JP7033936B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

本発明は、圃場の植立穀稈を刈り取る刈取装置と、刈取装置により刈り取られた刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、を備えるコンバインに関する。
上記のようなコンバインとして、例えば、特許文献1に記載のものが既に知られている。このコンバインにおける脱穀装置は、脱穀部(特許文献1では「扱室」等)と、選別部と、上側開口(特許文献1では「扱胴カバー」により開閉される開口)と、外側開口(特許文献1では「点検口」)と、天板(特許文献1では「扱胴カバー」)と、揺動カバー(特許文献1では「カバー」)と、を有している。
この脱穀装置において、上側開口は、脱穀部における上部に設けられている。また、外側開口は、脱穀部における機体外側部に設けられている。また、天板は、脱穀部の上側に設けられると共に上側開口を開閉する。また、揺動カバーは、脱穀部の機体外側に設けられると共に外側開口を開閉する。
そして、この脱穀装置において、天板は、水平に延びる第1軸芯(特許文献1では「支点」)周りに揺動することにより、上側開口を開閉する。また、揺動カバーは、第1軸芯と平行な第2軸芯(特許文献1では「支点」)周りに揺動することにより、外側開口を開閉する。そして、この第1軸芯は、閉じ姿勢の天板における機体内側部を通って延びている。また、この第2軸芯は、閉じ姿勢の揺動カバーにおける上部を通って延びている。
この構成においては、天板が開き側に揺動する際、天板は、機体内側へ向かって揺動することとなる。
特開2006-311820号公報
ここで、上記の第1軸芯が、閉じ姿勢の天板における機体外側部を通って延びるように構成することが考えられる。この場合、天板が開き側に揺動する際、天板は、機体外側へ向かって揺動することとなる。
この構成において、天板の揺動軌跡と揺動カバーの揺動軌跡とが重複するように構成すれば、天板の揺動軌跡と揺動カバーの揺動軌跡とが重複しない場合に比べて、天板と揺動カバーとを互いに近接した位置に設けることができる。これにより、脱穀装置がコンパクトになる。
ところで、この構成において、例えば、メンテナンス作業時にエアブロー装置を用いて脱穀部の清掃を行う場合、天板及び揺動カバーが開けられた状態で、上側開口から風を送り込むことにより、送り込まれた風は、外側開口から排出される。あるいは、外側開口から風を送り込むことにより、送り込まれた風は、上側開口から排出される。そして、この風により、脱穀部における藁屑等を吹き飛ばすことができる。
しかしながら、天板の揺動軌跡と揺動カバーの揺動軌跡とが重複している場合、上述のように脱穀部の清掃を行う際に、作業者は、天板と揺動カバーとが互いに干渉しないように、天板及び揺動カバーのうちの少なくとも何れか一方を手で持ち、中途姿勢で支える必要がある。これにより、メンテナンス作業が煩雑になりがちである。
本発明の目的は、脱穀装置がコンパクトであると共に、脱穀装置のメンテナンス作業が容易なコンバインを提供することである。
本発明の特徴は、
圃場の植立穀稈を刈り取る刈取装置と、前記刈取装置により刈り取られた刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、を備えるコンバインであって、
前記脱穀装置は、刈取穀稈を脱穀処理する脱穀部と、前記脱穀部の下側に設けられると共に脱穀処理により得られた処理物を選別処理する選別部と、前記脱穀部における上部に設けられた上側開口と、前記脱穀部における機体外側部に設けられた外側開口と、前記脱穀部の上側に設けられると共に前記上側開口を開閉する天板と、前記脱穀部の機体外側に設けられると共に前記外側開口を開閉する揺動カバーと、を有しており、
前記天板は、水平に延びる第1軸芯周りに揺動することにより、閉じ姿勢と全開姿勢との間で姿勢変更可能であり、
前記揺動カバーは、前記第1軸芯と平行な第2軸芯周りに揺動することにより、閉じ姿勢と全開姿勢との間で姿勢変更可能であり、
前記第1軸芯は、閉じ姿勢の前記天板における機体外側部を通って延びており、
前記第2軸芯は、閉じ姿勢の前記揺動カバーにおける上部を通って延びており、
前記天板の揺動軌跡と前記揺動カバーの揺動軌跡とが重複しており、
前記上側開口及び前記外側開口の両方が開かれた状態で、且つ、前記天板と前記揺動カバーとが互いに干渉しない状態で、前記天板及び前記揺動カバーの何れか一方または両方を、閉じ姿勢と全開姿勢との間の姿勢である中途姿勢で保持する姿勢保持機構を備え
前記姿勢保持機構は棒状部材を有しており、
前記棒状部材の一端は、前記脱穀部における機体外側端部に連結されており、
前記姿勢保持機構は、前記天板が全開姿勢である状態で、且つ、前記天板と前記揺動カバーとが互いに干渉しない状態で、前記棒状部材の他端によって前記揺動カバーを支持することにより、前記揺動カバーを前記中途姿勢で保持することにある。
本発明であれば、天板の揺動軌跡と揺動カバーの揺動軌跡とが重複している。そのため、天板の揺動軌跡と揺動カバーの揺動軌跡とが重複しない場合に比べて、天板と揺動カバーとを互いに近接した位置に設けることができる。これにより、脱穀装置がコンパクトになる。
しかも、本発明であれば、メンテナンス作業時に、姿勢保持機構によって、上側開口及び外側開口の両方が開かれた状態で、且つ、天板と揺動カバーとが互いに干渉しない状態で、天板及び揺動カバーの何れか一方または両方を、中途姿勢で保持することができる。
従って、作業者は、メンテナンス作業時に、天板または揺動カバーを手で持ち、中途姿勢で支える必要がない。これにより、メンテナンス作業が容易となる。
