JP4601569B2 - レンズ駆動装置及びそれを用いた撮像装置 - Google Patents

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Description

この発明は、複数のレンズ構成体を光軸に沿って移動させるレンズ駆動装置及びそれを用いた撮像装置に関するものである。
近年ではデジタルカメラ等の薄型化により、それら機器に搭載される光学ユニットについても薄型化が求められている。
また、光学ユニットの薄型化に適した光学系として、ミラーやプリズム等により光軸を折り曲げる方式があり、この場合、光軸がカメラ筐体の厚さ方向と直交する方向にレンズが配置されるため、光学長の増大がレンズ厚さに影響することがない。このことから、光軸を折り曲げる方式が、長い光学長を必要とする光学ズーム機能を備えた光学ユニットに適用される場合が多い。
一方、光学ズーム機能を備えた光学ユニットでは、光学ユニット内に配置された変倍用のレンズ構成体ならびに焦点調整用のレンズ構成体を高精度に位置決めしつつ移動させる必要がある。変倍用のレンズ構成体ならびに焦点調整用のレンズ構成体をそれぞれ独立したモータ等の駆動源で駆動させる場合、それら駆動源やその駆動源とレンズ構成体間に設けられる減速機構を光学ユニット内にどのように配置するかが、光学ユニット薄型化のための課題となる。
従来、例えば、2つのモータを光軸方向に互い違いに配置することにより、光学ユニットの厚さ寸法、及び厚さ方向から見た面積を低減させる技術が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
また、ステッピングモータの回転軸と、リードスクリューの回転軸とを減速機構を介して接続することにより、ステッピングモータとリードスクリューのみの組み合わせと比較して高精度な位置決めを可能とする技術が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2003−274628号公報(要約の欄、図6) 特開2005−326665号公報(図5、図6) 特開2001−215395号公報(要約の欄、図1)
前記特許文献1、特許文献2に開示された技術のように、モータを光軸方向に互い違いに配置した場合、モータを光軸方向の同じ方向に配置した場合と比較して厚さ寸法を低減させることが可能であるが、駆動軸相互間に隔たりがある以上、光学ユニット厚さ寸法はモータ外径より大きい値となる。また、2つのモータ間の位置が離れることから電気配線が複雑となり、配線作業が煩雑となる。
更に、移動させるレンズ構成体の案内機構からの位置をモータ外径が干渉しないように離す必要があることから、レンズ構成体の案内機構と駆動機構間の結合部材の剛性が低下し、その結果、前記案内機構の摩擦力と前記結合部材の弾性力によるスティックスリップにより、レンズ構成体の動作特性が悪化する。
また、モータの発生するトルクは巻き線数に影響されることから、前記特許文献1に開示されているようにモータ外径を小さくした場合、モータ軸方向寸法が大きくなるか、もしくは発生トルクが小さくなる。
特許文献3においては位置決め精度向上のため、モータとリードスクリューとの伝達機構として減速機構を用いた構成が示されているが、モータやリードスクリューの配置、及び減速機構の種類としては特定されておらず、レンズ駆動装置や撮像装置の薄型化を目的としたものではない。
この発明の目的は、光学ユニットの厚さ寸法を小さくできるレンズ駆動装置を提供することにある。また、この発明の他の目的は、薄型化の要求を満足する撮像装置を提供することにある。
この発明によるレンズ駆動装置は、レンズ構成体を保持すると共に、鏡筒内を光軸方向に移動可能に設けられた複数のレンズ保持手段と、前記複数のレンズ保持手段の各々に対応して設けられ、前記対応する各々のレンズ保持手段を駆動する駆動装置と、前記各々のレンズ保持手段に対応して設けられると共に、光軸方向と軸方向が概ね一致するように設けられ、前記駆動装置により回転駆動されるリードスクリューと、前記各々のリードスクリューに螺合し、前記各々のリードスクリューの回転により光軸方向に前記対応するレンズ保持手段を移動させる移動手段と、を備え、前記レンズ保持手段を駆動する駆動装置を光軸方向に並列配置すると共に、その駆動軸を各々前記対応するリードスクリューの軸方向と概ね直交する方向に配置し、前記駆動軸と前記対応するリードスクリューとの間を各々食い違い軸歯車により連結することを特徴とするものである。
