JP3365573B2 - 番組録画予約装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段（図１及び図２） 作用（図８） 実施例（図１〜図１１） （１）テレビジヨン受像機（図１及び図２） （１−１）テレビジヨン受像機の全体構成（図１） （１−２）システムコントローラの構成（図２） （２）信号処理（図４〜図１１） （２−１）番組情報の取り込み（図３） （２−２）番組の録画予約（図４〜図１０） （２−３）録画処理（図１１） （３）操作及び効果（図６〜図９） （４）他の実施例 発明の効果

【０００２】

【産業上の利用分野】本発明は番組録画予約装置に関
し、特に文字放送によるテレビジヨン番組録画予約シス
テムに適用して好適なものである。

【０００３】

【従来の技術】従来、番組を録画予約するには放送時間
と放送チヤンネルの２つの要素を予約時に特定する必要
があつた。従つて録画したい番組が放送されるチヤンネ
ルが分からないと録画予約できなかつた。このため録画
予約の際には新聞や各雑誌等に印刷されている番組表を
見なければならない。つまり番組表を印刷した印刷物が
あつて初めて予約できるものであつた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが現在用いられ
ている番組表には放送開始時刻は書かれていても終了時
刻は書かれていない。このためユーザは終了時刻として
次の番組の開始時刻を入力するか、次の番組の開始時刻
から類推した時刻を入力しなければならい。

【０００５】このように番組を録画予約するには開始日
（放送日）、開始時刻、終了時間及びチヤンネル等の多
くの指定を必要とするため操作ミスが発生し易い。特に
複数の番組を録画予約した場合、放送時間が重なつてい
る等の指定ミスが分かり難かつた。また複数の番組を録
画予約した場合、テープの時間が足りるかどうかを指定
の際に認識するのは難しかつた。

【０００６】さらには番組表が印刷されてから放送日ま
での間に放送時間の変更があつた場合には望み通りの番
組を録画できなかつた。また予約録画が開始される前に
放送時間の変更に気づいたとしても予約内容の取り消し
が難しかつた。

【０００７】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、従来に比して簡易かつ確実に番組を録画予約するこ
とができる番組録画予約装置を提案しようとするもので
ある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、テレビジヨン受像機１に接続され
た１台又は複数台のビデオテープレコーダＶＴＲ１〜Ｖ
ＴＲ３による予約録画を管理する番組録画予約装置にお
いて、文字信号が多重されて伝送されるテレビジヨン信
号Ｓ１から定期的に文字信号を分離復号し、当該文字信
号から放送予定の番組の番組名、放送局名、放送開始時
間及び放送終了時間を有する番組情報を抜き出す番組情
報抽出手段４、８、１４、１５と、複数のテレビジヨン
チヤンネルそれぞれを介して伝送される複数の文字信号
からそれぞれ抜き出された番組情報を合成して番組一覧
表を作成する番組表作成手段１７と、番組一覧表の一部
又は全部を表示する表示制御手段１３と、録画予約時、
番組一覧表を表示した画面上で選択された番組を録画予
約番組として認識し、当該認識した録画予約番組に対応
する番組情報と、当該録画予約用に指定されたビデオテ
ープレコーダＶＴＲ１〜ＶＴＲ３に固有のビデオテープ
レコーダ識別情報とを有する録画予約情報を保持すると
共に、ビデオテープレコーダＶＴＲ１、ＶＴＲ２又はＶ
ＴＲ３に対して録画予約された録画予約番組の放送時間
の一部又は全部が、当該ビデオテープレコーダＶＴＲ
１、ＶＴＲ２又はＶＴＲ３に対して既に録画予約されて
いる他の録画予約番組の放送時間と重複していないか否
かを判定し、放送時間の重複していない録画予約番組に
対応する録画予約情報に基づいてビデオテープレコーダ
ＶＴＲ１〜ＶＴＲ３による予約録画を管理する録画予約
管理手段１３と、録画予約時に録画予約管理手段１３に
よりビデオテープレコーダＶＴＲ１、ＶＴＲ２又はＶＴ
Ｒ３に対して録画予約された各録画予約番組同士の放送
時間が重複していると判定されると、各録画予約番組同
士の放送時間の重複が解消されるまでの間、各録画予約
番組同士の放送時間の重複を警告する警告手段１３とを
設けるようにし、録画予約管理手段１３が録画予約時に
保持した録画予約情報を、当該録画予約時以降に文字信
号から抜き出された番組情報と比較することにより録画
予約情報に対応する録画予約番組の放送時間の変更又は
放送の中止を認識すると、当該録画予約番組の録画予約
を解除し、表示制御手段１３が電源投入時に、録画予約
が解除された録画予約番組を通知するためのメツセージ
Ｗ１を画面に表示するようにした。

