JP3874475B2 - コンバインの排藁結束装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は脱穀部から搬出されてきた排藁を一定の大きさの束に結束して放出するコンバインの排藁結束装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、結束機で結束された藁束が未刈穀稈上に放出されるのを防止するために、結束機の後方に、結束機から放出される藁束を受け継いで結束機の放出位置よりさらに既刈寄り後方に藁束を搬送放出する搬送放出体を設ける技術があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来技術は、搬送放出体が藁束の一部分を係止又は挟持搬送するものであったから、安定した搬送が行い得ず、また各藁束の分離不良が発生した場合、各藁束を絡み合った状態で放出してしまい、藁束を一束づつ分離して、且つ、一定の方向に揃えた状態で放出し得ない問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
然るに、本発明は、脱穀部から搬出されてきた排藁を結束する結束機の後方に、結束機から放出される藁束を受け継いで結束機の放出位置よりさらに既刈寄り後方に藁束を搬送放出する搬送放出体を設けたコンバインの排藁結束装置であって、前記搬送放出体を構成する平行な二本の無端搬送チェンを、排藁の結束部がこの二本の無端搬送チェンの間を通過するように配置したものにおいて、二本の無端搬送チェンの送り終端位置を、コンバインの進行方向に対し直交する線上に揃えて配置すると共に、藁束が前記二本の無端搬送チェンの送り終端から同時に放出されるように、二本の無端搬送チェンの送り速度を異ならせたもので、二本の無端搬送チェンで藁束を搬送するから、安定した搬送が行い得、各藁束の分離不良が発生しても搬送中に分離し得、藁束を一束づつ分離して、且つ、一定の方向に揃えた状態で放出し得るものである。
【0005】
また、前記二本の無端搬送チェンを、排藁の結束部がこの二本の無端搬送チェンの間を通過するように配置したことにより、藁束の結束部から株元側又は穂先側だけに片寄ることなく藁束の結束部から株元側と穂先側を各無端搬送チェンで搬送し得ると共に、藁束の結束部の近傍を各無端搬送チェンの送り始端に受け継ぎするため、結束機から各無端搬送チェンへの藁束の受け継ぎを良好に行い得、また無端搬送チェンを確実に藁束に作用させ得、搬送の安定性及び藁束の分離性能を向上させ得るものである。
【0006】
さらに、前記二本の無端搬送チェンの送り終端位置を、コンバインの進行方向に対し直交する線上に揃えて配置すると共に、藁束が前記二本の無端搬送チェンの送り終端から同時に放出されるように、二本の無端搬送チェンの送り速度を異ならせることにより、コンバインの進行方向に対し直交する横倒し姿勢に揃えて藁束を搬送放出体から一束づつ分離して放出し得、放出後の藁束の後処理が容易に行い得るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は排藁結束部の側面図、図2は同平面図、図3はコンバインの全体側面図、図4は同平面図であり、図中(1)は走行クローラ(2)を装設するトラックフレーム、(3)は前記トラックフレーム(1)に架設する機台、(4)はフィードチェン(5)を左側に張設し扱胴(6)及び処理胴(7)を内蔵している脱穀部、(8)は刈刃及び穀稈搬送機構及び扱深さ調整機構等を備える刈取部、(9)は前記フィードチェン(5)の送り終端部から排藁を受継ぐ排藁チェン(10)の送り終端部を臨ませる排藁切断部、(11)は運転席(12)及び運転操作部(13)を備える運転キャビン、(14)は前記脱穀部(4)からの穀粒を揚穀筒(15)を介して溜める穀粒タンク、(16)は前記穀粒タンク(14)から穀粒を機外に取出す上部排出オーガ、(17)はコンバインの各部を駆動するエンジンであり、連続的に刈取・脱穀作業を行うように構成している。
【0008】
また図中(18)は前記排藁切断部(9)の後側に結束機(19)及び揃え機(20)を結束フレーム(21)を介して装設して構成する排藁結束部である。
【0009】
図5、図6に示す如く、前記結束フレーム(21)は排藁の稈身方向(機体左右方向)に平行に横架する断面四角筒形の下部前後結束フレーム(22)(23)の両端を左右側板(24)(25)で連結して平面視四角枠状に形成している。
【0010】
また前記機台(3)から排藁切断部(9)の右外側に支柱(26)を立設させ、支柱(26)に複数の支点軸(27)を上下一列に設けるもので、前記各支点軸(27)に上方から回転自在に嵌合させる筒状嵌合部(28)を前記結束フレーム(21)の右側端前方に支点アーム(29)を介して設けると共に、前記排藁切断部(9)の左側面に設けるフック(30)に掛外しさせるパッチン錠(31)を前記結束フレーム(21)の左側板(24)に設け、排藁結束部(18)を支点軸(27)を中心に機体後方にオープン自在に排藁切断部(9)の後側に装設している。
【0011】
図5に示す如く、前記フック(30)とパッチン錠(31)に変えて、排藁切断部(9)の左側面に設ける連結板(32)に結束フレーム(21)の左側板(24)の前縁リブ(24a)をボルト・ナットで締付ける構造としてもよい。
