JP4598093B2 - 不良検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体素子の電気特性を検査する不良検査装置に関する。
半導体チップ上に形成された半導体素子の電気特性測定においては、電気回路としての電気特性測定やトランジスタ単体の電気特性測定に加えて、半導体素子の信頼性及び安全性評価のための温度特性測定を行う。
半導体素子の温度特性測定時にその半導体素子の温度制御を行う従来技術として、例えば、半導体素子を加熱するヒータ及び冷却する冷却部を備え、ヒータに流す電流量及び冷却部に通した冷媒配管に流す冷媒の量を調整することにより、半導体素子の温度制御を行う温度制御装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−258491号公報
半導体チップ上に形成される半導体素子の電子回路パターンは益々微細化が進んでいる。そこで、このように微細化した半導体素子の電気特性を測定する場合、例えば、走査電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)の真空状態の試料室内にプローブ(探針)を設置し、走査電子顕微鏡で測定対象である半導体素子を観察しながら、プローブの先端をその半導体素子の所望箇所に触針させることにより、微細な半導体素子の電気特性を測定する検査装置を使用することがある。このような検査装置において、試料室内を大気圧から真空状態にするには長い時間が必要であるので、半導体素子(試料)に対するプローブの粗寄せ、試料の交換、及びプローブの交換などの作業は真空状態を維持したまま試料室内で行われる。この各作業は、試料ステージ及びプローブ装置を保持したベースステージを試料室内の所定の場所に移動して行う。この場合、上記特許文献1に記載された技術などでは、ヒータの電源や冷媒配管を真空容器の外部から接続しているので、こうした真空容器外部からの接続部材に試料ステージが拘束されてしまい所定の場所に移動することができない。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、試料ステージ及びプローブ装置の移動範囲が温度制御装置によって制限されることなく半導体試料の温度特性測定を行うことができる不良検査装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、試料を保持する試料ステージと、前記試料ステージを駆動する駆動手段と、前記試料ステージに設けられ、前記試料ステージを加熱するヒータと、前記試料ステージに接続された第1熱伝導部と、前記第1熱伝導部に対し着脱可能な第2熱伝導部と、前記第2熱伝導部に接続され、冷媒を貯留する冷媒貯留部とを備える。
本発明によれば、試料ステージ及びプローブ装置の移動範囲が温度制御装置によって制限されることなく半導体試料の温度特性測定を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
本発明の第1の実施の形態を図1〜図6を用いて説明する。
図1では不良検査装置100を構成する検査部1を後述するX方向(前面、図5参照)から見た構成、図2ではY方向(側面、図5参照)から見た構成をそれぞれ概略図示している。
図1及び図2において、不良検査装置100は、検査部1と制御部2を備えている。
不良検査装置100の検査部1は、電子光学系装置3、試料駆動装置4、試料測定装置5、ポンプ装置6、試料温度調整装置7、冷却トラップ装置8、プローブ粗寄せ機構9、プローブ交換機構10、半導体試料交換機構11及び試料室30を備えている。
電子光学系装置3は、例えば電子走査顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)であり、1次電子線を測定対象である半導体試料25に照射する電子銃を含む電子ビーム光学系22と、1次電子線により半導体試料25から発生した2次電子を検出する2次電子検出器23と、1次電子線の焦点距離を算出するために半導体試料25と電子ビーム光学系22の距離を測定するZセンサ24とを備えている。本実施の形態の電子ビーム光学系22は、1次電子線(電子ビーム)を半導体試料25上に照射し、かつ走査する照射光学系を形成しており、電子ビームを発生する電子源や電子ビームを走査するための偏向装置、電子ビームを収束するためのレンズ等を含んでいる。電子ビーム光学系22は、伝送線22aを介して制御部2の制御装置42に接続されており、電子ビーム光学系22の動作、例えば、電子源のビーム引出し電圧や偏向レンズへの印加電圧などが制御装置42によって制御される。
試料室30は、隔壁によって大気圧の領域と真空の領域を隔てるもの(真空容器)である。電子光学系装置3(以下、SEMと記載する)の電子ビーム照射部、2次電子検出器23の2次電子を検出するセンサ部、及びZセンサ24のセンサ部は、試料室30の内部に配置されているが、電源及び伝送線22a,23a,24aが接続される部分は、試料室30の外部に突き出て配置されている。つまり、SEM3、2次電子検出器23、及びZセンサ24は、試料室30の隔壁を貫通するように配置されている。また、試料室30は、除振機能を有した架台31によって支持されている。
