JP7228260B2 - メス端子 - Google Patents

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本発明はメス端子に関する。
従来、特許文献1に示されるようなメス端子が知られている。このメス端子は、角筒部内に、基端部が角筒部に支持されて前方へ片持ち状に延出する2つの弾性接触片が上下に重なり合った状態で設けられている。2つの弾性接触片が重なって設けられていることにより、2つの弾性接触片の双方の弾力によって、メス端子に挿入されるオス端子に対する高い接触圧が確保されている。
特開2003-331964号公報
一方、メス端子が設けられるコネクタ等の小型化に伴い、メス端子のますますの小型化が求められている。メス端子が小型化すると、メス端子を構成する材料の厚さを薄くする必要がある。特許文献1のようなメス端子の場合、高い接触圧が確保されるものの、弾性接触片の基端部に応力が集中する。そのため、メス端子にオス端子が繰り返し挿抜されると、メス端子の基端部が破損しやすく、メス端子の耐久性が十分ではない。
そこで、本発明はかかる問題に鑑みて、高い接触圧が得られ、かつ耐久性を向上させることが可能なメス端子の提供を目的とする。
本発明のメス端子は、オス端子と電気的に接続されるメス端子であって、前記メス端子は、メス端子本体と、前記メス端子本体から延びる弾性接触片とを備え、前記弾性接触片は、前記オス端子の挿入・離脱方向のうち離脱方向へ向かって、前記挿入・離脱方向に垂直な方向となる高さ方向の高さが低くなるように傾斜して延びる第1バネ部、および、前記第1バネ部の前記離脱方向側において、前記弾性接触片を方向転換する湾曲部と、前記湾曲部から前記挿入・離脱方向のうち挿入方向へ向かって延び、前記オス端子と接触可能な接点部を有する延在部とを備えた第2バネ部を備え、前記第1バネ部は、前記第1バネ部の基端部から前記離脱方向へと所定の長さで設けられた、前記基端部近傍の剛性を高くする補強部を有している。
また、前記第1バネ部は、前記基端部から前記湾曲部まで延びる第1板状体を備え、前記補強部は、前記オス端子が前記メス端子に挿入された際に前記第1板状体が撓む方向において、前記第1板状体と重なるように設けられた第2板状体であることが好ましい。
また、前記第1バネ部は、前記基端部から前記湾曲部まで延びる第1板状体を備え、前記補強部は、前記第1板状体の基端部から前記離脱方向に沿って延びる突起であることが好ましい。
また、前記第1バネ部の前記基端部から前記湾曲部までの前記挿入・離脱方向の長さは、前記第2バネ部の前記湾曲部から前記接点部までの長さよりも長いことが好ましい。
また、前記第1バネ部は、前記基端部から前記湾曲部まで延びる第1板状体を備え、前記第1板状体は、前記補強部に対して前記離脱方向側に、前記高さ方向で段差が形成される段差部を備え、前記段差部は、前記第1板状体のうち、前記段差部の前記離脱方向側の部分が、前記段差部の前記挿入方向側の部分に対して、前記高さ方向で前記接点部から遠くなるように形成されていることが好ましい。
本発明のメス端子によれば、高い接触圧が得られ、かつ耐久性を向上させることができる。
本発明の一実施形態のメス端子を有する第1コネクタと、第1コネクタに接続される第2コネクタとを含む、コネクタ構造を示す概略斜視図である。 本発明の一実施形態のメス端子の斜視図である。 (a)は、図2のメス端子を挿入口側から見た正面図であり、(b)は、図2のメス端子の側面図である。 図3(a)のA-A線でメス端子を切断した、メス端子の断面斜視図である。 図3(a)のA-A線でメス端子を切断した、メス端子の断面図である。 図5の状態から、メス端子にオス端子が挿入された状態を示す図である。 (a)は、メス端子の弾性接触片を示す斜視図であり、(b)は、(a)の状態から高さ方向で反対側から見た斜視図である。 (a)は、メス端子の補強部の変形例を示す概略図であり、(b)は、(a)のB-B線断面図である。 本実施形態のメス端子の第1バネ部に段差部が設けられた状態と、段差部を有していない状態とを示す説明図である。 本実施形態のメス端子の第1バネ部に段差部が設けられた状態と、段差部を有していない状態とを示す説明図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態のメス端子を説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまで一例であり、本発明のメス端子は、以下の実施形態に限定されない。
図1に示されるように、本実施形態のメス端子1は、第1コネクタ(メスコネクタ)C1および第2コネクタ(オスコネクタ)C2によって構成されるコネクタ構造Sのうち、第1コネクタC1に設けられている。第2コネクタC2が第1コネクタC1に接続されることによって、オス端子Tがメス端子1に挿入されて、第2コネクタC2のオス端子Tがメス端子1に電気的に接続される。本明細書において、オス端子Tがメス端子1に挿入・離脱される、挿入・離脱方向をD1と呼び、オス端子Tがメス端子1に挿入される挿入方向をD11、離脱する離脱方向をD12と呼ぶ。また、挿入・離脱方向D1に垂直な一の方向であり、かつ、オス端子Tがメス端子1の後述する弾性接触片3に押圧される方向を、メス端子1の高さ方向D2と呼び、挿入・離脱方向D1および高さ方向D2の両方に垂直な方向を幅方向D3と呼ぶ。
なお、第1コネクタC1および第2コネクタC2を含むコネクタ構造Sは、例えば、電線Wが設けられた第1コネクタC1と、基板(図示せず)に取り付けられた第2コネクタC2とを接続するコネクタ構造であってもよいし、基板対基板、電線対電線など、他の構造を有するコネクタ構造であってもよい。
第1コネクタC1は、本実施形態では、図1に示されるように、複数のメス端子1と、複数のメス端子1が取り付けられる第1ハウジング(メスハウジング)H1とを備えている。
第1ハウジングH1は、複数のメス端子1を保持する。第1ハウジングH1は、絶縁性を有する樹脂材料によって形成されている。第1ハウジングH1は、第2コネクタC2の第2ハウジングH2と嵌合接続される。第1ハウジングH1は、図示は省略しているが、第2ハウジングH2に接続されたときに、第1ハウジングH1が第2ハウジングH2から脱落することを防止する、係止爪または第2ハウジングH2に設けられた係止爪に係合する被係止部などの抜け止め部を有している。
第1ハウジングH1は、図1においては、略直方体状に示されているが、第1ハウジングH1の形状は、複数のメス端子1を取り付けることができれば、特に限定されない。また、第1ハウジングH1は、本実施形態では、1つの部材によって構成されているが、複数の部材によって構成されていてもよい。
第1ハウジングH1は、複数の端子挿入孔H11(図5参照)を有している。端子挿入孔H11のそれぞれは、メス端子1が挿入されて保持される孔である。端子挿入孔H11は、例えば、メス端子1が挿入される方向に対して垂直な断面が略四角形状の孔として設けられる。複数の端子挿入孔H11は、第1ハウジングH1において、第1ハウジングH1の幅方向(本実施形態では、メス端子1の幅方向D3と同方向)に沿って上下2列に並んで設けられている。複数の端子挿入孔H11は、第1ハウジングH1の幅方向および高さ方向(本実施形態では、メス端子1の高さ方向D2と同方向)で端子挿入孔H11を仕切る仕切壁H12(図5参照)によって区画されている。
また、第1ハウジングH1は、端子挿入孔H11に挿入されたメス端子1と係合する被係合部H13を有している(図5参照)。被係合部H13は、図5に示されるように、第1ハウジングH1の内部に設けられている。具体的には、被係合部H13は、端子挿入孔H11を画定する仕切壁H12に形成された凹部である。被係合部H13は、メス端子1の後述する係合部23が係合するように構成されている。
