JPH1167641A - 露光方法 - Google Patents

露光方法

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JPH1167641A
JPH1167641A JP9224709A JP22470997A JPH1167641A JP H1167641 A JPH1167641 A JP H1167641A JP 9224709 A JP9224709 A JP 9224709A JP 22470997 A JP22470997 A JP 22470997A JP H1167641 A JPH1167641 A JP H1167641A
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JP
Japan
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exposure
area
coordinate system
error
mask
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JP9224709A
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English (en)
Inventor
Kazuaki Suzuki
一明 鈴木
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Electron Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パターンの重ね露光を行う際の重ね合わせ精
度の向上。 【解決手段】 ウエハに形成されたサブフィールドc
(1,1)〜c(7,5)のアライメントマーク位置を計測
し、その計測値に基づいて、座標系(xw,yw)に関す
る露光フィールドa(1,1)〜a(3,3)の配列誤差を表
すパラメータ,露光フィールドの配列誤差の線形成分か
ら形成される座標系(xfc,yfc)に関するストライプ
b(1,1)〜b(3,3)の配列誤差を表すパラメータ,ス
トライプの配列誤差の線形成分から形成される座標系
(xsc,ysc)に関するサブフィールドの配列誤差を表
すパラメータおよびサブフィールドの配列誤差の線形成
分から形成される座標系(xsub,ysub)に関するサブ
フィールドの歪みを表すパラメータを算出し、各パラメ
ータに基づいてストライプ,露光フィールドおよびサブ
フィールドの線形的な配列誤差および歪みを補正して露
光する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路や
液晶パネルを製造する際の、リソグラフィ工程に用いら
れる露光装置の露光方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子や液晶表示素子等では、ウエ
ハ等の感応基板上に複数層のパターンが形成される。こ
のような多層パターンの素子を製造する際のリソグラフ
ィ工程においては、既に形成されているパターンに次層
のパターンを露光する際に高い重ね合わせ精度が要求さ
れるため、感応基板アライメントの際に高精度な位置決
めが必要となる。従来、この種のリソグラフィに用いら
れる露光装置では、大別してダイ・バイ・ダイ・アライ
メント方式とグローバル・アライメント方式の2種類が
用いられている。
【0003】ダイ・バイ・ダイ・アライメント方式は、
各露光フィールドに露光を行う直前にそれぞれアライメ
ント計測を行うものである。一方、グローバル・アライ
メント方式では、予め感応基板上の複数のアライメント
マークを計測して、その計測結果に基づいて感応基板上
の露光フィールド(前層のパターンが形成されている領
域)の配列に関するモデル関数を求めておく。そして、
そのモデル関数に基づいて基板上の全ての露光フィール
ドに関する重ね合わせ位置を求め、各露光フィールドに
順次露光を行う。
【0004】ダイ・バイ・ダイ・アライメント方式は、
アライメントマークを含む基板上の露光フィールドの配
列のランダムなずれが大きいという欠点を有している。
また、モデル関数を用いるグローバルアライメント方式
では良好な重ね合わせ精度が期待できない場合や、感応
基板を載置したステージの位置決め精度が悪くて、予め
決定された座標にステージを送り込んでも良好な重ね合
わせ精度が期待できない場合に有効であるが、一方で
は、アライメント計測再現性によって重ね合わせ精度が
規定されてしまうことや、計測マーク総数が多くなって
アライメント計測時間が増加したり、アライメントマー
クを検出する際のアライメント・センサ位置と露光位置
との距離が長い場合にはステージ移動に要する時間が長
くなったりするという欠点がある。
【0005】また、グローバル・アライメント方式は、
露光フィールドのランダムなずれが小さく、かつ、ステ
ージの位置決め精度が良好な場合には、アライメント計
測時間が少なく、多数のアライメントマークを計測する
ことによる平均化効果によって重ね合わせ精度の向上が
期待できる等の長所を有している。
【0006】上述したグローバル・アライメント方式で
は、基板のX方向について1ヵ所、Y方向について2ヵ
