JPH1028242A - 有料番組予約購入制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、放送時間帯が異なる互いに同じ
内容の複数の番組であって、視聴するためには視聴前に
テレビ画面上で購入手続きを行う必要がある有料番組の
一つを予約購入する際に、同じ内容の複数の有料番組の
うち、その放送時間帯が、既に予約購入されている番組
の放送時間帯と異なるものを予約購入し易くなる有料番
組予約購入制御装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 選択された有料番組と同じ内容の他の有
料番組のうち、その放送時間帯が、購入手続きが完了し
ている番組の放送時間帯と重複していない有料番組が抽
出された場合には、抽出された有料番組のうちの少なく
とも１つの有料番組に関する情報を表示するとともに、
購入手続きの対象となる番組を表示された有料番組に変
更するか否かの確認入力を促す画面が表示される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、予約購入済のＰ
ＰＶ番組をユーザが選択したときに、選択された番組を
選局する前に当該番組がＰＰＶ番組であることをユーザ
に報知し、ユーザの確認を得てから当該番組を選局する
ことができるテレビ放送システムのユーザ側端末におけ
る有料番組予約購入制御装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】米国で実用化されているＤＳＳ（デジタ
ル衛星放送システム）においては、１５０以上の多数の
チャンネルが用意されており、多数の番組が提供されて
いる。このシステムでは、現在放送されている番組およ
び将来放送される番組の案内情報が本来の番組データと
ともに所定時間間隔で伝送されている。ユーザ側端末
は、番組案内情報に基づいて、番組案内画面（番組案内
表）を表示する機能を備えている。

【０００３】ユーザ側端末には、図８に示すように、受
信された全番組案内情報に対応する全番組案内表Ｅの一
部の番組案内表ｅが番組案内画面として表示される。番
組案内画面には、縦軸をチャンネル番号軸とし、横軸を
時間軸として、複数の番組案内がマトリックス状に表示
される。この例では、番組案内画面には、５つのチャン
ネルに対する番組であって、２時間半分の番組が表示さ
れる。左端には、チャンネル番号が縦に並んで表示され
ている。そして、各チャンネルに対応した行に、そのチ
ャンネルによって放送される各番組の時間帯を示す枠が
表示されており、各枠内にタイトル名（Ａ〜Ｐ）が表示
されている。

【０００４】番組案内画面上には、番組を指定したり、
番組案内画面をスクロールさせたりするためのカーソル
が表示される。このカーソルの移動は、左、右、上、下
の各方向ごとに設けられた４つのカーソル移動キーを操
作することによって行なわれる。上または下方向移動の
ためのカーソル移動キーを操作するごとに、カーソル
は、１チャンネル単位で移動する。また、左または右方
向移動のためのカーソル移動キーを操作するごとに、カ
ーソルは、所定時間単位で移動する。

【０００５】ＤＳＳにおいて提供される番組には、ＤＳ
Ｓへの加入のための料金および基本料金等のシステム利
用料を支払えば無料で見ることができる無料番組と、シ
ステム利用料とは別に課金される有料番組とがある。ま
た、有料番組には、予めチャンネル単位で購入するもの
と、視聴した場合にのみ課金されるもの（ＰＰＶ: pay
per view ) とがある。

【０００６】ＰＰＶ番組を視聴するためには、番組が開
始される前にまたはその番組が放送されているときに、
テレビ画面上で購入手続きを行わなければならない。つ
まり、ＰＰＶ番組の購入を行うには、図８に示す番組案
内表から購入すべきＰＰＶ番組を選択する。すると、購
入手続き画面が表示されるので、その画面の指示にした
がって購入手続きを行う。購入手続きを行ったＰＰＶ番
組を視聴すると、その視聴時間にかかわらず、そのＰＰ
Ｖ番組に対して定められた料金が課金される。なお、Ｐ
ＰＶ番組の購入手続きを行なっても、購入手続きを行な
ったＰＰＶ番組を視聴しなかった場合には、課金されな
い。

【０００７】ＰＰＶ番組の中には、ＮＶＯＤ(Near Vide
o On Demand)番組と呼ばれている番組がある。ＮＶＯＤ
番組とは、図９の番組Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄに示すように、異
なる複数のチャンネルで時間帯を少しずつずらして放送
される互いに同じ内容の複数の番組のそれぞれの番組を
いう。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】ところで、放送時間帯
が重なっている複数のＰＰＶ番組を予約購入することも
可能である。しかしながら、放送時間帯が重なっている
複数のＰＰＶ番組を予約購入することは、できるだけ避
けた方が好ましい。予約購入しようとする番組がＮＶＯ
Ｄ番組である場合に、そのＮＶＯＤ番組の放送時間帯に
重複する他のＰＰＶ番組が既に予約購入されている場合
がある。このような場合には、予約購入しようとするＮ
ＶＯＤ番組と同じ内容の他のＮＶＯＤ番組のうち、その
放送時間帯が、既に予約購入されているＰＰＶ番組の放
送時間帯と異なるものを予約購入することが好ましい。

