JP4593742B2 - 燃料タンクの開口部構造及びその開口部構造を有する燃料タンクの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料タンクの開口部構造及びその開口部構造を有する燃料タンクの製造方法に関し、特に複数の層を有する樹脂部材をブロー成形して燃料タンク本体を形成すると共に、開口部を一体的に形成する燃料タンクの開口部構造及びその製造方法に係る。
【0002】
【従来の技術】
自動車等に搭載される燃料タンクにおいては、樹脂化が進み、樹脂部材をブロー成形して燃料タンク本体を形成すると共に、開口部を一体的に形成する方法が普及し、所望の構造の開口部を有する樹脂製の燃料タンクが普及している。このような燃料タンクの開口部構造に関しては、例えば実開平4−7925号公報に開示されており、その第3図に従来の構造が記載され、その第1図に開口周壁の高さを抑えた構造が記載されている。同公報においては、タンク本体に接合した蓋取付基部にナット等の係合部を設け、これにボルト等の係合部品を係合させて蓋をタンク本体に固定する構造とすることにより、限られた全高に対して十分大きな容量を確保し得るとしている。また、特許第2906701号公報にも従来技術として上記公報に記載のものと同様の構造が記載されている。
【0003】
一方、燃料タンクを構成する樹脂部材に関しては、例えば実開昭61−83509号公報に記載のように複数の層を有する樹脂部材が用いられている。同公報には、接着剤層を介して複数枚の構成材を張り合わせた多層の板部材を用いた多層ブロー成形タンクが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記実開昭61−83509号公報に記載のように、樹脂製の燃料タンクを製造する場合には、複数の層を有する樹脂部材が用いられる。これは、燃料タンクとしての強度を保持する高密度ポリエチレン等の強度保持部材と、燃料の透過を防止するバリア材とを接着剤等によって接合したもので、この樹脂部材をブロー成形することによって燃料タンクが形成され、開口部も同時に形成される。そして、開口部は前掲の公報に記載のように蓋体で覆うことになるが、開口部の端面は複数の層がタンク本体内に露呈する場合がある。この場合には、樹脂部材の最外層の強度保持部材を介して燃料が外部に漏洩するおそれがある。
【0005】
前掲の実開平4−7925号公報においては、パッキンを介装してボルト等の係合部品で結合することが提案されているが、蓋体の接合に際し、別途シール性の高いパッキンやボルト等が必要となる。しかも、透過防止機能に優れたパッキンを用いたとしても、樹脂部材の最外層を介した燃料の漏洩が懸念される。
【0006】
そこで、本発明は、複数の層を有する樹脂部材で形成する燃料タンクに関し、開口部において樹脂部材を介して燃料が透過することを確実に防止し得る燃料タンクの開口部構造を提供することを課題とする。
【0007】
また、本発明は、複数の層を有する樹脂部材をブロー成形して燃料タンク本体を形成すると共に、開口部を一体的に形成する燃料タンクの製造方法において、燃料の透過防止を確実に行ない得る開口部構造を有する燃料タンクの製造方法を提供することを別の課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明の燃料タンクの開口部構造は、請求項1に記載のように、複数の層を有する樹脂部材で形成する燃料タンク本体に開口部を一体的に形成して成る燃料タンクの開口部構造において、前記開口部にて前記燃料タンク本体外方に延出する筒状部と、該筒状部の先端から前記開口部を拡径する方向に折曲部が延出し前記開口部の開口面に平行な外面を有する重合部と、該重合部の少くとも一部を前記開口面に垂直な方向に圧縮した圧縮部とを備えることとしたものである。従って、前記重合部の全面に亘って前記圧縮部としてもよい。
【0009】