【０００９】

【作用】従つて、録画予約時に複雑な操作をしなくて
も、番組一覧表に表示された番組を指定するだけで録画
予約番組を録画予約することができると共に、その際、
１台のビデオテープレコーダＶＴＲ１、ＶＴＲ２又はＶ
ＴＲ３に対して放送時間の重複する録画予約番組の重複
予約を容易に回避することができる。また録画予約番組
を録画予約しても、当該録画予約番組の放送時間が変更
され、又は放送が中止されたときにはその録画予約を解
除して、録画予約番組の一部や録画予約番組に代えて放
送される他の番組の無駄な録画を減らすことができると
共に、当該録画予約を解除した録画予約番組を通知して
認識させることができる。

【００１０】

【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。

【００１１】（１）テレビジヨン受像機 （１−１）テレビジヨン受像機の全体構成 図１において１は全体としてテレビジヨン受像機を示
し、テレビジヨン信号に多重して伝送されてくる文字信
号から各チヤンネルの番組表データを取り込み、各チヤ
ンネルごとに取り込んだ番組表データを合成して番組一
覧表を作成するようになされている。このテレビジヨン
受像機１は作成された番組一覧表に基づいて番組選択画
面を作成し、これを管面上に表示するようになされてい
る。

【００１２】このテレビジヨン受像機１のシステム構成
を説明する。テレビジヨン受像機１は受信された放送信
号Ｓ１を映像信号ブロツク２に入力し、チヤンネル切換
信号Ｓ２によつて選択されたチヤンネルのテレビジヨン
信号を選局する。選局された後復調された映像信号Ｓ３
は重畳回路３及びアナログ入力インターフエース４に与
えられる。このうち重畳回路３に与えられた映像信号Ｓ
３にはカーソル信号発生回路５から与えられたカーソル
信号Ｓ４が重畳され、この合成信号Ｓ５が映像出力回路
６を介して受像管７の管面上に表示されるようになされ
ている。

【００１３】一方、アナログ入力インターフエース４に
与えられた映像信号Ｓ３は文字信号処理部８に入力さ
れ、文字信号処理部８にて文字信号が分離され、復号さ
れる。文字信号処理部８は復号した文字信号から番組情
報を抜き出し、これを番組情報信号Ｓ６としてシステム
コントローラ９に入力する。

【００１４】システムコントローラ９は入力された番組
情報信号Ｓ６から各チヤンネルの番組情報（放送局名、
番組名、放送開始時間、放送終了時間、番組変更フラ
グ）を取り出し、番組データとしてメモリ内に記憶す
る。ここでシステムコントローラ９は全ての放送チヤン
ネルについての番組情報が得られるまでチヤンネル切換
信号Ｓ２を出力するようになされている。因に番組情報
は例えば１日〜１週間のデータでなり、データの内容は
１時間ごとに更新されるようになされている。

【００１５】システムコントローラ９は全放送チヤンネ
ルの全番組情報から番組一覧表を形成し、一覧表データ
Ｓ７としてカーソル信号発生回路５に出力するようにな
されている。ここで一覧表データＳ７は現在時刻が属す
る時間帯の番組情報を含む前後数時間分の番組データで
なる。例えば現在時刻を「pm 7:10 」とすると、「pm7:
00〜8:00」の時間帯を含む前後１時間の番組情報を表示
する。

【００１６】またこのテレビジヨン受像機１では管面上
に表示された番組一覧表からチヤンネルを直接選択でき
るようになされている。これにはライトペン１０及びラ
イトペン入力インターフエース１１が用いられる。ユー
ザはライトペン１０を操作することによつて番組一覧表
に重ねて表示されるカーソルを移動させることができ
る。

【００１７】このときライトペン１０によつて指示され
た位置の位置データＳ８はライトペン入力インターフエ
ース１１からシステムコントローラ９に与えられるよう
になされている。システムコントローラ９はこの位置デ
ータＳ８に基づいて一覧表データＳ７を変更し、またチ
ヤンネル選択信号Ｓ２が選択する放送チヤンネルを切り
換えるようになされている。

【００１８】またテレビジヨン受像機１には３台のビデ
オテープレコーダ（以下ＶＴＲ１、ＶＴＲ２及びＶＴＲ
３という）が接続されている。各ＶＴＲ１〜ＶＴＲ３が
Ｖボツクス及びＶＩＳＣＡ（video system control arc
hitecture ）インターフエース１２を介してシステムコ
ントローラ９に接続されている。ここでＶＩＳＣＡとは
主にビデオ機器とコンピユータとのインターフエースに
使用される通信規約をいう。

