JP3568329B2 - 番組案内表示制御装置およびテレビジョン受像機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、番組案内表示制御装置およびテレビジョン受像機に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタル衛星放送システムにおいては、たとえば、150以上の多数のチャンネルが用意されており、多数の番組が提供されている。このシステムでは、現在放送されている番組および将来放送される番組の案内情報が本来の番組データとともに所定時間間隔で伝送されている。ユーザ側端末は、番組案内情報に基づいて、番組案内画面(番組案内表)を表示する機能を備えている。
【0003】
ユーザ側端末には、図11に示すように、受信された全番組案内情報に対応する全番組案内表Eの一部の番組案内表eが番組案内画面として表示される。番組案内画面には、縦軸をチャンネル番号軸とし、横軸を時間軸として、複数の番組案内がマトリックス状に表示される。この例では、番組案内画面には、5つのチャンネルに対する番組であって、2時間半分の番組が表示される。左端には、チャンネル番号が縦に並んで表示されている。そして、各チャンネルに対応した行に、そのチャンネルによって放送される各番組の時間帯を示す枠が表示されており、各枠内にタイトル名(A〜P)が表示されている。
【0004】
番組案内画面上には、番組を指定したり、番組案内画面をスクロールさせたりするためのカーソルが表示される。このカーソルの移動は、左、右、上、下の各方向ごとに設けられた4つのカーソル移動キーを操作することによって行なわれる。上または下方向移動のためのカーソル移動キーを操作するごとに、カーソルは、1チャンネル単位で移動する。また、左または右方向移動のためのカーソル移動キーを操作するごとに、カーソルは、所定時間単位で移動する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、番組案内画面に表示される番組案内を、ユーザの好みに応じて限定することができれば便利である。そこで、番組案内画面に表示される番組案内のカテゴリーを限定したり、番組案内画面に表示される番組案内のチャンネルを限定したりする機能をユーザ側端末に持たせることが考えられる。
【0006】
さらに、このような番組案内に対する限定条件の設定を複数のユーザごとに行なっておき、状況に応じていずれかのユーザに対して設定された限定条件を有効とさせる機能をユーザ側端末に持たせることが考えられる。
【0007】
しかしながら、ユーザ側端末を利用するユーザによっては、このような限定条件設定を一人のユーザに対してのみ行なえば十分である場合もある。そこで、限定条件設定を一人のユーザに対してのみ行なえるシングルユーザモードと、限定条件設定を複数のユーザに対して行なえるマルチユーザモードとを、選択的に切り替えるようにすることが考えられる。
【0008】
このように、限定条件設定に対するユーザモードとして、シングルユーザモードとマルチユーザモードとが設定可能である場合において、ユーザモードが切り替えられた場合に、それまで設定されていたユーザモードにおいて既に設定されている限定条件を、変更後のユーザモードにおいても利用できれば便利である。
【0009】
たとえば、シングルモードからマルチユーザモードにユーザモードが切り替えられた場合には、シングルモードにおいて設定されていた限定条件を、マルチユーザモードにおいて1つのユーザに対する限定条件としてそのまま設定したい場合もある。また、マルチユーザモードからシングルユーザモードにユーザモードが切り替えられた場合には、マルチユーザモードにおいていずれかのユーザに対して設定されていた限定条件を、シングルモードにおいてそのまま設定した場合もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、ユーザモードが切り替えられた場合に、それまで設定されていたユーザモードにおいて既に設定されている限定条件を、変更後のユーザモードにおいても利用することができる番組案内表示制御装置およびテレビジョン受像機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明による番組