JP4610965B2 - 電気化学式測定装置 - Google Patents

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    • G01N27/4168Oxidation-reduction potential, e.g. for chlorination of water

Description

本発明は、液体や気体等の環境中における特定成分を電気化学的に測定する電気化学式測定装置に関する。
従来、酸化還元電位計、PH計、残留塩素計、水質計等の装置、すなわち、環境中の特定成分とこの特定成分を検出するための電極との間で生ずる反応を電気化学的に測定する電気化学式測定装置は、環境中の特定成分と検出電極との間に発現した反応を電圧や電流等にて検出し、反応に基づく検出値(電圧値、電流値等)と環境中の特定成分の正規値(量、濃度等)との関係を示す換算テーブルを用い、この検出値に対応する正規値を特定することによって、環境中の特定成分の正規値を求めることが一般的に行われている。
例えば、電気化学式測定装置の一種であるところの特許文献1に示される残留塩素濃度測定装置では、検出するための電極と残留塩素との反応により生じる電流値から被測定液中に含まれる残留塩素濃度を算出するための換算テーブルを用いて、検出するための電極と残留塩素との反応により生じた電流値からこれに対応する残留塩素濃度が求められている。
このような環境中の特定成分の正規値を求める手段は、反応に基づく検出値と環境中の特定成分の値との関係が、この特許文献1に示される残留塩素濃度測定装置における検知電流(還元電流)と残留塩素との関係(特許文献1の図3)に示されるような比例関係(直線)の特性である場合のみならず、図13の出力(反応に基づく検出値)と濃度(測定対象の特定成分の正規値)との関係に示されるような非直線の特性である場合にも正確な環境中の特定成分の正規値を求めることができる。
特開2001−174431号公報
しかしながら、かかる非直線の特性である場合には、装置は、図14の出力(反応に基づく検出値)と濃度(測定対象の特定成分の正規値)との関係の換算テーブルに示すような、測定範囲全般に渡る多くの出力(反応に基づく信号の値)ポイントに対応する各々の濃度(測定対象の特定成分の値)を予め記憶しておく必要があった。すなわち、装置は、多くの記憶容量を備えなければならず、製作上、コストアップとなるという問題があった。
また、このような出力(反応に基づく検出値)と濃度(測定対象の特定成分の正規値)との非直線の特性の関係は、環境中の特定成分とこれを検出するための電極との間に発現する反応に密接的に係わる要素(電極、検出回路等)によって成立する。したがって、製作する上においてかかる要素を設計変更したような場合には、出力(反応に基づく検出値)と濃度(測定対象の特定成分の正規値)との非直線の特性の関係を把握し直して、換算テーブルを作成し直す必要があった。すなわち、装置は、製作上、手間を要するという問題があった。
そこで、本発明は、このような従来の技術における問題点を解決することを目的とするもので、製作上、廉価で手間のかからず正確な電気化学式測定装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の電気化学式測定装置は、環境中の特定成分と電気化学的な反応をする作用電極を含み、前記作用電極による電気化学的な反応に基づいて前記環境中の特定成分を検出する電極群と、前記電極群により検出された前記環境中の特定成分によるインピーダンスを低減するインピーダンス低減回路と、前記環境中の特定成分の正規値が既知である校正基準試料を対象とした前記電極群による検出に基づいた前記環境中の特定成分の検出値と前記校正基準試料の正規値との比率を換算係数値として演算する換算係数演算部と、前記換算係数演算部により演算した前記換算係数値を記憶する換算係数記憶部と、前記環境中の特定成分の正規値を演算するための非直線性補正対象演算式を記憶する補正演算式記憶部とを備え、前記電極群による検出に基づいた前記環境中の特定成分の検出値と前記換算係数値と前記インピーダンス低減回路の抵抗値とを前記非直線性補正対象演算式に代入することによって非直線性補正対象演算部により前記環境中の特定成分の正規値を演算することを特徴とする。
