JP4596486B2 - 木造建物の外張り断熱構造 - Google Patents

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Description

本発明は、木造建物を断熱複合パネルで外張りした、木造建物の外張り断熱構造に関するものであって、より詳しくは、通気用縦条溝群を備えた断熱層に、屋根下地材を層着一体化した密着型の通気性断熱複合パネルを、野地垂木に張設して、木造躯体の屋根を構築した、通気性外張り断熱構造に関するものであり、木造建築の技術分野に属するものである。
木造建築物に断熱材を外張りして外断熱建物とすることは、従来より行われている。
従来例1として挙げる図7は、外張り木造建物であって、非特許文献1に開示されたものである。
即ち、図7の要部縦断面図に示す如く、従来例1の建物は、屋根構造は、小屋組みの垂木上面に、構造用合板等の野地板を配置し、野地板上に防水気密フィルムを張設し、防水気密フィルム上には、プラスチック断熱材を下側断熱層として配置し、下側断熱層上には、下地胴縁を適宜間隔に配置して下側断熱層を保持し、次いで下地胴縁間には、下地胴縁と同厚のプラスチック断熱材を上側断熱層として嵌入し、上側断熱層上には、下地胴縁と直交する通気用胴縁を配置し、通気用胴縁上に、野地板、ルーフィング、及び屋根葺材を配置し、上下方向の各通気胴縁間を通気層として、軒部から流入する空気を棟部から放出するものである。
また、従来例1の外壁構造は、基礎立上り部上に、土台及び柱で構築した木造躯体の柱に構造用面材を張設し、該構造用面材の外面に、プラスチック系断熱材を断熱層として張設し、断熱層外面には、通気層形成用の胴縁を適宜間隔
で縦に配置し、通気胴縁の外面に外装下地材を配置して、外壁を、腰水切金具から軒天井の換気口へ、上昇空気流を貫流させるものである。
図8(A)は、従来例2として挙げる屋根の断熱通気構造であって、特許文献1に開示されたものである。
即ち、従来例2は、図8(A)に示す如く、屋根垂木間に、従来の屋根断熱材の厚さより薄い断熱材を配置し、該屋根断熱材の上面には、下面シート、中間シート、上面シートを、上下に連通する空気層空間を介在して形成した、輻射熱反射機能を奏する遮熱材を載置し、遮熱材の上面シートの両側の突出縁を垂木側面上端に当接して、上面シートの上部にも空隙層を形成し、該遮熱材の上面には、防風層、屋根下張材を垂木上面に固定し、屋根面からの輻射熱を遮熱材で遮断して断熱材への加熱を抑制すると共に、遮熱材の空気層で通気し、且つ、断熱材で屋根下面を断熱保護するものである。
また、図8(B)は、従来例3として挙げる通気屋根パネルであって、特許文献2に開示されたものである。
即ち、従来例3の通気屋根パネルは、図8(B)に示す如く、縦材としての垂木と、横材としての通風口を配置した継ぎ材とで格子枠を形成し、該格子枠内には断熱材を充填し、該断熱材上面には、多数の突起を間隔を開けて立設した断熱シートを載置し、格子枠の上面に野地板を固定したパネルであって、断熱材の上面の断熱シートと、野地板下面との、突起群の隙間、及び継ぎ材の通風口を介して通気させるものである。
財団法人、建築環境・省エネルギー機構、平成14年6月1日発行「住宅の省エネルギー基準の解説」第1版、199〜206頁、「6.4外張断熱工法」 特開2003−171996号公報 特開平8−291600号公報
従来例1(図7)の屋根構造は、断熱層の上面を、軒先の鼻隠し部から空気を流入し、棟部から流出する通気構造ではあるが、所定厚さの断熱層の上面に通気層を形成するため、通気胴縁の存在で屋根の厚さが大となり、建物の高さ制限の下で階高が小さくなって、居住空間を圧迫する問題がある。
しかも、屋根施工は、垂木に取付けた野地板への、下側断熱層配置→下地胴縁及び上側断熱層の配置→通気胴縁の配置→上側野地板の配置、と熟練を要する作業の工数が多く、通気性断熱屋根の構築は、使用部材数も多くて煩雑な作業である。
また、従来例2(図8(A))の通気屋根構造は、通気用の空気層空間を備えた遮熱材を採用するため、断熱材自体は、従来の断熱層より薄く出来るが、垂木間への断熱材の固定→断熱材上への遮熱材の配置→遮熱材上面に空隙層を保っての防風シート及び屋根下張材の配置、と通気断熱屋根の構築は、使用部材が多くて施工工数が多く、煩雑な作業である。
しかも、遮熱材は、下面シート、中間シート、上面シートから成る、変位し易いハニカム構造であるため、所定の輻射熱反射作用を奏する様に、垂木間に配置する作業は、注意を要する細かい作業であるため、通気断熱屋根の構築は、人手を要する煩雑な作業である。
また、従来例3(図8(B))の通気断熱屋根構築手法は、通気屋根パネルを採用するため、施工現場での屋根構築は合理化出来るが、通気屋根パネルの製作自体が、垂木と通風口を切欠した継ぎ材での格子枠の形成→断熱材の充填→突起を備えた複雑な形状を備えた断熱シートの断熱材上への配置→野地板の被覆固定、と製作工数が多く、生産性が低い。
しかも、継ぎ材が空気流路の支障となること、及び、横枠材としての継ぎ材への通風口の切込み配置は、幅方向の配置個数があまり多く出来ないことと、断熱シートの多数の空気流の障害となる突起群の存在とによって、外気の平滑な流動が期待出来ない。