所(または、X方向について2ヵ所、Y方向について1
ヵ所)のみの計測により感応基板のXおよびY座標と感
応基板の回転Θについてアライメントを行う方法が一般
的に行われてきた。最近では、上述したグローバル・ア
ライメント方式を改良したエンハンスト・グローバル・
アライメント方式と呼ばれるアライメント方式も特公平
4−47968号公報や特開平6−275496号公報
に開示されている。
【0007】このエンハンスト・グローバル・アライメ
ント方式では、ウエハ上における露光フィールドの配列
歪みを線形関数としてモデル化しておき、予め求めた複
数のアライメントマーク計測位置を用いて最小二乗法に
よりモデル関数のパラメータを決定する。そして、この
モデル関数を用いて各露光フィールドの位置を決定する
というアライメント方式である。特公平4−47968
号公報に開示されている方式では、ウエハにおける露光
フィールドの配列歪みを表すモデル関数に対して、露光
フィールド中心に関する変形を表現する6つのパラメー
タ、すなわちX方向のウエハ・スケーリング,Y方向の
ウエハ・スケーリング,配列の直交度,ウエハの回転,
X方向のウエハ位置オフセットおよびY方向のウエハ位
置オフセットに関するパラメータを与えている。
【0008】一方、特開平6−275496号公報に開
示されている方式では、上述した6つのパラメータに加
えて、露光フィールド内の変形を表す4つのパラメー
タ、すなわちX方向の露光フィールド・スケーリング,
Y方向の露光フィールド・スケーリング,露光フィール
ド内直交度,露光フィールドの回転に関するパラメータ
を与えている。
【0009】そして、スループットの上で有利なこと
や、最近の露光装置においてはステージの位置決め精度
が格段に向上していることなどから、エンハンスト・グ
ローバル・アライメントの採用が一般的となりつつあ
る。さらに、露光用の投影光学系とは別にアライメント
専用の計測システム、いわゆるオフ・アクシス・アライ
メントシステムが用いられる場合には、この傾向が顕著
である。
【0010】ところで、最近では、投影光学系のイメー
ジフィールドより大きな露光フィールドを得るために種
々の露光方式、例えば、(1)矩形状や円弧状のイメー
ジフィールドを走査露光して大きな露光フィールドを得
るスキャン露光方式や、(2)1回の露光動作によって
得られるイメージフィールドを1次元的にまたは2次元
的に繋いで一つの大きな露光フィールドを得るスティッ
チング方式や、(3)上述したスキャン方式で得られた
フィールドをスティッチング方式で繋ぎ合わせるスキャ
ン・アンド・スティッチング方式、等が提案されてい
る。
【0011】上述したスティッチング方式やスキャン・
アンド・スティッチング方式では、イメージフィールド
またはイメージフィールドをスキャンすることによって
形成されたフィールドを繋ぎ合わせることにより一つの
露光フィールドを形成しているため、例えば、マスク上
に形成された複数のパターン領域をウエハ上に投影露光
して繋ぎ合わせて1つの露光フィールドとする場合に
は、マスクの線形歪み(マスクステージの誤差も含む)
がウエハ上におけるパターン領域の配列誤差を生じさせ
る。すなわち、ウエハの線形歪み(ウエハステージの誤
差も含む)はウエハ上での露光フィールドの配列に、マ
スクの線形歪みは露光フィールド内における上述したパ
ターン領域の配列に、イメージフィールドの線形歪みは
パターン領域内での線形歪みにそれぞれ影響を与える。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のグローバル・アライメントまたは特公平4−4
7968号公報に開示された方法ではウエハの線形歪み
に起因する露光フィールドの配列誤差にのみにしか対応
しておらず、さらに、特開平6−275496号公報に
開示された方法の場合も露光フィールド内の線形歪みま
でしか対応していない。そのため、上述したスティッチ
ング方式やスキャン・アンド・スティッチング方式のよ
うに露光フィールド内部にさらに小さなフィールド構造
を有する場合には、露光フィールド内部のフィールド配
列誤差に対応することができなかった。
【0013】本発明の目的は、パターンの重ね露光を行
う際に、高い重ね合わせ精度を得ることができる露光方
法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】発明の実施の形態を示す
図1,4および6に対応付けて説明する。 (1)図1,6に対応付けて説明すると、請求項1の発
明は、マスクパターンを感応基板11上に投影露光する
際に、1回のエネルギー線照射で露光される感応基板1
1上の小領域SFを複数繋ぎ合わせて得られる露光領域
EFが複数形成された感応基板11に、さらにパターン
を重ねて露光する露光方法に適用され、感応基板11に
形成された複数の小領域SFのアライメントマーク位置
を計測する第1の工程と、第1の工程で得られた計測値
に基づいて、理想直交座標系に関する露光領域EFの配
列誤差を表す第1のパラメータ,露光領域の配列誤差の
線形成分から形成される露光領域座標系に関する小領域
SFの配列誤差を表す第2のパラメータおよび小領域S
Fの配列誤差の線形成分から形成される小領域座標系に
関する小領域SFの歪みを表す第3のパラメータを算出
