JPH11224431A - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置

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JPH11224431A
JPH11224431A JP2358598A JP2358598A JPH11224431A JP H11224431 A JPH11224431 A JP H11224431A JP 2358598 A JP2358598 A JP 2358598A JP 2358598 A JP2358598 A JP 2358598A JP H11224431 A JPH11224431 A JP H11224431A
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JP
Japan
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focusing
drive coil
tracking
coil
magnet
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JP2358598A
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Inventor
Kazuhiko Mori
和彦 森
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォーカシング及びトラッキングの際に対物
レンズが傾くことを防止することができる対物レンズ駆
動装置の提供を目的としている。 【解決手段】 第2のマグネット12の主面12aは、
トラッキング方向の幅がフォーカシング駆動コイル26
の内寸法よりも小さくなされ、レンズホルダ部14が基
台部に対してフォーカシング方向及びトラッキング方向
における移動限界位置となされたときに、マグネット1
1,12によって形成する磁界とトラッキング駆動コイ
ル23に供給された駆動電流とにより当該レンズホルダ
部14において発生する回転モーメントと当該磁気回路
が形成する磁界とフォーカシング駆動コイル26に供給
される駆動電流とにより当該可動部において発生する回
転モーメントとの和が零とされるようにフォーカシング
方向の長さが決定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源から出射され
た光束を円盤状記録媒体に集光して照射する対物レンズ
をフォーカシング方向及びトラッキング方向に駆動操作
する対物レンズ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、いわゆる光ディスクや光磁気ディ
スクの如き円盤状記録媒体が提案されており、また、こ
れら円盤状記録媒体に対する情報信号の書き込み及び読
み出しを行う光ピックアップ装置が提案されている。
【0003】上記円盤状記録媒体は、合成樹脂やガラス
からなる透明基板と、この透明基板の主面部上に被着形
成された磁性材料や金属材料からなる信号記録面とを有
して構成されている。
【0004】上記光ピックアップ装置は、半導体レーザ
などからなる光源と、光源から出射されたレーザ光束を
上記円盤状記録媒体の上記透明基板を透して上記円盤状
記録媒体の信号記録面に集光させる対物レンズと、上記
信号記録面上に集光された光束の該信号記録面による反
射光を検出する光検出器とを備えている。
【0005】上記円盤状記録媒体においては、上記信号
記録面に対して上記光束が集光して照射されることによ
り、あるいは、当該光束の照射と外部磁界の印加との併
用により、当該信号記録面に対する情報信号の書き込み
が行われる。また、この円盤状記録媒体においては、上
記信号記録面に照射された光束の反射光の光量、また
は、偏光方向の変動を検出することにより、当該信号記
録面に書き込まれている情報信号の読み出しが行われ
る。
【0006】上記光ピックアップ装置においては、上記
光源及び上記光検出器は、基台部となる同一のフレーム
によって位置決めされて保持されている。このフレーム
は、金属や合成樹脂材料の如き充分な剛性を有する材料
により形成されている。
【0007】ところで、上述のような光ピックアップ装
置においては、上記円盤状記録媒体において情報信号が
書き込まれる位置に対して、常に、上記対物レンズを透
過した光束を集光させる必要がある。
【0008】例えば、上記円盤状記録媒体とされる光デ
ィスクは、例えば、当該光ディスクの信号記録面上に略
々同心円状をなして螺旋(スパイラル)状に形成された
記録トラックに沿って情報信号が書き込まれる。このよ
うな信号記録形態とされる光ディスクに対応して光ピッ
クアップ装置は、中心部分を保持されて回転操作される
当該光ディスクに対向されてこの光ディスクの径方向に
移動操作されることによって、この光ディスクとの相対
的な位置としては上記記録トラックに沿って移動されな
がら、当該記録トラックに対して、情報信号の書き込み
又は読み出しを行う。そして、この光ピックアップ装置
は、上記対物レンズによる上記光束の集光位置を、上記
光ディスクの面振れ及び偏心による上記記録トラックの
位置の変位に追従させなければならない。
【0009】そのため、上記光ピックアップ装置は、上
記対物レンズをこの対物レンズの光軸方向(すなわち、
フォーカシング方向)とこの光軸及び上記記録トラック
の接線に直交する方向(すなわち、トラッキング方向)
とに駆動操作するレンズ駆動機構、例えば2軸アクチュ
エータを備えている。
【0010】例えば、上記レンズ駆動機構は、図5に示
すように、光源から出射されたレーザ光束を光ディスク
の信号記録面上に集光させて照射する対物レンズ102
と、対物レンズ102の保持する部分であって、弾性部
材等によって支持されているレンズホルダ部103とを
有している。
【0011】そして、レンズ駆動機構101は、レンズ
ホルダ部103を駆動する部分として、磁界を発生する
磁気回路を構成する一対のマグネット104と、レンズ
ホルダ部103をフォーカシング方向に駆動操作するた
めのフォーカシング駆動コイル108及びトラッキング
方向に駆動操作するためのトラッキング駆動コイル10
9とを有している。
【0012】上記対物レンズ102は、レンズホルダ部
103の前方部分のレンズ取り付け部103aに取り付
けられている。この対物レンズ102は、図示しない光
源から出射されるレーザ光束を光ディスクの信号記録面
上に集光させて照射させる。
【0013】上記レンズホルダ部103は、前方部分に
上記対物レンズ102を有し、後方部分に上記フォーカ
シング駆動コイル108及びトラッキング駆動コイル1
09を有している。このレンズホルダ部103は、図示
しない弾性部材等によって基台部に対して支持され、少
なくともフォーカシング方向及びトラッキング方向に移
動自在とされている。
【0014】上記レンズホルダ部103の後方部分に設
けられているフォーカシング駆動コイル108は、中空
部112を有して略四角筒状に形成されている。例え
ば、フォーカシング駆動コイル108は、ボビンに巻回
されて構成されている。このフォーカシング駆動コイル
108は、図6(図5において示すN−N断面において
矢示K方向から見た図)に示すように、中心軸が、対物
レンズ102の光軸方向に平行な軸線O2、すなわちフ
ォーカシング方向(図6中において示す矢印F方向)に
一致されて構成されている。
【0015】このフォーカシング駆動コイル108の外
