JP2020137195A - ステータの組立方法およびステータの組立装置 - Google Patents

ステータの組立方法およびステータの組立装置 Download PDF

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Abstract

【課題】スロットに挿入された後のコイルの形状を所望の形状に形成することが可能なステータの組立方法を提供する。【解決手段】このステータ100の組立方法は、コイルアッセンブリ40を、ステータコア10の内径側空間30に配置する工程と、コイルアッセンブリ40を形成する複数のコイル20を内径側から外径側に押し出すことにより、コイル20をステータコア10のスロット13に挿入する工程とを備える。そして、コイル20をスロット13に挿入する工程は、コイル20がスロット13に挿入された後のコイル20の内径側の湾曲に対応するように湾曲した第1押出面部213により、コイルエンド部22を内径側から外径側に押し出すことにより、コイル20をスロット13の外径側の端部13aに配置する工程を含む。【選択図】図7

Description

本発明は、ステータの組立方法およびステータの組立装置に関する。
従来、コイルを円環状のステータコアのスロットに挿入する工程を備えるステータの製造方法が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に記載のステータの製造方法では、円柱形状を有するとともに、外周面にスロットと同じピッチで形成されている複数の保持溝が形成された治具が準備される。そして、治具の複数の保持溝に、複数のコイルが挿入される。そして、保持溝およびスロットが連続するように、治具をステータコアの内側に配置した状態で、コイルを内径側から外径側に押し出す。これにより、コイルは、保持溝と、スロット間のティースとにガイドされながらスロットに挿入される。
具体的には、コイルのコイルエンド部が、ローラにより構成されている押し出し体によって、内径側から外径側に押し出される。これにより、コイルがスロットに挿入される。なお、上記特許文献1では、ローラにより構成されている押し出し体の曲率半径は、比較的小さく形成されている。具体的には、押し出し体の曲率半径は、コイルがスロットに挿入された後のコイルの曲率半径(回転軸線方向から見たコイルエンド部の曲率半径)より、比較的小さく形成されていると考えられる。
特開2011−193597号公報
しかしながら、上記特許文献1のステータの製造方法では、ローラにより構成されている押し出し体の曲率半径が、コイルがスロットに挿入された後のコイルの曲率半径と異なる(比較的小さい)ため、この押し出し体により押し出されることによりスロットに挿入された後のコイルの曲率半径(形状)が、所望の形状にならない場合があると考えられる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、スロットに挿入された後のコイルの形状を所望の形状に形成することが可能なステータの組立方法およびステータの組立装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面におけるステータの組立方法は、スロット収容部およびコイルエンド部を有するコイルを、スロットを含む円環状のステータコアに装着するステータの組立方法であって、複数のコイルが円環状に配置されたコイルアッセンブリを形成する工程と、コイルアッセンブリを、ステータコアの内径側空間に配置する工程と、コイルアッセンブリを形成する複数のコイルを内径側から外径側に押し出すことにより、コイルをステータコアのスロットに挿入する工程とを備え、コイルをスロットに挿入する工程は、コイルがスロットに挿入された後のコイルの内径側の湾曲に対応するように湾曲した第1押出面部により、コイルエンド部を内径側から外径側に押し出すことにより、コイルをスロットの外径側の端部に配置する工程を含む。
この発明の第1の局面によるステータの組立方法では、上記のように、コイルがスロットに挿入された後のコイルの内径側の湾曲に対応するように湾曲した第1押出面部により、コイルエンド部を内径側から外径側に押し出すことにより、コイルをスロットの外径側の端部に配置する工程を含む。これにより、コイルがスロットの外径側の端部に配置された際(つまり、コイルの挿入が終了した際)、コイルの内径側の部分が、第1押出面部と略同じ曲率半径になるように形成(成形)される。その結果、スロットに挿入された後のコイルの形状を所望の形状(第1押出面部の曲率半径に対応する形状)に形成することができる。また、コイルがスロットの外径側の端部に配置された際のコイルの形状(曲率半径)と、第1押出面部の形状(曲率半径)とが異なっている場合、コイルに局所的に比較的大きな力が加わるため、コイルが損傷する場合がある。本発明によるステータの組立方法では、コイルがスロットに挿入された後のコイルの内径側の湾曲に対応するように湾曲した第1押出面部によりコイルエンド部を押し出す(押圧する)ことによって、コイルに局所的に比較的大きな力が加わるのが抑制されるので、コイルの損傷を抑制することができるとともに、コイルの各部を適切に押圧することができる。
この発明の第2の局面におけるステータの組立装置は、スロット収容部およびコイルエンド部を有するコイルを、スロットを含む円環状のステータコアに装着するステータの組立装置であって、ステータコアの内径側空間に配置されている複数のコイルが円環状に配置されたコイルアッセンブリを形成するコイルのコイルエンド部を、内径側から外径側に押し出すことにより、コイルをステータコアのスロットに挿入する治具を備え、治具は、コイルがスロットに挿入された後のコイルの内径側の湾曲に対応するように湾曲した第1押出面部を含み、第1押出面部により、コイルエンド部を内径側から外径側に押し出すことにより、コイルをスロットの外径側の端部に配置するように構成されている。