また、第1ハウジングH1は、メス端子1が第1ハウジングH1に誤った方向で組み付けられることを防止するための、溝部H14を有している(図3参照)。溝部H14は、端子挿入孔H11のそれぞれに設けられている。溝部H14は、本実施形態では、メス端子1が挿入される開口を有する第1ハウジングH1の端面から、挿入・離脱方向D1に延びる溝である。溝部H14は、後述するメス端子1の突出部22が嵌まり込むように構成されている。これにより、後述するように、メス端子1が正しい姿勢で挿入された場合には、メス端子1の突出部22が溝部H14に嵌まり込んで挿入可能となり、誤った姿勢で挿入された場合には、メス端子1の突出部22が溝部H14に嵌まらずに、第1ハウジングH1の端面に当接して、メス端子1を挿入することができない。これにより、メス端子1の第1ハウジングH1への誤った方向での組み付けが防止される。
また、溝部H14は、図3に示されるように、略四角形状の端子挿入孔H11の断面において、第1ハウジングH1の幅方向で一方側に偏った位置に配置されている。本実施形態では、溝部H14は、略四角形状の端子挿入孔H11の断面の四隅部分のうちの1つの隅部分から外側に延びるように形成されている。
なお、メス端子1の詳細については後述する。
第2コネクタC2は、本実施形態では、複数のオス端子Tと、複数のオス端子Tが取り付けられる第2ハウジング(オスハウジング)H2とを備えている。
第2ハウジングH2は、複数のオス端子Tを保持する。第2ハウジングH2は、絶縁性を有する樹脂材料によって形成されている。第2ハウジングH2は、第1ハウジングH1と嵌合接続される。第2ハウジングH2は、図示は省略しているが、第1ハウジングH1に接続されたときに、第1ハウジングH1が第2ハウジングH2から離脱することを防止する、係止爪(第1ハウジングH1に被係止部が設けられている場合)または係止爪に係合する被係止部(第1ハウジングH1に係止爪が設けられている場合)などの抜け止め部を有している。
第2ハウジングH2は、図1においては、略直方体状に示されているが、第2ハウジングH2の形状は、複数のオス端子Tを取り付けることができ、第1ハウジングH1に接続可能であれば、特に限定されない。
第2ハウジングH2は、オス端子Tが挿入される複数の端子挿入孔H21を有している。端子挿入孔H21のそれぞれは、オス端子Tが挿入されて保持される孔である。複数の端子挿入孔H21は、オス端子Tの配列に応じた数、位置に設けられる。
オス端子Tは、第1コネクタC1のメス端子1に電気的に接続される端子である。具体的には、第1コネクタC1が第2コネクタC2に接続されたときに、オス端子Tは、メス端子1に挿入されて、メス端子1に電気的に接続される。
オス端子Tは、導電性を有する金属材料によって形成される。本実施形態では、オス端子Tは細長いピン状に形成されている。オス端子Tは、一端側がメス端子1に接続され、他端側は、図示しない基板にはんだ付けされて、基板の回路パターンに対して電気的に接続される。なお、オス端子Tの形状は、メス端子1に挿入されて電気的に接続可能であれば、特に限定されない。例えば、オス端子は、メス端子1に挿入可能な板状に形成されていてもよい。
メス端子1は、オス端子Tに電気的に接続される端子である。具体的には、第1コネクタC1が第2コネクタC2に接続されたときに、メス端子1にオス端子Tが挿入され、メス端子1はオス端子Tに電気的に接続される。メス端子1は、導電性を有する金属材料によって形成される。
メス端子1は、図2~図4に示されるように、メス端子本体2と、メス端子本体2から延びる弾性接触片3とを備えている。