また、この発明による撮像装置は、鏡筒内に配置された複数のレンズ構成体と、前記複数のレンズ構成体の少なくとも一部のレンズ構成体を光軸方向に変位させるレンズ駆動装置と、前記レンズ駆動装置により前記レンズ構成体を光軸方向に変位させ、結像された被写体の像を受光面で受像する撮像素子と、を備えた撮像装置であって、前記レンズ駆動装置を、前記複数のレンズ構成体の各々を保持すると共に、鏡筒内を光軸方向に移動可能に設けられた複数のレンズ保持手段と、前記複数のレンズ保持手段の各々に対応して設けられ、前記対応する各々のレンズ保持手段を駆動する駆動装置と、前記各々のレンズ保持手段に対応して設けられると共に、光軸方向と軸方向が概ね一致するように設けられ、前記駆動装置により回転駆動されるリードスクリューと、前記各々のリードスクリューに螺合し、前記各々のリードスクリューの回転により光軸方向に前記対応するレンズ保持手段を移動させる移動手段と、を備え、前記レンズ保持手段を駆動する駆動装置を光軸方向に並列配置すると共に、その駆動軸を各々前記対応するリードスクリューの軸方向と概ね直交する方向に配置し、前記駆動軸と前記対応するリードスクリューとの間を各々食い違い軸歯車により連結することを特徴とするものである。
この発明によれば、レンズ構成体を駆動するリードスクリューの回転軸方向が光軸方向となるように配置すると共に、リードスクリューへの駆動伝達機構として食い違い軸歯車を用いることにより、このリードスクリューを駆動するモータを光軸方向に並列配置したので、レンズ駆動装置の薄型化を図ることができる。
また、別の発明よれば、前記レンズ駆動装置を用いることにより、光学ユニットの厚さ寸法をモータ外径程度に小さくすることができ、薄型化の要求を満足する撮像装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照してこの発明にかかるレンズ駆動装置、及びそれを用いた撮像装置について好適な実施の形態を説明する。
実施の形態1.
図1〜図4は実施の形態1を説明する図で、図1は撮像装置の概略的平面断面図である。図1に示すように、撮像装置100は第1のレンズ構成体1、第2のレンズ構成体2、第3のレンズ構成体3、入射光に含まれる赤外光を遮断する赤外光カットフィルタ4、および撮像素子5を含む撮像素子パッケージ6から構成されている。ここで、撮像素子5は受光面に結像した光学像を電気信号に変換することができる素子である。また、第1のレンズ構成体1、第2のレンズ構成体2、及び第3のレンズ構成体3からなる複数のレンズ構成体は、被写体の像を撮像素子5の受光面に結像させるレンズで構成された部材である。
第1のレンズ構成体1は、第1のレンズ7、プリズムレンズである第2のレンズ8、及び第3のレンズ9から構成されており、これらを保持する第1のレンズ保持手段である第1のレンズ保持枠10により鏡筒11に対して固定されている。また、第2のレンズ8の押さえ部材であるプリズム押さえ部材14及び撮像素子パッケージ6は、各々、第1のレンズ構成体1と共に鏡筒11に固定されている。なお、第1のレンズ構成体1は、光軸を図1の光軸12から光軸13へと垂直方向に折り曲げる機能を有するものであり、本実施の形態のように、第1のレンズ7、第2のレンズ8、及び第3のレンズ9からなる複数のレンズで構成する必要性はなく、光軸を図1の光軸12から光軸13へと垂直方向に折り曲げる機能を有するものであれば1枚のレンズで構成してもよい。