この発明の第2の局面によるステータの組立装置では、上記のように、コイルがスロットに挿入された後のコイルの内径側の湾曲に対応するように湾曲した第1押出面部により、コイルエンド部を内径側から外径側に押し出すことにより、コイルをスロットの外径側の端部に配置するように構成されている。これにより、コイルがスロットの外径側の端部に配置された際(つまり、コイルの挿入が終了した際)、コイルの内径側の部分が、第1押出面部と略同じ曲率半径になるように形成(成形)される。その結果、スロットに挿入された後のコイルの形状を所望の形状(第1押出面部の曲率半径に対応する形状)に形成することが可能なテータの組立装置を提供することができる。また、コイルがスロットの外径側の端部に配置された際のコイルの形状(曲率半径)と、第1押出面部の形状(曲率半径)とが異なっている場合、コイルに局所的に比較的大きな力が加わるため、コイルが損傷する場合がある。本発明によるステータの組立装置では、コイルがスロットに挿入された後のコイルの内径側の湾曲に対応するように湾曲した第1押出面部によりコイルエンド部を押し出す(押圧する)ことによって、コイルに局所的に比較的大きな力が加わるのが抑制されるので、コイルの損傷を抑制することができるとともに、コイルの各部を適切に押圧することが可能なステータの組立装置を提供することができる。
本発明によれば、上記のように、スロットに挿入された後のコイルの形状を所望の形状に形成することができる。
一実施形態によるステータの斜視図である。 一実施形態によるステータコアの斜視図である。 一実施形態によるコイルの斜視図である。 一実施形態によるコイルを上方から見た図である。 一実施形態によるコイルアッセンブリの斜視図である。 一実施形態による挿入治具の側面図である。 一実施形態による第1押出面部および第2押出面部の上面図である。 一実施形態による第1押出面部および第2押出面部によるコイルの押出しを説明するための図である。 一実施形態による挿入治具が内径側に配置された状態(初期状態)を示す図である。 一実施形態による第1押出面部および第2押出面部の正面図である。 一実施形態による挿入治具が外径側に移動した状態を示す図である。 一実施形態による倒れ防止面部の上面図である。 一実施形態によるコイルアッセンブリにガイド治具が挿入された状態を示す図である。 一実施形態による挿入治具によりコイルを挿入する工程を説明するための図(1)である。 一実施形態による挿入治具によりコイルを挿入する工程を説明するための図(2)である。 一実施形態による挿入治具によりコイルを挿入する工程を説明するための図(3)である。 一実施形態による挿入治具によりコイルを挿入する工程を説明するための図(4)である。 コイルがスロットの端部に配置された状態を示す上面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(ステータの構造)
図1〜図18を参照して、本実施形態によるステータ100の構造について説明する。なお、図1および図2は、ステータ100(ステータコア10)の断面図が示されている。
本願明細書では、「回転軸線方向」とは、図1に示すように、ステータ100の中心軸線(ロータの回転軸線)に沿った方向(A方向)を意味する。また、「周方向」とは、ステータ100の周方向(B方向)を意味する。また、「径方向」とは、ステータ100の半径方向(C方向)を意味する。また、「内径側(径方向内側)」とは、ステータ100の中心に向かう方向(C1方向)を意味する。また、「外径側(径方向外側)」とは、ステータ100の外に向かう方向(C2方向)を意味する。
図1に示すように、ステータ100は、ステータコア10と、コイル20とを含む。また、ステータ100は、コイル20が通電されることにより、ロータ(図示せず)を回転させる磁界を発生するように構成されている。
また、図2に示すように、ステータコア10は、円環状(中空の円筒状)に形成されている。ステータコア10の内径側には、ロータ(図示せず)を収容するための内径側空間30が形成されている。ステータコア10は、たとえば、絶縁コーティングされた複数の電磁鋼板が回転軸線方向に積層されることにより形成されている。
ステータコア10は、円環状に形成されるバックヨーク11と、バックヨーク11から内径側に向かって延びる複数(たとえば、48個)のティース12とを含む。複数のティース12は、ステータコア10に周方向に略等角度間隔で設けられている。また、隣接するティース12間には、スロット13が形成されている。
また、図3に示すように、コイル20は、断面が略矩形形状の平角導線により形成されている。平角導線は、導電性の高い金属(たとえば、銅やアルミニウムなど)により形成されている。また、コイル20は、ステータコア10に周方向に沿って複数(たとえば、48個)配置されている。
コイル20は、スロット収容部21(21a、21b)と、コイルエンド部22(22a、22b)とを含む。スロット収容部21は、略直線形状を有し、ステータコア10のスロット13に収容される。また、スロット収容部21aとスロット収容部21bとは、それぞれ、ステータコア10の周方向に所定の間隔を隔てた互いに異なるスロット13に収容される。コイルエンド部22は、ステータコア10の回転軸線方向の端部から外側に突出するとともに、スロット収容部21aとスロット収容部21bとを接続するように構成されている。
また、図4に示すように、コイルエンド部22は、ステータコア10の半径方向に階段状に屈曲するクランク状に形成されたクランク部分23と、円環状のステータコア10の円弧に合わせて円弧状に湾曲する湾曲部分24とを含む。また、コイル20は、平角導線をエッジワイズ成形(平角導線の短辺を内径面として縦に巻回)することにより形成されている。
