JP4599713B2 - 刺繍データ販売システム、刺繍データ販売サーバ及び刺繍データ販売方法 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介して接続された端末装置に対して刺繍データ販売サーバに記憶された刺繍データをオンラインにより販売・提供する刺繍データ販売システム、刺繍データ販売サーバ、刺繍データ販売方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、インターネット上にある販売サイトで購入した刺繍データをダウンロードしたり、購入した画像データをダウンロードして、その画像データを刺繍データに変換したりすることにより、自分のミシンにデータを持ち込んで刺繍することができる。複数の刺繍データを購入する際には、ショッピングカートと呼ばれる記憶領域に購入したいアイテムのリストを一時的に記憶し、まとめて決済する方法も一般的である。この場合、刺繍データは、決済後の操作の流れの中で、全部のデータが一度にダウンロードされる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の販売サイトでは、ユーザが購入した刺繍データは決済後直ちに一括してダウンロードが行われてしまい今すぐ使用しないが気に入ったのでとりあえず購入しておきたい場合、ダウンロードする時間がすぐには取れないので後回しにしたい場合、通信料金の安い時間帯にダウンロードを実行したい場合などに対応できなかった。また、販売サイトで購入した刺繍データを複数組み合わせて使いたい場合は、被縫製媒体に対して刺繍位置を決めつつ、１つずつ刺繍する必要があり、非常に使い勝手の悪いものであった。
【０００４】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、購入された刺繍データに関する情報を記憶しておくことにより、購入直後でなくてもユーザの希望するときにダウンロードを行うことが可能な刺繍データ販売システム、刺繍データ販売サーバ、刺繍データ販売方法を提供することを目的とする。
さらに、他の目的として複数の刺繍データに基づいて編集される作品を容易に制作購入することが可能な刺繍データ販売システム、刺繍データ販売サーバ、刺繍データ販売方法を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項１に係る発明の刺繍データ販売システムは、刺繍データ販売サーバと端末装置とをネットワークを介して接続した刺繍データ販売システムにおいて、前記刺繍データ販売サーバは、販売用の刺繍データを記憶した刺繍データ記憶手段と、少なくとも前記刺繍データの販売に関する画面を表示するための画面データを前記端末装置に送信する画面データ送信手段と、前記端末装置から刺繍データの購入要求情報と購入者の識別情報とを受信する購入要求受信手段と、当該購入要求受信手段が受信した購入要求情報と購入者の識別情報とに基づいて、購入者の識別情報に対応した刺繍データの購入情報を記憶する購入情報記憶手段と、前記端末装置から刺繍データのダウンロードを要求するダウンロード要求情報を受信するダウンロード要求情報受信手段と、当該ダウンロード要求情報受信手段が受信したダウンロード要求情報及び前記購入情報記憶手段に記憶された購入情報に基づいて、ダウンロードを要求された購入済みの刺繍データを前記端末装置に送信する刺繍データ送信手段と、被縫製媒体の画像データを記憶した被縫製媒体記憶手段と、当該被縫製媒体記憶手段に記憶された被縫製媒体を選択するための画面データを前記端末装置に送信する被縫製媒体選択画面データ送信手段と、前記端末装置から被縫製媒体を選択する被縫製媒体選択情報を受信する被縫製媒体選択情報受信手段と、当該被縫製媒体選択情報受信手段が受信した被縫製媒体選択情報に基づいて選択された被縫製媒体の画像データ上に前記刺繍データ記憶手段に記憶された刺繍データを配置する模様レイアウト画面のデータを前記端末装置に送信する模様レイアウト画面送信手段と、前記端末装置から被縫製媒体上に配置する刺繍データを選択する配置刺繍データ選択情報を受信する配置刺繍データ選択情報受信手段と、当該配置刺繍データ選択情報受信手段が受信した刺繍データに関して、前記購入情報記憶手段に記憶された刺繍データの購入情報を参照して、購入済みか否かを判断し、購入済みでない刺繍データに対する追加の購入金額を計算する計算手段と、当該計算手段が計算した追加の購入金額を画面に表示するためのデータを前記端末装置に送信する追加購入金額画面データ送信手段とを備え、前記端末装置は、前記刺繍データ販売サーバから送信された画面データを受信する画面データ受信手段と、当該画面データ受信手段が受信した画面データに基づいて画面を表示する画面表示手段と、当該画面表示手段に表示された刺繍データを購入するための購入要求情報を前記刺繍データ販売サーバに送信する購入要求情報送信手段と、購入済み刺繍データのダウンロード要求情報を前記刺繍データ販売サーバに送信するダウンロード要求情報送信手段と、前記刺繍データ送信手段から刺繍データを受信する刺繍データ受信手段と、当該刺繍データ受信手段が受信した刺繍データを記憶する端末側刺繍データ記憶手段とを備えている。
【０００６】
この構成に係る刺繍データ販売システムでは、購入時には、購入した刺繍データの購入情報が、購入者の識別情報の下に刺繍データ販売サーバの購入情報記憶手段に記憶され、ダウンロード要求時には、その購入情報記憶手段に記憶された刺繍データの中から指定された刺繍データが刺繍データ販売サーバから端末装置に送信される。従って、購入者は、購入後直ちに購入した刺繍データをダウンロードする必要がなく、別の機会に改めてダウンロードすることが可能である。また、この構成に係る刺繍データ販売システムでは、被縫製媒体を選択し、その被縫製媒体上に複数の刺繍データを配置して刺繍模様のレイアウトをシミュレーションする。その際、既に購入した刺繍データと未購入の刺繍データの双方を利用して、好みの組合わせの刺繍データを用いることができる。候補となっている刺繍データを使用した場合に発生する追加購入額はシミュレーション中も表示され、未購入の刺繍データについては決定後追加購入を行なう。
【０００７】
請求項２に係る発明の刺繍データ販売システムは、請求項１に記載の刺繍データ販売システムの構成に加え、前記画面データ送信手段は、前記刺繍データの販売に関する画面データに加え、更に前記刺繍データが購入済みであるか否かを識別可能に表示するための画面データを前記端末装置に送信することを特徴とする。
【０００８】
この構成に係る刺繍データ販売システムでは、画面上に表示される刺繍データが購入済みであるか否か識別可能に表示されるので、現在の購入状況を容易に確認できるとともに既に購入済みの刺繍データを再度購入してしまうという不具合を未然に防止することが可能となる。
【０００９】
請求項３に係る発明の刺繍データ販売システムは、請求項１又は２に記載の刺繍データ販売システムの構成に加え、前記画面データ送信手段は、前記刺繍データの販売に関する画面データに加え、更に購入済み刺繍データが既にダウンロード済みであるか否かを識別可能に表示するための画面データを前記端末装置に送信することを特徴とする。
【００１０】
この構成に係る刺繍データ販売システムでは、画面上に表示される刺繍データが、既にダウンロード済みであるか否か識別可能に表示されるので、現在のダウンロード状況を容易に確認できるとともに、既にダウンロード済みの刺繍データを再度ダウンロードしてしまったり、購入済みの刺繍データをダウンロードし忘れたりという不具合を未然に防止することが可能となる。また、販売者はダウンロード回数を制限したり、ダウンロード回数によって購入値段に差をつけるなどのサービスをすることができる。
【００１１】
【００１２】
【００１３】
請求項４に係る発明の刺繍データ販売サーバは、端末装置をネットワークを介して接続した刺繍データ販売サーバにおいて、販売用の刺繍データを記憶した刺繍データ記憶手段と、少なくとも前記刺繍データの販売に関する画面を表示するための画面データを前記端末装置に送信する画面データ送信手段と、前記端末装置から刺繍データの購入要求情報と購入者の識別情報とを受信する購入要求受信手段と、当該購入要求受信手段が受信した購入要求情報と購入者の識別情報とに基づいて、購入者の識別情報に対応した刺繍データの購入情報を記憶する購入情報記憶手段と、前記端末装置から刺繍データのダウンロードを要求するダウンロード要求情報を受信するダウンロード要求情報受信手段と、当該ダウンロード要求情報受信手段が受信したダウンロード要求情報及び前記購入情報記憶手段に記憶された購入情報に基づいて、ダウンロードを要求された購入済みの刺繍データを前記端末装置に送信する刺繍データ送信手段と、被縫製媒体の画像データを記憶した被縫製媒体記憶手段と、当該被縫製媒体記憶手段に記憶された被縫製媒体を選択するための画面データを前記端末装置に送信する被縫製媒体選択画面データ送信手段と、前記端末装置から被縫製媒体を選択する被縫製媒体選択情報を受信する被縫製媒体選択情報受信手段と、当該被縫製媒体選択情報受信手段が受信した被縫製媒体選択情報に基づいて選択された被縫製媒体の画像データ上に前記刺繍データ記憶手段に記憶された刺繍データを配置する模様レイアウト画面のデータを前記端末装置に送信する模様レイアウト画面送信手段と、前記端末装置から被縫製媒体上に配置する刺繍データを選択する配置刺繍データ選択情報を受信する配置刺繍データ選択情報受信手段と、当該配置刺繍データ選択情報受信手段が受信した刺繍データに関して、前記購入情報記憶手段に記憶された刺繍データの購入情報を参照して、購入済みか否かを判断し、購入済みでない刺繍データに対する追加の購入金額を計算する計算手段と、当該計算手段が計算した追加の購入金額を画面に表示するためのデータを前記端末装置に送信する追加購入金額画面データ送信手段とを備えている。
【００１４】
この構成に係る刺繍データ販売サーバでは、購入時には、購入した刺繍データの購入情報が、購入者の識別情報の下に購入情報記憶手段に記憶され、ダウンロード要求時には、その購入情報記憶手段に記憶された刺繍データの中から指定された刺繍データを端末装置に送信する。従って、購入者は、購入後直ちに購入した刺繍データをダウンロードする必要がなく、別の機会に改めてダウンロードすることが可能である。また、この構成に係る刺繍データ販売サーバでは、被縫製媒体を選択し、その被縫製媒体上に複数の刺繍データを配置して刺繍模様のレイアウトをシミュレーションするための画面を端末装置に送信する。シミュレーションの際、利用者は既に購入した刺繍データと未購入の刺繍データの双方を利用して、好みの組合わせの刺繍データを用いることができる。候補となっている刺繍データを使用した場合に発生する追加購入額をシミュレーション中も表示し、未購入の刺繍データについては決定後追加購入を行なう。
【００１５】
請求項５に係る発明の刺繍データ販売サーバは、請求項４に記載の刺繍データ販売サーバの構成に加え、前記画面データ送信手段は、前記刺繍データの販売に関する画面データに加え、更に前記刺繍データが購入済みであるか否かを識別可能に表示するための画面データを前記端末装置に送信することを特徴とする。
【００１６】
この構成に係る刺繍データ販売サーバでは、画面上に表示される刺繍データが購入済みであるか否か識別可能に表示されるので、現在の購入状況を容易に確認できるとともに既に購入済みの刺繍データを再度購入してしまうという不具合を未然に防止することが可能となる。
【００１７】
請求項６に係る発明の刺繍データ販売サーバは、請求項４又は５に記載の刺繍データ販売サーバの構成に加え、前記画面データ送信手段は、前記刺繍データの販売に関する画面データに加え、更に購入済み刺繍データが既にダウンロード済みであるか否かを識別可能に表示するための画面データを前記端末装置に送信することを特徴とする。
【００１８】
この構成に係る刺繍データ販売サーバでは、画面上に表示される刺繍データが、既にダウンロード済みであるか否か識別可能に表示されるので、現在のダウンロード状況を容易に確認できるとともに、既にダウンロード済みの刺繍データを再度ダウンロードしてしまったり、購入済みの刺繍データをダウンロードし忘れたりという不具合を未然に防止することが可能となる。また、販売者はダウンロード回数を制限したり、ダウンロード回数によって購入値段に差をつけるなどのサービスをすることができる。
【００１９】
【００２０】
【００２１】
