JP2004513422A5 - - Google Patents
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Description
【書類名】明細書
【発明の名称】ネットワークベースのユーザ間決済サービス
【特許請求の範囲】
【請求項1】ユーザ間決済サービスを提供するサーバシステムであって、
他のユーザから決済を受け取るために受取人が自分のペイページを生成する機能を提供するペイページ生成モジュールと、
前記ペイページ生成モジュールを使用して生成される受取人固有のペイページのリポジトリと、ここで、前記ペイページは、ペイページビジターが決済金額を入力し、且つ対応する受取人への支払を開始することを可能とする機能を備えており、
ペイページへのビジターによって、該ビジターから前記ペイページに関連する受取人に送金することによって開始される決済要求に対応する取引処理モジュールを備えているサーバシステム。
【請求項2】前記ペイページ生成モジュールが、受取人が、該受取人自身のペイページ内に表示され、且つデフォルトの決済額として使用される提案決済金額を指定できる機能を備えている請求項1に記載のシステム。
【請求項3】前記ペイページ生成モジュールが、受取人が、ペイページ内に表示される少なくともテキストメッセージおよび画像と、前記ペイページの表示色とを指定できる機能を備えている請求項1に記載のシステム。
【請求項4】前記ペイページ生成モジュールが、受取人が、決済完了後ビジターに表示する外部ページのURLを指定できる機能を備えている請求項1に記載のシステム。
【請求項5】受取人によって入力された決済要求情報への応答として決済要求の電子メールメッセージを生成して送信する機能を提供する決済要求モジュールをさらに備え、
前記電子メールメッセージが前記受取人のペイページへのリンクを含み、前記支払人が前記ペイページをカスタマイズする方法を指定する少なくとも1つのパラメータを含む請求項1に記載のシステム。
【請求項6】ペイページ生成モジュールによりペイページを生成するために使用される複数のペイページテンプレートをさらに備え、
それぞれのペイページテンプレートがペイページのレイアウトおよび動作を指定する請求項1に記載のシステム。
【請求項7】ビジターからのページ要求に応答して前記ペイページの表示をカスタマイズするペイページ表示モジュールをさらに備えている請求項1に記載のシステム。
【請求項8】前記ペイページ表示モジュールが、ペイページに対する少なくとも複数の承認されたビジターに対して、前記受取人が支払を受けられるようにする前記ペイページを見ている間に、前記ビジターによって実行される単一操作の指示を表示する請求項7に記載のシステム。
【請求項9】前記ペイページ表示モジュールが、ペイページへのビジター要求とともに前記サーバシステムに渡されるパラメータに対して、該パラメータに従って前記ペイページをカスタマイズすることによって応答する請求項7に記載のシステム。
【請求項10】前記パラメータが前記ペイページ内に表示される決済金額である請求項9に記載のシステム。
【請求項11】受取人が、該受取人のペイページへのリンクを記述するために外部Webページ内にインストールされるように改造され、且つ表示オブジェクトを含むペイボックスを、生成できる機能を提供するペイボックス生成モジュールと、
前記ペイボックスがインストールされる外部Webページ内に表示するための表示オブジェクトを動的に生成及び提供し、且つ承認されたビジターの識別に応じて前記表示オブジェクトのコンテンツをカスタマイズするオブジェクトサーバとをさらに備えている請求項1に記載のシステム。
【請求項12】受取人が、該受取人のペイページへのリンクを定義し、且つ前記リンクを、前記サーバシステムを介して、他のユーザが見つけて外部Webページ内にインストールするのに使用できるようにする機能を提供するリンク生成モジュールをさらに備えている請求項1に記載のシステム。
【請求項13】外部Webページ内に組み込むための受取人のページへのリンクを生成し、且つ、前記受取人が、前記リンクから前記ペイページにアクセスするビジター用に前記ペイページをカスタマイズするために、少なくとも1種類のパラメータを指定できるオプションを提供するリンク生成モジュールをさらに備えている請求項1に記載のシステム。
【請求項14】ネットワークベースのユーザ間決済を実施する方法であって、
ユーザが、カスタマイズされた受取人固有のペイページを設定し、他のユーザから決済を受け取れるようにするオンラインサービスを提供するステップと、
前記サービスを使用して生成された受取人固有のペイページを識別するページ要求を、ビジターのブラウザから受け取るステップと、
前記ビジターへの表示のために、前記ペイページに関連する受取人に対する決済を開始するためのリンクを含み、前記ビジターが決済の金額を指定するためのフィールドを含む前記ブラウザにペイページを返すステップとを含む方法。
【請求項15】前記ペイページを返すステップが、前記ページ要求とともに渡すパラメータに応じて前記ペイページをカスタマイズするステップを含む請求項14に記載の方法。
【請求項16】前記ペイページをカスタマイズするステップが、前記ページ要求とともに渡される提案決済金額を表示するステップを含む請求項15に記載の方法。
【請求項17】前記ページ要求が前記受取人のアソシエートの識別子を含み、さらに前記ビジターを参照することについて前記アソシエートの補償を決定するステップを含む請求項14に記載の方法。
【請求項18】前記オンラインサービスを提供するステップが、少なくともペイページレイアウトおよび動作を指定する、複数のペイページテンプレートを提供するステップを含む請求項14に記載の方法。
【請求項19】ユーザ間決済サービスを提供するサーバシステムであって、
他のユーザから決済を受け取るために受取人がペイページをリモートで生成する機能を提供するペイページ生成モジュールと、
該ペイページ生成モジュールを使用して生成された受取人固有のペイページのリポジトリと、
ペイページ要求メッセージ内に含まれるパラメータに従って前記ペイページの表示をカスタマイズするペイページ表示モジュールと、
受取人が、特定の支払人用にペイページをカスタマイズし、前記ペイページへのリンクを含む電子メールメッセージの支払人への送信を開始する機能を提供する決済要求モジュールと、ここで前記リンクは、前記ペイページ表示モジュールによって前記支払人に合わせて前記ペイページをカスタマイズする方法を指定する1つ以上のパラメータを含んでおり、
ペイページ決済取引を処理する取引処理モジュールとを備えるサーバシステム。
【請求項20】各々の前記ペイページが、ペイページビジターが決済金額を指定し、対応する受取人に対する決済を開始できるようにする機能を備える請求項19に記載のシステム。
【請求項21】前記決済要求モジュールが、前記支払人に対して前記ペイページ内に表示する決済金額を受取人が指定するためのオプションを提供する請求項19に記載のシステム。
【請求項22】前記決済要求モジュールは、受取人が、複数の支払人に電子メールメッセージを送信するために複数の電子メールアドレスを提供するオプションを備える請求項19に記載のシステム。
【請求項23】ネットワークベースのユーザ間決済サービスを提供するサーバシステムであって、
受取人が、他のユーザから決済を受け取るためにカスタマイズされたペイページをリモートで作成する機能を提供するペイページ生成モジュールと、
受取人が、外部Webページから自分のペイページにリンクを設定するペイボックスをリモートで作成する機能を提供するペイボックス生成モジュールと、
前記ペイページおよび受取人によって作成された関連する前記ペイボックスの説明を格納するデータリポジトリと、
ペイページをビジターに表示するペイページ表示モジュールと、
ペイページのビジターによって開始された決済要求に対して、前記ビジターから前記ペイページに関連する受取人に送金することによって、応答する取引処理モジュールとを備えるサーバシステム。
【請求項24】前記ペイボックス生成モジュールが、受取人が、自分のペイボックス内に表示するテキストメッセージを指定する機能を提供する請求項23に記載のサーバシステム。
【請求項25】前記ペイボックス生成モジュールが、ペイボックスと関連する決済金額を受取人が指定する機能を提供し、前記ペイボックスをビジターが選択することによって決済金額が対応するペイページ内に表示される請求項23に記載のサーバシステム。
【請求項26】前記ペイボックス生成モジュールが、外部Webページ内にユーザがペイボックスをインストールするためのコーディングを生成する請求項23に記載のサーバシステム。
【請求項27】前記ペイボックス生成モジュールが、前記コーディング内にユーザの識別子を含み、
前記取引処理モジュールが、前記識別子を使用して、その結果生じる対応するペイページへのビジターの付託を追跡する請求項26に記載のサーバシステム。
【請求項28】さらに、第三者ユーザが他のユーザのペイボックスを見つけてインストールする機能を提供するモジュールを備える請求項23に記載のサーバシステム。
【請求項29】さらに、外部Webページ内に表示するペイボックス表示オブジェクトを生成して提供するオブジェクトサーバを備え、
該オブジェクトサーバが、承認されたビジター用に前記ペイボックス表示オブジェクトをカスタマイズする請求項23に記載のサーバシステム。
【請求項30】前記オブジェクトサーバが、前記ペイボックス表示オブジェクト内に承認されたビジターの名前を表示する請求項29に記載のサーバシステム。
【請求項31】前記オブジェクトサーバが、外部Webページ内に表示するペイボックス画像を動的に生成して提供する請求項29に記載のサーバシステム。
【請求項32】前記ペイページ表示モジュールが、少なくともペイボックスの選択から生成されたページ要求メッセージとともに渡されるパラメータに基づいて前記ペイページをカスタマイズする請求項23に記載のサーバシステム。
【発明の詳細な説明】
【0001】
(発明の分野)
本発明は、ユーザが他のユーザに支払をするために使用できるコンピュータによって実装されたサービスおよびユーザインターフェイスに関するものである。本発明はさらに、ユーザ間決済サービスを、コンテンツまたはサービスプロバイダのWebサイトを含む(但し、これらに限定はされない)外部のWebサイトに組み込む方法にも関係する。
【0002】
(発明の背景)
ユーザが他のユーザから集金できるようにするさまざまなWebベースのサービスが開発されている。このようなサービスの例として、QpassとBillPointがある。一般的に、これらのサービスにいろいろな欠陥がある。
【0003】
このような欠陥の1つとして、通常かなりの回数のセットアップステップを支払人が実行してからでないと新規受取人に支払できないという欠点がある。そのため、既存のサービスは受取人が多数のユーザから少額または一回限りの支払を集金するのにはあまり適していない。例えば、このような支払を集金する必要があるのは、著者、音楽家、またはその他のコンテンツ作成者がダウンロード可能コンテンツの消費者に献金を求めたいときや、慈善団体がオンライン寄付を一般大衆に求めたいときである。
【0004】
また、多くの既存の決済サービスは、Webサイト運営者が集金プロセスを自分のWebサイトに組み込むための簡単なメカニズムを備えていないという欠点もある。そのため、従来技術の決済サービスは小規模なWebサイト運営者が支払を請求し、自社Webサイトで集金するのには適していない。例えば、このようなことが必要になるのは、Webサイトの運営者がそのサイトがホストとなっているコンテンツの支払を消費者から受けたいときである。またさらに、既存の決済サービスは、受取人が他のWebサイト運営者に集金プロセスの協力を求める適切なメカニズムを備えていないという欠点もある。
【0005】
従来技術の決済サービスはさらに通常、カスタマイズされた、または個人化された支払要求を受取人に効率よく送る機能を欠いている。このような要求を出す必要があるのは、例えば、売り手が個人化されたインボイスを買い手に送信したいときや、個人が小規模な友人グループにイベント関連の献金を要請したい場合である。
【0006】
また多くの決済サービスには、このようなユーザが自発的に、または要求されて支払を行ったかどうかに応じて、またはその程度に応じて、外部Webサイトがコンテンツをユーザに提供するためのメカニズムが欠如している。さらに、従来の決済システムは通常、戻り顧客を認識することができない。
【0007】
(発明の特徴の概要)
本発明では、ユーザ間決済に関連するさまざまな創意に富んだ機能を提示することにより、上記の問題やその他の問題を解消する。これらの機能は、所定の決済サービスに、個別に実装することも、または適切な組合せにより実装することもできる。この決済サービスは、決済サービスプロバイダのWebサイトを通じて実装することができる。(本明細書で使用しているように、「Web」という用語は、ユーザがハイパーリンクを使用するページまたはドキュメント間を移動するためのナビゲーションインターフェイスを一般に意味し、「Webサイト」はこのようなナビゲーションインターフェイスをサポートするネットワークで接続されたサーバシステムを一般に意味する。)
【0008】
本発明の一つの特徴に、支払を受け取るためのカスタマイズ可能な受取人固有のペイページの使用がある。一実施の形態では、サービスの各ユーザは、サービスプロバイダサイトの1組のペイページ構成ページを通じて、他のユーザから支払を受け取るための1つまたは複数のペイページを設定することができる。ペイページは、受取人が、受取人および/またはペイページの目的を記述したテキストコンテンツおよびグラフィックコンテンツを使ってカスタマイズすることができる。例えば、コンテンツ作成者は、作品をダウンロードするユーザから自己申告システム決済を集金するためのペイページを作成し、そのペイページにコンテンツ作成者および/または作品を説明することができる。受取人はさらに、最小支払金額および提案支払金額などの、ペイページのいくつかのパラメータまたは動作を指定することもできる。他のユーザは、そのペイページを訪れて、クレジットカードによる決済またはその他の決済を受取人に対して行うことができる。一実施の形態では、ユーザ(支払人)は、1−Click(商標)オプションを設定し、それを有効にした後には、マウスをクリックするなどの1回の操作で他のユーザに対するペイページの支払を行うことができる。
【0009】
本発明の他の特徴として、ユーザが様々な決済シナリオについてカスタマイズされたペイページを設定することができるペイページテンプレートを使用することがあげられる。それぞれのテンプレートで、ペイページの表示要素及び動作を指定するのが好ましい。一般的な決済、自己申告システム決済、ティップ支払(tipping)、必要な支払、チャリティー、オークション、インボイス作成、およびイベントなどを含むが、これに限られないさまざまな決済シナリオに対するテンプレートを、サービスプロバイダ側で提供することができる。
【0010】
他の特徴として、受取人および/または第三者のWebサイトから支払人がペイページ決済を開始することができるペイボックスの使用があげられる。各ペイボックスは、対応するペイページへのリンクとして使用され、ホストページ内のバナー型グラフィック画像(または他の種類の表示オブジェクト)として表示することができる。ペイボックスの各インスタンスで、提案決済額、ペイページ色、またはテキスト記述などの、URL(Uniform Resource Locator)によりプリセットまたは渡すことができる1つまたは複数のペイページパラメータを指定することができる。
【0011】
好ましい一実施の形態では、このペイボックス画像は、サービスプロバイダサイト側で提供され、(例えば、ユーザの名前を表示することにより)サービスの承認されたユーザ用にカスタマイズされる。ペイボックスを選択することで、ユーザのブラウザにより対応する(渡されたパラメータに応じてカスタマイズされた)ペイページを参照するか、またはいくつかの実施の形態では、決済を1回の操作による取引として実行する。この機能を使用することにより、Webサイト運営者は、サービスプロバイダを利用して、決済に対する集金を行いながら自らのWebサイト上で決済を求めることができる。さらに、Webサイト運営者は、決済プロセス実行時およびそれ以降に支払人に対し表示するメッセージ機能をカスタマイズすることができる。
【0012】
他の機能として、外部Webサイト(サービスプロバイダサイトから切り離され、異なるWebサイト)のページ内で個人化されたペイボックス画像などの個別表示オブジェクトを提供する機能がある。一実施の形態では、表示オブジェクトへの参照を外部Webページのコーディングに取り込み、ビジターのブラウザで表示オブジェクトをサービスプロバイダサイトに要求するようにする。承認されているユーザ/ブラウザからこのような要求を受け取った後、サービスプロバイダサイトでは特定のユーザに合わせて表示オブジェクトのコンテンツを個人化し、表示用の個人化されたオブジェクトをWebページ内に戻す。例えば、表示オブジェクトは、(a)ユーザの名前、(b)ユーザのクレジットカード番号の一部、(c)オブジェクトの選択により特定の受取人が特定の金額の支払を受けるという通知、(d)製品および/またはサービスの個人推奨事項、(e)関連コンテンツへのリンク、(f)決済確認メッセージなどの情報のうち1つ以上を表示することにより、個人化することができる。この特徴の重要な態様として、個人化されたコンテンツを外部Webページ内に表示する際に、外部のWebサイトまたはその運営者に対し、そのようなコンテンツ、またはユーザのその他の個人情報を公開しないということがある。
【0013】
本発明の他の特徴として、サービスのユーザが、好ましくは結果の付託に対する手数料、報奨金支払、またはその他の補償金と引き換えに、他のユーザのペイボックスまたはその他の決済リンクのホストとなることができるアソシエートプログラムがある。一実施の形態では、受取人(ペイページ所有者)は、ペイページをアソシエート有効化し、他のユーザがホストになれるように1つ以上の対応するペイボックスをセットアップすることができる。それ以降、他のユーザは、自分のWebサイト上にそれらのペイボックスをインストールし、決済を生じる付託に対する手数料を稼ぐことができる。例えば、この機能を使用することで、ユーザはお好みの慈善事業(のペイボックスのホストになることにより)の資金を調達することができる。さらに、著者、音楽家、またはその他のコンテンツ作成者は、他のユーザによるダウンロード可能な作品の再版を、その作品とともにコンテンツ作成者のペイボックスを表示するという条件のもとで許可することができる。
【0014】
他の特徴として、ユーザがカスタマイズされた決済要求を他のユーザに送信するサービスがある。決済要求を送信するには、受取人が既存のペイページを作成または選択してから、そのページを支払人に表示する仕方を指定するのが好ましい。例えば、オークションの売り手はペイページ内に表示する品目名、落札価格、税金、および発送料を指定することができる。次に、このサービスは、ペイページへのリンクを含む電子メールを決済要求受信者に送信する。このリンクのURL部分は、そのページの表示の仕方を指定するパラメータを含んでいるのが好ましい。例えば、この機能を使用して、カスタムインボイスを購入者に送信し、小規模なユーザグループから会費およびイベント関連の寄付金を集金することができる。
【0015】
他の特徴として、外部Webページ内に1回の操作で行える決済リンクを用意し、ユーザがコンテンツの項目にアクセスしてその決済を行えるようにする機能がある。例えば、コンテンツプロバイダサイトに、ユーザが特定の項目にアクセスしてその対価を支払うための決済リンクを挿入することができる。認知された1−Clickユーザがこのリンクを選択すると、SPサイトでは、ビジターのアカウントに対して課金し(通常は、5セントから50セントまでの範囲の少額決済)、ビジターのブラウザをそのコンテンツが含まれるコンテンツプロバイダのページにリダイレクトする。このコンテンツページには、決済確認メッセージを表示するバーなど、サービスプロバイダサイト側で用意する1つまたは複数の表示オブジェクトを挿入することができる。同一ユーザが複数回決済を行う場合、ユーザのクレジットカードでの支払のために、これらの決済は総計される。コンテンツページはさらに、「決済取消」ボタンやコンテンツ項目を個人のライブラリに追加するためのボタンなどの、サービスプロバイダサイトによって提供される他のサービスへのリンクを含むこともできる。
【0016】
本発明のさまざまな機能は、HTML(ハイパテキストマークアップ言語)に基づく従来のWebサイト内に実装することができ、さらにHDML(携帯デバイスマークアップ言語)、XML(拡張マークアップ言語)、およびその他のコーディング規約を使用するWebサイト内に実装することもできる。
【0017】
(好ましい実施の形態の詳細な説明)
さまざまな本発明の機能を実現するコンピュータ実装決済サービスについて、図面を参照して説明する。サービスのホストとなるのはサービスプロバイダサイト(一般に「システム」とも呼ぶ)であり、図に示されている実施の形態では、HTMLベースのワールドワイドウェブ(World Wide Web)サイトである。図からわかるように、サービスおよびそのさまざまな機能は、ワイヤレスブラウズ機能を備えるシステムなどの他の種類のWebサイトおよびサーバシステム内に実装することもできる。本明細書において説明しているさまざまなサービス機能は、1つまたは複数の汎用コンピュータにより実行されるソフトウェアで実装するのが好ましいが、他の種類のコンピューティングデバイスを使用して実装することも可能である。
【0018】
明らかなように、本発明のサービスのさまざまな機能は、本明細書の記載と違った形で実装することができる。さらに、実装するサービスは、開示されている機能のサブセットのみを備えることも、かつ/または開示されていない追加の機能を備えることもできる。以下の記載は、本発明を説明するためのものであり、制限するものではない。本発明の範囲は、付属する請求項で定義される。
【0019】
決済サービスの説明は、以下のセクション及びサブセクションに分けて行う。
I.用語
II.概要
A.一般的プロセスフロー
B.システムコンポーネント
C.ペイページ取引処理
III.ページおよびページフローの例
A.ペイページおよびペイボックスの管理
B.ペイボックスのアソシエートホスティング
C.決済要求の送信
IV.ペイページテンプレートおよびパラメータ
V.ペイボックスおよびSP生成表示オブジェクト
VI.ペイボックスの追跡およびフィードバックレポート
VII.決済履歴またはその他のユーザ属性に基づくコンテンツへのアクセス制御
VIII.外部サイトからの1−Click決済
IX.外部コンテンツプロバイダサイトへの決済サービスの組み込み
X.外部サイトでの処理に関する支払人の選択
【0020】
I.用語
全体を通して以下の用語を決済サービスの説明に使用する。
【0021】
ペイページ − 関連するユーザ(「受取人」またはペイページ「所有者」)が他のユーザから支払を受け取るためのカスタムページまたは画面。通常、ペイページには所有者に関する情報が含まれる。ペイページは永続的である、即ち、長期にわたって所定のペイページを使用して多数の異なる決済を(同じまたは異なるユーザから)受け取ることができる。一実施の形態では、受取人は汎用決済、自己申告システム決済、慈善のための寄付、およびインボイス決済などのさまざまな種類の決済シナリオに対して、(対応するペイページテンプレートを使用して)ペイページを作成することができる。
【0022】
サービスプロバイダまたは「SP」 − 一般に、決済サービスを運営する企業実体(または関連する実体の組合せ)。
【0023】
サービスプロバイダサイト(またはSPサイト) − 決済サービスを実装するWebベースのサーバシステムなどのネットワーク化されたコンピュータシステム。このシステムには、単一または複数のインターネットドメイン名を通じてアクセスすることが可能であり、互いに地理的に離れたところにあるコンピュータを含めることができる。画面表示例では、SPサイトにamazon.com Webサイトが含まれている。一実施の形態では、SPサイトはさらに、ホストになるか、または、小売、楽曲ダウンロード、およびオンラインオークションサービスなどの他の種類の電子商取引サービスにリンクされる。SPサイトとは別の異なるサイトまたはページを「外部」と称する。説明されている実施の形態では、すべての外部サイトのホストになっているのは、SPの管轄外のコンピュータであり、このようなサイトはSP以外の企業実体により管理されていると仮定する。
【0024】
