JP2005081237A - 汚泥減量化方法 - Google Patents
汚泥減量化方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005081237A JP2005081237A JP2003315748A JP2003315748A JP2005081237A JP 2005081237 A JP2005081237 A JP 2005081237A JP 2003315748 A JP2003315748 A JP 2003315748A JP 2003315748 A JP2003315748 A JP 2003315748A JP 2005081237 A JP2005081237 A JP 2005081237A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sludge
- aeration tank
- tank
- chemical solution
- treated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Landscapes
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Activated Sludge Processes (AREA)
- Treatment Of Sludge (AREA)
Abstract
【課題】 曝気槽内の活性汚泥濃度を高濃度に保ちつつ、曝気槽に発生する余剰汚泥を良好に可溶化する汚泥減量化方法を提供する。
【解決手段】 上記課題を解決するための廃水処理方法は、内部に浸漬膜ユニット18を有する曝気槽12から一定量の活性汚泥を引き抜くことで曝気槽12内の活性汚泥濃度を規定値に保ち、引き抜いた前記活性汚泥は被処理汚泥として汚泥可溶化槽14へ投入して、前記浸漬膜ユニット18の洗浄に使用される薬液と同一な薬液を供給することにより前記被処理汚泥を可溶化し、可溶化された処理汚泥を前記曝気槽12へ返送することを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 上記課題を解決するための廃水処理方法は、内部に浸漬膜ユニット18を有する曝気槽12から一定量の活性汚泥を引き抜くことで曝気槽12内の活性汚泥濃度を規定値に保ち、引き抜いた前記活性汚泥は被処理汚泥として汚泥可溶化槽14へ投入して、前記浸漬膜ユニット18の洗浄に使用される薬液と同一な薬液を供給することにより前記被処理汚泥を可溶化し、可溶化された処理汚泥を前記曝気槽12へ返送することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、汚泥減量化方法に係り、特に膜分離活性汚泥法における汚泥減量化方法に関する。
従来膜分離活性汚泥法は、通常の活性汚泥法に比べて、廃水処理装置に沈殿槽を必要としないため水槽容積を小さくすることができ、ろ過処理によって得られる処理水が良好であり、余剰汚泥の発生が少ないという利点がある。また、活性汚泥法で発生する余剰汚泥をオゾンやミル等で可溶化することにより余剰汚泥の発生を抑制する方法が開発されている。これを応用し、膜分離活性汚泥法と、汚泥可溶化とを組み合わせた廃水処理装置が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の廃水処理装置は、浸漬膜ユニット(浸漬型膜分離装置)を浸漬させる反応槽(曝気槽)と、前記浸漬膜ユニットの逆洗や前記反応槽内で発生する余剰汚泥の可溶化を行うための、オゾンを溶解させた処理液(薬液)を貯留する逆洗水槽とを備えたものである。この装置によれば、浸漬膜の目詰まり等によって膜透過水量が低下した場合でも、オゾンを含む処理水によって逆洗することで、安全かつ効果的に膜の目詰まりを解消することができる。また、前記処理液によって、反応槽内に溜まった余剰汚泥の可溶化も可能となり、余剰汚泥の処理にかかる費用を削減することが可能となる。
特開2001−70761号公報
しかしながら、上記装置に使用されるようなオゾン発生装置は高価なものであるとともに、オゾンを含む処理水程度では膜の洗浄や汚泥の可溶化に対する効果は低く、その効果は限定的なものである。
