JP4592946B2 - 装飾文字板 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、文字板の開口部を介して時計のムーヴメントを視認することができ、かつ、前記文字板によって高い装飾性を得ることができる装飾文字板とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、時計用文字板に開口部を設け、文字板の下面側に配設されたムーヴメント、特にムーヴメントの動きを視認することのできる様に構成し、このムーヴメントの動き自体を時計用文字板のデザインとした構成の時計がある。この構成には、ムーヴメントに取り付けられた装飾部材が、開口部から視認できるデザインや、開口部に装飾部材をはめ込むデザインなどの多くのバリエーションが存在する。
【0003】
また、これと同様に、複数枚の文字板31を重ね合せ、文字板31上にサブダイヤルを設ける構成の時計用文字板が、実開昭49−94664号公報に開示されている。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、実開昭49−94664号公報に開示されている文字板31の構造は、文字板31を介してムーヴメントが視認できるわけではなく、複数枚の文字板を重ね合わせてサブダイヤルを形成することが目的であり、基本的にムーヴメントの動きを利用した動画的なデザインが見込めないことは明らかである。
【0005】
また、時計用文字板に設けられた開口部に装飾部材をはめ込むデザインは、文字板と装飾部材とが同一平面上に構成されているため立体的なデザインを得ることが難しく、おのずと装飾部材のデザインバリエーションは制限される。
【0006】
本発明は、上記に示した問題点に着目して発明なされたものであり、文字板を介して、文字板の下方に位置するムーヴメントの一部を視認することができ、かつ、文字板のデザインが立体的でありながら、高い精度が必要ないため、加工が簡単であり、外観品質がよく商品性にすぐれた時計用装飾文字板とその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述したような従来技術における課題の解決、および目的を達成するためになされたものであり、文字板の開口部、または透明部を介して、文字板の下面側に配設されたムーヴメントが、上面側から視認出来る構造からなる装飾文字板において、前記文字板が、1つ以上の開口部、または透明部を有する基板と、該基板の下面に配設された、切欠、窓によって形成された装飾部を有する装飾板とによって構成され、前記基板と前記装飾板との平面外周形状が略一致し、前記開口部、または前記透明部の下部にあたる部分に前記装飾部が形成され、前記装飾部には輝石を配設し、前記ムーヴメントが前記装飾部を介して前記開口部または前記透明部から視認でき、前記基板と前記装飾板との位置決めが、前記基板と前記装飾板の少なくとも一方に形成された二つ以上の突設部と、他方に形成された二つ以上の穴、または凹部とが嵌合することによって成されることを特徴とし、この構成により、平面外周形状が略一致しているために、位置合わせが簡単であり、高い加工精度を必要としない文字板でありながら、充分に立体感のあるデザインが可能となる。さらに、基板と装飾板との位置決め、および結合が非常に簡単となり、装飾文字板の製造を容易なものにすることが可能にもなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例と図面とに基づいて説明するが、本発明は実施例に限定するものではない。
【0018】
本発明に係わる時計用表示装置及びその製造方法を図1から図8に示す。図1から図6は本発明の実施例1から実施例3の装飾文字板を示す構成図と平面図である。図7と図8は本発明に関わる従来例の文字板を示す構成図と平面図である。
【0019】
本発明による装飾文字板は、開口部を有する基板と、装飾部を有する装飾板とから構成されている。また、装飾文字板の最上面に配設されている、基板、または装飾板の上面には、少なくとも部分的に、数十nm程度から数百μm程度の微小な凹凸による模様が形成されており、これによって、通常の表示板と同様のデザイン表現が可能になり、高級感のある模様を形成することができる。このような模様としては、たとえば金属ブラシによる放射模様、ブラスト処理による砂地模様、天然貝模様、磨き鏡面、ホログラフなどがあげられる。
