JP4604443B2 - 繋ぎ合わせ測定装置および分割露光用マスク - Google Patents

繋ぎ合わせ測定装置および分割露光用マスク Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体素子や液晶表示素子の製造工程において、分割露光によって基板の異なる位置に転写された複数の分割パターン領域どうしの繋ぎ合わせ状態を測定する繋ぎ合わせ測定装置、および分割露光用マスクに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、半導体素子などの高集積化に伴うパターンの微細化に対応するため、電子ビーム(EB)縮小露光や、EB近接露光、極紫外(EUV)露光など、様々な露光方式が提案されている。
これらの露光方式では、1つの大きなパターン領域(例えば半導体素子の1チップ)を複数の小さなパターン領域(以下「サブフィールド」という)に分割して、これらを繋ぎ合わせながら露光する技術も提案されている(例えば特許文献1参照)。この分割露光によれば、一回で露光する範囲が狭くなるので、マスク自体に歪みが存在している場合でも、マスクのパターンを精度良く基板に転写することができる。
【0003】
分割露光によってマスクのパターンを基板に転写した場合は、分割露光後に、基板上で隣接するサブフィールドどうしの繋ぎ合わせ状態を測定し、その繋ぎ合わせ状態が正しいか否かを判定することが必要になる。
このため従来では、隣接するサブフィールドどうしの細長い重なり領域に周知の2重マーク(例えば図12示す正方形状の2重マーク50)を形成し、2重マークの中心位置のずれ量に基づいてサブフィールドどうしの繋ぎ合わせ状態を測定していた。ちなみに、2重マークのうち外側マークは一方のサブフィールドと共に形成され、内側マークは他方のサブフィールドと共に形成される。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−124118号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、隣接するサブフィールドどうしの細長い重なり領域は短手方向(図12中のK方向)に関して非常に小さく(例えば5μm)、その重なり領域に形成される2重マークの外側マークと内側マークとが短手方向(K方向)に関して非常に接近した状態となってしまうため、サブフィールドどうしの短手方向(K方向)の繋ぎ合わせ状態を精度良く測定することはできなかった。
【0006】
なお、繋ぎ合わせ測定の精度を優先して外側マークと内側マークとの短手方向(K方向)の距離を大きくすることは、サブフィールドどうしの重なり領域を大きく確保することに相当し、サブフィールド内の重なり領域以外(本来のパターンの転写領域)が小さくなるため、好ましくない。
本発明の目的は、隣接するサブフィールド(分割パターン領域)どうしの細長い重なり領域が短手方向に小さくても、その短手方向に関して、精度良く繋ぎ合わせ状態を測定できる繋ぎ合わせ測定装置、および分割露光用マスクを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
【0008】
発明の一態様は、細長い重なり領域を介して隣接して基板に転写された第1の分割パターン領域と第2の分割パターン領域との前記重なり領域に、前記第1の分割パターン領域の基準位置を示すと共に前記重なり領域の長手方向に平行な複数の第1ラインマークと、前記第2の分割パターン領域の基準位置を示すと共に前記長手方向に平行な複数の第2ラインマークとを配列してなるマーク部であって、前記重なり領域の短手方向に沿って位置の異なる2列に前記第1のラインマークと前記第2のラインマークとの各々を振り分け、かつ前記第1のラインマークと前記第2のラインマークとを市松状に配列してなるマーク部に基づいて、前記第1の分割パターン領域と前記第2の分割パターン領域との繋ぎ合わせ状態を測定する繋ぎ合わせ測定装置であって、前記マーク部の画像を取り込み、前記長手方向に沿って異なる複数の位置の各々で、前記短手方向に対向する前記第1ラインマークと前記第2ラインマークとの前記短手方向の間隔を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された複数の間隔を比較することにより、前記第1の分割パターン領域と前記第2の分割パターン領域との前記短手方向の繋ぎ合わせずれ量を算出する算出手段とを備えたものである。
【0010】
発明の別の態様は、分割露光によって基板の異なる位置に転写される複数の分割パターン領域が2次元配列された分割露光用マスクであって、前記分割パターン領域は、所定の第1方向に沿って細長い形状を有すると共に該第1方向に垂直な第2方向に沿って対向配置された2つの外縁領域を含み、前記2つの外縁領域のうち一方には、当該分割パターン領域の基準位置を示すと共に前記第1方向に平行な複数の繋ぎ合わせ測定用の第1ラインマークが設けられ、前記複数の第1ラインマークは、前記一方の外縁領域内で、前記第2方向に沿って位置の異なる2列に交互に振り分けられ且つ前記第1方向に沿って異なる位置に配列され、前記2つの外縁領域のうち他方には、当該分割パターン領域の基準位置を示すと共に前記第1方向に平行な複数の繋ぎ合わせ測定用の第2ラインマークが設けられ、前記複数の第2ラインマークは、前記他方の外縁領域内で、前記第2方向に沿って位置の異なる2列に交互に振り分けられ且つ前記第1方向に沿って異なる位置に配列され、前記一方の外縁領域内での前記第2方向に関する前記2列の位置と、前記他方の外縁領域内での前記第2方向に関する前記2列の位置とは、同じであり、前記第1方向に沿って異なる複数の位置の各々で、前記第2方向に対向する前記第1ラインマークと前記第2ラインマークとは、各々の外縁領域内での前記2列のうち位置が異なる列に振り分けられているものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