また、図5に示すように、コイル20が周方向に複数配置されることにより、コイルアッセンブリ40が構成される。コイルアッセンブリ40は、円環状でかつ籠状を有する。なお、各々のコイル20は、ステータ100が3相交流モータに適用される場合には、U相コイル、V相コイルおよびW相コイルのいずれかを構成する。
また、図1に示すように、ステータ100には、ステータコア10とコイル20との間に配置され、ステータコア10とコイル20とを絶縁するための絶縁部材41が設けられている。絶縁部材41は、ステータコア10のスロット13の形状に対応する形状(回転軸線方向から見て、略U字形状)を有する。また、絶縁部材41は、紙や樹脂(たとえば、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂など)により形成されている。また、絶縁部材41は、薄膜状を有する。
(組立装置の構造)
次に、ステータ100の組立装置200について説明する。組立装置200は、コイル20を、スロット13を含む円環状のステータコア10に装着するように構成されている。
図6に示すように、組立装置200は、挿入治具210を備えている。挿入治具210は、コイル20のコイルエンド部22bを、内径側から外径側に押し出すことにより、コイル20をステータコア10のスロット13に挿入するように構成されている。なお、挿入治具210は、コイル20のリード線25(図3参照)が設けられる側とは反対側のコイルエンド部22bを押し出す(押圧する)ように構成されている。また、コイル20のリード線25(図3参照)が設けられる側(Z1方向側)のコイルエンド部22aを押し出す(押圧する)する挿入治具310については、後述する。なお、挿入治具210および挿入治具310は、特許請求の範囲の「治具」の一例である。
挿入治具210は、略L字形状を有しており、回転軸線方向に沿うように設けられる第1部分211と、第1部分211に直交するように設けられる第2部分212とを含む。第2部分212の内径側には、サーボモータ220が設けられている。そして、挿入治具210は、サーボモータ220により、径方向に沿って移動可能に構成されている。また、第2部分212は、第1部分211のZ2方向側(下方側)に設けられている。
ここで、本実施形態では、挿入治具210は、コイル20がスロット13に挿入された後の、コイル20の湾曲に対応するように湾曲した第1押出面部213を含む。第1押出面部213は、第1部分211の先端側(Z1方向側)の部分211aに設けられている。具体的には、図7に示すように、回転軸線方向から見て、第1押出面部213は、外径側に突出する湾曲した形状を有する。第1押出面部213の湾曲(曲率半径R1)は、コイル20がスロット13に配置された後の(配置されたと仮定した場合)のコイル20の形状において、コイル20の最内径側の曲率半径R11(図4参照)に略一致するように構成されている。そして、第1押出面部213により、コイルエンド部22bを内径側から外径側に押し出すことにより、コイル20をスロット13の外径側の端部13a(外径側の底部、図2参照)に配置するように構成されている。これにより、第1押出面部213に押し出されたコイル20の最内周側の曲率半径R11(図4参照)は、第1押出面部213の曲率半径R1に略一致するように形成(成形)される。
また、本実施形態では、挿入治具210は、第1押出面部213に隣り合うように設けられ、第1押出面部213の湾曲の曲率半径R1よりも小さい曲率半径R2を有するように湾曲した第2押出面部214を含んでいる。なお、曲率半径R2は、スロット13に配置される前のコイルアッセンブリ40(図5参照)の内径側の曲率半径と略同じか、または、コイルアッセンブリ40の内径側の曲率半径よりも少し小さい。また、周方向において、第2押出面部214は、第1押出面部213の両端部(第2押出面部214a、第2押出面部214b)に設けられている。また、第2押出面部214は、第1押出面部213に連続するように設けられている。そして、第1押出面部213によりコイル20をスロット13の外径側の端部13aに配置する前に、第1押出面部213と第2押出面部214との境界近傍の部分215により、コイルエンド部22bを内径側から外径側に押し出す。これにより、コイル20をスロット13の内径側から挿入する。また、第1押出面部213の周方向の幅W1は、第2押出面部214の周方向の幅W2よりも大きい。
具体的には、図8(a)に示すように、コイル20をスロット13に挿入する際に、第1押出面部213と第2押出面部214との境界近傍の部分215が、最初に、コイル20に接触する。その後、コイル20は、主として第1押出面部213に接触し、最終的に、図8(b)に示すように、コイル20が第1押出面部213に沿うように形成(成形)される。これにより、第1押出面部213に押し出されたコイル20の最内周側の曲率半径R11は、第1押出面部213の曲率半径R1に略一致するように形成(成形)される。
また、本実施形態では、図9に示すように、挿入治具210は、周方向に沿って複数設けられている。たとえば、挿入治具210は、周方向に沿って8個設けられている。そして、図10に示すように、第1押出面部213の第2押出面部214aには、周方向に隣接する他の挿入治具210に含まれる第2押出面部214bに噛み合うように、櫛歯部216aが設けられている。同様に、第2押出面部214bには、周方向に隣接する他の挿入治具210に含まれる第2押出面部214aに噛み合うように、櫛歯部216bが設けられている。
詳細には、本実施形態では、第1押出面部213の両端部に配置されている第2押出面部214のうちの一方の第2押出面部214aの櫛歯部216aの回転軸線方向の高さ位置h1と、他方の第2押出面部214bの櫛歯部216bの回転軸線方向の高さ位置h2とが互いに異なるように構成されている。櫛歯部216aの高さ位置h1と、櫛歯部216bの高さ位置h2との差は、1本の櫛歯Tの幅W分に一致する。そして、挿入治具210の内径側から外径側への移動に伴って、周方向に隣接するように設けられる挿入治具210の第2押出面部214同士が噛み合った状態(図9参照)から、第2押出面部214が周方向に徐々に離間する(図11参照)ように構成されている。具体的には、コイル20をスロット13に挿入する前には、複数の挿入治具210は、コイルアッセンブリ40の内径側に配置されている。この状態で、周方向に隣接する挿入治具210の、第2押出面部214aの櫛歯部216aと第2押出面部214bの櫛歯部216bとが噛み合っている。
