JP2001264290A - 塩素濃度測定装置 - Google Patents

塩素濃度測定装置

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哲夫 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】銀/塩化銀電極の劣化に起因する測定誤差を排
して塩素濃度の測定を正確に行える塩素濃度測定装置を
提供する。 【解決手段】メッキ液中に含まれている塩素の濃度を測
定する塩素濃度測定装置において、メッキ液を収容する
測定セル1と、測定セル1内に配置される対極2と、測
定セル1内に配置される作用電極3と、測定セル1内に
配置される基準電極4と、基準電極4に対する作用電極
3の電位が所定の電位になるように、電流を作用電極3
対極2との間に流す電源5と、作用電極3と対極2との
間に流れた電流値に基づいて、メッキ液の塩素濃度を求
める制御部6と、を備えている。を備えた

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解メッキ液等の
メッキ液中に含まれている、遊離している塩素の濃度を
測定する塩素濃度測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からメッキ液中の塩素の濃度を測定
する塩素濃度測定装置として、特開平8−313481
号公報に記載されたものが知られている。
【0003】図8は、従来の塩素濃度測定装置を示す概
略図である。この塩素濃度測定装置はメッキ液中の塩素
の濃度を測定する2電極式の測定装置である。
【0004】この塩素濃度測定装置において、符号10
2はフローセルであり、このフローセル102の下側に
はメッキ液入口104が形成され、横側にはメッキ液出
口106が形成されている。フローセル102にはメッ
キ液108が導入されており、このメッキ液108には
円柱形の検出極支持体110が浸漬されており、この検
出極支持体110の外周面には円形の検出極(白金電
極)112が取り付けられている。また、このメッキ液
108には円柱形の対極支持体114が浸漬されてお
り、この検出極支持体114の外周面には円形の対極
(銀/塩化銀電極)116が取り付けられている。な
お、符号118は検出極回転モータ、符号120は加電
圧回路、符号122は電流計を示している。
【0005】フローセル102内は、仕切り124によ
って検出極室126と対極室128とに仕切られてお
り、検出室126内のメッキ液中には検出極洗浄用のビ
ーズ(図示せず)が投入されている。
【0006】なお、従来の塩素濃度測定装置を用いて塩
素の濃度を測定する場合、モータ118の作動によって
検出極支持体110を回転させ、これにより検出極11
2を回転させる。そして、加電圧回路120によって検
出極112と対極116との間に測定電圧を印加し、こ
のとき検出極112と対極116との間に流れる測定電
流iを電流計122で検出する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
塩素濃度測定装置では、対極(銀/塩化銀電極)116
が電位の基準を与える基準(参照)極の役割を兼ねてい
るため、電流が流れることで対極116の電位がずれ、
正確に電位を印加することが困難である。
【0008】また、従来の塩素濃度測定装置では、測定
電流を0.2μA以下に制限することで、この誤差を軽
減しているが、小さい電流しか流せないといったよう
に、測定法自体が制限を受けてしまう。さらに、例え、
微弱な電流であっても繰り返し流れることで、対極(銀
/塩化銀電極)116が劣化してしまい、銀/塩化銀電
極が劣化してしまうことになる。
【0009】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであって、銀/塩化銀電極の劣化に起因する測定誤差
を排して塩素濃度の測定を正確に行える塩素濃度測定装
置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の塩素濃度測定装置は、メッキ
液中に含まれている塩素の濃度を測定する塩素濃度測定
装置において、メッキ液を収容する収容器と、前記収容
器内に配置される対極と、前記収容器内に配置される作
