JP4607389B2 - 現像剤及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真装置、静電気録装置等の画像形成装置及びこれに使用される現像剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
トナーは、一般に、バインダー樹脂、着色剤、ワックス、及び電荷制御剤などの原材料からなる。これらの原材料を分散させ、混練した後、所定の大きさにまで粉砕してトナー粒子を形成し、得られたトナー粒子表面に例えばシリカなどの添加剤を付着させることによりトナーが得られる。このようなトナーは、単独で一成分現像剤として、あるいはキャリアと混合して二成分現像剤として使用することができる。
【0003】
近年、画像を形成する際には、単色モードやフルカラーモードはもちろんのこと、写真仕上げモードやセピア色モードなど多彩なモードでの現像が可能となっている。
【0004】
現在、単色モードにて画像を形成する場合、適用される黒色現像剤の着色剤として、主にカーボンブラックが使用されている。しかし、カーボンブラックの発癌性に関してIARC(International Agency for Research on Cancer)は、1996年4月12日付けで、そのランクを3類から、2B類に変更している。3類は、発癌性を決定するには不十分なものに相当する。また、2B類は、動物への発癌性が知られており、人に対する発癌性の可能性があるものに相当する。このため、カーボンブラックに代わる、より安全性の高い黒色着色剤への要求が高まってきている。
【0005】
また、セピア色モードにて画像を形成する場合には、2種類の電子写真現像方式がある。一方は、フルカラー現像方式であり、ここではイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4種のトナーを重ね合わせることによりセピア色を再現することができる。他方は、単色現像方法であり、黒色トナーを使用し、中間調により再現することができる。
【0006】
しかし、前者の場合には色の重ね合わせのずれに起因する色むらが生じやすい。また、後者の場合にはカーボンブラック本来の色相がセピア色の色相と明らかに異なるため、色相のずれが生じる。このように、従来は、セピア色モードにて、均一でかつ色再現性の高い画像を得ることは困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、人体に有害なカーボンブラックを使用することなく、均一でかつ再現性の高い画像が得られる現像剤を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、人体に有害なカーボンブラックを使用することなく、均一でかつ再現性の高い画像が得られる画像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、バインダー樹脂として、ポリエステル樹脂またはスチレンアクリル樹脂、及び着色剤として前記バインダー樹脂全重量に対し3ないし10重量%のセピオメラニン顔料を含有する現像剤を提供する。
【0010】
また、本発明は、像担持体と、該像担持体に対向して設けられ、バインダー樹脂として、ポリエステル樹脂またはスチレンアクリル樹脂、及び着色剤として前記バインダー樹脂全重量に対し3ないし10重量%のセピオメラニン顔料を含有するトナーを含む現像剤を収容し、該像担持体上に形成された静電潜像を現像して現像剤像を形成するための現像器と、該現像剤像を被転写材上に転写するための転写器と、該被転写材上に転写された現像剤像を定着するための定着器とを具備する画像形成装置を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の現像剤は、バインダー樹脂と、カーボンブラックよりも安全性の高い黒褐色天然有機顔料とを含む現像剤を提供する。
【0012】
本発明では、このような黒褐色天然有機顔料として、セピオメラニン顔料を使用する。
【0013】
また、本発明の画像形成装置は、上述の現像剤を適用した画像形成装置であって、像担持体と、像担持体に対向して設けられ、像担持体上に形成された静電潜像を上記現像剤を用いて現像し、現像剤像を形成するための現像器と、現像剤像を被転写材上に転写するための転写器と、被転写材上に転写された現像剤像を定着するための定着器とを具備する。
【0014】
セピオメラニン顔料の原材料は、イカ墨もしくはタコ墨である。この顔料は、例えばイカ墨もしくはタコ墨を乾燥させることにより得られる黒褐色の粉末を、アルカリ液に溶解させた後、希塩酸を加えることにより沈殿物を得、さらに精製することにより得られたセピオメラニンを主成分とする。
【0015】