【０００９】この発明は、放送時間帯が異なる互いに同
じ内容の複数の番組であって、視聴するためには視聴前
にテレビ画面上で購入手続きを行う必要がある有料番組
の一つを予約購入する際に、同じ内容の複数の有料番組
のうち、その放送時間帯が、既に予約購入されている番
組の放送時間帯と異なるものを予約購入し易くなる有料
番組予約購入制御装置を提供することを目的とする。

【００１０】この発明は、異なる複数のチャンネルで時
間帯を少しずつずらして放送される互いに同じ内容の複
数の番組であって、視聴するためには視聴前にテレビ画
面上で購入手続きを行う必要がある有料番組の一つを予
約購入する際に、同じ内容の複数の有料番組のうち、そ
の放送時間帯が、既に予約購入されている番組の放送時
間帯と異なるものを予約購入し易くなる有料番組予約購
入制御装置を提供することを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】この発明による第１の有
料番組予約購入制御装置は、放送番組の中に、放送時間
帯が異なる互いに同じ内容の複数の番組であって、視聴
するためには視聴前にテレビ画面上で購入手続きを行う
必要がある有料番組が含まれているテレビ放送システム
における有料番組予約購入制御装置において、購入手続
きが行なわれていない上記有料番組の１つがユーザによ
って選択されたときに、選択された有料番組と、放送時
間帯が重複しておりかつ既に購入手続きが完了している
他の番組が存在するか否かを判定する判定手段、上記選
択された有料番組と、放送時間帯が重複しておりかつ既
に購入手続きが完了している他の番組が存在する場合に
は、上記選択された有料番組と同じ内容の他の有料番組
のうち、その放送時間帯が、購入手続きが完了している
番組の放送時間帯と重複していない有料番組を検索する
検索手段、上記選択された有料番組と同じ内容の他の有
料番組のうち、その放送時間帯が、購入手続きが完了し
ている番組の放送時間帯と重複していない有料番組が抽
出された場合には、抽出された有料番組のうちの少なく
とも１つの有料番組に関する情報を表示するとともに、
購入手続きの対象となる番組を、表示された有料番組に
変更するか否かの確認入力を促す画面を表示器に表示す
る表示手段、ならびに上記表示された有料番組に購入対
象番組を変更する旨の確認入力があったときに、上記確
認入力によって指定された有料番組に対する購入手続き
のための処理を実行する処理実行手段を備えていること
を特徴とする。

【００１２】この発明による第１の有料番組予約購入制
御装置によれば、放送時間帯が異なる互いに同じ内容の
複数の番組であって、視聴するためには視聴前にテレビ
画面上で購入手続きを行う必要がある有料番組の一つを
予約購入する際に、同じ内容の複数の有料番組のうち、
その放送時間帯が、既に予約購入されている番組の放送
時間帯と異なるものを予約購入し易くなる。

【００１３】この発明による第２の有料番組予約購入制
御装置は、放送番組の中に異なる複数のチャンネルで時
間帯を少しずつずらして放送される互いに同じ内容の複
数の番組であって、視聴するためには視聴前にテレビ画
面上で購入手続きを行う必要がある有料番組が含まれて
いるテレビ放送システムにおける有料番組予約購入制御
装置において、購入手続きが行なわれていない上記有料
番組の１つがユーザによって選択されたときに、選択さ
れた有料番組と、放送時間帯が重複しておりかつ既に購
入手続きが完了している他の番組が存在するか否かを判
定する判定手段、上記選択された有料番組と、放送時間
帯が重複しておりかつ既に購入手続きが完了している他
の番組が存在する場合には、上記選択された有料番組と
同じ内容の他の有料番組のうち、その放送時間帯が、購
入手続きが完了している番組の放送時間帯と重複してい
ない有料番組を検索する検索手段、上記選択された有料
番組と同じ内容の他の有料番組のうち、その放送時間帯
が、購入手続きが完了している番組の放送時間帯と重複
していない有料番組が抽出された場合には、抽出された
有料番組のうちの少なくとも１つの有料番組に関する情
報を表示するとともに、購入手続きの対象となる番組
を、表示された有料番組に変更するか否かの確認入力を
促す画面を表示器に表示する表示手段、ならびに上記表
示された有料番組に購入対象番組を変更する旨の確認入
力があったときに、上記確認入力によって指定された有
料番組に対する購入手続きのための処理を実行する処理
実行手段を備えていることを特徴とする。

