JP4603763B2 - 電気集塵ユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電気集塵ユニットに係り、詳しくは、空気清浄機、ディーゼルエンジンの排気黒煙除去装置及び工場のオイルミスト除去装置等に適用して好適な電気集塵ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、オフィス、レストラン、遊技施設、工場、住宅等の建物は気密性の高い構造となっているため、空気中に浮遊するタバコの煙、トナー、溶接ヒュームその他有害な微粒子が、屋内にいる人の健康を害したり、設備や機器を汚す確率を高めている。そこで、オフィスや住宅等に設置して、室内に浮遊するタバコの煙等の微粒子を捕集し、ついでに、悪臭も除去する、電気集塵式の空気清浄機が普及してきている。
【0003】
ところで、この種の空気清浄機の1つとして、ニードル放電方式の空気清浄機が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この空気清浄機は、図14に示すように、空気吸込口1と空気吹出口2とを持つ装置箱体3と、この装置箱体3内に、風上側から風下に向けて順次装着された、パネル状のプレフィルタ4と、箱形の電気集塵ユニット5と、活性炭素繊維からなるパネル状の脱臭フィルタ6と送風ファン7とから概略構成されている。
【0004】
上記構成において,送風ファン7を運転状態にすると、室内空気が空気吸込口1から吸い込まれる。このとき、室内空気がタバコの煙等の浮遊微粒子で汚れていると、まず、プレフィルタ4によって比較的大粒の微粒子が捕捉され、プレフィルタ4によって捕捉することのできなかった小粒の微粒子は,電気集塵ユニット5によって捕捉除去される。最後に残ったタバコの臭いは,脱臭フィルタ6によって吸着除去される。このようにして、清浄化された空気は、送風ファン7の排出力によって、再び、空気吹出口2から室内に戻される。集塵ユニット等が微粒子等の付着によって汚れてくると、装置箱体3の中から電気集塵ユニット5等を取り出して洗浄し、再生後、再び、装置箱体3に装着して使用する。
【0005】
ここで、電気集塵ユニット5は、図15及び図16に示すように、箱型フレーム5aの中に、レコード針状のニードル電極5b,5b,…と、このニードル電極5b,5b,…を先端面にて突起状態に支持固定する角柱状の偏向電極板5c,5c,…と、これらのニードル電極5b,5b,…及び偏向電極板5c,5c,…を非接触で取り巻く両端開口角筒状のコレクターセル(捕集電極板)5d,5d,…とが組をなして格子状に多数配設されてなっており、各偏向電極板5cと対応するコレクターセル5dとの間には空気を通す隙間が形成されている。
【0006】
このような構成において、正電極側のニードル電極5b及び偏向電極5cと、負電極側のコレクターセル5dとの間に、例えば、5〜6kVの直流電圧を架けると、図17に示すように、ニードル電極5bの針先の廻りで一様なコロナ放電が持続的安定的に起きてイオン化空間領域5eが形成される。
このとき、送風ファン7の作動により、空気吸込口1から吸い込まれた室内の汚れた空気が、電気集塵ユニット5のイオン化空間領域5eに到達すると、まず、酸素が、電離してプラスイオンとなり、これが、たばこの煙等の微粒子pに付着して微粒子を帯電させる。
帯電した微粒子pは、次の偏向電極板5cとコレクターセル5dとの間を通過する際に、コレクターセル5dに近いものは負(低)電位のコレクターセル5dに吸着される。一方、コレクターセル5dの極板から離れている微粒子pは、偏向電極板5cの正(高)電位の極板に近いので、クーロン反発力を受けて、コレクターセル5dの極板の方向に移動し、結局、コレクターセル5dに吸着捕集される。
【0007】
しかしながら、上記従来の電気集塵ユニット5にあっては、図15及び図16に示すように、ニードル電極5bの尖った針先が箱型フレーム5aの開口している前面を向いているので、電気集塵ユニット5の交換時,洗浄時あるいは保守点検時に、作業者の指等が針で刺される虞があるという問題があった。
家庭用空気清浄機の普及が見こまれる今日、さらなる安全性を追及する責任がメーカ側にあるため、図18及び図19に示すように、ニードル電極5bを針先が風下側に向けられるように配置して、集塵ユニットの交換作業,洗浄作業、保守点検作業の際の安全性を確保する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0008】
すなわち、この電気集塵ユニット5Aは、図18び図19に示すように、コロナ放電を起こして空気中の浮遊微粒子を帯電させるコロナ放電部8と、このコロナ放電部8の風下側に配設され、コロナ放電部8にて帯電した浮遊微粒子を電気的に捕集する電気的捕集部9と、前後両面開口の箱型フレーム10とから概略構成されている。
コロナ放電部8は、図18び図19に示すように、尖った針先を風下側に向けて縦横に配置された複数のニードル電極8a,8a,…と、これら複数のニードル電極8a,8a,…が、縦方向及び横方向に沿って互いに所定の間隔を開けて格子状に配列された状態で、ニードル電極8a,8a,…を支持固定する格子状の支持電極8b,8b,…と、支持電極8b,8b,…の風下側に、各ニードル電極8a,8a,…と1対1の対極をなす態様で配設され、かつ、空気の通路を構成するために両端開放された複数のセル状の対向電極(以下、セル電極という)8c,8c,…とを有して構成されている。
また、支持電極8b,8b,…の両端部の側部には、次述する連結用金属棒8d,8dを通す貫通孔が設けられている。ニードル電極8a,8a,…を支持する支持電極8b,8b,…が互いに所定の間隔を開けて平行に配列された状態で、2本の連結用金属棒8d,8dにそれぞれの両端部を串刺しされて機械的電気的に連結されている。
