JP4608013B2 - コンピュータ装置、コンピュータ起動処理方法およびコンピュータ起動処理プログラム - Google Patents

コンピュータ装置、コンピュータ起動処理方法およびコンピュータ起動処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、電源が投入されたならば起動プログラムを実行するとともに、前記起動プログラムの実行中における所定操作に応答して起動設定入力画面を表示部に表示するコンピュータ装置、コンピュータ起動処理方法およびコンピュータ起動処理プログラムに関するものである。
従来、各種コンピュータ装置には、該コンピュータ装置を起動するための基本入出力システム(BIOS:Basic Input/Output System)およびオペレーティングシステム(OS:Operating System)のプログラムがハードディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)等に記憶されており、コンピュータ装置の電源が投入されると、最初にこのBIOSが起動し、引き続きOSが自動的に起動することになる。
ところで、かかるコンピュータ装置に何らかの不具合が発生すると、BIOSおよびOSを起動したとしても、コンピュータ装置が機能発揮できない場合があるため、かかる場合には、コンピュータ装置の電源を投入してBIOSがPOST(power-on self test)処理を行っている時点でユーザに特殊な所定操作を行わせ、これによりOSの自動的な起動の代わりにBIOSの設定変更メニューやブート選択メニューなどの起動設定入力画面を表示部に表示することになる。
かかる起動設定入力画面によってユーザ入力を受け付けることで、起動させるOSプログラムが格納されている記録媒体(起動デバイス)の読取順序を変更できるため、例えばHDDに記憶されているOSの代わりにCD−ROMに記憶されているOSを優先的に起動させることができる。また、リカバリーCD−ROMを用いることによって、HDDの記憶内容を工場出荷時の初期状態に戻すことができる。
ここで、上記起動設定入力画面を用いた場合には、起動設定入力画面上でカーソル移動操作を行って起動デバイスを選択する煩雑な操作が必要となるので、かかるカーソル移動操作を軽減する従来技術が知られている。例えば、特許文献1は、CD−ROMからの起動に特定のキーを割り当てておき、上記POST処理中に特定のキーが押下操作されると、起動設定入力画面を表示することなく、直ちにCD−ROMのOSを起動させるものである。
特開平10−307725号公報 特開2005−327003号公報
しかしながら、上記特許文献1に代表される従来技術によれば、BIOSが起動してPOST処理を行っている間にユーザが所定操作を行わねばならないため、ユーザによる所定操作が少しでも遅れると、HDD内のOSが自動起動されてしまい、結果的にコンピュータ装置の立ち上げ操作をやり直さねばならなくなるという問題がある。
かかるBIOSによるPOST処理時間は比較的短く、ユーザの所定操作が許容される時間が短く、かつ、通常のコンピュータ装置の立ち上げ時に所定操作を要するケースは稀であり普通のユーザはかかる所定操作に不慣れであるためである。
これらのことから、ユーザの操作負担を軽減しつつ、コンピュータ装置に電源を投入した後に表示する起動設定入力画面をいかに確実かつ効率良く表示するかが重要な課題となっている。
なお、特許文献2には、業務処理用プログラムを業務用ディスク(HDD)に格納するとともに、この業務処理用プログラムをリカバリーするリカバリー用プログラムをバックアップ用ディスク(別のHDD)に格納しておき、スイッチ操作によって業務用ディスク又はバックアップ用ディスクの一方をシステム起動に用いるよう構成したディスクリカバリ方法が開示されている。しかしながら、この特許文献2についても、業務用ディスクやバックアップ用ディスクに不具合が発生して工場出荷時に戻す場合には、当然上記所定操作を行って起動設定入力画面を立ち上げねばならないため、上記課題を解消できるものではない。
本発明は、上述した従来技術における問題点を解消し、課題を解決するためになされたものであり、ユーザの操作負担を軽減しつつ、コンピュータ装置に電源を投入した後に表示する起動設定入力画面を確実かつ効率良く表示することができるコンピュータ装置、コンピュータ起動処理方法およびコンピュータ起動処理プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本コンピュータ装置、コンピュータ起動処理方法およびコンピュータ起動処理プログラムは、電源が投入されたならば起動プログラムを実行するとともに、起動プログラムの実行中における所定操作に応答して起動設定入力画面を表示部に表示制御するコンピュータ装置、およびその起動処理方法、起動処理プログラムにおいて、コンピュータ装置は次回電源投入時に表示部に起動設定入力画面を表示するか否かを示す起動フラグを記憶する起動フラグ記憶手段を備え、所定のスイッチ操作がなされた場合に、起動フラグ記憶手段に記憶された起動フラグをオンにする。そして、コンピュータ装置、およびその起動処理方法、起動処理プログラムは、起動プログラムの実行中に起動フラグを参照し、該起動フラグがオンである場合には起動設定入力画面を表示部に表示する制御を行なうことを要件とする。
また、本装置、方法およびプログラムは、上記装置、方法およびプログラムにおいて、起動フラグがオフであり、かつ所定操作が所定期間内に検知されない場合に、予め設定された優先順序に従って起動用の記録媒体を選択し、当該記録媒体に格納された基本ソフトウェアを実行することを要件とする。
また、本装置、方法およびプログラムは、上記装置、方法およびプログラムにおいて、起動フラグがオンである場合に、起動用の記録媒体を選択するユーザ入力を受け付ける起動設定入力画面を表示部に表示することを要件とする。