【００１４】この発明による第２の有料番組予約購入制
御装置によれば、異なる複数のチャンネルで時間帯を少
しずつずらして放送される互いに同じ内容の複数の番組
であって、視聴するためには視聴前にテレビ画面上で購
入手続きを行う必要がある有料番組の一つを予約購入す
る際に、同じ内容の複数の有料番組のうち、その放送時
間帯が、既に予約購入されている番組の放送時間帯と異
なるものを予約購入し易くなる。

【００１５】上記第１または第２の有料番組予約購入制
御装置において、上記表示手段としては、たとえば、上
記選択された有料番組と同じ内容の他の有料番組のう
ち、その放送時間帯が、購入手続きが完了している番組
の放送時間帯と重複していない複数の有料番組が抽出さ
れた場合には、抽出された有料番組のうち放送開始時刻
が現在時刻に最も近い有料番組に関する情報を表示する
とともに、購入手続きの対象となる番組を、表示された
１つの有料番組に変更するか否かの確認入力を促す画面
を表示するものが用いられる。

【００１６】上記第１または第２の有料番組予約購入制
御装置において、上記表示手段としては、たとえば、上
記選択された有料番組と同じ内容の他の有料番組のう
ち、その放送時間帯が、購入手続きが完了している番組
の放送時間帯と重複していない複数の有料番組が抽出さ
れた場合には、抽出された全ての有料番組に関する情報
を表示するとともに、購入手続きの対象となる番組を表
示された複数の有料番組のうちの一つに変更するかある
いは購入手続きの対象となる番組を変更しないかの確認
入力を促す画面を表示器に表示するものが用いられる。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
を米国で実用化されているＤＳＳ（ディジタル衛星放送
システム）に適用した場合の実施の形態について説明す
る。

【００１８】〔１〕ユーザ側端末の構成の説明

【００１９】図１は、ユーザ側端末の構成を示してい
る。

【００２０】ユーザ側端末としては、テレビジョン受像
機と番組案内表示制御装置とが組み合わされたもの、ま
たは番組案内表示制御回路が組み込まれたテレビジョン
受像機が用いられる。ユーザ側端末は、ユーザ側端末全
体を制御するためのＣＰＵ６を備えている。ＣＰＵ６
は、そのプログラムおよび必要なデータを記憶する記憶
装置９を備えている。ＣＰＵ６には、リモートコントロ
ーラ等からなる操作部５が接続されている。ＣＰＵ６
は、操作部５によって選択された番組を表示するために
チューナ２を制御するとともに番組案内画像を生成する
ための番組案内画像生成回路４を制御する。

【００２１】入力端子１には、図示しないパラボラアン
テナからの高周波信号が入力される。入力端子１に入力
された信号はチューナ２に送られる。チューナでは、周
波数変換、ＱＰＳＫ復調等の処理が行なわれ、ディジタ
ル映像信号のストリームが生成される。チューナ２の出
力は、映像処理回路３に送られる。

【００２２】映像処理回路３では、チューナ２から出力
されたストリームがＭＰＥＧデコードされ、ＣＲＴ等の
表示器８に表示するためのアナログ映像信号、たとえば
ＮＴＳＣ信号が生成される。この映像信号がマルチプレ
クサ７を介して表示器８に送られることにより、表示器
８上に表示される。

【００２３】さらに、映像処理回路３は、チューナ２の
出力から番組案内情報および現在時刻を表す時刻情報を
抽出して、ＣＰＵ６に供給する。ＣＰＵ６に供給された
番組案内情報および時刻情報は、記憶装置９に記憶され
る。記憶装置９には、さらに、メニュー画面等の各種設
定画面を表示させるための設定画面情報が予め記憶され
ているとともに、購入されたＰＰＶ番組に関する情報、
視聴されたＰＰＶ番組に関する情報等が記憶される。

【００２４】番組案内画像生成回路４は、表示メモリ
（図示略）を備えている。番組案内画像生成回路４で
は、記憶装置９に記憶されている設定画面情報、番組案
内情報等に基づいて、各種設定画像および番組案内画像
が表示メモリ上に作成される。そして、表示メモリ上に
作成された画像が逐次読み出され、マルチプレクサ７を
介して表示器８に送られることにより、表示器８上に表
示される。マルチプレクサ７は、ＣＰＵ６からの制御信
号に基づいて、映像処理回路３の出力および番組案内画
像生成回路４の出力のうちの一方を選択して表示器８に
供給する。

