JP4607353B2 - 発電・電動機のインシュレータ組立装置 - Google Patents

発電・電動機のインシュレータ組立装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、矩形断面の柱状の磁極片を、所定のピッチで放射状に配列してなるステータコアに、底から一対の脚片を延ばすことでコ字断面にし且つこのコ字断面を放射状に配列したインシュレータを被せる発電・電動機のインシュレータ組立装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
発電・電動機のインシュレータとして、 例えば、特許第2850450号公報「電動機の固定子製造方法」が知られる。ここで、インシュレータとは発電・電動機のステータコアにコイルを巻くときに、コイルとステータコアとを隔てる絶縁部材を言う。
上記技術は、第1図によれば、磁極部22(符号は公報の符号を流用した)を構成する複数の歯11に合成樹脂等のモールドで一体的に形成した絶縁部66(インシュレータ)を被せ、磁極部22(ステータコア)に巻線77(コイル)を施し、この巻線77を絶縁部66の折曲部分55を覆い、複数の歯11の外周にリング状の継鉄部33を嵌合するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の発電・電動機のステータ構造において、複数の歯11を有する磁極部22に絶縁部66(インシュレータ)を合成樹脂等のモールドで一体的に形成するためには、磁極部22を金型にセットする必要があり、金型費や成形設備の高騰を招くことになる。例えば、別体で形成したインシュレータを磁極部22(ステータコア)に被せることができれば、金型費や成形設備を削減する上で好ましいことである。
しかし、インシュレータは薄肉の成形品であり、多くの開口部が存在するため成形歪や吸湿等で変形が起きやすい。インシュレータが変形したとすれば、インシュレータをステータコアにうまく嵌合することはできない。複数のコ字断面を有するインシュレレータを、同時にステータコアに取付けるのはさらに困難である。
そこで、上記状況を想定した上で、インシュレータに変形が生じたとしても、インシュレータをステータコアに被せることができる発電・電動機のインシュレータ組立装置が望まれる。
【0004】
本発明の目的は、インシュレータに変形が生じたとしても、ステータコアにインシュレータを容易に取付けることのできる発電・電動機のインシュレータ組立装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、矩形断面の柱状の磁極片を、所定のピッチで放射状に配列してなるステータコアに、底から一対の脚片を延ばすことでコ字断面にし且つこのコ字断面を放射状に配列したインシュレータを被せる発電・電動機のインシュレータ組立装置において、このインシュレータ組立装置を、ステータコアを囲う周壁を備えた基台と、周壁から磁極片に向けてラジアル方向にスライド可能に磁極片の数だけ設け、且つ磁極片の幅より大きな寸法に設定したスライドピンと、基台に回転可能に取付けるとともに渦巻き状のカム溝を磁極片の数だけ備えた回転板と、この回転板を回転させる回転手段と、カム溝にスライドピンを掛止する掛止め部と、スライドピンの拡開作用で磁極片に噛み合ったインシュレータをスライドピンが退避した後に押し込む押込み手段とから構成したことを特徴とする。
【0006】
周壁内にステータコアをセットし、回転板を回転手段で回転させ、回転板のそれぞれのカム溝でスライドピンの掛止め部をそれぞれラジアル方向且つ内方に移動させ、スライドピンを周壁から磁極片の上面に被せるまで突出させ、スライドピンの上からステータコアにインシュレータを被せる。
スライドピンは、磁極片の幅より大きなの寸法に設定した部材であり、例えば、インシュレータのコ字断面が磁極片の幅よりも狭まってにたとしても、スライドピンの拡開作用でコ字断面を広げ、インシュレータをステータコアまでに押し込むことができる。その後、磁極片に噛み合ったインシュレータをスライドピンが退避した後に押込み手段で押し込み、インシュレータの組立を完了する。
【0007】
