JP4596970B2 - 窒素除去システム - Google Patents
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またこの発明は、電解式の窒素除去システムにおいて、窒素の除去効率が向上し、かつ排ガス処理を良好に行えるシステムを提供することを他の目的とする。
請求項4記載の発明は、前記pHセンサは、被処理水タンクから汲み出される被処理水のpHを測定できるように、前記配管中の所定の位置に挿入されていることを特徴とする、請求項2または3記載の窒素除去システムである。
請求項7記載の発明は、窒素成分を除去すべき被処理水を一旦貯留するための被処理水タンクと、バッチ式の電解窒素除去装置と、前記電解窒素除去装置が電気分解を行うことに伴い発生する排ガスを処理するためのスクラバと、前記被処理水タンクの被処理水を前記電解窒素除去装置へ与えるための第1配管と、前記第1配管の途中から分岐され、被処理水を吸収液として前記スクラバへ与えるための第2配管と、前記スクラバで吸収液として使用された後の被処理水を被処理水タンクへ戻すための第3配管と、前記被処理水タンクに対しpH調整薬剤を供給するpH調整薬剤投入手段と、前記第1配管の分岐よりも上流側に挿入され、第1配管を流れる被処理水のpHを測定するためのpHセンサと、前記pHセンサの測定値に基づき、前記pH調整薬剤投入手段による被処理水タンクへの薬剤投入量を制御する手段と、を含むことを特徴とする窒素除去システムである。
また、吸収液に被処理水を用いた場合、排ガス中の臭いの成分の1つである次亜塩素酸(ミスト状)を被処理水が吸収することになるので、被処理水中の次亜塩素酸の濃度が上がる。そして、次亜塩素酸を吸収した後の被処理水を電解式窒素除去装置に供給した場合、窒素の除去効率が向上する。
請求項4の発明によれば、被処理水タンクから汲み出される被処理水のpHを測定するので、被処理水タンク内に撹拌手段を設けなくても、汲み出されて使用される被処理水のpHを正確に測定でき、その測定結果に基づいて、吸収液の切り換えや、pH調整剤の注入を正しく制御することができる。
請求項6の発明も、請求項1の発明と同様、被処理水を送り出すためのポンプを1つのポンプで実現でき、システム構成の簡易化が図れる。
請求項8の発明によれば、請求項1、6記載の発明と同様、システム中のポンプは1つの共用ポンプでよく、システム全体の構成の簡素化が図れる。
図1は、この発明の一実施形態に係る窒素除去システムの構成例を示すブロック図である。この実施形態に係る窒素除去システムには、窒素成分を除去すべき被処理水を一旦貯留するための被処理水タンク1と、バッチ式による処理を行うための電解式窒素除去装置2と、電解式窒素除去装置2で発生する排ガスを処理するためのスクラバ3とが備えられている。図1において、これら被処理水タンク1、電解式窒素除去装置2およびスクラバ3間を接続する線のうち、細線は水(液体)の流れを示し、太線は排ガス(気体)の流れを示している。
電解式窒素除去装置2で発生する排ガスは、排気路12を通ってスクラバ3へ与えられる。排気路12にはブロア13が挿入されている。
ところで、第1配管4に挿入されたpHセンサ6が、通過する被処理水のpHを測定し、被処理水のpHが臭気の吸収に適さない値になった場合は、バルブが次のように切り換えられる。
この際、バルブV3が配置された分岐配管11を備えているので、上水、井戸水などを吸収液として供給中も、被処理水タンク1に貯留された被処理水を常時、第1配管4、第2配管7および分岐配管11を通して循環させることができ、被処理水タンク1中の被処理水のpHを正確に測定し続けることができる。
図2は、この発明の他の実施形態に係る窒素除去システムの構成例を示すブロック図である。
すなわち、pH調整薬剤タンク15と、pH調整薬剤を被処理水タンク1へ供給するための薬剤供給路16と、薬剤供給路16に挿入されたポンプ17が備えられている。その他の構成は、図1と同一または相当する部分には、同一の番号が付されている。
図3は、図1および図2で説明したスクラバの具体的な構成の一例を示す模式図である。スクラバ3は、ケーシング21を有し、ケーシング21の上部に、吸収液導入口22が備えられている。また、ケーシング21の下方寄りには排ガス導入口23が備えられている。排ガス導入口23からケーシング21内に導入される排ガスは、ケーシング21内を上方へ流れる。ケーシング21内には充填物領域24が形成されている。充填物領域24では、たとえばメッシュ状の部材のようなものによって、排ガスの流れがゆっくりと流れるようにされている。
充填物領域24を通過した吸収液は、下方に落下してケーシング21の底に溜まり、オーバーフローした液は、排水口26ら排出される。
図4は、電解式窒素除去装置2の構成例を示す図である。
電解式窒素除去装置2には、電解槽28と、電解槽28の外部に設けられた循環路29とが含まれている。電解槽28内には電極板30、31を含む電極ユニット32が配置されるとともに、水位検知用の電極33が備えられている。電極ユニット32には、電解槽28の外部に備えられた直流電源34が接続されている。電解槽28には、被処理水が導入される第1配管4が接続されている。また、処理後の水が排出される排出口36が備えられていて、排出口36には排水バルブ37が備えられている。