請求項７に係る発明の刺繍データ販売方法は、刺繍データ販売サーバと端末装置とをネットワークを介して接続して、刺繍データを販売する刺繍データ販売方法において、前記刺繍データ販売サーバに販売用の刺繍データを記憶する刺繍データ記憶工程と、少なくとも前記刺繍データの販売に関する画面を表示するための画面データを前記端末装置に送信する画面データ送信工程と、前記端末装置から刺繍データの購入要求情報と購入者の識別情報とを受信する購入要求受信工程と、当該購入要求受信工程で受信した購入要求情報と購入者の識別情報とに基づいて、購入者の識別情報に対応した刺繍データの購入情報を記憶する購入情報記憶工程と、前記端末装置から刺繍データのダウンロードを要求するダウンロード要求情報を受信するダウンロード要求情報受信工程と、当該ダウンロード要求情報受信工程で受信したダウンロード要求情報及び前記購入情報記憶工程によって記憶された購入情報に基づいて、ダウンロードを要求された購入済みの刺繍データを前記端末装置に送信する刺繍データ送信工程と、被縫製媒体の画像データを記憶する被縫製媒体データ記憶工程と、当該被縫製媒体データ記憶工程で記憶された被縫製媒体を選択するための画面データを前記端末装置に送信する被縫製媒体選択画面データ送信工程と、前記端末装置から被縫製媒体を選択する被縫製媒体選択情報を受信する被縫製媒体選択情報受信工程と、当該被縫製媒体選択情報受信工程で受信した被縫製媒体選択情報に基づいて選択された被縫製媒体の画像データ上に前記刺繍データ記憶工程で記憶された刺繍データを配置する模様レイアウト画面のデータを前記端末装置に送信する模様レイアウト画面送信工程と、前記端末装置から被縫製媒体上に配置する刺繍データを選択する配置刺繍データ選択情報を受信する配置刺繍データ選択情報受信工程と、当該配置刺繍データ選択情報受信工程で受信した刺繍データに関して、前記購入情報記憶工程で記憶された刺繍データの購入情報を参照して、購入済みか否かを判断し、購入済みでない刺繍データに対する追加の購入金額を計算する計算工程と、当該計算工程で計算した追加の購入金額を画面に表示するためのデータを前記端末装置に送信する追加購入金額画面データ送信工程とを備えている。
【００２２】
この構成に係る刺繍データ販売方法では、購入時には、購入した刺繍データの購入情報が、購入者の識別情報の下に刺繍データ販売サーバの購入情報記憶手段に記憶され、ダウンロード要求時には、その購入情報記憶手段に記憶された刺繍データの中から指定された刺繍データが刺繍データ販売サーバから端末装置に送信される。従って、購入者は、購入後直ちに購入した刺繍データをダウンロードする必要がなく、別の機会に改めてダウンロードすることが可能である。また、この構成に係る刺繍データ販売方法では、被縫製媒体を選択し、その被縫製媒体上に複数の刺繍データを配置して刺繍模様のレイアウトをシミュレーションする。その際、既に購入した刺繍データと未購入の刺繍データの双方を利用して、好みの組合わせの刺繍データを用いることができる。候補となっている刺繍データを使用した場合に発生する追加購入額はシミュレーション中も表示され、未購入の刺繍データについては決定後追加購入を行なう。
【００２３】
請求項８に係る発明の刺繍データ販売方法は、請求項７に記載の刺繍データ販売方法の構成に加え、前記画面データ送信工程は、前記刺繍データの販売に関する画面データに加え、更に前記刺繍データが購入済みか否かを識別可能に表示するため画面データを前記端末装置に送信することを特徴とする。
【００２４】
この構成に係る刺繍データ販売方法では、画面上に表示される刺繍データが購入済みであるか否か識別可能に表示されるので、現在の購入状況を容易に確認できるとともに既に購入済みの刺繍データを再度購入してしまうという不具合を未然に防止することが可能となる。
【００２５】
請求項９に係る発明の刺繍データ販売方法は、請求項７又は８に記載の刺繍データ販売方法の構成に加え、前記画面データ送信工程は、前記刺繍データの販売に関する画面データに加え、更に購入済み刺繍データが既にダウンロード済みであるか否かを識別可能に表示するための画面データを前記端末装置に送信することを特徴とする。
【００２６】
この構成に係る刺繍データ販売方法では、画面上に表示される刺繍データが、既にダウンロード済みであるか否か識別可能に表示されるので、現在のダウンロード状況を容易に確認できるとともに、既にダウンロード済みの刺繍データを再度ダウンロードしてしまったり、購入済みの刺繍データをダウンロードし忘れたりという不具合を未然に防止することが可能となる。また、販売者はダウンロード回数を制限したり、ダウンロード回数によって購入値段に差をつけるなどのサービスをすることができる。
【００２７】
【００２８】
【００２９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。図１に示すように、本実施形態の刺繍データ販売システムは、パーソナルコンピュータ等の端末装置１と、インターネット２と、刺繍データ販売サーバ３から構成されている。インターネット２は、一次プロバイダと、全世界を網の目のように結んでいるインターネット網とから構成されている。
【００３０】
端末装置１は、インターネットでＷＷＷサーバー等の情報を検索するための標準的な構成であり、パソコンと、パソコンのプログラム及びデータを記憶する記憶装置（図示せず）と、インターネットに接続するためのモデム装置（図示せず）と、公衆電話回線１１とから構成されている。記憶装置には、パソコン用ＯＳと、インターネットでＷＷＷサーバーの情報にアクセスするためのブラウザソフトウェアが記憶されている。また、刺繍データを購入して刺繍データ販売サーバ３からダウンロードをした場合には、この記憶装置に刺繍データが記録される。
【００３１】
本実施形態において、刺繍データ販売サーバ３はインターネット２上におかれているので、ユーザーはまずインターネット２との接続を確立する。ダイアルアップ接続用ソフトウェア、もしくはブラウザソフトウェアを起動させると、現在インターネットとの接続が既に存在しているかどうかを確認し、接続されていない場合は、予めパソコン用ＯＳに記憶されているインターネットプロバイダの電話番号を参照して、モデム装置に制御が渡り、公衆電話回線１１を通して、そのインターネットプロバイダに電話を掛け、接続されると同時に、パソコン用ＯＳに記憶されているユーザーアカウント情報、パスワード情報に基づき、ダイアルアップ接続が確立される。一度、インターネットプロバイダとの接続が確立されると、端末装置１は、ブラウザソフトウェアを利用して全世界のＷＷＷサーバーへのアクセスが可能になる。
【００３２】
一方、刺繍データ販売サーバ３は、周知のワークステーションなどからなっており、ルータと専用回線１２とを介して、インターネットプロバイダと２４時間フルタイムで接続され、インターネット２に接続された全世界のパソコンから、常にアクセス可能な状態になっている。刺繍データ販売サーバ３にはハードディスクドライブなどからなる外部記憶装置４が設けられており、外部記憶装置４は、刺繍データの購入プログラムである刺繍データ購入ＣＧＩ４１と、利用できる全刺繍模様データを記録しておく模様データ記憶領域４２と、ユーザ毎に決済の済んだ刺繍模様データに関する情報を記録しておく購入済データ記憶領域４３と、刺繍を施す対象となる被縫製媒体のデータを記録しておく被縫製媒体データ記憶領域４４とから構成されている。
【００３３】
本実施形態では、刺繍データの販売・購入のための特別なソフトウェアを必要とせず、周知のブラウザソフトウェア上で購入ができるように構成している。刺繍データ購入ＣＧＩ４１には、刺繍データの販売をブラウザを通じて実現するためのプログラムであるＣＧＩスクリプトが格納されている。
【００３４】
模様データ記憶領域４２には、図２に示すように、個々の刺繍模様毎に、模様ＩＤ４２ａと、未購入アイコンデータ４２ｂと、購入済アイコンデータ４２ｃとダウンロード済アイコンデータ４２ｄと、購入価格４２ｅとが記録されている。各アイコンデータは、刺繍模様の購入や編集の際に、その利用者が既に購入済のものか、ダウンロードしたものかということが一見してわかるように表示するために用いられる。具体的には、図１７に示すように、未購入アイコン１２１は、模様データのみが表示されてまだ購入されていないことを示し、購入済アイコン１２２は、左上に￥が表示されて購入済であることを示し、ダウンロード済みアイコン１２３は、左上に￥が右上に四角い印が表示されて購入もダウンロードも済んでいる事を示すように構成されている。尚、未購入アイコンデータ４２ｂ、購入済アイコンデータ４２ｃ、ダウンロード済アイコンデータ４２ｄを個々に図１７に示す様に記憶するのではなく、未購入アイコンデータ４２ｂによって示される模様データに対して￥マークや四角い印を合成して購入済やダウンロード済のデータを作成して表示する構成であっても良い。
【００３５】
購入済データ記憶領域４３には、図３に示すように、個々の利用者毎にファイルが用意され、さらにその中で、購入した模様毎に購入日とダウンロード日が記録されている。利用者が新たに刺繍模様を購入するたびに、模様ＩＤ４３ｂが購入日４３ａとともに追加して記録される。購入済データ記憶領域４３に記憶された模様については、その利用者はいつでもダウンロードができる状態となる。模様の購入・編集等における表示の際には、購入済データ記憶領域４３に記録されたデータが読み出され、購入済としてその利用者のファイルに模様ＩＤが記録されているか、さらに、その模様ＩＤについてダウンロード日が格納されているか否かにより、模様データ記憶領域４２に記録されたどのアイコンデータを使用するかを決定する。
【００３６】
被縫製媒体データ記憶領域４４には、刺繍模様データを編集する際に使用できる、刺繍を施す対象となるＴシャツやパンツ等の被縫製媒体のデータが記録されている。模様編集の際に読み出され、模様データとともに一覧表示画面にして端末装置１に送信され、選択された被縫製媒体は、模様編集の背景として利用される。
【００３７】
次に、本実施形態の作用について、図４乃至図９に示すフローチャート及び図１０乃至図１８に示す端末装置１の表示画面に従って説明する。フローチャートの各ステップについては、以下、Ｓと略す。まず、図４は刺繍模様購入の際の端末装置１側の処理を示したフローチャートである。本フローチャートは既にパソコンの電源が投入され、インターネット２との接続が確立した状態でブラウザソフトウェアが稼動し、刺繍データ販売サーバ３にアクセスして、メニューに示された「模様の購入」、「購入済模様のダウンロード」、「模様の編集」の中から「模様の購入」を選択したところから開始している。「模様の購入」を選択すると、ブラウザに図１０に示すような購入ログイン画面５０が表示され、利用者ＩＤとパスワードを入力してログインするように促される（Ｓ１）。利用者が、利用者ＩＤとパスワードを入力し、ログインボタン５１をクリックすると（Ｓ２）、その情報が刺繍データ販売サーバ３へ送出される（Ｓ３）。
【００３８】
刺繍データ販売サーバ３側で利用者ＩＤとパスワードが認証されると、購入できる模様の一覧画面のデータが送られてくるので、それを受信して図１１に示すような購入可能模様リストデータ画面６０を表示する（Ｓ４）。購入可能模様リストデータ画面６０には、現在購入可能な模様データ６１がアイコンの形で示され、値段が表示される。利用者は、表示された模様データ６１に対応するチェックボックス６２をマウスでクリックして購入したい模様を選択し、購入ボタン６３をクリックすることにより（Ｓ５）、刺繍データ販売サーバ３に購入要求を送出する（Ｓ６）。刺繍データ販売サーバ３側で決済などの購入処理を行ない、購入処理が完了すると、購入完了画面のデータを受信し、図１２のような購入完了画面７０を表示する（Ｓ７）。
【００３９】
このように、「模様の購入」メニューにおいては、利用者は欲しい刺繍模様を選択し、購入手続きを行なうのみで、実際の模様データのダウンロードは行なわない。ダウンロードをするためには、後述の「ダウンロード」メニューからあらためて行なうことになる。従って、今すぐ刺繍をする予定はないけれども気に入った模様があったのでとりあえず買っておきたいようなときや、購入手続きを済ませた時点で時間が無くなってダウンロードは又の機会にしたいような場合、時間がかかるダウンロード手続きは別の機会に回してインターネットサーフィンを楽しみたいような場合、時間のかかるダウンロード処理は、通信費の安い時間帯で別途行ないたいという場合等に有効である。更に、欲しいと思った刺繍データをその時に購入手続のみしておけば後ほど刺繍データの追加等によって更新されてしまった販売画面から苦労して同一の刺繍データを探すという手間がなくなる。
【００４０】
図５は、刺繍模様購入の際の刺繍データ販売サーバ３側の処理を示したフローチャートである。利用者が刺繍データ販売サーバ３にアクセスし、メニューに示された「模様の購入」、「購入済模様のダウンロード」、「模様の編集」の中から「模様の購入」を選択したところから開始している。「模様の購入」が選択されると、ログイン要求が送られてきたかどうかをチェックし（Ｓ１１）、ログイン要求が無ければ（Ｓ１１：ＮＯ）、要求がくるまで待機する。ログイン要求があった場合（Ｓ１１：ＹＥＳ）、端末装置１から送られてきた利用者ＩＤとパスワードの認証を行なう（Ｓ１２）。認証が拒否されれば（Ｓ１２：ＮＯ）、Ｓ１１に戻って新たなログイン要求があるまで待機する。
【００４１】