1実施形態の繋ぎ合わせ測定装置10は、図1に示すように、ウエハ11を支持する検査ステージ12と、ウエハ11側に向けて照明光L1を射出する照明光学系(13〜15)と、ウエハ11の像を形成する結像光学系(16,17)と、撮像素子18と、画像処理部19とで構成されている。
【0012】
繋ぎ合わせ測定装置10は、分割露光によってウエハ11の異なる位置に転写された複数のサブフィールド(後述する)のうち、隣接するサブフィールドどうしの繋ぎ合わせ状態を測定する装置である。サブフィールドは、請求項の「分割パターン領域」に対応する。ウエハ11は「基板」に対応する。
繋ぎ合わせ測定装置10について具体的に説明する前に、図2〜図5を用い、測定対象のウエハ11および繋ぎ合わせ測定用マーク26の説明を行う。
【0013】
ウエハ11は、最上層に形成されているレジスト膜への分割露光および現像後で、かつ、レジスト膜の直下に隣接している所定の材料膜へのエッチング加工前の状態にある。ちなみに、レジスト膜の直下の材料膜は、繋ぎ合わせ測定装置10による繋ぎ合わせ測定(後述する)の結果が良好な場合に、レジスト膜を介して実際に加工される。
【0014】
また、ウエハ11には、図2(a)に示すように、複数のチップ23が2次元配列されている。また、1つのチップ23は、図2(b)に示すように、複数のサブフィールド24に分割されている(例えば図では12個)。1つのサブフィールド24の大きさと形状は、図3(a)に示す通りである。
つまり、ウエハ11の各チップ23(図2(b))において、複数のサブフィールド24は、重なり領域25(斜線ハッチング部)を介して繋ぎ合わされている。なお、サブフィールド24の大きさXs,Ysは例えば100μm程度であり、重なり領域25の幅Loは、サブフィールド24の大きさXs,Ysと比較して非常に小さい(例えば5μm程度)。
【0015】
また、隣接する2つのサブフィールド24どうしの重なり領域25は、図2(b)に太線枠25aで示すように、細長い形状となっている。以下、太線枠25a内の細長い重なり領域25を単に“重なり領域25a”という。
【0016】
ここで、X方向に隣接するサブフィールド24どうしの場合、重なり領域25aの長手方向はY方向に、短手方向はX方向に一致する。同様に、Y方向に隣接するサブフィールド24どうしの場合、重なり領域25aの長手方向はX方向に、短手方向はY方向に一致する。重なり領域25aの短手方向は、後述する繋ぎ合わせずれ量Δの測定方向に対応する。重なり領域25aは、請求項の「重なり領域」に対応する。
【0017】
そして、隣接するサブフィールド24どうしの重なり領域25aには、図3(b)に示すように、各々、1つの繋ぎ合わせ測定用マーク26が形成されている。X方向に細長い重なり領域25aの繋ぎ合わせ測定用マーク26と、Y方向に細長い重なり領域25aの繋ぎ合わせ測定用マーク26とは、一方を90度回転させると他方に一致するような構成である。
【0018】
このため、以下、Y方向に細長い重なり領域25aの繋ぎ合わせ測定用マーク26を例にして、繋ぎ合わせ測定用マーク26の構成説明を行う。ちなみに、Y方向に細長い重なり領域25aの繋ぎ合わせ測定用マーク26は、その重なり領域25aを介してX方向に隣接する2つのサブフィールド24どうしのX方向の繋ぎ合わせ状態を測定するために形成されたマークである。
【0019】
繋ぎ合わせ測定用マーク26は、重なり領域25aの長手方向(Y方向)に平行な2つのラインマーク26A,26Bにより構成されている。ラインマーク26A,26Bのうち一方は、隣接する2つのサブフィールド24のうち一方と共に形成され、ラインマーク26A,26Bのうち他方は、他方のサブフィールド24と共に形成される。つまり、ラインマーク26A,26Bの各々は、X方向に隣接する2つのサブフィールド24の各々の基準位置を示している。
【0020】
また、ラインマーク26A,26Bは、ウエハ11の最上層のレジスト膜に形成された凹凸構造である。そして、重なり領域25aの短手方向(X方向)に関し、ラインマーク26Aは、図3(c)に示すように、上側のエッジE1Uと下側のエッジE1Dにより構成された1つのエッジ対を含み、ラインマーク26Bは、上側のエッジE2Uと下側のエッジE2Dにより構成された1つのエッジ対を含んでいる。
【0021】
さらに、ラインマーク26A,26Bは、重なり領域25aの短手方向(X方向)に沿って異なる位置に配列されている。つまり、ラインマーク26Aのラインマーク26B側のエッジE1Dとラインマーク26Bのラインマーク26A側のエッジE2Uとが互いに重ならないように配置されている。
ただし、エッジE1DとエッジE2Uとの間隔φは、隣接する2つのサブフィールド24どうしの繋ぎ合わせ状態がラインマーク26A,26Bの配列方向(X方向)にずれた場合、その繋ぎ合わせずれ量Δに応じて変化し得る。つまり、上記の間隔φには、予め定められた設計値(後述する図5の分割露光用マスク27における間隔φo)の成分と、分割露光時に発生した繋ぎ合わせずれ量Δの成分とが含まれる。
【0022】
このように、第1実施形態では、重なり領域25aの長手方向(Y方向)に平行な2つのラインマーク26A,26Bを短手方向(X方向)に沿って異なる位置に効率良く配列したため、ラインマーク26A,26Bの距離(例えば間隔φ)を充分に大きく確保することができる
【0023】
また、上記のウエハ11および繋ぎ合わせ測定用マーク26は、図4に示す露光装置30と図5に示す分割露光用マスク27とを用いた分割露光後、現像工程を経て作製される。
露光装置30には、図4(a)に示すように、未露光のウエハ11を支持するウエハステージ31と、分割露光用マスク27を支持するマスクステージ32と、投影レンズ33と、ステージ制御装置34と、不図示の照明光源とが設けられている。未露光のウエハ11には、最上層にレジスト膜が形成されている。