また、本装置、方法およびプログラムは、上記装置、方法およびプログラムにおいて、起動フラグがオンである場合に、コンピュータの状態を過去の特定時点の状態に復元するリカバリー処理の実行に必要な情報を格納したリカバリー用記録媒体を前記起動用の記録媒体としてユーザが選択可能な起動設定入力画面を表示部に表示することを要件とする。
また、本装置、方法およびプログラムは、上記装置、方法およびプログラムにおいて、起動フラグがオンである場合に、起動設定入力画面の内容に対し、リカバリー用記録媒体の選択操作を支援する変更を行なった上で、表示部に表示することを要件とする。
また、本装置、方法およびプログラムは、上記装置、方法およびプログラムにおいて、起動フラグがオンである場合に、リカバリー処理に関する情報を提供し、該リカバリー処理の実行確認入力を受け付けて、実行確認入力が得られた場合に、リカバリー用記録媒体を起動用の記録媒体としてユーザが選択可能な起動設定入力画面を表示部に表示することを要件とする。
また、本装置、方法およびプログラムは、上記装置、方法およびプログラムにおいて、コンピュータの状態のバックアップ処理が行なわれた場合に、当該バックアップの履歴をコンピュータ装置が保持し、コンピュータ装置の起動時に起動フラグを参照して、起動フラグがオンである場合にはバックアップ履歴に基づいて当該履歴内のいずれの状態に復元するかをユーザが選択可能な内容に起動設定入力画面を変更することを要件とする。
また、本装置は、上記装置において、電源を管理する電源管理手段に起動フラグ記憶手段を設けたことを要件とする。
本装置、方法およびプログラムによれば、ユーザの操作負担を軽減しつつ、コンピュータ装置に電源を投入した後に表示する起動設定入力画面を確実かつ効率良く表示することができるコンピュータ装置、コンピュータ起動処理方法およびコンピュータ起動処理プログラムを得ることができるという効果を奏する。
また、本装置、方法およびプログラムによれば、起動フラグがオフの場合は所定のユーザ操作を必要とすることなく基本ソフトウェアの実行までを自動処理し、かつ起動フラグがオンの場合は、起動設定入力画面を確実かつ効率良く表示することができるコンピュータ装置、コンピュータ起動処理方法およびコンピュータ起動処理プログラムを得ることができるという効果を奏する。
また、本装置、方法およびプログラムによれば、ユーザの操作負担を軽減しつつ、起動用の記録媒体を選択するユーザ入力を受け付ける起動設定入力画面を確実かつ効率良く表示することができるコンピュータ装置、コンピュータ起動処理方法およびコンピュータ起動処理プログラムを得ることができるという効果を奏する。
また、本装置、方法およびプログラムによれば、ユーザの操作負担を軽減しつつ、リカバリー用記録媒体からの起動可能な状態で起動することができるコンピュータ装置、コンピュータ起動処理方法およびコンピュータ起動処理プログラムを得ることができるという効果を奏する。
また、本装置、方法およびプログラムによれば、リカバリー用記録媒体からの起動にかかるユーザの操作負担を軽減し、確実かつ効率良くリカバリー処理を実行可能なコンピュータ装置、コンピュータ起動処理方法およびコンピュータ起動処理プログラムを得ることができるという効果を奏する。
また、本装置、方法およびプログラムによれば、リカバリー確認画面を表示することで、リカバリー処理が必要な場合に確実かつ効率良くリカバリー処理可能な状態に誘導することができるコンピュータ装置、コンピュータ起動処理方法およびコンピュータ起動処理プログラムを得ることができるという効果を奏する。
また、本装置、方法およびプログラムによれば、バックアップ処理と連携してユーザが選択可能なリカバリー方法を提示する簡易なリカバリー支援を実現するコンピュータ装置、コンピュータ起動処理方法およびコンピュータ起動処理プログラムを得ることができるという効果を奏する。
また、本装置によれば、コンピュータ装置に不具合が発生した場合であっても起動フラグを確実に保持するコンピュータ装置を得ることができるという効果を奏する。
以下に、本コンピュータ装置、コンピュータ起動処理方法およびコンピュータ起動処理
プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
まず、図1を参照し、実施例1にかかるコンピュータ起動処理方法の概要について説明する。図1は、本実施例にかかるコンピュータ起動処理方法の概要を説明する概要説明図である。同図に示したように、本方法では、コンピュータ装置(例えばデスクトップPC、ノートPC、PDA(Personal Digital Assistant)端末など)の電源がオンされたならば、コンピュータ装置は、まず起動プログラムであるBIOSをロードして実行した後、起動フラグであるリカバリー指定フラグのチェックを行なう。
このリカバリー指定フラグは、ユーザがリカバリースイッチを押下操作した場合にオン状態となるフラグであり、このフラグがオンとなることで次回のコンピュータ装置の電源投入時にリカバリーを行なうことを指定する。
リカバリー指定フラグがオフ状態であれば、コンピュータ装置は、予め設定された優先順序に従って起動用の記録媒体を選択し、当該記録媒体に格納された基本ソフトウェアを読み出して自動的に起動処理を実行する。これによって、同図に示した例では、ハードディスクドライブ(HDD:Hard disk drive)からOS(Operating System)プログラムを読み出して実行するOS自動起動処理が行なわれることとなる。
これに対し、リカバリー指定フラグがオン状態であれば、コンピュータ装置は、リカバリーを実行可能な状態に誘導するリカバリー誘導処理を行なう。同図に示した例は、コンピュータ装置を出荷時点の状態に復元するリカバリープログラムをCD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの光学記録媒体に格納したリカバリーディスクを用い、リカバリーディスクを起動用の記録媒体として選択することでリカバリー処理を実行することを想定しており、コンピュータ装置はリカバリー誘導処理において、ユーザによる起動用の記録媒体の選択入力を受け付ける起動メニューを表示する。