本発明は、これら従来例1〜3の通気断熱屋根の、施工上、部材製作上の問題点を、一挙に解決、又は改善するものであって、製作容易、且つ均質生産出来る、新規な断熱通気性の屋根複合パネルを採用することにより、通気断熱屋根を合理的に構築出来る技術を提供するものである。
本発明は、図1に示す如く、通気性断熱複合パネルを木造建物の躯体に外張りした外張り断熱構造であって、屋根Rには、層着面2Sに、各条溝Gの幅a1と各肉厚部2Cの幅a2が等幅の条溝Gと肉厚部2Cとを交互に縦設し、且つ、一側縁2Rと中央に、肉厚部2Cと同幅a2の縦木2Wを一体化した断熱層2Bに、断熱層2Bと等幅で薄剛板の屋根下地材2Aを、一側縁2Rの縦木2W上では相欠け幅a3入り込み、他側縁2Lでは相欠け幅a3突出する形態に、左右に相欠け幅a3を保って一体化層着した通気性の屋根複合パネル2を、軒部8から棟部7へ条溝G群による通気可能に、野地垂木23Bに固定した、木造建物の外張り断熱構造に関するものである。
この場合、断熱層2Bとしては、屋根下地材2Aに一体化層着出来る保形性を備えた板状材であれば良く、押出法ポリスチレンフォーム、ビーズ法ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォーム等の、JISA9511の発泡プラスチック系断熱材が良く、典型的には、厚さT5が135mmの押出法ポリスチレンフォーム板(熱伝導率0.024kcal/mh℃以下)である。
また、通気用の条溝G群は、空気aの最低限の貫流を保証し、且つ、断熱欠損を最小限に抑える深さにカッターで切欠すれば良く、典型的には、各条溝Gは、深さGdが15mm、幅a1が45.5mmで、肉厚部2Cの幅a1(45.5mm)と等幅である。
また、屋根下地材2Aは、屋根の野地板としての、最低限の強度、耐衝撃性、加工性を備えた最小限の薄剛板であれば良く、典型的には、軽量(10kg/m)、高強度(240kgf/cm)で12mm厚の構造用合板(JASS規格品)である。
従って、該屋根複合パネル2を、図4(C)の如く、パネル2の断熱層下端面Dsと鼻隠し23Aとの間に間隔adを保って配置すれば、軒先の間隔adから空気aが各条溝G群に流れ込み、棟部7から空気aが放出することとなり、屋根複合パネル2は、断熱層2Bと屋根下地材2Aの一体化層着物でありながら、垂木上に張設固定するだけで、従来例1(図7)の屋根での、野地板+下側断熱層+上側断熱層+通気胴縁+野地板、の機能を備えた、通気性断熱屋根を提供し、従来例1の通気性断熱屋根よりも、遥かに作業性良く、品質にバラツキの無い高品質の通気性断熱屋根が構築出来る。
そして、屋根複合パネル2は、左右に相欠け幅a3を備えているため、各パネル2相互を並列接続した際に、図4(B)に示す如く、断熱層2Bの縦当接界面vfは屋根下地材2Aの縦当接界面vf´とずれ、パネル2相互の当接隙間は相欠け接合で閉止されるため、各パネル2相互の、当接界面での気密性保持のための処理が不要となる。
また、屋根複合パネル2は、工場生産の均質品として準備出来るため、野地垂木への単純な固定作業で構築出来る通気性断熱屋根は、品質にばらつきの無い、信頼性の高い屋根となる。
しかも、屋根複合パネル2は、構成部材が軽量であるため、広幅パネル(標準幅:910mm)としても、人手による取扱いが容易であり、パネル2の、広幅としたための、張着枚数の減少と相俟って、施工期間の短縮化も可能となる。
そして、軽量な屋根複合パネル2による屋根の軽量化は、地震時の木造躯体にかかる負担が軽減出来、木造建物の耐震性も向上する。
また、本発明は、図3(A)に示す如く、屋根複合パネル2の断面形状は、各条溝Gの幅a1と各肉厚部2Cの幅a2が等幅であり、断熱層2Bが、一側縁2Rと中央に、肉厚部2Cと同幅a2の縦木2Wを一体化した点も、必須構成要件としている。
この場合、標準パネル2にあっては、条溝Gの幅a1、肉厚部2Cの幅a2は、共に45.5mmであり、縦木2Wは、幅a2が45.5mm、厚さが断熱層厚T5(135mm)で、長さが断熱層2Bの長さBL(標準:1820mm)の角木材である。
従って、縦木2Wは、断熱層2Bの一部となっているため、屋根複合パネル2の野地垂木23Bへの固定は、パネル2の屋根下地材2Aから、縦木2W部での野地垂木23Bへの、長ねじ11Aの打込みで強固に固定出来、パネル2相互の並列接続も、屋根下地材2Aの他側縁2Lでの突出相欠け幅a3を、隣接パネル一側縁2Rの縦木2W上の、突出相欠け幅a3への釘打ち固定で実施出来、屋根複合パネル2の相互の衝合当接、及び強固な固定が作業性良く遂行出来る。
そして、断熱層2B中に存在する縦木2Wの補強機能のため、積雪地域での屋根負荷にも好適に対抗出来る。
また、各条溝Gの幅a1と、各肉厚部2Cの幅a2とを等幅(標準:45.5mm)としたため、断熱層2Bの層着面2Sには、屋根下地材2Aとの接着面として機能する肉厚部2Cが均斉、且つ、全面積の半分を占めて、層着一体化パネルとしての、十分な層着力を発現すると共に、条溝Gも複合パネル全面に均斉な通気、及び均斉な空気冷却機能を提供する。