【００１９】因にシステムコントローラ９とＶＴＲ１〜
ＶＴＲ３とはＶＩＳＣＡインターフエース１２を介して
一方通行のリング状（デイジーチエーン状）に接続され
ており、システムコントローラ９から出力されたコント
ロール信号Ｓ９（ＶＴＲ番号及びコマンドコード）は同
一ネツトワーク上に接続された各機器を通過した後、シ
ステムコントローラ９に戻るようになされている。シス
テムコントローラ９はこのＶＩＳＣＡインターフエース
を介して各ＶＴＲの録画動作を制御している。

【００２０】（１−２）システムコントローラの構成 システムコントローラ９は図２に示すように中央処理装
置（ＣＰＵ）１３を中心に構成されている。ＣＰＵ１３
は文字信号処理部８からバスデータレジスタ１４に取り
込まれた文字情報信号Ｓ６の中から番組情報（放送局
名、番組名、放送開始時間等）を抜き出し、番組データ
メモリ１５に書き込む。これにより全ての放送チヤンネ
ルから得られた番組情報の書き込みが終了したとき、番
組データメモリ１５には全放送チヤンネルについての全
番組情報（例えば１日分）が記憶されることになる。

【００２１】ここでＣＰＵ１３は選局チヤンネルレジス
タ１６のデータ値をアツプダウン制御することにより選
局チヤンネルを切り換えるようになされている。この選
局チヤンネルレジスタ１６に記憶されているデータ値が
チヤンネル切換信号Ｓ２として出力される。因に番組情
報の取り込み時にはカウント値は一旦初期状態に設定さ
れ、１つの放送チヤンネルの番組情報が読み込まれるご
とにカウントアツプされるようになされている。

【００２２】またＣＰＵ１３は電源投入時には番組デー
タメモリ１５に記憶されている番組変更フラグを読み出
し、放送時間の移動があつた場合には変更のために録画
できなかつた番組をワーニングウインドウ画面にて表示
する。ＣＰＵ１３は番組データメモリ１５に記憶されて
いる番組情報を順次取り出して並び替え、これらを番組
一覧表としてメニユーデータレジスタ１７に記憶する。
この番組一覧表のうちユーザによつて指定された一部が
デイスプレイ出力レジスタ１８を介した後、一覧表デー
タＳ７として出力される。

【００２３】このように管面上に表示される番組一覧表
はライトペン１０の指定に基づいて作成される。すなわ
ちユーザはライトペン１０によつて画面上のアイコン等
を指定することにより番組一覧表として表示される時間
帯や放送チヤンネルの変更や番組の指定等各種の操作を
指示することができる。このとき管面に触れたライトペ
ン１０の位置は位置データＳ８として位置データレジス
タ１７に取り込まれる。因にこの位置データＳ８は次の
位置データが入力されるまで保持される。

【００２４】またこのときＣＰＵ１３はライトペン１０
によつて指定された録画予約番組の番組情報を番組デー
タメモリ１５から読み出し、これらを録画予約データメ
モリ２０に複写する。ここで録画予約データメモリ２０
には録画予約データ（放送局名、チヤンネル、番組名、
放送開始時間、放送終了時間、ＶＴＲ番号、重複フラ
グ、番組変更フラグ）が記憶される。

【００２５】因にＶＴＲ番号はＶＩＳＣＡインターフエ
ース１２を介して接続されたＶＴＲ１〜ＶＴＲ３にそれ
ぞれ割り当てられている識別番号をいう。また重複フラ
グはユーザが録画予約した番組が既に予約済みの番組の
放送時間帯と重なつた場合に設定されるフラグであり、
番組変更フラグは録画予約されている番組放送時間に変
更があつた場合に設定されるフラグである。

【００２６】これら一連の処理プログラムはプログラマ
ブルＲＯＭ（read only memoly）２１に書き込まれてお
り、ＣＰＵ１３はここから読み出されたプログラムに従
つて一連の処理を実行している。またＣＰＵ１３は、録
画予約されている番組の録画開始時にＶＩＣＡＳコント
ロールレジスタ２２にＶＴＲ番号とコマンドコードを出
力するようになされている。このＶＴＲ番号とコマンド
コードがコントロール信号Ｓ９としてＶＩＳＣＡインタ
ーフエース１２に出力され、その後、各ＶＴＲ１〜ＶＴ
Ｒ３へ出力される。

【００２７】（２）信号処理 （２−１）番組情報の取り込み 図３を用いてＣＰＵ１３による番組情報の取り込み手順
を説明する。ＣＰＵ１３は放送時間の変更や放送内容の
変更を検出するため一定時間（例えば１時間）ごとにプ
ログラムを自動的に起動し、次に説明する一連の処理を
実行する。

