JP4604686B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関し、特に、1枚の基板上に複数のヒューズ素子を形成した半導体装置及びその製造方法に関する。
半導体基板の一表面に、MOSトランジスタ等の能動素子や、容量素子(キャパシタ)、抵抗素子、ヒューズ素子等の受動素子を形成し、これらの素子を配線で接続することにより、所望の回路を備えた半導体装置を得ることができる。
個々の回路素子は、例えば、半導体基板上に形成した導電膜の上に所定形状のマスクを配置し、このマスクで覆われていない領域の導電膜をエッチング除去することによって形成される。ただし、全ての回路素子が単層構造というわけではなく、積層構造の回路素子も種々あるため、多くの工程が必要になる。
種々の回路素子を集積した半導体装置の生産性の向上や製造コストの低減を図るうえからは、その製造に要する工程数を低減させることが望まれる。このため、複数種の回路素子の製造工程を一部同一(共通)化することによって、工程数の低減が図られている。
例えば、特許文献1に、MOSトランジスタ用のゲート電極とヒューズ素子とを1つのパターニング工程で同時に形成した半導体装置が記載されている。特許文献2に、容量素子の下部電極、ヒューズ素子及び配線を1つの導電層で形成した半導体装置が記載されている。特許文献3に、容量素子の上部電極とヒューズ素子とを1つのパターニング工程で同時に形成した自己保護型デカップリング・コンデンサが記載されている。特許文献4に、MOSトランジスタ用のゲート電極とヒューズ素子とを1つのパターニング工程で同時に形成した半導体集積回路装置が記載されている。
特許文献5に、容量素子の上部電極及び下部電極と、抵抗素子と、MOSトランジスタ用のゲート電極とを1つのパターニング工程で同時に形成した半導体装置が記載されている。ただし、この半導体装置の容量素子の上部電極は2層構造を有し、2層構造の上部電極を得るための前処理として、予めパターニング工程が1回行われる。特許文献6に、MOSトランジスタと容量素子とを互いに分離不能に結合させて形成し、この容量素子の上部電極(対向電極)もしくは下部電極と、抵抗素子もしくはヒューズ素子とを1つのパターニング工程で同時に形成した半導体装置が記載されている。
特開昭60−261154号公報 特開平2−290078号公報 特開平6−283665号公報 特開平7−130861号公報 特開平8−274257号公報 特開平11−195753号公報
容量素子、MOSトランジスタ、及びヒューズ素子は、メモリ回路、電圧値もしくは電流値を調整するためのトリミング回路、回路の一部に欠陥が生じたときでもこの回路を救済して機能を維持させる欠陥救済回路(いわゆる冗長回路)等、種々の回路において併用される。
容量素子は、下部電極、容量誘電体膜及び上部電極を備え、半導体基板を下部電極として利用する場合を除き、少なくとも3層で構成される。一方、MOSトランジスタ用のゲート電極やヒューズ素子は、少なくとも1層で構成される。
少なくとも3層によって構成される容量素子と、少なくとも1層によって構成されるヒューズ素子とを従来の方法によって半導体基板上に形成する場合、配線が形成されていない状態の容量素子及びヒューズ素子を得る過程においてだけでも、少なくとも3種類のエッチングマスクを使い分けて所定の層をパターニングすることが必要である。
フォトリソグラフィ工程の数を増やせば、種々の積層構造のヒューズ素子や、他の能動素子、配線を形成することができるが、フォトリソグラフィ工程数の増加は、生産性の低下や製造コストの上層に繋がる。
本発明の目的は、切断特性が異なる複数種のヒューズ素子をこれらの線幅を異ならせることなく形成する場合でも、フォトリソグラフィ工程の増加を抑制して製造することが可能な半導体装置及びその製造方法を提供することである。
本発明の一観点によると、半導体基板の表面に形成された絶縁膜の上に、第2のヒューズ素子(F2)と第3のヒューズ素子(F3)とを形成する方法であって、(a)前記絶縁膜を覆うように、前記半導体基板の上に、第1の導電層(3)を形成する工程と、(b)前記第1の導電層の上に誘電体層(4)を形成する工程と、(c)前記誘電体層をパターニングし、前記第2のヒューズ素子が配置される領域に該誘電体層(4i)を残すと共に、前記第3のヒューズ素子が配置される領域の前記第1の導電層を露出させる工程と、(d)パターニングされた前記誘電体層を覆うように、前記第1の導電層の上に第2の導電層(5)を形成する工程と、(e)前記第2の導電層の表面のうち、前記第3のヒューズ素子が配置される領域を覆い、かつ前記第2のヒューズ素子が配置される領域は露出させる第1のレジストパターン(13)を形成する工程と、(f)前記第1のレジストパターンをエッチングマスクとして、前記第2の導電層をエッチングし、前記工程cで残された誘電体層を露出させる工程と、(g)前記第1のレジストパターン及び前記工程fで露出された誘電体層を除去する工程と、(h)前記誘電体層を除去した後、前記第1の導電層及び前記第2の導電層の上に、第3の導電層(6)を形成する工程と、(i)前記第3の導電層の表面のうち、前記第2のヒューズ素子及び前記第3のヒューズ素子に対応する領域を、第2のレジストパターン(15)で覆う工程と、(j)前記第2のレジストパターンをエッチングマスクとして、前記第3、第2、及び第1の導電層をエッチングする工程とを有する半導体装置の製造方法が提供される。
本発明の他の観点によると、半導体基板の表面に形成された絶縁膜の上に、第3のヒューズ素子(F3)、台座(PF4)、及び該台座の上に配置された第4のヒューズ素子(F4)を形成する方法であって、(a)前記絶縁膜を覆うように、前記半導体基板の上に、第1の導電層(3)を形成する工程と、(b)前記第1の導電層の上に誘電体層(4)を形成する工程と、(c)前記誘電体層をパターニングし、前記台座に対応する領域に該誘電体層(4k)を残すと共に、前記第3のヒューズ素子が配置される領域の前記第1の導電層を露出させる工程と、(d)パターニングされた前記誘電体層を覆うように、前記第1の導電層の上に第2の導電層(5)を形成する工程と、(e)前記第2の導電層の表面のうち、前記第3のヒューズ素子が配置される領域、及び前記台座に対応する領域を覆う第1のレジストパターン(13)を形成する工程と、(f)前記第1のレジストパターンをエッチングマスクとして、前記第2の導電層をエッチングする工程と、(g)前記第1のレジストパターンを除去する工程と、(h)前記第1のレジストパターンを除去した後、前記第1の導電層及び前記第2の導電層の上に、第3の導電層(6)を形成する工程と、(i)前記第3の導電層の表面のうち、前記第3のヒューズ素子及び前記第4のヒューズ素子に対応する領域を、第2のレジストパターン(15)で覆う工程と、(j)前記第2のレジストパターンをエッチングマスクとして、前記第3、第2、及び第1の導電層をエッチングする工程とを有する半導体装置の製造方法が提供される。
本発明のさらに他の観点によると、 半導体基板の表面に形成された絶縁膜の上に、第2のヒューズ素子(F2)、台座(PF4)、及び該台座の上に配置された第4のヒューズ素子(F4)を形成する方法であって、
(a)前記絶縁膜を覆うように、前記半導体基板の上に、第1の導電層(3)を形成する工程と、
(b)前記第1の導電層の上に誘電体層(4)を形成する工程と、
(c)前記誘電体層の上に、第2の導電層(5)を形成する工程と、
(d)前記第2の導電層の表面のうち、前記台座に対応する領域を覆い、前記第2のヒューズ素子が配置される領域を露出させる第1のレジストパターン(13)を形成する工程と、