ペイボックス − そのページの視聴者が事前に指定されている受取人に対する決済を開始するための機能を備える、ページに組み込むことができる表示オブジェクト。好ましい実施の形態では、各ペイボックスは、SPサイトによって提供されるグラフィック画像を含み、対応するペイページへのリンクを提供する。一実施態様では、特定のペイページを指しているペイボックスを、ペイページ所有者のWebサイト(「第二者サイト」)および/または第三者のWebサイト(「第三者サイト」または「アソシエートサイト」)内にインストールすることができる。ペイボックスでは、オプションとして、提案決済額などのペイページパラメータを指定することができる。
【0025】
ペイボックスグラフィック(または「ペイボックス画像」) − ペイボックスのグラフィック画像部分(例えば、GIFまたはJPEGファイル)。ペイボックスがインストールされているページをユーザが表示すると、ユーザのブラウザから、サービスプロバイダ(SP)サイトに対してペイページグラフィックの要求が出される。一実施の形態では、SPサイトによりユーザが認識されると、このグラフィックは、(例えば、ユーザの名前をグラフィックに組み込むことにより)特定のユーザ用にカスタマイズされる。このグラフィックは、サイズおよび外観が従来のバナー広告グラフィックに似ていても構わないが、そうでなくてもよい。それとは別に、テキストリンク、ボタン、または他の種類のコンテンツ(Flash、Shockwaveなど)を使用することもできる。
【0026】
アソシエート − おそらくは付託の手数料またはその他の補償額と引き換えに、他のユーザのペイページへのペイボックスまたはその他のリンクのホストとなっている(表示を行っている)Webサイト所有者または運営者。例えば、楽曲ダウンロードサイトは、関連するアーティストのペイボックスのホストとなりユーザはそれらのアーティストに対する自発的または必須決済を行うことができ、楽曲ダウンロードサイト(アソシエート)の運営者は、そのような決済の手数料を受け取ることができる。第三者がWebサイトを使用してペイボックスを表示することはさらに「ペイボックスシンジケーション(syndication)」とも呼ばれる。
【0027】
自己申告システム決済 − ビジターが、コンテンツへのアクセスと引き換えに特定の金額を支払うよう求められる決済。例えば、ユーザは、楽曲ダウンロードサイト上に提供されているペイボックスを介して、ダウンロードした各MP3ファイルについて1ドルを支払うよう要求される。コンテンツは、コンピュータにより実装されたサービスの形態(例えば、品目に対し最適な価格を見つけること)とすることもできる。コンテンツにアクセスするための自発的決済は、一般に、「ティップ(tips)」とも呼ばれる。
【0028】
1−Click − 事前に指定された情報を使用し、顧客が、マウスを1回クリックするなどの1回の操作で取引を完了できるサービス。このようなサービスの一実施態様は、米国特許第5960411号で説明されている。
【0029】
I.概要
決済サービスは、ユーザが受取人によりカスタマイズされたペイページを介して他のユーザから支払を受け取る機能を備えていることが好ましい。一実施の形態では、ユーザがSPにアカウントを開設した後、そのユーザ用にデフォルトのペイページが自動的に作成される。他の実施の形態では、積極的にペイページを作成したユーザに対してのみペイページが存在する。いずれの場合も、それぞれのユーザに対して複数のペイページが用意されることが好ましい。例えば、音楽グループでは、デジタル形式でポストした作品ごとに別々のペイページを作成し(図7を参照)、それらのペイページを使用してそのような作品をダウンロードしたユーザから自発的支払(ティップまたは自己申告システム決済)を集金することができる。さらに、個人が個人用途に1つ、ビジネス用途にもう1つとペイページを作成することができる。
【0030】
好ましい実施の形態では、各ペイページは、そのペイページのレイアウトおよび動作を指定するテンプレートに基づく。各テンプレートには、ペイページ設定プロセスでペイページ所有者が上書きすることができるデフォルト値が記述されている。各ペイページには、(1)タイトル、(2)ペイページ「所有者」または「受取人」の識別子、(3)説明、および(4)金額などの「必須」情報フィールドを用意し、通常、支払人側で修正できるようになっているのが好ましい。追加フィールドおよびオプションは、特定のテンプレートにより定義することができる。慈善団体、著者、音楽家、その他のコンテンツプロバイダ、および個人など、異なる種類の組織に対して異なるテンプレートを用意することができる。さらに、ティップ支払、自己申告システム決済、インボイス作成、オークション、会費、リベート要求、およびコンテンツアクセスに必要な決済など、特定の種類のペイページ用途に対しテンプレートを用意することができる。一実施の形態におけるテンプレートに記述することができる要素の種類について以下のセクションIV(「ペイページテンプレートおよびパラメータ」)で説明する。
【0031】
各ペイページには、一意的なURL(Uniform Resource Locator)を設定するのが好ましい。デフォルトページ(使用する場合)のURLは、ユーザの電子メールアドレスが唯一の変数である命名規則に基づくのが好ましい(例えば、www.paypages.com/<電子メールアドレス>.htm)。これにより、ユーザは他のユーザのデフォルトペイページを簡単に見つけられる。SPが割り当てた、またはユーザが選択したニックネームを、電子メールアドレスの代わりに使用することもできる。他の種類のペイページに対して、試行錯誤では比較的識別が困難なエンコードされたURLを割り当てることもできる。後述するように、このサービスは、ペイボックスおよび検索エンジンなど、ペイページを見つけてアクセスするためのさまざまな方法をサポートすることができる。
【0032】
受取人指定のペイページに加えて、このサービスは、支払人指定の受取人に送金するための一般的な「送金」ページを備えることができる。
【0033】
説明されている実施の形態のWebサイトおよびページではHTML(ハイパーテキストマークアップ言語)コーディングを使用しているが、当業者であれば、他のマークアップ言語を使用可能であることも理解できるであろう。例えば、本発明の機能は、HDML(携帯デバイスマークアップ言語)、XML(拡張マークアップ言語)、または他の適切なマークアップ言語を使用するWebサイトおよびWebページを使用して実装することができる。さらに、個人ペイページを使用すると大きなメリットが得られるが、受取人がペイページを持つことなく本発明の機能の多くを実装できることは理解されるであろう。
【0034】
A.一般的プロセスフロー(図1)
図1は、ユーザをサービスに登録し、ペイページを管理し、各種関連操作を実行する基本的なプロセスの流れを示す図である。図1内の各状態は一般的に、SP Webサイトの1つまたは複数のページに対応している。図1に示されている図番からわかるように、これらのWebページのうちいくつかの例が後の図面に含まれている。ユーザがペイページを介して決済を行うプロセスは別の図面に示されている(図3)。
【0035】
「ログイン」状態30によって示されているように、ユーザは最初に、事前選択のユーザ名およびパスワード(またはその他の認証情報)を使用してログインすることにより決済サービスに入る。新規ユーザはまず、サービスに登録してから(状態32)、ペイページを介して決済を行うかまたは受け取ることができる。登録プロセスでは、ユーザは名前、クレジットカード番号、パスワード、および電子メールアドレスなどのさまざまなアカウント情報を入力する。登録プロセス中またはその後に、ユーザはさらに、システムの1−Click(商標)サービスの設定に入り、有効にする作業を行えることが好ましい。後述するように、1−Clickサービスが有効になると、ユーザは、マウスを1回クリックするだけで、あるいは他の選択操作を1回行うだけでペイページ決済を行うことができる。一実施の形態では、ユーザはさらに、外部Webサイト上で提供されるペイボックスから直接に1−Click決済を実行することもできる。登録プロセス中またはその後に、SPサイトではクッキー(cookie)をユーザのコンピュータに格納し、ユーザのそれ以降の識別を行えるようにする。
【0036】
状態34に示されているように、ユーザはさらにオプションで、SPでのアカウントを既存の当座預金口座にリンクすることもできる。当座預金口座に関連する銀行ルート番号は、2000年3月2日に出願された米国特許出願番号09/517563に説明されているプロセスを使用して、小切手の額面からユーザが入力した情報に基づいて自動的に決定することができる。ペイページアカウントが当座預金口座にリンクされると、ユーザはこの2つのアカウント(口座)の間で送金を開始することができる(状態60)。
【0037】
状態36に示されているように、このサービスは、メインページ(図5を参照)またはユーザがさまざまな操作を開始することができる他の領域を含むことができる。このメインページには、(もしあれば)ユーザのペイページのリストを表示し、ユーザが操作を実行する特定のペイページを選択できるようにするのが好ましい。状態40に示されているように、ユーザは、新規ペイページを作成し、既存のペイページの編集、表示、または削除を実行することができる(以下のセクションIII−Aで説明している、図5〜7に示されているページフローの例を参照)。
【0038】
状態42に示されているように、ユーザはさらに、特定のペイページのペイボックスの作成、編集、または削除を実行することができる(以下のセクションIII−Aで説明している、図8〜11に示されているページフローの例を参照)。ペイボックスが作成された後、ペイページ所有者(およびいくつかの実施の形態では、他のユーザ)は、そのペイボックスを1つまたは複数の外部Webページ内に「インストールし」、対応するペイページへのリンクを設定することができる。このプロセスを容易にするために、サービスは自動的に、ホストWebページに追加するHTML(ハイパーテキストマークアップ言語)コーディングを生成する(後述の図10および16を参照)。このHTMLコーディングには、(SPサイトで提供する)ペイボックス画像への参照が含まれ、ブラウザによってページが表示されると自動的にSPサイトに画像の要求が出される。これとは別に、他のマークアップ言語またはリンクコーディング規則に応じてこのコーディングを生成することもできる。例えば、ワイヤレス環境では、適切なHDML(携帯デバイスマークアップ言語)コーディングを生成することができる。さらに、決済サービスでは、他の種類のリンク(例えば、テキストのリンク)をペイページに設定するコーディングを生成することもできる。
【0039】
ペイボックス機能の特定の一応用例では、デジタルコンテンツの作成者を補償するメカニズムを提供する。例えば、音楽グループ、著者、またはWebサイト運営者などのコンテンツ作成者は、ペイボックスを自分の(第二の)Webサイトにインストールして、自発的支払または必須支払をユーザに求めるようにすることもできる。コンテンツにアクセスするユーザは、ペイボックスを通じてクリックし、コンテンツ作成者に対し自発的または必須決済を行うことができる。この決済の金額(例えば、ダウンロード1回につき1ドル)がペイボックスによって提案され、この場合、(後述するように)ユーザがクリックして行ったときにこの金額がペイページ内に表示されるのが好ましい。決済が「必須」の場合、適切なメカニズムを使用して、ユーザが対価を支払うまでコンテンツへのアクセスを禁止するようにできる(例えば、「決済ベースのコンテンツアクセス」という表題のセクションVIIIを参照)。
【0040】
このモデルの一変種として、SP自体が、コンテンツ作成者が作品をダウンロード可能形式でポストするためのフォーラムを提供するという方法がある。こうすると、ポストされた作品は(例えば、製品詳細ページに)ペイボックスとともに表示され、自発的(または必須)決済を求めることができる。このモデルを使用すると、ユーザは(Webサイトを運用しているか否かにかかわらず)SPサイトに作品をポストし、決済サービスを使用してユーザから集金することができる。例えば、比較的名の知られていない音楽グループでも歌やアルバムをMP3形式でペイボックスとともにポストし、ダウンロード1回につき1ドルの自発的決済を要求することができる。
【0041】
決済サービスの一実施の形態では、ペイページ作成または編集プロセスのときに(状態40)、ユーザは特定のペイページを「アソシエート有効化」することができる。ペイページがアソシエート有効化されると、他のユーザが、そのペイページの1つまたは複数のペイボックスを、オプションによっては、その結果生じる付託の手数料の引き換え又はその他の代償として、自分のWebページ内にインストールすることができる。例えば、赤十字などの慈善団体は、ペイページをアソシエート有効化し、そのページに対して1つまたは複数のペイボックスを作成することができる。その後、他のユーザ(アソシエート)は、これらのペイボックスを自分のWebサイトにインストールし、他のユーザが赤十字ペイページを見つけるためのメカニズムを用意することができる。ユーザが(a)このようなペイボックスに従い(クリックして行き)、対応するペイページ上で決済を行うと、または(b)適用可能な場合に、ペイボックスで1−Click決済を行うと、その付託を生成したアソシエートは、その決済の一部を与えられる。
【0042】
ペイページアソシエートになるには、ユーザは最初に、目的のアソシエート有効化されたペイページを検索するか、または他の何らかの手段でそこへナビゲートする(状態46)。検索エンジンをこの目的のために用意することができる。次に、ユーザは対応するペイボックス(またはオプションにより、ペイページへの他の種類のリンク)を選択し、ペイボックスを1つまたは複数の第三者サイトにインストールする(状態48)。このプロセスは、以下のセクションIII−Bで説明している図13〜16のページフロー例によって示される。
【0043】
アソシエート機能の特定の一応用例では、デジタルコンテンツの配布者を補償するメカニズムを提供する。デジタルコンテンツの第三者(アソシエート)配布者(例えば、楽曲または電子ブックダウンロードサイト)は、アーティスト、著者、またはその他のコンテンツ作成者のペイボックスを関連付けられているコンテンツとともに表示することができる。ユーザがこのようなボックスをクリックしてゆき、コンテンツ作成者に対する自発的決済を行う場合、第三者アソシエートにコンテンツを配布する代償として決済毎にその一部を与えることができる。他の特定の応用例では、Webサイト運営者が手数料を受け取りながら、お気に入りの慈善に対する資金を工面することができる。
【0044】
状態52に示されているように、このシステムではさらに、ユーザが他のユーザに対する決済要求を生成して送信することができる。決済要求を開始するには、受取人であるユーザは、1つまたは複数の受信者の電子メールアドレスを指定し、このような受信者に対して受取人のペイページを表示する仕方を指定するペイページカスタマイズデータを入力する。このカスタマイズデータには、例えば要求された決済金額および関連するテキスト記述を含めることができる。このシステムは、ペイページへのURLエンコードされたリンクとともに電子メールを各受信者に送信することにより決済要求を開始することに応答する。このリンクのURL部分には、ページを表示する方法を決定するSP Webサイトによって使用されるパラメータが含まれる。システムのこの機能は、例えば、カスタマイズされたインボイスを他のユーザに送信する場合に使用することができる。この機能に対する他の応用例については、セクションIII−C(「決済要求の送信」)で説明する。
【0045】
状態54で示されているように、サービスはさらに、自動化された決済要求または定期循環決済要求を設定するオプションを提供することができる。例えば、自動的決済要求は、落札者にインボイス(カスタマイズしたペイページへのリンク)を自動的に送信するためにオンラインオークションの売り手が使用することができる。このようなペイページに対し、(対応するオークションページ内で表示される)オークション品目の画像および説明と落札金額を自動的に初期値として入力することができる。定期循環決済(recurring payment)要求は、購読料やグループ会費などの任意の種類の定期循環決済の集金を行う場合に使用できる。
【0046】
最後に、一般的に状態56〜60で示されているように、サービスはさまざまなアカウント管理ページを備えることができる。これらのページから、ユーザはペイページ取引の表示(受取人と支払人の両方)、口座間の送金、およびユーザプロファイルの更新などの操作を実行することができる。このサービスではさらに、取引レシートの生成、送信、および保持も行うことができ、課税目的の報告書作成(例えば、慈善団体への支払)を行うこともできる。
【0047】
B.システムコンポーネント(図2)
図2は、SPサイト66で決済サービスを実装するために使用できる1組のコンポーネントを示している。このシステムは、コンテンツデータベース70およびユーザアカウントデータベース72にアクセスするWebサーバ68を備える。このシステムはさらに、製品データベースおよびオークションデータベース(図には示されていない)などの他の種類の情報を格納するデータベースも備えることができる。
【0048】
Webサーバ68は、本明細書で説明している各種のペイページ関連機能を実現するペイページアプリケーション76を備える。ペイページアプリケーションは、(a)クッキーを使用したSPサイトへの戻りビジターの識別、(b)受取人により指定された設定に応じたペイページおよびペイボックスのカスタマイズ、(C)ページ要求とともに渡されるパラメータに応じてカスタマイズされ、ビジター名/1−Click設定でカスタマイズされたペイページのビジターへの表示、(d)付託に対するアソシエートの追跡および信用、支払人への「ありがとうございます」電子メールの送信などの決済取引の処理、(e)ペイボックス、またはペイページへのその他のリンクを外部ページ内にインストールするためのHTMLまたはその他のコーディングの生成、(f)アソシエート有効化ペイページおよびその関連するペイボックスのユーザ参照、(g)決済要求の生成、および(h)ペイページアカウント情報のユーザ表示および更新といったタスクまたはサービスの一部または全部を実行するモジュールを備えるか、または使用する。各モジュールは、実行可能コードを含むのが好ましく、可能であれば、ユーザと対話するためのWebページを備える。ペイページアプリケーションによって実装できるその他の機能およびサービスについて以下の段落で説明する。
【0049】
図示されているように、Webサーバ68は、外部Webページ内に表示するためのペイボックスグラフィックス(および場合によってはその他の種類の画像)を動的に生成、提供する画像サーバ77と通信する。それとは別に、アニメーションのオブジェクトまたはその他の実行可能な表示オブジェクトのサーバなどの他の種類のオブジェクトサーバを使用することもできる。一実施の形態では、ペイページアプリケーション76および画像サーバ77は、異なるブラウザ機能(HDML、ワイヤレス、WAPなど)およびデバイスタイプを認識し、それに応じて表示するペイページおよびペイボックスを選択する。
【0050】
Webサーバはさらに、小売りサービスおよび1つ以上の個人対個人の販売サービスなどの他の種類のサービスを実装するアプリケーション78を備えることもできる。さまざまなアプリケーション76、78は、登録、ユーザ認証、およびクレジットカード処理などの共通タスクを実装するコードモジュールを共有することができる。
【0051】
Webサーバはさらに、サイトのさまざまな領域を検索する検索エンジン80と通信するのが好ましい。この検索エンジンを使用することで、ユーザはユーザ名およびその他の基準に基づき他のユーザのペイページを検索することができる。上記され、図12に示されているように、ユーザは特にアソシエート有効化されたペイページの検索を実行することができる。
【0052】
図2に示されているように、コンテンツデータベース70はユーザによって作成されたペイページを含み、さらにペイページを生成するために使用できるペイページテンプレートを含む。上述したように、異なる決済関連のシナリオに対して異なるテンプレートを用意することができる。テンプレートはサービスプロバイダ側で作成するのが好ましいが、サービスは、受取人が自分のテンプレートを作成するための機能を提供することができる。コンテンツデータベースはさらに、サイトのさまざまな他の領域用のWebページおよびテンプレートを含む。
【0053】
コンテンツデータベース70はさらに、SPによって用意されたペイボックススタイルの説明、およびペイページ所有者によって定義されているペイボックスの指定を格納することもできる。ペイボックスの指定は、例えば、ペイボックススタイル、色、提案決済金額、テキストメッセージ、およびあいさつ形式を規定することができる(図8および9を参照)。それとは別に、これらのペイボックスパラメータの一部または全部をURLによって渡されるペイボックス識別子内にエンコードすることができる。後述するように、画像サーバ77はこのペイボックスの指定を使用して、ペイボックスグラフィックス(例えば、GIF画像)を動的に生成してユーザコンピュータ84に提供する。またペイボックスグラフィックスは、名前およびビジターに関する情報が判明していればその情報を含むようにカスタマイズされる。
【0054】
SPサイトが、ユーザがデジタル作品の自発的決済をポストし、受信することを許可にする実施の形態では(上述したように)、コンテンツデータベースはさらにそのような作品のコピーを含むことができる(図示されていない)。サイトの検索エンジンまたはその他の適当なナビゲーションインターフェイスを使用して、これらの作品を見つけることができる。
【0055】
図2にさらに示されているように、ユーザアカウントデータベース72に、サイトのユーザに関するアカウント固有情報を格納する。それぞれのユーザについて、この情報には、ユーザプロファイル(名前、クレジットカード番号、1−Click設定など)、勘定残高、取引履歴(入って来るペイページ決済と出て行くペイページ決済を含む)、およびユーザが作成したペイページアソシエート関係に関する情報を含めるのが好ましい。
【0056】
C.ペイページ取引処理(図3および4)
図3は、SP Webサイト66側でペイページを表示し、ペイページアプリケーション76を介してペイページ取引を処理するために使用する基本プロセスを示す図である。ブロック90で示されているように、Webサイトでは最初に、特定のペイページに関してURL要求をユーザ/コンピュータ84から受け取る。ペイボックスをユーザが選択したことでURL要求が発生した場合に、そのURLに、ペイページのデフォルト値を書き換える1つまたは複数のパラメータを含めることができる。例えば、ペイボックスで提案決済金額を指定した場合、この金額はURLを介して渡され、ペイページ内に表示されているデフォルト金額を書き換える。パラメータの使用方法の詳細については以下のセクションIV(「ペイページテンプレートおよびパラメータ」)で説明する。アソシエートがホストとなっているペイボックスを選択することでURL要求が生じた場合、URLにはさらに、アソシエートの一意的な識別子を含めるのが好ましい。
【0057】
URL要求がサービスの既存ユーザからのものである場合、その要求は通常、システムがユーザを識別するために使用するクッキーを含む。この目的のためにクッキーを使用することは、当技術分野ではよく知られている。
【0058】
図3のブロック92で示されているように、Webサイトは、ペイページを生成して返信する(表示する)ことによりURL要求に応答する。ユーザに対して表示されるペイページ例が図4に示されている。図示されているように、ペイページはデフォルトまたは所有者が割り当てたタイトル92A、ペイページ所有者によってアップロードされたグラフィック画像(ロゴまたは写真)92B、およびペイページ所有者によって入力されたメモまたは説明92Cを含むのが好ましい。さらに、ペイページは、(分かっている場合)ビジターを名前で識別するあいさつメッセージ92Dを含む。ビジターの素性が判明していない場合、「サインインしてください」などのデフォルトメッセージを使用できる。
【0059】
さらに図4に示されているように、ペイページは、ビジターが決済金額を入力できる「金額」フィールド92Eと、ビジターが決済プロセスを開始するための決済ボタン92Fまたは他のリンクをも備える。図示されている例では、提案決済金額として2ドルが金額フィールド92Eに表示されている。ビジターが判明しており、1−Clickサービスが有効になっている場合(図4の例のように)、決済ボタン92Fを、決済取引を遂行するために選択できる1−Clickボタンとして設定し、ラベルを付けることが好ましい。その一方で、ビジターが(a)判明していないか、または(b)判明していても、1−Clickサービスが有効になっていない場合、決済ボタン92Fは、「今すぐ決済!(クレジットカードを選択してください)」などのメッセージを含んでいる。