本発明の電気化学式測定装置は、電極群において、作用電極による電気化学的な反応に基づいて環境中の特定成分を検出し、非直線性補正対象演算部において、補正演算式記憶部に記憶する電極群による検出に基づく検出値と環境中の特定成分の正規値との関係についての特性を成立させる要素の固有値を含んだ非直線性補正対象演算式に、この電極群による検出に基づく検出値を代入することで、測定対象である環境中の特定成分の正規値を求めることから、電極群による検出に基づく検出値と環境中の特定成分の正規値との関係が非直線の特性である場合であっても、多くの記憶容量を備えること無く、正確な環境中の特定成分の正規値を求めることができ、また、設計変更したような場合においても要素の固有値を変更するだけでできるため、製作上、廉価で手間のかからないものとなるといった利点を有するものとなる。
特に、特性を成立させる要素の固有値として、環境中の特定成分と作用電極との間に発現する反応に密接的に係わる作用電極の面積値やインピーダンス低減回路のインピーダンス定格値とすることは、より正確さが向上する。
また、非直線性補正対象演算部では、換算係数記憶部において書換え可能に記憶する環境中の特定成分の正規値が既知である校正基準試料を対象とした電極群による検出に基づいた検出値と既知である試料の環境中の特定成分の正規値との比率を示す換算係数値を非直線性補正対象演算式に代入して求めることから、校正が簡単にできるため、製作上、より手間のかからないものとなるといった利点を有するものとなる。
本発明の電気化学式測定装置は、作用電極を含む電極群、換算係数演算部、換算係数記憶部、補正演算式記憶部及び非直線性補正対象演算部を備えることにより構成する。
電極群は、環境中の特定成分と電気化学的な反応をする作用電極を含み、作用電極による電気化学的な反応に基づいて環境中の特定成分を検出する。
換算係数演算部は、環境中の特定成分の正規値が既知である校正基準試料を対象とした電極群による検出に基づいた環境中の特定成分の検出値と、校正基準試料の正規値との比率を換算係数値として演算する。
換算係数記憶部は、換算係数演算部により演算した換算係数値を書換え可能に記憶する。
補正演算式記憶部は、電極群による検出に基づく環境中の特定成分の検出値と環境中の特定成分の正規値との関係についての特性を示すとともに、検出値と、特性を成立させる要素の固有値と、検出値から正規値に換算するための換算係数値とに基づいて、正規値を演算するための非直線性補正対象演算式を記憶する。
非直線性補正対象演算部は、電極群による検出に基づいた環境中の特定成分の検出値及び換算係数記憶部に記憶した換算係数値を補正演算式記憶部に記憶している非直線性補正対象演算式に代入することによって正規値を演算する。
このように構成した電気化学式測定装置は、電極群において、作用電極による電気化学的な反応に基づいて環境中の特定成分を検出し、非直線性補正対象演算部において、補正演算式記憶部に記憶する電極群による検出に基づく検出値と環境中の特定成分の正規値との関係についての特性を成立させる要素の固有値を含んだ非直線性補正対象演算式に、この電極群による検出に基づく検出値を代入することで、測定対象である環境中の特定成分の正規値を求めることができる。これによると、電極群による検出に基づく検出値と環境中の特定成分の正規値との関係が非直線の特性である場合(図6、図7、図11、図12参照)であっても、多くの記憶容量を備えること無く、正確な環境中の特定成分の正規値を求めることができ、また、設計変更したような場合においても要素の固有値を変更するだけでできる。したがって、本発明の電気化学式測定装置は、製作上、廉価で手間のかからないものとなるといった利点を有するものとなる。