(e)前記第1のレジストパターンをエッチングマスクとして、前記第2の導電層をエッチングし、前記第2のヒューズ素子が配置される領域に前記誘電体層を露出させ、前記台座が配置される領域において、前記第1のレジストパターンの下に前記第2の導電層及び前記誘電体層を残す工程と、
(f)前記第1のレジストパターン、及び前記工程eで露出した誘電体層を除去するとともに、前記台座が配置される領域に、前記第2の導電層及び前記誘電体層を残す工程と、
(g)前記誘電体層を除去した後、前記第1の導電層及び前記第2の導電層の上に、第3の導電層(6)を形成する工程と、
(i)前記第3の導電層の表面のうち、前記第2のヒューズ素子及び前記第4のヒューズ素子に対応する領域を、第2のレジストパターン(15)で覆う工程と、
(j)前記第2のレジストパターン、及び前記工程(f)で前記台座が配置される領域に残っている前記誘電体層をエッチングマスクとして、前記第3、第2、及び第1の導電層をエッチングする工程と
を有する半導体装置の製造方法が提供される。
上述の製造方法により、半導体基板の表面の一部の領域上に形成された絶縁膜(2)と、前記絶縁膜の一部の領域上に形成され、基板側から順番に、下層、中層、及び上層が積層された積層構造を有する第3のヒューズ素子(F3)と、前記絶縁膜の他の領域上に形成され、基板側から順番に、下層及び上層が積層された積層構造を有し、該下層が、前記第3のヒューズ素子の下層と同一の材料で形成され、かつ同一の厚さを有し、該上層が、前記第3のヒューズ素子の上層と同一の材料で形成され、かつ同一の厚さを有し、前記第3のヒューズ素子の中層に対応する層は含まない第2のヒューズ素子(F2)とを有する半導体装置が得られる。
さらに、半導体基板の表面の一部の領域上に形成された絶縁膜(2)と、前記絶縁膜の一部の領域上に形成され、基板側から順番に、下層、中層、及び上層が積層された積層構造を有する第3のヒューズ素子(F3)と、前記絶縁膜の他の領域上に形成され、下層と上層との積層構造を有し、該下層が、前記第3のヒューズ素子の下層と同一の材料で形成され、かつ同一の厚さを有し、該上層が誘電体で形成されている台座(PF4)と、前記台座の上に配置され、下層と上層との積層構造を有し、該下層が、前記第3のヒューズ素子の中層と同一の材料で形成され、かつ同一の厚さを有し、該上層が、前記第3のヒューズ素子の上層と同一の材料で形成され、かつ同一の厚さを有する第4のヒューズ素子(F4)とを有する半導体装置が得られる。
さらに、半導体基板の表面の一部の領域上に形成された絶縁膜(2)と、
前記絶縁膜の一部の領域上に形成され、基板側から順番に、下層及び上層が積層された積層構造を有する第2のヒューズ素子(F2)と、
前記絶縁膜の他の領域上に形成され、下層と上層との積層構造を有し、該下層が、前記第2のヒューズ素子の下層と同一の材料で形成され、かつ同一の厚さを有し、該上層が誘電体で形成されている台座(PF4)と、
前記台座の上に配置され、下層と上層との積層構造を有し、該層が、前記第2のヒューズ素子の層と同一の材料で形成され、かつ同一の厚さを有し、該層が、導電材料で形成された第4のヒューズ素子(F4)と
を有する半導体装置が得られる。
リソグラフィ工程数の増加を抑制し、積層構造の異なる複数種類のヒューズ素子を形成することができる。積層構造が異なるヒューズ素子は、平面形状が同一であっても、異なる切断特性を示す。このため、種々の切断特性を有するヒューズ素子を形成することが可能になる。
図1に、実施例による半導体装置の平面図を示す。図1の左から右に向かって順番に、第1のCMOS回路T1、第2のCMOS回路T2、第1〜第3の配線L1〜L3、第1〜第4のヒューズ素子F1〜F4、抵抗素子R1、及び容量素子C1が配置されている。これらの回路素子及び配線は、p型半導体基板の一表面上に配置されている。これらの回路素子及び配線を覆うように、層間絶縁膜(図示せず)が形成される。層間絶縁膜の上面に上層配線(図示せず)が設けられる。
第1のCMOS回路T1は、第1のNMOSトランジスタTr1aと第1のPMOSトランジスタTr1bとを含み、第2のCMOS回路T2は、第2のNMOSトランジスタTr2cと第2のPMOSトランジスタTr2dとを含む。第1のNMOSトランジスタTr1aのゲート電極Gaと第1のPMOSトランジスタTr1bのゲート電極Gbとが、局所配線LL1により相互に接続されている。第2のNMOSトランジスタTr2cのゲート電極Gcと第2のPMOSトランジスタTr2dのゲート電極Gdとが、局所配線LL2により相互に接続されている。
第3の配線L3は、台座PL3の上に配置されている。平面視において、台座PL3は第3の配線L3を内包する。第4のヒューズ素子F4は、台座PF4の上に配置されている。台座PF4は、平面視において第4のヒューズ素子F4を内包する。容量素子C1は、下部電極ELC1と上部電極EUC1とを含んで構成される。平面視において、下部電極ELC1は上部電極EUC1を内包する。
第1〜第4のヒューズ素子F1〜F4には、その長さ方向に延在する縁の少なくとも一方から内側に向かう切り欠き(ノッチ)が形成されている。これらのヒューズ素子に切断電流を流すと、切り欠きが形成された部分の電流密度が、他の部分の電流密度よりも高くなり、容易に切断することが可能になる。図1では、三角形状の切り欠きを示したが、その他の形状、例えば矩形状にしてもよい。また、図1では、片方の縁に切り欠きを設けた場合を示したが、両側の縁に切り欠きを設けてもよい。
図1においては図示を省略した層間絶縁膜に複数のコンタクトホールCHが形成されている。これらのコンタクトホールCH内に充填された導電性プラグを介して、個々の回路素子及び配線が上層配線に接続される。
図2に、図1の一点鎖線A2−A2における断面図を示す。ただし、図2においては、図1に示した第1のPMOSトランジスタTr1b及び第2のNMOSトランジスタTr2cを省略している。p型シリコンからなる半導体基板1の一表面上に、酸化シリコンからなる素子分離絶縁膜2が形成されている。素子分離絶縁膜2により複数の活性領域が画定される。半導体基板1の表層部に、p型ウェル10a及びn型ウェル10dが形成されている。p型ウェル10a内の活性領域に第1のNMOSトランジスタTr1aが配置され、n型ウェル10d内の活性領域に第2のPMOSトランジスタTr2dが配置される。
第1のNMOSトランジスタTr1aは、半導体基板1の表層部に形成されたソース領域Saとドレイン領域Da、両者の間に画定されたチャネル領域、チャネル領域上にゲート絶縁膜Iaを介して形成されたゲート電極Gaを含んで構成される。ソース領域Sa及びドレイン領域Daは、チャネル領域側の相対的に浅くかつ低濃度の領域と、それに連続する相対的に深くかつ高濃度の領域とを含む低濃度ドレイン(LDD)構造とされている。
ゲート電極Gaは、下層3a、中層5a、及び上層6aの3層構造を有する。ゲート電極Gaの側壁上にサイドウォールスペーサが形成されている。サイドウォールスペーサは、ソース及びドレインの高濃度領域にイオン注入するときのマスクとして用いられる。従って、ソース及びドレインの低濃度領域は、このサイドウォールスペーサのほぼ下方に配置される。
図1に示した第1のPMOSトランジスタTr1bは、第1のNMOSトランジスタTr1aと同様の構造を有する。ただし、各構成部分の導電型は、第1のNMOSトランジスタTr1aの対応する構成部分の導電型とは反対である。
第2のPMOSトランジスタTr2dも、第1のNMOSトランジスタTr1aと同様に、ソース領域Sd、ドレイン領域Dd、ゲート絶縁膜Id、及びゲート電極Gdを含んで構成される。第1のNMOSトランジスタTr1aのゲート電極Gaは3層で構成されていたが、第2のPMOSトランジスタTr2dのゲート電極Gdは、下層3d及び上層6dの2層構造を有する。
