JP2000149844A - 電子ビーム検査装置 - Google Patents

電子ビーム検査装置

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JP2000149844A
JP2000149844A JP10318459A JP31845998A JP2000149844A JP 2000149844 A JP2000149844 A JP 2000149844A JP 10318459 A JP10318459 A JP 10318459A JP 31845998 A JP31845998 A JP 31845998A JP 2000149844 A JP2000149844 A JP 2000149844A
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electron
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Ikuyo Maekawa
郁代 前川
Hiroyuki Kitsunai
浩之 橘内
Toshishige Kurosaki
利榮 黒崎
Tatsuya Maeda
達哉 前田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子ビーム検査装置において、分解能の低下
を生じることがなく、簡単な構造で試料汚染を防止す
る。 【解決手段】 電子ビーム検査装置は、電子銃室1、コ
ンデンサ室2、中間室4、試料室3が縦方向に配置さ
れ、試料室3内の試料ホルダ15に載置された試料16
に向かって電子銃7から電子ビームB1を照射し、試料
16からの二次電子および反射電子B2を検出器24で
検出することにより、試料16の形状観察または寸法測
定を行う。このような構成の電子ビーム検査装置におい
て、試料室3に残留ガス除去機構25を設ける。この残
留ガス除去機構25は、試料室3内に存在する残留ガス
をイオン化し電気的に収集して除去する機構を有してお
り、特に残留ガス中のハイドロカーボンが試料16表面
に付着するのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子ビーム検査装置
に係り、特に半導体装置等の検査を行うのに好適な電子
ビーム検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子ビームを試料上に走査して、得られ
た二次電子像または反射電子像により試料上のパターン
またはコンタクトホールの寸法および形状を測定・観察
する電子ビーム検査装置は、半導体素子の微細化が進む
につれて、その役割の重要性が増している。
【0003】一方、古くから知られていることだが、電
子顕微鏡を用いて観察を行う際には、試料の電子線を照
射した部分に汚染物が付着する。例えば文献Specimen P
rotec-tion in the Electron Microscope ( HEYWOOD J
A,Pract Metallogr 19 (1982) 465 )にあるように、試
料汚染の原因となるのは、装置の残留ガス中のハイドロ
カーボンの試料への吸着によるものと、初めから試料に
吸着していたガス分子によるものが考えられる。いずれ
の場合も、吸着ガス分子が電子線からエネルギーを受け
ることにより固体化すると言われている。
【0004】このように試料表面に汚染物が付着した場
合、最表面に観察されるのは汚染物の表面であるため、
真の表面の像をとらえることはできなくなる。半導体装
置の検査装置の場合は、寸法計測、外観検査が目的であ
るため、検査中に汚染物が付着し、寸法、形状が変化し
てしまうことは重大な問題である。事実、半導体の検査
装置である電子ビーム測長装置においては、パターンの
寸法計測の際に汚染物が付着するためにパターン線幅が
太くなる、コンタクトホールの寸法計測の際にコンタク
トホールの径が小さくなるなどの問題が生じている。
【0005】特に近年半導体の微細化が進み、サブミク
ロンオーダーのパターンやコンタクトホールの寸法計
測、形状観察が行われるようになり、倍率を数万〜十数
万倍の高倍率で観察する場合もある。このような高倍率
で観察した場合、汚染物の付着量はパターンの10%程
度に、例えば0.5μmのパターンに対して数十nmと
いうレベルになる。また、微小コンタクトホールであれ
ば、電子線を照射することによりホール径が小さくなり
ホールがふさがってしまうという問題も起こるため、製
品の不良の原因にもつながる。
【0006】ところで、走査型電子顕微鏡における試料
汚染の防止に関する従来技術としては、特開平5−82
062号公報や特開平10−64467号公報に開示さ
れたものがある。
【0007】特開平5−82062号公報では、試料汚
染防止装置の冷却板を断熱体とバネを介して対物レンズ
に取り付け、対物レンズ下面および試料自体から放出さ