即ち、本発明によれば、脱穀装置をコンパクトにしつつ、脱穀装置のメンテナンス作業が容易となる。
また、本発明によれば、天板が全開姿勢であり、且つ、揺動カバーが中途姿勢で保持されている場合、上側開口の近傍のスペースを広く確保することができる。これにより、例えば、エアブロー装置を用いて上側開口から容易に風を送り込むことができる。そして、送り込まれた風は、外側開口から排出される。
従って、本発明によれば、脱穀部の清掃が容易となる。
しかも、本発明によれば、棒状部材によるつっぱり作用という簡素な構成で、揺動カバーを中途姿勢で確実に保持することが可能となる。
さらに、本発明において、
前記天板が全開姿勢であるとき、前記天板の重心は前記第1軸芯よりも機体外側に位置していると好適である。
この構成によれば、天板が全開姿勢であるとき、天板の重心は第1軸芯よりも機体外側に位置している。従って、天板を全開姿勢で保持する部材を設けることなく、天板を全開姿勢まで揺動させるだけで、全開姿勢が安定的に維持される状態となる。
さらに、本発明において、
前記第2軸芯は機体前後方向に延びており、
前記揺動カバーにおける前端部に前壁が設けられており、
前記揺動カバーにおける後端部に後壁が設けられており、
前記姿勢保持機構は、第1穴及び第2穴を有しており、
前記第1穴及び前記第2穴は、前記前壁及び前記後壁のうちの少なくとも何れか一方に形成されており、
前記棒状部材は、前記棒状部材の他端が前記第1穴または前記第2穴に挿入されることによって、前記揺動カバーを支持する状態となるように構成されており、
前記棒状部材の他端が前記第1穴に挿入された状態では、前記揺動カバーは前記姿勢保持機構によって全開姿勢で保持され、
前記棒状部材の他端が前記第2穴に挿入された状態では、前記揺動カバーは前記姿勢保持機構によって前記中途姿勢で保持されると好適である。
この構成によれば、棒状部材を第1穴に挿入するだけで、揺動カバーを安定的に全開姿勢で保持することが可能となる。また、棒状部材を第2穴に挿入するだけで、揺動カバーを安定的に中途姿勢で保持することが可能となる。
さらに、本発明において、
前記第1穴は、閉じ姿勢の前記揺動カバーにおける上部且つ機体中央側に形成されており、
前記第2穴は、閉じ姿勢の前記揺動カバーにおける下端部に形成されていると好適である。
この構成によれば、第1穴が閉じ姿勢の揺動カバーにおける下部または機体外側に形成されている場合に比べて、棒状部材が第1穴に挿入された状態において、棒状部材の位置が外側開口に近い位置となる。これにより、作業者が揺動カバーの下側を通過する際に、棒状部材に干渉しにくくなる。
しかも、この構成によれば、第1穴が閉じ姿勢の揺動カバーにおける下部または機体外側に形成されている場合に比べて、棒状部材が第1穴に挿入された状態において、揺動カバーの位置が高い位置となる。これにより、揺動カバーを大きく開いた状態で保持することが可能となる。
さらに、この構成によれば、第1穴が閉じ姿勢の揺動カバーにおける下部または機体外側に形成されている場合に比べて、揺動カバーを全開姿勢で保持するために必要な棒状部材の長さが短くなる。これにより、製造コストを低減することが可能となる。
また、この構成によれば、第2穴が閉じ姿勢の揺動カバーにおける下端部よりも上側に形成されている場合に比べて、中途姿勢における揺動カバーの開き度合を小さくすることができる。これにより、作業者が中途姿勢で保持された揺動カバーの近傍を通過する際に、揺動カバーに干渉しにくくなる。
コンバインの左側面図である。 コンバインの平面図である。 揺動カバー等の構成を示す左側面図である。 揺動カバー等の構成を示す一部破断左側面図である。 第1軸芯及び第2軸芯等を示す左側面図である。 揺動カバー等の構成を示す縦断背面図である。 接当フレーム等の構成を示す縦断背面図である。 アシスト機構等の構成を示す縦断背面図である。 全開姿勢の揺動カバー等を示す背面図である。 揺動カバーが全開姿勢であるときの脱穀部を示す縦断左側面図である。 全開姿勢の揺動カバー等を示す縦断正面図である。 中途姿勢の揺動カバー等を示す縦断正面図である。 第1サイドカバー及び第2サイドカバーの構成を示す左側面図である。 第1サイドカバーの取り付け構造を示す縦断背面図である。 カバー支持ステーの構成を示す斜視図である。 第1サイドカバーの取り付け構造を示す一部破断平面図である。 指示ラベル等の構成を示す左側面図である。 排気管及び排気管カバーの構成を示す左側面図である。 排気管カバーの構成を示す斜視図である。 カメラカバー等の構成を示す斜視図である。 カメラカバー等の構成を示す縦断左側面図である。 カメラカバー等の構成を示す縦断背面図である。
本発明を実施するための形態について、図面に基づき説明する。尚、以下の説明においては、特に断りがない限り、図1から図5、図10、図13、図16から図18、図21に示す矢印Fの方向を「前」、矢印Bの方向を「後」として、図2、図6から図9、図11、図12、図14、図16、図22に示す矢印Lの方向を「左」、矢印Rの方向を「右」とする。また、図1、図3から図14、図17、図18、図21、図22に示す矢印Uの方向を「上」、矢印Dの方向を「下」とする。
〔コンバインの全体構成〕
図1及び図2に示すように、普通型のコンバインAは、機体フレーム1に、クローラ式の走行装置2、搭乗式の運転部3、刈取装置4、全稈投入形の脱穀装置5、穀粒タンク6、及び、フィーダ11などを備えている。これにより、コンバインAは、クローラ走行式の穀粒タンク仕様に構成されている。
刈取装置4は、圃場の植立穀稈を刈り取る。また、フィーダ11は、刈取穀稈を脱穀装置5へ搬送する。脱穀装置5において、刈取穀稈は脱穀処理される。脱穀処理により得られた穀粒は、穀粒タンク6に貯留される。