メス端子本体2は、弾性接触片3が設けられ、オス端子Tが挿入される部分である。メス端子本体2は、弾性接触片3が延出する基部となる。メス端子本体2は、第1ハウジングC1に取り付けられる(図5参照)。メス端子本体2の形状および構造は、特に限定されないが、本実施形態では、メス端子本体2は、図2~図4に示されるように、筒状壁部21と、突出部22と、係合部23と、電線固定部24と、導体固定部25とを有している。本実施形態では、メス端子本体2には、電線固定部24および導体固定部25を介して電線Wが接続される。具体的には、電線固定部24において、電線Wの被覆の端部がかしめ固定され、導体固定部25において、電線Wの導体がかしめ固定される。なお、電線Wのメス端子1への固定方法は特に限定されない。
図2および図3(a)に示されるように、筒状壁部21は、メス端子1における角筒状の部分として設けられている。筒状壁部21は、挿入・離脱方向D1に垂直な断面が略矩形状であり、挿入・離脱方向D1に沿って延びている。本実施形態では、筒状壁部21は、第1壁部(上壁部)21aと、第1壁部21aに対向する第2壁部(底壁部)21bと、第1壁部21aおよび第2壁部21bに対して略垂直に延び、互いに対向する第3壁部(側壁)21cおよび第4壁部(側壁)21dとを備えている。また、筒状壁部21は、離脱方向D12側の端部に、オス端子Tが挿入される挿入口21e(図2参照)を有している。
なお、筒状壁部21を含め、メス端子1は、所定の厚さを有する導電性の金属板を折り曲げられた構造を有している。筒状壁部21は、実質的には筒状に形成されているが、厳密には周方向の一部で途切れている。なお、筒状壁部21を含め、メス端子1を構成する金属板の厚さは特に限定されない。
図2、図3(a)および(b)に示されるように、突出部22は、メス端子1において筒状壁部21から外側に突出した部位である。突出部22は、メス端子1が第1ハウジングH1の端子挿入孔H11に対して正しい姿勢で位置合わせされた場合には、溝部H14に嵌まり込んで、端子挿入孔H11に挿入可能となる。一方、突出部22が、端子挿入孔H11に対して誤った姿勢で位置合わせされた場合には、突出部22の位置が溝部H14の位置と合わずに、溝部H14に嵌まらない。したがって、メス端子1の第1ハウジングH1への誤った方向での組み付けが防止される。
突出部22の位置や形状は、図示されるものに限定されないが、本実施形態では、突出部22は、第1壁部(上壁部)21aの隅部分から第1壁部21aに対して略垂直に外側に向かって延びている。
係合部23は、メス端子1が端子挿入孔H11に挿入されたときに、端子挿入孔H11から抜けることを防止するために、第1ハウジングH1の被係合部H13と係合する(図5参照)。係合部23は、本実施形態では、筒状壁部21に設けられている。具体的には、係合部23は、筒状壁部21の第2壁部(底壁部)21bに設けられている。
本実施形態では、係合部23は、図3(b)および図4に示されるように、第2壁部21bの一部が筒状壁部21の外側に向かって切り起こされることで形成され、第2壁部21bから外側に向かって突出した部分として設けられている。係合部23は、挿入方向D11へ向かうにつれて、第2壁部21bの外側面から離れるように傾斜して延びた板バネ状に形成されている。これにより、メス端子1を端子挿入孔H11に挿入する際には、係合部23が内側方向に撓んでメス端子1の端子挿入孔H11への挿入が阻害されない。メス端子1の係合部23が第1ハウジングH1の被係合部H13の位置まで到達した所定の位置まで挿入されると、内側方向に撓んだ係合部23が外側方向に弾性復帰して、被係合部H13と係合する。これにより、メス端子1が端子挿入孔H11から離脱することが防止される。