【0024】
この露光装置30は、電子ビーム(EB)やイオンビームなどの荷電粒子線または極紫外(EUV)の光を用い、投影レンズ33を介して、分割露光用マスク27のパターンをウエハ11に転写する装置である。分割露光時、ウエハステージ31とマスクステージ32とは、ステージ制御装置34により同期制御される(後述する)。
【0025】
分割露光用マスク27には、図5(a)に示すように、ウエハ11の1つのチップ23(図2(b))を形成するために必要な複数のサブフィールド28が2次元配列されている(例えば図では12個)。分割露光用マスク27に形成されたサブフィールド28のXY方向の配列ピッチをXp,Ypとする。この配列ピッチXp,Ypは、分割露光時のマスクステージ32の移動量として利用される。
【0026】
また、各々のサブフィールド28の外縁領域(斜線ハッチング部)のうちX方向またはY方向に沿って細長い部分28aには、図5(b)に示すように、繋ぎ合わせ測定用のラインマーク35A,35B,36A,36Bが各々形成されている。図5(b)は、図5(a)の円形枠27aの部分を拡大した図である。以下、外縁領域(斜線ハッチング部)のうち細長い部分28aを単に“外縁領域28a”という。外縁領域28aは、請求項の「外縁領域」に対応する。
【0027】
なお、X方向に対向配置されたラインマーク35A,35Bと、Y方向に対向配置されたラインマーク36A,36Bとは、何れか一方を90度回転させると、同じ構成になる。このため、Y方向に対向配置されたラインマーク36A,36Bの説明を省略する。
図5(b)を参照し、X方向に対向配置された繋ぎ合わせ測定用のラインマーク35A,35Bについて具体的に説明する。以下では、ラインマーク35Aが形成されている外縁領域28aの符号を28a(A)、ラインマーク35Bが形成されている外縁領域28aの符号を28a(B)とする。
【0028】
ラインマーク35A,35Bは、各々、X方向に対向配置されたY方向に細長い外縁領域28a(A),28a(B)に形成されている。ラインマーク35Aは、外縁領域28a(A)の長手方向(Y方向)に平行である。ラインマーク35Bも、外縁領域28a(B)の長手方向(Y方向)に平行である。ラインマーク35A,35Bは、サブフィールド28の基準位置を示している。
【0029】
また、ラインマーク35A,35Bは、各々の外縁領域28a(A),28a(B)内で短手方向(X方向)に沿って異なる位置に形成されている。つまり、外縁領域28a(A)内での短手方向(X方向)に関するラインマーク35Aの位置X1と、外縁領域28a(B)内での短手方向(X方向)に関するラインマーク35Bの位置X2とは、予め定められたずれ量(設計値の間隔φo)を有する。ちなみに、ラインマーク35Aの位置X1は、ラインマーク35B側のエッジの位置に対応している。ラインマーク35Bの位置X2は、ラインマーク35A側のエッジの位置に対応している。
【0030】
なお、ラインマーク35Aは、分割露光時、投影レンズ33(図4(a))を介してウエハ11に転写されると、上述した繋ぎ合わせ測定用マーク26(図3(b))のラインマーク26Aとなる。同様に、ラインマーク35Bは、投影レンズ33を介してウエハ11に転写されると、繋ぎ合わせ測定用マーク26(図3(b))のラインマーク26Bとなる
【0031】
そして、上記構成の露光装置30(図4(a))と分割露光用マスク27(図5)とを用いた分割露光は、次のようにして行われる。例えば、分割露光用マスク27のX方向に配列された複数のサブフィールド28を、ウエハ11のチップ23(図2(b))内の異なるX位置に順次転写する場合について説明する。
▲1▼ まず、分割露光用マスク27の複数のサブフィールド28のうち、投影レンズ33の光軸33a(図4(a))上に位置する1つのサブフィールド28を照明し、そのパターン(2つのラインマーク35A,35Bも含む)を光軸33a上のウエハ11の所定領域に転写する。
【0032】
これにより、ウエハ11の所定領域には、光軸33a上のサブフィールド28のパターン(2つのラインマーク35A,35Bも含む)に対応する所定のパターン(2つのラインマーク26A,26Bも含む)が転写され、サブフィールド24が形成される。
▲2▼ 次に、露光装置30のステージ制御装置34により、ウエハステージ31とマスクステージ32とを、共にX方向へステップ移動させる。
【0033】
ウエハステージ31の移動量は、図2(b)に示すウエハ11側のサブフィールド24の大きさXsと、確保すべき重なり領域25aの幅Loとの差(Xs−Lo)に等しい。マスクステージ32の移動量は、図5(a)に示す分割露光用マスク27側のサブフィールド28の配列ピッチXpに等しい。
マスクステージ32を“Xp”だけステップ移動させることにより、光軸33a上には、分割露光用マスク27の次のサブフィールド28が位置決めされる(図4(b)参照)。なお図4(b)では、ステップ移動の前後に光軸33a上に位置するサブフィールド28を区別するため、移動前のものをサブフィールド28(1)、移動後のものをサブフィールド28(2)とした。以下、説明でも同じ符号を用いる。
【0034】
また、ウエハステージ31を“Xs−Lo”だけステップ移動させることにより、光軸33a上には、ウエハ11の次の転写領域29(図4(b)参照)が位置決めされる。ただし、転写領域29は、ウエハステージ31の移動方向(X方向)の前端部分29aが、上記▲1▼で形成されたサブフィールド24の後端部分24a(既にラインマーク26Bが転写済の部分)と重なっている。
【0035】
▲3▼ そして、上記▲2▼のようにウエハステージ31およびマスクステージ32をステップ移動させた後、分割露光用マスク27のサブフィールド28(2)を照明し、そのパターン(2つのラインマーク35A,35Bも含む)をウエハ11の転写領域29に転写する。