図1に示した第2のNMOSトランジスタTr2cは、第2のPMOSトランジスタTr2dと同様の構造を有する。ただし、各構成部分の導電型は、第2のPMOSトランジスタTr2dの対応する構成部分の導電型とは反対である。
第1の配線L1から容量素子C1までの各素子は、素子分離絶縁膜2の上に配置されている。第1の配線L1は、下層3eと上層6eとで構成される。第2の配線L2は、下層3f、中層5f、及び上層6fで構成される。第3の配線L3は、台座PL3の上に配置されている。台座PL3は、下層3gと上層4gとで構成される。第3の配線L3は、下層5gと上層6gとで構成される。
第1のヒューズ素子F1は、単層3hで構成される。単層3hの上面が、誘電体膜4hで覆われている。第2のヒューズ素子F2は、下層3iと上層6iとで構成される。第3のヒューズ素子F3は、下層3j、中層5j、及び上層6jで構成される。第4のヒューズ素子F4は、台座PF4の上に配置されている。台座PF4は、下層3kと上層4kとで構成される。第4のヒューズ素子F4は、下層5kと上層6kとで構成される。
抵抗素子R1は、単層3mで構成される。単層3mの上面が、誘電体膜4mで覆われている。容量素子C1は、下部電極ELC1、容量誘電体膜4n、及び上部電極EUC1がこの順番で積層された積層構造を有する。下部電極ELC1は、単層3nで構成される。上部電極EUC1は、下層5nと上層6nで構成される。容量誘電体膜4nは下部電極ELC1の上面の全面を覆う。上部電極EUC1は、容量誘電体膜4nの一部の領域上に形成されている。
第1〜第4のヒューズ素子F1〜F4の下方の、半導体基板1の表層部に、それぞれn型ウェル10h、10i、10j、10kが形成されている。容量素子C1の下方の、半導体基板1の表層部に、n型ウェル10nが形成されている。
これらの素子を覆うように、基板上に層間絶縁膜11が形成されている。層間絶縁膜11に複数のコンタクトホールCHが形成されている。コンタクトホールCH内に、タングステン等からなる導電性プラグが充填されている。層間絶縁膜11の上に上層配線12が形成されている。上層配線12は、層間絶縁膜11及び容量誘電体膜4nを貫通するコンタクトホールCH内の導電性プラグを介して、下層の素子に接続される。
第1〜第3の配線L1〜L3、第1〜第4のヒューズ素子F1〜F4、抵抗素子R1、及び台座PL3、PF4の各々の側壁上に、ゲート電極Ga、Gdの側壁上に形成されているサイドウォールスペーサと同じ材料からなるサイドウォールスペーサが形成されている。さらに、容量素子C1の下部電極ELC1と容量誘電体膜4nとの2層構造体の側壁上、及び上部電極EUC1の側壁上にも、同様のサイドウォールスペーサが形成されている。
第1のNMOSトランジスタTr1aのゲート電極Gaの下層3a、第2のPMOSトランジスタTr2dのゲート電極Gdの下層3d、第1の配線L1の下層3e、第2の配線L2の下層3f、台座PL3の下層3g、第1のヒューズ素子F1を構成する単層3h、第2のヒューズ素子F2の下層3i、第3のヒューズ素子F3の下層3j、台座PF4の下層3k、抵抗素子R1を構成する単層3m、及び下部電極ELC1を構成する単層3nは、同一の導電材料、例えばn型のポリシリコンで形成され、すべてほぼ同じ厚さを有する。
台座PL3の上層4g、第1のヒューズ素子F1の上面を覆う誘電体膜4h、台座PF4の上層4k、抵抗素子R1の上面を覆う誘電体膜4m、及び容量誘電体膜4nは、同一の絶縁材料、例えば酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン、酸化タンタル、フォスフォシリケートガラス(PSG)、ボロフォスフォシリケートガラス(BPSG)等で形成され、すべてほぼ同じ厚さを有する。また、これらの層を複数の絶縁層からなる積層としてもよい。採用可能な積層構造の例として、SiN(SiON)/SiO、SiO(SiON)/SiN/SiO(SiON)、SiO(SiN,SiON)/TaO、SiO(SiON,SiN)/TaO/SiO(SiON,SiN)、及びTaO/SiO(SiN,SiON)が挙げられる。上述の標記は、記号「/」の左側の層が右側の層よりも上に配置されることを意味する。各層の構成元素の組成比は、化学量論的組成比と同一でもよいし、それからずれていてもよい。カッコ記号は、カッコ内の材料が、その直前の材料と置き換え可能であることを意味する。「TaO」として、具体的には、TaOx(例えば1≦x≦3程度)が用いられ、好ましくはTaが用いられる。なお、TaOの代わりに強誘電体材料を用いてもよい。
第1のNMOSトランジスタTr1aのゲート電極Gaの中層5a、第2のPMOSトランジスタTr2dのゲート電極Gdの上層6d、第1の配線L1の上層6e、第2の配線L2の中層5f、第3の配線L3の下層5g、第2のヒューズ素子F2の上層6i、第3のヒューズ素子F3の中層5j、第4のヒューズ素子F4の下層5k、及び上部電極EUC1の下層5nは、同一の導電材料、例えばn型ポリシリコンで形成され、すべてほぼ同じ厚さを有する。
第1のNMOSトランジスタTr1aのゲート電極Gaの上層6a、第2の配線L2の上層6f、第3の配線L3の上層6g、第3のヒューズ素子F3の上層6j、第4のヒューズ素子F4の上層6k、及び上部電極EUC1の上層6nは、同一の導電材料、例えば金属または金属シリサイド等で形成され、すべてほぼ同じ厚さを有する。使用される金属の例として、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、コバルト(Co)、クロム(Cr)、ハフニウム(Hf)、ニッケル(Ni)、イリジウム(Ir)、ニオブ(Nb)、白金(Pt)、ジルコニウム(Zr)等、及びこれらの金属から任意に選択した金属同士の合金が挙げられる。使用される金属シリサイドの例として、タングステンシリサイド(WSix)、モリブデンシリサイド(MoSix)、チタンシリサイド(TiSix)、タンタルシリサイド(TaSix)、コバルトシリサイド(CoSix)、クロムシリサイド(CrSix)、ニッケルシリサイド(NiSix)等が挙げられる。特に、NiやCoは、比較的低温でシリサイドを形成することができ、シリサイド膜の抵抗を低くできる。このため、低抵抗化の観点から、第3の導電層6の材料としてNiSixやCoSixを選択することが好ましい。また、NiSixやCoSixの融点が比較的低いため、容易に切断可能なヒューズ素子が得られる。
次に、図3〜図8を参照して、実施例による半導体装置の製造方法について説明する。図3〜図8は、図2に示した断面図に対応する製造途中の半導体装置の断面を示す。以下の説明では、図1に示した第1のPMOSトランジスタTr1b及び第2のNMOSトランジスタTr2cに関する説明を省略している。第1のPMOSトランジスタTr1bのゲート電極Gbは、第1のNMOSトランジスタTr1aのゲート電極Gaと同一の工程で形成される。第2のNMOSトランジスタTr2cのゲート電極Gcは、第2のPMOSトランジスタTr2dのゲート電極Gdと同一の工程で形成される。第1のPMOSトランジスタTr1bのソース領域Sb及びドレイン領域Dbは、第2のPMOSトランジスタTr2dのソース領域Sd及びドレイン領域Ddと同一の工程で形成される。第2のNMOSトランジスタTr2cのソース領域Sc及びドレイン領域Dcは、第1のNMOSトランジスタTr1aのソース領域Sa及びドレイン領域Daと同一の工程で形成される。