また、非直線性補正対象演算部では、換算係数記憶部において書換え可能に記憶する環境中の特定成分の正規値が既知である校正基準試料を対象とした電極群による検出に基づいた検出値と既知である試料の環境中の特定成分の正規値との比率を示す換算係数値を非直線性補正対象演算式に代入して求めるので、校正が簡単にできる。したがって、本発明の電気化学式測定装置は、製作上、より手間のかからないものとなるといった利点を有するものとなる。
なお、特性を成立させる要素の固有値は、作用電極の面積値、上述した構成に更に含む電極群間に生ずる環境中の特定成分によるインピーダンスを低減するインピーダンス低減回路のインピーダンス定格値のうち少なくとも一方とすることが特段に有効である。環境中の特定成分と作用電極との間に発現する反応に密接的に係わる要素の固有値だからである。
以下、上述した実施形態について、電気化学式測定装置の一種であるところの残留塩素濃度装置であって、特性を成立させる要素の固有値がインピーダンス低減回路のインピーダンス定格値(抵抗値)である場合を実施例1として、特性を成立させる要素の固有値が作用電極の面積である場合を実施例2として、具体的に説明する。
まず、図1に示す外観図、図2に示すブロック図を用いて、実施例1の液中残留塩素濃度装置の具体的な構成について説明する。
実施例1の液中残留塩素濃度装置は、正面に入力部4及び表示器5を有する本体と、電極群6(作用電極6a及び参照電極6b)を有するセンサー体2と、本体とセンサー体2とを接続するケーブル3とを外見上に備え、増幅回路7、A/D変換器8、インピーダンス低減回路9、EEPROM10及びマイクロコンピュータ11を配設する電子基板と、電源部12とを本体の内部に備えることにより、全体を大略構成する。
入力部4は、ONキー4、スタートキー4b、モードキー4c、+キー4d及び−キー4eから成り、電力供給・測定開始・切替等をするための入力をする。ONキー4は、電源部12から電気系統各部に電力の供給を開始するためものである。スタートキー4bは、測定又は校正を開始するためのである。モードキー4cは、校正モード又は測定モードに切替えるためのものである。+キー4d、−キー4eは、校正基準液の正規濃度値の設定や表示項目・数値等の選択をするためのものである。
表示器5は、入力状況・測定結果・各種モード等を表示する。
センサー体2は、作用電極6aと参照電極6bとを棒状の筐体2aの先端に備え、液中の残留塩素を検出し電極間電圧を生ずる。作用電極6aは、白金(Pt)から成り、液中に浸けた際に残留塩素との反応の程度を示す電位が発生する。参照電極6bは、銀(Ag)に塩化銀膜(AgCl)を被覆して成り、液中に浸けた際に基準となる電位が発生する。
ケーブル3は、その導線の一端側がセンサー体2の作用電極6aと参照電極6bとに配線接続して、センサー体2と一体を成し、又、その導線の他端側が本体1内部の電子基板に配線接続可能なようにコネクタを有する。
電源部12は、電気系統各部に電力を供給する。
増幅回路7は、作用電極6aと参照電極6bとの間に生じる電極間電圧(アナログ信号)を増幅する。
A/D変換器8は、この増幅された電極間電圧をデジタル信号に変換する。
インピーダンス低減回路9は、作用電極6aと参照電極6bとの間に接続する抵抗(R6)から成り、液中に浸けた際における作用電極6aと参照電極6bとの間に生ずるインピーダンスを低減する。
EEPROM10は、換算係数記憶部10aを兼有し、各種データを記憶する。換算係数記憶部10aは、後述する換算係数演算部11cにより演算した換算係数値を書換え可能に記憶する。