ポンプ装置6は、ゲートバルブ60を介して試料室30に接続されたターボ分子ポンプ(TMP)32と、このターボ分子ポンプ32に接続されたドライポンプ(DP)33とで構成されている。TMP32及びDP33を駆動することにより試料室30の排気(真空処理)が行われる。TMP32及びDP33の動作は、それぞれ伝送線32a,33aを介して接続された制御装置42により制御される。
冷却トラップ装置8は、SEM3と半導体試料25の間の空間に配置されたトラップ部39と、試料室30の外部に設置された冷媒容器41と、トラップ部39と冷媒容器41を接続する熱伝達棒40とを備えている。冷媒容器41は外部との断熱構造を有しており、内部には冷媒(例えば液体窒素)が貯留されている。熱伝達棒40には熱伝導性に優れた材質(例えば銅)が用いられている。トラップ部39は、熱伝達棒40を介して冷媒容器41に貯留された冷媒により冷却される。
試料駆動装置4、試料測定装置5及び温度調整装置7の詳細を図3〜図6を参照しつつ説明する。図3及び図4は、試料駆動装置4、試料測定装置5及び温度調整装置7の詳細を示す図であり、図5は、小ステージ28、大ステージ29及びプローブユニット47の移動座標系であり、図6は、後述する観察測定位置、プローブ粗寄せ位置、試料交換位置及びプローブ交換位置に大ステージ29が移動した状態を示した図である。
図3及び図4において、試料駆動装置4は、半導体試料25を保持する試料ホルダ26と、試料ホルダ26を保持する試料温調部27と、試料温調部27を保持する小ステージ28と、小ステージ28を保持する大ステージ29とを備えている。試料ホルダ26、試料温調部27、及び小ステージ28を合せて試料ステージと呼ぶ。
試料ホルダ26と試料温調部27の間には電気絶縁性に優れ、かつ熱伝導性にも優れた絶縁シート56が設けられている。すなわち、絶縁シート56は試料ホルダ26と試料温調部27を電気的に絶縁する反面、試料ホルダ26と試料温調部27の間の熱の移動を許容する。試料温調部27には電気伝導性に優れた金属が用いられている。この試料温調部(導電部)27と絶縁シート(絶縁部)56とをあわせて中間層と呼ぶ。
小ステージ28は、大ステージ29に対してx,y(水平),z(垂直)方向(図5参照)に駆動する駆動手段を有しており、小ステージ28を駆動することにより試料ステージを移動することができる。
大ステージ29は、試料室30内に設置されたベースステージ49上に載置されており、このベースステージ49に対してX,Y(水平)方向(図5参照)に駆動する駆動手段を有している。この駆動手段により大ステージ29は観察測定位置、プローブ粗寄せ位置、試料交換位置及びプローブ交換位置の何れかの位置(図6参照)に移動される。
図6において、図6(A)に示す観察測定位置は、SEM3により半導体試料25を観察しながら試料測定装置5のプローブ45を半導体試料25の所望の位置に触針する位置であり、試料測定装置5の電気特性測定装置52により半導体試料25の電気特性などを測定する位置である。また、試料温度調整装置7の受熱部36の着脱もこの位置で行われる(後述)。図6(B)に示すプローブ粗寄せ位置は、プローブ粗寄せ機構9に備えられた光学顕微鏡(図示せず)などのSEM3よりも広視野の観察像により半導体試料25とプローブ45の位置関係を観察しながら半導体試料25の触針対象位置とプローブ45の位置をSEM3で観察可能な範囲まで近づける位置である。図6(C)に示すプローブ交換位置は、プローブ交換機構10のプローブ交換装置10aにより試料測定装置5のプローブ45を所望のプローブに交換する位置である。図6(C)に示すプローブ交換位置は、試料交換機構11の試料交換装置11aにより試料駆動装置4の試料ホルダ26に保持された半導体試料25を交換する試料交換位置でもある。なお、図6において、プローブ交換位置と試料交換位置を同じ位置として示したが、プローブ交換位置と試料交換位置を夫々別の位置として設定しても良い。
試料測定装置5は、半導体試料25の所望箇所(例えば、半導体試料25上に形成された回路パターン上)に触針される複数(例えば6つ)のプローブ45(図3及び図4では、それぞれ2つのみ示す)と、各プローブ(例えばメカニカルプローブ)45をそれぞれ保持する複数のプローブホルダ46と、プローブホルダ46を保持するプローブステージ47と、プローブステージ47を保持するプローブユニットベース48と、各プローブ45を介して半導体試料25の論理的動作や電気特性を測定する電気特性測定装置(例えば、半導体パラメータアナライザ)52(図1等参照)とを備えている。プローブ45、プローブホルダ46、及びプローブステージ47を合せてプローブユニットと呼び、このプローブユニットとプローブユニットベース48を合せてプローブ装置と呼ぶ。プローブ45は、プローブホルダ46の全部又は一部と共に取り外し可能となっており、形状や素材の異なる種々のプローブと交換可能である。