【0020】
また、装飾板に形成された装飾部は、切削、プレス成形、エッチング、塗装などによって形成されており、その形状は装飾部がムーヴメントの上部に配設されたとき、歯車の軸受けに使用されている輝石などを強調したり、ムーヴメントの一部を隠蔽し、かつムーヴメントの一部であるかのようにデザインされているので、文字板を介して視認できるムーヴメントを、洗練されたデザインとして見せることができる。さらに、装飾部の軸受け以外の場所に輝石などの装飾部材を配設し、デザイン性の拡張を図っても良い。
【0021】
また、最上面に配設されている基板、または装飾板の裏面には、小柱形状の突設部(一般に干支足と言う)を設け、対応して形成された穴と嵌合するように固定し、基板と装飾板、または開口部、装飾部、ムーヴメントの位置合せを行っているが、穴のかわりに貫通孔ではない凹部と嵌合するようにしても良い。なお、本実施例では突設部、凹部、穴のうち、一種類のみ有しているが、2種類以上有してもよく、また、前記突出部、切り欠き部、孔の数は2個で対称位置に設けられているが3個以上設けられてもよく、この場合突設部、凹部、穴は非対称位置に設けられても良い。
【0022】
なお、以上の装飾文字板を作製する方法については、基本的には以下の実施例においても同様である。具体的な時計用表示装置の作製例としては、以下の通りである。
【0023】
(実施例1)
基板が開口部を有する黄銅板からなり、前記基板の下面に配設された装飾板が装飾部を有する黄銅板からなる、装飾文字板を得るための製造方法を図1と図2で説明する。
【0024】
厚さ400μmの黄銅板を、基板作製工程として、開口部5を一箇所有する文字板の形状にプレスによって成形し、この文字板形状の黄銅板の下面に、円柱状の突設部7をスポット溶接した。つぎに、この文字板形状の黄銅板の上面にブラスト処理を施し、砂地模様を形成した後、開口部5の外周部を斜面になるように切削加工によって整形した。
【0025】
つづいて、文字板形状の黄銅板に、仕上げ処理工程として、湿式メッキ法によって、ニッケルメッキ膜を厚さ0.5μm前後に形成し、水洗、乾燥した後、上面に黒色樹脂をスプレー塗布し、所定の位置に時字マーキングを接着して、基板2を作製した。
【0026】
また、厚さ600μmの黄銅板を、装飾板作成工程として、文字板の形状にプレスによって成形した。このとき、基板2に形成した突設部7と嵌合する穴8もプレスによって同時に成形した。つづいて、開口部5の下部にあたる部分に、切欠9によって形成された装飾部6を切削加工によって形成した。さらに、この文字板形状の黄銅板に、仕上げ処理工程として、湿式メッキ法によって、ニッケルメッキ膜を厚さ0.5μm前後に形成し、つづいて湿式メッキ法によって、パラジウムメッキ膜を厚さ0.3μm前後に形成した後、水洗、乾燥した後、上面にクリアー塗料をスプレー塗布し、装飾板3を作製した。このとき、装飾部6はあらかじめムーヴメント4の外観を考慮してデザインされたものになっている。
【0027】
接合工程として、作製した基板2の下面に接着剤を塗布し、突設部7と穴8を嵌合することで位置決めを行いながら、基板2と装飾板3とを接着し、装飾文字板1を作製した。出来上がった装飾文字板1は、黒色の文字板の有する開口部5から、装飾板3の装飾部6が視認でき、時計のムーヴメントの上部に配設したところ、装飾部6の切欠9からムーヴメント4の動きや、軸受けのルビー33が視認できるデザインとなっていた。
【0028】
なお、上記実施例では基板2の表面を砂地模様状にしているが、求められるデザインなどによって鏡面、放射模様、天然貝模様、ホログラフなどの凹凸模様を形成することを選択しても良い。
【0029】
また、基板2として開口部5を有する黄銅板を、装飾板3として切欠9を含む装飾部6を有する黄銅板を使用しているが、基板2、または装飾板3に、ガラス、サファイアガラス、透明樹脂、有色樹脂などを使用し、塗装、またはスクリーン印刷などによって、透明部、窓をのこして装飾部、遮蔽部を形成しても良い。また、銅、洋白、リン青銅、ベリリウム銅等の金属板を使用しても良く、さらに、塗装、スクリーン印刷などのかわりにメッキなどの金属薄膜などを用いて装飾部、遮蔽部を形成しても同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0030】