れたガスを冷却板で吸着しトラップするものである。冷
却により試料汚染を防止するという方法は現在最も一般
的な方法であり、試料近傍の残留ガスをトラップする、
すなわち試料近傍に存在するガス分子の数を減少させる
ことによって、試料汚染を防止するというものである。
【0008】また、特開平10−64467公報では、
電子ビーム照射によって試料から発生したハイドロカー
ボン系のガス等が鏡体内に蓄積して、試料汚染の原因に
なるので、鏡体と試料室との間を真空的に隔絶するよう
な隔離膜を設けて試料汚染を防止している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記2
つの公報のうち特開平5−82062号公報に開示され
た技術では、冷却板にトラップされるのは主に水(H2
O)や窒素(N2)であり、ハイドロカーボンをトラッ
プするのは難しい。試料汚染はハイドロカーボンを主体
とするガス成分が、電子線からエネルギーを受けること
により重合して膜となり試料表面上に付着する現象であ
り、ハイドロカーボンをトラップしなければ、試料汚染
を効果的に防止することはできない。
【0010】さらに、冷却板を冷却するための冷媒とし
ては一般に液体窒素や水などが用いられるが、液体窒素
などの冷媒を使用する場合には冷却槽を設けなければな
らないし、水であれば配管を設けなければならないな
ど、構造が複雑化する欠点がある。特に半導体の製造ラ
インで使用する検査装置の場合には、定期的な冷媒の補
給は手間がかかるということと、冷却水の配管を設ける
ためには各種装置のレイアウトなどすべてを考慮しなけ
ればならないなど、ある程度の制限を受けることにな
る。
【0011】また、特開平10−64467号公報に開
示された技術では、鏡体と試料室とを真空的に隔絶した
だけであるので、試料汚染防止の十分な効果を期待する
ことはできない。すなわち、試料汚染の原因となる残留
ガスは、鏡体の中だけでなく試料室内にも存在してお
り、上記公報の技術では、試料室内の残留ガスについて
は何も対策がなされていないために、試料汚染防止の十
分な効果を得ることはできない。
【0012】また、試料には隔離膜を通過した一次電子
のみが照射されるが、大部分の一次電子は膜中に拡散、
吸収してしまうため、プローブ電流(照射ビームのエネ
ルギ)が低下し、結果的に分解能が低下するという欠点
もある。
【0013】本発明の目的は、分解能の低下を生じるこ
とがなく、簡単な構造で試料汚染を防止することができ
る電子ビーム検査装置を提案することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、試料室に置かれた試料に電子銃室の電子
銃から電子線を照射し、前記試料から発生する二次電子
および反射電子を検出することにより、前記試料の形状
観察または寸法測定を行う電子ビーム検査装置におい
て、前記試料室、前記電子銃室、または前記試料室と前
記電子銃室の間に配置された中間室のうちの少なくとも
一つに、当該各室内に存在する残留ガスをイオン化し電
気的に収集して除去する残留ガス除去手段を取り付けた
ことを特徴としている。
【0015】上記構成によれば、各室内に存在している
残留ガス(特にハイドロカーボン)が、残留ガス除去手
段によって、イオン化され電気的に収集されて除去され
る。これによって、試料表面に残留ガスが付着すること
もなく、試料汚染を防止することができる。
【0016】前記残留ガス除去手段としては、電子を発
生する電子源と、該電子源より発生した電子を収集する
ための集電子電極と、イオンを収集するための集イオン
電極とで構成することができる。この場合、前記電子源
は熱電子を発生するものでよい。
【0017】また、残留ガス除去手段の動作時には、試
料に照射される電子線や試料からの二次電子・反射電子
が電気的に影響を受けるため、残留ガス除去手段には、
試料を観察する間は、残留ガスを除去する機能を停止さ
せる制御装置が設けられている。試料を観察している間
でも、残留ガスを除去する機能を停止させないで済むよ
うにするには、試料に照射される一次電子、または試料
からの二次電子および反射電子に対して電気的な干渉を
回避する位置に、残留ガス除去手段を設けるようにすれ
ばよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。 (実施の形態1)図1は本発明に係る電子ビーム検査装
置の概略構成を示している。図1において、電子銃室
1、コンデンサ室2、試料室3が縦方向に配置され、コ
ンデンサ室2と試料室3の間には中間室4が設けられて
いる。また試料室3に隣接して予備排気室5が配置さ
れ、この予備排気室5の上部には試料交換室6が設けら
れている。
【0019】電子銃室1には、電子銃7、引出電極8、
加速電極9および固定絞り10が、コンデンサ室2には
コンデンサレンズ11が、中間室4には偏向コイル1
2、対物レンズ13および対物レンズ固定絞り14が各