プローブステージ47は、プローブユニットベース48に対してpx,py(水平),pz(垂直)方向(図5参照)に駆動する駆動手段を有している。プローブユニットベース48は大ステージ29上に固定されているので、プローブステージ47をプローブユニットベース48に対して相対的に駆動することにより、試料ステージ(半導体試料25)に対するプローブ45の位置を調整することができる。プローブステージ47の駆動手段は、例えばピエゾ素子を用いて構成されており、プローブ45の細かい位置調整を行うことができる。
試料ステージは、小ステージ28を駆動することにより半導体試料25を駆動することができ、プローブ装置は、プローブステージ47を駆動することにより複数のプローブ45を駆動することができ、大ステージ29は、試料ステージとプローブ装置とを一体的に駆動することができるので、半導体試料25とプローブ45の両者を、独立的にも一体的にも駆動することができる。すなわち、大ステージ29は、半導体試料25とプローブ45の両者と共に観察測定位置、プローブ粗寄せ位置、試料交換位置及びプローブ交換位置(図6参照)の何れかの位置に移動する。
電気特性測定装置52は試料室30の外部に設置されており、プローブ装置は試料室30の内部に設置されている。電気特性測定装置52と各プローブ45は、試料室30の隔壁に設けられたフィールドスルー50(図1等参照)に通した伝送線29aにより接続されている。電気特性測定装置52は、プローブ45を介して半導体試料25の所望の箇所に電流、電圧を印加する通電手段(図示せず)と、半導体試料25の所望の箇所の電流、電圧を検出する検出手段(図示せず)とを有している。電気特性測定装置52は、通電手段及び検出手段を用い、プローブ45を介して半導体試料25の電流電圧特性を計測し、その電流電圧特性を元に所望の特性値を算出する。この特性値は、例えば、プローブ45の触針箇所の電流値、電圧値及び抵抗値などである。本実施の形態のように、測定対象試料として半導体試料25を用いる場合には、電気特性測定装置52として、例えば、半導体パラメータアナライザなどが用いられる。電気特性測定装置52により得られた半導体試料25の電流電圧特性の波形及び各特性値(以下、単に電気特性データと記載する)は、電気特性測定装置52に設けられた表示部(図示せず)に表示されると共に、伝送線52aを介して制御部2の制御装置42に伝送される。
試料駆動装置4及び試料測定装置5の各駆動手段は、試料室30の隔壁に設けられたフィールドスルー51を介して設けられた伝送線29aにより制御装置42と接続されており、各駆動手段の動作が制御装置42によって制御される。
図3及び図4において、試料温度調整装置7は、試料駆動装置4の試料ホルダ26に設けられ、試料ホルダ26の温度を検出する温度センサ55と、試料駆動装置4の試料温調部27に設けられ、試料温調部27を加熱するヒータ57と、試料測定装置5に設けられた受熱部36と、試料温調部27と受熱部36を接続し、試料温調部27と受熱部36の間の熱の伝達を行う熱伝達線34と、冷媒容器38と、冷媒容器38に接続され、冷媒容器38内の冷媒により冷却される熱伝達棒37と、受熱部36と熱伝達棒37を接続し、受熱部36と熱伝達棒37の間の熱の伝達を行う熱伝達線35とを備えている。
受熱部36は、試料測定装置5のプローブユニットベース48に設置され、熱伝達線34を介して試料温調部27と接続された受熱部36Aと、熱伝達線35を介して熱伝達棒37と接続され、受熱部36Aに対して着脱可能に設けられた36Bとで構成されている。すなわち、受熱部36Aと受熱部36Bは接続及び分離可能である。また、受熱部36Bは受熱部36Aに対しても着脱可能である。
熱伝達線34は、可撓性を有しフレキシブルに構成されており、試料ステージとプローブユニットベース48の相対位置に関わらず、試料ステージの大ステージ29上でその可動範囲内における移動を許容する長さを有している。
熱伝達線35についても同様に、可撓性を有しフレキシブルに構成されており、受熱部36Aと受熱部36Bを接続した状態において、観察測定位置として予め設定した範囲内でその可動範囲における移動を許容する長さを有している。しかし、熱伝達線35は、大ステージ29が観察測定位置以外の位置(プローブ粗寄せ位置、プローブ交換位置、及び試料交換位置)に移動可能な長さは有しておらず、観察測定位置以外の位置には、受熱部36Aと受熱部36Bを分離して移動する。
熱伝達線34,35には熱伝導性に優れた材質、例えば銅などが用いられている。
熱伝達棒37は、試料室30の隔壁側面に突設した待機室30aの隔壁を貫通し、試料ステージに対して進退する方向に摺動する。熱伝達棒37と試料室30との間は図示しないシール手段によりシールされており、試料室30の一定の気密性が保たれている。熱伝達棒37の大気に触れる部分(試料室30外に出る部分)は図示しない断熱構造を有しており、冷媒により冷却された熱伝達棒37が大気に触れることによる結露が防止される。