尚、屋根複合パネル2の製作時に、縦木2Wの上面には、それ自体慣用の、水性断熱塗料(商品名:断熱くん、(株)アクアシステム製)を塗布しておけば、熱容量の大きな木材(縦木2W)への熱伝達を抑制し、断熱層2Bの一部としての縦木2Wの蓄熱が低減出来る。
また、屋根複合パネル2相互の、上下接続は、図4(D)に示す如く、上端での断熱層2Bの屋根下地材2Aに対する小段差d2(標準:20mm)突出と、下端での断熱層2Bの屋根下地材2Aに対する小段差d2の入り込みとで、断熱層2B相互を衝合当接し、左右接続は、図4(B)に示す如く、一側縁2Rでの、断熱層2Bの屋根下地材2Aに対する突出a3(標準:22.75mm)と、他側縁2Lでの、断熱層2Bの屋根下地材2Aに対する入り込みa3とで、断熱層2B相互を衝合当接するのが好ましい。
屋根複合パネル2相互の屋根Rへの張設は、各パネル2の、上下左右の断熱層2Bが隙間無く衝合当接することが必須であるが、この場合、各パネル2の断熱層2Bに対する屋根下地材2Aの突出寸法及び入り込み寸法が等寸であるため、各パネル2の上下当接により生ずる、断熱層2Bの横当接界面(水平当接界面)hfと屋根下地材2Aの横当接界面hf´とが、共に衝合形態で、且つ、上下にずれた位置を占め、各パネル2の左右当接により生ずる、断熱層2Bの縦当接界面(垂直当接界面)vfと屋根下地材2Aの縦当接界面vf´とも、共に衝合形態で、且つ、左右にずれた位置を占める。
従って、各パネル2の断熱層2B相互の、横当接界面hfも縦当接界面vfも、表面の屋根下地材2Aで保護されるため、屋根複合パネル2相互の張設による空密(気密)性保持が達成出来、従来のパネル接合部での気密テープでの処理等の気密性付与工程が不要となり、屋根複合パネル2の張設作業は、各パネル2相互の断熱層2Bを衝合して野地垂木に長ねじ等で打ち付けるだけの作業となり、断熱性の保証された屋根の構築作業が作業性良く実施出来る。
また、軒部8に配置する屋根複合パネル2の下端では、図4(C)の如く、屋根下地材2A下端を断熱層2B下端面Dsより大段差d5(標準:30mm)突出し、断熱層下端面Dsと間隔ad(標準:15mm)を保って対向配置した鼻隠し23Aの上面に、屋根下地材2Aの下端上面を面一に固定するのが好ましい。
この場合、屋根複合パネル2の断熱層下端面Dsと対向する鼻隠し23A、即ち上方の鼻隠し23Aの上面に切欠C23を配置すれば、屋根複合パネル2の屋根下地材2Aの下端を切欠C23に嵌合して釘打ち固定することにより、屋根下地材2Aを上方の鼻隠し23Aと上面が面一に配置出来る。
従って、屋根複合パネル2の下端で一体化した上方の鼻隠し23Aは間隔adを保証し、各条溝G群へは、間隔adから空気aが流入可能となり、軒部8からの空気流入が可能となると共に、屋根複合パネル2の上面への防水シート9、屋根仕上材10の張設も、平滑面上への張設作業となってスムーズに施工出来る。
また、屋根複合パネル2の断熱層2Bの、少なくとも、一側の縦木2Wは、図4(B)に示す如く、縦木2Wの幅a2より広幅の野地垂木23B上で、縦木2Wの両側に垂木突出辺23Tが存在する形態に固定するのが好ましい。
この場合、パネル断熱層2Bの縦木2Wの標準幅a2は45.5mmであるため、固定する野地垂木23Bとして幅50mm材を採用すれば、垂木突出辺23Tの幅が両側に2mm強で得られる。
従って、パネル2の断熱層2Bの一側の縦木2Wは、図4(B)に示す如く、断熱材と縦木の層着界面が下面の突出辺23Tで閉止されるため、例え、パネル2相互の、断熱層2Bの縦当接界面vfに、施工時、或いは耐用中に、若干の隙間が生じても、縦当接界面vfの下面は突出辺23Tで支承閉止されているため、縦当接界面vfからの小屋内への空気流入は阻止出来、屋根断熱層の断熱性は保証出来る。
また、屋根複合パネル2の断熱層2B内の縦木2Wは、図3(B)に示す如く、上下縦木片2W´間に、強化プラスチック樹脂板16B層を介在一体化したものが好ましい。
この場合、強化プラスチック樹脂板16Bとしては、熱伝導率が0.086kcal/mh℃の5mm厚ポリ塩化ビニル樹脂板を採用すれば良い。
従って、屋根複合パネル2の断熱層2B内に一体化した縦木2Wは、熱伝達が抑制されて、断熱層2Bの断熱機能低下を最小限に抑制すると共に、複合パネル2の補強機能を発揮し、野地垂木23Bへの強力な取付けを可能とする。
また、本発明の外張り断熱構造にあっては、外壁Wには、図5に示す如く、層着面1Sに条溝Gと肉厚部1Cとを交互に縦設した断熱層1Bに、断熱層1Bと等幅のセメント板1Aを、左右に相欠け幅d1を保って一体化層着した通気性の外壁複合パネル1を、柱21A,21Bに張設した構造用面板13に、左右相欠け接合して固定し、且つ、外壁複合パネル1の最下端を、コンクリート基礎立上り部5に固定したパネル受金具6で支承するのが好ましい。
この場合、断熱層1Bは、屋根パネルの断熱層2Bと同材質を使用すれば良く、セメント板(外装下地材)1Aは、外壁の外装下地材としての強度、耐衝撃性、寸法安定性を備えた薄剛板、例えば、酸化マグネシウムと硅砂を主成分とし、両面にガラス繊維不織布を埋設した、軽量(10kg/m)、高強度(100kgf/cm)で12mm厚のマグネシウムセメント板、硅砂、消石灰、パルプを水に分散して層状に成形し、オートクレーブ養生してバーミキュライトを加えた、軽量(13.2kg/m)、高強度(100kgf/cm)で12mm厚の硅酸カルシウム板、火山礫とフライアッシュを原料とし、ガラス繊維を補強材に用いてフェノール樹脂で固めた、軽量(12.4kg/m)、高強度(100kgf/cm)で13mm厚のフェノール樹脂板、等が好ましい。