マイクロコンピュータ11は、CPU、制御および演算用プログラムを記憶するROM、演算結果および入力データ等を一時的に記憶するRAM、タイマー、IOポート等を備え、換算係数演算部11cと補正演算式記憶部11bと非直線性補正対象演算部11aとを兼有するとともに、各種データ等について演算や制御等の処理をする。
換算係数演算部11cは、液中の残留塩素の正規濃度値が既知である校正基準液を対象とした電極群6による検出に基づいた液中の残留塩素の電極間電圧値と、校正基準液の正規濃度値との比率を換算係数値として演算する。
補正演算式記憶部11bは、電極群6による液中の残留塩素の検出に基づく電極間電圧値と液中の残留塩素の正規濃度値との関係についての特性を示すとともに、この電極間電圧値と、この特性を成立させる抵抗(R6)の抵抗値(定数)と、電極間電圧値から正規濃度値に換算するための換算係数値とに基づいて、正規濃度値を演算するための非直線性補正対象演算式を記憶する。より具体的には、補正演算式記憶部11bは、電極群6による液中の残留塩素の検出に基づく電極間電圧値と液中の残留塩素の正規濃度値とが、図6に示すような曲線関係を有することから、この曲線の原始的な特性式を示す(1)式を変形した(2)式を非直線性補正対象演算式として記憶する。
K=A{1/(V+R)−1/R} ・・・(1)
V=−KR/(KR−A) ・・・(2)
なお、Kは電極間電圧値、Rは抵抗値(定数)、Aは換算係数値、Vは正規濃度値を示す。
非直線性補正対象演算部11aは、補正演算式記憶部11bに記憶している非直線性補正対象演算式((2)式)のKに電極群6による液中の残留塩素の検出に基づく電極間電圧値を、Aに換算係数記憶部10aに記憶している換算係数値を代入することによって液中の残留塩素の正規濃度値を演算する。
次に、図3に示すフローチャートを用いて、実施例1の液中残留塩素濃度装置の具体的な操作及び動作について説明する。
ONキー4が押されると電源部12から電気系統各部に電力を供給し(ステップS1)、測定か校正かの選択判断を行う(ステップS2)。ここで、モードキー4cが押されると(ステップS2でモードキーのオン)、校正モードに入る。
続いて、この校正モードにおいて、+キー4d及び−キー4eにて校正基準液の正規濃度値が入力されるとマイクロコンピュータ11のRAMにおいて校正基準液の正規濃度値を一時記憶する(ステップS6)。
続いて、校正を開始するか否かの判断を行い(ステップS7)、スタートキー4bが押されないと(ステップS7でNO)、この状態を維持する。一方、センサー体2の電極群6が配置する先端部分が校正基準液に浸けられ、スタートキー4bが押されと(ステップS7でYES)、増幅回路7においてこの時の作用電極6aと参照電極6bとの間に発生する電極間電圧(アナログ信号)を増幅し、A/D変換器8においてデジタル信号に変換し、マイクロコンピュータ11において取り込む(ステップS8)。
続いて、換算係数演算部11cにおいて、この取り込んだ電極間電圧値と、RAMにおいて一時記憶している校正基準試料の正規濃度値との比率を換算係数値として演算し(ステップS9)、換算係数記憶部10aにおいてこの演算した換算係数値を記憶する(ステップS10)。
なお、以降、ステップS2に戻り、処理を繰り返すことが可能となる。
また、測定か校正かの選択判断(ステップS2)において、センサー体2の電極群6が配置する先端部分が測定対象液に浸けられ、スタートキー4bが押されると(ステップS2でスタートキーのオン)、増幅回路7においてこの時の作用電極6aと参照電極6bとの間に発生する電極間電圧(アナログ信号)を増幅し、A/D変換器8においてデジタル信号に変換し、マイクロコンピュータ11において取り込む(ステップS3)。
続いて、非直線性補正対象演算部11aにおいて、補正演算式記憶部11bに記憶している非直線性補正対象演算式((2)式)のKにこの取り込んだ電極間電圧値を、Aに換算係数記憶部10aに記憶している換算係数値を代入することによって測定対象液中の残留塩素の正規濃度値を演算し(ステップS4)、表示器5において、この演算した測定対象液中の残留塩素の正規濃度値を表示する(ステップS5)。