用電極と、前記収容器内に配置される基準電極と、前記
基準電極に対する前記作用電極の電位が所定の電位にな
るように、前記作用電極と前記対極との間に電流を流す
電源と、前記作用電極と前記対極との間に流れた電流値
に基づいて、メッキ液の塩素濃度を求める制御手段と、
を備えたことを特徴とするものである。
【0011】また、請求項2に記載の塩素濃度測定装置
は、請求項1に記載の塩素濃度測定装置において、前記
作用電極を回転させる駆動手段をさらに備えたことを特
徴とするものである。
【0012】さらに、請求項3に記載の塩素濃度測定装
置は、請求項1または請求項2に記載の塩素濃度測定装
置において、前記作用電極が、平滑な電極表面を有する
ことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る塩素濃度測定方法の実施の形態を説明する。
【0014】図1は、本発明の実施の形態に係る塩素濃
度測定装置の概略構成図である。塩素濃度測定装置は、
測定セル1を備えており、この測定セル1の中には硫酸
銅メッキ液(以下、単にメッキ液とする)が満たされて
いる。この測定セル1内には、対極2と、作用電極3
と、基準電極4とがそれぞれ設けられている。この対極
2には、銅電極(Cu)、白金電極(Pt)あるいはス
テンレス(SUS)等が用いられ、作用電極3には、測
定対象となるメッキ液内において不活性な任意の導電性
材料、例えば白金電極(Pt)あるいは金電極(Au)
が用いられ、基準電極4には銀塩化銀電極や飽和カロメ
ル電極が用いられている。
【0015】なお、作用電極3は、回転軸31を介して
モータ8に連結接続されており、このモータ8の駆動に
伴ってメッキ液中において所定の回転数(例えば、25
00rpm)で、作用電極3を回転させる。また、作用
電極3は、直径5mm程度の平滑な電極表面を有してい
る。作用電極3は、この平滑な電極表面を有しているの
で、対極2との間で電流を流しやすくできる。
【0016】対極2は配線20を介してポテンシオスタ
ット5と接続されており、作用電極3は配線30を介し
てポテンシオスタット5と接続されており、基準電極4
は配線40を介してポテンシオスタット5と接続されて
いる。ポテンシオスタット5は、一種の定電圧電源であ
り、基準電極4に対する作用電極3の電位が所定の電位
になるように、必要な電流を作用電極3と対極2との間
に流すものである。
【0017】このポテンシオスタット5は、さらに制御
部6に接続されている。制御部6にはコンピュータ等が
用いられ、ポテンシオスタット5から出力される電流を
測定・記録する機能、測定された電流値と塩素濃度との
相関を記録する機能、電流値と上記相関を比較して塩素
濃度を算出する機能、及びポテンシオスタット5に印加
する電位を指示する機能を有している。
【0018】制御部6には、さらに設定手段7が接続さ
れている。この設定手段7は、メッキ液の塩素濃度を設
定したり、任意の電位を設定したりするものである。
【0019】なお、メッキ液中には、塩素以外にも複数
の有機物、例えば、ジプロピルジスルフィド−3,3’
−スルフォン酸、ポリエチレングリコール(PEG)等
が含まれており、このような有機物の濃度測定において
も、この塩素濃度測定装置(従来から用いられている添
加物測定装置)が用いられる。有機物の濃度測定と塩素
濃度測定については、いずれを先に行ってもよい。
【0020】次に、本発明に係る塩素濃度測定方法につ
いて説明する。この塩素濃度測定方法は、大きく「較正
曲線の作成」と「メッキ液の塩素濃度測定」との2つの
段階を備えている。「較正曲線の作成」は、予め調製さ
れた複数の塩素濃度が既知であるメッキ液により、得ら
れた電流値と塩素濃度との相関を得るものである。ま
た、「メッキ液の塩素濃度測定」は、塩素濃度が未知で
あるメッキ液について「較正曲線の作成」と同じ手順で
測定を行い、上記相関に基づいて、メッキ液の塩素濃度
を測定するものである。以下、「較正曲線の作成」「メ
ッキ液の塩素濃度測定」の順で説明する。
【0021】A 較正曲線の作成 まず、較正曲線の作成工程について説明する。なお、本
実施の形態では、4種類の較正用メッキ液を使用する場
合で説明する。
【0022】較正曲線の作成においては、最初に測定セ
ル1外の別途ビーカ等に較正用メッキ液を入れておき、
この較正用メッキ液に所定の量の塩酸を加えて、十分に