冷媒容器38は、大気に対する断熱構造(図示せず)を有する冷媒貯留部であり、内部には冷媒(例えば液体窒素)が貯留される。したがって、受熱部36Aと受熱部36Bが接続された状態では、試料温調部27は熱伝達線34、受熱部36、熱伝達線35及び熱伝達棒37を介して冷媒容器38の冷媒により冷却される。
冷媒容器38は、例えば、熱伝達棒37の摺動方向に延びる図示しないレール上に設けられており、図示しない駆動手段によってこのレール上を水平方向に移動することにより、試料室30に対する距離を変える。冷媒容器38が試料室30に近付くように移動すると、冷媒容器38に接続された熱伝達棒37は試料室30の内側方向に摺動し、冷媒容器38が試料室30から離れるように移動されると試料室30の外側方向に摺動する。
熱伝達棒37を試料室30の内側方向に摺動して受熱部36Bと接触させ、試料室30の外部から着脱機構(図示せず)を用いて熱伝達棒37と受熱部36Bを接続し、同様に着脱機構(図示せず)を用いて受熱部36Aと受熱部36Bを分離し、熱伝達棒37を試料室30の外側方向に摺動することにより、受熱部36Bは受熱部36Aから分離される。熱伝達棒37と受熱部36Bの着脱機構は、特に限定されるものでは無いが、例えば、次のような構成を例示することができる。まず、受熱部36Bに対して熱伝達棒37の先端部が抜き差しされるようにする。その上で熱伝達棒37の摺動方向に延び、ステージ側の先端部が周方向に屈曲した溝を受熱部36Bの内周面に形成し、熱伝達棒37の先端部に上記溝に係合するピンを設ける。すなわち、熱伝達棒37を軸線周りに回転させることで、ピンを溝の屈曲部に係脱し、熱伝達棒37と受熱部36Bを着脱する構成である。
図4に示すように受熱部36Bを受熱部36Aから分離して熱伝達棒37に接続し、熱伝達棒37を試料室30の外側方向に退避させたとき、受熱部36Bが前述した待機室30aに退避する。このとき、待機室30aと試料室30内の空間を仕切るゲートバルブ63を閉じることにより、試料室30の気密性をより高く保つことができる。
また、上記手順とは逆に、熱伝達棒37を試料室30の内側方向に摺動して熱伝達棒37に接続された受熱部36Bを受熱部36Aと接触させ、試料室30の外部から着脱機構(図示せず)を用いて受熱部36Aと受熱部36Bを接続し、同様に着脱機構(図示せず)を用いて受熱部36Bと熱伝達棒37を分離し、熱伝達棒37を試料室30の外側方向に摺動することにより、受熱部36Aと受熱部36Bは接続される。このような受熱部36Aと受熱部36Bの着脱は大ステージ29を観察測定位置に移動して行う。
受熱部36Aは、ある一定の熱容量を有している。受熱部36Aが有する熱容量とは、受熱部36Aを予め設定した設定温度以下に冷却した後、受熱部36Aと受熱部36Bを分離した状態において、受熱部36Aの温度が予め定めた基準温度よりも低い温度を予め定めた基準時間の間維持できる熱容量である。ここで、基準温度は例えば、本実施の形態の不良検査装置100において半導体試料25の電気特性を測定する場合に設定する温度範囲のうちの最低温度であり、基準時間は例えば、大ステージ29が観察測定位置にあり受熱部36Aと受熱部36Bを接続した状態から、受熱部36Aと受熱部36Bを分離し、プローブ交換位置に移動してプローブ45を交換し、観察測定位置に戻って受熱部36Aと受熱部36Bを接続するまでに必要な時間である。先の設定温度は受熱部36Aの熱容量に相関し、受熱部36Aの熱容量に応じて設定される。
ここで、熱伝達線34及び受熱部36Aは、試料ステージに接続された第1熱伝導部を構成し、受熱部36B、熱伝達線35、熱伝達棒37は、第1熱伝導部に対し着脱可能な第2熱伝導部を構成し、冷媒容器48は、第2熱伝導部に接続され、冷媒を貯留する貯留部を構成する。
図1及び図2に戻り、プローブ粗寄せ機構9は、プローブ粗寄せ用の光学顕微鏡と、この光学顕微鏡の観察像(画像)取得のためのCCDカメラ(図示せず)を備えており、半導体試料25及びプローブ45の光学顕微鏡による観察像を取得する。プローブ粗寄せ機構9は、SEM3よりも視野の広い(倍率の低い)光学顕微鏡などの観察像により半導体試料25とプローブ45の水平方向及び垂直方向の位置関係を観察しながらプローブユニット47を駆動し、プローブ45を水平方向及び垂直方向に駆動して、半導体試料25の触針対象位置とプローブ45の位置をSEM3で観察可能な範囲まで近づける。なお、図2においては、半導体試料25の上方向からの観察像を取得するプローブ粗寄せ機構9のみを代表して図示し、横方向(水平方向)からの観察像を取得するプローブ粗寄せ機構は図示を省略する。
プローブ交換機構10は、プローブ45を交換するプローブ交換装置10aを備えており、試料室30の内部とゲートバルブ61を介して接続されている。プローブ交換機構10はターボ分子ポンプ(TMP)53に接続されており、ターボ分子ポンプ53は更にドライポンプ(DP)54に接続されている。TMP53及びDP54を駆動し、プローブ交換機構10内の排気(真空処理)を行うことにより、試料室30内の真空を維持しながらプローブ交換装置10aによってプローブ45の交換を行う。
