JP4600874B2 - コネクタの端子及びコネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハウジングの収容室に雌型端子を挿入してなるコネクタの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コネクタとして、図16(a)に示すように、ハウジング81に、これを貫通する収容室82を高さ方向と幅方向に数列ずつ並列に形成し、この収容室82に前半部が略箱形、つまり断面が略四角形になるよう形成されて後部に電線83が接続された雌型端子84をそれぞれ挿入して係止し、これらの雌型端子84に相手側コネクタの雄型端子をそれぞれ挿入して機械的接続及び電気的接続を果たすようにしたものが知られている(例えば特開平8−106944号公報を参照)。上記雌型端子84の前端には雄型端子が挿入される挿入口85が開口し、後部には電線83が接続される接続部86が形成され、中途部には係合凹部87が形成されており、この係合凹部87に、ハウジング81の収容室82に可撓性をもって形成されたランス88の鉤部が嵌入することで雌型端子84をハウジング81に対して一次係止するようにしている。さらに、ハウジング81に嵌入したリテーナ89の係止片90が、雌型端子84の中途部上面に形成されたスタビライザ91の後側に配置されることで雌型端子84をハウジング81に対して二次係止するようにしている。
【0003】
これとは別に特開平9−232021号公報には、この種の雌型端子の雄型端子との接続構造が開示されており、図16(b)に示すように、挿入された雄型端子92’を保持するため、雌型端子84’の端子本体94’の内部に板バネ93’を一体的に形成することが行われている。そして、別途に補強用の板バネ95’を端子本体94’と共に打ち抜き、これを主たる板バネ93’の内側で曲げることで二重バネを構成し、これによって接触力を確保するようにしている。
【0004】
さらに、特開平5−135819号公報には、端子本体の内部に板バネを一体的に形成すると共に、板バネを横まわりに略円弧状に曲げてR部を設けた雌型端子が開示されている。この端子本体の前半部は、底壁と、底壁の幅方向の両端からそれぞれ立ち上がる側壁と、各側壁の上縁から対向する側壁の上縁に向かって延びて上下に重なる外上壁及び内上壁とを備えて略箱形に形成されている。このように端子本体が上壁を重ねた略箱形となっているため、例えば作業者が靴で踏むなどして端子本体に外力が加わったときでも上記前半部が変形し難く、その内部の板バネが確実に保護されるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記二重バネを備えた雌型端子84’では、二枚の板バネ93’、95’が重なっているため、雌型端子84’が高さ方向に嵩高くなり、コネクタのコンパクト化を損ねている。また、横まわりに略円弧状に曲がるR部を備えた雌型端子は、このR部のために幅方向に嵩張るので、コネクタのコンパクト化を損ねている。
【0006】
また、二重バネを設けた雌型端子84’の場合、各板バネ93’、95’は曲げ加工により成形されるため、スプリングバックにより、自由状態にある板バネ間に隙間が形成される。この隙間は2つのバネ成形工程で累積によって生じる寸法であるため、製造上これを正確に管理することは困難であり、隙間寸法にばらつきが生じることは避けられない。そのため、使用時、主バネ93’が補強バネ95’に当たって両方のバネ93’、95’が共に変形し始めるバネ定数の変曲点が製品によってばらつくことになり、製品ごとに得られる接触力が安定しないという問題がある。
【0007】
さらに、雌型端子を1枚の金属板から打ち抜いてから曲げ加工することで成形するときには、展開形状が小さいほど一定面積の材料から効率よく板取りを行え、コストが低減される。しかも、曲げ加工の回数が少なくなれば、製造工程が簡略になってコスト低減に寄与する。
【0008】
また、コネクタは相手側コネクタと対で用いられるものであるから、この相手側コネクタについてもコンパクト化を進めることが望まれる。さらに、この相手側コネクタにおいて雄型端子の組み付け誤差があると、雄型端子がハウジングに対して若干傾斜して組み付くことがあり、最悪の場合には雌型端子に挿入できなくなるという不具合が起こる。
【0009】
さらに、先に述べたスタビライザ91は、雌型端子84がハウジング81の収容室82に対して、例えば上下逆さになるなど間違った向きで挿入されたときには、収容室82の入口に引っ掛かって挿入操作を止めることで、いわゆる逆差し防止の機能を発揮し得るものである。この機能により、雌型端子84とリテーナ89が正規の位置関係となって、雌型端子84がリテーナ89に係止されることになる。しかし、スタビライザ91はリテーナ89の係止片90に係止される関係上、端子本体の中途部上面に設けられるから、それよりも前の端子本体は上下逆さになったとしても挿入されてしまい、そのために作業者が雌型端子84を更に強引に突っ込む誤操作を招き、ハウジング81の収容室付近を破損するおそれがある。
【0010】
また、コネクタの雌型端子の導通テスト等をする場合、雄型端子と同形状のテスト用治具を雌型端子に挿入することが行われるが、テスト用治具を繰り返し用いるうちに治具が変形し、この変形した治具を強引に挿入したために板バネ等が損傷を受けて不具合を起こすことがある。
【0011】
