JP4596674B2 - 梱包機およびその異物除去方法 - Google Patents

梱包機およびその異物除去方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、被梱包物を受けるテーブルをボディユニットに有し、バンドウェーをその内部に規定するアーチユニットを、そのテーブル表面に跨設してなる梱包機、およびこの梱包機でのバンドウェーからの異物除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
被梱包物の回りへのバンドの掛け渡し、およびそのバンド端末の結着により被梱包物の梱包を行う梱包機は、一般に、被梱包物を受けるテーブルを有したボディユニットと、バンド束を保持するリールユニットと、ボディユニットのテーブル表面にアーチ状に跨設され、その内部に、バンドの走路となるバンドウェーの規定されたアーチユニットとを具備し、バンドの送り出し、引き戻し、引き締め、および結着等を行うシーリングユニットが、ボディユニットに内蔵されている。そして、梱包機は、引き戻し時の牽引によりバンドウェーから放出されたバンドを被梱包物の回りに掛け渡し、このバンド端末を結着することによって被梱包物を梱包するように構成されている。
【0003】
ここで、ボディユニットの上面に水平なテーブルを備えた一般的な形態の、いわゆる標準型梱包機では、この水平テーブルの表面、つまりはボディユニットの上方位置にアーチユニットが跨設されていることから、テーブル上の梱包位置に被梱包物を整列、配置すると、ボディユニットが被梱包物の直下に位置することになる。これに対し、ボディユニットの側面、たとえば垂直側面にテーブルを配置した、いわゆる横型梱包機においては、この垂直テーブルの表面、つまりはボディユニットの側方にアーチユニットが跨設されることから、被梱包物の梱包位置は、この垂直テーブルの表面に沿った位置、つまりはボディユニットの横位置となる。つまり、標準型梱包機ではボディユニットが被梱包物の直下に位置するのに対し、横型梱包機では、ボディユニットが被梱包物の直下には位置しない。
【0004】
ところで、たとえば、野菜、芝、干し草等のような、その梱包の際に土、草くず等の分離物、付着物を落下させやすい被梱包物の梱包において、被梱包物の直下にボディユニットの位置する標準型梱包機を使用すると、ボディユニット、特にシーリングユニット内に土、草くず等の異物が落下して侵入、堆積するため、これに起因する機能低下を招く虞れがある。
【0005】
しかしながら、上記のように、横型梱包機では、ボディユニットの垂直面に被梱包物を受けるテーブルを設けており、ボディユニットは被梱包物の直下に位置しない。そのため、横型梱包機を野菜、芝、干し草等の梱包に使用すれば、野菜、芝、干し草等から土、草くず等の異物が落下してもボディユニット内への異物の侵入、堆積が防止され、梱包機としての機能低下が防止できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、アーチユニットをボディユニット側面の垂直テーブルに跨設した形態の横型梱包機においても、被梱包物とアーチユニットとの整列位置でバンドが被梱包物に掛け渡されること、および野菜、芝、干し草等の被梱包物から土、草くず等の異物が落下しやすいことに変わりはなく、被梱包物から落下した異物は、アーチユニット、特にアーチユニットの下部に位置するバンドウェー下部の上面に侵入、堆積する虞れがある。
【0007】
バンドウェー下部の上面はバンド装填時のガイド面となるため、バンドウェー下部の上面での異物の堆積は、バンドウェーに沿ったバンドの装填の妨げとなり、梱包機としての機能が低下する。
【0008】
通常、バンドウェー下部の上方に、たとえば、復元性のある可撓性カバー等を防塵カバー、あるいは異物よけカバーとして設けることにより、被梱包物から落下する異物の、バンドウェー下部への侵入を防止している。しかし、可撓性カバーを配置しても、可撓性カバーの回りに隙間が生じることは避けられず、その隙間からの異物の侵入、およびこの侵入した異物の堆積を十分に防止できない。そのため、一般的には、定期的なメンテナンスによって異物をバンドウェー下部の上面から除去している。
【0009】
しかしながら、バンドウェー内に侵入、堆積した異物の除去を目的としたメンテナンスのためには、梱包機の梱包作業を中断する必要がある。しかも、このメンテナンスの必要頻度は高く、梱包作業の効率を大きく低下させている。
【0010】
特に、自動梱包ライン上に組み込まれた梱包機に対する、異物除去のメンテナンスは、自動梱包ラインから梱包機を取り外さないと行えない。そのために、メンテナンスは、自動梱包ラインからの梱包機の取り外し、異物の除去、自動梱包ラインへの梱包機の取り付けを必要とし、メンテナンスの間、自動梱包ラインは停止され、自動梱包ラインの作業効率を低下させている。更に、自動梱包ラインからの梱包機の取り外し、および自動梱包ラインへの梱包機の取り付けは煩雑な作業を必要とし、その簡略化が望まれている。
【0011】
ここで、横型梱包機ではないものの、圧縮空気の吹き付けのもとでバンドウェーからの異物を除去する構成が、実開平05ー092104号公報に開示されている。しかし、この公知の構成では、圧縮空気によって吹き飛ぶ程度の、草くず等の比較的軽量な異物には有効であるものの、比較的重量のある土、小石等の異物を確実に除去することは難しい。
【0012】