【0060】
図3の「1−Click」パスに示されているように、ビジターが決済リンク92Cの1−Clickバージョンを選択した場合、システム66はユーザに対してさらに操作を要求することなく(好ましくはあらかじめ定められた期間内に)取引を遂行する。さらに、システムは、「ありがとうございました」ページ(ブロック98)を表示するか、またはユーザを所有者が指定したページ(通常は、所有者の外部Webサイトの「ありがとうございました」ページ)へリダイレクトする。この時点では、決済取引を完了するためにユーザが他に操作を実行する必要はない。他方で、ビジターが非1−Clickリンクを介して決済を開始した場合、ビジターはログインするか登録して、クレジットカードを選択してから、取引を実行する必要がある(ブロック94および96)。
【0061】
図示されている実施の形態ではクレジットカードが使用されているが、ユーザ間で送金するための適切な方法があればその方法が使用できる。さらに、本明細書で説明しているさまざまな実施の形態全体を通して、支払人のクレジットカードに対して、取引の時点で実際に課金される必要がないことが理解されるであろう。例えば、ユーザが通常、記事またはその他のコンテンツにアクセスするために少額決済(1ドル未満)を頻繁に行う実施の形態では、SPサイトはユーザのクレジットカードに課金するために複数の決済を集計することができる。
【0062】
ブロック100に示されているように、ビジターがアソシエートWebサイト内に表示されているペイボックスからペイページに回された場合、システムはアソシエートユーザのアカウントの貸し方に委託手数料を記入する。システムはそれに加えて、またはそれとは別に、アソシエートのアカウントの貸し方に報奨金決済を記入するように設定することもできる(例えば、SPにアカウントを設定している参照されたユーザ毎に)。アソシエートWebサイトからの付託を追跡し、アソシエート手数料を決定するために使用できる方法の例は、米国特許第6029141号で説明されている。ブロック102で示されているように、SPは、取引手数料を差し引いてから、決済金額の残りを受取人のアカウントの貸し方に記入することができる。
【0063】
以下のセクションX(「外部サイトからの1−Click決済」)で説明しているように、上記のプロセスを変更して、1−Clickビジターが、ペイボックスをクリックするだけの操作で、外部ホストのペイボックスから直接取引を遂行するようにできる。その瞬間、SPサイトは、ビジターのブラウザを直ちにペイページ所有者(またはいくつかの実施の形態では、アソシエート)があらかじめ指定している外部URLへリダイレクトすることにより、ペイボックスの選択に応答する。したがって、ビジターがペイページの表示を要求することなく取引が完了する。
【0064】
図3に示されているプロセスはさらに、無効なペイページパラメータ、無効なペイページエントリ(例えば、最小決済金額未満の決済金額)、およびその他のエラー状態を処理するための適切なエラー処理タスク(図に示されていない)を含むこともできる。
【0065】
III.ページおよびページフローの例
図5は、決済サービスの「メインページ」の例を示している。このページには、ユーザのペイページのアカウント残高が表示され、さらにそのアカウント内で現在アクティブになっているペイページの一覧が表示される。このページはさらに、ページの編集、ページの削除、ページの表示、ページのペイボックスの管理、および決済要求の送信といった、選択されたペイページに関する操作をユーザが実行するためのリンクを提供する。決済要求を送信するオプションは省略することができるが、またある種のペイページに対してのみ使用するようにもできる(例えば、ユーザのデフォルトペイページ)。メインページはさらに、ユーザが新規ペイページを作成するリンク、ペイページアソシエートになるリンク、サイトの他の領域にアクセスするリンクも提供する。
【0066】
A.ペイページおよびペイボックスの管理(図6〜12)
ペイページおよび関連するペイボックスの作成および管理を行う基本プロセスについて、図6〜11を参照して説明する。このフロー例では、同じテンプレートを使用してすべてのペイページを作成すると仮定する。異なる種類のペイページについて異なるテンプレートが存在する場合、新規ペイページを作成しようとするユーザに対して、最初にペイページの種類を選択することを要求することができる。
【0067】
図6は、ペイページ管理プロセスの「ステップ1」ページを示している。このページには、メインページ(図5)の「新規ペイページの作成」ボタンまたは「編集」ボタンの1つを選択することによりアクセスすることができる。この「ステップ1」ページには、カスタマイズできるペイページ設定の6つのカテゴリのまとまりが表示され、ユーザがデフォルト設定を変更できる各「編集」ボタンが用意されている。
【0068】
最初の設定カテゴリは、ペイページに関連するメッセージ送信である。メッセージ送信には、ペイページに表示するペイページ説明、決済後支払人に表示される「ありがとうございました」メッセージ、および電子メールで支払人に送信される「ありがとうございました」メッセージが含まれる。また、ペイページ所有者は、ペイページ内で再生できるオーディオまたはビデオクリップをアップロードするオプションを提供され得る。
【0069】
第2のカテゴリは、ペイページのタイトルおよび配色である。例えば、配色は、所有者の参照先サイトと似た配色に選択することができる。
【0070】
第3のカテゴリは、ペイページ内に表示するオプションの画像である。これは、例えばペイページ所有者の写真を表示したり、ペイページが対応するダウンロード可能なコンテンツと関連する画像を表示するのに使用できる。
【0071】
第4のカテゴリは、ペイページの決済設定である。この設定には、デフォルト決済金額(支払人が金額フィールドを修正しない場合に送金される金額)および最小決済金額が含まれる。
【0072】
第5のカテゴリは、ペイページの詳細設定である。詳細設定を編集することにより、ユーザは、そのページをアソシエート有効化する否か、またアソシエート有効化する場合、付託に支払う手数料率を指定することができる。さらに、ユーザはペイページ内に表示する場所と電子メールアドレスを指定し、決済プロセスの完了後表示する「ありがとうございました」ページのURLを指定することができる。
【0073】
第6のカテゴリでは、オプションの決済カウンタを使用する。この機能は、ペイページにオプションのチャートを表示する場合に使用する。この機能を有効にすると、ペイページに、ペイページまたは所有者が指定した共同所有ペイページの集合を介して、受け取る金額および/または受け取った決済の数をリアルタイムで示すカウンタが設定される。このカウンタは、オプションで、所有者指定目標に関する決済合計額を示す目標チャートとして表示することができる。例えば、この決済カウンタ機能は、慈善事業でリアルタイムの寄付金集めデータを表示する場合に使用できる。
【0074】
ユーザは、ペイページ設定のカスタマイズを終了した後、「ステップ2」ページにアクセスするため「続行」ボタンを選択できる(図7)。ステップ2で、ユーザはペイページをプレビューし、戻ってさらに変更するか、ステップ3に進むかを選択することができる。
【0075】
ステップ3(図8)で、ユーザはペイページで使用するペイボックスのスタイルを選択することができる。ユーザはそれとは別に、「ペイページの管理」リンクを選択してメインページ(図5)にへ戻ることができる。図の例では、それぞれのスタイルは特定のペイボックスのサイズに対応している。この例で長方形のペイボックスが使用されているが、別の形状のペイボックスを使用することもできる。
【0076】
ステップ4(図9)で、ユーザは、スタイルがすでに選択されているペイボックスを作成することができる。特に、ユーザは、ペイボックスに表示するあいさつおよびメッセージを指定し、ペイボックスの枠色を選択することができる。さらに、ユーザはペイボックスで使用する提案決済金額(例えば、1ドル)を指定することができる。
【0077】
提案金額を指定した場合、この金額をパラメータとしてURLによって渡し、ユーザがこのペイボックスを通じてペイページにアクセスしたときにペイページに表示するのが好ましい。同じペイページでもペイボックスが異なれば、提案決済金額(またはその他のペイページパラメータ)が違っていてもかまわない。図9にはペイページパラメータ(決済金額)が1種類しか示されていないが、ペイボックス作成者に対し、ペイページの表示色、その他のテキストフィールドなどの他の種類のパラメータを指定するよう求めることもできる。このようにして、ペイページは、異なるペイボックスに対しては異なるようにカスタマイズ(表示)され得る。ペイページの表示属性を指定するパラメータの使用についてはセクションIV(「ペイページテンプレートおよびパラメータ」)で説明する。ユーザが「続行」ボタンを選択してステップ5に進む場合、後から使用できるように、ペイボックス設定がコンテンツデータベース70に格納される。
【0078】
ステップ5(図10)では、ペイボックスがユーザに表示される際に、それとともに、ペイボックスをWebサイトにインストールするためのHTMLコードも表示される。ペイページ所有者は、HTMLコードのブロックをそのようなWebページのHTMLコーディングにコピーすることにより、任意の数のWebページ内にペイボックスをインストールすることができる。上級ユーザであればさらに、手動で、追加パラメータをペイページのURLに付加して、ペイページの他の表示属性を制御することができる。
【0079】
図10に示されているように、HTMLコードは、SPサイトによって提供されるペイボックスグラフィックへの参照を含む。したがって、ユーザ/ブラウザがペイボックスのインストールされているHTML文書を検索するときに、ブラウザが自動的にSPサイトにペイボックスグラフィックを要求する。その要求に、SPサイトがユーザを識別するためのクッキーが含まれる場合、SPサイト側で、図示されているように、識別されたユーザの名前をペイボックスグラフィックに取り込むのが好ましい。「ステップ5」ページの「続行」ボタンを選択すると、ユーザはメインページに戻る(図5)。
【0080】
図5に示されているように、ユーザは、「このペイページのペイボックスを管理する」というタイトルが付いている対応するリンクを選択することにより、特定のペイページと関連するペイボックスを表示し、管理することもできる。図11は、このリンクが選択されたときに表示される「ペイボックスを管理する」ページの例を示している。
【0081】
図8〜11に示されているペイボックスは、サイズが異なり、テキストコンテンツも含まれるが、それとは別にテキストコンテンツを含まない「標準」ペイボックスを使用することもできる。例えば、後述するように、決済金額が特定の色で表される標準ボタンまたはアイコンを使用することができる(例えば、それぞれ、5セント、10セント、および25セントの決済を表す、緑色、青色、および赤色の決済ボタン)。これは、例えば、ペイボックスを使用して外部コンテンツプロバイダサイトから少額の、頻繁な、1−Clickの、またはその他の決済を行う場合に役立つ(セクションX「外部サイトからの1−Click決済」を参照)。
【0082】
図12は、ペイページを作成するために使用できる簡略化したWebフォームを示している。この例では、ペイページ作成者が、支払アソシエートに対して委託手数料(割合)を指定することができる。
【0083】
B.ペイボックスのアソシエートホスティング(図13〜16)
ペイページアソシエートとして登録するプロセスでは、アソシエート有効化されたペイページを見つけ、そのペイページと関連するペイボックスを選択し、そのペイボックスを1つまたは複数のWebページ内にインストールする。その後、このようなWebページへのビジターがペイボックスをクリックし、決済を行うと、通常、アソシエートが手数料を受け取る。所定のペイページに対し、設定できるアソシエートの数に制限はない。さらに、所定のユーザは異なる複数のペイページおよびペイページ所有者のアソシエートになることができる。
【0084】
図13は、アソシエート有効化されたペイページを検索するために使用できるページを示している。図示されているように、ユーザは、名前/説明、市、および州の中の1つまたは複数に基づいて、ペイページを検索することができる。ペイページがカテゴリ別に配列されている参照ツリーなど、アソシエート有効化されたペイページを見つけるための他のさまざまなナビゲーションツールが提供され得る。
【0085】
図14は、検索「名前または説明=動物学会(Animal Society)」に対する検索結果のページの例を示している。このページには、一致するペイページの一覧が表示され、ペイページおよびその関連するペイボックスを表示するリンクが表示される。複数の手数料率がサポートされている場合、このページで、所有者が提示する手数料率を示すことができる。
【0086】
図15は、「ワシントン州シアトルの動物学会(The Animal Society in Seattle WA)」というタイトルのペイページに対して定義されているペイボックスの一覧が表示されているページの例である。このページから、ユーザは提供されるペイボックスのスタイルを選択することができる。「続行」ボタンを選択すると、SPサイトは、選択されたペイボックスのスタイルが設定されているページとペイボックスをインストールするためのHTMLのシーケンスとを返信する(図16)。このHTMLシーケンスは、形式が図10のシーケンスと似ているが、ペイボックスグラフィックのURL内の、(ペイページアプリケーション76によって割り当てられ、アカウントデータベース72に格納されている)アソシエートの一意の識別子を含む。図3を参照して上記で説明したように、ペイページアプリケーションは、この識別子を使用して、参照アソシエートの素性を調べ、付託イベントを追跡する。
【0087】
いくつかの実施の形態では、アソシエートには、ペイボックスのアソシエートホストインスタンスとともに使用するペイページパラメータを定義するオプション(図示せず)が提供される。例えば、アソシエートは、提案決済金額、ペイページを提携するアソシエート名またはロゴ、および/または決済後リダイレクト先URLを入力することが許される。これらのパラメータの一部または全部により、ペイボックスと関連する所有者指定パラメータが自動的に書き換えられる。
【0088】
C.決済要求の送信(図17〜19)
上記したように、決済サービスは、カスタマイズされたペイページを介してユーザが決済要求を他のユーザに送信するサービスを提供することもできる。ユーザ側では、その要求に使用するペイページを選択することにより決済要求を開始するのが好ましい(例えば、図5に示されているような「決済要求を送信」リンクを選択する)。それとは別に、ユーザに対し、あらかじめ定義されている決済要求テンプレートのリストから選択するよう要求することもでき、その場合、決済要求を処理するための新規ペイページが作成される。
【0089】
図17は、選択されたペイページを使用して決済要求を送信するのに使用できるページの例を示している。このページから、支払人(決済要求受信者)のユーザは名前および電子メールアドレスを入力(または個人アドレス帳から選択)することができる。一実施の形態では、新規支払人は、ユーザの個人アドレス帳に自動的に追加される。
【0090】
図17にさらに示されているように、ユーザはオプションの説明とオプションの決済金額を入力することもでき、その両方が、ペイページ内で定義されている説明および決済金額(もしあれば)を書き換える。使用するペイページの種類(テンプレート)に応じて、ユーザに対し、他のペイページフィールドおよびオプション(図示せず)を指定するよう要求することもできる。例えば、決済要求がオークションインボイスのペイページに対応する場合、ユーザ(受取人)に対して、さらに、落札者の名前および取引の詳細(品目番号、落札金額、発送費用など)を入力するよう要求することもできる。
【0091】
図示されている実施の形態では、「決済要求を送信」ページは、決済要求を自動的にするか、または定期的循環にするページ(図に示されていない)へのリンク108も含む。例えば、ユーザは、決済要求を毎月再送するか、またはオークションの完了後に落札者に自動的に送信するかを指定することができる。
【0092】
ユーザが「決済要求を送信」リンクを選択すると、システム66は送信されたフォームデータを格納し、電子メールメッセージを一覧に含まれる支払人のそれぞれに送信する。図18に示されているように、この電子メールメッセージには、選択されたペイページのカスタマイズされたバージョンへのハイパーリンク110が含まれる。このハイパーリンクのURL部分(図示せず)は、ペイページを指しており、ペイページをカスタマイズする1つまたは複数のパラメータを含む。これらのパラメータは、ペイページ所有者が入力した値(例えば、決済金額)を含み、かつ/またはペイページアプリケーション76でテーブルからこのような値を検索するための識別子を含むことができる。ペイページパラメータを渡すURLの使用については以下のセクションIV(「ペイページテンプレートおよびパラメータ」)で説明する。決済要求受信者がハイパーリンクを選択すると、システム66は、図3を参照して上記したようにカスタマイズされたペイページを返す。
【0093】
図19は、イベントと関連する寄付を要求するために使用されるペイページの例を示している。この実施例では、支払人はシステムによって認識され、1−Clickサービスは無効になっている。上記したように、他の種類の決済要求シナリオに使用されるペイページは、他の種類のフィールドを含むことができる。例えば、オークションの落札者に決済を要求するために使用されるペイページは、品目番号、落札額、発送料金、税金、および発送先住所のフィールドを含み、これらのフィールドは、オークションが正常に完了したことに応答してペイページアプリケーション76により自動的に初期値が入力されるか、または売り手側によって入力され得る。
【0094】
IV.ペイページテンプレートおよびパラメータ
ペイページテンプレートでは、ペイページの「ルック&フィール」と動作の両方を指定する。好ましい実施の形態では、すべてのペイページがテンプレートに基づいている。上述のように、テンプレートは、慈善のための寄付、イベント、インボイス、オークション、リベート要求、およびデジタルコンテンツのダウンロードなど、さまざまな決済シナリオについてSPによって提供され得る。
【0095】
それぞれのテンプレートで、ペイページに表示する要素を指定するのが好ましい。以下の表1は、本発明の一実施の形態でテンプレートに含めることができる要素の一覧とその説明である。表1の「種類またはサイズ」というラベルのついている列は、要素の種類またはサイズを示す。「テンプレート上の表示」列は、所有者がペイページの作成/編集プロセスで要素を表示するか否かを示す(「NO」であれば、要素はSPによって指定されたデフォルト値を取る)。「作成者による編集」列では、所有者/作成者がペイページ作成時に要素と関連する値を修正できるか否かを指定する。「支払人による編集」列は、支払人(ペイページビジター)が値を修正できるか否かを示す。「URLで渡す」列は、要素の値をペイページURLとともにパラメータとして渡すことができるか否かを指定する。
【0096】
【表1】
【0097】
好ましくはページタイトル、金額、説明フィールドなどのいくつかの要素がすべてのテンプレートに必要である。他の要素は、テンプレート設計者側が随意に選択できる。
【0098】
テンプレートはさらに、特定の操作を実行するためのページハンドラを参照することもできる。例えば、リベートテンプレートのハンドラは、購入した品目のシリアル番号を抽出し、その番号が有効なシリアル番号のリストに載っているか否かを調べることができる。このハンドラは、データベースを更新してこのシリアル番号に「使用済み」のマークを付けることもできる。さらに、テンプレートに、フィールド確認、計算、またはその他の機能を実行するジャバスクリプト(Javascript)またはその他のコードを含めることもできる。
【0099】
URLで渡すことができる要素については、URL内に含まれるパラメータ値によってペイページの値を指定変更することができる(図3のブロック92を参照)。これらの修正された値は、ペイボックスまたはペイページの他のリンク(例えば、指定変更する提案決済金額)によって指定されるか、上級ユーザによって指定され得る。好ましい実施の形態では、これらのパラメータは名前−値のペアとして渡され、渡す順序は任意である。例えば、数量(amount)、SKU、販売価格(sale price)、税金(tax)、および品目の発送(shipping)を指定するURLは、以下の形式をとることができる。
http://WWW.server.com/bob@antiques.com/?amount=20.00,sku=1234,tax=4.50,shipping=3.50,itemprice=12.00
【0100】
V.ペイボックスおよびSP生成表示オブジェクト
それぞれのペイボックスは、ペイページ所有者によって作成後割り当てられた一意的な識別子を持つのが好ましい。対応するペイページの識別は、この識別子内にエンコードされ、この識別子から判別することができる。この識別子を画像サーバ77(図2)で使用し、コンテンツデータベースから関連するペイボックス指定を検索するのが好ましい。それとは別に、スタイル、色、ペイページ識別子などのペイボックスの指定の一部または全部をペイボックス識別子内にエンコードすることもできる。
【0101】
それぞれのペイボックスに2つのURLを関連付けるのが好ましい。第1のURLは、ペイボックスグラフィックを提供するのに使用され、例えば、以下の形式をとることができる。
http://www.server.com/payboxes/{pay box ID}.gif
第2のURLは、対応するペイページを指しており、ユーザがペイボックスグラフィックをクリックしたときにペイページを取得するのに使用される。このURLは、例えば、次の形式をとることができる。
http://www.server.com/{pay box ID}
上記したように、この第2のURLとともに、1つまたは複数のパラメータ(提案決済金額など)を渡すことができる。ペイボックスIDを第2のURLに入れて、アプリケーション76がペイボックス毎にクリックスルーのイベントを追跡するのが好ましい。ペイボックスグラフィックの要求も、ペイボックスのインプレッションに対するクリックスルーのイベントの比を追跡するために使用することができる。後述するように、インプレッション(つまり、表示イベント)、クリックスルー率、および成功(決済)率に関する履歴データをペイページ所有者に提供することができる。
【0102】
アソシエートホストペイボックスでは、URL形式は、ホスティングアソシエートの識別子を含むことを除き同じである。例えば、URLは以下の形式をとることができる。
http://www.server.com/payboxes/{associate ID}/{pay box ID}.gif
http://www.server.com/{associate ID}/{pay box ID}
アソシエートホストペイボックスが要求される毎に、またペイページがそのペイボックスに要求される毎に、アソシエートIDを記録するのが好ましい。上記したように、アソシエート参照ビジターが決済を行うときに、ペイページアプリケーション76はさらにアソシエートIDを使用して参照アソシエートのアカウントを記入する。
【0103】
上記したように、ペイボックスURLおよび関連HTMLコーディングは、第二者(所有者)または第三者(アソシエート)がホスティング対象となるペイボックスを選択するときにアプリケーション76により自動的に生成される(図10および16を参照)。それとは別に、Webサイト開発者が、手動でHTMLまたはその他のコーディングを生成することによりペイボックスをインストールすることもできる。
【0104】
図20は、一実施の形態において、ユーザ(ビジター)がペイボックスが含まれる外部(第二者または第三者)Webページを要求して表示したときに、発生するイベントの一般的シーケンスを示す図である。この図は、SPサイト側でペイボックス画像以外のカスタマイズされた表示オブジェクトを提供する場合に使用する方法も示している。最初に、ビジターのブラウザ84が、ページの要求を第二者または第三者サイト120に送信する(イベント1)。サイト120は、ペイボックスグラフィック(のURL)を参照して要求されたHTML文書を返すことにより応答する(イベント2)。そのHTML文書を構文解析し、この参照を検出した後、ブラウザはSPサイト66にペイボックスグラフィックを要求する(イベント3)。ビジターが決済サービスの既存のユーザであれば、この要求に、SPサイト側でビジターの名前と1−Click設定を検索するために使用するクッキーを含めることができる。
