JP2001276881A - 嫌気性処理装置 - Google Patents

嫌気性処理装置

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JP2001276881A
JP2001276881A JP2000089207A JP2000089207A JP2001276881A JP 2001276881 A JP2001276881 A JP 2001276881A JP 2000089207 A JP2000089207 A JP 2000089207A JP 2000089207 A JP2000089207 A JP 2000089207A JP 2001276881 A JP2001276881 A JP 2001276881A
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flowing
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Haruo Kurisu
治夫 栗栖
Hideki Inaba
英樹 稲葉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被処理液の処理を安定化できる嫌気性処理装
置を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明は、処理槽9の流入口10より流
入される排水を嫌気性条件下に汚泥12と接触させてガ
スを発生させる嫌気性処理装置3において、流入口10
より上方に配置されるガス捕集口17aを有し、ガス捕
集口17aで捕集されたガスにより上昇させられる処理
槽9内の被処理液を流通させる上昇管17、上昇管17
内の被処理液及びガスを分離する気液分離器19、気液
分離器19で分離される被処理液をガス捕集口17aよ
り下方位置に返送する返送手段20、上昇管17にガス
を送出するガス送出手段23を備える。この場合、流入
口10付近の被処理液中の有機酸が希釈され且つその希
釈効果が安定化される。このため排水の水質にかかわら
ず処理槽9での排水の処理性能を安定化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機性排水を嫌気
性条件下に処理する嫌気性処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】有機性排水を嫌気性条件下に処理する嫌
気性処理装置として、沈降性の良好な汚泥に有機性排水
を接触させることによりメタン等のガスを発生させる装
置がよく知られている。こうした嫌気性処理装置とし
て、従来、例えば特公平1−44120号公報に開示さ
れる嫌気性処理装置がある。
【0003】図2は、上記公報に記載の嫌気性処理装置
を概略的に示す断面図である。同図に示す嫌気性処理装
置110においては、処理槽100の底部に流入口10
1より有機性排水が導入され、有機性排水が汚泥102
と接触することによってメタン等のガスが発生する。発
生したガスは浮上し、ガス捕集口103aより上昇パイ
プ103を上昇する。このとき、ガスのガスリフト効果
により被処理液が上昇させられて気液分離器104まで
運び込まれ、気液分離器104にてガスと被処理液とが
分離される。分離されたガスはガス貯槽等に送られる
が、被処理液は気液分離器104より下降パイプ105
に流し込まれ、処理槽100の底部に戻される。こうし
て汚泥102と被処理液との十分な攪拌混合が図られて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、処理槽10
0においては通常、流入口101より上方に向かうほど
有機酸の濃度が低くなり、被処理液のpHが高くなる。
このため、嫌気性処理装置110は、ガス捕集口103
a付近の被処理液を上方に運び、処理槽100の底部に
戻すことで、汚泥102と被処理液とを十分攪拌混合す
るだけでなく、pHの高い被処理液によって処理槽10
0の底部におけるpHの低い被処理液を希釈化すること
ともなっている。
【0005】しかしながら、前述した嫌気性処理装置1
10は以下に示す課題を有する。
【0006】すなわち処理槽100内で生成されるガス
の発生量は、処理槽100に流入される有機性排水の水
質に応じて常に変動する。そして、ガスの発生量が多い