この発明は、バンドウェーへの異物の堆積を防止して異物を除去する梱包機およびその異物除去方法の提供を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、この発明の梱包機によれば、アーチユニットの下部に位置するバンドウェー下部をバンドウェーの他の部分から分離可能に形成し、この分離可能なバンドウェー下部を駆動手段によって可動に支持するとともに、この駆動手段の駆動によって、バンドウェー下部を、ほぼ水平の初期位置と下方に傾斜した傾斜位置との間で移動可能としている。
【0014】
なお、分離可能なバンドウェー下部は、アーチユニットの長手方向(バンドの走行方向)でなく、長手方向と直交する方向で下方に傾斜されることが好ましい。
【0015】
また、この発明の梱包機の異物除去方法によれば、下方に傾斜可能に支持された、分離可能なバンドウェー下部を、一連の梱包動作の開始に伴うバンドウェーからのバンドの放出後に、ほぼ水平の初期位置からその下方に傾斜した傾斜位置に移動させる工程と、傾斜位置から初期位置に復帰させる工程とを具備している。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0017】
図1、図2に示すように、この発明に係る梱包機10においては、アーチユニット12の内部に、梱包用のバンド13の走路となるバンドウェー14が配設されている。
【0018】
なお、ここでは、被梱包物17の受けとなるテーブル18をボディユニット20の垂直面に配した、いわゆる横型梱包機を、梱包機10として具体化して、以下、説明する。
【0019】
図2に示すように、横型梱包機(梱包機)10は、被梱包物17の受けとなるテーブル18をその垂直面に有したボディユニット20と、ボディユニットのテーブル表面(図中左側面)にアーチ状に跨設された略コ字形状のアーチユニット12と、バンド束を保持するリールユニット24とを具備して、概略、構成されている。そして、このうちのボディユニット20には、たとえば、モータの駆動のもとでバンド13の送り出し、引き戻し、および引き締めを行うバンド供給装置、あるいはバンドの保持、切断、および結着を行うシーリング装置等を備えたシーリングユニット23が収容されており、ボディユニットに収容された自動制御回路25内のプログラムに基づいてバンド供給装置、およびシーリング装置の動作を制御することにより、被梱包物17に対する梱包作業は自動的に行われる。
【0020】
たとえば、リールユニット24のバンド束から引き出したバンド13の先端をボディユニット20内に適当長挿入し、この挿入を検出することによる、自動制御回路25のプログラムに従ったシーリングユニット23の作動のもとで、バンドは、アーチユニット12内のバンドウェー14の全長に渡って送り込まれ、装填される。そして、アーチユニット12の前後に分離配置されたベルトコンベヤ、あるいはローラコンベヤ等のコンベヤユニットによる搬送により、被梱包物17がテーブル18に沿って配置された後、バンド13の引き戻しに伴う、バンドウェー14からのバンドの引き離し(放出)によってバンドが被梱包物の回りに掛け渡され、バンドの引き締め後でのバンドの切断、および溶着による、いわゆる結着のもとで被梱包物を梱包するように、横型梱包機10は、概略構成されている。
【0021】
このような、横型梱包機10における一連の梱包動作は公知事項であり、この一連の梱包動作自体はこの発明の趣旨でないため、上記以外の動作、あるいはそれに関連する構造等の詳細な説明は、ここでは省略する。
【0022】
ところで、この横型梱包機10に用いられるアーチユニット12の基本構成としては、たとえば、特許第2905346号公報に開示のものが例示できる。以下、この公知の構成をもとにした、この発明の実施の形態におけるアーチユニット12の概略を、図1、および図3を参照しながら説明する。
【0023】
アーチユニット12の内部において構成されるバンドウェー14は、アーチユニットの骨格をなすアーチフレーム26に沿って配設されている。そして、たとえば、弾性変形、および復元の可能なばね付きボルト28によって支持された横断面略L形状のフラップ30が、バンド13の走行、装填の可能な隙間を残して、アーチユニット内方側(図中上方側)のバンドウェー14の上面14aを被装している。なお、バンドウェー14の上面14aは、バンド装填時のガイド面となる。
【0024】
このような構成においては、バンドウェーの上面(ガイド面)14aが、可動のフラップ30によって離間被装されているにすぎず、バンド13がシーリングユニットの梱包動作のもとで引き戻されると、このフラップが、ばね付きボルト28の弾性変形のもとで、ガイド面に対する被装位置から跳ね上げられるため、バンドウェー14からのバンドの放出は円滑に行われる。
【0025】
なお、図1を見るとわかるように、バンドウェー14の全体は、たとえば、下部サポートプレート31から上方に延出したアーチカバー32によって保護されている。そして、被梱包物から落下する異物等の、アーチユニット12内への侵入を防止する防塵カバー、たとえば復元性のある可撓性カバー33が、アーチカバー32の上端からアーチフレーム26の上端に配設されている。
【0026】
ここで、バンドウェー14は、通常、アーチフレーム26に対して固定的に配設されている。しかしながら、この発明においては、アーチユニット12の下部体12Lに配設されたバンドウェー14、たとえば、長尺フラップ30Lとの整列位置にある直線状のバンドウェー下部14Lが、他のバンドウェー14から分離して形成されている。そして、このバンドウェー下部14Lは、アーチフレーム26に対して可動に連結、支持されている。
