JP4600896B2 - 光学ヘッド - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、光ディスク装置用の光学ヘッドに関する。ここで、光ディスク装置の意味中には、光ディスクの読み取り専用の装置のみならず、磁気変調方式や光パルス方式変調方式によって光磁気ディスクの読み書き可能な光磁気ディスク装置をも含む。
【0002】
【従来の技術】
光ディスクの記録密度の向上を図るためには、ビームスポットの微細化が有効である。これを実現する手段として、レンズの高NA化(0.8以上)やエバネッセント光を利用した光ディスク装置の開発が検討されている。このような装置では、光ディスクの記録面とレンズとの間隔を一定の微小間隔で維持する必要があるため、装置動作中に両者の衝突を防ぐことが装置の信頼性・耐久性を高める上で重要となる。また、高NAレンズを使用した場合は、ディスクに対するレンズの軸心の許容相対角度が厳しくなるため、レンズを光ディスクのチルト(傾き)に対して追従させる必要が生じる。
【0003】
これらの問題を解決する一案として、ハードディスク装置などで導入されている浮上スライダ技術の応用が提案されている。このような技術を採用したものとして、たとえば特開平3−52126号公報や特開平7−29131号公報に記載された光学ヘッドに関する発明がある。
【0004】
特開平3−52126号公報に記載された光学ヘッド8は、本願の図9(a)に示したように移送台80に一端が固定された押圧バネ81の中央部に対して、板バネ82の一端が固定され、この板バネ82の他端にスライダ83が支持された構成とされている。板バネ82の他端側は、コの字状の開口82aが形成されて一端が自由端とされた舌片82bが設けられており、この舌片82bの中央部には突起82cが設けられている。スライダ83は、図9(b)に示したように中央部に開口部83aが設けられており、この開口部83a内に対物レンズ84が嵌め込まれている。この対物レンズ84の上方には、偏光ミラー85aが設けられたミラーホルダー85がスライダ83に一体的に設けられている。そして、ミラーホルダー85の上面85bが板バネ82の舌片82bに固定され、スライダ83が板バネ82に支持されている。この構成では、突起82cが押圧バネ81に当接することによりスライダ83が光ディスクDi側に付勢され、光ディスクDiの表面の凹凸やチルトに対しては、突起82cを中心にスライダ83が回動することにより対応するようになされている。
【0005】
特開平7−29131号公報に記載された光学ヘッド9は、本願の図10に示したようにロードビーム90の先端部にたわみ部材91を介して対物レンズ92を搭載したスライダ93が支持された構成とされている。たわみ部材91は、フォーク状部91Aに対してU字状部91Bが相対動可能に一体化された形態とされており、このU字状部91Bに対してスライダ93が固定されている。U字状部91Bには、上方側に突出する突起91bが設けられており、この突起91bがロードビーム90の先端部90aに当接している。この構成では、スライダ93が光ディスク側に付勢され、光ディスクの表面の凹凸やチルトに対しては、突起91bを中心としてスライダ93が回動することにより対応するようになされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したいずれの公報に記載した発明においても、光ディスクDiの表面の凹凸やチルトに対しては突起82c,91bを中心としてスライダ83,93が回動するため、主点Pの位置が突起82c,91bから離れた部位に配置された対物レンズ84,92の相対的な位置も変移することとなる(図9(b)参照)。これにともない、対物レンズ84,92の主点Pの位置も変移するため、光源の位置が一定であれば、ビームスポットの位置もずれてしまい、光ディスクDiへの情報の記録や再生を適切に行うことが困難となる。このような不具合を解消するためには、ビームスポットの位置を制御すればよいが、記録密度の向上を図るべく光ディスクDiのトラック間隔やビームスポットの径を小さくすれば、その分だけ緻密な制御が必要となる。
【0007】
本願発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、光ディスクに照射されるビームスポットのずれを小さくし、良好な制御特性および記録再生特性を得ることができる光学ヘッドを提供することをその課題とする。
【0008】
【発明の開示】
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0009】