【0036】
これにより、ウエハ11の転写領域29には、サブフィールド28(2)のパターン(2つのラインマーク35A,35Bも含む)に対応する所定のパターン(2つのラインマーク26A,26Bも含む)が転写され、サブフィールド24が形成される。具体的には、転写領域29の前端部分29aにラインマーク26Aが転写され(図4(c)参照)、後端部分にラインマーク26Bが転写される。
【0037】
その結果、転写領域29の前端部分29aでは、今回の転写によるラインマーク26Aと前回の転写によるラインマーク26Bにより、図3(b)に示すような繋ぎ合わせ測定用マーク26が形成される。ただし実際に凹凸パターンとなるのは現像後である。なお、転写領域29の前端部分29aは、既に説明した“重なり領域25a”に対応する。
【0038】
ちなみに、分割露光用マスク27の2つのサブフィールド28(1),(2)は、ウエハ11にパターン転写されたときに重なり領域25a(図2(b))を介して隣接する。また、サブフィールド28(1)のうちウエハ11上での重なり領域25aに対応する箇所にはラインマーク35B、サブフィールド28(2)のうち重なり領域25aに対応する箇所にはラインマーク35Aが設けられている。
【0039】
▲4▼ 次に、上記▲2▼と同様にして、ウエハステージ31およびマスクステージ32をステップ移動させ、その後、上記▲3▼と同様にして、分割露光用マスク27の次のサブフィールド28のパターン転写を行う。
このように、露光装置30と分割露光用マスク27を用いた分割露光は、分割露光用マスク27のサブフィールド28のパターン転写(上記▲1▼,▲3▼,…)と、ウエハステージ31およびマスクステージ32のステップ移動(上記▲2▼,▲4▼,…)とを、交互に繰り返すことにより行われる。
【0040】
すなわち、分割露光用マスク27に形成された複数のサブフィールド28は、ウエハ11のチップ23(図2(b))内の異なるX位置に、細長い重なり領域25aを介して繋ぎ合わされながら、順に転写されていく。
そして、上記した分割露光後のウエハ11を現像することにより、ウエハ11の隣接するサブフィールド24どうしの重なり領域25aには、繋ぎ合わせ測定用マーク26(図3(b),(c))が凹凸パターンとして現れることになる。この状態で、ウエハ11は、第1実施形態の繋ぎ合わせ測定装置10(図1)の検査ステージ12上に載置され、隣接するサブフィールド24どうしの繋ぎ合わせ状態が測定される。
【0041】
さて次に、繋ぎ合わせ測定装置10(図1)の具体的な構成説明を行う。
検査ステージ12は、図示省略したが、ウエハ11を水平状態に保って支持するホルダと、このホルダを水平方向(XY方向)に駆動するXY駆動部とで構成されている。検査ステージ12のホルダの法線方向をZ方向とする。
検査ステージ12のホルダをXY方向に移動させることにより、ウエハ11の各チップ23(図2)のうち、繋ぎ合わせ測定用マーク26(図3(b))の観察領域を結像光学系(18〜20)の視野領域内に位置決めすることができる。
【0042】
照明光学系(13〜15)は、光軸O1に沿って順に配置された光源13と照明レンズ14とプリズム15とで構成されている。プリズム15は、反射透過面15aが光軸O1に対して略45°傾けられ、結像光学系(16,17)の光軸O2上にも配置されている。照明光学系(13〜15)の光軸O1は、結像光学系(16,17)の光軸O2に垂直である。
【0043】
結像光学系(16,17)は、光軸O2に沿って順に配置された対物レンズ16と結像レンズ17とで構成されている(光学顕微鏡部)。結像光学系(16,17)の光軸O2は、Z方向に平行である。結像レンズ17は、第2対物レンズとして機能する。なお、対物レンズ16と結像レンズ17との間には、照明光学系(13〜15)のプリズム15が配置されている。
【0044】
上記の照明光学系(13〜15)および結像光学系(16,17)において、光源13から射出された光は、照明レンズ14を介してプリズム15に導かれ、その反射透過面15aで反射した後(照明光L1)、対物レンズ16側に導かれる。そして、対物レンズ16を通過した後(照明光L2)、検査ステージ12上のウエハ11に入射する。このとき、視野領域内に位置決めされた観察領域(繋ぎ合わせ測定用マーク26(図3(b))を含む)は、照明光L2により略垂直に照明される。
【0045】
そして、照明光L2が照射されたウエハ11の観察領域からは、そこでの凹凸構造(繋ぎ合わせ測定用マーク26)に応じて反射光L3が発生する。この反射光L3は、対物レンズ16とプリズム15とを介して結像レンズ17に導かれ、対物レンズ16と結像レンズ17の作用によって撮像素子18の撮像面上に結像される。その結果、撮像素子18の撮像面上には、反射光L3に基づく観察領域の拡大像(反射像)が形成される。
【0046】
撮像素子18は、複数の画素が2次元配列されたエリアセンサ(例えばCCDカメラ)であり、撮像面上の拡大像を撮像し、画像信号を画像処理部19に出力する。画像信号は、複数のサンプル点からなり、撮像素子18の撮像面における各画素ごとの輝度値に関する分布(輝度分布)を表している。
なお、上記の照明光学系(13〜15)と結像光学系(16,17)と撮像素子18と画像処理部19とは、総じて請求項の「検出手段」に対応する。画像処理部19は、請求項の「算出手段」に対応する。
【0047】
画像処理部19は、撮像素子18からの画像信号に基づいて、ウエハ11の観察領域(繋ぎ合わせ測定用マーク26を含む)の拡大像を画像として取り込む。ここで、ウエハ11の観察領域に含まれる繋ぎ合わせ測定用マーク26の画像(以下「マーク画像6a」という)には、図6(a)に示すように、X方向に関して4本のエッジ像F1U,F1D,F2U,F2Dが現れる。
【0048】