スライドピンを、周壁から磁極片に向けてラジアル方向にスライド可能に磁極片の数だけ設け、且つ磁極片の幅より大きな寸法に設定することで、インシュレータの組立作業の作業性の改善を図ると共に作業時間の短縮を図る。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1〜図9で本発明に係る発電・電動機のインシュレータ組立装置のワークとなるステータの組立手順の一例を示す。
【0009】
図1は本発明に係る発電・電動機のインシュレータ組立装置で組立るステータの説明図(その1)である。
珪素鋼板などの板材を打抜いた複数枚のピース23・・・(・・・は複数個を示す。以下同じ)をかしめることで磁極片22を作り、この磁極片22を中子11に矢印a1の如く圧入する。複数の磁極片22・・・を中子11の外周にリング状に並べステータコア21を形成する。22aは磁極片22のかしめ部を示す。
中子11は、外周にピース23・・・を積層するための突起12・・・を形成し、後述するように、中子11を位置決めする位置決め孔13,14及びセンタ孔15を形成したものである。
【0010】
図2(a),(b)は本発明に係る発電・電動機のインシュレータ組立装置で組立るステータの説明図(その2)である。
(a)はステータコア21の部分平面図を示し、中子11にピース23・・・を積層した状態を示す。図中、Aは磁極片22の幅を示す。
(b)はステータコア21の正面断面図を示し、中子11に磁極片22の仮組みしたステータコア21を示す。
【0011】
図3(a)〜(d)は本発明に係る発電・電動機のインシュレータ組立装置で組立るステータの説明図(その3)である。
(a)において、ステータコア21の下から一方のインシュレータ25を矢印a1の如く被せ、スータコア21の上から金属製の筒状部材27を矢印a2の如く被せ、この筒状部材27をステータコア21に溶接し、筒状部材27の上から他方のインシュレータ26を矢印a3の如く被せる。
【0012】
インシュレータ25は、円筒部25aに複数の底25b・・・を周方向に延ばし、一つの底25b端から一対の脚片25c,25dを延ばすことでコ字断面に形成し、一方の脚片25cから径外方に延長部25eを形成したものである。 なお、25fは、インシュレータ25の開口を示す。
インシュレータ26は、インシュレータ25と略同一構成の部材であり、26aは円筒部、26bは底、26c,26dは脚片、26eは延長部、26fは開口を示す。
【0013】
(b)は、(a)のb−b断面図であり、磁極片22を覆うインシュレータ26の断面を示し、コ字形であることを示す。また、(c)は、(a)のc−c断面図であり、磁極片22を覆うインシュレータ25の断面を示し、同様にコ字形であることを示す。
(d)は、ステータコア21にインシュレータ25,26(一方の25は不図示)及び筒状部材27を取付けた組立状態を示す。
なお、本発明に係る発電・電動機のインシュレータ組立装置は、後述するように、インシュレータ25,26を複数の磁極片22・・・に挿入するときに、コ字形の開口25f,26fを広げて挿入を容易に行なうことのできる装置である。
【0014】
図4(a),(b)は本発明に係る発電・電動機のインシュレータ組立装置で組立るステータの説明図(その4)である。
(a)において、インシュレータ25,26及び筒状部材27を取付け済みにステータコア21に矢印a1の如くコミュテータ28を取付ける。
(b)は、コミュテータ28を取付け済みの平面を示す。
【0015】
図5(a),(b)は本発明に係る発電・電動機のインシュレータ組立装置で組立るステータの説明図(その5)である。
(a)において、コミュテータ28を取付け済みにステータコア21にコイル29・・・を巻く。
(b)ステータコア21にコイル29・・・を巻線済みの平面を示す。
【0016】
図6(a),(b)は本発明に係る発電・電動機のインシュレータ組立装置で組立るステータの説明図(その6)である。
(a)において、コイル29・・・を巻線済みのステータコア21にコイル29・・・の端部29a・・・をコミュテータ28に配線する。
(b)コミュテータ28にコイル29・・・の端部29a・・・を配線済みのステータコア21の平面を示す。
【0017】
図7(a),(b)は本発明に係る発電・電動機のインシュレータ組立装置で組立るステータの説明図(その7)である。