【００２８】まずルートＲＴ０から番組情報取込処理を
開始し、ステツプＳＰ１において選局チヤンネルレジス
タ１６のデータ値を初期設定する。続いてステツプＳＰ
２に移り、選局チヤンネルレジスタ１６のデータ値をカ
ウントアツプさせる。この後、ステツプＳＰ３に移り、
現在のデータ値に対応するチヤンネルがチヤンネルの上
限か否かを判定する。

【００２９】ここで肯定結果が得られる場合には（すな
わちチヤンネルの上限に達した場合には）、ステツプＳ
Ｐ４に移つて一連の処理を終了する。これに対して否定
結果が得られる場合には（すなわち未だチヤンネルの上
限に達していない場合には）、ステツプＳＰ５に移る。
このステツプＳＰ５では選局チヤンネルレジスタ１６に
記憶されているデータ値を映像信号ブロツク２に出力
し、選局されるチヤンネルを切り換える。

【００３０】続いてステツプＳＰ６に移ると、ＣＰＵ１
３はアナログ入力インターフエース４及び文字信号処理
部８を介して取り込んだ文字情報の中から番組情報を取
り出す。次のステツプＳＰ７では取り込んだ番組情報を
番組データメモリ１５に書き込んだ後、ステツプＳＰ２
に戻る。

【００３１】（２−２）番組の録画予約 次に図４及び図５を用いてＣＰＵ１３による番組の録画
予約処理手順を説明する。まずテレビジヨン受信機の電
源を入れると、ルートＲＴ１から録画予約処理を開始す
る。まずステツプＳＰ１１として、ＣＰＵ１３は録画予
約データメモリ２０にアクセスし、番組変更フラグを読
み出す。さらに読み出された番組変更フラグの状態から
放送時間に移動又は中止があつて録画できなかつた番組
があつたか否かを判定する。

【００３２】ここで移動や中止があつた場合にはステツ
プＳＰ１２に移つて図６に示すワーニングウインドウＷ
１を表示し、録画できなかつたことをユーザに知らせた
後ステツプＳＰ１３に移る。これに対して番組の変更等
がなく正常に録画されている場合にはそのままステツプ
ＳＰ１３に移り、ライトペン１０が受像管７の管面に触
れたか否かを判定する。ここでＣＰＵ１３はライトペン
１０が管面に触れるまでの間（すなわちユーザからの指
示があるまでの間）、この判定処理を繰り返す。

【００３３】やがてユーザがライトペン１０によつて管
面上に触れると、ＣＰＵ１３はステツプＳＰ１４に移
る。ここでＣＰＵ１３は番組情報を番組データメモリ１
５から読み出し、全チヤンネルの全時間帯についての一
覧表をメニユーデータレジスタ１７に書き込む。

【００３４】このようにメニユーデータレジスタ１７へ
のデータの書き込みが終了すると、ＣＰＵ１３はステツ
プＳＰ１５に移り、番組一覧表のうち一部を画像データ
としてデイスプレイ出力レジスタ１８へ出力する。この
画像データは一覧表データＳ７としてシステムコントロ
ーラ９から出力され、重畳回路３及び映像出力回路６を
介して受像管７に与えられ、図７に示すように表示され
る。

【００３５】この実施例の場合、放送局名は番組一覧表
の上段に横並びに表示され、また放送時間帯は番組一覧
表の左側に縦並びに表示される。またこの例の場合、表
示される放送局数は３局（「○○○」、「△△△」、
「×××」）であり、放送時間帯は現在時間を含んで３
時間分が表示される。

【００３６】この後、ＣＰＵ１３はステツプＳＰ１６に
移り、位置データレジスタ１９に保持されている位置デ
ータＳ８を取り込み、画面上に表示されるカーソルの位
置情報を得る。次にステツプＳＰ１７において、カーソ
ルの位置（位置データＳ８）にある番組の情報を得る。
続いてＣＰＵ１３はこのように得られた番組について録
画予約の有無を判定し、録画予約されていない場合には
ステツプＳＰ１９の処理に移る。

【００３７】ＣＰＵ１３はステツプＳＰ１９において、
該当する番組の番組情報を番組データメモリ１５から読
み出し、これを録画予約データメモリ２０に複写する。
次にＣＰＵ１３はステツプＳＰ２０に移り、ユーザによ
つて録画予約の指定がされた番組が既に録画予約されて
いる番組の放送時間と重なつているか否か判定する。こ
こで放送時間の重なりは放送時間が一致する場合は勿論
のこと、数分間だけ重なる場合も含む。