側側面部分であり、上記対物レンズ102が配置されて
いる方向には、上記トラッキング駆動コイル109が取
り付けられている。トラッキング駆動コイル109は、
第1のコイル110及び第2のコイル111とから構成
されている。この第1のコイル110と第2のコイル1
11は、隣接されており、互いの中心軸が平行とされて
いる。ここで、第1のコイル110及び第2のコイル1
11の中心軸は、図7(図5において示すM−M断面)
に示すように、上記光軸方向に平行な軸線O2に対して
垂直な方向であって、光ディスクの記録トラックの接線
方向(トラッキング方向、すなわち、図7において示す
矢印T方向)に垂直な方向に平行とされている。この第
1のコイル110及び第2のコイル111は、それぞれ
が略四角筒状の形状をなして構成されている。そして、
上記第1のコイル110及び第2のコイル111は、上
記フォーカシング駆動コイル108が巻回されている上
記ボビンの側面に設けれられた各々のボビン部にそれぞ
れ巻回されて構成されている。
【0016】このように構成されているトラッキング駆
動コイル107の前方部分には、図5に示すように、開
口された透孔部113が設けられている。例えば、透孔
部113は、上記フォーカシング駆動コイル108の内
側寸法と略同等の寸法を有して形成されている。
【0017】上記マグネット104は、第1のマグネッ
ト105及び第2のマグネット106の一対のマグネッ
トによって構成されており、これにより磁界を形成する
磁気回路を構成している。このマグネット105,10
6は、例えば、共に長方形板状に形成されており、例え
ば、図示しないヨークに取り付けられている。ここで、
マグネット105,106の互いに対向する主面は、磁
界を形成するギャップ形成面となる。
【0018】上記第1のマグネット105は、透孔部1
13内に挿通されて配設されている。そして、第1のマ
グネット105は、透孔部113の内側面に対して隙間
を有して配設されている。すなわち、第1のマグネット
105は、トラッキング駆動コイル109の前方に位置
して配設されている。
【0019】上記第2のマグネット106は、上記フォ
ーカシング駆動コイル108にの中空部112に挿通さ
れて配設されている。そして、第2のマグネット106
は、フォーカシング駆動コイル108の内側面に対して
隙間を有して配設されている。
【0020】上記第1のマグネット105及び第2のマ
グネット106は、上記レンズホルダ部103を弾性部
材等によって支持する上記基台部に対して固定されて取
り付けられている。よって、フォーカシング駆動コイル
108及びトラッキング駆動コイル109は、上記基台
部に固定されている第1のマグネット105及び第2の
マグネット106に対して移動自在とされた状態となっ
ている。
【0021】ここで、フォーカシング駆動コイル108
内における第2のマグネット106の配置は、レンズホ
ルダ部103がトラッキング動作を行った際に、当該第
2のマグネット106がフォーカシング駆動コイル10
8の内側面に接触しないような位置とされている。具体
的には、レンズホルダ部103がトラッキング方向につ
いての中立位置にあるときに第2のマグネット106の
中心がフォーカシング駆動コイル108の中心に位置す
るように当該第2のマグネット106に対してフォーカ
シング駆動コイル108の位置決めを行っている。位置
決めは、例えば、トラッキング方向において第2のマグ
ネット106とフォーカシング駆動コイル108との間
にそれぞれ、互いに等しい隙間間隔L3,L4が形成され
るように行われる。通常、第2のマグネット106は、
光軸方向についての中央が、フォーカシング駆動コイル
108の中央と一致するように位置決めされる。
【0022】また、トラッキング駆動コイル109とマ
グネット105,106との位置関係については、マグ
ネット105,106の上記光ディスクの半径方向につ
いての中央と、トラッキング駆動コイル109の中央、
すなわち、第1のコイル110と第2のコイル111と
の中間位置とが一致するような関係とされている。すな
わち、図7に示すように、当該図中において示す軸線O
2に対して、マグネット105,106の中央及びトラ
ッキング駆動コイル109の第1のコイル110と第2
のコイル111の中間位置が一致している。
【0023】以上のようなレンズ駆動機構101は、磁
気回路を構成するマグネット105,106によって形
成されている磁界を利用して、フォーカシング駆動コイ
ル108及びトラッキング駆動コイル109を駆動させ
ることによって、レンズホルダ部103をフォーカシン
グ方向及びトラッキング方向に駆動させる。
【0024】ここで、レンズ駆動機構101は、レンズ
ホルダ部103をフォーカシング方向に駆動させる場
合、フォーカシング駆動コイル108に電流を供給し、
当該フォーカシング駆動コイル108をマグネット10
5,106に対してフォーカシング方向に駆動する。こ
れにより、レンズホルダ部103は、フォーカシング方
向に駆動される。
【0025】また、レンズ駆動機構101は、レンズホ
ルダ部103をトラッキング方向に駆動させる場合、ト
ラッキング駆動コイル109に電流を供給し、当該トラ
ッキング駆動コイル109のマグネット105,106
に対してトラッキング方向に駆動する。これにより、レ
ンズホルダ部103は、トラッキング方向に駆動され
る。
【0026】レンズ駆動機構101は、上述したように
レンズホルダ部103をフォーカシング方向及びトラッ
キング方向にそれぞれ駆動可能とすることにより、当該
レンズホルダ部103に搭載されている対物レンズ10
2によるレーザ光束の集光位置を、上述したように光デ
ィスクの面振れ及び偏心による記録トラックの位置の変
位に追従させることができる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】ところで、レンズ駆動
機構101は、図8において示す矢印方向のように、対
物レンズ102を一定の範囲内で駆動操作している。レ
ンズ駆動機構101において、このように駆動操作を行
った場合、マグネット105,106に対してフォーカ
シング駆動コイル108及びトラッキング駆動コイル1
09の位置が変位する。
【0028】ここで、図9及び図10を用いてフォーカ
シング動作及びトラッキング動作について説明する。な
お、図9(a)乃至図9(c)中及び図10(a)乃至
図10(c)中において示す紙面に対して垂直方向とさ
れる矢印Hは、第1のマグネット105と第2のマグネ
ット106の間に生じる磁界方向を示している。
【0029】例えば、フォーカシング動作を行う際に、
トラッキング動作も行われている最中である場合があ
る。すなわち、例えば、トラッキング方向に上記レンズ
ホルダ部103を駆動操作することによって、図9
(a)に示すように、マグネット105,106に対し
てフォーカシング駆動コイル108がトラッキング方向
に移動されている状態において、当該フォーカシング駆
動コイル108を駆動する場合である。
【0030】このようにトラッキング動作によって第2
のマグネット106に対してフォーカシング駆動コイル
108がトラッキング方向に移動された状態において、
当該フォーカシング駆動コイル108の駆動を行うと、
対物レンズ102が当該対物レンズ102の初期状態に
おける光軸、すなわち、上記光源から出射されるレーザ
光束の光軸に対して傾いた状態とされる。
【0031】具体的には、図9(b)に示すように、ト
ラッキング動作によって第2のマグネット106に対し
てフォーカシング駆動コイル108がトラッキング方向