ここで、OSが起動するまでの間に特定のユーザ操作を検知した場合に、OS自動起動処理に移行せず、もしくはOS自動起動処理を中断し、起動用の記録媒体をユーザ選択させる起動メニュー表示に移行する機能は既存のBIOSにも搭載されている。
すなわち、図1に示した起動方法では、BIOSの既存機能を利用するとともに、リカバリー指定フラグの状態に基づいて起動メニューへの移行可否を判定している。これによってユーザは予めリカバリースイッチを押しておくことで、限られた時間内に特定の入力を行なうといった困難な操作を行なうことなく、次回起動時に起動メニューを表示してリカバリーディスクからの起動を選択することが可能となる。
このように、本コンピュータ装置は、装置の次回電源投入時に起動メニューなどの起動設定入力画面を表示するか否かを示す起動フラグを持ち、コンピュータの起動時に起動フラグを参照して通常の起動処理を行なうか、起動設定入力画面の表示を行なうかを選択することに主たる特徴がある。これによって、ユーザの操作負担を軽減しつつ、コンピュータ装置に電源を投入した後に表示する起動設定入力画面を確実かつ効率良く表示することができる。
つづいて、図2を参照し、本実施例1にかかるコンピュータ装置のハードウェア構成について説明する。図2は、実施例1にかかるコンピュータ装置のハードウェア構成を示すハードウェア構成図である。同図に示したように、本実施例1にかかるコンピュータ装置1では、CPU(Central Processing Unit)10、メモリ20、ハードディスクドライブ30、光学ディスクドライブ40、BIOSROM50および電源マイコン60をバス接続し、電源マイコン60に電源スイッチ70およびリカバリースイッチ80を接続している。
CPU10は演算や制御を行なう中央処理装置であり、メモリ20は主記憶装置である。ハードディスクドライブ30は、磁気記録媒体であるハードディスクに情報を格納する補助記憶装置であり、同図に示した例では基本ソフトウェアであるOSプログラム31や、OS上で動作するアプリケーションプログラム32を記憶している。
光学ディスクドライブ40は、CDやDVDなどの光学記録媒体に対する読み書きをおこなう補助記憶装置であり、同図に示した例ではリカバリープログラムが書き込まれたリカバリーディスク41が挿入されている。
BIOS ROM50は、BIOSプログラム51を記憶する記憶装置である。BIOSプログラム51は、本プログラムに特に関わる動作を実現するルーチンとして、フラグチェックルーチン51a、リカバリー実行確認ルーチン51bおよび表示内容変更ルーチン51cを有する。なお、フラグチェックルーチン51a、リカバリー実行確認ルーチン51bおよび表示内容変更ルーチン51cについては、図3を用いて後述する。
電源マイコン60は、コンピュータ装置1の電源管理を行なう装置であり、これに加えて起動フラグ設定部61とフラッシュメモリ62を備える。フラッシュメモリ62は、リカバリー指定フラグを記憶するメモリである。
なお、リカバリー指定フラグの格納先は、必ずしも電源マイコン60に限定されるものではなく、BIOSからアクセス可能な任意の格納先、例えばBIOSとバスを介して接続された専用のメモリなどを用いることとしてもよい。ただし、コンピュータ装置1に不具合が発生した場合にリカバリー処理を行なう状況を考えると、電源マイコン60には不具合が発生しにくく、また電源マイコン60に不具合が発生した場合にはリカバリー処理では復元が望めないため、電源マイコン60がリカバリー指定フラグの格納先として有力な候補の1つとなる。
電源スイッチ70は、ユーザによる電源のオンオフ操作に使用する操作手段であり、ユーザによる電源スイッチ70の操作や、ソフトウェアから電源制御操作に基づいて電源マイコン60はコンピュータ装置1の電源管理を行なう。
リカバリースイッチ80は、ユーザによる次回のコンピュータ装置1の起動時のリカバリー実行指示を受け付ける。起動フラグ設定部61は、リカバリースイッチ80がユーザによって操作された場合にフラッシュメモリ62内のリカバリー指定フラグをオン状態にする。
このリカバリースイッチ80は、リカバリー処理に誘導するための専用の操作手段として位置づけられているので、リカバリースイッチ80の近傍にはこのスイッチがリカバリーに誘導する入力受付手段であることをユーザに対して明示する表記を行なうことが好ましい。
また、リカバリースイッチ80を電源スイッチ70の近傍に配置することで、ユーザに対してリカバリー専用の操作手段が存在することを明示し、リカバリー処理が必要となった場合にその場所を簡易に見つけることができるようにすることが好適である。さらに、リカバリースイッチ80の誤操作を防止するため、操作時にペンの先端などを使う必要がある形状としておくことが望ましい。
本実施例1にかかるコンピュータ装置は、上述したハードウェア構成を有し、ユーザによる電源スイッチ70の操作やプログラムからの指示によって、このコンピュータ装置1に電源が投入された場合(再起動時含む)、CPU10は、まずBIOS ROM50からBIOSプログラム51を読み出して実行し、図3に示す機能構成を実現する。図3は、BIOS実行時におけるコンピュータ装置の機能構成を示す機能構成図である。
同図に示したように、BIOSプログラム51を実行したCPU10は、POST処理部11、自動起動部12、表示制御部13を有する。さらに、表示制御部13は、フラグチェック部13a、リカバリー実行確認部13b、表示内容変更部13c、所定操作検知部13e、起動設定処理部13fを有する。
POST処理部11は、コンピュータ装置に対する各種ハードウェアの接続状態と動作の確認を確認してコンピュータ装置のセットアップを行なう。