【００３８】このステツプＳＰ２０において否定結果が
得られると（すなわち新たに録画予約された番組の放送
時間は既に録画予約されている番組の放送時間と重なら
ない場合）、ＣＰＵ１３はステツプＳＰ２３に移る。こ
こでＣＰＵ１３は番組データメモリ１５と録画予約デー
タメモリ２０に書き込まれている番組データに基づいて
該当する番組一覧表を表示すると共に、ユーザによつて
録画予約された番組の表示色を正常録画予約状態（図８
の斜線８Ａ）を表す色で表示する。この後、ＣＰＵ１３
はステツプＳＰ２４に移り、録画予約を終了するか否か
の判定に移る。

【００３９】これに対してステツプＳＰ２０において肯
定結果が得られると（すなわち新たに録画予約した番組
の放送時間が既に録画予約されている番組の放送時間と
重なつている場合）、ＣＰＵ１３はステツプＳＰ２５に
移る。ここでＣＰＵ１３は番組データメモリ１５と録画
予約データメモリ２０に書き込まれている番組データに
基づいて該当する番組一覧表を表示すると共に、放送時
間が重なつた全ての番組の表示色を異常録画予約状態
（図９の斜線９Ａ及び９Ｂ）を表す色で表示し、ユーザ
に警告する。

【００４０】続いてＣＰＵ１３はステツプＳＰ２６に移
り、図１０に示すようなＶＴＲ変更指示ウインドウＷ２
を表示してＶＴＲの変更を促す。この後、ＣＰＵ１３は
ステツプＳＰ２７に移り、ユーザからの指示によつてＶ
ＴＲを変更するか否かを判定する。ここで否定結果が得
られた場合には表示画面を図９に戻して放送時間が重複
したままであることをユーザに警告し、ステツプＳＰ２
４に移る。

【００４１】これに対してステツプＳＰ２７において肯
定結果が得られた場合には、ＣＰＵ１３は次のステツプ
ＳＰ２８に移り、ユーザの指示に従つて録画予約された
番組を録画するＶＴＲを変更前のものから別のＶＴＲに
変更する。例えばＶＴＲ１からＶＴＲ２に変更する。こ
の操作によつて録画予約データメモリ２０に記憶されて
いるＶＴＲ番号が書き換えられる。

【００４２】この処理が終了すると、ＣＰＵ１３はステ
ツプＳＰ２９に移り、録画に使用するＶＴＲの変更によ
つて録画に使用するＶＴＲに重複が生じていないか否か
を判定する。ここで肯定結果が得られた場合（すなわち
放送時間が一部又は全部重複する複数の録画予約が１台
のＶＴＲに設定された場合）、ＣＰＵ１３は表示画面を
図９に戻して放送時間が重複したままであることをユー
ザに警告し、ステツプＳＰ２４に移る。

【００４３】これに対してステツプＳＰ２９において否
定結果が得られた場合（すなわち放送時間の一部又は全
部が重複する複数の録画予約が別々のＶＴＲに対して設
定されている場合）、ＣＰＵ１３はステツプＳＰ３０に
移つて録画予約データメモリ２０に記憶されている重複
フラグをクリアする。

【００４４】この後、ＣＰＵ１３はステツプＳＰ３１に
移り、番組一覧表に表示されている番組の表示色を正常
録画予約状態の色に戻し、ステツプＳＰ２４に移る。因
に先のステツプＳＰ１８で肯定結果が得られる場合（ユ
ーザが指定した番組が既に録画予約されている場合）に
はＣＰＵ１３はステツプＳＰ１８から直接ステツプＳＰ
２４に移る。

【００４５】このステツプＳＰ２４において、ＣＰＵ１
３は録画予約を終了するか否かを判定し、否定結果が得
られた場合にはステツプＳＰ１３まで戻つて上述の処理
を繰り返す。これに対して肯定結果が得られる場合には
ステツプＳＰ３２に移り、録画予約に使用された番組一
覧表やメツセージウインドウＷ１やＷ２を消去して通常
のテレビジヨン画像に戻る。これにより録画予約処理を
終了する。

【００４６】（２−３）録画処理 続いて図１１を用いてＣＰＵ１３による録画処理手順を
説明する。ＣＰＵ１３は放送時間の変更や放送内容の変
更に対処するため一定周期ごとにプログラムを自動的に
起動し、次に説明する一連の処理を実行する。まずＣＰ
Ｕ１３はステツプＳＰ４１として、すでに番組データメ
モリ１５に書き込まれている番組データと録画予約デー
タメモリ２０に書き込まれている録画予約データとを比
較する。

【００４７】次にＣＰＵ１３は比較結果に基づいて、比
較された番組のうち放送時間が変更されている番組があ
るか判定する。ここで放送時間に変更があつた番組が見
つかつた場合にはステツプＳＰ４３に移つて変更のあつ
た番組の録画予約変更フラグをオン状態に設定する。こ
れに対して録画予約時に設定された放送開始時間と変更
がない場合には次のステツプＳＰ４４に進む。

