JP2009187205A - レジューム制御方法および装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】休止状態でメモリが増設された場合にも、退避した作業中のデータを安全かつ確実に復元して休止状態を解除可能なレジューム制御方法および装置を提供する。
【解決手段】情報処理装置に電源が投入された時に、オペレーティングシステムの制御の下で最後に不揮発性メモリに保持された電力状態を示す電力状態情報を参照する参照手順と、電力状態が休止状態であった場合に、不揮発性メモリに保持されたメモリ容量と現状のメモリ容量を比較して休止状態でのメモリ増設を検出する検出手順と、検出手順によってメモリ増設が検出された場合に、オペレーティングシステムからのメモリ容量についての問い合わせに、現状のメモリ容量を示す値の代わりに不揮発メモリに保持されたメモリ容量を示す値を設定する設定制御手順とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パーソナルコンピュータに備えられ、省電力モードなどための休止状態を解除して通常動作状態に復帰する際のレジューム制御方法およびこのレジューム制御方法を用いたレジューム制御装置に関する。
パソコンの低消費電力化のための技術の進展により、近年では、一見しただけではシャットダウン後の電源オフ状態と区別がつかない休止状態が提供されるようになっている。
このため、利用者が、このような休止状態を電源オフ状態と見誤り、休止状態から復帰するための作業中のデータが保持されているにもかかわらず、電源ケーブルを抜いて電源の供給を切断した上で、メモリの増設作業を行ってしまう場合がある。
このような場合に、パソコンに電源が再び投入されると、一般的なオペレーティングシステムでは、休止状態への移行前にハードディスク装置などに退避された作業中のデータを復元する前に、休止状態に入る前のメモリの容量と休止状態から復帰した後のメモリの容量との比較が行われ、このときメモリ容量の不一致が検出される。このようなメモリ容量の不一致がある場合には、休止状態への移行前の状態を復元することができないので、作業中のデータを破棄して起動するか否かの選択が利用者に促される。
この段階で、利用者が「起動しない」を選択して電源を切る操作を行い、その後、メモリの容量を元に戻した上で再び電源を投入すれば、上述したメモリ容量の不一致が解消されるので、退避しておいた作業中のデータを用いて、休止状態への以降前の状態を復元してオペレーティングシステムを起動することが可能である。
一方、利用者が「起動する」ことを選択した場合には、退避させた作業中のデータは破棄され、増設後の新たなメモリ容量の下でオペレーティングシステムの起動処理が行われる。
また、休止状態への移行前に保存されたメモリ容量と休止状態からの復帰時のメモリ容量との大小関係に基づいて、退避されたデータに基づいて作業状態を復元するか否かを決定し、この決定に従って起動処理を行う技術も提案されている(特許文献1参照)。
特開平9−34578号公報
上述した一般的なオペレーティングシステムによるレジューム制御技術では、利用者が誤って休止状態でメモリの増設を行ってしまった場合に、退避されていた作業中のデータを回復するためには、増設したメモリを引き抜いて元のメモリ容量に戻す必要があり、利用者の作業が煩雑になってしまう。
一方、特許文献1の技術では、休止状態中にメモリが増設された場合に、増設されて容量が増大したメモリに、退避しておいた作業中のデータをマッピングする処理が必要となるため、オペレーティングシステムの処理が煩雑となり、システムの肥大化を招いてしまう。また、このようなマッピングが適切に行われなかった場合は、休止状態への移行前の作業中のデータが復元されないばかりが、オペレーティングシステムの動作自体にも影響を与える可能性がある。
本発明は、休止状態でメモリが増設された場合にも、退避した作業中のデータを安全かつ確実に復元して休止状態を解除可能なレジューム制御方法および装置を提供することを目的とする。
以下に開示するレジューム制御方法の原理は、以下の通りである。