このうち、図中左方の2本のエッジ像F1U,F1Dは、図3(c)に示すラインマーク26AのエッジE1U,E1Dに対応する。図中右方の2本のエッジ像F2U,F2Dは、図3(c)に示すラインマーク26BのエッジE2U,E2Dに対応する。
そして、画像処理部19は、マーク画像6a(エッジ像F1U,F1D,F2U,F2D)に基づいて、ウエハ11のX方向に隣接するサブフィールド24どうしのX方向の繋ぎ合わせずれ量Δを算出し、この算出結果に基づいて繋ぎ合わせ状態を測定する。
【0049】
繋ぎ合わせずれ量Δの算出は、図7のフローチャートの手順にしたがって行われる。画像処理部19は、ステップS11において、マーク画像6a(図6(a)参照)の中に、エッジ像F1Dの一部分を含むような測定枠41を指定し、図6(b)に示すエッジ波形51を生成する。エッジ波形51は、ラインマーク26Aに関わるエッジ波形である。また同様に、エッジ像F2Uの一部分を含むような測定枠42を指定し、エッジ波形52(図6(b))を生成する。エッジ波形52は、ラインマーク26Bに関わるエッジ波形である。
【0050】
なお、図6(b)の横軸は、エッジ波形51,52のサンプル点(画素)の位置を表し、縦軸は輝度値を表している。図6(b)において、エッジ波形51,52の輝度値が極小となるボトム付近の各々は、エッジ像F1D,F2U(図6(a))に対応する。
次に、画像処理部19は、ステップS11で生成したエッジ波形51のボトム位置B1xを、ラインマーク26A(図3(c))のラインマーク26B側のエッジE1DのX位置として検出すると共に(ステップS12)、エッジ波形52のボトム位置B2xを、ラインマーク26Bのラインマーク26A側のエッジE2UのX位置として検出する。
【0051】
その後、画像処理部19は、ステップS12における各々の検出結果の差(=B2x−B1x)を、ラインマーク26A,26BのエッジE1DとエッジE2Uとの間隔φ(図3(c)も参照)として算出する(ステップS13)。
【0052】
そして最後に、ステップS13で算出した間隔φと予め定めた設計値(図5の分割露光用マスク27における間隔φo)とを比較し、例えば間隔φから設計値の間隔φoを減算することにより、ウエハ11の隣接するサブフィールド24どうしのX方向の繋ぎ合わせずれ量Δを算出する(ステップS14)。なお、比較対象である設計値の間隔φoとは、分割露光用マスク27上での間隔φoではなく、ウエハ11上に投影されたときの間隔φoである。
【0053】
第1実施形態の繋ぎ合わせ測定装置10では、ウエハ11の隣接するサブフィールド24どうしの重なり領域25aに効率良く配置された繋ぎ合わせ測定用マーク26を利用する、つまり、重なり領域25aの短手方向に沿って異なる位置に配列され且つ重なり領域25aの長手方向に平行な2つのラインマーク26A,26Bを利用するため、重なり領域25aが短手方向に小さくても、その短手方向に関して精度良く繋ぎ合わせ状態を測定できる。その結果、繋ぎ合わせ測定の信頼性が向上する。
【0054】
さらに、1つの重なり領域25aの長手方向に沿って異なる複数の位置(図8の位置Y1,Y2,Y3,…参照)の各々でラインマーク26A,26Bの間隔φを検出し、各々の間隔φから繋ぎ合わせずれ量Δの成分を抽出し、得られた複数の測定結果を平均化することで、繋ぎ合わせ測定の精度をさらに向上させることができる。この場合、平均化に代えて、極小値または極大値などの極値検出を行ってもよいし、異常値除去や近似補間などの処理を組み合わせてもよい。
【0055】
このように、第1実施形態の繋ぎ合わせ測定装置10では、繋ぎ合わせ測定の精度を高く維持しつつ、ウエハ11の隣接するサブフィールド24どうしの重なり領域25aを小さくできるため、サブフィールド24内の重なり領域25a以外(本来のパターンの転写領域)を大きく確保することができ、良好な分割露光が可能となる。
【0056】
また、ラインマーク26A,26BがX方向に沿って配列された繋ぎ合わせ測定用マーク26(図3(c))を利用して、画像処理部19で算出した繋ぎ合わせずれ量Δは、露光装置30と分割露光用マスク27を用いた分割露光時、ウエハステージ31およびマスクステージ32をX方向にステップ移動させたときの移動誤差が主な原因と考えられる。
【0057】
このため、画像処理部19で算出したX方向の正確な繋ぎ合わせずれ量Δ(繋ぎ合わせ測定装置10の測定結果)を露光装置30のステージ制御装置34にフィードバックして、次回の分割露光時、繋ぎ合わせずれ量Δに基づいてマスクステージ32のY方向の移動量(Xp)を微調整することにより、高精度なX方向のステップ移動が実現する。
【0058】
同様に、ラインマーク26A,26BがY方向に沿って配列された繋ぎ合わせ測定用マーク26を利用し、画像処理部19で算出したY方向の正確な繋ぎ合わせずれ量Δを露光装置30のステージ制御装置34にフィードバックして、次回の分割露光時、繋ぎ合わせずれ量Δに基づいてマスクステージ32のY方向の移動量(Yp)を微調整することにより、高精度なY方向のステップ移動が実現する。
【0059】
(第1実施形態の変形例)
なお、1つの重なり領域25aに1つの繋ぎ合わせ測定用マーク26を設けたが、その数は2つ以上でも構わない。
また、ラインマーク26AのエッジE1Dとラインマーク26BのエッジE2Uとの間隔φを求め(図3(c))、間隔φから繋ぎ合わせずれ量Δの成分を抽出する処理例を説明したが、本発明はこれに限定されない。ラインマーク26A,26Bの中心位置の差に基づいて間隔を求め、この間隔から繋ぎ合わせずれ量Δの成分を抽出しても良い。
【0060】
(第2実施形態
第2実施形態では、図9に示す分割露光用マスク37と露光装置30(図4)とを用いた分割露光によって作製されたウエハ11を測定対象とし、このウエハ11の隣接するサブフィールド24どうしの繋ぎ合わせ状態を測定する場合について説明する。
【0061】
