JP4596970B2 - 窒素除去システム - Google Patents

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この発明は、硝酸性窒素、亜硝酸性窒素、またはアンモニア性窒素などの窒素成分を含む被処理水から当該窒素成分を除去するための窒素除去システムに関する。
被処理水を電気分解することにより、硝酸性窒素、亜硝酸性窒素、アンモニアなどを酸化または還元分解して窒素ガスにし、除去するというシステムが知られている。この種の電解式窒素除去システムにおいては、電気分解に伴い発生する排ガスが、かなりの臭気(主成分はクロラミン)を有するため、排ガスをそのまま放出することはできず、スクラバによる排ガス処理が行われているという現状である。
特開2004−344820号公報
ところで、スクラバは、水(液体)と気体とを接触させ、水に気体(臭気成分)を溶け込ませて脱臭を行う装置であり、吸収液としての水を供給する構成が必要不可欠である。 従来は、スクラバの吸収液に、上水や井戸水または苛性ソーダや硫酸の希釈溶液などが用いられており、別途これらの水を準備しなければならず、また、これらの水が余分に必要である等の課題があった。
この発明は、かかる背景のもとになされたもので、スクラバを含む窒素除去システムにおいて、スクラバへ供給する水を別途用意する必要のない構成にし、排ガス処理が良好に行えるシステムを提供することを主たる目的とする。
またこの発明は、電解式の窒素除去システムにおいて、窒素の除去効率が向上し、かつ排ガス処理を良好に行えるシステムを提供することを他の目的とする。
請求項1記載の発明は、電気分解を利用した電気化学的手法によって被処理水中の窒素成分を除去するための電解式窒素除去装置と、前記電解式窒素除去装置が電気分解を行うことに伴って発生する排ガスを処理するためのスクラバと、を含む窒素除去システムにおいて、前記スクラバに用いる吸収液として、窒素成分を除去すべき被処理水を用いるものであり、被処理水を一旦貯留するための被処理水タンクと、バッチ式による処理を行うための電解式窒素除去装置と、前記被処理水タンクの被処理水を電解式窒素除去装置に供給するための被処理水供給配管と、前記被処理水タンクの被処理水をスクラバに供給するためのスクラバ配管と、前記被処理水供給配管およびスクラバ配管に対して所定の態様で備えられ、電解式窒素除去装置への給水およびスクラバへの給水に用いられる1つの共用ポンプとを含むことを特徴とする、窒素除去システムである。
請求項記載の発明は、前記スクラバに、被処理水以外の所定の水を吸収液として供給するための第2のスクラバ配管と、前記被処理水のpHを測定するためのpHセンサと、前記pHセンサの測定値に応じて、前記被処理水をスクラバに供給するか、前記被処理水以外の所定の水をスクラバに供給するかを切り換えるための切り換え手段とを含むことを特徴とする、請求項1記載の窒素除去システムである。
請求項記載の発明は、前記被処理水のpHを測定するためのpHセンサと、前記pHセンサの測定値に応じて、被処理水タンクへpH調整剤を注入する手段と、を含むことを特徴とする、請求項1記載の窒素除去システムである。
請求項記載の発明は、前記pHセンサは、被処理水タンクから汲み出される被処理水のpHを測定できるように、前記配管中の所定の位置に挿入されていることを特徴とする、請求項または記載の窒素除去システムである。
請求項記載の発明は、窒素成分を除去すべき被処理水を一旦貯留するための被処理水タンクと、バッチ式の電解窒素除去装置と、前記電解窒素除去装置が電気分解を行うことに伴い発生する排ガスを処理するためのスクラバと、前記被処理水タンクの被処理水を前記電解窒素除去装置へ与えるための第1配管と、前記第1配管の途中から分岐され、被処理水を吸収液として前記スクラバへ与えるための第2配管と、前記スクラバで吸収液として使用された後の被処理水を被処理水タンクへ戻すための第3配管と、被処理水以外の水を吸収液として前記スクラバへ与えるために設けられた第4配管と、前記第1配管の分岐よりも上流側に挿入され、第1配管を流れる被処理水のpHを測定するためのpHセンサと、前記pHセンサの測定値に基づき、前記第2配管を閉じるか、第4配管を閉じるかを切り換える制御手段と、を含むことを特徴とする、窒素除去システムである。