すなわち、本願発明により提供される光学ヘッドは、対物レンズを搭載した状態でサスペンションの先端部に取り付けられたスライダを備え、上記サスペンションは、金属薄板から形成されていて、その先端部には薄板状のスライダ保持部が一体的に形成されている一方、上記スライダ保持部は、上記スライダを、同一平面上において延びるとともに互いに直交する第1回動軸および第2回動軸の周りに回動可能に、かつ、上記対物レンズの主点またはその近傍を中心として回動するように保持している光学ヘッドであって、上記スライダは、円形環状部を有するとともにその中央部に設けた上下に貫通する貫通穴に上記対物レンズを嵌め込み保持しており、かつ、上記スライダ保持部に対し、このスライダ保持部に設けた開口部に、上記円形環状部を上記対物レンズの主点が上記第1回動軸と上記第2回動軸との交点と一致または略一致するように挿通することにより保持されていることを特徴としている。
【0010】
上記構成では、光ディスクの表面の凹凸やチルトなどに追従してスライダが回動した場合には、対物レンズは主点またはその近傍を中心として回動することとなる。ここで、対物レンズの主点が移動しない限りは、対物レンズへの光の入射状態、すなわち対物レンズの回動状態の如何にかかわらず、光ディスク上に形成されるビームスポットの位置ずれはほとんど生じない。したがって、本願発明の光学ヘッドでは、光ディスクの表面の凹凸やチルトによるビームスポットのずれの程度を小さくでき、たとえ光ディスク上に形成されるビームスポットの径を小さくして高密度記録を試みたとしてもそのずれが小さく、制御特性が改善されるといった利点が得られる。
【0012】
また、この構成では、2つの軸周りにスライダ(対物レンズ)が回動してチルトなどに対応するように構成されているが、この場合においても、いずれの軸周り方向に対物レンズが回動したとしても、ビームスポットのずれが生じにくく、上述した効果を得ることができる。
【0013】
好ましい実施の形態ではまた、上記スライダ保持部は、第1開口と、上記第1回動軸上に設けられた一対の第1ビームを介して上記第1開口内において上記第1回動軸周りに回動可能に支持され、かつ第2開口が形成された第1回動部と、上記第2回動軸上に設けられた一対の第2ビームを介して上記第2開口内において上記第2回動軸周りに回動可能に支持され、かつ上記スライダが保持される第2回動部と、を有しており、この第2回動部の中央部に設けた第3開口に、上記円形環状部が挿通されている。このように構成すれば、第1および第2回動軸周りに対物レンズを回動させることができる。
【0014】
この構成においてはさらに、上記円形環状部を、上記スライダの一面から突出するようにして形成し、上記スライダを、上記第3開口内に上記円形環状部を挿通した状態で上記一面を上記第2回動部に対して接着してサスペンションに取り付ける構成を採用することもできる。そうすれば、各回動軸の交点と対物レンズの主点とを簡易に一致または略一致させることができる。
【0017】
本願発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の好ましい実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。
【0019】
まず、本願発明に係る光学ヘッドの第1の実施形態について、図1ないし図4を参照して具体的に説明する。ここで、図1は本願発明に係る光学ヘッドの第1の実施形態を示す斜視図、図2はスライダ周りの構成を示す分解斜視図、図3はスライダ周りの構成を示す要部断面斜視図、図4は図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【0020】
図1に示した光ヘッドX1は、揺動式として構成されたものであり、回動軸10を中心として光磁気ディスクDiの略半径方向(図中の矢印AおよびB方向)に円弧を描くようにして揺動するスイングアーム1を有している。
【0021】
このスイングアーム1の先端部には、第1対物レンズ2と第2対物レンズ3とが略同一光軸上に並ぶようにして支持されており、これらの直下にミラー23が配置されている。
【0022】
第1対物レンズ2はアクチュエータ4を介して、第2対物レンズ3はスライダ5に搭載された状態でサスペンション6を介してそれぞれスイングアーム1に支持されている。
【0023】
アクチュエータ4は、少なくとも光磁気ディスクDiの厚み方向(フォーカス方向)に変位可能であり、必要に応じて光磁気ディスクDiの半径方向(トラッキング方向)にも変位可能とされる。
【0024】
スライダ5は、図2ないし図4に示したように矩形状の基部50の上面50aから円形環状部51が突出して形成された形態とされ、その中央部には貫通穴52が形成されている。そして、貫通孔52内には、基部50の一面50aによって規定される平面と貫通穴52の軸心との交点位置にその主点(光学的な重心)Pが位置するようにして第2対物レンズ3が嵌め込まれている。また、基部50の他面50bにおける貫通穴52の周縁部(光磁気ディスクDiに近い側)には、コイル53が封入されている。このコイル53は、磁気回路を構成するものであり、磁界変調方式で光磁気ディスクDiに情報を記録をすることができるようになされている。