本発明では、曝気槽内の活性汚泥濃度を高濃度に保ちつつ、曝気槽に発生する余剰汚泥を良好に可溶化することを可能とする汚泥減量化方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る汚泥減量化方法は、内部に浸漬膜を有する曝気槽から一定量の活性汚泥を引き抜くことで曝気槽内の活性汚泥濃度を規定値に保ち、引き抜いた前記活性汚泥は被処理汚泥として汚泥可溶化槽へ投入して、前記浸漬膜の洗浄に使用される薬液と同一な薬液を供給することにより前記被処理汚泥を可溶化し、可溶化された処理汚泥を前記曝気槽へ返送することを特徴とする。
また、前記汚泥可溶化槽を設定範囲内に加温して前記被処理汚泥の可溶化を行うと良い。
また、前記汚泥可溶化槽を設定範囲内に加温して前記被処理汚泥の可溶化を行うと良い。
その他の手段として、曝気槽に備えられた浸漬膜を洗浄する薬液と同一の薬液を、浸漬膜の洗浄時以外にも前記曝気槽内に供給して、前記曝気槽内の活性汚泥の一部を可溶化することを特徴としても良い。
また、上記複数の手段では、汚水処理後の処理水に含まれるCODをセンシングしながら、前記薬液の供給量を制御すると良い。
また、上記複数の手段では、汚水処理後の処理水に含まれるCODをセンシングしながら、前記薬液の供給量を制御すると良い。
さらに、汚泥可溶化槽を設定範囲内に加温して、被処理汚泥の可溶化を行う場合には、汚水処理後の処理水に含まれるCODをセンシングしながら、加温制御を行うようにすることもできる。なお、設定範囲内の温度としては、40℃〜70℃程度が好適である。
また、前記薬液として使用する薬品は、次亜塩素酸ソーダ、苛性ソーダ、過酸化水素、二酸化塩素とすると良い。
また、前記薬液として使用する薬品は、次亜塩素酸ソーダ、苛性ソーダ、過酸化水素、二酸化塩素とすると良い。
上記のように、内部に浸漬膜を有する曝気槽から一定量の活性汚泥を引き抜くことで曝気槽内の活性汚泥濃度を規定値に保ち、引き抜いた前記活性汚泥は被処理汚泥として汚泥可溶化槽へ投入して、前記浸漬膜の洗浄に使用される薬液と同一な薬液を供給することにより前記被処理汚泥を可溶化し、可溶化された処理汚泥を前記曝気槽へ返送することを特徴とすることにより、曝気槽では高い活性汚泥濃度を保ちながら、余剰汚泥の発生を低減することができる。また、前記汚泥可溶化槽で前記被処理汚泥の可溶化に使用される薬液を、前記曝気槽で浸漬膜の洗浄に使用される薬液と同一とすることにより、別々に薬液槽を設ける必要がなく、設置スペースや設備投資を抑えることができる。また、可溶化により、昜分解性の有機物となった処理済の活性汚泥(微生物)は前記曝気槽に返送されて生物処理されるため、廃棄物としての汚泥が発生しない。
また、前記汚泥可溶化槽を設定範囲内に加温して前記被処理汚泥の可溶化を行うようにすることで、前記被処理汚泥の可溶化を促進することが可能となる。
また、前記汚泥可溶化槽を設定範囲内に加温して前記被処理汚泥の可溶化を行うようにすることで、前記被処理汚泥の可溶化を促進することが可能となる。
その他の手段として、曝気槽に備えられた浸漬膜を洗浄する薬液と同一の薬液を、浸漬膜の洗浄時以外にも前記曝気槽内に供給して、前記曝気槽内の活性汚泥の一部を可溶化することを特徴とすることにより、汚水の膜分離処理中であっても、曝気槽内に発生する余剰汚泥の減量化を行うことができる。
また、上記複数の手段では、汚水処理後の処理水に含まれるCODをセンシングしながら、前記薬液の供給量を制御することにより、処理水の水質を規定値(規定値以上)に保ちつつ、それに応じた最大量の汚泥を可溶化することができる。
さらに、汚泥可溶化槽を設定範囲内に加温して、被処理汚泥の可溶化を行う場合には、汚水処理後の処理水に含まれるCODをセンシングしながら、加温制御を行うようにすることにより、処理水の水質を規定値(規定値以上)に保ちつつ、汚泥可溶化促進を促すことができる。
また、前記薬液として使用する薬品は、次亜塩素酸ソーダ、苛性ソーダ、過酸化水素、二酸化塩素とするとで、オゾン等に比べ、取り扱いが容易で、汚泥可溶化に良好な効果を発揮する。