第2のレンズ構成体2は、変倍の機能を有するレンズ構成体、即ち、バリエータであり、光軸方向に動作させることにより光学ズーム倍率を変化させるものである。この第2のレンズ構成体2は、入射光の幅を制限する開口絞り15、第4のレンズ16、及び第5のレンズ17から構成されると共に、被写体側から撮像素子5側に向けて、開口絞り15、第4のレンズ16、及び第5のレンズ17の順に配置され、第2のレンズ保持手段である第2のレンズ保持枠18により保持されている。なお、第2のレンズ構成体2についても、本実施の形態のように、第4のレンズ16及び第5のレンズ17からなる複数のレンズで構成する必要性はなく、変倍の機能を有するものであれば1枚のレンズで構成してもよい。
第3のレンズ構成体3は、焦点調整の機能を有するレンズ構成体、即ち、コンペンセータであり、第2のレンズ構成体2の動作と同期して、光軸方向に動作させることにより、焦点位置を変化させるものである。この第3のレンズ構成体3は、第6のレンズ19から構成されており、第3のレンズ保持手段である第3のレンズ保持枠20により保持されている。なお、第2のレンズ構成体2及び第3のレンズ構成体3は、カバー21により覆われて鏡筒11内に配置されると共に、後述するようにガイドシャフト22に案内されて光軸方向に移動するように構成されている。
なお、前述の鏡筒11、第1のレンズ保持枠10、第2のレンズ保持枠18、第3のレンズ保持枠20、プリズム押さえ部材14、並びに第1のレンズ7、第2のレンズ8、第3のレンズ9、第4のレンズ16、第5のレンズ17、第6のレンズ19の各レンズはプラスチック成形品であり、部品形状に応じていくつかのキャビティを組み合わせることにより形成した金型内に熱可塑性プラスチックを注入・冷却して製作されている。また、ガイドシャフト22は研削加工により形成され、外径寸法の設計値からの偏差量は数μm程度の高精度に抑えられている。
図2は、撮像装置100の第2のレンズ構成体2、及び第3のレンズ構成体3を駆動するレンズ駆動装置を示す斜視図である。
図2に示すように、撮像装置100内には二本のガイドシャフト22が互いに所定の距離を隔てて、かつ、相互に平行となるように配置されている。また、当該ガイドシャフト22は光軸方向と概ね平行となるように配置されており、第2のレンズ保持枠18及び第3のレンズ保持枠20の各々が、ガイドシャフト22を案内手段としてガイドシャフト22に沿って光軸方向へ移動可能に構成されている。
第2のレンズ保持枠18は、付勢力付与手段であるスプリング23により付勢力を付与され、狭ピッチのネジ加工が施されたリードスクリュー24に螺合するナット25と密接することにより光軸方向に位置決めされている。この構成により、リードスクリュー24も鏡筒11に対し、光軸方向の位置が規制されることになる。即ち、第2のレンズ保持枠18をナット25に密接させるスプリング23は、第2のレンズ保持枠18をナット25に密接させる手段であると共に、リードスクリュー24を鏡筒11に密接させる手段となり、両手段を兼ねることになって部品点数の削減が図れる。
なお、スプリング23を用いてナット25へ第2のレンズ保持枠18を密接させることにより、第2のレンズ保持枠18を光軸方向以外の自由度を確保しつつ、ナット25へに常に密接させることができ、高精度の位置決めが可能となる。更に、スプリング23を用いてリードスクリュー24を鏡筒11に対し、光軸方向の位置を規制することにより、リードスクリュー24を鏡筒11に常に密接させることができ、高精度の位置決めが可能となる。
また、第2のレンズ保持枠18には、ナット25のリードスクリュー24周りの回転動作を規制する構造が付与されている。なお、ナット25と第2のレンズ保持枠18とは、本実施の形態のように、別体として構成体する必要性はなく、両者を一体物として形成してもよいし、別体として構成した両者を例えば溶着により固定して一体化構成するなど一体的に構成された構成体としても同等の効果を発揮する。
また、リードスクリュー24の先端部にはウォームホイール26が固定されており、更に、リードスクリュー24と概ね直交する方向に駆動軸を有するステッピングモータ27が固定プレート28に固定されている。そして、ウォームホイール26は、ステッピングモータ27の駆動軸端に固定された食い違い軸歯車、例えばウオームギヤ29と噛み合うように構成されている。