認証が通った場合（Ｓ１２：ＹＥＳ）、模様データ記憶領域４２から購入できる模様データを読み出し、一覧表示画面データにして端末装置１に送出する（Ｓ１３）。ここで読み出されて使用されるのは、未購入アイコンデータ４２ｂと、購入価格４２ｅである。このデータ送出の際には、クッキーに認証された利用者ＩＤとパスワードをセットしておき、購入処理の際に利用する。そして、利用者が購入したい模様を選択し、端末装置１から購入要求が送られてくるのを待つ（Ｓ１４）。購入要求があった場合（Ｓ１４：ＹＥＳ）、クッキーにセットされた利用者ＩＤとパスワードで再度認証を行なう（Ｓ１５）。認証が通らなければ（Ｓ１５：ＮＯ）、Ｓ１１に戻って新たなログイン要求があるまで待機する。認証が通った場合（Ｓ１５：ＹＥＳ）、決済などの購入処理を行なう（Ｓ１６）。購入処理が終了した後、購入された模様データのＩＤを購入日とともにその利用者の購入済データに追加して購入済データ記憶領域４３に記録する（Ｓ１７）。これにより、その刺繍模様は購入済模様データとしていつでもダウンロードすることが可能になる。そして、購入完了画面データを端末装置１に送出し（Ｓ１８）、新たなログイン要求があるまで待機する。
【００４２】
図６は、購入済模様データのダウンロードの際の端末装置１側の処理を示したフローチャートである。本フローチャートは既にパソコンの電源が投入され、インターネット２との接続が確立した状態でブラウザソフトウェアが稼動し、刺繍データ販売サーバ３にアクセスし、メニューに示された「模様の購入」、「購入済模様のダウンロード」、「模様の編集」の中から「購入済模様のダウンロード」を選択したところから開始している。「購入済模様のダウンロード」を選択すると、ブラウザに図１３に示すようなダウンロードログイン画面８０が表示され、利用者ＩＤとパスワードを入力してログインするように促される（Ｓ２１）。利用者が、利用者ＩＤとパスワードを入力し、ログインボタン８１をクリックすると（Ｓ２２）、その情報が刺繍データ販売サーバ３へ送出される（Ｓ２３）。
【００４３】
刺繍データ販売サーバ３側で利用者ＩＤとパスワードが認証されると、ダウンロードできる購入済模様データの一覧画面が送られてくるので、それを受信して図１４に示すような購入済模様リストデータ画面９０を表示する（Ｓ２４）。購入済模様リストデータ画面９０には、利用者がこれまでに購入した模様データ９１がアイコンの形で示され、まだダウンロードしていない購入済模様にはチェックボックス９２が表示されてダウンロードするか否かを選択できるようになっている。また、既にダウンロードされた模様については、ダウンロード日がダウンロード履歴欄９３に表示される。利用者は、表示された模様データ９１に対応するチェックボックス９２をマウスでクリックしてダウンロードしたい模様を選択し、ダウンロードボタン９４をクリックすることにより（Ｓ２５）、刺繍データ販売サーバ３に購入要求を送出する（Ｓ２６）。そして、刺繍データ販売サーバ３から送られてきた模様データをＨＤＤなどのメディアに記憶させ（Ｓ２７）、処理を終了する。
【００４４】
ここでは、既にダウンロードした模様データについては再度ダウンロードはできないように構成しているが、ダウンロードしたデータを紛失した場合など、再びダウンロードしたいニーズもあることから、何度でもダウンロードを可能にしたり、ダウンロードの回数を制限したり、一定回数以上のダウンロードは購入時よりも安い価格で有料化するように構成してもよい。
【００４５】
図７は、購入済模様のダウンロードの際の刺繍データ販売サーバ３側の処理を示したフローチャートである。利用者が刺繍データ販売サーバ３にアクセスし、メニューに示された「模様の購入」、「購入済模様のダウンロード」、「模様の編集」の中から「購入済模様のダウンロード」を選択したところから開始している。「購入済模様のダウンロード」が選択されると、ログイン要求が送られてきたかどうかをチェックし（Ｓ３１）、ログイン要求が無ければ（Ｓ３１：ＮＯ）、要求がくるまで待機する。ログイン要求があった場合（Ｓ３１：ＹＥＳ）、端末装置１から送られてきた利用者ＩＤとパスワードの認証を行なう（Ｓ３２）。認証が拒否されれば（Ｓ３２：ＮＯ）、Ｓ３１に戻って新たなログイン要求があるまで待機する。
【００４６】
認証が通った場合（Ｓ３２：ＹＥＳ）、購入済データ記憶領域４３からログインしてきた利用者のＩＤに対応して格納されている全ての模様ＩＤ４３ｂを読み出し、その模様ＩＤに対応する未購入アイコンデータ４２ｂを模様データ記憶領域４２から読み出す。そして、ダウンロード日４３ｃに日付が格納されていればその日付をダウンロード日として、格納されていなければ未ダウンロードとして、読み出した未購入アイコンデータ４２ｂとともに一覧表示画面データにして端末装置１に送出する（Ｓ３３）。このデータ送出の際には、クッキーに認証された利用者ＩＤとパスワードをセットしておき、ダウンロード処理の際に利用する。そして、利用者がダウンロードしたい模様を選択し、端末装置１からダウンロード要求が送られてくるのを待つ（Ｓ３４）。ダウンロード要求があった場合（Ｓ３４：ＹＥＳ）、クッキーにセットされた利用者ＩＤとパスワードで再度認証を行なう（Ｓ３５）。認証が通らなければ（Ｓ３５：ＮＯ）、Ｓ３１に戻って新たなログイン要求があるまで待機する。認証が通った場合（Ｓ３５：ＹＥＳ）、ダウンロード要求がなされた購入済模様データにダウンロード済フラグをセットし、ダウンロード日を購入済データ記憶領域４３に記録する（Ｓ３６）。そして、ダウンロード要求がなされた購入済模様データの模様データを端末装置１に送出し（Ｓ３７）、新たなログイン要求があるまで待機する。
【００４７】
図８は模様の編集の際の端末装置１側の処理を示したフローチャートである。本フローチャートは既にパソコンの電源が投入され、インターネット２との接続が確立した状態でブラウザソフトウェアを起動し、刺繍データ販売サーバ３にアクセスし、メニューに示された「模様の購入」、「購入済模様のダウンロード」、「模様の編集」の中から「模様の編集」を選択したところから開始している。「模様の編集」を選択すると、ブラウザに編集ログイン画面が表示され、利用者ＩＤとパスワードを入力してログインするように促される（Ｓ４１）。利用者が、利用者ＩＤとパスワードを入力し、ログインボタンをクリックすると（Ｓ４２）、その情報が刺繍データ販売サーバ３へ送出される（Ｓ４３）。
【００４８】
刺繍データ販売サーバ３側で利用者ＩＤとパスワードが認証されると、編集に利用できる被縫製媒体と模様の一覧画面が送られてくるので、それを受信して図１５に示すような被縫製媒体選択画面１００を表示する（Ｓ４４）。被縫製媒体選択画面１００は、刺繍を施す対象であるＴシャツやパンツ等の被縫製媒体と、刺繍に利用できる模様データがアイコンの形で示されている。利用者は、刺繍を施したい被縫製媒体をマウスでクリックして選択し、次ボタン１０１をクリックする（Ｓ４５）。これを受けて、刺繍データ販売サーバ３から選択した被縫製媒体上に模様を配置するための画面のデータが送られてくるので、これを受信して図１６に示すような模様レイアウト画面１１０を表示する（Ｓ４６）。
【００４９】
模様レイアウト画面１１０には、選択した被縫製媒体と、刺繍に利用できる模様データが表示されている。利用者は、被縫製媒体上に配置したい模様を選択して表示させ（Ｓ４７）、移動キーを使用して（Ｓ４８：ＹＥＳ）それを移動させたり（Ｓ４９）、追加キーを使用して（Ｓ５０：ＹＥＳ）新たに被縫製媒体上に配置したい模様を選択したり（Ｓ４７）、一旦配置した模様を削除キーを使用して（Ｓ５１：ＹＥＳ）削除したり（Ｓ５２）して、好みのレイアウトに編集する。編集が終了したら完了キーを入力して（Ｓ５３：ＹＥＳ）、その結果を刺繍データ販売サーバ３に送信する（Ｓ５４）。尚、必要に応じて、刺繍データの移動・追加・削除といった編集のみでなく、刺繍データの拡大・縮小や色の変更等の編集を可能にしても良い。
【００５０】
ここで、模様レイアウト画面１１０に表示されている模様データは、提供される全模様データであり、既に購入済でダウンロードもしてあるもの、購入済だがまだダウンロードはしてないもの、未購入のものの３種類どれもが編集に利用できる。利用者に購入・未購入、ダウンロード・未ダウンロードの区別がすぐわかるように、模様データのアイコンは図１７に示すように３種類用意されている。未購入アイコン１２１は、模様データのみが表示されてまだ購入されていないことを示し、購入済アイコン１２２は、左上に￥が表示されて購入済であることを示し、ダウンロード済みアイコン１２３は、左上に￥が右上に四角い印が表示されて購入もダウンロードも済んでいる事を示している。未購入のものを編集に利用した場合には、図１８に示す追加購入画面１２０において追加購入額を確認し、購入ボタンをクリックして追加購入要求を送出する（Ｓ５５）。そして、刺繍データ販売サーバ３側で決済処理が行われ、合成された模様データを受信してＨＤＤなどのメディアに記憶させ（Ｓ５６）、処理を終了する。
【００５１】
このように、模様の編集の際に、利用したい刺繍模様データが購入済か否か、ダウンロードが済んでいるか否かがすぐに分かるように表示されているので、追加購入が必要かどうかがすぐ分かり、かかる値段を考えながら模様の編集をすることができる。また、既にダウンロードしているものについては編集後のダウンロード時間を短縮できるので、所要時間を考えながら編集することもできる。
【００５２】
図９は、模様の編集の際の刺繍データ販売サーバ３側の処理を示したフローチャートである。利用者が刺繍データ販売サーバ３にアクセスし、メニューに示された「模様の購入」、「購入済模様のダウンロード」、「模様の編集」の中から「模様の編集」を選択したところから開始している。「模様の編集」が選択されると、ログイン要求が送られてきたかどうかをチェックし（Ｓ６１）、ログイン要求が無ければ（Ｓ６１：ＮＯ）、要求がくるまで待機する。ログイン要求があった場合（Ｓ６１：ＹＥＳ）、端末装置１から送られてきた利用者ＩＤとパスワードの認証を行なう（Ｓ６２）。認証が拒否されれば（Ｓ６２：ＮＯ）、Ｓ６１に戻って新たなログイン要求があるまで待機する。
【００５３】
認証が通った場合（Ｓ６２：ＹＥＳ）、模様データ記憶領域４２から模様データのアイコンを読み出し、被縫製媒体データ記憶領域４１から刺繍を施す対象である被縫製媒体を読み出して、これらを、一覧表示画面データにして端末装置１に送出する（Ｓ６３）。ここで模様データのアイコンは、まず、購入済データ記憶領域４３にアクセスし、その利用者のファイルに記録されている模様ＩＤについて、ダウンロード日が格納されていれば、その模様についてはダウンロード済アイコンデータ４２ｄを使用する。ダウンロード日が格納されていない場合には、購入済アイコンデータ４２ｃを使用する。購入済データ記憶領域４３に記録されていない模様ＩＤについては、未購入アイコンデータ４２ｂを使用する。
【００５４】
そして、端末装置１から刺繍を施したい被縫製媒体の選択要求が送られてくるのを待つ（Ｓ６４）。被縫製媒体選択要求があった場合（Ｓ６４：ＹＥＳ）、選択された被縫製媒体に模様データのリストをセットした模様レイアウト画面データを送出する（Ｓ６５）。端末装置１側で編集作業が完了し、選択された模様がレイアウトとともに送信されてくるのを待つ（Ｓ６６）。選択模様が送られてくると（Ｓ６６：ＹＥＳ）、選択された模様のうち未購入分について決済処理を行なう（Ｓ６７）。そして、選択された模様のデータの合成を行ない（Ｓ６８）、できあがった合成データを端末装置１に送出して（Ｓ６９）処理を終了する。尚、編集時に選択された刺繍データを合成せずに、順次ダウンロードさせる処理にしても良い。
【００５５】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、請求項１に係る発明の刺繍データ販売システムによれば、購入時には、購入した刺繍データの購入情報が、購入者の識別情報の下に刺繍データ販売サーバの購入情報記憶手段に記憶され、ダウンロード要求時には、その購入情報記憶手段に記憶された刺繍データの中から指定された刺繍データが刺繍データ販売サーバから端末装置に送信されるので、購入者は、購入後直ちに購入した刺繍データをダウンロードする必要がなく、別の機会に改めてダウンロードすることが可能である。さらに、この刺繍データ販売システムによれば、被縫製媒体を選択し、その被縫製媒体上に複数の刺繍データを配置して刺繍模様のレイアウトをシミュレーションする際に、既に購入した刺繍データと未購入の刺繍データの双方を利用でき、好みの組合わせの刺繍データを用いた刺繍作品が容易に作成できる。また、未購入の刺繍データについてはその場で追加購入が可能である。さらに、刺繍模様のレイアウトをシミュレーションする際に、候補となっている刺繍データを使用した場合に発生する追加購入額が表示されるので、これを参考にして使用する刺繍データを決定することができる。
【００５６】