図3に示すように、p型シリコンからなる半導体基板1の表層部に、n型ウェル10d、10h、10i、10j、10k、及び10nを形成し、p型ウェル10aを形成する。これらのウェルは、n型不純物またはp型不純物をイオン注入し、その後活性化アニールを行うことにより形成される。
半導体基板1の表面に、厚さ約500nmの素子分離絶縁膜2を、シリコン選択酸化(LOCOS)法により形成する。以下、LOCOS法について簡単に説明する。まず、厚さ約50nmのバッファ用酸化シリコン膜を熱酸化により形成する。バッファ用酸化シリコン膜上に、所定形状の厚さ約150nmの窒化シリコンからなるマスクパターンを形成する。マスクパターンで覆われていない領域の半導体基板1の表層部を選択的に熱酸化する。これにより、素子分離絶縁膜2が形成される。その後、マスクパターンをリン酸等で除去する。バッファ用酸化シリコン膜を例えば希フッ酸を用いて除去する。
素子分離絶縁膜2で覆われていない活性領域内に半導体基板1の表面が露出する。露出した表面を高温熱酸化することによりゲート絶縁膜Ia及びIdを形成する。
バッファ用酸化シリコン膜を形成する前または後に、必要に応じて、MOSトランジスタのチャネル領域に、しきい値調整用のイオン注入を行う。なお、このイオン注入は、ゲート絶縁膜Ia及びIdを形成した後に行ってもよい。
素子分離絶縁膜2は、微細化に適したシャロートレンチアイソレーション(STI)法により形成してもよい。
素子分離絶縁膜2及びゲート絶縁膜Ia、Id上に、n型ポリシリコンまたはn型アモルファスシリコンからなる第1の導電層3を形成する。
以下、第1の導電層3の形成方法について簡単に説明する。まず、モノシラン(SiH)と窒素(N)とを2:8の割合で混合したガスを用いて、化学気相成長(CVD)により、ポリシリコン層をコンフォーマルに堆積させる。ガスの流量を200sccmとする。成長時の雰囲気圧力は30Pa、基板温度は600℃とする。基板温度を低くするとアモルファスシリコン層が堆積される。アモルファスシリコン層を堆積させた後に600℃以上で熱処理を行うことにより、ポリシリコン層を形成してもよい。得られたポリシリコン層に、リン等のn型不純物を、例えば熱拡散法により添加することにより、第1の導電層3が得られる。第1の導電層3のn型不純物の濃度は、例えば1×1016cm−3〜1×1020cm−3である。
熱拡散法の代わりにイオン注入法を用いてもよい。イオン注入法を用いると、不純物濃度をより高精度に制御することができる。このため、第1の導電層3を導電部分として利用している素子の抵抗値を高精度に制御することが可能になる。なお、不純物を、ポリシリコンの成膜中に添加してもよい。
シート抵抗を低くするという観点からは、第1の導電層3を厚くすることが望ましい。一方、微細加工の観点からは、薄い方が望ましい。そのため、第1の導電層3の膜厚は、好ましくは50〜1000nmの範囲内で選択し、さらに好ましくは、100〜300nmの範囲内で選択する。
次に、第1の導電層3の上に、誘電体層4を形成する。誘電体層4は、後の工程でパターニングされることにより、図2に示した容量誘電体膜4n等になる。誘電体層4は、図2を参照して説明したように、酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン等の単層構造、または種々の積層構造を有する。酸化シリコン層は、テトラエチルオルソシリケート(TEOS)とオゾン(O)とを含む混合ガスを原料ガスとしたプラズマ励起型化学気相成長(PE−CVD)または電子サイクロトロン共鳴(ECR)プラズマを用いたCVDにより形成することができる。その他に、熱酸化やスピンオングラス法によって形成することも可能である。窒化シリコン膜及び酸窒化シリコン膜は、TEOS、酸素(O)もしくはオゾン、及び窒素酸化物(NOx)を含む混合ガスを用いたPE−CVDまたはECRプラズマを用いたCVDにより形成することができる。
誘電体層4は、図2に示した容量誘電体膜4nになる。このため、誘電体層4の厚さは、容量素子C1に求められる静電容量等から決定される。誘電体層4の上に、例えばノボラック系フォトレジストを塗布し、選択的に露光した後、現像することによってレジストパターン8を形成する。レジストパターン8は、第2のPMOSトランジスタTr2d、第1の配線L1、第3の配線L3、第1のヒューズ素子F1、第2のヒューズ素子F2、第4のヒューズ素子F4、抵抗素子R1、及び容量素子C1の配置される領域を覆う。
レジストパターン8をマスクとして、誘電体層4を選択的にエッチングする。誘電体層4のエッチングに伴って、第1のNMOSトランジスタTr1aのゲート電極となる第1の導電層3の表面が露出する。このため、誘電体層4のエッチングは、第1の導電層3の表面を清浄に保つことができ、かつ第1の導電層3に対する誘電体層4のエッチング選択比が高くなる条件で行うことが好ましい。
例えば、誘電体層4が最下層を酸化シリコン膜とする積層構造を有する場合には、最下層の酸化シリコン膜よりも上の層はドライエッチングにより除去し、最下層の酸化シリコン膜をウェットエッチングにより除去することが好ましい。最下層以外の層が酸化シリコンや窒化シリコンで形成されている場合には、これらの層のドライエッチングは、例えばテトラフルオロメタン(CF)とトリフルオロメタン(CHF)との混合ガスを用い、雰囲気圧力を約21Pa(約160mTorr)、周波数13.56MHzのRFパワーを約700Wとして、RFプラズマエッチングにより行うことができる。
誘電体層4を除去した後、所定の剥離液によりレジストパターン8を除去する。
図4に示すように、第2のPMOSトランジスタTr2dが配置される活性領域の上方に誘電体膜4dが残り、第1の配線L1、第3の配線L3、第1のヒューズ素子F1、第2のヒューズ素子F2、第4のヒューズ素子F4、抵抗素子R1、及び容量素子C1の下部電極に対応する領域に、それぞれ誘電体膜4e、4g、4h、4i、4k、4m、及び4nが残る。
パターニングされたこれらの誘電体膜を覆うように、全面に、n型のポリシリコンからなる第2の導電層5を形成する。第2の導電層5の形成方法は、第1の導電層3の形成方法と同一である。第2の導電層5は、シート抵抗の観点からは厚いほうが好ましく、微細加工の観点からは薄い方が好ましい。このため、第2の導電層5の厚さの好ましい範囲は20〜1000nmであり、より好ましい範囲は80〜300nmである。
必要に応じて、第2の導電層5の形成前に熱処理を行ってもよい。この熱処理によって誘電体膜4d、4e、4g、4h、4i、4k、4m、及び4nを緻密化させて、その電気的及び物理的特性を改善させることができる。さらに、第2の導電層5の形成後に行われる熱処理時に、誘電体膜4d、4e、4g、4h、4i、4k、4m、及び4nからのデガスが抑制され、誘電体膜と第2の導電層5との密着性の低下を防止することができる。
第2の導電層5の上に、レジストパターン13を形成する。レジストパターン13は、第1のNMOSトランジスタTr1aが配置される領域、第2の配線L2、第3の配線L3、第1のヒューズ素子F1、第3のヒューズ素子F3、第4のヒューズ素子F4、抵抗素子R1、及び容量素子C1が配置される領域を覆う。
図5に示すように、レジストパターン13をマスクとして、第2の導電層5をエッチングする。第2の導電層5は、例えば塩素(Cl)と酸素(O)との混合ガスのECRプラズマを用いたエッチングにより行うことができる。エッチング条件の一例として、塩素の流量を25sccm、酸素の流量を11sccm、雰囲気圧力を0.27Pa(2mTorr)、周波数13.56MHzのRFパワーを40W、周波数2.45GHzのマイクロ波パワーを1400W、基板温度を15〜20℃とする。なお、エッチングガスとして、テトラフルオロメタン(CF)または六フッ化硫黄(SF)を用いることも可能である。または、HBr等の臭素含有ガスを用いてもよい。臭素含有ガスを用いると、酸化シリコンに対するシリコンのエッチング選択比が高くなり、誘電体層4が薄い場合に特に臭素含有ガスを用いる効果が顕著になる。