攪拌する。これにより、所定の塩素濃度のN番目の較正
用メッキ液が調製される(ステップA−1)。N番目の
較正用メッキ液の塩素濃度を設定手段7に設定する(ス
テップA−2)。設定手段7により設定されたN番目の
較正用メッキ液の塩素濃度は制御部6に記憶される。
【0023】ステップA−1において調製されたN番目
の較正用メッキ液を、測定セル1内に対極2と、作用電
極3と、基準電極4とが十分に浸漬されるだけの量(例
えば、100ml)だけ、ビーカから測定セル1内に移
しかえる(ステップA−3)。なお、測定される電流値
には、塩素イオンの量ではなく塩素濃度が直接反映され
るため、メッキ液の量は測定精度に全く影響を与えな
い。
【0024】次に、モータ8を駆動させて、作用電極3
をメッキ液中で回転させる(ステップA−4)。この作
用電極3の回転は、濃度測定中の作用電極3の表面のメ
ッキ液の流れを一定に保つことを目的としており、その
ためには、1000rpm以上の高速な回転にする必要
がある。なお、本実施の形態においては、回転数は25
00rpmに設定されている。また、作用電極3の回転
ならば、上下動や振動等のような他の方法に比べて、簡
単に作用電極3を移動させることができる。
【0025】次に、作用電極3を回転させた状態で、基
準電極4に対する作用電極3の電圧を掃引する(ステッ
プA−5)。なお、掃引する電圧については、予め設定
手段7から設定されており、その電圧は制御部6に記憶
されている。このときの電圧掃引の測定条件は、掃引開
始電圧+500mV、上限電圧+1575mV、下限電
圧−225mV、電圧掃引速度100mV/secであ
る。そして、図3に示すように、第1順方向スイー
プ、逆方向スイープ、第2順方向スイープと電圧の
変化パターンを三角波にする。具体的には、の電
圧の変化パターンにしたがって電圧が掃引されるよう
に、制御部6からの指示により、ポテンシオスタット5
が対極2と作用電極3との間に電流を流す。このときの
電流値(mA)と電圧値(mV)との関係は、図4に示
すような結果となる。
【0026】図4に示すように、掃引開始から掃引終了
までの1サイクルで、電流値(mA)と電圧値(mV)
とに関連する1つの波形、すなわちサイクリックボルタ
モグラム(CV、以下単にCVと称する)が得られる
(ステップA−6)。
【0027】測定されたCVから次式(1)で示される
塩素の電極反応に起因する電流(I ch)と塩素の電流
を含まない部分での電流(Icon)とを読み取る(ス
テップA−7)。 式(1) 2Cl→Cl+2e
【0028】具体的には、図5に示すように、測定され
たCVから、2つの特定電位における正方向スイープ
時、すなわち第1順方向スイープ時の電流を塩素の電極
反応に起因する電流(Ich:Chloride Cu
rrent)と塩素の電流を含まない部分での電流(I
con:Contamination curren
t)として読み取る。ここで「塩素の電極反応に起因す
る電流(Ich)」とは、塩素の酸化反応の限界拡散電
流のことをいい、「塩素の電流を含まない部分での電流
(Icon)」とは、銅および塩素の反応が生じない電
圧における電流値で、電極の酸化皮膜形成、メッキ液中
の不純物の反応等によるバックグラウンド電流のことを
いう。なお、このときの特定電圧は、+1075mV、
+1425mVに設定されている。
【0029】次に、制御部6において、読み取られた電
流(Icon)と電流(Ich)との差が、測定電流値
(Idiff)として求められる(ステップA−8)。
求められた測定電流値(Idiff)は、上述したステ
ップA−2で設定手段7に設定され、制御部6に記憶さ
れたN番目の較正用メッキ液の塩素濃度(μl/L)と
対応させて制御部6に記憶しておく(ステップA−
9)。なお、測定電流値(Idiff)は、読み取られ
た電流(Icon)と電流(Ich)との差であるの
で、後述するステップA−14においての較正用メッキ
液の塩素濃度(μl/L)と測定電流値(Idiff
との相関の結果の精度が高くなる。
【0030】ステップA−5からステップA−9への電
流測定の工程が終了すると、モータ7を駆動を停止させ
て、メッキ液中での作用電極3の回転を停止させる(ス
テップA−10)。そして、 N番目の較正用メッキ液
を測定セル1から排出する(ステップA−11)。これ