【００２５】操作部５には、メニュー画面を表示させる
ためのメニューキー１１、カーソルを左右方向および上
下方向に移動させるための４つのカーソル移動キー１２
Ｌ、１２Ｒ、１２Ｕ、１２Ｄ、選択入力を行なうための
セレクトキー１３、チャンネルを上方向または下方向に
変更するためのチャンネルＵＰ／ＤＯＷＮキー１４Ｕ、
１４Ｄ等が設けられている。

【００２６】ユーザは、番組案内画面を見たい場合に
は、メニューキー１１を操作することによってメニュー
画面を表示させた後、カーソル移動キー１２Ｌ、１２
Ｒ、１２Ｕ、１２Ｄおよびセレクトキー１３を操作する
ことによって、番組案内表示モードを選択すればよい。

【００２７】〔２〕番組案内画面の表示処理についての
説明

【００２８】番組案内画面を表示させるための処理につ
いて説明する。ユーザ側端末に送られてくる番組案内情
報には、たとえば、現在時刻から２４時間先の時刻まで
の、全チャンネルに対する各番組の案内情報が含まれて
いる。１番組の番組案内情報は、タイトル名、ＰＰＶ番
組である場合にはその料金（レーティング）、カテゴリ
ー（スポーツ、音楽、ドラマ、ニュース等）、開始およ
び終了時刻等から構成されている。

【００２９】ＣＰＵ６は、全チャンネルに対する各番組
の案内情報を、図８の上側に示すように、縦方向がチャ
ンネル番号であり、横方向が時間である２次元の配列情
報とみなして、チャンネル番号と時刻を示すスロット番
号とを用いてアクセスできるようなインデックステーブ
ルを生成する。スロット番号は、たとえば、３０分単位
ごとに付けられた番号である。なお、図８の上側に示さ
れた全番組案内情報に対応する２次元配列の領域Ｅを、
全番組案内領域ということにする。

【００３０】番組案内表示が操作部５によって選択され
た場合には、直前に選択されていたチャンネル番号と現
在時刻とインデックステーブルとに基づいて、ＣＰＵ６
は、図２に示すような表示テーブルを生成する。図２に
おいて、最も左の１列を除く領域内の各小領域（以下、
セルという）に、番組案内表示情報が格納される。した
がって、この例では、５チャンネル×５セル（２時間半
に相当する）分の番組案内に対応する表示テーブルが作
成される。最も左側の１列の各セルには、チャンネル番
号（絶対的なチャンネル番号）またはそのチャンネル番
号に対応する局名のデータが格納される。

【００３１】図２において、各セル毎にインデックスと
して記載された（ｘ，ｙ）のｘは、チャンネル相対番号
（表示テーブル内の各セル間での相対的なチャンネル番
号であり、絶対的なチャンネル番号ではない）を示し、
ｙはスロット相対番号（表示テーブル内の各セル間での
相対的なスロット番号であり、絶対的なスロット番号で
はない）を示している。最上段の左から２つ目のセルＳ
ｏを基準セルということにする。基準セルＳｏには、直
前に選択されていたチャンネル番号と現在時刻に対応す
る番組案内表示情報が格納される。

【００３２】各セルに格納される番組案内表示情報は、
タイトル名、専有セル数、レーティング、購入済か否か
を表す情報、カテゴリー等からなる。専有セル数とは、
当該セルから当該番組が終了するセルまでに含まれてい
るセル数をいう。したがって、当該セルで当該番組が終
了する場合には、専有セル数は１となる。このように作
成された表示テーブルに基づいて、番組案内画像生成回
路４は、図８に下側に示すような番組案内画面に対応す
る画像を表示メモリ上に生成する。そして、表示メモリ
上に生成された画像が表示器８に送られることにより、
図８に下側に示すような番組案内画面が表示器８に表示
される。

【００３３】図３は、ＣＰＵ６および番組案内画像生成
回路４によって実行される番組案内画面の表示処理の手
順を示している。

【００３４】番組案内が操作部５によって選択される
と、直前に選択されていたチャンネル番号および現在時
刻が読み込まれ、全番組案内領域Ｅ（図８参照）から基
準セルが設定される（ステップ１）。

【００３５】設定された基準セルとインデックステーブ
ルとに基づいて、図２の表示テーブルが作成される（ス
テップ２）。

【００３６】この表示テーブル内の情報がＣＰＵ６から
番組案内画像生成回路４に送られる。番組案内画像生成
回路４では、送られてきた情報に基づいて、番組案内画
像生成処理が行なわれる（ステップ３）。つまり、番組
案内画像が表示メモリ上に生成される。表示メモリ上に
生成された番組案内画像が逐次読み出されて表示器８に
送られることにより、表示器８に番組案内画面が表示さ
れる。この後、キー入力待ち状態となる。

