣化を引き起こすことになる。また、B−PD筐体(14/112)にはフィードバックループが適用されない。したがって、レシーバ(400)の性能は、図6に示す本発明の実施形態の好適なレシーバ(300)と比較すると僅かに劣る可能性がある。このことは、平衡APD対に適用されたフィードバックループが2つのAPD(31,33)のDC応答度を等化するという目的を果たすという事実に基づく。これにより、LOレーザ(1)のRINを完全にキャンセルする。そして、好適な実施形態である図6のレシーバの性能感度が、第2の実施形態である図7に基づくB−PD筐体(14/112)の性能を超えて向上する。その他の点では、図7のレシーバ(400)は図6のレシーバ(300)と同じ方法で機能する。
図8を参照して、本発明のその他の実施形態として、レシーバ(200)のモジュールがホモダイン監視コヒーレントレシーバ(500)を備える設定とされていることを示す。ヘテロダイン監視コヒーレントレシーバ(300,400)それぞれとは対照的に、可変レシオカプラ(3/24)の代わりとして可変レシオ90°光学ハイブリッド(3/122)が用いられている。ホモダインを用いた本発明で用いられる汎用可変レシオ90°光学ハイブリッド(3/122)の詳細図は、図10に示されている。ハイブリッド(3/122)は同相(I)及び直角位相(Q)の光学データを発生させる。Qデータは、本ホモダインレシーバ(500)のLOレーザ(1)を位相ロッキングするための入力として必要である。I及びQデータ流は、光学ハイブリッド(3/122)を介して発生されるため、図6及び図7のヘテロダインレシーバ(300,400)それぞれでなされていた如く、これらの状態をRF領域内で発生させる必要はない。変調された光学的入力信号(10)及びLOレーザ(1)の偏波状態は、例えば円形/線形等の固定された偏波状態に設定する必要がある。また、ホモダインプラットフォーム(500)においては、B−APD(126)からのRF出力はベースバンドに存在し、同期復調は必要としない。RF出力の一部は分離してオートスキャンモジュール(13)に送り込まれる。オートスキャンモジュール(13)からの出力はLOレーザ(1)の温度を制御する。ホモダイン操作はこのようにして維持される。
さらに図8を参照すると、汎用ホモダイン監視レシーバ(500)への入力光学信号(10)は、まず光分離器(16)に入力され、その後、任意で低ノイズ光増幅器(18)を通って送られ、そしてデータに適した帯域幅を用いて光学バンドパスフィルタ(20)を通って送信される。その後フィルタ処理された信号は、偏波安定器(22)に送り込まれる。安定器(22)はシングルモードファイバ入力を用いて操作し、低レベルの光学信号を受け入れるように適合される。偏波安定器(22)からの出力信号は、偏波維持(PM)ファイバであり、この偏波状態は、好適な偏波状態(SOP)で維持される。出力信号は、光学ハイブリッド(3/122)に入力される。
LOレーザ(1)は、固定した偏波状態を備えるピグテールPMファイバ装置であり、PMの2段階の光分離器(50)に接続される。レーザは、RIN及び線幅が最も低いものであるにもかかわらずフィードバック駆動回路の影響を受けやすいものが選択される。本分離器(50)からの出力信号は、PMファイバ上で、任意で低ノイズ光増幅器(38)に送り込まれる。この光増幅器(38)は、光増幅された自然放出(ASE)フィルタ(40)を駆動するものである。その後、このフィルタ処理された出力信号は、選択された出力SOPを用いて偏波安定器(42)に送り込まれる。ホモダインの応用として、信号及びLOレーザ(1)の偏波状態は、例えば円形/線形等の固定された偏波状態に設定する必要がある。
信号及び任意のLO偏波安定器(22,24)それぞれからのファイバ出力は、可変レシオ90°光学ハイブリッド(VROH)(3/122)に接続される。図10の光学ハイブリッドを参照すると、ハイブリッド(3/122)の内部のカプラ1(143)とカプラ2(145)のカップリング比はフィードバック制御される。これにより、最高のシステム性能を維持することが可能となる。内部のカプラ3(147)とカプラ4(149)のカップリング比もまた、電圧制御される。しかしながら、カプラ3(147)とカプラ4(149)は通常50/50のカップリング比を維持している。VROH(可変レシオ光学ハイブリッド)(3/122)からは任意の4つの光学出力が存在する。VROH(3/122)のカプラ3(147)からの2つの光学出力は、どちらも光学タップカプラ(OT)(26)及び光学タップカプラ(44)に99:1で送り込まれる(図8参照)。光学タップ(OT)(26,44)それぞれへの入力電力の約99%は、Iチャネル平衡APD(126)へと送り込まれる。このIチャネル平衡APD(126)は、正方向にバイアスされたAPD(127)と負方向にバイアスされたAPD(129)から構成されるものである。光学タップカプラ(26,44)への入力の約1%は、光学差分比較器(52)へと送り込まれる。この光学差分比較器(52)は、電圧制御されるVROH(3/122)のカプラ3(147)を駆動させる。光学比較器(52)からの出力は、タップ(26)とタップ(44)両方からの光学情報を、交互に所定の整流周波数で伝送し、VROH(3/122)のカプラ3(147)を駆動させる。VROH(3/122)のカプラ3(147)が効率的な50/50で設定されている場合、ゼロ電圧がVROH(3/122)のカプラ3(147)を駆動させる。このループは、VROH(3/122)のカプラ3(147)に、無視出来る程低い挿入損失(<0.05dB)を備える実時間電圧制御カップリング安定性をもたらす。