【0027】
図1、図3に示すように、この発明の実施の形態においては、ヒンジ34の一片をアーチフレーム26に固定し、また、このヒンジの他片をバンドウェー下部14Lの下面に固定することにより、このバンドウェー下部は、アーチユニット外方側に回動、傾斜自在とされている。バンドウェー下部14Lの傾斜は、たとえば、本体35aに対してピストン35bの伸縮動作する駆動手段35によって規制、制御されている。
【0028】
なお、駆動手段35として、たとえば、圧縮空気の給気、排気によってその伸長、収縮の切り換えられるエアシリンダが採用できる。
【0029】
図1を見るとわかるように、エアシリンダ(駆動手段)35は、アーチフレーム26の、バンドウェー14の配置側に対する裏面側に配設され、その本体35aが、ヒンジ36を介してアーチフレームに連結されている。そして、略L形状のブラケット38の一端が、エアシリンダのピストン35bに枢支ピン40で枢着され、更に、このブラケットの他端は、バンドウェー下部14Lに固定されている。
【0030】
この構成では、図1において、ピストン35bが収縮(後退)すれば、ブラケット38は枢支ピン40の回りで時計方向に回動する。そして、ブラケット38の回動に伴って、バンドウェー下部14Lはヒンジ34の軸心34aの回りで時計方向に回動して、図1のほぼ水平の水平位置から、図4に示す、下方に傾斜した傾斜位置に移動する。
【0031】
なお、ブラケット38の回動軌跡とバンドウェー下部14Lの移動軌跡とのずれは、エアシリンダ35がヒンジ36の軸心36aの回りで回動することにより吸収される。
【0032】
なお、シリンダカバー44が、サポートプレートの下部42とアーチフレーム26の上端との間に配置されることにより、エアシリンダ35の露出は防止される。
【0033】
つまり、この構成によれば、ほぼ水平の初期位置(図1参照)からその下方に傾斜した傾斜位置(図4参照)にバンドウェー下部14を移動させることにより、バンドウェー下部のガイド面14a上に堆積した異物が、その傾斜のもとで積極的に落下し除去される。そのため、自重の小さい草くず等から、比較的自重のある土、小石等まで、その種類を問わず確実に除去できる。
【0034】
そして、バンドウェー下部14Lの下方傾動によるそのガイド面14aからの異物の除去後、エアシリンダ35を伸長させてバンドウェー下部を軸心34aの回りで反時計方向に回動させることにより、バンドウェー下部を、図4の傾斜位置から図1のほぼ水平の初期位置に復帰させることができる。つまり、このバンドウェー下部14Lを初期位置に戻した後、バンド13をバンドウェー14に沿って送り込めば、異物に邪魔されることなく、バンドウェーへのバンドの装填が、従来と同様に容易に行える。
【0035】
上記のように、この発明の梱包機(横型梱包機)10においては、梱包作業の際に被梱包物の下方に位置するバンドウェー下部14Lを他の部分から分離して形成し、かつ可動とし、それをほぼ水平の初期位置からその下方に傾斜した傾斜位置に移動させることによって、バンドウェー下部のガイド面14aから異物を自然に落下して積極的に除去するため、バンドウェー下部のガイド面上への土、草くず等の異物の堆積が確実に防止できる。従って、異物を排除するためのバンドウェー14のメンテナンスが不要になる。
【0036】
ここで、この発明の実施の形態においては、エアシリンダ35をヒンジ36によって回動可能に支持しているが、ブラケット38の回動軌跡とバンドウェー下部14Lの移動軌跡とのずれを吸収、保障可能とすれば足りるため、これに限定されず、たとえば、エアシリンダの本体35aを固定的に支持し、枢支ピン40を、長孔状のガイド孔内で移動させることによって、その回動規制と移動軌跡とのずれを吸収、保障可能とする構成としてもよい。
【0037】
しかし、この実施の形態のように、エアシリンダ35をヒンジ36によって回動自在に連結、支持する構成では、ブラケット38の回動軌跡とバンドウェー下部14Lの移動軌跡とのずれの吸収が円滑、容易に行えるため、構成の複雑化を招くことなく、初期位置と傾斜位置との間でバンドウェー下部14Lを円滑に往復動できる。
【0038】
また、この発明の実施の形態においては、バンドウェー下部14Lが、その側方位置にある軸心34aを中心として下方に傾斜、移動する構成を具体化しているが、バンドウェー下部が、バンド13の走路となるほぼ水平の初期位置から、その下方の傾斜位置に傾斜されれば足りるため、これに限定されず、たとえば、バンドウェー下部の下面位置に回動軸(図示しない)を設け、この回動軸を中心としてバンドウェー下部をバンドの走行方向に対する直交方向に回動、傾斜させる構成としてもよい。
【0039】
しかしながら、この実施の形態のように、その側方位置にある軸心34aを中心として、バンドウェー下部14Lを下方に傾斜、移動させれば、バンドウェー下部がその傾斜によっても、バンド13の走路となるほぼ水平の初期位置より上方に突出することがないため、その上方に位置するフラップ30に妨げられることのない傾斜が容易に確保可能となる。
【0040】
更に、この発明の実施の形態においては、バンドウェー下部体14Lをバンド13の走行方向に対する直交方向に傾斜可能としているが、これに限定されず、たとえば、バンドの走行方向に沿った方向に、バンドウェー下部を傾斜させる構成としてもよい。
【0041】