【0012】
また前記支点軸(27)は常設の排藁切断部(9)を脱穀部(4)の後側に機体後方にオープン自在に装設するための回動支点であり、排藁切断部(9)の回動支点を排藁結束部(18)の回動支点として利用している。
【0013】
図1、図2に示す如く、前記排藁切断部(9)上面に後部支点(33)を中心に開閉する蓋板(34)を設けると共に、前記排藁結束部(18)へ排藁を供給する排藁案内板(35)を蓋板(34)上面に設け、案内板(35)前端側を回動支点(36)及び支持板(37)を介して蓋板(34)前部に連設させ、蓋板(34)を開き排藁切断部(9)上面を上方に開放することにより、前記排藁チェン(10)の送り終端から排藁切断部(9)内部に脱穀済み排藁を投入させ、この内部の円盤形カッター(38)によって所定長さに切断後機体後方に放出させる一方、蓋板(34)を閉じ排藁切断部(9)上面を閉鎖することにより、排藁切断部(9)上面から排藁結束部(18)の各デッキへ略水平に排藁案内板(35)を張設させ、排藁チェン(10)の送り終端から排藁結束部(18)へ脱穀済み排藁を送込むように構成している。
【0014】
図1、図5、図7、図8、図13に示す如く、前記結束フレーム(21)の下部前後結束フレーム(22)(23)上に4個のベアリング(39)を介して排藁の稈身方向に往復移動自在に支持するスライド台(40)を備え、このスライド台(40)にブラケット(41)を介して前記結束機(19)を取付けると共に、結束機(19)で結束する排藁を載せる株元側及び穂先側の各結束デッキ(42)(43)を前記スライド台(40)と結束機(19)に取付け、各結束デッキ(42)(43)間で結束機(19)のクラッチドア(44)、パッカ(45)、ニードル(46)、結節部(47)を排藁に作用させて結束を行い、結束完了後放出アーム(49)によって藁束を機体後方に放出させるように前記結束機(19)を構成している。
【0015】
図7、図9に示す如く、前記各ベアリング(39)をスライド台(40)の下側に軸支する軸受け板(49)を下部前後結束フレーム(22)(23)の前後からこの下方に延設させ、上部のベアリング(39)とで下部前後結束フレーム(22)(23)を挾むローラ(50)を各軸受け板(49)の下端側に回転自在に軸支させ、下部前後結束フレーム(22)(23)からのスライド台(40)の脱落やこのガタツキを防止するように構成している。
【0016】
図1、図2、図5、図6、図8に示す如く、前記下部前後結束フレーム(22)(23)と平行に横架する断面円筒形の上部結束フレーム(51)を前記結束フレーム(21)に備えるもので、この上部結束フレーム(51)の右側の折曲端部を前記支点アーム(29)に連結すると共に、左側の折曲端部を前記左側板(24)に連結し、結束機(19)の結節カバー(52)上方で稈身方向に上部結束フレーム(51)を横架させ、結節カバー(52)に下端部を連結する連結フレーム(53)の上端を前記上部結束フレーム(51)にコ字形のブラケット(54)を介して摺動自在に嵌合すると共に、ブラケット(54)の端部に回転自在に軸支するローラ(55)を介してブラケット(54)の内側に上部結束フレーム(51)を摺動自在に挾込み、前記結束機(19)の下部前後と上部を前記各結束フレーム(22)(23)(51)に摺動自在に連結し、結束機(19)を三点で支持することにより、この結束機(19)が結束作業時に揺れ動くのを防止するように構成している。
【0017】
図1、図2、図7、図8、図12、図13に示す如く、前記結束機(19)は、クラッチドア(44)、パッカ(45)、ニードル(46)等が左側面に取付く入力ギヤケース(56)から、下部横伝動ケース(57)、縦伝動ケース(58)、上部横伝動ケース(59)を後面視コ形に連結し、上部横伝動ケース(59)の先端側に結節カバー(52)及び放出アーム(48)が取付き、ニードル(46)の回動軌跡上部に結節部(47)を形成するもので、前記入力ギヤケース(56)の左側面前後と下部横伝動ケース(57)の中間部を前記スライド台(40)にブラケット(41)を介して連結して下部前後結束フレーム(22)(23)に連結すると共に、前記結節部(47)を連結フレーム(53)を介して上部結束フレーム(51)に連結し、各結束フレーム(22)(23)(51)に対する結束機(19)の連結位置を結束機(19)の結束部近傍とすることにより、結束機(19)の結節部(47)とニードル(46)との相対位置関係を一定に維持すると共に、結束機(19)で排藁の詰まり等が生じたとき、結束機(19)の結節軸及びこれを内挿している前記上部横伝動ケース(59)の曲げ破損を防止するように構成している。
【0018】
図2、図4、図8に示す如く、前記結束機(19)用のロール状に巻いた結束紐(60)を内装する紐ケース(61)を備え、前記結束機(19)の縦伝動ケース(58)の右外側にブラケット(62)を介して前記紐ケース(61)の左側面を取付け、紐ケース(61)の右側面を蓋(63)で開閉自在に形成している。
【0019】
前記紐ケース(61)の外側に引出した結束紐(60)は紐タイトナ、紐取り等を経て穂先側の結束デッキ(43)下方から前記ニードル(46)の先端を通り、結節部(47)の結節カバー(52)内側に設ける図示しないノッタビルの上面を通過して紐ホルダに保持されている。