【００４８】ステツプＳＰ４４では現在時刻が録画予約
時刻になつているか否かを判定し、録画予約時刻になつ
ている場合にはステツプＳＰ４５に移る。ここでＣＰＵ
１３はＶＩＳＣＡコントロールレジスタ２２にＶＴＲ識
別コードとコマンドを出力し、ＶＩＳＣＡインターフエ
ース１２を介して指定されたＶＴＲによる番組の録画を
開始させる。これに対して録画予約時刻になつていない
場合にはステツプＳＰ４６に移つて一連の処理を終了
し、次の周期で起動を待ち受ける。

【００４９】（３）操作及び効果 以上の構成において、ユーザの操作とこれに応じた画面
表示の様子を説明する。ユーザがテレビジヨン受像機１
の電源を入れると、図６に示すワーニングウインドウ又
は図７に示す番組一覧表が管面上に表示される。

【００５０】例えば指定された番組の放送時間が変更さ
れたり中止されたために実行されなかつた録画予約があ
つた場合、画面上にはワーニングウインドウが表示され
る。これによりユーザは番組の放送時間に変更があつた
ことをすぐさま認識することができる。またその表示内
容から具体的にどの番組が変更されたかも容易に知るこ
とができる。またこの際には、システムコントローラ９
のＣＰＵ１３が番組の放送時間の変更を識別し、指定時
間からの予約録画を中止することができるため一部分の
みの録画や無駄な録画を減らすことができる。

【００５１】この表示が終わると、画面上に図７に示す
番組一覧表が表示される。この一覧表にはチヤンネルの
他、放送開始時間および放送終了時間も表示されてお
り、ユーザは新聞や各雑誌等が手元になくても番組を大
きな画面上で確認しながら録画予約を設定することがで
きる。しかも番組の放送終了時間も正確に把握できるた
め番組以外の放送部分を録画しなくて済み、磁気テープ
を有効に利用することができる。また放送終了時間が分
かることにより真に必要な録画時間を知ることができ、
全体の録画時間からテープが足りるか否かの判断も容易
にできるようになる。

【００５２】またこの実施例による録画予約の登録は管
面上に表示された番組一覧表の番組をカーソルで選択す
るだけで良く、複雑な操作が必要ないため使い勝手を一
段と向上させることができる。このとき１台のＶＴＲに
対して録画予約された番組の放送時間に重複が生じた場
合には該当する番組の表示色が変わるため予約ミスを未
然に防止することができる。また互いに重複した番組を
一目で確認できるためいずれの録画予約を中止すれば良
いか、それとも録画に用いるＶＴＲを別のものに設定す
れば良いかの判断がつきやすい。

【００５３】以上の構成によれば、ユーザが番組表をも
つていなくとも放送される番組を管面上で確認でき、し
かも管面上に表示された表示画面上の位置をカーソルで
指定するだけで録画予約を完了でき、これによりユーザ
は複雑な録画予約操作から開放され、また重複予約等も
容易に回避することができる。このようにユーザの使い
勝手を一段と高めることができる。

【００５４】（４）他の実施例 なお上述の実施例においては、放送信号Ｓ１を映像信号
ブロツク２に入力する場合について述べたが、本発明は
これに限らず、文字信号が多重されているテレビジヨン
信号がケーブル回線を介して入力される場合にも適用し
得る。

【００５５】また上述の実施例においては、番組表を指
し示すデバイスとしてライトペン１０を用いる場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、マウス、ペンパ
ツド、タツチパネル等が考えられる。

【００５６】さらに上述の実施例においては、番組一覧
表を図７に示すように表示する場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、放送局名の表示や時間の表示と
しては種々の場合が適用し得る。例えば放送局名を縦方
向に表示し、かつ時間を横方向に表示しても良い。また
チヤンネル数は３チヤンネル以上であつても良い。さら
に同様に表示時間帯は、現在時刻が属する１時間の時間
帯に対して前後数時間に亘つても良い。

【００５７】さらに上述の実施例においては、管面上に
はメニユーデータレジスタ１７に取り込まれている番組
一覧表のうち一部を表示する場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、メニユーデータレジスタ１７に取
り込まれている番組一覧表と管面上に表示される番組一
覧表とが一致する場合にも広く適用し得る。

【００５８】さらに上述の実施例においては、録画予約
時間の重複や番組変更などが生じた場合、管面上の表示
色を変化させる場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、該当する番組の表示を点滅させても良く、また
音等によつて警告する場合にも広く適用し得る。

【００５９】さらに上述の実施例においては、放送時間
が短い番組については放送時間帯を空欄として表示し
（図９の斜線９Ｃ）、その番組内容を画面上には表示し
ない場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ユ
ーザからの指示があつた場合には別のウインドウを開い
てその内容を表示するようにしても良い。