案内表示制御装置は、縦軸および横軸の一方をチャンネル番号軸とし、他方を時間軸として、複数の番組案内を表示装置にマトリックス状に表示する番組案内表示制御装置において、表示される番組案内に対する限定条件を1つのユーザに対してのみ設定できるシングルユーザモードと、表示される番組案内に対する限定条件を複数のユーザに対してユーザ毎に個別に設定できるマルチユーザモードとの間で、ユーザモードを切り替えるユーザモード切替え手段、ユーザモード切替え手段によって、ユーザモードがシングルユーザモードからマルチユーザモードに切り替えられたときに、操作者からの指令に基づいて、シングルユーザモード時において設定されていた限定条件を、マルチユーザモードにおける複数のユーザのうち、少なくとも1つのユーザに対する限定条件として記憶させる第1コピー手段、ならびにユーザモード切替え手段によって、ユーザモードがマルチユーザモードからシングルユーザモードに切り替えられたときに、操作者からの指令に基づいて、マルチユーザモード時において所定のユーザに対して設定されていた限定条件を、シングルモードにおけるユーザに対する限定条件として記憶させる第2コピー手段を備えていることを特徴とする。
【0012】
表示される番組案内に対する限定条件は、たとえば、カテゴリーに関するものである。表示される番組案内に対する限定条件は、たとえば、チャンネル番号にに関するものである。
【0013】
この発明によるテレビジョン受像機は、上記番組案内表示制御装置を備えていることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明をディジタル衛星放送システムに適用した場合の実施の形態について説明する。
【0015】
ディジタル衛星放送システムにおいて提供される番組には、ディジタル衛星放送システムへの加入のための料金および基本料金等のシステム利用料を支払えば無料で見ることができる無料番組と、システム利用料とは別に課金される有料番組とがある。また、有料番組には、予めチャンネル単位で購入するものと、視聴した場合にのみ課金されるもの(PPV: pay per view ) とがある。PPV番組を視聴するためには、番組が開始される前にまたはその番組が放送されているときに、テレビ画面上で購入手続きを行なう必要がある。
【0016】
〔1〕ユーザ側端末の構成の説明
【0017】
図1は、ユーザ側端末の構成を示している。
【0018】
ユーザ側端末としては、テレビジョン受像機と番組案内表示制御装置とが組み合わされたもの、または番組案内表示制御回路が組み込まれたテレビジョン受像機が用いられる。ユーザ側端末は、ユーザ側端末全体を制御するためのCPU6を備えている。CPU6は、そのプログラムおよび必要なデータを記憶する記憶装置9を備えている。CPU6には、リモートコントローラ等からなる操作部5が接続されている。CPU6は、操作部5によって選択された番組を表示するためにチューナ2を制御するとともに番組案内画像を生成するための番組案内画像生成回路4を制御する。
【0019】
入力端子1には、図示しないパラボラアンテナからの高周波信号が入力される。入力端子1に入力された信号はチューナ2に送られる。チューナでは、周波数変換、QPSK復調等の処理が行なわれ、ディジタル映像信号のストリームが生成される。チューナ2の出力は、映像処理回路3に送られる。
【0020】
映像処理回路3では、チューナ2から出力されたストリームがMPEGデコードされ、CRT等の表示器8に表示するためのアナログ映像信号、たとえばNTSC信号が生成される。この映像信号がマルチプレクサ7を介して表示器8に送られることにより、表示器8上に表示される。
【0021】
さらに、映像処理回路3は、チューナ2の出力から番組案内情報および現在時刻を表す時刻情報を抽出して、CPU6に供給する。CPU6に供給された番組案内情報および時刻情報は、記憶装置9に記憶される。記憶装置9には、さらに、メニュー画面を表示させるためのメニュー画面情報および各種設定画面を表示させるための設定画面情報が予め記憶されているとともに、購入されたPPV番組に関する情報、視聴されたPPV番組に関する情報等が記憶される。
【0022】