請求項２に係る発明の刺繍データ販売システムによれば、請求項１に記載の刺繍データ販売システムの効果に加え、ダウンロード要求時に購入情報記憶手段に記憶された購入済みの刺繍データが表示されるため、利用者は自分が既に購入した刺繍データを容易に知ることができ、間違いなく簡便に欲しい刺繍データのダウンロードを要求することが可能である。また、画面上に表示される刺繍データが購入済みであるか否か識別可能に表示されるので、現在の購入状況を容易に確認できるとともに、既に購入済みの刺繍データを再度購入してしまうという不具合を未然に防止することが可能となる。
【００５７】
請求項３に係る発明の刺繍データ販売システムによれば、請求項１又は２に記載の刺繍データ販売システムの効果に加え、ダウンロード要求時に表示される購入済みの刺繍データがダウンロード済みか否かがすぐにわかるため、利用者は自分がダウンロードした刺繍データを容易に知ることができ、間違いなく簡便に欲しい刺繍データのダウンロードを要求することが可能である。従って、記憶違いにより重ねてダウンロードする間違いが防がれる。また、販売者はダウンロード回数を制限したり、ダウンロード回数によって購入値段に差をつけるなどのサービスが可能となる。更に、画面上に表示される刺繍データが、既にダウンロード済みであるか否か識別可能に表示されるので、現在のダウンロード状況を容易に確認できるとともに、既にダウンロード済みの刺繍データを再度ダウンロードしてしまったり、購入済みの刺繍データをダウンロードし忘れたりという不具合を未然に防止することが可能となる。
【００５８】
【００５９】
請求項４に係る発明の刺繍データ販売サーバによれば、購入時には、購入した刺繍データの購入情報が、購入者の識別情報の下に購入情報記憶手段に記憶され、ダウンロード要求時には、その購入情報記憶手段に記憶された刺繍データの中から指定された刺繍データを端末装置に送信するので、購入者は、購入後直ちに購入した刺繍データをダウンロードする必要がなく、別の機会に改めてダウンロードすることが可能である。さらに、この刺繍データ販売サーバによれば、被縫製媒体を選択し、既に購入した刺繍データと未購入の刺繍データの双方を利用して、その被縫製媒体上に複数の刺繍データを配置して刺繍模様のレイアウトをシミュレーションするための画面を端末装置に送信するので、利用者は、好みの組合わせの刺繍データを用いた刺繍作品を容易に作成することができる。また、候補となっている刺繍データを使用した場合に発生する追加購入額をシミュレーション中も表示し、未購入の刺繍データについては決定後追加購入が可能であるため、追加購入額を参考にして使用する刺繍データを決定することができる。
【００６０】
請求項５に係る発明の刺繍データ販売サーバによれば、請求項４に記載の刺繍データ販売サーバの効果に加え、ダウンロード要求時には、購入情報記憶手段に記憶されたその利用者の購入済みの刺繍データをまず表示するように端末装置にデータを送信するので、利用者は自分が購入した刺繍データをその場で確認し、欲しい刺繍データのダウンロードを要求することが可能である。また、画面上に表示される刺繍データが購入済みであるか否か識別可能に表示されるので、現在の購入状況を容易に確認できるとともに、既に購入済みの刺繍データを再度購入してしまうという不具合を未然に防止することが可能となる。
【００６１】
請求項６に係る発明の刺繍データ販売サーバによれば、請求項４又は５に記載の刺繍データ販売サーバの効果に加え、ダウンロード要求時には、利用者が自分が既にダウンロードした刺繍データをその場で確認できるように、購入済みの刺繍データがダウンロード済みか否かを識別可能に表示するように端末装置に表示用データを送信するので、利用者が記憶違いにより重ねてダウンロードする間違いを防ぐことが可能である。また、販売者はダウンロード回数を制限したり、ダウンロード回数によって購入値段に差をつけるなどのサービスをすることができる。更に、画面上に表示される刺繍データが、既にダウンロード済みであるか否か識別可能に表示されるので、現在のダウンロード状況を容易に確認できるとともに、既にダウンロード済みの刺繍データを再度ダウンロードしてしまったり、購入済みの刺繍データをダウンロードし忘れたりという不具合を未然に防止することが可能となる。
【００６２】
【００６３】
請求項７に係る発明の刺繍データ販売方法によれば、購入時には、購入した刺繍データの購入情報が、購入者の識別情報の下に刺繍データ販売サーバの購入情報記憶手段に記憶され、ダウンロード要求時には、その購入情報記憶手段に記憶された刺繍データの中から指定された刺繍データが刺繍データ販売サーバから端末装置に送信されるので、購入者は、購入後直ちに購入した刺繍データをダウンロードする必要がなく、別の機会に改めてダウンロードすることが可能である。さらに、この刺繍データ販売方法によれば、被縫製媒体を選択し、その被縫製媒体上に複数の刺繍データを配置して刺繍模様のレイアウトをシミュレーションする際に、既に購入した刺繍データと未購入の刺繍データの双方を利用でき、好みの組合わせの刺繍データを用いた刺繍作品が容易に作成できる。また、未購入の刺繍データについてはその場で追加購入が可能である。さらに、刺繍模様のレイアウトをシミュレーションする際に、候補となっている刺繍データを使用した場合に発生する追加購入額が表示されるので、これを参考にして使用する刺繍データを決定することができる。
【００６４】
請求項８に係る発明の刺繍データ販売方法によれば、請求項７に記載の刺繍データ販売方法の効果に加え、ダウンロード要求時に購入情報記憶手段に記憶されたその利用者の購入済みの刺繍データが表示されるので、利用者は自分が既に購入した刺繍データをその場で確認し、間違いなく簡便に欲しい刺繍データのダウンロードを要求することが可能である。また、画面上に表示される刺繍データが購入済みであるか否か識別可能に表示されるので、現在の購入状況を容易に確認できるとともに、既に購入済みの刺繍データを再度購入してしまうという不具合を未然に防止することが可能となる。
【００６５】
請求項９に係る発明の刺繍データ販売方法によれば、請求項７又は８に記載の刺繍データ販売方法の効果に加え、ダウンロード要求時に表示される購入済みの刺繍データがダウンロード済みか否かがすぐにわかるため、利用者は自分がダウンロードした刺繍データを容易に知ることができ、間違いなく簡便に欲しい刺繍データのダウンロードを要求することが可能である。従って、記憶違いにより重ねてダウンロードする間違いが防がれる。また、販売者はダウンロード回数を制限したり、ダウンロード回数によって購入値段に差をつけるなどのサービスをすることができる。更に、画面上に表示される刺繍データが、既にダウンロード済みであるか否か識別可能に表示されるので、現在のダウンロード状況を容易に確認できるとともに、既にダウンロード済みの刺繍データを再度ダウンロードしてしまったり、購入済みの刺繍データをダウンロードし忘れたりという不具合を未然に防止することが可能となる。
【００６６】
【図面の簡単な説明】
【図１】 刺繍データ販売システムの基本構成を示すシステム構成図である。
【図２】 模様データ記憶領域のファイル構成を示す模式図である。
【図３】 購入済データ記憶領域のファイル構成を示す模式図である。
【図４】 刺繍データ購入の際の端末装置側の処理の流れの概略を示すフローチャートである。
【図５】 刺繍データ購入の際の刺繍データ販売サーバ側の処理の流れの概略を示すフローチャートである。
【図６】 刺繍データダウンロードの際の端末装置側の処理の流れの概略を示すフローチャートである。
【図７】 刺繍データダウンロードの際の刺繍データ販売サーバ側の処理の流れの概略を示すフローチャートである。
【図８】 刺繍データ編集の際の端末装置側の処理の流れの概略を示すフローチャートである。
【図９】 刺繍データ編集の際の刺繍データ販売サーバ側の処理の流れの概略を示すフローチャートである。
【図１０】 刺繍データ購入のログイン時の表示画面の例である。
【図１１】 購入可能な刺繍データの一覧表示の表示画面の例である。
【図１２】 購入完了の表示画面の例である。
【図１３】 刺繍データダウンロードのログイン時の表示画面の例である。
【図１４】 ダウンロード可能な購入済刺繍データの一覧表示の表示画面の例である。
【図１５】 被縫製媒体選択の表示画面の例である。
【図１６】 刺繍模様レイアウトの表示画面の例である。
【図１７】 刺繍データの表示用アイコンの例である。
【図１８】 刺繍データの追加購入の表示画面の例である。
【符号の説明】
１ 端末装置
３ 刺繍データ販売サーバ
４ 外部記憶装置
４２ 模様データ記憶領域
４３ 購入済データ記憶領域
４４ 被縫製媒体データ記憶領域
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介して接続された端末装置に対して刺繍データ販売サーバに記憶された刺繍データをオンラインにより販売・提供する刺繍データ販売システム、刺繍データ販売サーバ、刺繍データ販売方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、インターネット上にある販売サイトで購入した刺繍データをダウンロードしたり、購入した画像データをダウンロードして、その画像データを刺繍データに変換したりすることにより、自分のミシンにデータを持ち込んで刺繍することができる。複数の刺繍データを購入する際には、ショッピングカートと呼ばれる記憶領域に購入したいアイテムのリストを一時的に記憶し、まとめて決済する方法も一般的である。この場合、刺繍データは、決済後の操作の流れの中で、全部のデータが一度にダウンロードされる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の販売サイトでは、ユーザが購入した刺繍データは決済後直ちに一括してダウンロードが行われてしまい今すぐ使用しないが気に入ったのでとりあえず購入しておきたい場合、ダウンロードする時間がすぐには取れないので後回しにしたい場合、通信料金の安い時間帯にダウンロードを実行したい場合などに対応できなかった。また、販売サイトで購入した刺繍データを複数組み合わせて使いたい場合は、被縫製媒体に対して刺繍位置を決めつつ、１つずつ刺繍する必要があり、非常に使い勝手の悪いものであった。
【０００４】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、購入された刺繍データに関する情報を記憶しておくことにより、購入直後でなくてもユーザの希望するときにダウンロードを行うことが可能な刺繍データ販売システム、刺繍データ販売サーバ、刺繍データ販売方法を提供することを目的とする。
さらに、他の目的として複数の刺繍データに基づいて編集される作品を容易に制作購入することが可能な刺繍データ販売システム、刺繍データ販売サーバ、刺繍データ販売方法を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項１に係る発明の刺繍データ販売システムは、刺繍データ販売サーバと端末装置とをネットワークを介して接続した刺繍データ販売システムにおいて、前記刺繍データ販売サーバは、販売用の刺繍データを記憶した刺繍データ記憶手段と、少なくとも前記刺繍データの販売に関する画面を表示するための画面データを前記端末装置に送信する画面データ送信手段と、前記端末装置から刺繍データの購入要求情報と購入者の識別情報とを受信する購入要求受信手段と、当該購入要求受信手段が受信した購入要求情報と購入者の識別情報とに基づいて、購入者の識別情報に対応した刺繍データの購入情報を記憶する購入情報記憶手段と、前記端末装置から刺繍データのダウンロードを要求するダウンロード要求情報を受信するダウンロード要求情報受信手段と、当該ダウンロード要求情報受信手段が受信したダウンロード要求情報及び前記購入情報記憶手段に記憶された購入情報に基づいて、ダウンロードを要求された購入済みの刺繍データを前記端末装置に送信する刺繍データ送信手段と、被縫製媒体の画像データを記憶した被縫製媒体記憶手段と、当該被縫製媒体記憶手段に記憶された被縫製媒体を選択するための画面データを前記端末装置に送信する被縫製媒体選択画面データ送信手段と、前記端末装置から被縫製媒体を選択する被縫製媒体選択情報を受信する被縫製媒体選択情報受信手段と、当該被縫製媒体選択情報受信手段が受信した被縫製媒体選択情報に基づいて選択された被縫製媒体の画像データ上に前記刺繍データ記憶手段に記憶された刺繍データを配置する模様レイアウト画面のデータを前記端末装置に送信する模様レイアウト画面送信手段と、前記端末装置から被縫製媒体上に配置する刺繍データを選択する配置刺繍データ選択情報を受信する配置刺繍データ選択情報受信手段と、当該配置刺繍データ選択情報受信手段が受信した刺繍データに関して、前記購入情報記憶手段に記憶された刺繍データの購入情報を参照して、購入済みか否かを判断し、購入済みでない刺繍データに対する追加の購入金額を計算する計算手段と、当該計算手段が計算した追加の購入金額を画面に表示するためのデータを前記端末装置に送信する追加購入金額画面データ送信手段とを備え、前記端末装置は、前記刺繍データ販売サーバから送信された画面データを受信する画面データ受信手段と、当該画面データ受信手段が受信した画面データに基づいて画面を表示する画面表示手段と、当該画面表示手段に表示された刺繍データを購入するための購入要求情報を前記刺繍データ販売サーバに送信する購入要求情報送信手段と、購入済み刺繍データのダウンロード要求情報を前記刺繍データ販売サーバに送信するダウンロード要求情報送信手段と、前記刺繍データ送信手段から刺繍データを受信する刺繍データ受信手段と、当該刺繍データ受信手段が受信した刺繍データを記憶する端末側刺繍データ記憶手段とを備えている。