【００３７】セレクトキー１３によるセレクトキー入力
があった場合には（ステップ４でＹＥＳ）、番組選択、
番組予約等の所定の選択処理が実行される。この選択処
理の詳細については、後述する。

【００３８】カーソル移動キー１２Ｌ、１２Ｒ、１２
Ｕ、１２Ｄによるカーソルキー入力があったときには
（ステップ５でＹＥＳ）、操作されたカーソル移動キー
１２Ｌ、１２Ｒ、１２Ｕ、１２Ｄに応じて、ステップ
６、７、８または９の処理が行なわれる。

【００３９】つまり、操作されたキーが左移動キー１２
Ｌである場合には、ステップ６に進み、全番組案内領域
Ｅの左端から左方向への移動が指令されたか否かが判定
される。操作されたキーが右移動キー１２Ｒである場合
には、ステップ７に進み、全番組案内領域Ｅの右端から
右方向への移動が指令されたか否かが判定される。操作
されたキーが上移動キー１２Ｕである場合には、ステッ
プ８に進み、全番組案内領域Ｅの上端から上方向への移
動が指令されたか否かが判定される。操作されたキーが
下移動キー１２Ｄである場合には、ステップ９に進み、
全番組案内領域Ｅの下端から下方向への移動が指令され
たか否かが判定される。

【００４０】全番組案内領域Ｅの左端から左方向への移
動が指令された場合（ステップ６でＹＥＳ）、全番組案
内領域Ｅの右端から右方向への移動が指令された場合
（ステップ７でＹＥＳ）、全番組案内領域Ｅの上端から
上方向への移動が指令された場合（ステップ８でＹＥ
Ｓ）または全番組案内領域Ｅの下端から下方向への移動
が指令された場合（ステップ９でＹＥＳ）には、すなわ
ち、全番組案内領域Ｅの外側への移動指令である場合に
は、カーソルを移動させることができないので、ステッ
プ４に戻りキー入力待ち状態となる。

【００４１】カーソルキー入力によるカーソル移動指令
が、全番組案内領域内での移動指令である場合には、カ
ーソルの移動先の位置が算出される（ステップ１０）。
カーソル移動指令が左右方向の移動指令である場合に
は、移動量を左右方向の１セル分（１スロット分）とし
て、カーソルの移動先の位置が算出される。カーソル移
動指令が上下方向の移動指令の場合には、移動量を上下
方向の１セル分（１スロット分）として、カーソルの移
動先の位置が算出される。そして、カーソル移動先の位
置が、表示器８に表示されている番組案内画面内か否か
が判定される（ステップ１１）。

【００４２】カーソル移動先の位置が、表示器８に表示
されている番組案内画面内である場合には、カーソルが
移動先の位置に表示されるように、表示メモリ内のカー
ソル画像が移動せしめられる（ステップ１２）。

【００４３】カーソル移動先の位置が、表示器８に表示
されている番組案内画面の外側である場合には、番組案
内画面を変更（スクロール）させるために、基準セルの
変更処理が行なわれる（ステップ１３）。この基準セル
の変更処理においては、全番組案内領域Ｅのうち、現在
の基準セルに対してカーソル移動方向にカーソル移動量
だけ離れた位置が新たな基準セルとされる。基準セルの
変更処理によって新たな基準セルが設定されると、ステ
ップ２に戻る。したがって、新たに設定された基準セル
に基づいて、図２の表示テーブルが作成され、新たな番
組案内画面が表示器８に表示される。つまり、番組案内
画面が更新される。

【００４４】〔３〕図３の選択処理についての説明。

【００４５】図４は、図３のステップ４でセレクトキー
１３によるセレクトキー入力があったときに行なわれる
選択処理の手順を示している。

【００４６】まず、選択された番組（以下、指定番組と
いう）がＰＰＶ番組か否かが判定される（ステップ２
１）。指定番組がＰＰＶ番組でない場合には、指定番組
が現在放送中の番組か否かが判定される（ステップ２
２）。指定番組が現在放送中の番組である場合には、指
定番組が選局される（ステップ２３）。これにより、指
定番組が表示器８上で放映される。指定番組が現在放送
中の番組でない場合には、指定番組の内容説明画像が表
示器８にオーバラップ表示された後（ステップ２４）、
ステップ４に戻る。つまり、番組案内画面に戻る。

【００４７】指定番組がＰＰＶ番組である場合には、当
該ＰＰＶ番組に対する購入手続きが済んでいるか否かが
判定される（ステップ２５）。

【００４８】選択されたＰＰＶ番組に対する購入手続き
が済んでいない場合には、選択されたＰＰＶ番組の放送
時間帯が、購入手続きが済んでいるＰＰＶ番組の放送時
間時間帯と重複しているか否かが判定される（ステップ
２６）。