【0105】
SPサイト66は、図3を参照して説明したように、ペイボックスグラフィックを生成することによってこの要求に応答する(イベント4)。このプロセスの一部として、画像サーバ77は、ペイボックスの指定をペイボックスIDから検索し、かつ/またはデコードする。例えば、これらの指定には、ペイページ所有者によって指定されたペイボックスのサイズ、色、メッセージ、および提案決済金額を含めることができる。さらに、要求に有効なクッキーが含まれていた場合、画像サーバ77はビジターの名前および1−Click設定を検索する。画像サーバを77は、ペイボックス指定およびビジター固有の情報(使用可能な場合)を使用し、ペイボックスグラフィックを生成する。上記したように、グラフィックにはビジターの名前を含めることができ、また1−Clickサービスが有効になっている場合には、1−Click決済ボタン92F(図4)を含めることができる。一実施の形態では支払人は、ペイボックスグラフィックス内に用意されているカスタマイズの種類またはレベルをあらかじめ指定することができる(セクションXIII「外部サイトでの処理に関する支払人の選択」を参照)。
【0106】
画像サーバ77は、グラフィック内、または他の表示オブジェクト内に他の種類の個人化情報を含めることもできる。例えば、グラフィックまたは別の動的生成グラフィックは、ビジターのデフォルトクレジットカードの選択した数字を含むように、カスタマイズされ得る。一実施の形態では、例えば、画像サーバは、同じ外部Webページの最上段に表示される独立のバーを生成し、提供する。このバーには、ビジターの名前(SPサイトで認識されている場合)と、現在の参照セッションで行った決済に関する情報が表示されるのが好ましい。このバーには、直前の決済を取り消したり、表示されている記事をSPによって維持されている個人ライブラリに追加するなどのいくつかの機能を実行するボタンが配置されてもよい。
【0107】
さらに、ペイボックスグラフィックまたはその他の表示オブジェクトには、SPからの購入に使用できる製品またはサービスの個人推奨事項を含めることができる。個人推奨事項は、当技術分野でよく知られている方法を使用して、ユーザの購入履歴、参照履歴、および/または明示的に指定された関心事項に基づいて生成することができる。これらの個人推奨事項および/またはグラフィックのその他の表示属性は、さらにホスティングサイト120の識別に基づいて選択されることもできる。例えば、ホスティングサイト120がオンラインスポーツショップであり、ビジターのプロファイルがサーフィンに関心のあることを示している場合、そのグラフィックは、SPによって販売されるサーフィン関連製品の一覧を表示する。さらに、SPサイトは、カスタマイズしたグラフィックを提供するのではなく、テキストリンクやストリーミングオーディオまたはビデオクリップなどのユーザの識別に基づいて選択またはカスタマイズされた別の種類のオブジェクトを提供することもできる。さらに、個人化されたグラフィック画像またはその他の表示オブジェクトをあらかじめ生成し(要求の前に生成)、および/または動的生成の後にキャッシュして、要求毎にオンザフライ(on-the-fly)で生成しなくてもよいようにできることが理解されるであろう。
【0108】
さらに図20で説明されているように、画像サーバは動的に生成されたペイボックスグラフィックをブラウザに返し(イベント5)、ブラウザにWebページ124内のグラフィック122が表示される。SPサイトでは、グラフィックを直接ビジターのブラウザに送るので、グラフィックに含まれている個人情報は外部Webサイトまたはその運営者に公開されることはない。ビジターがその後ペイボックスを選択した場合(例えば、グラフィックをクリックする)、ブラウザは対応するペイページの要求をSPサイト66(イベント6)に送信する。上記したように、この要求には1つまたは複数のペイページパラメータを含めることができる。
【0109】
上記のことから明らかなように、SPサイトで外部サイトに個人化グラフィックスを表示する方法を、さまざまな非決済関連アプリケーション(例えば、個人推奨事項または関連するコンテンツへのリンクの提供)に対して使用することができる。さらに、この方法を使用して画像以外の個人化されたオブジェクトを提供することもできる。
【0110】
VI.ペイボックスの追跡およびフィードバックレポート
ペイページアプリケーション76は、定期的フィードバックレポートをペイページ所有者および/またはそのアソシエートに送ることができる。所有者のために、フィードバックレポートには、所有者のペイボックスのそれぞれについて別々に示される、(a)ペイボックスインプレッションの数(表示イベント)、(b)ペイボックスのクリックスルーイベントの数、(c)そのようなクリックスルーイベントから生じる決済の数、および(d)その結果生じる委託手数料といった1つまたは複数の基準が含まれ得る。ペイページアソシエートのために、定期的フィードバックレポートに同じ測定基準(a)〜(d)を含めることができるが、データは、そのアソシエートがホストとなるペイボックス毎に別々に提供される。
【0111】
フィードバックレポートを生成するために、ペイページにアプリケーション76は、ビジターのブラウザによってペイボックスが要求されるたび毎に、(a)ペイボックスID、(b)もしあれば、アソシエートID、(c)ビジターがその後ペイボックスをクリック(選択)していったかどうか、(d)クリックスルーイベントの結果、ペイページ所有者に対して決済が行われたかどうか、(e)もしあれば、決済の金額、(f)もしあれば、アソシエート委託手数料の金額、(g)知られている場合、ビジターの素性、および(h)閲覧の日時などの情報をログに記録するのが好ましい。これらの種類及びその他の種類の情報を、よく知られている方法によってサーバアクセスログから抽出することができる。
【0112】
上記の情報に加えて、所有者に対し、サインアップして各ペイボックスのホストとなっているアソシエートの数に関するデータを提供することができる。
【0113】
VII.決済履歴またはその他のユーザ属性に基づくコンテンツへのアクセス制御(図21)
アプリケーション76はさらに、一部または全部の受取人に対する自発的決済履歴に応じて支払人を格付けする機能を含むこともできる。この情報を使用することにより、ペイページ所有者またはその他のコンテンツプロバイダは、「良い」支払人に対して追加コンテンツを提供する(または他の処置を講じる)ことができる。例えば、音楽家は、ボーナストラック、高音質MP3ファイルを決済履歴が適正な人々に提供することができる。
【0114】
格付けを生成するために、アプリケーション76は、支払人毎に、(1)表示されているペイページの数、(2)行われた決済の数、(3)提案金額と比較した決済金額(決済が行われる場合)、および(4)上記データに関して、ペイページの種類(慈善、自己申告システム、ティップ支払など)といった情報を取得することができる。このようなデータを使用することで、アプリケーションは(1)ペイページ表示/決済%、(2)支払額合計/提案額合計(決済が行われたページについて)、および(3)支払済み金額合計/提案額合計(表示された全てのページについて)などの基準のうち1つ以上(および、場合によっては、さらに別の基準)に基づいて、支払人格付けを計算することができる。アプリケーションは、支払人がペイボックスを表示した回数を追跡して格付けに取り込むこともできる。さらに、アプリケーションは、いくつかのペイページの種類毎に別々の支払人格付けを生成することができる。
【0115】
さまざまな方法を用いることで、コンテンツプロバイダは、格付けベースのコンテンツをビジターに提供することができる。このような方法の1つに、SPサイト66を使用して、ビジターを格付けベースの目的サイトにリダイレクトする方法がある。この方法を使用する場合、コンテンツプロバイダはまず最初に、「悪い」、「平均的」、「良い」などの複数の支払人格付けカテゴリのそれぞれについて別々の目標(例えば、各々のURL)を設定する。例えば、コンテンツプロバイダは、「悪い」URLにサンプルバージョンのダウンロード可能ミュージックタイトルをポストし、「平均的」URLに標準バージョンのタイトルをポストし、「良い」URLに高級バージョンのタイトル(例えば、ボーナストラック付き、または高音質オーディオ)をポストすることができる。コンテンツプロバイダサイトから他の方法ではアクセスできないURL(例えば、入るためのリンクまたはその他のリンクが設定されていない)をこの目的のために使用することができる。図21には、この方法が使用される場合における、SPサイト66、ビジターブラウザ84、及びコンテンツプロバダサイト140の間の情報の流れを示している。
【0116】
VIII.外部サイトからの1−Click決済(図22)
サービスによって実装できる他の機能を使うと、ユーザは外部ホストペイボックスまたはその他の表示オブジェクトから直接1−Click(1回の操作)決済を(即ち、決済プロセスで対応するペイページを表示しないで)行うことができる。この機能を実装するために、各ペイページに、ペイボックスからの1−Click決済が有効か否かを示す「パススルー(PassThru)」プロパティを割り当てることができる。所有者に、ペイページの作成または編集時にそのページのパススルー(PassThru)設定を指定することを許可することができる。パススルー有効化ペイページに対して、SPサイト66が、特別な1−Clickペイボックスを承認された1−Clickビジターに提供する。ビジターが1−Clickペイボックスを選択すると、SPサイトは、即座にそのユーザを所有者(または場合によってはホスティングアソシエート)によってあらかじめ指定されている「ありがとうございました」URLにリダイレクトする。
【0117】
図22は、このプロセスを詳細に示している。図示した例では、ユーザが1−Clickサービスをオンにしていること、且つ要求されたペイボックスに関連するペイページがパススルー有効化されている(PassThruがオンになっている)ことを仮定している。イベント1〜3は、図20と同じものである。ペイボックスグラフィックの要求(イベント3)に応答して、SPサイト66は、ビジターが1−Clickサービスをオンにしており、ペイページがパススルー有効化されていると判断する。したがって、SPサイトは、特別な1−Clickバージョンのグラフィックを生成して返信する(イベント4および5)。このグラフィックには、選択することで取引が完了することを示す1−Clickボタンまたはメッセージが含まれる。さらに、上記したように、ペイボックスグラフィックに、ビジターと受取人の名前が表示され、また取引に使用されるクレジットカード番号の選択された数字などのその他の情報も含むことができる。
【0118】
ペイボックスグラフィックを選択した後、ブラウザ84はユーザのクッキーとともにペイページの要求を送信する(イベント6)。クッキーはユーザが1−Clickユーザであることを示すので、サイト66は、(1)ビジターの1−Click設定に従って取引を実行し(イベント7)、(2)ブラウザを所有者指定の「ありがとうございました」URLにリダイレクトする(イベント8)ことによって、この要求に応答する。例えば、このURLは、ペイページ所有者の外部Webサイトのページとしてもよい。この代りに、ビジターのブラウザを決済が開始された外部ページにリダイレクトで戻すことができ、その場合、このページを決済確認メッセージ(例えば、「ContentProvider.comに1ドル支払ました」)が含まれるSP提供の表示オブジェクトとともに表示することができる。
【0119】
特別の1−Clickバージョンのペイボックスグラフィックは、承認された1−Clickユーザに対して表示されるのが好ましいが(図22のイベント4および5)、その代りに標準のグラフィックまたはその他のリンクをすべてのユーザに対して表示することができる(例えば、「ここをクリックすると25セントを支払います」と表示されているボタン)。このような実施の形態では、承認されたビジターの名前は、オプションとして、SPサイトによって提供される他の何らかの表示オブジェクトに表示され(Webページの最上段にあるバーなど)、同じ外部Webページ内に表示され得る。さらに、上記の例のペイボックスグラフィックスは決済額を示すテキストを含んでいるが、決済額を別の方法で伝達することもできる。例えば、緑色、青色、および赤色の決済ボタンは、それぞれ5セント、10セント、および25セントの支払を表す。さらに、所定の外部Webページは、ビジターが決済額を選択できるように、複数の1−Clickペイボックス(例えば、上記した3色の色分けボタン)を含むことができる。
【0120】
さらに、受取人が、自分のペイページを持たなくても、図22に示し、上記で説明した方法を使用することができる。例えば、SPに登録した後、受取人に、ビジターから外部(第二者および/または第三者)サイトへの支払を受け取るために使用する一意的なURLを与えることができる。このURLは、一意的ペイページURLの代わりになる。承認された1−Clickビジターの場合、このプロセスは図22に示し、上記で説明したのと同じである(即ち、ビジターは即座に「ありがとうございました」ページなどにリダイレクトされる)。承認1−Clickユーザでないビジターの場合には、ペイボックスを選択するとSPサイトがサインインページを返すのが好ましい。そこで、ユーザはサインインし(または、必要ならば登録し)、汎用決済パイプラインを介して決済を完了する。
【0121】
また、このサービスで、外部サイトから行われる決済をすべて1−Click決済にすることを要求することも考えられる(即ち、ユーザに対して、このような決済を行うために、1−Clickサービスのオン、オフの設定を行うオプションを与えない)。このような実施の形態では、承認されたすべてのビジターは、1−Clickユーザとして取り扱われる。
【0122】
IX.外部コンテンツプロバイダサイトへの決済サービスの組み込み
図23〜25は、上記の機能の内のいくつかがどのように使用され、ユーザが、外部コンテンツプロバイダサイトから1−Click、自己申告システム少額決済を行い、他のSPサービスにアクセスすることが可能になるかを示す画面表示例である。これらの例では、サービスプロバイダサイトはAmazon.com Webサイトである。
【0123】
図23は、外部コンテンツプロバイダサイト「Forbe.com」という仮想のWebページの例を示している。外部ページは、2つの決済リンク160および162を含んでおり、それぞれのリンクは対応する記事と関連させて提供されている。これらのリンクは、SPサイトを指しているが、Forbe.comのパススルー有効化ペイページを指すのが好ましい。
【0124】
図24は、承認された1−Clickユーザが、図23において決済リンク160を選択したときに表示されるForbe.comサイトの仮想ページを示している。上記したように、サービスプロバイダアカウントを持つすべてのビジターを、この目的のために1−Clickユーザとして扱うことができる。この例では、SPサイトは、ビジターであるFuMing Youngのアカウントに0.05ドルを課金し、直ちにこのビジターを記事が表示されるページ(「ストーリーページ」)にリダイレクトすることにより、リンクの選択に応答する。この例のストーリーページは、バー166及びディスカッション領域168を含み、これらは、上記の方法に従ってサービスプロバイダサイトによって動的に生成され、提供される。バー166は、ビジターのアカウントに0.05ドル課金されたことを示す決済確認メッセージを表示する。バー166は、さらに、(a)検索を開始するボタン、(b)この記事の対価を支払ったユーザによって普通に購入された品目の一覧を表示するボタン、および(c)関連する製品を表示するボタンの(SPサイトにリンクしている)各ボタンが含まれている。ディスカッション領域ボックス168は、ビジターが記事に関するコメントを表示し追加することを可能にする。ディスカッション領域オブジェクトを介して追加されたコメントは、SPサイトのデータベースに格納される。
【0125】
図25は、他の実施の形態に係るストーリーページを示している。この実施の形態では、バー166は、記事にアクセスするため行った自発的決済を無効にする「決済取消」ボタン167も含む。このボタン167が選択されると、SPサイトは、(1)支払人のクレジットカードがまだ課金されていない場合には取引を取り消し、(2)クレジットカードがすでに課金されている場合にはその取引の返金を行う。このようにして決済の取り消しまたは返金を行う機能も、ユーザが上記のような自発的または自己申告システム決済を行う他の状況において使用される。この機能のいくつかの実施の形態では、支払人は、その決済後の特定の時間内では自発的決済を取り消すことだけができる。それぞれの受取人またはコンテンツプロバイダが、SPサイトを介して、オプションによってはペイページ毎に別々に、この時間を指定するようにできる。
【0126】
さらに、バー166は、ビジターがサービスプロバイダサイトに維持されている個人ライブラリに記事を追加することを可能とする「ライブラリに追加」ボタンを含む。この例では、「ディスカッション領域」ボックス168は、ドロップダウンまたは「展開された」状態で示されているドロップダウンボックスである。
【0127】
図26は、コンテンツプロバイダが手動でHTMLコードを、コンテンツを「決済有効化」するリンクの周りに追加する(つまり、図23に示されている種類の決済リンクを追加する)方法を説明するSPサイトのページの例である。このページは、オプションのディスカッション領域ボックス168を決済リンクと同じ外部Webページ内に挿入する方法についても説明する。
【0128】
図27は、SPサイトで提供される、決済リンクを追加するHTMLまたはその他のコーディングを自動的に生成する「決済リンク作成ツール」フォームを示している。一度ユーザがフォーム(付託追跡に使用されるニックネームを指定する操作を含む)に記入し、送信すると、SPサイトは外部WebページのHTML文書に挿入されるコーディング(図28)を生成して返信する。
【0129】
X.外部サイトでの処理に関する支払人の選択
SPサイト66は、支払人が、ペイボックスまたはその他のSPカスタマイズコンテンツのホストになっている外部(第二者および/または第三者)Webサイトを閲覧するときに、SPによって扱われる方法をあらかじめ指定する機能を備えることもできる。例えば、それぞれの支払人は、SPサイトのアカウント設定領域を介して、(a)外部Webサイトのページ内で承認されるか否か、(b)外部Webサイト内で個人的製品/サービス推奨を表示されるか否か、(c)関連するサイトへのリンク、および/または外部サイト内の関連するコンテンツを表示されるか否か、(d)支払人格付けベースのコンテンツへのアクセスを許可されるか否か(上のセクションVIIを参照)、(e)外部サイトから1−Click決済を行えるか否か、(f)外部サイトに行った決済の通算合計を表示されるか否か、(g)外部サイトに行った決済があるしきい値に達したときに通知されるか否かなどの1つ以上の選択を指定するオプションを利用できる。これらおよびその他の選択を「ユーザアカウント」データベース72に格納することができ(図2)、またSPサイトではこの選択を使用して、外部サイト内に表示されるペイボックスグラフィックスおよび/またはその他のコンテンツをカスタマイズすることができる。支払人はさらに、外部サイトから行った1−Clickまたはその他の決済を処理する1つ以上の決済オプションを設定するオプションを利用することができる(例えば、サイトAで行ったすべての1−Click決済をクレジットカードAに課金し、サイトBで行ったすべての1−Click決済をクレジットカードBに課金する)。
【0130】
本発明は、好ましいいくつかの実施の形態として説明されたが、本明細書で述べているすべての特徴および利点を備えているわけではない実施の形態も含めて、当業者には明白である他の実施の形態も、本発明の範囲内に含まれる。そして、本発明の範囲は、付属の請求項によって定義されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】ユーザを決済サービスに登録し、ペイページを管理し、サービスプロバイダサイトを利用して各種関連操作を実行するプロセスの全体の流れを示す図である。
【図2】決済サービスを実装するために使用される基本Webサイトコンポーネントを示す図である。
【図3】サービスプロバイダサイト側でペイページを表示し、ペイページ取引を処理するプロセスを示す図である。
【図4】ペイページの例を示す図である。
【図5】ユーザがサービスプロバイダサイトを通じてペイページ及びペイボックスを管理する方法を示すWebページの例を示す図である。
【図6】ユーザがサービスプロバイダサイトを通じてペイページ及びペイボックスを管理する方法を示すWebページの例を示す図である。
【図7】ユーザがサービスプロバイダサイトを通じてペイページ及びペイボックスを管理する方法を示すWebページの例を示す図である。
【図8】ユーザがサービスプロバイダサイトを通じてペイページ及びペイボックスを管理する方法を示すWebページの例を示す図である。
【図9】ユーザがサービスプロバイダサイトを通じてペイページ及びペイボックスを管理する方法を示すWebページの例を示す図である。
【図10】ユーザがサービスプロバイダサイトを通じてペイページ及びペイボックスを管理する方法を示すWebページの例を示す図である。
【図11】ユーザがサービスプロバイダサイトを通じてペイページ及びペイボックスを管理する方法を示すWebページの例を示す図である。
【図12】ユーザがサービスプロバイダサイトを通じてペイページ及びペイボックスを管理する方法を示すWebページの例を示す図である。
【図13】ユーザが他のユーザのペイボックスを見つけてインストールし、ペイページアソシエートになる方法を示すWebページの例を示す図である。
【図14】ユーザが他のユーザのペイボックスを見つけてインストールし、ペイページアソシエートになる方法を示すWebページの例を示す図である。
【図15】ユーザが他のユーザのペイボックスを見つけてインストールし、ペイページアソシエートになる方法を示すWebページの例を示す図である。
【図16】ユーザが他のユーザのペイボックスを見つけてインストールし、ペイページアソシエートになる方法を示すWebページの例を示す図である。
【図17】ユーザが既存のペイページのカスタマイズしたバージョンを使って他のユーザに決済を要求するための機能を示す画面表示である。
【図18】ユーザが既存のペイページのカスタマイズしたバージョンを使って他のユーザに決済を要求するための機能を示す画面表示である。
【図19】ユーザが既存のペイページのカスタマイズしたバージョンを使って他のユーザに決済を要求するための機能を示す画面表示である。
【図20】ユーザがペイボックスが含まれるWebページを要求したときに発生するイベントのシーケンスを示す図である。
【図21】ビジターの自発的決済履歴に基づき(通常は、ペイページ所有者の)ユーザを外部コンテンツにリダイレクトするサービスの方法を示す図である。
【図22】1−Clickユーザが外部ホストのペイボックスから直接決済取引を完了するための方法を示す図である。
【図23】(a)サービスプロバイダサイトによって提供されるサービスへのリンク、および(b)サービスプロバイダサイトによって提供される個人化されたコンテンツによって、外部WebサイトのWebページをどのように強化できるかを示す仮説的画面表示である。
【図24】(a)サービスプロバイダサイトによって提供されるサービスへのリンク、および(b)サービスプロバイダサイトによって提供される個人化されたコンテンツによって、外部WebサイトのWebページをどのように強化できるかを示す仮説的画面表示である。
【図25】(a)サービスプロバイダサイトによって提供されるサービスへのリンク、および(b)サービスプロバイダサイトによって提供される個人化されたコンテンツによって、外部WebサイトのWebページをどのように強化できるかを示す仮説的画面表示である。
【図26】決済リンクおよび顧客検討モジュールを外部Webサイトのページに追加するためのインストラクションページを示す図である。
【図27】サービスプロバイダサイトの決済リンク生成ツールを示す図である。