表示制御部13は、POST処理の終了後、BIOSプログラム51の設定を変更するユーザ入力や起動用記録媒体を指定するユーザ入力を受け付ける起動設定入力画面を表示する必要があるか否かを判定する。
具体的には、フラグチェックルーチン51aによって実現されるフラグチェック部13aが、リカバリー指定フラグを読み出し、リカバリー指定フラグがオンであればリカバリー実行確認部13bを動作させ、リカバリー指定フラグがオフであれば所定操作検知部13eを動作させる。
リカバリー確認部13bは、リカバリー実行確認ルーチン51bによって実現される処理部であり、ユーザに対してリカバリー処理に関する情報を提供し、リカバリー処理の実行確認入力を受け付ける処理を行なう。その結果、ユーザによるリカバリー処理の実行確認入力を受け付けた場合には表示内容変更部13cを動作させ、実行確認入力が行なわれなかった場合には所定操作検知部13eを動作させる。
表示内容変更部13cは、表示内容変更ルーチン51cによって実現される処理部であり、起動設定入力画面の内容に対してリカバリー用記録媒体の選択操作を支援する変更を行なった上で、起動設定処理部13fを動作させる。
所定操作検知部13eは、POST処理中にユーザが特定のキーボード操作を行なったか否かを検知し、特定のキーボード入力が行なわれていなければ自動起動部12を動作させ、特殊起動入力が行なわれていれば起動設定処理部13fを動作させる。
自動起動部12は、予め設定された優先順序に従って起動用の記録媒体を選択して記録媒体内から基本ソフトウェアを検索し、最初に検出した基本ソフトウェアを自動的に起動する。
起動設定処理部13fは、BIOSプログラム51の設定を変更するユーザ入力を受け付けるBIOS設定変更画面や起動用記録媒体を指定するユーザ入力を受け付けるブート選択メニューなどの起動設定入力画面を表示部に表示制御し、ユーザ入力に基づいてBIOS設定の変更や指定された記録媒体からの起動処理を実行する。
このように、表示制御部13は、リカバリー指定フラグがオンである場合とPOST処理中に所定操作が行なわれた場合に、起動設定入力画面を表示する必要があると判定して起動設定入力画面を表示する。さらに、リカバリー指定フラグがオンである場合には、リカバリー実行確認部13bによる情報提供および実行確認と、表示内容変更部13cによるリカバリー用記録媒体の選択操作の支援とによって、ユーザの操作負担を軽減しつつリカバリー処理に誘導するリカバリー誘導処理を行なっている。
つづいて図4を参照し、BIOS実行時におけるコンピュータ装置の処理動作について説明する。図4は、BIOS実行時におけるコンピュータ装置の処理動作について説明するフローチャートである。同図に示すように、BIOSプログラム51がCPU10によって実行されると、まずPOST処理部11がコンピュータのセットアップを行なう(ステップS101)。
つぎに、表示制御部13内のフラグチェック部13aがフラッシュメモリ62内のリカバリー指定フラグを参照し(ステップS102)、リカバリー指定フラグがオン状態であるか否かを判定する(ステップS103)。
その結果、リカバリー指定フラグがオン状態であるならば(ステップS103,Yes)、リカバリー実行確認部13bがリカバリー指定フラグをリセットしてオフ状態とし(ステップS120)、リカバリー実行確認画面を表示する(ステップS121)。リカバリー実行確認画面は、リカバリー誘導処理に移行した事実とリカバリー実行時の注意事項をユーザに通知して、リカバリー処理を行なうか否かをユーザに確認入力させるための画面である。このリカバリー実行確認画面の一例を図5に示す。図5は、リカバリー実行確認画面の具体例を説明する説明図である。
同図に示したリカバリー実行確認画面において、ユーザがリカバリー処理を行なうことを選択した場合、すなわちリカバリーの実行を承認した場合(ステップS123,Yes)、表示内容変更部13cが起動メニューで表示する起動用記録媒体の優先順序、すなわちブート順序を変更した(ステップS124)上で、起動設定処理部13fによる起動メニュー、すなわちブート選択メニューの表示(ステップS115)に移行する。
具体的には、このフローチャートに示したリカバリー誘導処理では、リカバリープログラムを格納したリカバリーディスクを起動用の記録媒体として選択することでリカバリー処理を実行することを想定している。この場合に表示内容変更部13cが内容の変更を行なった画面例を図6に示す。図6は、表示順序を変更した場合の起動メニュー画面について説明する説明図である。同図に示した例では、リカバリーの実行時に選択すべき項目である「CD/DVDディスクからの起動」を最上段に表示するように順序を変更する。また、これに加えて、表示内容変更部13cによって予め「CD/DVDディスクからの起動」の項目が選択された状態とすることで、ユーザがエンターキーを押すだけでリカバリーディスクからの起動を実行可能としている。
起動設定処理部13fは、ブート選択メニューを表示したのち、ユーザの操作によって選択されたデバイス(記録媒体)からブート処理を行なって(ステップS116)、BIOSでの起動処理を終了する。すなわち、ブート選択メニュー表示(ステップS115)で表示した画面において、ユーザは「CD/DVDディスクからの起動」以外の項目を選ぶことで、ハードディスクドライブからの通常起動や、フロッピー(登録商標)ディスクやネットワークからの起動など、任意のデバイスからブートを選択することができる。
リカバリー指定フラグがオフ状態であった場合(ステップS103,No)、もしくはユーザがリカバリー実行を承認しなかった(リカバリー処理を行なわないことを選択した)場合(ステップS123,No)、所定操作検知部13eは、POST処理中に特定のキー入力を検知したか否かを判定する(ステップS104)。