【００４９】選択されたＰＰＶ番組の放送時間帯が、購
入手続きが済んでいる他の番組の放送時間帯と重複して
いない場合には、購入手続き画面が表示器８に表示され
る（ステップ２７）。購入手続き画面において購入手続
きが行なわれると（ステップ２８）、その旨が記憶され
た後（ステップ２９）、指定番組が現在放送中の番組で
あるか否かが判定される（ステップ３０）。

【００５０】指定番組が現在放送中の番組である場合に
は、指定番組が選局される（ステップ３１）。これによ
り、指定番組が表示器８上で放映される。指定番組が現
在放送中の番組でない場合には、指定番組の内容説明画
像が表示器８にオーバラップ表示された後（ステップ３
２）、ステップ４に戻る。つまり、番組案内画面に戻
る。

【００５１】上記ステップ２８において、購入手続きが
行なわれなかった場合には、つまり、購入手続きが拒否
された場合には、ステップ４に戻る。つまり、番組案内
画面に戻る。

【００５２】上記ステップ２６において、指定番組（Ｐ
ＰＶ番組）の放送時間帯が、購入手続きが済んでいるＰ
ＰＶ番組の放送時間帯と重複している場合には、指定番
組がＮＶＯＤ番組であるか否かが判定される（ステップ
３３）。

【００５３】指定番組がＮＶＯＤ番組でない場合には、
第１警告メッセージ画面が表示器８に表示される（ステ
ップ３４）。

【００５４】この第１警告メッセージ画面の一例が図５
に示されている。図５の例では、第１警告メッセージ画
面は、「同じ時間帯ですでに番組が予約されています。
選択した番組を予約しますか。」というメッセージと、
選択した番組を予約購入する場合にオンされるＹＥＳボ
タン２１と、選択した番組を予約購入しない場合にオン
されるＮＯボタン２２とを含んでいる。

【００５５】第１警告メッセージ画面上のＹＥＳボタン
２１がオンされると（ステップ３５でＹＥＳ）、ステッ
プ２７に移行し、購入手続き画面が表示器８に表示され
る。そして、ステップ２７以降の処理が実行される。

【００５６】第１警告メッセージ画面上のＮＯボタン２
２がオンされると（ステップ３５でＮＯ）、ステップ４
に戻る。つまり、番組案内画面に戻る。

【００５７】上記ステップ３３において、指定番組がＮ
ＶＯＤ番組であると判定された場合には、指定番組（Ｎ
ＶＯＤ番組）と同一内容の他のＮＶＯＤ番組のうち、そ
の放送時間帯が、購入手続きが済んでいるＰＰＶ番組の
放送時間帯と重複しない番組を検索するための検索処理
が行なわれる（ステップ３６）。

【００５８】指定番組と同一内容の他のＮＶＯＤ番組の
うち、その放送時間帯が、購入手続きが済んでいるＰＰ
Ｖ番組の放送時間帯と重複しない番組が抽出されなかっ
た場合には（ステップ３７でＮＯ）、ステップ３４に移
行し、第１警告メッセージ画面が表示器８に表示され
る。そして、ステップ３４以降の処理が実行される。

【００５９】指定番組と同一内容の他のＮＶＯＤ番組の
うち、その放送時間帯が、購入手続きが済んでいるＰＰ
Ｖ番組の放送時間帯と重複しない番組が抽出された場合
には（ステップ３７でＹＥＳ）、第２警告メッセージ画
面が表示される（ステップ３８）。

【００６０】この第２警告メッセージ画面の一例が図６
に示されている。図６の例では、第２警告メッセージ画
面は、「同じ時間帯ですでに番組が予約されています。
同じ内容の番組が以下の時間帯でも放送されます。予約
を変更しますか？」というメッセージと、ステップ３６
による検索処理によって抽出されたＮＶＯＤ番組のう
ち、放送開始時刻が現在時刻に最も近い番組の放送時間
帯を示す情報と、予約を表示されている放送時間帯の番
組に変更する場合にオンされるＹＥＳボタン３１と、予
約を表示されている放送時間帯の番組に変更しない場合
にオンされるＮＯボタン３２とを含んでいる。

【００６１】たとえば、図７において、番組Ａ、Ｂ、Ｃ
およびＤが同一内容のＮＶＯＤ番組であっていずれに対
しても購入手続きが行なわれていないとする。また、番
組ＡおよびＢと放送時間帯が重複するＰＰＶ番組Ｅに対
しては、購入手続きが済んでいるものとする。このよう
な状態において、ＮＶＯＤ番組Ａが選択された場合に
は、ステップ３６の検索処理によって、ＮＶＯＤ番組Ｃ
およびＤが抽出される。第２警告メッセージ画面には、
ＮＶＯＤ番組ＣおよびＤのうち、放送開示時刻が現在時
刻に近い番組Ｃの放送時間帯「１０：００〜１１：３
０」が表示される。