なお、以降、ステップS2に戻り、処理を繰り返すことが可能となる。
以上が、特性を成立させる要素の固有値がインピーダンス低減回路のインピーダンス定格値(抵抗値)である場合における残留塩素濃度装置の実施例1である。この実施例1では、抵抗(R6)だけによってインピーダンス低減回路9を実現したが、図4に示すように、電圧を生成する電圧生成回路(R11、R12、R13)と、電圧生成回路に接続するボルテージ・フォロワと、ボルテージ・フォロワと作用電極6aとの間に接続する出力抵抗(R14)とから成るようなインピーダンス低減回路21を実現しても同様に実施可能である。
また、この実施例1では、抵抗(R6)の単数個によってインピーダンス低減回路9を実現したが、図5に示すように、抵抗値(インピーダンス定格値)が異なった複数個(R16、R17、R18)からインピーダンス低減回路31を実現し、各抵抗に接続する低減回路切替スイッチ32の各々(Sw1、Sw2、Sw3)をマイクロコンピュータ11からの目的に応じての制御に基づいて切替え可能にしてもよい。
まず、図1に示す外観図、図8に示すブロック図、図3に示すフローチャートを用いて、実施例2の液中残留塩素濃度装置の具体的な構成、操作及び動作について説明する。
実施例2の液中残留塩素濃度装置は、実施例1の液中残留塩素濃度装置の構成からインピーダンス低減回路9を除き、補正演算式記憶部11bに記憶する非直線性補正対象演算式を変え、その他構成部分は同様とした構成であり、その操作及び動作についても同様である。したがって、同様であるその他構成部分及び同様な操作及び動作ステップについては実施例1での説明にて代用することによって詳述を省略し、異なる構成部分及び異なる操作及び動作ステップだけについて詳述する。
補正演算式記憶部11bは、電極群6による液中の残留塩素の検出に基づく電極間電圧値と液中の残留塩素の正規濃度値との関係についての特性を示すとともに、この電極間電圧値と、この特性を成立させる作用電極6aの面積値(定数)と、電極間電圧値から正規濃度値に換算するための換算係数値とに基づいて、正規濃度値を演算するための非直線性補正対象演算式を記憶する。より具体的には、補正演算式記憶部11bは、電極群6による液中の残留塩素の検出に基づく電極間電圧値と液中の残留塩素の正規濃度値とが、図11に示すような曲線関係を有することから、この曲線の原始的な特性式を示す(3)式を変形した(4)式を非直線性補正対象演算式として記憶する。
K=A{1/(V+S)−1/S} ・・・(3)
V=−KS/(KS−A) ・・・(4)
なお、Kは電極間電圧値、Sは面積値(定数)、Aは換算係数値、Vは正規濃度値を示す。
また、ステップS4では、非直線性補正対象演算部11aにおいて、補正演算式記憶部11bに記憶している非直線性補正対象演算式((4)式)のKにこの取り込んだ電極間電圧値を、Aに換算係数記憶部10aに記憶している換算係数値を代入することによって液中の残留塩素の正規濃度値を演算する。
以上が、特性を成立させる要素の固有値が作用電極の面積値である場合における残留塩素濃度装置の実施例2である。この実施例2では、単数個の作用電極によって実現したが、図9及び図10に示すように、面積値が異なった複数個の作用電極6a1、6a2によって実現し、各作用電極に接続する切替スイッチSw6、Sw7の各々をマイクロコンピュータ11からの目的に応じての制御に基づいて切替え可能にしてもよい。
また、特性を成立させる要素の固有値がインピーダンス低減回路のインピーダンス定格値である場合を実施例1として、特性を成立させる要素の固有値が作用電極の面積値である場合を実施例2として説明したが、補正演算式記憶部11bに記憶する非直線性補正対象演算式は、特性を成立させる要素の固有値がインピーダンス低減回路インピーダンス定格値と作用電極の面積値の両方を含むものとしても良い。また、特性を成立させる要素の固有値は、インピーダンス低減回路のインピーダンス定格値や作用電極の面積値に限らず、環境中の特定成分とこれを検出するための電極との間に発現する反応に密接的に係わる要素の固有値であれば同様に実施可能である。