【図28】サービスプロバイダサイトの決済リンク生成ツールを示す図である。
【発明の名称】ネットワークベースのユーザ間決済サービス
【特許請求の範囲】
【請求項1】ユーザ間決済サービスを提供するサーバシステムであって、
他のユーザから決済を受け取るために受取人が自分のペイページを生成する機能を提供するペイページ生成モジュールと、
前記ペイページ生成モジュールを使用して生成される受取人固有のペイページのリポジトリと、ここで、前記ペイページは、ペイページビジターが決済金額を入力し、且つ対応する受取人への支払を開始することを可能とする機能を備えており、
ペイページへのビジターによって、該ビジターから前記ペイページに関連する受取人に送金することによって開始される決済要求に対応する取引処理モジュールを備えているサーバシステム。
【請求項2】前記ペイページ生成モジュールが、受取人が、該受取人自身のペイページ内に表示され、且つデフォルトの決済額として使用される提案決済金額を指定できる機能を備えている請求項1に記載のシステム。
【請求項3】前記ペイページ生成モジュールが、受取人が、ペイページ内に表示される少なくともテキストメッセージおよび画像と、前記ペイページの表示色とを指定できる機能を備えている請求項1に記載のシステム。
【請求項4】前記ペイページ生成モジュールが、受取人が、決済完了後ビジターに表示する外部ページのURLを指定できる機能を備えている請求項1に記載のシステム。
【請求項5】受取人によって入力された決済要求情報への応答として決済要求の電子メールメッセージを生成して送信する機能を提供する決済要求モジュールをさらに備え、
前記電子メールメッセージが前記受取人のペイページへのリンクを含み、前記支払人が前記ペイページをカスタマイズする方法を指定する少なくとも1つのパラメータを含む請求項1に記載のシステム。
【請求項6】ペイページ生成モジュールによりペイページを生成するために使用される複数のペイページテンプレートをさらに備え、
それぞれのペイページテンプレートがペイページのレイアウトおよび動作を指定する請求項1に記載のシステム。
【請求項7】ビジターからのページ要求に応答して前記ペイページの表示をカスタマイズするペイページ表示モジュールをさらに備えている請求項1に記載のシステム。
【請求項8】前記ペイページ表示モジュールが、ペイページに対する少なくとも複数の承認されたビジターに対して、前記受取人が支払を受けられるようにする前記ペイページを見ている間に、前記ビジターによって実行される単一操作の指示を表示する請求項7に記載のシステム。
【請求項9】前記ペイページ表示モジュールが、ペイページへのビジター要求とともに前記サーバシステムに渡されるパラメータに対して、該パラメータに従って前記ペイページをカスタマイズすることによって応答する請求項7に記載のシステム。
【請求項10】前記パラメータが前記ペイページ内に表示される決済金額である請求項9に記載のシステム。
【請求項11】受取人が、該受取人のペイページへのリンクを記述するために外部Webページ内にインストールされるように改造され、且つ表示オブジェクトを含むペイボックスを、生成できる機能を提供するペイボックス生成モジュールと、
前記ペイボックスがインストールされる外部Webページ内に表示するための表示オブジェクトを動的に生成及び提供し、且つ承認されたビジターの識別に応じて前記表示オブジェクトのコンテンツをカスタマイズするオブジェクトサーバとをさらに備えている請求項1に記載のシステム。
【請求項12】受取人が、該受取人のペイページへのリンクを定義し、且つ前記リンクを、前記サーバシステムを介して、他のユーザが見つけて外部Webページ内にインストールするのに使用できるようにする機能を提供するリンク生成モジュールをさらに備えている請求項1に記載のシステム。
【請求項13】外部Webページ内に組み込むための受取人のページへのリンクを生成し、且つ、前記受取人が、前記リンクから前記ペイページにアクセスするビジター用に前記ペイページをカスタマイズするために、少なくとも1種類のパラメータを指定できるオプションを提供するリンク生成モジュールをさらに備えている請求項1に記載のシステム。
【請求項14】ネットワークベースのユーザ間決済を実施する方法であって、
ユーザが、カスタマイズされた受取人固有のペイページを設定し、他のユーザから決済を受け取れるようにするオンラインサービスを提供するステップと、
前記サービスを使用して生成された受取人固有のペイページを識別するページ要求を、ビジターのブラウザから受け取るステップと、
前記ビジターへの表示のために、前記ペイページに関連する受取人に対する決済を開始するためのリンクを含み、前記ビジターが決済の金額を指定するためのフィールドを含む前記ブラウザにペイページを返すステップとを含む方法。
【請求項15】前記ペイページを返すステップが、前記ページ要求とともに渡すパラメータに応じて前記ペイページをカスタマイズするステップを含む請求項14に記載の方法。
【請求項16】前記ペイページをカスタマイズするステップが、前記ページ要求とともに渡される提案決済金額を表示するステップを含む請求項15に記載の方法。
【請求項17】前記ページ要求が前記受取人のアソシエートの識別子を含み、さらに前記ビジターを参照することについて前記アソシエートの補償を決定するステップを含む請求項14に記載の方法。
【請求項18】前記オンラインサービスを提供するステップが、少なくともペイページレイアウトおよび動作を指定する、複数のペイページテンプレートを提供するステップを含む請求項14に記載の方法。
【請求項19】ユーザ間決済サービスを提供するサーバシステムであって、
他のユーザから決済を受け取るために受取人がペイページをリモートで生成する機能を提供するペイページ生成モジュールと、
該ペイページ生成モジュールを使用して生成された受取人固有のペイページのリポジトリと、
ペイページ要求メッセージ内に含まれるパラメータに従って前記ペイページの表示をカスタマイズするペイページ表示モジュールと、
受取人が、特定の支払人用にペイページをカスタマイズし、前記ペイページへのリンクを含む電子メールメッセージの支払人への送信を開始する機能を提供する決済要求モジュールと、ここで前記リンクは、前記ペイページ表示モジュールによって前記支払人に合わせて前記ペイページをカスタマイズする方法を指定する1つ以上のパラメータを含んでおり、
ペイページ決済取引を処理する取引処理モジュールとを備えるサーバシステム。
【請求項20】各々の前記ペイページが、ペイページビジターが決済金額を指定し、対応する受取人に対する決済を開始できるようにする機能を備える請求項19に記載のシステム。
【請求項21】前記決済要求モジュールが、前記支払人に対して前記ペイページ内に表示する決済金額を受取人が指定するためのオプションを提供する請求項19に記載のシステム。
【請求項22】前記決済要求モジュールは、受取人が、複数の支払人に電子メールメッセージを送信するために複数の電子メールアドレスを提供するオプションを備える請求項19に記載のシステム。
【請求項23】ネットワークベースのユーザ間決済サービスを提供するサーバシステムであって、
受取人が、他のユーザから決済を受け取るためにカスタマイズされたペイページをリモートで作成する機能を提供するペイページ生成モジュールと、
受取人が、外部Webページから自分のペイページにリンクを設定するペイボックスをリモートで作成する機能を提供するペイボックス生成モジュールと、
前記ペイページおよび受取人によって作成された関連する前記ペイボックスの説明を格納するデータリポジトリと、
ペイページをビジターに表示するペイページ表示モジュールと、
ペイページのビジターによって開始された決済要求に対して、前記ビジターから前記ペイページに関連する受取人に送金することによって、応答する取引処理モジュールとを備えるサーバシステム。
【請求項24】前記ペイボックス生成モジュールが、受取人が、自分のペイボックス内に表示するテキストメッセージを指定する機能を提供する請求項23に記載のサーバシステム。
【請求項25】前記ペイボックス生成モジュールが、ペイボックスと関連する決済金額を受取人が指定する機能を提供し、前記ペイボックスをビジターが選択することによって決済金額が対応するペイページ内に表示される請求項23に記載のサーバシステム。
【請求項26】前記ペイボックス生成モジュールが、外部Webページ内にユーザがペイボックスをインストールするためのコーディングを生成する請求項23に記載のサーバシステム。
【請求項27】前記ペイボックス生成モジュールが、前記コーディング内にユーザの識別子を含み、
前記取引処理モジュールが、前記識別子を使用して、その結果生じる対応するペイページへのビジターの付託を追跡する請求項26に記載のサーバシステム。
【請求項28】さらに、第三者ユーザが他のユーザのペイボックスを見つけてインストールする機能を提供するモジュールを備える請求項23に記載のサーバシステム。
【請求項29】さらに、外部Webページ内に表示するペイボックス表示オブジェクトを生成して提供するオブジェクトサーバを備え、
該オブジェクトサーバが、承認されたビジター用に前記ペイボックス表示オブジェクトをカスタマイズする請求項23に記載のサーバシステム。
【請求項30】前記オブジェクトサーバが、前記ペイボックス表示オブジェクト内に承認されたビジターの名前を表示する請求項29に記載のサーバシステム。
【請求項31】前記オブジェクトサーバが、外部Webページ内に表示するペイボックス画像を動的に生成して提供する請求項29に記載のサーバシステム。
【請求項32】前記ペイページ表示モジュールが、少なくともペイボックスの選択から生成されたページ要求メッセージとともに渡されるパラメータに基づいて前記ペイページをカスタマイズする請求項23に記載のサーバシステム。
【発明の詳細な説明】
【0001】
(発明の分野)
本発明は、ユーザが他のユーザに支払をするために使用できるコンピュータによって実装されたサービスおよびユーザインターフェイスに関するものである。本発明はさらに、ユーザ間決済サービスを、コンテンツまたはサービスプロバイダのWebサイトを含む(但し、これらに限定はされない)外部のWebサイトに組み込む方法にも関係する。
【0002】
(発明の背景)
ユーザが他のユーザから集金できるようにするさまざまなWebベースのサービスが開発されている。このようなサービスの例として、QpassとBillPointがある。一般的に、これらのサービスにいろいろな欠陥がある。
【0003】
このような欠陥の1つとして、通常かなりの回数のセットアップステップを支払人が実行してからでないと新規受取人に支払できないという欠点がある。そのため、既存のサービスは受取人が多数のユーザから少額または一回限りの支払を集金するのにはあまり適していない。例えば、このような支払を集金する必要があるのは、著者、音楽家、またはその他のコンテンツ作成者がダウンロード可能コンテンツの消費者に献金を求めたいときや、慈善団体がオンライン寄付を一般大衆に求めたいときである。
【0004】
また、多くの既存の決済サービスは、Webサイト運営者が集金プロセスを自分のWebサイトに組み込むための簡単なメカニズムを備えていないという欠点もある。そのため、従来技術の決済サービスは小規模なWebサイト運営者が支払を請求し、自社Webサイトで集金するのには適していない。例えば、このようなことが必要になるのは、Webサイトの運営者がそのサイトがホストとなっているコンテンツの支払を消費者から受けたいときである。またさらに、既存の決済サービスは、受取人が他のWebサイト運営者に集金プロセスの協力を求める適切なメカニズムを備えていないという欠点もある。
【0005】
従来技術の決済サービスはさらに通常、カスタマイズされた、または個人化された支払要求を受取人に効率よく送る機能を欠いている。このような要求を出す必要があるのは、例えば、売り手が個人化されたインボイスを買い手に送信したいときや、個人が小規模な友人グループにイベント関連の献金を要請したい場合である。
【0006】
また多くの決済サービスには、このようなユーザが自発的に、または要求されて支払を行ったかどうかに応じて、またはその程度に応じて、外部Webサイトがコンテンツをユーザに提供するためのメカニズムが欠如している。さらに、従来の決済システムは通常、戻り顧客を認識することができない。
【0007】
(発明の特徴の概要)
本発明では、ユーザ間決済に関連するさまざまな創意に富んだ機能を提示することにより、上記の問題やその他の問題を解消する。これらの機能は、所定の決済サービスに、個別に実装することも、または適切な組合せにより実装することもできる。この決済サービスは、決済サービスプロバイダのWebサイトを通じて実装することができる。(本明細書で使用しているように、「Web」という用語は、ユーザがハイパーリンクを使用するページまたはドキュメント間を移動するためのナビゲーションインターフェイスを一般に意味し、「Webサイト」はこのようなナビゲーションインターフェイスをサポートするネットワークで接続されたサーバシステムを一般に意味する。)
【0008】
本発明の一つの特徴に、支払を受け取るためのカスタマイズ可能な受取人固有のペイページの使用がある。一実施の形態では、サービスの各ユーザは、サービスプロバイダサイトの1組のペイページ構成ページを通じて、他のユーザから支払を受け取るための1つまたは複数のペイページを設定することができる。ペイページは、受取人が、受取人および/またはペイページの目的を記述したテキストコンテンツおよびグラフィックコンテンツを使ってカスタマイズすることができる。例えば、コンテンツ作成者は、作品をダウンロードするユーザから自己申告システム決済を集金するためのペイページを作成し、そのペイページにコンテンツ作成者および/または作品を説明することができる。受取人はさらに、最小支払金額および提案支払金額などの、ペイページのいくつかのパラメータまたは動作を指定することもできる。他のユーザは、そのペイページを訪れて、クレジットカードによる決済またはその他の決済を受取人に対して行うことができる。一実施の形態では、ユーザ(支払人)は、1−Click(商標)オプションを設定し、それを有効にした後には、マウスをクリックするなどの1回の操作で他のユーザに対するペイページの支払を行うことができる。
【0009】
本発明の他の特徴として、ユーザが様々な決済シナリオについてカスタマイズされたペイページを設定することができるペイページテンプレートを使用することがあげられる。それぞれのテンプレートで、ペイページの表示要素及び動作を指定するのが好ましい。一般的な決済、自己申告システム決済、ティップ支払(tipping)、必要な支払、チャリティー、オークション、インボイス作成、およびイベントなどを含むが、これに限られないさまざまな決済シナリオに対するテンプレートを、サービスプロバイダ側で提供することができる。
【0010】
他の特徴として、受取人および/または第三者のWebサイトから支払人がペイページ決済を開始することができるペイボックスの使用があげられる。各ペイボックスは、対応するペイページへのリンクとして使用され、ホストページ内のバナー型グラフィック画像(または他の種類の表示オブジェクト)として表示することができる。ペイボックスの各インスタンスで、提案決済額、ペイページ色、またはテキスト記述などの、URL(Uniform Resource Locator)によりプリセットまたは渡すことができる1つまたは複数のペイページパラメータを指定することができる。
【0011】
好ましい一実施の形態では、このペイボックス画像は、サービスプロバイダサイト側で提供され、(例えば、ユーザの名前を表示することにより)サービスの承認されたユーザ用にカスタマイズされる。ペイボックスを選択することで、ユーザのブラウザにより対応する(渡されたパラメータに応じてカスタマイズされた)ペイページを参照するか、またはいくつかの実施の形態では、決済を1回の操作による取引として実行する。この機能を使用することにより、Webサイト運営者は、サービスプロバイダを利用して、決済に対する集金を行いながら自らのWebサイト上で決済を求めることができる。さらに、Webサイト運営者は、決済プロセス実行時およびそれ以降に支払人に対し表示するメッセージ機能をカスタマイズすることができる。
【0012】
他の機能として、外部Webサイト(サービスプロバイダサイトから切り離され、異なるWebサイト)のページ内で個人化されたペイボックス画像などの個別表示オブジェクトを提供する機能がある。一実施の形態では、表示オブジェクトへの参照を外部Webページのコーディングに取り込み、ビジターのブラウザで表示オブジェクトをサービスプロバイダサイトに要求するようにする。承認されているユーザ/ブラウザからこのような要求を受け取った後、サービスプロバイダサイトでは特定のユーザに合わせて表示オブジェクトのコンテンツを個人化し、表示用の個人化されたオブジェクトをWebページ内に戻す。例えば、表示オブジェクトは、(a)ユーザの名前、(b)ユーザのクレジットカード番号の一部、(c)オブジェクトの選択により特定の受取人が特定の金額の支払を受けるという通知、(d)製品および/またはサービスの個人推奨事項、(e)関連コンテンツへのリンク、(f)決済確認メッセージなどの情報のうち1つ以上を表示することにより、個人化することができる。この特徴の重要な態様として、個人化されたコンテンツを外部Webページ内に表示する際に、外部のWebサイトまたはその運営者に対し、そのようなコンテンツ、またはユーザのその他の個人情報を公開しないということがある。
【0013】
本発明の他の特徴として、サービスのユーザが、好ましくは結果の付託に対する手数料、報奨金支払、またはその他の補償金と引き換えに、他のユーザのペイボックスまたはその他の決済リンクのホストとなることができるアソシエートプログラムがある。一実施の形態では、受取人(ペイページ所有者)は、ペイページをアソシエート有効化し、他のユーザがホストになれるように1つ以上の対応するペイボックスをセットアップすることができる。それ以降、他のユーザは、自分のWebサイト上にそれらのペイボックスをインストールし、決済を生じる付託に対する手数料を稼ぐことができる。例えば、この機能を使用することで、ユーザはお好みの慈善事業(のペイボックスのホストになることにより)の資金を調達することができる。さらに、著者、音楽家、またはその他のコンテンツ作成者は、他のユーザによるダウンロード可能な作品の再版を、その作品とともにコンテンツ作成者のペイボックスを表示するという条件のもとで許可することができる。
【0014】
他の特徴として、ユーザがカスタマイズされた決済要求を他のユーザに送信するサービスがある。決済要求を送信するには、受取人が既存のペイページを作成または選択してから、そのページを支払人に表示する仕方を指定するのが好ましい。例えば、オークションの売り手はペイページ内に表示する品目名、落札価格、税金、および発送料を指定することができる。次に、このサービスは、ペイページへのリンクを含む電子メールを決済要求受信者に送信する。このリンクのURL部分は、そのページの表示の仕方を指定するパラメータを含んでいるのが好ましい。例えば、この機能を使用して、カスタムインボイスを購入者に送信し、小規模なユーザグループから会費およびイベント関連の寄付金を集金することができる。
【0015】
他の特徴として、外部Webページ内に1回の操作で行える決済リンクを用意し、ユーザがコンテンツの項目にアクセスしてその決済を行えるようにする機能がある。例えば、コンテンツプロバイダサイトに、ユーザが特定の項目にアクセスしてその対価を支払うための決済リンクを挿入することができる。認知された1−Clickユーザがこのリンクを選択すると、SPサイトでは、ビジターのアカウントに対して課金し(通常は、5セントから50セントまでの範囲の少額決済)、ビジターのブラウザをそのコンテンツが含まれるコンテンツプロバイダのページにリダイレクトする。このコンテンツページには、決済確認メッセージを表示するバーなど、サービスプロバイダサイト側で用意する1つまたは複数の表示オブジェクトを挿入することができる。同一ユーザが複数回決済を行う場合、ユーザのクレジットカードでの支払のために、これらの決済は総計される。コンテンツページはさらに、「決済取消」ボタンやコンテンツ項目を個人のライブラリに追加するためのボタンなどの、サービスプロバイダサイトによって提供される他のサービスへのリンクを含むこともできる。
【0016】
本発明のさまざまな機能は、HTML(ハイパテキストマークアップ言語)に基づく従来のWebサイト内に実装することができ、さらにHDML(携帯デバイスマークアップ言語)、XML(拡張マークアップ言語)、およびその他のコーディング規約を使用するWebサイト内に実装することもできる。
【0017】
(好ましい実施の形態の詳細な説明)
さまざまな本発明の機能を実現するコンピュータ実装決済サービスについて、図面を参照して説明する。サービスのホストとなるのはサービスプロバイダサイト(一般に「システム」とも呼ぶ)であり、図に示されている実施の形態では、HTMLベースのワールドワイドウェブ(World Wide Web)サイトである。図からわかるように、サービスおよびそのさまざまな機能は、ワイヤレスブラウズ機能を備えるシステムなどの他の種類のWebサイトおよびサーバシステム内に実装することもできる。本明細書において説明しているさまざまなサービス機能は、1つまたは複数の汎用コンピュータにより実行されるソフトウェアで実装するのが好ましいが、他の種類のコンピューティングデバイスを使用して実装することも可能である。
【0018】
明らかなように、本発明のサービスのさまざまな機能は、本明細書の記載と違った形で実装することができる。さらに、実装するサービスは、開示されている機能のサブセットのみを備えることも、かつ/または開示されていない追加の機能を備えることもできる。以下の記載は、本発明を説明するためのものであり、制限するものではない。本発明の範囲は、付属する請求項で定義される。
【0019】
決済サービスの説明は、以下のセクション及びサブセクションに分けて行う。
I.用語
II.概要
A.一般的プロセスフロー
B.システムコンポーネント
C.ペイページ取引処理
III.ページおよびページフローの例
A.ペイページおよびペイボックスの管理
B.ペイボックスのアソシエートホスティング
C.決済要求の送信
IV.ペイページテンプレートおよびパラメータ
V.ペイボックスおよびSP生成表示オブジェクト
VI.ペイボックスの追跡およびフィードバックレポート
VII.決済履歴またはその他のユーザ属性に基づくコンテンツへのアクセス制御
VIII.外部サイトからの1−Click決済
IX.外部コンテンツプロバイダサイトへの決済サービスの組み込み
X.外部サイトでの処理に関する支払人の選択
【0020】
I.用語
全体を通して以下の用語を決済サービスの説明に使用する。
【0021】
ペイページ − 関連するユーザ(「受取人」またはペイページ「所有者」)が他のユーザから支払を受け取るためのカスタムページまたは画面。通常、ペイページには所有者に関する情報が含まれる。ペイページは永続的である、即ち、長期にわたって所定のペイページを使用して多数の異なる決済を(同じまたは異なるユーザから)受け取ることができる。一実施の形態では、受取人は汎用決済、自己申告システム決済、慈善のための寄付、およびインボイス決済などのさまざまな種類の決済シナリオに対して、(対応するペイページテンプレートを使用して)ペイページを作成することができる。
【0022】
サービスプロバイダまたは「SP」 − 一般に、決済サービスを運営する企業実体(または関連する実体の組合せ)。
【0023】
サービスプロバイダサイト(またはSPサイト) − 決済サービスを実装するWebベースのサーバシステムなどのネットワーク化されたコンピュータシステム。このシステムには、単一または複数のインターネットドメイン名を通じてアクセスすることが可能であり、互いに地理的に離れたところにあるコンピュータを含めることができる。画面表示例では、SPサイトにamazon.com Webサイトが含まれている。一実施の形態では、SPサイトはさらに、ホストになるか、または、小売、楽曲ダウンロード、およびオンラインオークションサービスなどの他の種類の電子商取引サービスにリンクされる。SPサイトとは別の異なるサイトまたはページを「外部」と称する。説明されている実施の形態では、すべての外部サイトのホストになっているのは、SPの管轄外のコンピュータであり、このようなサイトはSP以外の企業実体により管理されていると仮定する。
【0024】
