JP4603390B2 - 袋織エアバッグ用基布のエアージェットルーム製織方法 - Google Patents

袋織エアバッグ用基布のエアージェットルーム製織方法 Download PDF

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本発明は自動車の安全装置のうち、運転席や助手席、サイドカーテンなどに用いられるポリヘキサメチレンアジパミド繊維を用いた袋織エアバッグ基布のエアージェットルーム製織方法に関する。
近年、自動車の乗員保護のため、衝突時に展開するエアバッグは必須の備品となっており、ポリアミド繊維を用いたエアバッグが装備されるのが一般的となっている。エアバッグは当初、まず運転者の保護のため取り付けられ、その後、助手席や、サイドバッグ、ニーバッグなどが実用化され、自動車の中には複数のエアバッグが装着されるのが通常となってきている。これらのエアバッグは通常は合成繊維の平織りの織布を裁断して縫製する、いわゆるカットアンドソー方式で製造される。
これに対して、最初から二重織り技術でもってエアバッグを製織する袋織エアバッグ基布も生産されている。これは、縫製工程を必要としないため、縫製不良による欠点はないが、一度にある一定の形状に最初から製織するため、生産コストが高く、また、複雑な形状のエアバッグ用基布を製織する場合には製織毛羽等の問題があり、製織効率が悪い欠点があった。
また、このような袋織エアバッグ用基布はコーティングされることも多く、コーティング時には、表面毛羽や織欠点にともなうコーティング斑が発生したり、厚み斑が生じたりする問題もあった。これらの欠点は基礎となる合成繊維の毛羽や油剤の付着量や繊維としての交絡状態により生じる場合もあり、欠点の少ない袋織エアバッグ用基布を生産性良く、高速で製織することが難しいのが現状であり、欠点の少ない袋織製織方法が求められてきた。
袋織基布を複数袋同時に織機幅方向に製織するには、広幅の織機を用いる必要があるが、単に広幅化して達成できるものではなく、幅方向に経糸密度を揃えるだけでは幅方向で得られる袋織基布に織しわやタルミが発生して気密性の良好な袋織基布を同時に得ることはできないという問題点があり、気密性に優れる基布を同時に幅方向に2袋以上得ることは困難であった。
特許文献1には高密度織物の製織法において繊維充填率をある特定値とすることで必要な機械的特性を保持しつつ、生産効率を向上させる製織法が開示されているが、袋織エアバッグ用基布をエアージェットルームによる製織する点についてもなんら記載されておらず、更に袋織エアバッグを工業的に同時に広幅でかつ幅方向に2袋以上製織する方法については全く開示されておらず、高速製織が可能な高密度の袋織エアバッグ用基布に適合した新しい製織方法が求められていた。
特開2002−220760号公報
本発明は、上記の従来の方法では困難であった、経毛羽欠点がなく、停台率が低く、リ−ドマークがない袋織エアバッグ用基布を同時に幅方向に2袋以上高速で製織する新規なエアージェットルーム製織法を提供することにある。
本発明者は、前記課題を解決するため織機を用いた新規な袋織エアバッグ用基布の製織法を鋭意検討した結果、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明は、
(1)製織時の筬の繊維占有指数を100〜250、織機回転数を300〜800rpm、サブノズル間隔を3〜10cmで同時に2袋以上の袋織基布を1.5m幅以上で製織する事を特徴とするポリヘキサメチレンアジパミド繊維からなる袋織エアバッグ用基布のエアージェットルーム製織方法。