また、実施例1及び実施例2においては、電極群を作用電極及び参照電極により構成し、その電極間電圧を検出する検出系の態様としたが、電極群を作用電極、参照電極及び対照電極により構成し、作用電極と対照電極との間に生ずる電流を検出する検出系の態様としてもよい。
液中残留塩素濃度装置(電気化学式測定装置)の外観図である。(実施例1、2) 液中残留塩素濃度装置(電気化学式測定装置)のブロック図である。(実施例1) 液中残留塩素濃度装置(電気化学式測定装置)フローチャートである。(実施例1、2) 液中残留塩素濃度装置(電気化学式測定装置)の別のブロック図である(実施例1)。 液中残留塩素濃度装置(電気化学式測定装置)の別のブロック図である(実施例1)。 抵抗値を変化させた場合における出力(電極群による液中の残留塩素の検出に基づく電極間電圧値)と濃度(液中の残留塩素の正規濃度値)との関係についての特性を示すグラフである。 抵抗値を変化させた場合における非直線性を示すグラフである。 液中残留塩素濃度装置(電気化学式測定装置)のブロック図である。(実施例2) 液中残留塩素濃度装置(電気化学式測定装置)の別の外観図である。 液中残留塩素濃度装置(電気化学式測定装置)の別のブロック図である。 面積値を変化させた場合における出力(電極群による液中の残留塩素の検出に基づく電極間電圧値)と濃度(液中の残留塩素の正規濃度値)との関係についての特性を示すグラフである(実施例2)。 面積値を変化させた場合における非直線性を示すグラフである(実施例2)。 出力(反応に基づく検出値)と濃度(測定対象の特定成分の正規値)との関係を示すグラフである(背景技術)。 出力(反応に基づく検出値)と濃度(測定対象の特定成分の正規値)との関係の換算テーブルである(背景技術)。
符号の説明
1 本体
2 センサー体
2a 棒状の筐体
3 ケーブル
4 入力部
4a ONキー
4b スタートキー
4c モードキー
4d +キー
4e −キー
5 表示器
6 電極群
6a 作用電極
6a1 作用電極(小)
6a2 作用電極(大)
6b 参照電極
7 増幅回路
8 A/D変換器
9、21、31 インピーダンス変換回路
10 EEPROM
10a 換算係数記憶部
11 マイクロコンピュータ
11a 非直線性補正対象演算部
11b 補正演算式記憶部
11c 換算係数演算部
12 電源部
32 低減回路切替スイッチ

Claims (1)

  1. 環境中の特定成分と電気化学的な反応をする作用電極を含み、前記作用電極による電気化学的な反応に基づいて前記環境中の特定成分を検出する電極群と、
    前記電極群により検出された前記環境中の特定成分によるインピーダンスを低減するインピーダンス低減回路と、
    前記環境中の特定成分の正規値が既知である校正基準試料を対象とした前記電極群による検出に基づいた前記環境中の特定成分の検出値と前記校正基準試料の正規値との比率を換算係数値として演算する換算係数演算部と、
    前記換算係数演算部により演算した前記換算係数値を記憶する換算係数記憶部と、
    前記環境中の特定成分の正規値を演算するための非直線性補正対象演算式を記憶する補正演算式記憶部とを備え、
    前記電極群による検出に基づいた前記環境中の特定成分の検出値と前記換算係数値と前記インピーダンス低減回路の抵抗値とを前記非直線性補正対象演算式に代入することによって非直線性補正対象演算部により前記環境中の特定成分の正規値を演算すること、
    を特徴とする電気化学式測定装置。
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