番組案内画像生成回路4は、表示メモリ(図示略)を備えている。番組案内画像生成回路4では、記憶装置9に記憶されているメニュー画面情報、各種設定画面情報、番組案内情報等に基づいて、メニュー画像、各種設定画像および番組案内画像が表示メモリ上に作成される。そして、表示メモリ上に作成された画像が逐次読み出され、マルチプレクサ7を介して表示器8に送られることにより、表示器8上に表示される。マルチプレクサ7は、CPU6からの制御信号に基づいて、映像処理回路3の出力および番組案内画像生成回路4の出力のうちの一方を選択して表示器8に供給する。
【0023】
操作部5には、メニュー画面を表示させるためのメニューキー11、カーソルを左右方向および上下方向に移動させるための4つのカーソル移動キー12L、12R、12U、12D、選択入力を行なうためのセレクトキー13、チャンネルを上方向または下方向に変更するためのチャンネルUP/DOWNキー14U、14D等が設けられている。
【0024】
〔2〕メニュー画面の説明
【0025】
図2は、メニュー画面の一例を示している。
【0026】
メニュー画面には、ユーザモードを設定するための選択項目”USER MODE”、マルチユーザモードが設定された場合に、複数のユーザから任意のユーザを選択するための選択項目”USER”、番組案内画面に表示される番組案内のチャンネルを限定するための選択項目”CHANNEL”、番組案内画面に表示される番組案内のカテゴリーを限定するための選択項目”CATEGORY”、番組案内画面に表示される番組案内を最近視聴した所定数分のチャンネルに限定するための選択項目”HISTORY”、番組案内画面を表示させるための選択項目”GUIDE”等が表示されている。
【0027】
選択項目の選択は、カーソル移動キー12L、12R、12U、12Dによってカーソルを選択項目上に移動させた後、セレクトキー13を押すことにより行なわれる。
【0028】
選択項目”CHANNEL”、”CATEGORY”および”HISTORY”は、番組案内画面の限定条件を設定する際に選択される。選択項目”CHANNEL”が選択されると、放送が提供されている全てのチャンネルごとに、番組案内が必要か否かの設定を行なう画面が表示され、この画面上でチャンネル設定が行なわれる。このようなチャンネル設定が行なわれている場合において、番組案内画面が表示された場合には、番組案内が必要とされたチャンネルのみに対する番組案内からなる番組案内画面が表示される。
【0029】
選択項目”CATEGORY”が選択されると、音楽、スポーツ等のカテゴリーを選択するための画面が表示され、この画面上でカテゴリー設定が行なわれる。このようなカテゴリー設定が行なわれている場合において、番組案内画面が表示された場合には、設定されたカテゴリーに適合する番組を含むチャンネルのみに対する番組案内からなる番組案内画面が表示される。
【0030】
選択項目”HISTORY”が選択されると、ヒストリー設定が行なわれる。このようなヒストリー設定が行なわれている場合において、番組案内画面が表示された場合には、最近視聴された所定数のチャンネル、たとえば、最近視聴された10個のチャンネルのみに対する番組案内からなる番組案内画面が表示される。
【0031】
ユーザモードには、1つのユーザ(USER1)に対してのみ番組案内画面の限定条件を設定することができるシングルユーザモードと、4つのユーザ(USER1〜USER4)に対して番組案内画面の限定条件を設定することができるマルチユーザモードとがある。
【0032】
マルチユーザモードが設定されている場合には、選択項目”USER”を選択することにより、USER1〜USER4のうちから1つのユーザをその設定内容を有効とすべきユーザとして選択するための画面が表示される。この画面において、所定のユーザが選択されている場合において、番組案内画面の限定条件が設定されると、その設定内容が現在選択されているユーザに対する限定条件として記憶される。
【0033】
〔3〕ユーザモードの切替えについての説明
【0034】
メニュー画面上において、選択項目”USER MODE”が選択されると、図3に示すようなユーザモード切替え画面が表示される。
【0035】
