JP2009213961A - 空気洗浄器 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄液の消費量を削減した空気洗浄器を提供すること。
【解決手段】空気洗浄器10は、除去対象物質を含有する被処理空気PAに第1の洗浄液sw1を接触させる上流側気液接触部12Aと、上流側気液接触部12Aを通過した被処理空気QAに、被処理空気PA、QAに接触していない第2の洗浄液sw2を接触させる下流側気液接触部12Bと、除去対象物質を奪った第2の処理済洗浄液tw2中の除去対象物質の濃度を検出する検出器36と、第1の処理済洗浄液tw1と第2の処理済洗浄液tw2とを含んだ混合洗浄液mwを第1の洗浄液sw1として上流側気液接触部12Aに供給する循環管21と、検出器36の検出結果が所定の範囲に収束するように混合洗浄液mw中の除去対象物質の濃度を希釈する混合洗浄液希釈手段23、29、33、39とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は空気洗浄器に関し、特に洗浄液の消費量を削減した空気洗浄器に関する。
例えば半導体製造工場においては、製品の歩留まりを低下させる原因となる汚染物質の侵入を防ぐため、空気を洗浄水と接触させて汚染物質を除去したうえで導入している。汚染物質を除去する洗浄水は、空気の清浄度を維持するために、長らく一度空気に接触させた後の再利用はされずに捨てられていたため、大量に消費されていた。近年、省資源化が強く求められている実情に応えるべく、洗浄水の使用量を抑制したものとして、吸収液(洗浄液)を被処理空気に循環供給し、被処理空気に供給される吸収液(洗浄液)のpH値を検出して、流通する吸収液(洗浄液)のpH値が所定の範囲内になるように新たな(汚染されていない)吸収液(洗浄液)を循環している吸収液(洗浄液)に供給するように構成した装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−309432号公報
上述の特許文献1に記載された装置は、洗浄液を循環利用しているため洗浄液の消費量削減に一定の効果があるものの、被処理空気に供給される洗浄液のpH値が所定の範囲内になるように制御しているので、被処理空気を洗浄する負荷が小さくなれば洗浄後の空気の清浄度が必要以上に高くなる場合があった。
本発明は上述の課題に鑑み、処理後の空気の清浄度を必要以上に高めることなく洗浄液の消費量をさらに削減することができる空気洗浄器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る空気洗浄器は、例えば図1に示すように、除去対象物質を含有する被処理空気PAに第1の洗浄液sw1を接触させる上流側気液接触部12Aと;上流側気液接触部12Aを通過した被処理空気QAに、被処理空気PA、QAに接触していない第2の洗浄液sw2を接触させる下流側気液接触部12Bと;下流側気液接触部12Bで被処理空気QAから除去対象物質を奪った第2の洗浄液w2である第2の処理済洗浄液tw2中の除去対象物質の濃度を検出する検出器36と;上流側気液接触部12Aで被処理空気PAから除去対象物質を奪った第1の洗浄液w1である第1の処理済洗浄液tw1と、第2の処理済洗浄液tw2とを含んだ混合洗浄液mwを、第1の洗浄液sw1として上流側気液接触部12Aに供給する循環管21と;検出器36の検出結果が所定の範囲に収束するように混合洗浄液mw中の除去対象物質の濃度を希釈する混合洗浄液希釈手段23、29、33、39とを備える。
このように構成すると、下流側気液接触部で被処理空気から除去対象物質を奪った第2の洗浄液である第2の処理済洗浄液中の除去対象物質の濃度を検出する検出器の検出結果が所定の範囲に収束するように混合洗浄液中の除去対象物質の濃度を希釈するので、処理後の空気の清浄度を所定の範囲に収束させることができて必要以上に高めることがなく、洗浄液の消費量を抑制することができる。