【００６２】第２警告メッセージ画面上のＮＯボタン３
２がオンされると（ステップ３９でＮＯ）、ステップ２
７に移行し、購入手続き画面が表示器８に表示される。
そして、ステップ２７以降の処理が実行される。

【００６３】第２警告メッセージ画面上のＹＥＳボタン
３１がオンされると（ステップ３５でＹＥＳ）、指定番
組に関する情報が第２警告メッセージ画面に放送時間帯
が表示された番組に関する情報に変更せしめられる（ス
テップ４０）。この後、ステップ２７に移行し、購入手
続き画面が表示器８に表示される。この場合、表示器８
に表示される購入手続き画面は、第２警告メッセージ画
面に放送時間帯が表示された番組に対する購入手続き画
面である。そして、ステップ２７以降の処理が実行され
る。

【００６４】なお、ステップ３６の検索処理によって、
指定番組と同一内容の他のＮＶＯＤ番組のうち、その放
送時間帯が、購入手続きが済んでいるＰＰＶ番組の放送
時間帯と重複しない複数の番組が抽出された場合には、
抽出された全ての番組に関する情報を第２警告メッセー
ジにおいて表示するとともに表示された複数の番組情報
のいずれを指定番組に変更するかを入力するめの選択ボ
タンを第２警告メッセージにおいて表示するようにして
もよい。

【００６５】ところで、上述したように、番組案内画面
からカーソル指定してセレクトキー１３をオンすること
により番組を指定できる他、ある番組を視聴している場
合に、チャンネルＵＰ／ＤＯＷＮキー１４Ｕまたは１４
Ｄを操作することによって、番組を選択することができ
る。

【００６６】なお、ある番組を視聴している場合にチャ
ンネルＵＰ／ＤＯＷＮキー１４Ｕ、１４Ｄによって番組
が切り替えられた場合にも、この発明を適用することが
できることはいうまでもない。つまり、チャンネルＵＰ
／ＤＯＷＮキー１４Ｕ、１４Ｄによって指定された番組
が購入手続きが行なわれていないＮＶＯＤ番組であり、
指定されたＮＶＯＤ番組の放送時間帯が、購入手続きが
済んでいるＰＰＶ番組の放送時間帯と重複しており、指
定されたＮＶＯＤ番組と同一内容の他のＮＶＯＤ番組の
うち、その放送時間帯が、購入手続きが済んでいるＰＰ
Ｖ番組の放送時間帯と重複しない番組が抽出された場合
に、上記第２警告メッセージ画面を表示するようにして
もよい。

【００６７】上記実施の形態によれば、ＮＶＯＤ番組の
一つを予約購入する際に、同じ内容の複数のＮＶＯＤ番
組のうち、その放送時間帯が、既に予約購入されている
ＰＰＶ番組の放送時間帯と異なるものを予約購入し易く
なる。

【００６８】

【発明の効果】この発明によれば、放送時間帯が異なる
互いに同じ内容の複数の番組であって、視聴するために
は視聴前にテレビ画面上で購入手続きを行う必要がある
有料番組の一つを予約購入する際に、同じ内容の複数の
有料番組のうち、その放送時間帯が、既に予約購入され
ている番組の放送時間帯と異なるものを予約購入し易く
なる。

【００６９】この発明によれば、異なる複数のチャンネ
ルで時間帯を少しずつずらして放送される互いに同じ内
容の複数の番組であって、視聴するためには視聴前にテ
レビ画面上で購入手続きを行う必要がある有料番組の一
つを予約購入する際に、同じ内容の複数の有料番組のう
ち、その放送時間帯が、既に予約購入されている番組の
放送時間帯と異なるものを予約購入し易くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ユーザ側端末の構成を示すブロック図である。