繊維占有指数 = 0.106×n×√(D)/(P−T)

n:筬1羽に入れる糸引き込み本数
D:ポリヘキサメチレンアジパミドの繊度(dtex)
P:筬羽ピッチ(cm)
T:筬羽厚(cm)
(2)糸引き込み本数を4〜10本とすることを特徴とする(1)記載の袋織エアバッグ用基布のエアージェットルーム製織方法。
である。
本発明の袋織製織法は、経毛羽が少なく、経糸因に起因する停台が少なく、生産効率の良好な、高品位な袋織エアバッグ用基布を提供することができ、特に、コーティングされた袋織エアバッグ用基布に最適のエアージェットルームによる製織法を提供することができる。
本発明について、以下具体的に説明する。
本発明に用いるポリヘキサメチレンアジパミド繊維は90モル%以上がヘキサメチレンアジパミドを構成単位とするポリヘキサメチレンアジパミドである。好ましくは95%以上、もっとも好ましくは99%以上がヘキサメチレンアジパミドを構成単位とするものである。残りの10%未満、好ましくは5%未満、もっとも好ましくは1%未満は他のポリアミドであってもよい。融点が220℃以上であるヘキサメチレンアジパミド長繊維であることが望ましく、ポリマーの90重量%以上がヘキサメチレンジアミンとアジピン酸の塩からなるポリアミド繊維である。すなわち、90モル%以上がポリヘキサメチレンアジパミドを構成単位とするポリヘキサメチレンアジパミドである。好ましくは95モル%以上、最も好ましくは99モル%以上がポリヘキサメチレンアジパミドを構成単位とするものである。残りの10モル%未満、好ましくは5モル%未満、最も好ましくは1モル%未満は他のポリアミドであってもよい。この他のポリアミド成分として、例えばポリカプラミド、ポリアミド6I、ポリアミド610等を用いてもよい。
また、これらの繊維には、原糸の製造工程や加工工程での生産性あるいは製品の特性改善のために通常使用されている各種の添加剤を含んでもよい。例えば、熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、平滑剤、帯電防止剤、可塑剤、増粘剤、顔料、難燃剤などを含有あるいは付着していてもよい。ポリヘキサメチレンアジパミド繊維の分子量の目安である蟻酸相対粘度は60〜100が高強力糸を得るためには好ましい。特にポリヘキサメチレンアジパミド繊維の長期耐環境強度保持のために銅化合物を銅元素で10〜1000ppm添加するのが好ましい。さらにまた、ハロゲン化アルカリなどハロゲン元素を共存添加するのが好ましい。
本発明に好適なポリヘキサメチレンアジパミド繊維は繊度が100〜500dtexである事が好ましい。
繊度は袋織時の製織条件に大きく影響するが、軽量コンパクトなコーティングエアバッグを得るためにはこの繊度範囲が好ましく、100dtex未満でありば、エアバッグ用基布としての布帛強力が劣り、また500dtexを超えると、エアバッグ用基布そのものが厚みが大きくなりすぎ、コンパクトなエアバッグ用基布が得られず好ましくないことがある。用いるポリヘキサメチレンアジパミド繊維の単糸繊度は0.1〜10dtexまで可能であるが、好ましくは1〜4dtexである。この範囲であると、エアバッグ用基布とした時に柔軟であり、かつ、展開速度が速いものが得られる。
ポリヘキサメチレンアジパミド繊維は通常の紡糸方法で得られるが、紡糸工程と延伸工程を直結した紡糸−延伸法(直接延伸法)により高強力の繊維が得られるため好ましい。さらに重合工程と紡糸延伸工程とを直結した、直接重合紡糸法でポリヘキサメチレンアジパミド繊維を得る方法が、ポリヘキサメチレンアジパミド樹脂に特有の不溶のポリマーゲルを減少させて、延伸毛羽を減らすために最も好ましい。ポリマーゲルは延伸工程での単糸切れにつながり、毛羽を生じるからである。ポリヘキサメチレンアジパミド繊維の毛羽は、紡糸条件にもよるが、0〜500 ヶ/10mが好ましい。毛羽は製織工程において経糸切れや緯糸挿入妨害となるため少ない方が好ましいが、毛羽数が500ヶ/10m以下であれば製織手間が甚大にならずに済むので好ましい。また同時に、製織反物の織欠点も許容範囲にはいる。
ポリヘキサメチレンアジパミド繊維としての引張強度は6〜10cN/dtexが好ましく、更に好ましくは、6.5〜9cN/texである。引張強度が6cN/dtex未満だと、袋織エアバッグ用基布とした時に展開時に破袋することがあり好ましくない。引張強度が10cN/dtexを超えると、引張伸度が小さくなりすぎ、引張破断エネルギーが低下してくるため好ましくない。この時繊維としての引張伸度は18〜40%程度である。延伸されたポリヘキサメチレンアジパミド繊維には通常の紡糸仕上剤を付与することが好ましい。
本発明はポリヘキサメチレンアジパミド繊維を織機にて袋織エアバッグ用基布を製織する方法に特徴がある。
本発明に用いる織機としては、幅が1.5m以上の広幅のエアージェットルーム織機が必要である。織機幅は同時に2袋以上幅方向に製袋するためには1.5m以上は必要である。現時点での最大織機幅は約4mであり、4m幅迄は可能であるが、更なる広幅織機であってもかまわない。幅方向に同時に2袋以上、好ましくは3袋以上製織するのが製織コストを下げるために好ましいが、同時に製織できる個数は織機幅と生産する袋織基布とのサイズで決まってくる。織機の種類としてはウォータージェットルーム織機は水を用いるため、スプリングにさびが発生するため好ましくない。高密度袋織基布を例えば複雑な形状の袋織エアバッグを製織する場合、経糸はジャガード装置により制御されるが、本発明はそのジャガード装置を用いた経糸の筬入れ方法に特長がある。
本発明での袋織エアバッグ基布は一重織部のカバーファクターは3600〜5000である。
カバーファクターが3600未満であれば、気密性に優れる袋織エアバッグ用基布が得られず、好ましくない。
5000を超えると、経糸及び緯糸に製織後に毛羽が生じることがあり、好ましくない。
カバーファクターは次式により計算される値である。