【0009】
電気的捕集部9は、図18乃至図21に示すように、金属平板からなる捕集電極板9a,9a,…と、同じく金属平板からなる偏向電極板9b,9b,…とが、交互に、所定の取付間隔で、互いに平行に配設されてなっている。
捕集電極板9a,9a,…は、図21及び図22に示すように、負極用電極棒9cを介して所定の負電位又は接地電位に保たれ、ニードル電極8a,8a,…によって帯電させられた浮遊微粒子を静電気力で吸引捕集する機能を有している。また、偏向電極板9b,9b,…は、正極用電極棒9dを介して所定の正電位に保たれ、傍を通過する帯電した浮遊微粒子に捕集電極板9a,9a,…へ向かう偏向力を付与する役割を担っている。負極用電極棒9c及び正極用電極棒9dは、同一径の例えばステンレス製の棒状部材からなっている。
【0010】
また、各捕集電極板9aは、同図に示すように、負極用電極棒9cを嵌め込んで電気的に接続するための電極棒嵌入孔9pと、正極用電極棒9dに取り付けられた後述する円筒形状のカラー9eを嵌め込むためのカラー嵌入孔9qとを有している。ここで、電極棒嵌入孔9pの径は、負極用電極棒9cの径と略同一とされ、カラー嵌入孔9qの径は、カラー9eの外径と略同一とされている。
各偏向電極板9bは、正極用電極棒9dを嵌め込んで電気的に接続するための電極棒嵌入孔9rと、負極用電極棒9cに取り付けられたカラー9eを嵌め込むためのカラー嵌入孔9sとを有している。ここで、電極棒嵌入孔9rの径は、正極用電極棒9dの径と略同一とされ、カラー嵌入孔9sの径は、カラー9eの外径と略同一とされている。
【0011】
カラー9eは、同図に示すように、捕集電極板9a,9a間や偏向電極板9b,9b間の間隔を保つために用いられ、アルミニウム等の金属製の円筒形状部材9tの外周面上に絶縁層9uが形成されてなっている。
ここで、カラー9eの長さは、予め設定された捕集電極板9a,9a同士及び偏向電極板9b,9b同士の取付間隔に略等しい値とされている。また、カラー9eの内径は、負極用電極棒9c及び正極用電極棒9dの径と略同一に、カラー9eの外径はカラー嵌入孔9q、9sの径と略同一に、設定されている。
【0012】
各捕集電極板9aには、電極棒嵌入孔9pの形成箇所で負極用電極棒9cが嵌め込まれていると共に、カラー嵌入孔9qの形成箇所でカラー9eを介して正極用電極棒9dが嵌め込まれている。また、各偏向電極板9bには電極棒嵌入孔9rの形成箇所で正極用電極棒9dが嵌め込まれていると共に、カラー嵌入孔9sの形成箇所でカラー9eを介して負極用電極棒9cが嵌め込まれている。
こうして、各捕集電極板9aは、負極用電極棒9cと電気的に接続され、かつ、正極用電極棒9dとは絶縁が保たれて、所定の負電位が与えられる。また、捕集電極板9aは、正極用電極棒9dと電気的に接続され、かつ、負極用電極棒9cとは絶縁が保たれ、所定の正電位が与えられる。
【0013】
【特許文献1】
特許第2733908号公報
【特許文献2】
特許第3287468号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電気的捕集部9の組み立てる際には、捕集電極板9aを、負極用電極棒9cに直接通し、カラー9eを嵌め込んでから正極用電極棒9dに通し、次に、偏向電極板9bを、正極用電極棒9dに直接通し、カラー9eを嵌め込んでから負極電極棒9cに通すという作業を、交互に行わなければならず、大変煩雑で時間がかかるという問題があった。
また、電気集塵ユニット5Aが微粒子等の付着によって汚れてきた場合に、装置箱体の中から電気集塵ユニット5Aを取り出して、アルカリ性水溶液(例えばpH13)に浸して洗浄するときに、円筒状のカラー9e内に洗浄液が入り込んで残ってしまい、カラー9eが腐食してしまい、要求される絶縁性又は導電性が損なわれるという問題があった。
【0015】
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、電気的捕集部9を簡単かつ迅速に組み立てるとのできる電気集塵ユニットを提供することを第1の目的としている。
また、必要な絶縁性及び導電性を確保して、所定の取付間隔で捕集電極板及び偏向電極板を配設することができる電気集塵ユニットを提供することを第2の目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、コロナ放電を起こして気流中の浮遊微粒子を帯電させるコロナ放電部と、該コロナ放電部の風下側に配設され、該コロナ放電部にて帯電した浮遊微粒子を電気的に捕集する電気的捕集部とが箱形フレーム内に組み込まれてなる電気集塵ユニットに係り、前記コロナ放電部は、尖った針先を風下側に向けて縦横に配置された複数のニードル電極と、これら複数のニードル電極が縦方向及び横方向に沿って互いに所定の間隔を開けて格子状に配列された状態で、ニードル電極を支持固定する格子状の支持電極と、該支持電極の風下側に、前記各ニードル電極と1対1の対極をなす態様で配設され、かつ、空気の通路を構成するために両端開放された複数の正方形セル状の対向電極とを有して構成され、前記各対向電極の断面正方形の一辺の長さが10−30mmに設定されていて、かつ、前記電気的捕集部は、帯電させられた浮遊微粒子を静電気力で吸引捕集するための複数の捕集電極板と、前記捕集電極板に対応して設けられ、前記帯電した浮遊微粒子に前記捕集電極板へ向かう偏向力を付与するための複数の偏向電極板と、前記各捕集電極板を、隣接した前記捕集電極板に対して平行となるようにかつ離隔を保つように取り付ける複数の第1の取付板と、前記各偏向電極板を、隣接した前記偏向電極板に対して平行となるようにかつ離隔を保つように取り付ける複数の第2の取付板とを有し、前記捕集電極板には