以上の諸課題に対して本発明者は、先に特願平10−219753号において、いくつかの課題を解決する発明を提案したが、板バネがR部を有し、またR部が端子本体の前半部を構成する壁とは別個に設けられるため、どうしてもコネクタ及びその展開形状のコンパクト化には限界があった。そこで、本発明の目的とするところは、端子本体の前半部を略箱形として板バネ等を保護しながら、上壁を利用して板バネを形成し且つこれに断面形状が略V字形、略U字形、略W字形、又はこれらの上下を逆にした形のビード部を曲げ加工により板バネの全長にわたって形成することにより、板バネを1枚として雌型端子を高さ方向及び幅方向に可及的にコンパクト化し、また充分な接触力を安定的に得ると共に板バネの接触部の前進を可能とし、雄型端子の挿入長さを短くして相手側コネクタをコンパクトにし、且つ雄型端子の傾斜に対する許容限度を上げ、しかも展開形状を小さくして板取りを効率化してコスト低減及び製造工程の簡略化を図ることにある。
【0012】
また、外上壁の前端で内上壁の前端を係止して、端子本体の前半部を変形し難くすると共に、板バネの損傷を防止することを目的としている。
【0013】
さらに、板バネの基端を他の壁で係止して板バネの位置精度及び支持力を向上させ、雌型端子の品質向上を図ることを目的としている。
【0014】
また、スタビライザを端子本体の前端に高さ方向に設けることにより、雌型端子の逆差し防止機能を強化すると共にスタビライザを雌型端子の導通テスト等に利用可能として板バネ等の損傷予防を図り、また板バネの1枚化に加えてランスを幅方向に撓ませることで、相乗的にコネクタを高さ方向にコンパクト化することにある。
【0015】
そして、これらの雌型端子と、それが挿入されるハウジングとを備えたコネクタを提供することを更なる目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1のコネクタの端子は、ハウジングの収容室に挿入できるように少なくとも前半部が略箱形に形成され、前端に雄型端子が挿入される挿入口が開口し、後部に電線が接続される接続部が設けられた端子本体と、基端が端子本体の前半部に一体的に設けられ、先端が前半部の内部を前方に延びて高さ方向に撓む板バネとを備え、端子本体の前半部は、底壁と、底壁の幅方向の両端からそれぞれ立ち上がる側壁と、各側壁の上縁から対向する側壁に向かって延びる外上壁及び内上壁とを備え、内上壁は前部内上壁と後部内上壁とを有し、上記板バネが、後部内上壁を後端を残して側壁から分離することにより形成され、この板バネには、曲げ剛性を上げるように断面が湾曲したビード部が曲げ加工により板バネの全長にわたって形成され、ビード部が、その断面形状が略V字形、略U字形、略W字形、又はこれらの上下を逆にした形になるように形成されていることを特徴としている。なお、各請求項でいう端子とは雌型端子のことである。
【0017】
請求項1では、端子本体の接続部に電線を接続し、雌型端子をハウジングの収容室に挿入し、このコネクタに相手側コネクタを対向させて相手側コネクタの雄型端子をそれぞれ雌型端子に挿入すれば、板バネが雄型端子に接触して両コネクタの機械的接続及び電気的接続が果たされる。
【0018】
その場合、端子本体の前半部が略箱形に形成されているので、前半部が変形し難く、内部の板バネ等が確実に保護される。また、板バネに、断面形状が略V字形、略U字形、略W字形、又はこれらの上下を逆にした形のビード部が、曲げ加工により板バネの全長にわたって形成されているので、板バネの曲げ剛性が上がり、板バネを1枚として補強バネを設けなくても充分な接触力を確保できる。そして、補強バネやR部がないので、雌型端子が高さ方向及び幅方向にコンパクトになる。しかも、補強バネがないので、バネ定数に変曲点がなくなり、製品ごとに得られる接触力が安定する。また、板バネの曲げ剛性が上がるので、板バネの接触部を挿入口付近まで前進させても充分な接触力が得られる。そうすれば、雄型端子の挿入長さが短くなり、雄型端子を覆うべき相手側コネクタのハウジングも短くなってコンパクトになると共に、雄型端子の傾斜に対する許容限度が大きくなる。しかも板バネが内上壁により形成されるので、別途に板バネを設けることに較べて展開形状が小さくなり、板取りが効率化されてコストが低減されると共に、板バネ独自の曲げ工程がなくなって製造工程が簡略化される。
【0019】
請求項2のコネクタの端子は、請求項1の構成において、外上壁と前部内上壁とが上下に重なっている。
【0020】
このようにすれば、荷重を2枚の上壁で同時に受けるので、前半部が更に変形しにくい。
【0021】
請求項3のコネクタの端子は、請求項1又は請求項2の構成において、後部内上壁が前部内上壁と同一の高さで形成されている。
【0022】
このようにすれば、相手側コネクタの雄型端子は、板バネと底壁との間に挿入される。
【0023】
請求項4のコネクタの端子は、請求項1又は請求項2の構成において、後部内上壁が前部内上壁よりも低く形成されている。
【0024】
このようにすれば、相手側コネクタの雄型端子は、板バネと上壁との間に挿入される。
【0025】
請求項5のコネクタの端子は、請求項1ないし請求項4の構成において、外上壁の前端が、内上壁の前端を抱き込んで端子本体の内方へ折り曲げられてガイド部を形成している。
【0026】
このようにすれば、ガイド部により内上壁の前端が係止されて端子本体の前半部が変形し難くなると共に、板バネが保護されて損傷を受けることが防止される。
【0027】
請求項6のコネクタの端子は、請求項1ないし請求項5の構成において、板バネの基端が、他の壁に係止されている。
【0028】
このようにすれば、板バネの基端が側壁に係止され、板バネの位置精度及び支持力が向上し、雌型端子の品質向上を図られる。
【0029】
請求項7のコネクタの端子は、請求項1ないし請求項6の構成において、更に、端子本体の外側に設けられ、端子本体をハウジングの収容室に挿入すると前後方向に形成された溝に嵌入して前進し、溝内に形成されたランスを乗り越えて当該ランスに係止されるスタビライザを備えており、このスタビライザは、幅方向に向く面を有して端子本体の前端から高さ方向に立設されている。
【0030】