CF=(2.54cmあたりの経糸本数)×√(経糸総繊度(dtex))
+(2.54cmあたりの緯糸本数)×√(緯糸総繊度(dtex))
本発明の製織法は筬に入れる繊維の繊維占有指数を100〜250とすることに特徴がある。繊維占有指数は次式で計算される値である。

繊維占有指数 = 0.106×n×√(D)/(P−T)
ここで
n:筬1羽に入れる糸本数
D:ポリヘキサメチレンアジパミドの繊度(dtex)
P:筬羽ピッチ(cm)
T:筬羽厚(cm)

この繊維占有指数が100未満であると、袋織エアバッグ用基布とした時に筬羽の厚みが薄くなりすぎ、筬羽のブレが生じて経糸/緯糸にダメージを与えて毛羽が発生するため好ましくない。また同時に筬羽のブレにより袋織基布を構成する繊維の物性低下が生じて、基布強力が低下する場合もあり、袋織基布の気密性に優れた袋織エアバッグ用基布が得られないこともある。同時に複数袋製織するには、用いるジャガードの口数を増加する等の方法で可能となる。
エアバッグの場合、安全装置であるので気密性、すなわち展開時の空気保持性が重要であり、フラジール法で測定される通気性は1.0cc/cm・秒以下が好ましく、特に好ましくは0.5cc/cm・秒以下である。
ここで規定している繊維占有指数は、ポリヘキサメチレンアジパミドフィラメント繊維をひとまとめの見かけの円柱状と想定して計算される直径を1本とし、筬1羽への引き込み本数を筬羽内に並べた値と筬羽間の隙間値との比率を表している。繊維占有率を115〜160とすることがさらに好ましく、袋織エアバッグ用基布としてリードマークがなく、かつ、毛羽が非常に少なく、生産性が高い製織を可能とするものである。
ポリヘキサメチレンアジパミド繊維の直径(d;cm)は下式によって求められるものである。
d=(1/(0.785×10 ×1.14))×√(D)
好ましくは繊維占有指数は115〜160である。
本発明に用いる筬は羽厚が0.03〜0.1cmが好ましく、0.03cm未満であると筬羽が歪む場合があり、幅方向に均一な織物を得ることが難しく、また、用いるサブノズルのしごきにより経糸毛羽が発生することがあり、好ましくない。筬羽の羽厚を0.1cmを超えると、そのような問題はないが、筬空間が小さくなりすぎ、経糸を通す空間が狭く、糸こすれによる毛羽が発生することもあるため、好ましくない。
筬羽ピッチは0.07〜0.2cmが好ましく、毛羽の少ないエアバッグ用基布が得られる。筬羽ピッチはジャガード装置と関係するが、筬羽ピッチを0.07cm未満にセットした場合、ジャガード装置の経糸制御が難しく、設計した形状に製織することが難しい場合がある。筬羽ピッチが0.2cmを超えると、高密度袋織エアバッグ用基布を気密性に優れた製織が難しくなる場合があり、好ましくない。
本発明においては経糸は1羽当たり4〜10本とする事が好ましい。筬1羽当たりの挿入本数は自由に変更できるが、気密性に優れた袋織エアバッグ用基布を得るためにはこの範囲が好ましく、4本未満では気密性に優れる袋織エアバッグ用基布を得ることが難しい場合があり、好ましくない。10本を超える場合には、筬羽間に挿入した経糸要因による毛羽発生や、リードマークが生じる場合があり、好ましくない。リードマークとは織布の経糸方向に糸本数に斑があり、経筋状に見える欠点のことである。