、複数の箇所に、前記各第2の取付板との間で離隔を保つための第1の広幅状切欠き部が形成され、前記偏向電極板には、複数の箇所に、前記各第1の取付板との間で離隔を保つための第2の広幅状切欠き部が形成され、前記捕集電極板と前記偏向電極板とは、それぞれ前記第1及び第2の取付板に取り付けられることによって、絶縁状態を保ったまま、交互に、かつ、3−8mmの間隔で、互いに平行に配設され、前記各捕集電極板には、複数の箇所に、前記第1の取付板が差し込まれるスリット状切欠きが形成されていると共に、前記第1の取付板には、前記各捕集電極板が差し込まれる複数のスリット状切欠きが形成され、前記各捕集電極板と前記第1の取付板とが、互いのスリット状切欠きの形成部位に差し込み合うようにして、前記各捕集電極板は前記第1の取付板に取り付けられ、前記各偏向電極板には、複数の箇所に、前記第2の取付板が差し込まれるスリット状切欠きが形成されていると共に、前記第2の取付板には、前記各偏向電極板が差し込まれる複数のスリット状切欠きが形成され、前記各偏向電極板と前記第2の取付板とが、互いのスリット状切欠きの形成部位に差し込み合うようにして、前記各偏向電極板は前記第2の取付板に取り付けられ、前記電気的捕集部は、前記各捕集電極板に電気的に接続し前記捕集電極板に所定の負電位を与えるための第1の接続部材と、前記各偏向電極板に電気的に接続し前記偏向電極板に所定の正電位を与えるための第2の接続部材とを有し、前記捕集電極板には、前記第1の接続部材と嵌合するための第1の嵌合部と、前記第2の接続部材を離隔を保った状態で貫通させるための第1の貫通部とが形成され、かつ、前記偏向電極板には、前記第2の接続部材と嵌合するための第2の嵌合部と、前記第1の接続部材を離隔を保った状態で貫通させるための第2の貫通部とが形成され、前記第1及び第2の接続部材は、それぞれ前記捕集電極板及び前記偏向電極板に対して略直交するように取り付けられていることを特徴としている。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用いて具体的に行う。
◇実施例
図1は、この発明の一実施例である電気集塵ユニットの概略構成を示す横断面図、図2は、同縦断面図、図3は、同正面図(前面図)、図4は、同背面図(後面図)、図5は、同電気集塵ユニットを構成する電気的捕集部の捕集電極板の構成を示す平面図、図6は、同電気的捕集部の偏向電極板の構成を示す平面図、図7は、同電気的捕集部の端部用の捕集電極板連結板の構成を示す側面図、図8は、同電気的捕集部の中間部用の捕集電極板連結板の構成を示す側面図、図9は、同電気的捕集部の端部用の偏向電極連結板の構成を示す側面図、図10は、同電気的捕集部の中間部用の偏向電極連結板の構成を示す側面図、図11は、同電気集塵ユニットを構成するニードル電極の取着方法を工程順に説明するための工程説明図、図12は、同電気集塵ユニットの電気的捕集部の製造方法を説明するための説明図、また、図13は、同電気集塵ユニットが空気清浄機に搭載された場合の動作を説明するための説明図である。
まず、電気集塵ユニットの全体構成から説明する。
この例の電気集塵ユニット11は、図1及び図2に示すように、コロナ放電を起こしてタバコの煙粒子やトナー等、空気中の浮遊微粒子を帯電させるコロナ放電部12と、このコロナ放電部12の風下側に配設され、コロナ放電部12にて帯電した浮遊微粒子を電気的に捕集する電気的捕集部13と、前後両面開口の箱型フレーム14とから概略構成されていて、コロナ放電部12と、電気的捕集部13とは、金属製部材からなる箱型フレーム14の中に、絶縁物を介さずに、互いに空間的に,2〜8mm程度離隔する態様で収納配置されている。
【0023】
次に、コロナ放電部12について詳述する。
コロナ放電部12は、図1及び図2に示すように、尖った針先を風下側に向けて縦横に配置された複数(この例では、7×29個)のニードル電極16,16,…と、これら複数のニードル電極16,16,…が縦方向及び横方向に沿って互いに所定の間隔を開けて格子状(マトリックス状)に配列された状態で、ニードル電極16,16,…支持固定する格子状(網状)の支持電極17と、支持電極17の風下側に、各ニードル電極16と1対1の対極をなす態様で配設され、かつ、空気の通路を構成するために両端開放された複数(この例では、7×29個)のセル状の対向電極(以下、セル電極という)18,18,…とを有して構成されている。
【0024】
ここで、各ニードル電極16は、図1に示すように、表面が、ニッケルメッキ(酸化防止処理)されたステンレス鋼製の尖った針先19と、この針先19を支える太径円柱状の胴体部21と細径円柱状の根元部(後端段部)22とからなっていて、その尖った針先19を、対応するセル電極18内に,必要に応じて2〜12mm程度突入させた状態で、その根元部22が、支持電極17に固定されている。なお、この例のニードル電極16の全長は,必要に応じて,5〜20mmに設定されている。
【0025】
また、上記支持電極17は、図1に示すように、平板な格子状の金属部材であり、この支持電極17には、予め、ニードル電極16の根元部22の直径よりも若干大きな取付け穴hが、各格子点上に、横方向及び縦方向に沿って互いに所定の間隔を開けて、穿孔されていて、各取付け穴hには、ニードル電極16が嵌入され、かしめ技術を用いて、支持固定されている(図11参照)。なお、取付け穴h,h,…の穿孔間隔は、集塵効率上,10〜30mmの範囲が適当で、15〜25mmの範囲が一段と好ましい。
【0026】