このように、コンバインAは、圃場の植立穀稈を刈り取る刈取装置4と、刈取装置4により刈り取られた刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置5と、を備えている。
〔脱穀装置の構成〕
図1及び図2に示すように、脱穀装置5は、機体フレーム1の左半部に配置されている。また、図1及び図3に示すように、脱穀装置5は、脱穀部5A、選別部5B、開閉式の天板13、開閉式の揺動カバー14を有している。
図3から図6に示すように、脱穀部5Aは、機体フレーム1に連結される脱穀フレーム12、バータイプの扱胴15、前後方向視の形状が略U字状の受網16を有している。また、図1に示すように、選別部5Bは、脱穀部5Aの下側に設けられている。そして、選別部5Bは、選別対象物を篩い選別する揺動選別機構S1、及び、選別風を発生させる唐箕S2、などを備えている。
脱穀部5Aは、刈取穀稈を脱穀処理する。また、選別部5Bは、脱穀処理により得られた処理物を選別処理する。
このように、脱穀装置5は、刈取穀稈を脱穀処理する脱穀部5Aと、脱穀部5Aの下側に設けられると共に脱穀処理により得られた処理物を選別処理する選別部5Bと、を有している。
図3から図6に示すように、脱穀フレーム12は、その上半部により、天板13、揺動カバー14、扱胴15、及び、受網16、などを支持している。脱穀フレーム12は、その下半部により、揺動選別機構S1及び唐箕S2などを支持している。
また、脱穀フレーム12は、その上半部の左側部に、メンテナンス用の外側開口17を形成する側面視矩形状のフレームユニット18を備えている。さらに、脱穀フレーム12は、その左側部における外側開口17よりも機体の下側の位置にて前後方向に延びるフレーム構成部材31を備えている。
外側開口17は、脱穀部5Aにおける機体外側部に設けられている。より具体的には、外側開口17は、脱穀部5Aにおける左側部に設けられている。また、外側開口17は、側面視矩形状に形成されている。
外側開口17は、その前後長さ及び上下長さが、受網16の全体又は略全体を機体の左外方に臨ませる長さに設定されている。つまり、脱穀フレーム12は、扱胴15及び受網16を機体の左外方に臨ませる外側開口17を左側部に有している。また、脱穀部5Aにおける上部には、上側開口Qが設けられている。
このように、脱穀装置5は、脱穀部5Aにおける上部に設けられた上側開口Qと、脱穀部5Aにおける機体外側部に設けられた外側開口17と、を有している。
天板13は、脱穀部5Aの上側に設けられている。そして、天板13における左端部には、5つのヒンジ19が設けられている。そして、5つのヒンジ19は、脱穀フレーム12の左上端部に連結されている。5つのヒンジ19は、機体前後方向に延びる第1軸芯P1周りに揺動する。これにより、天板13は、閉じ姿勢と全開姿勢との間で姿勢変更可能である。
天板13が閉じ姿勢である場合、上側開口Qが閉じられると共に、扱胴15の上部は天板13によって覆われる。また、天板13が全開姿勢である場合、上側開口Qが開かれると共に、扱胴15の上部は開放される。つまり、天板13は、扱胴15の上部を開閉可能に覆っている。また、天板13は、上側開口Qを開閉する。
尚、図4から図6に示すように、第1軸芯P1は、閉じ姿勢の天板13における左端部を通って延びている。また、図6及び図8から図11において、天板13は閉じ姿勢である。図12において、天板13は全開姿勢である。図12に示すように、天板13が全開姿勢であるとき、天板13の重心Gは第1軸芯P1よりも機体外側に位置している。
このように、脱穀装置5は、脱穀部5Aの上側に設けられると共に上側開口Qを開閉する天板13を有している。また、天板13は、水平に延びる第1軸芯P1周りに揺動することにより、閉じ姿勢と全開姿勢との間で姿勢変更可能である。また、第1軸芯P1は、閉じ姿勢の天板13における機体外側部を通って延びている。
また、図12に示すように、天板13が全開姿勢である状態において、揺動カバー14を全開姿勢まで揺動させると、天板13と揺動カバー14とが互いに干渉する。即ち、天板13の揺動軌跡と揺動カバー14の揺動軌跡とが重複している。
図4から図6に示すように、揺動カバー14は、その上端部に、前後に延びる3本の支軸20を、それらの軸芯を一致させた状態で前後方向に所定間隔をあけて備えている。各支軸20は、フレームユニット18の上端部に装備された3箇所の軸支部18Aに回動可能に支持されている。
そして、揺動カバー14は、それらの支軸20の中心を通る第2軸芯P2周りに上下揺動する。これにより、揺動カバー14は、閉じ姿勢と全開姿勢との間で姿勢変更可能である。
揺動カバー14が閉じ姿勢である場合、外側開口17が閉じられる。また、揺動カバー14が全開姿勢である場合、外側開口17が開かれる。つまり、揺動カバー14は、外側開口17を開閉する。
また、図8に示すように、揺動カバー14は、閉じ姿勢では垂下姿勢となり、全開位置では水平姿勢となる。図6において、揺動カバー14は閉じ姿勢である。また、図9から図11において、揺動カバー14は全開姿勢である。
尚、図4から図6に示すように、第2軸芯P2は、閉じ姿勢の揺動カバー14における上部を通って延びている。また、第2軸芯P2は、第1軸芯P1と平行である。即ち、第2軸芯P2は機体前後方向に延びている。
このように、脱穀装置5は、脱穀部5Aの機体外側に設けられると共に外側開口17を開閉する揺動カバー14を有している。また、揺動カバー14は、第1軸芯P1と平行な第2軸芯P2周りに揺動することにより、閉じ姿勢と全開姿勢との間で姿勢変更可能である。