このセピオメラニン顔料を着色剤として単独で使用したセピア色現像剤を用いると、今まで再現が困難であったセピア色モードにて、均一でしかも色再現性が高いセピア色画像を得ることができる。
【0016】
セピア色現像剤の場合、セピオメラニン顔料は、実用的には、バインダー樹脂全重量に対し、0.1ないし20重量%、好ましくは3ないし10重量%添加することができる。
【0017】
また、本発明によれば、セピオメラニン顔料を他の顔料と併用することにより、カーボンブラックと同レベルの漆黒度を再現することが可能な黒色現像剤が得られる。
【0018】
通常、セピオメラニン顔料は、580ないし770nm、特に650ないし750nmの反射波長領域を有し、赤みがかった黒色を呈する。本発明にかかる黒色現像剤を用いると、着色剤として、セピオメラニン顔料とともに青色顔料を現像剤中に添加することにより、セピオメラニン顔料による赤みを調整して、十分な漆黒度を有する画像を得ることができる。
【0019】
さらに、本発明に係る黒色現像剤をカラー画像形成装置に適用することにより、カーボンブラックを使用しないカラー画像が得られる。
【0020】
青色顔料としては、例えば銅フタルシアニン、アルカリブルー、及びインダンスレンブルー等があげられる。これらの顔料は、400ないし580nm反射波長領域を有する。
【0021】
黒色現像剤の場合、バインダー樹脂全重量に対し、0.1ないし20重量%、好ましくは3ないし10重量%の着色剤を添加することができる。着色剤中のセピオメラニン顔料と青色顔料の重量比は、使用する青色顔料の色味により所望の漆黒度が得られるように適宜調整され得る。例えば銅フタルシアニンの場合、0.1ないし30重量%であることが好ましい。
【0022】
セピア色画像及び黒色画像は、一成分現像方式、あるいは二成分現像方式のいずれを用いても形成することができる。セピア色画像の場合は、好ましくは二成分現像方式を用いることができる。
【0023】
また、本発明に用いられる好ましいバインダー樹脂としては、ポリエステル樹脂、スチレンアクリル樹脂があげられる。
【0024】
ポリエステル樹脂としては、構成しているモノマーのうちアルコールモノマーとしては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等のジオール類、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ポリオキシエチレン化ビスフェノールA、ポリオキシプロピレン化ビスフェノールA等のビスフェノールAアルキレンオキシド付加物、その他の二価のアルコールを挙げることができる。
【0025】
これらのモノマーのうち特に、ビスフェノールAアルキレンオキシド付加物を主成分モノマーとして用いた系が良好な結果を示した。
【0026】
ビスフェノールAアルキレンオキシド付加物を構成モノマーとして用いた場合、ビスフェノールA骨格の性質上比較的高めのガラス転移点のポリエステルが得られ、耐ブロッキング性が良好となる。また、ビスフェノールA骨格の両側のアルキル基の存在がポリマー中でソフトセグメントとして働き、低温定着性が良好となる。
【0027】
ポリエステルを構成しているモノマーのうち、酸モノマーとしては、例えばマレイン酸、フマール酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸、マロン酸、又はn−ドデセニルコハク酸、n−ドデシルコハク酸等のアルケニルカハク酸類もしくはアルキルコハク酸類、これらの酸の無水物、アルキルエステル、その他の二価のカルボン酸を挙げることができる。
【0028】
又、スチレンアクリル樹脂としてはスチレン及びその置換体の共重合体や、アクリル系樹脂を好適に用いることができる。
【0029】
スチレン及びその置換体の共重合体としては、たとえば、ポリスチレンホモポリマー、水素添加スチレン樹脂、スチレン−イソブチレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン三元共重合体、アクリロニトリル−アクリル酸エステル−スチレン三元共重合体、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−アクリルゴム−スチレン三元共重合体、アクリロニトリル−塩素化ポリスチレン−スチレン三元共重合体、アクリロニトリル−EVA−スチレン三元共重合体、スチレン−p−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体、スチレン−イソブチレン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−ブタジエンゴム等があげられる。
【0030】