レジューム制御方法において、参照手順は、情報処理装置に電源が投入された時に、オペレーティングシステムの制御の下で最後に不揮発性メモリに保持された電力状態を示す電力状態情報を参照する。検出手順は、電力状態が休止状態であった場合に、不揮発性メモリに保持されたメモリ容量と現状のメモリ容量を比較して休止状態でのメモリ増設を検出する。設定制御手順は、検出手順によってメモリ増設が検出された場合に、オペレーティングシステムからのメモリ容量についての問い合わせに、現状のメモリ容量を示す値の代わりに不揮発メモリに保持されたメモリ容量を示す値を設定する。
このように構成されたレジューム制御方法の動作は、下記の通りである。
休止状態で利用者が誤ってメモリを増設してしまった場合は、不揮発性メモリに休止状態である旨の電力状態情報と最後にオペレーティングシステムの起動が完了したときなどに確定したメモリ容量が保持されている。したがって、参照手順による参照結果に応じて、検出手順により、不揮発性メモリに保持されたメモリ容量と現状のメモリ容量とを比較することで、休止状態におけるメモリの増設が行われたことが検出され、これに応じて、設定制御手順により、不揮発性メモリに保持されたメモリ容量を示す値をファンクションコールへの設定値とする制御が行われる。このファンクションコールにより、不揮発性メモリに保持されたメモリ容量が、現状のメモリ容量に代えてオペレーティングシステムに報告されるので、オペレーティングシステムは、メモリの増設が行われる前のメモリ容量が維持されているものとして起動する。これにより、ハードディスク装置などに退避させていた作業中のデータは、不揮発メモリに保持された容量の範囲でメモリに展開され、休止状態に移行する前の動作状態が復元される。
以下に開示する第1のレジューム制御装置の原理は、以下の通りである。
第1のレジューム制御装置において、保持手段は、オペレーティングシステムの制御の下で最後に移行した電力状態を示す状態情報とメモリ容量を示す値とを保持する。検出手段は、電源投入時に保持手段に保持されている状態情報が休止状態を示していた場合に、保持手段に保持されたメモリ容量と現状のメモリ容量とを比較することにより、休止状態でのメモリの変更を検出する。設定制御手段は、検出手段により、休止状態でのメモリ増設が検出された場合に、オペレーティングシステムからのメモリ容量についての問い合わせに、現状のメモリ容量を示す値の代わりに保持されたメモリ容量を示す値を設定する。
このように構成された第1のレジューム制御装置の動作は、下記の通りである。
電源が投入された際に、オペレーティングシステムの制御下で最後に移行した電力状態が休止状態である旨の情報が保持手段に保持されている場合に、検出手段により、保持手段に保持されたメモリ容量と現状のメモリ容量とが比較される。このとき、現状のメモリ容量のほうが大きいとされた場合に、検出手段により、休止状態でのメモリ増設が行われたことが検出され、設定制御手段により、保持手段に保持されたメモリ容量を示す値をファンクションコールへの設定値とする制御が行われる。このファンクションコールにより、保持手段に保持されたメモリ容量が、現状のメモリ容量に代えてオペレーティングシステムに報告されるので、オペレーティングシステムは、メモリの増設が行われる前のメモリ容量が維持されているものとして起動する。これにより、ハードディスク装置などに退避させていた作業中のデータは、保持手段に保持された容量の範囲でメモリに展開され、休止状態に移行する前の動作状態が復元される。
以下に開示する第2のレジューム制御装置の原理は、以下の通りである。
第2のレジューム制御装置は、上述した第1のレジューム制御装置に備えられた各手段に加えて、検出手段により、休止状態でのメモリ増設が検出された場合に、メモリ容量を増設前の値に制限して起動している旨を外部に通知する制限通知手段を備えて構成される。
このように構成された第2のレジューム制御装置の動作は、下記の通りである。
検出手段によって休止状態でのメモリ増設が検出された場合は、例えば、オペレーティングシステムが起動される前後に、制限通知手段により、メモリ容量を増設前の値に制限してオペレーティングシステムが起動されている旨のメッセージを表示することにより、利用者の注意が促される。
以下に開示する第3のレジューム制御装置の原理は、以下の通りである。
第3のレジューム制御装置は、上述した第1のレジューム制御装置に備えられた各手段に加えて、検出手段により、休止状態でのメモリ削減が検出された場合に、正常なレジュームができない旨を外部に通知する障害通知手段と、オペレーティングシステムの起動を停止する停止制御手段とを備えて構成される。