【０００６】
この構成に係る刺繍データ販売システムでは、購入時には、購入した刺繍データの購入情報が、購入者の識別情報の下に刺繍データ販売サーバの購入情報記憶手段に記憶され、ダウンロード要求時には、その購入情報記憶手段に記憶された刺繍データの中から指定された刺繍データが刺繍データ販売サーバから端末装置に送信される。従って、購入者は、購入後直ちに購入した刺繍データをダウンロードする必要がなく、別の機会に改めてダウンロードすることが可能である。また、この構成に係る刺繍データ販売システムでは、被縫製媒体を選択し、その被縫製媒体上に複数の刺繍データを配置して刺繍模様のレイアウトをシミュレーションする。その際、既に購入した刺繍データと未購入の刺繍データの双方を利用して、好みの組合わせの刺繍データを用いることができる。候補となっている刺繍データを使用した場合に発生する追加購入額はシミュレーション中も表示され、未購入の刺繍データについては決定後追加購入を行なう。
【０００７】
請求項２に係る発明の刺繍データ販売システムは、請求項１に記載の刺繍データ販売システムの構成に加え、前記画面データ送信手段は、前記刺繍データの販売に関する画面データに加え、更に前記刺繍データが購入済みであるか否かを識別可能に表示するための画面データを前記端末装置に送信することを特徴とする。
【０００８】
この構成に係る刺繍データ販売システムでは、画面上に表示される刺繍データが購入済みであるか否か識別可能に表示されるので、現在の購入状況を容易に確認できるとともに既に購入済みの刺繍データを再度購入してしまうという不具合を未然に防止することが可能となる。
【０００９】
請求項３に係る発明の刺繍データ販売システムは、請求項１又は２に記載の刺繍データ販売システムの構成に加え、前記画面データ送信手段は、前記刺繍データの販売に関する画面データに加え、更に購入済み刺繍データが既にダウンロード済みであるか否かを識別可能に表示するための画面データを前記端末装置に送信することを特徴とする。
【００１０】
この構成に係る刺繍データ販売システムでは、画面上に表示される刺繍データが、既にダウンロード済みであるか否か識別可能に表示されるので、現在のダウンロード状況を容易に確認できるとともに、既にダウンロード済みの刺繍データを再度ダウンロードしてしまったり、購入済みの刺繍データをダウンロードし忘れたりという不具合を未然に防止することが可能となる。また、販売者はダウンロード回数を制限したり、ダウンロード回数によって購入値段に差をつけるなどのサービスをすることができる。
【００１１】
【００１２】
【００１３】
請求項４に係る発明の刺繍データ販売サーバは、端末装置をネットワークを介して接続した刺繍データ販売サーバにおいて、販売用の刺繍データを記憶した刺繍データ記憶手段と、少なくとも前記刺繍データの販売に関する画面を表示するための画面データを前記端末装置に送信する画面データ送信手段と、前記端末装置から刺繍データの購入要求情報と購入者の識別情報とを受信する購入要求受信手段と、当該購入要求受信手段が受信した購入要求情報と購入者の識別情報とに基づいて、購入者の識別情報に対応した刺繍データの購入情報を記憶する購入情報記憶手段と、前記端末装置から刺繍データのダウンロードを要求するダウンロード要求情報を受信するダウンロード要求情報受信手段と、当該ダウンロード要求情報受信手段が受信したダウンロード要求情報及び前記購入情報記憶手段に記憶された購入情報に基づいて、ダウンロードを要求された購入済みの刺繍データを前記端末装置に送信する刺繍データ送信手段と、被縫製媒体の画像データを記憶した被縫製媒体記憶手段と、当該被縫製媒体記憶手段に記憶された被縫製媒体を選択するための画面データを前記端末装置に送信する被縫製媒体選択画面データ送信手段と、前記端末装置から被縫製媒体を選択する被縫製媒体選択情報を受信する被縫製媒体選択情報受信手段と、当該被縫製媒体選択情報受信手段が受信した被縫製媒体選択情報に基づいて選択された被縫製媒体の画像データ上に前記刺繍データ記憶手段に記憶された刺繍データを配置する模様レイアウト画面のデータを前記端末装置に送信する模様レイアウト画面送信手段と、前記端末装置から被縫製媒体上に配置する刺繍データを選択する配置刺繍データ選択情報を受信する配置刺繍データ選択情報受信手段と、当該配置刺繍データ選択情報受信手段が受信した刺繍データに関して、前記購入情報記憶手段に記憶された刺繍データの購入情報を参照して、購入済みか否かを判断し、購入済みでない刺繍データに対する追加の購入金額を計算する計算手段と、当該計算手段が計算した追加の購入金額を画面に表示するためのデータを前記端末装置に送信する追加購入金額画面データ送信手段とを備えている。
【００１４】
この構成に係る刺繍データ販売サーバでは、購入時には、購入した刺繍データの購入情報が、購入者の識別情報の下に購入情報記憶手段に記憶され、ダウンロード要求時には、その購入情報記憶手段に記憶された刺繍データの中から指定された刺繍データを端末装置に送信する。従って、購入者は、購入後直ちに購入した刺繍データをダウンロードする必要がなく、別の機会に改めてダウンロードすることが可能である。また、この構成に係る刺繍データ販売サーバでは、被縫製媒体を選択し、その被縫製媒体上に複数の刺繍データを配置して刺繍模様のレイアウトをシミュレーションするための画面を端末装置に送信する。シミュレーションの際、利用者は既に購入した刺繍データと未購入の刺繍データの双方を利用して、好みの組合わせの刺繍データを用いることができる。候補となっている刺繍データを使用した場合に発生する追加購入額をシミュレーション中も表示し、未購入の刺繍データについては決定後追加購入を行なう。
【００１５】
請求項５に係る発明の刺繍データ販売サーバは、請求項４に記載の刺繍データ販売サーバの構成に加え、前記画面データ送信手段は、前記刺繍データの販売に関する画面データに加え、更に前記刺繍データが購入済みであるか否かを識別可能に表示するための画面データを前記端末装置に送信することを特徴とする。
【００１６】
この構成に係る刺繍データ販売サーバでは、画面上に表示される刺繍データが購入済みであるか否か識別可能に表示されるので、現在の購入状況を容易に確認できるとともに既に購入済みの刺繍データを再度購入してしまうという不具合を未然に防止することが可能となる。
【００１７】
請求項６に係る発明の刺繍データ販売サーバは、請求項４又は５に記載の刺繍データ販売サーバの構成に加え、前記画面データ送信手段は、前記刺繍データの販売に関する画面データに加え、更に購入済み刺繍データが既にダウンロード済みであるか否かを識別可能に表示するための画面データを前記端末装置に送信することを特徴とする。
【００１８】
この構成に係る刺繍データ販売サーバでは、画面上に表示される刺繍データが、既にダウンロード済みであるか否か識別可能に表示されるので、現在のダウンロード状況を容易に確認できるとともに、既にダウンロード済みの刺繍データを再度ダウンロードしてしまったり、購入済みの刺繍データをダウンロードし忘れたりという不具合を未然に防止することが可能となる。また、販売者はダウンロード回数を制限したり、ダウンロード回数によって購入値段に差をつけるなどのサービスをすることができる。
【００１９】
【００２０】
【００２１】
請求項７に係る発明の刺繍データ販売方法は、刺繍データ販売サーバと端末装置とをネットワークを介して接続して、刺繍データを販売する刺繍データ販売方法において、前記刺繍データ販売サーバに販売用の刺繍データを記憶する刺繍データ記憶工程と、少なくとも前記刺繍データの販売に関する画面を表示するための画面データを前記端末装置に送信する画面データ送信工程と、前記端末装置から刺繍データの購入要求情報と購入者の識別情報とを受信する購入要求受信工程と、当該購入要求受信工程で受信した購入要求情報と購入者の識別情報とに基づいて、購入者の識別情報に対応した刺繍データの購入情報を記憶する購入情報記憶工程と、前記端末装置から刺繍データのダウンロードを要求するダウンロード要求情報を受信するダウンロード要求情報受信工程と、当該ダウンロード要求情報受信工程で受信したダウンロード要求情報及び前記購入情報記憶工程によって記憶された購入情報に基づいて、ダウンロードを要求された購入済みの刺繍データを前記端末装置に送信する刺繍データ送信工程と、被縫製媒体の画像データを記憶する被縫製媒体データ記憶工程と、当該被縫製媒体データ記憶工程で記憶された被縫製媒体を選択するための画面データを前記端末装置に送信する被縫製媒体選択画面データ送信工程と、前記端末装置から被縫製媒体を選択する被縫製媒体選択情報を受信する被縫製媒体選択情報受信工程と、当該被縫製媒体選択情報受信工程で受信した被縫製媒体選択情報に基づいて選択された被縫製媒体の画像データ上に前記刺繍データ記憶工程で記憶された刺繍データを配置する模様レイアウト画面のデータを前記端末装置に送信する模様レイアウト画面送信工程と、前記端末装置から被縫製媒体上に配置する刺繍データを選択する配置刺繍データ選択情報を受信する配置刺繍データ選択情報受信工程と、当該配置刺繍データ選択情報受信工程で受信した刺繍データに関して、前記購入情報記憶工程で記憶された刺繍データの購入情報を参照して、購入済みか否かを判断し、購入済みでない刺繍データに対する追加の購入金額を計算する計算工程と、当該計算工程で計算した追加の購入金額を画面に表示するためのデータを前記端末装置に送信する追加購入金額画面データ送信工程とを備えている。
【００２２】
この構成に係る刺繍データ販売方法では、購入時には、購入した刺繍データの購入情報が、購入者の識別情報の下に刺繍データ販売サーバの購入情報記憶手段に記憶され、ダウンロード要求時には、その購入情報記憶手段に記憶された刺繍データの中から指定された刺繍データが刺繍データ販売サーバから端末装置に送信される。従って、購入者は、購入後直ちに購入した刺繍データをダウンロードする必要がなく、別の機会に改めてダウンロードすることが可能である。また、この構成に係る刺繍データ販売方法では、被縫製媒体を選択し、その被縫製媒体上に複数の刺繍データを配置して刺繍模様のレイアウトをシミュレーションする。その際、既に購入した刺繍データと未購入の刺繍データの双方を利用して、好みの組合わせの刺繍データを用いることができる。候補となっている刺繍データを使用した場合に発生する追加購入額はシミュレーション中も表示され、未購入の刺繍データについては決定後追加購入を行なう。
【００２３】
請求項８に係る発明の刺繍データ販売方法は、請求項７に記載の刺繍データ販売方法の構成に加え、前記画面データ送信工程は、前記刺繍データの販売に関する画面データに加え、更に前記刺繍データが購入済みか否かを識別可能に表示するため画面データを前記端末装置に送信することを特徴とする。
【００２４】
この構成に係る刺繍データ販売方法では、画面上に表示される刺繍データが購入済みであるか否か識別可能に表示されるので、現在の購入状況を容易に確認できるとともに既に購入済みの刺繍データを再度購入してしまうという不具合を未然に防止することが可能となる。
【００２５】
請求項９に係る発明の刺繍データ販売方法は、請求項７又は８に記載の刺繍データ販売方法の構成に加え、前記画面データ送信工程は、前記刺繍データの販売に関する画面データに加え、更に購入済み刺繍データが既にダウンロード済みであるか否かを識別可能に表示するための画面データを前記端末装置に送信することを特徴とする。
【００２６】
この構成に係る刺繍データ販売方法では、画面上に表示される刺繍データが、既にダウンロード済みであるか否か識別可能に表示されるので、現在のダウンロード状況を容易に確認できるとともに、既にダウンロード済みの刺繍データを再度ダウンロードしてしまったり、購入済みの刺繍データをダウンロードし忘れたりという不具合を未然に防止することが可能となる。また、販売者はダウンロード回数を制限したり、ダウンロード回数によって購入値段に差をつけるなどのサービスをすることができる。
【００２７】
【００２８】
【００２９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。図１に示すように、本実施形態の刺繍データ販売システムは、パーソナルコンピュータ等の端末装置１と、インターネット２と、刺繍データ販売サーバ３から構成されている。インターネット２は、一次プロバイダと、全世界を網の目のように結んでいるインターネット網とから構成されている。