ユーザモード切替え画面には、文字”SINGLE USER”の横に配置された、シングルユーザモードを選択するためのチェックボックス21、文字”MULTI USER”の横に配置された、マルチユーザモードを選択するためのチェックボックス22、OKボタン23およびCANCELボタン24が表示される。デフォルトでは、図3に示すように、シングルユーザモードを設定するためのチェックボックス21にチェックマークが表示されている。
【0036】
シングルユーザモードを選択するためのチェックボックス21内にチェックマークが表示されている状態において、マルチユーザモードを選択するためのチェックボックス22にカーソルを移動させた後、セレクトキー13を押すと、図4に示すように、シングルユーザモードを設定するためのチェックボックス21内のチェックマークが消去され、マルチユーザモードを選択するためのチェックボックス22内にチェックマークが表示される。そして、OKボタン23が選択されると、ユーザモードがシングルユーザモードからマルチユーザモードに切り替えられる。
【0037】
マルチユーザモードを選択するためのチェックボックス22内にチェックマークが表示されている状態において、シングルユーザモードを選択するためのチェックボックス21にカーソルを移動させた後、セレクトキー13を押すと、図3に示すように、マルチユーザモードを設定するためのチェックボックス22内のチェックマークが消去され、シングルユーザモードを選択するためのチェックボックス21内にチェックマークが表示される。そして、OKボタン23が選択されると、ユーザモードがマルチユーザモードからシングルユーザモードに切り替えられる。
【0038】
ユーザモードがシングルユーザモードからマルチユーザモードに切り替えられた場合には、図5に示すように、第1コピー画面が表示される。
【0039】
この第1コピー画面には、”登録情報をいずれのユーザにコピーしますか?”という文字列、文字”USER1”の横に配置されたチェックボックス31、文字”USER2”の横に配置されたチェックボックス32、文字”USER3”の横に配置されたチェックボックス33、文字”USER4”の横に配置されたチェックボックス34、OKボタン35およびCANCELボタン36が表示される。
【0040】
シングルユーザモード時において設定した限定条件を、1または複数のユーザに対してコピーした場合には、カーソル移動キー12L、12R、12U、12Dおよびセレクトキー13を操作して、限定条件をコピーしたいユーザの横のチェックボックス内に、チェックマークを表示させる。そして、OKボタン35を選択する。すると、シングルユーザモード時において設定した限定条件が、チェックボックスにチェックマークが表示されたユーザに対する設定内容として記憶される。つまり、コピー処理が行なわれる。そして、表示画面がメニュー画面に戻る。
【0041】
シングルユーザモード時において設定した限定条件を、第1〜第4のユーザ(USER1〜USER4)のいずれに対する設定内容としてもコピーしたくない場合には、ユーザはCANCELボタン36を押す。すると、コピー処理が行われることなく表示画面がメニュー画面に戻る。
【0042】
ユーザモードがマルチユーザモードからシングルユーザモードに切り替えられた場合には、図6に示すように、第2コピー画面が表示される。
【0043】
この第2コピー画面には、”いずれの登録情報を残しますか?”という文字列、文字”USER1”の横に配置されたチェックボックス41、文字”USER2”の横に配置されたチェックボックス42、文字”USER3”の横に配置されたチェックボックス43、文字”USER4”の横に配置されたチェックボックス44、OKボタン45およびCANCELボタン46が表示される。
【0044】
ユーザは、マルチユーザモード時において各ユーザ(USER1〜USER4)に対して設定された限定条件のいずれかを、シングルユーザモード時のユーザ(USER1)に対する設定内容としてコピーしたい場合には、第1〜第4ユーザ(USER1〜USER4)のうち、設定内容をシングルモード時のユーザに対する設定内容として残したいユーザの横のチェックボックス内に、チェックマークを表示させる。そして、OKボタン45を選択する。すると、チェックボックスにチェックマークが表示されたユーザに対する設定内容が、シングルモード時のユーザに対する設定内容として記憶される。つまり、コピー処理が行なわれる。そして、表示画面がメニュー画面に戻る。
【0045】