また、基板2の上面に表面保護層を形成しても良い。このとき、表面保護層として、アクリル樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂などの半透明樹脂(有色インキ)を塗布することによりコーティングして形成しても良く、また、ZrOなどの透光性金属酸化物をイオンプレーティング法、スパッタリング法、真空蒸着法などにより形成しても良い。くわえて、この表面保護層は装飾文字板の酸化などによる劣化を防止する効果もある。
【0031】
さらに、開口部5の下方にあたるムーヴメント4に、別の小型ムーヴメントや、ステップモーターを設け、開口部5の外周に目盛りを形成し、サブダイヤルとして機能させても良い。このとき、小型ムーヴメントや、ステップモーターを装飾部6で隠蔽することで、デザインの向上を図ることが好ましい。
【0032】
(実施例2)
基板が開口部を有する洋白板からなり、前記基板の上面に配設された装飾板が装飾部を有する黄銅板からなる、装飾文字板を得るための製造方法を図3と図4で説明する。
【0033】
厚さ300μmの黄銅板を、装飾板作製工程として、プレスによって文字板の形状に成形した。このとき、ムーヴメント13の外観を考慮してデザインされた、切欠18を有する装飾部15もプレスによって同時に成形した。つづいて、この文字板形状の黄銅板の下面に、円柱状の突設部16をスポット溶接し、文字板形状の黄銅板の上面に金属ブラシによる放射模様を施した。
【0034】
さらに、文字板形状の黄銅板に、仕上げ処理工程として、湿式メッキ法によって、ニッケルメッキ膜を厚さ0.5μm前後に形成した後、水洗、乾燥し、上面に白色塗料をスプレー塗布し、所定の位置に時字マーキングを接着して、装飾板12を作製した。
【0035】
また、厚さ200μmの洋白板を、基板作製工程として、開口部14が3時および9時方向の二箇所にあるような文字板の形状にプレス成形し、開口部14の外周部を斜面になるように切削加工によって整形した後、この外周部にサブダイヤルの切分を形成した。このとき、装飾板12に形成した突設部16と嵌合する穴17を、プレス成形によって形成している。つぎに、この文字板形状の洋白板に、仕上げ処理工程として、湿式メッキ法によって、ニッケルメッキ膜を厚さ0.5μm前後に形成した後、水洗、乾燥し、上面に黒色樹脂をスプレー塗布し、基板11を作製した。
【0036】
接合工程として、作製した装飾板12の下面に接着剤を塗布し、突設部16と穴17を嵌合することで位置決めを行いながら、基板11と装飾板12とを接着し、装飾文字板10を作製した。出来上がった装飾文字板10は、白色の装飾板12の有する切欠18から、黒色の開口部14が視認でき、時計のムーヴメントの上部に配設したところ、黒色の開口部14からムーヴメント13の動きと、軸受けのルビー33が視認できるデザインとなっており、開口部14の下部に位置するムーヴメントに組み込まれた小型モジュールによって動く針の針軸が隠蔽されるデザインとなっていた。
【0037】
なお、上記実施例では装飾板12の表面を放射模様状にしているが、求められるデザインなどによって鏡面、砂地模様、天然貝模様、ホログラフなどの凹凸模様を形成することを選択しても良い。
【0038】
また、装飾板12として、切欠18を含む装飾部15を有する黄銅板を、基板11として開口部14を有する洋白板を使用しているが、基板11、または装飾板12に、ガラス、サファイアガラス、透明樹脂、有色樹脂などを使用し、塗装、またはスクリーン印刷などによって、透明部、窓をのこして装飾部、遮蔽部を形成しても良い。また、銅、リン青銅、ベリリウム銅等の金属板を用いても良く、さらに、表面にスクリーン印刷や金属薄膜などを処理して、装飾部、遮蔽部を形成しても同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0039】
また、本実施例では装飾板12の上面にアクリルクリアー樹脂を塗布しているが、表面保護層として、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂などの半透明樹脂(有色インキ)を塗布することによりコーティングして形成しても良く、また、ZrOなどの透光性金属酸化物をイオンプレーティング法、スパッタリング法、真空蒸着法などにより形成しても良い。くわえて、この表面保護層は装飾文字板の酸化などによる劣化を防止する効果もある。
【0040】
(実施例3)