弾性接触片3は、オス端子Tがメス端子1に挿入された際に、弾性変形しながらオス端子Tと接触して、オス端子Tとメス端子1とを電気的に接続する(図6参照)。後述するように、弾性接触片3は、図4~図7に示されるように、それぞれがバネ部として機能し、弾性変形可能な第1バネ部31および第2バネ部32を備えている。第1バネ部31および第2バネ部32を有する弾性接触片3は、連続した1つの板によって形成されている。より具体的には、第1バネ部31および第2バネ部32は、筒状壁部21と同じ金属板によって、筒状壁部21と連続するように折り曲げられて形成されている。なお、第1バネ部31および第2バネ部32を含む弾性接触片3は、筒状壁部21と一体である必要はなく、別体として構成されていてもよい。
第1バネ部31は、オス端子Tがメス端子1に挿入されたときに、図5および図6に示されるように、第1バネ部31の基端部31aを支点として撓むように弾性変形する。第1バネ部31は、オス端子Tの挿入・離脱方向D1のうち離脱方向D12へ向かって、高さ方向D2の高さが低くなるように傾斜して延びる。具体的には、第1バネ部31の基端部31aから離脱方向D12に向かうにつれて、第1バネ部31と第2壁部21bとの間の距離となる高さ方向D2の高さが低くなるように、第1バネ部31が傾斜して延びている。
本実施形態では、第1バネ部31は、図2および図7に示されるように、筒状壁部21に繋がるように形成されている。具体的には、図2および図7に示されるように、第1バネ部31は、基端部31aから後述する第2バネ部32の湾曲部32aまで延びる第1板状体311と、第1板状体311と重なるように設けられた第2板状体312とを備えている。第1板状体311および第2板状体312は、互いに折り曲げられた状態で連続するように形成されている。具体的には、第2板状体312は、筒状壁部21(第4壁部21d)と連続して筒状壁部21の第1壁部21aと略平行に延び(本実施形態では、第1壁部21aの内側に設けられている)、第1板状体311は、第2板状体312と連続するとともに、180度折り返されて第2板状体312と重なるように延びている。さらに、第1板状体311は、離脱方向D12に向かって延び、第1バネ部31の基端部31aから湾曲部32aまで第2壁部21bに近付くように傾斜して延びている。同様に、第2板状体312は、第1バネ部31の基端部31a側から湾曲部32aに向かって、第1板状体311のうち、傾斜して延びる部分と部分的に重なるように延びている。なお、第1バネ部31の基端部31aは、本実施形態では、第1板状体311のうち、第1壁部21aと平行な部分と、第1壁部21aに対して傾斜して延びる部分との境界部である。
図4~図7に示されるように、第1バネ部31は、第1バネ部31の基端部31aから離脱方向D12へと所定の長さで設けられた、基端部31a近傍の剛性を高くする補強部Rを有している。補強部Rは、後述するように、第1バネ部31の基端部31aの剛性を高くすることによって、弾性接触片3の、オス端子Tに対する接触圧を高めている。
補強部Rは、本実施形態では、オス端子Tがメス端子1に挿入された際に第1板状体311が撓む方向(図6における上側)において、第1板状体311と重なるように設けられた第2板状体312である。これにより、第1バネ部31の基端部31aの近傍の厚さを増大させることで、第1バネ部31の剛性を高めて変形しにくくして、弾性接触片3のオス端子Tに対する接触圧を高めている。補強部Rが第2板状体312によって構成されている場合、例えば、金属板を折り曲げたり、積層したりすることによって、二重に配置することで、補強部Rを容易に形成することができる。
補強部Rは、基端部31a近傍の剛性を高くすることができれば、図示する形状や構造に限定されない。例えば、補強部Rは、金属板を他の折り曲げ方によって、第1板状体311と第2板状体312とが重なるように設けられていてもよい。