マルチユーザモード時において各ユーザ(USER1〜USER4)に対して設定された限定条件のいずれをも、シングルユーザモード時のユーザ(USER1)に対する設定内容としてコピーしたくない場合には、ユーザはCANCELボタン46を押す。すると、コピー処理が行われることなく表示画面がメニュー画面に戻る。
【0046】
図7は、メニュー画面において、選択項目”USER MODE”が選択された場合の、CPU6による処理手順を示している。
【0047】
選択項目”USER MODE”が選択されると、図3または図4に示すユーザモード切替え画面が表示される(ステップ101)。
【0048】
ユーザモード切替え画面において、ユーザモードが切り替えられなかった場合には(ステップ102でNO)、メニュー画面に戻る。ユーザモード切替え画面において、ユーザモードが切り替えられた場合には(ステップ102でYES)、シングルユーザモードからマルチユーザモードへの切替えか、マルチユーザモードからシングルユーザモードへの切替えかが判別される(ステップ103)。
【0049】
ユーザモードの切替えが、シングルユーザモードからマルチユーザモードへの切替えである場合には(ステップ103でYES)、図5に示す第1コピー画面が表示される(ステップ104)。第1コピー画面において、コピー要求が行われた場合には(ステップ105でYES)、コピー処理が行われる(ステップ106)。そして、メニュー画面に戻る。
【0050】
第1コピー画面において、コピー要求が行われなかった場合には(ステップ105でNO)、コピー処理が行われることなく、メニュー画面に戻る。
【0051】
ユーザモードの切替えが、マルチユーザモードからシングルユーザモードへの切替えである場合には(ステップ103でNO)、図6に示す第2コピー画面が表示される(ステップ107)。第2コピー画面において、コピー要求が行われた場合には(ステップ108でYES)、コピー処理が行われる(ステップ109)。そして、メニュー画面に戻る。
【0052】
第2コピー画面において、コピー要求が行われなかった場合には(ステップ108でNO)、コピー処理が行われることなく、メニュー画面に戻る。
【0053】
〔4〕番組案内画面の表示処理についての説明
【0054】
番組案内画面を表示させるための処理について説明する。
【0055】
ユーザ側端末に送られてくる番組案内情報には、たとえば、現在時刻から24時間先の時刻までの、全チャンネルに対する各番組の案内情報が含まれている。1番組の番組案内情報は、タイトル名、PPV番組である場合にはその料金、カテゴリー(スポーツ、音楽、ドラマ、ニュース等)、開始および終了時刻等から構成されている。
【0056】
CPU6は、全チャンネルに対する各番組の案内情報を、図11の上側に示すように、縦方向がチャンネル番号であり、横方向が時間である2次元の配列情報とみなして、チャンネル番号と時刻を示すスロット番号とを用いてアクセスできるようなインデックステーブルを生成する。スロット番号は、たとえば、30分単位ごとに付けられた番号である。なお、図11の上側に示された全番組案内情報に対応する2次元配列の領域Eを、全番組案内領域ということにする。
【0057】
なお、現在設定されているユーザに対して、番組案内画面の限定条件が設定されている場合には、全番組案内領域Eは、全チャンネルのうちそれらの限定条件に適合しているチャンネルの全てに対する各番組の案内情報から構成される領域となる。この場合には、全チャンネルのうちそれらの限定条件に適合しているチャンネルの全てに対する各番組の案内情報から構成される領域に対応したインデックステーブルが生成される。
【0058】
メニュー画面において選択項目”GUIDE”が選択された場合には、直前に選択されていたチャンネル番号と現在時刻とインデックステーブルとに基づいて、CPU6は、図8に示すような表示テーブルを生成する。図8において、最も左の1列を除く領域内の各小領域(以下、セルという)に、番組案内表示情報が格納される。したがって、この例では、5チャンネル×5セル(2時間半に相当する)分の番組案内に対応する表示テーブルが作成される。最も左側の1列の各セルには、チャンネル番号(絶対的なチャンネル番号)またはそのチャンネル番号に対応する局名のデータが格納される。
【0059】