請求項記載の発明は、前記第1配管の分岐よりも上流側に配置され、第1配管および第2配管を通じて、前記電解窒素除去装置およびスクラバへ被処理水タンク内の被処理水を送り出すための1つのポンプを含むことを特徴とする、請求項記載の窒素除去システムである。
請求項記載の発明は、窒素成分を除去すべき被処理水を一旦貯留するための被処理水タンクと、バッチ式の電解窒素除去装置と、前記電解窒素除去装置が電気分解を行うことに伴い発生する排ガスを処理するためのスクラバと、前記被処理水タンクの被処理水を前記電解窒素除去装置へ与えるための第1配管と、前記第1配管の途中から分岐され、被処理水を吸収液として前記スクラバへ与えるための第2配管と、前記スクラバで吸収液として使用された後の被処理水を被処理水タンクへ戻すための第3配管と、前記被処理水タンクに対しpH調整薬剤を供給するpH調整薬剤投入手段と、前記第1配管の分岐よりも上流側に挿入され、第1配管を流れる被処理水のpHを測定するためのpHセンサと、前記pHセンサの測定値に基づき、前記pH調整薬剤投入手段による被処理水タンクへの薬剤投入量を制御する手段と、を含むことを特徴とする窒素除去システムである。
請求項記載の発明は、前記第1配管の分岐よりも上流側に配置され、第1配管および第2配管を通じて、前記電解窒素除去装置およびスクラバへ被処理水タンク内の被処理水を送り出すための1つのポンプとを含むことを特徴とする、請求項記載の窒素除去システムである。
請求項1記載の発明によれば、スクラバの吸収液として窒素成分を除去すべき被処理水を用いるので、上水、井戸水、所定の希釈溶液などの吸収液を別途供給する必要がなく、システム構成の簡素化が図れ、排ガス処理を行うことができる。
また、吸収液に被処理水を用いた場合、排ガス中の臭いの成分の1つである次亜塩素酸(ミスト状)を被処理水が吸収することになるので、被処理水中の次亜塩素酸の濃度が上がる。そして、次亜塩素酸を吸収した後の被処理水を電解式窒素除去装置に供給した場合、窒素の除去効率が向上する。
より具体的に説明すると、電解式窒素除去装置では、カソードで硝酸・亜硝酸イオンをアンモニアに還元し、アノードでは、生成する次亜塩素酸とアンモニアを反応させて窒素を除去する、という化学反応が生じる。このように、次亜塩素酸は、窒素の除去に必要不可欠な物質である。その次亜塩素酸を、電解式窒素除去装置に与える前に、被処理水中に溶け込ませるわけであるから、窒素除去装置において窒素除去のための化学反応がより効率良く進行する。そして、場合によっては、事前に次亜塩素酸が吸収された被処理水を用いる場合、電気分解により発生させる次亜塩素酸量を少なくすることができるので、電気分解の時間や電気分解に要する電力を抑えることができる。
つまり、電解式窒素除去装置において電気分解が行われると、電気分解により発生した次亜塩素酸の一部は、窒素除去の反応に寄与せず、ミスト状になって系外に排出されてしまうが、スクラバにおいて、被処理水を吸収液とすることによって、この系外に排出されていたミスト状の次亜塩素酸を被処理水に溶け込ませ、次の電気分解時に有効に再利用できるという作用効果を奏する。
また、電解式窒素除去装置に給水するポンプと、スクラバに給水するポンプとを共用化できるので、システムのコストをより低減することができる。つまり、電解式窒素除去装置は、バッチ式により処理を行うため、この装置に給水する間は電解は行われず、排ガスが発生しないため、スクラバへの給水は不要である。逆に、排ガスが発生する場合は、電気分解が行われている間であり、この間は、電解式窒素除去装置への被処理水の供給は不要である。よって、ポンプは、電解式窒素除去装置へ被処理水を供給するか、スクラバへ被処理水を供給するかを、択一的に選べばよく、ポンプの共用が可能である。