また、補強部Rは、図8に示されるように、第1板状体311の基端部31aから離脱方向D12に沿って延びる突起であってもよい。すなわち、図8に示されるように、第1板状体311において、離脱方向D12に凹溝および/または凸条が延びるビードが補強部Rとして機能する。この場合も、第1板状体311と第2板状体312とを重ねて配置した場合と同様に、第1バネ部31の剛性を高めて、変形しにくくして、弾性接触片3の接触圧を高めることができる。
補強部Rの基端部31aからの所定の長さL3(図5参照)は、特に限定されないが、例えば、第1バネ部31の基端部31aから湾曲部32aまでの挿入・離脱方向D1の長さL1に対して、30~70%、好ましくは40~60%の長さで設けられることが好ましい。なお、補強部Rは、基端部31aと湾曲部32aとの間の領域だけでなく、基端部31aに対して挿入方向D11側(本実施形態では、第2板状部312の第1壁部21aに平行な部分)にも設けられていてもよい。この場合、第1バネ部31の繰り返しの弾性変形時に基端部31aが破損することがさらに抑制される。
第2バネ部32は、図4~図7に示されるように、第1バネ部31の離脱方向D12側において、弾性接触片3を方向転換する湾曲部32aと、湾曲部32aから挿入方向D11へ向かって延び、オス端子Tと接触可能な接点部32bを有する延在部32cとを備えている。第2バネ部32は、オス端子Tがメス端子1に挿入されたときに、図5および図6に示されるように、湾曲部32aを支点として撓むように弾性変形する。
湾曲部32aは、基端部31aから離脱方向D12に延びる弾性接触片3を挿入方向D11側に方向転換するとともに、オス端子Tがメス端子1に挿入されたときに、延在部32cが第1バネ部31(第1板状体311)に近付くように弾性変形する。湾曲部32aは所定の曲率で湾曲するように折り曲げられて形成されている。
延在部32cは、図4~図7に示されるように、湾曲部32aから挿入方向D11へ進むにつれて、高さ方向D2での高さが低くなるように、すなわち、第2壁部21bとの間の間隔が狭くなるように延びている。延在部32cの接点部32bは、本実施形態では、第2壁部(底壁部)21bと対向して配置されている。本実施形態では、接点部32bは、弾性接触片3の無負荷状態において、第2壁部21bから高さ方向D2で離間している。また、延在部32cは、接点部32bの挿入方向D11側において、第2壁部21bから離れるように傾斜してわずかに延びた位置で終端している。延在部32cの終端は、第1壁部21aおよび第2壁部21bの両方に対して、高さ方向D2で離間した位置に位置付けられている。
第1バネ部31および第2バネ部32を含む、弾性接触片3全体の概略形状は、図示される形状に限定されないが、本実施形態では、図5に示されるように、挿入・離脱方向D1および高さ方向D2を含む面で切断した断面において、略J字状に形成されている。
また、第1板状体311は、本実施形態では、図4~図7に示されるように、補強部Rに対して離脱方向D12側に、高さ方向D2で段差が形成される段差部STを備えている。段差部STは、第1板状体311のうち、段差部STの離脱方向D12側の部分が、段差部STの挿入方向D11側の部分に対して、高さ方向D2で接点部32bから遠くなるように形成されている。上述した段差部STが形成されている場合、段差部STが形成されていない場合(図9の二点鎖線参照)と比較して、湾曲部32a近傍の第1板状体311を、高さ方向D2で接点部32bから遠くなるように(図9において上側に)シフトさせることができる。したがって、本実施形態と同じ傾斜角で延びる段差部STが形成されていない場合の第1板状体311(図9における二点鎖線参照)と比較すると、湾曲部32aに隣接する第1板状体311の部分を高さ方向D2にシフトさせた分、湾曲部32aの曲率を小さくすることができる(曲がり具合を緩くすることができる)。段差部STを形成せずに同じ曲率で湾曲部32aを形成した場合、図10における二点鎖線に示されるように、湾曲部32aの全体、そして接点部32bの位置が下方にずれてしまう。したがって、弾性接触片3全体の、高さ方向D2に必要なスペースが増えてしまい、メス端子の小型化の障害となる。また、図9のように湾曲部32aの曲率を大きくするのにも限界があり、曲率の大きな湾曲部を加工する際に、湾曲部の部分において弾性接触片を構成する板材が破損しやすくなる。本実施形態では、段差部STが設けられていることにより、曲率を小さくしつつ、メス端子1の高さ方向D2に必要なスペースを小さくすることができ、メス端子1を小型化することができる。