分割露光用マスク37には、図9(a)に示す各々のサブフィールド28の細長い外縁領域28aに、図9(b)に示す繋ぎ合わせ測定用のマーク群(38A),(38B),(39A),(39B)が各々形成されている。図9(b)は、図9(a)の円形枠37aの部分を拡大した図である。なお、Y方向に対向配置されたマーク群(39A),(39B)は、90度回転でX方向に対向配置されたマーク群(38A),(38B)と一致するため、その説明を省略する。
【0062】
マーク群(38A),(38B)は、各々、6つのラインマーク38A,38Bからなる。ここで、ラインマーク38Aが形成されている外縁領域28aの符号を28a(A)、ラインマーク38Bが形成されている外縁領域28aの符号を28a(B)として説明を続ける。ラインマーク38A,38Bは、サブフィールド28の基準位置を示している。
【0063】
6つのラインマーク38Aは、何れも外縁領域28a(A)の長手方向(Y方向)に平行である。そして、外縁領域28a(A)内で、その短手方向(X方向)に沿って位置の異なる2列(位置X1の列および位置X2の列)に交互に振り分けられ、且つ長手方向(Y方向)に沿って異なる位置Y1〜Y6に配列されている。
同様に、6つのラインマーク38Bは、何れも外縁領域28a(B)の長手方向(Y方向)に平行である。そして、外縁領域28a(B)内で、その短手方向(X方向)に沿って位置の異なる2列(位置X1の列および位置X2の列)に交互に振り分けられ、且つ長手方向(Y方向)に沿って異なる位置Y1〜Y6に配列されている。
【0064】
ちなみに、外縁領域28a(A)内で6つのラインマーク38Aが振り分けられる2列の位置X1,X2と、外縁領域28a(B)内でラインマーク38Bが振り分けられる2列の位置X1,X2とは、同じである。また、各々の外縁領域28a(A),28a(B)において、位置X1,X2は、予め定められたずれ量(設計値の間隔φo)を有する。
【0065】
なお、各々の外縁領域28a(A),28a(B)において、位置X1に振り分けられた3つのラインマーク38A,38Bは、位置X2側のエッジの位置が、位置X1に対応する。同様に、位置X2に振り分けられた3つのラインマーク38A,38Bは、位置X1側のエッジの位置が、位置X2に対応する。
さらに、外縁領域28a(A),28a(B)の長手方向(Y方向)に沿って異なる6つの位置Y1〜Y6の各々で、短手方向(X方向)に対向するラインマーク38A,38Bどうしは、各々の外縁領域28a(A),28a(B)内での2列(位置X1の列および位置X2の列)のうち、位置が異なる列に振り分けられている。
【0066】
具体的には、3つの位置Y1,Y3,Y5の各々で、ラインマーク38Aは位置X1の列、ラインマーク38Bは位置X2の列に振り分けられている。また、3つの位置Y2,Y4,Y6の各々で、ラインマーク38Aは位置X2の列、ラインマーク38Bは位置X1の列に振り分けられている。6つのラインマーク38Aと6つのラインマーク38Bは、半位相分だけずれた状態(換言すれば逆位相の状態)となっている。
【0067】
以下の説明では、6つのラインマーク38Aや6つのラインマーク38Bの配列状態、つまり、短手方向(X方向)に沿って位置の異なる2列(位置X1,X2)に交互に振り分けられ、且つ長手方向(Y方向)に沿って異なる位置Y1〜Y6に配列されている状態を「チドリ状」という
【0068】
このように構成された分割露光用マスク37(図9)と露光装置30(図4)とを用いた分割露光後のウエハ11を現像することにより、ウエハ11の隣接するサブフィールド24どうしの重なり領域25aには、各々、図10に示すような繋ぎ合わせ測定用マーク46が凹凸パターンとして現れることになる。
なお、分割露光用マスク37の6つのラインマーク38Aは、分割露光によりウエハ11に転写されると、繋ぎ合わせ測定用マーク46の6つのラインマーク43Aとなる。また、分割露光用マスク37の6つのラインマーク38Bは、ウエハ11に転写されると、繋ぎ合わせ測定用マーク46の6つのラインマーク43Bとなる。
【0069】
6つのラインマーク43A,43Bは、全て重なり領域25aの長手方向(Y方向)に平行である。ラインマーク43A,43Bは、X方向に隣接する2つのサブフィールド24の各々の基準位置を示している。
既に説明したように、分割露光用マスク37上で6つのラインマーク38A,38Bはチドリ状に配列されているため、ウエハ11への転写により形成された繋ぎ合わせ測定用マーク46のうち、6つのラインマーク43Aと6つのラインマーク43Bとは、各々、チドリ状の配列となる。
【0070】
つまり、ウエハ11の隣接するサブフィールド24どうしの重なり領域25aに形成された繋ぎ合わせ測定用マーク46は、チドリ状に配列された6つのラインマーク43Aおよび6つのラインマーク43Bにより構成され、合計12個のラインマーク43A,43Bが、重なり領域25aの短手方向(X方向)に沿って位置の異なる2列(位置X1の列および位置X2の列)に振り分けられて市松状に配列されたことになる。
【0071】
具体的には、重なり領域25aの長手方向(Y方向)に沿って異なる位置Y1〜Y6のうち、3つの位置Y1,Y3,Y5の各々で、ラインマーク43Aが位置X1の列、ラインマーク43Bが位置X2の列に振り分けられ、3つの位置Y2,Y4,Y6の各々で、ラインマーク43Aが位置X2の列、ラインマーク43Bが位置X1の列に振り分けられている。
【0072】
このため、隣接するサブフィールド24どうしの繋ぎ合わせ状態が重なり領域25aの短手方向(X方向)にずれた場合、位置Y1,Y3,Y5におけるラインマーク43Aのラインマーク43B側のエッジE1とラインマーク43Bのラインマーク43A側のエッジE2との間隔φ1(図10(b))と、位置Y2,Y4,Y6におけるラインマーク43AのエッジE1とラインマーク43BのエッジE2との間隔φ2とは、逆の極性で、繋ぎ合わせずれ量Δに応じて変化する。
【0073】