そして、POST処理中に特定のキー入力が検知されていない場合(ステップS104,No)には、自動起動部12がハードディスクドライブからOSプログラムを読み出して実行し(ステップS105)、BIOSでの起動処理を終了する。
ここで、特定のキー入力とは、例えば起動用の記録媒体を選択するための起動メニューの呼び出しに対してF12キーを、BIOSの設定変更メニューの呼び出しにF2キーをそれぞれ割り当てたものである。
ステップS104において、所定操作検知部13eがこれら特定のキー入力を検知した(ステップS104,Yes)場合、まずそのキー入力がBIOS設定変更の指定、すなわちBIOSの設定変更メニューの呼び出しに割り当てられた入力であるか否か(例えばF2の入力であるか否か)を判定する(ステップS110)。
その結果、BIOS設定変更の指定であれば(ステップS110,Yes)、起動設定処理部13fがBIOS設定変更画面を表示する(ステップS111)。その後、ユーザがBIOSの設定を変更しなければ(ステップS112,No)、自動起動部12によるHDDからのOS起動(ステップS105)に移行するが、ユーザがBIOSの設定を変更したならば(ステップS112,Yes)、起動設定処理部13fは変更された設定を保存してコンピュータ装置のリブート(再起動)を行なって(ステップS113)、BIOSによる起動処理を一旦終了し、コンピュータ装置の電源投入から繰り返す。
キー入力がBIOS設定変更の指定ではない(ステップS110,No)場合、所定操作検知部13eは、つぎにキー入力がブートする記録媒体のユーザ選択の指定(ブート選択指定)、すなわち起動メニューの呼び出しに割り当てられた入力であるか否か(例えばF12の入力であるか否か)を判定する(ステップS114)。
その結果、ブート選択指定に割り当てられた入力でなければ(ステップS114,No)、自動起動部12によるハードディスクドライブからのOS起動(ステップS105)に移行するが、ユーザがブート選択指定に割り当てられたキー入力を行なっていた場合(ステップS114,Yes)、起動設定処理部13fはブート選択メニューの表示を行なう(ステップS115)。
ここで表示されるブート選択メニューではリカバリー誘導処理によるブート順序の変更が行なわれていない。この場合の画面例を図7に示す。図7は、表示順序を変更しない場合の起動メニュー画面について説明する説明図である。同図に示した例では各記録媒体の表示順序はOS自動起動処理を行なう際の記録媒体の選択順序と同一となっており、ハードディスクドライブからの起動が通常起動として最上段に表示されている。
起動設定処理部13fは、ブート選択メニューを表示したのち、ユーザの操作によって選択されたデバイス(記録媒体)からブート処理を行なって(ステップS116)、BIOSでの起動処理を終了する。
このように、コンピュータ装置1は、その起動時にリカバリー指定フラグの状態を確認し、リカバリー指定フラグがオン状態であればリカバリー誘導処理を行なう。このリカバリー指定フラグは、ユーザがリカバリースイッチ80を操作した場合にオン状態となる。
ここで、リカバリースイッチ80は、コンピュータ装置1が電源オン状態であるか、オフ状態であるかに関わらず、任意のタイミングで操作することができる。その操作結果は次回のコンピュータ起動時まで保持され、次回のコンピュータ起動時にリカバリー誘導処理への移行が行なわれる。また、リカバリースイッチ80に、リカバリー指定フラグの状態操作以外の機能、例えば電源スイッチと連動する機能を組みあわせて持たせることとしてもよい。
このリカバリースイッチ80の操作に対するコンピュータ装置1の動作例について図8を参照して説明する。図8は、リカバリースイッチの操作に対する動作例について説明する説明図である。まず、コンピュータ装置1の電源がオンの状態において、電源スイッチと連動しない構成では、リカバリースイッチ80が操作された場合、リカバリー指定フラグをオンがオンとなり、ユーザの電源スイッチ操作、もしくはソフトウェアからの電源操作指示によって、次回、コンピュータ装置1の電源投入(再起動含む)が行なわれた場合にリカバリー誘導処理に移行する。これに対し、リカバリースイッチ80と電源スイッチとを連動させる構成では、リカバリースイッチ80が操作されるとリカバリー指定フラグがオンとなった後、すぐにコンピュータ装置1が再起動してリカバリー誘導処理に移行する。
同様に、コンピュータ装置1の電源がオフの状態において、電源スイッチと連動しない構成では、リカバリースイッチ80が操作された場合、リカバリー指定フラグをオンにし、ユーザの電源スイッチ操作によって、次回、コンピュータ装置1の電源投入が行なわれた場合にリカバリー誘導処理に移行する。これに対し、リカバリースイッチ80と電源スイッチとを連動させる構成では、リカバリースイッチ80が操作されるとリカバリー指定フラグがオンとなった後、すぐにコンピュータ装置1に電源が投入されてリカバリー誘導処理に移行する。
さて、ここまでの説明では、コンピュータ装置を出荷時点の状態に復元するリカバリープログラムを光学記録媒体に格納したリカバリーディスクを用いて、リカバリー処理を行なう場合を想定していたが、本装置、方法およびプログラムの実施態様はこれに限定されるものではなく、既存の任意のリカバリー方法についてリカバリーを実行可能な状態まで誘導することができるものである。
例えば、コンピュータ装置を出荷時点の状態に復元するリカバリープログラムをハードディスクドライブに予め格納した構成であっても、本装置、方法およびプログラムを適用可能である。図9は、ハードディスクドライブからリカバリーする場合のハードウェア構成について説明するハードウェア構成図である。同図に示した例では、ハードディスクドライブ30はリカバリー用データ33を格納している。そのため、リカバリー誘導処理では、リカバリー用データ33を使用したリカバリー処理に誘導することとなる。