【００６０】さらに上述の実施例においては、文字放送
チユーナを内蔵するテレビジヨン受像機と複数台のビデ
オテープレコーダとをＶＩＣＡＳインターフエースを介
して接続する場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、ビデオテープレコーダは１台だけ接続する場合に
も適用し得る。

【００６１】さらに上述の実施例においては、番組情報
を放送局名、番組名、放送開始時間、放送終了時間によ
つて構成する場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、他のデータによつて番組情報を構成しても良い。

【００６２】さらに上述の実施例においては、録画予約
情報を放送局名、チヤンネル、番組名、放送開始時間、
放送終了時間、重複フラグ、番組変更フラグによつて構
成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
他のデータによつて録画予約情報を構成しても良い。

【００６３】さらに上述の実施例においては、テレビジ
ヨン受像機１を図１及び図２に示すように構成する場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、他の回路構
成をも取り得る。

【００６４】さらに上述の実施例においては、図３に示
す処理手順によつて番組情報を取り込み、また図４及び
図５に示す処理手順によつて録画予約し、さらに図１１
に示す処理手順によつて録画動作する場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、他の処理手順に従つてデ
ータを取り込み、録画予約し、また録画しても良い。

【００６５】さらに上述の実施例においては、番組録画
予約装置をテレビジヨン受像機に内蔵する場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、テレビジヨン受像機
に外付けする場合にも適用し得る。

【００６６】

【発明の効果】上述のように本発明によれば、録画予約
管理手段が録画予約時、番組一覧表を表示した画面上で
選択された番組を録画予約番組として認識し、当該認識
した録画予約番組に対応する番組情報と、当該録画予約
用に指定されたビデオテープレコーダに固有のビデオテ
ープレコーダ識別情報とを有する録画予約情報を保持す
ると共に、ビデオテープレコーダに対して録画予約され
た録画予約番組の放送時間の一部又は全部が、当該ビデ
オテープレコーダに対して既に録画予約されている他の
録画予約番組の放送時間と重複していないか否かを判定
し、そのビデオテープレコーダに対して録画予約された
各録画予約番組同士の放送時間が重複していると、各録
画予約番組同士の放送時間の重複が解消されるまでの
間、各録画予約番組同士の放送時間の重複を警告するこ
とにより、放送時間の重複していない録画予約番組に対
応する録画予約情報に基づいてビデオテープレコーダに
よる予約録画を管理すると共に、その際、録画予約時に
保持した録画予約情報を、当該録画予約時以降に文字信
号から抜き出された番組情報と比較して録画予約情報に
対応する録画予約番組の放送時間の変更又は放送の中止
を認識すると、当該録画予約番組の録画予約を解除し、
表示制御手段により電源投入時に、録画予約が解除され
た録画予約番組を通知するためのメツセージを画面に表
示するようにしたことにより、録画予約時に複雑な操作
をしなくても放送時間の重複する録画予約番組の重複予
約を容易に回避して録画予約番組を録画予約することが
できると共に、録画予約番組を録画予約しても当該録画
予約番組の放送時間が変更され、又は放送が中止された
ときにはその録画予約を解除して、録画予約番組の一部
や録画予約番組に代えて放送される他の番組の無駄な録
画を減らすことができ、かくして従来に比して簡易かつ
確実に録画予約番組を録画予約して予約録画を的確に実
行することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による番組録画予約装置の一実施例を示
すブロツク図である。

【図２】システムコントローラの構成を示すブロツク図
である。

【図３】番組情報の取り込み手順を示すフローチヤート
である。

【図４】録画予約手順を示すフローチヤートである。

【図５】録画予約手順を示すフローチヤートである。

【図６】番組一覧表を示す略線図である。

【図７】番組一覧表を示す略線図である。

【図８】番組一覧表を示す略線図である。

【図９】番組一覧表を示す略線図である。

【図１０】番組一覧表を示す略線図である。

【図１１】録画手順を示すフローチヤートである。

【符号の説明】

１……テレビジヨン受像機、２……映像信号ブロツク、
３……重畳回路、４……アナログ入力インターフエー
ス、５……カーソル信号発生回路、６……映像出力回
路、７……受像管、８……文字信号処理部、９……シス
テムコントローラ、１０……ライトペン、１１……ライ
トペン入力インターフエース、１２……ＶＩＳＣＡイン
ターフエース、１３……ＣＰＵ、１４……バスデータレ
ジスタ、１５……番組データメモリ、１６……選局チヤ
ンネルレジスタ、１７……メニユーデータレジスタ、１
８……デイスプレイ出力レジスタ、１９……位置データ
レジスタ、２０……録画予約データメモリ、２１……プ
ログラマブルＲＯＭ、２２……ＶＩＳＣＡコントロール
レジスタ。