また、本発明の第2の態様に係る空気洗浄器は、例えば図1に示すように、上記本発明の第1の態様に係る空気洗浄器10において、前記混合洗浄液希釈手段が、第1の処理済洗浄液tw1を第2の処理済洗浄液tw2に混合させずに系外に排出する排出管29と、排出管29に配設され、検出器36の検出結果に応じて系外に排出する第1の処理済洗浄液tw1の量を調節するバルブ39と、被処理空気PA、QAに接触していない第3の洗浄液w3を混合洗浄液mwに供給する供給管23とを含んで構成されている。
このように構成すると、除去対象物質の濃度が比較的高い第1の処理済洗浄液を系外に排出し、これによって不足した分の第3の洗浄液を混合洗浄液に供給することとなり、除去対象物質の濃度の希釈効率を向上させることができる。
また、本発明の第3の態様に係る空気洗浄器は、例えば図1に示すように、上記本発明の第1の態様又は第2の態様に係る空気洗浄器10において、検出器36で検出した除去対象物質の濃度が所定の濃度以下のときに下流側気液接触部12Bに供給される第2の洗浄液sw2を減少させる流量調節手段32を備える。
このように構成すると、混合洗浄液中の除去対象物質の濃度を希釈することを要しなくなった後でさらに洗浄液の消費量を削減することができる。
本発明によれば、下流側気液接触部で被処理空気から除去対象物質を奪った第2の洗浄液である第2の処理済洗浄液中の除去対象物質の濃度を検出する検出器の検出結果が所定の範囲に収束するように混合洗浄液中の除去対象物質の濃度を希釈するので、処理後の空気の清浄度を所定の範囲に収束させることができて必要以上に高めることがなく、洗浄液の消費量を抑制することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において互いに同一又は相当する部材には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。
まず図1を参照して、本発明の実施の形態に係る空気洗浄器10の構成を説明する。図1は、空気洗浄器10の概略構成図である。空気洗浄器10は、典型的には、半導体製造工場等に設置されるクリーンルームに供給される、空気を浄化する機器である。空気洗浄器10は、例えば、半導体製造工場の集積回路を形成する工程において空気中のケミカルガス(例えば、硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)等を含むガス)に起因する歩留まりの低下を回避すべく、クリーンルームに供給される空気中から製品の歩留まりを低下させるようなケミカルガスを除去するために設置される。この場合、歩留まりを低下させるようなケミカルガスが除去対象物質であり、クリーンルームに供給される前のケミカルガスを含む空気が被処理空気となる。
空気洗浄器10は、除去対象物質が含まれた被処理空気としての処理前空気PAを導入して浄化するチャンバー11を備えている。チャンバー11には、処理前空気PAを導入する導入口11aと、処理後の浄化された清浄空気SAを導出する導出口11bとが形成されている。チャンバー11内には、上流側気液接触部としての第1洗浄部12Aと下流側気液接触部としての第2洗浄部12Bとが空気の流れ方向の上流側から下流側に向かってこの順に配設されている。
第1洗浄部12Aは、第1の洗浄液と処理前空気PAとの接触面積を広げる第1気液接触エレメント13Aと、供給循環純水sw1を滴下する第1滴下ノズル14Aとを有している。供給循環純水sw1は、第1の洗浄液としての循環純水w1のうち処理前空気PAと接触する前の循環純水w1である。第1気液接触エレメント13Aは、板状に形成された部材であり、面(面に垂直に交わる直線)が水平方向かつ処理前空気PAの流れ方向に直交する方向を向くように、チャンバー11内に配設されている。第1洗浄部12Aは、典型的には複数の第1気液接触エレメント13Aを有しており、複数の第1気液接触エレメント13Aの面と面とが対向するように配設され、複数の第1気液接触エレメント13Aの間を処理前空気PAが通過するように構成されている。