【0020】
図1、図2、図5、図9、図10、図12、図13に示す如く、前記結束フレーム(21)の下部前後結束フレーム(22)(23)の間でこの左側半分にこれらと平行に横架する前後ガイド軸(64)(65)と、前後ガイド軸(64)(65)に摺動自在に嵌合させる前後スライドパイプ(66)(67)とを備え、結束フレーム(21)の左側板(24)に前後ガイド軸(64)(65)の左端を連結すると共に、前記スライド台(40)の左側下部に軸受け(68)(69)を介して前後スライドパイプ(66)(67)を摺動自在に支持し、スライド台(40)より左側の前後スライドパイプ(66)(67)の左端部間に前記揃え機(20)の基板(70)を立設固定し、基板(70)を介して前後スライドパイプ(66)(67)の左端部を連結している。
【0021】
前記基板(70)の上端に排藁の株元を載せる揃えデッキ(71)を取付けると共に、前記揃えデッキ(71)の下面側に設けた平行リンク機構(72)の各リンク(73)(74)の端部を揃えデッキ(71)の上面左側部に開設した前後ガイド孔(75)(76)から揃えデッキ(71)上面に突出させ、揃えデッキ(71)の上面左側部に立設する揃え板(77)の裏面側下部を前記各リンク(73)(74)の端部に回動自在に支持し、結束作業時に揃えデッキ(71)の上面左側部で前記揃え板(77)を稈身方向に往復移動させ、揃え板(77)によって排藁の株端を叩き揃えるように前記揃え機(20)を構成している。
【0022】
図2、図5、図7、図9、図10、図13に示す如く、前記結束フレーム(21)の右側板(25)内面に取付ける電動モータ(78)と、前記下部後結束フレーム(23)の前方でこの右側半分にこれと平行に張設して右端側を前記電動モータ(78)に連動連結するねじ軸(79)と、前記スライド台(40)と結束機(19)の下部横伝動ケース(57)を連結しているブラケット(41)に取付けて前記ねじ軸(79)を螺着させるナット体(80)とで形成する第1のねじ送り機構(81)と、前記揃え機(20)の基板(70)の右側面下部に取付ける電動モータ(82)と、前後スライドパイプ(66)(67)の間でこれらと平行に張設して左端側を前記電動モータ(82)に連動連結させるねじ軸(83)と、前後スライドパイプ(60)(67)を摺動自在に軸支しているスライド台(40)の軸受け(68)(69)の間に取付けて前記ねじ軸(83)を螺着させるナット体(84)とで形成する第2のねじ送り機構(85)とを備え、第1のねじ送り機構(81)によって前記スライド台(40)を排藁の稈身方向に往復移動させることにより、結束機(19)と揃え機(20)をこれらの相対間隔(詳しくはニードル(46)と揃え板(77)との間隔)を変化させることなく一体的に排藁の稈身方向に往復移動させると共に、第2のねじ送り機構(85)によってスライド台(40)に対してこの左側で揃え機(20)の基板(70)を排藁の稈身方向に往復移動させることにより、結束機(19)に対しこの左側で揃え機(20)を排藁の稈身方向に往復移動させ、結束機(19)と揃え機(20)の相対間隔を変化させるように構成している。
【0023】
図1、図2、図10、図13、図14に示す如く、前記揃え機(20)の揃え板(77)の前方で揃え板(77)の叩きストロークエンドに対応させるように、揃え板(77)の前方で排藁の稈身方向に並列に配置する一対の稈センサであるMセンサ(86)及びHセンサ(87)を備え、前記揃えデッキ(71)から延出させるセンサ支持アーム(88)先端に前記各センサ(86)(87)を取付け、前記排藁チェン(10)より左側の排藁搬送経路終端部に前記各センサ(86)(87)のセンサアーム(86a)(87a)を上方から垂下させ、排藁の株端を検出するように構成している。
【0024】
また前記排藁チェン(10)の送り終端側に稈センサであるLセンサ(89)を備え、前記排藁チェン(10)より右側の排藁搬送経路終端部に前記センサ(89)のセンサアーム(89a)を上方から垂下させ、排藁の有無を検出するように構成している。
【0025】
またマイクロコンピュータで構成するコントローラ(90)を備え、前記各センサ(86)(87)(89)と、前記運転操作部(13)に配設する前記各モータ(78)(82)の手動操作スイッチ(91)(92)と、排藁の株端から一定の位置を結束する株元結束作業を行う株元結束スイッチ(93)と、排藁の穂先から一定の位置を結束する穂先結束作業を行う穂先結束スイッチ(94)と、排藁の穂先から例えば300mmの位置に結束機(19)のニードル(46)が位置するときに結束機(19)又はスライド台(40)によってオンされる穂先結束位置センサ(95)とを、前記コントローラ(90)に接続させると共に、そのコントローラ(90)に前記各モータ(78)(82)を接続させるもので、株元結束スイッチ(93)をオン操作することにより、排藁結束部(18)に排藁が送込まれている間(Lセンサ(89)がオンの間)、前記Mセンサ(86)がオンでHセンサ(87)がオフになるように、即ち前記揃え機(20)の揃え板(77)の叩きストローク範囲内に排藁の株端を位置させるように、第一のねじ送り機構(81)の電動モータ(78)を作動制御するように構成しており、これによってスライド台(40)が排藁の稈身方向に移動し、結束機(19)と揃え機(20)が一体的に排藁の稈身方向に移動し、これら結束機(19)と揃え機(20)の相対間隔は排藁の稈長が変化しても一定に維持されるため、排藁の稈長に拘わらず排藁の株端を揃え機(20)の揃え板(77)で叩き揃えながらその株端から一定の位置を結束機(19)で結束する株元結束作業が行われるものである。