請求項の発明では、被処理水のpHが臭気成分の吸収に適さない場合、たとえば被処理水が酸性に傾倒している場合などは、被処理水をスクラバの吸収液として用いない。この場合は、吸収液を、被処理水以外の所定の水に切り換えることができる。これにより、被処理水のpHが変動しても、スクラバにおける臭気の吸収効率が低下するのを抑えることができる。
請求項の発明によれば、pH調整薬剤により、被処理水のpHを適切に制御できる。よって、被処理水による臭気の吸収効率は低下しないので、被処理水を吸収液として常に使用することができる。
請求項の発明によれば、被処理水タンクから汲み出される被処理水のpHを測定するので、被処理水タンク内に撹拌手段を設けなくても、汲み出されて使用される被処理水のpHを正確に測定でき、その測定結果に基づいて、吸収液の切り換えや、pH調整剤の注入を正しく制御することができる。
請求項の発明では、pHセンサの測定値に基づき、第2配管を閉じるか、第4配管を閉じるかの切り換えを行うことにより、スクラバの吸収液として被処理水を使うか、被処理水以外の水を使うかを簡単に切り換えることができる。
請求項の発明も、請求項の発明と同様、被処理水を送り出すためのポンプを1つのポンプで実現でき、システム構成の簡易化が図れる。
請求項の発明によれば、pHセンサの測定値に基づき、被処理水タンクへのpH調整薬剤投入量を制御して、被処理水を常にスクラバの吸収液として用いることのできるシステムを実現できる。
請求項の発明によれば、請求項記載の発明と同様、システム中のポンプは1つの共用ポンプでよく、システム全体の構成の簡素化が図れる。


以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明をする。
図1は、この発明の一実施形態に係る窒素除去システムの構成例を示すブロック図である。この実施形態に係る窒素除去システムには、窒素成分を除去すべき被処理水を一旦貯留するための被処理水タンク1と、バッチ式による処理を行うための電解式窒素除去装置2と、電解式窒素除去装置2で発生する排ガスを処理するためのスクラバ3とが備えられている。図1において、これら被処理水タンク1、電解式窒素除去装置2およびスクラバ3間を接続する線のうち、細線は水(液体)の流れを示し、太線は排ガス(気体)の流れを示している。
被処理水タンク1には、前段から被処理水が供給され、供給される被処理水は一旦このタンク1に溜められる。被処理水タンクと電解式窒素除去装置2との間は第1配管4で接続されており、第1配管4には、被処理水タンク1から電解式窒素除去装置2側へ向かって、ポンプ5、pHセンサ6、および、バルブV1が備えられている。pHセンサ6とバルブV1との間に位置する第1配管4からは、第2配管7が分岐され、第2配管7はスクラバ3に連通されている。第2配管7にはバルブV2が挿入されている。
スクラバ3には、排ガスを吸収した吸収液を回収するための第3配管8の一端が接続されており、第3配管8の他端は被処理水タンク1に接続されている。第3配管8にはバルブV6が挿入されている。さらに、スクラバ3に対して上水、井戸水などを供給するための第4配管9が設けられている。第4配管9は、バルブV4を有し、その先端は第2配管7の先端と合流して、スクラバ3につながっている。また、第3配管8におけるバルブV6よりも上流側が分岐され、上水、井戸水などを排水するための第5配管10となっている。第5配管10にはバルブV5が挿入されている。
さらに、第2配管7の途中であって、バルブV2よりも上流側が分岐され、分岐配管11は被処理水タンク1に接続されている。分岐配管11にはバルブV3が挿入されている。
電解式窒素除去装置2で発生する排ガスは、排気路12を通ってスクラバ3へ与えられる。排気路12にはブロア13が挿入されている。