VROH(3/122)のカプラ3(147)からは2つの出力ファイバが存在する。ファイバの1つは、OT(26)を介して低損失(<0.5dB)の圧電制御ファイバストレッチャ(FS)(28)に接続している。ストレッチャ(28)は、アナログ入力のフィードバックポートを有する。このフィードバックポートは、ストレッチャ(28)のすぐ近くのRF増幅チェーン(128)の増幅された出力から、ピーク検知器(17)を介して駆動される。そして、フィードバックループは最高のシステム性能を維持するように設定されている。これは活性型光遅延制御ループである。ファイバストレッチャ(28)からの出力ファイバ及びその他のOT(44)出力ファイバからの出力ファイバは直接的に平衡APD(126)内にピグテール化される。この平衡APD(126)はAPDダイオード対(127,129)で構成されているものである。これらの手順により、VROH(3/122)と平衡APD(126)との間の均等な光学経路長は最適なレシーバ(500)の性能のために維持される。
平衡O/E部(127,129)は、アバランシェフォトダイオード対(APD)であって、上記に示した如く、十分なRF帯域幅と名目上70%のデータ伝送速度を有しており、これにより効率的にホモダイン光学信号(10)を処理することになる。これらのAPD(127,129)は、広範囲の光学入力にわたって動作するとともに大きな平均光学入力のための線形条件下で動作可能となるように設計されている。APD装置(127,129)は、<2dBという低い過剰雑音指数を達成している。B−APD対(126)はマイクロ波筐体に蓄積され、これによりRF信号の必要な帯域幅範囲にわたって、整合されたRF応答を生み出す。高い入力光電力では、APD(127,129)は増倍率M=1.5を達成することができる。Mの厳密値はAPD(126)に印加された逆バイアス及び温度に依存する。APD(127,129)は、B−APD(126)のRF筐体内のサーミスタ(図示せず)に沿って熱電冷却器(TEC)(図示せず)上に組み立てられる。追加的な回路に沿ったこれらの部材は、制御ループ内に設計され、これにより筐体内のAPD装置の高精密温度安定性が維持される。これは温度制御ループ(TCL)(32)である。
尚、APD(126)又はAPD(129)のどちらかが、光電流モニタループ(PML)(46)を介して最適な操作を行うためのバイアス電圧初期設定を有する。この光電流モニタループ(PML)(46)は活性型APDゲイン設定の制御ループである。
IチャネルAPD対(126)の出力電圧は広帯域バイアスティー(BT)(34)のDCポートに接続される。BT(34)の出力によって駆動されるフィードバック回路は、RF信号の周波数範囲にわたって整合したAC応答性を達成するために、第2のAPD(127)のバイアスを制御するように設計される。この電圧は、多数のビットパターン周期にわたって積分され、「スレーブ」APD(127)に印加し、これにより略完璧な平衡状態を得るために常に調整を行っている。APD(127,129)のAPD筐体(126)及び関連のフィードバック回路においては、平衡チャネル間の厳密な平衡が達成される。これはAPD平衡制御ループである。バイアスティー(34)を通り抜けるフィードバック電圧駆動がゼロである場合、APD(127)とAPD(129)のDC応答性は整合性が取れており、そしてレーザLO(1)のRINは最適なレシーバ(500)の性能のために最小化される。
平衡APD対(127,129)のRF出力は、十分に分離された50オームインピーダンスの低ノイズ増幅チェーン(128)に送り込まれる。このチェーン(128)は均一なゲインを供給するとともに、RF受信通過帯域での群遅延が低い。このチェーン(128)は十分な非圧縮RF電力を供給することにより、後に続くRFコンポーネントを適切に駆動する。また、チェーンはベースバンドホモダイン信号(>0.7*ビットレート)のための十分なRF帯域幅を有する。
増幅されたRFのI信号は4つの経路に分割される。増幅チェーン(128)からの第1の経路は、ピーク検知器(17)への入力である。増幅チェーン(128)からの第2の出力は、任意の差分デコーダ(ECM/DD)(104)を備える電子補償モジュールに送り込まれる。増幅チェーン(128)のその他の2つの部分は、エラー信号処理に利用される。これらの信号は、デジタル処理に基づくRF判断ブロックF(96)とG(98)を通って送信される。F(96)の出力はマルチプライア(88)に入力される。G(98)の出力はマルチプライア(100)に送り込まれる。
VROH(3/122)のカプラ4(149)からの2つの任意の出力はどちらも、99:1で光学タップカプラ(OT)(118)と(120)にそれぞれ送り込まれる。各OT(118,120)それぞれへの入力の約99%は、平衡APD(130)のQチャネルを通って送り込まれる。この平衡APD(130)は、正方向にバイアスされたAPD(131)と負方向にバイアスされたAPD(133)から構成されるものである。タップカプラ(26,44)への入力の約1%は、光学差分比較器(114)へと送り込まれる。この光学差分比較器(114)は、電圧制御されるVROH(3/122)のカプラ4(149)を駆動させるものである。光学比較器(114)からの出力は、タップ(118)とタップ(120)両方からの光学情報を、交互に所定の整流周波数で伝送し、VROH(3/122)のカプラ4(149)を駆動させる。VROH(3/122)のカプラ4(149)が効率的な50/50で設定されている場合、ゼロ電圧はVROH(3/122)のカプラ4(149)を駆動する。このループは、VROH(3/122)のカプラ4(149)に、無視出来る程低い挿入損失(<0.05dB)を備える実時間電圧制御カップリング安定性をもたらす。
VROH(3/122)のカプラ4(149)からの2つの出力ファイバが存在する。そのファイバの1つは、低損失(<0.5dB)の圧電制御ファイバストレッチャ(FS)(124)に接続している。FS(124)は、アナログ入力のフィードバックポートを有する。このフィードバックポートは、FS(124)のすぐ近くにあるRF増幅チェーン(132)の増幅された出力から駆動される。そして、フィードバックループは最高のシステム性能を維持するように設定されている。これは活性型光遅延制御ループである。標準のピーク検出器(17)がストレッチャ又はFS(124)を駆動させる。ファイバストレッチャ(124)からの出力ファイバ及びカプラ4(149)出力ファイバからの出力ファイバは、直接的に平衡APD(130)内にピグテール化される。この平衡APD(130)はAPD対(131,133)で構成されている。これらの手順により、VROH(3/122)と平衡APD(130)との間の均等な光学経路長は最適なレシーバ(500)の性能のために維持される。