更に、請求項2に記載のように、前記開口部を囲繞し前記重合部及び前記筒状部に当接するように配置した環状部材を具備することとしてもよい。前記圧縮部は、請求項3に記載のように、前記筒状部に対し前記開口部の径方向外側に位置する環状溝を構成することとしてもよい。そして、前記環状溝にシール部材を配設するとよい。
【0010】
また、本発明の燃料タンクの製造方法は、請求項4に記載のように、複数の層を有する樹脂部材をブロー成形して燃料タンク本体を形成すると共に、開口部を一体的に形成する燃料タンクの製造方法において、前記燃料タンク本体のブロー成形時に、前記開口部にて前記燃料タンク本体外方に延出する筒状部を形成し、該筒状部の少くとも一部を径方向外側に膨出させた後、膨出部を圧縮して前記開口部の径方向外側で折曲する折曲部を形成し、前記開口部の開口面に平行な外面を有する重合部を形成すると共に、該重合部の少くとも一部を圧縮して圧縮部を形成することとしたものである。
【0011】
更に、本発明の燃料タンクの製造方法は、請求項5に記載のように、複数の層を有する樹脂部材をブロー成形して燃料タンク本体を形成すると共に、開口部を一体的に形成する燃料タンクの製造方法において、前記開口部を形成すべき部分を囲繞するように、径方向外側に開放する断面コ字状の環状部材を配置した状態でブロー成形を行ない、前記環状部材の内側に前記筒状部を形成し、前記筒状部の前記環状部材に囲繞されない先端部を径方向外側に膨出させた後、膨出部を圧縮して前記開口部の径方向外側で折曲する折曲部を形成し、前記開口部の開口面に平行な外面を有する重合部を形成すると共に、該重合部の少くとも一部を圧縮して圧縮部を形成することとしてもよい。
【0012】
前記圧縮部は、請求項6に記載のように、前記筒状部に対し前記開口部の径方向外側に形成しても、請求項7に記載のように、前記筒状部に対し前記開口部の径方向内側に形成してもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の望ましい実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の燃料タンクの開口部構造の一実施形態を示すもので、その一部の断面を図2に示している。本実施形態の燃料タンクは、複数の層を有する樹脂部材をブロー成形することによって燃料タンク本体1が形成されると共に、開口部1hが一体的に形成されるが、製造方法については後述する。
【0014】
先ず開口部1h近傍の構成を説明すると、図1及び図2に示すように、開口部1hにて燃料タンク本体1の外方に延出する筒状部1eと、この筒状部1eの先端から開口部1hを拡径する方向に折曲部1bが延出し開口部1hの開口面Shに平行な外面を有する重合部1dが形成されている。そして、重合部1dの一部が圧縮され、圧縮部1cが形成されている。尚、図1においては燃料タンク本体1を構成する樹脂部材のハッチングを省略している。
【0015】
図2に拡大して示すように、燃料タンク本体1を構成する樹脂部材は、強度保持部材で形成された外層Po及び内層Piとの間にバリア材で形成された中間層Bが介装され、これらが接着性樹脂で接合された複数の層を有する多層構造の樹脂部材である。本実施形態で用いられる強度保持部材としては、超高分子量(高密度)ポリエチレンが用いられ、バリア材としては、例えばEVOH(エチレンとビニルアルコールが共重合した樹脂)が用いられる。尚、本発明においてはこれらの材料を限定するものではなく、バリア材としては、ガソリン等の燃料の透過を確実に防止し得るガスバリア性を有する材料であれば、どのようなものでもよい。
【0016】
図2に拡大断面を示すように、折曲部1bは内側(開口側)に折曲されているので、仮に燃料が内層Piを透過しても折曲部1bのバリア層Bで適切に遮断される。そして、圧縮部1cは環状溝を構成し、特に外層Poの厚さが筒状部1eのそれに比し、かなり薄く形成されている。このように、外層Poの厚さは圧縮部1cで薄くなっており、流路が狭くなっているので、燃料が開口端面1pから透過する際の抵抗となる。これに対し、圧縮部1cを有さない開口部構造においては、多層構造の樹脂部材の開口端面(図2の1pに相当)がそのまま外部空間と連通し得るので、たとえ蓋体4と固定部材5との間にシール部材が配設されたとしても、外層Poを介して燃料が透過するおそれがある。本実施形態では、理論的には、開口端面1p側から外層Poを介して、しかも圧縮部1cの薄い部分を介して折曲部1bに到達し得ることになるが、実際には極く僅かであり、実質的に無視し得る量である。