本発明における織機の回転数は300〜800rpmであることが必要である。織機回転数は織機に依存するが、300rpm未満では生産効率が悪く、好ましくない。また織機回転数は800rpmがジャガードでのハーネスの追従性の限界であり、これ以上の回転数では織機の振動が大きくなりすぎ、織物の所定の形状に織成することができないため、好ましくない。本発明におけるエアージェットルーム織機にはサブノズルが必須である。サブノズルは織機の設計により決定されるものであるが、本発明の高密度である袋織エアバッグ用基布ではサブノズル間隔を3〜10cmとする事が好ましく、3.5〜8cmとするのが更に好ましい。
サブノズル間隔により、エアージェットルームでの緯糸搬送が決定されるが、この距離は本発明の3〜10cmとすることで経糸因による経糸毛羽を減少させ、高品位な袋織基布を得ることができる。さらに、省エネルギーの観点からは、緯糸の飛走に影響する通し幅のうち、両耳部分に比較して、中央部分のサブノズル間隔を本発明の範囲内で大きくしても構わない。従って、サブノズル間隔は等間隔であってもよく、部分的に等間隔でなくともよい。
本発明に用いる経糸及び緯糸は無糊糸、糊付(サイジング)糸のいずれであってもよい。無糊糸を用いる場合には10〜40ヶ/mの交絡を付与した交絡糸を用いることが好ましい。糊付糸の場合は各種の糊材の使用が可能であるが、ポリアクリル酸またはポリビニルアルコールを単独又は混合して用いるのが好ましく、ポリアクリル酸が最も好ましい。
本発明の袋織エアバッグ用基布は二重部と結節一重部との境界部は斜子組織とすることが好ましい。二重部は平織組織であり、二重部からは4〜12本の斜子組織を経て一重部に連続させることが好ましい。斜子組織は2/2斜子組織、3/3斜子組織があるが、気密性の面からは2/2斜子組織が好ましく、2/2斜子組織に連続して4〜12本の二重織組織とするのが更に好ましい。また、一重部は一重織組織よりも部分的に結節させた部分結節一重部であることが好ましく、この斜子境界組織と部分結節組織を組み合わせて、本発明の繊維占有指数を100〜250とすることで、表面毛羽の少なく、織皺の少ないい袋織エアバッグ用基布を得ることができる。
本発明の袋織エアバッグ基布は製織後、樹脂コーティングを行うことが好ましい。樹脂コーティングにより袋織エアバッグ基布の気密性を高めることができ、30〜150g/m2の樹脂コーティングにより気密性に富んだ100kPa加圧後、10秒間の圧力保持率を50%以上、好ましくは70%以上とすることができる。この時、樹脂コーティングに用いる樹脂としてはシリコーン系やポリウレタン系、難燃性の熱可塑性樹脂等を用いることができるが、エアバッグの展開性から見て表面摩擦を低減させるか、表面にタルク塗布を行って表面摩擦を低減させたシリコーンコーティングが好ましい。本発明に用いる樹脂としては公知のものを使用することができる。
本発明を実施例を用いて説明する。なお、測定方法、評価方法は以下の通りである。
(1)製織性(停台回数)
評価はエアージェットルーム織機と電子ジャガードを組み合わせて用いた。織機としてはドルニエ社製エアージェットルーム織機LWV2/J(幅2.4m)を用い、ジャガード装置としてストーブリ社製電子ジャガードLX3201(8192口)を用い、ハーネスは1本吊りにて600rpmの速度で複数袋同時に製織を実施して調べた。経糸切れ、経糸毛羽発生による経糸因停台及び経糸の開口遅れ(開口不良)、および緯糸飛走不良による停台についてカウントした。なお、サブノズルの位置は筬羽の中心になるように微調整した。この経糸因及び緯糸因による停台数が5回/100m・台以下を合格(○)とし、5〜10回/100m・台を十分ではない(△)とし、10回/100m・台以上の場合を問題あり(×)とした。