しかしながら、バンド13の走行方向に沿ったバンドウェー下部14Lの長さに比較して、バンドの走行方向に対する直交方向におけるバンドウェー下部の長さ(幅)は確実、かつ格段に短いため、バンドの走行方向に対する直交方向にバンドウェー下部を傾斜させれば、その傾斜を保障するに必要なスペースの小型化が確実にはかられる。
【0042】
従って、バンドウェー下部14Lをバンド13の走行方向に対する直交方向に傾斜させることによって、アーチユニット12の大型化が確実に防止される。
【0043】
また、この発明の実施の形態においては、エアシリンダ35のピストン35bを、バンドウェー下部14Lに一端の固定された略L形状のブラケット38に、枢支ピン40により枢着することによって、バンドウェー下部の支持角度を、エアシリンダの伸縮動作のもとで変動可能としているが、エアシリンダの伸縮動作のもとで、バンドウェー下部が、バンド13の走路となるほぼ水平の初期位置と、この初期位置から傾斜した傾斜位置との間で移動されれば足りるため、これに限定されず、他の構成によって、バンドウェー下部を可動に支持してもよい。
【0044】
しかしながら、この発明の実施の形態のように、バンドウェー下部14Lに一端の固定された略L形状のブラケット38を介して、バンドウェー下部をエアシリンダ35で支持すれば、簡単な構成でバンドウェー下部を可動に支持できる。
【0045】
更に、この実施の形態においては、バンドウェー下部14Lの駆動手段としてエアシリンダ35を例示している。しかし、本体35aに対するピストン35bの伸縮動作を行なう、いわゆる伸縮部材であり、なおかつ、バンドウェー下部14Lの移動を制御可能であれば足りるため、エアシリンダに限定されず、たとえば、伸縮動作の可能なソレノイド等を、この駆動手段として利用してもよい。
【0046】
なお、バンドウェー下部14Lの一部に異物が集中的に落下、堆積する場合には、バンドウェー下部の全体ではなくその更に一部を、バンドウェー下部の他部分を含む他のバンドウェー14から分離して形成し、この分離されたバンドウェー下部の一部のみを、アーチフレーム26に対して可動に連結してもよい。
【0047】
ここで、梱包機(横型梱包機)10の配置される工場には、エアコンプレッサから高圧の圧縮空気を供給する圧縮空気供給システムが、通常、配管されている。そのため、エアコンプレッサからの圧縮空気供給システムの配管系にエアシリンダ(駆動手段)35を接続することにより、エアシリンダに圧縮空気を容易に供給できる。なお、エアシリンダ35と圧縮空気供給システムの配管系との接続の詳細は後述する。
【0048】
ところで、上述した実施の形態においては、バンドウェー下部14Lの傾斜による自然落下によって異物を排除して異物の堆積を防止する構成について説明した。しかし、自然落下による異物の除去に加えて、たとえば、送風手段を利用し、圧縮空気を、傾斜位置のバンドウェー下部のガイド面14aに吹き付けることによって、バンドウェー下部のガイド面上の異物を更に積極的に除去することが好ましい。
【0049】
図5に示すように、送風手段として、たとえば、横型梱包機10の配置される工場に常設のエアコンプレッサ60が利用でき、このエアコンプレッサからの圧縮空気供給システムのエアホース(配管)62の送出端62aを、梱包機内に配設されたエアホース45に連続する接続端63に接続することにより、エアコンプレッサ(送風手段)からの圧縮空気は横型梱包機10に供給される。そして、図4に示すように、傾斜位置のバンドウェー下部のガイド面14aに、バンド13の送り出し方向(図3の矢示方向)で圧縮空気を吹き出すように、エアホース45の吹き出し口46が配置されている。
【0050】
エアホース吹き出し口46からの圧縮空気の吹き出しは、初期位置から傾斜位置へのバンドウェー下部14Lの移動(傾斜動作)に連動して自動的に行われる。図5に示すように、この発明の実施の形態においては、エアコンプレッサ60とエアホース吹き出し口46との間に、たとえば、ソレノイドバルブ等からなる開閉制御弁64が介在され、この開閉制御弁のON,OFFをバンドウェー下部14Lの、初期位置から傾斜位置への傾斜動作、および傾斜位置から初期位置への復帰動作に同期して制御している。たとえば、バンドウェー下部14Lが傾斜位置に達したら、開閉制御弁64をONとして圧縮空気をエアホース吹き出し口46から吹き出し、傾斜位置から初期位置方向に移動しはじめたら開閉制御弁をOFFとして圧縮空気の吹き出しを中断させる。
【0051】
このような構成によれば、付着性のある異物、または静電気等によってバンドウェー下部のガイド面14aに付着した異物が、初期位置から傾斜位置へのバンドウェー下部14Lの傾斜動作で自然落下しないでガイド面に残存しても、圧縮空気の吹き付けによってバンドウェー下部のガイド面から強制的に分離、除去されるため、バンドウェー下部のガイド面への異物の堆積が確実に防止できる。
【0052】
なお、ここではバンドウェー下部14Lのガイド面14aに対する圧縮空気の吹き付けについて説明したが、これに限定されず、図5に示すように、たとえば分配器66によってエアホース45を分岐し、異物の堆積しやすい他の箇所、たとえばバンドウェー下部の前後に位置するバンドウェー14に、同様の吹き出し口を配設することにより、バンドウェー下部のガイド面に加えてこれらの箇所に圧縮空気を吹き付けてもよい。
【0053】
また、分配器68、ソレノイドバルブ等の切換制御弁69、および分配ホース70を介してその圧縮空気を上述したエアシリンダ(駆動手段)35に適宜供給することにより、この常設のエアコンプレッサ60(送風手段)からの圧縮空気をエアシリンダに供給してエアシリンダを駆動させれば、構成が簡単化でき、好ましい。