平衡O/E部(131,133)は、アバランシェフォトダイオード対(APD)であって、十分なRF帯域幅と名目上70%のデータ伝送速度を有しており、これにより効率的にホモダイン光学信号(10)を処理することになる。これらのAPD(131,133)は、広範囲の光学入力電力にわたって動作するとともに大きな平均光学入力のための線形条件下で動作可能となるように設計されている。APD装置(131,133)は、
<2dBという低い過剰雑音指数を達成している。APD対(130)はマイクロ波筐体に蓄積され、これによりRF信号の必要な帯域幅範囲にわたって、整合されたRF応答を生み出す。高い入力光電力では、APD(131,133)は増倍率M=1.5を達成することができる。Mの厳密値はAPD(131,133)に印加された逆バイアス及び温度に依存する。APD(131,133)は、APDのRF筐体(130)内のサーミスタ(図示せず)に沿って熱電冷却器(TEC)(図示せず)上に組み立てられる。追加的な回路に沿ったこれらの部材は制御ループ内に設計され、これにより筐体(139)内のAPD装置(131,133)の高精密温度安定性が維持される。これは温度制御ループ(TCL)(32)である。
尚、APD(133)の電圧が、光電流モニタループ(PML)(46)を介して最適な操作を行うためのバイアス電圧初期設定を有する。これは活性型APDゲイン設定の制御ループである。
QチャネルAPDのRF筐体(130)の出力電圧は、広帯域バイアスティー(BT)(34)のDCポートを通って接続される。BT(34)の出力によって駆動されるフィードバック回路は、RF信号の周波数範囲にわたって整合したAC応答性を達成するために、第2のAPD(131)のバイアスを制御するように設計される。この電圧は、多数のビットパターン周期にわたって積分され、「スレーブ」APD(131)に印加し、これにより、略完璧な平衡状態を得るために常に調整を行っている。APDのRF筐体(130)及び関連のフィードバック回路においては、平衡チャネル間の厳密な平衡が達成される。これはAPD平衡制御ループである。バイアスティー又はBT(34)を通り抜けるフィードバック電圧駆動がゼロである場合、APD(131)とAPD(133)のDC応答性は整合性が取れており、そしてレーザ(1)のRINは最適なレシーバ(500)の性能のために最小化される。
平衡APD対(131)(133)のRF出力は、十分に分離された50オームのインピーダンスの低ノイズ増幅チェーン(132)に送り込まれる。この増幅チェーン(132)は均一なゲインを供給するとともに、RF受信通過帯域での群遅延が低い。この増幅チェーン(132)は十分な非圧縮RF電力を供給することにより、後に続くRFコンポーネントを適切に駆動する。また、チェーンはベースバンドのホモダイン信号(>0.7*ビットレート)のために十分なRF帯域幅を有する。
増幅されたRFのQ信号は、増幅チェーン(132)から5つの経路に分割される。増幅チェーン(132)の第1の経路は、Qチャネルピーク検知ブロック(17)への入力である。増幅チェーン(132)の第2の出力は、任意の差分デコーダ(ECM/DD)(106)を備える電子補償モジュールに送り込まれる。そして、低パスフィルタ(102)に送り込まれ、その後にRFのQチャネル出力端末(84)が続く。増幅チェーン(132)のその他の2つの部分は、エラー信号処理に利用される。これらの信号は、デジタル処理に基づくRF判断ブロックF(90)とG(86)を通って送信される。F(90)の出力はマルチプライア(100)に入力される。G(86)の出力はマルチプライア(88)に送り込まれる。増幅チェーン(132)からの第5の出力は、調整可能なLOレーザ(1)を駆動するオートスキャンモジュール(13)に送り込まれる。
マルチプライア(88)と(100)のRF出力はRFサブトラクションモジュール(94)に送り込まれる。モジュール(94)の出力は、ループフィルタ(78)を駆動するエラー信号である。フィルタ(78)の出力は調整可能なLOレーザ(1)を駆動させて、LO(1)の厳密な周波数を確実にし、位相ロッキングが維持される。
オートスキャン回路(13)は、温度制御を介して自動的にLOレーザ(1)をスキャンする。これにより、LOレーザ(1)と信号伝送との間の周波数ロックがホモダインで維持される。LOレーザ(1)は、温度変更により波長が粗同調される。低温から高温へ変更することは、LOレーザ(1)の波長を増加させる。
オートスキャン(13)は、デジタルからアナログへの変換器(DAC)(図示せず)を使用する。この変換器は、クロック設定を備えるデジタルカウンタを、スキャンを制御する又はレーザ(1)を「調節する」ために適した速度で使用することによって、低温から高温の温度をスキャンするためのものである。図5を参照すると、未知信号の「ビート」は、低温でスキャンを開始して高温にすることによって検知が可能となる。スキャンは、最終的にはLOレーザ(1)と未知信号との間のホモダイン状態に関連した信号を通過する。信号が検出されると、追加的な回路がデジタルカウンタを停止させ、PLL位相比較器及びロックを未知信号に対して有効にする。追加的な比較器回路は、PLLループフィルタ(78)の出力を監視するために利用される。正又は負の極値が接近して潜在的なロック損失(ロック範囲からの逸脱)を示す場合、この回路は、温度を適切に調整することにより、ループフィルタ(78)をロッキング範囲の中心付近に戻して位置付ける。この監視システムにおいては、一度ループがロックされると、未知信号が殆どの温度制御領域でドリフトしているのであれば未知信号が追跡可能となる。これにより、システムのロッキング範囲は大幅に拡大することになる。