また、本実施形態では、図6に示すように、コイルエンド部22bを内径側から外径側に押し出す際に、コイルエンド部22bが外径側に倒れるのを防止する倒れ防止面部231が設けられている。倒れ防止面部231は、第1部分211および第2部分212に対して、回動可能に構成されている第3部分230に設けられている。第3部分230は、ヒンジ部232により第2部分212に接続されている。また、図12に示すように、倒れ防止面部231は、コイル20がスロット13に挿入された後のコイル20の外径側の湾曲に対応するように湾曲している。具体的には、回転軸線方向から見て、倒れ防止面部231は、外径側に窪む湾曲した形状を有する。倒れ防止面部231の湾曲(曲率半径R3)は、コイル20がスロット13に配置された後の(配置されたと仮定した場合)のコイル20の形状において、コイル20の最外径側の曲率半径R12に略一致(図4参照)するように構成されている。
また、図6に示すように、コイル20のリード線25(図4参照)が設けられる側(Z1方向側)のコイルエンド部22aを押し出す挿入治具310の構成は、挿入治具210において、第3部分230(倒れ防止面部231)を取り除いたものと同様である。
(ステータの組立方法)
次に、ステータ100の組立方法について説明する。
〈コイルアッセンブリを形成する工程〉
まず、図5に示すように、複数のコイル20が円環状に配置されたコイルアッセンブリ40が形成される。具体的には、複数のコイル20が、スロット13のピッチ分ずらしながら、互いに周方向に隣接するように配置される。また、複数のコイル20によりコイルアッセンブリ40が形成された状態では、互いに周方向に隣接するように配置されるコイル20のうちの一方のスロット収容部21と、他方のスロット収容部21との間に、ステータコア10のティース12が挿入されるティース穴Hが形成される。
〈ガイド治具を挿入する工程〉
次に、図13に示すように、ステータコア10の内径側空間30にコイルアッセンブリ40が配置されるとともに、コイルアッセンブリ40にガイド治具50(第1ガイド治具51aおよび51b、第2ガイド治具52)が挿入される。複数のガイド治具50は、コイルアッセンブリ40の外径側から内径側に向かって、コイル20に挿入される。
なお、図6に示すように、ステータコア10と、ガイド治具50が挿入されたコイルアッセンブリ40とは、パレット240に配置されている。また、パレット240は、挿入治具210と挿入治具310との間に配置されるパレットリフタ(図示せず)に取り付けられる。また、この状態で、ステータコア10のスロット13には、絶縁部材41(図1参照)が配置されている。
〈コイルを挿入する工程〉
次に、径方向において、第1押出面部213および第2押出面部214がコイルエンド部22bに対向するように、挿入治具210が配置される。また、第1押出面部213および第2押出面部214がコイルエンド部22aに対向するように、挿入治具310が配置される。なお、この時、周方向に隣接する挿入治具210の、第2押出面部214aの櫛歯部216aと第2押出面部214bの櫛歯部216bとが噛み合っている(図9参照)。挿入治具310に関しても同様に、第2押出面部214aの櫛歯部216aと第2押出面部214bの櫛歯部216bとが噛み合っている。
次に、U字形状の絶縁部材41の、コイルアッセンブリ40に対向する側を開口する工程が行われる。その結果、絶縁部材41の内径側にコイル20を容易に挿入することが可能になる。
次に、本実施形態では、図8(a)および図14に示すように、第1押出面部213によりコイル20をスロット13の外径側の端部13aに配置する前に、第1押出面部213と第2押出面部214との境界近傍の部分215により、コイルエンド部22bを内径側から外径側に押し出す。これにより、コイル20をスロット13の内径側から挿入する。なお、曲率半径R2が、コイルアッセンブリ40の内径側の曲率半径よりも小さい場合、コイル20の挿入開始時には、第1押出面部213と第2押出面部214との境界近傍の部分215にコイル20が接触する。また、曲率半径R2が、スロット13に配置される前のコイルアッセンブリ40(図5参照)の内径側の曲率半径と略同じである場合、境界近傍の部分215および/または第2押出面部214にコイル20が接触する。その後、境界近傍の部分215から第1押出面部213側に、コイル20に接触する部分が徐々に移動する。また、コイル20は、1回の工程でスロット13の外径側の端部13aまでは移動されない。具体的には、コイル20を構成する巻線の1本分がスロット13に挿入するまで、コイルエンド部22bが外径側に押し出される。コイルエンド部22aについても、同様に、挿入治具310によって、外径側に押し出される。
次に、図15に示すように、コイル20の外径側に、コイルエンド部22bが外径側に倒れるのを防止する倒れ防止面部231が配置される。倒れ防止面部231は、ヒンジ部232を中心として回動することにより、コイル20の外径側に配置される。なお、挿入治具310には倒れ防止面部231が設けられていないので、コイル20の外径側に倒れ防止面部231を配置する工程は行われない。