このようにすれば、雌型端子をハウジングの収容室に挿入したときにスタビライザがハウジングの溝に嵌入して前進し、ハウジングのランスを乗り越えて当該ランスに係止され、これで雌型端子がハウジングに係止される。そして、このコネクタに相手側コネクタを対向させて相手側コネクタの雄型端子をそれぞれ雌型端子に挿入すれば、板バネが雄型端子に接触して両コネクタの機械的接続及び電気的接続が果たされる。
【0031】
その場合、スタビライザが端子本体の前端に設けられたので、雌型端子がハウジングの収容室に対して間違った向きで挿入されたときには、挿入当初の段階で収容室の入口に引っ掛かることになり、確実に雌型端子の逆差し防止が図られ、作業者の誤操作によるハウジングの破損が回避される。さらに、ハウジングの前面にスタビライザに連通するテスト用窓部を開口すれば、雄型端子と同形状のテスト用治具をテスト用窓部に挿入するとスタビライザに接触するので、板バネ等を損傷させることなく導通テスト等が行われる。また、ハウジングのランスが、幅方向に向く面により形成されたスタビライザに応じて幅方向に撓むので、ハウジングに高さ方向に撓みしろを設ける必要がなくなり、高さが低くなる。そのため、板バネの1枚化と相俟ってコネクタが高さ方向に更にコンパクトになる。
【0032】
請求項8は、請求項7記載のコネクタの端子と、この端子が挿入されたハウジングとを備えたコネクタであって、上記ハウジングは、前後方向に貫通する収容室と、収容室から高さ方向に刻設され且つ前後方向に延び、スタビライザが嵌入する溝と、この溝内で収容室の幅方向に撓むように設けられ、前側でスタビライザを係止するランスと、ランスの前側の溝を前方に開放するテスト用窓部とを備えていることを特徴としている。
【0033】
課題を解決するための手段の項における請求項1ないし7の作用に関する記載は、そのまま請求項8の作用として引用する。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を参考的な実施形態とともに図面に基づいて説明する。図2〜図7は第1実施形態に係るコネクタCの雌型端子Tを示し、図1及び図9は、この雌型端子TをハウジングHに挿入してなるコネクタCを示す。
【0035】
図2〜図6に示すように、この雌型端子Tは、ハウジングHの収容室51に挿入できるように前半部が略箱形に形成された端子本体10と、基端が端子本体10の前半部に一体的に設けられた板バネ20と、端子本体10の外側に設けられたスタビライザ30とを備えている。ここで雌型端子Tにおいては、前後方向とは長手方向であり、例えば図4では紙面に垂直な方向となる。また高さ方向は板バネ20の先端の撓む方向にほぼ一致し、例えば図3では紙面に垂直な方向となる。さらに幅方向は板バネ20の先端の板幅方向にほぼ一致し、例えば図2では紙面に垂直な方向となる。この方向付けはハウジングHに対しても用いる。すなわち、収容室51に雌型端子Tが挿入されたときの雌型端子Tにおける前後方向、高さ方向、及び幅方向をそのままハウジングHの収容室51の前後方向、高さ方向、及び幅方向とする。この方向付けは第2実施形態でも踏襲する。
【0036】
端子本体10の前端には雄型端子TTが挿入される挿入口11が開口し、後部には電線Wが接続される接続部12が設けられている。この接続部12は例えば断面略U字形に形成されており、上端縁を内側に曲げることで電線Wの芯線を圧着又は半田付け等により取り付けるようにしている。また、端子本体10の前後方向の中途部にはハウジングHのリテーナ60が嵌入する係止部13が設けられている。この係止部13は、例えば端子本体10の前半部の後側を低く切り欠くことにより設けられており、図1に示すようにリテーナ60が嵌入可能となっている。
【0037】
端子本体10の前半部は、底壁16と、底壁16の幅方向の両端からそれぞれ立ち上がる側壁17、17と、各側壁17の上縁から対向する側壁17の上縁に向かって延びる外上壁19及び内上壁18とを備えている。内上壁18は、前部内上壁18bと後部内上壁18cとを備えており、外上壁19と前部内上壁18bとが上下に重なっている。また、後部内上壁18cが前部内上壁18bと同一の高さで形成されていて、相手側コネクタの雄型端子TTが板バネ20と底壁16との間に挿入されるようになっている。従って、端子本体10の前半部が外上壁19及び内上壁18を重ねた略箱形に形成され、変形し難くなっていて内部の板バネ20を保護するようにしている。そして、外上壁19の前端が、内上壁18の前端を抱き込んで端子本体10の内方へ折り曲げられてガイド部15を形成しており、このガイド部15により、誤って板バネ20の先端と端子本体10の内壁との隙間に雄型端子TTや検査用のドライバー等が挿入されることを防止している。
【0038】
図1、図5及び図7に示すように、上記板バネ20の先端は端子本体10の前半部の内部を前方に延びて高さ方向に撓むようになっており、雄型端子TTが挿入されたときに、これに上から接触するようになっている。上記板バネ20は、後部内上壁18cを後端を残して側壁17から分離することにより形成されている。すなわち、内上壁18からその前後方向中途部を、後端を残して短冊状に切り抜いた板片により形成されている。この板バネ20は、内上壁18の幅方向一杯に設定してもよいし、幅方向の一部の幅で設定してもよい。この板バネ20には、曲げ剛性を上げるように断面が湾曲したビード部22が曲げ加工により形成されている。上記ビード部22の断面形状としては、図に示すような略V字形のほか、略U字形、略W字形、又はこれらの上下を逆にしたものなどが例示されるが、これによって板バネ20を前後方向に向く面で断面したときに、板バネ20の厚さ方向の中間部を左右に通る中立軸まわりの断面二次モーメントが、単なる平板であるときより増加している。ビード部22は、図に示すように板バネ20の全長にわたって形成されている。これに対し、ビード部22を板バネ20の一部に形成したものは参考的な実施形態になる。また、ビード部22は、図に示すように溝形に形成されている。これに対し、ビード部22を、くぼみ形(ディンプル形)に形成したものがあり、ビード部22を、溝形とくぼみ形を組み合わせて形成したものがあるが、これらは参考的な実施形態になる。また、板バネ20の基端が、他の壁に係止されている。すなわち、板バネ20の基端を構成する内上壁18の後部における側端には突入片18aが形成され、この突入片18aが、対向する側壁17から外上壁19にかけて開口する受入孔17aに嵌入している。この受入孔17aは側壁17や外上壁19にのみ形成してもよい。