々設けられている。また、試料室3には試料ホルダ15
が設けられ、この試料ホルダ15の上に試料16が載置
される。試料室3と予備排気室5との間にはゲートバル
ブ17が設けられ、このゲートバルブ17を開いたとき
には、試料ホルダ15は試料室3と予備排気室5間を行
き来できる。予備排気室5と試料交換室6との間にもゲ
ートバルブ18が設けられている。
【0020】電子銃室1には真空ポンプ19,20が、
コンデンサ室2には真空ポンプ21がそれぞれ接続さ
れ、鏡体が電子源7から安定した電子線を得るために真
空ポンプ19,20,21で差動排気され、これによっ
て、電子銃室1およびコンデンサレンズ室2は10~7
a以下の圧力に減圧されている。試料室3には真空ポン
プ22が接続され、試料室3は10~3Pa以下に真空排
気されている。さらに、予備排気室5には真空ポンプ2
3が接続され、予備排気室5は10~2Pa以下に真空排
気されている。
【0021】また、中間室4には、電子銃7からの電子
ビームB1を試料16に照射したときに、試料16表面
からの二次電子または反射電子B2を検出する二次電子
・反射電子検出器24が取り付けられている。
【0022】そして、試料室3には、本実施の形態の特
徴部分である残留ガス除去機構25が取り付けられてい
る。この残留ガス除去機構25の詳細については後述す
る。なお、26は試料室3と中間室4と連通する排気バ
イパスである。
【0023】上記構成の電子ビーム検査装置において、
試料ホルダ15上に試料16をセットする場合、まずゲ
ートバルブ17を閉じて、ゲートバルブ18を開ける。
このとき、試料ホルダ15は予備排気室5内に存在し、
予備排気室5内は大気圧となっている。そして、試料交
換室6からゲートバルブ18を介して試料16を試料ホ
ルダ15上にセットする。
【0024】次に、ゲートバルブ18を閉じて、予備排
気室5内を真空ポンプ23で真空排気する。予備排気室
5内が10~2Pa以下に真空排気されたら、ゲートバル
ブ17を開けて、試料16を上面に載せた状態で試料ホ
ルダ15を、ゲートバルブ17を介して予備排気室5か
ら試料室3内に搬送する。試料室3内では試料ホルダ1
5は電子銃7のほぼ真下に位置させる。そして、ゲート
バルブ17を閉じてから、真空ポンプ22によって試料
室3内を10~3Pa以下に真空排気する。
【0025】試料室3内が10~3Pa以下に真空排気さ
れたら、電子銃7から電子ビームB1が、引出電極8に
印加された電圧により引き出され、その引き出された電
子ビームB1は加速電極9に印加された加速電圧により
所望のエネルギに調整される。さらに、電子ビームB1
は固定絞り10を通過した後、コンデンサレンズ11、
対物レンズ13により試料16上に収束される。収束さ
れた電子ビームB1は偏向コイル12により試料16上
を走査する。このとき、試料16表面からは二次電子お
よび反射電子B2が発生し、これら二次電子および反射
電子B2は二次電子・反射電子検出器24によって検出
され、試料像を得ることができる。
【0026】ところで、電子線B1を照射することによ
り、ハイドロカーボンを主体とする残留ガス成分が、電
子線からエネルギを受けてカーボンを含む汚染膜となっ
て試料16の表面に徐々に堆積する。堆積量はごくわず
かであるが、数万倍以上の高倍率観察の場合には、実際
に見たい表面とは別のものを観察していることになる。
特に半導体パターンの寸法計測を行う場合には、汚染物
が付着していると、例えばパターンが配線のラインであ
れば線幅が太くなり、コンタクトホールであれば穴径が
小さくなるなどの問題が起こる。
【0027】先に述べたように、走査型電子顕微鏡にお
ける試料汚染は、ハイドロカーボンを主体とする残留ガ
ス分子が、電子線からエネルギを受けて重合することに
よって起こる。したがって、試料汚染を防止するには、
ハイドロカーボンを主体とする残留ガス分子を低減する
必要がある。残留ガスとしては試料近傍のガスのこと
で、試料室3内の残留ガスが最も注目される。試料室3
のガスとしては、試料室3の壁からの放出ガスの他、各
種部品からの放出ガスがあり、特に樹脂材料等からはハ
イドロカーボンリッチな放出ガスが放出される。
【0028】本実施の形態による電子ビーム検査装置に
は試料室3に残留ガス除去機構25が取り付けられてお
り、試料室3内の残留ガス分子のうち、試料汚染の原因
となるハイドロカーボンを主体とする残留ガス成分を除
去することができるようになっている。
【0029】残留ガス除去機構25の詳細を図2に示
す。残留ガス除去機構25は、熱電子等の電子を発生す
る電子源30、電子源30より発生した電子を収集する
ための集電子電極31、およびイオンを収集するための
集イオン電極32を備えている。
【0030】上記構成の残留ガス除去機構25によれ
ば、電子源30より発生した熱電子等の電子33は集電
子電極31に収集されるが、収集される途中で残留ガス