次に、本実施形態では、図15に示すように、コイル20の外径側に、コイルエンド部22bが外径側に倒れるのを防止する倒れ防止面部231が配置された状態で、コイルエンド部22bを内径側から外径側に押し出すことにより、コイル20をスロット13に挿入する。ここで、第1押出面部213によりコイル20をスロット13の外径側の端部13aに配置する前のコイル20の挿入時においては、コイル20の外径側にコイルエンド部22bと離間させて倒れ防止面部231が配置される。そして、この状態で、第1押出面部213と第2押出面部214との境界近傍の部分215により、コイルエンド部22bを内径側から外径側に押し出すことにより、コイル20をスロット13の内径側から挿入する。なお、設計時の寸法としては、コイルエンド部22bと倒れ防止面部231とは離間している一方、コイル20のスプリングバックなどに起因してコイルエンド部22bと倒れ防止面部231とが接触する場合もある。また、コイル20は、この工程においても、スロット13の外径側の端部13aまでは移動されずに、任意の距離だけ外径側に移動される。コイルエンド部22aについても、同様に、挿入治具310によって、外径側に押し出される。
次に、本実施形態では、図16に示すように、コイル20の外径側に倒れ防止面部231が配置された状態でコイル20をスロット13に挿入した後、倒れ防止面部231がコイル20の外径側に配置された状態が解除される。倒れ防止面部231は、ヒンジ部232を中心として外径側に回動されることにより、倒れ防止面部231がコイル20の外径側に配置された状態が解除される。倒れ防止面部231がコイル20の外径側に配置されている状態では、コイルアッセンブリ40を挿入治具210および挿入治具310に対して相対的に回転させることが困難なためである。
次に、挿入治具210および挿入治具310が内径側に移動する。つまり、第1押出面部213(および/または第2押出面部214)がコイル20に接触している状態が、一旦解除される。なお、挿入治具210および挿入治具310の内径側への移動量は任意であるが、たとえば、挿入治具210および挿入治具310の初期位置までは戻らない移動量である。
次に、本実施形態では、コイルアッセンブリ40を第1押出面部213および第2押出面部214に対して周方向(B方向、図11参照)に相対的に回転させる。具体的には、パレット240が周方向に回転する。なお、パレット240は、たとえば、挿入治具210(挿入治具310)が8個設けられている場合、22.5度(=360度/8/2)回転される。つまり、挿入治具210(挿入治具310)が外径側に移動すると、周方向に隣り合う挿入治具210(挿入治具310)同士が徐々に離間する。このため、コイルアッセンブリ40と挿入治具210(挿入治具310)とを相対的に回転させないと、コイルアッセンブリ40の特定の部分のみが押し出されることになる。そこで、コイルアッセンブリ40(パレット240)を回転させて、コイルアッセンブリ40の様々な部分が押し出されるようにする。具体的には、45度間隔で8個設けられる挿入治具210(挿入治具310)に押し出されるコイルアッセンブリ40の部分が固定されないように、22.5度(または、11.25度でもよい)ずつコイルアッセンブリ40が回転させる。そして、さらに、第1押出面部213と第2押出面部214との境界近傍の部分215(または、第1押出面部213)によりコイルエンド部22を内径側から外径側に押し出すことによりコイル20をスロット13の内径側から挿入する。
また、本実施形態では、図11に示すように、コイルアッセンブリ40を挿入治具210(倒れ防止面部231)に対して周方向(B方向)に相対的に回転した後、コイル20の外径側に再び倒れ防止面部231を配置させる。そして、この状態で、再びコイル20をスロット13に挿入する。
また、本実施形態では、コイルエンド部22を内径側から外径側に押し出すことと、コイルアッセンブリ40を第1押出面部213および第2押出面部214に対して周方向に相対的に回転させることとが繰り返される。具体的には、上記した、コイルエンド部22を内径側から外径側に押し出すこと、倒れ防止面部231をコイル20の外径側に配置された状態から解除すること、挿入治具210(挿入治具310)を内径側に移動すること、コイルアッセンブリ40(パレット240)を第1押出面部213および第2押出面部214に対して周方向に相対的に回転させること、および、倒れ防止面部231をコイル20の外径側に再び配置することが繰り返し行われる。これにより、コイル20がスロット13に徐々に押し込まれる。
そして、本実施形態では、図17および図18に示すように、コイル20がスロット13に挿入された後のコイル20の内径側の湾曲に対応するように湾曲した第1押出面部213により、コイルエンド部22を内径側から外径側に押し出すことにより、コイル20をスロット13の外径側の端部13aに配置する。つまり、コイル20をスロット13に挿入する際、最初に、第1押出面部213と第2押出面部214との境界近傍の部分215がコイル20に接触する。その後、コイル20は第1押出面部213の曲率半径R1に沿うように徐々に変形される。そして、最終的に、コイル20(コイルエンド部22)は、第1押出面部213の曲率半径R1に沿うように形成(成形)される。
また、本実施形態では、第1押出面部213と倒れ防止面部231とによってコイルエンド部22bを挟持した状態で、第1押出面部213により、コイルエンド部22bを内径側から外径側に押し出すことにより、コイル20をスロット13の外径側の端部13aに配置する。つまり、最終的にコイル20をスロット13の外径側の端部13aに配置する前には、倒れ防止面部231とコイルエンド部22bとが離間した状態でコイルエンド部22bが押し出される一方、最終的にコイル20をスロット13の外径側の端部13aに配置する際には、第1押出面部213と倒れ防止面部231とによってコイルエンド部22bが挟持された状態でコイルエンド部22bが押し出される。これにより、ステータ100が完成する。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、コイル(20)がスロット(13)に挿入された後のコイル(20)の内径側の湾曲に対応するように湾曲した第1押出面部(213)により、コイルエンド部(22)を内径側から外径側に押し出すことにより、コイル(20)をスロット(13)の外径側の端部(13a)に配置する。