場合には、ガスリフト効果により上昇させられる被処理
液の量が多く、そのため下降して底部に返送される被処
理液の量も多くなり、処理槽100の底部における被処
理液のpHの低減効果は十分である。ところが、ガスの
発生量が少ない場合には、上昇させられる被処理液の量
が少なく、そのため下降して底部に返送される被処理液
の量も少なくなるため、処理槽100の底部における被
処理液のpHの低減効果が十分でなくなる。そして、p
Hの低減効果が十分である場合、被処理液の処理がメタ
ン菌によって効率よく行われるが、pHの低減効果が十
分でない場合には、被処理液の処理がメタン菌によって
効率よく行われなくなる。よって、従来の嫌気性処理装
置110には、流入される有機性排水の水質に応じて、
被処理液の処理性能が不安定になるという課題がある。
【0007】そこで、本発明は、流入される被処理液の
水質にかかわらず、被処理液の処理を安定化できる嫌気
性処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、処理槽の流入口より流入される被処理液
を嫌気性条件下に汚泥と接触させることによりガスを発
生させる嫌気性処理装置において、排水流入口より上方
で且つ処理槽内の液面下に、ガスを捕集するガス捕集口
を有し、ガス捕集口で捕集されるガスにより上昇させら
れる被処理液を流通させる少なくとも1本の上昇管と、
上昇管を流通する被処理液及びガスを分離する気液分離
器と、気液分離器で分離される被処理液をガス捕集口よ
り下方の位置に返送する返送手段と、上昇管にガスを送
出するガス送出手段とを備えることを特徴とする。
【0009】この装置によれば、処理槽内に流入口より
被処理液が流入されて汚泥と接触させられると、メタン
や炭酸ガス等のガスが発生する。ガスは浮上してガス捕
集口を経て上昇管を浮上するが、このとき、ガスリフト
効果によりガス捕集口付近の被処理液が上昇管を上昇さ
せられ、気液分離器で被処理液とガスに分離される。分
離された被処理液は返送手段によってガス捕集口より下
方の位置に返送される。ここで、処理槽内では、流入口
より上方に向かうにつれて被処理液のpHが高くなる。
従って、ガス捕集口付近の被処理液がそれより下方位置
に返送されることで、その下方位置における被処理液中
の有機酸濃度が希釈化される。こうした有機酸濃度の希
釈効果はガスの発生量に依存し、ガスの発生量に応じて
ガス捕集口より下方位置への被処理液の返送量が変動す
る。このため、ガスの発生量が多い場合には有機酸濃度
の希釈効果が十分となるが、ガスの発生量が少ない場合
には有機酸濃度の希釈効果が不十分となり、有機酸濃度
の希釈効果が変動する。そこで、ガスの発生量が多い場
合には、ガス送出手段により上昇管に送出するガス量を
減らすかあるいは上昇管にガスを送出しないことでガス
捕集口より下方位置への被処理液の返送量を少なくし、
ガスの発生量が少ない場合には、ガス送出手段により上
昇管にガスを送出することでガス捕集口より下方位置へ
の被処理液の返送量を多くする。こうしてガスの発生量
が多い場合と少ない場合とでガス捕集口より下方位置へ
の被処理液の返送量を同等にする。これにより処理槽内
の被処理液中の有機酸濃度の希釈効果を一定に維持する
ことが可能となる。
【0010】上記装置において、返送手段が、処理槽の
外部で流入口に接続され、処理槽に被処理液を流入する
流入ラインと、気液分離器と流入ラインとを接続し、気
液分離器で分離される被処理液を流入ラインに流入する
返送ラインとを備えることが好ましい。
【0011】処理槽内へ流入される被処理液を中性付近
にするため流入ラインには被処理液の水質に応じてアル
カリが投入されるが、この発明によれば、気液分離器で
分離された被処理液が返送ラインを経て流入ラインに導
入される。ここで、気液分離器で分離された被処理液の
pHは通常、流入ラインを流れる被処理液のpHより高
くなっている。従って、流入ラインを流れる被処理液中
の有機酸濃度は、返送ラインから流入する被処理液によ
って希釈化されることになる。よって、流入ラインに投
入すべきアルカリ量を低減することが可能となる。ま
た、返送ラインが処理槽の外部で流入ラインに接続され
ているため、処理槽へ流入される直前の被処理液のpH
をモニタすることが可能となる。従って、処理槽へ流入
される被処理液のpHを処理槽内の処理に適した値に維
持することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面と共に本発明の嫌
気性処理装置の好適な実施形態について説明する。
【0013】図1は、本発明の嫌気性処理装置の好適な
実施形態を示す概略断面図であり、嫌気性処理装置を排
水処理装置に適用した形態を示すものである。図1に示
すように、排水処理装置1は、酸生成槽2と嫌気性処理
装置3とを備えており、嫌気性処理装置3は、被処理液
を収容する処理槽9を備えている。嫌気性処理装置3
は、酸生成槽2と処理槽9とを接続する流入ライン4を
備えており、流入ライン4にはポンプ5が設置されてい
る。酸生成槽2には原水供給ライン6が接続され、原水
供給ライン6を経て酸生成槽2に原水となる有機性排水
が供給されるようになっている。流入ライン4には、ア
ルカリ投入ライン7を介してアルカリ貯槽8が接続さ
れ、アルカリ貯槽8よりアルカリ(例えば水酸化ナトリ
ウム)が投入されるようになっている。
【0014】処理槽9の底部には排水流入口10が形成
され、排水流入口10には処理槽9の外部から流入ライ
ン4が接続されている。処理槽9の内部では、排水流入
口10から散水管11が水平に延びている。処理槽9の
底部には沈降性の良好なグラニュール汚泥12が溜まっ
ており、グラニュール汚泥12中にはメタン菌が存在し
ている。また、処理槽9の上部には、グラニュール汚泥
12とガスを分離した処理液を得るための三相分離器1
3が設けられている。三相分離器13には、処理液排出
ライン14が接続されると共に、ガス排出ライン15a
を介してガス貯槽16が接続されている。なお、酸生成
槽2内の二酸化炭素のパージにより酸生成槽2内の処理
性能を向上させる観点から、ガス貯槽16と酸生成槽2
はパージガスライン28によって接続され、パージガス
ライン28にはバルブ29が取り付けられている。
【0015】また処理槽9には、その深さ方向に延びる
上昇管17が挿入されている。上昇管17はその下端に
下方に向けられたガス捕集口17aを有している。上昇
管17は、ガス捕集口17aを経て浮上するガスとガス
捕集口17a付近の被処理液を流通させるものである。
図1において、ガス捕集口17aは、処理槽9内の液面
下であって排水流入口10の上方に配置されているが、
排水流入口10からより遠い位置(例えば液面近傍)に
あることが好ましい。その理由は、処理槽9内では上方
へ向かうにつれてpHが高くなっており、排水流入口1
0から遠ざかるにつれてpHの差が大きくなり、処理槽
9の底部の被処理液を希釈することが可能となるからで
ある。なお、上昇管17の本数は、処理槽9の底部にお
ける被処理液の希釈の観点からは、1本に限らず複数本
あることが好ましい。
【0016】上昇管17の上端には気液分離室18を有
する気液分離器19が接続されている。気液分離器19
は、上昇管17を流通するガスと被処理液を分離するも
のである。図1において気液分離器19は処理槽9の外
部に設けられている。またガス排出ライン15aからは
ガス排出ライン15bが分岐しており、ガス排出ライン
15bは気液分離器19の上部に接続されている。従っ
て、気液分離器19で分離されたガスは、ガス排出ライ
ン15b,15aを経てガス貯槽16へと送出されるよ
うになっている。
【0017】気液分離器19からは返送ライン20が延
びており、返送ライン20は流入ライン4に接続されて
いる。ここで、返送ライン20が接続される流入ライン
4の部分はタンク21となっていることが好ましい。こ
れは、返送ライン20を流れる被処理液がタンク21内
に流入すると滞留し、有機性排水と均一に混合されるか
らである。また被処理液と有機性排水とをより均一に攪
拌混合するため、タンク21内には、複数の邪魔板をジ
グザグ状に配列して構成されるスタティックミキサ22
が固定されることが好ましい。なお、タンク21には、
処理槽9へ流入される前の有機性排水のpHを確実にモ
ニタすべく、pH測定計30が設置される。
【0018】また嫌気性処理装置3は、ガスを送り出す
ガス送出装置(例えばブロワ)23を備えており、ガス
送出装置23はガス送出ライン24を介して上昇管17
に接続されている。従って、ガス送出装置23によりガ
ス送出ライン24を経て上昇管17にガスを送出するこ
とが可能となっている。ここで、ガス送出装置23によ
り送出するガスとしては発生ガスの他、被処理液のpH
を低減させないガスが用いられ、こうしたガスとして