する第2の工程と、第1,第2および第3のパラメータ
に基づいて露光領域EFおよび小領域SFの線形的な配
列誤差および歪みを補正して露光する第3の工程とを有
することにより上述の目的を達成する。 (2)図1,4に対応付けて説明すると、請求項2の発
明は、マスクパターンを感応基板11上に投影露光する
際に、1回のエネルギー線照射で露光される感応基板1
1上の小領域c(1,1)〜c(7,5)を複数繋ぎ合わせて
得られる第1露光領域b(1,1)〜b(3,3)をさらに複
数繋ぎ合わせて得られる第2露光領域a(1,1)〜a
(3,3)が複数形成された感応基板11に、さらにパタ
ーンを重ねて露光する露光方法に適用され、感応基板1
1に形成された複数の小領域c(1,1)〜c(7,5)のア
ライメントマーク位置を計測する第1の工程と、第1の
工程で得られた計測値に基づいて、理想直交座標系(x
wyw座標系)に関する第2露光領域a(1,1)〜a(3,
3)の配列誤差を表す第1のパラメータ,第2露光領域
a(1,1)〜a(3,3)の配列誤差の線形成分から形成さ
れる第2露光領域座標系(xfcyfc座標系)に関する第
1露光領域b(1,1)〜b(3,3)の配列誤差を表す第2
のパラメータ,第1露光領域b(1,1)〜b(3,3)の配
列誤差の線形成分から形成される第1露光領域座標系
(xscysc座標系)に関する小領域c(1,1)〜c(7,
5)の配列誤差を表す第3のパラメータおよび小領域c
(1,1)〜c(7,5)の配列誤差の線形成分から形成され
る小領域座標系(xsubysub座標系)に関する小領域c
(1,1)〜c(7,5)の歪みを表す第4のパラメータを算
出する第2の工程と、第1,第2,第3および第4のパ
ラメータに基づいて第1露光領域b(1,1)〜b(3,
3),第2露光領域a(1,1)〜a(3,3)および小領域
c(1,1)〜c(7,5)の線形的な配列誤差および歪みを
補正して露光する第3の工程とを有することにより上述
の目的を達成する。 (3)図1,6に対応付けて説明すると、請求項3の発
明は請求項1に記載の露光方法であって、感応基板11
およびマスク5を静止させたまま露光し、かつ、小領域
SFを順に繋いで露光して露光領域EFを形成するステ
ィッチング方式の露光装置に用いられる。 (4)図1,4に対応付けて説明すると、請求項4の発
明は請求項2に記載の露光方法であって、感応基板11
およびマスク5を静止させたまま露光し、かつ、小領域
c(1,1)〜c(7,5)を順に繋いで露光して第1露光領
域b(1,1)〜b(3,3)を形成するスティッチング方式
の露光装置に用いられる。 (5)図1,6に対応付けて説明すると、請求項5の発
明は請求項1に記載の露光方法であって、感応基板11
およびマスク5を同期走査して露光し、かつ、1回の走
査露光領域である小領域SFを順に繋いで露光して露光
領域EFを形成するスキャン・アンド・スティッチ方式
の露光装置に用いられる。 (6)請求項6の発明は請求項1に記載の露光方法であ
って、マスク5は複数のパターンを有するブロックマス
クであって、そのブロックマスクのパターンを選択し露
光して小領域とし、かつ、その小領域を順に繋いで露光
して露光領域を形成するキャラクタ・プロジェクション
方式の荷電粒子線露光装置に用いられる。 (7)図1,4に対応付けて説明すると、請求項7の発
明は請求項2に記載の露光方法であって、小領域c(1,
1)〜c(7,5)を照明系1〜4および投影光学系8,9
a,9b,22の偏向制御により順に繋ぐとともに、偏
向方向とほぼ直交する方向に感応基板11およびマスク
5を同期走査またはステップ移動することにより露光し
て第1露光領域b(1,1)〜b(3,3)を形成する分割投
影方式の荷電粒子線露光装置に用いられる。
【0015】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が発明の実施の形態に限定されるものではない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図6を参照して本発
明の実施の形態を説明する。図1は電子ビーム投影露光
装置の概略構成を説明する図であり、1は電子銃、3は
アパーチャであって電子銃1からのビームの断面を矩形
状に成形する。2はアパーチャ3で成形された電子ビー
ムEBを集束してマスク5に照射させるコンデンサーレ
ンズであり、コンデンサーレンズ2を通過した電子ビー
ムEBは視野選択偏向器4によりマスク5上の小領域5
0の一つに導かれる。6はマスク5をx軸,y軸方向に
水平移動させるマスクステージであり、7はマスクステ
ージ6の駆動装置、20はそのドライバである。8はマ
スク5を通過した電子ビームEBをx軸,y軸方向に偏
向する偏向器、9a,9bは投影レンズである。
【0017】12は感応基板であるウエハ11をx軸,
y軸方向に水平移動させるウエハステージで、13はウ
エハステージ12の駆動装置、21はそのドライバであ
る。マスクステージ6およびウエハステージ12のx軸
およびy軸方向の位置はレーザ干渉計等の位置検出器1
4,15でそれぞれ検出され、それらの検出結果は制御
装置16へ送られる。また、10はウエハ11に設けら
れたアライメントマーク110を検出する検出器であ
り、19は検出器10および位置検出器15の検出結果