に移動されている状態から、そのまま当該フォーカシン
グ駆動コイル108を駆動すると、第2のマグネット1
06の主面部106aに対向する部分に当該フォーカシ
ング駆動コイル108の駆動力f1が発生する。さら
に、この駆動力f1と同一方向の駆動力であって、上記
トラッキング方向に移動されることによって当該第2の
マグネット106の主面部106aに対向されていない
部分にも駆動力f2が発生する。しかし、上記駆動力f1
は、上記駆動力f2よりも大きいために、フォーカシン
グ駆動コイル108に回転モーメントM1が発生してし
まう。
【0032】すなわち、上記トラッキング方向に移動さ
れた状態からフォーカシング駆動コイル108を駆動す
ると、当該フォーカシング駆動コイル108の重心位置
でない位置、すなわち、当該重心位置から当該トラッキ
ング動作により移動されたトラッキング方向とは反対方
向のずれた位置に駆動力f1が発生し、そのために上記
回転モーメントM1が発生してしまう。
【0033】このように回転モーメントM1が発してし
まうと、フォーカシング駆動コイル108は、図9
(c)に示すように、第2のマグネット106に対し
て、傾いた状態となる。これにより、対物レンズ102
は、上記初期状態における光軸に対して傾いた状態とさ
れてしまう。
【0034】さらに、トラッキング動作を行う際につい
ても上述と同様にトラッキング駆動コイル109に回転
モーメントが発生する場合がある。すなわち、例えば、
フォーカシング方向に上記レンズホルダ部103を駆動
操作することによって、図10(a)に示すように、マ
グネット105,106に対してトラッキング駆動コイ
ル109がフォーカシング方向に移動された状態におい
て、当該トラッキング駆動コイル109を駆動する場合
である。
【0035】具体的には、図10(b)に示すように、
フォーカシング動作によってマグネット105,106
に対してトラッキング駆動コイル109がフォーカシン
グ方向に移動されている状態から、そのまま当該トラッ
キング駆動コイル109を駆動すると、すなわち、例え
ば第1のコイル110及び第2のコイル111に図10
(a)において示す矢印D1,D2方向に電流を流して当
該トラッキング駆動コイル109を駆動すると、当該ト
ラッキング駆動コイル109に回転モーメントM2が発
生してしまう。
【0036】すなわち、第1のコイル110及び第2の
コイル111が上述したように略四角筒状に形成されて
いる場合において、当該第1のコイル110及び第2の
コイル111に電流を供給すると、図10(b)に示す
ように、第1のコイル110を構成する各線束部分11
0a,110b,110c,110dにおいて各駆動力
11,f12,f13,f14が発生し、第2のコイル111
を構成する各線束部分111a,111b,111c,
111dにおいて各駆動力f21,f22,f23,f24が発
生する。そして、上述したように、トラッキング駆動コ
イル109が第2のマグネット106に対してフォーカ
シング方向に移動されているために、当該第2のマグネ
ット106の主面部106aに対向される線束部分11
0aに発生する上記駆動力f11が当該線束部分110a
に対向する線束部分110c(マグネット106の主面
部106aの縁部分に位置される線束部分)に発生する
駆動力f12より比して大となる。一方で、第1のコイル
110と第2のコイル111において隣接されている線
束部分、すなわち、第1のコイル110の線束部分11
0bとこの第1のコイル110に対向されている第2の
コイル111の線束部分111dにおいて上記トラッキ
ング方向への駆動力f12が発生する。
【0037】主にこれらの駆動力f11,f12の駆動力の
発生によって、上述したように、トラッキング駆動コイ
ル109に回転モーメントM2が発生してしまう。
【0038】このように回転モーメントM2が発生して
しまうと、トラッキング駆動コイル109は、図10
(c)に示すように、マグネット105,106に対し
て傾いた状態となる。よって、対物レンズ102は、上
記初期状態における光軸に対して傾いた状態とされてし
まう。
【0039】以上のように、フォーカシング動作やトラ
ッキング動作によって、マグネット105,106に対
して、すなわちマグネット105,106のギャップ形
成面に対して、フォーカシング駆動コイル108及びト
ラッキング駆動コイル109が変位された状態のまま、
当該フォーカシング駆動コイル108及びトラッキング
駆動コイル109を駆動すると、当該フォーカシング駆
動コイル108及びトラッキング駆動コイル109がマ
グネット105,106に対して傾き、これにより、対
物レンズ102が上記初期状態における光軸に対して傾
いた状態とされてしまう。
【0040】このように光軸に対して対物レンズ102
が傾いた状態とされてしまうと、所望のフォーカシング
動作及びトラッキング動作を行うことができず、光ディ
スクに対して情報信号を記録及び再生しても、当該記録
及び再生された情報信号は劣化されたものとなってしま
う。
【0041】そこで、本発明は、上述の実情を鑑みてな
されたものであって、対物レンズが傾くことを防止しな
がら当該対物レンズをフォーカシング方向及びトラッキ
ング方向に駆動操作できる対物レンズ駆動装置の提供を
目的としている。
【0042】
【課題を解決するための手段】本発明に係る対物レンズ
駆動装置は、上述の課題を解決するために、光源からの
光束を光学記録媒体の信号記録面上に集光させる対物レ
ンズ、フォーカシング駆動コイル及びトラッキング駆動
コイルを有し、基台部に対して弾性部材を介して移動可
能に支持されている可動部と、ヨーク及びこのヨークに
取り付けられている磁石を有して、対向させたギャップ
形成面間に磁界を形成するものであって、基台部に配設
されている磁気回路とを備えている。
【0043】そして、可動部は、フォーカシング駆動コ
イルに駆動電流が供給されると、この駆動電流と磁気回
路が形成する磁界との相互作用によって対物レンズの光
軸方向であるフォーカシング方向に移動されるととも
に、上記トラッキング駆動コイルに駆動電流が供給され
ると、この駆動電流と当該磁気回路が形成する磁界との
相互作用によって当該対物レンズの光軸に直交する方向
であるトラッキング方向に移動される。
【0044】ここで、ギャップ形成面の一方は、フォー
カシング駆動コイル内に位置させるとともにトラッキン
グ駆動コイルの側面方向に位置され、トラッキング方向
の幅がフォーカシング駆動コイルの内寸法よりも小さく
なされ、可動部が基台部に対してフォーカシング方向及
びトラッキング方向における移動限界位置となされたと
きに、磁気回路が形成する磁界とトラッキング駆動コイ
ルに供給された駆動電流とにより当該可動部において発
生する回転モーメントと当該磁気回路が形成する磁界と
フォーカシング駆動コイルに供給される駆動電流とによ
り当該可動部において発生する回転モーメントとの和が
零とされるようにフォーカシング方向の長さが決定され
ている。
【0045】これにより、対物レンズ駆動装置は、ギャ
ップ形成面に対して可動部がトラッキング方向及びフォ
ーカシング方向における移動限界位置とされたときに、
当該ギャップ形成面が形成する磁界とトラッキング駆動
コイル及びフォーカシング駆動コイルとにより当該可動
部に発生する回転モーメントによる当該可動部の傾きを
防止する。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。実施の形態は、本発明に係る
対物レンズ駆動装置を、円盤状記録媒体である光ディス