以下本発明の汚泥減量化方法に係る実施の形態を図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本発明に係る実施形態の一部に過ぎず、本発明を拘束するものではない。
図1は、本発明の汚泥減量化方法に係る第一の実施形態を実施するための廃水処理装置を示す図である。
本方法を実施するための廃水処理装置10の基本構成は、廃水(汚水)を流入させ、活性汚泥法と膜分離法とを併用して廃水(汚水)処理を行う曝気槽12と、前記曝気槽12に接続され、前記曝気槽12で発生した余剰汚泥の1〜数倍量の活性汚泥を引き抜いて、可溶化処理する汚泥可溶化槽14と、前記曝気槽12と前記汚泥可溶化槽14との双方に、引抜いた活性汚泥(被処理汚泥)を可溶化するための薬液を送る薬液槽16とから成る。
本方法を実施するための廃水処理装置10の基本構成は、廃水(汚水)を流入させ、活性汚泥法と膜分離法とを併用して廃水(汚水)処理を行う曝気槽12と、前記曝気槽12に接続され、前記曝気槽12で発生した余剰汚泥の1〜数倍量の活性汚泥を引き抜いて、可溶化処理する汚泥可溶化槽14と、前記曝気槽12と前記汚泥可溶化槽14との双方に、引抜いた活性汚泥(被処理汚泥)を可溶化するための薬液を送る薬液槽16とから成る。
前記曝気槽12には、処理水の膜分離処理を行うための浸漬膜を備える浸漬膜ユニット18と、当該曝気槽12に流入する汚水中にエアを供給して生物処理を行うと共に、前記浸漬膜ユニット18を振とう洗浄(膜を振とうさせ付着した汚泥等を剥離させること)するための曝気手段であるエアレーションユニット20と、当該曝気槽12で増加する余剰汚泥(余剰汚泥を含む活性汚泥)を引き抜くための汚泥移送手段22とを備えている。
また、前記曝気槽12には、装置外部へ接続される経路として、生活廃水等の汚水を当該曝気槽12へ供給する汚水供給経路24と、主に浄化処理された水を外部へ移送するための処理水移送経路26とが設けられている。
前記浸漬膜ユニット18は、平膜や中空糸膜等の分離膜を有するユニットである。また、当該浸漬膜ユニット18のろ過処理側には、前記処理水移送経路26が設けられている。また、前記処理水移送経路26には、前記浸漬膜ユニット18が汚水をろ過するための負圧を発生させ、かつ処理水を移送するための処理水移送ポンプ26aが設けられている。
また、前記エアレーションユニット20は、エアを散気する散気口である散気管20aと、前記散気管20aにエアを提供するためのブロア20bと、前記散気管20aと前記ブロア20bとを結ぶエア供給経路20cとから成る。
また、前記汚泥移送手段22は、前記曝気槽12で増加した活性汚泥(被処理汚泥)を吸引(引き抜き)移送するための汚泥移送ポンプ22aと、当該汚泥を前記汚泥可溶化槽14へ移送するための汚泥移送経路22bとから成っており、前記汚泥移送経路22bは、前記汚泥可溶化槽14へ、汚泥を移送可能に接続されている。
前記汚泥可溶化槽14には、前記汚泥移送手段22と、当該汚泥可溶化槽14に薬液を供給する薬液供給手段28と、汚泥可溶化処理した処理汚泥を前記曝気槽12へ返送するための可溶化汚泥返送手段30と、当該汚泥可溶化槽14内の汚泥を加温して汚泥の可溶化を促進するための加温手段32と、当該汚泥可溶化槽14内の汚泥を攪拌して汚泥を可溶化するための攪拌手段34とを備えている。
前記可溶化汚泥返送手段30は、前記曝気槽12に接続された可溶化汚泥返送経路30bと、可溶化汚泥返送ポンプ30aとから成る。また、前記加温手段32は、加熱源であるボイラ32aと、熱供給ライン32bとから成る。また、攪拌手段34は、モータ34aと、シャフト34bと、攪拌羽根34cとから成る。
前記薬液槽16は、前記薬液供給手段28を備えている。前記薬液供給手段28は、前記曝気槽12と前記汚泥可溶化槽14との双方に薬液を供給可能に接続されている。よって、当該薬液供給手段28は、薬液をそれぞれ供給する側へ移送するための、薬液供給ポンプ28aと、前記曝気槽12側へ薬液を供給するための薬液供給経路28bと薬液を前記汚泥可溶化槽14側へ供給するための薬液供給経路28cと、前記薬液槽16に接続されて、前記薬液供給ポンプ28aを介して前記薬液供給経路28b、28cのそれぞれへ薬液を供給する幹管28dとを備える。前記薬液供給経路28bは、前記処理水移送経路26に接続され、前記処理水移送経路26の一部を共有して、前記浸漬膜ユニット18に薬液を供給するようにしている。このため、前記処理水移送経路26の経路内であって、前記薬液供給経路28bが接続される箇所の下流側には、処理水バルブ26bが備えられる。また、前記薬液供給経路28b、28cには、それぞれの経路に優先的に薬液を供給するための弁である薬液バルブ28d、28eが設けられている。