に基づいてアライメントマーク110の位置を計測する
マーク位置計測器である。なお、検出器10としては、
FIA(Field Image Alignment),LSA(Laser Ste
p Alignment),LIA(Laser Interferometric Align
ment)等に用いられる検出器を使用することができる。
22はパターン像の倍率補正,回転補正および非点補正
を行う補正光学系である。
【0018】制御装置16の記憶部16aには予めマス
クパターンに関するデータが記憶されており、演算部1
6bはマーク位置計測器19の計測結果と記憶部16a
に記憶されているデータとに基づいてエンハンスト・グ
ローバル・アライメントのモデル関数を算出する。ま
た、コンデンサーレンズ2,偏向器4,偏向器8および
補正光学系22のそれぞれのドライバ23,17,18
および24には、モデル関数に基づく制御信号がそれぞ
れ制御装置16より送信される。なお、図1では補正光
学系22を一つのレンズで省略して示したが、実際には
倍率補正レンズ,回転補正レンズおよび非点補正レンズ
から成る。
【0019】ここで、マスク5のパターンをウエハ11
上に重ね露光する際の配列誤差について説明する。例え
ば、キャラクタプロジェクション方式の露光装置では、
マスク5は数十種類のパターンが形成されたブロックマ
スクであり、これらのパターンから必要なパターンを選
択して微小フィールドを露光し、このような微小フィー
ルドをウエハ上で繋ぎ合わせることにより大きな露光フ
ィールドを得ている。この場合、偏向器4やブロックマ
スク5を載置したステージ6の移動によってパターン選
択を行っており、これらの偏向やステージ移動の線形誤
差は露光フィールドを構成する微小フィールドの配列誤
差に影響を与える。そのため、ウエハ11の線形歪みや
微小フィールドの線形歪み以外にブロックマスク5の線
形歪み(電子光学系の偏向またはブロックマスクステー
ジの移動の線形誤差を含む)も露光される配列の線形誤
差に影響を与えている。
【0020】また、分割投影方式の露光装置も提案され
ているが、その場合には微小イメージフィールド(サブ
フィールドと呼ばれる)をウエハ11上に順に露光する
際に、サブフィールドを偏向器4,8によって一方向に
偏向しながら順に露光するとともに、マスクステージ6
およびウエハステージ12を偏向方向と直交する方向に
移動させることにより複数のサブフィールドを2次元的
に繋ぎ合わせてストライプ状フィールドを形成し、さら
に、複数のストライプ状フィールドを繋ぎ合わせること
によって一つの大きな露光フィールドを得ている。通
常、1露光フィールド内には2〜数個のストライプ状フ
ィールドが設けられる。この場合、(1)ウエハ線形歪
みによる露光フィールドの配列誤差や、(2)サブフィ
ールドの線形歪みに加えて、(3)ストライプ状フィー
ルド内におけるサブフィールドの配列の線形誤差や、
(4)露光フィールド内におけるストライプ状フィール
ドの配列の線形誤差がマスクの線形歪み(マスクステー
ジの線形誤差を含む)や電子光学系の偏向歪み等により
生じるおそれがある。なお、以下ではストライプ状フィ
ールドのことを単にストライプと呼ぶことにする。
【0021】図2は上述した分割投影露光における露光
フィールドの内部構造を説明する概略図であり、例え
ば、ウエハ11に形成された1層目のパターン領域を示
している。図2(a)はウエハ上における露光フィール
ドの配列を示す図であり、ウエハ上には3行3列に並ん
だ9個の露光フィールドa(1,1)〜a(3,3)が設けられて
いる。各露光フィールドは、例えば、半導体素子の1チ
ップが形成されるパターン領域に対応している。なお、
座標系(xw,yw)は露光フィールドの配列中心を原点
とするウエハ座標系を表しており、座標系(xfc,yf
c)は露光フィールドの中心を原点とする露光フィール
ド座標系である。
【0022】図2(b)は露光フィールドa(1,3)の内
部構造を示す図であり、露光フィールドa(1,3)は3行
3列に並んだ9個のストライプb(1,1)〜b(3,3)から成
り、露光フィールドa(1,3)に形成されるべきパターン
が各ストライプb(1,1)〜b(3,3)に分割されて露光され
る。なお、図2では分りやすくするためにストライプb
(1,1)〜b(3,3)を互に分離して図示したが、実際にはウ
エハ上に露光される際に隙間無く繋ぎ合わせられる。座
標系(xsc,ysc)はストライプの中心を原点とするス
トライプ座標系である。図示しなかったが、その他の露
光フィールドa(1,1)〜a(3,3)も全て同様の構造を有し
ている。
【0023】ストライプb(1,3)はさらに図2(c)に
示すような内部構造を有しており、7行5列に並んだ3
5個のサブフィールドc(1,1)〜c(7,5)からなる。な
お、図2(b),図2(c)ではサブフィールドc(1,
1)〜c(7,5)間に隙間が有るように図示したが、実際に
は互に接して設けられる。ストライプb(1,3)に形成さ
れるべきパターンは各サブフィールドc(1,1)〜c(7,5)
に分割露光される。図2(c)において、座標系(xsu
b,ysub)はサブフィールドの中心を原点とするサブフ
ィールド座標系である。なお、各ストライプb(1,1)〜
b(3,3)は同様の構造を有しており、1つのサブフィー