図10(b)には、位置Y1,Y3,Y5におけるエッジE1,E2の間隔φ1が繋ぎ合わせずれ量Δの分だけ縮小し、位置Y2,Y4,Y6におけるエッジE1,E2の間隔φ2が繋ぎ合わせずれ量Δの分だけ拡大した状態を例示した。なお、間隔φ1,φ2の各々には、予め定められた設計値(図9の分割露光用マスク37における間隔φo)の成分と、分割露光時に発生した繋ぎ合わせずれ量Δの成分とが含まれる。
【0074】
このように、位置Y1,Y3,Y5における間隔φ1と位置Y2,Y4,Y6における間隔φ2とは、何れも、隣接するサブフィールド24どうしの繋ぎ合わせずれ量Δに応じて変化することになるが、間隔φ1と間隔φ2との和は常に一定値、つまり設計値の間隔φo(図9参照)の2倍と等しくなるように保たれる(φo×2=φ1+φ2)。ただし、設計値の間隔φoとは、分割露光用マスク37上での間隔φoではなく、ウエハ11上に投影されたときの間隔φoである。
【0075】
したがって、第2実施形態における繋ぎ合わせずれ量Δの算出は、第1実施形態のような設計値の間隔φoとの比較(図7のステップS14参照)ではなく、位置Y1,Y3,Y5における間隔φ1と位置Y2,Y4,Y6における間隔φ2との比較により行われる(後述する)。
第2実施形態では、重なり領域25aの長手方向(Y方向)に平行なラインマーク43A,43Bを短手方向(X方向)に沿って位置の異なる2列に振り分けて市松状に効率良く配列したため、ラインマーク43A,43Bの距離(例えば間隔φ1,φ2)を充分に大きく確保することができる
【0076】
次に、図11のフローチャートを用い、第2実施形態における繋ぎ合わせずれ量Δの算出手順について説明する。第2実施形態でも、繋ぎ合わせずれ量Δの算出は画像処理部19(図1)が実行する。
このとき、視野領域内には、繋ぎ合わせ測定用マーク46を構成する6組のラインマーク43A,43Bのうち、少なくとも隣り合う2組を含む観察領域が位置決めされ、その観察領域の画像が取り込まれる。1組のラインマーク43A,43Bとは、短手方向(X方向)に対向する2つのラインマーク43A,43Bに対応する。
【0077】
そして画像処理部19は、観察領域の画像の中に現れたエッジ像に基づいて、各組のラインマーク43A,43Bに関わるエッジ波形を各々生成する(ステップS21)。次に、得られたエッジ波形のボトム位置に基づいて、各組のラインマーク43A,43BのエッジE1,E2(図10(b))のX位置を検出する(ステップS22)。
【0078】
その後、画像処理部19は、ステップS22における検出結果を用いて、ラインマーク43A,43B(例えば位置Y1)のエッジE1,E2の間隔φ1を算出し(ステップS23)、ラインマーク43A,43B(例えば位置Y2)のエッジE1,E2の間隔φ2を算出する(ステップS24)。
そして最後に、画像処理部19は、ステップS23,S24で算出した間隔φ1,φ2を比較し、間隔φ1,φ2の減算値を1/2倍することにより、ウエハ11の隣接するサブフィールド24どうしの短手方向(X方向)の繋ぎ合わせずれ量Δを算出する(ステップS25)。
【0079】
第2実施形態では、ウエハ11の隣接するサブフィールド24どうしの重なり領域25aに効率良く配置された繋ぎ合わせ測定用マーク46を利用する、つまり、重なり領域25aの短手方向に沿って位置の異なる2列に振り分けて市松状に配列され且つ重なり領域25aの長手方向に平行な複数のラインマーク43A,43Bを利用するため、重なり領域25aが短手方向に小さくても、その短手方向に関して精度良く繋ぎ合わせ状態を測定できる。その結果、繋ぎ合わせ測定の信頼性が向上する。
【0080】
さらに、1つの重なり領域25aの長手方向に沿って異なる3つ以上の位置(図10の位置Y1,Y2,Y3,…参照)の各々でラインマーク43A,43Bの間隔φ1,φ2を検出し、各々の間隔φ1,φ2から繋ぎ合わせずれ量Δの成分を抽出し、得られた複数の測定結果(Δ)を平均化することで、繋ぎ合わせ測定の精度をさらに向上させることができる。この場合にも、平均化に代えて、極小値または極大値などの極値検出を行ってもよいし、異常値除去や近似補間などの処理を組み合わせてもよい。
【0081】
このように第2実施形態でも、繋ぎ合わせ測定の精度を高く維持しつつ、ウエハ11の隣接するサブフィールド24どうしの重なり領域25aを小さくできるため、サブフィールド24内の重なり領域25a以外(本来のパターンの転写領域)を大きく確保することができ、良好な分割露光が可能となる。
また、第2実施形態では、繋ぎ合わせずれ量Δの算出(図11のステップS25)に当たって、予め定められた設計値(間隔φo)との比較が不要なため、繋ぎ合わせ測定の前処理として“ウエハ11上に投影されたときの間隔φo”を精度良く求める必要がない。このため、繋ぎ合わせ測定を簡易に実行できる。
【0082】
さらに、算出したX方向の正確な繋ぎ合わせずれ量Δを露光装置30のステージ制御装置34にフィードバックして、次回の分割露光時、繋ぎ合わせずれ量Δに基づいてマスクステージ32のX方向の移動量(Xp)を微調整することにより、高精度なX方向のステップ移動が実現する。
同様に、X方向に細長い重なり領域25a内のラインマーク43A,43Bを利用し、画像処理部19で算出したY方向の正確な繋ぎ合わせずれ量Δをフィードバックして、次回の分割露光時、繋ぎ合わせずれ量Δに基づいてマスクステージ32のY方向の移動量(Yp)を微調整することにより、高精度なY方向のステップ移動が実現する。
【0083】
(第2実施形態の変形例)
なお、1つの重なり領域25aに6組のラインマーク43A,43Bからなる繋ぎ合わせ測定用マーク46を設けたが、繋ぎ合わせ測定用マーク46を構成するラインマーク43A,43Bの組数は2つ以上であれば何組でも構わない。