このように構成された第3のレジューム制御装置の動作は、下記の通りである。
検出手段によって休止状態でのメモリ削減が検出された場合は、退避させておいた作業中のデータの全てを現状のメモリに展開することができない。この場合に、例えば、オペレーティングシステムが起動される前に、障害通知手段により、メモリが削減されたために正常にレジュームできない旨のメッセージを表示して、利用者によるメモリの復元作業を促すとともに、停止制御手段により、オペレーティングシステムの起動を停止して作業中のデータを保護する。
第4のレジューム制御装置は、上述した第1のレジューム制御装置に備えられた各手段に加えて、オペレーティングシステムを起動する過程で、稼動中である旨を示す状態情報を用いて保持手段の内容を更新する更新手段と、検出手段により、休止状態でのメモリの増設が検出された場合に、オペレーティングシステムの起動後に、再起動を促すメッセージを外部に出力する再起動促進手段とを備えて構成される。
このように構成された第4のレジューム制御装置の動作は、下記の通りである。
例えば、休止状態でのメモリの増設が行われたために、上述したようにして、メモリ容量を制限してオペレーティングシステムが起動される場合に、その起動過程において、更新手段により保持手段の状態情報が稼動中である旨の状態情報に更新されるとともに、作業中のデータを用いて休止状態に移行する直前の状態が復元される。そして、起動完了後に、再起動促進手段により、例えば、ディスプレイ装置を介して再起動を促すメッセージが出力される。このメッセージに応じて、利用者によってパーソナルコンピュータを再起動する操作が行われた場合には、すでに、上述した更新手段による保持手段内の状態情報の更新によって、検出手段による検出処理が抑止され、現状のメモリ容量を用いた通常の起動処理によってオペレーティングシステムが起動される。
上述したレジューム制御方法および第1のレジューム制御装置によれば、休止状態に行われたメモリの増設を確実に検出して、オペレーティングシステムからのメモリ容量の問い合わせに対する応答を操作することにより、オペレーティングシステムを起動する過程において、休止状態への移行の際に退避されていた作業中のデータを、増設前のメモリ容量で示される範囲に安全に展開して、休止状態に移行する前の動作状態を復元することができる。
更に、第2乃至第4のレジューム制御装置によれば、オペレーティングシステムが増設前のメモリ容量に制限されて起動されている場合のように、現状のメモリ容量全体を利用した正常な状態での起動でない場合に、その旨を利用者に通知して、メモリの復元や再起動などの対処を促すことができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1に、レジューム制御装置の実施形態の一例を示す。
図1に示したパーソナルコンピュータにおいて、レジューム制御装置は、記憶装置201に備えられた状態情報保持部202とBIOS210に備えられる機能によって実現される。図1に示した状態情報保持部202は、後述するようにして、オペレーティングシステム(OS)204の制御下で最後に移行した電力状態を示す状態情報とその時点において記憶装置201に実装されているメモリ203の容量を示す値を保持する。この状態情報保持部202は、不揮発性メモリで構成されており、パーソナルコンピュータへの電源供給の停止にかかわらず、その保持内容が維持される。
図1に示したBIOS210において、電源が投入された旨の通知に応じて、容量確認部211により、上述した記憶装置201に実装されているメモリ203の容量の調査が行われ、また、電力状態判定部212により、上述した状態情報保持部202保持されている状態情報に基づく判定処理が行われる。この電力状態判定部212および容量確認部211によって得られた結果は、それぞれ起動制御部214および変更検出部213に通知され、また、変更検出部213による検出結果は起動制御部214に通知される。
図1に示した起動制御部214は、OS204を起動するための通常の処理に加えて、後述するレジューム制御処理を行う。具体的には、上述した電力状態判定部212および変更検出部213で得られた判定/検出結果に基づいて、この起動制御部214により、応答処理部215および通知処理部216の動作の制御が行われる。
図2に、レジューム制御動作を表す流れ図を示す。また、図3〜図5に、レジューム制御動作を説明するシーケンス図を示す。