さらに、電解式窒素除去装置2には、制御回路41が備えられている。制御回路41は、水位検知電極33の信号に基づき、バルブV1の開閉制御、排水バルブ38の開閉制御、を行う。また、制御回路41は直流電源34を制御する。さらに、制御回路41は循環バルブ39の開閉および循環ポンプ40の駆動を制御する。
その後、直流電源34が駆動されて、電解槽28内で電気分解が開始される。このとき、同時に、循環バルブ39が開かれ、循環ポンプ40が駆動されて、電解槽28内の被処理水が循環路29を通って循環され、撹拌される。その際、循環路29中にpHセンサを設けておき、pHセンサの測定値に基づき、処理の進捗状況を検知できるような構成としてもよい。
排水が終了すれば、電解槽28へ再び被処理水を供給して、電気分解処理を行うというサイクルが繰り返される。
なお、図4に示す電解式窒素除去装置2の構成は一例にすぎず、この発明に係る電解式窒素除去装置2は、図4の構成に限定されるものではない。
2 電解式窒素除去装置
3 スクラバ
4 第1配管
5 ポンプ
6 pHセンサ
7 第2配管
8 第3配管
12 排気路
13 ブロア
15 pH調整薬剤タンク
16 薬剤供給路
17 ポンプ
V1,V2,V3,V4,V5,V6 バルブ
Claims (8)
- 電気分解を利用した電気化学的手法によって被処理水中の窒素成分を除去するための電解式窒素除去装置と、
前記電解式窒素除去装置が電気分解を行うことに伴って発生する排ガスを処理するためのスクラバと、を含む窒素除去システムにおいて、
前記スクラバに用いる吸収液として、窒素成分を除去すべき被処理水を用いるものであり、
被処理水を一旦貯留するための被処理水タンクと、
バッチ式による処理を行うための電解式窒素除去装置と、
前記被処理水タンクの被処理水を電解式窒素除去装置に供給するための被処理水供給配管と、
前記被処理水タンクの被処理水をスクラバに供給するためのスクラバ配管と、
前記被処理水供給配管およびスクラバ配管に対して所定の態様で備えられ、電解式窒素除去装置への給水およびスクラバへの給水に用いられる1つの共用ポンプとを含むことを特徴とする、窒素除去システム。 - 前記スクラバに、被処理水以外の所定の水を吸収液として供給するための第2のスクラバ配管と、
前記被処理水のpHを測定するためのpHセンサと、
前記pHセンサの測定値に応じて、前記被処理水をスクラバに供給するか、前記被処理水以外の所定の水をスクラバに供給するかを切り換えるための切り換え手段とを含むことを特徴とする、請求項1記載の窒素除去システム。 - 前記被処理水のpHを測定するためのpHセンサと、
前記pHセンサの測定値に応じて、被処理水タンクへpH調整剤を注入する手段と、
を含むことを特徴とする、請求項1記載の窒素除去システム。 - 前記pHセンサは、被処理水タンクから汲み出される被処理水のpHを測定できるように、前記配管中の所定の位置に挿入されていることを特徴とする、請求項2または3記載の窒素除去システム。
- 窒素成分を除去すべき被処理水を一旦貯留するための被処理水タンクと、
バッチ式の電解窒素除去装置と、
前記電解窒素除去装置が電気分解を行うことに伴い発生する排ガスを処理するためのスクラバと、
前記被処理水タンクの被処理水を前記電解窒素除去装置へ与えるための第1配管と、
前記第1配管の途中から分岐され、被処理水を吸収液として前記スクラバへ与えるための第2配管と、
前記スクラバで吸収液として使用された後の被処理水を被処理水タンクへ戻すための第3配管と、
被処理水以外の水を吸収液として前記スクラバへ与えるために設けられた第4配管と、
前記第1配管の分岐よりも上流側に挿入され、第1配管を流れる被処理水のpHを測定するためのpHセンサと、
前記pHセンサの測定値に基づき、前記第2配管を閉じるか、第4配管を閉じるかを切り換える制御手段と、
を含むことを特徴とする、窒素除去システム。 - 前記第1配管の分岐よりも上流側に配置され、第1配管および第2配管を通じて、前記電解窒素除去装置およびスクラバへ被処理水タンク内の被処理水を送り出すための1つのポンプを含むことを特徴とする、請求項5記載の窒素除去システム。
- 窒素成分を除去すべき被処理水を一旦貯留するための被処理水タンクと、
バッチ式の電解窒素除去装置と、
前記電解窒素除去装置が電気分解を行うことに伴い発生する排ガスを処理するためのスクラバと、
前記被処理水タンクの被処理水を前記電解窒素除去装置へ与えるための第1配管と、
前記第1配管の途中から分岐され、被処理水を吸収液として前記スクラバへ与えるための第2配管と、
前記スクラバで吸収液として使用された後の被処理水を被処理水タンクへ戻すための第3配管と、
前記被処理水タンクに対しpH調整薬剤を供給するpH調整薬剤投入手段と、
前記第1配管の分岐よりも上流側に挿入され、第1配管を流れる被処理水のpHを測定するためのpHセンサと、
前記pHセンサの測定値に基づき、前記pH調整薬剤投入手段による被処理水タンクへの薬剤投入量を制御する手段と、
を含むことを特徴とする窒素除去システム。 - 前記第1配管の分岐よりも上流側に配置され、第1配管および第2配管を通じて、前記電解窒素除去装置およびスクラバへ被処理水タンク内の被処理水を送り出すための1つのポンプとを含むことを特徴とする、請求項7記載の窒素除去システム。
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