は、例えば窒素、メタン等が挙げられる。なお、三相分
離器13で分離されたガスを有効利用する観点からは、
図1に示すようにガス送出装置23はガス貯槽16に接
続されることが好ましい。ただし、この場合、ガス貯槽
16に二酸化炭素が含まれると上昇管17を流通する被
処理液のpHが低下してしまう。そのため、ガス排出ラ
イン15a上で且つガス貯槽16の直前に二酸化炭素を
除去する二酸化炭素除去装置25を設置することが好ま
しい。
【0019】ガス排出ライン15bには流量計26が取
り付けられ、この流量計26及びガス送出装置23は制
御装置27に接続されている。制御装置27は、ガス排
出ライン15bを流れるガスの流量に応じてガス送出装
置23の出力を制御し、上昇管17へのガスの送出量を
適宜制御するものである。また制御装置27は、pH測
定計30で測定されたpHに基づき、アルカリ貯槽8か
ら投入されるアルカリ量を制御するようにしてもよい。
【0020】次に、前述した構成を有する排水処理装置
1の運転方法について説明する。
【0021】まず原水供給ライン6より酸生成槽2に原
水となる有機性排水を供給する。すると、酸生成槽2内
の有機性排水中には酸生成菌が存在しているため、有機
酸が生成される。そこで、ポンプ5を作動し、酸生成槽
2から有機酸を含む有機性排水を引き抜き、流入ライン
4を経て処理槽9へ流入する。このとき、流入ライン4
のpH測定計30でpH値を測定し、pH値によって
は、制御装置27によりアルカリ貯槽8を制御し、タン
ク21にアルカリを投入する。ここでタンク21内には
スタティックミキサ22が設けられるので、アルカリと
有機酸とがより均一に攪拌混合される。
【0022】さて、排水流入口10を経て散水管11よ
り処理槽9に流入される有機性排水は被処理液としてグ
ラニュール汚泥12と接触する。グラニュール汚泥12
中にはメタン菌が存在しているので、メタン菌によって
被処理液中の有機酸が分解され、メタンや二酸化炭素等
のガスが発生する。
【0023】こうして発生したガスはグラニュール汚泥
12を浮上させながら三相分離器13に導かれる。そし
て、三相分離器13にてグラニュール汚泥12と、ガス
と、処理液の三相に分離され、グラニュール汚泥12は
下方に沈降させられ、ガスはガス排出ライン15aより
ガス貯槽16に送られ、処理液は処理液排出ライン14
より下流側へ送られる。
【0024】一方、処理槽9の底部で発生したガスは、
ガス捕集口17aで捕集されて上昇管17を浮上する。
このとき、ガスリフト効果によりガス捕集口17a付近
の被処理液が上昇させられ、気液分離器19の気液分離
室18に導かれる。そして、気液分離室18においてガ
スと被処理液とが分離され、ガスはガス排出ライン15
b,15aを経てガス貯槽16に送られる。また気液分
離室18内の被処理液は返送ライン20を経て有機性排
水として流入ライン4に導入され、有機性排水は処理槽
9の排水流入口10より流入される。
【0025】ここで、気液分離室18内の被処理液は、
ガス捕集口17a付近の被処理液であり、処理槽9の排
水流入口10付近の被処理液よりpHが高くなってい
る。従って、流入ライン4を流れる有機性排水中の有機
酸濃度は、返送ライン20から流入する被処理液によっ
て希釈化される。また、処理槽9内に流入される被処理
液中には、有機酸(例えば酢酸)とアルカリ(水酸化ナ
トリウム)との反応により中和塩(例えばカルボン酸ナ
トリウム)が生成されてナトリウム等が含まれる結果ア
ルカリ度が高くなっており、従って、気液分離器19内
の被処理液もアルカリ度が高くなっている。よって、ア
ルカリ貯槽8から流入ライン4に投入するアルカリ量を
低減することが可能となる。ここで、アルカリ投入量を
より低減する観点からは、制御装置27によりポンプ5
を制御し、返送ライン20における被処理液の流量が流
入ライン4を流れる有機性排水の流量よりも大きくなる
ようにすることが好ましい。
【0026】上述した有機酸濃度の希釈効果はガスの発
生量に依存する。ガスの発生量は、処理槽9に流入され
る有機性排水の水質に依存し、有機性排水の水質は常に
変動する。従って、ガスの発生量も常に変動することと
なる。このため、ガスの発生量が多い場合には有機酸濃
度の希釈効果が十分となるが、ガスの発生量が少ない場
合には被処理液の有機酸濃度の希釈効果が不十分とな
り、有機酸濃度の希釈効果が変動する。