図10に示すように、受網16は、扱胴15を下方から覆う状態で脱穀装置5の上半部に配置されている。受網16は、前側の第1網体16Aと前後中間の第2網体16Bと後側の第3網体16Cとに分割可能な3分割構造である。各網体16A~16Cは、左右に分割可能な2分割構造である。これにより、受網16は、扱胴15を組み付けた状態で、前述した外側開口17から着脱することが可能な6分割構造に構成されている。
図1及び図2に示すように、穀粒タンク6は、運転部3とともに機体フレーム1の右半部に配置されている。穀粒タンク6は、脱穀装置5での脱穀・選別処理で得られた単粒化穀粒を貯留する。穀粒タンク6は、その内部に貯留した単粒化穀粒の機外への排出を可能にするスクリュ搬送式の穀粒排出機構6Aを備えている。
図1から図3及び図9に示すように、脱穀装置5の左側部には、前述した揺動カバー14とともに、樹脂製で着脱式の第1サイドカバー21、第2サイドカバー22、第3サイドカバー23、第4サイドカバー24が配置されている。
第1サイドカバー21は、脱穀装置5の左側部における上半部の前端部位に配置されている。第2サイドカバー22は、脱穀装置5の左側部における下半部の前半部位に配置されている。第3サイドカバー23は、脱穀装置5の左側部における下半部の後半部位に配置されている。第4サイドカバー24は、脱穀装置5の左側部における上半部の後端部位に配置されている。
図4及び図8に示すように、脱穀装置5は、揺動カバー14の人為開閉操作をアシストするアシスト機構25を備えている。アシスト機構25には、揺動カバー14を開き側に揺動付勢するガススプリングが採用されている。
上記の構成により、作業者が揺動カバー14の開閉操作を行うときには、アシスト機構25のアシストを得ることができる。その結果、作業者が揺動カバー14の開閉操作を行うときに要する労力を軽減することができる。又、作業者が揺動カバー14の閉じ操作を行うときに、揺動カバー14が自重で勢いよく下降揺動する虞を回避することができる。
図4、図6、図8に示すように、揺動カバー14は、閉じ姿勢において外側開口17を横外方から覆い隠す外壁板27、外壁板27の前端部に連結される前壁28、及び、外壁板27の後端部に連結される後壁29、などを備えている。これにより、揺動カバー14は、高い保形性を有している。
尚、前壁28は、揺動カバー14における前端部に設けられている。また、後壁29は、揺動カバー14における後端部に設けられている。
このように、揺動カバー14における前端部に前壁28が設けられている。また、揺動カバー14における後端部に後壁29が設けられている。
また、図4及び図8に示すように、アシスト機構25の上端部は、後壁29の連結部材29Aに連結されている。
図6及び図7に示すように、揺動カバー14は内壁板36を備えている。揺動カバー14が閉じ姿勢であるとき、内壁板36は、受網16に隣接する。内壁板36は、前壁28と後壁29とにわたって架設されている。揺動カバー14は、外壁板27、前壁28、後壁29、及び、内壁板36、などにより、閉じ姿勢での横断面が矩形状に形成されている。そして、揺動カバー14の底部は開放されている。
また、図6及び図7に示すように、フレーム構成部材31の右端面には、金属製の接当フレーム31Aが溶接固定されている。接当フレーム31Aは、前後方向に延びている。また、接当フレーム31Aの上端は、フレーム構成部材31の上端よりも高い位置に位置している。
そして、揺動カバー14が閉じ姿勢であるとき、内壁板36の上端部が第1シール部材37aを介してフレームユニット18の左側面に密接している。また、内壁板36の下端部が第2シール部材37bを介して接当フレーム31Aの左側面に密接している。
これにより、脱穀装置5での脱穀処理で得られた穀粒などが、フレームユニット18の左側面と内壁板36の上端部との隙間、及び、接当フレーム31Aの左側面と内壁板36の下端部との隙間から漏れ出す不具合の発生を阻止することができる。
図6に示すように、揺動カバー14は、ガイド部材38を有している。ガイド部材38は、揺動カバー14が閉じ姿勢である状態において、受網16の左側下方に入り込んでいる。これにより、扱胴15の回転方向との関係から、受網16の左端部からの漏下量が多くなる穀粒などの選別対象物の多くを、揺動選別機構S1の左右中央側に案内する。
この構成によれば、受網16から漏下した選別対象物が、揺動選別機構S1の左端側に集中して供給されることに起因した揺動選別機構S1での選別不良の発生を防止することができる。
図6から図8に示すように、ガイド部材38は、右下がりの傾斜姿勢で内壁板36の前後両端部にわたるガイド板39、ガイド板39の前端から内壁板36にわたる前板40、ガイド板39の後端から内壁板36にわたる後板41、及び、ガイド板39の下端から内壁板36にわたる底板42、を備えている。
この構成により、ガイド部材38は、内壁板36との間に閉塞空間を形成する箱状に形成されている。その結果、受網16から漏下した稈屑などが、内壁板36とガイド部材38との間の空間に入り込んで付着堆積する不都合の発生を防止することができる。
また、ガイド部材38が内壁板36の前後両端部にわたる箱状に形成されることで、揺動カバー14の保形性を高めることができる。これにより、揺動カバー14の歪みを抑制することができる。
図4及び図6に示すように、脱穀装置5は、揺動カバー14の閉じ姿勢での固定保持を可能にする前後のロック機構43を備えている。各ロック機構43は、フレーム構成部材31に固定された軸状の被係合具44、及び、揺動カバー14の遊端部に固定された挟持式の係合具45、などを備えている。
これにより、フレーム構成部材31から離れ易い揺動カバー14の遊端部にロック機構43を作用させることができる。その結果、ロック機構43による揺動カバー14の閉じ姿勢での固定保持を良好に行うことができる。