(a)において、コミュテータ28にコイル29・・・の端部29a・・・を配線済みのステータコア21に、コイル29・・・の絶縁のためインシュレータ25,26(25は不図示)の延長部25e・・・,26e・・・(一方の25e・・・は不図示)をコイル29・・・側に矢印a1・・・の如く折曲げる。
(b)延長部25e・・・,26e・・・(一方の25e・・・は不図示)を折曲げ済みのステータコア21の平面を示す。
【0018】
図8(a),(b)は本発明に係る発電・電動機のインシュレータ組立装置で組立るステータの説明図(その8)である。
(a)において、延長部25e,26e(図3参照)を折曲げ済みのステータコア21に矢印a1,a1の如くヨーク31を押込み、ステータコア21にヨーク31を嵌合させる。
(b)ステータコア21にヨーク31を嵌合済みのステータ20の平面を示す。
【0019】
図9は本発明に係る発電・電動機のインシュレータ組立装置で組立るステータの説明図(その9)であり、ステータコア21から矢印a1の如く中子11を抜き、ステータ20の組立を終了する。
なお、必要に応じてコイル29・・・を樹脂で固めるようにしてもよい。
【0020】
以上に述べたステータ20の組立時に使用する装置であって、本発明に係る発電・電動機のインシュレータ組立装置を説明する。
図10は本発明に係る発電・電動機のインシュレータ組立装置の分解斜視図である。
発電・電動機のインシュレータ組立装置40(以下、「インシュレータ組立装置40」と略記する)は、基台41と、この基台41に取付けることでステータコア21(図3参照)を囲う周壁42と、この周壁42の上面にラジアル方向にスライド可能に取付けた複数のスライドピン43・・・と、これらのスライドピン43・・・に嵌合させた回転板44と、この回転板44を回転させるための回転手段としてのハンドル45と、周壁42内に配置することでステータコア21を所定に位相に位置決めする位置決め台46と、この位置決め台46を昇降させるテーパカム部材47と、このテーパカム部材47を基台41に保持する蓋部材48と、インシュレータ25(図3参照)をステータコア21に押し込む押込み手段としての後述する押込み治具49(図12参照)とからなる。
【0021】
基台41は、位置決め台46の案内部41aを形成し、テーパカム部材47を収納する凹部41bを形成し、ステータコア21(図3参照)を受ける受け部41cを形成したものであり、41d・・・は周壁42を止めるねじ51・・・(1個のみを示す)の貫通孔、41e・・・は基台41を支える四個の脚を示す。
【0022】
周壁42は、ステータコア21(図3参照)を囲むことのできる筒状ブロック52と、このブロック52の上面に形成したフランジ53とからなり、このフランジ53は、スライドピン43・・・をラジアル方向にスライド可能に取付ける段溝54・・・を備える。
【0023】
スライドピン43は、段溝54の上段54aにスライドさせる本体部43aと、この本体部43aから延出したガイド部55と、本体部43aに埋め込むことで回転板44に嵌合させるとともに段溝54の下段54bに嵌合させる掛止め部56とからなる。また、ガイド部55は、磁極片22(図2参照)の幅A以上の寸法に形成し、先端に先細テーパ55aを備えた部分である。
【0024】
回転板44は、渦巻き状のカム溝としての渦巻きの一部をなす複数のカム溝58・・・を形成した部材であり、基台41に回転可能に取付けるリング部材59を備える。
ハンドル45は、回転板44のリング部材59に取付けることで、回転板44を回転させることができるようにしたものである。61はハンドル45を止めるストッパナットである。
【0025】
位置決めブロック46は、円柱状の本体部46aと、この本体部46aに形成することで中子11(図2参照)に嵌合させる円錐台状の突起46bと、本体部46aに形成することで中子11の位相を決めるとともにテーパカム部材47に嵌合させるリファレンスピン46c、テーパカム部材47に嵌合させることで本体部46aの抜け止めを図るセンタピン46dとからなる。
【0026】
テーパカム部材47は、カム本体47aの一端にテーパカム62を形成し、このテーパカム62にリファレンスピン46c及びセンタピン46dを嵌合させるU字溝62aを形成し、カム本体47aの他端の取っ手63を取付け、カム本体47aの中間に蓋部材48に嵌合させる長孔64を形成した部材である。