【0027】そこで、処理槽9内のガスの発生量が多い
場合には、ガス送出装置23を停止しておく。一方、処
理槽9内のガスの発生量が少ない場合には、ガス送出装
置23を作動し、ガス送出ライン24を経て上昇管17
にガスを送出することでガス捕集口17aより下方位置
への被処理液の返送量を多くする。こうしてガスの発生
量が多い場合と少ない場合とでガス捕集口17aより下
方位置への被処理液の返送量を同等にする。これによ
り、処理槽9内の被処理液中の有機酸濃度の希釈効果を
一定に維持することが可能となり、被処理液の処理を安
定化することができる。
【0028】なお、このとき、運転の効率化の観点か
ら、流量計26によりガスの発生量をモニタし、このガ
スの発生量に応じて制御装置27によりガス送出装置2
3の出力を制御する。また上昇管17に送出するガスと
しては、有効利用の観点から、ガス貯槽16内のガスを
使用することが好ましい。
【0029】また返送ライン20が気液分離器19から
処理槽9の外部に延びており、タンク21にはpH測定
計30が設置されている。このため、処理槽9へ流入さ
れる直前の有機性排水のpHをモニタすることが可能と
なり、処理槽9へ流入される有機性排水のpHをメタン
菌に適した値に的確に維持することも可能となり、処理
槽9における被処理液の処理効率が向上する。
【0030】なお、本発明は、前述した実施形態に限定
されるものでない。例えば、前述の実施形態では、嫌気
性処理装置3において、返送ライン20が処理槽9の外
部で流入ライン4に接続されているが、返送ライン20
は処理槽9の内部で底部まで延びていてもよい。この場
合でも、排水流入口10付近における有機酸濃度の希釈
効果は確保されることになる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明の嫌気性処理
装置によれば、排水流入口付近の被処理液中の有機酸を
希釈し且つその希釈効果を安定化することができる。こ
のため流入される被処理液の水質にかかわらず、処理槽
9での被処理液の処理性能を安定化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の嫌気性処理装置の一実施形態を示す概
略断面図である。
【図2】従来の嫌気性処理装置の一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
3…嫌気性処理装置、4…流入ライン(返送手段)、9
…処理槽、10…排水流入口、12…グラニュール汚泥
(汚泥)、17a…ガス捕集口、17…上昇管、19…
気液分離器、20…返送ライン(返送手段)、23…ガ
ス送出装置(ガス送出手段)、24…ガス送出ライン
(ガス送出手段)、27…制御装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理槽の流入口より流入される被処理液
    を嫌気性条件下に汚泥と接触させることによりガスを発
    生させる嫌気性処理装置において、 前記排水流入口より上方で且つ前記処理槽内の液面下
    に、ガスを捕集するガス捕集口を有し、前記ガス捕集口
    で捕集されるガスにより上昇させられる被処理液を流通
    させる少なくとも1本の上昇管と、 前記上昇管を流通する被処理液及びガスを分離する気液
    分離器と、 前記気液分離器で分離される被処理液を前記ガス捕集口
    より下方の位置に返送する返送手段と、 前記上昇管にガスを送出するガス送出手段と、を備える
    ことを特徴とする嫌気性処理装置。
  2. 【請求項2】 前記返送手段が、 前記処理槽の外部で前記流入口に接続され、前記処理槽
    に被処理液を流入する流入ラインと、 前記気液分離器と前記流入ラインとを接続し、前記気液
    分離器で分離される被処理液を前記流入ラインに流入す
    る返送ラインと、を備えることを特徴とする請求項1に
    記載の嫌気性処理装置。
  3. 【請求項3】 前記気液分離器で分離されるガスの量に
    応じて前記ガス送出手段によるガスの送出量を制御する
    制御装置を更に備えることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の嫌気性処理装置。
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