〔姿勢保持機構に関する構成〕
図11及び図12に示すように、脱穀装置5は、姿勢保持機構HMを備えている。姿勢保持機構HMは、揺動カバー14を全開姿勢で保持することができる。また、姿勢保持機構HMは、揺動カバー14を中途姿勢で保持することができる。尚、中途姿勢とは、閉じ姿勢と全開姿勢との間の姿勢である。
図11に示すように、姿勢保持機構HMは、棒状部材26、第1穴14A、第2穴14Bを有している。本実施形態において、第1穴14A及び第2穴14Bは、揺動カバー14における前壁28に形成されている。ただし、本発明はこれに限定されず、第1穴14A及び第2穴14Bは、後壁29に形成されていても良い。また、第1穴14Aが前壁28と後壁29とに1つずつ形成され、第2穴14Bが前壁28と後壁29とに1つずつ形成されていても良い。
このように、姿勢保持機構HMは棒状部材26を有している。また、姿勢保持機構HMは、第1穴14A及び第2穴14Bを有している。また、第1穴14A及び第2穴14Bは、前壁28及び後壁29のうちの少なくとも何れか一方に形成されている。
また、図6に示すように、第1穴14Aは、閉じ姿勢の揺動カバー14における上部且つ機体中央側に形成されている。また、第2穴14Bは、閉じ姿勢の揺動カバー14における下端部に形成されている。
図11に示すように、棒状部材26は、支軸部30及び係合部26Aを有している。支軸部30は、棒状部材26の一端に設けられている。また、係合部26Aは、棒状部材26の他端に設けられている。
また、図4及び図11に示すように、フレーム構成部材31は、連結部32及び固定具33を有している。棒状部材26における支軸部30は、連結部32に連結されている。また、連結部32は、脱穀部5Aにおける左端部に位置している。即ち、支軸部30は、脱穀部5Aにおける左端部に連結されている。
このように、棒状部材26の一端は、脱穀部5Aにおける機体外側端部に連結されている。
棒状部材26は、支軸部30を支点にして揺動可能に構成されている。固定具33は、棒状部材26を格納状態で固定する。
係合部26Aは、突出部材34及びリング部材35を有している。棒状部材26が図11に示す姿勢である状態において、突出部材34は、機体後方へ突出している。また、リング部材35は、突出部材34の突出端に外嵌されている。
また、図4に示すように、連結部32は、揺動カバー14の前壁28よりも機体前側の位置に配置されている。そして、揺動カバー14の外壁板27は、前壁28から連結部32よりも機体前側に延び出る前側延長壁部27Aを備えている。
この構成により、作業者が外側開口17からメンテナンスを行うときに、連結部32が邪魔になる虞を回避することができる。また、揺動カバー14が閉じ姿勢であるとき、連結部32を外壁板27によって覆い隠すことができる。これにより、連結部32が外部に露出していることに起因して、収穫作業時に未刈り穀稈が連結部32に引っ掛かる、などの不都合が生じる虞を回避することができる。
また、アシスト機構25は、揺動カバー14の後壁29よりも機体後側の位置に配置されている。そして、揺動カバー14の外壁板27は、後壁29からアシスト機構25よりも機体後側に延び出る後側延長壁部27Bを備えている。
この構成により、揺動カバー14が閉じ姿勢であるとき、アシスト機構25を外壁板27によって覆い隠すことができる。これにより、アシスト機構25が外部に露出していることに起因して、収穫作業時に未刈り穀稈がアシスト機構25に引っ掛かる、などの不都合が生じる虞を回避することができる。
また、図4及び図11に示すように、連結部32は、棒状部材26が支軸部30を基点にした揺動操作で格納状態から起立した状態に切り替えられるときに、棒状部材26を、前後向き姿勢から左上がり傾斜姿勢に案内する左上がり傾斜姿勢の案内面32Aを備えている。
これにより、作業者は、棒状部材26を格納状態から起立した状態に切り替えるときの棒状部材26の揺動操作を速やかに行うことができる。
そして、図11に示すように、揺動カバー14が開かれた状態で、棒状部材26の係合部26Aが第1穴14Aに挿入されることにより、揺動カバー14は棒状部材26によって支持される。そして、この状態において、揺動カバー14は全開姿勢で保持される。
このように、棒状部材26の他端が第1穴14Aに挿入された状態では、揺動カバー14は姿勢保持機構HMによって全開姿勢で保持される。
また、図12に示すように、揺動カバー14が開かれた状態で、棒状部材26の係合部26Aが第2穴14Bに挿入されることにより、揺動カバー14は棒状部材26によって支持される。そして、この状態において、揺動カバー14は中途姿勢で保持される。即ち、図12において、揺動カバー14は中途姿勢である。
このように、棒状部材26の他端が第2穴14Bに挿入された状態では、揺動カバー14は姿勢保持機構HMによって中途姿勢で保持される。また、棒状部材26は、棒状部材26の他端が第1穴14Aまたは第2穴14Bに挿入されることによって、揺動カバー14を支持する状態となるように構成されている。
そして、図12に示すように、棒状部材26の他端が第2穴14Bに挿入された状態においては、天板13が全開姿勢であっても、天板13と揺動カバー14とが互いに干渉しない。
このように、姿勢保持機構HMは、天板13が全開姿勢である状態で、且つ、天板13と揺動カバー14とが互いに干渉しない状態で、棒状部材26の他端によって揺動カバー14を支持することにより、揺動カバー14を中途姿勢で保持する。
〔第1サイドカバー及び第2サイドカバーの取り付け構造について〕
図13及び図14に示すように、第1サイドカバー21の上部における後端部には、第1バックル52Aが設けられている。第1サイドカバー21の機体内側面における下部には、2つの第1係合部54が設けられている。また、第2サイドカバー22の上部には、第2バックル52Bが設けられている。