蓋部材48は、テーパカム部材47の長孔64に嵌合させる凸部65を形成した部材である。66・・・(1個のみ示す)は蓋部材48を基台41に止める止めねじである。
【0027】
図11は本発明に係る発電・電動機のインシュレータ組立装置の平面図であり、インシュレータ組立装置40は、周壁42内にステータコア21(図2参照)をセットし、回転板44をハンドル45(回転手段)で回転させ、回転板44のそれぞれのカム溝58・・・でスライドピン43・・・の掛止め部56・・・をそれぞれラジアル方向に移動させ、スライドピン43・・・を周壁42から磁極片22(図2参照)の上面に被せるまで突出させ、スライドピン43・・・の上からステータコア21にインシュレータ25(図3参照)を被せるための装置である。
【0028】
図12は本発明に係る発電・電動機のインシュレータ組立装置の断面側面図であり、インシュレータ組立装置40は、矩形断面の柱状の磁極片22・・・を、所定のピッチで放射状に配列してなるステータコア21に、底25bから一対の脚片25c,25dを延ばすことでコ字断面にし且つこのコ字断面を放射状に配列したインシュレータ25を被せる発電・電動機のインシュレータ組立装置において、このインシュレータ組立装置40を、ステータコア21を囲う周壁42を備えた基台41と、周壁42から磁極片22・・・に向けてラジアル方向にスライド可能に磁極片22・・・の数だけ設け、且つ磁極片22・・・の幅A(図2参照)以上の寸法に設定した丸形状のスライドピン43・・・と、基台41に回転可能に取付けるとともに渦巻きの一部をなすカム溝58・・・を磁極片22・・・の数だけ備えた回転板44と、この回転板44を回転させるハンドル45(回転手段)と、カム溝58・・・にスライドピン43・・・を掛止する掛止め部56・・・と、スライドピン43・・・の拡開作用で磁極片22・・・に噛み合ったインシュレータ25をスライドピン43・・・が退避した後に押し込む押込み治具49(押込み手段)とから構成したものと言える。
【0029】
スライドピン43のガイド部55は、磁極片22の幅A(図2参照)以上の寸法に設定したものであり、例えば、インシュレータ25のコ字断面が所定の寸法よりも狭まったとしても、スライドピン43の拡開作用でコ字断面を広げ、インシュレータ25をステータコア21に押し込むことができる。その後、磁極片22・・・に噛み合ったインシュレータ25をスライドピン43・・・が退避した後に押込み治具49(押込み手段)で押し込み、インシュレータ25の組立を完了することができる。
【0030】
すなわち、スライドピン43・・・を、周壁42から磁極片22・・・に向けてラジアル方向にスライド可能に磁極片22・・・の数だけ設け、且つ磁極片22・・・の幅A以上の寸法に設定することで、インシュレータ25の組立作業の作業性の改善を図ると共に作業時間の短縮を図るようにする。
【0031】
インシュレータ組立装置40を、ステータコア21を囲う周壁42を備えた基台41と、周壁42から磁極片22・・・に向けてラジアル方向にスライド可能に磁極片22・・・の数だけ設け、且つ磁極片22・・・の幅A(図2参照)以上の寸法に設定したスライドピン43・・・と、基台41に回転可能に取付けるとともに渦巻きの一部をなすカム溝58・・・を磁極片22・・・の数だけ備えた回転板44と、この回転板44を回転させるハンドル45(回転手段)と、カム溝58・・・にスライドピン43・・・を掛止する掛止め部56・・・と、スライドピン43・・・の拡開作用で磁極片22・・・に噛み合ったインシュレータ25をスライドピン43・・・が退避した後に押し込む押込み治具49(押込み手段)とから構成したので、例えば、インシュレータ25のコ字断面が所定の寸法よりも狭まってたとしても、スライドピン43・・・の拡開作用でインシュレータ25をステータコア21までに押し込むことができる。
この結果、インシュレータ25の組立作業の作業性の改善を図ることができると共に作業時間の短縮を図ることができる。
【0032】
以上に述べたインシュレータ組立装置40の作用を次に説明する。
図13(a)〜(c)は本発明に係るインシュレータ組立装置の第1作用説明図(その1)である。
ここでは、図3に示した筒状部材27は省略して説明する。また、インシュレータ26はステータコア21に予め仮組みし、このステータコア21にインシュレータ25を被せる組立方法の一例を説明する。なお、インシュレータ26の組立方法は、図16及び図17で詳しく説明する。