分子と衝突する。この時、長鎖のハイドロカーボン分子
などはクラッキングを起こし、正または負の電荷を帯び
たイオンとなる。正の電荷を帯びたイオン34は集イオ
ン電極32に、負の電荷を帯びたイオン35は集電子電
極31に収集され、重合して膜となりそれぞれ集イオン
電極32、集電子電極31に付着する。これにより、試
料汚染の原因となるハイドロカーボンを主体とする残留
ガス分子を選択的に効率よく除去することが可能とな
る。そして、従来の分解能へ影響を及ぼすことなく、簡
単な構造で試料汚染を防止することができる。
【0031】また、図2に示すよう集電子電極31およ
び集イオン電極32に電流計36,37をそれぞれ接続
しておけば、残留ガス除去機構25の除去能力の経時的
な変化を知ることができる。すなわち、集電子電極31
または集イオン電極32上にある程度の汚染膜が付着す
ると、イオン電流値が変動するので、その変動を電流計
36,37でモニタすることによって、残留ガス除去機
構25の除去能力の経時的変化が分かる。そして、除去
能力が低下した場合は、残留ガス除去機構25を新しい
物に交換する。
【0032】残留ガス除去機構25が機能している時に
電子ビームB1を試料16に照射すると、電子ビームB
1や試料16から発生する二次電子および反射電子B2
が電気的に影響を受ける恐れがある。このため、上記残
留ガス除去機構25には、電子銃7の動作に連動して、
電子ビームB1の照射停止時にのみ機能させ、電子ビー
ムB1の照射時には機能を停止させる制御装置が設けら
れている。半導体パターンの寸法計測を行う電子ビーム
検査装置の場合、試料の観察のために電子ビームB1を
照射する時間はごく短い時間で、照射停止の時間が殆ど
であるから、電子ビームB1の照射停止時に残留ガス除
去機構25を機能させるようにすれば、残留ガスを効果
的に除去することができる。
【0033】(実施の形態2)図3は本発明の実施の形
態2を示している。本実施の形態では、残留ガス除去機
構25が、試料室3ではなく中間室4に取り付けられて
いる。他の構成は実施の形態1の場合と同様である。残
留ガス除去機構25も、実施の形態1と同様に図2のよ
うな構成となっている。
【0034】前述したように、試料室3は真空ポンプ2
2で10~3Pa以下に減圧され、電子銃室1およびコン
デンサレンズ室2はポンプ19,20,21で10~7
a以下に減圧されている。試料室3とコンデンサレンズ
室2の間には中間室4があるが、この中間室4も試料室
3同様にハイドロカーボンリッチな放出ガスが多い。そ
して中間室4は、対物レンズ可動絞り14と排気バイパ
ス26を介して試料室3に連通され、ポンプ22により
排気されている。
【0035】しかし、対物レンズ可動しぼり14と排気
バイパス26のコンダクタンスにより、中間室4は試料
室3よりも1桁程度高い圧力となっている。これによ
り、圧力の高い中間室4から圧力の低い試料室3への残
留ガス分子の拡散現象がおこる。試料室3に拡散してき
た残留ガスは、初めから試料室3に存在した残留ガス同
様、試料汚染の原因となる。
【0036】そこで、本実施の形態では残留ガス除去機
構25が中間室4に取り付けられている。これにより、
試料室3内の残留ガス分子のうち、試料汚染の原因とな
るハイドロカーボンを主体とする残留ガス成分を除去す
ることが可能となり、残留ガスの試料室3への拡散を抑
制することができる。
【0037】本実施の形態でも、残留ガス除去機構25
の電流計36,37によって、図2に示した集電子電極
31および集イオン電極32からイオン電流をモニタす
ることにより、残留ガス除去機構25の除去能力の経時
的変化を検知することができる。また、本実施の形態の
残留ガス除去機構25にも、電子銃7の動作に連動し
て、電子ビームB1の照射停止時にのみ機能させ、電子
ビームB1の照射時には機能を停止させる制御装置が設
けられている。
【0038】なお、残留ガス除去機構25は電子銃室1
に取り付けることもできる。更には残留ガス除去機構2
5は、電子銃室1、中間室4および試料室3のうち、少
なくとも1つに取り付けることができる。また、電子銃
室1、試料室3、中間室4の各々に残留ガス除去機構2
5を2個以上取り付けることもできる。
【0039】(実施の形態3)図4に本発明の実施の形
態3を示している。本実施の形態では、試料室3の側壁
に取付ポート40が設けられ、その取付ポート40の先
端部に残留ガス除去機構25が取り付けられている。他
の構成は実施の形態1の場合と同様である。残留ガス除
去機構25も、実施の形態1と同様に図2のような構成
となっている。
【0040】前述したように、残留ガス除去装置25を
機能させると、試料16に照射される電子ビームB1、
および試料16からの二次電子および反射電子B2が電
気的に影響を受けるため、試料観察中は残留ガス除去機
構25を機能させることができない。
【0041】ところが、本実施の形態では取付ポート4
0の先端部に残留ガス除去機構25が取り付けられてい