例えば、図3に示すように、OSの制御の下で休止状態に移行した後に、利用者がACケーブルを引き抜くなどして電源を切断し、メモリの増設作業を行った場合は、この増設作業によって図1に示した記憶装置201に実装されているメモリ203の容量Spと状態情報保持部202に保持されているメモリの容量S0との間に食い違いが発生する。
この場合に、電源投入に応じて図1に示したBIOS210が動作を開始した際に、電力状態判定部212および容量確認部211により、それぞれ休止状態である旨の状態情報と現状のメモリの容量Spが収集される(図2のステップ301、図3参照)。
ステップ301で収集された状態情報に基づいて、電力状態判定部212により、まず、状態情報で示された電力状態が休止状態であるか否かが判定される(ステップ302)。
このステップ302の肯定判定の場合には、更に、変更検出部213により、ステップ301で収集された現状のメモリ容量Spと状態情報保持部202に保持されたメモリ容量S0との照合が行われ、これらが不一致である場合に、メモリ容量の変更が行われたと判定される(ステップ303の肯定判定)。
この場合には、更に、変更検出部213により、上述した2つのメモリ容量Sp、S0とが比較され、メモリ容量Spのほうがメモリ容量S0よりも大きい場合には、休止状態でのメモリ増設が行われたことが検出され(ステップ304の肯定判定、図3参照)、この検出結果が図1に示した起動制御部214に通知される。
これに応じて、起動制御部214は、現状のメモリ容量Spの代わりに増設前のメモリ容量S0を応答処理部215に通知して、OS204によって発行されるメモリ容量を問い合わせるファンクションコールに対する応答のための設定値とする(図2のステップ305、図3参照)。
次いで、起動制御部214からの指示に応じて、通知処理部216により、例えば、「作業中のデータを復元するために、増設前の容量でOSを起動する」旨のメッセージに対応する表示データが作成され、この表示データに基づいて、表示制御部217および表示部206により、上述したメッセージを表示することにより、増設前の容量でOS204が起動されていることが外部(利用者)に通知される(図2のステップ306、図3参照)。
その後、OS204の起動が行われ(ステップ307)、起動したOS204からのファンクションコールに応じて、応答処理部215により、増設前のメモリ容量S0がメモリ容量として設定された応答が返される(ステップ308、図3参照)。
上述したファンクションコールに対する応答で示されたメモリ容量に従って、OS204が、メモリ容量が増設前のメモリ容量S0であるものとして起動し、動作を開始した後に、BIOS210はOSの起動処理を終了する。
このように、OS204からのファンクションコールに、応答処理部215によって増設前のメモリ容量S0を含む応答を返させることで、OS204を増設前のメモリ容量に制限して起動させることができる。
そして、このようにして増設前のメモリ容量で起動したOS204では、ハードディスク装置207に退避させておいた作業中のデータを増設前のメモリ容量S0の範囲で正常に展開することができるので、レジューム処理を安全かつ確実に実現して、休止状態に移行する前の状態を復元することができる(図3参照)。このとき、OS204は、メモリ容量が増設前の容量に制限されていることを意識する必要はなく、上述したファンクションコールに対する応答で得られたメモリ容量に基づいて、従来と同様の起動処理およびレジューム処理を行うことができる。すなわち、図1に示したレジューム制御装置は、パーソナルコンピュータに搭載されたオペレーティングシステムの直接的な介在なしに、休止状態においてメモリが増設された場合にも、作業中のデータを救済することができる。
また、上述したレジューム処理の完了後に、OS204により、状態情報保持部202の状態情報は、動作状態である旨の状態情報で更新され、更に、シャットダウン状態への移行処理の過程で、シャットダウン状態である旨の状態情報で更新される(図3参照)。
このようにしてシャットダウン状態に移行した後に、再び電源が投入された場合や、図4に示すように、シャットダウン後にメモリの増設が行われた場合には、図2のステップ301において収集された状態情報によって、直前の電力状態がシャットダウン状態であることが示されるので、ステップ302の否定判定となる。