ペイボックス − そのページの視聴者が事前に指定されている受取人に対する決済を開始するための機能を備える、ページに組み込むことができる表示オブジェクト。好ましい実施の形態では、各ペイボックスは、SPサイトによって提供されるグラフィック画像を含み、対応するペイページへのリンクを提供する。一実施態様では、特定のペイページを指しているペイボックスを、ペイページ所有者のWebサイト(「第二者サイト」)および/または第三者のWebサイト(「第三者サイト」または「アソシエートサイト」)内にインストールすることができる。ペイボックスでは、オプションとして、提案決済額などのペイページパラメータを指定することができる。
【0025】
ペイボックスグラフィック(または「ペイボックス画像」) − ペイボックスのグラフィック画像部分(例えば、GIFまたはJPEGファイル)。ペイボックスがインストールされているページをユーザが表示すると、ユーザのブラウザから、サービスプロバイダ(SP)サイトに対してペイページグラフィックの要求が出される。一実施の形態では、SPサイトによりユーザが認識されると、このグラフィックは、(例えば、ユーザの名前をグラフィックに組み込むことにより)特定のユーザ用にカスタマイズされる。このグラフィックは、サイズおよび外観が従来のバナー広告グラフィックに似ていても構わないが、そうでなくてもよい。それとは別に、テキストリンク、ボタン、または他の種類のコンテンツ(Flash、Shockwaveなど)を使用することもできる。
【0026】
アソシエート − おそらくは付託の手数料またはその他の補償額と引き換えに、他のユーザのペイページへのペイボックスまたはその他のリンクのホストとなっている(表示を行っている)Webサイト所有者または運営者。例えば、楽曲ダウンロードサイトは、関連するアーティストのペイボックスのホストとなりユーザはそれらのアーティストに対する自発的または必須決済を行うことができ、楽曲ダウンロードサイト(アソシエート)の運営者は、そのような決済の手数料を受け取ることができる。第三者がWebサイトを使用してペイボックスを表示することはさらに「ペイボックスシンジケーション(syndication)」とも呼ばれる。
【0027】
自己申告システム決済 − ビジターが、コンテンツへのアクセスと引き換えに特定の金額を支払うよう求められる決済。例えば、ユーザは、楽曲ダウンロードサイト上に提供されているペイボックスを介して、ダウンロードした各MP3ファイルについて1ドルを支払うよう要求される。コンテンツは、コンピュータにより実装されたサービスの形態(例えば、品目に対し最適な価格を見つけること)とすることもできる。コンテンツにアクセスするための自発的決済は、一般に、「ティップ(tips)」とも呼ばれる。
【0028】
1−Click − 事前に指定された情報を使用し、顧客が、マウスを1回クリックするなどの1回の操作で取引を完了できるサービス。このようなサービスの一実施態様は、米国特許第5960411号で説明されている。
【0029】
I.概要
決済サービスは、ユーザが受取人によりカスタマイズされたペイページを介して他のユーザから支払を受け取る機能を備えていることが好ましい。一実施の形態では、ユーザがSPにアカウントを開設した後、そのユーザ用にデフォルトのペイページが自動的に作成される。他の実施の形態では、積極的にペイページを作成したユーザに対してのみペイページが存在する。いずれの場合も、それぞれのユーザに対して複数のペイページが用意されることが好ましい。例えば、音楽グループでは、デジタル形式でポストした作品ごとに別々のペイページを作成し(図7を参照)、それらのペイページを使用してそのような作品をダウンロードしたユーザから自発的支払(ティップまたは自己申告システム決済)を集金することができる。さらに、個人が個人用途に1つ、ビジネス用途にもう1つとペイページを作成することができる。
【0030】
好ましい実施の形態では、各ペイページは、そのペイページのレイアウトおよび動作を指定するテンプレートに基づく。各テンプレートには、ペイページ設定プロセスでペイページ所有者が上書きすることができるデフォルト値が記述されている。各ペイページには、(1)タイトル、(2)ペイページ「所有者」または「受取人」の識別子、(3)説明、および(4)金額などの「必須」情報フィールドを用意し、通常、支払人側で修正できるようになっているのが好ましい。追加フィールドおよびオプションは、特定のテンプレートにより定義することができる。慈善団体、著者、音楽家、その他のコンテンツプロバイダ、および個人など、異なる種類の組織に対して異なるテンプレートを用意することができる。さらに、ティップ支払、自己申告システム決済、インボイス作成、オークション、会費、リベート要求、およびコンテンツアクセスに必要な決済など、特定の種類のペイページ用途に対しテンプレートを用意することができる。一実施の形態におけるテンプレートに記述することができる要素の種類について以下のセクションIV(「ペイページテンプレートおよびパラメータ」)で説明する。
【0031】
各ペイページには、一意的なURL(Uniform Resource Locator)を設定するのが好ましい。デフォルトページ(使用する場合)のURLは、ユーザの電子メールアドレスが唯一の変数である命名規則に基づくのが好ましい(例えば、www.paypages.com/<電子メールアドレス>.htm)。これにより、ユーザは他のユーザのデフォルトペイページを簡単に見つけられる。SPが割り当てた、またはユーザが選択したニックネームを、電子メールアドレスの代わりに使用することもできる。他の種類のペイページに対して、試行錯誤では比較的識別が困難なエンコードされたURLを割り当てることもできる。後述するように、このサービスは、ペイボックスおよび検索エンジンなど、ペイページを見つけてアクセスするためのさまざまな方法をサポートすることができる。
【0032】
受取人指定のペイページに加えて、このサービスは、支払人指定の受取人に送金するための一般的な「送金」ページを備えることができる。
【0033】
説明されている実施の形態のWebサイトおよびページではHTML(ハイパーテキストマークアップ言語)コーディングを使用しているが、当業者であれば、他のマークアップ言語を使用可能であることも理解できるであろう。例えば、本発明の機能は、HDML(携帯デバイスマークアップ言語)、XML(拡張マークアップ言語)、または他の適切なマークアップ言語を使用するWebサイトおよびWebページを使用して実装することができる。さらに、個人ペイページを使用すると大きなメリットが得られるが、受取人がペイページを持つことなく本発明の機能の多くを実装できることは理解されるであろう。
【0034】
A.一般的プロセスフロー(図1)
図1は、ユーザをサービスに登録し、ペイページを管理し、各種関連操作を実行する基本的なプロセスの流れを示す図である。図1内の各状態は一般的に、SP Webサイトの1つまたは複数のページに対応している。図1に示されている図番からわかるように、これらのWebページのうちいくつかの例が後の図面に含まれている。ユーザがペイページを介して決済を行うプロセスは別の図面に示されている(図3)。
【0035】
「ログイン」状態30によって示されているように、ユーザは最初に、事前選択のユーザ名およびパスワード(またはその他の認証情報)を使用してログインすることにより決済サービスに入る。新規ユーザはまず、サービスに登録してから(状態32)、ペイページを介して決済を行うかまたは受け取ることができる。登録プロセスでは、ユーザは名前、クレジットカード番号、パスワード、および電子メールアドレスなどのさまざまなアカウント情報を入力する。登録プロセス中またはその後に、ユーザはさらに、システムの1−Click(商標)サービスの設定に入り、有効にする作業を行えることが好ましい。後述するように、1−Clickサービスが有効になると、ユーザは、マウスを1回クリックするだけで、あるいは他の選択操作を1回行うだけでペイページ決済を行うことができる。一実施の形態では、ユーザはさらに、外部Webサイト上で提供されるペイボックスから直接に1−Click決済を実行することもできる。登録プロセス中またはその後に、SPサイトではクッキー(cookie)をユーザのコンピュータに格納し、ユーザのそれ以降の識別を行えるようにする。
【0036】
状態34に示されているように、ユーザはさらにオプションで、SPでのアカウントを既存の当座預金口座にリンクすることもできる。当座預金口座に関連する銀行ルート番号は、2000年3月2日に出願された米国特許出願番号09/517563に説明されているプロセスを使用して、小切手の額面からユーザが入力した情報に基づいて自動的に決定することができる。ペイページアカウントが当座預金口座にリンクされると、ユーザはこの2つのアカウント(口座)の間で送金を開始することができる(状態60)。
【0037】
状態36に示されているように、このサービスは、メインページ(図5を参照)またはユーザがさまざまな操作を開始することができる他の領域を含むことができる。このメインページには、(もしあれば)ユーザのペイページのリストを表示し、ユーザが操作を実行する特定のペイページを選択できるようにするのが好ましい。状態40に示されているように、ユーザは、新規ペイページを作成し、既存のペイページの編集、表示、または削除を実行することができる(以下のセクションIII−Aで説明している、図5〜7に示されているページフローの例を参照)。
【0038】
状態42に示されているように、ユーザはさらに、特定のペイページのペイボックスの作成、編集、または削除を実行することができる(以下のセクションIII−Aで説明している、図8〜11に示されているページフローの例を参照)。ペイボックスが作成された後、ペイページ所有者(およびいくつかの実施の形態では、他のユーザ)は、そのペイボックスを1つまたは複数の外部Webページ内に「インストールし」、対応するペイページへのリンクを設定することができる。このプロセスを容易にするために、サービスは自動的に、ホストWebページに追加するHTML(ハイパーテキストマークアップ言語)コーディングを生成する(後述の図10および16を参照)。このHTMLコーディングには、(SPサイトで提供する)ペイボックス画像への参照が含まれ、ブラウザによってページが表示されると自動的にSPサイトに画像の要求が出される。これとは別に、他のマークアップ言語またはリンクコーディング規則に応じてこのコーディングを生成することもできる。例えば、ワイヤレス環境では、適切なHDML(携帯デバイスマークアップ言語)コーディングを生成することができる。さらに、決済サービスでは、他の種類のリンク(例えば、テキストのリンク)をペイページに設定するコーディングを生成することもできる。
【0039】
ペイボックス機能の特定の一応用例では、デジタルコンテンツの作成者を補償するメカニズムを提供する。例えば、音楽グループ、著者、またはWebサイト運営者などのコンテンツ作成者は、ペイボックスを自分の(第二の)Webサイトにインストールして、自発的支払または必須支払をユーザに求めるようにすることもできる。コンテンツにアクセスするユーザは、ペイボックスを通じてクリックし、コンテンツ作成者に対し自発的または必須決済を行うことができる。この決済の金額(例えば、ダウンロード1回につき1ドル)がペイボックスによって提案され、この場合、(後述するように)ユーザがクリックして行ったときにこの金額がペイページ内に表示されるのが好ましい。決済が「必須」の場合、適切なメカニズムを使用して、ユーザが対価を支払うまでコンテンツへのアクセスを禁止するようにできる(例えば、「決済ベースのコンテンツアクセス」という表題のセクションVIIIを参照)。
【0040】
このモデルの一変種として、SP自体が、コンテンツ作成者が作品をダウンロード可能形式でポストするためのフォーラムを提供するという方法がある。こうすると、ポストされた作品は(例えば、製品詳細ページに)ペイボックスとともに表示され、自発的(または必須)決済を求めることができる。このモデルを使用すると、ユーザは(Webサイトを運用しているか否かにかかわらず)SPサイトに作品をポストし、決済サービスを使用してユーザから集金することができる。例えば、比較的名の知られていない音楽グループでも歌やアルバムをMP3形式でペイボックスとともにポストし、ダウンロード1回につき1ドルの自発的決済を要求することができる。
【0041】
決済サービスの一実施の形態では、ペイページ作成または編集プロセスのときに(状態40)、ユーザは特定のペイページを「アソシエート有効化」することができる。ペイページがアソシエート有効化されると、他のユーザが、そのペイページの1つまたは複数のペイボックスを、オプションによっては、その結果生じる付託の手数料の引き換え又はその他の代償として、自分のWebページ内にインストールすることができる。例えば、赤十字などの慈善団体は、ペイページをアソシエート有効化し、そのページに対して1つまたは複数のペイボックスを作成することができる。その後、他のユーザ(アソシエート)は、これらのペイボックスを自分のWebサイトにインストールし、他のユーザが赤十字ペイページを見つけるためのメカニズムを用意することができる。ユーザが(a)このようなペイボックスに従い(クリックして行き)、対応するペイページ上で決済を行うと、または(b)適用可能な場合に、ペイボックスで1−Click決済を行うと、その付託を生成したアソシエートは、その決済の一部を与えられる。
【0042】
ペイページアソシエートになるには、ユーザは最初に、目的のアソシエート有効化されたペイページを検索するか、または他の何らかの手段でそこへナビゲートする(状態46)。検索エンジンをこの目的のために用意することができる。次に、ユーザは対応するペイボックス(またはオプションにより、ペイページへの他の種類のリンク)を選択し、ペイボックスを1つまたは複数の第三者サイトにインストールする(状態48)。このプロセスは、以下のセクションIII−Bで説明している図13〜16のページフロー例によって示される。
【0043】
アソシエート機能の特定の一応用例では、デジタルコンテンツの配布者を補償するメカニズムを提供する。デジタルコンテンツの第三者(アソシエート)配布者(例えば、楽曲または電子ブックダウンロードサイト)は、アーティスト、著者、またはその他のコンテンツ作成者のペイボックスを関連付けられているコンテンツとともに表示することができる。ユーザがこのようなボックスをクリックしてゆき、コンテンツ作成者に対する自発的決済を行う場合、第三者アソシエートにコンテンツを配布する代償として決済毎にその一部を与えることができる。他の特定の応用例では、Webサイト運営者が手数料を受け取りながら、お気に入りの慈善に対する資金を工面することができる。
【0044】
状態52に示されているように、このシステムではさらに、ユーザが他のユーザに対する決済要求を生成して送信することができる。決済要求を開始するには、受取人であるユーザは、1つまたは複数の受信者の電子メールアドレスを指定し、このような受信者に対して受取人のペイページを表示する仕方を指定するペイページカスタマイズデータを入力する。このカスタマイズデータには、例えば要求された決済金額および関連するテキスト記述を含めることができる。このシステムは、ペイページへのURLエンコードされたリンクとともに電子メールを各受信者に送信することにより決済要求を開始することに応答する。このリンクのURL部分には、ページを表示する方法を決定するSP Webサイトによって使用されるパラメータが含まれる。システムのこの機能は、例えば、カスタマイズされたインボイスを他のユーザに送信する場合に使用することができる。この機能に対する他の応用例については、セクションIII−C(「決済要求の送信」)で説明する。
【0045】
状態54で示されているように、サービスはさらに、自動化された決済要求または定期循環決済要求を設定するオプションを提供することができる。例えば、自動的決済要求は、落札者にインボイス(カスタマイズしたペイページへのリンク)を自動的に送信するためにオンラインオークションの売り手が使用することができる。このようなペイページに対し、(対応するオークションページ内で表示される)オークション品目の画像および説明と落札金額を自動的に初期値として入力することができる。定期循環決済(recurring payment)要求は、購読料やグループ会費などの任意の種類の定期循環決済の集金を行う場合に使用できる。
【0046】
最後に、一般的に状態56〜60で示されているように、サービスはさまざまなアカウント管理ページを備えることができる。これらのページから、ユーザはペイページ取引の表示(受取人と支払人の両方)、口座間の送金、およびユーザプロファイルの更新などの操作を実行することができる。このサービスではさらに、取引レシートの生成、送信、および保持も行うことができ、課税目的の報告書作成(例えば、慈善団体への支払)を行うこともできる。
【0047】
B.システムコンポーネント(図2)
図2は、SPサイト66で決済サービスを実装するために使用できる1組のコンポーネントを示している。このシステムは、コンテンツデータベース70およびユーザアカウントデータベース72にアクセスするWebサーバ68を備える。このシステムはさらに、製品データベースおよびオークションデータベース(図には示されていない)などの他の種類の情報を格納するデータベースも備えることができる。
【0048】
Webサーバ68は、本明細書で説明している各種のペイページ関連機能を実現するペイページアプリケーション76を備える。ペイページアプリケーションは、(a)クッキーを使用したSPサイトへの戻りビジターの識別、(b)受取人により指定された設定に応じたペイページおよびペイボックスのカスタマイズ、(C)ページ要求とともに渡されるパラメータに応じてカスタマイズされ、ビジター名/1−Click設定でカスタマイズされたペイページのビジターへの表示、(d)付託に対するアソシエートの追跡および信用、支払人への「ありがとうございます」電子メールの送信などの決済取引の処理、(e)ペイボックス、またはペイページへのその他のリンクを外部ページ内にインストールするためのHTMLまたはその他のコーディングの生成、(f)アソシエート有効化ペイページおよびその関連するペイボックスのユーザ参照、(g)決済要求の生成、および(h)ペイページアカウント情報のユーザ表示および更新といったタスクまたはサービスの一部または全部を実行するモジュールを備えるか、または使用する。各モジュールは、実行可能コードを含むのが好ましく、可能であれば、ユーザと対話するためのWebページを備える。ペイページアプリケーションによって実装できるその他の機能およびサービスについて以下の段落で説明する。
【0049】
図示されているように、Webサーバ68は、外部Webページ内に表示するためのペイボックスグラフィックス(および場合によってはその他の種類の画像)を動的に生成、提供する画像サーバ77と通信する。それとは別に、アニメーションのオブジェクトまたはその他の実行可能な表示オブジェクトのサーバなどの他の種類のオブジェクトサーバを使用することもできる。一実施の形態では、ペイページアプリケーション76および画像サーバ77は、異なるブラウザ機能(HDML、ワイヤレス、WAPなど)およびデバイスタイプを認識し、それに応じて表示するペイページおよびペイボックスを選択する。
【0050】
Webサーバはさらに、小売りサービスおよび1つ以上の個人対個人の販売サービスなどの他の種類のサービスを実装するアプリケーション78を備えることもできる。さまざまなアプリケーション76、78は、登録、ユーザ認証、およびクレジットカード処理などの共通タスクを実装するコードモジュールを共有することができる。
【0051】
Webサーバはさらに、サイトのさまざまな領域を検索する検索エンジン80と通信するのが好ましい。この検索エンジンを使用することで、ユーザはユーザ名およびその他の基準に基づき他のユーザのペイページを検索することができる。上記され、図12に示されているように、ユーザは特にアソシエート有効化されたペイページの検索を実行することができる。
【0052】
図2に示されているように、コンテンツデータベース70はユーザによって作成されたペイページを含み、さらにペイページを生成するために使用できるペイページテンプレートを含む。上述したように、異なる決済関連のシナリオに対して異なるテンプレートを用意することができる。テンプレートはサービスプロバイダ側で作成するのが好ましいが、サービスは、受取人が自分のテンプレートを作成するための機能を提供することができる。コンテンツデータベースはさらに、サイトのさまざまな他の領域用のWebページおよびテンプレートを含む。
【0053】
コンテンツデータベース70はさらに、SPによって用意されたペイボックススタイルの説明、およびペイページ所有者によって定義されているペイボックスの指定を格納することもできる。ペイボックスの指定は、例えば、ペイボックススタイル、色、提案決済金額、テキストメッセージ、およびあいさつ形式を規定することができる(図8および9を参照)。それとは別に、これらのペイボックスパラメータの一部または全部をURLによって渡されるペイボックス識別子内にエンコードすることができる。後述するように、画像サーバ77はこのペイボックスの指定を使用して、ペイボックスグラフィックス(例えば、GIF画像)を動的に生成してユーザコンピュータ84に提供する。またペイボックスグラフィックスは、名前およびビジターに関する情報が判明していればその情報を含むようにカスタマイズされる。
【0054】
SPサイトが、ユーザがデジタル作品の自発的決済をポストし、受信することを許可にする実施の形態では(上述したように)、コンテンツデータベースはさらにそのような作品のコピーを含むことができる(図示されていない)。サイトの検索エンジンまたはその他の適当なナビゲーションインターフェイスを使用して、これらの作品を見つけることができる。
【0055】
図2にさらに示されているように、ユーザアカウントデータベース72に、サイトのユーザに関するアカウント固有情報を格納する。それぞれのユーザについて、この情報には、ユーザプロファイル(名前、クレジットカード番号、1−Click設定など)、勘定残高、取引履歴(入って来るペイページ決済と出て行くペイページ決済を含む)、およびユーザが作成したペイページアソシエート関係に関する情報を含めるのが好ましい。
【0056】
C.ペイページ取引処理(図3および4)
図3は、SP Webサイト66側でペイページを表示し、ペイページアプリケーション76を介してペイページ取引を処理するために使用する基本プロセスを示す図である。ブロック90で示されているように、Webサイトでは最初に、特定のペイページに関してURL要求をユーザ/コンピュータ84から受け取る。ペイボックスをユーザが選択したことでURL要求が発生した場合に、そのURLに、ペイページのデフォルト値を書き換える1つまたは複数のパラメータを含めることができる。例えば、ペイボックスで提案決済金額を指定した場合、この金額はURLを介して渡され、ペイページ内に表示されているデフォルト金額を書き換える。パラメータの使用方法の詳細については以下のセクションIV(「ペイページテンプレートおよびパラメータ」)で説明する。アソシエートがホストとなっているペイボックスを選択することでURL要求が生じた場合、URLにはさらに、アソシエートの一意的な識別子を含めるのが好ましい。
【0057】
URL要求がサービスの既存ユーザからのものである場合、その要求は通常、システムがユーザを識別するために使用するクッキーを含む。この目的のためにクッキーを使用することは、当技術分野ではよく知られている。
【0058】
図3のブロック92で示されているように、Webサイトは、ペイページを生成して返信する(表示する)ことによりURL要求に応答する。ユーザに対して表示されるペイページ例が図4に示されている。図示されているように、ペイページはデフォルトまたは所有者が割り当てたタイトル92A、ペイページ所有者によってアップロードされたグラフィック画像(ロゴまたは写真)92B、およびペイページ所有者によって入力されたメモまたは説明92Cを含むのが好ましい。さらに、ペイページは、(分かっている場合)ビジターを名前で識別するあいさつメッセージ92Dを含む。ビジターの素性が判明していない場合、「サインインしてください」などのデフォルトメッセージを使用できる。
【0059】
さらに図4に示されているように、ペイページは、ビジターが決済金額を入力できる「金額」フィールド92Eと、ビジターが決済プロセスを開始するための決済ボタン92Fまたは他のリンクをも備える。図示されている例では、提案決済金額として2ドルが金額フィールド92Eに表示されている。ビジターが判明しており、1−Clickサービスが有効になっている場合(図4の例のように)、決済ボタン92Fを、決済取引を遂行するために選択できる1−Clickボタンとして設定し、ラベルを付けることが好ましい。その一方で、ビジターが(a)判明していないか、または(b)判明していても、1−Clickサービスが有効になっていない場合、決済ボタン92Fは、「今すぐ決済!(クレジットカードを選択してください)」などのメッセージを含んでいる。