クに対する情報信号の書き込み及び読み出しを行う光ピ
ックアップ装置に搭載されるレンズ駆動機構として構成
したものである。
【0047】ここで、光ピックアップ装置は、ディスク
ドライブ装置等に備えられ、当該ディスクドライブ装置
に装着された光ディスクに対して、レーザ光束を照射し
て当該光ディスクに対する情報信号の書き込み及び読み
出しを行う。そして、光ディスクとしては、情報信号の
書き込み及び読み出しが可能ないわゆる光磁気ディスク
や情報信号の読み出しのみが可能なものなどが用いられ
る。
【0048】光ピックアップ装置は、上記光ディスクに
対して光源から発射されたレーザ光束を対物レンズによ
って照射して、当該光ディスクの信号記録面に対する情
報信号の書き込み及び読み出しを行う。そのため、光ピ
ックアップ装置は、光ディスクの信号記録面に対して対
物レンズの追随を行う、すなわちフォーカシング及びト
ラッキングを行うレンズ駆動機構を備えている。
【0049】図1に示すように、レンズ駆動機構1は、
図示しない光源から出射された光束を光ディスクの信号
記録面上に集光させて照射させる対物レンズ2と、対物
レンズ2をフォーカシング方向及びトラッキング方向に
移動操作するレンズ移動操作部3と、レンズ移動操作部
3の駆動コイル23,26を駆動させるためのヨーク5
2,53及びマグネット5を有して基台部を構成する基
板部4とを備えている。
【0050】上記レンズ駆動機構1において、対物レン
ズ2及び駆動コイル23,26は、可動部を構成して、
そして、可動部は、弾性部材である板バネ部材15,1
6,17,18によって上記基台部に対して移動可能に
支持されている。
【0051】そして、レンズ駆動機構1において、上記
ヨーク52,53及びマグネット5は、上記駆動コイル
23,26を駆動するための磁界を発生させる磁気回路
を構成している。そして、上記磁気回路において、マグ
ネット5が相対向する主面が磁界を形成するギャップ形
成面となっている。
【0052】このレンズ駆動機構1は、上記基台部を構
成する部分であって、光源等が取り付けられている光源
ブロック上に対して上記基板部4が取り付けられて構成
される。例えば、上記光源は、レーザカプラであって、
レンズ駆動機構1のレンズ移動操作部3に支持された対
物レンズ2に対してレーザ光束を出射する。
【0053】対物レンズ2は、光軸が上記光ディスクの
信号記録面に対して垂直になるようにレンズ駆動機構1
により支持されている。この対物レンズ2は、入射され
た光源からのレーザ光束を、上記光ディスクの信号記録
面に集光して照射する。
【0054】上記対物レンズ2を支持するレンズ移動操
作部3は、上記基板部4に対して位置決めされて取り付
けられる固定部13と、固定部13に対して弾性部材と
される板バネ部材15,16,17,18によって移動
可能に支持される上記可動部であるレンズホルダ部14
とから構成される。
【0055】上記レンズホルダ部14は、略枠状に形成
されており、前方部分には対物レンズ2が取り付けられ
る対物レンズ取り付け部20が設けられている。さら
に、レンズホルダ部14は、後方部分に、フォーカシン
グ駆動コイル26及びトラッキング駆動コイル23が巻
回されているボビン19が取り付けられている。また、
レンズホルダ部14の両側側面部分には、上記板バネ部
材15,16,17,18が取り付けられている。例え
ば、レンズホルダ部14は、合成樹脂材料等によって形
成されている。
【0056】上記対物レンズ取り付け部20には、対物
レンズ2の外径形状と同等な内径に形成されているレン
ズ取付け孔20aが形成されている。すなわち、対物レ
ンズ取り付け部20には、対物レンズ取り付け孔20a
に対物レンズ2が勘合させて取り付けられている。
【0057】レンズホルダ部14は、両側側面部分に取
り付けられている弾性部材である1組一対の板バネ部材
15,16と板バネ部材17,18とを介して、固定部
13に対して弾性支持されている。
【0058】これら板バネ部材15,16,17,18
は、燐青銅の如き適切な弾性を有する金属材料により、
薄く細長い板状に一体的に形成されている。
【0059】上記各板バネ部材15,16,17,18
は、先端側部分が上記レンズホルダ部14に、また、基
端側部分が上記固定部13にそれぞれ連結されている。
【0060】上記各板バネ部材15,16,17,18
は、上記先端部分から上記基端側部分にかけての直線部
分と、上記基端部分におけるクランク部15a,16
a,17a,18aとによって主に構成されている。
【0061】上記板バネ部材15,16,17,18の
上記直線部分は、互いが略平行とされ、上記レンズホル
ダ部14を上記基台部に対して変位可能に支持してい
る。
【0062】上記各クランク部15a,16a,17
a,18aは、2カ所の互いに反対方向の90°の屈折
部を有して形成されている。
【0063】これら板バネ部材15,16,17,18
において、上記直線部分の基端側部分と上記クランク部
15a,16a,17a,18aの先端側部分とは、幅
広の連結板部を介して、互いに連設されている。
【0064】また、これら板バネ部材15,16,1
7,18においては、上記各クランク部15a,16
a,17a,18aの基端側及び中途部分の両側を囲む
ようにして、各変位規制片部15b,16b,17b,
18bが設けられている。これら各変位規制片部15
b,16b,17b,18bと上記各クランク部15
a,16a,17a,18aとは、これら各クランク部
15a,16a,17a,18aが変位していない自然
状態においては、互いに縁部を離間させている。また、
上記各クランク部15a,16a,17a,18aは、
上記各板バネ部材15,16,17,18において、上
記直線部分よりも細く(幅が狭く)形成されている。
【0065】上記板バネ部材15,16,17,18に
よって上記レンズホルダ部14を弾性支持している上記
固定部13は、板バネ部材15,16,17,18の基
端側部分が取り付けられるブロック部22と、このブロ
ック部22が載置されるとともに、上記基板部4に対し
ての取り付け部分とされる固定板21とから構成され
る。
【0066】上記ブロック部22は、略四角箱状に形成
されており、このブロック部22の両側側面に対して、
上記板バネ部材15,16,17,18が取り付けられ
ている。このブロック部22は、例えば、合成樹脂材料
等によって形成されている。
【0067】上記固定板21は、略長方形板状に形成さ
れており、その両側端部には当該固定板21に一体とさ
れた位置決め取り付け部21a,21bが立設されてい
る。この固定板21の位置決め取り付け部21a,21
bは、基板部4の後方に当該基板部4と一体とされて立
設されている位置決め取り付け部54,55に対して取
り付けられる部分である。
【0068】具体的には、上記固定板21の位置決め取
り付け部21aと位置決め取り付け部21bとの外側側
面間の寸法は、上記基板部4の位置決め取り付け部54
と位置決め取り付け部55の内側側面間の寸法よりも小
とされている。これにより、基板部4に上記レンズ移動
操作部3を取り付ける際には、当該基板部4の位置決め
取り付け部54と位置決め取り付け部55の間に固定板
21を挿入するようにして、基板部4上にレンズ移動操
作部3を載置する。ここで、上述したように、固定板2
1の位置決め取り付け部21a,21bの上記外側側面
間の間隔は、基板部4の位置決め取り付け部54,55
の上記内側側面間の間隔よりも小さくされており、固定
板21の位置決め取り付け部21a,21bの上記外側
側面と基板部4の位置決め取り付け部54,55の上記