さらに、各組のラインマーク43A,43BのエッジE1,E2の間隔φ1,φ2を求め(図10(b))、間隔φ1,φ2から繋ぎ合わせずれ量Δの成分を抽出する処理例を説明したが、本発明はこれに限定されない。各組のラインマーク43A,43Bの中心位置の差に基づいて間隔を求め、得られた2つの間隔M1,M2から繋ぎ合わせずれ量Δの成分を抽出しても良い(Δ=(M1−M2)/2)。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、隣接するサブフィールド(分割パターン領域)どうしの細長い重なり領域が短手方向に小さくても、その短手方向に関して、精度良く繋ぎ合わせ状態を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】繋ぎ合わせ測定装置10の全体構成を示す図である。
【図2】ウエハ11上のチップ23の配列(a)と、複数のサブフィールド24の配列(b)を説明する図である。
【図3】1つのサブフィールド24の構成(a)と、繋ぎ合わせ測定用マーク26の配列(b)および構成(c)を示す図である。
【図4】露光装置30の概略構成図(a)と、分割露光を説明する図(b),(c)である。
【図5】分割露光用マスク27上のサブフィールド28の配列(a)と、ラインマーク35A,35Bなどの配列(b)を示す図である。
【図6】繋ぎ合わせ測定用マーク26の一部の画像(a)と、エッジ波形(b)の例を示す図である。
【図7】繋ぎ合わせ測定装置10における測定手順を示すフローチャートである。
【図8】1つの重なり領域25aの長手方向に沿って異なる複数の測定ポイントを説明する図である。
【図9】分割露光用マスク37上のサブフィールド28の配列(a)と、ラインマーク38A,38Bなどの配列(b)を示す図である。
【図10】繋ぎ合わせ測定用マーク46の配列(a)および構成(b)を示す図である。
【図11】第2実施形態の繋ぎ合わせ測定の手順を示すフローチャートである。
【図12】従来の2重マークの一例を説明する概略図である。
【符号の説明】
10 繋ぎ合わせ測定装置
11 ウエハ
12 検査ステージ
13 光源
14 照明レンズ
15 プリズム
16 対物レンズ
17 結像レンズ
18 撮像素子
19 画像処理部
23 チップ
24,28 サブフィールド
25,25a 重なり領域
26,46 繋ぎ合わせ測定用マーク
26A,26B,35A,35B,36A,36B,38A,38B,39A,39B,43A,43B ラインマーク
27,37 分割露光用マスク
28a 外縁領域
29 転写領域
30 露光装置
31 ウエハステージ
32 マスクステージ
33 投影レンズ
34 ステージ制御装置

Claims (3)

  1. 細長い重なり領域を介して隣接して基板に転写された第1の分割パターン領域と第2の分割パターン領域との前記重なり領域に、前記第1の分割パターン領域の基準位置を示すと共に前記重なり領域の長手方向に平行な複数の第1ラインマークと、
    前記第2の分割パターン領域の基準位置を示すと共に前記長手方向に平行な複数の第2ラインマークとを配列してなるマーク部であって、前記重なり領域の短手方向に沿って位置の異なる2列に前記第1のラインマークと前記第2のラインマークとの各々を振り分け、かつ前記第1のラインマークと前記第2のラインマークとを市松状に配列してなるマーク部に基づいて、前記第1の分割パターン領域と前記第2の分割パターン領域との繋ぎ合わせ状態を測定する繋ぎ合わせ測定装置であって、
    前記マーク部の画像を取り込み、前記長手方向に沿って異なる複数の位置の各々で、前記短手方向に対向する前記第1ラインマークと前記第2ラインマークとの前記短手方向の間隔を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された複数の間隔を比較することにより、前記第1の分割パターン領域と前記第2の分割パターン領域との前記短手方向の繋ぎ合わせずれ量を算出する算出手段とを備えた
    ことを特徴とする繋ぎ合わせ測定装置。
  2. 前記算出手段は、逆位相の前記間隔の差分の半分を、前記第1の分割パターン領域と前記第2の分割パターン領域との前記短手方向の繋ぎ合わせずれ量として算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の繋ぎ合わせ測定装置。
  3. 分割露光によって基板の異なる位置に転写される複数の分割パターン領域が2次元配列された分割露光用マスクであって、
    前記分割パターン領域は、所定の第1方向に沿って細長い形状を有すると共に該第1方向に垂直な第2方向に沿って対向配置された2つの外縁領域を含み、
    前記2つの外縁領域のうち一方には、当該分割パターン領域の基準位置を示すと共に前記第1方向に平行な複数の繋ぎ合わせ測定用の第1ラインマークが設けられ、
    前記複数の第1ラインマークは、前記一方の外縁領域内で、前記第2方向に沿って位置の異なる2列に交互に振り分けられ且つ前記第1方向に沿って異なる位置に配列され、
    前記2つの外縁領域のうち他方には、当該分割パターン領域の基準位置を示すと共に前記第1方向に平行な複数の繋ぎ合わせ測定用の第2ラインマークが設けられ、
    前記複数の第2ラインマークは、前記他方の外縁領域内で、前記第2方向に沿って位置の異なる2列に交互に振り分けられ且つ前記第1方向に沿って異なる位置に配列され、
    前記一方の外縁領域内での前記第2方向に関する前記2列の位置と、前記他方の外縁領域内での前記第2方向に関する前記2列の位置とは、同じであり、
    前記第1方向に沿って異なる複数の位置の各々で、前記第2方向に対向する前記第1ラインマークと前記第2ラインマークとは、各々の外縁領域内での前記2列のうち位置が異なる列に振り分けられている
    ことを特徴とする分割露光用マスク。
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