これにより、コイル(20)がスロット(13)の外径側の端部(13a)に配置された際(つまり、コイル(20)の挿入が終了した際)、コイル(20)の内径側の部分が、第1押出面部(213)と略同じ曲率半径になるように形成(成形)される。その結果、スロット(13)に挿入された後のコイル(20)の形状を所望の形状(第1押出面部(213)の曲率半径(R1)に対応する形状)に形成することができる。また、コイル(20)がスロット(13)の外径側の端部(13a)に配置された際のコイル(20)の形状(曲率半径)と、第1押出面部(213)の形状(曲率半径(R1))とが異なっている場合、コイル(20)に局所的に比較的大きな力が加わるため、コイル(20)が損傷する場合がある。本実施形態では、コイル(20)がスロット(13)に挿入された後のコイル(20)の内径側の湾曲に対応するように湾曲した第1押出面部(213)によりコイルエンド部(22)を押し出す(押圧する)ことによって、コイル(20)に局所的に比較的大きな力が加わるのが抑制されるので、コイル(20)の損傷を抑制することができるとともに、コイル(20)の各部を適切に押圧することができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1押出面部(213)によりコイル(20)をスロット(13)の外径側の端部(13a)に配置する前に、第1押出面部(213)と第2押出面部(214)との境界近傍の部分(215)により、コイルエンド部(22)を内径側から外径側に押し出すことにより、コイル(20)をスロット(13)の内径側から挿入する。このように構成すれば、スロット(13)に挿入される前のコイル(20)(コイルアッセンブリ(40))の曲率半径は比較的小さい(第1押出面部(213)の曲率半径(R1)よりも小さい)ので、第1押出面部(213)と第1押出面部(213)よりも曲率半径の小さい第2押出面部(214)との境界近傍の部分(215)が最初にコイル(20)に接触する。そこで、第1押出面部(213)によりコイル(20)をスロット(13)の外径側の端部(13a)に配置する前に第1押出面部(213)と第2押出面部(214)との境界近傍の部分(215)によりコイルエンド部(22)を内径側から外径側に押し出すことによって、容易に、コイル(20)を内径側から外径側に押し出すことができる。
また、本実施形態では、上記のように、コイルエンド部(22)を内径側から外径側に押し出すことによりコイル(20)をスロット(13)の内径側から挿入した後、コイルアッセンブリ(40)を第1押出面部(213)および第2押出面部(214)に対して周方向に相対的に回転させて、さらに、第1押出面部(213)と第2押出面部(214)との境界近傍の部分(215)によりコイルエンド部(22)を内径側から外径側に押し出す。このように構成すれば、コイルアッセンブリ(40)の特定の部分のみが押し出されるのを防止することができる。これにより、コイルアッセンブリ(40)の特定の部分のみに力が加わることに起因して、コイル(20)が破損するのを防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、コイルエンド部(22)を内径側から外径側に押し出すことと、コイルアッセンブリ(40)を第1押出面部(213)および第2押出面部(214)に対して周方向に相対的に回転させることとを繰り返す。このように構成すれば、コイルアッセンブリ(40)の特定の部分のみが押し出されるのを、より防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、コイル(20)の外径側に、コイルエンド部(22b)が外径側に倒れるのを防止する倒れ防止面部(231)が配置された状態で、コイルエンド部(22b)を内径側から外径側に押し出すことにより、コイル(20)をスロット(13)に挿入する。このように構成すれば、コイルエンド部(22b)が外径側に倒れることに起因して、コイル(20)が変形するのを倒れ防止面部(231)により防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1押出面部(213)と倒れ防止面部(231)とによってコイルエンド部(22b)を挟持した状態で、第1押出面部(213)により、コイルエンド部(22b)を内径側から外径側に押し出すことにより、コイル(20)をスロット(13)の外径側の端部(13a)に配置する。このように構成すれば、コイルエンド部(22b)の内径側と外径側とが、それぞれ、第1押出面部(213)と倒れ防止面部(231)とによって成形されるので、容易に、コイル(20)を所望の形状に成形することができる。
また、本実施形態では、上記のように、コイル(20)の外径側にコイルエンド部(22b)と離間させて倒れ防止面部(231)を配置した状態で、第1押出面部(213)と第2押出面部(214)との境界近傍の部分(215)により、コイルエンド部(22b)を内径側から外径側に押し出すことにより、コイル(20)をスロット(13)の内径側から挿入する。このように構成すれば、コイルエンド部(22b)が倒れたときのみに、コイルエンド部(22b)が倒れ防止面部(231)に接触するので、コイルエンド部(22b)が常に倒れ防止面部(231)に接触している場合と異なり、コイルエンド部(22b)が倒れ防止面部(231)に接触することに起因してコイルエンド部(22b)が損傷するのを防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、コイル(20)の外径側に倒れ防止面部(231)が配置された状態でコイル(20)をスロット(13)に挿入した後、倒れ防止面部(231)がコイル(20)の外径側に配置された状態を解除して、コイルアッセンブリ(40)を倒れ防止面部(231)に対して相対的に回転し、その後、コイル(20)の外径側に再び倒れ防止面部(231)を配置させた状態で、コイル(20)をスロット(13)に挿入する。