ルドは電子ビームの1ショットにより露光される領域に
相当する。図2(d)はサブフィールドc(1,7)を拡大
図である。
【0024】例えば、図2(c)のストライプb(1,3)
にパターンを分割投影する場合には、ウエハをysc座標
のプラス方向に連続移動させつつ偏向器で電子ビームを
図の左側から右側に走査して、サブフィールドc(1,
1),c(1,2),〜,c(1,5)の順に1段目のサブフィール
ドへパターンを露光し、次いで、電子ビームを逆方向に
走査してサブフィールドc(2,5),c(2,4),〜,c(2,
1)の順に2段目を露光する。同様にして、ジグザグ状の
走査経路で7段目までの全てのサブフィールドにパター
ンが露光されることにより、ストライプb(1,3)全体に
パターンが露光される。このとき、各サブフィールドは
隙間無く繋ぎ合わされる。
【0025】図2に示した露光フィールド,ストライプ
およびサブフィールドの配列は、1層目のパターンが正
確に設計値通りに形成された場合を示しており、ウエハ
上の任意の点の座標(x,y)は式(1)のように表す
ことができる。
【数1】 式(1)において、座標(xfc,yfc)はウエハ座標系
(xw,yw)における露光フィールド座標系(xfc,y
fc)の原点の座標であり、座標(xsc,ysc)は露光フ
ィールド座標系(xfc,yfc)におけるストライプ座標
系(xsc,ysc)の原点の座標であり、座標(xsfc,
ysfc)はストライプ座標系(xsc,ysc)におけるサ
ブフィールド座標系(xsub,ysub)の原点の座標であ
り、そして座標(xsub,ysub)はサブフィールド内座
標である。
【0026】実際には、ウエハやパターン形成に用いた
マスクの歪み等により配列のずれ(配列誤差)が生じた
り、電子光学系の歪み收差や倍率誤差等によってサブフ
ィールドの形状誤差等が発生したりする。本実施の形態
では、これらの誤差を、ウエハ上の露光フィールド配
列に関するもの(第1段階)、露光フィールド内のス
トライプ配列に関するもの(第2段階)、ストライプ
内のサブフィールド配列に関するもの(第3段階)、
サブフィールド内の歪みに関するもの(第4段階)の4
段階に分けて取扱う。
【0027】ここで、図3を用いて第1段階の配列誤差
について説明する。上述したウエハ上における露光フィ
ールドの設計位置からのずれ(配列誤差)は、ウエハ
座標系(xw,yw)におけるxw方向およびyw方向の線
形変形(ウエハスケーリング誤差ΓW,x,ΓW,y)と、
ウエハ座標系(xw,yw)に対する露光フィールド配列
の直交度誤差ΩW、ウエハ座標系(xw,yw)に対す
る回転誤差ΘW、および干渉計等による測定座標系
(ステージ座標系)に対するウエハ座標系(xw,yw)
のオフセット誤差によって表すことができる。なお、上
述した回転誤差ΘWには測定座標系に対するウエハ自身
の回転も含んでいる。
【0028】図3(a)はウエハスケーリングによる露
光フィールドa(1,3)の位置ずれを説明する図であり、
座標(x,y)は露光フィールドa(1,3)の中心位置
(露光フィールド座標原点)のウエハ座標系における設
計値であり、そのときの露光フィールドa(1,3)を破線
で示す。ウエハスケーリングが生じると露光フィールド
a(1,3)は位置(x1,y1)に移動する。このときのxw
方向およびyw方向のウエハスケーリングをそれぞれ
(1+ΓW,x)および(1+ΓW,y)とすると、ウエハス
ケーリングに係る変換式は式(2)のように表される。
【数2】
【0029】図3(b)は露光フィールドの直交度誤差
を説明する図である。図2(a)では露光フィールドは
xw方向およびyw方向に並んでいるが、図3(b)では
直交度誤差ΩWによってyw方向の並びがyw’方向に変
化する。yw’はyw座標軸に対して角度ΩWだけ傾いた
座標軸であり、座標(x,y)にあった露光フィールド
a(1,3)は座標(x2,y2)へ移動する。このとき、直
交度誤差ΩWに係る変換式は式(3)のように表され
る。
【数3】 なお、図3(b)では1行目の露光フィールドa(1,
2),a(1,3)のみ表示した。
【0030】図3(c)は回転誤差ΘWを説明する図で
あり、図2(a)に示した露光フィールドa(1,1)〜a
(3,3)全体がウエハ座標系(xw,yw)に対して回転誤
差Θだけ回転している。座標系(xw’,yw’)は
ウエハ座標系(xw,yw)に対して角度ΘWだけ回転し
た座標系であり、座標系(xw’,yw’)における露光
フィールドa(1,3)の座標を(x,y)とし、ウエハ座
標系(xw,yw)における座標を(x3,y3)とすれ
ば、回転誤差ΘWに係る変換式は式(4)のように表さ
れる。
【数4】
【0031】また、ステージ座標系とウエハ座標系(x
w,yw)との間の位置ずれ(オフセット)を考慮するこ
とにより、設計値(x,y)の位置にある点の実際の位
置(X,Y)が求まる。すなわち、第1段階の誤差(露
光フィールド配列誤差)が生じたときは、次式(5)で
表される変換式により設計値(x,y)から実際の座標
(X,Y)が得られる。
【数5】 式(5)の右辺第2項は、上述したオフセット値であ
る。式(5)において誤差ΓW,x,ΓW,y,ΩWおよびΘW
に関して2次以上の微小量を無視すると、式(6)のよ
うに近似できる。
【数6】