上記構成の廃水処理装置では、以下に説明するように廃水が処理されると共に、汚泥の減量化が行われる。
汚水供給経路24から供給される生活廃水等の汚水が曝気槽12に流入する。曝気槽12内では散気管20aよりエアレーションが成されているために、汚水の生物処理が進行して曝気槽12内の活性汚泥濃度が上昇する(汚水中の有機物が微生物によって分解され、それにより、微生物が増殖するため)。また、これと同時に曝気槽12に流入した汚水は、浸漬膜ユニット18によって膜分離処理が成され処理水として処理水移送経路を通過して廃水処理装置10の外部へ移送される。
汚水供給経路24から供給される生活廃水等の汚水が曝気槽12に流入する。曝気槽12内では散気管20aよりエアレーションが成されているために、汚水の生物処理が進行して曝気槽12内の活性汚泥濃度が上昇する(汚水中の有機物が微生物によって分解され、それにより、微生物が増殖するため)。また、これと同時に曝気槽12に流入した汚水は、浸漬膜ユニット18によって膜分離処理が成され処理水として処理水移送経路を通過して廃水処理装置10の外部へ移送される。
汚水処理により濃度が上昇した活性汚泥は、その一部が引き抜かれ、汚泥可溶化槽14へと投入される。
汚泥可溶化槽14へ投入された活性汚泥(被処理汚泥)は、加温手段32によって40℃〜70℃程度まで加温される。前記のようにして加温された汚泥可溶化槽14に、薬液槽16から薬液を供給する。なお、汚泥可溶化槽14への薬液の供給は、薬液バルブ28dは閉状態とし、薬液バルブ28eは開状態としたうえで、薬液供給ポンプ28aを駆動させることにより成される。また、一般に加熱法は、加温に必要なエネルギが多いため、濃縮機を使用して加温する汚泥量を減らして処理することが多いが、膜分離活性汚泥法は通常の活性汚泥法に比べて活性汚泥濃度を高濃度に維持して運転を行うことができるため、濃縮機を用いなくとも低コストで加温することができる。また、上記薬液として薬液槽16に貯留する薬液は、次亜塩素酸ソーダ、苛性ソーダ、過酸化水素、二酸化塩素等であれば良い。これにより、扱いが容易で、強い汚泥可溶化効果を得ることができ、余剰汚泥を含む被処理汚泥の可溶化を低コストで行うことができる。
汚泥可溶化槽14へ投入された活性汚泥(被処理汚泥)は、加温手段32によって40℃〜70℃程度まで加温される。前記のようにして加温された汚泥可溶化槽14に、薬液槽16から薬液を供給する。なお、汚泥可溶化槽14への薬液の供給は、薬液バルブ28dは閉状態とし、薬液バルブ28eは開状態としたうえで、薬液供給ポンプ28aを駆動させることにより成される。また、一般に加熱法は、加温に必要なエネルギが多いため、濃縮機を使用して加温する汚泥量を減らして処理することが多いが、膜分離活性汚泥法は通常の活性汚泥法に比べて活性汚泥濃度を高濃度に維持して運転を行うことができるため、濃縮機を用いなくとも低コストで加温することができる。また、上記薬液として薬液槽16に貯留する薬液は、次亜塩素酸ソーダ、苛性ソーダ、過酸化水素、二酸化塩素等であれば良い。これにより、扱いが容易で、強い汚泥可溶化効果を得ることができ、余剰汚泥を含む被処理汚泥の可溶化を低コストで行うことができる。
また、薬液の供給と共に、汚泥可溶化槽14に備えられた攪拌手段34により槽内の汚泥を攪拌することで、汚泥可溶化を効率的に行うようにすることができる。なお、前記攪拌手段34は、汚泥の攪拌のみを目的とするものでなく、例えば被処理汚泥を成す微生物の細胞壁を破壊し、汚泥可溶化の促進を促すことが可能なもの等でも良い。
汚泥可溶化後の処理汚泥は、可溶化汚泥返送手段30によって前記曝気槽12へ返送される。
汚泥可溶化後の処理汚泥は、可溶化汚泥返送手段30によって前記曝気槽12へ返送される。