【0025】
サスペンション6は、図1および図2に良く表れているように先端部がスライダ保持部60とされており、自然状態においてスライダ保持部60がアクチュエータ4の直上に位置するとともにアクチュエータ4の一面に対して略平行となるようにして基端部がスイングアーム1の先端部ないし中央部において固定されている。また、光磁気ディスクDiをスピンドル(図示略)に装填した状態では、サスペンション6により光磁気ディスクDiに対してスライダ5が所定の押圧力で付勢される。
【0026】
スライダ保持部60は、図2および図3に示したように第1開口61内に第1回動部62および第2回動部63が支持された構成とされている。
【0027】
第1回動部62は、第2開口62aを有しており、サスペンション6の幅方向に延びる一対の第1ビーム62bを介して第1開口61内に支持されている。各第1ビーム62bは、同一軸上に設けられており、この軸が第1回動軸64とされる。この構成では、第1回動部62は第1回動軸64周りに第1開口61内を回動する。
【0028】
第2回動部63は、第3開口63aを有しており、第1回動軸64と直交する第2回動軸65上に設けられた一対の第2ビーム63bを介して第2開口62a内に支持されている。第3開口63aは、その軸心が第2回動部63の重心(各回動軸64,65の交点)が通るようにして円形に形成されている。この構成では、第2回動部63は、第2開口部62a内において、第1回動部62に対して相対的に第2回動軸65の周りに回動する。このため、第1回動部62は、第2回動部63の回動と協働して、第1および第2回動軸64,65のそれぞれの周りに回動する。結局、第2回動部63は、各回動軸64,65の交点を中心として回動し得る。
【0029】
そして、スライダ5は、その円形環状部51を第2回動部63の第3開口63a内に挿通した状態で、その基部50の上面50aを第2回動部63の下面63cに接合することによって第2回動部63に固定されている。上述の通り、スライダ5には、基部50の上面50aによって規定される平面と貫通穴52の軸心との交点に対して、その主点Pが一致するようにして第2対物レンズ3が搭載されている。このため、各回動軸64,65の交点と第2対物レンズ3の主点Pとは略一致しており、第2回動部63の回動にともなって第2対物レンズ3はその主点Pを中心として回動することとなる。
【0030】
なお、サスペンション6は、たとえば全体が金属薄板により形成されており、またスライダ保持部60は、サスペンション6の先端部に各回動部62,63や各ビーム62b,63bに対応する部位にレジスト層を形成した後に薬剤によるウェットエッチング処理を施してからレジスト層を除去することにより、あるいはプレスで型抜きすることにより形成される。
【0031】
一方、スイングアーム1の基端部側には、図1に示したように光源としての半導体レーザ70、コリメータレンズ71、およびビームスプリッタ72がミラー23と同一軸上に配置されており、これらによって規定される光軸と交差するとともにビームスプリッタ72と同軸上にサーボレンズ73および検出器74が配置されている。
【0032】
以上の構成を有する光学ヘッドX1では、光磁気ディスクDiが装填された場合に光磁気ディスクDiが回転していなければスライダ5は光磁気ディスクDiを押圧しているが、光磁気ディスクDiが回転すれば、図4に示したようにスライダ5は光磁気ディスクDiに対して空気膜を介して僅かに浮上する。このとき、光磁気ディスクDiの表面の凹凸やチルトに対して第1および第2回動部62,63の回動により、スライダ5はその姿勢を変える。このようなスライダ5の姿勢の変化は、上述した通り第2対物レンズ3の主点Pを中心として行われる。
【0033】
そして、光磁気ディスクDiの情報を再生する場合には、図1および図4に示したように回転する光磁気ディスクDiに対して、半導体レーザ70からのレーザビームが光磁気ディスクDi上に集光されてビームスポットBsが形成され、その反射光が検出器74で検出される。
【0034】
光磁気ディスクDiに対するビームスポットBsの形成は、半導体レーザ70から出射されたレーザビームがコリメータレンズ71およびビームスプリッタ72を通過してスイングアーム1の長手方向に進み、ミラー23で反射して第1対物レンズ2に入射し、第1対物レンズ2および第2対物レンズ3で収束されることにより行われる。
【0035】