前記構成により、ステッピングモータ27を駆動すると、ウオームギヤ29及びウォームホイール26を介してリードスクリュー24が回転し、このリードスクリュー24に螺合するナット25がリードスクリュー24の軸方向に移動し、第2のレンズ保持枠18を光軸方向に移動させる。即ち、ナット25は第2のレンズ保持枠18の移動手段として機能する。
第3のレンズ保持枠20は、第2のレンズ保持枠18と概ね同様の構成である。即ち、第3のレンズ保持枠20は、付勢力付与手段であるスプリング30により付勢力を付与され、狭ピッチのネジ加工が施されたリードスクリュー31に螺合するナット32と密接することにより光軸方向に位置決めされている。この構成により、リードスクリュー31も鏡筒11に対し、光軸方向の位置が規制されることになる。即ち、第3のレンズ保持枠20をナット32に密接させるスプリング30は、第3のレンズ保持枠20をナット32に密接させる手段であると共に、リードスクリュー31を鏡筒11に密接させる手段となり、両手段を兼ねることになって部品点数の削減が図れる。
なお、スプリング30を用いてナット32へ第3のレンズ保持枠20を密接させることにより、第3のレンズ保持枠20を光軸方向以外の自由度を確保しつつ、ナット32へ常に密接させることができ、高精度の位置決めが可能となる。更に、スプリング30を用いてリードスクリュー31を鏡筒11に対し、光軸方向の位置を規制することにより、リードスクリュー31を鏡筒11に常に密接させることができ、高精度の位置決めが可能となる。
また、第3のレンズ保持枠20には、ナット32のリードスクリュー31周りの回転動作を規制する構造が付与されている。なお、ナット32と第3のレンズ保持枠20とは、本実施の形態のように、別体として構成体する必要性はなく、両者を一体物として形成してもよいし、別体として構成した両者を例えば溶着により固定して一体化構成するなど一体的に構成された構成体としてもよい。
また、リードスクリュー31の先端部にはウォームホイール33が固定されており、更に、リードスクリュー31と概ね直交する方向に駆動軸を有するステッピングモータ34が固定プレート28に固定されている。そして、ウォームホイール33は、ステッピングモータ34の駆動軸端に固定された食い違い軸歯車、例えばウオームギヤ35と噛み合うように構成されている。
前記構成により、ステッピングモータ34を駆動すると、ウオームギヤ35及びウォームホイール33を介してリードスクリュー31が回転し、このリードスクリュー31に螺合するナット32がリードスクリュー31の軸方向に移動し、第3のレンズ保持枠20を光軸方向に移動させる。即ち、ナット32は第3のレンズ保持枠20の移動手段として機能する。
なお、リードスクリュー31の先端部に固定されたウォームホイール33が、ステッピングモータ27の外径寸法の分、光軸方向にずれた位置に固定されており、かつ第3のレンズ構成体3の駆動源であるステッピングモータ34は、第2のレンズ構成体2の駆動源であるステッピングモータ27と概ね光軸方向に並列配置されている。また、第2のレンズ構成体2、あるいは第3のレンズ構成体3の駆動源はステッピングモータに限らず、コアレスモータ、超音波モータなどの他のタイプのモータを利用することも考えられる。
図3は、撮像装置100の側面透視図である。この図3と図2から理解されるように、リードスクリュー24,31は鏡筒11に形成された軸受け36により径方向の動作が制限されている。スプリング23,30は、第2のレンズ保持枠18及び第3のレンズ保持枠20をナット25,32に付勢すると同時に、リードスクリュー24,31を鏡筒11に付勢して、リードスクリュー24,31を位置決めしている。また、リードスクリュー24,31の鏡筒11に対する位置決め端である軸受け36には球面加工が施されており、リードスクリュー24,31の回転動作時の摩擦力を低減するように構成されている。なお、スプリング23はスプリングガイド37によりガイドされており、スプリング30はスプリングガイド38によりガイドされている。
実施の形態1によるレンズ駆動装置及びそれを用いた撮像装置は前記のように構成されており、次にその動作について説明する。
第2のレンズ構成体2を動作させる場合、まず、ステッピングモータ27を必要一定角度動作させると、その動作角度がステッピングモータ27の駆動軸に固定されたウオームギヤ29に同量の動作角度として伝達される。