そして、標準外壁複合パネル1は、図5に示す如く、厚さT3が75mm、幅910mmの押出法ポリスチレンフォーム板の断熱層1Bに、厚さ12mm、幅910mmのマグネシウムセメント板1Aを、左右に10mm(d1)ずらして層着一体化したものであり、断熱層2B内の条溝Gの深さ、幅、及び肉厚部1Cの幅は、屋根複合パネル2のそれと同一としたものである。
また、図1に示す如く、パネル受金具6は、パネル載置用の水平辺と、取付用の垂直辺を備えたアングル形状の長尺金物を採用し、鉄筋コンクリートの基礎立上り部5の上部前面に、垂直辺を後打ちボルトアンカー5Bで固定すれば良く、外壁複合パネル1の下端をパネル受金具6の水平辺に、条溝G群への空気流入可能に支承すれば良い。
従って、外壁複合パネル1は、軽量であるため、人手による取扱いが容易であり、パネル1の張着作業は、パネル1の左右側縁での相欠け幅d1で相欠け接続しながら、構造用面板13に長ねじ11Aで固定するため、断熱層1B相互の空密性を維持した張着作業が、単純作業として作業性良く実施出来る。
そして、外壁複合パネル1も、屋根複合パネル2の製造と同様に、断熱層への条溝群付与作業と、断熱層1Bへのセメント板1Aの層着作業での工場生産品として準備出来るため、外壁複合パネル1と屋根複合パネル2とを張設した木造建物は、生産性、作業性の高い工法でありながら、均質な、外断熱通気構造の建物として提供出来、省エネルギーの木造建物がコスト低減の下に提供可能となる。
また、図6(B),(C)に示す如く、外壁複合パネル1の最上端では、セメント板1Aを野地垂木23B下端位置で切除して断熱層1Bの露出域Bxとし、該露出域Bxの嵌合切欠H1に野地垂木23Bを嵌合すると共に、断熱層1B上端を屋根勾配面Fuとし、屋根複合パネル2の断熱層底面Fdと外壁複合パネル1の断熱層勾配面Fuとの隙間、及び、外壁複合パネル断熱層1Bの嵌合切欠H1と野地垂木23Bとの隙間を、隙間追従シート14B,14B´を介して空密閉止し、外壁複合パネル1の下端から条溝G群に流入する空気流aを、断熱層露出域Bxから軒天換気口24Cへ放出するのが好ましい。
この場合、嵌合切欠H1は、野地垂木23Bが両側面に5mm前後の隙間を保って嵌合出来るようにし、断熱層1Bの上端の屋根勾配面Fuも、屋根パネル断熱層2B底面Fdと5mm前後の隙間とし、隙間追従シート14B,14B´として、それ自体慣用の、積水化学工業(株)製の、厚さ2mm、幅20mmのソフトロン(商品名)を採用すれば良い。
従って、野地垂木23Bを外壁複合パネル1内に嵌め込むため、外壁複合パネル1と屋根複合パネル2との勾配形態での断熱層相互の接合が可能となり、屋根パネル底面、即ち屋根面と、外壁パネル上面との空密接続作業が容易となり、隙間追従シート14B,14B´の採用によって、隙間を介在しての部材接続となるため、作業性も向上する。
また、外壁複合パネル1の下端では、図1に示す如く、条溝G群を連通する横断条溝G´を配置し、パネル受金具6の適所に配置した空気流入孔Haを横断条溝G´に連通しておくのが好ましい。
この場合、横断条溝G´は、パネル1の製作過程での断熱層1Bへの条溝Gの形成時に、条溝G形成カッターで同時に、条溝Gと同一深さ、同一幅に形成すれば良い。
従って、横断条溝G´は、パネル1の全幅に亘って各縦条溝Gの下端を連通して、条溝G群へのポート機能を奏するため、パネル受金具6の空気流入孔Haは、パネル受金具6の強度を低下させないように間隔を保っての配置が可能となる。
本発明は、屋根用の通気性断熱複合パネルを野地垂木23Bに載置し、パネル2の適所を長ねじ11Aで躯体の野地垂木23Bに固定するだけで、木造建物の屋根を通気性外断熱に施工出来るため、木造外張り断熱構造が、従来例1(図7)の慣用されている代表的な木造外張り断熱工法より遥かに簡便、且つ、作業性良く得られる。
そして、縦木2Wは、断熱層2Bの一部となっているため、屋根複合パネル2の野地垂木23Bへの固定は、パネル2の屋根下地材2Aから、縦木2W部での野地垂木23Bへの、長ねじ11Aの打込みで強固に固定出来、パネル2相互の並列接続も、屋根下地材2Aの他側縁2Lでの突出相欠け幅a3を、隣接パネル一側縁2Rの縦木2W上の、突出相欠け幅a3への釘打ち固定で実施出来、屋根複合パネル2の相互の衝合当接、及び強固な固定が作業性良く遂行出来る
また、屋根複合パネル2は、工場生産の均質製品として準備出来るため、及び、複合パネル2の木造躯体への張着作業は、製品にバラツキの生じない単純作業であるため、木造外張り断熱構造は、品質に信頼性の有る通気性外張り断熱構造となる。
また、屋根複合パネル2は、プラスチック発泡断熱板と構造用合板(屋根下地材)との層着品であって、単位面積当りが軽量であるため、人手による取扱いが容易であって、大サイズパネルとして施工出来、少ない枚数の張着作業となって作業性が向上する。