光磁気ディスクDiからの反射光の検出は、先とは反対の経路を辿る反射光をビームスプリッタ72で分離し、この分離光をサーボレンズ73を介して検出器74に導入することにより行われる。この検出器74の検出結果からは、再生情報が得られる。また、検出器74においては、フォーカスエラー信号やトラックエラー信号も同時に得ることもでき、その結果に応じてアクチュエータ4をフォーカス方向に移動させて第1対物レンズ2と第2対物レンズ3との距離を相対的に変えることによりフォーカシング制御が行われ、アクチュエータ4をトラッキング方向に移動させることによりトラッキング制御が行われる。
【0036】
先にも触れたように、光磁気ディスクDiが回転すれば、光磁気ディスクDiの表面の凹凸やチルトに対しては、第2対物レンズ3の主点Pを中心としてスライダ5が姿勢を変える。このため、スライダ5の姿勢変位によっても第2対物レンズ3の主点Pが移動せず、第2対物レンズ3への光の入射状態、すなわち第2対物レンズ3やスライダ5の回動状態の如何にかかわらず、光磁気ディスクDi上に形成されるビームスポットBsの位置ずれはほとんど生じない(図4参照)。したがって、上記光学ヘッドX1では、光磁気ディスクDiの表面の凹凸やチルトによるビームスポットBsの位置ずれを少なくし、光磁気ディスクDiの情報の再生を適切に行える。また、ビームスポットBsずれが小さくなれば、制御特性が改善されるといった利点も得られる。
【0037】
図5は、本願発明に係る光学ヘッドの第2の実施形態におけるスライダ周りの構成を示す斜視図である。
【0038】
本実施形態の光学ヘッドの基本的な構成は、第1の実施形態において説明した光学ヘッドと同様であるが、サスペンション6′とは別体形成されたスライダ保持部60′がサスペンション6′の先端部に一体的に取り付けられている点において第1の実施形態とは異なっている。
【0039】
スライダ保持部60′自体の構成は、第1の実施形態と同様であり、第1開口61′内に一対の第1ビーム62b′を介して第1回動62′が支持され、第2開口62a′内に第2ビーム63b′を介して第2回動部63′が支持された構成とされている。このようなスライダ保持部60′は、たとえば全体が金属により形成されており、第1の実施形態と同様にウェットエッチングなどにより図5に示したような構成とされる。
【0040】
サスペンション6′の先端部は、スライダ保持部60′の第1開口61′に対応した開口6a′が設けられており、この開口6a′の周縁部に対してスライダ保持部60′の周縁部が溶接などの手段により固着されて、サスペンション6′の先端部にスライダ保持部60′が設けられている。
【0041】
このようなスライド保持部60′では、先に説明した第1の実施形態と同様に第2回動部63′に対して第1の実施形態と同様な構成のスライダ5が固定され、スライダ5(第2対物レンズ3)が第2対物レンズ3の主点を中心に回動自在とされる。
【0042】
図6は、本願発明に係る光学ヘッドの第3の実施形態におけるスライダ周りの構成を示す斜視図である。
【0043】
本実施形態の光学ヘッドの基本的な構成は、第1の実施形態において説明した光学ヘッドと同様であるが、サスペンション6″のスライダ保持部60″の構成が第1の実施形態と異なっている。
【0044】
スライダ保持部60″は、中央部に円形の貫通穴67″が形成された回動部66″が、ビーム68″を介して開口69″内に支持された構成とされている。このスライダ保持部60″には、回動部66″に対して第1の実施形態と同様な構成のスライダ5が固定され、第2対物レンズ3が回動部66″とともに回動可能とされている。スライダ5は、第2対物レンズ3の主点が回動部66″の重心と一致または略一致するようにして回動部66″に固定されている。
【0045】
この構成では、回動部66″の各角部が上下動可能であり、回動部66″としては、概ねその重心を中心として回動し得る。このため、回動部66″の重心とその主点が一致するようにして配置された第2対物レンズ3は、概ね主点を中心として回動することとなる。したがって、上記構成のスライダ保持部60″を採用した光学ヘッドでも、先に説明した第1の実施形態の光学ヘッドと同様に、光磁気ディスク上に形成されるビームスポットの位置ずれを少なくできる。
【0046】
図7および図8は、本願発明に係る光学ヘッドの第4の実施形態を示している。これらの図に示した光学ヘッドX2は、サスペンション6およびスライダ5の構成が第1の実施形態と同様であるが、直進式と構成されている点において第1の実施形態と異なっている。
【0047】
この光学ヘッドX2は、第1対物レンズ2を搭載したアクチュエータ70を有するキャリッジ7を備え、このキャリッジ7に対して、第2対物レンズ3を搭載したスライダ5がサスペンション6を介して支持された構成とされている。
【0048】
キャリッジ7は、一対のガイドロッド71によって支持されており、たとえば直進型ボイスコイルモータなどの直進駆動機構72によってガイドロッド71に沿って光磁気ディスクDiの半径方向(図7の矢印CおよびD方向)に駆動される。キャリッジ7内には、アクチュエータ70の直下にミラー23が配置されており、図面上には表れていないが、光源やコリメートレンズからの光束が、ミラー23においてその向きを代えて第1対物レンズ2に入射され、また光磁気ディスクDiからの反射光が、その向きを代えて光源側に戻るようになされている