図8において、各セル毎にインデックスとして記載された(x,y)のxは、チャンネル相対番号(表示テーブル内の各セル間での相対的なチャンネル番号であり、絶対的なチャンネル番号ではない)を示し、yはスロット相対番号(表示テーブル内の各セル間での相対的なスロット番号であり、絶対的なスロット番号ではない)を示している。最上段の左から2つ目のセルSoを基準セルということにする。
【0060】
各セルに格納される番組案内表示情報は、タイトル名、専有セル数、レーティング、購入済か否かを表す情報、カテゴリー等からなる。専有セル数とは、当該セルから当該番組が終了するセルまでに含まれているセル数をいう。したがって、当該セルで当該番組が終了する場合には、専有セル数は1となる。このように作成された表示テーブルに基づいて、番組案内画像生成回路4は、たとえば、図9に示すような番組案内画面に対応する画像を表示メモリ上に生成する。そして、表示メモリ上に生成された画像が表示器8に送られることにより、図9に示すような番組案内画面が表示器8に表示される。マルチユーザモードが選択されている場合には、図9に示すように、現在選択されているユーザ名”USER1〜USER4”が番組案内画面に表示される。
【0061】
図10は、CPU6および番組案内画像生成回路4によって実行される番組案内画面の表示処理の手順を示している。
【0062】
メニュー画面から選択項目”GUIDE”が選択されると、直前に選択されていたチャンネル番号および現在時刻が読み込まれ、全番組案内領域Eから基準セルSoが設定される(ステップ1)。つまり、基準セルSoに、直前に選択されていたチャンネル番号と現在時刻とに対応する番組案内情報が格納される。
【0063】
設定された基準セルとインデックステーブルとに基づいて、図8の表示テーブルが作成される(ステップ2)。
【0064】
この表示テーブル内の情報がCPU6から番組案内画像生成回路4に送られる。番組案内画像生成回路4では、送られてきた情報に基づいて、番組案内画像生成処理が行なわれる(ステップ3)。つまり、番組案内画像が表示メモリ上に生成される。表示メモリ上に生成された番組案内画像が逐次読み出されて表示器8に送られることにより、設定されているユーザに応じた番組案内画面が表示器8に表示される。この後、キー入力待ち状態となる。
【0065】
セレクトキー13によるセレクトキー入力があった場合には(ステップ4でYES)、番組選択、番組予約等の所定の選択処理が実行される。
【0066】
カーソル移動キー12L、12R、12U、12Dによるカーソルキー入力があったときには(ステップ5でYES)、操作されたカーソル移動キー12L、12R、12U、12Dに応じて、ステップ6、7、8または9の処理が行なわれる。
【0067】
つまり、操作されたキーが左移動キー12Lである場合には、ステップ6に進み、全番組案内領域Eの左端から左方向への移動が指令されたか否かが判定される。操作されたキーが右移動キー12Rである場合には、ステップ7に進み、全番組案内領域Eの右端から右方向への移動が指令されたか否かが判定される。操作されたキーが上移動キー12Uである場合には、ステップ8に進み、全番組案内領域Eの上端から上方向への移動が指令されたか否かが判定される。操作されたキーが下移動キー12Dである場合には、ステップ9に進み、全番組案内領域Eの下端から下方向への移動が指令されたか否かが判定される。
【0068】
全番組案内領域Eの左端から左方向への移動が指令された場合(ステップ6でYES)、全番組案内領域Eの右端から右方向への移動が指令された場合(ステップ7でYES)、全番組案内領域Eの上端から上方向への移動が指令された場合(ステップ8でYES)または全番組案内領域Eの下端から下方向への移動が指令された場合(ステップ9でYES)には、すなわち、全番組案内領域Eの外側への移動指令である場合には、カーソルを移動させることができないので、ステップ4に戻りキー入力待ち状態となる。
【0069】
カーソルキー入力によるカーソル移動指令が、全番組案内領域内での移動指令である場合には、カーソルの移動先の位置が算出される(ステップ10)。カーソル移動指令が左右方向の移動指令である場合には、移動量を左右方向の1セル分(1スロット分)として、カーソルの移動先の位置が算出される。カーソル移動指令が上下方向の移動指令の場合には、移動量を上下方向の1セル分(1スロット分)として、カーソルの移動先の位置が算出される。そして、カーソル移動先の位置が、表示器8に表示されている番組案内画面内か否かが判定される(ステップ11)。