また、アクリル系樹脂としては、たとえばポリアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレート、ポリ−n−ブチルメタクリレート、ポリグリシジルメタクリレート、ポリ含フッ素アクリレート、スチレン−メタクリレート共重合体、スチレン−ブチルメタクリレート共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体等が例示される。
【0031】
セピア色現像剤の場合、特に好ましいバインダー樹脂として、透明性が良好なポリエステル樹脂があげられる。
【0032】
そのほか、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリアミド、エポキシ樹脂、ロジン、芳香族石油系、塩素化パラフィン、パラフィンワックスなどを単独或いは混合で用いることができる。
【0033】
また、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン、流動パラフィン、酸アミド、ステアリン酸ワックス、モンタン系ワックス、サゾールワックス、カスターワックス、塩素化パラフィン、カルテバワックス等のワックスをバインダー樹脂に対し0.5〜5重量部用いることができる。
【0034】
帯電制御剤としては、含金属アゾ染料、例えばハリファーストブラック3804、ポントロンS−31、ポントロンS−32、ポントロンS−34、ポントロンS−36(オリエント化学社製)、及びCopycharge NY VP2351(Claliant)等、アイゼンスピロンブラックTRH、T−95、T−77(保土ヶ谷化学製)等、銅フタロシアニン染料、サリチル酸のアルキル誘導体の金属錯体、例えばポントロンN−01等のアジン化合物、例えばCopyLevel NCS VP2145(Claliant)等の金属ポリマー塩、例えばポントロンE−82、ポントロンE−84、ポントロンE−85(オリエント化学社製)等、メタルフリーの帯電制御剤として例えば「TN−105」(保土ヶ谷化学社製)等を挙げることができる。
【0035】
セピア色現像剤に用いる場合、帯電制御剤としては、透明性を有するポントロンE−84(オリエント化学社製)、CopyLevel NCS VP2145(Claliant)、TN−105(保土ヶ谷化学社製)等、クロム金属錯体、亜鉛金属錯体、ホウ素金属錯体、ジルコニア金属錯体、カリックスアレン、CCR等が好ましいが特に制限はない。
【0036】
トナー粒子に添加し得る添加剤としては、シリカ微粒子、金属酸化物微粒子、クリーニング助剤等があげられる。
【0037】
シリカ微粒子としては、二酸化ケイ素、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸亜鉛、ケイ酸マグネシウム等が挙げられる。
【0038】
金属酸化物微粒子としては、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム等が挙げられる。クリーニング助剤としては、ポリメチルメタクリレート、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン等の樹脂粉末等が挙げられる。これらの添加剤には、疎水化などの表面処理を施すことができる。
【0039】
本発明に係るトナーを製造する代表的な方法としては、以下の方法があげられる。
【0040】
まず、バインダー樹脂、着色剤、ワックス、帯電制御剤、さらに必要に応じた成分を、ボールミル、V型混合機、ナウタミキサ、またはヘンシェルミキサなどを用いて分散、混合して混合物を得る。
【0041】
次に、この混合物を加圧ニーダー、ロール、スクリュー型押出し機、バンバリミキサ等を用いて、加熱溶融混練し、混練物を得る。
【0042】
続いて、この混練物をハンマーミル、クラッシャーミル、ジェットミルなどを用いて粗粉砕し、さらに、ジェットミルなどを用いてこの粗粉砕物を微粉砕した後、風力分級法などにより所望の粒径に分級することによりトナー粒子を得る。
【0043】
さらに必要に応じて、トナー粒子に添加剤を加えて、高速流動形混合機により混合し、所望のトナーを得ることができる。この時、使用する高速流動形混合機としては、例えば、ヘンシェルミキサ、スーパーミキサ、及びマイクロスピードミキサなどが挙げられる。
【0044】
二成分現像剤を得る場合、これにキャリアを添加することができる。
【0045】
図1は、本発明の現像剤を適用し得る画像形成装置の一例を表す概略図である。
【0046】