このように構成すれば、コイルアッセンブリ(40)を倒れ防止面部(231)に対して相対的に回転させる際に、コイルアッセンブリ(40)が倒れ防止面部(231)に接触するのが防止されるので、コイルアッセンブリ(40)を容易に回転させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、第2押出面部(214)は、周方向において、第1押出面部(213)の両端部に配置されている。このように構成すれば、周方向におけるコイルエンド部(22)の両側を、それぞれ、周方向の一方側に設けられる第1押出面部(213)と第2押出面部(214)との境界近傍の部分(215)、および、周方向の他方側に設けられる第1押出面部(213)と第2押出面部(214)との境界近傍の部分(215)により押し出すことができる。
また、本実施形態では、上記のように、第2押出面部(214)には、周方向に隣接する他の治具(210、310)に含まれる第2押出面部(214)に噛み合うように、櫛歯部(216a、216b)が設けられている。このように構成すれば、互いの櫛歯部(216a、216b)を噛み合わせることにより複数の治具(210、310)を近接した状態で配置することができる。これにより、複数の治具(210、310)を比較的小さなコイルアッセンブリ(40)の内側に容易に配置することができる。
また、本実施形態では、上記のように、治具(210、310)の内径側から外径側への移動に伴って、周方向に隣接するように設けられる治具(210、310)の第2押出面部(214)同士が噛み合った状態から、第2押出面部(214)が周方向に徐々に離間するように構成されている。このように構成すれば、外径側に押し出されるのに従って曲率半径が徐々に大きくなるコイルアッセンブリ(40)に追従するように、治具(210、310)同士の間隔を広げることができる。これにより、コイルアッセンブリ(40)に対して複数の治具(210、310)がバランスよく配置されるので、コイルアッセンブリ(40)の偏った部分に力が加わるのを抑制することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、第2押出面部の曲率半径が第1押出面部の曲率半径よりも小さい例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、コイルアッセンブリの直径(内径側空間)が比較的大きければ、第2押出面部の曲率半径が第1押出面部の曲率半径と同じであってもよい。
また、上記実施形態では、周方向において、第2押出面部が、第1押出面部の両側に設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、周方向において、第2押出面部が、第1押出面部の一方側のみに設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、コイルをスロットの内径側から挿入した後、コイルアッセンブリを周方向に相対的に回転させて、さらに、コイルをスロットの内径側から挿入する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、コイルが損傷する虞がなければ、1度の工程で、コイルをスロットの内径側からスロットの端部まで挿入してもよい。
また、上記実施形態では、コイルのリード線が設けられるとは反対側において、倒れ防止面部が配置された状態でコイルエンド部を内径側から外径側に押し出す例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、リード線が邪魔にならなければ、コイルのリード線が設けられる側、および、リード線が設けられる側とは反対側の両方において、倒れ防止面部が配置された状態でコイルエンド部を内径側から外径側に押し出してもよい。
また、上記実施形態では、挿入治具が8個設けられる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、8個以外の数の挿入治具を設けてもよい。
10 ステータコア
13 スロット
13a 端部
20 コイル
21、21a、21b スロット収容部
22、22a、22b コイルエンド部
30 内径側空間
40 コイルアッセンブリ
100 ステータ
200 組立装置
210、310 挿入治具(治具)
213 第1押出面部
214、214a、214b 第2押出面部
215 (境界近傍の)部分
231 倒れ防止面部

Claims (14)

  1. スロット収容部およびコイルエンド部を有するコイルを、スロットを含む円環状のステータコアに装着するステータの組立方法であって、
    複数の前記コイルが円環状に配置されたコイルアッセンブリを形成する工程と、
    前記コイルアッセンブリを、前記ステータコアの内径側空間に配置する工程と、
    前記コイルアッセンブリを形成する複数の前記コイルを内径側から外径側に押し出すことにより、前記コイルを前記ステータコアの前記スロットに挿入する工程とを備え、
    前記コイルを前記スロットに挿入する工程は、前記コイルが前記スロットに挿入された後の前記コイルの内径側の湾曲に対応するように湾曲した第1押出面部により、前記コイルエンド部を内径側から外径側に押し出すことにより、前記コイルを前記スロットの外径側の端部に配置する工程を含む、ステータの組立方法。
  2. 前記コイルを前記スロットに挿入する工程は、前記第1押出面部により前記コイルを前記スロットの外径側の端部に配置する前に、前記第1押出面部と、前記第1押出面部に隣り合うように設けられる前記第1押出面部の湾曲の曲率半径よりも小さい曲率半径を有するように湾曲した第2押出面部との境界近傍の部分により、前記コイルエンド部を内径側から外径側に押し出すことにより、前記コイルを前記スロットの内径側から挿入する工程を含む、請求項1に記載のステータの組立方法。