【0054】
ところで、上述したような、初期位置から傾斜位置へのバンドウェー下部14Lの移動(傾斜動作)、およびバンドウェー下部のガイド面14a等への圧縮空気の吹き付けは、操作ボタン等による手動制御のもとで任意に行ってもよい。しかし、これを一連の梱包動作の1サイクル毎に自動的に行えば、異物の堆積を確実、かつ容易に防止できる。
【0055】
梱包サイクル中でのバンドウェー下部14Lの動作、およびエアホース吹き出し口46からの圧縮空気の吹き付け動作を、図1ないし図5を参照しながら、以下説明する。
【0056】
なお、ボディユニット20内の自動制御回路25に組み込まれたプログラムによって、切換制御弁69、開閉制御弁64の動作が制御される。そして、初期位置から傾斜位置への傾斜、および傾斜位置から初期位置への復帰というバンドウェー下部14Lの往復動作と、エアホース吹き出し口46からの圧縮空気の吹き付け動作とは、切換制御弁69、開閉制御弁64によって制御される。
【0057】
たとえば、被梱包物17がテーブル18に整列する梱包位置に置かれると(図2参照)、梱包動作の開始に伴うバンド13の引き戻しによって、バンドがバンドウェー14から被梱包物の回りに放出されるとともに、切換制御弁69の切り換えによるエアシリンダ35のピストン35bの収縮により、バンドウェー下部14Lは、図1に示す初期位置から図4に示す傾斜位置に移動する。そして、たとえば、収縮限度位置へのエアシリンダ35のピストン35bの移動の検出により、傾斜位置へのバンドウェー下部14Lの移動が検出されると、開閉制御弁64の開放のもとでエアホース吹き出し口46から圧縮空気が吹き出され、(傾斜位置にある)バンドウェー下部のガイド面14aに対するこの圧縮空気の吹き付けのもとで、ガイド面から異物が強制的に分離、除去される(図4参照)。
【0058】
このエアホース吹き出し口46からの圧縮空気の吹き付け時間は、たとえば、ボディユニット20内の自動制御回路25に組み込まれたタイマーにおいて設定でき、タイマーの設定時間の経過による開閉制御弁64の閉鎖によって、エアホース吹き出し口46からの圧縮空気の吹き付けが終了する。
【0059】
圧縮空気の吹き付け中も、自動制御回路25のプログラムに基づくシーリングユニット23の作動によって、被梱包物17に対する梱包作業、つまり被梱包物回りへのバンド13の掛け渡し、引き締め、およびバンド端末の結着が、従来通りに行われる。そして、バンド13の端末の結着、およびエアホース吹き出し口46からの圧縮空気の吹き付けの双方が終了したことを検出したとき、切換制御弁69の作動のもとでエアシリンダ35のピストン35bを伸長させ、これにより、バンドウェー下部を図1に示すほぼ水平の初期位置に戻すとともに、次の梱包サイクルに使用するバンドをバンドウェー14の全長に送り出し、バンドをバンドウェーに装填することによって、梱包動作の1サイクルが終了する(図2参照)。
【0060】
このように、初期位置から傾斜位置へのバンドウェー下部14Lの傾斜動作、エアホース吹き出し口46からの圧縮空気の吹き付け、傾斜位置から初期位置へのバンドウェー下部の復帰動作を、自動制御回路25のプログラムに基づいて梱包動作の1サイクル毎に自動的に行えば、バンドウェー下部14Lからの異物除去に対する操作が不要となる。そのため、異物除去のメンテナンスのために梱包作業を中断する必要がなく、梱包作業が連続して行え、梱包作業の作業性を改善できる。
【0061】
なお、一連の梱包動作に連動した任意のタイミングにおいて、初期位置から傾斜位置へのバンドウェー下部14Lの傾斜動作、圧縮空気の吹き付け、および傾斜位置から初期位置へのバンドウェー下部の復帰動作を自動的に連続して行う構成であれば足りるため、そのタイミングは、上記の限りではない。
【0062】
つまり、この実施の形態においては、初期位置から傾斜位置へのバンドウェー下部14Lの傾斜動作をバンドウェー14からのバンド13の放出後に、また、傾斜位置から初期位置へのバンドウェー下部の復帰動作をバンド端末の結着、およびエアホース吹き出し口46からの圧縮空気の吹き付けの終了後に、それぞれ行っているが、バンドの送り出しによるバンドの装填に支障のないタイミングで、初期位置から傾斜位置へのバンドウェー下部の傾斜動作、および傾斜位置から初期位置へのバンドウェー下部の復帰動作を行えば足りるため、これらの動作を行なうタイミングは上述したタイミングに限定されず、一連の梱包動作内の他のタイミングで行ってもよい。
【0063】
しかしながら、上述したこの発明の実施の形態におけるタイミング、つまり、初期位置から傾斜位置へのバンドウェー下部14Lの傾斜動作をバンドウェー14からのバンド13の放出後に、また、傾斜位置から初期位置へのバンドウェー下部の復帰動作をバンド端末の結着、およびエアホース吹き出し口46からの圧縮空気の吹き付けの終了後に、それぞれ行えば、バンドウェーに沿ったバンドの走行、装填に支障を生じることなく、バンドウェー下部からの異物除去が確実に行える。
【0064】
更に、この実施の形態においては、梱包動作の1サイクル毎に異物除去を行っているが、これに限定されず、たとえば、梱包動作の2サイクル毎、あるいは3サイクル毎に、この異物除去を行う構成としてもよい。
【0065】
しかしながら、この発明の実施の形態のように、梱包動作の1サイクル毎に異物除去を行えば、バンドウェー下部14Lのガイド面14a上への、異物の堆積を確実に防止できる。
【0066】