【0070】
カーソル移動先の位置が、表示器8に表示されている番組案内画面内である場合には、カーソルが移動先の位置に表示されるように、表示メモリ内のカーソル画像が移動せしめられる(ステップ12)。
【0071】
カーソル移動先の位置が、表示器8に表示されている番組案内画面の外側である場合には、番組案内画面を変更(スクロール)させるために、基準セルの変更処理が行なわれる(ステップ13)。この基準セルの変更処理においては、全番組案内領域Eのうち、現在の基準セルに対してカーソル移動方向にカーソル移動量だけ離れた位置が新たな基準セルとされる。基準セルの変更処理によって新たな基準セルが設定されると、ステップ2に戻る。したがって、新たに設定された基準セルに基づいて、図8の表示テーブルが作成され、新たな番組案内画面が表示器8に表示される。つまり、番組案内画面が更新される。
【0072】
【発明の効果】
この発明によれば、ユーザモードが切り替えられた場合に、それまで設定されていたユーザモードにおいて既に設定されている限定条件を、変更後のユーザモードにおいても利用することができる番組案内表示制御装置およびテレビジョン受像機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ユーザ側端末の構成を示すブロック図である。
【図2】メニュー画面を示す模式図である。
【図3】ユーザモード切替え画面を示す模式図である。
【図4】ユーザモード切替え画面を示す模式図である。
【図5】シングルユーザモードからマルチユーザモードにユーザモードが切り替えられた時に表示される第1コピー画面を示す模式図である。
【図6】マルチユーザモードからシングルユーザモードにユーザモードが切り替えられた時に表示される第2コピー画面を示す模式図である。
【図7】ユーザモードの切替え処理手順を示すフローチャートである。
【図8】表示テーブルを示す模式図である。
【図9】番組案内画面を示す模式図である。
【図10】番組案内画面の表示処理手順を示すフローチャートである。
【図11】デジタル衛生放送システムにおいて、ユーザ側端末に表示される番組案内画面を示す模式図である。
【符号の説明】
2 チューナ
3 映像処理回路
4 番組案内画像生成回路
5 操作部
6 CPU
7 マルチプレクサ
8 表示器
9 記憶装置
Claims (4)
- 縦軸および横軸の一方をチャンネル番号軸とし、他方を時間軸として、複数の番組案内を表示装置にマトリックス状に表示する番組案内表示制御装置において、
表示される番組案内に対する限定条件を1つのユーザに対してのみ設定できるシングルユーザモードと、表示される番組案内に対する限定条件を複数のユーザに対してユーザ毎に個別に設定できるマルチユーザモードとの間で、ユーザモードを切り替えるユーザモード切替え手段、
ユーザモード切替え手段によって、ユーザモードがシングルユーザモードからマルチユーザモードに切り替えられたときに、操作者からの指令に基づいて、シングルユーザモード時において設定されていた限定条件を、マルチユーザモードにおける複数のユーザのうち、少なくとも1つのユーザに対する限定条件として記憶させる第1コピー手段、ならびに
ユーザモード切替え手段によって、ユーザモードがマルチユーザモードからシングルユーザモードに切り替えられたときに、操作者からの指令に基づいて、マルチユーザモード時において所定のユーザに対して設定されていた限定条件を、シングルモードにおけるユーザに対する限定条件として記憶させる第2コピー手段、
を備えていることを特徴とする番組案内表示制御装置。 - 表示される番組案内に対する限定条件が、カテゴリーに関するものである請求項1に記載の番組案内表示制御装置。
- 表示される番組案内に対する限定条件が、チャンネル番号に関するものである請求項1に記載の番組案内表示制御装置。
- 請求項1、2および3のいずれかに記載の番組案内表示制御装置を備えているテレビジョン受像機。
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