試料交換機構11は、半導体試料25を交換する試料交換装置11aを備えており、試料室30の内部とゲートバルブ62を介して接続されている。試料交換機構11はDP53に接続されており、DP53を駆動し、試料交換機構11内の排気(真空処理)を行うことにより、試料室30内の真空を維持しながら試料交換装置11aによって半導体試料25の交換を行う。
不良検査装置100の制御部2は、制御装置42と、電源装置43と、表示装置44とを備えている。制御装置42は、検査装置100全体の動作を制御するものであり、SEM3の光学条件、倍率、フォーカス、イメージシフト、SEM画像の明るさ、スキャンスピード、アライメント、画像の記録、試料駆動装置4の試料ステージ及び試料測定装置5の各プローブ45の位置等を表示装置44におけるGUI(Graphical User Interface)操作やキーボード(図示せず)へのコマンド入力により制御するものである。また、制御装置42は、伝送線22aを介して電子ビーム光学系22制御し、2次電子検出器23で検出した検出信号を伝送線23aを介して取得すると共に、試料駆動装置4、試料測定装置5、ポンプ装置6、試料温度調整装置7、及びプローブ粗寄せ機構9等の動作を制御する。また、SEM3により得られた画像、及びプローブ粗寄せ機構9により得られた画像を表示装置44に表示する。さらに、制御装置42は電気特性測定装置52で計測された半導体試料25の電気特性データを解析することにより半導体試料25の測定箇所が不良か正常かなどの判定を行うと共に、測定箇所の電気特性データ及び判定結果を表示装置44に表示する。
電源装置43は不良検査装置100全体に電力を供給するものであり、供給される電力は制御装置42により制御される。
以上のように構成した本実施の形態の動作を説明する。
(1)真空処理
まず、制御装置42を操作してポンプ装置6を駆動し、試料室30の排気(真空処理)を行う。以降の各作業は試料室30内の真空状態を維持したまま行う。
(2)試料載置
次に、受熱部36Aと受熱部36Bを分離し、大ステージ29を駆動して試料交換位置(図6(C)参照)に移動する。
試料交換位置において、試料交換機構11のゲートバルブ62を開け、試料交換装置11aを用いて半導体試料25を試料ホルダ26に載置する。このとき試料交換機構11内は、ドライポンプ52を駆動することにより予め排気(真空処理)しておく。
(3)プローブ粗寄せ
次に、大ステージ29を駆動し、プローブ粗寄せ位置(図6(A)参照)に移動する。
プローブ粗寄せ位置において、プローブ粗寄せ機構9の光学顕微鏡の観察像を表示装置44で観察しながら各プローブ45を水平方向及び垂直方向に駆動し、半導体試料25の測定対象部分と各プローブ45の相対位置をSEM3で観察可能な範囲まで近づける。
(4)プローブ触針
次に、SEM3を用いて、半導体試料25の測定対象部分及び各プローブ45を観察しながら、各プローブ45をそれぞれ半導体試料25の所定の位置に触針させる。このように、プローブ粗寄せ機構9により、半導体試料25に対するプローブ45の粗寄せを行うことにより、SEM3により観察しながら半導体試料25の所定の位置にプローブ45を触針する時に、SEM3の倍率の調整回数(調整時間)が少なくて済むので、半導体試料25の電気特性測定を効率良く行うことができる。
また、冷却トラップ装置8のトラップ部(冷却トラップ)39を半導体試料25の温度より低い温度に冷却して、SEM3から照射される1次電子線によって半導体試料25の表面や内部から脱離したガス分子をトラップする。これにより、半導体試料25の表面汚染やプローブ45の汚染を抑制することができる。
(5)電気特性測定(常温)
この状態で、例えば半導体パラメータアナライザ等の電気特性測定装置52が有する通電手段により、所望のプローブ45を介して半導体試料25の所望の位置に電圧、電流を掃引し、それと同時に所望のプローブ45を介して半導体試料25の触針位置の電圧、電流を測定することにより、室温(常温)における半導体試料25の電流電圧特性の波形を得る。電気特性測定装置52は、この電流電圧特性を元に、電流値、電圧値、及び抵抗値等の所望の特性値を算出し、この特性値を電流電圧特性の波形を図示しないディスプレイに表示すると共に、伝送線52aを介して制御装置42に伝送する。制御装置42は、電気特性測定装置52から伝送された特性値を図示しない記憶装置に記憶し、解析することにより、半導体試料25の良否判定を行うと共に、半導体試料25の特性値及び良否判定結果を表示装置44に表示させる。常温における半導体試料25の電流電圧特性の測定が終了したら、半導体試料25への電流、電圧の掃引を停止する。
(6)試料温度調整
次に、半導体試料25の温度に対する電気特性(温度特性)を測定するため、制御装置42の入力手段を用いて半導体試料25の目標温度の設定を行う。