【0039】
図1及び図9に示すように、上記スタビライザ30は、端子本体10をハウジングHの収容室51に挿入すると前後方向に形成された溝52に嵌入して前進し、溝内に形成されたランス53を乗り越えて当該ランス53の前側に入ってこれに係止されるようになっている。そして、上記スタビライザ30は、幅方向に向く面を有して端子本体10の前端から高さ方向に立設されている。この第1実施形態ではスタビライザ30は端子本体10の上側に設けられているが、下側に設けてもよい。
【0040】
雌型端子Tは1枚の金属板から成形される。すなわち、図8に示すように、展開形状で成形された複数の雌型端子T、T・・がランナーNに連なった状態で金属板から打ち抜かれ、次いで各部を曲げて雌型端子T、T・・を最終形状に成形し、その後に各雌型端子TをランナーNから切り離すというものである。
【0041】
端子本体10の底壁16の上面、及び板バネ20の下面には、互いに相手に向かって突出するディンプル16a、23がそれぞれ形成されており、これによって雄型端子TTに対する接触部を確定するようにしている。
【0042】
図1〜図4、図6及び図9に示すように、上記ハウジングHは、前後方向に貫通する収容室51が形成されたハウジング本体50と、このハウジング本体50に嵌合して収容室51に突入するリテーナ60とを備えている。上記ハウジング本体50は、収容室51から高さ方向に刻設され且つ前後方向に延び、スタビライザ30が嵌入する溝52と、この溝内で収容室51の幅方向に撓むように設けられ、前側でスタビライザ30を係止するランス53と、ランス53の前側の溝52を前方に開放するテスト用窓部54とを備えている。上記溝52は収容室51から上方に刻設されている。図9では収容室51を幅方向に1列だけ並列にしたコネクタCを例示しているが、図16(a)のように、更にこれを高さ方向に数列並列にしてもよい。
【0043】
従って、上記第1実施形態においては、端子本体10の接続部12に電線Wを接続し、雌型端子TをハウジングHの収容室51に挿入すると、スタビライザ30がハウジングHの溝52に嵌入して前進し(図9(a)の状態)、ハウジングHのランス53を乗り越えて当該ランス53に係止され、これで雌型端子TがハウジングHに一次係止される(図9(b)の状態)。次いで、ハウジングHにリテーナ60を押し込めばリテーナ60が端子本体10の係止部13に嵌合し、これで雌型端子TがハウジングHに二次係止される。そして、このコネクタCに相手側コネクタCCを対向させて、その雄型端子TT、TT・・をそれぞれ雌型端子T、T・・に挿入すれば、板バネ20が雄型端子TTに接触して両コネクタC、CCの機械的接続及び電気的接続が果たされる(図1の状態)。
【0044】
その場合、端子本体10の前半部が略箱形に形成されているので、前半部が変形し難く、内部の板バネ20が確実に保護される。また、板バネ20に、断面形状が略V字形のビード部22が、曲げ加工により板バネ20の全長にわたって形成されているので、板バネ20の曲げ剛性が上がり、板バネ20を1枚として補強バネを設けなくても充分な接触力を確保できる。そして、補強バネやR部がないので、雌型端子Tが高さ方向及び幅方向にコンパクトになる。しかも、補強バネがないので、バネ定数に変曲点がなくなり、製品ごとに得られる接触力が安定する。また、板バネ20の曲げ剛性が上がるので、板バネ20の接触部を挿入口付近まで前進させても充分な接触力が得られる。そうすれば、雄型端子TTの挿入長さが短くなり、雄型端子TTを覆うべき相手側コネクタCCのハウジングHHが短くなり、コンパクトになると共に、雄型端子TTの傾斜に対する許容限度が大きくなり、雌型端子Tに挿入できないというような不具合が減ってコネクタCCの歩留まりを上げることができる。しかも板バネ20が内上壁18により形成されるので、別途に板バネを設けることに較べて展開形状が小さくなり、板取りが効率化されてコストが低減されると共に、板バネ独自の曲げ工程がなくなって製造工程の簡略化が図られる。
【0045】
そして、外上壁19と前部内上壁18bとが上下に重なっているので、荷重を2枚の上壁19、18bで同時に受けることから前半部が変形し難く、内部の板バネ20が確実に保護される。
【0046】
また、ガイド部15を設けたときには、これによって内上壁18の前端が係止されて端子本体10の前半部が変形し難くなると共に、板バネ20が保護されて損傷を受けることを防止することができる。
【0047】
さらに、板バネ20の基端を、他の壁に係止したときには、板バネ20の位置精度及び支持力が向上し、雌型端子Tの品質向上を図ることができる。
【0048】