【0017】
更に、環状部材2が開口部1hを囲繞するように配置され、内側が筒状部1eの外側面に当接すると共に、上端面が重合部1dの下面に当接するように固着されている。環状部材2も樹脂製で、径方向外側に開放するコ字状断面を有し、図3及び図4に示すように形成されている。即ち、外周に凹部2rが形成され、軸方向の両端面は平行に形成されている。尚、図4の上部外側面には螺子部2sが形成されており、図3に明らかなように全周に亘って軸方向に開口する複数の連通孔(代表して2cで表す)が形成されている。
【0018】
このように構成された環状部材2が、図1及び図2に示すように開口部1hを囲繞し、筒状部1e及び重合部1dに当接するように配置され、外層Poに一体的に接合されている。即ち、成形時に樹脂部材が連通孔2c内に侵入し、筒状部1eに対して回転しないように固定されている。また、環状部材2の外周端部の一部を覆うように外層Poが延出して係止部1fが形成されている。
【0019】
上記のように構成された開口部1hにおいて、圧縮部1cは環状溝を構成しているので、図1に示すように圧縮部1cにゴム等の環状のシール部材3を収容し、その上に蓋体4を載置した後、内側に螺子部を有する環状の固定部材5を装着し、環状部材2の螺子部2sに螺合すれば、蓋体4がシール部材3を介して重合部1dの上面に密着するように固定される。このとき、環状部材2は筒状部1eに対して回転しないように固定されているので、固定部材5を螺合する際に回転することはない。
【0020】
而して、本実施形態の燃料タンクの開口部構造においては、構造的に燃料タンク内の燃料が外部と連通し得る部分は、シール部材3と蓋体4及び重合部1dとの当接部、及び多層構造の樹脂部材のうちの外層Poであって、圧縮部1cにて薄く形成された部分のみとなるので、燃料の透過を確実に防止することができる。特に、圧縮部1cの底面は圧縮によって面粗度が向上し滑らかな面となっているので良好なシール性を確保することができる。
【0021】
図5及び図6は、上記の開口部構造を有する燃料タンクの製造工程の一例を説明するもので、先ず図5の成形工程において、前述の多層構造の樹脂部材で構成された多層パリソンPTが金型D1,D2内に配置される。図5に2点鎖線で示すように、金型D1は金型D2に対して図5の上下方向に移動可能に指示され、内側には夫々凸部D1r,凹部D2rが形成されている。凸部D1rは図2に示す圧縮部1cを形成し得る形状に形成され、凹部D2rは環状部材2を収容し得る形状に形成されている。更に、金型D1の軸(即ち、開口部1hの軸)に対して垂直方向に進退可能にスペーサSPが配置され、圧縮工程時には、環状部材2の凹部2r内にて、環状部材2を保持し得るように機能する。尚、スペーサSPは、金型D1の移動に追従して金型D1の軸に垂直な方向に移動するように構成されている。そして、別途、連通管(図示せず)を介して、多層パリソンPTの内側に空気圧又は液圧が付与されるように構成されている。
【0022】
而して、多層パリソンPT内に空気圧又は液圧が付与されつつ、金型D1が金型D2に対して摺動し、環状部材2方向に駆動される。同時に、金型D1の移動に追従してスペーサSPが金型D1の軸に対して垂直な方向に駆動され、環状部材2の凹部2r内にて保持される。この結果、図5に示すように多層パリソンPTが膨出すると共に、環状部材2に当接する部分の膨出が抑制されて筒状部1eが形成される。更に、図6に示すように、折曲部1b及び重合部1dが良好な形状精度で形成される。また、金型D1の凸部D1rによって重合部1dが圧縮されて圧縮部1cが形成される。尚、このとき蓋部1gも形成されるが、これは後に除去される。