【0049】
アクチュエータ70は、少なくともフォーカス方向(光磁気ディスクDiの厚み方向)に変位可能とされ、必要に応じて光磁気ディスクDiの半径方向に変位可能とされる。
【0050】
スライダ5およびサスペンション6は、先に説明した第1の実施形態と同様な構成とされており(図2ないし図4参照)、サスペンション6は、その基端部が図7の矢印CおよびD方向に延びるようにしてキャリッジ7に固定されている。
【0051】
上記光学ヘッドX2においても、スライダ5およびサスペンション6の構成が第1の実施形態と同様とされているため、光磁気ディスクDiの表面の凹凸やチルトに対しては、第1および第2回動部62,63の回動によりスライダ5(第2対物レンズ3)が主点Pを中心として回動する。このため、直進式の光学ヘッドX2においても、光磁気ディスクDi上に形成されるビームスポットBsの位置ずれを適切に抑制することができる。
【0052】
【発明の効果】
以上に説明したように、本願発明では、たとえ光ディスクの記録密度を大きくしたとしても、光ディスクに照射されるビームスポットのずれを小さくでき、制御特性が改善された光学ヘッドが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る光学ヘッドの第1の実施形態を示す斜視図である。
【図2】スライダ周りの構成を示す分解斜視図である。
【図3】スライダ周りの構成を示す要部断面斜視図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】本願発明に係る光学ヘッドの第2の実施形態におけるスライダ周りの構成を示す分解斜視図である。
【図6】本願発明に係る光学ヘッドの第3の実施形態におけるスライダ周りの構成を示す斜視図である。
【図7】本願発明に係る光学ヘッドの第4の実施形態を示す斜視図である。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。
【図9】(a)は従来の光学ヘッドの分解斜視図、(b)はスライダ周りの断面図である。
【図10】(a)および(b)は、従来の光学ヘッドの平面図および側面図である。
【符号の説明】
X1,X2 光学ヘッド
2 第1対物レンズ
3 第2対物レンズ
5 スライダ
50a 一面(スライダの基部の)
52 貫通穴(スライダの)
6 サスペンション
61 第1開口
62,62′ 第1回動部
62a,62a′ 第2開口
62b,62b′ 第1ビーム
63,63′ 第2回動部
63a 第3開口
63b,63b′ 第2ビーム
64 第1回動軸
65 第2回動軸
66″ 回動部
67″ 貫通穴(回動部の)
68″ ビーム
69″ 開口(サスペンションの)
P 主点(第2対物レンズの)
Di 光磁気ディスク

Claims (3)

  1. 対物レンズを搭載した状態でサスペンションの先端部に取り付けられたスライダを備え、上記サスペンションは、金属薄板から形成されていて、その先端部には薄板状のスライダ保持部が一体的に形成されている一方、上記スライダ保持部は、上記スライダを、同一平面上において延びるとともに互いに直交する第1回動軸および第2回動軸の周りに回動可能に、かつ、上記対物レンズの主点またはその近傍を中心として回動するように保持している光学ヘッドであって、
    上記スライダは、円形環状部を有するとともにその中央部に設けた上下に貫通する貫通穴に上記対物レンズを嵌め込み保持しており、かつ、上記スライダ保持部に対し、このスライダ保持部に設けた開口部に、上記円形環状部を上記対物レンズの主点が上記第1回動軸と上記第2回動軸との交点と一致または略一致するように挿通することにより保持されていることを特徴とする、光学ヘッド。
  2. 上記スライダ保持部は、第1開口と、上記第1回動軸上に設けられた一対の第1ビームを介して上記第1開口内において上記第1回動軸周りに回動可能に支持され、かつ第2開口が形成された第1回動部と、上記第2回動軸上に設けられた一対の第2ビームを介して上記第2開口内において上記第2回動軸周りに回動可能に支持され、かつ上記スライダが保持される第2回動部と、を有しており、この第2回動部の中央部に設けた第3開口に、上記円形環状部が挿通されている、請求項に記載の光学ヘッド。
  3. 上記円形環状部は、上記スライダの一面から突出するようにして形成されており、かつ
    記スライダは、上記第3開口内に上記円形環状部を挿通した状態で上記一面が上記第2回動部に対して接着されている、請求項に記載の光学ヘッド。
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