フロントページの続き (56)参考文献 特開 平１−160188（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−341953（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−101485（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−316461（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−232261（ＪＰ，Ａ) 特開 昭55−63185（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−54884（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−83688（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) H04N 5/38 - 5/46 H04N 5/76 H04N 5/80 - 5/907 G11B 15/02 328

Claims (5)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】テレビジヨン受像機に接続された１台又は
   複数台のビデオテープレコーダによる予約録画を管理す
   る番組録画予約装置において、 文字信号が多重されて伝送されるテレビジヨン信号から
   定期的に上記文字信号を分離復号し、当該文字信号から
   放送予定の番組の番組名、放送局名、放送開始時間及び
   放送終了時間を有する番組情報を抜き出す番組情報抽出
   手段と、 複数のテレビジヨンチヤンネルそれぞれを介して伝送さ
   れる複数の上記文字信号からそれぞれ抜き出された上記
   番組情報を合成して番組一覧表を作成する番組表作成手
   段と、 上記番組一覧表の一部又は全部を表示する表示制御手段
   と、録画予約時、 上記番組一覧表を表示した画面上で選択さ
   れた番組を録画予約番組として認識し、当該認識した録
   画予約番組に対応する番組情報と、当該録画予約用に指
   定された上記ビデオテープレコーダに固有のビデオテー
   プレコーダ識別情報とを有する録画予約情報を保持する
   と共に、上記ビデオテープレコーダに対して録画予約さ
   れた上記録画予約番組の上記放送時間の一部又は全部
   が、当該ビデオテープレコーダに対して既に録画予約さ
   れている他の録画予約番組の放送時間と重複していない
   か否かを判定し、上記放送時間の重複していない上記録
   画予約番組に対応する上記録画予約情報に基づいて上記
   ビデオテープレコーダによる上記予約録画を管理する録
   画予約管理手段と、上記録画予約時に上記録画予約管理手段により上記ビデ
   オテープレコーダに対して上記録画予約された各上記録
   画予約番組同士の上記放送時間が重複していると判定さ
   れると、各上記録画予約番組同士の上記放送時間の重複
   が解消されるまでの間、各上記録画予約番組同士の上記
   放送時間の重複を警告する警告手段と を具え、 上記録画予約管理手段は、 録画予約時に保持した上記録画予約情報を、当該録画予
   約時以降に上記文字信号から抜き出された上記番組情報
   と比較することにより上記録画予約情報に対応する上記
   録画予約番組の放送時間の変更又は放送の中止を認識す
   ると、当該録画予約番組の上記録画予約を解除し、 上記表示制御手段は、電源投入時に、 上記録画予約が解除された上記録画予約
   番組を通知するためのメツセージを上記画面に表示する
   ことを特徴とする番組録画予約装置。
2. 【請求項２】上記警告手段は、 各上記録画予約番組同士の上記放送時間の重複が解消す
   るまでの間、上記番組一覧表を表示した上記画面上で当
   該放送時間が重複している各上記録画予約番組同士を他
   の番組と異なる表示方法で表示して各上記録画予約番組
   同士の上記放送時間の重複を警告する ことを特徴とする
   請求項１に記載の番組録画予約装置。
3. 【請求項３】上記警告手段は、 各上記録画予約番組同士の上記放送時間の重複が解消す
   るまでの間、警告音を発生して各上記録画予約番組同士
   の上記放送時間の重複を警告する ことを特徴とする請求
   項１に記載の番組録画予約装置。
4. 【請求項４】上記表示制御手段は、 各上記録画予約番組同士の上記放送時間の重複が解消さ
   れるまでの間、上記放送時間が重複している各上記録画
   予約番組の録画予約に用いる上記ビデオテープレコーダ
   の変更指示子画面を上記画面に表示する ことを特徴とす
   る請求項２又は請求項３に記載の番組録画予約装置。
5. 【請求項５】番組情報抽出手段は、 上記文字信号から放送局名、番組名、放送開始時間及び
   放送終了時間でなる上記番組情報を抜き出し、 上記番組表作成手段は、 複数の上記文字信号からそれぞれ抜き出された上記番組
   情報を合成することよ り、放送予定の複数の上記番組の
   うち放送時間が所定時間に満たない一部の上記番組のみ
   番組内容を提示しない上記番組一覧表を作成し、 上記表示制御手段は、 上記番組一覧表を表示した画面上で上記番組内容を提示
   しない上記番組が指示されると、当該指示された上記番
   組の上記番組内容を上記画面に子画面として表示する こ
   とを特徴とする請求項１に記載の番組録画予約装置。