るので、残留ガス除去機構25を機能させても、電子ビ
ームB1や二次電子および反射電子B2が影響を受ける
ことはない。この場合、取付ポート40は図のように折
り曲げられたものではなく、真っ直ぐな形状のものでも
よい。試料室3と残留ガス除去機構25とを真空的につ
なぐ形状をしていれば、取付ポート40の形状は任意で
よい。なお、取付ポート40のコンダクタンスは可能な
かぎり大きくするのが望ましい。
【0042】また、残留ガス除去機構25を取り付ける
ための取付ポート40は、電子銃室1または中間室4に
設けることもできる。更には取付ポート40は、電子銃
室1、中間室4および試料室3のうち、少なくとも1つ
に設けることができる。また、電子銃室1、試料室3、
中間室4の各々に取付ポート40を2個以上設けること
もできる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
残留ガス除去手段を設けたので、試料室内のハイドロカ
ーボン系のガス等を効果的に除去することができ、試料
の寸法計測、形状観察をする際の分解能低下を回避する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による電子ビーム検査装
置の全体構成図である。
【図2】残留ガス除去機構の構成図である。
【図3】本発明の実施の形態2による電子ビーム検査装
置の全体構成図である。
【図4】本発明の実施の形態3による電子ビーム検査装
置の全体構成図である。
【符号の説明】
1 電子銃室 2 コンデンサレンズ室 3 試料室 4 中間室 5 予備排気室 6 試料交換室 7 電子銃 8 引出電極 9 加速電極 10 固定絞り 11 コンデンサレンズ 12 偏向コイル 13 対物レンズ 14 対物レンズ可動絞り 15 試料ホルダ 16 試料 17,18 ゲートバルブ 19〜23 真空ポンプ 24 二次電子・反射電子検出器 25 残留ガス除去機構 26 排気バイパス 30 電子源 31 集電子電極 32 集イオン電極 33 電子 34 正イオン 35 負イオン 36,37 電流計 40 取付ポート
フロントページの続き (72)発明者 黒崎 利榮 茨城県ひたちなか市市毛882番地 株式会 社日立製作所計測器事業部内 (72)発明者 前田 達哉 茨城県ひたちなか市市毛882番地 株式会 社日立製作所計測器事業部内 Fターム(参考) 2F067 AA21 AA41 CC15 EE16 HH06 JJ05 KK04 KK08 TT02 4M106 AA02 BA02 CA38 DB05 DB30 5C033 KK01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料室に置かれた試料に電子銃室の電子
    銃から電子線を照射し、前記試料から発生する二次電子
    および反射電子を検出することにより、前記試料の形状
    観察または寸法測定を行う電子ビーム検査装置におい
    て、 前記試料室、前記電子銃室、および前記試料室と前記電
    子銃室の間に配置された中間室のうちの少なくとも一つ
    に、当該各室内に存在する残留ガスをイオン化し電気的
    に収集して除去する残留ガス除去手段を取り付けたこと
    を特徴とする電子ビーム検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子ビーム検査装置に
    おいて、 前記残留ガス除去手段は、電子を発生する電子源と、該
    電子源より発生した電子を収集するための集電子電極
    と、イオンを収集するための集イオン電極とを備えてい
    ることを特徴とする電子ビーム検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電子ビーム検査装置にお
    いて、 前記電子源は、熱電子を発生することを特徴とする電子
    ビーム検査装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電子ビーム検査装置にお
    いて、 前記残留ガス除去手段は、試料を観察する間は、残留ガ
    スを除去する機能を停止することを特徴とする電子ビー
    ム検査装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の電子ビーム検査装置にお
    いて、 前記残留ガス除去手段は、試料に照射される一次電子、
    または試料からの二次電子および反射電子に対して、電
    気的な干渉を回避する位置に配置されていることを特徴
    とする電子ビーム検査装置。
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Cited By (6)

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