基板が開口部を有する黄銅板からなり、前記基板の上面に配設された装飾板が装飾部を有する洋白板からなり、前記基板の下面に配設された装飾板が装飾部を有する銅板からなる、装飾文字板を得るための製造方法を図5と図6で説明する。
【0041】
厚さ300μmの洋白板を、装飾板作成工程として、プレスによって文字板の形状に成形し、この文字板形状の洋白板の下面に、円柱状の突設部29をスポット溶接し、この文字板形状の洋白板の上面にブラスト処理を施し、砂地模様を形成した後、切削加工によって第一装飾部25を整形した。つぎに、この文字板形状の洋白板に、仕上げ処理工程として、湿式メッキ法によって、ニッケルメッキ膜を厚さ0.5μm前後に形成し、つづいて湿式メッキ法によって、金メッキ膜を厚さ0.5μm前後に形成した後、水洗、乾燥し、所定の位置に時字マーキングを接着して、第一装飾板21を作製した。このとき、第一装飾部25はあらかじめムーヴメント23の外観を考慮してデザインされたものになっている。
【0042】
また、厚さ150μmの黄銅板を、基板作製工程として、文字板の形状にプレスによって成形した。このとき、第一装飾板21に形成した突設部29と嵌合する穴30と、開口部24とを、プレスによって同時に成形した。つぎに、この文字板形状の黄銅板に、仕上げ処理工程として、湿式メッキ法によって、ニッケルメッキ膜を厚さ0.5μm前後に形成し、つづいて湿式メッキ法によって、パラジウムメッキ膜を厚さ0.3μm前後に形成した後、水洗、乾燥し、上面にアクリルクリアー樹脂をスプレー塗布し、基板20を作製した。
【0043】
さらに、厚さ150μmの銅板を、装飾板作成工程として、プレスによって文字板の形状に成形し、この文字板形状の銅板に切削加工によって第二切欠28を含む第二装飾部27を整形した。このとき、プレスによって同時に第一装飾板21に形成した突設部29と嵌合する穴30を成形した。また、第二装飾部27はあらかじめムーヴメント23の外観を考慮してデザインされたものになっている。つづいて、この文字板形状の銅板に、仕上げ処理工程として、湿式メッキ法によって、ニッケルメッキ膜を厚さ0.5μm前後に形成し、つづいて湿式メッキ法によって、パラジウムメッキ膜を厚さ0.3μm前後に形成した後、水洗、乾燥し、上面にアクリルクリアー樹脂をスプレー塗布し、第二装飾板22を作成した。
【0044】
接合工程として、作製した第一装飾板21と基板20の下面に接着剤を塗布し、突設部29と穴30を嵌合することで位置決めを行いながら、第一装飾板21の下面に基板20の上面を、基板20の下面に第二装飾板22の上面を接着し、装飾文字板19を作製した。出来上がった装飾文字板19は、金色の文字板の有する第一切欠26から、基板20の開口部24の外周と、第二装飾板22の第二装飾部27が視認でき、時計のムーヴメントの上部に配設したところ、第二装飾部27の第二切欠28からムーヴメント23の動きが視認でき、軸受けのルビー33も視認できるデザインとなっていた。
【0045】
なお、上記実施例では第一装飾板21の表面を砂地模様状にしているが、求められるデザインなどによって鏡面、放射模様、天然貝模様、ホログラフなどの凹凸模様を形成することを選択しても良い。
【0046】
また、第一装飾板21として第一切欠26を含む第一装飾部25を有する洋白板を、基板20として開口部24を有する黄銅板を、第二装飾板22として第二切欠28を含む第二装飾部27を有する銅板を使用しているが、第一装飾板21、基板20、または第二装飾板22に、材質としてガラス、サファイアガラス、透明樹脂、有色樹脂などを使用し、塗装、またはスクリーン印刷などによって、透明部、窓をのこして装飾部、遮蔽部を形成しても良い。また、銅、洋白、リン青銅、ベリリウム銅等の金属板を用いても良く、塗装のかわりにメッキなどの金属薄膜などを用いて遮蔽部を形成しても同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0047】
また、第一装飾板の上面に表面保護層を形成しても良い。このとき、表面保護層として、アクリル樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂などの半透明樹脂(有色インキ)を塗布することによりコーティングして形成しても良く、また、ZrOなどの透光性金属酸化物をイオンプレーティング法、スパッタリング法、真空蒸着法などにより形成しても良い。くわえて、この表面保護層は装飾文字板の酸化などによる劣化を防止する効果もある。