(a)において、スライドピン43を径外方に位置させた状態にインシュレータ組立装置40をセットする。
【0033】
(b)において、ステータコア21を仮組みした中子11を位置決めブロック46に矢印▲1▼,▲1▼の如くセットする。なお、17は中子11に貫通させた支持棒を示す。
【0034】
(c)において、回転板44をハンドル45で回転させ、回転板44のそれぞれのカム溝58・・・でスライドピン43・・・の掛止め部56・・・をそれぞれラジアル方向に移動させ、スライドピン43・・・を周壁42から磁極片22の上面に被せるまで突出させる。
【0035】
図14(a)〜(c)は本発明に係るインシュレータ組立装置の第1作用説明図(その2)である。
(a)において、インシュレータ25を用意する。
(b)において、インシュレータ25をステータコア21の磁極片22・・・に押し込む。スライドピン43(ガイド部55)は、磁極片22の幅A(図2参照)以上の寸法に形成したので、例えば、インシュレータ25のコ字断面が所定の寸法よりも狭まってたとしても、スライドピン43・・・の拡開作用でインシュレータ25をステータコア21に押込み可能である。すなわち、押込み治具49で矢印▲2▼の如く押し込む。
(c)において、回転板44を回転させ、スライドピン43・・・を矢印▲3▼,▲3▼の如く径外方へ移動する。
【0036】
図15(a)〜(c)は本発明に係るインシュレータ組立装置の第1作用説明図(その3)である。
(a)において、インシュレータ25に押込み治具49を載せ、ステータコア21にインシュレータ25を矢印▲4▼の如く密着させる。
(b)において、テーパカム部材47を矢印▲5▼の如くスライドさせ、位置決めブロック46を矢印▲6▼の如く下降させ、ステータコア21にインシュレータ26を密着させる。
(c)において、ステータコア21にインシュレータ25,26を装着済みのステータコア21をインシュレータ組立装置から外し、インシュレータ25の組立を終了する。
【0037】
図13から図15に示すインシュレータ組立装置40を使用した組立方法は、磁極片22・・・の上面にスライドピン43・・・を位置させてから、断面視コ字状のインシュレータ25の開口25f(図3参照)を広げつつステータコア21にインシュレータ25を押し込むようにしたものである。
磁極片22・・・の上面にスライドピン43・・・を位置させてから、ステータコア21にインシュレータ25を押し込むようにすることで、インシュレータ25の寸法精度の良いものを選ぶ必要はなく、インシュレータ25のコストの低減を図ることができる。
【0038】
図16(a),(b)は本発明に係るインシュレータ組立装置の第2作用説明図(その1)である。すなわち、インシュレータ組立装置40の別使用方法であり、ステータコア21に(b)に示すインシュレータ26を仮組みするための使用方法を示す。
(a)において、基台41の受け部41cにインシュレータ26用のアタッチメント68をセットする。
(b)において、アタッチメント68にインシュレータ26をセットする。
【0039】
図17(a),(b)は本発明に係るインシュレータ組立装置の第2作用説明図(その2)である。
(a)において、インシュレータ26に径外方からスライドピン43・・・を矢印▲8▼,▲8▼の如く突出させ、断面視コ字状のインシュレータ26の開口26f(図3参照)を広げる。
(b)において、インシュレータ26にステータコア21をを矢印▲9▼,▲9▼の如く押し込む。
【0040】
図13から図15に示すインシュレータ25の組立方法は、磁極片22・・・の上面にスライドピン43・・・を位置させてから、ステータコア21にインシュレータ25を押し込むようにしたものであり、図16及び図17に示すインシュレータ26の組立方法は、アタッチメント68にインシュレータ26を載置し、このインシュレータ26に径外方からスライドピン43・・・を押出すようにしたものである。
すなわち、インシュレータ組立装置40は、2通りの組立方法を選択的に用いることができる。この結果、インシュレータ組立装置40の利便性を広げることができる。
【0041】
尚、実施の形態では図12に示すように、押込み手段を押込み治具49を用いたが、これに限るものではなく、ハンドプレスのようなプレス機をインシュレータ組立装置に組合せたものであってもよい。