誘電体膜4d、4e、及び4iが露出し、さらに第1の導電層3の表層部が薄くエッチングされた時点でエッチングを停止させる。その後、レジストパターン13を除去する。第2の導電層5の底面までエッチングが進んだ時点でエッチングを停止させてもよいが、第1の導電層3の表層部までオーバエッチングを行うことにより、誘電体膜4d、4e、及び4iの上に第2の導電層5の一部が残留することを防止できる。
図6に示すように、図5の状態で露出していた誘電体膜4d、4e、4iを除去する。なお、誘電体膜4d、4e、4iの除去は、図5に示したレジストパターン13を除去する前に行ってもよい。誘電体膜4dの除去に伴って、第2のPMOSトランジスタTr2dのゲート電極領域の第1の導電層3の表面が露出する。このため、誘電体膜4d、4e、及び4iのエッチングは、第1の導電層3の表面を清浄に保つことができ、かつ第1の導電層3に対する誘電体膜4d等のエッチング選択比の高い条件で行うことが好ましい。例えば、図3に示した誘電体層4をエッチングする方法と同じ方法を採用することができる。
図5に示したレジストパターン13を除去した後に、誘電体膜4d等のエッチングを行う場合には、第2の導電層5の表面に形成されている自然酸化膜を除去することができる。これにより、第2の導電層5の上に形成される層(図7の第3の導電層6)の密着性の向上、及び接触抵抗の低減が期待できる。
誘電体膜4d、4e、及び4iのエッチング後、酸化シリコンの残渣物やパーティクルが残存する場合、ドライエッチングに起因して第1の導電層3の表面にダメージ層が形成される場合、または第1の導電層3の表面に自然酸化膜が形成される場合には、これらを除去するために、バッファードフッ酸(フッ酸とフッ化アンモニウムと水との混合液)を用いて、ライトエッチングを行うことが好ましい。これにより、次に形成する第3の導電層6(図7)の剥離や、導電性の低下を防止することができる。
図7に示すように、基板全面を覆うように、第3の導電層6を形成する。第3の導電層6は、図2に示したゲート電極Gaの上層6a、第2の配線L2の上層6f、第3の配線L3の上層6g、第3のヒューズ素子F3の上層6j、第4のヒューズ素子F4の上層6k、上部電極EUC1の上層6nになる。従って、第3の導電層6は、金属または金属シリサイドで形成する。
これらの層を金属及び金属シリサイドのいずれによって形成する場合にも、第3の導電層6はスパッタリングまたはCVDにより形成することができる。
例えばDCマグネトロンスパッタリング装置によりWSix層を形成する場合には、タングステンシリサイドのターゲットを用い、雰囲気圧力約1Pa(8mTorr)、Arガス流量30sccm、基板温度180℃、投入電力2000Wの条件で成膜することができる。他の組成の金属シリサイド膜を形成する場合には、ターゲットを、成膜すべき膜の組成と同じか、または近似する組成とし、上記条件と同様の条件で成膜することができる。
WSix層をCVDで成膜する場合には、原料ガスとして六フッ化タングステン(WF)とモノシラン(SiH)を用いることができる。
第1の導電層3及び第2の導電層5がポリシリコンで形成されているため、シリサイド反応を行う金属層を堆積し、熱処理を行うことによりシリサイド反応を生じさせて、金属シリサイド層を形成することも可能である。
第3の導電層6を金属シリサイドで形成する場合には、成膜後に、その組成に応じて、概ね600〜1100℃で5〜30秒間の熱処理を行うことが好ましい。この熱処理は、例えばラピッドサーマルアニール(RTA)装置を用いて行うことができる。第3の導電層6をWSixで形成する場合には、熱処理温度を約1000℃にすることが好ましい。この熱処理により、図2に示した上部電極EUC1やゲート電極Gaの電気抵抗を低減させることができる。また、層間絶縁膜11を形成した後に、当該層間絶縁膜11の焼き締めのために行われる熱処理時等に、第3の導電層6とその下の第1の導電層3や第2の導電層5との間で剥離が生じることを防止できる。金属シリサイドからなる第3の導電層6の低抵抗化のための熱処理は、層間絶縁膜11を形成する前の所望の時期に行うことができる。
第3の導電層6の上に、レジストパターン15を形成する。レジストパターン15は、図2に示したゲート電極Ga、Gd、第1〜第3の配線L1〜L3、第2〜第4のヒューズ素子F2〜F4、及び上部電極EUC1に対応する領域を覆う。レジストパターン15をマスクとして、第3の導電層6から第1の導電層3までをエッチングする。このエッチングは、ECRプラズマエッチング装置を用いて行うことができる。例えば、使用するエッチングガスは塩素と酸素との混合ガスであり、それぞれの流量は25sccm及び11sccmである。エッチング条件は、雰囲気圧力0.27Pa(2mTorr)、13.56MHzのRFパワー40W、2.45GHzのマイクロ波パワー1400W、基板温度15〜20℃とすることができる。エッチング後、レジストパターン15を除去する。
エッチングガスとして、HBr等の臭素含有ガスを用いてもよい。臭素含有ガスを用いると、酸化シリコンに対するシリコンのエッチング選択比を高くすることできる。このため、誘電体膜4h、4m、ゲート絶縁膜Ia、Id、素子分離絶縁膜2の膜減りを抑制し、かつ第3の導電層6から第1の導電層3までエッチングすることが可能になる。なお、塩素と酸素との混合ガスを用いてエッチングを行った後、臭素含有ガスでオーバエッチングを行ってもよい。
図8に示すように、第1のヒューズ素子F1が配置される領域及び抵抗素子R1が配置される領域においては、第3の導電層6及び第2の導電層5をエッチングした後、既にパターニングされている誘電体膜4h及び4mがマスクとなり、その下に第1の導電層3h及び3mが残る。これにより、第1の導電層3の単層構造を有する第1のヒューズ素子F1及び抵抗素子R1が形成される。
第3の配線L3が配置される領域においては、マスクパターン15をエッチングマスクとして第2の導電層5の底面までエッチングが進むと、既にパターニングされている誘電体膜4gの一部が露出する。この誘電体膜4gがマスクとなり、第1の導電層3がエッチングされる。これにより、誘電体膜4gの下に第1の導電層3gが残る。同様に、第4のヒューズ素子F4が配置される領域においては、誘電体膜4kの下に第1の導電層3kが残り、容量素子C1が配置される領域においては、誘電体膜4nの下に第1の導電層3nが残る。これにより、第1の導電層3と誘電体層4との積層からなる台座PL3及びPF4が形成され、第2の導電層5と第3の導電層6とからなる第3の配線L3及び第4のヒューズ素子F4が形成される。さらに、第1の導電層3の単層からなる下部電極ELC1が形成される。また、第2の導電層5と第3の導電層6とからなる2層構造の上部電極EUC1が形成される。
第1の導電層3と第2の導電層5と第3の導電層6との3層構造を有するゲート電極Ga、第2の配線L2、及び第3のヒューズ素子F3が形成される。さらに、第1の導電層3と第3の導電層6との2層構造を有するゲート電極Gd、第1の配線L1、及び第2のヒューズ素子F2が形成される。
図2に示すように、周知の方法で、LDD構造を有するソース及びドレイン領域を形成する。以下、ソース及びドレイン領域の形成方法を簡単に説明する。第2のPMOSトランジスタTr2dが配置される領域に開口を有するレジストパターンをマスクとして、低濃度領域を形成するためのイオン注入を行う。次に、第1のNMOSトランジスタTr1aが配置される領域に開口を有するレジストパターンをマスクとして、低濃度領域を形成するためのイオン注入を行う。