また、スタビライザ30を端子本体10の前端に設けたときには、雌型端子TがハウジングHの収容室51に対して間違った向きで挿入されても挿入当初の段階で収容室51の入口に引っ掛かることになり、確実に雌型端子Tの逆差し防止が図られ、作業者の誤操作によるハウジングHの破損が回避される。さらに、ハウジングHの前面にスタビライザ30に連通するテスト用窓部54を開口したときには、雄型端子TTと同形状のテスト用治具をテスト用窓部54に挿入するとスタビライザ30に接触するので、板バネ等を損傷させることなく導通テスト等を行うことができる。さらに、スタビライザ30に幅方向に向く面を形成したときには、ハウジングHのランス53がスタビライザ30に応じて幅方向に撓むので、ハウジングHに高さ方向に撓みしろを設ける必要がなくなり、高さが低くなる。そのため、板バネ20の1枚化と相俟ってコネクタCが高さ方向に更にコンパクトになる。特に、収容室51を高さ方向に並べたコネクタCでは、高さ方向に数個の雌型端子Tが連なり、収容室51の間の壁も増えるので、それぞれの雌型端子Tの高さが低くなり、且つ収容室51の間の壁が薄型化されることにより、コネクタCを高さ方向に大幅にコンパクト化することができる。このようなことから、このコネクタCは例えばスペースユーティリティが厳しく求められる自動車で用いるコネクタとして好適である。なお、スタビライザ30を端子本体10の下側に設けると共に溝52を収容室51から下方に刻設し、ランス53を溝内で収容室51の幅方向に撓むように設けたときにも、上記第1実施形態と同様にコネクタCを高さ方向にコンパクト化することができる。
【0049】
また、内上壁18により板バネ20を形成したので、板バネ20が変形しても外上壁19に当たってそれ以上は変形しないので、これによって板バネ20の過変形を防止することができる。
【0050】
さらに、図8に示すような展開形状から曲げ加工して端子Cを成形する場合、ガイド部15の折曲げ部を除いて折線が縦方向に走るので、曲げ方向が殆ど同一方向となり、作業工程の簡略化に寄与している。しかも、ディンプル16a、23等に金メッキ等を施すときには、同一側の面に実施すれば済むので、このことも作業工程の簡略化に寄与している。
【0051】
また、本発明はディンプル16a、23を設けない実施形態を含むが、これを設けたときには、例えば温度変化による熱変形等で雄型端子TTの傾斜方向が微妙に変わろうとしても上記接触部の位置が変わり難く、微摺動摩耗が生じにくい。そのため、酸化皮膜による接触不良が起こり難くなり、例えば温度差の激しい地域でも高い耐久性を示すことができる。その場合、過度に板バネ20の接触力を高めるなどの微摺動摩耗防止対策を講じる必要がないので、コネクタCの接続作業に要する力を適正に設定でき、作業性を向上させることができる。また端子数の多いコネクタCの設定も可能となる。
【0052】
図10ないし図15は参考的な第2実施形態に係るコネクタCの雌型端子Tを示す。この雌型端子Tは、ハウジングの収容室に挿入できるように前半部が略箱形に形成された端子本体10と、基端が端子本体10の前半部に一体的に設けられた板バネ20と、端子本体10の外側に設けられたスタビライザ30とを備えている。端子本体10の前端には雄型端子TTが挿入される挿入口11が開口し、後部には電線Wが接続される接続部12が設けられ、端子本体10の前後方向の中途部にはハウジングのリテーナ60が嵌入する係止部13が設けられている。
【0053】
端子本体10の前半部は、底壁16と、底壁16の幅方向の両端からそれぞれ立ち上がる側壁17、17と、各側壁17の上縁から対向する側壁17に向かって延びる外上壁19及び内上壁18とを備えている。内上壁18は、前部内上壁18bと後部内上壁18cとを備えており、外上壁19と前部内上壁18bとが上下に重なっている。また、後部内上壁18cが前部内上壁18bよりも低く形成されていて、相手側コネクタの雄型端子TTが板バネ20と前部内上壁18bとの間に挿入されるようになっている。この変形例として、雄型端子TTを板バネ20と外上壁19との間に挿入するようにしてもよい。外上壁19は側壁17の上縁から対向する側壁17に向かうのであるが、後部内上壁18cに対応する外上壁19の後部は、側壁17の上縁より一旦水平に向かってから下方へ折れ曲がり、対向する側壁17の上縁へと向かっている。また、底壁16の前端が、端子本体10の内方へ折り曲げられてガイド部15を形成しており、このガイド部15により、誤って板バネ20の先端と端子本体10の内壁との隙間に雄型端子TTや検査用のドライバー等が挿入されることを防止している。
【0054】
上記板バネ20の先端は端子本体10の前半部の内部を前方に延びて高さ方向に撓むようになっており、雄型端子TTが挿入されたときに、これに下から接触するようになっている。上記板バネ20は、後部内上壁18cを後端を残して側壁17から分離することにより形成されている。この板バネ20は、内上壁18の幅方向一杯に設定してもよいし、幅方向の一部の幅で設定してもよい。この板バネ20には、曲げ剛性を上げるように断面が湾曲したビード部22が曲げ加工により形成されている。上記ビード部22の断面形状としては、図に示すような略U字形のほか、略V字形、略W字形、又はこれらの上下を逆にしたものなどが例示されるが、これによって板バネ20を前後方向に向く面で断面したときに、板バネ20の厚さ方向の中間部を左右に通る中立軸まわりの断面二次モーメントが、単なる平板であるときより増加している。ビード部22は、図に示すように板バネ20の一部に形成されている。また、ビード部22は、図に示すようにくぼみ形(ディンプル形)に形成されている。これに対し、ビード部22を板バネ20の全長にわたって形成すると共にビード部22を溝形に形成したものは本発明の実施形態の一つになる。ビード部22を、溝形とくぼみ形を組み合わせて形成したものは他の参考的な実施形態になる。また、板バネ20の基端が、他の壁に係止されている。すなわち、板バネ20の基端を構成する内上壁18の後部における側端には突入片18aが形成され、この突入片18aが、対向する側壁17に開口する受入孔17aに嵌入している。また、板バネ20の先端の左右両端には突起24が形成され、この突起24が側壁17に形成された係止孔17bに、板バネ20が少なくとも下方へ所定量だけ変形できるように隙間を残して嵌入しており、板バネ20が大きく変形すると、板バネ20が突起24を介して側壁17に受け止められるので、板バネ20の過変形が防止される。