【００３０】
端末装置１は、インターネットでＷＷＷサーバー等の情報を検索するための標準的な構成であり、パソコンと、パソコンのプログラム及びデータを記憶する記憶装置（図示せず）と、インターネットに接続するためのモデム装置（図示せず）と、公衆電話回線１１とから構成されている。記憶装置には、パソコン用ＯＳと、インターネットでＷＷＷサーバーの情報にアクセスするためのブラウザソフトウェアが記憶されている。また、刺繍データを購入して刺繍データ販売サーバ３からダウンロードをした場合には、この記憶装置に刺繍データが記録される。
【００３１】
本実施形態において、刺繍データ販売サーバ３はインターネット２上におかれているので、ユーザーはまずインターネット２との接続を確立する。ダイアルアップ接続用ソフトウェア、もしくはブラウザソフトウェアを起動させると、現在インターネットとの接続が既に存在しているかどうかを確認し、接続されていない場合は、予めパソコン用ＯＳに記憶されているインターネットプロバイダの電話番号を参照して、モデム装置に制御が渡り、公衆電話回線１１を通して、そのインターネットプロバイダに電話を掛け、接続されると同時に、パソコン用ＯＳに記憶されているユーザーアカウント情報、パスワード情報に基づき、ダイアルアップ接続が確立される。一度、インターネットプロバイダとの接続が確立されると、端末装置１は、ブラウザソフトウェアを利用して全世界のＷＷＷサーバーへのアクセスが可能になる。
【００３２】
一方、刺繍データ販売サーバ３は、周知のワークステーションなどからなっており、ルータと専用回線１２とを介して、インターネットプロバイダと２４時間フルタイムで接続され、インターネット２に接続された全世界のパソコンから、常にアクセス可能な状態になっている。刺繍データ販売サーバ３にはハードディスクドライブなどからなる外部記憶装置４が設けられており、外部記憶装置４は、刺繍データの購入プログラムである刺繍データ購入ＣＧＩ４１と、利用できる全刺繍模様データを記録しておく模様データ記憶領域４２と、ユーザ毎に決済の済んだ刺繍模様データに関する情報を記録しておく購入済データ記憶領域４３と、刺繍を施す対象となる被縫製媒体のデータを記録しておく被縫製媒体データ記憶領域４４とから構成されている。
【００３３】
本実施形態では、刺繍データの販売・購入のための特別なソフトウェアを必要とせず、周知のブラウザソフトウェア上で購入ができるように構成している。刺繍データ購入ＣＧＩ４１には、刺繍データの販売をブラウザを通じて実現するためのプログラムであるＣＧＩスクリプトが格納されている。
【００３４】
模様データ記憶領域４２には、図２に示すように、個々の刺繍模様毎に、模様ＩＤ４２ａと、未購入アイコンデータ４２ｂと、購入済アイコンデータ４２ｃとダウンロード済アイコンデータ４２ｄと、購入価格４２ｅとが記録されている。各アイコンデータは、刺繍模様の購入や編集の際に、その利用者が既に購入済のものか、ダウンロードしたものかということが一見してわかるように表示するために用いられる。具体的には、図１７に示すように、未購入アイコン１２１は、模様データのみが表示されてまだ購入されていないことを示し、購入済アイコン１２２は、左上に￥が表示されて購入済であることを示し、ダウンロード済みアイコン１２３は、左上に￥が右上に四角い印が表示されて購入もダウンロードも済んでいる事を示すように構成されている。尚、未購入アイコンデータ４２ｂ、購入済アイコンデータ４２ｃ、ダウンロード済アイコンデータ４２ｄを個々に図１７に示す様に記憶するのではなく、未購入アイコンデータ４２ｂによって示される模様データに対して￥マークや四角い印を合成して購入済やダウンロード済のデータを作成して表示する構成であっても良い。
【００３５】
購入済データ記憶領域４３には、図３に示すように、個々の利用者毎にファイルが用意され、さらにその中で、購入した模様毎に購入日とダウンロード日が記録されている。利用者が新たに刺繍模様を購入するたびに、模様ＩＤ４３ｂが購入日４３ａとともに追加して記録される。購入済データ記憶領域４３に記憶された模様については、その利用者はいつでもダウンロードができる状態となる。模様の購入・編集等における表示の際には、購入済データ記憶領域４３に記録されたデータが読み出され、購入済としてその利用者のファイルに模様ＩＤが記録されているか、さらに、その模様ＩＤについてダウンロード日が格納されているか否かにより、模様データ記憶領域４２に記録されたどのアイコンデータを使用するかを決定する。
【００３６】
被縫製媒体データ記憶領域４４には、刺繍模様データを編集する際に使用できる、刺繍を施す対象となるＴシャツやパンツ等の被縫製媒体のデータが記録されている。模様編集の際に読み出され、模様データとともに一覧表示画面にして端末装置１に送信され、選択された被縫製媒体は、模様編集の背景として利用される。
【００３７】
次に、本実施形態の作用について、図４乃至図９に示すフローチャート及び図１０乃至図１８に示す端末装置１の表示画面に従って説明する。フローチャートの各ステップについては、以下、Ｓと略す。まず、図４は刺繍模様購入の際の端末装置１側の処理を示したフローチャートである。本フローチャートは既にパソコンの電源が投入され、インターネット２との接続が確立した状態でブラウザソフトウェアが稼動し、刺繍データ販売サーバ３にアクセスして、メニューに示された「模様の購入」、「購入済模様のダウンロード」、「模様の編集」の中から「模様の購入」を選択したところから開始している。「模様の購入」を選択すると、ブラウザに図１０に示すような購入ログイン画面５０が表示され、利用者ＩＤとパスワードを入力してログインするように促される（Ｓ１）。利用者が、利用者ＩＤとパスワードを入力し、ログインボタン５１をクリックすると（Ｓ２）、その情報が刺繍データ販売サーバ３へ送出される（Ｓ３）。
【００３８】
刺繍データ販売サーバ３側で利用者ＩＤとパスワードが認証されると、購入できる模様の一覧画面のデータが送られてくるので、それを受信して図１１に示すような購入可能模様リストデータ画面６０を表示する（Ｓ４）。購入可能模様リストデータ画面６０には、現在購入可能な模様データ６１がアイコンの形で示され、値段が表示される。利用者は、表示された模様データ６１に対応するチェックボックス６２をマウスでクリックして購入したい模様を選択し、購入ボタン６３をクリックすることにより（Ｓ５）、刺繍データ販売サーバ３に購入要求を送出する（Ｓ６）。刺繍データ販売サーバ３側で決済などの購入処理を行ない、購入処理が完了すると、購入完了画面のデータを受信し、図１２のような購入完了画面７０を表示する（Ｓ７）。
【００３９】
このように、「模様の購入」メニューにおいては、利用者は欲しい刺繍模様を選択し、購入手続きを行なうのみで、実際の模様データのダウンロードは行なわない。ダウンロードをするためには、後述の「ダウンロード」メニューからあらためて行なうことになる。従って、今すぐ刺繍をする予定はないけれども気に入った模様があったのでとりあえず買っておきたいようなときや、購入手続きを済ませた時点で時間が無くなってダウンロードは又の機会にしたいような場合、時間がかかるダウンロード手続きは別の機会に回してインターネットサーフィンを楽しみたいような場合、時間のかかるダウンロード処理は、通信費の安い時間帯で別途行ないたいという場合等に有効である。更に、欲しいと思った刺繍データをその時に購入手続のみしておけば後ほど刺繍データの追加等によって更新されてしまった販売画面から苦労して同一の刺繍データを探すという手間がなくなる。
【００４０】
図５は、刺繍模様購入の際の刺繍データ販売サーバ３側の処理を示したフローチャートである。利用者が刺繍データ販売サーバ３にアクセスし、メニューに示された「模様の購入」、「購入済模様のダウンロード」、「模様の編集」の中から「模様の購入」を選択したところから開始している。「模様の購入」が選択されると、ログイン要求が送られてきたかどうかをチェックし（Ｓ１１）、ログイン要求が無ければ（Ｓ１１：ＮＯ）、要求がくるまで待機する。ログイン要求があった場合（Ｓ１１：ＹＥＳ）、端末装置１から送られてきた利用者ＩＤとパスワードの認証を行なう（Ｓ１２）。認証が拒否されれば（Ｓ１２：ＮＯ）、Ｓ１１に戻って新たなログイン要求があるまで待機する。
【００４１】
認証が通った場合（Ｓ１２：ＹＥＳ）、模様データ記憶領域４２から購入できる模様データを読み出し、一覧表示画面データにして端末装置１に送出する（Ｓ１３）。ここで読み出されて使用されるのは、未購入アイコンデータ４２ｂと、購入価格４２ｅである。このデータ送出の際には、クッキーに認証された利用者ＩＤとパスワードをセットしておき、購入処理の際に利用する。そして、利用者が購入したい模様を選択し、端末装置１から購入要求が送られてくるのを待つ（Ｓ１４）。購入要求があった場合（Ｓ１４：ＹＥＳ）、クッキーにセットされた利用者ＩＤとパスワードで再度認証を行なう（Ｓ１５）。認証が通らなければ（Ｓ１５：ＮＯ）、Ｓ１１に戻って新たなログイン要求があるまで待機する。認証が通った場合（Ｓ１５：ＹＥＳ）、決済などの購入処理を行なう（Ｓ１６）。購入処理が終了した後、購入された模様データのＩＤを購入日とともにその利用者の購入済データに追加して購入済データ記憶領域４３に記録する（Ｓ１７）。これにより、その刺繍模様は購入済模様データとしていつでもダウンロードすることが可能になる。そして、購入完了画面データを端末装置１に送出し（Ｓ１８）、新たなログイン要求があるまで待機する。
【００４２】
図６は、購入済模様データのダウンロードの際の端末装置１側の処理を示したフローチャートである。本フローチャートは既にパソコンの電源が投入され、インターネット２との接続が確立した状態でブラウザソフトウェアが稼動し、刺繍データ販売サーバ３にアクセスし、メニューに示された「模様の購入」、「購入済模様のダウンロード」、「模様の編集」の中から「購入済模様のダウンロード」を選択したところから開始している。「購入済模様のダウンロード」を選択すると、ブラウザに図１３に示すようなダウンロードログイン画面８０が表示され、利用者ＩＤとパスワードを入力してログインするように促される（Ｓ２１）。利用者が、利用者ＩＤとパスワードを入力し、ログインボタン８１をクリックすると（Ｓ２２）、その情報が刺繍データ販売サーバ３へ送出される（Ｓ２３）。
【００４３】
刺繍データ販売サーバ３側で利用者ＩＤとパスワードが認証されると、ダウンロードできる購入済模様データの一覧画面が送られてくるので、それを受信して図１４に示すような購入済模様リストデータ画面９０を表示する（Ｓ２４）。購入済模様リストデータ画面９０には、利用者がこれまでに購入した模様データ９１がアイコンの形で示され、まだダウンロードしていない購入済模様にはチェックボックス９２が表示されてダウンロードするか否かを選択できるようになっている。また、既にダウンロードされた模様については、ダウンロード日がダウンロード履歴欄９３に表示される。利用者は、表示された模様データ９１に対応するチェックボックス９２をマウスでクリックしてダウンロードしたい模様を選択し、ダウンロードボタン９４をクリックすることにより（Ｓ２５）、刺繍データ販売サーバ３に購入要求を送出する（Ｓ２６）。そして、刺繍データ販売サーバ３から送られてきた模様データをＨＤＤなどのメディアに記憶させ（Ｓ２７）、処理を終了する。
【００４４】
ここでは、既にダウンロードした模様データについては再度ダウンロードはできないように構成しているが、ダウンロードしたデータを紛失した場合など、再びダウンロードしたいニーズもあることから、何度でもダウンロードを可能にしたり、ダウンロードの回数を制限したり、一定回数以上のダウンロードは購入時よりも安い価格で有料化するように構成してもよい。
【００４５】
図７は、購入済模様のダウンロードの際の刺繍データ販売サーバ３側の処理を示したフローチャートである。利用者が刺繍データ販売サーバ３にアクセスし、メニューに示された「模様の購入」、「購入済模様のダウンロード」、「模様の編集」の中から「購入済模様のダウンロード」を選択したところから開始している。「購入済模様のダウンロード」が選択されると、ログイン要求が送られてきたかどうかをチェックし（Ｓ３１）、ログイン要求が無ければ（Ｓ３１：ＮＯ）、要求がくるまで待機する。ログイン要求があった場合（Ｓ３１：ＹＥＳ）、端末装置１から送られてきた利用者ＩＤとパスワードの認証を行なう（Ｓ３２）。認証が拒否されれば（Ｓ３２：ＮＯ）、Ｓ３１に戻って新たなログイン要求があるまで待機する。
【００４６】