この場合のリカバリー誘導処理におけるリカバリー実行確認画面について説明する。図10は、ハードディスクドライブからリカバリーする場合のリカバリー実行確認画面について説明する説明図である。図10に示した例では、リカバリー方法について「ハードディスク内のリカバリー用データからリカバリー実行」を選択するように指示する。
また、図11は、ハードディスクドライブからリカバリーする場合の起動メニュー画面について説明する説明図である。図11の画面例では、リカバリーの実行時に選択すべき項目である「ハードディスク内のリカバリー用データからリカバリー実行」を最上段に表示するように順序を変更して、ブート選択メニューを表示している。また、これに加えて、予め「ハードディスク内のリカバリー用データからリカバリー実行」の項目が選択された状態とすることで、ユーザがエンターキーを押すだけでリカバリー処理を実行可能としている。
上述してきたように、本実施例1にかかるコンピュータ装置1は、装置の次回電源投入時に起動メニューなどの起動設定入力画面を表示するか否かを示す起動フラグを持ち、コンピュータ装置の電源投入時に起動するBIOSが起動フラグを参照して通常の起動処理を行なうか、起動設定入力画面の表示を行なうかを分岐させる。そのため、ユーザの操作負担を軽減しつつ、コンピュータ装置に電源を投入した後に表示する起動設定入力画面を確実かつ効率良く表示することができる。
これによって、例えばユーザが初心者である場合や、BIOSの起動処理および自動選択された起動用プログラムの起動処理が高速である場合にも、確実かつ円滑に起動設定入力画面に移行することが可能となる。
また、次回起動時にリカバリー処理のような特定の目的で起動を行なう場合、リカバリー処理に誘導するリカバリー誘導処理として、リカバリー実行確認部13bによる情報提供および実行確認と、表示内容変更部13cによるリカバリー用記録媒体の選択操作を支援とを行なうことで、ユーザの操作負担をさらに軽減することができる。
また、リカバリー処理自体や、起動用の記録媒体を選択する起動メニューの表示などについては既存の機能を使用しているため、簡易な構成変更で本装置、方法およびプログラムを適用することが可能となる。
さらに、次回起動時にリカバリー処理に移行するための専用の操作手段としてリカバリースイッチを設けることで、コンピュータの電源状態に関わらず、任意のタイミングでリカバリー指定フラグをオン状態とすることができ、またユーザの操作性を向上することができる。
また、リカバリー指定フラグを電源管理マイコンに保持させることで、コンピュータシステムに障害が発生した場合であっても、リカバリーによる復元が可能な状態であれば、リカバリー指定フラグを確実に保持することが可能である。
なお、本実施例1では、リカバリースイッチに対するユーザの物理的な操作を受け付けた場合にリカバリー指定フラグをオン状態にする場合を例に説明を行なったが、OS上で動作するアプリケーションプログラムからの操作を受け付けた場合にもリカバリー指定フラグをオン状態にすることとしてもよい。
また、本実施例1では、次回のコンピュータ装置の起動時にリカバリー処理への誘導を行なう場合を例に説明を行なったが、本装置、方法およびプログラムは、コンピュータ装置の起動時に特殊な起動状態を選択する場合に広く適用可能であり、特に従来POST中のキー操作入力で呼び出していた操作を簡易に実行可能とする場合に有用である。
例えば、他の記録媒体からの起動が必要な例として、ウイルスチェックプログラムを格納したディスクから起動する場合にも適用が可能であり、POST中のキー操作に対応する例として、起動メニューやBIOS設定変更メニューを単純に呼び出す場合や、複数の起動モードを有するOSにおいて起動モードを選択する場合にも適用することが可能である。
さらに、本実施例に示した構成および動作は適宜変更して実施することができるものである。例えば、本実施例では、BIOSがセットアップを終了した後にリカバリー指定フラグのチェックを行なう場合を例に説明を行なっているが、リカバリー指定フラグのチェックとリカバリー誘導処理への遷移は、BIOSの起動動作の中で任意のタイミング、たとえばセットアップのルーチンの途中で実行させることとしてもよい。
同様に、本実施例では、リカバリー指定フラグのリセットをリカバリー誘導処理の開始時に行なう場合を例に説明を行なったが、リカバリー指定フラグのリセットは、任意のタイミング、例えばリカバリー実行確認後に行なうように構成することとしてもよい。
実施例1では、コンピュータ装置を出荷時点の状態に復元するリカバリープログラムが予め用意されている場合を例に説明を行なったが、本実施例2では、本装置、方法およびプログラムの更なる展開例として、アプリケーションプログラムと連携し、コンピュータ装置が過去の特定の状態に戻るよう選択してリカバリー可能とする構成例について説明する。
図12は、本実施例2におけるコンピュータ起動方法の概要について説明する説明図である。同図に示すように、OS上で動作するアプリケーションプログラムであるバックアッププログラムは、ユーザに指定された場合、もしくは予め設定された条件が満たされた場合に、コンピュータ装置のバックアップ処理を行なう。
このバックアップ処理では、具体的には、バックアップ処理の実行時点でのハードディスクドライブの状態をデータ化したディスクイメージを作成するとともに、ハードディスクドライブをディスクイメージの状態に復元する基本ソフトウェアとして機能するリカバリープログラムを作成する。
作成したディスクイメージとリカバリープログラムは、例えばハードディスクドライブ内にリカバリー用データとして格納するか、CDやDVDなどの光学記録媒体に書き込んでリカバリーディスクを作成する。
さらに、バックアッププログラムは、バックアップ処理の実行履歴をBIOSからアクセス可能なバックアップ履歴として記録する。図13は、図12に示したバックアップ履歴の具体例について説明する説明図である。同図に示した例ではバックアップ履歴は、バックアップを行なった日時、バックアップ先(すなわちディスクイメージとリカバリープログラムの格納先)、バックアップに付された名称などのデータを有する。