【0060】
図3の「1−Click」パスに示されているように、ビジターが決済リンク92Cの1−Clickバージョンを選択した場合、システム66はユーザに対してさらに操作を要求することなく(好ましくはあらかじめ定められた期間内に)取引を遂行する。さらに、システムは、「ありがとうございました」ページ(ブロック98)を表示するか、またはユーザを所有者が指定したページ(通常は、所有者の外部Webサイトの「ありがとうございました」ページ)へリダイレクトする。この時点では、決済取引を完了するためにユーザが他に操作を実行する必要はない。他方で、ビジターが非1−Clickリンクを介して決済を開始した場合、ビジターはログインするか登録して、クレジットカードを選択してから、取引を実行する必要がある(ブロック94および96)。
【0061】
図示されている実施の形態ではクレジットカードが使用されているが、ユーザ間で送金するための適切な方法があればその方法が使用できる。さらに、本明細書で説明しているさまざまな実施の形態全体を通して、支払人のクレジットカードに対して、取引の時点で実際に課金される必要がないことが理解されるであろう。例えば、ユーザが通常、記事またはその他のコンテンツにアクセスするために少額決済(1ドル未満)を頻繁に行う実施の形態では、SPサイトはユーザのクレジットカードに課金するために複数の決済を集計することができる。
【0062】
ブロック100に示されているように、ビジターがアソシエートWebサイト内に表示されているペイボックスからペイページに回された場合、システムはアソシエートユーザのアカウントの貸し方に委託手数料を記入する。システムはそれに加えて、またはそれとは別に、アソシエートのアカウントの貸し方に報奨金決済を記入するように設定することもできる(例えば、SPにアカウントを設定している参照されたユーザ毎に)。アソシエートWebサイトからの付託を追跡し、アソシエート手数料を決定するために使用できる方法の例は、米国特許第6029141号で説明されている。ブロック102で示されているように、SPは、取引手数料を差し引いてから、決済金額の残りを受取人のアカウントの貸し方に記入することができる。
【0063】
以下のセクションX(「外部サイトからの1−Click決済」)で説明しているように、上記のプロセスを変更して、1−Clickビジターが、ペイボックスをクリックするだけの操作で、外部ホストのペイボックスから直接取引を遂行するようにできる。その瞬間、SPサイトは、ビジターのブラウザを直ちにペイページ所有者(またはいくつかの実施の形態では、アソシエート)があらかじめ指定している外部URLへリダイレクトすることにより、ペイボックスの選択に応答する。したがって、ビジターがペイページの表示を要求することなく取引が完了する。
【0064】
図3に示されているプロセスはさらに、無効なペイページパラメータ、無効なペイページエントリ(例えば、最小決済金額未満の決済金額)、およびその他のエラー状態を処理するための適切なエラー処理タスク(図に示されていない)を含むこともできる。
【0065】
III.ページおよびページフローの例
図5は、決済サービスの「メインページ」の例を示している。このページには、ユーザのペイページのアカウント残高が表示され、さらにそのアカウント内で現在アクティブになっているペイページの一覧が表示される。このページはさらに、ページの編集、ページの削除、ページの表示、ページのペイボックスの管理、および決済要求の送信といった、選択されたペイページに関する操作をユーザが実行するためのリンクを提供する。決済要求を送信するオプションは省略することができるが、またある種のペイページに対してのみ使用するようにもできる(例えば、ユーザのデフォルトペイページ)。メインページはさらに、ユーザが新規ペイページを作成するリンク、ペイページアソシエートになるリンク、サイトの他の領域にアクセスするリンクも提供する。
【0066】
A.ペイページおよびペイボックスの管理(図6〜12)
ペイページおよび関連するペイボックスの作成および管理を行う基本プロセスについて、図6〜11を参照して説明する。このフロー例では、同じテンプレートを使用してすべてのペイページを作成すると仮定する。異なる種類のペイページについて異なるテンプレートが存在する場合、新規ペイページを作成しようとするユーザに対して、最初にペイページの種類を選択することを要求することができる。
【0067】
図6は、ペイページ管理プロセスの「ステップ1」ページを示している。このページには、メインページ(図5)の「新規ペイページの作成」ボタンまたは「編集」ボタンの1つを選択することによりアクセスすることができる。この「ステップ1」ページには、カスタマイズできるペイページ設定の6つのカテゴリのまとまりが表示され、ユーザがデフォルト設定を変更できる各「編集」ボタンが用意されている。
【0068】
最初の設定カテゴリは、ペイページに関連するメッセージ送信である。メッセージ送信には、ペイページに表示するペイページ説明、決済後支払人に表示される「ありがとうございました」メッセージ、および電子メールで支払人に送信される「ありがとうございました」メッセージが含まれる。また、ペイページ所有者は、ペイページ内で再生できるオーディオまたはビデオクリップをアップロードするオプションを提供され得る。
【0069】
第2のカテゴリは、ペイページのタイトルおよび配色である。例えば、配色は、所有者の参照先サイトと似た配色に選択することができる。
【0070】
第3のカテゴリは、ペイページ内に表示するオプションの画像である。これは、例えばペイページ所有者の写真を表示したり、ペイページが対応するダウンロード可能なコンテンツと関連する画像を表示するのに使用できる。
【0071】
第4のカテゴリは、ペイページの決済設定である。この設定には、デフォルト決済金額(支払人が金額フィールドを修正しない場合に送金される金額)および最小決済金額が含まれる。
【0072】
第5のカテゴリは、ペイページの詳細設定である。詳細設定を編集することにより、ユーザは、そのページをアソシエート有効化する否か、またアソシエート有効化する場合、付託に支払う手数料率を指定することができる。さらに、ユーザはペイページ内に表示する場所と電子メールアドレスを指定し、決済プロセスの完了後表示する「ありがとうございました」ページのURLを指定することができる。
【0073】
第6のカテゴリでは、オプションの決済カウンタを使用する。この機能は、ペイページにオプションのチャートを表示する場合に使用する。この機能を有効にすると、ペイページに、ペイページまたは所有者が指定した共同所有ペイページの集合を介して、受け取る金額および/または受け取った決済の数をリアルタイムで示すカウンタが設定される。このカウンタは、オプションで、所有者指定目標に関する決済合計額を示す目標チャートとして表示することができる。例えば、この決済カウンタ機能は、慈善事業でリアルタイムの寄付金集めデータを表示する場合に使用できる。
【0074】
ユーザは、ペイページ設定のカスタマイズを終了した後、「ステップ2」ページにアクセスするため「続行」ボタンを選択できる(図7)。ステップ2で、ユーザはペイページをプレビューし、戻ってさらに変更するか、ステップ3に進むかを選択することができる。
【0075】
ステップ3(図8)で、ユーザはペイページで使用するペイボックスのスタイルを選択することができる。ユーザはそれとは別に、「ペイページの管理」リンクを選択してメインページ(図5)にへ戻ることができる。図の例では、それぞれのスタイルは特定のペイボックスのサイズに対応している。この例で長方形のペイボックスが使用されているが、別の形状のペイボックスを使用することもできる。
【0076】
ステップ4(図9)で、ユーザは、スタイルがすでに選択されているペイボックスを作成することができる。特に、ユーザは、ペイボックスに表示するあいさつおよびメッセージを指定し、ペイボックスの枠色を選択することができる。さらに、ユーザはペイボックスで使用する提案決済金額(例えば、1ドル)を指定することができる。
【0077】
提案金額を指定した場合、この金額をパラメータとしてURLによって渡し、ユーザがこのペイボックスを通じてペイページにアクセスしたときにペイページに表示するのが好ましい。同じペイページでもペイボックスが異なれば、提案決済金額(またはその他のペイページパラメータ)が違っていてもかまわない。図9にはペイページパラメータ(決済金額)が1種類しか示されていないが、ペイボックス作成者に対し、ペイページの表示色、その他のテキストフィールドなどの他の種類のパラメータを指定するよう求めることもできる。このようにして、ペイページは、異なるペイボックスに対しては異なるようにカスタマイズ(表示)され得る。ペイページの表示属性を指定するパラメータの使用についてはセクションIV(「ペイページテンプレートおよびパラメータ」)で説明する。ユーザが「続行」ボタンを選択してステップ5に進む場合、後から使用できるように、ペイボックス設定がコンテンツデータベース70に格納される。
【0078】
ステップ5(図10)では、ペイボックスがユーザに表示される際に、それとともに、ペイボックスをWebサイトにインストールするためのHTMLコードも表示される。ペイページ所有者は、HTMLコードのブロックをそのようなWebページのHTMLコーディングにコピーすることにより、任意の数のWebページ内にペイボックスをインストールすることができる。上級ユーザであればさらに、手動で、追加パラメータをペイページのURLに付加して、ペイページの他の表示属性を制御することができる。
【0079】
図10に示されているように、HTMLコードは、SPサイトによって提供されるペイボックスグラフィックへの参照を含む。したがって、ユーザ/ブラウザがペイボックスのインストールされているHTML文書を検索するときに、ブラウザが自動的にSPサイトにペイボックスグラフィックを要求する。その要求に、SPサイトがユーザを識別するためのクッキーが含まれる場合、SPサイト側で、図示されているように、識別されたユーザの名前をペイボックスグラフィックに取り込むのが好ましい。「ステップ5」ページの「続行」ボタンを選択すると、ユーザはメインページに戻る(図5)。
【0080】
図5に示されているように、ユーザは、「このペイページのペイボックスを管理する」というタイトルが付いている対応するリンクを選択することにより、特定のペイページと関連するペイボックスを表示し、管理することもできる。図11は、このリンクが選択されたときに表示される「ペイボックスを管理する」ページの例を示している。
【0081】
図8〜11に示されているペイボックスは、サイズが異なり、テキストコンテンツも含まれるが、それとは別にテキストコンテンツを含まない「標準」ペイボックスを使用することもできる。例えば、後述するように、決済金額が特定の色で表される標準ボタンまたはアイコンを使用することができる(例えば、それぞれ、5セント、10セント、および25セントの決済を表す、緑色、青色、および赤色の決済ボタン)。これは、例えば、ペイボックスを使用して外部コンテンツプロバイダサイトから少額の、頻繁な、1−Clickの、またはその他の決済を行う場合に役立つ(セクションX「外部サイトからの1−Click決済」を参照)。
【0082】
図12は、ペイページを作成するために使用できる簡略化したWebフォームを示している。この例では、ペイページ作成者が、支払アソシエートに対して委託手数料(割合)を指定することができる。
【0083】
B.ペイボックスのアソシエートホスティング(図13〜16)
ペイページアソシエートとして登録するプロセスでは、アソシエート有効化されたペイページを見つけ、そのペイページと関連するペイボックスを選択し、そのペイボックスを1つまたは複数のWebページ内にインストールする。その後、このようなWebページへのビジターがペイボックスをクリックし、決済を行うと、通常、アソシエートが手数料を受け取る。所定のペイページに対し、設定できるアソシエートの数に制限はない。さらに、所定のユーザは異なる複数のペイページおよびペイページ所有者のアソシエートになることができる。
【0084】
図13は、アソシエート有効化されたペイページを検索するために使用できるページを示している。図示されているように、ユーザは、名前/説明、市、および州の中の1つまたは複数に基づいて、ペイページを検索することができる。ペイページがカテゴリ別に配列されている参照ツリーなど、アソシエート有効化されたペイページを見つけるための他のさまざまなナビゲーションツールが提供され得る。
【0085】
図14は、検索「名前または説明=動物学会(Animal Society)」に対する検索結果のページの例を示している。このページには、一致するペイページの一覧が表示され、ペイページおよびその関連するペイボックスを表示するリンクが表示される。複数の手数料率がサポートされている場合、このページで、所有者が提示する手数料率を示すことができる。
【0086】
図15は、「ワシントン州シアトルの動物学会(The Animal Society in Seattle WA)」というタイトルのペイページに対して定義されているペイボックスの一覧が表示されているページの例である。このページから、ユーザは提供されるペイボックスのスタイルを選択することができる。「続行」ボタンを選択すると、SPサイトは、選択されたペイボックスのスタイルが設定されているページとペイボックスをインストールするためのHTMLのシーケンスとを返信する(図16)。このHTMLシーケンスは、形式が図10のシーケンスと似ているが、ペイボックスグラフィックのURL内の、(ペイページアプリケーション76によって割り当てられ、アカウントデータベース72に格納されている)アソシエートの一意の識別子を含む。図3を参照して上記で説明したように、ペイページアプリケーションは、この識別子を使用して、参照アソシエートの素性を調べ、付託イベントを追跡する。
【0087】
いくつかの実施の形態では、アソシエートには、ペイボックスのアソシエートホストインスタンスとともに使用するペイページパラメータを定義するオプション(図示せず)が提供される。例えば、アソシエートは、提案決済金額、ペイページを提携するアソシエート名またはロゴ、および/または決済後リダイレクト先URLを入力することが許される。これらのパラメータの一部または全部により、ペイボックスと関連する所有者指定パラメータが自動的に書き換えられる。
【0088】
C.決済要求の送信(図17〜19)
上記したように、決済サービスは、カスタマイズされたペイページを介してユーザが決済要求を他のユーザに送信するサービスを提供することもできる。ユーザ側では、その要求に使用するペイページを選択することにより決済要求を開始するのが好ましい(例えば、図5に示されているような「決済要求を送信」リンクを選択する)。それとは別に、ユーザに対し、あらかじめ定義されている決済要求テンプレートのリストから選択するよう要求することもでき、その場合、決済要求を処理するための新規ペイページが作成される。
【0089】
図17は、選択されたペイページを使用して決済要求を送信するのに使用できるページの例を示している。このページから、支払人(決済要求受信者)のユーザは名前および電子メールアドレスを入力(または個人アドレス帳から選択)することができる。一実施の形態では、新規支払人は、ユーザの個人アドレス帳に自動的に追加される。
【0090】
図17にさらに示されているように、ユーザはオプションの説明とオプションの決済金額を入力することもでき、その両方が、ペイページ内で定義されている説明および決済金額(もしあれば)を書き換える。使用するペイページの種類(テンプレート)に応じて、ユーザに対し、他のペイページフィールドおよびオプション(図示せず)を指定するよう要求することもできる。例えば、決済要求がオークションインボイスのペイページに対応する場合、ユーザ(受取人)に対して、さらに、落札者の名前および取引の詳細(品目番号、落札金額、発送費用など)を入力するよう要求することもできる。
【0091】
図示されている実施の形態では、「決済要求を送信」ページは、決済要求を自動的にするか、または定期的循環にするページ(図に示されていない)へのリンク108も含む。例えば、ユーザは、決済要求を毎月再送するか、またはオークションの完了後に落札者に自動的に送信するかを指定することができる。
【0092】
ユーザが「決済要求を送信」リンクを選択すると、システム66は送信されたフォームデータを格納し、電子メールメッセージを一覧に含まれる支払人のそれぞれに送信する。図18に示されているように、この電子メールメッセージには、選択されたペイページのカスタマイズされたバージョンへのハイパーリンク110が含まれる。このハイパーリンクのURL部分(図示せず)は、ペイページを指しており、ペイページをカスタマイズする1つまたは複数のパラメータを含む。これらのパラメータは、ペイページ所有者が入力した値(例えば、決済金額)を含み、かつ/またはペイページアプリケーション76でテーブルからこのような値を検索するための識別子を含むことができる。ペイページパラメータを渡すURLの使用については以下のセクションIV(「ペイページテンプレートおよびパラメータ」)で説明する。決済要求受信者がハイパーリンクを選択すると、システム66は、図3を参照して上記したようにカスタマイズされたペイページを返す。
【0093】
図19は、イベントと関連する寄付を要求するために使用されるペイページの例を示している。この実施例では、支払人はシステムによって認識され、1−Clickサービスは無効になっている。上記したように、他の種類の決済要求シナリオに使用されるペイページは、他の種類のフィールドを含むことができる。例えば、オークションの落札者に決済を要求するために使用されるペイページは、品目番号、落札額、発送料金、税金、および発送先住所のフィールドを含み、これらのフィールドは、オークションが正常に完了したことに応答してペイページアプリケーション76により自動的に初期値が入力されるか、または売り手側によって入力され得る。
【0094】
IV.ペイページテンプレートおよびパラメータ
ペイページテンプレートでは、ペイページの「ルック&フィール」と動作の両方を指定する。好ましい実施の形態では、すべてのペイページがテンプレートに基づいている。上述のように、テンプレートは、慈善のための寄付、イベント、インボイス、オークション、リベート要求、およびデジタルコンテンツのダウンロードなど、さまざまな決済シナリオについてSPによって提供され得る。
【0095】
それぞれのテンプレートで、ペイページに表示する要素を指定するのが好ましい。以下の表1は、本発明の一実施の形態でテンプレートに含めることができる要素の一覧とその説明である。表1の「種類またはサイズ」というラベルのついている列は、要素の種類またはサイズを示す。「テンプレート上の表示」列は、所有者がペイページの作成/編集プロセスで要素を表示するか否かを示す(「NO」であれば、要素はSPによって指定されたデフォルト値を取る)。「作成者による編集」列では、所有者/作成者がペイページ作成時に要素と関連する値を修正できるか否かを指定する。「支払人による編集」列は、支払人(ペイページビジター)が値を修正できるか否かを示す。「URLで渡す」列は、要素の値をペイページURLとともにパラメータとして渡すことができるか否かを指定する。
【0096】
【表1】
【0097】
好ましくはページタイトル、金額、説明フィールドなどのいくつかの要素がすべてのテンプレートに必要である。他の要素は、テンプレート設計者側が随意に選択できる。
【0098】
テンプレートはさらに、特定の操作を実行するためのページハンドラを参照することもできる。例えば、リベートテンプレートのハンドラは、購入した品目のシリアル番号を抽出し、その番号が有効なシリアル番号のリストに載っているか否かを調べることができる。このハンドラは、データベースを更新してこのシリアル番号に「使用済み」のマークを付けることもできる。さらに、テンプレートに、フィールド確認、計算、またはその他の機能を実行するジャバスクリプト(Javascript)またはその他のコードを含めることもできる。
【0099】
URLで渡すことができる要素については、URL内に含まれるパラメータ値によってペイページの値を指定変更することができる(図3のブロック92を参照)。これらの修正された値は、ペイボックスまたはペイページの他のリンク(例えば、指定変更する提案決済金額)によって指定されるか、上級ユーザによって指定され得る。好ましい実施の形態では、これらのパラメータは名前−値のペアとして渡され、渡す順序は任意である。例えば、数量(amount)、SKU、販売価格(sale price)、税金(tax)、および品目の発送(shipping)を指定するURLは、以下の形式をとることができる。
http://WWW.server.com/bob@antiques.com/?amount=20.00,sku=1234,tax=4.50,shipping=3.50,itemprice=12.00
【0100】
V.ペイボックスおよびSP生成表示オブジェクト
それぞれのペイボックスは、ペイページ所有者によって作成後割り当てられた一意的な識別子を持つのが好ましい。対応するペイページの識別は、この識別子内にエンコードされ、この識別子から判別することができる。この識別子を画像サーバ77(図2)で使用し、コンテンツデータベースから関連するペイボックス指定を検索するのが好ましい。それとは別に、スタイル、色、ペイページ識別子などのペイボックスの指定の一部または全部をペイボックス識別子内にエンコードすることもできる。
【0101】
それぞれのペイボックスに2つのURLを関連付けるのが好ましい。第1のURLは、ペイボックスグラフィックを提供するのに使用され、例えば、以下の形式をとることができる。
http://www.server.com/payboxes/{pay box ID}.gif
第2のURLは、対応するペイページを指しており、ユーザがペイボックスグラフィックをクリックしたときにペイページを取得するのに使用される。このURLは、例えば、次の形式をとることができる。
http://www.server.com/{pay box ID}
上記したように、この第2のURLとともに、1つまたは複数のパラメータ(提案決済金額など)を渡すことができる。ペイボックスIDを第2のURLに入れて、アプリケーション76がペイボックス毎にクリックスルーのイベントを追跡するのが好ましい。ペイボックスグラフィックの要求も、ペイボックスのインプレッションに対するクリックスルーのイベントの比を追跡するために使用することができる。後述するように、インプレッション(つまり、表示イベント)、クリックスルー率、および成功(決済)率に関する履歴データをペイページ所有者に提供することができる。
【0102】
アソシエートホストペイボックスでは、URL形式は、ホスティングアソシエートの識別子を含むことを除き同じである。例えば、URLは以下の形式をとることができる。
http://www.server.com/payboxes/{associate ID}/{pay box ID}.gif
http://www.server.com/{associate ID}/{pay box ID}
アソシエートホストペイボックスが要求される毎に、またペイページがそのペイボックスに要求される毎に、アソシエートIDを記録するのが好ましい。上記したように、アソシエート参照ビジターが決済を行うときに、ペイページアプリケーション76はさらにアソシエートIDを使用して参照アソシエートのアカウントを記入する。
【0103】
上記したように、ペイボックスURLおよび関連HTMLコーディングは、第二者(所有者)または第三者(アソシエート)がホスティング対象となるペイボックスを選択するときにアプリケーション76により自動的に生成される(図10および16を参照)。それとは別に、Webサイト開発者が、手動でHTMLまたはその他のコーディングを生成することによりペイボックスをインストールすることもできる。
【0104】
図20は、一実施の形態において、ユーザ(ビジター)がペイボックスが含まれる外部(第二者または第三者)Webページを要求して表示したときに、発生するイベントの一般的シーケンスを示す図である。この図は、SPサイト側でペイボックス画像以外のカスタマイズされた表示オブジェクトを提供する場合に使用する方法も示している。最初に、ビジターのブラウザ84が、ページの要求を第二者または第三者サイト120に送信する(イベント1)。サイト120は、ペイボックスグラフィック(のURL)を参照して要求されたHTML文書を返すことにより応答する(イベント2)。そのHTML文書を構文解析し、この参照を検出した後、ブラウザはSPサイト66にペイボックスグラフィックを要求する(イベント3)。ビジターが決済サービスの既存のユーザであれば、この要求に、SPサイト側でビジターの名前と1−Click設定を検索するために使用するクッキーを含めることができる。