【0026】
また株元結束作業時の結束位置調節は、手動操作スイッチ(92)を操作して第二のねじ送り機構(85)の電動モータ(82)を作動制御し、揃え機(20)を単独で排藁の稈身方向に移動させ、結束機(19)と揃え機(20)の相対間隔を変化させることにより行われるものである。
【0027】
一方前記穂先結束スイッチ(94)をオン操作することにより、スライド台(40)を排藁の穂先側(右側)に移動させるように、第一のねじ送り機構(81)の電動モータ(78)を作動させ、結束機(19)のニードル(46)が排藁の穂先より300mmの位置に移動して穂先結束位置センサ(95)がオンとなったとき、前記電動モータ(78)を停止させた後、排藁結束部(18)に排藁が送込まれている間(Lセンサ(89)がオンの間)、前記Mセンサ(86)がオンでHセンサ(87)がオフとなるように、即ち前記揃え機(20)の揃え板(77)の叩きストローク範囲内に排藁の株端を位置させるように第二のねじ送り機構(85)の電動モータ(82)を作動制御するように構成しており、これによって揃え機(20)が単独で排藁の稈身方向に移動し、結束機(19)の結束位置は排藁の稈長が変化しても一定に維持されるため、排藁の稈長に拘わらず、排藁の株端を揃え機(20)の揃え板(77)で叩き揃えながらその穂先から一定の位置を結束機(19)で結束する穂先結束作業が行われるものである。
【0028】
また穂先結束作業の結束位置調節は、穂先結束位置センサ(95)の取付位置調節によって容易に行うことができるものである。
【0029】
上記のように、排藁の株端から一定の位置を結束するときには第一のねじ送り機構(81)をMHセンサ(86)(87)に基づいて駆動制御し、第二のねじ送り機構(85)を結束位置設定変更用として使用し、排藁の穂先から一定の位置を結束するときには第二のねじ送り機構(85)をMHセンサ(86)(87)に基づいて駆動制御し、第一のねじ送り機構(81)を結束位置設定変更用として使用するように、第一のねじ送り機構(81)と第二のねじ送り機構(85)を切り換え、株元結束作業と穂先結束作業の切り換え並びに各作業における結束位置の設定変更をスイッチ(93)(94)操作等で容易に行うことができるように構成している。
【0030】
図1、図2、図7、図8、図10、図11、図12、図13に示す如く、前記結束フレーム(21)の左側板(24)に結束入力軸(96)を軸支させるもので、前記排藁切断部(9)の左外側面に設けられる排藁切断部(9)の入力プーリ軸(97)と前記結束入力軸(96)をプーリ(98)(99)及びベルト(100)及び前記運転操作部(13)に設ける結束レバー操作で入切作動させるテンションクラッチローラ(101)を介して前記結束入力軸(96)に動力を継断自在に伝達するように構成している。
【0031】
また結束フレーム(21)の左側板(24)と前記結束機(19)の入力ギヤケース(56)間に伸縮自在な伝動ケース(102)を張架し、結束フレーム(21)の左側板(24)外側で前記結束入力軸(96)に減速ギヤ(103)(104)を介して左端を連動連結させる伸縮自在な伝動軸(105)を前記伝動ケース(102)に内挿し、結束入力軸(96)から伝動軸(105)を介して結束機(19)の入力ギヤケース(56)に動力を伝達するように構成している。
【0032】
また結束機(19)の結節部(47)及び放出アーム(48)への動力伝達は、入力ギヤケース(56)に設ける結束クラッチのクラッチ軸(106)を下部横伝動ケース(57)内部に挿通させると共に、結節部(47)及び放出アーム(48)の駆動である結節軸(107)を上部横伝動ケース(59)に内挿させ、前記クラッチ軸(106)と結節軸(107)を縦伝動ケース(58)内部でスプロケット(108)(109)及びチェン(110)を介して連動連結して行っている。
【0033】
また前記結束フレーム(21)の左側板(24)に左端を回転自在に軸支し、且つ、揃え機(20)の基板(70)に右端を回転と摺動を許容して軸支する伝動軸(111)を備え、前記伝動軸(111)の両端に揺動アーム(112)(113)を設け、クランク車である前記減速ギヤ(104)に設けたクランキピン(114)に一端を連結するピットマン(115)の他端を前記左側の揺動アーム(112)に連結すると共に、前記平行リンク機構(72)の駆動アーム(116)を前記右側の揺動アーム(113)に連結し、揃え機(20)の揃え板(77)を駆動するように構成している。
【0034】