【0032】第2〜4段階の誤差についても、スケー
リング誤差Γ,直交度誤差Ωおよび回転誤差Θを同
様に考えることができ、Ω等の誤差が各段階の誤差に置
き換わるのみで行列の形は同一となる。そこで、設計値
(x,y)から実際の座標値(X,Y)を決定するモデ
ル関数を各段階に関して順にfW,fF,fS,fSub
し、これらのモデル関数を式(7)〜(10)のように
決定する。
【数7】 式(7)〜(10)において、Γi,x,Γi,y,Ωiおよ
びΘi(ただし、i=F,S,Sub)は各段階におけるスケー
リング誤差,直交度誤差および回転誤差を表しており、
各式の座標(x,y)および(X,Y)は各々誤差Γ
i,x,Γi,y,ΩiおよびΘiに関係する座標系における値
である。すなわち、式(8)は露光フィールド座標系
(xfc,yfc)における値であり、式(9)はストライ
プ座標系(xsc,ysc)における値であり、式(10)
はサブフィールド座標系(xsub,ysub)における値で
ある。図4(a)〜(d)は上述した各誤差があるとき
の露光フィールド配列,ストライプ配列,サブフィール
ド配列およびサブフィールド内の歪みを示す図であり、
それぞれ図2(a)〜(d)に対応している。
【0033】ところで、設計値通りにパターンがウエハ
上に形成されている場合にはウエハ上の任意の点は式
(1)で表されたが、上述したような配列誤差がある場
合にはモデル関数fW,fF,fS,fSubを用いて次式
(11)のように表される。
【数8】 式(7)〜(10)で用いられる2行2列の行列を[f
i]と表記し(ただし、i=W,F,S,Subである)、これら
を用いて式(11)を変形すると次式(12)のように
なる。
【数9】 ここで、行列[fi]は式(13)のように変形できる
ので(ただし、i=W,F,S,Subである)、この式を式(1
2)に代入して誤差に関する2次以上の微少量を無視す
ると次式(14)のようになる。
【数10】
【数11】 よって、ウエハ上の任意の点(x,y)の線形誤差(Δ
x,Δy)のモデル関数は、次式(15)によって表現
することができる。
【数12】
【0034】式(15)のモデル関数では配列誤差Γ
i,x,Γi,y,Ωi,Θi(ただし、i=W,F,S,Subである)
およびオフセット値(OW,x,OW,y)は未知のパラメー
タであり、合計で18個ある。そのため、最低18個の
アライメントマークの計測データがあれば、最小二乗法
によって全てのパラメータの値が定まる。実際には、計
測データは計測再現性やウエハの非線形歪みの影響を受
けるので、それらの影響を平均化するために18個以上
の計測データが用いられる。例えば、サブフィールド内
の四隅のx,yデータを計測することとし、そのような
サブフィールドをストライプの四隅位置に設定し、さら
に、そのようなストライプを1露光フィールドに4つ設
定し、さらに、ウエハ内でそのような露光フィールドを
8個定めると計測データ総数は1024(=2×4×4
×4×8)となり、統計的に十分な平均化が期待でき
る。もちろん、合計の計測時間を短くするために計測デ
ータ数を1024より減らすこともできる。
【0035】次に、n層目のパターンにn+1層目のパ
ターンを重ね露光する際のアライメント動作および露光
動作の一例を、図5のフローチャートを参照して説明す
る。ここでは、図2(b)に示すストライプb(1,1)全
体の露光について詳しく説明する。ステップS1では、
ウエハ11をウエハステージ12上にロードする。この
ウエハ11の各露光フィールドには、重ね合わせが行わ
れる下層のパターンが既に形成されており、各サブフィ
ールドの四隅にはアライメントマークが形成されてい
る。ステップS2でウエハ11の原点設定(プリアライ
メント)を行ったならば、ステップS3において上述し
たパラメータを決定するためのアライメント計測を行
う。なお、マスク5については既にアライメントが終了
している。
【0036】ステップS4では、計測データとアライメ
ントマークの設計位置とに基づいて、上述した18個の
パラメータを算出して線形誤差のモデル関数を求める。
ステップS5では、投影光学系の補正光学系22によっ
てマスク5の像をn層のサブフィールドの回転誤差Θ
Subだけ回転させる。次いで、ステップS6では、補正
光学系22により投影像の倍率調整をおこなってサブフ
ィールドのスケーリング誤差ΓSub,x,ΓSub,yの補正を
行う。このとき、倍率調整がx,y別々にできない場合
には、その平均値を補正する。その後、ステップS7に
進んでストライプb(1,1)のサブフィールドc(1,1)の中
心が光軸上にくるようにウエハステージ12を移動する
とともに、それに対応したマスクパターンも光軸上にく
るようにマスクステージを駆動する。ステップS8で
は、偏向制御によりサブフィールドc(1,1)から順に露
光を行い、ストライプb(1,1)全体の露光を行う。この
とき、サブフィールドの直交度誤差ΩSubに関しては、
マスク5とウエハ11の移動方向の調整により補正が可
能である。また、ストライプ内の誤差ΓS,x,ΓS,y,Ω
S,ΘSの補正は偏向位置またはマスクステージ座標の補
正により可能である。
【0037】さらに、ステップS9においてストライプ
b(1,1)が含まれる露光フィールドa(1,1)全体の露光が