また、実施の形態では図10に示すように、スライドピン43は丸形状のピンを用いたが、形状は丸に限るものではなく、楕円、三角形、矩形などインシュレータの開口を広げ得る形状であればよい。
さらに、実施の形態では図10に示すように、回転手段はハンドル45を取付けたが、これに限るものではなく、モータなどの回転手段、又はリンク及びシリンダなどを組合せた回転機構であってもよい。
【0042】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
本発明は、ステータコアを囲う周壁を備えた基台と、周壁から磁極片に向けてラジアル方向にスライド可能に磁極片の数だけ設け、且つ磁極片の幅より大きな寸法に設定したスライドピンと、基台に回転可能に取付けるとともに渦巻き状のカム溝を磁極片の数だけ備えた回転板と、この回転板を回転させる回転手段と、カム溝にスライドピンを掛止する掛止め部と、スライドピンの拡開作用で磁極片に噛み合ったインシュレータをスライドピンが退避した後に押し込む押込み手段とから構成したので、インシュレータの組立作業の作業性の改善を図ると共に作業時間の短縮を図ることができる。
この結果、インシュレータの寸法精度の良いものを選ぶ必要はなく、インシュレータのコストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る発電・電動機のインシュレータ組立装置で組立るステータの説明図(その1)
【図2】本発明に係る発電・電動機のインシュレータ組立装置で組立るステータの説明図(その2)
【図3】本発明に係る発電・電動機のインシュレータ組立装置で組立るステータの説明図(その3)
【図4】本発明に係る発電・電動機のインシュレータ組立装置で組立るステータの説明図(その4)
【図5】本発明に係る発電・電動機のインシュレータ組立装置で組立るステータの説明図(その5)
【図6】本発明に係る発電・電動機のインシュレータ組立装置で組立るステータの説明図(その6)
【図7】本発明に係る発電・電動機のインシュレータ組立装置で組立るステータの説明図(その7)
【図8】本発明に係る発電・電動機のインシュレータ組立装置で組立るステータの説明図(その8)
【図9】本発明に係る発電・電動機のインシュレータ組立装置で組立るステータの説明図(その9)
【図10】本発明に係る発電・電動機のインシュレータ組立装置の分解斜視図
【図11】本発明に係る発電・電動機のインシュレータ組立装置の平面図
【図12】本発明に係る発電・電動機のインシュレータ組立装置の断面側面図
【図13】本発明に係るインシュレータ組立装置の第1作用説明図(その1)
【図14】本発明に係るインシュレータ組立装置の第1作用説明図(その2)
【図15】本発明に係るインシュレータ組立装置の第1作用説明図(その3)
【図16】本発明に係るインシュレータ組立装置の第2作用説明図(その1)
【図17】本発明に係るインシュレータ組立装置の第2作用説明図(その2)
【符号の説明】
21…ステータコア、22…磁極片、25,26…インシュレータ、25b,26b…底、25c,26c…脚片、25d,26d…脚片、40…インシュレータ組立装置、41…基台、42…周壁、43…スライドピン、44…回転板、45…回転手段(ハンドル)、49…押込み手段(押込み治具)。

Claims (1)

  1. 矩形断面の柱状の磁極片を、所定のピッチで放射状に配列してなるステータコアに、底から一対の脚片を延ばすことでコ字断面にし且つこのコ字断面を放射状に配列したインシュレータを被せる発電・電動機のインシュレータ組立装置において、
    前記ステータコアを囲う周壁を備えた基台と、前記周壁から前記磁極片に向けてラジアル方向にスライド可能に前記磁極片の数だけ設け、且つ磁極片の幅より大きな寸法に設定したスライドピンと、前記基台に回転可能に取付けるとともに渦巻き状のカム溝を前記磁極片の数だけ備えた回転板と、この回転板を回転させる回転手段と、前記カム溝に前記スライドピンを掛止する掛止め部と、前記スライドピンの拡開作用で磁極片に噛み合ったインシュレータをスライドピンが退避した後に押し込む押込み手段とからなることを特徴とする発電・電動機のインシュレータ組立装置。
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