次に、ウオームギヤ29の回転角はウォームホイール26に設計された減速比で伝達され、ウォームホイール26の動作角度はリードスクリュー24に伝達される。これにより、リードスクリュー24のネジピッチに対するリードスクリュー24の回転角度分だけナット25が光軸方向に動作する。このナット25の動作により、スプリング23によりナット25に付勢された第2のレンズ保持枠18と共に、第2のレンズ構成体2はその光軸方向位置をガイドシャフト22に案内されてナット25の移動量分だけ変位することになる。
ここで、ステッピングモータ27の回転角とナット25の光軸方向移動量は下式の関係式で表される。
Figure 0004601569
次に、第3のレンズ構成体3を動作させる場合について説明する。第3のレンズ構成体3を動作させる場合についても、前記第2のレンズ構成体2を動作させる場合と概ね同様である。ただし、第3のレンズ構成体3の駆動装置を構成するウオームギヤ35、及びウォームホイール33に、第2のレンズ構成体2の駆動装置を構成するウオームギヤ29及びウォームホイール26と同じものを流用した場合、図2から明らかなように、ウオームギヤ35とウォームホイール33の位置関係は、ウオームギヤ29とウォームホイール26の位置関係と反対向きになっているため、ステッピングモータ27,34の回転方向とレンズ構成体2,3の移動方向との関係が逆転することになる。
従って、第3のレンズ構成体3の駆動装置におけるステッピングモータ34の回転角とナット32の光軸方向移動量は下式の関係で表される。
Figure 0004601569
以上のように、本実施の形態のレンズ駆動装置においては、第2のレンズ構成体2の駆動装置、あるいは第3のレンズ構成体3の駆動装置の動作時において、スプリング23,30により、第2のレンズ保持枠18及び第3のレンズ保持枠20はナット25,32に対して付勢されることになり、ナット25,32はリードスクリュー24,31に形成されたネジ山に付勢されることになる。また、リードスクリュー24,31は鏡筒11に対して規制される。その結果、光軸方向に対して常にクリアランスが零の状態が保たれることから、第2及び第3のレンズ構成体2,3は光軸方向に高精度に位置決めされる。
また、モータ27,34の駆動軸とリードスクリュー24,31との間をウオームギヤ29,35により結合したので、減速比を大きくすることができ、モータ27,34の出力トルクが小さくてもレンズ構成体2,3を移動させることができる。その結果、モータ27,34の巻き線数を少なくでき、モータ27,34の小型化が図られ、レンズ駆動装置を小型化できる。なお、ウオームギヤ29,35に換えて、ねじ歯車またはハイポイドギヤを用いても同様の効果が得られる。
更に、モータ27,34としてステッピングモータを使用したので、ステップ角が大きくても十分な位置決め精度を保持することが可能となり、モータ27,34の構造を簡単にでき、かつ、マイクロステップ等の複雑なモータ制御を行う必要がない。
また、本実施の形態の撮像装置によれば、光学ユニットの厚さ方向寸法L(図3参照)は、ステッピングモータ27,34の外径に近くなっており、光学ユニットの薄型化が実現できる。従って、薄型化の要求を満足する撮像装置100を提供することができる。
また、撮像装置100の正面透視図である図4に示すように、リードスクリュー24,31の配置の制約となるのはウォームホイール26,33の外径とウオームギヤ29,35の軸方向寸法のみであり、単純にステッピングモータ27,34の駆動軸をリードスクリューとして配置した場合と比較して、リードスクリューの位置をガイドシャフト22に対して近接させることが可能となり、スティックスリップによるレンズ構成体2,3の動作特性の悪化を軽減できる。
なお、この発明は前記実施の形態に限定されず、この発明の技術思想の範囲内において、実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。