次に、本実施形態のメス端子1の作用効果について説明する。
図5および図6に示されるように、第1コネクタC1と第2コネクタC2とを接続するために、メス端子1にオス端子Tが挿入されると、第2バネ部32が湾曲部32aを支点に撓むとともに、第1バネ部31が基端部31aを支点として撓む。これにより、図6に示されるように、オス端子Tがメス端子1の接点部32bと接触して、オス端子Tとメス端子1とが電気的に接続される。
例えば、コネクタ構造Sの小型化に伴うメス端子1の小型化などに応じて、弾性接触片3の厚さが薄くなった場合、弾性接触片3によるオス端子Tへの接触圧は、弾性接触片3の厚さに応じて小さくなる。本実施形態では、基端部31aに補強部Rが設けられていることによって基端部31aでの剛性が高くなり、オス端子Tへの接触圧を高くすることができる。一方、オス端子Tへの接触圧が高くなると、弾性接触片3の弾性変形する部分に加わる応力が高くなるが、本実施形態では、第1バネ部31と第2バネ部32とを設けることによって、弾性接触片3に加わる応力を、例えば、領域R1およびR2(図7(a)および(b)参照)の2か所に分散させることができる。したがって、本実施形態のメス端子1によると、オス端子Tへの接触圧を高めつつ、メス端子1の耐久性を向上させることができる。なお、第1バネ部31の基端部31aおよび第2バネ部32の湾曲部32aに加わる応力は、オス端子Tをメス端子1に挿入したときに、弾性接触片3に加わる応力が基端部31aおよび湾曲部32aに分散されていれば、特に限定されない。本実施形態のメス端子1において、第1バネ部31および第2バネ部32は、オス端子Tをメス端子1に挿入した際の第1バネ部31の基端部31aに加わる応力は、第2バネ部32の湾曲部32aに加わる応力の0.8~1.2倍とすることが好ましく、0.9~1.1倍とすることがより好ましく、等しいことがさらに好ましい。
なお、第1バネ部31の基端部31aから湾曲部32aまでの挿入・離脱方向D1の長さL1は、第2バネ部32の湾曲部32aから接点部32bまでの長さL2よりも長いことが好ましい。本実施形態では、基端部31aには補強部Rが設けられており基端部31aの周辺の剛性が高まっているが、基端部31aから湾曲部32aまでの挿入・離脱方向D1の長さL1を湾曲部32aから接点部32bまでの長さL2よりも長くすることにより、第1バネ部31よりも変形しやすい第2バネ部32のみを動作させるのではなく、第1バネ部31と第2バネ部32の両方をバランス良く動作させることが容易となる。これにより、弾性接触片3による高い接触圧と耐久性の両立がさらに容易となる。
基端部31aから湾曲部32aまでの挿入・離脱方向D1の長さL1と、湾曲部32aから接点部32bまでの長さL2(図5参照)との間の長さの比率は特に限定されないが、例えば、長さL2はL1の30~70%、より好ましくは40~60%の長さとすることができる。
1 メス端子
2 メス端子本体
21 筒状壁部
21a 第1壁部(上壁部)
21b 第2壁部(底壁部)
21c 第3壁部(側壁)
21d 第4壁部(側壁)
21e 挿入口
22 突出部
23 係合部
24 電線固定部
25 導体固定部
3 弾性接触片
31 第1バネ部
31a 第1バネ部の基端部
311 第1板状体
312 第2板状体