上記のようにして引抜いた活性汚泥の可溶化を行うことにより、曝気槽12内の活性汚泥濃度を高濃度に保ったまま、余剰汚泥を効率良く減量化することが可能となる。
本発明の汚泥減量化方法に使用する汚水処理装置では、上記工程を連続して行うことにより汚水処理を行う。
本発明の汚泥減量化方法に使用する汚水処理装置では、上記工程を連続して行うことにより汚水処理を行う。
また、上記汚水処理工程を繰り返すことに伴い、前記浸漬膜ユニット18の膜に目詰まり等が生じた場合には、処理水バルブ26bを閉状態にし、前記薬液バルブ28dを開状態、前記薬液バルブ28eを閉状態にして薬液を前記浸漬膜ユニット18へ供給することにより、薬液で膜の目詰まり成分を分解除去する。
また、前記処理水移送経路26において、処理水に含まれるCODをセンシングしながら、前記薬液の供給量を制御するようにすると良い。通常、薬液の量を増やすほど汚泥の可溶化は促進され、汚泥の量は減る。しかし、汚泥の減量化に反して処理水に含まれるCODは増加するという傾向がある。
このような傾向を利用して、処理水に含まれるCODを種種の方法により検出し、その値が規定値となるように、汚泥可溶化槽14もしくは曝気槽12へ供給する薬液の量を制御することで、処理水の水質を良好(規定値)に保ちつつ、廃水処理装置10内の余剰汚泥を最大限可溶化することが可能となる。
また、前記処理水移送経路26において、処理水に含まれるCODをセンシングしながら、前記加温手段32による加温制御を行うようにすることでも、処理水の水質と汚泥可溶化のバランスを図ることができる。通常、汚泥可溶化槽14を加温することにより、汚泥可溶化の促進を図ることができる。しかし、加温が進み汚泥の温度が規定値以上になってしまうと、たんぱく質等が変質してしまい、水質の悪化を招く虞がある。加温手段32は、温度制御を規定値以内に制御するように設定しているが、何らかの影響により、汚泥の一部が高温化した場合であっても、上記方法によれば、処理水の水質を良好に保ちつつ、汚泥可溶化を促進することが可能となる。
上記第一の実施形態では、曝気槽12へ薬液を供給する際に処理水移送経路26の一部を共有していたが、別途経路を設けるようにすることもできる。さらに、上記第一の実施形態では、薬液を浸漬膜ユニット18の内部から曝気槽12へ放出するように供給していたが、直接曝気槽12へ供給するようにしても良い。また、曝気槽12内への薬液供給を常時行うようにして、曝気槽12内の活性汚泥濃度を一定値以下に保つようにして余剰汚泥の発生を抑えるようにすることもできる。
上記のような汚泥減量方法において、内部に浸漬膜を有する曝気槽12から一定量の活性汚泥を引き抜くことで曝気槽12内の活性汚泥濃度を規定値に保ち、引き抜いた前記活性汚泥は被処理汚泥として汚泥可溶化槽14へ投入して、前記浸漬膜の洗浄に使用される薬液と同一な薬液を供給することにより前記被処理汚泥を可溶化し、可溶化された処理汚泥を前記曝気槽12へ返送することを特徴とすることにより、曝気槽12では高い活性汚泥濃度を保ちながら、余剰汚泥の発生を低減することができる。また、前記汚泥可溶化槽14で前記被処理汚泥の可溶化に使用される薬液を、前記曝気槽12で浸漬膜の洗浄に使用される薬液と同一とすることにより、別々に薬液槽16を設ける必要がなく、設置スペースや設備投資を抑えることができる。また、可溶化により、有機物となった微生物は前記曝気槽12に返送されて生物処理されるため、廃棄物としての汚泥が発生しない。
また、前記汚泥可溶化槽14を設定範囲内に加温して前記被処理汚泥の可溶化を行うようにすることで、前記被処理汚泥の可溶化を促進することが可能となる。
なお、第一の実施形態では、汚泥の引き抜き、可溶化、返送という工程を連続運転により随時行うように記載したが、汚泥濃度を検出したり、タイマをセットしたりして、定期的に汚泥引き抜き、可溶化、返送を行うようにしても良い。
なお、第一の実施形態では、汚泥の引き抜き、可溶化、返送という工程を連続運転により随時行うように記載したが、汚泥濃度を検出したり、タイマをセットしたりして、定期的に汚泥引き抜き、可溶化、返送を行うようにしても良い。