図1、図2、図12、図15、図16に示す如く、前記結束機(19)の結節部(47)前方に排藁掻込み装置(117)を装設するもので、前記結束機(19)の縦伝動ケース(58)から上部横伝動ケース(59)の下側にこれと平行に前記排藁掻込み装置(117)に動力を伝達する掻込み上部横伝動ケース(118)を延設し、結節カバー(52)の右外側に臨む前記上部横伝動ケース(118)の先端から前方にチェンケース(119)を介して略長方形状の掻き込み右側板(120)を延設する一方、結節カバー(52)の前部上面に取付けて前記連結フレーム(53)立設させる連結板(121)を介して結節カバー(52)の右側から前方に略長方形状の掻込み左側板(122)を延設し、穂先側の結束デッキ(43)の前部左側縁上方で前後方向に張設させる前記掻込み右側板(120)と株元側の結束デッキ(42)の前部左側縁上方で前後方向に張設させる掻込み左側板(122)とを排藁の稈身方向で対向させ、これら左右側板(122)(120)間にこの側板(122)(120)の下縁、前縁、上縁に沿うインテークガイド(123)を張設し、穂先側の結束デッキ(43)の左側前部及び株元側の結束デッキ(42)の前部上方に排藁の搬送経路を挟んで、且つ、排藁チェン(10)の送り終端と結節部(47)の間に前記インテークガイド(123)を配設している。
【0035】
また左右の側板(122)(120)の前部でこの間に回転自在に掻込み2軸(124)を軸架すると共に、左右の側板(122)(120)の後部でこの間に支点軸(125)を軸架し、左右の側板(122)(120)の外側に突出させる掻込み2軸(124)の左右端部と支点軸(125)の左右端部との間に掻込みクランク(126)(127)(128)を連結張設して左右のクランク機構(129a)(129b)を形成し、左側の株元側のクランク機構(129a)にコイルバネ製の株元側掻込み爪(130)を取付け、右側の穂先側のクランク機構(129b)に金属板製の穂先側掻込み爪(131)を取付け、排藁チェン(10)の送り終端部から搬出されてくる排藁を結束機(19)のパッカ(45)の掻込み範囲まで確実に送込み、排藁チェン(10)の送り終端部と結束機(19)との間で排藁が停留するのを防止するために、側面視でパッカ(45)の掻込み軌跡(P)の前部に後部がラップする掻き込み軌跡(Y)で前記掻込み爪(130)(131)を掻込み運動させるように構成している。
【0036】
また結束機(19)の入力ギヤケース(56)と縦伝動ケース(58)間に下部横伝動ケース(57)前部上方でこれと平行に掻込み下部横伝動ケース(132)を架設し、パッカ(45)を駆動するパッカ軸(133)を入力ギヤケース(56)から掻込み下部横伝動ケース(132)内を通して縦伝動ケース(58)まで延設し、このパッカ軸(133)の右端部と前記上部掻込み横伝動ケース(118)に内挿する掻込み1軸(134)の右端部とを縦伝動ケース(58)内で一対の等速ギヤ(135)(136)及びスプロケット(137)(138)及びチェン(139)を介して連動連結すると共に、前記チェンケース(119)の後部内側に突出させる前記掻込み1軸(134)の左端に出力スプロケット(140)を係合軸支し、前記掻き込み2軸(124)の右端部に入力スプロケット(141)を回転自在に軸支し、右側板(120)の内側で各スプロケット(140)(141)間にチェン(142)を張設し、これらスプロケット(140)(141)を連動連結するもので、前記掻込み2軸(124)に爪クラッチ型の安全クラッチ(143)を設け、この安全クラッチ(143)を介して入力スプロケット(141)を設定トルク以下で前記掻込み2軸(124)と連結させ、結束機(19)で排藁の詰りが発生した時等に排藁掻込み装置(117)の破損を防止するように構成している。
【0037】
また前記結束機(19)のパッカ(45)と排藁掻込み装置(117)の各掻込み爪(130)(131)を上記構成により同調した回転とし、且つ、パッカ(45)が(θP)位置のとき掻込み爪(130)(131)を(θY)位置とし、パッカ(45)と掻込み爪(130)(131)が近付かないように構成している。
【0038】
また安全クラッチ(143)、掻込み2軸(124)、支点軸(125)、スプロケット(140)(141)、チェン(142)等をインテークガイド(123)内に設け、藁屑等の巻付きを防止すると共に、排藁の搬送経路で詰りが発生したとき、詰り側から第一の軸である掻込み2軸(124)に前記安全クラッチ(143)を設け、掻き込み爪(130)(131)の駆動トルクを安定させるように構成している。
【0039】
図17、図18に示す如く、前記排藁掻込み装置(117)において、インテークガイド(123)の左右外側に設けた株元側と穂先側の掻込み爪(130)(131)の各掻込み軌跡(Y1)(Y2)を異ならせるもので、一方の掻込み軌跡(Y1)前部より他方の掻込み軌跡(Y2)前部を側面視で前方に出し、且つ、両方の掻込み軌跡(Y1)(Y2)の後部を側面視で略一致させてパッカ(45)の前記掻込み軌跡(P)との相対関係を変化させないように、これら各掻込み軌跡(Y1)(Y2)を形成する左右の各クランク機構(129a)(129b)及び掻込み爪(130)(131)を構成すると共に、株元側のクランク機構(129a)及び掻込み爪(130)と穂先側のクランク機構(129b)及び掻き込み爪(131)を交換可能に構成し、短稈時は図17のように、排藁チェン(10)によって排藁が株元先行で排藁結束部(18)に送込まれてくるため、穂先側の掻込み軌跡(Y2)を株元側の掻込み軌跡(Y1)より大きくなるように、前記排藁掻込み装置(117)を構成し、穂先側を株元側より早く掻込み、逆に長稈時は、排藁チェン(10)によって排藁が株元側が穂先側より遅れて(穂先先行)排藁結束部(18)に送込まれてくるため、株元側の掻込み軌跡(Y1)を穂先側の掻込み軌跡(Y2)より大きくなるように、前記排藁掻込み装置(117)を構成し、株元側を穂先側より早く掻込み、排藁の稈長変化によって搬送姿勢が変化しても、排藁掻込み装置(117)による結束機(19)への掻込み性能を変化させないように構成している。