さらに、図12に示したコンピュータ装置では、リカバリー誘導処理に移行し、リカバリー実行確認部13bによってユーザの確認入力が得られた場合に、バックアップ履歴読み出し部13dがバックアップ履歴を参照し、表示内容変更部13cは、履歴内のいずれの状態に復元するかをユーザが選択可能な状態に起動設定入力画面を変更する。そして、ユーザによる選択入力を受け、選択された時点の状態にコンピュータ装置を復元するリカバリー処理に誘導する。
図14は、本実施例2にかかるコンピュータ装置のハードウェア構成を示すハードウェア構成図である。同図に示した例では、本実施例2にかかるコンピュータ装置2では、ハードディスクドライブ30にリカバリー用データ100,103を格納すると共に、リカバリーディスク101,102が過去に作成されている。
また、CPU10、メモリ20、ハードディスクドライブ30、光学ディスクドライブ40、BIOS ROM50、電源マイコン60に加えてメモリ90がバス接続され、メモリ90内部にバックアップ履歴が保持されている。なお、ここではバス接続されたメモリ内にバックアップ履歴を保持する場合を例に説明を行なったが、バックアップ履歴はBIOSからアクセス可能な任意の記録媒体に格納することが構成とすることができる。一例として、例えば電源マイコン60のフラッシュメモリ62内にバックアップ履歴を格納してもよい。
また、BIOS ROM50が記憶するBIOSプログラム51は、フラグチェックルーチン51a、リカバリー実行確認ルーチン51b、表示内容変更ルーチン51cに加え、バックアップ履歴読み出しルーチン51dを有する。このバックアップ履歴読み出しルーチン51dは、CPU10に読み出されて実行されることで、図12に示したバックアップ履歴読み出し部13dとして動作する。
その他の機能および構成は、図2に示したコンピュータ装置1と同一であるので同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
つづいてコンピュータ装置2の始動時の処理動作について説明する。コンピュータ装置2の始動時の動作を、実施例1で説明したコンピュータ装置1の処理動作と比較すると、リカバリー誘導処理の内容が異なり、その他の動作は同一である。そのため、ここでは図15を参照してバックアップ履歴を用いる場合のリカバリー誘導処理について説明し、他の処理動作については説明を省略する。
図15は、バックアップ履歴を用いる場合のコンピュータ装置のリカバリー誘導処理について説明するフローチャートである。同図に示すように、ステップS103からリカバリー誘導処理に移行すると、まずリカバリー実行確認部13bがリカバリー指定フラグをリセットしてオフ状態とし(ステップS201)、リカバリー実行確認部13bがリカバリー実行確認画面を表示する(ステップS202)。ここでのリカバリー実行確認画面は、リカバリー誘導処理に移行した事実とリカバリー実行時の注意事項、さらに希望のリカバリー方法を選択可能であることをユーザに通知して、リカバリー処理を行なうか否かをユーザに確認入力させるための画面である。このリカバリー実行確認画面の一例を図16に示す。図16は、バックアップ履歴を用いる場合のリカバリー実行確認画面について説明する説明図である。
同図に示したリカバリー実行確認画面において、ユーザがリカバリー処理を行なわないことを選択した場合、すなわちリカバリーの実行を承認しなかった場合(ステップS203,No)、リカバリー誘導処理を終了し、通常の起動処理に戻る。
一方、ユーザがリカバリー処理を行なうことを選択した場合、すなわちリカバリーの実行を承認した場合(ステップS203,Yes)、バックアップ履歴読み出し部13dがバックアップ履歴を読み出す(ステップS204)。表示内容変更部13cは、バックアップ履歴を用いて、コンピュータ装置をどの時点の状態まで復元するかをユーザが選択可能なブート選択画面を表示するよう起動設定入力画面を変更する(ステップS205)。その後、リカバリー誘導処理を抜け、起動設定処理部13fによる起動メニュー、すなわちブート選択メニューの表示(ステップS115)に移行する。
このようにバックアップ履歴に基づいて作成された起動メニューの画面例を図17に示す。図17は、バックアップ履歴を用いる場合の起動メニュー画面について説明する説明図である。同図に示した起動メニュー画面は、ブートする記録媒体のほかに「リカバリー実行」という項目を有し、さらにリカバリー実行の項目の下位に、どの時点の状態に戻すかを選択可能な項目を有している。
この表示では、起動メニュー画面はリカバリー実行の下位項目として、各リカバリー用データの名称と、データの格納先、バックアップの時点(すなわちどの時点の状態に戻るか)など、バックアップ履歴として保持した情報を提供することで、ユーザが所望のリカバリー方法を選択することができるようにしている。
上述してきたように、本実施例2にかかるコンピュータ装置2は、コンピュータ装置の状態をバックアップした場合に、その履歴をバックアップ履歴として保持する。そして、コンピュータ装置2は起動制御中に読み出したリカバリー指定フラグの値に基づいてリカバリー誘導処理に移行した場合には、バックアップ履歴を参照して、リカバリー処理によって復元可能な複数の状態をユーザに提示し、どの状態に復元するかをユーザに選択させることができる。これによって、コンピュータ装置2は、BIOS上で動作する簡易なリカバリー支援プログラムを実現することができる。
以上のように、本発明にかかるコンピュータ装置、コンピュータ起動処理方法およびコンピュータ起動処理プログラムは、コンピュータの起動処理に有用であり、特にコンピュータ装置に電源を投入した後に表示する起動設定入力画面を確実かつ効率良く表示する起動制御に適している。