また、支持電極17の両端部及び中央部の側部には、連結用金属棒23,23,23が取り付けられ、機械的電気的に接続されている。これらの連結用金属棒23,23,23と支持電極17とを経由して、ニードル電極16,16,…への電圧印加がなされる。すなわち、連結用金属棒23,23,23を介して各ニードル電極16が所定の正電位に保たれる。なお、各連結用金属棒23の両端部には、絶縁性被覆が施されたナット等の固定具24が取り付けられ、連結用金属棒23は、固定具24によって箱形フレーム14に固定されている。
【0027】
また、セル電極18,18,…は、幅略10〜20mmの多数の電極平板を縦横に組み付けて、両端開口で正方形のセル(ニードル電極16の針先19を収める奥行き略10〜20mmの小室)として形成され、ニードル電極16,16,…と1対1の対極をなす態様で、全体として、格子状に配列されている。なお、セル電極18の一辺の長さは、集塵効率上、10〜30mmの範囲が適当で、15〜25mmの範囲が一段と好適である。
【0028】
次に、電気的捕集部13について詳述する。
電気的捕集部13は、図1乃至図4に示すように、幅30〜60mmの金属平板からなる捕集電極板25,25,…と、同じく金属平板からなる偏向電極板26,26,…と、捕集電極板25,25,…に対して直交するように(例えば図4において、鉛直方向に沿って)配設され、捕集電極板25,25同士を、所定の取付間隔で、かつ互いに平行に取り付けると共に、捕集電極板25,25同士を電気的に接続する捕集電極連結板(第1の取付板)27、28,28,…と、偏向電極26,26,…に対して直交するように配設され、偏向電極板26,26同士を、所定の取付間隔で、かつ互いに平行に取り付けると共に、偏向電極板26,26同士を電気的に接続する偏向電極連結板(第2の取付板)29,31,31,…と、捕集電極連結板27,28,28,…によって連結された捕集電極板25,25,…を箱型フレーム14に取り付けると共に、各捕集電極板25と電気的に接続する円柱形の捕集電極接続棒(第1の接続部材)32,32と、偏向電極連結板29、31,31,…によって連結された偏向電極板26,26,…を箱型フレーム14に取り付けると共に、各偏向電極板26に電気的に接続する円柱形の偏向電極接続棒(第2の接続部材)33,33,…とを有している。
【0029】
ここで、捕集電極板25,25,…と、偏向電極板26,26,…とは、交互に、この例では3〜8mmの取付間隔で、互いに平行に配設されている。
また、上記した各寸法範囲からも判るように、この実施例においては、捕集電極板25と偏向電極板26との取付間隔が、ニードル電極16,16同士の配置間隔よりも短く設定されている。
また、捕集電極連結板27は、各捕集電極板25の一端部側に取り付けられ、各捕集電極連結板28は、各捕集電極板25の端部以外の中間部に取り付けられている。
また、偏向電極連結板29は、各偏向電極板26の一端部側に取り付けられ、各偏向電極連結板31は、各偏向電極板26の端部以外の中間部に取り付けられている。
【0030】
各捕集電極板25は、図5に示すように、長尺な平板状金属製部材からなり、捕集電極連結板27が差し込まれるスリット状の取付用切欠き(スリット状切欠き)35と、捕集電極連結板28が差し込まれるスリット状の取付用切欠き(スリット状切欠き)36,36,…と、捕集電極接続棒32が嵌め込まれ捕集電極接続棒32に電気的に接続するための接続棒嵌入孔(第1の嵌合部)37,37と、配設された偏向電極連結板31から離隔して絶縁を確保するための離隔保持用切欠き(第1の切欠き部)38,38,…と、偏向電極接続棒33を絶縁を保った状態で通すための接続棒挿通孔(第1の貫通部)39,39,39とを有している。
【0031】
ここで、各取付用切欠き36は、捕集電極板25の両長辺側(風上側及び風下側)の互いに対向する位置に対をなすように形成されている。また、取付用切欠き35(36,36,…)は、捕集電極連結板27(28)の厚さと略同一の幅(この例では、0.6mm)を有している。
また、捕集電極板25,25,…は、所定の負電位又は接地電位に保たれ、ニードル電極16,16,…によって帯電させられた浮遊微粒子を静電気力で吸引捕集する機能を有している。
この例では、各捕集電極板25は、箱型フレーム14に取り付けれた捕集電極接続棒32,32に電気的に接続されることによって、接地電位に保たれる。
【0032】
各偏向電極板26は、図6に示すように、長尺な平板状金属製部材からなり、偏向電極連結板29が差し込まれるスリット状の取付用切欠き(スリット状切欠き)41と、偏向電極連結板31が差し込まれるスリット状の取付用切欠き(スリット状切欠き)42,42,…と、偏向電極接続棒33が嵌め込まれ偏向電極接続棒33に電気的に接続するための接続棒嵌入孔(第2の嵌合部)43,43,…と、配設された捕集電極連結板28から離隔して絶縁を確保するための離隔保持用切欠き(第2の切欠き部)44,44,…と、捕集電極接続棒32を絶縁を保った状態で通すための接続棒挿通孔(第2の貫通部)45,45とを有している。
【0033】
ここで、各取付用切欠き42は、偏向電極板26の両長辺側(風上側及び風下側)の互いに対向する位置に対をなすように形成されている。また、取付用切欠き41(42,42,…)は、偏向電極連結板29(31)の厚さと略同一の幅(この例では、0.6mm)を有している。
また、偏向電極板26,26,…は、所定の正電位に保たれ、傍を通過する帯電した浮遊微粒子に捕集電極板25,25,…へ向かう偏向力を付与する役割を担っている。各偏向電極板26への電圧印加は、偏向電極接続棒33を経由して行われる。すなわち、偏向電極接続棒33を介して各偏向電極板26が所定の正電位に保たれる。
なお、偏向電極接続棒33の両端部には、絶縁性被覆が施されたナット等の固定具33a,33aが取り付けられ、偏向電極接続棒33は、固定具33a,33aによって箱形フレーム14に固定されている(図4参照)。
【0034】