により、N番目の較正用メッキ液の一連の処理が終了す
る。
【0031】N番目の較正用メッキ液の一連の処理が終
了すると、Nが較正用メッキ液の数になった否かを判断
する。本実施の形態においては、4種類の較正用メッキ
液を使用する場合を例に挙げている、N<4の判断を行
う(ステップA−12)。ステップA−12において、
N<4と判断された場合には、ステップA−13へ進ん
で、「N←N+1」として、再度上述したステップA−
1からステップA−11の工程を行う。ステップA−1
2において、N<4ではないと判断された場合には、制
御部6で、較正用メッキ液の塩素濃度(μl/L)と測
定電流値(I iff)との相関の結果が作成される
(ステップA−14)。
【0032】較正用メッキ液の塩素濃度(μl/L)と
測定電流値(Idiff)との相関の結果は以下の通り
である。 N=1のとき 100μl/L 347.5/μA N=2のとき 150μl/L 375.2/μA N=3のとき 200μl/L 410.3/μA N=4のとき 250μl/L 453.1/μA
【0033】次に、この相関の結果に基づいて、図6に
示すような較正曲線が求められる(ステップA−1
5)。この較正曲線は、次式(2)のように1次関数で
もよいし、次式(3)のように2次関数でもよい。 1次関数:式(2) C=1.421*I−388.406 2次関数:式(3) C=−0.0043*I2+4.8725*I−10
7.1 (C:HCl濃度(μl/L)、 I:Idiff/μ
A) なお、2次関数の較正曲線の場合の方が、1次関数の較
正曲線の場合よりも誤差が小さいというメリットがあ
る。
【0034】この較正曲線が求められると、制御部6に
記憶される(ステップA−16)。以上により、一連の
較正曲線の作成工程が終了する。
【0035】B メッキ液の塩素濃度測定 次に、メッキ液の塩素濃度測定工程ついて説明する。塩
素濃度が未知であるメッキ液の塩素濃度測定において
は、最初に、測定セル1内においてメッキ液を対極2
と、作用電極3と、基準電極4とが十分に浸漬されるだ
けの量(例えば、100ml)だけ測定セル1内へ入れ
る(ステップB−1)。なお、後述される測定電流値に
は、塩素イオンの量ではなく塩素濃度が反映されるた
め、メッキ液の量は測定精度に全く影響を与えない。
【0036】次に、モータ8を駆動させて、作用電極3
をメッキ液中で回転させる(ステップB−2)。この作
用電極3の回転は、較正用メッキ液の場合と同様に、濃
度測定中の電極表面のメッキ液の流れを一定に保つこと
を目的としており、そのためには、1000rpm以上
の高速な回転にする必要がある。なお、本実施の形態に
おいては、回転数は2500rpmに設定されている。
また、作用電極3の回転ならば、上下動や振動等のよう
な他の方法に比べて、簡単に作用電極3を移動させるこ
とができる。
【0037】次に、作用電極3を回転させた状態で、基
準電極4に対する作用電極3の電圧を掃引する(ステッ
プB−3)。なお、掃引する電圧については、予め設定
手段7から設定されており、その電圧は制御部6に記憶
されている。このときの電圧掃引の測定条件は、較正用
メッキ液の較正曲線を求めるときと同様、掃引開始電圧
+500mV、上限電圧+1575mV、下限電圧−2
25mV、電圧掃引速度100mV/secである。そ
して、図3に示すように、第1順方向スイープ、逆
方向スイープ、第2順方向スイープと電圧の変化パタ
ーンを三角波にする。具体的には、の電圧の変化
パターンに電圧が掃引されるように、制御部6からの制
御により、ポテンシオスタット5が対極2と作用電極3
との間に電流を流す。このときの電流値(mA)と電圧
値(mV)との関係は、図4に示すような結果となる。
【0038】図4に示すように、掃引開始から掃引終了
までの1サイクルで、電流値(mA)と電圧値(mV)
に関連する1つの波形、すなわちサイクリックボルタモ
グラム(CV、以下単にCVと称する)が得られる(ス
テップB−4)。
【0039】測定されたCVから次式(4)で示される
塩素の電極反応に起因する電流(I ch)と塩素の電流
を含まない部分での電流(Icon)を読み取る(ステ
ップB−7)。 式(4) 2Cl→Cl+2e
【0040】具体的には、図5に示すように、測定され
たCVから、2つの特定電位における正方向スイープ