ところで、一般に、梱包機に対しては定期的なメンテナンスが要求され、メンテナンスは、自動梱包ラインから梱包機を分離して行われる。しかし、自動梱包ラインの一部として組み付けられた横型梱包機10の、自動梱包ラインからの分離は、煩雑な作業を伴い、容易に行えない。これは、自動梱包ラインでは、ベルトコンベアやローラコンベヤ等のコンベヤユニットの間に横型梱包機10のアーチユニット12を介在させて、自動梱包ラインを構成しているためであり、特にアーチユニットの垂直部分12Sがコンベヤユニットを介在してボディユニット20のある側の反対側に位置することに起因する(図2参照)。
【0067】
そこで、図2、図6に示すように、この発明においては、アーチユニット12を、たとえば、予め分割形成された下部体12L、上部体12U、および垂直部体12Sの組み合わせとして形成し、下部体、上部体がボディユニット20に固定的に設けられるのに対して、垂直部体は下部体、上部体に、たとえば連結部材48によって脱着可能に連結されている。
【0068】
この連結部材48として、たとえば、相互に係合可能なフック50、51のうちの一方を回動操作の可能なレバー52に連動可能に設けた、レバー式の係止具が例示できる。
【0069】
この実施の形態においては、レバー式の係止具(連結部材)48が、たとえば、単体のフック50と、レバー52、およびフック51を有するレバー体53との組み合わせとして構成され、そのうちの一方、たとえば単体のフック50が垂直部体12Sに、またその他方、つまりレバー体53が下部体12L、および上部体12Uに、それぞれ固定的に配設されている。図6では、垂直部体12S、下部体12L間に設けたレバー式の係止具(連結部材)48のみを示し、垂直部体12S、上部体12U間のレバー式の係止具は省略している。
【0070】
このレバー式の係止具48の特徴は、レバー体53のフック51を、フック50との係合方向に、スプリングの偏倚力のもとで偏倚している点にあり、この偏倚力のもとでの係合により、連結が迅速、確実に得られる。つまり、レバー52をその軸心52aの回りで図6の矢示方向に回動することによってフック50、51の係合が解除され、矢示と逆方向に回動することによってフック50、51が図6のように係合される。このように、レバー52の回動によりフック50、51が迅速、確実に係合、または解除できる。
【0071】
なお、この発明の実施の形態においては、公知のレバー式の係止具48を連結部材として利用したにすぎない。そして、ここで示すレバー式の係止具48の構造、および作用自体は公知であり、それ自体はこの発明の趣旨でないため、詳細な説明は省略する。
【0072】
また、この連結部材は、アーチユニット12の垂直部体12Sと下部体12L、および垂直部体12Sと上部体12Uをそれぞれ着脱可能に連結する機能を有していれば足り、ここで例示したレバー式の係止具48以外の部材も、連結部材として利用できることはいうまでもない。
【0073】
連結部材によって、アーチユニット12の垂直部体12Sと下部体12L、および垂直部体12Sと上部体12Uを着脱可能に連結した構成によれば、アーチユニット12の下部体12L、上部体12Uから、垂直部体12Sが分離できるため、アーチユニット12の前後に位置するコンベヤユニットに妨げられることなく、自動梱包ラインからの横型梱包機10の分離、および自動梱包ラインへの組込み(連結)が行える。従って、横型梱包機10の定期的なメンテナンスが容易に行える。
【0074】
なお、このような構成においては、アーチユニット12の垂直部体12Sの分離作業、および連結作業を容易に行うとともに、下部体12L、上部体12Uに対する垂直部体の横ずれを防止するように、可動の垂直部体のための位置決め手段54を設けることが好ましい。
【0075】
図6を見るとわかるように、この位置決め手段54としては、たとえば、ピン56と、このピンの挿入可能な挿入凹部58aを有する受部材58との組み合わせが例示でき、L字型のブラケット57がアーチユニットの下部体12Lに固定されるとともに、受部材58が垂直部体12Sに固定され、ピン56は取付け部材57に固定されている。そして、ピン56の先端が挿入凹部58aに挿入されるように、下部体12Lに対して垂直部体12Sが位置決めされる。
【0076】
ここで、上述したこの発明の実施の形態における横型梱包機10は、テーブル18をボディユニット20の垂直面に配した形態として具体化しているが、ボディユニットの側方位置(横位置)を被梱包物17の梱包位置とするものであれば、横型梱包機ということができるため、傾斜した状態にテーブルを有するものも、ここでいう横型梱包機に含まれるものとする。
【0077】
ところで、上述したこの発明の実施の形態においては、梱包機を横型梱包機10として具体化している。しかし、この発明は、梱包位置にある被梱包物の下方にアーチユニット下部体の位置する形態の梱包機であれば適応可能であるため、横型梱包機に限定されず、たとえば、図7に示すような、被梱包物を受けるテーブル118をボディユニット120の水平下面に持ち、この水平のテーブル表面からの垂下形態で、アーチユニットを正面略U形状に跨設させた形態の、いわゆる倒立型梱包機110に、この発明を応用してもよい。
【0078】
この倒立型梱包機(梱包機)110においては、被梱包物17の受けとなるテーブル118が、ボディユニット120の下面に水平に設けられ、その内部にバンドウェー14の設けられたアーチユニット112が、このテーブル表面(図中下面)に、ボディユニットの下方に延びた形態、つまり垂下した形態で跨設されている。そして、この倒立型梱包機110では、アーチユニット112が、予め分割形成された左右一対の垂直部体112Sと下部体112Lとの組み合わせとして形成され、垂直部体がボディユニット120に固定的に設けられるのに対して、下部体112Lは、この垂直部体に、連結部材48によって脱着可能に連結されている。