ゲート電極Ga及びGdの側壁上に、酸化シリコンからなるサイドウォールスペーサを形成する。サイドウォールスペーサは、例えば酸化シリコン等の絶縁膜を全面に形成し、この絶縁膜をリアクティブイオンエッチング(RIE)等の異方性エッチングでエッチバックすることによって形成される。このとき、第1〜第3の配線L1〜L3、第1〜第4のヒューズ素子F1〜F4、台座PL3、PF4、抵抗素子R1、上部電極EUC1、及び下部電極ELC1と容量誘電体膜4nとの積層構造体の側壁上にもサイドウォールスペーサが形成される。
サイドウォールスペーサを形成するための絶縁膜のエッチバック時に、第1のヒューズ素子F1、抵抗素子R1、台座PL3、PF4、及び下部電極ELC1の上面を覆っている誘電体膜4h、4m、4g、4k、及び4nもエッチングされる場合がある。ただし、これらの誘電体膜の下の第1の導電層3はポリシリコンで形成されているため、誘電体膜がエッチング除去されたとしても、第1の導電層3はエッチングされない。誘電体膜4h、4m、4g、4k、及び4nの材料や膜厚を適当に選択することにより、エッチバック時の保護膜として機能させることができる。また、誘電体膜4h、4m、4g、4k、及び4nの材料と、サイドウォールスペーサの材料とを、相互にエッチング特性の異なるものとすることにより、誘電体膜4h、4m、4g、4k、及び4nを、エッチバック時におけるエッチングマスクとして利用することができる。
また、サイドウォールスペーサを形成するときのエッチバックによって、ソース領域Sa、Sd、及びドレイン領域Da、Ddの上のゲート絶縁膜Ia及びIdが除去される。その後、ソース領域Sa、Sd、及びドレイン領域Da、Ddの表面に自然酸化膜が形成される。図2では、この自然酸化膜と、エッチバック前から形成されていたゲート絶縁膜とを区別することなく記載している。
第2のPMOSトランジスタTr2dが配置される領域に開口を有するレジストパターン及びサイドウォールスペーサをマスクとして、高濃度領域を形成するためのイオン注入を行う。次に、第1のNMOSトランジスタTr1aが配置される領域に開口を有するレジストパターン及びサイドウォールスペーサをマスクとして、高濃度領域を形成するためのイオン注入を行う。これにより、ソース領域Sa、Sd、及びドレイン領域Da、Ddが形成される。イオン注入後、活性化アニールを行う。
第2のPMOSトランジスタTr2dのソース及びドレインの高濃度領域形成のためのイオン注入時に、第1〜第4のヒューズ素子F1〜F4にも同時にp型不純物を注入してもよい。p型不純物を注入すると、第1〜第4のヒューズ素子F1〜F4の電気抵抗が高くなり、切断されにくくなる。逆に、第1のNMOSトランジスタTr1aのソース及びドレインの高濃度領域形成のためのイオン注入時に、第1〜第4のヒューズ素子F1〜F4にも同時にn型不純物を注入すると、これらのヒューズ素子の電気抵抗を下げることができる。ヒューズ素子に求められる切断特性に応じて、ヒューズ素子に不純物を注入するか否かを選択すればよい。
さらに、第1のNMOSトランジスタTr1aのソース及びドレインの高濃度領域形成のためのイオン注入時に、第1〜第3の配線L1〜L3にn型不純物を注入することにより、配線の電気抵抗を下げることができる。
層間絶縁膜11の形成、複数のコンタクトホールCHの形成、導電プラグの充填、上層配線12の形成工程を経て、実施例による半導体装置が得られる。
次に、複数の工程で形成されるレジストパターンの平面形状の関係について説明する。
第1のNMOSトランジスタTr1aが配置される領域においては、図4に示したレジストパターン13がゲート電極Gaを内包する領域を覆う。図5に示した工程で、ゲート電極Gaを内包する領域に、第1の導電層3及び第2の導電層5が残る。図7に示したレジストパターン15の平面形状が、ゲート電極Gaの平面形状に対応する。同様に、図4に示したレジストパターン13が、第2の配線L2及び第3のヒューズ素子F3を内包する領域を覆う。図7に示したレジストパターン15の平面形状が、第2の配線L2及び第3のヒューズ素子F3の平面形状に対応する。
第2のPMOSトランジスタTr2dが配置される領域においては、図3に示した工程で、ゲート電極Gdを内包する領域がレジストパターン8で覆われ、図4に示したように誘電体膜4dが残される。この領域はレジストパターン13で覆われないため、図5の工程で第2の導電層5が除去される。ただし、誘電体膜4dが残されているため、第1の導電層3のゲート電極となる領域がオーバエッチングされることなく残る。図7に示したレジストパターン15の平面形状が、ゲート電極Gdの平面形状に対応する。これにより、図8に示したように、第1の導電層3と第3の導電層6との2層構造のゲート電極Gdが残る。
第1の配線L1及び第2のヒューズ素子F2が配置される領域においても同様に、図3に示したレジストパターン8が第1の配線L1及び第2のヒューズ素子F2を内包する領域を覆う。図7に示したレジストパターン15の平面形状が、第1の配線L1及び第2のヒューズ素子F2の平面形状に対応する。
第3の配線L3が配置される領域においては、図3に示したレジストパターン8の平面形状に対応する誘電体膜4g(図4)が残る。図4に示したレジストパターン13は、誘電体膜4gと同じ平面形状を有するか、またはそれよりもやや小さく形成される。レジストパターン13をやや小さく形成した場合には、図5に示した状態において、誘電体膜4hの上面の外周近傍領域が、レジストパタン13の側面よりも外側にテラス状に突出する。この誘電体膜4hの突出部分は、図6に示した誘電体膜の除去工程で除去される。すなわち、誘電体膜除去工程後に残っている誘電体膜4h(図6)の平面形状は、図4のレジストパターン13の平面形状に対応する。図6の誘電体膜4hの平面形状は、図2に示した台座PL3の平面形状と同一である。従って、図4に示したレジストパターン13の平面形状が、台座PL3の平面形状に対応することになる。第3の配線L3自体の平面形状は、図7に示したレジストパターン15の平面形状に対応する。
同様に、第4のヒューズ素子F4が配置される領域においても、図4のレジストパターン13が、誘電体膜4mと同一の平面形状(すなわち図3のレジストパターン8の平面形状)を有するか、またはそれよりもやや小さく形成される。図4のレジストパターン13の平面形状が、図2に示した台座PF4に対応する。第4のヒューズ素子F4自体の平面形状は、図7に示したレジストパターン15の平面形状に対応する。
第1のヒューズ素子F1が配置される領域においては、図4に示したレジストパターン13が、誘電体膜4hと同一の平面形状を有するか、またはそれよりもやや小さく形成される。図7に示した工程において、第1のヒューズ素子F1に対応する領域がレジストパターン15で覆われないため、第3の導電層6及び第2の導電層5が除去され、誘電体膜4hと第1の導電層3とが残る。これにより、第1のヒューズ素子F1は、第1の導電層3で構成された単層構造になり、図4に示したレジストパターン13と同一の平面形状を有することになる。同様に、抵抗素子R1も単層構造になる。
このように、3回のフォトリソグラフィ工程を実行することにより、積層構造の異なる4種類のヒューズ素子を形成することができる。同時に、積層構造の異なる3種類の配線、抵抗素子、及び容量素子を形成することができる。
上記実施例では、積層構造の異なる4種類のヒューズ素子F1〜F4を形成することができる。このため、切断特性の異なる種々のヒューズ素子を配備することが可能になる。