【0023】
図7は、本発明の他の実施形態に係る燃料タンクの開口部構造を示すもので、重合部1dの全面に亘って圧縮し、重合部1d全体を圧縮部としたものである。このように構成することにより、重合部1dの外面(図7の上面)の面粗度が向上し滑らかな面となるので良好なシール性を確保することができ、更に蓋体3の裏面の面粗度が適切であれば、別途シール部材を介装することなく良好なシール性を確保することができる。
【0024】
図8は、本発明の更に他の実施形態に係る燃料タンクの開口部構造を示すもので、上方に突起2tが形成された環状部材2を備えており、重合部1dが圧縮されると重合部1dの下面に圧縮部1cuが形成される。これにより、外層Poの厚さは圧縮部1cuで薄くなり、流路が狭くなるので、燃料が開口端面1pから透過する際の抵抗となる。また、圧縮部1cu上方の重合部1dの外面(図8の上面)の面粗度が向上し滑らかな面となるので良好なシール性を確保することができる。
【0025】
図9は、本発明の図8の実施形態に対し、成形時に残置される蓋部材1gの除去を容易に行ない得るようにした燃料タンクの開口部構造を示すもので、圧縮時に、開口部1hの径方向内側の重合部1d上面に圧縮部1ciが形成される。このように薄くなった圧縮部1ci部分に剪断力を付与することにより、蓋部材1gを容易に除去することができる。
【0026】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成されているので以下の効果を奏する。即ち、本発明の燃料タンクの開口部構造においては、請求項1に記載のように、開口部にて燃料タンク本体外方に延出する筒状部と、筒状部の先端から開口部を拡径する方向に折曲部が延出し開口部の開口面に平行な外面を有する重合部と、重合部の少くとも一部を開口面に垂直な方向に圧縮した圧縮部とを備えており、この圧縮部における複数の層を有する樹脂部材の厚さが薄く形成されているので、開口部において樹脂部材を介して燃料が透過するのを確実に防止することができる。
【0027】
また、請求項2に記載の燃料タンクの開口部構造においては、環状部材が設けられているので、筒状部及び重合部が適切に支持されて剛性が増大し、良好なシール性を確保することができる。
【0028】
更に、請求項3に記載の燃料タンクの開口部構造においては、圧縮部が、筒状部に対し開口部の径方向外側に位置する環状溝を構成するように形成されているので、これにシール部材を配置すれば一層良好なシール性を確保することができる。
【0029】
また、本発明の燃料タンクの製造方法は、請求項4に記載のように、燃料タンク本体のブロー成形時に、開口部にて燃料タンク本体外方に延出する筒状部を形成し、筒状部の少くとも一部を径方向外側に膨出させた後、膨出部を圧縮して開口部の径方向外側で折曲する折曲部を形成し、開口部の開口面に平行な外面を有する重合部を形成すると共に、その少くとも一部を圧縮して圧縮部を形成することとしているので、圧縮部に平滑な面が形成されるだけでなく、複数の層を有する樹脂部材を用いた場合でも、圧縮部の厚さが薄く形成されるので、開口部において樹脂部材を介して燃料が透過するのを確実に防止し、良好なシール性を有する開口部構造とすることができる。
【0030】
更に、請求項5に記載のように、開口部を形成すべき部分を囲繞するように、径方向外側に開放する断面コ字状の環状部材を配置した状態でブロー成形を行ない、上述のように圧縮部を形成することとすれば、環状部材の外側からスペーサを挿入し筒状部及び重合部を適切に支持した状態で成形することができるので、良好なシール性を有し、燃料の透過防止を適切且つ確実に行ない得る開口部構造とすることができる。
【0031】
前記圧縮部を、請求項6に記載のように筒状部に対し開口部の径方向外側に形成した場合には、圧縮部が環状溝を構成し、これにシール部材を配置することができるので、一層良好なシール性を有する開口部構造とすることができる。
【0032】