図示するように、矢印aの方向に回転可能な感光体1には、帯電装置2により一様に−500〜800Vの表面電位が付与されている。露光装置3により感光体1上に静電潜像が形成される。現像装置4で例えば負帯電したトナーにより、この静電潜像が可視化される。このとき使用される現像剤は、バインダー樹脂、セピオメラニン顔料を含有するトナーと、キャリアとを含む。現像装置の下流では、感光体1にベルト5が押し当てられ、ベルト5と感光体1との間に被転写体である紙Pを介在させ、さらに、高圧電源9によりベルトに印加された例えば+300〜5kVのバイアス電圧によって感光体1上のトナー像が紙Pに転写される。ベルト5は、例えば体積抵抗が10e8 〜10e12Ω・cmの弾性ベルトからなり、複数のローラで支持されている。うち一本のローラ7を駆動することで、ベルト5は感光体とほぼ同じ面移動速度で回動させることができる。給電部材としては、体積抵抗10e2 〜10e8 Ωcmの導電性弾性ローラ8を用い、感光体1とベルト5とが接触した領域のベルト背面から給電を行なうことができる。通常の印字では、ベルト5と感光体1が離間した状態でそれぞれが駆動され、両者がほぼ同じ面速度になった後に当接される。転写バイアスが給電ローラ8に印加されると同時に、被写体である紙Pが搬送され、転写ニップ領域に至る。感光体1及び給電ローラ8間の転写ニップを通過した紙は、ベルト5上に静電的に吸着しているが、ベルト5の駆動ローラ7の曲率が大きいため、ベルトユニット最下流側で、紙Pの先端がベルトから離れ、ガイド部材を通って定着器11へと搬送され得る。
【0047】
転写ニップの下流では、クリーニング手段13により余分なトナーを除去した後、除電手段14により除電が行なわれる。
【0048】
定着器11では、定着部材として、ヒートローラ15と加圧ローラ10を用いて、加熱及び圧接することにより、定着が行われる。
【0049】
実施例
以下、実施例及び比較例により本発明を具体的に説明する。
【0050】
実施例1
下記トナー材料を用意し、気流式混合機にて分散後、2軸押し出し機にて混練を行った。
【0051】
トナー材料
樹脂 スチレン・アクリル共重合体 90重量部
着色剤 セピオメラニン顔料 5重量部
ワックス プロピレンワックス 4重量部
帯電制御剤 有色金属錯体 T−77 (保土谷化学社製) 1重量部
得られた混練をシート状に成形し、機械式粉砕機にて、1mm程度に粉砕し、さらに平均体積粒径が10μmになるまで、超音速ジェット粉砕機と気流分級機にて粉砕・分級を行い、トナー粒子を得た。
【0052】
得られたトナー粒子の表面に、気流式混合機にてシリカ0.5重量部を付着させ、所望のトナーを得た。
【0053】
得られたトナーを用いて、単色二成分磁気ブラシ現像方式の東芝製複写機にてセピア色の銀塩写真のコピーを行った。得られた画像と原画を比較した結果、原画とほぼ同一の色相を有する、非常に均一でむらの無い画像であった。
【0054】
得られた画像について、色の均一性及び色の再現性を調べた。
【0055】
色の均一性
得られた画像の色の均一性を目視により評価した。非常に均一で、むらが無い場合を○、均一であるが、若干のむらがある場合を△と各々評価した。
【0056】
色の再現性
得られた画像の色の再現性を目視により評価した。原画と比較して全く同一である場合を◎、原画と比較して、ほぼ同一である場合を○、原画と比較して、若干異なる場合を△、原画と比較して、明らかに異なる場合を×と各々評価した。
【0057】
得られた結果を下記表1に示す。
【0058】
実施例2
有色金属錯体をE−84(オリエント化学社製)無色金属錯体に変える以外は実施例1と同様にして、トナーを得た。実施例1と同様の方法にて、コピーを行った。原画と比較した結果、原画と全く同一の色相を有する、非常に均一でむらの無い画像であった。
【0059】
得られた画像について、色の均一性及び色の再現性を調べた。
【0060】
得られた結果を下記表1に示す。
【0061】
比較例1
セピオメラニン顔料をカーボンブラックに変える以外は実施例2と同様にて、所望のトナーを得た。実施例1と同様の方法にて、コピーを行い、原画と比較した結果、原画とは全く異なる色相を有するが、非常に均一でむらの無い画像であった。
【0062】
得られた画像について、色の均一性及び色の再現性を調べた。
【0063】
得られた結果を下記表1に示す。
【0064】
比較例2
セピオメラニン顔料の代わりに、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナーとして、それぞれ、ジスアゾイエロー、カーミン6B、銅フタルシアニン、カーボンブラックを使用する以外は実施例2と同様にして、所望の4色のカラートナーを得た。これらのカラートナーを用いて、二成分フルカラー現像方式東芝製複写機にてセピア色の銀塩写真のコピーを行った。得られた画像と原画を比較した結果、原画と若干色相が異なり、均一であるがむらのある画像であった。
【0065】
得られた画像について、色の均一性及び色の再現性を調べた。