図1は、本実施例にかかるコンピュータ起動処理方法の概要を説明する概要説明図である。 図2は、実施例1にかかるコンピュータ装置のハードウェア構成を示すハードウェア構成図である。 図3は、BIOS実行時におけるコンピュータ装置の機能構成を示す機能構成図である。 図4は、BIOS実行時におけるコンピュータ装置の処理動作について説明するフローチャートである。 図5は、リカバリー実行確認画面の具体例を説明する説明図である。 図6は、表示順序を変更した場合の起動メニュー画面について説明する説明図である。 図7は、表示順序を変更しない場合の起動メニュー画面について説明する説明図である。 図8は、リカバリースイッチの操作に対する動作例について説明する説明図である。 図9は、ハードディスクドライブからリカバリーする場合のハードウェア構成について説明するハードウェア構成図である。 図10は、ハードディスクドライブからリカバリーする場合のリカバリー実行確認画面について説明する説明図である。 図11は、ハードディスクドライブからリカバリーする場合の起動メニュー画面について説明する説明図である。 図12は、実施例2におけるコンピュータ起動方法の概要を説明する説明図である。 図13は、図12に示したバックアップ履歴の具体例について説明する説明図である。 図14は、実施例2にかかるコンピュータ装置のハードウェア構成を示すハードウェア構成図である。 図15は、バックアップ履歴を用いる場合のコンピュータ装置のリカバリー誘導処理について説明するフローチャートである。 図16は、バックアップ履歴を用いる場合のリカバリー実行確認画面について説明する説明図である。 図17は、バックアップ履歴を用いる場合の起動メニュー画面について説明する説明図である。
1,2 コンピュータ装置
10 CPU
11 POST処理部
12 自動起動部
13 表示制御部
13a フラグチェック部
13b リカバリー実行確認部
13c 表示内容変更部
13d バックアップ履歴読み出し部
13e 所定操作検知部
13f 起動設定処理部
20 メモリ
30 ハードディスクドライブ
31 OSプログラム
32 アプリケーションプログラム
33,100,103 リカバリー用データ
40 光学ディスクドライブ
41,101,102 リカバリーディスク
50 BIOS ROM
51 BIOSプログラム
51a フラグチェックルーチン
51b リカバリー実行確認ルーチン
51c 表示内容変更ルーチン
51d バックアップ履歴読み出しルーチン
60 電源マイコン
61 起動フラグ設定部
62 フラッシュメモリ
70 電源スイッチ
80 リカバリースイッチ
90 メモリ

Claims (4)

  1. 電源が投入されたならば起動プログラムを実行するとともに、前記起動プログラムの実行中における所定操作に応答して起動設定入力画面を表示部に表示制御するコンピュータ装置であって、
    装置の次回電源投入時に前記表示部に前記起動設定入力画面を表示するか否かを示す起動フラグを記憶する起動フラグ記憶手段と、
    所定のスイッチ操作がなされた場合に、前記起動フラグ記憶手段に記憶された起動フラグをオンにする起動フラグ設定手段と、
    前記起動プログラムの実行中に前記起動フラグ記憶手段に記憶された起動フラグを参照し、該起動フラグがオンである場合には前記起動設定入力画面を表示部に表示する制御を行なう表示制御手段と、
    を備え
    前記表示制御手段は、前記起動フラグがオンのときと、前記起動フラグがオンではなく、前記所定操作があり、さらに、ブート選択指定がなされたときとで、前記起動設定入力画面に表示されるブート選択メニューにおける起動ドライブの表示順序を異ならせる表示内容変更手段をさらに備えたことを特徴とするコンピュータ装置。
  2. 電源を管理する電源管理手段に前記起動フラグ記憶手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ装置。
  3. 電源が投入されたならば起動プログラムを実行するとともに、前記起動プログラムの実行中における所定操作に応答して起動設定入力画面を表示部に表示制御を行なうコンピュータ起動処理方法であって、
    装置の次回電源投入時に前記表示部に前記起動設定入力画面を表示するか否かを示す起動フラグを記憶する起動フラグ記憶手段から、該起動フラグを読み出す起動フラグ読み出しステップと、
    該起動フラグがオンである場合には前記起動設定入力画面を表示部に表示する制御を行なう表示制御ステップと、
    を含み、
    前記表示制御ステップは、前記起動フラグがオンのときと、前記起動フラグがオンではなく、前記所定操作があり、さらに、ブート選択指定がなされたときとで、前記起動設定入力画面に表示されるブート選択メニューにおける起動ドライブの表示順序を異ならせる表示内容変更ステップをさらに含んだことを特徴とするコンピュータ起動処理方法。
  4. 電源が投入された場合に起動し、所定操作に応答して起動設定入力画面を表示部に表示制御するコンピュータ起動処理プログラムであって、
    装置の次回電源投入時に前記表示部に前記起動設定入力画面を表示するか否かを示す起動フラグを記憶する起動フラグ記憶手段から、該起動フラグを読み出す起動フラグ読み出しステップと、
    該起動フラグがオンである場合には前記起動設定入力画面を表示部に表示する制御を行なう表示制御ステップと、
    をコンピュータに実行させ
    前記表示制御ステップは、前記起動フラグがオンのときと、前記起動フラグがオンではなく、前記所定操作があり、さらに、ブート選択指定がなされたときとで、前記起動設定入力画面に表示されるブート選択メニューにおける起動ドライブの表示順序を異ならせる表示内容変更ステップをさらにコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータ起動処理プログラム。
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