この場合に、図1に示した起動制御部214は、正常な起動が可能であると判断して、応答処理部215に容量確認部211によって得られた増設後のメモリ容量Spを通知して、上述したファンクションコールに対する応答に用いる設定値とする(ステップ312、図4参照)。
これにより、ステップ313で起動されたOS204からのファンクションコールに対して、応答処理部215により、現状のメモリ容量Spが返される (ステップ314、図4参照)。この場合に、OS204は、増設前のメモリ容量S0に制限されることなく、現状のメモリ容量Spあるいは仕様上の最大メモリ容量を用いて動作を開始し、これに応じて、状態情報保持部202の内容は、動作状態を示す状態情報と新たなメモリ容量Spに更新される(図4参照)。
上述した説明から明らかなように、図1に示したレジューム制御装置を適用したパーソナルコンピュータでは、休止状態でメモリの増設を行った後でレジューム処理を実行する場合にも、メモリ容量を増設前の容量に戻す作業を行う必要はない。しかも、一旦、増設前のメモリ容量に制限してOS204を起動した後に、正常にシャットダウンされれば、次に電源が投入されたときには、増設後のメモリ容量をそのまま用いてOS204を起動することができる。これにより、利用者は、煩雑な作業を避けることができ、したがって、メモリ素子の着脱作業に伴うリスクをも避けることができる。
一方、図5に示すように、休止状態においてメモリ203の削減作業が行われた場合は、図2のステップ301で収集された状態情報、現状のメモリ容量Snおよび状態情報保持部202に保持されたメモリ容量S0に基づいて、変更検出部213により、休止状態での削減が検出される(ステップ304の否定判定)。
このように、現状のメモリ容量では作業中のデータを復元できないことが明らかとなった場合に、起動制御部214は、正常なレジューム処理を伴う起動ができないと判断し、通知処理部216を介して、例えば、「メモリ容量が削減されたため、作業中のデータを用いて正常にレジュームを行うことができない」旨および特定のキー操作(例えば、スペースキーの押下など)に応じて、電源を切断する旨のメッセージを表示して、利用者に通知する(ステップ310、図5参照)。このとき、起動制御部214からの指示に応じて、通知処理部216により、更に、電源切断後にメモリを元の容量に戻す作業の実行を促すメッセージを表示することもできる。
その後、上述したメッセージで示された操作に応じて、起動制御部214により、電源を切断する処理が行われ(ステップ311、図5参照)、OS204を起動する処理が終了する。
このように、図1に示したレジューム制御装置では、休止状態においてメモリが削減された場合のように、正常なレジューム処理を伴う起動ができないと判断される場合に限って、OS204の起動を中止して電源を切断することで、作業中のデータの保存が図られる。また、上述したようなメッセージによって起動できない理由および適切な対処に関する情報を利用者に伝えることにより、電源切断後に利用者が行う作業を支援することができる。
図5に示したように、電源切断後、利用者によるメモリ素子の実装作業によって、元のメモリ容量S0が復元された場合は、再度の電源投入後に行われる情報収集で得られる現状のメモリ容量は、状態情報保持部202に保持されたメモリ容量S0と一致する。この場合は、ステップ303の否定判定となり、上述したステップ312からステップ314と同様にして、現状のメモリ容量でのOS204の起動処理が行われる(図5参照)。
なお、図2に示したステップ310において、メモリ容量を復元するために電源を切断するか現状のメモリ容量でOSを起動するかの選択を促すメッセージを表示させ、現状のメモリ容量でOSを起動することを選択する旨の利用者の操作に応じて、作業中のデータを破棄し、現状のメモリ容量でOS204を起動させることも可能である。
また、図1に示した電力状態判定部212、変更検出部213、起動制御部214、応答処理部215および通知処理部216は、それぞれBIOS210の機能を提供するファームウェアの一部によって実現されている。したがって、このファームウェアを形成するプログラムそのものあるいはファームウェアを格納したメモリ素子などの記憶媒体として製品化することができる。更に、上述したファームウェアを組み込んだマザーボードとして製品化することも可能である。