【0055】
上記スタビライザ30は、端子本体10を第1実施形態で説明したものと同様の構造のハウジングの収容室に挿入すると前後方向に形成された溝に嵌入して前進し、溝内に形成されたランスを乗り越えて当該ランスの前側に入ってこれに係止されるようになっている。そして、上記スタビライザ30は、幅方向に向く面を有して端子本体10の前端から高さ方向に立設されている。この第2実施形態ではスタビライザ30は端子本体10の下側に設けられているが、上側に設けてもよい。
【0056】
雌型端子Tは1枚の金属板から成形される。すなわち、図15に示すように、展開形状で成形された複数の雌型端子T、T・・がランナーNに連なった状態で金属板から打ち抜かれ、次いで各部を曲げて雌型端子T、T・・を最終形状に成形し、その後に各雌型端子TをランナーNから切り離すというものである。板バネ20の先端の左右両端に形成される突起24は、板バネ20を曲げ加工される段階では未だ左右の金属板部分、つまり前部内上壁18bとなる部位及び側壁17となる部位から切り離されず、一体になっている。そのため、板バネ20にビード部22、ディンプル23等を曲げ加工しても板バネ20に左右から均等に引っ張り力が作用して板バネ20が左右いずれかに曲がることを防ぐようになっている。この突起24は、板バネ20が曲げ加工された後で左右の金属板部分から切り離される。
【0057】
端子本体10の前部内上壁18bの下面、及び板バネ20の上面には、互いに相手に向かって突出するディンプル18d、23がそれぞれ形成されており、これによって雄型端子TTに対する接触部を確定するようにしている。
【0058】
上記ハウジングは、第1実施形態で説明したものと同様の構造であり、前後方向に貫通する収容室が形成されたハウジング本体と、このハウジング本体に嵌合して収容室に突入するリテーナとを備えている。上記ハウジング本体は、収容室から高さ方向に刻設され且つ前後方向に延び、スタビライザ30が嵌入する溝と、この溝内で収容室の幅方向に撓むように設けられ、前側でスタビライザ30を係止するランスと、ランスの前側の溝を前方に開放するテスト用窓部とを備えている。このランスの変形例としては、スタビライザ30を切り起こすことで端子本体10の底壁16に形成される開口に嵌合するものがある。上記溝は収容室から下方に刻設されている。収容室は幅方向に1列だけ並列にしてもよいし、更にこれを高さ方向に数列並列にしてもよい。
【0059】
従って、上記第2実施形態においては、端子本体10の接続部12に電線Wを接続し、雌型端子Tをハウジングの収容室に挿入すると、スタビライザ30がハウジングの溝に嵌入して前進し、ハウジングのランスを乗り越えて当該ランスに係止され、これで雌型端子Tがハウジングに一次係止される。次いで、ハウジングにリテーナを押し込めばリテーナが端子本体10の係止部13に嵌合し、これで雌型端子Tがハウジングに二次係止される。そして、このコネクタCに相手側コネクタCCを対向させて、その雄型端子TT、TT・・をそれぞれ雌型端子T、T・・に挿入すれば、板バネ20が雄型端子TTに接触して両コネクタC、CCの機械的接続及び電気的接続が果たされる。
【0060】
その場合、端子本体10の前半部が略箱形に形成されているので、前半部が変形し難く、内部の板バネ20が確実に保護される。また、板バネ20に、断面形状が略U字形のビード部22が、曲げ加工により形成されているので、板バネ20の曲げ剛性が上がり、板バネ20を1枚として補強バネを設けなくても充分な接触力を確保できる。そして、補強バネやR部がないので、雌型端子Tが高さ方向及び幅方向にコンパクトになる。しかも、補強バネがないので、バネ定数に変曲点がなくなり、製品ごとに得られる接触力が安定する。また、板バネ20の曲げ剛性が上がるので、板バネ20の接触部を挿入口付近まで前進させても充分な接触力が得られる。そうすれば、雄型端子TTの挿入長さが短くなり、雄型端子TTを覆うべき相手側コネクタCCのハウジングHが短くなり、コンパクトになると共に、雄型端子TTの傾斜に対する許容限度が大きくなり、雌型端子Tに挿入できないというような不具合が減ってコネクタCCの歩留まりを上げることができる。しかも板バネ20が内上壁18により形成されるので、別途に板バネを設けることに較べて展開形状が小さくなり、板取りが効率化されてコストが低減されると共に、板バネ独自の曲げ工程がなくなって製造工程の簡略化が図られる。
【0061】
そして、外上壁19と前部内上壁18bとが上下に重なっているので、荷重を2枚の上壁19、18bで同時に受けることから前半部が変形し難く、内部の板バネ20が確実に保護される。
【0062】
また、ガイド部15を設けたときには、これによって板バネ20が保護されて損傷を受けることを防止することができる。なお、第1実施形態と同様に、外上壁19の前端を、前部内上壁18aの前端を抱き込んで端子本体10の内方へ折り曲げることでガイド部を形成したときには、内上壁18の前端が係止されて端子本体10の前半部が更に変形し難くなる。
【0063】
さらに、板バネ20の基端を、他の壁に係止したときには、板バネ20の位置精度及び支持力が向上し、雌型端子Tの品質向上を図ることができる。
【0064】