認証が通った場合（Ｓ３２：ＹＥＳ）、購入済データ記憶領域４３からログインしてきた利用者のＩＤに対応して格納されている全ての模様ＩＤ４３ｂを読み出し、その模様ＩＤに対応する未購入アイコンデータ４２ｂを模様データ記憶領域４２から読み出す。そして、ダウンロード日４３ｃに日付が格納されていればその日付をダウンロード日として、格納されていなければ未ダウンロードとして、読み出した未購入アイコンデータ４２ｂとともに一覧表示画面データにして端末装置１に送出する（Ｓ３３）。このデータ送出の際には、クッキーに認証された利用者ＩＤとパスワードをセットしておき、ダウンロード処理の際に利用する。そして、利用者がダウンロードしたい模様を選択し、端末装置１からダウンロード要求が送られてくるのを待つ（Ｓ３４）。ダウンロード要求があった場合（Ｓ３４：ＹＥＳ）、クッキーにセットされた利用者ＩＤとパスワードで再度認証を行なう（Ｓ３５）。認証が通らなければ（Ｓ３５：ＮＯ）、Ｓ３１に戻って新たなログイン要求があるまで待機する。認証が通った場合（Ｓ３５：ＹＥＳ）、ダウンロード要求がなされた購入済模様データにダウンロード済フラグをセットし、ダウンロード日を購入済データ記憶領域４３に記録する（Ｓ３６）。そして、ダウンロード要求がなされた購入済模様データの模様データを端末装置１に送出し（Ｓ３７）、新たなログイン要求があるまで待機する。
【００４７】
図８は模様の編集の際の端末装置１側の処理を示したフローチャートである。本フローチャートは既にパソコンの電源が投入され、インターネット２との接続が確立した状態でブラウザソフトウェアを起動し、刺繍データ販売サーバ３にアクセスし、メニューに示された「模様の購入」、「購入済模様のダウンロード」、「模様の編集」の中から「模様の編集」を選択したところから開始している。「模様の編集」を選択すると、ブラウザに編集ログイン画面が表示され、利用者ＩＤとパスワードを入力してログインするように促される（Ｓ４１）。利用者が、利用者ＩＤとパスワードを入力し、ログインボタンをクリックすると（Ｓ４２）、その情報が刺繍データ販売サーバ３へ送出される（Ｓ４３）。
【００４８】
刺繍データ販売サーバ３側で利用者ＩＤとパスワードが認証されると、編集に利用できる被縫製媒体と模様の一覧画面が送られてくるので、それを受信して図１５に示すような被縫製媒体選択画面１００を表示する（Ｓ４４）。被縫製媒体選択画面１００は、刺繍を施す対象であるＴシャツやパンツ等の被縫製媒体と、刺繍に利用できる模様データがアイコンの形で示されている。利用者は、刺繍を施したい被縫製媒体をマウスでクリックして選択し、次ボタン１０１をクリックする（Ｓ４５）。これを受けて、刺繍データ販売サーバ３から選択した被縫製媒体上に模様を配置するための画面のデータが送られてくるので、これを受信して図１６に示すような模様レイアウト画面１１０を表示する（Ｓ４６）。
【００４９】
模様レイアウト画面１１０には、選択した被縫製媒体と、刺繍に利用できる模様データが表示されている。利用者は、被縫製媒体上に配置したい模様を選択して表示させ（Ｓ４７）、移動キーを使用して（Ｓ４８：ＹＥＳ）それを移動させたり（Ｓ４９）、追加キーを使用して（Ｓ５０：ＹＥＳ）新たに被縫製媒体上に配置したい模様を選択したり（Ｓ４７）、一旦配置した模様を削除キーを使用して（Ｓ５１：ＹＥＳ）削除したり（Ｓ５２）して、好みのレイアウトに編集する。編集が終了したら完了キーを入力して（Ｓ５３：ＹＥＳ）、その結果を刺繍データ販売サーバ３に送信する（Ｓ５４）。尚、必要に応じて、刺繍データの移動・追加・削除といった編集のみでなく、刺繍データの拡大・縮小や色の変更等の編集を可能にしても良い。
【００５０】
ここで、模様レイアウト画面１１０に表示されている模様データは、提供される全模様データであり、既に購入済でダウンロードもしてあるもの、購入済だがまだダウンロードはしてないもの、未購入のものの３種類どれもが編集に利用できる。利用者に購入・未購入、ダウンロード・未ダウンロードの区別がすぐわかるように、模様データのアイコンは図１７に示すように３種類用意されている。未購入アイコン１２１は、模様データのみが表示されてまだ購入されていないことを示し、購入済アイコン１２２は、左上に￥が表示されて購入済であることを示し、ダウンロード済みアイコン１２３は、左上に￥が右上に四角い印が表示されて購入もダウンロードも済んでいる事を示している。未購入のものを編集に利用した場合には、図１８に示す追加購入画面１２０において追加購入額を確認し、購入ボタンをクリックして追加購入要求を送出する（Ｓ５５）。そして、刺繍データ販売サーバ３側で決済処理が行われ、合成された模様データを受信してＨＤＤなどのメディアに記憶させ（Ｓ５６）、処理を終了する。
【００５１】
このように、模様の編集の際に、利用したい刺繍模様データが購入済か否か、ダウンロードが済んでいるか否かがすぐに分かるように表示されているので、追加購入が必要かどうかがすぐ分かり、かかる値段を考えながら模様の編集をすることができる。また、既にダウンロードしているものについては編集後のダウンロード時間を短縮できるので、所要時間を考えながら編集することもできる。
【００５２】
図９は、模様の編集の際の刺繍データ販売サーバ３側の処理を示したフローチャートである。利用者が刺繍データ販売サーバ３にアクセスし、メニューに示された「模様の購入」、「購入済模様のダウンロード」、「模様の編集」の中から「模様の編集」を選択したところから開始している。「模様の編集」が選択されると、ログイン要求が送られてきたかどうかをチェックし（Ｓ６１）、ログイン要求が無ければ（Ｓ６１：ＮＯ）、要求がくるまで待機する。ログイン要求があった場合（Ｓ６１：ＹＥＳ）、端末装置１から送られてきた利用者ＩＤとパスワードの認証を行なう（Ｓ６２）。認証が拒否されれば（Ｓ６２：ＮＯ）、Ｓ６１に戻って新たなログイン要求があるまで待機する。
【００５３】
認証が通った場合（Ｓ６２：ＹＥＳ）、模様データ記憶領域４２から模様データのアイコンを読み出し、被縫製媒体データ記憶領域４１から刺繍を施す対象である被縫製媒体を読み出して、これらを、一覧表示画面データにして端末装置１に送出する（Ｓ６３）。ここで模様データのアイコンは、まず、購入済データ記憶領域４３にアクセスし、その利用者のファイルに記録されている模様ＩＤについて、ダウンロード日が格納されていれば、その模様についてはダウンロード済アイコンデータ４２ｄを使用する。ダウンロード日が格納されていない場合には、購入済アイコンデータ４２ｃを使用する。購入済データ記憶領域４３に記録されていない模様ＩＤについては、未購入アイコンデータ４２ｂを使用する。
【００５４】
そして、端末装置１から刺繍を施したい被縫製媒体の選択要求が送られてくるのを待つ（Ｓ６４）。被縫製媒体選択要求があった場合（Ｓ６４：ＹＥＳ）、選択された被縫製媒体に模様データのリストをセットした模様レイアウト画面データを送出する（Ｓ６５）。端末装置１側で編集作業が完了し、選択された模様がレイアウトとともに送信されてくるのを待つ（Ｓ６６）。選択模様が送られてくると（Ｓ６６：ＹＥＳ）、選択された模様のうち未購入分について決済処理を行なう（Ｓ６７）。そして、選択された模様のデータの合成を行ない（Ｓ６８）、できあがった合成データを端末装置１に送出して（Ｓ６９）処理を終了する。尚、編集時に選択された刺繍データを合成せずに、順次ダウンロードさせる処理にしても良い。
【００５５】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、請求項１に係る発明の刺繍データ販売システムによれば、購入時には、購入した刺繍データの購入情報が、購入者の識別情報の下に刺繍データ販売サーバの購入情報記憶手段に記憶され、ダウンロード要求時には、その購入情報記憶手段に記憶された刺繍データの中から指定された刺繍データが刺繍データ販売サーバから端末装置に送信されるので、購入者は、購入後直ちに購入した刺繍データをダウンロードする必要がなく、別の機会に改めてダウンロードすることが可能である。さらに、この刺繍データ販売システムによれば、被縫製媒体を選択し、その被縫製媒体上に複数の刺繍データを配置して刺繍模様のレイアウトをシミュレーションする際に、既に購入した刺繍データと未購入の刺繍データの双方を利用でき、好みの組合わせの刺繍データを用いた刺繍作品が容易に作成できる。また、未購入の刺繍データについてはその場で追加購入が可能である。さらに、刺繍模様のレイアウトをシミュレーションする際に、候補となっている刺繍データを使用した場合に発生する追加購入額が表示されるので、これを参考にして使用する刺繍データを決定することができる。
【００５６】
請求項２に係る発明の刺繍データ販売システムによれば、請求項１に記載の刺繍データ販売システムの効果に加え、ダウンロード要求時に購入情報記憶手段に記憶された購入済みの刺繍データが表示されるため、利用者は自分が既に購入した刺繍データを容易に知ることができ、間違いなく簡便に欲しい刺繍データのダウンロードを要求することが可能である。また、画面上に表示される刺繍データが購入済みであるか否か識別可能に表示されるので、現在の購入状況を容易に確認できるとともに、既に購入済みの刺繍データを再度購入してしまうという不具合を未然に防止することが可能となる。
【００５７】
請求項３に係る発明の刺繍データ販売システムによれば、請求項１又は２に記載の刺繍データ販売システムの効果に加え、ダウンロード要求時に表示される購入済みの刺繍データがダウンロード済みか否かがすぐにわかるため、利用者は自分がダウンロードした刺繍データを容易に知ることができ、間違いなく簡便に欲しい刺繍データのダウンロードを要求することが可能である。従って、記憶違いにより重ねてダウンロードする間違いが防がれる。また、販売者はダウンロード回数を制限したり、ダウンロード回数によって購入値段に差をつけるなどのサービスが可能となる。更に、画面上に表示される刺繍データが、既にダウンロード済みであるか否か識別可能に表示されるので、現在のダウンロード状況を容易に確認できるとともに、既にダウンロード済みの刺繍データを再度ダウンロードしてしまったり、購入済みの刺繍データをダウンロードし忘れたりという不具合を未然に防止することが可能となる。
【００５８】
【００５９】
請求項４に係る発明の刺繍データ販売サーバによれば、購入時には、購入した刺繍データの購入情報が、購入者の識別情報の下に購入情報記憶手段に記憶され、ダウンロード要求時には、その購入情報記憶手段に記憶された刺繍データの中から指定された刺繍データを端末装置に送信するので、購入者は、購入後直ちに購入した刺繍データをダウンロードする必要がなく、別の機会に改めてダウンロードすることが可能である。さらに、この刺繍データ販売サーバによれば、被縫製媒体を選択し、既に購入した刺繍データと未購入の刺繍データの双方を利用して、その被縫製媒体上に複数の刺繍データを配置して刺繍模様のレイアウトをシミュレーションするための画面を端末装置に送信するので、利用者は、好みの組合わせの刺繍データを用いた刺繍作品を容易に作成することができる。また、候補となっている刺繍データを使用した場合に発生する追加購入額をシミュレーション中も表示し、未購入の刺繍データについては決定後追加購入が可能であるため、追加購入額を参考にして使用する刺繍データを決定することができる。
【００６０】
請求項５に係る発明の刺繍データ販売サーバによれば、請求項４に記載の刺繍データ販売サーバの効果に加え、ダウンロード要求時には、購入情報記憶手段に記憶されたその利用者の購入済みの刺繍データをまず表示するように端末装置にデータを送信するので、利用者は自分が購入した刺繍データをその場で確認し、欲しい刺繍データのダウンロードを要求することが可能である。また、画面上に表示される刺繍データが購入済みであるか否か識別可能に表示されるので、現在の購入状況を容易に確認できるとともに、既に購入済みの刺繍データを再度購入してしまうという不具合を未然に防止することが可能となる。
【００６１】
請求項６に係る発明の刺繍データ販売サーバによれば、請求項４又は５に記載の刺繍データ販売サーバの効果に加え、ダウンロード要求時には、利用者が自分が既にダウンロードした刺繍データをその場で確認できるように、購入済みの刺繍データがダウンロード済みか否かを識別可能に表示するように端末装置に表示用データを送信するので、利用者が記憶違いにより重ねてダウンロードする間違いを防ぐことが可能である。また、販売者はダウンロード回数を制限したり、ダウンロード回数によって購入値段に差をつけるなどのサービスをすることができる。更に、画面上に表示される刺繍データが、既にダウンロード済みであるか否か識別可能に表示されるので、現在のダウンロード状況を容易に確認できるとともに、既にダウンロード済みの刺繍データを再度ダウンロードしてしまったり、購入済みの刺繍データをダウンロードし忘れたりという不具合を未然に防止することが可能となる。
【００６２】
【００６３】