第1滴下ノズル14Aは、図では簡易に表しているが、第1気液接触エレメント13Aの表面を循環純水w1で満遍なく濡らすために第1気液接触エレメント13Aの幅と少なくともほぼ同じ幅を有し、各第1気液接触エレメント13Aの上方にそれぞれ配設されている。複数の第1気液接触エレメント13Aの下方には、第1気液接触エレメント13Aの表面に沿って流下して処理前空気PAと接触した第1の処理済洗浄液としての処理済循環純水tw1を受ける第1パン15Aが設けられている。処理済循環純水tw1は、第1の洗浄液としての循環純水w1のうち処理前空気PAと接触した後の循環純水w1である。したがって、処理済循環純水tw1には、典型的には、除去対象物質が含有されている。第1気液接触エレメント13Aは、処理前空気PAが循環純水w1に接触せずに第1洗浄部12Aを通過してしまうことを抑制するために、上端がチャンバー11の天板に接し、下端が第1パン15A内の処理済循環純水tw1の水面下に没する高さを有するように構成されていてもよい。
第2洗浄部12Bは、第1洗浄部12Aと同様に構成されており、第1洗浄部12Aにおける第1気液接触エレメント13A、第1滴下ノズル14A、第1パン15Aが、それぞれ第2洗浄部12Bにおける第2気液接触エレメント13B、第2滴下ノズル14B、第2パン15Bに相当する。他に第2洗浄部12Bが第1洗浄部12Aと異なる点は、第2滴下ノズル14Bから滴下されるのが供給新鮮純水sw2であり、供給新鮮純水sw2と接触するのは処理前空気PAが循環純水w1と接触した後の1次処理空気QAであり、第2パン15Bが受けるのが第2の処理済洗浄液としての処理済新鮮純水tw2である点である。ここで供給新鮮純水sw2は、第2の洗浄液としての新鮮純水w2のうち除去対象物質を含む被処理空気(典型的には処理前空気PA及び1次処理空気QA)と接触する前の新鮮純水w2である。また、処理済新鮮純水tw2は、第2の洗浄液としての新鮮純水w2のうち1次処理空気QAと接触した後の新鮮純水w2である。
供給新鮮純水sw2は、空気洗浄器10外で生成され、第2洗浄部12Bに供給される。供給新鮮純水sw2は、典型的には水道水から不純物を除去した純度の高い水である。ここでいう不純物は、除去対象物質、塩類、残留塩素等(塩類、残留塩素等が除去対象物質に含まれる場合もある)の、洗浄後の空気である清浄空気SAに含まれるべきでない物質であり、清浄空気SAの用途によって異なる場合がある。また、清浄空気SAの用途によって、供給新鮮純水sw2中に残留する不純物の濃度の許容値が異なる場合もある。
空気洗浄器10は、混合タンク16を備えている。混合タンク16は、第1パン15Aに収集された処理済循環純水tw1及び第2パン15Bに収集された処理済新鮮純水tw2を受け入れるタンクである。混合タンク16は、FRP製や鋼板製等、用途に適した材質のものを用いることができる。
第1パン15Aには、収集された処理済循環純水tw1を流す第1回収管24が接続されている。第1回収管24は、下流側で、タンク誘導管25と排出管29とに分岐している。タンク誘導管25の下流側は、混合タンク16に導かれている。他方、排出管29の下流側は、空気洗浄器10外に導かれている。排出管29には、排出管29内を流れる処理済循環純水tw1の流れを遮断する排水遮断弁39が挿入配置されている。排水遮断弁39は、制御装置30と信号ケーブルで接続されており、制御装置30からの開閉信号を受信して弁の開閉が行われるように構成されている。排出管29は、第1回収管24との接続部から鉛直方向に延びるように配設されている。他方、タンク誘導管25は、第1回収管24との接続部から水平方向に延びるように配設されている。第1回収管24に対してタンク誘導管25及び排出管29がこのように配設されていることにより、第1回収管24内を流れてきた処理済循環純水tw1は、排水遮断弁39が開のときに排出管29を介して空気洗浄器10外に排出され、排水遮断弁39が閉のときにタンク誘導管25を介して混合タンク16内に導かれるようになっている。