従来技術では、LOレーザー(1)の波長と未知信号の波長を検出するために光スペクトルアナライザ(OSA)を用いる必要がある。そして、LOレーザ(1)の温度は、2つの波長が略同様になるまで変更されなければならない。OSAは十分な波長分解能を有していないため、さらに温度を微調整するためには、RFスペクトルアナライザはO/E変換器の後の時点で使用しなければならない。これによりホモダイン操作と非常に近くなる。これらの機器はどちらも体積及び重量が大きく、また高価である。様々な波長分割多重(WDM)伝送チャネルは、この特性を用いて研究及び解析が可能となる。
尚、本発明のコヒーレントレシーバ(500)の特徴であるRFコンポーネントは、光ヘテロダイン信号(10)を最適な方法で処理するために適切に選択される。
図9を参照して、図2のレシーバ(200)のモジュールが、RF筐体(134)内の平衡フォトダイオード(135,137)とRF筐体(136)内の平衡フォトダイオード(139,141)とを備えるホモダイン監視コヒーレントレシーバ(600)を提供するように設定されている。このレシーバ(600)は高ビットレートのデジタルホモダイン伝送を提供することが可能である。例えば、PINに基づくDSC(740)は35GHzの帯域幅を有しており、筐体(134,136)のための最適な平衡フォトダイオードとなり得る。この筐体(134,136)は40Gb/sのホモダイン処理を提供しており、RF帯域幅28GHzを必要とする。平衡フォトダイオード対のDC応答性は約0.7A/Wである。その一方、APD対のDC応答性は約1.5A/Wが可能である。筐体(134,136)用の平衡PINダイオードの使用を通じてDC応答度が低くなると、図9に示す本発明の第2の実施形態において性能感度の劣化を引き起こすことになる。また、B−PD筐体(134,136)にはフィードバックループが適用されない。したがって、レシーバの性能は、図8に示す本発明の好適な実施形態と比較すると僅かに劣る可能性がある。このことは、平衡APDに適用されたフィードバックループが、筐体(126)の2つのAPD(127,129)と筐体(130)の2つのAPD(131,133)のDC応答度を等化するという目的を果たすという事実に基づく。したがって、この結果は、さらに完全にLOレーザ(1)のRINをキャンセルすることになり、好適な実施形態であるレシーバ(500)の性能感度が、第2の実施形態であるB−PDに基づくレシーバ(600)の性能を超えて向上する。
図7を参照すると、複数の部材が試作品のコヒーレント10Gb/sのASK変調へテロダインレシーバに実装されており、下記表1に示す如く27GHzのIFで操作している。
Figure 0004612093
図7に示す残りの部材は概念的には上述されているが、まだ実現はしていない。
本発明の様々な実施形態が示されるとともに記載されているが、これら実施形態は何ら本発明を制限するためのものではない。当業者であれば理解できることであるが、実施形態に特定の変更をなすことは可能であり、このような変更は、添付する請求の範囲の精神と範囲によって網羅されているものとする。
従来技術に係るコヒーレントレシーバの設計のブロック概略図である。 本発明の一実施形態に係るコヒーレント光学レシーバのブロック概略図である。 本発明の一実施形態に係るコヒーレント光学レシーバにより作り出された10Gb/sのNRZ-OOKアイダイアグラムを示す図である。 Discovery Semiconductors社製のDSC740平衡光検知器のRF応答度とCMRR曲線を示し、この光検知器は本発明の実施形態にて用いられている。 本発明のコヒーレント光学レシーバを用いて得られる130 HzのIF線幅のRFスペクトルを示す。 本発明の好適な実施形態であるヘテロダイン監視コヒーレントレシーバのブロック概略線図であり、このレシーバは、B-APD(Balanced Avalanche Photodiode:平衡アバランシェフォトダイオード)を備える。 本発明の好適な他の実施形態である第2のヘテロダイン監視コヒーレントレシーバのブロック概略線図であり、このレシーバは、B-PD(Balanced Photodiode:平衡フォトダイオード)を備える。 本発明の好適な実施形態であるホモダイン監視コヒーレントレシーバのブロック概略線図であり、このレシーバは、B-APDを備える。 本発明の他の実施形態のホモダイン監視コヒーレントレシーバのブロック概略線図であり、このレシーバは、B-PDを備える。 本発明の他の実施形態を示す図であり、図8及び図9のホモダインレシーバに用いられる可変レシオ90°光学ハイブリッドを示す。 光学レーザオシレータとともに用いられるIF検知器及びオートスキャンモジュールの詳細を示すブロック概略図である。

Claims (29)

  1. 光学的コヒーレントレシーバであって、
    入力信号プロセッサ、光学カプラ、カプラ下流側光学プロセッサ、平衡光電(OE)変換器、RFプロセッサ及びベースバンドRF/EDC(電子分散補償/等化)プロセッサが連続的に接続されてなる連結サブシステムを備え、
    前記入力信号プロセッサは、前記光学カプラを駆動し、
    該光学カプラは、前記カプラ下流側光学プロセッサを駆動し、
    該カプラ下流側光学プロセッサは、前記平衡光電変換器を駆動し、
    該平衡光電変換器は、前記RFプロセッサを駆動し、
    該RFプロセッサは、前記ベースバンドRF/EDC(電子分散補償/等化)プロセッサを駆動し、
    該ベースバンドRF/EDCプロセッサは、前記レシーバからRF出力信号を生じさせ、
    前記光学コヒーレントレシーバは更に、第1の閉ループサブシステムを備え、
    該第1の閉ループサブシステムは、前記RFプロセッサと前記カプラ下流側光学プロセッサの間に接続されるピーク検知器を備え、
    前記光学コヒーレントレシーバは更に、第2の閉ループサブシステムを備え、
    該第2の閉ループサブシステムは、前記RFプロセッサにより駆動される周波数と位相に対するロックネットワーク(FPL)、前記FPLにより駆動される光学ローカルオシレータ(LO)及び前記光学LOにより駆動される光学LOプロセッサを備え、