行われる。そのとき、誤差ΓF,x,ΓF,y,ΩF,ΘFにつ
いては、ウエハステージ座標またはレチクルステージ座
標の補正により可能である。そして、ステップS10で
はウエハ全体の露光、すなわち、露光フィールドa(1,
1)〜a(3,3)の露光が行われる。このとき、誤差Γw,x
Γw,y,Ωw,Θwについては、ウエハステージ座標の補
正により行われる。
【0038】なお、補正制御をどの機能で行うかについ
てはいろいろな組合せがあり、上述した方法に限らな
い。また、本実施の形態では、電子ビーム露光による分
割投影方式を例に説明したが、通常の光露光の場合のス
ティッチング方式,スキャン・アンド・スティッチング
方式や、電子ビーム露光におけるキャラクタ・プロジェ
クション方式についても本発明を同様に適用することが
できる。このとき、スティッチング方式やキャラクタ・
プロジェクション方式の場合には、1回の露光動作(1
ショット)によって得られるイメージフィールド、すな
わち上述したサブフィールドを複数繋ぎ合わせて1つの
露光フィールドを得る方式なので、分割投影方式と異な
り露光フィールドの配列誤差、露光フィールド内に
おけるイメージフィールドの配列誤差、イメージフィ
ールド内の歪みに関する誤差の3段階の線形誤差を考慮
すれば良い。また、スキャン・アンド・スティッチング
方式の場合には、図6に示すようにイメージフィールド
IFを走査して得られるフィールドSFを複数繋ぎ合わ
せて1つの露光フィールドEFとしているので、露光
フィールドEFの配列誤差、露光フィールドEF内に
おけるフィールドSFの配列誤差、フィールドSF内
の歪みに関する誤差の3段階の線形誤差を考慮すれば良
い。
【0039】以上説明した実施の形態と特許請求の範囲
の要素との対応において、フィールドSFは請求項1の
小領域を、露光フィールドEFは請求項1の露光領域
を、サブフィールドc(1,1)〜c(7,5)は請求項2,
4および7の小領域を、ストライプb(1,1)〜b(3,
3)は第1露光領域を、露光フィールドa(1,1)〜a
(3,3)は第2露光領域を、座標系(xw,yw)は請求
項2の理想直交座標系を、座標系(xsc,ysc)は請求
項2の第1露光領域座標系を、座標系(xfc,yfc)は
第2露光領域座標系を,座標系(xsub,ysub)は小領
域座標系を、ΘW,ΩW,ΓW,x,ΓW,yは第1のパラメー
タを、誤差ΘF,ΩF,ΓF,x,ΓF,y,は第2のパラメー
タを、誤差ΘS,ΩS,ΓS,x,ΓS,yは第3のパラメータ
を、誤差ΘSub,ΩSub,ΓSub,x,ΓSub,yは第4のパラ
メータを、電子銃1,コンデンサーレンズ2,アパーチ
ャ3および視野選択偏向器4は照明系を、偏向器8,投
影レンズ9a,9bおよび補正光学系22は投影光学系
をそれぞれ構成する。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
感応基板上に形成されたアライメントマークの計測デー
タに基づいて露光領域および小領域の歪みや配列誤差に
関するパラメータを算出し、そのパラメータに基づいて
露光領域および小領域の線形的な配列誤差および歪みを
補正してパターンを重ね露光するため、高精度に位置合
わせを行うことができる。請求項3および4の発明では
スティッチング方式の露光装置における位置合わせ精度
を、請求項5の発明ではスキャン・アンド・スティッチ
方式の露光装置における位置合わせ精度を、請求項6の
発明ではキャラクタ・プロジェクション方式の荷電粒子
線露光装置における位置合わせ精度を、請求項7の発明
では分割投影方式の荷電粒子線露光装置における位置合
わせ精度をそれぞれ向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施の形態を説明する図であり、
電子ビーム投影露光装置の概略構成図。
【図2】露光フィールドの内部構造を説明する図であ
り、(a)はウエハ上における露光フィールドの配列、
(b)露光フィールド内のストライプの配列、(c)は
ストライプ内のサブフィールドの配列、(d)はサブフ
ィールドの形状をそれぞれ示す。
【図3】露光フィールドの配列誤差を説明する図。
【図4】誤差が生じたときの各フィールドの配列を示す
図であり、(a)は露光フィールドの配列誤差、(b)
はストライプの配列誤差、(c)はサブフィールドの配
列誤差、(d)はサブフィールドの歪み誤差をそれぞれ
示す。
【図5】アライメント動作および露光動作を説明するフ
ローチャート。
【図6】スキャン・アンド・ステップ方式における、露
光フィールドの内部構造を示す図。
【符号の説明】
1 電子銃 5 マスク 6 マスクステージ 9a,9b 投影レンズ 11 ウエハ 12 ウエハステージ 110 アライメントマーク a(1,1)〜a(3,3),EF 露光フィールド b(1,1)〜b(3,3) ストライプ c(1,1)〜c(7,5) サブフィールド IF イメージフィールド SF フィールド ΘW,ΘF,ΘS,ΘSub 回転誤差 ΩW,ΩF,ΩS,ΩSub 直交度誤差 ΓW,x,ΓW,y,ΓF,x,ΓF,y,ΓS,x,ΓS,y
ΓSub,x,ΓSub,y スケーリング誤差

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクパターンを感応基板上に投影露光