捕集電極連結板27は、図7に示すように、金属平板からなり、一方の長辺側(この例では風下側)には捕集電極板25が差し込まれるスリット状の取付用切欠き47,47,…が等間隔で設けられている。ここで、取付用切欠き47は、捕集電極板25の厚さと略同一の幅(この例では、0.6mm)を有している。
また、各捕集電極板25と捕集電極連結板27とは、互いのそれぞれ取付用切欠き35及び取付用切欠き47の形成部位に差し込み合うようにして、組み付けられている。
捕集電極連結板28は、図8に示すように、金属平板からなり、一方の長辺側(風上側又は風下側)には捕集電極板25が差し込まれるスリット状の取付用切欠き(スリット状切欠き)48,48,…が等間隔で設けられている。ここで、取付用切欠き48は、捕集電極板25の厚さと略同一の幅(この例では、0.6mm)を有している。
また、各捕集電極板25と捕集電極連結板28とは、互いのそれぞれ取付用切欠き35及び取付用切欠き48の形成部位に差し込み合うようにして、組み付けられている。
【0035】
偏向電極連結板29は、図9に示すように、金属平板からなり、一方の長辺側(この例では風下側)には偏向電極板26が差し込まれるスリット状の取付用切欠き(スリット状切欠き)49,49,…が等間隔で設けられている。ここで、取付用切欠き49は、偏向電極板26の厚さと略同一の幅(この例では、0.6mm)を有している。
また、各偏向電極板26と偏向電極連結板29とは、互いのそれぞれ取付用切欠き41及び取付用切欠き49の形成部位に差し込み合うようにして、組み付けられている。
偏向電極連結板31は,図10に示すように、金属平板からなり、一方の長辺側(風上側又は風下側)には偏向電極板26が差し込まれるスリット状の取付用切欠き(スリット状切欠き)51,51,…が等間隔で設けられている。ここで、取付用切欠き51は、偏向電極板26の厚さと略同一の幅(この例では、0.6mm)を有している。
また、各偏向電極板26と偏向電極連結板31とは、互いのそれぞれ取付用切欠き42及び取付用切欠き51の形成部位に差し込み合うようにして、組み付けられている。
【0036】
次に、この電気集塵ユニットの製造方法について説明する。
図1乃至図4、及び図11を参照して、コロナ放電部12の製造方法から説明する。
まず、図1乃至図4に示すように、箱型フレーム14の内部に、セル電極18,18,…を組み込み、次に、箱型フレーム14のセル電極18,18,…の風上側に、ニードル電極16,16,…が格子状に配置された支持電極17を取り付ける。
セル電極18,18,…は、スリット状の切欠き(不図示)が等間隔で形成された多数の電極平板を、互いの切欠きの形成部位に差し込み合うようにして、縦横に組み付けて形成される。これらの切欠きは、電極平板の幅の略半分の長さと電極平板の厚さと略同一の幅を有している。
【0037】
この例において、ニードル電極16を支持電極17に固定するには、まず、図11(a)に示すように、ニードル電極16の根元部22を、支持電極17の取付穴hに差し込んで、図示せぬ冶具により保持する。
次に、同図(b)に示すように、高速偏心回転式かしめ機Mの回転軸先端に設けられた偏心力かしめ具Maを、取付穴hから上方にはみ出したニードル電極16の根元部22に押し付けた状態で、高速偏心回転させる。
この回転時、ニードル電極16の根元部22に大きな偏心力が作用して、根元部22をかしめる。かしめ後は、同図(b)中左側に示すように、根元部22が半径方向に塑性変形して、支持電極17と堅固に一体化する。
こうして支持電極17と一体化されたニードル電極16,16,…を箱型フレーム14のセル電極18,18,…の風上側に配置し、連結用金属棒23を介して箱形フレーム14に固定する。
【0038】
次に、図12を参照して、電気的捕集部13の製造方法について説明する。
まず、図12に示すように、捕集電極板25,25,…を捕集電極連結板27に取り付ける。すなわち、各捕集電極板25と捕集電極連結板27とを、互いのそれぞれ取付用切欠き35及び取付用切欠き47の形成部位に差し込み合うようにして組み付けて、捕集電極板25,25同士を、所定の取付間隔で、かつ互いに平行に捕集電極連結板27に取り付ける。
次に、偏向電極板26,26,…を偏向電極連結板29に取り付ける。すなわち、各偏向電極板26と偏向電極連結板29とを、互いのそれぞれ取付用切欠き41及び取付用切欠き49の形成部位に差し込み合うようにして組み付けて、偏向電極板26,26同士を、所定の取付間隔で、かつ互いに平行に偏向電極連結板29に取り付ける。
【0039】
次に、捕集電極連結板27に取り付けられた捕集電極板25,25,…と、偏向電極連結板29に取り付けられた偏向電極板26,26,…とを、交互に配置されるように組み合せる。
この状態で、捕集電極板25,25,…に捕集電極連結板28,28,…を取り付け、偏向電極板26,26,…に偏向電極連結板31,31,…を取り付ける。
すなわち、各捕集電極板25と捕集電極連結板28とを、互いのそれぞれ取付用切欠き35及び取付用切欠き48の形成部位に差し込み合うようにして組み付ける。また、各偏向電極板26と偏向電極連結板31とを、互いのそれぞれ取付用切欠き42及び取付用切欠き51の形成部位に差し込み合うようにして組み付ける。
【0040】
ここで、捕集電極連結板28は、各捕集電極板25の両長辺側の取付用切欠き36,36に、偏向電極連結板31は、各偏向電極板26の両長辺側の取付用切欠き42,42に、それぞれ取り付ける。
この状態で、捕集電極連結板28,28,…は、各偏向電極板26との絶縁(非接触状態)を保ったまま、偏向電極板26に形成された離隔保持用切欠き44,44,…内を、通過するように配置されている。また、偏向電極連結板31は、各捕集電極板25との絶縁(非接触状態)を保ったまま、捕集電極板25に形成された離隔保持用切欠き38,38,…内を、通過するように配置されている。