    該光学LOプロセッサは、前記光学カプラを駆動し、
    前記光学コヒーレントレシーバは更に、第3の閉ループサブシステムを備え、
    該第3の閉ループサブシステムは、オートスキャンを駆動する前記RFプロセッサを含み、
    前記オートスキャンは、前記光学LOを駆動し、
    前記入力信号プロセッサは、変調された光学入力信号を受信するとともに処理し、安定した偏波光学出力信号Esigを発生させ、
    前記光学カプラは、前記Esigと光学参照信号ELOを独立して受信し、複数の出力信号を作り出し、該複数の出力信号は、前記Esigと前記ELOとを結合させたものであり、且つ、一の前記出力信号は他の前記出力信号に対して位相シフトされ、
    前記カプラ下流側光学プロセッサは、前記光学カプラからの前記複数の出力信号をそれぞれ独立して受信し、前記カプラ下流側光学プロセッサが備えるとともにファイバの経路長を等化するファイバ伸長手段を介してこれら信号を処理し、経路長等化処理を施された光学出力信号と同一の信号を発生させ、光学的に生じたRFフィードバック信号を前記光学カプラに提供し、該光学カプラは、複数の出力信号のうち2つの間のレシオを任意の値とし、
    前記平衡光電変換器は、前記経路長等化処理を施された複数の光学出力信号を受け取り、これら信号を少なくとも1つのRF出力信号に変換し、
    前記RFプロセッサは、前記少なくとも1つのRF出力信号を受け取り、第1のRFフィードバック信号を生じ、該第1のRFフィードバック信号は、前記ピーク検知器を介して、そのピークを検知され、これにより、前記RFプロセッサは、前記カプラ下流側光学プロセッサの前記ファイバ伸長手段を駆動し、前記経路長等化処理を施された複数の光学信号の等化状態を維持し、前記RFプロセッサは更に、第2のRFフィードバック信号を前記オートスキャンにもたらし、該オートスキャンを作動させ、温度を修正する前記光学LOに出力信号を作り出し、前記RFプロセッサは、第3のRFフィードバック信号を作り出し、前記周波数及び位相に対するロックモジュールを作動させ、前記光学LOの位相並びに周波数を制御し、前記光学LOの位相は、前記光学入力信号の位相にロックされ、前記RFプロセッサは、ベースバンド出力信号を発生させ、
    前記ベースバンドRF/EDCプロセッサは、前記ベースバンド出力信号を受け取り、該ベースバンド出力信号を処理し、この信号のノイズと伝送劣化に対して補償処理を行い、さらに差分変調処理を行って、前記レシーバのRF出力信号を作り出し、
    前記ピーク検知器は、前記RFプロセッサからRF信号を受け取り、前記RF出力信号のピークの制御出力信号代表値を作り出すとともに前記カプラ下流側光学プロセッサを制御し、最適化されたカップリング比を保証し、
    前記FPLは、前記RFプロセッサからRFエラー信号を受け取り、駆動出力信号を作り出し、前記光学LOを制御して、該光学LOの周波数/位相を前記変調された入力信号に合せ、
    前記光学LOは、光学出力信号を作り出し、前記光学LOプロセッサを作動させ、前記参照信号ELOを作り出し、
    前記オートスキャンは、前記RFプロセッサからのフィルタ処理されたIF信号を受け取り、前記光学入力信号に対して検知、トラッキング及びロック処理を行うことを特徴とする光学的コヒーレントレシーバ。
  2. 前記第1の平衡OE変換器が、少なくとも1つのアバランシェフォトダイオードの対からなることを特徴とする請求項1記載の光学コヒーレントレシーバ。
  3. 前記入力信号プロセッサが、光学的に前記Esigを分離する手段を備えることを特徴とする請求項1記載の光学コヒーレントレシーバ。
  4. 前記入力信号プロセッサが、前記Esigを増幅並びにフィルタ処理する手段を備えることを特徴とする請求項1記載の光学コヒーレントレシーバ。
  5. 前記入力信号プロセッサが更に、前記Esigを増幅並びにフィルタ処理する手段を備えることを特徴とする請求項3記載の光学コヒーレントレシーバ。
  6. 前記入力信号プロセッサが光学的に前記入力信号を分離、増幅、フィルタ及び偏波し、前記Esigを作り出すことを特徴とする請求項1記載のコヒーレントレシーバ。
  7. 前記RFプロセッサが更に、第4のRFフィードバック信号を作り出し、これにより、前記平衡OE変換器を作動させ、前記平衡OE変換器の応答度を制御することを特徴とする請求項2記載の光学コヒーレントレシーバ。
  8. 前記RFプロセッサが、前記レシーバをスーパーヘテロダイン方式のレシーバとする手段を備えることを特徴とする請求項1記載の光学コヒーレントレシーバ。
  9. 前記RFプロセッサが、前記レシーバをホモダイン方式のレシーバとする手段を備えることを特徴とする請求項1記載の光学コヒーレントレシーバ。
  10. 前記光学カプラが、可変レシオ光学カプラからなることを特徴とする請求項8記載の光学コヒーレントレシーバ。
  11. 前記光学カプラが可変レシオの90°光学ハイブリッドカプラからなることを特徴とする請求項9記載の光学コヒーレントレシーバ。
  12. 前記カプラ下流側光学プロセッサが、前記可変レシオ光学カプラから第1の出力信号を受け取る第1の光学タップを備え、該第1の光学タップは前記信号を99%の第1のフィードフォワード信号と1%の第1のフィードバック信号に分割し、
    前記カプラ下流側光学プロセッサは更に、前記可変レシオ光学カプラから第2の出力信号を受信する第2の光学タップを備え、該第2の光学タップは、前記信号を99%の第2のフィードフォワード信号と1%の第2のフィードバック信号に分割し、
    前記カプラ下流側光学プロセッサは更に、前記第1のフィードフォワード信号を受け取るファイバストレッチャを備え、該ファイバストレッチャは、このフィードフォワード信号に対して、前記第1のフィードフォワード信号と第2のフィードフォワード信号の間で光学経路等化処理を実行し、ファイバ伸長処理されたフィードフォワード信号を作り出し、