第2パン15Bには、収集された処理済新鮮純水tw2を流す第2回収管26が接続されている。第2回収管26は、下流側が混合タンク16に導かれている。第2回収管26には、第2回収管26内を流れる処理済新鮮純水tw2中の除去対象物質の濃度を検出する検出器としての電気伝導率計36が挿入配置されている。一般に、不純物の含有量が少ない水の電気伝導率は小さく、不純物の含有量が多い水の電気伝導率は大きくなる。したがって、処理済新鮮純水tw2の電気伝導度を検出することにより、処理済新鮮純水tw2中の不純物の濃度を間接的に検出することができる。このように、検出器は、処理済新鮮純水tw2中の除去対象物質の濃度を間接的に検出するものであってもよい。電気伝導率計36は、制御装置30と信号ケーブルで接続されており、検出した電気伝導率を信号として制御装置30に送信することができるように構成されている。
混合タンク16には、第3の洗浄液としての希釈純水w3を導入する供給管としての希釈純水管23が配設されている。希釈純水w3は、典型的には供給新鮮純水sw2と同じ純水である。つまり、希釈純水w3と供給新鮮純水sw2とは、同じ純水生成装置(不図示)から供給を受けたもので、用途(導入先)によって呼称を変えて区別を容易にしたものである。希釈純水管23の下流側の先端は、混合タンク16内に位置しており、当該先端にはボールタップ33が取り付けられている。ボールタップ33が取り付けられていることにより、混合タンク16内の水位が下がると混合タンク16内の水位が所定の水位(ボールタップ33からの流入水の停止水位)になるまで希釈純水w3が混合タンク16内に流入するようになっている。混合タンク16内の混合洗浄液としての混合純水mw中の除去対象物質の希釈は、排水遮断弁39を開にして処理済循環純水tw1を排出管29を介して空気洗浄器10外に排出し、排出により水位が低下した混合タンク16内に希釈純水管23及びボールタップ33を介して希釈純水w3が導入されることにより行われる。排出管29、排水遮断弁39、希釈純水管23、ボールタップ33は、混合洗浄液希釈手段を構成する。なお、ボールタップ33の頻繁な開閉動作を回避するために、ボールタップの開閉に水位差が取れるタイプのものを用いるとよい。混合タンク16には、第1パン15Aから回収された処理済循環純水tw1と第2パン15Bから回収された処理済新鮮純水tw2とが混合された純水に、必要に応じて希釈純水w3が混合された、混合洗浄液としての混合純水mwが貯留されることとなる。
混合タンク16の下部には循環管21の一端が接続されている。循環管21の他端は第1滴下ノズル14Aに接続されている。循環管21には、混合タンク16内の混合純水mwを第1滴下ノズル14Aに向けて圧送する循環ポンプ31が挿入配置されている。上述のように、第1滴下ノズル14Aからは供給循環純水sw1が滴下されるところ、供給循環純水sw1と混合純水mwとは物質としては同じ純水を呼称を変えて区別したものである。つまり、混合純水mwは、供給循環純水sw1として第1滴下ノズル14Aから滴下されるように構成されている。
第2滴下ノズル14Bには、供給新鮮純水sw2を流す新鮮純水管22の一端が接続されている。新鮮純水管22の他端は、空気洗浄器10外の純水生成装置(不図示)に接続されている。新鮮純水管22には、新鮮純水管22内を流れる供給新鮮純水sw2の流量を変えることができる流量調節手段としての流量調整弁32が挿入配置されている。流量調整弁32は、制御装置30と信号ケーブルで接続されており、制御装置30から開閉信号を受信して弁の開度の調整(全開及び全閉を含む)が行われるように構成されている。