【0079】
この倒立型梱包機110においては、アーチユニットの下部体112Lが、前記実施の形態、つまり図1、図2等におけるアーチユニットの下部体12Lに該当し、このアーチユニットの下部体112Lの内部で、分離形成された可動のバンドウェー下部14Lが、駆動手段(エアシリンダ)35によってほぼ平行の初期位置と、この初期位置から下方の傾斜位置との間を移動可能に支持されている。
【0080】
なお、バンドウェー下部14L自体、およびこれを初期位置、傾斜位置間で移動させる構成、更には傾斜したバンドウェー下部の上面に圧縮空気を吹き付ける構成等は、この倒立型梱包機110においても、上述した実施の形態、つまり横型梱包機10のものと何等変わらないため、これらに対する説明は、横型梱包機における説明をそのまま援用するものとし、ここでの詳細な説明は省略する。
【0081】
また、この倒立型梱包機110においても、アーチユニット112は予め分割形成された左右一対の垂直部体112Sと、下部体112Lとの組み合わせとして形成されたもの、なおかつ、垂直部体がボディユニット120に固定的に設けられるのに対して、下部体がこの垂直部体に脱着可能に連結されたものであるため、アーチユニットの垂直部体からの下部体の分離が容易に得られる。従って、アーチユニット112の前後に位置するコンベヤユニットに妨げられることなく、自動梱包ラインからの梱包機の分離、および自動梱包ラインへの組込み(連結)が行え、これによって梱包機の定期的なメンテナンスが容易に行えるという効果は、この倒立型梱包機110においても同様に得られる。
【0082】
上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【0083】
【発明の効果】
上記のように、この発明に係る梱包機によれば、バンドウェー下部が、ほぼ水平の初期位置から、その下方の傾斜位置に移動、傾斜されるため、バンドウェー下部から異物が落下し、除去される。従って、バンドウェー下部での異物の堆積が防止できる。
【0084】
そして、バンドウェー下部を、その長手方向(バンドの走行方向)でなく、長手方向に直交する横方向で下方に傾斜させれば、大きな傾斜角度が得られるため、バンドウェー下部から異物を確実に落下、除去できる。
【0085】
また、圧縮空気を傾斜位置のバンドウェー下部に吹き付けることにより、バンドウェー下部の傾斜動作だけでは除去しきれない異物も、圧縮空気の吹き付けによって強制的に除去でき、異物の堆積が確実に防止できる。
【0086】
バンドウェー下部の初期位置から傾斜位置への傾斜動作、傾斜位置から初期位置への復帰動作、およびエアホース吹き出し口からの圧縮空気の吹き付けを梱包動作に連動して自動的に行えば、異物除去のための手動動作が不要となるため、その作業性が向上する。特に、梱包動作の1サイクル毎に実行すれば、バンドウェー下部での異物の堆積が確実に防止でき、バンドの装填が円滑に行える。
【0087】
更に、横型梱包機であれば、予め分割形成された下部体、上部体、および垂直部体の組み合わせとして、垂直部体を下部体、上部体に対して脱着可能に連結し、また、倒立型梱包機であれば、予め分割形成された左右一対の垂直部体、および下部体の組み合わせとして、下部体を垂直部体に対して脱着可能に連結すれば、アーチユニットの一部の分離がいずれも行えるため、その前後に位置するコンベヤユニットに妨げられることなく、梱包機を自動梱包ライン上から移動させることが可能となる。従って、梱包機の定期的なメンテナンス作業が容易に行える。
【0088】
この発明に係る梱包機の異物除去方法によれば、バンドウェー下部が初期位置から下方に傾斜した傾斜位置に移動されるため、バンドウェー下部から異物が落下し、除去され、バンドウェー下部での異物の堆積が防止できる。加えて、圧縮空気を傾斜位置のバンドウェー下部に吹き付ければ、バンドウェー下部の傾斜動作だけでは除去しきれない異物も、圧縮空気の吹き付けによって強制的に除去でき、異物の堆積が確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バンドウェー下部が初期位置にある、この発明に係る梱包機の概略縦断面図である。
【図2】実施の一形態の横型梱包機としてなる、この発明に係る梱包機の概略正面図である。
【図3】この発明に係る梱包機のアーチユニット下部の概略内部正面図である。
【図4】バンドウェー下部が傾斜位置にある、この発明に係る梱包機の概略縦断面図である。
【図5】この発明に係る梱包機のエアホースの配管例を示す概略配管図である。
【図6】この発明に係る梱包機の、アーチユニットの一部破断の拡大部分正面図である。
【図7】実施の別形態の倒立型梱包機としてなる、この発明に係る梱包機の概略正面図である。
【符号の説明】
10,110 (横型、倒立型)梱包機
12,112 アーチユニット
14 バンドウェー
14L バンドウェー下部
20,120 ボディユニット
35 エアシリンダ(駆動手段)
48 連結部材

Claims (13)