    前記カプラ下流側光学プロセッサは更に、前記第1の1%フィードバック信号と第2の1%フィードバック信号を受け取る光学差分比較器を備え、該光学差分比較器は、電気的な直流(DC)出力信号を作り出し、該直流出力信号は、前記フィードバック信号間の振幅差異の表す電圧レベルを備え、
    前記可変レシオ光学カプラが、前記DC出力信号を前記差分比較器から受け取り、前記カプラの前記第1の出力信号と前記第2の出力信号の50/50のカップリング比を保証することを特徴とする請求項8記載の光学コヒーレントレシーバ。
  13. 前記平衡OE変換器が、それぞれ正方向及び負方向にバイアスされたアバランシェフォトダイオードからなる対を備え、該ダイオードは個別に前記経路長を等化処理された光学出力信号を受け取り、それぞれ、前記少なくとも1つのRF出力信号を作り出すことを特徴とする請求項1記載の光学コヒーレントレシーバ。
  14. 前記平衡OEコンバータが、それぞれ、正方向にバイアスされた第1のアバランシェフォトダイオード(APD)と負方向にバイアスされた第2のアバランシェフォトダイオード(APD)を備え、前記ファイバ伸長処理を受けたフィードフォワード信号をと前記99%の第2のフィードフォワード信号を受け取り、前記少なくとも1つのRF出力信号を作り出すことを特徴とする請求項12記載の光学コヒーレントレシーバ。
  15. 前記RFプロセッサは、前記一のRF出力信号を受け取る広帯域バイアスティーを備え、該バイアスティーは、前記第1のAPDに向かうDCフィードバック信号を作り出し、前記第1のAPDと前記第2のAPD間のAC応答度の平衡を図るとともに、前記少なくとも1つのRF出力信号に類似するフィードフォワードRF出力信号を作り出し、
    前記RFプロセッサは、前記バイアスティーからの前記フィードフォワードRF出力信号を受け取るインピーダンス整合された広帯域RF増幅器を備え、該RF増幅器は、前記ピーク検知器に増幅されたRF出力信号を供給し、
    前記RFプロセッサは更に、前記増幅されたRF出力信号を受け取るバンドパスフィルタを備え、該バンドパスフィルタは、中間周波数(IF)のビートノート信号を作り出し、
    前記RFプロセッサは更に、前記IFビートノート信号を受け取るIF検知モジュールを備え、該検知モジュールは、IF・RF出力信号を作り出し、
    前記RFプロセッサは更に、前記増幅されたRF出力信号と前記IFビートノート信号の両方を個別に受け取る第1の二重平衡ミキサを備え、該ミキサは、これら信号を合成し、第1のミキサ出力信号を作り出し、
    前記RFプロセッサは更に、前記第1のミキサ出力信号を受け取る第1のローパスフィルタ(LPF)を備え、該ローパスフィルタは、第1のLPF出力信号を作り出し、
    前記RFプロセッサは更に、前記IFビートノート信号を受け取る90%遅延モジュールを備え、該遅延モジュールは、遅延ビートノート信号を出力し、
    前記RFプロセッサは、前記増幅されたRF出力信号と前記遅延されたビートノート信号の両方を個別に受け取る第2の二重平衡ミキサを備え、該平衡ミキサは、第2のミキサ出力信号を作り出し、
    前記RFプロセッサは、前記第2のミキサ出力信号を受け取る第2のローパスフィルタ(LPF)を備え、該ローパスフィルタは、第2のLPF出力信号を作り出し、
    前記RFプロセッサは、前記第1のLPF出力信号を受け取る第1のサンプル・ホールドRFモジュールを備え、第1のLPF出力信号に対して時間遅延処理を施し、要求に応じて、第1のサンプル化RF出力信号を作り出し、
    前記RFプロセッサは、前記第1のLPF出力信号を受け取る第1の判断ブロックを備え、該判断ブロックは、前記第1のLPF出力信号をデジタル化し、第1の判断ブロック出力信号を作り出し、
    前記RFプロセッサは、前記第2のLPF出力信号を受け取る第2の判断ブロックを備え、該判断ブロックは、前記第2のLPF出力信号をデジタル化し、第2の判断ブロック出力信号を作り出し、
    前記RFプロセッサは、前記第2のLPF出力信号を受け取る第2のサンプル・ホールドRFモジュールを備え、第2のLPF出力信号に対して時間遅延処理を施し、要求に応じて、第2のサンプル化RF出力信号を作り出し、
    前記RFプロセッサは、前記第1のサンプル化RF出力信号と前記第2の判断ブロック出力信号を受け取る第1のマルチプライアを備え、該マルチプライアは、前記2つの信号を乗算処理し、第1のマルチプライア出力信号を作り出し、
    前記RFプロセッサは、前記第2のサンプル化RF出力信号と前記第1の判断ブロック出力信号を受け取る第2のマルチプライアを備え、該マルチプライアは、前記2つの信号を乗算処理し、第2のマルチプライア出力信号を作り出し、
    前記RFプロセッサは、前記第1のマルチプライア出力信号と前記第2のマルチプライア出力信号を受け取るサブトラクションモジュールを備え、該サブトラクションモジュールは、これら信号の差異を表すRFエラー信号を作り出し、
    前記第1のLPF出力信号と前記第2のLPF出力信号が組み合わされて、前記ベースバンド出力信号を表すことを特徴とする請求項13記載の光学コヒーレントレシーバ。
  16. 前記平衡OE変換器が、正方向にバイアスされた第1のフォトダイオードと負方向にバイアスされた第2のフォトダイオードを備え、各フォトダイオードが、個別に前記経路長等化処理を施された光学出力信号を受け取り、各フォトダイオードそれぞれが、前記少なくとも1つのRF出力信号を作り出すことを特徴とする請求項1記載の光学コヒーレントレシーバ。
  17. 前記負方向にバイアスされた第2のAPDの電圧を作動させ最適な操作をもたらす光電流モニタループと、
    前記第1のAPDと前記第2のAPDの高精度の温度安定性を維持する温度制御ループを更に備えることを特徴とする請求項15記載の光学コヒーレントレシーバ。
  18. 前記RFプロセッサが、前記一のRF出力信号を受け取る広帯域のバイアスティーを備え、該バイアスティーは、前記第1のフォトダイオードにDCフィードバック信号を作り出し、前記第1のフォトダイオードと前記第2のフォトダイオードの間でAC応答度の平衡をもたらすとともに、前記少なくとも1つのRF出力信号に類似するフィードフォワードRF出力信号を作り出し、