また、前記圧縮部は、請求項7に記載のように筒状部に対し開口部の径方向内側に形成してもよく、この場合には成形時に残置される蓋部材を容易に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料タンクの開口部構造の一実施形態の断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る燃料タンクの開口部構造の一部を拡大して示す断面図である。
【図3】本発明の一実施形態の燃料タンクに供する環状部材の一部を示す平面図である。
【図4】本発明の一実施形態の燃料タンクに供する環状部材の断面図である。
【図5】本発明の製造方法の一実施形態における燃料タンクの開口部の膨出工程を説明する断面図である。
【図6】本発明の製造方法の一実施形態における燃料タンクの開口部の圧縮工程を説明する断面図である。
【図7】本発明の他の実施形態に係る燃料タンクの開口部構造の一部を拡大して示す断面図である。
【図8】本発明の更に他の実施形態に係る燃料タンクの開口部構造の一部を拡大して示す断面図である。
【図9】本発明の別の実施形態に係る燃料タンクの開口部構造の一部を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1 燃料タンク本体, 1e 筒状部, 1b 折曲部, 1c 圧縮部,
1d 重合部, 2 環状部材, 3 シール部材, 4 蓋体,
5 固定部材, Po 外層, Pi 内層, B 中間層,
PT 多層パリソン, D1,D2 金型, SP スペーサ
Claims (7)
- 複数の層を有する樹脂部材で形成する燃料タンク本体に開口部を一体的に形成して成る燃料タンクの開口部構造において、前記開口部にて前記燃料タンク本体外方に延出する筒状部と、該筒状部の先端から前記開口部を拡径する方向に折曲部が延出し前記開口部の開口面に平行な外面を有する重合部と、該重合部の少くとも一部を前記開口面に垂直な方向に圧縮した圧縮部とを備えたことを特徴とする燃料タンクの開口部構造。
- 前記開口部を囲繞し前記重合部及び前記筒状部に当接するように配置した環状部材を具備することを特徴とする請求項1記載の燃料タンクの開口部構造。
- 前記圧縮部が、前記筒状部に対し前記開口部の径方向外側に位置する環状溝を構成することを特徴とする請求項1記載の燃料タンクの開口部構造。
- 複数の層を有する樹脂部材をブロー成形して燃料タンク本体を形成すると共に、開口部を一体的に形成する燃料タンクの製造方法において、前記燃料タンク本体のブロー成形時に、前記開口部にて前記燃料タンク本体外方に延出する筒状部を形成し、該筒状部の少くとも一部を径方向外側に膨出させた後、膨出部を圧縮して前記開口部の径方向外側で折曲する折曲部を形成し、前記開口部の開口面に平行な外面を有する重合部を形成すると共に、該重合部の少くとも一部を圧縮して圧縮部を形成することを特徴とする燃料タンクの製造方法。
- 複数の層を有する樹脂部材をブロー成形して燃料タンク本体を形成すると共に、開口部を一体的に形成する燃料タンクの製造方法において、前記開口部を形成すべき部分を囲繞するように、径方向外側に開放する断面コ字状の環状部材を配置した状態でブロー成形を行ない、前記環状部材の内側に前記筒状部を形成し、前記筒状部の前記環状部材に囲繞されない先端部を径方向外側に膨出させた後、膨出部を圧縮して前記開口部の径方向外側で折曲する折曲部を形成し、前記開口部の開口面に平行な外面を有する重合部を形成すると共に、該重合部の少くとも一部を圧縮して圧縮部を形成することを特徴とする燃料タンクの製造方法。
- 前記圧縮部を、前記筒状部に対し前記開口部の径方向外側に形成することを特徴とする請求項4又は5記載の燃料タンクの製造方法。
- 前記圧縮部を、前記筒状部に対し前記開口部の径方向内側に形成することを特徴とする請求項4又は5記載の燃料タンクの製造方法。
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