    する際に、1回のエネルギー線照射で露光される感応基
    板上の小領域を複数繋ぎ合わせて得られる露光領域が複
    数形成された感応基板に、さらにパターンを重ねて露光
    する露光方法において、 前記感応基板に形成された複数の小領域のアライメント
    マーク位置を計測する第1の工程と、 前記第1の工程で得られた計測値に基づいて、理想直交
    座標系に関する前記露光領域の配列誤差を表す第1のパ
    ラメータ,前記露光領域の配列誤差の線形成分から形成
    される露光領域座標系に関する前記小領域の配列誤差を
    表す第2のパラメータおよび前記小領域の配列誤差の線
    形成分から形成される小領域座標系に関する前記小領域
    の歪みを表す第3のパラメータを算出する第2の工程
    と、 前記第1,第2および第3のパラメータに基づいて前記
    露光領域および小領域の線形的な配列誤差および歪みを
    補正して露光する第3の工程とを有することを特徴とす
    る露光方法。
  2. 【請求項2】 マスクパターンを感応基板上に投影露光
    する際に、1回のエネルギー線照射で露光される感応基
    板上の小領域を複数繋ぎ合わせて得られる第1露光領域
    をさらに複数繋ぎ合わせて得られる第2露光領域が複数
    形成された感応基板に、さらにパターンを重ねて露光す
    る露光方法において、 前記感応基板に形成された複数の小領域のアライメント
    マーク位置を計測する第1の工程と、 前記第1の工程で得られた計測値に基づいて、理想直交
    座標系に関する前記第2露光領域の配列誤差を表す第1
    のパラメータ,前記第2露光領域の配列誤差の線形成分
    から形成される第2露光領域座標系に関する前記第1露
    光領域の配列誤差を表す第2のパラメータ,前記第1露
    光領域の配列誤差の線形成分から形成される第1露光領
    域座標系に関する前記小領域の配列誤差を表す第3のパ
    ラメータおよび前記小領域の配列誤差の線形成分から形
    成される小領域座標系に関する前記小領域の歪みを表す
    第4のパラメータを算出する第2の工程と、 前記第1,第2,第3および第4のパラメータに基づい
    て前記第1露光領域,第2露光領域および小領域の線形
    的な配列誤差および歪みを補正して露光する第3の工程
    とを有することを特徴とする露光方法。
  3. 【請求項3】 前記感応基板および前記マスクを静止さ
    せたまま露光し、かつ、前記小領域を順に繋いで露光し
    て前記露光領域を形成するスティッチング方式の露光装
    置に用いられる請求項1に記載の露光方法。
  4. 【請求項4】 前記感応基板および前記マスクを静止さ
    せたまま露光し、かつ、前記小領域を順に繋いで露光し
    て前記第1露光領域を形成するスティッチング方式の露
    光装置に用いられる請求項2に記載の露光方法。
  5. 【請求項5】 前記感応基板およびマスクを同期走査し
    て露光し、かつ、1回の走査露光領域である前記小領域
    を順に繋いで露光して前記露光領域を形成するスキャン
    ・アンド・スティッチ方式の露光装置に用いられる請求
    項1に記載の露光方法。
  6. 【請求項6】 前記マスクは複数のパターンを有するブ
    ロックマスクであって、そのブロックマスクのパターン
    を選択し露光して前記小領域とし、かつ、その小領域を
    順に繋いで露光して前記露光領域を形成するキャラクタ
    ・プロジェクション方式の荷電粒子線露光装置に用いら
    れる請求項1に記載の露光方法。
  7. 【請求項7】 前記小領域を照明系および投影光学系の
    偏向制御により順に繋ぐとともに、前記偏向方向とほぼ
    直交する方向に前記感応基板およびマスクを同期走査ま
    たはステップ移動することにより露光して第1露光領域
    を形成する分割投影方式の荷電粒子線露光装置に用いら
    れる請求項2に記載の露光方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002319533A (ja) * 2001-04-24 2002-10-31 Nikon Corp 転写露光方法、転写露光装置及びデバイス製造方法
US6558852B1 (en) 1999-06-30 2003-05-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Exposure method, reticle, and method of manufacturing semiconductor device
CN100460946C (zh) * 2005-07-05 2009-02-11 三菱电机株式会社 液晶显示装置的制造方法
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CN113835308A (zh) * 2021-09-23 2021-12-24 上海度宁科技有限公司 一种拼接曝光方法、装置及系统

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