この発明によるレンズ駆動装置及びそれを用いた撮像装置は、複数のレンズ構成体が光軸に沿って移動するズーム機能、オートフォーカス機能を備えた薄型の撮像装置として産業上の利用可能性が大である。
この発明の実施の形態1によるレンズ駆動装置を用いたこの発明の実施の形態1による撮像装置の概略的平面断面図である。 この発明の実施の形態1によるレンズ駆動装置を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1による撮像装置の側面透視図である。 この発明の実施の形態1による撮像装置の正面透視図である。
符号の説明
1 第1のレンズ構成体、 2 第2のレンズ構成体
3 第3のレンズ構成体 4 赤外光カットフィルタ
5 撮像素子 6 撮像素子パッケージ
7 第1のレンズ 8 第2のレンズ
9 第3のレンズ 10 第1のレンズ枠
11 鏡筒 12,13 光軸
14 プリズム押さえ部材 15 開口絞り
16 第4のレンズ 17 第5のレンズ
18 第2のレンズ枠 19 第6のレンズ
20 第3のレンズ枠 21 カバー
22 ガイドシャフト 23,30 スプリング
24,31 リードスクリュー 25,32 ナット
26,33 ウォームホイール 27,34 ステッピングモータ
28 固定プレート 29,35 ウオームギヤ
36 軸受け 37,38 スプリングガイド
100 撮像装置

Claims (8)

  1. レンズ構成体を保持すると共に、鏡筒内を光軸方向に移動可能に設けられた複数のレンズ保持手段と、
    前記複数のレンズ保持手段の各々に対応して設けられ、前記対応する各々のレンズ保持手段を駆動する駆動装置と、
    前記各々のレンズ保持手段に対応して設けられると共に、光軸方向と軸方向が概ね一致するように設けられ、前記駆動装置により回転駆動されるリードスクリューと、
    前記各々のリードスクリューに螺合し、前記各々のリードスクリューの回転により光軸方向に前記対応するレンズ保持手段を移動させる移動手段と、を備え、
    前記レンズ保持手段を駆動する駆動装置を光軸方向に並列配置すると共に、その駆動軸を各々前記対応するリードスクリューの軸方向と概ね直交する方向に配置し、前記駆動軸と前記対応するリードスクリューとの間を各々食い違い軸歯車により連結することを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記レンズ保持手段とレンズ移動手段とを一体的に構成することを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記レンズ移動手段は、レンズ保持手段により光軸方向に挟み込まれていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記レンズ保持手段をレンズ移動手段に対して付勢する付勢力付与手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記リードスクリューの鏡筒に対する光軸方向の位置を規制することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  6. 前記リードスクリューの鏡筒に対する光軸方向の位置を、レンズ保持手段をレンズ移動手段に対して付勢する付勢力付与手段により規制することを特徴とする請求項5記載のレンズ駆動装置。
  7. 前記食い違い軸歯車は、ウオームギヤ、ねじ歯車、ハイポイドギヤのいずれかであることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  8. 鏡筒内に配置された複数のレンズ構成体と、
    前記複数のレンズ構成体の少なくとも一部のレンズ構成体を光軸方向に変位させるレンズ駆動装置と、
    前記レンズ駆動装置により前記レンズ構成体を光軸方向に変位させ、結像された被写体の像を受光面で受像する撮像素子と、を備え、
    前記レンズ駆動装置を請求項1〜請求項7のいずれかに記載のレンズ駆動装置で構成したことを特徴とする撮像装置。
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