(2)繊度
JISL1073により測定する。
(3)毛羽発生数
目視にて1m2 当りの毛羽単糸切れの個数を測定した。測定は100m2を一単位としてカウントした。
[実施例1〜5、比較例1〜3]
ポリヘキサメチレンアジパミド繊維として旭化成せんい社製の原糸を用いた。経糸には無撚の235dtex/72f(単糸繊度3.3dtex)、引張強度8.5cN/dtex、沸水収縮率5.0%の原糸にポリアクリル酸の糊剤を用いて約2%の糊付を行って製織に供した。緯糸には同じくポリヘキサメチレンアジパミド繊維の235dtex/72fを無糊の状態で使用した。通し幅は152cmであり、同時に2袋の製織を行った。製織性評価に記載したエアージェットルーム織機と電子ジャガードとを組合せ、サブノズル間隔、筬羽に入れる引込本数、並びに筬羽厚を変更して製織した。結果を表1に示す。
[実施例6〜9、比較例4〜5]
ポリヘキサメチレンアジパミド繊維として旭化成せんい社製の原糸を用いた。経糸には無撚の470dtex/144f(単糸繊度3.3dtex)、引張強度8.4cN/dtex、沸水収縮率5.0%の原糸にポリアクリル酸の糊剤を用いてサイジングを行って使用した。緯糸には同じくポリヘキサメチレンアジパミド繊維の470dtex/144fを無糊の状態で使用した。通し幅は207cmであり、幅方向に同時に3袋製織した。結果を表2に示す。なお、サブノズル間隔は3cm未満では、経糸のサブノズルでのしごきが多発し、製織できなかった。
本発明の実施例による袋織エアバッグ基布はリードマークがなく、気密性に優れていることがわかる。
Figure 0004603390
Figure 0004603390
本発明の袋織エアバッグ用基布は自動車安全部品であるエアバッグ、特にサイドカーテン用途に好適に利用できる。

Claims (3)

  1. 製織時の筬の下記式により求められる繊維占有指数を100〜250、織機回転数を300〜800rpm、及びサブノズル間隔を3.5cmとして、同時に2袋以上の袋織基布を1.5m幅以上で製織することを特徴とするポリヘキサメチレンアジパミド繊維からなる袋織エアバッグ用基布のエアージェットルーム製織方法。
    繊維占有指数 = 0.106×n×√(D)/(P−T)
    {式中、n:筬1羽に入れる糸引き込み本数
    D:ポリヘキサメチレンアジパミドの繊度(dtex)、
    P:筬羽ピッチ(cm)、そして
    T:筬羽厚(cm)である。}
  2. 該筬1羽に入れる糸引き込み本数を4〜10本とすることを特徴とする請求項1記載の袋織エアバッグ用基布のエアージェットルーム製織方法。
  3. 該繊維占有指数を127.1〜250とし、該筬羽厚が0.03〜0.1cmである筬羽を用い、かつ該筬1羽に入れる糸引き込み本数を6〜10本のいずれかの本数とすることを特徴とする請求項1又は2記載の袋織エアバッグ用基布のエアージェットルーム製織方法。
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