以上の構成において、バルブV1が開、バルブV2が閉の状態で、ポンプ5が駆動されると、被処理水タンク1に貯留されている被処理水が第1配管4を通って電解式窒素除去装置2に供給される。電解式窒素除去装置は、バッチ式で処理を行うため、一定量の被処理水が電解式窒素除去装置2へ供給されると、ポンプ5の運転が停止され、バルブV1が閉じられる。そして電解式窒素除去装置2において、窒素除去のための電気分解が開始される。電気分解の開始により、排ガスが発生するが、この排ガスはブロア13が動作されることにより、排気路12を通ってスクラバ3へ与えられる。
一方、電気分解中は、バルブV1が閉じられ、バルブV2が開かれ、バルブV3が閉じられ、バルブV4が閉じられ、バルブV5が閉じられ、バルブV6が開かれた状態で、ポンプ5が駆動される。これにより、被処理水タンク1に貯留された被処理水は第1配管4、第2配管7を通ってスクラバ3へ吸収液として供給され、スクラバで臭気成分を吸収した被処理水は、第3配管8を通って、自重により被処理水タンク1へ返送される。
このように、ポンプ5は、電解式窒素除去装置2またはスクラバ3へ被処理水を択一的に供給すればよいので、電解式窒素除去装置2へ被処理水を供給するためのポンプと、スクラバ3へ被処理水を供給するためのポンプとを、単一のポンプ5によって実現することができる。
ところで、第1配管4に挿入されたpHセンサ6が、通過する被処理水のpHを測定し、被処理水のpHが臭気の吸収に適さない値になった場合は、バルブが次のように切り換えられる。
すなわち、バルブV1が閉じられ、バルブV2が閉じられ、バルブV3が開かれ、バルブV4が開かれ、バルブV5が開かれ、バルブV6が閉じられて、上水や井戸水などの、被処理水ではない水が吸収液としてスクラバ3に供給されて、排ガス処理に供される。
この際、バルブV3が配置された分岐配管11を備えているので、上水、井戸水などを吸収液として供給中も、被処理水タンク1に貯留された被処理水を常時、第1配管4、第2配管7および分岐配管11を通して循環させることができ、被処理水タンク1中の被処理水のpHを正確に測定し続けることができる。
そして、被処理水タンク1に貯留された被処理水のpHが、臭気の吸収に適切な範囲に戻ったときには、上水または井戸水の供給を停止し、バルブを元の開閉状態に戻し、被処理水をスクラバ3に与え、吸収液として使用する。
図2は、この発明の他の実施形態に係る窒素除去システムの構成例を示すブロック図である。
図2に示すシステムの特徴は、図1に示すシステムと比較して、上水や井戸水などの導入用配管が設けられておらず、代わりに、被処理水タンク1に貯留される被処理水のpHを調整するための構成が備えられていることである。
すなわち、pH調整薬剤タンク15と、pH調整薬剤を被処理水タンク1へ供給するための薬剤供給路16と、薬剤供給路16に挿入されたポンプ17が備えられている。その他の構成は、図1と同一または相当する部分には、同一の番号が付されている。
図2のシステム構成によれば、被処理水タンク1からポンプ5により汲み出される被処理水のpHは、pHセンサ6により測定される。そして被処理水のpHが、たとえば低下し、酸性割合が強くなった場合は、ポンプ17が駆動されて、被処理水にpH調整薬剤、たとえばNaOHが注入される。これにより、被処理水は、臭気の吸収に適切なアルカリ性に調整される。
このようにすることによって、被処理水のpHが変動しても、被処理水のpHをpH調整薬剤タンク15から供給されるpH調整薬剤によってアルカリ性に調整する。よって、被処理水をスクラバ3で用いる吸収液として供給し続けることができ、システムの運転を続行することができる。
図3は、図1および図2で説明したスクラバの具体的な構成の一例を示す模式図である。スクラバ3は、ケーシング21を有し、ケーシング21の上部に、吸収液導入口22が備えられている。また、ケーシング21の下方寄りには排ガス導入口23が備えられている。排ガス導入口23からケーシング21内に導入される排ガスは、ケーシング21内を上方へ流れる。ケーシング21内には充填物領域24が形成されている。充填物領域24では、たとえばメッシュ状の部材のようなものによって、排ガスの流れがゆっくりと流れるようにされている。