    前記RFプロセッサは、前記バイアスティーからの前記フィードフォワードRF出力信号を受け取るインピーダンス整合がなされた広帯域RF増幅器を備え、該広帯域RF増幅器は、前記ピーク検知器に増幅されたRF出力信号をもたらし、
    前記RFプロセッサは、前記増幅されたRF出力信号を受け取るバンドパスフィルタを備え、該バンドパスフィルタが、中間周波数(IF)のビートノート信号を作り出し、
    前記RFプロセッサは更に、前記IFビートノート信号を受け取るIF検知モジュールを備え、該検知モジュールは、IF・RF出力信号を作り出し、
    前記RFプロセッサは更に、前記増幅されたRF出力信号と前記IFビートノート信号の両方を個別に受け取る第1の二重平衡ミキサを備え、該ミキサは、これら信号を合成し、第1のミキサ出力信号を作り出し、
    前記RFプロセッサは更に、前記第1のミキサ出力信号を受け取る第1のローパスフィルタ(LPF)を備え、該ローパスフィルタは、第1のLPF出力信号を作り出し、
    前記RFプロセッサは更に、前記IFビートノート信号を受け取る90%遅延モジュールを備え、該遅延モジュールは、遅延ビートノート信号を出力し、
    前記RFプロセッサは、前記増幅されたRF出力信号と前記遅延されたビートノート信号の両方を個別に受け取る第2の二重平衡ミキサを備え、該平衡ミキサは、第2のミキサ出力信号を作り出し、
    前記RFプロセッサは、前記第2のミキサ出力信号を受け取る第2のローパスフィルタ(LPF)を備え、該ローパスフィルタは、第2のLPF出力信号を作り出し、
    前記RFプロセッサは、前記第1のLPF出力信号を受け取る第1のサンプル・ホールドRFモジュールを備え、第1のLPF出力信号に対して時間遅延処理を施し、要求に応じて、第1のサンプル化RF出力信号を作り出し、
    前記RFプロセッサは、前記第1のLPF出力信号を受け取る第1の判断ブロックを備え、該判断ブロックは、前記第1のLPF出力信号をデジタル化し、第1の判断ブロック出力信号を作り出し、
    前記RFプロセッサは、前記第2のLPF出力信号を受け取る第2の判断ブロックを備え、該判断ブロックは、前記第2のLPF出力信号をデジタル化し、第2の判断ブロック出力信号を作り出し、
    前記RFプロセッサは、前記第2のLPF出力信号を受け取る第2のサンプル・ホールドRFモジュールを備え、第2のLPF出力信号に対して時間遅延処理を施し、要求に応じて、第2のサンプル化RF出力信号を作り出し、
    前記RFプロセッサは、前記第1のサンプル化RF出力信号と前記第2の判断ブロック出力信号を受け取る第1のマルチプライアを備え、該マルチプライアは、前記2つの信号を乗算処理し、第1のマルチプライア出力信号を作り出し、
    前記RFプロセッサは、前記第2のサンプル化RF出力信号と前記第1の判断ブロック出力信号を受け取る第2のマルチプライアを備え、該マルチプライアは、前記2つの信号を乗算処理し、第2のマルチプライア出力信号を作り出し、
    前記RFプロセッサは、前記第1のマルチプライア出力信号と前記第2のマルチプライア出力信号を受け取るサブトラクションモジュールを備え、該サブトラクションモジュールは、これら信号の差異を表すRFエラー信号を作り出し、
    前記第1のLPF出力信号と前記第2のLPF出力信号が組み合わされて、前記ベースバンド出力信号を表すことを特徴とする請求項16記載の光学コヒーレントレシーバ。
  19. 前記カプラ下流側光学プロセッサが、前記光学カプラからの第1の光学出力信号から第4の出力信号をそれぞれ受け取る第1から第4の光学タップを備え、第1から第4の出力信号を作り出し、各出力信号が関連する受信信号の99%のレベルであり、前記光学タップは更に、第1から第4のフィードバック信号を作り出し、フィードバック信号それぞれが関連する受信信号の1%のレベルであり、
    前記カプラ下流側光学プロセッサが、前記第2の99%出力信号と前記RFプロセッサからのフィードバック信号を受け取るピーク検知器と、
    前記第1と第3の99%出力信号を受け取る第1と第2のファイバストレッチャを備え、
    前記第2のファイバストレッチャは、更に、前記ピーク検知器からの出力信号を受け取り、前記第1と第2のファイバストレッチャは、前記第1と第2の99%出力信号の光学経路長と前記第3と第4の99%出力信号の光学経路長それぞれを等化処理し、
    前記カプラ下流側光学プロセッサが、前記第1と第2の1%フィードバック信号をそれぞれ受け取るとともに前記光学カプラに戻される出力信号を作り出す第1の光学差分比較器と、前記第3と第4の1%フィードバック信号をそれぞれ受け取るとともに前記光学カプラに戻される出力信号を作り出す第2の光学差分比較器とを備え、
    前記第1のファイバストレッチャ、第2の光学タップ、第2のファイバストレッチャ及び第4の光学タップが、前記カプラ下流側光学プロセッサからの第1から第4の出力信号を作り出すことを特徴とする請求項11記載の光学コヒーレントレシーバ。
  20. 前記平衡OE変換器が、フォトダイオードの第1の対を備え、各フォトダイオードがそれぞれ正方向と負方向にバイアスされるとともに前記カプラ下流側光学プロセッサからの前記第1と第2の出力信号を受け取り、これら信号を光学信号から第1のRF(高周波数)出力信号に変換し、
    前記平衡OE変換器が、フォトダイオードの第2の対を備え、各フォトダイオードがそれぞれ正方向と負方向にバイアスされるとともに前記カプラ下流側光学プロセッサからの前記第3と第4の出力信号を受け取り、これら信号を光学信号から第2のRF出力信号に変換することを特徴とする請求項19記載の光学コヒーレントレシーバ。
  21. 前記RFプロセッサが、前記平衡OE変換器からの前記第1と第2のRF出力信号を個別に受け取るとともに前記第1と第2のフォトダイオード対に戻るバイアス電圧を作り出し、前記第1と第2のRF出力信号を通過する第1と第2のバイアスティーと、