  1. 被梱包物を受けるテーブルを有したボディユニットと;バンド束を保持するリールユニットと;テーブル表面にアーチ状に跨設されたアーチユニットと;リールユニットのバンド束から引き出されたバンドの走路を規定可能に、アーチユニットの内部に配設されたバンドウェーと;を具備し、テーブルに沿って配置された被梱包物の回りに、バンドウェーから放出されたバンドを掛け渡し、更にはこのバンド端末を結着する一連の梱包動作によって、この被梱包物を梱包する梱包機であり、
    バンドウェー下部をバンドウェーの他の部分から分離可能に形成し、アーチユニットが、分離可能なバンドウェー下部を可動に支持する駆動手段を備え、この駆動手段の駆動により、バンドウェー下部を、ほぼ水平の初期位置とこの初期位置から下方に傾斜した傾斜位置との間で移動可能とした梱包機。
  2. 被梱包物を受けるテーブルを有したボディユニットと;バンド束を保持するリールユニットと;テーブル表面にアーチ状に跨設されたアーチユニットと;リールユニットのバンド束から引き出されたバンドの走路を規定可能に、アーチユニットの内部に配設されたバンドウェーと;を具備し、テーブルに沿って配置された被梱包物の回りに、バンドウェーから放出されたバンドを掛け渡し、更にはこのバンド端末を結着する一連の梱包動作によって、この被梱包物を梱包する梱包機であり、
    バンドウェー下部をバンドウェーの他の部分から分離可能に形成し、アーチユニットが、分離可能なバンドウェー下部を可動に支持する駆動手段を備え、この駆動手段の駆動により、バンドウェー下部を、ほぼ水平の初期位置とこの初期位置から下方に傾斜した傾斜位置との間で移動可能とするとともに、ボディユニットが、初期位置から傾斜位置へのバンドウェー下部の傾斜動作、および傾斜位置から初期位置へのその復帰動作を一連の梱包動作に連動した任意のタイミングで自動的に行うプログラムの自動制御回路を備えた梱包機。
  3. 駆動手段が、分離可能なバンドウェー下部を、バンドの走行方向に対する直交方向で下方に傾斜、移動させる請求項1または2記載の梱包機。
  4. 圧縮空気の流れるエアホースの吹き出し口が、傾斜位置にあるバンドウェー下部への圧縮空気の吹き付けを可能に配設された請求項1ないし3のいずれか記載の梱包機。
  5. 自動制御回路のプログラムが、バンドウェー下部への圧縮空気の吹き付けを、一連の梱包動作に連動した任意のタイミングで自動的に行うものである請求項4記載の梱包機。
  6. 自動制御回路のプログラムが、バンドウェー下部をその初期位置から傾斜位置に移動させる動作、傾斜位置から初期位置に復帰させる動作、およびバンドウェー下部に圧縮空気を吹き付ける動作を、一連の梱包動作の1サイクル毎に実行するものである請求項5記載の梱包機。
  7. 被梱包物を受けるテーブルがボディユニットの垂直側面に配置され、アーチユニットがこのテーブル表面で正面略コ字形状に跨設された横型梱包機としてなる請求項1ないし6のいずれか記載の梱包機。
  8. アーチユニットは、分割形成された下部体、上部体、および垂直部体を組み合わせて構成され、下部体、上部体はボディユニットに対して固定的に設けられるとともに、垂直部体は下部体、上部体に対して脱着可能に連結されている請求項7記載の梱包機。
  9. 被梱包物を受けるテーブルがボディユニットの水平下面に配置され、アーチユニットが、このテーブル表面からの垂下形態で正面略U形状に跨設された倒立型梱包機としてなる請求項1ないし6のいずれか記載の梱包機。
  10. アーチユニットは、分割形成された左右一対の垂直部体、および下部体を組み合わせて構成され、垂直部体はボディユニットに対して固定的に設けられるとともに、下部体は垂直部体に対して脱着可能に連結されている請求項9記載の梱包機。
  11. アーチユニット内部のバンドウェーから放出されたバンドを、ボディユニットのテーブルに沿って配置された被梱包物の回りに掛け渡し、更にはこのバンド端末を結着する一連の梱包動作によってこの被梱包物を梱包する梱包機の、被梱包物からバンドウェー上に分離、落下した異物をこのバンドウェーから除去する異物除去方法であり、
    バンドウェーの他の部分から分離可能に形成されて下方に傾斜可能に支持されたバンドウェー下部を、一連の梱包動作の開始に伴うバンドウェーからのバンドの放出後に、ほぼ水平の初期位置から、その下方に傾斜した傾斜位置に移動させる工程と;この傾斜位置にあるバンドウェー下部を、傾斜位置から初期位置に復帰させる工程と;を具備する梱包機の異物除去方法。
  12. バンドウェーから放出されたバンドを、ボディユニットのテーブルに沿って配置された被梱包物の回りに掛け渡し、更にはこのバンド端末を結着する一連の梱包動作によってこの被梱包物を梱包する梱包機の、バンドウェー上に被梱包物から分離、落下した異物をこのバンドウェーから除去する梱包機の異物除去方法であり、
    バンドウェーの他の部分から分離可能に形成されて下方に傾斜可能に支持されたバンドウェー下部を、梱包動作の開始に伴うバンドウェーからのバンドの放出後に、ほぼ水平の初期位置から、その下方に傾斜した傾斜位置に移動させる工程と;傾斜位置にあるバンドウェー下部の上面に、圧縮空気の吹き付ける工程と、この傾斜位置にあるバンドウェー下部を、傾斜位置から初期位置に復帰させる工程と;を具備する梱包機の異物除去方法。
  13. 分離可能なバンドウェー下部をその初期位置から傾斜位置に移動させる動作、傾斜位置から初期位置に復帰させる動作、および傾斜位置にあるバンドウェー下部に圧縮空気を吹き付ける動作が、一連の梱包動作の1サイクル毎に実行される請求項12記載の梱包機の異物除去方法。
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