【0048】
さらに、開口部の下方にあたるムーヴメントに、別の小型ムーヴメントや、ステップモーターを設け、開口部の外周に目盛りを形成したり、第一、または第二装飾板に円形の装飾部を設け目盛りを形成したりして、サブダイヤルとして機能させても良い。このとき、小型ムーヴメントや、ステップモーターを第一、または第二装飾板で隠蔽することで、デザインの向上を図ることが好ましい。
【0049】
なお、上記実施例1から実施例3において、基板と装飾板の接合に接着剤を使用しているが、接着を行わず、重ね合わせるだけでも同様の効果が得られることはいうまでもない。
【0050】
【発明の効果】
本発明における装飾文字板は、開口部を有する基板と、装飾部を有する1枚以上の装飾板からなり、装飾文字板の下方に配設されているムーヴメントが、開口部および装飾部の切欠を介して視認できるようになっており、文字板にムーヴメントの動きを含めたデザイン表現を与えることができる構成となっている。
【0051】
また、装飾板に形成された装飾部は、ムーヴメントの位置、形状、動きなどを考慮して、歯車の軸受けに使用されている輝石などを強調したり、ムーヴメントの一部を隠蔽し、かつムーヴメントの一部であるかのようにデザインし、さらに、装飾部の軸受け以外の場所に輝石などの装飾部材を配設するなどして、広いデザインバリエーションをとることが可能となっている。
【0052】
また、基板と装飾板との平面外周形状は、略一致しており、位置決めをはじめとする生産上の組み立てなどの加工精度が簡単になっている。さらに、複数枚の文字板を重ねた構造により、立体的なデザイン表現ができる。これは従来存在した装飾部品を組み込んだりする構成の文字板では得られない効果である。
【0053】
したがって、本発明における装飾文字板によれば、ムーヴメントの動きを取り込んだ文字板のデザインにおいて、装飾板そのもののデザインを加えた幅広いデザイン表現が可能であり、かつ立体的で深みのある装飾文字板を提供することができる。
【0054】
また、本発明における装飾文字板の製造方法によれば、特別な処理装置や工作機械を使用することなく、従来の切削、プレス、塗装、接着などをもちいて立体的、かつ深みのある幅広いデザイン表現を可能にした装飾文字板を、簡単に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わる実施例1の装飾文字板を示す構成図である。
【図2】本発明に関わる実施例1の装飾文字板を示す平面図である。
【図3】本発明に関わる実施例2の装飾文字板を示す構成図である。
【図4】本発明に関わる実施例2の装飾文字板を示す平面図である。
【図5】本発明に関わる実施例3の装飾文字板を示す構成図である。
【図6】本発明に関わる実施例3の装飾文字板を示す平面図である。
【図7】本発明に関わる従来例の文字板を示す構成図である。
【図8】本発明に関わる従来例の文字板を示す平面図である。
【符号の説明】
1、10、19 装飾文字板
2、11、20 基板
3、12 装飾板
4、13、23 ムーヴメント
5、14、24 開口部
6、15 装飾部
7、16、29 突設部
8、17、30 穴
9、18 切欠
21 第一装飾板
22 第二装飾板
25 第一装飾部
26 第一切欠
27 第二装飾部
28 第二切欠
31 文字板
32 開口部
33 ルビー

Claims (1)

  1. 文字板の開口部、または透明部を介して、文字板の下面側に配設されたムーヴメントが、上面側から視認出来る構造からなる装飾文字板において、前記文字板が、1つ以上の開口部、または透明部を有する基板と、該基板の下面に配設された、切欠、窓によって形成された装飾部を有する装飾板とによって構成され、前記基板と前記装飾板との平面外周形状が略一致し、前記開口部、または前記透明部の下部にあたる部分に前記装飾部が形成され、前記装飾部には輝石を配設し、前記ムーヴメントが前記装飾部を介して前記開口部または前記透明部から視認でき、前記基板と前記装飾板との位置決めが、前記基板と前記装飾板の少なくとも一方に形成された二つ以上の突設部と、他方に形成された二つ以上の穴、または凹部とが嵌合することによって成されることを特徴とする装飾文字板。
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