また、スタビライザ30により逆差しが防止される。その場合、上記第2実施形態では採用しなかったが、先の第1実施形態と同様に例えばスタビライザ30を外上壁19から立ち上げることによりスタビライザ30を端子本体10の前端に設けたときには、雌型端子Tがハウジングの収容室に対して間違った向きで挿入されても挿入当初の段階で収容室の入口に引っ掛かることになり、確実に雌型端子Tの逆差し防止が図られ、作業者の誤操作によるハウジングの破損が回避される。さらに、ハウジングの前面にスタビライザ30に連通するテスト用窓部を開口したときには、雄型端子TTと同形状のテスト用治具をテスト用窓部に挿入するとスタビライザ30に接触するので、板バネ等を損傷させることなく導通テスト等を行うことができる。
【0065】
さらに、スタビライザ30に幅方向に向く面を形成したときには、ハウジングのランスがスタビライザ30に応じて幅方向に撓むので、ハウジングに高さ方向に撓みしろを設ける必要がなくなり、高さが低くなる。そのため、板バネ20の1枚化と相俟ってコネクタCが高さ方向に更にコンパクトになる。特に、収容室を高さ方向に並べたコネクタCでは、高さ方向に数個の雌型端子Tが連なり、収容室の間の壁も増えるので、それぞれの雌型端子Tの高さが低くなり、且つ収容室の間の壁が薄型化されることにより、コネクタCを高さ方向に大幅にコンパクト化することができる。このようなことから、このコネクタCは例えばスペースユーティリティが厳しく求められる自動車で用いるコネクタとして好適である。なお、スタビライザ30を端子本体10の上側に設けると共に溝を収容室から上方に刻設し、ランスを溝内で収容室の幅方向に撓むように設けたときにも、上記第1実施形態と同様にコネクタCを高さ方向にコンパクト化することができる。
【0066】
また、内上壁18により板バネ20を形成したので、板バネ20が変形しても底壁16に当たってそれ以上は変形しないので、これによって板バネ20の過変形を防止することができる。さらに、本発明は板バネの先端を開放する実施形態を含むが、板バネ20の先端の左右両端に突起24を形成して側壁17の係止孔17bに嵌入したときには、板バネ20の過変形を防止することができる。また、本発明の加工方法を限定するものではないが、板バネ20を曲げ加工してから板バネ20の突起24を左右の金属板部分から切り離すようにしたときには、板バネ20が左右いずれかに曲がることを防ぐことができる。
【0067】
さらに、図15に示すような展開形状から曲げ加工して雌型端子Tを成形する場合、折線が縦方向に走るので、曲げ方向が殆ど同一方向となり、作業工程の簡略化に寄与している。
【0068】
また、本発明はディンプル18d、23を設けない実施形態を含むが、これを設けたときには、例えば温度変化による熱変形等で雄型端子TTの傾斜方向が微妙に変わろうとしても上記接触部の位置が変わり難く、微摺動摩耗が生じにくい。そのため、酸化皮膜による接触不良が起こり難くなり、例えば温度差の激しい地域でも高い耐久性を示すことができる。その場合、過度に板バネ20の接触力を高めるなどの微摺動摩耗防止対策を講じる必要がないので、コネクタCの接続作業に要する力を適正に設定でき、作業性を向上させることができる。また端子数の多いコネクタCの設定も可能となる。
【0069】
さらに、板バネ20の前端を二股または三つ以上に分岐すれば、その分だけ接触部が多くなり、雄型端子TTとの接触部の数が増え、接触不良防止対策及び微摺動摩耗防止対策に有利となる。そのときには、分岐した各前端ごとにビード部を設けることが望ましく、またディンプル16a(18d)、23を設けることが望ましい。
【0070】
上記各実施形態では、端子Tのスタビライザ30をハウジングのランスに係止して一次係止を行い、リテーナ60を端子本体10の係止部13に嵌合して二次係止を行ったが、本発明は、このような二重係止を行う実施形態以外に、一次的な係止のみ行うようにした端子及びハウジングの実施形態を含むものである。その場合、係止手段としては、ハウジングに設けた突部を端子の凹所に係合させるようにした所謂ハウジングランスにより行うもの、端子に設けた突部をハウジングの凹所に係合させるようにした所謂コンタクトランスにより行うもの、リテーナを端子本体の係止部に嵌合して行うもの、及びこれらを組み合わせたものがあるが、本発明はこれらを用いた実施形態を全て含むものである。本発明は上記実施形態以外に、外上壁と前部内上壁との間に隙間がある実施形態、ガイド部を設けずに外上壁の前端を単なる平面とした実施形態、板バネの基端を他の壁に係止せずに側壁に対して片持ち状態に設けた実施形態、スタビライザが設けられていない実施形態、スタビライザが幅方向ないし高さ方向を向いている実施形態、ランナーに連なった状態ではなく一つごとに金属板から打ち抜かれる実施形態、及び以上の実施形態を組み合わせた実施形態を含む。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1のコネクタの端子によれば、端子本体の前半部を略箱形として板バネ等を保護しながら、内上壁を用いて板バネを形成し且つこれに断面形状が略V字形、略U字形、略W字形、又はこれらの上下を逆にした形のビード部を曲げ加工により板バネの全長にわたって形成して剛性を上げたので、板バネを1枚として端子を高さ方向及び幅方向にコンパクト化でき、また充分な接触力を安定的に得ることができると共に、板バネの接触部の前進が可能となり、雄型端子の挿入長さを短くして相手側コネクタをコンパクト化することができ、且つ雄型端子の傾斜に対する許容限度を上げてコネクタの歩留まりを上げることができる。さらに、展開形状を小さくして板取りを効率化してコスト低減を図ることができ且つ板バネ独自の曲げ工程がなくなって製造工程の簡略化を図ることができる。
【0072】
請求項2のようにすれば、荷重を2枚の上壁で同時に受けるので、前半部が更に変形しにくくなり、板バネ等を確実に保護することができる。
【0073】
請求項3のようにすれば、相手側コネクタの雄型端子を、板バネと底壁との間に挿入するタイプのコネクタの端子として用いることができる。
【0074】