制御装置30は、空気洗浄器10の運転を制御する。制御装置30は、電気伝導率計36から検出値の信号を受信して、電気伝導率計36における検出結果から、処理済新鮮純水tw2中の除去対象物質の濃度が所定の濃度以上と判断した場合は排水遮断弁39に開信号を送信して処理済循環純水tw1を混合タンク16に流入させずに空気洗浄器10外に排出させ、逆に処理済新鮮純水tw2中の除去対象物質の濃度が所定の濃度以下と判断した場合は流量調整弁32に信号を送信して第2滴下ノズル14Bに流入させる供給新鮮純水sw2の流量を減少させるように構成されている。ここで「所定の濃度」は、第2洗浄部12Bで新鮮純水w2と接触して浄化された清浄空気SAの清浄度が許容範囲内に収束する際の処理済新鮮純水tw2の除去対象物質の濃度である。所定の濃度は、典型的には幅を有する。また、制御装置30は、循環ポンプ31の発停を制御することができるように構成されている。
引き続き図2を参照して、空気洗浄器10の作用を説明する。図2は、空気洗浄器10の動作を説明するフローチャートである。なお、以下の説明において言及する空気洗浄器10の構成の符号については適宜図1を参照することとする。空気洗浄器10は、稼働していないときでも混合タンク16内にボールタップ33の停止水位まで混合純水mwが入っている。空気洗浄器10が稼働していないときは、流量調整弁32及び排水遮断弁39が閉になっている。空気洗浄器10を稼働させるに際し、制御装置30は、循環ポンプ31を起動して混合純水mwを供給循環純水sw1として第1滴下ノズル14Aに導入し(S1)、流量調整弁32を開にして供給新鮮純水sw2を第2滴下ノズル14Bに導入する(S2)。この状態で処理前空気PAをチャンバー11内に導入する(S3)。なお、処理前空気PAのチャンバー11内への導入は、空気洗浄器10外の送風機(不図示)を起動することにより行われる。
第1滴下ノズル14Aに導入された供給循環純水sw1は、第1気液接触エレメント13Aに滴下され、第1気液接触エレメント13Aの面に沿って鉛直下方に流下する。第2滴下ノズル14Bに導入された供給新鮮純水sw2は、第2気液接触エレメント13Bに滴下され、第2気液接触エレメント13Bの面に沿って鉛直下方に流下する。他方、チャンバー11内に導入された処理前空気PAは、まず複数の第1気液接触エレメント13Aの間を通過し、このとき循環純水w1と接触して、処理前空気PA中に含まれる除去対象物質が循環純水w1に補足され、処理前空気PAよりも除去対象物質の含有量が少ない1次処理空気QAとなる。次に1次処理空気QAは、複数の第2気液接触エレメント13Bの間を通過し、このとき新鮮純水w2と接触して、1次処理空気QA中に含まれる除去対象物質が新鮮純水w2に補足され、1次処理空気QAよりも除去対象物質の含有量が少ない清浄空気SAとなる。処理前空気PAから除去対象物質を奪った循環純水w1は、処理済循環純水tw1として第1パン15Aに流入し、第1回収管24及びタンク誘導管25を介して混合タンク16に流入する。1次処理空気QAから除去対象物質を奪った新鮮純水w2は、処理済新鮮純水tw2として第2パン15Bに流入し、第2回収管26を介して混合タンク16に流入する。混合タンク16に流入した処理済循環純水tw1及び処理済新鮮純水tw2は、混合されて混合純水mwとなり、循環ポンプ31によって第1滴下ノズル14Aに導入される。このように、チャンバー11内に導入される空気の流れに対して上流側に位置する第1滴下ノズル14Aに、一旦除去対象物質の補足に用いた循環純水w1を導入するので、常に新鮮な純水で除去対象物質を補足する場合に比べて空気洗浄器10に新たに導入する新鮮純水w2の量を削減することができる。なお、混合タンク16内で混合純水mwの水位が上昇した場合は、ボールタップ33の停止水位よりも上方に接続されたオーバーフロー管(不図示)を介して余剰分の混合純水mwが空気洗浄器10外に排出される。空気洗浄器10は、上記のような定常運転を行う(S4)。