内側側面との間に余裕を設けた分だけ基板部4に対する
レンズ移動操作部3の適切な位置決めが可能になる。な
お、基板部4に対するレンズ移動操作部3の固定、すな
わち基板部4に対する固定部13の固定は、固定板21
の位置決め取り付け部21a,21bを基板部4の位置
決め取り付け部21a,21bに接着して行う。
【0069】なお、例えば、レンズホルダ部14及び固
定部13のブロック部22と板バネ部材15,16,1
7,18とは、いわゆるアウトサート成型により、当該
各板バネ部材15,16,17,18の先端側部分が当
該レンズホルダ部14の内部に、また、当該各板バネ部
材15,16,17,18の基端側部分が当該固定ブロ
ック13の内部にそれぞれ埋没された状態で連結されて
いる。
【0070】上述の板バネ部材15,16,17,18
によって弾性支持されているレンズホルダ部14には、
上述したように、ボビン19が取り付けられている。
【0071】ボビン19は、上方側及び下方側が開放さ
れた中空部33を有して略四角筒状に形成されている。
このボビン19は、上記レンズホルダ部14の略々中央
部に設けられた透孔部内に嵌合されて、例えば、接着剤
によりレンズホルダ部14に接着されて固定されてい
る。そして、ボビン19には、前方方向の側面にトラッ
キング駆動コイル23用のボビン24,25が設けられ
ている。
【0072】このボビン19には、それぞれ駆動コイル
となるフォーカシング駆動コイル26及びトラッキング
駆動コイル23が取付けられている。
【0073】フォーカシング駆動コイル26は、上記ボ
ビン19の側面部(外周部)に対して巻回され、当該コ
イルの中心軸が上記対物レンズ21の初期状態における
光軸に対して平行とされている。
【0074】上記トラッキング駆動コイル23は、第1
のコイル部24と、この第1のコイル部24に隣接され
ている第2のコイル25とから構成される。コイル部2
4,25は、ボビン19の前方側面部に形成されている
トラッキング駆動コイル用のボビン31,32にそれぞ
れ巻回されて構成される。この第1のコイル部24と第
2のコイル部25は、当該コイルの中心軸を互いが平行
になるとともに、当該中心軸を上記対物レンズ2の上記
初期状態における光軸に対して直交する方向とされてい
る。
【0075】上記フォーカシング駆動コイル26及びト
ラッキング駆動コイル23とは、その巻始め及び巻終わ
りの引き出し線がボビン19の後方側に設けられている
図示しない端子部に接続されている。そして、これら端
子部は、レンズホルダ部14に埋設された端子板に設け
られている接続端子に半田付け等によって接続されてい
る。これにより、フォーカシング駆動コイル26及びト
ラッキング駆動コイル23には、上記端子板を介して各
駆動電流が供給される。
【0076】上述のようにフォーカシング駆動コイル2
6及びトラッキング駆動コイル23が装着されているボ
ビン19は、上述したようにレンズホルダ部14に嵌合
されて取り付けられる。ここで、レンズホルダ部14に
は、レンズ取り付け部20とボビン19との間に透孔部
34が設けられている。すなわち、レンズホルダ部14
には、ボビン19の取り付けられているトラッキング駆
動コイル23の前方方向に位置される透孔部34が設け
られている。
【0077】上記基板部4上には、磁気回路を構成する
略長方形板状に形成された前後一対のヨーク52,53
がこの基板部4に対して一体とされて立設されている。
ここで、基板部4及び各ヨーク52,53は、鉄の如き
磁性材料(高透磁率材料)により形成されている。そし
て、基板部4のヨーク52,53には、互いが対向する
内側側面に対して略四角板状の一対のマグネット5が配
設されている。すなわち、基板部4に立設されているヨ
ーク52,53の互いに対向する内側面に、主面が相対
向された第1のマグネット11及び第2のマグネット1
2が取り付けられている。
【0078】このように配置されたヨーク52,53、
マグネット11,12によって磁界を発生する磁気回路
が構成される。そして、この磁気回路において、第1の
マグネット11と第2のマグネット12とにおいて対向
する主面11a,11bが磁界を形成するギャップ形成
面を構成する。
【0079】前側の上記ヨーク52は、上記レンズホル
ダ部14の中央位置に設けられている上記透孔部34内
に下方側より進入されて、上記ボビン19の前方側、す
なわち、上記各トラッキング駆動コイル23の前方側に
配置されている。また、後側の上記ヨーク53は、ボビ
ン19の中空部33に、下方側より進入されて、トラッ
キング駆動コイル26の略中央に位置するように配設さ
れている。
【0080】このように上記ヨーク52がレンズホルダ
部14の透孔部34内に位置され、かつ上記ヨーク53
がボビン19内の中空部33に位置されることによっ
て、上記第1のマグネット11は、トラッキング駆動コ
イル24と対向して配置されて、上記第2のマグネット
12は、フォーカシング駆動コイル26内に配置される
ことになる。
【0081】このように配置されたフォーカシング駆動
コイル26及びトラッキング駆動コイル23は、ヨーク
52,53及びマグネット11,12によって構成され
る磁気回路によって形成される磁界中に位置されたこと
になる。すなわち、上記磁気回路において、第1のマグ
ネット11と第2のマグネット12との互いに対向する
主面間、すなわち、ギャップ形成面間に形成される磁界
中に上記フォーカシング駆動コイル26の一部及びトラ
ッキング駆動コイル23が配設される。
【0082】なお、上記基板部4は、上述したように光
源が取り付けれている光学ブロック上に載置されてい
る。光源ブロックは、例えば、アルミダイカストや、ガ
ラス繊維と合成樹脂との複合材料の如き、充分な剛性を
有する材料によって形成されている。そして、光源ブロ
ック内には、上記光源が位置決めされて保持されてい
る。光ピックアップ装置は、この光源ブロックに保持さ
れている光源から出射されたレーザ光束を当該光源ブロ
ック上に載置されているレンズ駆動機構1により支持さ
れた対物レンズ2に向けて出射している。そして、光ピ
ックアップ装置1は、対物レンズ2によって上記レーザ
光束を光ディスクの信号記録面に集光させて照射する。
【0083】以上がレンズ駆動機構1の構成の説明であ
る。このレンズ駆動機構1においては、上記対物レンズ
2は、この対物レンズ2の光軸方向、すなわちトラッキ
ング方向(図1において示すの矢印F方向)及び上記光
軸及び上記光ディスクの記録トラックの接線に直交する
方向、すなわちトラッキング方向(図1において示す矢
印T方向)の2方向に移動可能に支持されている。そし
て、レンズ駆動機構1によって上記2方向に移動可能に
支持されている対物レンズ2は、上記各駆動コイル2
3,26及び上記各マグネット11,12間に生ずる磁
力により、当該2方向に駆動される。
【0084】レンズ駆動機構1による対物レンズ2の駆
動操作は、当該対物レンズ2を光ディスクの変位に追従
させるような操作である。これにより、光ピックアップ
装置は、光ディスクの信号記録面の情報信号が書き込ま
れる位置に対して、常に、対物レンズ2を透過した光束
を集光させることができるようになる。
【0085】ここで、例えば、光ディスクは、情報信号
の書き込み及び読み出しが可能ないわゆる光磁気ディス
クや情報信号の読み出しのみが可能なものなどである。
【0086】光磁気ディスクは、ポリカーボネイト(P
C)の如き合成樹脂やガラスからなる円盤状の透明基板
と、この透明基板の主面部上に被着形成された磁性材料
からなる信号記録面とを有して構成されている。この光