次に、本発明の第二の実施形態について説明する。本実施形態では、第一の実施形態とは異なり、曝気槽内で余剰汚泥の可溶化を行うようにしている。当該汚泥減量化方法を実施するにあたって使用する汚水処理装置の模式図を図2に示す。
図2に示す装置は、第一の実施形態に使用した汚水処理装置と、汚泥可溶化槽の有無、及びそれに伴う付属部分を異にしている。よって、本実施形態に使用される汚水処理装置の基本構成は、生活廃水等の汚水を生物処理する曝気槽12と、前記曝気槽12の内部に浸漬される浸漬膜ユニット18と、前記曝気槽12内および前記浸漬膜ユニット18内に汚泥を可溶化するための薬液を供給する薬液供給手段28とから成る。なお、第一の実施形態と同様の役割を果たす部位に関しては、同一の符号を付してその詳細を省略する。
前記曝気槽12には、汚水供給経路24と、エアレーションユニット20と、処理水移送経路26と、薬液供給経路29とが設けられている。
前記曝気槽12には、汚水供給経路24と、エアレーションユニット20と、処理水移送経路26と、薬液供給経路29とが設けられている。
本実施形態の薬液供給手段28は、第一の実施形態と同様に、処理水移送経路26の一部を共有して前記浸漬膜ユニット18に薬液を供給可能とすると共に、分岐管として前記薬液供給経路29を備え、前記曝気槽12内へ直接薬液を供給可能としている。このため、処理水移送経路26と、薬液供給経路29との分岐部分の下流側には、各々第二の処理水バルブ26cと、第二の薬液供給バルブ29aとが備えられ、薬液の供給を分別制御可能としている。
なお、各部位に付属する他の構成は、第一の実施形態に使用される汚水処理装置と同様とする。
なお、各部位に付属する他の構成は、第一の実施形態に使用される汚水処理装置と同様とする。
本実施形態の基本的な汚水処理工程は、曝気槽12内へ生活廃水等の汚水が、汚水供給経路24から流入し、流入した汚水は、曝気槽12内で生物処理がなされると共に、浸漬膜ユニット18によって膜分離されて処理水として処理水移送経路26を解して排水処理装置10の外部へ処理水を移送するというものである。
上記汚水処理工程において、本実施形態では、定期的に、もしくは曝気槽12内の薬液濃度・汚泥濃度を検出して、前記薬液供給経路29を介して曝気槽12内へ薬液を供給する。これにより、膜分離活性汚泥法で通常必要とされる薬液洗浄装置を利用して、曝気槽12内の汚泥を可溶化(減量化)することができる。
また、膜の洗浄以外の時にも薬液を曝気槽内へ供給することとなるため、膜に付着する汚泥を可溶化し、膜の目詰まり等を起こりにくくすることができる。
また、膜の洗浄以外の時にも薬液を曝気槽内へ供給することとなるため、膜に付着する汚泥を可溶化し、膜の目詰まり等を起こりにくくすることができる。
上記薬液の供給は、前記第二の処理水バルブ26cおよび第二の薬液供給バルブ29aの開閉の組み合わせによって、浸漬膜ユニット18の膜の逆洗と同時に行うことや、膜の逆洗のみを行うことや、曝気槽12内のみに薬液を供給すること等が可能となる。
なお、上記第二の実施形態においても、汚水処理後の処理水に含まれるCODをセンシングしながら、前記薬液の供給量を制御するようにすると良い。こうすることにより、第一の実施形態と同様に、処理水の水質を規定値(規定値以上)に保ちつつ、それに応じた最大量の汚泥を可溶化することができる。
上記第二の実施形態によれば、曝気槽に備えられた浸漬膜を洗浄する薬液と同一の薬液を、浸漬膜の洗浄時以外にも前記曝気槽内に供給して、前記曝気槽内の活性汚泥の一部を可溶化することを特徴とすることにより、汚水の膜分離処理中であっても、曝気槽内に発生する余剰汚泥の減量化を行うことができる。
上記第二の実施形態では、薬液供給手段28および薬液供給経路29は、各々処理水移送経路の一部を共有するようにしていたが、前記薬液供給経路29を前記薬液供給手段28から直接分岐させるようにして、少量の薬液を随時曝気槽12の内部へ供給するようにすることもできる。
上述した実施形態において、処理水に含まれるCODをセンシングして、薬液の供給量・加温温度を制御するという方法を記載したが、CODに限らず、TOCやリン等をセンシングするようにしても良い。