しかも、外張り断熱の屋根は、単位面積当り軽量となって、木造躯体への負荷も小さくなり、耐震性木造建物となる。
また、通気用条溝G群は、断熱層2Bのみに配置するため、複合パネル2の層着前に、カッター自体の寸法調整によって、条溝Gの深さ、幅が自在に調整出来、条溝G群に対する所望のバイパス条溝、横断条溝等の付設も自在である。
そして、各条溝Gの幅a1と、各肉厚部2Cの幅a2とを等幅としたため、断熱層2Bの層着面2Sには、屋根下地材2Aとの接着面として機能する肉厚部2Cが均斉、且つ、全面積の半分を占めて、層着一体化パネルとしての、十分な層着力を発現すると共に、各条溝Gも複合パネル全面に均斉な通気、及び均斉な空気冷却機能を提供する
そして、通気用条溝G群は、断熱層のみに形成したため、外張り断熱工法で必須である断熱層の衝合当接によって、パネルの上下接続部での、各通気用条溝G群の通気路形成が保証される。
〔屋根複合パネル2(図2、図3)〕
図2(A)は棟部に適用する屋根パネル2の斜視図であり、図2(B)は中間部、即ち、棟部パネルの下に接続する屋根パネル2の斜視図であり、図2(C)は軒部に適用する屋根パネル2の斜視図である。
即ち、棟部パネル、中間パネル、軒部パネルは、共に、断面形状は同一であって、図3(A)に示す如く、断熱層2Bとしては、厚さT5が135mmの押出法ポリスチレンフォーム板(JISA9511)の層着面2Sに、幅a1(45.5mm)で深さGd(15mm)の条溝Gと、幅a2(45.5mm)の肉厚部2Cとを交互に、且つ中央の肉厚部位置と一側縁2Rの位置には、幅が肉厚部2Cの幅a2と同一で、厚さが断熱層厚T5と同一である縦木2Wを挿入一体化して、幅BWが910mmの断熱層2Bを準備する。
そして、該断熱層2Bの層着面2Sには、幅AWが910mm、厚さ12mmの構造用合板(JASS規格品)を、断熱層2Bが、一側縁2Rでは、a3(22.75mm)突出し、他側縁2Lではa3(22.75mm)入り込む形態に一体化層着する。
尚、断熱層2Bと屋根下地材2Aとの層着に先立って、断熱層2Bの層着面2Sの縦木2W面上には、それ自体慣用の、塗布式水性断熱塗料16A((株)アクアシステム製、断熱くん(商品名))を塗膜1mmで塗布しておき、夏の屋根表面温度の上昇(70℃〜90℃)時での木材(縦木2W)への熱伝達を抑制しておく。
そして、棟部パネル2は、図2(A)に示す如く、断熱層2Bの長さBLが1820mmで、上端は、断熱層2Bと屋根下地材2Aとは面一、下端では、断熱層2Bが屋根下地材2Aよりd2(20mm)入り込んだパネルとし、中間パネル2は、図2(B)に示す如く、断熱層2Bが屋根下地材2Aに対し、上端ではd2(20mm)突出し、下端では、d2(20mm)入り込んだものとし、断熱層2Bの長さ、即ちパネル長さBLは、標準1820mmであるが、屋根サイズに応じて長さ調整する。
また、軒部パネル2は、図2(C)に示す如く、パネル長さ(断熱層長さ)BLは1820mmで、断熱層2Bは、屋根下地材2Aに対し、上端では、d2(20mm)突出し、下端では、d5(30mm)入り込んだ形態とする。
〔外壁複合パネル1(図5)〕
外壁複合パネル1は、図5(B)に示す如く、厚さT3が75mmの押出法ポリスチレンフォーム板(熱伝導率:0.024kcal/mh℃)の断熱層1Bの層着面1Sに、深さGdが15mm、幅が45.5mmの条溝と、幅が45.5mmの肉厚部1Cとを交互に配置した幅910mmの断熱層1Bに、幅ALが断熱層2Bと同寸のマグネシウムセメント板1Aを、幅方向に相欠け幅10mm(d1)ずらして層着一体化し、1階用にあっては、セメント板1Aに対して断熱層1Bを、上端では40mm(d3)突出し、下端では10mm入り込んだ形態に、2階用、即ち屋根当接パネル、にあっては、セメント板1Aに対し、断熱層1Bを、上端では95mm突出し、下端では20mm入り込み、且つ、断熱層1Bの上端面を屋根勾配に整合した勾配面Fuを形成して準備する。
〔木造躯体の構築(図1)〕
図1に示す如く、外面を基礎断熱パネル3,4で被覆したコンクリート基礎立上り部5の上端の均しモルタル18E上に、前面を揃えて断面正方形の木材の土台21Cを配置し、ナット19Bを介したアンカーボルト19Aによる締着により、土台21Cを基礎立上り部5上に固定する。
そして、慣用の手段で、土台21C上に1階の柱21Aを立設し、柱21A上に胴差21Dを配置し、胴差21D上に2階の柱21Aを立設し、2階柱21A上に敷桁21Eを配置し、次いで、土台21Cと胴差21D間、胴差21Dと敷桁21E間に、間柱21Bを配置して木造外壁Wを形成する。
次いで、対面する柱21A間に梁22Dを配置し、梁22D上に小屋束22Cを立設し、小屋束22C上に棟木、母屋を、棟木、母屋上に野地垂木23Bを配置して、慣用の屋根組みを形成する。
この場合、野地垂木23Bの全部、或いは1本置きの屋根パネル左右接続部を支承するものは、50mm幅材としておく。
そして、パネル受金具6の上面から野地垂木23B上面までの、柱21A及び間柱21Bなどの外壁Wに、図5の如く、12mm厚の構造用面材13を、36mm長のねじで張着し、構造用面材13の接合部J13は、慣用の気密テープ14Aを貼着して気密性を保持する。