空気洗浄器10が定常運転を行っているときに、制御装置30は、電気伝導率計36の検出結果が所定の値であるかを判断することにより、処理済新鮮純水tw2中の除去対象物質の濃度が所定の濃度か否かを判断している(S5)。電気伝導率計36の検出結果が所定の値であれば定常運転を継続する(S4)。他方、検出結果が所定の値でなければ、電気伝導率計36の検出結果が所定の値を超えているかを判断することにより、処理済新鮮純水tw2中の除去対象物質の濃度が所定の濃度を超えているか否かを判断する(S6)。電気伝導率計36の検出結果が所定の値を超えている場合は、流量調整弁32が全開になっているか否かを判断する(S7)。全開になっていない場合は、流量調整弁32を全開にし(S8)、その後電気伝導率計36の検出結果が所定の値であるかを判断する工程(S5)に戻る。
流量調整弁32が全開になっているか否かを判断する工程(S7)において全開になっている場合は、排水遮断弁39を所定の時間だけ開にする(S9)。排水遮断弁39を開にすると、第1回収管24を流れる処理済循環純水tw1は、タンク誘導管25に流入せずに排出管29を介して空気洗浄器10外に排出される。処理済循環純水tw1が空気洗浄器10外に排出されると混合タンク16内の水位が低下し、水位の低下によりボールタップ33が開となって希釈純水w3が混合タンク16内に供給される。希釈純水w3が混合タンク16内に供給されると、混合純水mw(供給循環純水sw1)中の除去対象物質の濃度が低下するため第1洗浄部12Aにおける除去対象物質の補足がより多くなされるようになり、1次処理空気QAの清浄度が向上して第2洗浄部12Bにおける除去対象物質の補足負荷が小さくなるため処理済新鮮純水tw2中の除去対象物質の濃度が低くなる。なお、空気洗浄器10外に排出する処理済循環純水tw1の量は、排水遮断弁39を開にしている時間により調節する。制御装置30には、電気伝導率計36の検出結果と排水遮断弁39を開にしている時間との関係(典型的には電気伝導率が大きいほど排水遮断弁39を開にしている時間を長くする)がテーブルとしてあらかじめ記憶されていることが好ましい。排水遮断弁39を所定の時間だけ開にして(S9)再び閉としたら、電気伝導率計36の検出結果が所定の値であるかを判断する工程(S5)に戻る。
電気伝導率計36の検出結果が所定の値を超えているかを判断する工程(S6)において所定の値を超えていなければ、電気伝導率計36の検出結果が所定の値未満かを判断することにより、処理済新鮮純水tw2中の除去対象物質の濃度が所定の濃度未満か否かを判断する(S10)。所定の値未満でない場合は、電気伝導率計36の検出結果が所定の値となっている可能性が高いため、再び電気伝導率計36の検出結果が所定の値であるかを判断する工程(S5)に戻って確認する。他方、所定の値未満の場合は、流量調整弁32の開度を調節して第2滴下ノズル14Bに導入する供給新鮮純水sw2の流量を減少させる(S11)。制御装置30には、電気伝導率計36の検出結果と流量調整弁32の開度との関係(典型的には電気伝導率が小さいほど流量調整弁32の開度を小さくする)がテーブルとしてあらかじめ記憶されていることが好ましい。流量調整弁32の開度を調節したら、電気伝導率計36の検出結果が所定の値であるかを判断する工程(S5)に戻る。以降は、上述したフローにしたがって運転される。
なお、空気洗浄器10において、排出管29からの処理済循環純水tw1の排出が定期的に行われる程度に第2滴下ノズル14Bへ導入する供給新鮮純水sw2の流量を少なめに設定して流量調整弁32が全開の状態を維持するように流量設定することにより、図2に示すフローチャートにおいて、工程S10及び工程S11を省略するように構成してもよい。この場合、電気伝導率計36の検出結果が所定の値を超えているかを判断する工程(S6)において所定の値を超えていなければ、電気伝導率計36の検出結果が所定の値となっている可能性が高いため、再び電気伝導率計36の検出結果が所定の値であるかを判断する工程(S5)に戻って確認することとなる。