【0066】
得られた結果を下記表1に示す。
【0067】
【表1】
Figure 0004607389
【0068】
上記表から明らかなように、着色剤としてセピオメラニン顔料を含む現像剤を使用した場合、得られたセピア色画像の色の均一性及び色の再現性共に良好であった。特に、透明な帯電な制御剤を用いた場合より良好な結果が得られた。しかしながら、セピオメラニン顔料を含む現像剤を使用せずに、カラートナーあるいはカーボンブラックを用いた黒色トナーを使用した場合、得られたセピア色画像の色の均一性及び色の再現性は悪かった。
【0069】
実施例3
着色剤をセピオメラニン顔料4.95重量部と銅フタルシアニン0.05重量部を顔料とし、その他の条件は実施例1と同一にて、所望のトナーを得た。このトナーを用いて、東芝製二成分現像方式複写機にてベタ画像を形成した。得られた画像について、X−Riteにて色相を測定した結果、L*=14.55、a*=0.94、b*=1.08であった。なお、ベタ画像において、カーボンブラックと同一の漆黒度を得るには、L*が20以下であればよい。
【0070】
得られた結果を下記表2に示す。
【0071】
実施例4
着色剤をセピオメラニン顔料4.80重量部と銅フタルシアニン0.20重量部に変更した以外は実施例3と同様にして、ベタ画像を形成した。得られた画像の色相を測定した結果、L*=12.27、a*=0.23、b*=0.56であり、その漆黒度は良好であった。
【0072】
実施例5
着色剤をセピオメラニン顔料4.65重量部と銅フタルシアニン0.35重量部に変更した以外は実施例3と同様にして、ベタ画像を形成した。得られた画像の色相を測定した結果、L*=9.24、a*=−0.39、b*=−0.21であった。
【0073】
【表2】
Figure 0004607389
【0074】
上記表2から明らかなように、セピオメラニン樹脂と銅フタルシアニンを併用した黒色現像剤は、カーボンブラックと同等の漆黒度を有していた。なお、比較として実施例1のセピア色画像の色相を表2に併記した。
【0075】
また、上述の例では、セピア色、及び黒色現像剤による単色画像形成について述べたが、このセピオメラニン樹脂と銅フタルシアニンを併用した黒色現像剤をシアン、マゼンタ、イエロー色の現像剤と共にフルカラー画像形成装置に適用してフルカラー画像を形成することもまた十分可能である。
【0076】
【発明の効果】
本発明によれば、セピオメラニン顔料を単独で使用することにより、均一で色再現性の高いセピア画像を得ることができる。また、天然有機顔料であるセピオメラニン顔料を使用することにより、発癌性が懸念されるカーボンブラックを使用することなく、褐色あるいは黒色画像を画像を形成することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像剤を適用し得る画像形成装置の一例を表す概略図
【符号の説明】
1…感光体、2…帯電装置、3…露光装置、4…現像装置、5…ベルト、7…駆動ローラ、8…導電性弾性ローラ、9…高圧電源、10…加圧ローラ、13…クリーニング手段、14…除電手段、15…ヒートローラ

Claims (8)

  1. バインダー樹脂として、ポリエステル樹脂またはスチレンアクリル樹脂と、着色剤として前記バインダー樹脂全重量に対し3ないし10重量%のセピオメラニン顔料とを含む現像剤。
  2. 無色透明な帯電制御剤をさらに含む請求項1に記載の現像剤。
  3. 着色剤としてシアン顔料をさらに含む請求項1に記載の現像剤。
  4. 前記シアン顔料は、銅フタルシアニン系顔料である請求項3に記載の現像剤。
  5. 像担持体と、
    該像担持体に対向して設けられ、
    バインダー樹脂として、ポリエステル樹脂またはスチレンアクリル樹脂、及び着色剤として前記バインダー樹脂全重量に対し3ないし10重量%のセピオメラニン顔料を含有するトナーを含む現像剤を収容し、該像担持体上に形成された静電潜像を現像して現像剤像を形成するための現像器と、
    該現像剤像を被転写材上に転写するための転写器と、
    該被転写材上に転写された現像剤像を定着するための定着器とを具備する画像形成装置。
  6. 無色透明な帯電制御剤をさらに含む請求項5に記載の装置。
  7. 着色剤としてシアン顔料をさらに含む請求項5に記載の装置。
  8. 前記シアン顔料は、銅フタルシアニン系顔料である請求項7に記載の装置。
JP2001254899A 2000-12-28 2001-08-24 現像剤及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP4607389B2 (ja)

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