半導体試料25の目標温度が常温よりも低い場合は、受熱部36Aと受熱部36Bを接続して温度調整を行う。制御装置42は、試料ステージの温度と半導体試料25の温度の関係を示すマップ予め持っており、温度センサ55で得られた試料ステージの温度を基にマップを用いて半導体試料25の温度を算出し、算出した半導体試料25の温度が目標温度に近付くようにヒータ57の加熱量を制御する。目標温度が常温よりも高い場合は、受熱部36Aと受熱部36Bを分離して温度調整を行う。この場合も、制御装置42は、温度センサ55で得られた温度から算出した半導体試料25の温度が目標温度に近付くようにヒータ57の加熱量を制御する。
(7)電気特性測定(温度特性測定)
半導体試料25の温度が所望の設定温度で安定したら、電気特性測定装置52は、所望のプローブ45を介して半導体試料25の触針位置に電圧、電流を掃引すると同時に所望のプローブ45を介して半導体試料25の触針位置の電圧、電流を測定することにより、所望の測定温度における半導体試料25の電流電圧特性の波形を得る。電気特性測定装置52は、この電流電圧特性を元に特性値を算出し、この特性値と電流電圧特性を図示しないディスプレイに表示すると共に、伝送線52aを介して制御装置42に伝送する。制御装置42は、電気特性測定装置52から伝送された特性値を図示しない記憶装置に記憶し、解析することにより、半導体試料25の良否判定を行うと共に、半導体試料25の特性値及び良否判定結果を表示装置44に表示させる。
(8)プローブ交換
半導体試料25の温度特性測定の途中で、プローブ45を形状や用途の異なるプローブに交換したり、破損したプローブ45を正常なプローブに交換したりする場合は、受熱部36Aと受熱部36Bを分離し、大ステージ29を駆動してプローブ交換位置(図6(C)参照)に移動する。プローブ交換位置に移動したら、プローブ交換機構10のプローブ交換装置10aによりプローブ45の交換を行う。その後、大ステージ29を駆動してプローブ粗寄せ位置に移動して、プローブ粗寄せ機構9によりプローブ粗寄せを行い、さらに、観察測定位置に移動して受熱部36Aと受熱部36Bを接続し、SEM3により観察しながら半導体試料25の所定の位置にプローブ45を触針して電気特性測定を行う。
このように、半導体試料25の温度特性測定の途中に受熱部36Aと受熱部36Bを一時分離する場合、半導体試料25の温度を保持できなければ、大ステージ29を観察測定位置に戻し、受熱部36Aと受熱部36Bを接続した後、再度温度が目標温度に安定するまで待つ必要があり、効率が悪かった。本実施の形態においては、受熱部36Aと受熱部36Bを分離し、プローブ交換及びプローブ粗寄せを行い、受熱部36Aと受熱部36Bを接続する間、半導体試料25の温度を保持することができるので、半導体試料25の温度が安定するのを待つ必要が無くなり、温度特性測定を効率良く行うことができる。
所望の温度における半導体試料25の電流電圧特性の測定が終了したら、半導体試料25への電流、電圧の掃引を停止する。
(9)試料交換
次に、半導体試料25の温度を常温に戻し、大ステージ29を駆動して試料交換位置に移動し、試料交換機構11の試料交換装置11aにより半導体試料25の搬出及び交換を行う。
半導体試料25の温度が常温よりも低い場合は、受熱部36Aと受熱部36Bを分離し、ヒータ57により加熱して半導体試料25の温度を常温に戻す。これにより、半導体試料25の温度が常温になるまでの時間を短縮することができる。また、半導体試料25の温度が常温よりも高い場合は、受熱部36Aと受熱部36Bを接続して半導体試料25の温度を常温に戻す。この場合も同様に、半導体試料25の温度が常温になるまでの時間を短縮することができる。
半導体試料25を試料室30から搬出するとき、半導体試料25の温度が室温(常温)よりも低い場合は結露の原因となり、半導体試料25の温度が室温(常温)よりも高い場合は作業者の火傷等の原因となる恐れがあるので、半導体試料25の温度を室温(常温)に戻してから搬出を行う。本実施の形態においては、半導体試料25の温度を室温(常温)に戻すのにかかる時間を短縮することができるので、効率良く作業を行うことができる。
以上のように構成した本実施の形態においては、半導体試料25の温度を調整する試料温度調整装置7の受熱部36Aと受熱部36Bを分離可能としたので、試料温度調整装置7によって試料ステージ及びプローブ装置の駆動範囲が試料室30内において制限されることが無く半導体試料25の温度特性測定を行うことができる。これにより、試料室30内の真空状態を維持したまま半導体試料25を試料交換位置に移動して交換したり、プローブ45をプローブ交換位置に移動して交換したりすることができる。したがって、半導体試料25やプローブ45を交換する毎に試料室30内の排気を行う必要が無くなり半導体試料25の温度特性測定を効率良く行うことができる。
また、半導体試料25が載置された試料ステージに冷媒を流して半導体試料25の温度を調整する温度調整装置を用いた場合、例えば半導体試料25上にナノメートルオーダーで構成された配線パターンにプローブ45を触針して測定すると、冷媒の流れによって発生する振動により、プローブ45や半導体試料25の触針部分を破損してしまう恐れがあった。しかしながら、本実施の形態においては、熱伝導線34,35、熱伝達棒37、及び受熱部36などを介して熱量の授受を行うので、半導体試料25の振動を抑制することができ、測定精度や測定安定性を向上することができる。