10………廃水処理装置、12………曝気槽、14………汚泥可溶化槽、16………薬液槽、18………浸漬膜ユニット、20………エアレーションユニット、20a………散気管、20b………ブロア、20c………エア供給経路、22………汚泥移送手段、22a………汚泥移送ポンプ、22b………汚泥移送経路、24………汚水供給経路、26………処理水移送経路、26a………処理水移送ポンプ、26b………処理水バルブ、28………薬液供給手段、28a………薬液供給ポンプ、28b、28c………薬液供給経路、28d、28e………薬液バルブ、30………可溶化汚泥返送手段、30a………可溶化汚泥返送ポンプ、30b………可溶化汚泥返送経路、32………加温手段、34………攪拌手段。
Claims (5)
- 内部に浸漬膜を有する曝気槽から一定量の活性汚泥を引き抜くことで曝気槽内の活性汚泥濃度を規定値に保ち、引き抜いた前記活性汚泥は被処理汚泥として汚泥可溶化槽へ投入して、前記浸漬膜の洗浄に使用される薬液と同一な薬液を供給することにより前記被処理汚泥を可溶化し、可溶化された処理汚泥を前記曝気槽へ返送することを特徴とする汚泥減量化方法。
- 前記汚泥可溶化槽を設定範囲内に加温して前記被処理汚泥の可溶化を行うことを特徴とする請求項1に記載の汚泥減量化方法。
- 曝気槽に備えられた浸漬膜を洗浄する薬液と同一の薬液を、浸漬膜の洗浄時以外にも前記曝気槽内に供給して、前記曝気槽内の活性汚泥の一部を可溶化することを特徴とする汚泥減量化方法。
- 汚水処理後の処理水に含まれるCODをセンシングしながら、前記薬液の供給量を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の汚泥可溶化方法。
- 汚水処理後の処理水に含まれるCODをセンシングしながら、加温制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の汚泥減量化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003315748A JP2005081237A (ja) | 2003-09-08 | 2003-09-08 | 汚泥減量化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003315748A JP2005081237A (ja) | 2003-09-08 | 2003-09-08 | 汚泥減量化方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005081237A true JP2005081237A (ja) | 2005-03-31 |
Family
ID=34415914
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003315748A Pending JP2005081237A (ja) | 2003-09-08 | 2003-09-08 | 汚泥減量化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005081237A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007275740A (ja) * | 2006-04-05 | 2007-10-25 | Hitachi Plant Technologies Ltd | 汚泥の処理方法 |
JP2010046584A (ja) * | 2008-08-20 | 2010-03-04 | Nissei Plant Kk | 余剰汚泥減量化設備 |
JP2013220378A (ja) * | 2012-04-16 | 2013-10-28 | Shikoku Chem Corp | 余剰汚泥の減量化方法 |
KR101732224B1 (ko) * | 2014-06-26 | 2017-05-11 | 롯데케미칼 주식회사 | 분리막 세정시스템 및 이를 이용한 분리막 세정방법 |
KR102516413B1 (ko) * | 2022-05-20 | 2023-04-03 | 주식회사 지온 | 수처리 공정에서 발생되는 슬러지의 농축 시스템 |