一方、吸収液導入口22から導入された吸収液は、シャワー部25によってシャワーとして降り注がれ、充填物領域24において、排ガスと吸収液とが接触する。そしてその間に、排ガスに含まれている臭気成分が吸収液に吸収される。
充填物領域24を通過した吸収液は、下方に落下してケーシング21の底に溜まり、オーバーフローした液は、排水口26ら排出される。
以上のようにして、スクラバ3において、排ガスに含まれている臭気が、吸収液に吸収される。
図4は、電解式窒素除去装置2の構成例を示す図である。
電解式窒素除去装置2には、電解槽28と、電解槽28の外部に設けられた循環路29とが含まれている。電解槽28内には電極板30、31を含む電極ユニット32が配置されるとともに、水位検知用の電極33が備えられている。電極ユニット32には、電解槽28の外部に備えられた直流電源34が接続されている。電解槽28には、被処理水が導入される第1配管4が接続されている。また、処理後の水が排出される排出口36が備えられていて、排出口36には排水バルブ37が備えられている。
電解槽28には排気口38が設けられていて、この排気口38は、前述した排気路12につながっている。循環路29には、循環バルブ39、および循環ポンプ40が備えられている。なお、循環路29内に、pHセンサを設けてもよい。
さらに、電解式窒素除去装置2には、制御回路41が備えられている。制御回路41は、水位検知電極33の信号に基づき、バルブV1の開閉制御、排水バルブ38の開閉制御、を行う。また、制御回路41は直流電源34を制御する。さらに、制御回路41は循環バルブ39の開閉および循環ポンプ40の駆動を制御する。
バルブV1が開かれることにより、電解槽28内に被処理水が導入され、所定水位に達した時点で、バルブV1が閉じられて、給水が停止される。
その後、直流電源34が駆動されて、電解槽28内で電気分解が開始される。このとき、同時に、循環バルブ39が開かれ、循環ポンプ40が駆動されて、電解槽28内の被処理水が循環路29を通って循環され、撹拌される。その際、循環路29中にpHセンサを設けておき、pHセンサの測定値に基づき、処理の進捗状況を検知できるような構成としてもよい。
この実施形態では、所定時間の電気分解が終了することにより、電気分解を終えて、排水バルブ37が開かれ、処理水が排水される。
排水が終了すれば、電解槽28へ再び被処理水を供給して、電気分解処理を行うというサイクルが繰り返される。
なお、図4に示す電解式窒素除去装置2の構成は一例にすぎず、この発明に係る電解式窒素除去装置2は、図4の構成に限定されるものではない。
この発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
この発明の一実施形態に係る窒素除去システムの構成例を示すブロック図である。 この発明の他の実施形態に係る窒素除去システムの構成例を示すブロック図である。 スクラバの具体的な構成の一例を示す模式図である。 電解式窒素除去装置の構成例を示す図である。
符号の説明
1 被処理水タンク
2 電解式窒素除去装置
3 スクラバ
4 第1配管
5 ポンプ
6 pHセンサ
7 第2配管
8 第3配管
12 排気路
13 ブロア
15 pH調整薬剤タンク
16 薬剤供給路
17 ポンプ
V1,V2,V3,V4,V5,V6 バルブ

Claims (8)

  1. 電気分解を利用した電気化学的手法によって被処理水中の窒素成分を除去するための電解式窒素除去装置と、
    前記電解式窒素除去装置が電気分解を行うことに伴って発生する排ガスを処理するためのスクラバと、を含む窒素除去システムにおいて、
    前記スクラバに用いる吸収液として、窒素成分を除去すべき被処理水を用いるものであり、
    被処理水を一旦貯留するための被処理水タンクと、