また、図14に示すように、脱穀フレーム12には、第1被係合部材51が固定されている。また、選別部5Bにおける左端部には、第2被係合部材53が固定されている。
第1バックル52Aは、第1被係合部材51に係合可能に構成されている。第1係合部54は、第2被係合部材53に係合可能に構成されている。また、図13に示すように、第2バックル52Bは、第2被係合部材53に係合可能に構成されている。
図14に示すように、第1係合部54は、係合凹部55を有している。係合凹部55は、第1サイドカバー21が取り付けられた状態において、第1係合部54の下端から上側に凹入する状態で設けられている。
また、係合凹部55における右側には、傾斜ガイド部54aが形成されている。傾斜ガイド部54aは、第1サイドカバー21が取り付けられた状態において、右下方に延びている。これにより、係合凹部55の開き幅は、下側ほど広くなっている。
この構成により、作業者が、第1係合部54を第2被係合部材53に係合させる際、傾斜ガイド部54aを第2被係合部材53に接当させれば、傾斜ガイド部54aのガイド作用により、第1係合部54と第2被係合部材53との係合を円滑に行うことができる。また、係合凹部55の開き幅が下側ほど広くなっているため、係合凹部55が第2被係合部材53を受け入れやすい。そのため、第1係合部54を第2被係合部材53に係合させやすい。
また、図13、図15、図16に示すように、第1サイドカバー21の前端部及び第2サイドカバー22の前端部は何れも、カバー支持ステー60に支持されている。
図13及び図16に示すように、カバー支持ステー60は、ステー支持部材61を介して変速装置Mに支持されている。また、図15に示すように、カバー支持ステー60は、2つの第1ボルト穴60aと、2つの第2ボルト穴60bと、2つの傾斜部62と、第1板状部63と、第2板状部64と、を有している。
図15及び図16に示すように、第1板状部63と第2板状部64とは直交している。そして、第1板状部63の右端部に、第2板状部64の後端部が連結している。また、第1板状部63の左端部に、2つの傾斜部62の前端部が連結している。
2つの第1ボルト穴60aは、上下方向に並んで、第1板状部63に形成されている。また、2つの第2ボルト穴60bは、上下方向に並んで、第2板状部64に形成されている。
図15及び図16に示すように、2つの第2ボルト穴60bには、それぞれ、第1ボルトb1が挿入される。そして、2つの第1ボルトb1によって、カバー支持ステー60とステー支持部材61とが締結されている。
尚、図15に示すように、2つの第2ボルト穴60bは前後方向に延びる長穴である。この構成により、ステー支持部材61に対するカバー支持ステー60の位置は、前後方向に調節可能である。
図16に示すように、カバー支持ステー60がステー支持部材61に支持された状態において、2つの傾斜部62は、それぞれ、左後方に延びている。
この構成により、作業者が、図14に示すように傾斜ガイド部54aを第2被係合部材53に接当させた後、第1サイドカバー21を直立姿勢となるように揺動させる際、図16に示すように、2つの傾斜部62のうちの上側の傾斜部62が、第1サイドカバー21をガイドする。これにより、第1サイドカバー21の前側壁は、第1板状部63よりも前側へガイドされる。
また、図16に示すように、第1サイドカバー21の前端部には、第3ボルト穴21aが形成されている。そして、上述のように、作業者が第1サイドカバー21を直立姿勢となるように揺動させた後、ノブボルトb2が、第3ボルト穴21a及び上側の第1ボルト穴60aに挿入される。そして、ノブボルトb2によって、第1サイドカバー21の前端部と、カバー支持ステー60と、が締結される。
以上で説明した構成により、第1サイドカバー21が取り付けられる。また、図示は省略するが、第2サイドカバー22の取り付けについても、以上の説明と同様である。
即ち、第2サイドカバー22の取り付けの際には、2つの傾斜部62のうちの下側の傾斜部62が、第2サイドカバー22をガイドする。これにより、第2サイドカバー22の前側壁は、第1板状部63よりも前側へガイドされる。
そして、ノブボルトb2によって、第2サイドカバー22の前端部と、カバー支持ステー60と、が締結される。尚、このノブボルトb2は、下側の第1ボルト穴60aに挿入される。
〔指示ラベルについて〕
図17に示すように、選別部5Bの左端部には、蓋部56が設けられている。蓋部56を取り外すことにより、揺動選別機構S1の左側が開放される。これにより、揺動選別機構S1を容易にメンテナンスすることができる。
また、図18に示すように、コンバインAは、エンジンEを備えている。そして、図17に示すように、エンジンEの動力は、ベルト機構58を介して、コンバインAの各部に伝達される。
ベルト機構58は、蓋部56の左側に位置している。従って、蓋部56を取り外す際には、ベルト機構58の各ベルトを緩める、あるいは、取り外す必要がある。
ここで、蓋部56には、指示ラベル57が貼り付けられている。指示ラベル57には、ベルト機構58の各ベルトの張力調節に関する説明等、コンバインAのメンテナンスに関する説明が記載されている。
これにより、作業者は、メンテナンス作業時に、取り外された蓋部56を持って、コンバインAのうちのメンテナンスが必要な箇所の近傍位置へ移動することができる。そして、作業者は、その位置で、指示ラベル57を見ながらメンテナンス作業を行うことができる。
〔排気管カバーについて〕
図18に示すように、エンジンEは、排気管70を備えている。排気管70は、第1排気管部70a、第2排気管部70b、第3排気管部70cを有している。