【0105】
SPサイト66は、図3を参照して説明したように、ペイボックスグラフィックを生成することによってこの要求に応答する(イベント4)。このプロセスの一部として、画像サーバ77は、ペイボックスの指定をペイボックスIDから検索し、かつ/またはデコードする。例えば、これらの指定には、ペイページ所有者によって指定されたペイボックスのサイズ、色、メッセージ、および提案決済金額を含めることができる。さらに、要求に有効なクッキーが含まれていた場合、画像サーバ77はビジターの名前および1−Click設定を検索する。画像サーバを77は、ペイボックス指定およびビジター固有の情報(使用可能な場合)を使用し、ペイボックスグラフィックを生成する。上記したように、グラフィックにはビジターの名前を含めることができ、また1−Clickサービスが有効になっている場合には、1−Click決済ボタン92F(図4)を含めることができる。一実施の形態では支払人は、ペイボックスグラフィックス内に用意されているカスタマイズの種類またはレベルをあらかじめ指定することができる(セクションXIII「外部サイトでの処理に関する支払人の選択」を参照)。
【0106】
画像サーバ77は、グラフィック内、または他の表示オブジェクト内に他の種類の個人化情報を含めることもできる。例えば、グラフィックまたは別の動的生成グラフィックは、ビジターのデフォルトクレジットカードの選択した数字を含むように、カスタマイズされ得る。一実施の形態では、例えば、画像サーバは、同じ外部Webページの最上段に表示される独立のバーを生成し、提供する。このバーには、ビジターの名前(SPサイトで認識されている場合)と、現在の参照セッションで行った決済に関する情報が表示されるのが好ましい。このバーには、直前の決済を取り消したり、表示されている記事をSPによって維持されている個人ライブラリに追加するなどのいくつかの機能を実行するボタンが配置されてもよい。
【0107】
さらに、ペイボックスグラフィックまたはその他の表示オブジェクトには、SPからの購入に使用できる製品またはサービスの個人推奨事項を含めることができる。個人推奨事項は、当技術分野でよく知られている方法を使用して、ユーザの購入履歴、参照履歴、および/または明示的に指定された関心事項に基づいて生成することができる。これらの個人推奨事項および/またはグラフィックのその他の表示属性は、さらにホスティングサイト120の識別に基づいて選択されることもできる。例えば、ホスティングサイト120がオンラインスポーツショップであり、ビジターのプロファイルがサーフィンに関心のあることを示している場合、そのグラフィックは、SPによって販売されるサーフィン関連製品の一覧を表示する。さらに、SPサイトは、カスタマイズしたグラフィックを提供するのではなく、テキストリンクやストリーミングオーディオまたはビデオクリップなどのユーザの識別に基づいて選択またはカスタマイズされた別の種類のオブジェクトを提供することもできる。さらに、個人化されたグラフィック画像またはその他の表示オブジェクトをあらかじめ生成し(要求の前に生成)、および/または動的生成の後にキャッシュして、要求毎にオンザフライ(on-the-fly)で生成しなくてもよいようにできることが理解されるであろう。
【0108】
さらに図20で説明されているように、画像サーバは動的に生成されたペイボックスグラフィックをブラウザに返し(イベント5)、ブラウザにWebページ124内のグラフィック122が表示される。SPサイトでは、グラフィックを直接ビジターのブラウザに送るので、グラフィックに含まれている個人情報は外部Webサイトまたはその運営者に公開されることはない。ビジターがその後ペイボックスを選択した場合(例えば、グラフィックをクリックする)、ブラウザは対応するペイページの要求をSPサイト66(イベント6)に送信する。上記したように、この要求には1つまたは複数のペイページパラメータを含めることができる。
【0109】
上記のことから明らかなように、SPサイトで外部サイトに個人化グラフィックスを表示する方法を、さまざまな非決済関連アプリケーション(例えば、個人推奨事項または関連するコンテンツへのリンクの提供)に対して使用することができる。さらに、この方法を使用して画像以外の個人化されたオブジェクトを提供することもできる。
【0110】
VI.ペイボックスの追跡およびフィードバックレポート
ペイページアプリケーション76は、定期的フィードバックレポートをペイページ所有者および/またはそのアソシエートに送ることができる。所有者のために、フィードバックレポートには、所有者のペイボックスのそれぞれについて別々に示される、(a)ペイボックスインプレッションの数(表示イベント)、(b)ペイボックスのクリックスルーイベントの数、(c)そのようなクリックスルーイベントから生じる決済の数、および(d)その結果生じる委託手数料といった1つまたは複数の基準が含まれ得る。ペイページアソシエートのために、定期的フィードバックレポートに同じ測定基準(a)〜(d)を含めることができるが、データは、そのアソシエートがホストとなるペイボックス毎に別々に提供される。
【0111】
フィードバックレポートを生成するために、ペイページにアプリケーション76は、ビジターのブラウザによってペイボックスが要求されるたび毎に、(a)ペイボックスID、(b)もしあれば、アソシエートID、(c)ビジターがその後ペイボックスをクリック(選択)していったかどうか、(d)クリックスルーイベントの結果、ペイページ所有者に対して決済が行われたかどうか、(e)もしあれば、決済の金額、(f)もしあれば、アソシエート委託手数料の金額、(g)知られている場合、ビジターの素性、および(h)閲覧の日時などの情報をログに記録するのが好ましい。これらの種類及びその他の種類の情報を、よく知られている方法によってサーバアクセスログから抽出することができる。
【0112】
上記の情報に加えて、所有者に対し、サインアップして各ペイボックスのホストとなっているアソシエートの数に関するデータを提供することができる。
【0113】
VII.決済履歴またはその他のユーザ属性に基づくコンテンツへのアクセス制御(図21)
アプリケーション76はさらに、一部または全部の受取人に対する自発的決済履歴に応じて支払人を格付けする機能を含むこともできる。この情報を使用することにより、ペイページ所有者またはその他のコンテンツプロバイダは、「良い」支払人に対して追加コンテンツを提供する(または他の処置を講じる)ことができる。例えば、音楽家は、ボーナストラック、高音質MP3ファイルを決済履歴が適正な人々に提供することができる。
【0114】
格付けを生成するために、アプリケーション76は、支払人毎に、(1)表示されているペイページの数、(2)行われた決済の数、(3)提案金額と比較した決済金額(決済が行われる場合)、および(4)上記データに関して、ペイページの種類(慈善、自己申告システム、ティップ支払など)といった情報を取得することができる。このようなデータを使用することで、アプリケーションは(1)ペイページ表示/決済%、(2)支払額合計/提案額合計(決済が行われたページについて)、および(3)支払済み金額合計/提案額合計(表示された全てのページについて)などの基準のうち1つ以上(および、場合によっては、さらに別の基準)に基づいて、支払人格付けを計算することができる。アプリケーションは、支払人がペイボックスを表示した回数を追跡して格付けに取り込むこともできる。さらに、アプリケーションは、いくつかのペイページの種類毎に別々の支払人格付けを生成することができる。
【0115】
さまざまな方法を用いることで、コンテンツプロバイダは、格付けベースのコンテンツをビジターに提供することができる。このような方法の1つに、SPサイト66を使用して、ビジターを格付けベースの目的サイトにリダイレクトする方法がある。この方法を使用する場合、コンテンツプロバイダはまず最初に、「悪い」、「平均的」、「良い」などの複数の支払人格付けカテゴリのそれぞれについて別々の目標(例えば、各々のURL)を設定する。例えば、コンテンツプロバイダは、「悪い」URLにサンプルバージョンのダウンロード可能ミュージックタイトルをポストし、「平均的」URLに標準バージョンのタイトルをポストし、「良い」URLに高級バージョンのタイトル(例えば、ボーナストラック付き、または高音質オーディオ)をポストすることができる。コンテンツプロバイダサイトから他の方法ではアクセスできないURL(例えば、入るためのリンクまたはその他のリンクが設定されていない)をこの目的のために使用することができる。図21には、この方法が使用される場合における、SPサイト66、ビジターブラウザ84、及びコンテンツプロバダサイト140の間の情報の流れを示している。
【0116】
VIII.外部サイトからの1−Click決済(図22)
サービスによって実装できる他の機能を使うと、ユーザは外部ホストペイボックスまたはその他の表示オブジェクトから直接1−Click(1回の操作)決済を(即ち、決済プロセスで対応するペイページを表示しないで)行うことができる。この機能を実装するために、各ペイページに、ペイボックスからの1−Click決済が有効か否かを示す「パススルー(PassThru)」プロパティを割り当てることができる。所有者に、ペイページの作成または編集時にそのページのパススルー(PassThru)設定を指定することを許可することができる。パススルー有効化ペイページに対して、SPサイト66が、特別な1−Clickペイボックスを承認された1−Clickビジターに提供する。ビジターが1−Clickペイボックスを選択すると、SPサイトは、即座にそのユーザを所有者(または場合によってはホスティングアソシエート)によってあらかじめ指定されている「ありがとうございました」URLにリダイレクトする。
【0117】
図22は、このプロセスを詳細に示している。図示した例では、ユーザが1−Clickサービスをオンにしていること、且つ要求されたペイボックスに関連するペイページがパススルー有効化されている(PassThruがオンになっている)ことを仮定している。イベント1〜3は、図20と同じものである。ペイボックスグラフィックの要求(イベント3)に応答して、SPサイト66は、ビジターが1−Clickサービスをオンにしており、ペイページがパススルー有効化されていると判断する。したがって、SPサイトは、特別な1−Clickバージョンのグラフィックを生成して返信する(イベント4および5)。このグラフィックには、選択することで取引が完了することを示す1−Clickボタンまたはメッセージが含まれる。さらに、上記したように、ペイボックスグラフィックに、ビジターと受取人の名前が表示され、また取引に使用されるクレジットカード番号の選択された数字などのその他の情報も含むことができる。
【0118】
ペイボックスグラフィックを選択した後、ブラウザ84はユーザのクッキーとともにペイページの要求を送信する(イベント6)。クッキーはユーザが1−Clickユーザであることを示すので、サイト66は、(1)ビジターの1−Click設定に従って取引を実行し(イベント7)、(2)ブラウザを所有者指定の「ありがとうございました」URLにリダイレクトする(イベント8)ことによって、この要求に応答する。例えば、このURLは、ペイページ所有者の外部Webサイトのページとしてもよい。この代りに、ビジターのブラウザを決済が開始された外部ページにリダイレクトで戻すことができ、その場合、このページを決済確認メッセージ(例えば、「ContentProvider.comに1ドル支払ました」)が含まれるSP提供の表示オブジェクトとともに表示することができる。
【0119】
特別の1−Clickバージョンのペイボックスグラフィックは、承認された1−Clickユーザに対して表示されるのが好ましいが(図22のイベント4および5)、その代りに標準のグラフィックまたはその他のリンクをすべてのユーザに対して表示することができる(例えば、「ここをクリックすると25セントを支払います」と表示されているボタン)。このような実施の形態では、承認されたビジターの名前は、オプションとして、SPサイトによって提供される他の何らかの表示オブジェクトに表示され(Webページの最上段にあるバーなど)、同じ外部Webページ内に表示され得る。さらに、上記の例のペイボックスグラフィックスは決済額を示すテキストを含んでいるが、決済額を別の方法で伝達することもできる。例えば、緑色、青色、および赤色の決済ボタンは、それぞれ5セント、10セント、および25セントの支払を表す。さらに、所定の外部Webページは、ビジターが決済額を選択できるように、複数の1−Clickペイボックス(例えば、上記した3色の色分けボタン)を含むことができる。
【0120】
さらに、受取人が、自分のペイページを持たなくても、図22に示し、上記で説明した方法を使用することができる。例えば、SPに登録した後、受取人に、ビジターから外部(第二者および/または第三者)サイトへの支払を受け取るために使用する一意的なURLを与えることができる。このURLは、一意的ペイページURLの代わりになる。承認された1−Clickビジターの場合、このプロセスは図22に示し、上記で説明したのと同じである(即ち、ビジターは即座に「ありがとうございました」ページなどにリダイレクトされる)。承認1−Clickユーザでないビジターの場合には、ペイボックスを選択するとSPサイトがサインインページを返すのが好ましい。そこで、ユーザはサインインし(または、必要ならば登録し)、汎用決済パイプラインを介して決済を完了する。
【0121】
また、このサービスで、外部サイトから行われる決済をすべて1−Click決済にすることを要求することも考えられる(即ち、ユーザに対して、このような決済を行うために、1−Clickサービスのオン、オフの設定を行うオプションを与えない)。このような実施の形態では、承認されたすべてのビジターは、1−Clickユーザとして取り扱われる。
【0122】
IX.外部コンテンツプロバイダサイトへの決済サービスの組み込み
図23〜25は、上記の機能の内のいくつかがどのように使用され、ユーザが、外部コンテンツプロバイダサイトから1−Click、自己申告システム少額決済を行い、他のSPサービスにアクセスすることが可能になるかを示す画面表示例である。これらの例では、サービスプロバイダサイトはAmazon.com Webサイトである。
【0123】
図23は、外部コンテンツプロバイダサイト「Forbe.com」という仮想のWebページの例を示している。外部ページは、2つの決済リンク160および162を含んでおり、それぞれのリンクは対応する記事と関連させて提供されている。これらのリンクは、SPサイトを指しているが、Forbe.comのパススルー有効化ペイページを指すのが好ましい。
【0124】
図24は、承認された1−Clickユーザが、図23において決済リンク160を選択したときに表示されるForbe.comサイトの仮想ページを示している。上記したように、サービスプロバイダアカウントを持つすべてのビジターを、この目的のために1−Clickユーザとして扱うことができる。この例では、SPサイトは、ビジターであるFuMing Youngのアカウントに0.05ドルを課金し、直ちにこのビジターを記事が表示されるページ(「ストーリーページ」)にリダイレクトすることにより、リンクの選択に応答する。この例のストーリーページは、バー166及びディスカッション領域168を含み、これらは、上記の方法に従ってサービスプロバイダサイトによって動的に生成され、提供される。バー166は、ビジターのアカウントに0.05ドル課金されたことを示す決済確認メッセージを表示する。バー166は、さらに、(a)検索を開始するボタン、(b)この記事の対価を支払ったユーザによって普通に購入された品目の一覧を表示するボタン、および(c)関連する製品を表示するボタンの(SPサイトにリンクしている)各ボタンが含まれている。ディスカッション領域ボックス168は、ビジターが記事に関するコメントを表示し追加することを可能にする。ディスカッション領域オブジェクトを介して追加されたコメントは、SPサイトのデータベースに格納される。
【0125】
図25は、他の実施の形態に係るストーリーページを示している。この実施の形態では、バー166は、記事にアクセスするため行った自発的決済を無効にする「決済取消」ボタン167も含む。このボタン167が選択されると、SPサイトは、(1)支払人のクレジットカードがまだ課金されていない場合には取引を取り消し、(2)クレジットカードがすでに課金されている場合にはその取引の返金を行う。このようにして決済の取り消しまたは返金を行う機能も、ユーザが上記のような自発的または自己申告システム決済を行う他の状況において使用される。この機能のいくつかの実施の形態では、支払人は、その決済後の特定の時間内では自発的決済を取り消すことだけができる。それぞれの受取人またはコンテンツプロバイダが、SPサイトを介して、オプションによってはペイページ毎に別々に、この時間を指定するようにできる。
【0126】
さらに、バー166は、ビジターがサービスプロバイダサイトに維持されている個人ライブラリに記事を追加することを可能とする「ライブラリに追加」ボタンを含む。この例では、「ディスカッション領域」ボックス168は、ドロップダウンまたは「展開された」状態で示されているドロップダウンボックスである。
【0127】
図26は、コンテンツプロバイダが手動でHTMLコードを、コンテンツを「決済有効化」するリンクの周りに追加する(つまり、図23に示されている種類の決済リンクを追加する)方法を説明するSPサイトのページの例である。このページは、オプションのディスカッション領域ボックス168を決済リンクと同じ外部Webページ内に挿入する方法についても説明する。
【0128】
図27は、SPサイトで提供される、決済リンクを追加するHTMLまたはその他のコーディングを自動的に生成する「決済リンク作成ツール」フォームを示している。一度ユーザがフォーム(付託追跡に使用されるニックネームを指定する操作を含む)に記入し、送信すると、SPサイトは外部WebページのHTML文書に挿入されるコーディング(図28)を生成して返信する。
【0129】
X.外部サイトでの処理に関する支払人の選択
SPサイト66は、支払人が、ペイボックスまたはその他のSPカスタマイズコンテンツのホストになっている外部(第二者および/または第三者)Webサイトを閲覧するときに、SPによって扱われる方法をあらかじめ指定する機能を備えることもできる。例えば、それぞれの支払人は、SPサイトのアカウント設定領域を介して、(a)外部Webサイトのページ内で承認されるか否か、(b)外部Webサイト内で個人的製品/サービス推奨を表示されるか否か、(c)関連するサイトへのリンク、および/または外部サイト内の関連するコンテンツを表示されるか否か、(d)支払人格付けベースのコンテンツへのアクセスを許可されるか否か(上のセクションVIIを参照)、(e)外部サイトから1−Click決済を行えるか否か、(f)外部サイトに行った決済の通算合計を表示されるか否か、(g)外部サイトに行った決済があるしきい値に達したときに通知されるか否かなどの1つ以上の選択を指定するオプションを利用できる。これらおよびその他の選択を「ユーザアカウント」データベース72に格納することができ(図2)、またSPサイトではこの選択を使用して、外部サイト内に表示されるペイボックスグラフィックスおよび/またはその他のコンテンツをカスタマイズすることができる。支払人はさらに、外部サイトから行った1−Clickまたはその他の決済を処理する1つ以上の決済オプションを設定するオプションを利用することができる(例えば、サイトAで行ったすべての1−Click決済をクレジットカードAに課金し、サイトBで行ったすべての1−Click決済をクレジットカードBに課金する)。
【0130】
本発明は、好ましいいくつかの実施の形態として説明されたが、本明細書で述べているすべての特徴および利点を備えているわけではない実施の形態も含めて、当業者には明白である他の実施の形態も、本発明の範囲内に含まれる。そして、本発明の範囲は、付属の請求項によって定義されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】ユーザを決済サービスに登録し、ペイページを管理し、サービスプロバイダサイトを利用して各種関連操作を実行するプロセスの全体の流れを示す図である。
【図2】決済サービスを実装するために使用される基本Webサイトコンポーネントを示す図である。
【図3】サービスプロバイダサイト側でペイページを表示し、ペイページ取引を処理するプロセスを示す図である。
【図4】ペイページの例を示す図である。
【図5】ユーザがサービスプロバイダサイトを通じてペイページ及びペイボックスを管理する方法を示すWebページの例を示す図である。
【図6】ユーザがサービスプロバイダサイトを通じてペイページ及びペイボックスを管理する方法を示すWebページの例を示す図である。
【図7】ユーザがサービスプロバイダサイトを通じてペイページ及びペイボックスを管理する方法を示すWebページの例を示す図である。
【図8】ユーザがサービスプロバイダサイトを通じてペイページ及びペイボックスを管理する方法を示すWebページの例を示す図である。
【図9】ユーザがサービスプロバイダサイトを通じてペイページ及びペイボックスを管理する方法を示すWebページの例を示す図である。
【図10】ユーザがサービスプロバイダサイトを通じてペイページ及びペイボックスを管理する方法を示すWebページの例を示す図である。
【図11】ユーザがサービスプロバイダサイトを通じてペイページ及びペイボックスを管理する方法を示すWebページの例を示す図である。
【図12】ユーザがサービスプロバイダサイトを通じてペイページ及びペイボックスを管理する方法を示すWebページの例を示す図である。
【図13】ユーザが他のユーザのペイボックスを見つけてインストールし、ペイページアソシエートになる方法を示すWebページの例を示す図である。
【図14】ユーザが他のユーザのペイボックスを見つけてインストールし、ペイページアソシエートになる方法を示すWebページの例を示す図である。
【図15】ユーザが他のユーザのペイボックスを見つけてインストールし、ペイページアソシエートになる方法を示すWebページの例を示す図である。
【図16】ユーザが他のユーザのペイボックスを見つけてインストールし、ペイページアソシエートになる方法を示すWebページの例を示す図である。
【図17】ユーザが既存のペイページのカスタマイズしたバージョンを使って他のユーザに決済を要求するための機能を示す画面表示である。
【図18】ユーザが既存のペイページのカスタマイズしたバージョンを使って他のユーザに決済を要求するための機能を示す画面表示である。
【図19】ユーザが既存のペイページのカスタマイズしたバージョンを使って他のユーザに決済を要求するための機能を示す画面表示である。
【図20】ユーザがペイボックスが含まれるWebページを要求したときに発生するイベントのシーケンスを示す図である。
【図21】ビジターの自発的決済履歴に基づき(通常は、ペイページ所有者の)ユーザを外部コンテンツにリダイレクトするサービスの方法を示す図である。
【図22】1−Clickユーザが外部ホストのペイボックスから直接決済取引を完了するための方法を示す図である。
【図23】(a)サービスプロバイダサイトによって提供されるサービスへのリンク、および(b)サービスプロバイダサイトによって提供される個人化されたコンテンツによって、外部WebサイトのWebページをどのように強化できるかを示す仮説的画面表示である。
【図24】(a)サービスプロバイダサイトによって提供されるサービスへのリンク、および(b)サービスプロバイダサイトによって提供される個人化されたコンテンツによって、外部WebサイトのWebページをどのように強化できるかを示す仮説的画面表示である。
【図25】(a)サービスプロバイダサイトによって提供されるサービスへのリンク、および(b)サービスプロバイダサイトによって提供される個人化されたコンテンツによって、外部WebサイトのWebページをどのように強化できるかを示す仮説的画面表示である。
【図26】決済リンクおよび顧客検討モジュールを外部Webサイトのページに追加するためのインストラクションページを示す図である。
【図27】サービスプロバイダサイトの決済リンク生成ツールを示す図である。
【図28】サービスプロバイダサイトの決済リンク生成ツールを示す図である。
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