    前記第1と第2のバイアスティーからの前記第1と第2のRF出力信号をそれぞれ受け取るとともに第3と第4のRF出力信号を作り出す第1と第2の増幅器と、
    前記第3と第4のRF出力信号を受け取り、前記第1と第2のファイバストレッチャそれぞれにフィードバック信号を作り出す第1と第2のピーク検知器と、
    前記第3と第4のRF出力信号を受け取るとともに時間遅延された第4と第4のRF出力信号を表す第5と第6のRF出力信号を作り出す第1と第2の時間遅延モジュールと、
    前記第3と第4のRF出力信号を受け取り、これら信号を第1と第2のデジタル化処理されたRF出力信号にそれぞれ変換する第1と第2のアナログ・デジタル(A/D)変換器と、
    前記第5のRF出力信号と前記第2のデジタル化RF出力信号を受け取り、これら2つの信号の積算値たる第7のRF出力信号を作り出す第1のマルチプライアと、
    前記第6のRF出力信号と第1のデジタル化RF出力信号を受け取るとともに積算し、第8のRF出力信号を作り出す第2のマルチプライアと、
    前記第7と第8のRF出力信号を受け取り、前記FPLを作動させる前記エラー信号を作り出すRFサブトラクションモジュールとを備え、
    前記第3と第4のRF出力信号が、前記ベースバンドRF/EDCプロセッサ及び前記オートスキャンそれぞれを作動させるために作り出されることを特徴とする請求項20記載の光学コヒーレントレシーバ。
  22. 前記ベースバンドRF/EDCプロセッサが、前記第3のRF出力信号を受け取るとともに第1のデコードされた信号を作り出す第1の差分デコーダと、
    前記第1のデコード化信号を受け取るとともにRFIチャネル出力信号を作り出す第1のローパスフィルタと、
    前記第4のRF出力信号を受け取るとともに第2のデコード化された信号を作り出す第2の差分デコーダと、
    前記第2のデコード化信号を受け取るとともにRFQチャネル出力信号を作り出す第2のローパスフィルタを備えることを特徴とする請求項21記載の光学コヒーレントレシーバ。
  23. 前記第1と第2のフォトダイオード対がそれぞれ、正方向にバイアスされたアバランシェフォトダイオードと負方向にバイアスされたアバランシェフォトダイオードからなることを特徴とする請求項21記載の光学コヒーレントレシーバ。
  24. 前記第1のAPDと前記第2のAPDの高精度の温度安定性を維持する温度制御ループと、
    前記負方向にバイアスされた第2のAPDの電圧を作動させ最適な操作をもたらす光電流モニタループを更に備えることを特徴とする請求項23記載の光学コヒーレントレシーバ。
  25. 前記ベースバンドRF/EDCプロセッサが更に、前記第1のLPF出力信号を受け取るとともに第1のデコードされた信号を作り出し、RFIチャネル出力信号を提供する第1の差分デコーダと、
    前記第2のLPF出力信号を受信し、第2のデコードされた信号を作り出すとともにRFQチャネル出力信号を提供する第2の差分デコーダを備えることを特徴とする請求項15記載の光学コヒーレントレシーバ。
  26. 前記ベースバンドRF/EDCプロセッサが更に、前記第1のLPF出力信号を受け取るとともに第1のデコードされた信号を作り出し、RFIチャネル出力信号を提供する第1の差分デコーダと、
    前記第2のLPF出力信号を受信し、第2のデコードされた信号を作り出すとともにRFQチャネル出力信号を提供する第2の差分デコーダを備えることを特徴とする請求項18記載の光学コヒーレントレシーバ。
  27. 前記FPLが前記エラー信号を受信し、
    前記光学LOが、調整可能なローカルオシレータ(LO)レーザ装置を備え、
    該レーザ装置は、前記FPLと前記オートスキャン両方から出力信号を受け取り、前記TLOからの光学出力の周波数及び位相を変調された光学入力信号の周波数と位相にロックし、前記変調された光学入力信号は、前記入力信号プロセッサに入力され、
    前記光学LOプロセッサは、前記TLOからの光学出力信号を受け取るとともに光学的に分離された出力信号を作り出す光学分離器と、
    前記光学的に分離された出力信号を受信する増幅器と、
    前記増幅器からの光学出力信号を受信するASEフィルタと、
    前記ASEフィルタからの出力信号を受信するとともに偏波が安定化された光学出力信号を作り出して前記光学カプラを作動させる偏波安定器を備えることを特徴とする請求項15記載の光学コヒーレントレシーバ。
  28. 前記FPLが前記エラー信号を受信し、
    前記光学LOが、調整可能なローカルオシレータ(LO)レーザ装置を備え、
    該レーザ装置は、前記FPLと前記オートスキャン両方から出力信号を受け取り、前記TLOからの光学出力の周波数及び位相を変調された光学入力信号の周波数と位相にロックし、前記変調された光学入力信号は、前記入力信号プロセッサに入力され、
    前記光学LOプロセッサは、前記TLOからの光学出力信号を受け取るとともに光学的に分離された出力信号を作り出す光学分離器と、
    前記光学的に分離された出力信号を受信する増幅器と、
    前記増幅器からの光学出力信号を受信するASEフィルタと、
    前記ASEフィルタからの出力信号を受信するとともに偏波が安定化された光学出力信号を作り出して前記光学カプラを作動させる偏波安定器を備えることを特徴とする請求項18記載の光学コヒーレントレシーバ。
  29. 前記入力信号プロセッサが、前記変調された光学入力信号を受け取るとともに光学的に分離された変調光学出力信号を作り出す光学分離器と、
    前記光学出力信号を受け取るとともに該信号を修正する増幅器と、
    前記増幅器からの出力信号から帯域外の光学ノイズをフィルタ除去処理する光学バンドパスフィルタ(BPF)と、
    前記BPFからフィルタ処理された出力信号を受け取るとともに前記安定化された偏波光学出力信号Esigを作り出す偏波安定器を備えることを特徴とする請求項1記載の光学コヒーレントレシーバ。
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