時、すなわち第1順方向スイープ時の電流を塩素の電極
反応に起因する電流(Ich:Chloride Cu
rrent)と塩素の電流を含まない部分での電流(I
con:Contamination curren
t)として読み取る。ここで「塩素の電極反応に起因す
る電流(Ich)」とは、塩素の酸化反応の限界拡散電
流のことをいい、「塩素の電流を含まない部分での電流
(Icon)」とは、銅および塩素の反応が生じない電
圧における電流値で、電極の酸化皮膜形成、メッキ液中
の不純物の反応等によるバックグラウンド電流のことを
いう。なお、このときの特定電圧は、+1075mV、
+1425mVに設定されている。
【0041】制御部6において、読み取られた電流(I
con)と電流(Ich)との差が、測定電流値(I
diff)として求められる(ステップB−6)。求め
られた測定電流値(Idiff)は、ステップA−16
により記憶されている較正曲線の1次関数のIあるいは
2次関数のIに代入され、メッキ液の塩素濃度が求めら
れる(ステップB−7)。
【0042】ステップB−3からステップB−7の電流
測定の工程が終了すると、モータ8を駆動を停止させ
て、メッキ液中での作用電極3の回転を停止させる(ス
テップB−8)。そして、メッキ液を測定セル1から排
出する(ステップA−9)。これにより、メッキ液の濃
度測定工程の一連の処理が終了する。
【0043】本発明の実施の形態においては、4種類の
較正用メッキ液を使用する場合を例に挙げて説明した
が、較正用メッキ液は少なくとも2種類以上あればよ
い。
【0044】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る塩素濃度測定装置によれば、電源は基準電極に対する
作用電極の電位が所定の電位になるように、作用電極と
対極との間に電流を流し、作用電極と前記対極との間に
流れた電流値に基づいて、メッキ液の塩素濃度を求めて
いるので、銀/塩化銀電極の劣化に起因する測定誤差を
排して正確に塩素濃度の測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る塩素濃度測定装置の
概略図である。
【図2】較正曲線の作成の処理工程を示すフローチャー
トである。
【図3】電圧掃引方法を示す図である。
【図4】図3に示す電圧掃引方法に基づくサイクリック
ボルタモグラムを示す図である。
【図5】図4に示すサイクリックボルタモグラムの一部
を示す図である。
【図6】塩素濃度と測定電流値との相関を示す1次関数
および2次関数を示す図である。
【図7】メッキ液の塩素濃度測定の処理工程を示すフロ
ーチャートである。
【図8】従来の塩素濃度測定装置の概略図である。。
【符号の説明】
1 測定セル 2 対極 3 作用電極 4 基準電極 5 ポテンシオスタット 6 制御部 7 設定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 溝畑 保▲廣▼ 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メッキ液中に含まれている塩素の濃度を測
    定する塩素濃度測定装置において、 メッキ液を収容する収容器と、 前記収容器内に配置される対極と、 前記収容器内に配置される作用電極と、 前記収容器内に配置される基準電極と、 前記基準電極に対する前記作用電極の電位が所定の電位
    になるように、前記作用電極と前記対極との間に電流を
    流す電源と、 前記作用電極と前記対極との間に流れた電流値に基づい
    て、メッキ液の塩素濃度を求める制御手段と、を備えた
    ことを特徴とする塩素濃度測定装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の塩素濃度測定装置におい
    て、 前記作用電極を回転させる駆動手段をさらに備えたこと
    を特徴とする塩素濃度測定装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の塩素濃度
    測定装置において、前記作用電極は、平滑な電極表面を
    有することを特徴とする塩素濃度測定装置。
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