磁気ディスクにおいては、上記信号記録面に対してレー
ザ光束を集光して照射してこの信号記録面をなす磁性材
料を局所的にキュリー温度以上に加熱し、この加熱部分
に外部磁界を印加することにより、情報信号の書き込み
が行われる。そして、光磁気ディスクにおいては、上記
信号記録面にレーザ光束を照射し、このレーザ光束の該
信号記録面による反射光の偏光方向の変動を検出するこ
とにより、当該信号記録面に書き込まれている情報信号
の読み出しを行うことができる。
【0087】また、情報信号の読み出しのみが可能な光
ディスクは、ポリカーボネイト(PC)の如き合成樹脂
からなる円盤状の透明基板を有し、この透明基板の主面
部(信号記録面)に形成されたピットにより情報信号が
記録され、このピットが形成された透明基板の主面部上
にアルミニウムの如き金属材料からなる反射膜が被着形
成されて構成されている。光ディスクにおいては、上記
反射膜が信号記録面となる。光ディスクにおいては、上
記信号記録面にレーザ光束を照射し、このレーザ光束の
当該信号記録面による反射光の光量の変動を検出するこ
とにより、当該信号記録面に書き込まれている情報信号
の読み出しを行うことができる。
【0088】これら光ディスク(上記光磁気ディスクを
含む。)の中心部分には、この光ディスクを位置決めし
て保持するためのチャッキング孔が設けられている。
【0089】この光ディスクは、光ピックアップ装置の
ディスクドライブ装置に装着されて回転操作される。以
下、上記ディスクドライブ装置の概略について説明す
る。
【0090】ディスクドライブ装置は、光ディスクを回
転操作機構を構成するディスクテーブル上に位置決めし
て保持する。ディスクテーブルは、円盤状に形成され、
中心部分をディスクドライブ装置のスピンドルモータの
駆動軸に取付けられている。このディスクテーブルの上
面中央部分には、略々円錐台形状を有するセンタリング
突起が設けられている。上記光ディスクの中心部分が上
記ディスクテーブル上に載置されると、このディスクテ
ーブルは、上記センタリング突起を上記チャッキング孔
に嵌合させて当該光ディスクをセンタリング(調芯)し
て保持する。そして、上記ディスクドライブ装置は、上
記ディスクテーブル上に保持した光ディスクを上記スピ
ンドルモータによって回転操作する。
【0091】そして、上記光ピックアップ装置は、上記
ディスクテーブル上に保持されて上記スピンドルモータ
によって回転操作される光ディスクに対向され、移動手
段により当該光ディスクの径方向に移動操作されること
によって、この光ディスクとの相対的な位置として上記
記録トラックに沿って移動されながら、当該記録トラッ
クに対して情報信号の書き込み及び読み出しを行ってい
る。したがって、光ピックアップ装置は、対物レンズ2
による上記レーザ光束の集光位置を、上記光ディスクの
面振れ及び偏心による上記記録トラックの位置の変位に
追従させなければならない。そのために、レンズ駆動機
構1は、対物レンズ2を上記フォーカシング方向と上記
トラッキング方向とに駆動している。
【0092】上記レンズ駆動機構1は、フォーカシング
駆動コイル26にフォーカシング駆動電流が供給される
ことにより、レンズホルダ部14を上記フォーカシング
方向に駆動する。具体的には、レンズ駆動機構1は、フ
ォーカシング駆動コイル26に駆動電流を供給して、こ
の駆動電流と上記磁気回路が形成する磁界との相互の作
用によってフォーカシング方向にレンズホルダ部14を
駆動する。
【0093】また、レンズ駆動機構1は、トラッキング
駆動コイル23にトラッキング駆動電流を供給すること
により、上記レンズホルダ部14を上記トラッキング方
向に駆動する。具体的には、レンズ駆動機構1は、トラ
ッキング駆動コイル23に駆動電流を供給して、この駆
動電流と上記磁気回路が形成する磁界との相互の作用に
よってトラッキング方向にレンズホルダ部14を駆動す
る。
【0094】例えば、上記フォーカシング用の駆動電流
及び上記トラッキング用の駆動電流は、対物レンズ2に
よる上記レーザ光束の集光位置と上記記録トラックとの
ずれ量を示すエラー信号(フォーカシングエラー信号及
びトラッキングエラー信号)に基づいて、レンズ駆動機
構1に供給される。したがって、このレンズ駆動機構1
は、上記光ディスクの回転周期に同期して、上記対物レ
ンズ21について周期的な駆動を行うことになる。
【0095】レンズ駆動機構1において、第2のマグネ
ット12の寸法を次のように決定している。
【0096】レンズ駆動機構1は、対物レンズ102を
一定の範囲内で駆動操作するように構成されている。す
なわち、レンズ駆動機構1は、例えば、従来のレンズ駆
動機構101において図8を用いて説明したと同様に、
レンズホルダ部14を一定範囲内において駆動するよう
に構成している。
【0097】そして、レンズ駆動機構1は、トラッキン
グ動作が行われている最中に、フォーカシング動作を行
う場合がある。しかし、トラッキング動作を行っている
最中に、フォーカシング駆動コイルを駆動すると、当該
フォーカシング駆動コイルに回転モーメントが発生し、
これにより対物レンズが上記初期状態における光軸に対
して傾いてしまう。
【0098】さらに、レンズ駆動機構1は、フォーカシ
ング動作が行われている最中に、トラッキング動作を行
う場合がある。しかし、フォーカシング動作を行ってい
る最中に、トラッキング駆動コイルを駆動すると、当該
トラッキング駆動コイルに回転モーメントが発生し、こ
れにより対物レンズが上記初期状態における光軸に対し
て傾いてしまう。
【0099】本発明の実施の形態であるレンズ駆動機構
1は、上記フォーカシング駆動コイル26及びトラッキ
ング駆動コイル23に発生する上記各回転モーメントを
当該回転モーメント同士を相殺させることによって当該
フォーカシング駆動コイル26及びトラッキング駆動コ
イル23に生じる回転を防止するように、マグネット1
1,12の寸法を決定している。以下にその決定につい
て詳しく説明する。
【0100】トラッキング動作を行うことによって、第
2のマグネット12に対してフォーカシング駆動コイル
26が移動された状態、例えば、図2に示すように、第
2のマグネット12に対してトラッキング方向(図2に
おいて示す矢印T1方向)にフォーカシング駆動コイル
26が移動された状態において、当該フォーカシング駆
動コイル26が駆動された場合、当該フォーカシング駆
動コイル26の駆動力によって回転モーメントM11が発
生する。すなわち、トラッキング動作によってフォーカ
シング駆動コイル26が第2のマグネット12に対して
トラッキング方向に移動された場合に、第2のマグネッ
ト12の主面12aと対向されるフォーカシング駆動コ
イル26の線束部分26aの中心、すなわち、当該線束
部分26aにおいてその中心から当該トラッキング動作
によるトラッキング方向に対し反対方向にずれた部分に
駆動力が発生するために、当該フォーカシング駆動コイ
ル26に回転モーメントM11が発生する。ここで、図2
に示すような第2のマグネット12との位置関係におけ
るフォーカシング駆動コイル26に発生する回転モーメ
ントM11は、時計回りに生じている。
【0101】なお、図2は、フォーカシング駆動コイル
26と第2のマグネット12の位置関係をモデル化して
示したものであり、すなわち、フォーカシング駆動コイ
ル26のトラッキング方向における線束部分26aより
外に第2のマグネット12の主面12aの一部がはみで
ているが、実際は、常にフォーカシング駆動コイル26
によって第2のマグネット12は覆われた状態とされて
いることはいうまでもない。