以上で説明したように、空気洗浄器10は、チャンバー11内の空気の流れの下流側で除去対象物質を補足した処理済新鮮純水tw2中の除去対象物質の濃度を所定の濃度にするように制御するので、処理した後の清浄空気SAの清浄度を所定の範囲に収束することができ、清浄空気SAの清浄度が過剰に高くなることを抑制することができる。これにより、気液接触部に供給される洗浄液中の除去対象物質の濃度を所定の濃度にする従来のものよりも、空気洗浄器10に導入する新鮮純水w2の量を削減することができる。
また、空気洗浄器10は、混合タンク16内の混合純水mwを希釈する際に、処理済循環純水tw1を処理済新鮮純水tw2と混合させずに空気洗浄器10外に排出して、清浄空気SAが持ち去られる分を含む空気洗浄器10外に排出された分に相当する除去対象物質が含まれていない希釈純水w3を混合タンク16に流入させるので、希釈純水を混合タンクに流入させて余剰分を混合タンクから排出する従来のものよりも、希釈効率(混合純水wm中の除去対象物質の濃度を所定の濃度まで希釈するのに必要な希釈純水w3の割合であって必要な希釈純水w3の量が少ないほど希釈効率が高い)を高めることができる。
以上の説明では、検出器が電気伝導率計36であるとしたが、これ以外に、pH値検出器等の、処理済新鮮純水tw2中の除去対象物質の濃度を間接的に検出することができる計側器でもよく、処理済新鮮純水tw2中の除去対象物質の濃度を直接的に検出する計測器であってもよい。
以上の説明では、混合タンク16内の混合純水mwの水位を調節するためにボールタップ33を用いているが、混合純水mwに電気を流すことができる程度の電気伝導率があれば混合タンク16内の水位を検出する電極棒と、電極棒が低液位を検出したときに水位を維持すべき水位まで弁を開にする電磁弁とをボールタップ33に代えて設けてもよい。しかしながらボールタップ33とすると、混合タンク16内の混合純水mwの電気伝導率が低下しても維持すべき水位にすることができるため好ましい。
本発明の実施の形態に係る空気洗浄器の概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る空気洗浄器の動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
10 空気洗浄器
12A 第1洗浄部
12B 第2洗浄部
21 循環管
23 希釈純水管
29 排出管
32 流量調整弁
33 ボールタップ
36 電気伝導率計
39 排水遮断弁
PA 処理前空気
QA 1次処理空気
mw 混合純水
sw1 供給循環純水
sw2 供給新鮮純水
tw1 処理済循環純水
tw2 処理済新鮮純水
w1 循環純水
w2 新鮮純水
w3 希釈純水

Claims (2)

  1. 除去対象物質を含有する被処理空気に第1の洗浄液を接触させる上流側気液接触部と;
    前記上流側気液接触部を通過した前記被処理空気に、前記被処理空気に接触していない第2の洗浄液を接触させる下流側気液接触部と;
    前記下流側気液接触部で前記被処理空気から前記除去対象物質を奪った前記第2の洗浄液である第2の処理済洗浄液中の前記除去対象物質の濃度を検出する検出器と;
    前記上流側気液接触部で前記被処理空気から前記除去対象物質を奪った前記第1の洗浄液である第1の処理済洗浄液と、前記第2の処理済洗浄液とを含んだ混合洗浄液を、前記第1の洗浄液として前記上流側気液接触部に供給する循環管と;
    前記検出器の検出結果が所定の範囲に収束するように前記混合洗浄液中の前記除去対象物質の濃度を希釈する混合洗浄液希釈手段とを備える;
    空気洗浄器。
  2. 前記混合洗浄液希釈手段が、
    前記第1の処理済洗浄液を前記第2の処理済洗浄液に混合させずに系外に排出する排出管と、
    前記排出管に配設され、前記検出器の検出結果に応じて系外に排出する前記第1の処理済洗浄液の量を調節するバルブと、
    前記被処理空気に接触していない第3の洗浄液を前記混合洗浄液に供給する供給管とを含んで構成された;
    請求項1に記載の空気洗浄器。
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