【0041】
次に、こうして、捕集電極連結板27、28,28,…及び偏向電極連結板29,31,31,…を用いて組み付けられた捕集電極板25,25,…及び偏向電極板26,26,…を、箱型フレーム14のセル電極18,18,…の風下側に収納する。
次に、図1乃至図4に示すように、各捕集電極板25の接続棒嵌入孔37,37に捕集電極接続棒32,32を嵌入させると共に、各偏向電極板26の接続棒挿通孔45,45に偏向電極接続棒33,33,…を嵌入させ、捕集電極接続棒32,32及び偏向電極接続棒33,33,…の両端部を箱型フレーム14に固定する。
この状態で、捕集電極接続棒32は、各偏向電極板26との絶縁(非接触状態)を保ったまま、各偏向電極板26に形成された接続棒挿通孔45内を貫通している。また、各偏向電極接続棒33は、各捕集電極板25との絶縁(非接触状態)を保ったまま、各捕集電極板25に形成された接続棒挿通孔39内を貫通している。
【0042】
次に、図13を参照して、上記構成の電気集塵ユニットが空気清浄機に搭載された場合の動作について説明する。
装置運転時、コロナ放電部12では、ニードル電極16,16,…とセル電極18,18,…との間に、ニードル電極16,16,…側が正電位に、セル電極18,18,…側が負電位又は接地電位となる結線態様で、図示せぬ高圧直流電源から、例えば5kV程度の直流電圧が印加される。
同様に、電気的捕集部3では、捕集電極板25,25,…と、偏向電極板26,26,…との間に、偏向電極板26,26,…側が正電位に、捕集電極板25,25,…側が負電位又は接地電位となる結線態様で、図示せぬ高圧直流電源から、例えば5kV程度の直流電圧が印加される。なお、ニードル電極16,16,…への電圧印加は、支持電極17を経由して行われる。
【0043】
この状態において、コロナ放電部12では、図13に示すように、ニードル電極16,16,…の針先19の廻りで一様なコロナ放電が持続的安定的に起きてイオン化空間領域12aが形成される。
このとき、図示せぬ送風ファンの吸引力によって、電気集塵ユニットに吸い込まれた汚れた空気が、コロナ放電部12(イオン化空間領域12a)を通過すると、まず、イオン化エネルギの低い酸素が電離してプラスイオンとなり、これがタバコの煙等の微粒子p,p,…に付着して微粒子p,p,…自身にプラスイオンの電荷を持たせる。
【0044】
電荷を持った微粒子p,p,…は、次の電気的捕集部13(捕集電極板25,25,…と、偏向電極板26,26,…との間)を通過する際、捕集電極板25,25,…に近いものは負電位又は接地電位の捕集電極板25,25,…に吸着され、捕集電極板25,25,…の極板から離れている微粒子p,p,…は、偏向電極板26,26,…の極板の正電位により、反発力を受けて、捕集電極板25,25,…の極板の方向に押しやられて、捕集電極板25,25,…に吸着される。
【0045】
このようにして、清浄化された空気は、送風ファンの排出力によって、再び、室内に戻される。電気集塵ユニット11が微粒子等の付着によって汚れてくると、装置箱体の中から電気集塵ユニット11を取り出して、アルカリ性水溶液(例えばpH13)に浸して洗浄し、再生後、装置箱体に再び装着して使用する。
【0046】
このように、この例の構成によれば、特に電気的捕集部13を、簡単にかつ迅速に組み立てることができる。すなわち、各捕集電極板25と捕集電極連結板27とは、互いのそれぞれ取付用切欠き35及び取付用切欠き47の形成部位に差し込み合うようにして組み付けて、捕集電極板25,25同士を、所定の取付間隔で、かつ互いに平行に捕集電極連結板27に取り付ける。
また、各偏向電極板26及び偏向電極連結板29、各捕集電極板25及び捕集電極連結板28、各偏向電極板26及び偏向電極連結板31も、互いのそれぞれ取付用切欠き41,35,42及び取付用切欠き49,48,51の形成部位に差し込み合うようにして組み付ける。
このように、特別な工具を用いることなく、簡単にかつ迅速に、電気的捕集部13を組み立てることができる。
【0047】
また、所定の取付間隔で捕集電極及び偏向電極を配設するために、スリット状の取付用切欠きが形成された捕集電極連結板27、28や、偏向電極連結板29,31を用い、従来のカラー等の円筒形状の部材(図21参照)を使用していないので、洗浄の際に、部材内に洗浄液が残って部材が腐食してしまい、要求される絶縁性又は導電性が損なわれるというような不具合を防止することができる。
また、各捕集電極板25の接続棒嵌入孔37,37には、捕集電極接続棒32,32を嵌入されていると共に、各偏向電極板26の接続棒挿通孔45,45には、偏向電極接続棒33,33,…を嵌入させれており、かつ、捕集電極接続棒32は、各偏向電極板26との絶縁(非接触状態)を保ったまま、各偏向電極板26に形成された接続棒挿通孔45内を貫通し、各偏向電極接続棒33は、各捕集電極板25との絶縁(非接触状態)を保ったまま、各捕集電極板25に形成された接続棒挿通孔39内を貫通しているので、必要な絶縁性及び導電性が確保されている。
【0048】
また、ニードル電極16,16,…の針先19が、風下側を向いた状態、言いかえれば、電気集塵ユニットの前面開口部に背を向けた状態で配設されているので、作業者・取扱者の指等が針で刺される危険を防止でき、この結果、集塵ユニットの交換作業,洗浄作業、保守点検作業を安全に行うことができる。それゆえ、この例の電気集塵ユニットは、業務用に限らず、広く家庭用の空気清浄機にも適用できる。
【0049】
加えて、従来の角柱状の偏向電極5c(図14及び図15参照)を用いないので、気体流路が圧迫されず、このため、圧力損失を著しく軽減でき、それゆえ、電気集塵ユニット、ひいては、空気清浄機の小型化に寄与できる。