〔屋根複合パネル2の張設(図1、図4)〕
屋根複合パネル2の張設は、慣用の手法で構築した小屋組みの屋根面に、図1に示す如く、棟部7には棟部パネル2を、軒部8には軒部パネル2を、中間部には中間パネル2を、それぞれ上下相欠け接続し、且つ、各パネル2の並列接続も相欠け接続して、各パネル2を、パネル2の表面から、断熱層2Bの縦木2Wを介して、図6(B)に示す如く、長ねじ11Aを野地垂木23Bに打込んで、野地垂木23B上に固定する。
そして、長ねじ11Aとしては、径5.3mm、長さ180mmの、サンコーテクノ(株)のコーススレッド(商品名)を採用すれば、該長ねじ11Aは、JISA5508の木工事用鉄丸くぎ(許容剪断耐力:70kgf/本)の5倍の強度を有するので、長ねじ11Aの打込み間隔が広く出来、野地垂木23Bを割ることも抑制出来て、作業性も良い。
この場合、図4(B)に示す如く、各パネル2の一側縁の幅a2(45.5mm)の縦木2W、即ち、パネル2相互の並列接続部の縦木2Wは、幅50mmの野地垂木23B上に、野地垂木23Bの両側が突出辺23Tを備えた形態に固定する。
また、並列接続するパネル2のうち、最左端に位置するパネル2には、予め一側縁2Rと同様に、他側縁2Lにも縦木2Wを付設しておくか、屋根施工時に縦木2Wを配置施工すれば良い。
また、屋根面のパネル割付けに応じて、パネル2の幅BLを細幅に切断した場合も、施工時に縦木2Wを他側縁2Lに付加配置すれば良い。
また、各パネル2相互の並列接続部では、図4(B)の如く、パネル2の他側縁2Lの屋根下地材2Aの側方への突出部a3(22.75mm)が、パネル一側縁2Rの縦木2Wの側方への突出部a3(22.75mm)への載置形態となるため、一方のパネル2の屋根下地材2A側端と、他方のパネル2の断熱層2B側端の縦木2Wとを釘打ち固定する。
また、軒部パネル2の下端は、図4(C)の如く、上方の鼻隠し23Aの上面に幅d4(15mm)で、深さが屋根下地材2A厚の切欠C23を形成しておき、軒部パネル2の屋根下地材2A下端の突出部d5(30mm)の先端を切欠C23に嵌合釘打ちし、野地垂木23Bの先端に横設固定した、下方鼻隠し23Aの先端面と面一の軒部パネル断熱層2Bの下端面Dsと、上方鼻隠し23A内端面との間に、空気流入用の間隔ad(15mm)を形成する。
この場合、上方の鼻隠し23Aは、屋根パネル2の下端で、屋根下地材2Aと剛構造一体化されるが、必要に応じて、屋根パネル2の断熱層縦木2Wの先端と鼻隠し23Aの内端との間に厚さad(15mm)の木片(図示せず)を介在一体化するか、或いは、軒部パネル2のみ、縦木2Wの先端を、間隔ad(15mm)相当寸突出させて、鼻隠し23Aを縦木2Wに釘固定しても良い。
そして、屋根複合パネル2で構築した屋根面には、慣用の、防水シート9、屋根仕上材10で仕上げる。
また、棟部7も、図6(A)の如く、慣用の、棟材20A、棟換気材20B、棟下地材20C、水切材20D、防水処理材20E、及びシーリング15Aで、パネル2の条溝G群を貫流した上昇空気aを放出可能とする。
従って、屋根パネル2を張設した屋根Rは、各屋根パネル2の並列接続部にあっては、断熱層2B相互は、図4(B)に示す如く、縦当接界面vfは隙間
無く衝合して、下面で野地垂木23Bの突出辺23Tが当接し、屋根下地材2A相互の縦当接界面vf´は、断熱層2Bの縦木2W上の幅中央位置となって縦木2W上面が当接し、各屋根パネル2の上下接続部にあっては、図4(D)に示す如く、断熱層2B相互の横当接界面hfが、屋根下地材2A相互の横当接界面hf´とd2(20mm)ずれて、屋根下地材2A面と当接し、各屋根複合パネル2の断熱層2Bの上下、左右当接界面hf,vfは、好都合に空密保護出来る。
そして、例え、屋根下地材2A相互の当接界面hf´,vf´から雨水等の漏水があっても、断熱層2Bの当接界面hf,vfへ浸入することなく、断熱層2Bの上面の条溝G群を経由して軒部8から排水される。
従って、各屋根複合パネル2の縦木2W部での野地垂木23Bへの長ねじ11Aの打込み固定、及びパネル2相互の屋根下地材2A側端の、隣接パネル2の縦木2W上への釘打ち固定の単純作業により、屋根複合パネル2群は強固な屋根面を構成し、断熱層2Bの当接界面hf,vfへの空気流入による断熱機能低下も抑制出来、断熱性の保証された屋根となる。
〔外壁複合パネル1の張設(図5、図6)〕
下段の外壁複合パネル1の張設は、図1の如く、コンクリート基礎立上り部5の前面に後打ちボルトアンカー5Bで固定したアングル形態のパネル受金具6上に載置し、パネル断熱層1Bの後面を構造用面材13に当接して、パネル1の肉厚部1Cに穿孔したボルト挿入用孔hbに長ねじ11Aを挿入し、図5(B)の如く、長ねじ11Aを、複合パネル1及び構造用面材13を貫通して、土台21C、柱21A及び間柱21Bに締着する。
この場合、長ねじ11Aとしては、径5.3mm、長さ130mmの、サンコーテクノ(株)のコーススレッド(商品名)を採用すれば、該長ねじ11Aは、JISA5508の木工事用鉄丸くぎ(許容剪断耐力:70kgf/本)の5倍の強度を有するので、長ねじ11Aの使用間隔が広く出来、柱、間柱を長ねじ11Aが割ることも抑制出来て、作業性も良い。