-
2003
- 2003-09-08 JP JP2003315748A patent/JP2005081237A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007275740A (ja) * | 2006-04-05 | 2007-10-25 | Hitachi Plant Technologies Ltd | 汚泥の処理方法 |
JP4704265B2 (ja) * | 2006-04-05 | 2011-06-15 | 株式会社日立プラントテクノロジー | 汚泥の処理方法 |
JP2010046584A (ja) * | 2008-08-20 | 2010-03-04 | Nissei Plant Kk | 余剰汚泥減量化設備 |
JP2013220378A (ja) * | 2012-04-16 | 2013-10-28 | Shikoku Chem Corp | 余剰汚泥の減量化方法 |
KR101732224B1 (ko) * | 2014-06-26 | 2017-05-11 | 롯데케미칼 주식회사 | 분리막 세정시스템 및 이를 이용한 분리막 세정방법 |
KR102516413B1 (ko) * | 2022-05-20 | 2023-04-03 | 주식회사 지온 | 수처리 공정에서 발생되는 슬러지의 농축 시스템 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2006231295A (ja) | 排水処理装置および排水処理方法 | |
JP2008036514A (ja) | 排水処理方法 | |
KR101956383B1 (ko) | 막분리 활성 오니 장치에 의한 유기성 배수의 처리 방법 | |
JP2000000596A (ja) | 排水処理方法および排水処理装置 | |
JP6271109B1 (ja) | 水処理膜の洗浄装置及び洗浄方法、並びに水処理システム | |
JP2007275847A (ja) | 廃水処理装置および廃水処理方法 | |
JP2005081237A (ja) | 汚泥減量化方法 | |
JP7437139B2 (ja) | 水処理装置及び水処理方法 | |
JP6634862B2 (ja) | 排水の処理方法、および排水の処理装置 | |
JP2005329374A (ja) | 水処理装置 | |
JP2007275846A (ja) | 廃水処理装置及び廃水処理方法 | |
JP2003326258A (ja) | 水処理方法 | |
JP5456238B2 (ja) | 膜分離装置 | |
JP6424807B2 (ja) | 水処理システム、および水処理方法 | |
JP2008031744A (ja) | 循環式トイレシステム | |
JP5269331B2 (ja) | 廃水処理装置 | |
JP4110822B2 (ja) | 水処理方法およびその装置 | |
JP5326723B2 (ja) | 水処理装置 | |
KR101152815B1 (ko) | 가축분뇨 처리공정 | |
JP2009214073A (ja) | 含窒素有機性廃水の処理方法及び処理装置 | |
JP2006035138A (ja) | 活性汚泥処理装置 | |
JPH105788A (ja) | 浄化槽 | |
JP2005066504A (ja) | 汚水の処理方法およびその装置 | |
JP2000229297A (ja) | 生物学的水処理装置 | |
JP2004305926A (ja) | 浸漬型膜分離活性汚泥処理方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050913 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070831 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070904 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071228 |