また、上述したファームウェアをCDやDVDなどの可搬記録媒体に記録し、これを配布して、利用者のパソコンに組み込まれているBIOSを更新する作業に供することも可能である。同様に、上述したファームウェアをWebサーバに格納しておき、利用者からの要求に応じたダウンロード処理によって、Webサーバから利用者にこのファームウェアを配布し、BIOSの更新作業に供することもできる。
上述したように、開示したレジューム制御装置によれば、誤って休止状態においてメモリを増設してしまった場合にも、リスクの高いメモリ実装作業を経ることなく、安全かつ確実に作業中のデータを用いたレジューム処理を行うことができるので、利用者に対するサービス性を向上することができる。
しかも、オペレーティングシステム側で、通常のレジューム処理とメモリ容量を制限したレジューム処理とを切り分ける必要がないので、オペレーティングシステムになんらの影響を与えることなく実現することができる。
これらの特徴は、汎用のオペレーティングシステムが適用されるパーソナルコンピュータなどの分野において、きわめて有用である。
レジューム制御装置の実施形態を示す図である。 レジューム制御動作を表す流れ図である。 レジューム制御動作を説明するシーケンス図である。 レジューム制御動作を説明するシーケンス図である。 レジューム制御動作を説明するシーケンス図である。
符号の説明
201 記憶装置
202 状態情報保持部
203 メモリ
204 オペレーティングシステム
205 ハードディスク装置
206 表示部
210 BIOS
211 容量確認部
212 電力状態判定部
213 変更検出部
214 起動制御部
215 応答処理部
216 通知処理部
217 表示制御部

Claims (5)

  1. 情報処理装置に電源が投入された時に、オペレーティングシステムの制御の下で最後に不揮発性メモリに保持された電力状態を示す電力状態情報を参照する参照手順と、
    前記電力状態が休止状態であった場合に、前記不揮発性メモリに保持されたメモリ容量と現状のメモリ容量を比較して休止状態でのメモリ増設を検出する検出手順と、
    前記検出手順によってメモリ増設が検出された場合に、オペレーティングシステムからのメモリ容量についての問い合わせに、現状のメモリ容量を示す値の代わりに前記不揮発メモリに保持されたメモリ容量を示す値を設定する設定制御手順と
    を備えたことを特徴とするレジューム制御方法。
  2. オペレーティングシステムの制御の下で最後に移行した電力状態を示す状態情報とメモリ容量を示す値とを保持する保持手段と、
    電源投入時に前記保持手段に保持されている状態情報が休止状態を示していた場合に、前記保持手段に保持されたメモリ容量と現状のメモリ容量とを比較することにより、休止状態でのメモリの変更を検出する検出手段と、
    前記検出手段により、休止状態でのメモリ増設が検出された場合に、オペレーティングシステムからのメモリ容量についての問い合わせに、現状のメモリ容量を示す値の代わりに保持されたメモリ容量を示す値を設定する設定制御手段と
    を備えたことを特徴とするレジューム制御装置。
  3. 請求項2に記載のレジューム制御装置において、
    前記検出手段により、休止状態でのメモリ増設が検出された場合に、メモリ容量を増設前の値に制限して起動している旨を外部に通知する制限通知手段を備えた
    ことを特徴とするレジューム制御装置。
  4. 請求項2に記載のレジューム制御装置において、
    前記検出手段により、休止状態でのメモリ削減が検出された場合に、正常なレジュームができない旨を外部に通知する障害通知手段と、
    前記オペレーティングシステムの起動を停止する停止制御手段とを備えた
    ことを特徴とするレジューム制御装置。
  5. 請求項2に記載のレジューム制御装置において、
    前記オペレーティングシステムを起動する過程で、稼動中である旨を示す状態情報を用いて前記保持手段の内容を更新する更新手段と、
    前記検出手段により、休止状態でのメモリの増設が検出された場合に、前記オペレーティングシステムの起動後に、再起動を促すメッセージを外部に出力する再起動促進手段と
    を備えたことを特徴とするレジューム制御装置。
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