また、複合パネル1相互の左右接続、及び上下接続は、各断熱層1B相互の衝合当接による相欠け接続で実施する。
そして、1階用複合パネル1への2階用複合パネル1の上下接合部では、図1に示す如く、下側セメント板上端辺と上側セメント板下端辺との間隔、即ち、横目地dx間隔、が生ずるが、該dx間隔では、慣用の目地用の平板形態のバックアップ材15Bを、露見した断熱層1Bの前面に延展配置し、該バックアップ材15B前面を慣用のシーリング15Aで充填し、下方の複合パネル条溝G群と、上方の複合パネル条溝G群とを、密閉空気流路とする。
そして、外壁パネル2相互の接続部には、図5(A)に示す如く、ガラスネット12Aと樹脂モルタル12Bで、当接界面を閉止処理する。
また、2階の外壁複合パネル1の上端の断熱層露出域Bxにあっては、野地垂木23Bの嵌合切欠H1を、野地垂木23Bが周縁に若干の間隙(標準:5mm)を保って嵌入出来るように配置すると共に、断熱層1B上端にも屋根勾配に整合する勾配面Fuを、屋根パネル2の底面Fdと若干の間隙(標準:5mm)を保って形成しておき、図6(C)の如く、断熱層1Bの嵌合切欠H1の内周には、2mm厚、20mm幅の隙間追従シート14B´を貼着し、断熱層上端の勾配面Fuにも、図5(B)に示す如く、2mm厚、20mm幅の隙間追従シート14Bを貼着して、嵌合切欠H1内に野地垂木23Bを嵌合し、同時に、断熱層勾配面Fuを屋根複合パネル2の断熱層底面Fdに当接し、2階用外壁複合パネル1を、1階用外壁複合パネル1同様に、長ねじ11Aで柱21A、間柱21Bに固定する。
この場合、隙間追従シート14B,14B´としては、積水化学工業(株)製のソフトロン(商品名)を採用する。
そして、隙間追従シート14B,14B´が経時膨張すれば、外壁複合パネル1の上端での断熱層1Bと野地垂木23Bとの隙間、及び断熱層1B上端の勾配面Fuと屋根複合パネル2の断熱層2B底面Fdとの隙間が空密閉止されて、屋根複合パネル2と外壁複合パネル1とが、木造建物の屋根面から外壁面
に亘る外側面を空密的に断熱被覆する。
得られた木造建物は、屋根Rも外壁Wも、軽量な通気性外断熱複合パネルの木造躯体WFへの長ねじ11Aによる打込み固定であるため、作業性良く施工出来、通気機能及び断熱機能に信頼性のある、高品質の外張り断熱建物が、従来品より工期短縮の下に、低コストで施工出来る。
そして、軽量で、高性能な、外壁パネル1及び屋根パネル2は、均質品として工場生産で準備出来るため、施工現場への供給、人手による取扱いが容易であり、該工法で建築した木造建物は、各地方の施工現場での、各施工業者によって構築された全てのものが、品質にバラツキの無い、高断熱、且つ、耐震性の外断熱木造建物となる。
〔その他〕
屋根複合パネル2の断熱層2B内に埋設する縦木2Wは、図3(B)の如く、上下縦木片2W´間に5mm厚の強化プラスチック樹脂(ポリ塩化ビニル樹脂)板を介在させた加工縦木2Wを採用することが有利であり、この場合、該樹脂板の熱伝導率は0.086kcal/mh℃(木材は0.15kcal/mh℃)であるため、屋根面から伝達される熱を低減させることが出来る。
また、屋根複合パネル2には、図3(C)の如く、断熱層2B内に埋設した縦木2Wの下面に、縦木2Wの幅a2(45.5mm)より広幅(標準:75mm)で2mm厚のポリ塩化ビニル樹脂板16Cを接着しておけば、縦木2Wが経年変化で弯曲し、縦木2Wと側面の発泡プラスチック断熱板との当接面に隙間が生じても、条溝Gからの空気の小屋裏への侵入が阻止出来る。
尚、実施例の屋根パネル2は、断熱層2B内に縦木2Wを埋設配置したが、積雪の無い地方、即ち、屋根面の荷重の生じない地方にあっては、屋根パネル2への縦木2Wの埋設は必要無い。
本発明を実施した木造建物の一部切欠縦断面図である。 本発明屋根複合パネルの斜視図であって、(A)は棟部に配置するパネルを、(B)は中間部に配置するパネルを、(C)は軒部に配置するパネルを示す図である。 本発明屋根複合パネルの説明図であって、(A)はパネルの横断面図、(B)は縦木2Wの変形例斜視図、(C)はパネルの変形例横断面図である。 屋根複合パネルの使用状態説明図であって、(A)は一部切欠斜視図、(B)は(A)のB−B線断面図、(C)は軒部の縦断面図、(D)は中間接続部の縦断面図である。 外壁複合パネルの使用状態説明図であって、(A)は一部切欠斜視図、(B)は(A)のB−B線断面図である。 本発明を実施した建物の部分説明図であって、(A)は棟部縦断面図、(B)は軒部縦断面図、(C)は(B)の矢印C視図である。 従来例1の建物の要部縦断面図である。 従来例説明図であって、(A)は従来例2の一部切欠斜視図、(B)は従来例3の一部切欠斜視図である。
符号の説明
1 外壁複合パネル(外壁パネル、パネル)
1A セメント板(外装下地材)
1B,2B,3B 断熱層
1C,2C 肉厚部
1S,2S 層着面
2 屋根複合パネル(屋根パネル、パネル)
2A 屋根下地材(構造用合板)
2W 縦木
2W´ 縦木片
3,4 基礎断熱パネル
5 基礎立上り部(コンクリート基礎立上り部)