通常、ヒューズ素子はデザインルールの最小線幅になるように設計される。複数のヒューズ素子の線幅をデザインルールの最小線幅に揃えても、積層構造を異ならせることにより、切断特性の異なる複数のヒューズ素子が得られる。
例えば、図2に示した第2のヒューズ素子F2の下層3iの厚さを150nmとし、第4のヒューズ素子F4の下層5kの厚さを100nmとし、両者を同一不純物濃度のポリシリコンで形成すれば、第2のヒューズ素子F2を切断するための電流値を、第4のヒューズ素子F4を切断するために必要な電流値よりも10〜15%程度大きくすることが可能になる。ただし、両ヒューズ素子の上層6i及び6kの膜厚は等しいとする。
第4のヒューズ素子F4の台座PF4の下層3kに電流を流すことにより、第4のヒューズ素子F4を予熱することができる。予熱しておくことにより、第4のヒューズ素子F4を切断するために必要となる電流値または電圧値を低減させることができる。パルス電流によって切断する場合には、切断に要するパルス数を低減させることができる。これにより、切断に要する時間を短くすることができる。
また、台座PF4を第4のヒューズ素子F4に対して相対的に大きくすることにより、第4のヒューズ素子F4の切断時に発生する熱を吸収または放散させることができる。これにより、第4のヒューズ素子F4の切断時に発生する熱により、近傍の回路素子が受けるダメージを低減させることができる。
第1〜第3の配線L1〜L3は、それぞれ第2〜第4のヒューズ素子F2〜F4と同じ積層構造を有する。第2の配線L2、第3の配線L3、第1の配線L1の順番に低抵抗化し易い構造とされている。配線抵抗を低くしたい場合には、第2の配線L2のように3層構造とすることが好ましい。ただし、3層構造にすると、大きな段差が生じてしまう。段差を低くしたい場合には、第1の配線L1のような2層構造とすることが好ましい。
これらの配線は、過電流による発熱を抑制するために、必要に応じて、同一積層構造をとるヒューズ素子よりも幅の広い平面形状になるように設計される。また、流れる電流量が少ない場合には、配線を第1のヒューズ素子F1と同様に単層構造にしてもよい。
第1のNMOSトランジスタTr1aのゲート電極Gaや、第2の配線L2のように3層構造にすると、2層構造のものに比べて容易に低抵抗化することができる。ゲート電極を低抵抗化することにより、高速動作に適したMOSトランジスタが得られる。また、ゲート電極Gaの最上層に金属シリサイド層6aを配置すると、ソース及びドレインへのイオン注入時に注入される不純物が、ゲート電極Gaの下層3aまで到達しにくくなる。このため、下層3aの不純物濃度が、ソース及びドレイン形成のためのイオン注入の影響を受けにくくなる。これにより、所望の電気的特性を有するNMOSトランジスタTr1aを得やすくなる。
これに対し、第2のPMOSトランジスタTr2dのゲート電極Gdや第1の配線L1のように2層構造のものは、低抵抗化の点で3層構造のものに劣るが、3層構造のものに比べて、段差が低くなるという利点を有する。いずれの積層構造を採用するかは、必要とされる導電率や、許容される段差等に基づいて決定すればよい。
図7に示した工程において、第1の導電層3と第2の導電層5とのエッチングが並行して進行する。例えば、第3の導電層6がエッチングされた後に、容量素子C1が配置される位置に残された第2の導電層5の露出した部分と、第2の導電層5が既に除去されている領域に露出した第1の導電層3とのエッチングが並行して進む。誘電体層4や素子分離絶縁膜2の膜減りを避けたい場合には、第1の導電層3と第2の導電層5との厚さを、なるべく等しくすることが好ましい。例えば、両者の膜厚の差を、第1の導電層3の膜厚と第2の導電層5の膜厚との平均値の数十%以下、具体的には20%以下にすることが好ましい。
なお、臭素含有ガスを用いたドライエッチングのように、酸化シリコンに対するシリコンのエッチング選択比を高くできる場合には、第1の導電層3と第2の導電層5との厚さが大きく異なっていても、誘電体層5や素子分離絶縁膜2の膜減りを抑制することが可能である。
上記実施例において、容量素子C1に印加する電圧の極性が反転しても電気的特性の対称性を維持するために、第1の導電層3及び第2の導電層5のうち、少なくとも容量誘電体膜4nに接する部分の不純物濃度を等しくすることが好ましい。
第3のヒューズ素子F3の配置される場所においては、第2の導電層5がエッチングされた後に、その下の第1の導電層3がエッチングされるため、両者の膜厚をほぼ等しくする効果は少ない。第3のヒューズ素子F3のような積層構造の素子を有しない半導体装置を作製する場合には、第1の導電層3の膜厚と第2の導電層5の膜厚とをほぼ等しくする効果が大きい。
上記実施例による半導体装置では、第1〜第4のヒューズ素子F1〜F4の下方に、それぞれn型ウェル10h〜10kが形成されている。ヒューズ素子の切断時の発熱により、基板にダメージが残った場合にも、n型ウェル10h〜10kを形成しておくことにより、基板への不要なリーク電流の発生を防止することができる。容量素子C1の下方のn型ウェル10nは、容量素子C1と半導体基板1との間の寄生容量を低減させる機能を有する。半導体基板1としてn型のシリコン基板を用いる場合には、n型ウェル10h〜10k、10nに代えてp型ウェルを形成すればよい。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
実施例による半導体装置の平面図である。 実施例による半導体装置の断面図である。 実施例による半導体装置の製造途中の状態の断面図(その1)である。 実施例による半導体装置の製造途中の状態の断面図(その2)である。 実施例による半導体装置の製造途中の状態の断面図(その3)である。 実施例による半導体装置の製造途中の状態の断面図(その4)である。 実施例による半導体装置の製造途中の状態の断面図(その5)である。 実施例による半導体装置の製造途中の状態の断面図(その6)である。
符号の説明
1:半導体基板、2:素子分離絶縁膜、3:第1の導電層、4:誘電体層、5:第2の導電層、6:第3の導電層、8、13、15:レジストパターン、10a、p型ウェル、10d、10h〜10k、10n:n型ウェル、11:層間絶縁膜、12:上層配線、T1:第1のCMOS回路、T2:第2のCMOS回路、Tr1a:第1のNMOSトランジスタ、Tr1b:第1のPMOSトランジスタ、Tr2c:第2のNMOSトランジスタ、Tr2d:第2のPMOSトランジスタ、L1:第1の配線、L2:第2の配線、L3:第3の配線、F1:第1のヒューズ素子、F2:第2のヒューズ素子、F3:第3のヒューズ素子、F4:第4のヒューズ素子、R1:抵抗素子、C1:容量素子、PL3、PF4:台座、CH:コンタクトホールELC1:下部電極、EUC1:上部電極、LL1、LL2:局所配線、Ga〜Gd:ゲート電極、Sa、Sd:ソース領域、Da、Dd:ドレイン領域、Ia、Id:ゲート絶縁膜

Claims (8)

  1. 半導体基板の表面に形成された絶縁膜の上に、第2のヒューズ素子(F2)と第3のヒューズ素子(F3)とを形成する方法であって、
    (a)前記絶縁膜を覆うように、前記半導体基板の上に、第1の導電層(3)を形成する工程と、
    (b)前記第1の導電層の上に誘電体層(4)を形成する工程と、
    (c)前記誘電体層をパターニングし、前記第2のヒューズ素子が配置される領域に該誘電体層(4i)を残すと共に、前記第3のヒューズ素子が配置される領域の前記第1の導電層を露出させる工程と、