請求項4のようにすれば、相手側コネクタの雄型端子を、板バネと上壁との間に挿入するタイプのコネクタの端子として用いることができる。
【0075】
請求項5のようにすれば、ガイド部により内上壁の前端が係止されて端子本体の前半部が更に変形し難くなると共に、板バネが保護されて損傷を受けることを、より確実に防止することができる。
【0076】
請求項6のようにすれば、板バネの位置精度及び支持力が向上し、端子の品質向上を図ることができる。
【0077】
請求項7のようにすれば、端子の逆差し防止機能を強化できると共に、スタビライザを端子の導通テスト等に利用可能として板バネ等の損傷を予防することができる。またランスを幅方向に撓ませることで、板バネの1枚化と相俟ってコネクタを高さ方向に更にコンパクト化することができる。
【0078】
発明の効果の項における請求項1ないし7に関する記載は、そのまま請求項8のコネクタの効果として引用する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態のコネクタを相手側コネクタと接続した状態で示す一部縦断面図である。
【図2】 第1実施形態の端子の右側面図である。
【図3】 第1実施形態の端子の平面図である。
【図4】 第1実施形態の端子の正面図である。
【図5】 (a)は図2におけるA−A線断面図、(b)は図2におけるB−B線断面図、(c)は図2におけるC−C線断面図である。
【図6】 第1実施形態の端子を斜め上方からみた斜視図である。
【図7】 図6において、端子本体の前半部の外上壁及びこれに続く側壁を取り除いた斜視図である。
【図8】 第1実施形態の端子の展開形状を示し、曲げ加工する前の縮小図である。
【図9】 (a)は第1実施形態の端子をハウジングに挿入しつつあるところをリテーナを外して右前方の上からみた斜視図、(b)は端子の挿入が完了したところをみた同様の斜視図であって、いずれも手前の収容室の一部を断面している。
【図10】 参考的な第2実施形態の端子の右側面図である。
【図11】 参考的な第2実施形態の端子の正面図である。
【図12】 (a)は図10におけるA−A線断面図、(b)は図10におけるB−B線断面図、(c)は図10におけるC−C線断面図である。
【図13】 参考的な第2実施形態の端子の前半部を縦断面して右側面からみた図である。
【図14】 参考的な第2実施形態の端子の前半部を縦断面して斜め上方からみた斜視図である。
【図15】 参考的な第2実施形態の端子の展開形状を示し、曲げ加工する前の縮小図である。
【図16】 従来例を示し、(a)は端子をハウジングに挿入するところを示す斜視図、(b)は雄型端子を挿入する前の端子の縦断面図、(c)は雄型端子を挿入したあとの端子の縦断面図である。
【符号の説明】
C コネクタ
T 雌型端子
10 端子本体
11 挿入口
12 接続部
13 係止部
15 ガイド部
16 底壁
17 側壁
18 内上壁
18b 前部内上壁
18c 後部内上壁
19 外上壁
18a 突入片
17a 受入孔
20 板バネ
22 ビード部
30 スタビライザ
H ハウジング
50 ハウジング本体
51 収容室
52 溝
53 ランス
54 テスト用窓部
60 リテーナ
CC コネクタ
TT 雄型端子
HH ハウジング
W 電線
Claims (8)
- ハウジングの収容室に挿入できるように少なくとも前半部が略箱形に形成され、前端に雄型端子が挿入される挿入口が開口し、後部に電線が接続される接続部が設けられた端子本体と、
基端が端子本体の前半部に一体的に設けられ、先端が前半部の内部を前方に延びて高さ方向に撓む板バネとを備え、
端子本体の前半部は、底壁と、底壁の幅方向の両端からそれぞれ立ち上がる側壁と、各側壁の上縁から対向する側壁に向かって延びる外上壁及び内上壁とを備え、
内上壁は前部内上壁と後部内上壁とを有し、
上記板バネが、後部内上壁を後端を残して側壁から分離することにより形成され、
この板バネには、曲げ剛性を上げるように断面が湾曲したビード部が曲げ加工により板バネの全長にわたって形成され、
ビード部が、その断面形状が略V字形、略U字形、略W字形、又はこれらの上下を逆にした形になるように形成されていることを特徴とするコネクタの端子。 - 外上壁と前部内上壁とが上下に重なっている請求項1記載のコネクタの端子。
- 後部内上壁が前部内上壁と同一の高さで形成されている請求項1又は2記載のコネクタの端子。
- 後部内上壁が前部内上壁よりも低く形成されている請求項1又は2記載のコネクタの端子。
- 外上壁の前端が、内上壁の前端を抱き込んで端子本体の内方へ折り曲げられてガイド部を形成している請求項1ないし請求項4のうちいずれか1項に記載のコネクタの端子。
- 板バネの基端が、他の壁に係止されている請求項1ないし請求項5のうちいずれか1項に記載のコネクタの端子。
- 請求項1ないし請求項6のうちいずれか1項に記載のコネクタの端子において、更に、
端子本体の外側に設けられ、端子本体をハウジングの収容室に挿入すると前後方向に形成された溝に嵌入して前進し、溝内に形成されたランスを乗り越えて当該ランスに係止されるスタビライザを備えており、
このスタビライザは、幅方向に向く面を有して端子本体の前端から高さ方向に立設されていることを特徴とするコネクタの端子。 - 請求項7記載のコネクタの端子と、この端子が挿入されたハウジングとを備えたコネクタであって、上記ハウジングは、
前後方向に貫通する収容室と、
収容室から高さ方向に刻設され且つ前後方向に延び、スタビライザが嵌入する溝と、
この溝内で収容室の幅方向に撓むように設けられ、前側でスタビライザを係止するランスと、
ランスの前側の溝を前方に開放するテスト用窓部とを備えていることを特徴とするコネクタ。
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