第1排気管部70aは、上下方向に延びている。また、第3排気管部70cは、後上がりに傾斜して延びている。そして、第2排気管部70bは、第1排気管部70aの上端部と、第3排気管部70cの前端部と、を接続する状態で湾曲している。
また、第2排気管部70bの上側は、排気管カバー71によって覆われている。
図19に示すように、排気管カバー71は、第1カバー部71a、第2カバー部71b、第3カバー部71c、左右の第4カバー部71dを有している。
第1カバー部71aは、排気管カバー71における上端部に設けられていると共に、排気管70の形状に沿ってアーチ状に形成されている。
左右の第4カバー部71dは、それぞれ、機体左右方向に対して垂直な板状である。また、左右の第4カバー部71dは、それぞれ、第1カバー部71aの下端部に接続している。
第2カバー部71bは、後上がりに傾斜した板状である。また、第2カバー部71bは、左右の第4カバー部71dに挟まれている。
第3カバー部71cは、半円状の板状である。また、第3カバー部71cは、第1カバー部71aと第2カバー部71bとの間の隙間を塞ぐ状態で設けられている。
そして、図18に示すように、運転部3には、ステー72が設けられている。左右の第4カバー部71dは、ステー72にボルト締結されている。
この構成により、排気管カバー71が左右の第4カバー部71dのみによって構成される場合に比べて、第2排気管部70bと左右の第4カバー部71dとの間に藁屑等が堆積しにくくなる。
〔後部カメラの支持構造について〕
図2に示すように、コンバインAにおける後端部には、カメラカバー80が取り付けられている。そして、図21及び図22に示すように、カメラカバー80に、後部カメラ90が格納されている。
運転部3には、バックモニタ(図示せず)が設けられている。後部カメラ90によって撮影された機体後方の映像は、バックモニタに表示される。
図20から図22に示すように、カメラカバー80は箱状であると共に、上壁部81、後壁部82、左壁部83、右壁部84を有している。
図21及び図22に示すように、カメラカバー80の内側には、カメラステー85が設けられている。カメラステー85は、左右のカメラ支持部85a及び左右の第4ボルト穴85bを有している。
左右の第4ボルト穴85bには、それぞれ、第2ボルトb3が挿入される。そして、第2ボルトb3によって、カメラステー85は、カメラカバー80の後壁部82に締結される。
また、後部カメラ90は、左右の第1突部91及び左右の第2突部92を有している。左側の第1突部91及び左側の第2突部92は、左方に突出している。また、右側の第1突部91及び右側の第2突部92は、右方に突出している。
左右のカメラ支持部85aは、左右の第2突部92を、回転可能な状態で支持している。
また、左右のカメラ支持部85aには、それぞれ、支持長穴86が形成されている。支持長穴86には、左右の第1突部91が挿入されている。そして、図21に示すように、側面視において、支持長穴86は、左右方向に延びる第3軸芯P3を中心とした円弧状に形成されている。尚、第3軸芯P3は、左右の第2突部92の中心を通っている。
この構成により、後部カメラ90は、第3軸芯P3周りに揺動可能な状態で、左右のカメラ支持部85aに支持されている。
また、図20及び図21に示すように、カメラカバー80の上壁部81における前側部分には、前後に並ぶ2つの第5ボルト穴81aが形成されている。2つの第5ボルト穴81aには、それぞれ、第3ボルトb4が挿入される。そして、第3ボルトb4によって、上壁部81は、脱穀部5Aの後端部に締結される。
ここで、図20に示すように、2つの第5ボルト穴81aは、何れも、前後方向に延びる長穴である。この構成により、脱穀部5Aに対する上壁部81の位置は、前後方向に調節可能である。これにより、後部カメラ90の位置を前後方向に調節することができる。
以上で説明した構成であれば、天板13の揺動軌跡と揺動カバー14の揺動軌跡とが重複している。そのため、天板13の揺動軌跡と揺動カバー14の揺動軌跡とが重複しない場合に比べて、天板13と揺動カバー14とを互いに近接した位置に設けることができる。これにより、脱穀装置5がコンパクトになる。
しかも、以上で説明した構成であれば、メンテナンス作業時に、姿勢保持機構HMによって、上側開口Q及び外側開口17の両方が開かれた状態で、且つ、天板13と揺動カバー14とが互いに干渉しない状態で、揺動カバー14を中途姿勢で保持することができる。
従って、作業者は、メンテナンス作業時に、揺動カバー14を手で持ち、中途姿勢で支える必要がない。これにより、メンテナンス作業が容易となる。
即ち、以上で説明した構成によれば、脱穀装置5をコンパクトにしつつ、脱穀装置5のメンテナンス作業が容易となる。
尚、以上に記載した実施形態は一例に過ぎないのであり、本発明はこれに限定されるものではなく、適宜変更が可能である。
〔その他の実施形態〕
(1)走行装置2は、ホイール式であっても良いし、セミクローラ式であっても良い。
(2)上記実施形態においては、姿勢保持機構HMは、揺動カバー14を中途姿勢で保持するように構成されている。しかしながら、本発明はこれに限定されない。例えば、姿勢保持機構HMは、揺動カバー14が全開姿勢である状態で、且つ、天板13と揺動カバー14とが互いに干渉しない状態で、天板13を中途姿勢で保持するように構成されていても良い。このように、姿勢保持機構HMは、天板13及び揺動カバー14のうちの一方が全開姿勢である状態で、且つ、天板13と揺動カバー14とが互いに干渉しない状態で、天板13及び揺動カバー14のうちの他方を、中途姿勢で保持する。