【0040】
図1、図2、図3、図4、図12、図19、図20、図21に示す如く、前記結束機(19)の放出アーム(48)後方に、結束機(19)から放出アーム(48)によって放出される藁束を受継いで結束機(19)の放出アーム(48)の放出位置よりさらに既刈寄り(右側)後方に藁束を搬送放出する藁束搬送放出装置(144)を装設するもので、この藁束搬送放出装置(144)は、平行な二本の無端搬送チェン(145a)(145b)とこれら各搬送チェン(145a)(145b)との間に藁束を挟持する平行な二本の挟扼杆(146a)(146b)とで構成している。
【0041】
前記結束機(19)の伝動ケース(102)と入力ギヤケース(56)との間に前記藁束搬送放出装置(144)の駆動ケース(147)を組込み、この駆動ケース(147)を介して伝動ケース(102)の右端部を入力ギヤケース(56)の左側面に連結するもので、前記駆動ケース(147)から株元側と穂先側の結束デッキ(42)(43)の間を通して後方に縦伝動ケース(148)を延設すると共に、この縦伝動ケース(148)の後端に横伝動ケース(149)の中間部前面を連結させ、縦伝動ケース(148)に内挿する束寄せ1軸(150)の前端を駆動ケース(147)内部を通過する伝動軸(105)にベベルギヤ(151)(152)を介して連動連結し、横伝動ケース(149)に内挿する束寄せ2軸(153)の中間部を前記束寄せ1軸(150)の後端にベベルギヤ(154)(155)を介して連動連結し、横伝動ケース(149)の両端から突出させる前記束寄せ2軸(153)の両側に係合軸支させた各搬送チェン(145a)(145b)の駆動スプロケット(156a)(156b)に動力を伝達するように構成している。
【0042】
また前記横伝動ケース(149)の左右端部から後方に揺動アーム(157)を延設し、後端部にテンションローラ(158)を取付けるチェンガイド(159)の前端部を各揺動アーム(157)の後部外側に連結させ、駆動スプロケット(156a)(156b)の後方にチェンガイド(159)及びテンションローラ(158)を直列に配設し、前記各チェン(145a)(145b)を駆動スプロケット(156a)(156b)、チェンガイド(159)、テンションローラ(158)を介して、各搬送チェン(145a)(145b)の搬送側上面が穂先側及び株元側の結束デッキ(42)(43)と略同一高さになるように、穂先側の結束デッキ(43)の左側端部からこの後方に右側の穂先側の搬送チェン(145b)を後方に向けて略水平に張設し、株元側の結束デッキ(42)の後方に左側の株元側の搬送チェン(145a)を後方に向けて略水平に張設している。
【0043】
また穂先側の搬送チェン(145b)と株元側の搬送チェン(145a)の送り始端部より送り終端部を機体の右側(既刈側)に寄せるように、機体の進行方向と直交する方向に横架された伝動ケース(102)及び伝動軸(105)に対し前記横伝動ケース(149)及び束寄せ2軸(153)及びテンションローラ(158)軸を傾斜させて設け、各搬送チェン(145a)(145b)を結束機(19)の左右放出アーム(48)の下方位置から右斜め後方に向けて平行に張設している。
【0044】
また各チェンガイド(159)の外側に搬送チェン(145a)(145b)の外側面を覆うチェンカバー(160)を取付けると共に、各搬送チェン(145a)(145b)の間に藁束ガイド(161)を張設し、この藁束ガイド(161)の前部で前記縦伝動ケース(148)及び横伝動ケース(149)の上方を覆うように構成している。
【0045】
また前記結束機(19)の上部横伝動ケース(59)の中間部上面から前記各搬送チェン(145a)(145b)の間でこの前部上方に延設させる支持フレーム(162)を備え、前記支持フレーム(162)の先端部から後方に揺動フレーム(163)を延設し、揺動フレーム(163)の先端に横連結フレーム(164)を介して穂先側と株元側の挟扼杆支持板(165)を取付け、前記各支持板(165)から下方に突出し、且つ、下方にバネ付勢する前後支持アーム(166)下端に前記挟扼杆(146a)(146b)を取付け、穂先側と株元側の各搬送チェン(145a)(145b)の搬送側上面の上方にこれと平行に各挟扼杆(146a)(146b)を支持し、穂先側の搬送チェン(145b)と挟扼杆(146b)及び株元側の搬送チェン(145a)と挟扼杆(146a)とで、結束機(19)から放出アーム(48)によって放出された藁束の穂先側と株元側を右斜め後方に挟持搬送し、穂先側の搬送チェン(145b)と挟扼杆(146b)及び株元側の搬送チェン(145a)と挟扼杆(146a)の送り終端から藁束を放出することにより、機体左側の未刈穀稈上に結束後の藁束を放出してしまうのを防止するように前記藁束搬送放出装置(144)を構成している。
【0046】