  3. 前記コイルを前記スロットに挿入する工程は、前記第1押出面部により前記コイルを前記スロットの外径側の端部に配置する前に、前記第1押出面部と前記第2押出面部との境界近傍の部分により前記コイルエンド部を内径側から外径側に押し出すことにより前記コイルを前記スロットの内径側から挿入した後、前記コイルアッセンブリを前記第1押出面部および前記第2押出面部に対して周方向に相対的に回転させて、さらに、前記第1押出面部と前記第2押出面部との境界近傍の部分により前記コイルエンド部を内径側から外径側に押し出すことにより前記コイルを前記スロットの内径側から挿入する工程を含む、請求項2に記載のステータの組立方法。
  4. 前記コイルを前記スロットに挿入する工程は、前記コイルエンド部を内径側から外径側に押し出すことと、前記コイルアッセンブリを前記第1押出面部および前記第2押出面部に対して周方向に相対的に回転させることとを繰り返す工程を含む、請求項3に記載のステータの組立方法。
  5. 前記コイルを前記スロットに挿入する工程は、前記コイルの外径側に、前記コイルエンド部が外径側に倒れるのを防止する倒れ防止面部が配置された状態で、前記コイルエンド部を内径側から外径側に押し出すことにより、前記コイルを前記スロットに挿入する工程である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のステータの組立方法。
  6. 前記倒れ防止面部は、前記コイルが前記スロットに挿入された後の前記コイルの外径側の湾曲に対応するように湾曲しており、
    前記コイルを前記スロットに挿入する工程は、前記第1押出面部と前記倒れ防止面部とによって前記コイルエンド部を挟持した状態で、前記第1押出面部により、前記コイルエンド部を内径側から外径側に押し出すことにより、前記コイルを前記スロットの外径側の端部に配置する工程である、請求項5に記載のステータの組立方法。
  7. 前記コイルを前記スロットに挿入する工程は、前記第1押出面部により前記コイルを前記スロットの外径側の端部に配置する前に、前記コイルの外径側に前記コイルエンド部と離間させて前記倒れ防止面部を配置した状態で、前記第1押出面部と、前記第1押出面部に隣り合うように設けられる前記第1押出面部の湾曲の曲率半径よりも小さい曲率半径を有するように湾曲した第2押出面部との境界近傍の部分とにより、前記コイルエンド部を内径側から外径側に押し出すことにより、前記コイルを前記スロットの内径側から挿入する工程を含む、請求項5または6に記載のステータの組立方法。
  8. 前記コイルを前記スロットに挿入する工程は、前記コイルの外径側に前記倒れ防止面部が配置された状態で前記コイルを前記スロットに挿入した後、前記倒れ防止面部が前記コイルの外径側に配置された状態を解除して、前記コイルアッセンブリを前記倒れ防止面部に対して相対的に回転し、その後、前記コイルの外径側に前記倒れ防止面部を配置させた状態で、再び前記コイルを前記スロットに挿入する工程を含む、請求項5〜7のいずれか1項に記載のステータの組立方法。
  9. スロット収容部およびコイルエンド部を有するコイルを、スロットを含む円環状のステータコアに装着するステータの組立装置であって、
    前記ステータコアの内径側空間に配置されている複数の前記コイルが円環状に配置されたコイルアッセンブリを形成する前記コイルの前記コイルエンド部を、内径側から外径側に押し出すことにより、前記コイルを前記ステータコアの前記スロットに挿入する治具を備え、
    前記治具は、前記コイルが前記スロットに挿入された後の前記コイルの内径側の湾曲に対応するように湾曲した第1押出面部を含み、
    前記第1押出面部により、前記コイルエンド部を内径側から外径側に押し出すことにより、前記コイルを前記スロットの外径側の端部に配置するように構成されている、ステータの組立装置。
  10. 前記治具は、前記第1押出面部に隣り合うように設けられ、前記第1押出面部の湾曲の曲率半径よりも小さい曲率半径を有するように湾曲した第2押出面部をさらに含み、
    前記第1押出面部により前記コイルを前記スロットの外径側の端部に配置する前に、前記第1押出面部と前記第2押出面部との境界近傍の部分により、前記コイルエンド部を内径側から外径側に押し出すことにより、前記コイルを前記スロットの内径側から挿入するように構成されている、請求項9に記載のステータの組立装置。
  11. 前記第2押出面部は、周方向において、前記第1押出面部の両端部に配置されている、請求項10に記載のステータの組立装置。
  12. 前記治具は、周方向に沿って複数設けられ、
    前記第2押出面部には、周方向に隣接する他の前記治具に含まれる前記第2押出面部に噛み合うように、櫛歯部が設けられている、請求項11に記載のステータの組立装置。
  13. 前記第1押出面部の両端部に配置されている前記第2押出面部のうちの一方の前記第2押出面部の前記櫛歯部の回転軸線方向の高さ位置と、他方の前記第2押出面部の前記櫛歯部の回転軸線方向の高さ位置とが互いに異なるように構成されており、
    前記治具の内径側から外径側への移動に伴って、周方向に隣接するように設けられる前記治具の前記第2押出面部同士が噛み合った状態から、前記第2押出面部が周方向に徐々に離間するように構成されている、請求項12に記載のステータの組立装置。
  14. 前記コイルエンド部を内径側から外径側に押し出す際に、前記コイルエンド部が外径側に倒れるのを防止する倒れ防止面部をさらに備える、請求項9〜13のいずれか1項に記載のステータの組立装置。
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