また、例えば、姿勢保持機構HMは、上側開口Q及び外側開口17の両方が開かれた状態で、且つ、天板13と揺動カバー14とが互いに干渉しない状態で、天板13及び揺動カバー14の両方を、中途姿勢で保持するように構成されていても良い。このように、コンバインAは、上側開口Q及び外側開口17の両方が開かれた状態で、且つ、天板13と揺動カバー14とが互いに干渉しない状態で、天板13及び揺動カバー14の何れか一方または両方を、閉じ姿勢と全開姿勢との間の姿勢である中途姿勢で保持する姿勢保持機構HMを備えている。
(3)第1穴14Aは、閉じ姿勢の揺動カバー14における下部または機体外側に形成されていても良い。
(4)第2穴14Bは、閉じ姿勢の揺動カバー14における下端部よりも上側に形成されていても良い。
(5)第1軸芯P1及び第2軸芯P2が、何れも機体前後方向以外の方向に延びていても良い。例えば、第1軸芯P1及び第2軸芯P2は、機体左右方向に延びていても良い。
(6)棒状部材26の一端が揺動カバー14に連結されていても良い。この場合、第1穴14A及び第2穴14Bが、脱穀部5Aに形成されていても良い。
(7)上記実施形態において、揺動カバー14は、棒状部材26を含む姿勢保持機構HMによって全開姿勢または中途姿勢で保持される。しかしながら、本発明はこれに限定されず、姿勢保持機構HMは、棒状部材26を含まなくても良い。例えば、姿勢保持機構HMは、電動アクチュエータまたは油圧アクチュエータによって制御される構成であっても良いし、上記実施形態とは異なる機械的な機構であっても良い。
(8)上記実施形態において、天板13が全開姿勢であるとき、天板13の重心Gは第1軸芯P1よりも機体外側に位置している。これにより、天板13の全開姿勢が安定的に維持される。しかしながら、本発明はこれに限定されず、天板13が電動アクチュエータまたは油圧アクチュエータによって制御される構成であっても良いし、上記実施形態とは異なる機械的な機構によって天板13の全開姿勢が安定的に維持される構成であっても良い。
本発明は、普通型のコンバインだけでなく、自脱型のコンバインにも利用可能である。
4 刈取装置
5 脱穀装置
5A 脱穀部
5B 選別部
13 天板
14 揺動カバー
14A 第1穴
14B 第2穴
17 外側開口
26 棒状部材
28 前壁
29 後壁
A コンバイン
G 天板の重心
HM 姿勢保持機構
P1 第1軸芯
P2 第2軸芯
Q 上側開口

Claims (4)

  1. 圃場の植立穀稈を刈り取る刈取装置と、前記刈取装置により刈り取られた刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、を備えるコンバインであって、
    前記脱穀装置は、刈取穀稈を脱穀処理する脱穀部と、前記脱穀部の下側に設けられると共に脱穀処理により得られた処理物を選別処理する選別部と、前記脱穀部における上部に設けられた上側開口と、前記脱穀部における機体外側部に設けられた外側開口と、前記脱穀部の上側に設けられると共に前記上側開口を開閉する天板と、前記脱穀部の機体外側に設けられると共に前記外側開口を開閉する揺動カバーと、を有しており、
    前記天板は、水平に延びる第1軸芯周りに揺動することにより、閉じ姿勢と全開姿勢との間で姿勢変更可能であり、
    前記揺動カバーは、前記第1軸芯と平行な第2軸芯周りに揺動することにより、閉じ姿勢と全開姿勢との間で姿勢変更可能であり、
    前記第1軸芯は、閉じ姿勢の前記天板における機体外側部を通って延びており、
    前記第2軸芯は、閉じ姿勢の前記揺動カバーにおける上部を通って延びており、
    前記天板の揺動軌跡と前記揺動カバーの揺動軌跡とが重複しており、
    前記上側開口及び前記外側開口の両方が開かれた状態で、且つ、前記天板と前記揺動カバーとが互いに干渉しない状態で、前記天板及び前記揺動カバーの何れか一方または両方を、閉じ姿勢と全開姿勢との間の姿勢である中途姿勢で保持する姿勢保持機構を備え
    前記姿勢保持機構は棒状部材を有しており、
    前記棒状部材の一端は、前記脱穀部における機体外側端部に連結されており、
    前記姿勢保持機構は、前記天板が全開姿勢である状態で、且つ、前記天板と前記揺動カバーとが互いに干渉しない状態で、前記棒状部材の他端によって前記揺動カバーを支持することにより、前記揺動カバーを前記中途姿勢で保持するコンバイン。
  2. 前記天板が全開姿勢であるとき、前記天板の重心は前記第1軸芯よりも機体外側に位置している請求項に記載のコンバイン。
  3. 前記第2軸芯は機体前後方向に延びており、
    前記揺動カバーにおける前端部に前壁が設けられており、
    前記揺動カバーにおける後端部に後壁が設けられており、
    前記姿勢保持機構は、第1穴及び第2穴を有しており、
    前記第1穴及び前記第2穴は、前記前壁及び前記後壁のうちの少なくとも何れか一方に形成されており、
    前記棒状部材は、前記棒状部材の他端が前記第1穴または前記第2穴に挿入されることによって、前記揺動カバーを支持する状態となるように構成されており、
    前記棒状部材の他端が前記第1穴に挿入された状態では、前記揺動カバーは前記姿勢保持機構によって全開姿勢で保持され、
    前記棒状部材の他端が前記第2穴に挿入された状態では、前記揺動カバーは前記姿勢保持機構によって前記中途姿勢で保持される請求項1または2に記載のコンバイン。
  4. 前記第1穴は、閉じ姿勢の前記揺動カバーにおける上部且つ機体中央側に形成されており、
    前記第2穴は、閉じ姿勢の前記揺動カバーにおける下端部に形成されている請求項に記載のコンバイン。
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