そして上記した藁束搬送放出装置(144)は二本の平行な搬送チェン(145a)(145b)で藁束を搬送するから、安定した搬送を行うことができ、搬送能力が高く、各藁束の分離不良が発生しても搬送中に分離可能で、藁束を一束づつ分離して放出でき、且つ、搬送束が安定するので、落下姿勢がばらつかず一定となり良好で、一定の方向に揃えた状態で放出できるものである。
【0047】
また藁束の結束位置となる結束機(19)のニードル中心(L1)から穂先側と株元側に等間隔の位置を前記二本の搬送チェン(145a)(145b)及び挟扼杆(146a)(146b)で藁束を挟持搬送するように、ニードル中心(L1)を各搬送チェン(145a)(145b)の送り始端部の駆動スプロケット(156a)(156b)の中間に一させるもので、穂先側と株元側の搬送チェン(145a)(145b)間の搬送中心(L2)線上を藁束の結束部を通過させ、その結束部から等間隔の穂先側部と株元側部を二本の平行な搬送チェン(145a)(145b)及び挟扼杆(146a)(146b)で藁束を右斜め後方に挟持搬送することにより、上記した藁束搬送放出装置(144)特有の作用効果をより一層助長して得ることができると共に、藁束の結束部の近傍を各搬送チェン(145a)(145b)の送り始端部に受継ぎるるため、結束機(19)から各搬送チェン(145a)(145b)への受継ぎ性能を向上させ、この受継ぎ部での詰り等をなくし、また各搬送チェン(145a)(145b)を確実に藁束に作用させることが可能となり、搬送の安定性及び藁束の分離性能を向上させることができるものである。
【0048】
また結束機(19)より右斜め後方に延設させる株元側の搬送チェン(145a)に比べ穂先側の搬送チェン(145b)を長くし、これら穂先側と株元側の各搬送チェン(145a)(145b)の送り終端位置を、コンバインの進行方向に対し直交する線上(機体左右方向)に揃えて配置すると共に、株元側の搬送チェン(145a)の駆動スプロケット(156a)の歯数より穂先側の搬送チェン(145b)の駆動スプロケット(156b)の歯数を多くし、穂先側の搬送チェン(145b)の搬送速度を株元側の搬送チェン(145a)の搬送速度より早くし、藁束を二本の平行な各搬送チェン(145a)(145b)の送り終端から同時に放出するように構成している。
【0049】
上記の構成により、コンバインの進行方向に対し直交する横倒し姿勢に揃えて藁束を各搬送チェン(145a)(145b)の送り終端から一束づつ分離して放出することができ、放出後の藁束の回収作業等の後処理を容易に行うことができるものである。
【0050】
また各搬送チェン(145a)(145b)のテンションローラ(158)及びチェンカバー(160)及び藁束ガイド(161)を取付けるチェンガイド(159)の前端を前記揺動アーム(157)を介して横軸である束寄せ2軸(153)を中心に上下に回動自在に横伝動ケース(149)両端部に支持させたもので、左右の揺動アーム(157)間に張設してこれらを連結する横連結フレーム(167)を備え、この横連結フレーム(167)に後端側を一定角度だけ回動自在に連結させるスタンドアーム(168)を設けると共に、前記縦伝動ケース(148)の下方に前記スタンドアーム(168)の前端を係合させる係止板(169)を設け、一方、各挟扼杆(146a)(146b)及びバネケース(165)を横連結フレーム(164)を介して後端側に取付ける揺動フレーム(163)の前端を縦軸(170)を中心に左右に回動自在に支持アーム(162)先端に連結させたもので、支持フレーム(162)先端に取付けるブラケット(171)にロックピン(172)をこの上端部をブラケット(171)上面に出入自在にコイルバネ(173)及びバネ座(174)を介して設けると共に、前記揺動アーム(163)前端に前記ロックピン(172)を係入させる使用時と格納時の二つのロック孔(175)(176)を有するロック板(177)を前記ブラケット(171)上面に重合摺動自在に設け、前記スタンドアーム(168)前端を結束機(19)側の係止板(169)に係合させることにより、各チェンガイド(159)を水平姿勢で支持し、各搬送チェン(145a)(145b)を結束機(19)の左右放出アーム(48)の下方位置から右斜め後方に向けて平行に水平姿勢で張設する一方、前記ロックピン(172)の上端部をロック板(177)の使用時のロック孔(175)に係入させることにより、前記各搬送チェン(145a)(145b)の搬送側上面上方にこれと平行に各挟扼杆(146a)(146b)を位置固定し、平行な二本の各搬送チェン(145a)(145b)とこれら各搬送チェン(145a)(145b)との間に藁束を挟持する平行な二本の挟扼杆(146a)(146b)とで構成する前記藁束搬送放出装置(144)を、使用状態にセットし、また前記スタンドアーム(168)前端を係止板(169)から離脱させ、各チェンガイド(159)と共に各搬送チェン(145a)(145b)を束寄せ2軸(153)を中心に下方に回動させ、各チェンガイド(159)及び各搬送チェン(145a)(145b)を略垂直姿勢で結束機(19)の後方に折畳格納する一方、前記ロックピン(172)を引下げてこの上端部をロック板(177)の使用時のロック孔(175)から引抜き、支持アーム(162)に対し揺動アーム(163)を回