請求項７に係る発明の刺繍データ販売方法によれば、購入時には、購入した刺繍データの購入情報が、購入者の識別情報の下に刺繍データ販売サーバの購入情報記憶手段に記憶され、ダウンロード要求時には、その購入情報記憶手段に記憶された刺繍データの中から指定された刺繍データが刺繍データ販売サーバから端末装置に送信されるので、購入者は、購入後直ちに購入した刺繍データをダウンロードする必要がなく、別の機会に改めてダウンロードすることが可能である。さらに、この刺繍データ販売方法によれば、被縫製媒体を選択し、その被縫製媒体上に複数の刺繍データを配置して刺繍模様のレイアウトをシミュレーションする際に、既に購入した刺繍データと未購入の刺繍データの双方を利用でき、好みの組合わせの刺繍データを用いた刺繍作品が容易に作成できる。また、未購入の刺繍データについてはその場で追加購入が可能である。さらに、刺繍模様のレイアウトをシミュレーションする際に、候補となっている刺繍データを使用した場合に発生する追加購入額が表示されるので、これを参考にして使用する刺繍データを決定することができる。
【００６４】
請求項８に係る発明の刺繍データ販売方法によれば、請求項７に記載の刺繍データ販売方法の効果に加え、ダウンロード要求時に購入情報記憶手段に記憶されたその利用者の購入済みの刺繍データが表示されるので、利用者は自分が既に購入した刺繍データをその場で確認し、間違いなく簡便に欲しい刺繍データのダウンロードを要求することが可能である。また、画面上に表示される刺繍データが購入済みであるか否か識別可能に表示されるので、現在の購入状況を容易に確認できるとともに、既に購入済みの刺繍データを再度購入してしまうという不具合を未然に防止することが可能となる。
【００６５】
請求項９に係る発明の刺繍データ販売方法によれば、請求項７又は８に記載の刺繍データ販売方法の効果に加え、ダウンロード要求時に表示される購入済みの刺繍データがダウンロード済みか否かがすぐにわかるため、利用者は自分がダウンロードした刺繍データを容易に知ることができ、間違いなく簡便に欲しい刺繍データのダウンロードを要求することが可能である。従って、記憶違いにより重ねてダウンロードする間違いが防がれる。また、販売者はダウンロード回数を制限したり、ダウンロード回数によって購入値段に差をつけるなどのサービスをすることができる。更に、画面上に表示される刺繍データが、既にダウンロード済みであるか否か識別可能に表示されるので、現在のダウンロード状況を容易に確認できるとともに、既にダウンロード済みの刺繍データを再度ダウンロードしてしまったり、購入済みの刺繍データをダウンロードし忘れたりという不具合を未然に防止することが可能となる。
【００６６】
【図面の簡単な説明】
【図１】 刺繍データ販売システムの基本構成を示すシステム構成図である。
【図２】 模様データ記憶領域のファイル構成を示す模式図である。
【図３】 購入済データ記憶領域のファイル構成を示す模式図である。
【図４】 刺繍データ購入の際の端末装置側の処理の流れの概略を示すフローチャートである。
【図５】 刺繍データ購入の際の刺繍データ販売サーバ側の処理の流れの概略を示すフローチャートである。
【図６】 刺繍データダウンロードの際の端末装置側の処理の流れの概略を示すフローチャートである。
【図７】 刺繍データダウンロードの際の刺繍データ販売サーバ側の処理の流れの概略を示すフローチャートである。
【図８】 刺繍データ編集の際の端末装置側の処理の流れの概略を示すフローチャートである。
【図９】 刺繍データ編集の際の刺繍データ販売サーバ側の処理の流れの概略を示すフローチャートである。
【図１０】 刺繍データ購入のログイン時の表示画面の例である。
【図１１】 購入可能な刺繍データの一覧表示の表示画面の例である。
【図１２】 購入完了の表示画面の例である。
【図１３】 刺繍データダウンロードのログイン時の表示画面の例である。
【図１４】 ダウンロード可能な購入済刺繍データの一覧表示の表示画面の例である。
【図１５】 被縫製媒体選択の表示画面の例である。
【図１６】 刺繍模様レイアウトの表示画面の例である。
【図１７】 刺繍データの表示用アイコンの例である。
【図１８】 刺繍データの追加購入の表示画面の例である。
【符号の説明】
１ 端末装置
３ 刺繍データ販売サーバ
４ 外部記憶装置
４２ 模様データ記憶領域
４３ 購入済データ記憶領域
４４ 被縫製媒体データ記憶領域
Claims (9)
- 刺繍データ販売サーバと端末装置とをネットワークを介して接続した刺繍データ販売システムにおいて、
前記刺繍データ販売サーバは、
販売用の刺繍データを記憶した刺繍データ記憶手段と、
少なくとも前記刺繍データの販売に関する画面を表示するための画面データを前記端末装置に送信する画面データ送信手段と、
前記端末装置から刺繍データの購入要求情報と購入者の識別情報とを受信する購入要求受信手段と、
当該購入要求受信手段が受信した購入要求情報と購入者の識別情報とに基づいて、購入者の識別情報に対応した刺繍データの購入情報を記憶する購入情報記憶手段と、
前記端末装置から刺繍データのダウンロードを要求するダウンロード要求情報を受信するダウンロード要求情報受信手段と、
当該ダウンロード要求情報受信手段が受信したダウンロード要求情報及び前記購入情報記憶手段に記憶された購入情報に基づいて、ダウンロードを要求された購入済みの刺繍データを前記端末装置に送信する刺繍データ送信手段と、
被縫製媒体の画像データを記憶した被縫製媒体記憶手段と、
当該被縫製媒体記憶手段に記憶された被縫製媒体を選択するための画面データを前記端末装置に送信する被縫製媒体選択画面データ送信手段と、
前記端末装置から被縫製媒体を選択する被縫製媒体選択情報を受信する被縫製媒体選択情報受信手段と、
当該被縫製媒体選択情報受信手段が受信した被縫製媒体選択情報に基づいて選択された被縫製媒体の画像データ上に前記刺繍データ記憶手段に記憶された刺繍データを配置する模様レイアウト画面のデータを前記端末装置に送信する模様レイアウト画面送信手段と、
前記端末装置から被縫製媒体上に配置する刺繍データを選択する配置刺繍データ選択情報を受信する配置刺繍データ選択情報受信手段と、
当該配置刺繍データ選択情報受信手段が受信した刺繍データに関して、前記購入情報記憶手段に記憶された刺繍データの購入情報を参照して、購入済みか否かを判断し、購入済みでない刺繍データに対する追加の購入金額を計算する計算手段と、
当該計算手段が計算した追加の購入金額を画面に表示するためのデータを前記端末装置に送信する追加購入金額画面データ送信手段と
を備え、
前記端末装置は、
前記刺繍データ販売サーバから送信された画面データを受信する画面データ受信手段と、
当該画面データ受信手段が受信した画面データに基づいて画面を表示する画面表示手段と、
当該画面表示手段に表示された刺繍データを購入するための購入要求情報を前記刺繍データ販売サーバに送信する購入要求情報送信手段と、
購入済み刺繍データのダウンロード要求情報を前記刺繍データ販売サーバに送信するダウンロード要求情報送信手段と、
前記刺繍データ送信手段から刺繍データを受信する刺繍データ受信手段と、
当該刺繍データ受信手段が受信した刺繍データを記憶する端末側刺繍データ記憶手段とを備えたことを特徴とする刺繍データ販売システム。 - 前記画面データ送信手段は、前記刺繍データの販売に関する画面データに加え、更に前記刺繍データが購入済みであるか否かを識別可能に表示するための画面データを前記端末装置に送信することを特徴とする請求項１に記載の刺繍データ販売システム。
- 前記画面データ送信手段は、前記刺繍データの販売に関する画面データに加え、更に購入済み刺繍データが既にダウンロード済みであるか否かを識別可能に表示するための画面データを前記端末装置に送信することを特徴とする請求項１又は２に記載の刺繍データ販売システム。
- 端末装置をネットワークを介して接続した刺繍データ販売サーバにおいて、
販売用の刺繍データを記憶した刺繍データ記憶手段と、
少なくとも前記刺繍データの販売に関する画面を表示するための画面データを前記端末装置に送信する画面データ送信手段と、
前記端末装置から刺繍データの購入要求情報と購入者の識別情報とを受信する購入要求受信手段と、
当該購入要求受信手段が受信した購入要求情報と購入者の識別情報とに基づいて、購入者の識別情報に対応した刺繍データの購入情報を記憶する購入情報記憶手段と、
前記端末装置から刺繍データのダウンロードを要求するダウンロード要求情報を受信するダウンロード要求情報受信手段と、
当該ダウンロード要求情報受信手段が受信したダウンロード要求情報及び前記購入情報記憶手段に記憶された購入情報に基づいて、ダウンロードを要求された購入済みの刺繍データを前記端末装置に送信する刺繍データ送信手段と、
被縫製媒体の画像データを記憶した被縫製媒体記憶手段と、
当該被縫製媒体記憶手段に記憶された被縫製媒体を選択するための画面データを前記端末装置に送信する被縫製媒体選択画面データ送信手段と、
前記端末装置から被縫製媒体を選択する被縫製媒体選択情報を受信する被縫製媒体選択情報受信手段と、
当該被縫製媒体選択情報受信手段が受信した被縫製媒体選択情報に基づいて選択された被縫製媒体の画像データ上に前記刺繍データ記憶手段に記憶された刺繍データを配置する模様レイアウト画面のデータを前記端末装置に送信する模様レイアウト画面送信手段と、
前記端末装置から被縫製媒体上に配置する刺繍データを選択する配置刺繍データ選択情報を受信する配置刺繍データ選択情報受信手段と、
当該配置刺繍データ選択情報受信手段が受信した刺繍データに関して、前記購入情報記憶手段に記憶された刺繍データの購入情報を参照して、購入済みか否かを判断し、購入済みでない刺繍データに対する追加の購入金額を計算する計算手段と、
当該計算手段が計算した追加の購入金額を画面に表示するためのデータを前記端末装置に送信する追加購入金額画面データ送信手段と
を備えたことを特徴とする刺繍データ販売サーバ。 - 前記画面データ送信手段は、前記刺繍データの販売に関する画面データに加え、更に前記刺繍データが購入済みであるか否かを識別可能に表示するための画面データを前記端末装置に送信することを特徴とする請求項４に記載の刺繍データ販売サーバ。
- 前記画面データ送信手段は、前記刺繍データの販売に関する画面データに加え、更に購入済み刺繍データが既にダウンロード済みであるか否かを識別可能に表示するための画面データを前記端末装置に送信することを特徴とする請求項４又は５に記載の刺繍データ販売サーバ。
- 刺繍データ販売サーバと端末装置とをネットワークを介して接続して、刺繍データを販売する刺繍データ販売方法において、
前記刺繍データ販売サーバに販売用の刺繍データを記憶する刺繍データ記憶工程と、
少なくとも前記刺繍データの販売に関する画面を表示するための画面データを前記端末装置に送信する画面データ送信工程と、
前記端末装置から刺繍データの購入要求情報と購入者の識別情報とを受信する購入要求受信工程と、
当該購入要求受信工程で受信した購入要求情報と購入者の識別情報とに基づいて、購入者の識別情報に対応した刺繍データの購入情報を記憶する購入情報記憶工程と、
前記端末装置から刺繍データのダウンロードを要求するダウンロード要求情報を受信するダウンロード要求情報受信工程と、
当該ダウンロード要求情報受信工程で受信したダウンロード要求情報及び前記購入情報記憶工程によって記憶された購入情報に基づいて、ダウンロードを要求された購入済みの刺繍データを前記端末装置に送信する刺繍データ送信工程と、
被縫製媒体の画像データを記憶する被縫製媒体データ記憶工程と、
当該被縫製媒体データ記憶工程で記憶された被縫製媒体を選択するための画面データを前記端末装置に送信する被縫製媒体選択画面データ送信工程と、
前記端末装置から被縫製媒体を選択する被縫製媒体選択情報を受信する被縫製媒体選択情報受信工程と、
当該被縫製媒体選択情報受信工程で受信した被縫製媒体選択情報に基づいて選択された被縫製媒体の画像データ上に前記刺繍データ記憶工程で記憶された刺繍データを配置する模様レイアウト画面のデータを前記端末装置に送信する模様レイアウト画面送信工程と、
前記端末装置から被縫製媒体上に配置する刺繍データを選択する配置刺繍データ選択情報を受信する配置刺繍データ選択情報受信工程と、
当該配置刺繍データ選択情報受信工程で受信した刺繍データに関して、前記購入情報記憶工程で記憶された刺繍データの購入情報を参照して、購入済みか否かを判断し、購入済みでない刺繍データに対する追加の購入金額を計算する計算工程と、
当該計算工程で計算した追加の購入金額を画面に表示するためのデータを前記端末装置に送信する追加購入金額画面データ送信工程と
を備えたことを特徴とする刺繍データ販売方法。 - 前記画面データ送信工程は、前記刺繍データの販売に関する画面データに加え、更に前記刺繍データが購入済みか否かを識別可能に表示するため画面データを前記端末装置に送信することを特徴とする請求項７に記載の刺繍データ販売方法。
- 前記画面データ送信工程は、前記刺繍データの販売に関する画面データに加え、更に購入済み刺繍データが既にダウンロード済みであるか否かを識別可能に表示するための画面データを前記端末装置に送信することを特徴とする請求項７又は８に記載の刺繍データ販売方法。
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