【図２】表示テーブルを示す模式図である。

【図３】番組案内画面の表示処理手順の一部を示すフロ
ーチャートである。

【図４】図３の選択処理の詳細な手順を示すフローチャ
ートである。

【図５】第１警告メッセージ画面を示す模式図である。

【図６】第２警告メッセージ画面を示す模式図である。

【図７】第２警告メッセージ画面に放送時間帯が表示さ
れる番組が、どのように選択されるかを説明するための
模式図である。

【図８】ＤＳＳにおいて、ユーザ側端末に表示される番
組案内画面を示す模式図である。

【図９】ＮＶＯＤ番組を説明するための模式図である。

【符号の説明】

２ チューナ ３ 映像処理回路 ４ 番組案内画像生成回路 ５ 操作部 ６ ＣＰＵ ７ マルチプレクサ ８ 表示器 ９ 記憶装置

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 放送番組の中に、放送時間帯が異なる互
   いに同じ内容の複数の番組であって、視聴するためには
   視聴前にテレビ画面上で購入手続きを行う必要がある有
   料番組が含まれているテレビ放送システムにおける有料
   番組予約購入制御装置において、 購入手続きが行なわれていない上記有料番組の１つがユ
   ーザによって選択されたときに、選択された有料番組
   と、放送時間帯が重複しておりかつ既に購入手続きが完
   了している他の番組が存在するか否かを判定する判定手
   段、 上記選択された有料番組と、放送時間帯が重複しており
   かつ既に購入手続きが完了している他の番組が存在する
   場合には、上記選択された有料番組と同じ内容の他の有
   料番組のうち、その放送時間帯が、購入手続きが完了し
   ている番組の放送時間帯と重複していない有料番組を検
   索する検索手段、 上記選択された有料番組と同じ内容の他の有料番組のう
   ち、その放送時間帯が、購入手続きが完了している番組
   の放送時間帯と重複していない有料番組が抽出された場
   合には、抽出された有料番組のうちの少なくとも１つの
   有料番組に関する情報を表示するとともに、購入手続き
   の対象となる番組を、表示された有料番組に変更するか
   否かの確認入力を促す画面を表示器に表示する表示手
   段、ならびに上記表示された有料番組に購入対象番組を
   変更する旨の確認入力があったときに、上記確認入力に
   よって指定された有料番組に対する購入手続きのための
   処理を実行する処理実行手段、 を備えていることを特徴とする有料番組予約購入制御装
   置。
2. 【請求項２】 放送番組の中に異なる複数のチャンネル
   で時間帯を少しずつずらして放送される互いに同じ内容
   の複数の番組であって、視聴するためには視聴前にテレ
   ビ画面上で購入手続きを行う必要がある有料番組が含ま
   れているテレビ放送システムにおける有料番組予約購入
   制御装置において、 購入手続きが行なわれていない上記有料番組の１つがユ
   ーザによって選択されたときに、選択された有料番組
   と、放送時間帯が重複しておりかつ既に購入手続きが完
   了している他の番組が存在するか否かを判定する判定手
   段、 上記選択された有料番組と、放送時間帯が重複しており
   かつ既に購入手続きが完了している他の番組が存在する
   場合には、上記選択された有料番組と同じ内容の他の有
   料番組のうち、その放送時間帯が、購入手続きが完了し
   ている番組の放送時間帯と重複していない有料番組を検
   索する検索手段、 上記選択された有料番組と同じ内容の他の有料番組のう
   ち、その放送時間帯が、購入手続きが完了している番組
   の放送時間帯と重複していない有料番組が抽出された場
   合には、抽出された有料番組のうちの少なくとも１つの
   有料番組に関する情報を表示するとともに、購入手続き
   の対象となる番組を、表示された有料番組に変更するか
   否かの確認入力を促す画面を表示器に表示する表示手
   段、ならびに上記表示された有料番組に購入対象番組を
   変更する旨の確認入力があったときに、上記確認入力に
   よって指定された有料番組に対する購入手続きのための
   処理を実行する処理実行手段、 を備えていることを特徴とする有料番組予約購入制御装
   置。
3. 【請求項３】 上記表示手段は、上記選択された有料番
   組と同じ内容の他の有料番組のうち、その放送時間帯
   が、購入手続きが完了している番組の放送時間帯と重複
   していない複数の有料番組が抽出された場合には、抽出
   された有料番組のうち放送開始時刻が現在時刻に最も近
   い有料番組に関する情報を表示するとともに、購入手続
   きの対象となる番組を、表示された１つの有料番組に変
   更するか否かの確認入力を促す画面を表示するものであ
   る請求項１および２のいずれかに記載の有料番組予約購
   入制御装置。
4. 【請求項４】 上記表示手段は、上記選択された有料番
   組と同じ内容の他の有料番組のうち、その放送時間帯
   が、購入手続きが完了している番組の放送時間帯と重複
   していない複数の有料番組が抽出された場合には、抽出
   された全ての有料番組に関する情報を表示するととも
   に、購入手続きの対象となる番組を表示された複数の有
   料番組のうちの一つに変更するかあるいは購入手続きの
   対象となる番組を変更しないかの確認入力を促す画面を
   表示器に表示するものである請求項１および２のいずれ
   かに記載の有料番組予約購入制御装置。