5B 後打ちボルトアンカー
6 パネル受金具
7 棟部
8 軒部
9 防水シート
10 屋根仕上材
11A 長ねじ
11M、12B 樹脂モルタル
12A ガラスネット
13 構造用面材
14A 気密テープ
14B,14B´ 隙間追従シート
15A シーリング
15B バックアップ材
16A 水性断熱塗料
16B 強化プラスチック樹脂板
16C 塩化ビニル樹脂板(樹脂板)
17 内装用面材
18E 均しモルタル
19A アンカーボルト(ボルト)
19B ナット
20A 棟材
20B 棟換気材
20C 棟下地材
20D 水切材
20E 防水処理材
21A 柱
21B 間柱(柱)
21C 土台
21D 胴差
21E 軒桁
22A 棟木
22C 小屋束
22D 梁
23A 鼻隠し
23B 野地垂木
23T 突出辺
24A 軒天野縁
24B 軒天仕上材
24C 軒天換気口
a 空気流(空気)
a3 相欠け幅(突出幅、突出)
ad 間隔
Bx 断熱層露出域(露出域)
C23 切欠
Ds 下端面
dx 横目地
Fd 底面
Fu 勾配面
G 条溝(縦条溝)
G´ 横断条溝
Gd 条溝深さ
hb ボルト挿入用孔
hf,hf´ 水平当接界面(横当接界面)
H1 嵌合切欠
Ha 空気流入孔
R 屋根
vf,vf´ 垂直当接界面(縦当接界面)
W 木造外壁(外壁)
WF 木造躯体(躯体)

Claims (8)

  1. 通気性断熱複合パネルを木造建物の躯体に外張りした外張り断熱構造であって、屋根(R)には、層着面(2S)に、各条溝(G)の幅(a1)と各肉厚部(2C)の幅(a2)が等幅の条溝(G)と肉厚部(2C)とを交互に縦設し、且つ、一側縁(2R)と中央に、肉厚部(2C)と同幅(a2)の縦木(2W)を一体化した断熱層(2B)に、断熱層(2B)と等幅で薄剛板の屋根下地材(2A)を、一側縁(2R)の縦木(2W)上では相欠け幅(a3)入り込み、他側縁(2L)では相欠け幅(a3)突出する形態に、左右に相欠け幅(a3)を保って一体化層着した通気性の屋根複合パネル(2)を、軒部(8)から棟部(7)へ条溝(G)群による通気可能に、野地垂木(23B)に固定した、木造建物の外張り断熱構造。
  2. 屋根複合パネル(2)相互の、上下接続は、上端での断熱層(2B)の屋根下地材(2A)に対する小段差(d2)突出と、下端での断熱層(2B)の屋根下地材(2A)に対する小段差(d2)の入り込みとで、断熱層(2B)相互を衝合当接し、左右接続は、一側縁(2R)での、断熱層(2B)の屋根下地材(2A)に対する突出(a3)と、他側縁(2L)での、断熱層(2B)の屋根下地材(2A)に対する入り込み(a3)とで、断熱層(2B)相互を衝合当接した、請求項1の外張り断熱構造。
  3. 軒部(8)に配置する屋根複合パネル(2)の下端では、屋根下地材(2A)下端を断熱層(2B)下端面(Ds)より大段差(d5)突出し、断熱層下端面(Ds)と間隔(ad)を保って対向配置した鼻隠し(23A)の上面に、屋根下地材(2A)の下端上面を面一に固定した、請求項1、又は2の外張り断熱構造。
  4. 屋根複合パネル(2)の断熱層(2B)の、少なくとも、一側の縦木(2W)は、縦木(2W)の幅(a2)より広幅の野地垂木(23B)上で、縦木(2W)の両側に垂木突出辺(23T)が存在する形態に固定した、請求項乃至のいずれか1項の外張り外壁構造。
  5. 屋根複合パネル(2)の断熱層(2B)内の縦木(2W)は、上下縦木片(2W´)間に、強化プラスチック樹脂板(16B)層を介在一体化した、請求項乃至のいずれか1項の外張り外壁構造。
  6. 外壁(W)には、層着面(1S)に条溝(G)と肉厚部(1C)とを交互に縦設した断熱層(1B)に、断熱層(1B)と等幅のセメント板(1A)を、左右に相欠け幅(d1)を保って一体化層着した通気性の外壁複合パネル(1)を、柱(21A,21B)に張設した構造用面板(13)に、左右相欠け接合して固定し、且つ、外壁複合パネル(1)の最下端を、コンクリート基礎立上り部(5)に固定したパネル受金具(6)で支承した、請求項1乃至のいずれか1項の外張り断熱構造。
  7. 外壁複合パネル(1)の最上端では、セメント板(1A)を野地垂木(23B)下端位置で切除して断熱層(1B)の露出域(Bx)とし、該露出域(Bx)の嵌合切欠(H1)に野地垂木(23B)を嵌合すると共に、断熱層(1B)上端を屋根勾配面(Fu)とし、屋根複合パネル(2)の断熱層底面(Fd)と外壁複合パネル(1)の断熱層勾配面(Fu)との隙間、及び、外壁複合パネル断熱層(1B)の嵌合切欠(H1)と野地垂木(23B)との隙間を、隙間追従シート(14B,14B´)を介して空密閉止し、外壁複合パネル(1)の下端から条溝(G)群に流入する空気流(a)を、断熱層露出域(Bx)から軒天換気口(24C)へ放出するようにした、請求項の外張り断熱構造。
  8. 外壁複合パネル(1)の下端では、条溝(G)群を連通する横断条溝(G´)を配置し、パネル受金具(6)の適所に配置した空気流入孔(Ha)を横断条溝(G´)に連通した、請求項、又はの外張り断熱構造。
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