また、電気的捕集部13を交換する際には、捕集電極接続棒32及び偏向電極接続棒33を引き抜いた後、電気的捕集部13をこのまま引き出して、新しいものを組み込めば良いので、簡単にかつ迅速に交換作業を行うことができ、装置の維持保守にも手間がかからない。
【0050】
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、ニードル電極16、支持電極17、セル電極18、捕集電極板25、偏向電極板26の寸法や形状や個数や配列は、上述の実施例のものに限らず、必要に応じて変更できる。
【0051】
例えば、上述の実施例では、コロナ放電部12と、電気的捕集部13とを、互いに空間的に,2〜8mm程度離隔して配置する構成としたが、技術文献としての便宜を考慮してなるべく具体的に開示したもので、この発明を上述の範囲に限定するために記載したものではない。同様に、セル電極18の一辺の長さは、集塵効率上、10〜30mmの範囲が適当で、15〜25mmの範囲が一段と好適であると述べたが、この発明をこの範囲に限定するものではない。さらに、上述の実施例では、捕集電極板25,25,…と、偏向電極板26,26,…との取付間隔を3〜8mmに設定したが、この発明はこの範囲に限らない。これら以外についても、同様である。
【0052】
また、上述の実施例では、複数のニードル電極16,16,…と、複数のセル電極18,18,…とが1対1の対応関係で配設される場合について述べたが、これに限らず、例えば、2つのニードル電極16,16に1つのセル電極を対応させるようにしても良い。さらには、1つの対向電極に対して、n(nはニードル電極の個数で2以上の自然数)個のニードル電極16,16,…を対応させても良い。ここで、対向電極と称したのは、セル電極とニードル電極との対応関係が、1対nであって、nが3以上の場合、もはや、セル電極というよりも対向電極という方が適当だからである。対向電極は、溝状あるいはスリット状でも良い。
【0053】
また、上述の実施例では、ニードル電極16を支持電極17に固定する手段として、かしめ技術を用いたが、これに限らず、銀ろう等の接着剤の助けを借りても良く、支持電極17に予め穿孔された取付孔にニードル電極16を打ち込んで嵌着するようにしても良い。
また、上述の実施例では、この発明の電気集塵ユニットを空気清浄機に適用した場合について述べたが、これに限定するものではなく、例えばディーゼルエンジンの排気黒煙除去装置や工場用のオイルミスト除去装置等にも適用できる。
また、セル電極(対向電極)、捕集電極又は偏向電極の素材としては、金属板体に限らず、紙又は合成樹脂の表面に金属コーティングしたもの、あるいは、紙又は合成樹脂と金属箔との積層体からなるものでも良い。このようにすれば、軽量化・低コスト化を図ることができ、使い捨て(廃棄処理)が容易となる。
【0054】
また、上述の実施例では、支持電極を、長尺の金属平板を断面コ字状に折曲することで形成したが、これに代えて、バルク状の部材を用いても良い。
また、上述の実施例では、コロナ放電部と、電気的捕集部とが、絶縁物を介さずに、互いに空間的に離隔されて配設された場合について述べたが、これに代えて、絶縁物を介して、互いに空間的に離隔配置するようにしても良い。
また、上述の実施例では、捕集電極板25及び偏向電極板26の電位を固定する場合について述べたが、例えば定期的に正電位、負電位を切り換えるようにしても良い。これによって、均等に微粒子を捕らえて、洗浄までに長期間使用することができる。
また、支持電極としては、単一の格子状の部材とは限らず、長尺な部材を連結して用いるようにしてもよい。
また、離隔保持用切欠き38,44、接続棒挿通孔39,45の縁部に絶縁層を形成しても良い。
また、捕集電極連結板や偏向電極連結板を絶縁性部材を用いて作製しても良い。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の構成によれば、捕集電極板及び偏向電極板を、それぞれ第1の取付板及び第2の取付板に取り付けることによって、電気的捕集部を、簡単にかつ迅速に組み立てることができる。
ここで、各捕集電極板と第1の取付板とを、互いのスリット状切欠きの形成部位に差し込み合うようにして、各捕集電極板を第1の取付板に取り付け、各偏向電極板と第2の取付板とを、互いのスリット状切欠きの形成部位に差し込み合うようにして、偏向電極板を第2の取付板に取り付けることによって、電気的捕集部を、一段と簡単にかつ迅速に組み立てることができる。
また、所定の取付間隔で捕集電極板及び偏向電極板を配設するために、第1の取付板及び第2の取付板を用い、従来のカラー等の円筒形状の部材を使用しないことによって、洗浄の際に、部材内に洗浄液が残って部材が腐食してしまい、要求される絶縁性又は導電性が損なわれるというような不具合を防止することができる。
また、各捕集電極板の第1の嵌合部には、第1の接続部材を嵌入すると共に、各偏向電極板の第2の嵌合部には、第2の接続部材を嵌入し、かつ、第1の接続部材は、各偏向電極板との絶縁(非接触状態)を保ったまま、各偏向電極板に形成された第2の貫通部内を貫通し、第2の接続部材は、各捕集電極板との絶縁(非接触状態)を保ったまま、各捕集電極板に形成された第1の貫通部内を貫通しているので、必要な絶縁性及び導電性が確保されている。
また、電気的捕集部を交換する際には、第1及び第2の接続部材を引き抜いた後、電気的捕集部をこのまま引き出して、新しいものを組み込めば良いので、簡単にかつ迅速に交換作業を行うことができ、装置の維持保守にも手間がかからない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である電気集塵ユニットの概略構成を示す横断面図である。
【図2】同縦断面図である。