    バッチ式による処理を行うための電解式窒素除去装置と、
    前記被処理水タンクの被処理水を電解式窒素除去装置に供給するための被処理水供給配管と、
    前記被処理水タンクの被処理水をスクラバに供給するためのスクラバ配管と、
    前記被処理水供給配管およびスクラバ配管に対して所定の態様で備えられ、電解式窒素除去装置への給水およびスクラバへの給水に用いられる1つの共用ポンプとを含むことを特徴とする、窒素除去システム。
  2. 前記スクラバに、被処理水以外の所定の水を吸収液として供給するための第2のスクラバ配管と、
    前記被処理水のpHを測定するためのpHセンサと、
    前記pHセンサの測定値に応じて、前記被処理水をスクラバに供給するか、前記被処理水以外の所定の水をスクラバに供給するかを切り換えるための切り換え手段とを含むことを特徴とする、請求項1記載の窒素除去システム。
  3. 前記被処理水のpHを測定するためのpHセンサと、
    前記pHセンサの測定値に応じて、被処理水タンクへpH調整剤を注入する手段と、
    を含むことを特徴とする、請求項1記載の窒素除去システム。
  4. 前記pHセンサは、被処理水タンクから汲み出される被処理水のpHを測定できるように、前記配管中の所定の位置に挿入されていることを特徴とする、請求項または記載の窒素除去システム。
  5. 窒素成分を除去すべき被処理水を一旦貯留するための被処理水タンクと、
    バッチ式の電解窒素除去装置と、
    前記電解窒素除去装置が電気分解を行うことに伴い発生する排ガスを処理するためのスクラバと、
    前記被処理水タンクの被処理水を前記電解窒素除去装置へ与えるための第1配管と、
    前記第1配管の途中から分岐され、被処理水を吸収液として前記スクラバへ与えるための第2配管と、
    前記スクラバで吸収液として使用された後の被処理水を被処理水タンクへ戻すための第3配管と、
    被処理水以外の水を吸収液として前記スクラバへ与えるために設けられた第4配管と、
    前記第1配管の分岐よりも上流側に挿入され、第1配管を流れる被処理水のpHを測定するためのpHセンサと、
    前記pHセンサの測定値に基づき、前記第2配管を閉じるか、第4配管を閉じるかを切り換える制御手段と、
    を含むことを特徴とする、窒素除去システム。
  6. 前記第1配管の分岐よりも上流側に配置され、第1配管および第2配管を通じて、前記電解窒素除去装置およびスクラバへ被処理水タンク内の被処理水を送り出すための1つのポンプを含むことを特徴とする、請求項記載の窒素除去システム。
  7. 窒素成分を除去すべき被処理水を一旦貯留するための被処理水タンクと、
    バッチ式の電解窒素除去装置と、
    前記電解窒素除去装置が電気分解を行うことに伴い発生する排ガスを処理するためのスクラバと、
    前記被処理水タンクの被処理水を前記電解窒素除去装置へ与えるための第1配管と、
    前記第1配管の途中から分岐され、被処理水を吸収液として前記スクラバへ与えるための第2配管と、
    前記スクラバで吸収液として使用された後の被処理水を被処理水タンクへ戻すための第3配管と、
    前記被処理水タンクに対しpH調整薬剤を供給するpH調整薬剤投入手段と、
    前記第1配管の分岐よりも上流側に挿入され、第1配管を流れる被処理水のpHを測定するためのpHセンサと、
    前記pHセンサの測定値に基づき、前記pH調整薬剤投入手段による被処理水タンクへの薬剤投入量を制御する手段と、
    を含むことを特徴とする窒素除去システム。
  8. 前記第1配管の分岐よりも上流側に配置され、第1配管および第2配管を通じて、前記電解窒素除去装置およびスクラバへ被処理水タンク内の被処理水を送り出すための1つのポンプとを含むことを特徴とする、請求項記載の窒素除去システム。
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