    (d)パターニングされた前記誘電体層を覆うように、前記第1の導電層の上に第2の導電層(5)を形成する工程と、
    (e)前記第2の導電層の表面のうち、前記第3のヒューズ素子が配置される領域を覆い、かつ前記第2のヒューズ素子が配置される領域は露出させる第1のレジストパターン(13)を形成する工程と、
    (f)前記第1のレジストパターンをエッチングマスクとして、前記第2の導電層をエッチングし、前記工程cで残された誘電体層を露出させる工程と、
    (g)前記第1のレジストパターン及び前記工程fで露出された誘電体層を除去する工程と、
    (h)前記誘電体層を除去した後、前記第1の導電層及び前記第2の導電層の上に、第3の導電層(6)を形成する工程と、
    (i)前記第3の導電層の表面のうち、前記第2のヒューズ素子及び前記第3のヒューズ素子に対応する領域を、第2のレジストパターン(15)で覆う工程と、
    (j)前記第2のレジストパターンをエッチングマスクとして、前記第3、第2、及び第1の導電層をエッチングする工程と
    を有する半導体装置の製造方法。
  2. 半導体基板の表面に形成された絶縁膜の上に、第3のヒューズ素子(F3)、台座(PF4)、及び該台座の上に配置された第4のヒューズ素子(F4)を形成する方法であって、
    (a)前記絶縁膜を覆うように、前記半導体基板の上に、第1の導電層(3)を形成する工程と、
    (b)前記第1の導電層の上に誘電体層(4)を形成する工程と、
    (c)前記誘電体層をパターニングし、前記台座に対応する領域に該誘電体層(4k)を残すと共に、前記第3のヒューズ素子が配置される領域の前記第1の導電層を露出させる工程と、
    (d)パターニングされた前記誘電体層を覆うように、前記第1の導電層の上に第2の導電層(5)を形成する工程と、
    (e)前記第2の導電層の表面のうち、前記第3のヒューズ素子が配置される領域、及び前記台座に対応する領域を覆う第1のレジストパターン(13)を形成する工程と、
    (f)前記第1のレジストパターンをエッチングマスクとして、前記第2の導電層をエッチングする工程と、
    (g)前記第1のレジストパターンを除去する工程と、
    (h)前記第1のレジストパターンを除去した後、前記第1の導電層及び前記第2の導電層の上に、第3の導電層(6)を形成する工程と、
    (i)前記第3の導電層の表面のうち、前記第3のヒューズ素子及び前記第4のヒューズ素子に対応する領域を、第2のレジストパターン(15)で覆う工程と、
    (j)前記第2のレジストパターンをエッチングマスクとして、前記第3、第2、及び第1の導電層をエッチングする工程と
    を有する半導体装置の製造方法。
  3. 半導体基板の表面に形成された絶縁膜の上に、第2のヒューズ素子(F2)、台座(PF4)、及び該台座の上に配置された第4のヒューズ素子(F4)を形成する方法であって、
    (a)前記絶縁膜を覆うように、前記半導体基板の上に、第1の導電層(3)を形成する工程と、
    (b)前記第1の導電層の上に誘電体層(4)を形成する工程と、
    (c)前記誘電体層の上に、第2の導電層(5)を形成する工程と、
    (d)前記第2の導電層の表面のうち、前記台座に対応する領域を覆い、前記第2のヒューズ素子が配置される領域を露出させる第1のレジストパターン(13)を形成する工程と、
    (e)前記第1のレジストパターンをエッチングマスクとして、前記第2の導電層をエッチングし、前記第2のヒューズ素子が配置される領域に前記誘電体層を露出させ、前記台座が配置される領域において、前記第1のレジストパターンの下に前記第2の導電層及び前記誘電体層を残す工程と、
    (f)前記第1のレジストパターン、及び前記工程eで露出した誘電体層を除去するとともに、前記台座が配置される領域に、前記第2の導電層及び前記誘電体層を残す工程と、
    (g)前記誘電体層を除去した後、前記第1の導電層及び前記第2の導電層の上に、第3の導電層(6)を形成する工程と、
    (i)前記第3の導電層の表面のうち、前記第2のヒューズ素子及び前記第4のヒューズ素子に対応する領域を、第2のレジストパターン(15)で覆う工程と、
    (j)前記第2のレジストパターン、及び前記工程(f)で前記台座が配置される領域に残っている前記誘電体層をエッチングマスクとして、前記第3、第2、及び第1の導電層をエッチングする工程と
    を有する半導体装置の製造方法。
  4. 半導体基板の表面の一部の領域上に形成された絶縁膜(2)と、
    前記絶縁膜の一部の領域上に形成され、基板側から順番に、下層、中層、及び上層が積層された積層構造を有する第3のヒューズ素子(F3)と、
    前記絶縁膜の他の領域上に形成され、基板側から順番に、下層及び上層が積層された積層構造を有し、該下層が、前記第3のヒューズ素子の下層と同一の材料で形成され、かつ同一の厚さを有し、該上層が、前記第3のヒューズ素子の上層と同一の材料で形成され、かつ同一の厚さを有し、前記第3のヒューズ素子の中層に対応する層は含まない第2のヒューズ素子(F2)と
    を有する半導体装置。
  5. さらに、前記絶縁膜の他の領域上に形成され、下層と上層との積層構造を有し、該下層が、前記第3のヒューズ素子の下層と同一の材料で形成され、かつ同一の厚さを有し、該上層が誘電体で形成されている台座(PF4)と、
    前記台座の上に配置され、下層と上層との2層構造を有し、該下層が、前記第3のヒューズ素子の中層と同一の材料で形成され、かつ同一の厚さを有し、該上層が、前記第3のヒューズ素子の上層と同一の材料で形成され、かつ同一の厚さを有する第4のヒューズ素子(F4)と
    を有する請求項4に記載の半導体装置。
  6. さらに、前記絶縁膜の他の領域上に形成された単層構造の第1のヒューズ素子であって、前記第3のヒューズ素子の下層と同一の材料で形成され、かつ同一の厚さを有する第1のヒューズ素子(F1)を有する請求項4に記載の半導体装置。
  7. 半導体基板の表面の一部の領域上に形成された絶縁膜(2)と、
    前記絶縁膜の一部の領域上に形成され、基板側から順番に、下層、中層、及び上層が積層された積層構造を有する第3のヒューズ素子(F3)と、
    前記絶縁膜の他の領域上に形成され、下層と上層との積層構造を有し、該下層が、前記第3のヒューズ素子の下層と同一の材料で形成され、かつ同一の厚さを有し、該上層が誘電体で形成されている台座(PF4)と、
    前記台座の上に配置され、下層と上層との積層構造を有し、該下層が、前記第3のヒューズ素子の中層と同一の材料で形成され、かつ同一の厚さを有し、該上層が、前記第3のヒューズ素子の上層と同一の材料で形成され、かつ同一の厚さを有する第4のヒューズ素子(F4)と
    を有する半導体装置。
  8. 半導体基板の表面の一部の領域上に形成された絶縁膜(2)と、
    前記絶縁膜の一部の領域上に形成され、基板側から順番に、下層及び上層が積層された積層構造を有する第2のヒューズ素子(F2)と、
    前記絶縁膜の他の領域上に形成され、下層と上層との積層構造を有し、該下層が、前記第2のヒューズ素子の下層と同一の材料で形成され、かつ同一の厚さを有し、該上層が誘電体で形成されている台座(PF4)と、
    前記台座の上に配置され、下層と上層との積層構造を有し、該層が、前記第2のヒューズ素子の層と同一の材料で形成され、かつ同一の厚さを有し、該層が、導電材料で形成された第4のヒューズ素子(F4)と
    を有する半導体装置。
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