【図3】同正面図(前面図)である。
【図4】同背面図(後面図)である。
【図5】同電気集塵ユニットを構成する電気的捕集部の捕集電極の構成を示す平面図である。
【図6】同電気的捕集部の偏向電極の構成を示す平面図である。
【図7】電気的捕集部の端部用の捕集電極連結板の構成を示す側面図である。
【図8】同電気的捕集部の中間部用の捕集電極連結板の構成を示す側面図である。
【図9】同電気的捕集部の端部用の偏向電極連結板の構成を示す側面図である。
【図10】同電気的捕集部の中間部用の偏向電極連結板の構成を示す側面図である。
【図11】同電気集塵ユニットを構成するニードル電極の取着方法を工程順に説明するための工程説明図である。
【図12】同電気集塵ユニットの電気的捕集部の製造方法を説明するための説明図である。
【図13】同電気集塵ユニットが空気清浄機に搭載された場合の動作を説明するための説明図である。
【図14】従来技術を説明するための説明図である。
【図15】従来技術を説明するための説明図である。
【図16】従来技術を説明するための説明図である。
【図17】従来技術を説明するための説明図である。
【図18】従来技術を説明するための説明図である。
【図19】従来技術を説明するための説明図である。
【図20】従来技術を説明するための説明図である。
【図21】従来技術を説明するための説明図である。
【図22】従来技術を説明するための説明図である。
【符号の説明】
11 電気集塵ユニット
12 コロナ放電部
13 電気的捕集部
16 ニードル電極
17 支持電極
18 セル電極
19 針先
25 捕集電極板
26 偏向電極板
27,28 捕集電極連結板(第1の取付板)
29,31 偏向電極連結板(第2の取付板)
32 捕集電極接続棒(第1の接続部材)
33 偏向電極接続棒(第2の接続部材)
35,36,41、42 取付用切欠き(スリット状切欠き)
37 接続棒嵌入孔(第1の嵌合部)
38 離隔保持用切欠き(第1の切欠き部)
44 離隔保持用切欠き(第2の切欠き部)
39 接続棒挿通孔(第1の貫通部)
43 接続棒嵌入孔(第2の嵌合部)
45 接続棒挿通孔(第2の貫通部)

Claims (1)

  1. コロナ放電を起こして気流中の浮遊微粒子を帯電させるコロナ放電部と、該コロナ放電部の風下側に配設され、該コロナ放電部にて帯電した浮遊微粒子を電気的に捕集する電気的捕集部とが箱形フレーム内に組み込まれてなる電気集塵ユニットであって、
    前記コロナ放電部は、尖った針先を風下側に向けて縦横に配置された複数のニードル電極と、これら複数のニードル電極が縦方向及び横方向に沿って互いに所定の間隔を開けて格子状に配列された状態で、ニードル電極を支持固定する格子状の支持電極と、該支持電極の風下側に、前記各ニードル電極と1対1の対極をなす態様で配設され、かつ、空気の通路を構成するために両端開放された複数の正方形セル状の対向電極とを有して構成され、前記各対向電極の断面正方形の一辺の長さが10−30mmに設定されていて、かつ、
    前記電気的捕集部は、帯電させられた浮遊微粒子を静電気力で吸引捕集するための複数の捕集電極板と、
    前記捕集電極板に対応して設けられ、前記帯電した浮遊微粒子に前記捕集電極板へ向かう偏向力を付与するための複数の偏向電極板と、
    前記各捕集電極板を、隣接した前記捕集電極板に対して平行となるようにかつ離隔を保つように取り付ける複数の第1の取付板と、
    前記各偏向電極板を、隣接した前記偏向電極板に対して平行となるようにかつ離隔を保つように取り付ける複数の第2の取付板とを有し、
    前記捕集電極板には、複数の箇所に、前記各第2の取付板との間で離隔を保つための第1の広幅状切欠き部が形成され、前記偏向電極板には、複数の箇所に、前記各第1の取付板との間で離隔を保つための第2の広幅状切欠き部が形成され、
    前記捕集電極板と前記偏向電極板とは、それぞれ前記第1及び第2の取付板に取り付けられることによって、絶縁状態を保ったまま、交互に、かつ、3−8mmの間隔で、互いに平行に配設され、
    前記各捕集電極板には、複数の箇所に、前記第1の取付板が差し込まれるスリット状切欠きが形成されていると共に、前記第1の取付板には、前記各捕集電極板が差し込まれる複数のスリット状切欠きが形成され、前記各捕集電極板と前記第1の取付板とが、互いのスリット状切欠きの形成部位に差し込み合うようにして、前記各捕集電極板は前記第1の取付板に取り付けられ、
    前記各偏向電極板には、複数の箇所に、前記第2の取付板が差し込まれるスリット状切欠きが形成されていると共に、前記第2の取付板には、前記各偏向電極板が差し込まれる複数のスリット状切欠きが形成され、前記各偏向電極板と前記第2の取付板とが、互いのスリット状切欠きの形成部位に差し込み合うようにして、前記各偏向電極板は前記第2の取付板に取り付けられ、
    前記電気的捕集部は、前記各捕集電極板に電気的に接続し前記捕集電極板に所定の負電位を与えるための第1の接続部材と、前記各偏向電極板に電気的に接続し前記偏向電極板に所定の正電位を与えるための第2の接続部材とを有し、
    前記捕集電極板には、前記第1の接続部材と嵌合するための第1の嵌合部と、前記第2の接続部材を離隔を保った状態で貫通させるための第1の貫通部とが形成され、かつ、
    前記偏向電極板には、前記第2の接続部材と嵌合するための第2の嵌合部と、前記第1の接続部材を離隔を保った状態で貫通させるための第2の貫通部とが形成され、
    前記第1及び第2の接続部材は、それぞれ前記捕集電極板及び前記偏向電極板に対して略直交するように取り付けられていることを特徴とする電気集塵ユニット。
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