【0102】ここで、上記フォーカシング駆動コイル2
6に発生する駆動力について考えてみると、当該フォー
カシング駆動コイル26に発生する駆動力は第2のマグ
ネット12の主面12aの形状、すなわち当該フォーカ
シング駆動コイル26内に位置された一方のギャップ形
成面の形状に左右される。すなわち、回転モーメントM
11に関してみれば、第2のマグネット12のトラッキン
グ方向の幅L2を狭くしていった場合、当該フォーカシ
ング駆動コイル26に生じる回転モーメントM11は大き
くなり、一方、第2のマグネット12の上記幅L2を広
くしていった場合、当該フォーカシング駆動コイル26
に生じる回転モーメントM11は小さくなる。
【0103】また、第2のマグネット12のフォーカシ
ング方向の幅L1を狭くしていった場合、具体的には、
図2における下側方向に第2のマグネット12のフォー
カシング方向の幅L1を狭くしていった場合、当該フォ
ーカシング駆動コイル26に生じる回転モーメントM11
は小さくなり、一方、第2のマグネット12の上記幅L
2を広くしていった場合、当該フォーカシング駆動コイ
ル26に生じる回転モーメントM11は大きくなる。
【0104】すなわち、第2のマグネット12の形状、
例えば、縦幅L1、横幅L2を適宜決定することによって
フォーカシング駆動コイル26に発生する回転モーメン
トM11が定まってくる。
【0105】一方、トラッキング駆動コイル23に発生
する回転モーメントも第2のマグネット12の主面12
aの形状に左右される。例えば、第2のマグネット12
とフォーカシング駆動コイル26とが、図2に示すよう
な位置関係とされた際のトラッキング駆動コイル23と
当該第2のマグネット12との位置関係において説明す
る。すなわち、トラッキング駆動コイル23が第2のマ
グネット12と図3に示すような位置関係にある場合で
ある。
【0106】この位置関係とされた状態、すなわち、第
2のマグネット12に対して図3中において示す矢印F
1の示すフォーカシング方向にトラッキング駆動コイル
23が移動された状態において、当該トラッキング駆動
コイル23を駆動した場合、当該トラッキング駆動コイ
ル23に発生する駆動力によって回転モーメントM12
発生する。すなわち、フォーカシング動作によってトラ
ッキング駆動コイル23が第2のマグネット12に対し
てフォーカシング方向に移動された場合に、第2のマグ
ネット12の主面12aにその略全体が対向されている
第2のコイル25の線束部分25bに発生する当該フォ
ーカシング動作によるフォーカシング方向F1とは反対
方向の駆動力f32と、第1のコイル24と第2のコイル
25とが対向する線束部分24a,25aに発生するト
ラッキング方向への駆動力f31によって回転モーメント
12が発生する。
【0107】ここで、上記トラッキング駆動コイル23
に発生する駆動力について考えてみると、トラッキング
駆動コイル23に発生する上記駆動力f31,f32(他の
線束部分に発生する駆動力も含む)は第2のマグネット
12の主面12aの形状に左右される。すなわち、回転
モーメントM12に関してみれば、第2のマグネット12
のトラッキング方向の幅L2を狭くしていった場合、具
体的には、図2における左側方向に第2のマグネット1
2のフォーカシング方向の幅L1を狭くしていった場
合、当該フォーカシング駆動コイル26に生じる回転モ
ーメントM12は小さくなり、一方、第2のマグネット1
2の上記幅L2を広くしていった場合、当該フォーカシ
ング駆動コイル26に生じる回転モーメントM12は大き
くなる。
【0108】また、第2のマグネット12のフォーカシ
ング方向の幅L1を狭くしていった場合、具体的には、
図2における下側方向に第2のマグネット12のフォー
カシング方向の幅L1を狭くしていった場合、当該フォ
ーカシング駆動コイル26に生じる回転モーメントM12
は大きくなり、一方、第2のマグネット12の上記幅L
1を広くしていった場合、当該フォーカシング駆動コイ
ル26に生じる回転モーメントM12は小さくなる。
【0109】すなわち、第2のマグネット12の形状、
例えば、縦幅L1、横幅L2を適宜決定することによって
トラッキング駆動コイル23に発生する回転モーメント
12が定まってくる。
【0110】なお、ここで、図3に示すような第2のマ
グネット12との位置関係において、トラッキング駆動
コイル12に発生する回転モーメントM12は、反時計方
向に生じる。
【0111】よって、上記ギャップ形成面である第2の
マグネット12の主面12aの形状により、上記回転モ
ーメントM11とこの回転モーメントM11とは反対方向に
発生する回転モーメントM12とを同じ大きさにすること
によって、回転モーメントM11と回転モーメント12とを
相殺することができ、フォーカシング駆動コイル26及
びトラッキング駆動コイル23が回転することを防止す
ることができる。
【0112】そして、本発明においては、上記回転モー
メントを相殺する第2のマグネット12の主面12aの
形状を、上記レンズホルダ部14がトラッキング方向及
びフォーカシング方向に駆動できる移動限界位置とされ
たときにおける、フォーカシング駆動コイル26及びト
ラッキング駆動コイル23と当該マグネット11,12
との位置関係において決定している。
【0113】これにより、レンズ駆動機構1は、上記移
動限界位置において対物レンズ2が上記初期状態におけ
る光軸に対して傾くことを防止することができる。
【0114】なお、上記図2及び図3におけるフォーカ
シング駆動コイル26及びトラッキング駆動コイル23
との位置関係は、図4に示すように、レンズホルダ部1
4が当該図4における移動限界位置Aまで移動されたと
き、例えば、光ディスクに接近する方向にフォーカシン
グされるとともにトラッキングされたときを示すもので
ある。
【0115】よって、レンズホルダ部14が図4におい
て移動限界位置Bまで移動されたとき、すなわち、光デ
ィスクから離間される方向にフォーカシングされるとと
もに、上記移動限界位置Aに移動されたときと同様な方
向にトラッキングされたときについても第2のマグネッ
ト12の形状を考慮し、また、レンズホルダ部14が移
動限界位置Cまで移動されたとき、すなわち、光ディス
クから離間される方向にフォーカシングされるととも
に、上記移動限界位置Aに移動されたときと反対方向に
トラッキングされたときについても第2のマグネット1
2の形状を考慮し、さらに、レンズホルダ部14が移動
限界位置Dまで移動されたとき、すなわち、光ディスク
に接近する方向にフォーカシングするとともに、上記移
動限界位置Aに移動されたときと反対方向にトラッキン
グされたときについても第2のマグネット12の形状を
考慮することにより、当該レンズホルダ部14が上記各
移動限界位置に移動された場合においても、対物レンズ
3が傾くことを防止することができる。
【0116】以上のように、レンズ駆動機構1は、上記
基台部に配設されたマグネット11,12に対してフォ
ーカシング駆動コイル26及びトラッキング駆動コイル
23の傾きを防止することによって、上記初期状態の光
軸に対して対物レンズ2が傾くことを防止することがで
きる。
【0117】なお、具体的には、次のように、フォーカ
シング駆動コイル26、トラッキング駆動コイル23、
及び第2のマグネット12についての各寸法を決定して
いる。
【0118】フォーカシング駆動コイル26について
は、図2に示すように、フォーカシング方向についての
有効幅L11を2mmとし、トラッキング方向についての
有効幅L12を5.2mmとしている。そして、トラッキ
ング駆動コイル23については、図3に示すように、フ