32 第2バネ部
32a 湾曲部
32b 接点部
32c 延在部
C1 第1コネクタ
C2 第2コネクタ
D1 挿入・離脱方向
D11 挿入方向
D12 離脱方向
D2 メス端子の高さ方向
D3 幅方向
H1 第1ハウジング
H11 端子挿入孔
H12 仕切壁
H13 被係合部
H14 溝部
H2 第2ハウジング
H21 端子挿入孔
R 補強部
S コネクタ構造
ST 段差部
T オス端子
W 電線

Claims (5)

  1. オス端子と電気的に接続されるメス端子であって、
    前記メス端子は、メス端子本体と、前記メス端子本体から延びる弾性接触片と
    を備え、
    前記弾性接触片は、
    前記オス端子の挿入・離脱方向のうち離脱方向へ向かって、前記挿入・離脱方向に垂直な方向となる高さ方向の高さが低くなるように傾斜して延びる第1バネ部、および、
    前記第1バネ部の前記離脱方向側において、前記弾性接触片を方向転換する湾曲部と、前記湾曲部から前記挿入・離脱方向のうち挿入方向へ向かって延び、前記オス端子と接触可能な接点部を有する延在部とを備えた第2バネ部
    を備え、
    前記第1バネ部は、前記第1バネ部の基端部から前記離脱方向へと所定の長さで設けられた、前記基端部近傍の剛性を高くする補強部を有し
    前記第1バネ部の前記基端部から前記湾曲部までの前記挿入・離脱方向の長さは、前記第2バネ部の前記湾曲部から前記接点部までの長さよりも長い、メス端子。
  2. 前記第1バネ部は、前記基端部から前記湾曲部まで延びる第1板状体を備え、
    前記補強部は、前記オス端子が前記メス端子に挿入された際に前記第1板状体が撓む方向において、前記第1板状体と重なるように設けられた第2板状体である、請求項1に記載のメス端子。
  3. 前記第1バネ部は、前記基端部から前記湾曲部まで延びる第1板状体を備え、
    前記補強部は、前記第1板状体の基端部から前記離脱方向に沿って延びる突起である、請求項1に記載のメス端子。
  4. 前記第1バネ部は、前記基端部から前記湾曲部まで延びる第1板状体を備え、
    前記第1板状体は、前記補強部に対して前記離脱方向側に、前記高さ方向で段差が形成される段差部を備え、
    前記段差部は、前記第1板状体のうち、前記段差部の前記離脱方向側の部分が、前記段差部の前記挿入方向側の部分に対して、前記高さ方向で前記接点部から遠くなるように形成されている、請求項1~のいずれか1項に記載のメス端子。
  5. オス端子と電気的に接続されるメス端子であって、
    前記メス端子は、メス端子本体と、前記メス端子本体から延びる弾性接触片と
    を備え、
    前記弾性接触片は、
    前記オス端子の挿入・離脱方向のうち離脱方向へ向かって、前記挿入・離脱方向に垂直な方向となる高さ方向の高さが低くなるように傾斜して延びる第1バネ部、および、
    前記第1バネ部の前記離脱方向側において、前記弾性接触片を方向転換する湾曲部と、前記湾曲部から前記挿入・離脱方向のうち挿入方向へ向かって延び、前記オス端子と接触可能な接点部を有する延在部とを備えた第2バネ部
    を備え、
    前記第1バネ部は、前記第1バネ部の基端部から前記離脱方向へと所定の長さで設けられた、前記基端部近傍の剛性を高くする補強部を有し、
    前記第1バネ部は、前記基端部から前記湾曲部まで延びる第1板状体を備え、
    前記第1板状体は、前記補強部に対して前記離脱方向側に、前記高さ方向で段差が形成される段差部を備え、
    前記段差部は、前記第1板状体のうち、前記段差部の前記離脱方向側の部分が、前記段差部の前記挿入方向側の部分に対して、前記高さ方向で前記接点部から遠くなるように形成されている、メス端子。
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