動自在とし、揺動アーム(163)を縦軸(170)を中心に略90度右に回動させ、前記ロックピン(172)にロック板(177)の格納時のロック孔(176)を一致させてロックピン(172)の引下げ力を解除してバネ(173)力によりロックピン(172)の上端側をロック板(177)の格納時のロック孔(176)に係入させることにより、各挟扼杆(146a)(146b)を横向き姿勢で結束機(19)の後方に折畳格納し、前記藁束搬送放出装置(144)を、各搬送チェン(145a)(145b)と各挟扼杆(146a)(146b)の送り終端部が送り始端部と略同じ前後位置となる格納位置に格納し、不使用時に前記藁束搬送放出装置(144)を格納することで、この藁束搬送放出装置(144)を他の機器や構造物に当てて破損させるのを防止するように構成している。
【0051】
【発明の効果】
以上実施例から明らかなように本発明は、脱穀部(4)から搬出されてきた排藁を結束する結束機(19)の後方に、結束機(19)から放出される藁束を受け継いで結束機(19)の放出位置よりさらに既刈寄り後方に藁束を搬送放出する搬送放出体(144)を設けたコンバインの排藁結束装置であって、前記搬送放出体(144)を構成する平行な二本の無端搬送チェン(145a)(145b)を、排藁の結束部がこの二本の無端搬送チェン(145a)(145b)の間を通過するように配置したものにおいて、二本の無端搬送チェン(145a)(145b)の送り終端位置を、コンバインの進行方向に対し直交する線上に揃えて配置すると共に、藁束が前記二本の無端搬送チェン(145a)(145b)の送り終端から同時に放出されるように、二本の無端搬送チェン(145a)(145b)の送り速度を異ならせたもので、二本の無端搬送チェン(145a)(145b)で藁束を搬送するから、安定した搬送を行うことができ、各藁束の分離不良が発生しても搬送中に分離することができ、藁束を一束づつ分離して、且つ、一定の方向に揃えた状態で放出し得るものである。
【0052】
また、前記二本の無端搬送チェン(145a)(145b)を、排藁の結束部がこの二本の無端搬送チェン(145a)(145b)の間を通過するように配置したことにより、藁束の結束部から株元側又は穂先側だけに片寄ることなく藁束の結束部から株元側と穂先側を各無端搬送チェン(145a)(145b)で搬送できると共に、藁束の結束部の近傍を各無端搬送チェン(145a)(145b)の送り始端に受継ぎするため、結束機(19)から各無端搬送チェン(145a)(145b)への藁束の受け継ぎを良好に行うことができ、また無端搬送チェン(145a)(145b)を確実に藁束に作用させることができ、搬送の安定性及び藁束の分離性能を向上させることができるものである。
【0053】
さらに、前記二本の無端搬送チェン(145a)(145b)の送り終端位置を、コンバインの進行方向に対し直交する線上に揃えて配置すると共に、藁束が前記二本の無端搬送チェン(145a)(145b)の送り終端から同時に放出されるように、二本の無端搬送チェン(145a)(145b)の送り速度を異ならせることにより、コンバインの進行方向に対し直交する横倒し姿勢に揃えて藁束を搬送放出体から一束づつ分離して放出でき、放出後の藁束の後処理が容易に行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 排藁結束部の側面図
【図2】 排藁結束部の平面図
【図3】 コンバインの全体側面図
【図4】 コンバインの全体平面図
【図5】 結束フレームの平面図
【図6】 結束フレームの断面側面図
【図7】 結束機の第一のねじ送り機構を示す側面図
【図8】 結束機の支持構造を示す側面図
【図9】 揃え機の支持構造を示す側面図
【図10】 揃え機の側面図
【図11】 排藁結束部への動力伝達を示す側面図
【図12】 排藁結束部の伝動構造を示す平面図
【図13】 結束機と揃え機の位置調節構造を示す背面図
【図14】 結束機と揃え機の位置制御回路図
【図15】 排藁掻込み装置の平面図
【図16】 排藁掻込み装置の側面図
【図17】 排藁掻込み装置の変形例を示す平面図
【図18】 排藁掻込み装置の変形例を示す側面図
【図19】 排藁搬送放出装置の挟握部の平面図
【図20】 排藁搬送放出装置の搬送チェン部の平面図
【図21】 排藁搬送放出装置の側面図
【符号の説明】
(4) 脱穀部
(19) 結束機
(145a)(145b) 無端搬送チェン(搬送放出体)

Claims (1)

  1. 脱穀部から搬出されてきた排藁を結束する結束機の後方に、結束機から放出される藁束を受け継いで結束機の放出位置よりさらに既刈寄り後方に藁束を搬送放出する搬送放出体を設けたコンバインの排藁結束装置であって、前記搬送放出体を構成する平行な二本の無端搬送チェンを、排藁の結束部がこの二本の無端搬送チェンの間を通過するように配置したものにおいて、二本の無端搬送チェンの送り終端位置を、コンバインの進行方向に対し直交する線上に揃えて配置すると共に、藁束が前記二本の無端搬送チェンの送り終端から同時に放出されるように、二本の無端搬送チェンの送り速度を異ならせたことを特徴とするコンバインの排藁結束装置。
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