ォーカシング方向についての有効幅L21を3.75mm
とし、トラッキング方向についての有効幅L22を5.2
mmとし、第1のコイル24と第2のコイル25との間
の有効間隔L23を1.5mmとしている。そして、この
とき、第1のマグネット11については、フォーカシン
グ方向についての幅L1を4.7mmとし、トラッキン
グ方向についての幅L2を3.1mmとしている。
【0119】また、ギャップ形成面の形状として、第2
のマグネット12の主面12aについて主に説明してい
るが、当該第2のマグネット12の主面12aに対応し
て第1のマグネット11の主面11aの形状についても
適切に決定されることはいうまでもない。例えば、上記
第2のマグネット12の主面12aに対向される第1の
マグネット11の主面11aの形状、すなわち、上記主
面12aが上記一方のギャップ形成面とされた場合の他
のギャップ形成面の形状を当該一方のギャップ形成面の
形状と同様に形成する。
【0120】また、実施の形態において、磁界を形成す
るギャップ形成面をマグネット11,12において互い
に対向される主面とすることにより説明しているが、こ
れに限定されることはない。例えば、磁気回路を構成す
るヨークの一部を磁界を形成するギャップ形成面とし
て、当該ヨークに設けられたギャップ形成面間にフォー
カシング駆動コイル及びトラッキング駆動コイルを配設
するようにしてもよい。
【0121】
【発明の効果】本発明に係る対物レンズ駆動装置は、光
源からの光束を光学記録媒体の信号記録面上に集光させ
る対物レンズ、フォーカシング駆動コイル及びトラッキ
ング駆動コイルを有し、基台部に対して弾性部材を介し
て移動可能に支持されている可動部と、ヨーク及びこの
ヨークに取り付けられている磁石を有して、対向させた
ギャップ形成面間に磁界を形成するものであって、基台
部に配設されている磁気回路とを備えている。
【0122】そして、可動部は、フォーカシング駆動コ
イルに駆動電流が供給されると、この駆動電流と磁気回
路が形成する磁界との相互作用によって対物レンズの光
軸方向であるフォーカシング方向に移動されるととも
に、上記トラッキング駆動コイルに駆動電流が供給され
ると、この駆動電流と当該磁気回路が形成する磁界との
相互作用によって当該対物レンズの光軸に直交する方向
であるトラッキング方向に移動される。
【0123】ここで、ギャップ形成面の一方は、フォー
カシング駆動コイル内に位置させるとともにトラッキン
グ駆動コイルの側面方向に位置され、トラッキング方向
の幅がフォーカシング駆動コイルの内寸法よりも小さく
なされ、可動部が基台部に対してフォーカシング方向及
びトラッキング方向における移動限界位置となされたと
きに、磁気回路が形成する磁界とトラッキング駆動コイ
ルに供給された駆動電流とにより当該可動部において発
生する回転モーメントと当該磁気回路が形成する磁界と
フォーカシング駆動コイルに供給される駆動電流とによ
り当該可動部において発生する回転モーメントとの和が
零とされるようにフォーカシング方向の長さが決定され
ている。
【0124】これにより、対物レンズ駆動装置は、ギャ
ップ形成面に対して可動部がトラッキング方向及びフォ
ーカシング方向における移動限界位置とされたときに、
当該ギャップ形成面が形成する磁界とトラッキング駆動
コイル及びフォーカシング駆動コイルとにより当該可動
部に発生する回転モーメントによる当該可動部の傾きを
防止することができる。
【0125】よって、対物レンズ駆動装置は、対物レン
ズが傾くことを防止しながら当該対物レンズをフォーカ
シング方向及びトラッキング方向に駆動操作することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であるレンズ駆動機構の分
解斜視図である。
【図2】上記レンズ駆動機構において、フォーカシング
駆動コイルとマグネットとの位置関係をモデル化して示
す正面図である。
【図3】上記レンズ駆動機構において、トラッキング駆
動コイルとマグネットとの位置関係をモデル化して示す
正面図である。
【図4】上記レンズ駆動機構において、対物レンズを保
持するレンズホルダ部が移動され得る移動限界位置を示
す図である。
【図5】従来のレンズ駆動機構の平面図である。
【図6】上記従来のレンズ駆動機構において、フォーカ
シング駆動コイルとマグネットとの位置関係を示す正面
図である。
【図7】上記従来のレンズ駆動機構において、トラッキ
ング駆動コイルとマグネットとの位置関係を示す正面図
である。
【図8】上記従来のレンズ駆動機構において、トラッキ
ング動作された後にフォーカシング駆動コイルを駆動さ
せたときの当該フォーカシング駆動コイルの姿勢を示す
正面図である。
【図9】上記従来のレンズ駆動機構において、フォーカ
シング動作された後にトラッキング駆動コイルを駆動さ
せたときの当該トラッキング駆動コイルの姿勢を示す正
面図である。
【図10】上記従来のレンズ駆動機構において、対物レ
ンズを保持するレンズホルダ部が移動され得る移動限界
位置を示す図である。
【符号の説明】
1 レンズ駆動機構、2 対物レンズ、11 第1のマ
グネット、11a 主面、12 第2のマグネット、1
2a 主面、14 レンズホルダ部、23 トラッキン
グ駆動コイル、26 フォーカシング駆動コイル、5
2,53 ヨーク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光束を光学記録媒体の信号記
    録面上に集光させる対物レンズ、フォーカシング駆動コ
    イル及びトラッキング駆動コイルを有し、基台部に対し
    て弾性部材を介して移動可能に支持されている可動部
    と、 ヨーク及びこのヨークに取り付けられている磁石を有し
    て、対向させたギャップ形成面間に磁界を形成するもの
    であって、上記基台部に配設されている磁気回路とを備
    え、 上記可動部は、上記フォーカシング駆動コイルに駆動電
    流が供給されると、この駆動電流と上記磁気回路が形成
    する磁界との相互作用によって上記対物レンズの光軸方
    向であるフォーカシング方向に移動されるとともに、上
    記トラッキング駆動コイルに駆動電流が供給されると、
    この駆動電流と当該磁気回路が形成する磁界との相互作
    用によって当該対物レンズの光軸に直交する方向である
    トラッキング方向に移動され、 上記ギャップ形成面の一方は、上記フォーカシング駆動
    コイル内に位置させるとともに上記トラッキング駆動コ
    イルの側面方向に位置され、トラッキング方向の幅が上
    記フォーカシング駆動コイルの内寸法よりも小さくなさ
    れ、上記可動部が上記基台部に対してフォーカシング方
    向及びトラッキング方向における移動限界位置となされ
    たときに、上記磁気回路が形成する磁界と上記トラッキ
    ング駆動コイルに供給された駆動電流とにより当該可動
    部において発生する回転モーメントと当該磁気回路が形
    成する磁界と上記フォーカシング駆動コイルに供給され
    る駆動電流とにより当該可動部において発生する回転モ
    ーメントとの和が零とされるようにフォーカシング方向
    の長さが決定されていることを特徴とする対物レンズ駆
    動装置。
JP2358598A 1998-02-04 1998-02-04 対物レンズ駆動装置 Withdrawn JPH11224431A (ja)

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