さらに、半導体試料25の温度より低い温度に冷却したトラップ部39を備えた冷却トラップ装置8を設置したので、SEM3による観察中において、SEM3から照射される1次電子線により半導体試料25の表面や内部から脱離したガス分子をトラップすることが可能となり、半導体試料25の表面汚染やプローブ45の汚染を抑制することができるので、温度特性測定の精度を向上することができる。
なお、本実施の形態においては、電子光学系装置3としてSEMを用いた場合を例に取り説明したがこれに限られず、SEM3に換えて、例えばFIB(Focus Ion Beam:収束イオンビーム)を用いるSIM(Scanning Ion Microscope)を用いても良い。
本発明の第2の実施の形態を図7及び図8を用いて説明する。
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る不良検査装置110を構成する検査部をX方向から見た構成を示す図である。図中、図1及び図2と同じ部材には同じ符号を付し説明を省略する。
図7において、本実施の形態における不良検査装置110の試料測定装置105は、第1の実施の形態の試料測定装置5における電気特性測定装置52に換えて微小信号増幅装置70を備えている。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
微小信号増幅器70は、各プローブ45(図7では1本のみを代表して示す)を介して半導体試料25の配線パターン25aに流れる電流(信号)を検出して増幅し、制御装置42に送るものであり、例えば、アンプなどが用いられる。
その他の構成は第1の実施の形態と同様であり、(5)電気特性測定(常温)及び(7)電気特性測定(温度特性測定)以外の動作も第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態における、半導体試料25の電気特性測定の詳細を図8を参照しつつ説明する。
図8においては、半導体試料25の断面を配線パターン25aと共に模式的に示している。
まず、プローブ45を半導体試料25の配線パターン25aの所望の箇所に触針させる。
この状態で半導体試料25上をSEM3から照射される1次電子線71で走査する。半導体試料25の1次電子線71を照射した部分では、表面から2次電子(図示せず)が発生すると同時に、配線パターン25aに電流が流れる。1次電子線71の照射位置の配線パターン25とプローブ45が触針している配線パターン25aが導通している場合、この電流はプローブ45を介して微小電流増幅装置70に伝わり、増幅されて制御装置42に伝送される。
制御装置42は、1次電子線71の照射位置とその照射位置に対応する検出電流量の関係(電気特性)を算出し、その結果を表示装置44に画像として表示する。1次電子線71を半導体試料25の所望箇所に対して走査させると、その結果の電気特性が表示装置44に画像44aとして表示される。画像44aにおいて、暗部は、1次電子線71を照射した場合にプローブ45によって検出された電流量が予め設定した閾値よりも小さい位置、明部は1次電子線71を照射した場合にプローブ45によって検出された電流量が予め設定した閾値よりも小さい位置を示している。なお、本実施の形態においては、予め定めた閾値により2値化した画像44aを示したが、閾値を設定せず、プローブ45によって検出された電流量に応じて(例えば比例して)、画像44aの対象となる位置を濃淡で表示しても良い。
図8に示すように、配線パターン25aのいずれかの箇所に配線が断線している箇所25bが存在すると、1次電子線71が照射される位置が断線箇所25bよりもプローブ45を触針している側の場合には電流が検出されるが、反対側に1次電子線71を照射しても電流は検出されない。したがって、画像44aと、例えば半導体素子25の配線レイアウトパターンとを比較することにより、連続する配線パターン上で明暗が切り換わる位置の周辺の配線パターン25aの断線を検出することができる。
以上のように構成した本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、半導体試料25の不良箇所(断線箇所)の正確な位置を画像により確認することができ、温度特性測定による不良検査後の詳細調査を効率良く行うことができる。
本発明の第1の実施の形態に係る不良検査装置を構成する検査部を前面から見た図である。 本発明の第1の実施の形態に係る不良検査装置を構成する検査部を側面から見た図である。 試料駆動装置、試料測定装置及び温度調整装置の詳細を示す図である。 試料駆動装置、試料測定装置及び温度調整装置の詳細を示す図である。 小ステージ、大ステージ、及びプローブユニットの移動座標系を示す図である。 検察測定位置、プローブ粗寄せ位置、試料交換位置、及びプローブ交換位置に大ステージが移動した状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る不良検査装置を構成する検査部を前面から見た図である。 半導体試料の不良検査の詳細を示す図である。
符号の説明
1,101 検査部
2 制御部
3 SEM
4 試料駆動装置
5,105 試料測定装置
6 ポンプ装置
7 試料温度調整装置
8 冷却トラップ装置
9 試料粗寄せ機構
10 プローブ交換機構
11 試料交換機構
22 電子ビーム光学系
23 2次電子検出器
24 Zセンサ
25 半導体試料
25a 配線パターン
25b 断線箇所
26 試料ホルダ
27 試料温調部
28 小ステージ
29 大ステージ
30 試料室
30a 待機室
31 架台
32,53 ターボ分子ポンプ
33,54 ドライポンプ
34,35 熱伝達線
36A,36B 受熱部
37,40 熱伝達棒
38,41 冷媒容器
39 トラップ部
42 制御装置
43 電源装置
44 表示装置
44a 不良検査結果画像
45 プローブ
46 プローブホルダ
47 プローブユニット
48 プローブユニットベース
49 ベースステージ
50,51 フィールドスルー
52 電気特性測定装置
55 温度センサ
56 絶縁シート
57 ヒータ
60,61,62,63 ゲートバルブ
70 微小信号増幅装置
71 1次電子線
100,110 不良検査装置

Claims (9)

  1. 試料を保持する試料ステージと、
    前記試料ステージ上の試料を観察する電子光学系と、
    前記試料ステージ上の試料に触針するプローブを有するプローブ装置と、
    前記プローブを介して試料の触針箇所の電気特性を測定する電気特性測定装置と、
    前記試料ステージを駆動する駆動手段と、
    前記試料ステージに設けられ、前記試料ステージを加熱するヒータと、
    前記試料ステージに接続された第1熱伝導部と、
    前記試料ステージ、前記プローブ装置、前記駆動手段、前記ヒータ及び第1熱伝導部を収容する真空容器であって、前記電子光学系により試料を観察し前記電気特性測定装置により試料の電気特性を測定するための観察測定位置、及び前記プローブを交換するプローブ交換位置を内部空間に包含する試料室と、
    前記試料ステージが前記観察測定位置にあるときに前記第1熱伝導部に接続し、前記試料ステージが前記プローブ交換位置に移動する際には前記第1熱伝導部から予め分離する第2熱伝導部と、
    前記第2熱伝導部に接続された冷媒貯留部とを備えることを特徴とする不良検査装置。
  2. 請求項1記載の不良検査装置において、
    前記試料ステージは、前記ヒータとの間に設けられた中間層を備え、
    前記中間層は、
    前記ヒータに接続された導電部と、
    前記導電部と前記試料ステージに接続され、前記導電部と前記試料ステージの間の電流の流れを遮断する絶縁部とを備えることを特徴とする不良検査装置。
  3. 請求項1記載の不良検査装置において、
    前記第1熱伝導部と前記第2熱伝導部は、互いに接続した状態で、前記試料の電気特性測定時の前記試料ステージの移動を許容する可動範囲を有することを特徴とする不良検査装置。
  4. 請求項記載の不良検査装置において、
    前記第1熱伝導部は、前記第1熱伝導部から前記第2熱伝導部を分離した場合、前記観察測定位置を離れ、前記プローブ交換位置に移動して前記プローブを交換し、前記観察測定位置に戻るのに要する時間、前記試料の温度を目標温度以下に保つ熱容量を持つことを特徴とする不良検査装置。
  5. 請求項1記載の不良検査装置において、
    前記試料の目標温度が常温よりも低い場合、前記試料ステージの加熱と冷却を同時に行うことを特徴とする不良検査装置。
  6. 請求項1記載の不良検査装置において、
    前記試料の目標温度が常温よりも低い場合は前記第1熱伝導部と前記第2熱伝導部を接続し、前記試料の目標温度が常温よりも高い場合は前記第1熱伝導部と前記第2熱伝導部を分離することを特徴とする不良検査装置。
  7. 請求項1記載の不良検査装置において、
    前記試料の目標温度が常温である場合、前記試料の温度が前記目標温度よりも低い場合は前記第1熱伝導部と前記第2熱伝導部を分離し、前記試料の温度が前記目標温度よりも高い場合は前記第1熱伝導部と前記第2熱伝導部を接続することを特徴とする不良検査装置。
  8. 請求項1記載の不良検査装置において、
    前記試料より低い温度に冷却される冷却トラップを有し、前記試料に対する汚染物質を吸着する冷却トラップ装置を備えることを特徴とする不良検査装置。
  9. 請求項記載の不良検査装置において、
    前記電気特性測定装置により測定された電流に基づく画像を表示する表示装置を備えたことを特徴とする不良検査装置。
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